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▶ 竹川 一城の特許一覧

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  • 特開-焼き網 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076933
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】焼き網
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
A47J37/06 331
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188785
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】706001684
【氏名又は名称】竹川 一城
(72)【発明者】
【氏名】竹川 一城
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AC02
4B040EA02
4B040EA20
(57)【要約】
【課題】
洗浄の際にタワシ、ブラシ等の器具を使わなくても焦げ付きを落とす事ができ、収納の際には、棒状の網部材を袋、筒等にコンパクトに収納できる焼き網を提供することを目的とする。
【解決手段】
焼き網部に使用する棒部材は、相互に接触させ、軸方向に回転させた際に、食材を置く焼き網部の全周が相互に接触できる形状とし、使用する際には焼き網部の棒部材と直交する形で、焼き網部の棒部材を押さえる部材を左右両端上下に設置し、焼き網部を固定し使用する。
掃除する際には、焼き網を分解し、分解された焼き網部の棒部材をまとめ、各々を接触させ擦り合うように、軸回りに回転させれば、タワシ、ブラシ等を使わずに、食材の焦げ付きを除去することが出来る。
分解された焼き網は棒状であるため、小さく収納できる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼き網を構成する部材を、個々に分解することが出来る焼き網。
【請求項2】
請求項1の焼き網において、構成する部材を分解し、焼き網部の棒部材をまとめ、各々を接触させ擦り合うように軸回りに回転させることにより、部材の食材を乗せる部分が相互に全周囲接触することができる焼き網。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分解でき、洗浄が簡単で、コンパクトに収納できる焼き網に関する。
【背景技術】
【0002】
焼肉や調理用に使用する焼き網は、縦横の桝目状網となっているため、縦横の交差部分には焼き焦げが付き易く、これを洗浄除去するには手間がかかり、洗浄にはブラシ等器具が必要になる。
【0003】
焼き網を収納する場合、厚さは網の厚さであり、コンパクトと言えるが、網自体の面積があるため、その面積以上の包み、容器が必要になる。
【0004】
特許文献1の焼き網は、焼き網で調理している際には、網目が桝目状で小さな食材でも焼くことが出来る様にし、洗浄時にのみ、洗い易い様に、梯子状又は櫛状の格子網となって、焼き網の洗浄を容易にする。
【0005】
洗浄時に交差部分が無いため、洗浄はしやすいが、焦げ付きを落とすためには、基本的にブラシ、タワシ等が必要である。
【0006】
そして、収納しようとする場合は、従来の焼き網と同様に、焼き網の面積より大きい包み、容器が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2021-177851号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
焼き網に交差部があると、焼き焦げが付き易く、これを洗浄除去するには手間がかかること。
【0009】
焼き網を洗浄、焦げ付きを落とす際には、基本的にタワシ、ブラシ等が必要であること。
【0010】
収納する際に、焼き網の面積以上の包みが必要であること。
【0011】
本発明は、焼き網を棒状に分解することにより、焼き網の洗浄し難い交差部を無くし、洗浄の際には網部材同士を相互に接触させることにより、タワシ、ブラシ等の器具を使わなