(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076907
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】資産算出装置、資産可視化装置、資産算出方法、及び資産算出プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20230101AFI20240530BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240530BHJP
G06Q 40/06 20120101ALI20240530BHJP
【FI】
G06Q30/02 450
G06Q50/10
G06Q40/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188734
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】517334654
【氏名又は名称】株式会社KOIKOI
(71)【出願人】
【識別番号】522463026
【氏名又は名称】株式会社未来技研
(74)【代理人】
【識別番号】100187104
【弁理士】
【氏名又は名称】乾 智彦
(72)【発明者】
【氏名】森本 猛
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 佑一
【テーマコード(参考)】
5L030
5L040
5L049
5L050
5L055
【Fターム(参考)】
5L030BB55
5L040BB57
5L049BB55
5L049CC11
5L050CC11
5L055BB57
(57)【要約】
【課題】トレーディングカードの資産価値の相場を把握すること。
【解決手段】対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部と、前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する処理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部と、
前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、
少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する処理部と、
を備えることを特徴とする資産算出装置。
【請求項2】
前記対象商品は、トレーディングカードであることを特徴とする請求項1に記載の資産算出装置。
【請求項3】
前記記憶部は、第1の通信端末から送信された前記対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、第2の通信端末から送信され購入者から提示された前記対象商品の少なくとも取引価格を含む購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、前記購入情報に基づいて更新された商品資産価値情報と、を格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の資産算出装置。
【請求項4】
前記処理部は、第1の通信端末から送信された前記対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、第2の通信端末から送信され購入者から提示された前記対象商品の少なくとも取引価格を含む購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、に基づいて前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、
前記算出された商品資産価値の相場情報を前記第1の通信端末及び前記2の通信端末に送信し、
少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出し、
前記新たな商品資産価値情報を前記第1の通信端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の資産算出装置。
【請求項5】
対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報とに基づいて、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報が更新されるとともに算出される少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を表示させる第1表示部と、
少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて算出される新たな商品資産価値情報を表示させる第2表示部と、を備えることを特徴とする資産算出装置。
【請求項6】
前記第1表示部と前記第2表示部は、非購入者の端末に表示されることを特徴とする請求項5に記載の資産算出装置。
【請求項7】
対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部とを備える資産算出装置が実行する資産算出方法であって、
前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、
少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する、
処理を備えることを特徴とする資産算出方法。
【請求項8】
対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部と備えるコンピューターに、
前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、
少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する、
処理を実行させる資産算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資産算出装置、資産可視化装置、資産算出方法、及び資産算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トレーディングカードは、カードコレクターやカード取引業者間で売買され、その取引価格などの相場は、判断・算出が難しく、トレーディングカードの価値や自ら保有しているトレーディングカードの資産、管理は個々の判断に委ねられていた。
例えば、特許文献1は、トレーディングカードを管理するシステムあり、カードコレクターが購入したトレーディングカードに対するカードメーカの対応をネットワーク上に公開されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のトレーディングカード管理システムでは、トレーディングカードの資産価値を把握することはできず、本管理システムを用いてもトレーディングカードを資産として登録し、管理することはできなかった。そして、トレーディングカードの資産価値の相場を把握することが困難であった。
【0005】
本発明の課題は、トレーディングカードの資産価値の相場を把握することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明にあっては、対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部と、前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する処理部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明にあっては、前記対象商品は、トレーディングカードであることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明にあっては、前記記憶部は、第1の通信端末から送信された前記対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、第2の通信端末から送信され購入者から提示された前記対象商品の少なくとも取引価格を含む購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、前記購入情報に基づいて更新された商品資産価値情報と、を格納することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明にあっては、前記処理部は、第1の通信端末から送信された前記対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、第2の通信端末から送信され購入者から提示された前記対象商品の少なくとも取引価格を含む購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、に基づいて前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、前記算出された商品資産価値の相場情報を前記第1の通信端末及び前記2の通信端末に送信し、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出し、前記新たな商品資産価値情報を前記第1の通信端末に送信することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明にあっては、対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報とに基づいて、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報が更新されるとともに算出される少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を表示させる第1表示部と、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて算出される新たな商品資産価値情報を表示させる第2表示部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明にあっては、前記第1表示部と前記第2表示部は、非購入者の端末に表示されることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明にあっては、対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部とを備える資産算出装置が実行する資産算出方法であって、前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する、処理を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明にあっては、対象商品の少なくとも商品特定情報を含む商品情報と、購入者が提示する前記対象商品の購入情報と、少なくとも商品の取引価格を含む過去の商品資産価値情報と、を格納する記憶部と備えるコンピューターに、前記商品情報と前記購入情報に基づいて、前記過去の商品資産価値情報を更新し、少なくとも商品の取引価格を含む商品資産価値の相場を算出し、少なくとも対象商品の取引日情報と前記取引価格情報に基づいて、新たな商品資産価値情報を算出する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の資産算出装置、資産可視化装置、資産算出方法、及び資産算出プログラムは、トレーディングカードの資産価値の相場を把握することができる。それにより、悪質なトレーディングカードの取引を予防する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図3】実施の形態に係る購入情報入力等側のサービス利用者通信端末の構成図である。
【
図4】実施の形態に係る商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末の構成図である。
【
図5】実施の形態に係る商品特定情報入力等側及び購入情報入力等側のサービス利用者通信端末の表示画面である。
【
図6】実施の形態に係る各携帯通信端末と情報サーバ装置のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係るシステムの構成図である。
【0017】
システム100は、サーバ200とネットワーク300を介して接続されるサービス利用者400とを備える。ネットワーク300は、例えば、Wide Area Network(WAN)やLocal Area Network等である。
【0018】
サーバ200は、過去の商品資産価値情報の更新、商品資産価値の相場の算出、新たな商品資産価値情報の算出等の処理を行う、情報処理装置である。ここで、算出対象となる商品は、トレーディングその他の商取引の対象となるカードや、また中古品であってコレクター等の購入者がいる有体物等であってもよい。
サーバ200は、情報処理装置の一例である。
【0019】
サービス利用者400は、商品特定情報や購入情報等の入力、商品資産価値の相場や商品価値情報の表示を行う、情報処理装置である。サービス利用者400は、携帯端末、携帯電話、パーソナルコンピューター、又は携帯ゲーム機等の通信を行うことができる情報処理装置であればよい。
【0020】
ここで、サービス利用者400は、少なくとも、商品特定情報を入力し商品資産価値を表示される側のサービス利用者400と、購入情報を入力する側のサービス利用者600とを有する。なお、商品特定情報を入力し商品資産価値を表示される側のサービス利用者410と、購入情報を入力する側のサービス利用者600とは、別の通信処理装置であってもよいし、同じ通信処理装置であってもよい。
【0021】
図2は、実施の形態に係るサーバの構成図である。
サーバ200は、通信部210、記憶部220、データ処理部230を備える。また、図示しないが、サーバ200に対して各種操作を入力したり、サーバ200で処理された処理結果を出力する入出力部があってもよい。
【0022】
通信部210は、ネットワーク300を介して、サービス利用者400の各通信端末との間で各種データの送受信を行う。また、図示しないが、通信部210は、データ処理部230に備えられた通信制御部の指示に従って、各種データをサービス利用者400の各通信端末に送信する。また、通信部210は、サービス利用者400の各通信端末から送信された各種データを受信し、図示しない通信制御部に伝達する。
【0023】
データ処理部230は、各種情報を取得する情報取得部231、商品の取引価格等に関する商品資産価値の相場の算出や、商品の取引日や取引価格等の情報に基づいて新たな商品価値の算出を行う算出部233を備える。また、サービス利用者400の各通信端末に資産価値情報を可視化させるために必要な情報を処理する可視化処理部234を備える。
【0024】
記憶部220は、商品を特定するための情報を含む商品情報記憶部221、購入者が提示した商品に対する購入情報を記憶する購入情報記憶部222、過去の商品取引価格等の過去における商品資産価値に関する情報を記憶する過去の商品資産価値情報記憶部223を備える。
【0025】
データ処理部230は、情報取得部231、情報更新部232、算出部233、可視化処理部234を備える。
【0026】
情報取得部231は、通信部210から送信される商品情報、購入情報等の各種情報を取得する。取得された各種情報は、記憶部220に記憶される。
情報更新部232は、取得された各種情報に基づいて、記憶部220に記憶されている取引価格等の過去の商品資産価値情報等の各種情報を更新する。
【0027】
算出部233は、商品取引価格等といった商品資産価値の相場の算出、取引日情報と取引価格情報に基づいた新たな商品資産価値情報の算出等を行う。
ここで、商品資産価値の相場の算出は、取引がなされた直近の所定件数の取引価格の中央値を算出したり、所定期間取引がない場合には最終取引額を算出したり、又は直近の取引頻度から取引価格の中央値か最終取引額を選択し算出する。
【0028】
可視化処理部234は、商品資産価値を表示される側のサービス利用者500の端末に、商品情報、商品資産価値の相場、所持している商品の総資産、それらを可視化したグラフ等を表示させるための処理を行う。
【0029】
図3は、実施の形態に係る購入情報入力等側のサービス利用者通信端末600の構成図である。
購入情報入力等側のサービス利用者通信端末600は、ネットワーク3を介して商品情報や購入情報等を送受信する通信部601,サービス利用者通信端末600に商品取引価格情報等を表示させる表示部602、購入情報の入力等を行う入出力部603、商品に関する各種情報を格納する記憶部604等を備える。
【0030】
図4は、実施の形態に係る商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末410の構成図である。
商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末410は、ネットワーク3を介して商品情報や購入情報等を送受信する通信部411,サービス利用者通信端末410に商品取引価格情報や商品資産価値等を表示させる表示部412、商品情報を登録等を行う入出力部413、商品に関する各種情報を格納する記憶部414等を備える。
【0031】
図5は、実施の形態に係る商品特定情報入力等側及び購入情報入力等側のサービス利用者通信端末の表示画面である。
図5(a)は、商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末500に画面表示されるトレーディングカードの詳細情報を示している。画面に表示される情報は、登録されたトレーディングカードの情報であって、登録トレーディングカードに記載されたキャラクター等が表されたカード表面情報510、キャラクター名及びそのキャラクターの希少度合いを示すレア度511、キャラクターの特徴となるわざ512、キャラクターの強さを表す弱点513、抵抗力514,行動パターン515等である。
【0032】
ここで、画面に表示される情報は、これらに限定されず、登録されたトレーディングカードに関連する情報であればよい。また、表示される情報の配置もこれに限定されず、表示情報内容や配置は自動設定されてもよいし、手動で設定できるようにしてよもよい。
【0033】
その下方には、商品特定情報入力等側のサービス利用者が、登録されたトレーディングカードを何枚持っているかを示す所持カード枚数516、その枚数を増減できるプラスマイナスボタン517を備える。また、商品特定情報入力等側のサービス利用者が、取引において出品するトレーディングカードの枚数を示す出品カード枚数518、出品するか購入するかのボタン519が表示される。
【0034】
さらに、その下方には、直近の取引状況をグラフ状に可視化したトレーディングカード価格推移グラフ520、出品枚数推移グラフ521が表示される。ここで、表示される可視化されたグラフは、こられに限定されず取引状況を把握することができる内容の可視化された情報であればよい。
【0035】
これにより、登録されたトレーディングカードの資産価値を可視化でき、資産価値の相場を容易に把握することができ、悪質なトレーディングカードの取引を予防することができる。また、資産価値の相場の変動も把握することができるため、トレーディングカードの取引における判断材料ともなる。
【0036】
図5(b)は、商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末500に画面表示されるトレーディングカードのカードリスト530を示している。
各種別のトレーディングカードに記載されたキャラクター等が表されたカード表面情報531が列挙して表示される。各カード表面情報531の近傍には、保持しているカードの枚数532が表示されており、その枚数を増減させられるプラスマイナスボタン533が備えられている。
なお、トレーディングカードの表示順は、ソート機能を有するボタン535により、例えば、レアリティ順等といったように自由にトレーディングカードの表示順を変更することができる。
【0037】
図5(b)の上方位置には、サービス利用者が保有している各トレーディングカードの商品価値を合算した総資産534が表示される。
総資産534が画面表示されることでサービス利用者は、自らが保有している登録された全トレーディングカードの全ての資産を把握することができる。これにより、コレクター等が自らの資産を眺めまた他人を比較することで、コレクターとしての喜びを一層感じることができる。
【0038】
また、プラスマイナスボタン533を操作することで、トレーディングカードの枚数が追加されるごとに、総資産534が表示され、数値等で可視化されるため、自分の最新の総資産を容易に把握することができる。
【0039】
図5(b)の最下部536には、ホーム画面に戻るホームボタン、後述するコミュニティボタン、トレーディングカードを登録するためのカードスキャンボタン、カードリスト画面に遷移するリストボタンが備えられている。これにより、より便利性を向上させている。これらのボタンは、カードリスト530の画面以外に表示させてもよく、メインとなる画面のみに表示させたり、全ての画面に表示させる構成としてもよい。
【0040】
また、
図5(c)は、購入情報入力等側及び商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末500、600に画面表示されるトレーディングカードの出品状況を表すカード出品560画面を示している。
【0041】
カード出品560画面には、上半部にはカード詳細情報500の上半分とほぼ同様の情報が表示される。
一方、カード出品560画面の下半分には、登録されたトレーディングカードの出品する金額の入力ボックス561、トレーディングカードを通信端末等に備えられたカメラで写真撮影する写真登録ボタン562、登録した内容で出品を実行するための出品ボタン563、登録されたトレーディングカードと同種のトレーディングカードにおける取引情報を示す出品情報表564を備える。
【0042】
出品情報表564には、登録されたトレーディングカードと同種のトレーディングカードにおける現状の出品者情報565、カードの状態等を示すランク566、トレーディングカード一枚あたりの金額567、出品されているトレーディングカードの写真を表示させる写真表示ボタン568等を備える。
【0043】
出品者情報565には、ユーザー名やユーザーの評価が表示される。また、ランク566は、A、B、C、D等のランク分けがなされており、判断されたランクが表示される。ここで、出品情報表564に表示される情報は、これに限定されず、各ユーザーのより詳細な情報を表示させてもよいし、出品されている価格の平均を表示させる構成であってもよい。また、現状の情報だけでなく、過去の情報を表示させる構成であってもよい。
【0044】
図5(d)は、購入情報入力等側及び商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末500、600に画面表示されるコミュニティ580画面である。コミュニティ580画面には、各ユーザーの名称582、ユーザーの自己紹介文583、ログインした時間584等を備える。ここで、コミュニティ580画面に表示される情報は、これに限定されず、コミュニティを図るための情報であればよく、例えば、特定のユーザーとの直接のメッセージ記録等であってもよい。
【0045】
従来、トレーディングカードの取引者間とのコミュニティを形成する入口のハードルが高く、これらに特化したSNS(ソーシャルネットワークサービス)も存在していなかった。しかしながら、コミュニティ580画面に表示されるコミュニティ機能によって、ユーザー間でのフレンド登録やチャット、オンライン対戦等をすることができ、ユーザー間でのコミュニティ形成のハードルを下げることができる。
【0046】
図6は、実施の形態に係る各携帯通信端末と情報サーバ装置のシーケンス図である。なお、図は一例であって、本発明はこれに限定されない。
【0047】
図6に示すように、商品特定情報入力等側のサービス利用者通信端末500である携帯通信端末A610と、上記サーバ200を示す情報サーバ装置620と、購入情報入力等側のサービス利用者通信端末500である携帯通信端末B630とを備える。ここで、各通信端末は、携帯用のでなくともよく、また、携帯通信端末A610と携帯通信端末B630は複数あってもよい。
【0048】
サービス利用者400は、携帯通信端末A610に、トレーディングカードの各種情報である商品情報を入力し商品登録する(S10)。この商品登録S10は、携帯通信端末A610に備えられた図示しないカメラによりトレーディングカードを撮影することで、撮影した画像に基づき、自動でトレーディングカードの各種情報が読み込まれる。ここで、商品登録S10は、このような自動登録式であってもよいし、サービス利用者400によって手動で入力し各種情報を登録させてもよい。
【0049】
商品登録S10によってフリーマーケットアプリ等に販売したトレーディングカードの商品情報が掲載される。
【0050】
また、自動登録等させることによって、これまで資産価値の数値やグラフ化ができなかった商品の資産価値やその相場を容易に把握することができる。
【0051】
ここで、トレーディングカードの各種情報は、例えば、カード表面情報510、キャラクター名及びそのキャラクターの希少度合いを示すレア度511、キャラクターの特徴となるわざ512、キャラクターの強さを表す弱点513、抵抗力514,行動パターン515等であるが、これに限定されない。
【0052】
携帯通信端末A610は、商品登録S10がなされると、そこ読み取った又は入力されたトレーディングカードの各種情報を、情報サーバ装置620へ送信する。トレーディングカードの各種情報を受信した情報サーバ装置620は、トレーディングカードの各種情報を記憶部220の商品情報記憶部221に保存する(S20)。
【0053】
情報サーバ装置620は、保存されたS20の商品情報の全部又は一部を、携帯通信端末B630に送信する。商品情報の全部又は一部を受信した(S30)携帯通信端末B630は、商品情報の全部又は一部を携帯通信端末B630に表示させる。
【0054】
携帯通信端末B630に表示された商品情報をサービス利用者400が見て、サービス利用者400がトレーディングカードを購入したい場合には、サービス利用者400が携帯通信端末B630に購入情報を入力する。
【0055】
入力された購入情報は、携帯通信端末B630から情報サーバ装置620へ送信S40される。購入情報を受信した情報サーバ装置620は、購入情報を記憶部220の購入情報記憶部222に保存する(S50)。ここで、保存される購入情報には、少なくともトレーディングカードの取引価格が含まれる。
【0056】
購入情報は、情報サーバ装置620から携帯通信端末A610へ送信される。その後、情報サーバ装置620の情報更新部232は、新しく受信及び保存した購入情報に基づいて、情報サーバ装置620の記憶部220に格納されている過去の商品資産価値情報記憶部223の少なくとも取引価格を含む情報を更新する(S70)。
【0057】
更新された取引価格を含む情報は、情報サーバ装置620から携帯通信端末A610及び携帯通信端末B630に送信される。更新された取引価格を含む情報を受信した(S80、S90)した携帯通信端末A610及び携帯通信端末B630は、その表示部に、少なくともトレーディングカード単体の取引価格を表示させる(S80、S90)。
【0058】
その後、サービス利用者400が保有しているトレーディングカードを携帯通信端末A610に登録操作する(S100)。登録操作後、情報サーバ装置620は、少なくともトレーディングカードの取引日と取引価格とから最新のトレーディングカードの資産価値を算出する(S110)。
【0059】
ここで、トレーディングカードの資産価値の相場算出の一例を示す。
トレーディングカードの取引日から1か月以上前の取引を除く直近7件の取引における同種のトレーディングカードの中央値を算出し、これを資産価値の相場とする。ここで、除かれる期間や直近件はこれに限定されない。なお、トレーディングカードの取引日から1か月以内に取引がなされなかった場合には最終取引額を中央値とする。この場合、最終取引額を基準とした旨をサービス利用者400が確認できるように携帯通信端末A610及び携帯通信端末B630に表示させ、算出された値が正確ではない旨の注意を促す。
【0060】
また、予め、頻繁に取引があるトレーディングカードの場合、直近7件の中央値をとるように設定することで、トレーディングカード取引価値のノイズ値を除外することができる。1か月に1度程度しか取引がないトレーディングカードに対しては、所定月以上前の取引を除いた取引額の中央値を資産価値の相場としたり、1年に1度程度しか取引がないトレーディングカードに対しては、最終取引額を中央値とし資産価値の相場とするように設定することもできる。最終取引額を中央値とした場合には、最終取引額を基準とした旨をサービス利用者400が確認できるように携帯通信端末A610及び携帯通信端末B630に表示させ、算出された値が正確ではない旨の注意を促す。
【0061】
算出された資産価値や相場の情報は、情報サーバ装置620から携帯通信端末A610に送信され、算出された資産価値や相場の情報を受信した携帯通信端末A610はその表示部に資産価値や相場の情報を表示させる(S120)。このとき表示される情報には、サービス利用者400が保有するトレーディングカードの資産の合計額も含まれる。
【0062】
これらの構成によって、トレーディングカードの価値の時系列の変化を情報サーバ装置620などのデータベースに登録し、サービス利用者400が所有するカードの価値を日々記録することができる。また、サービス利用者400が所有しているカードをアプリ内に登録することで、日々の価値の変化をグラフで見て容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0063】
100 システム
200 サーバ
300 ネットワーク
400 サービス利用者
410 商品特定情報入力等側のサービス利用者
600 購入情報入力等側のサービス利用者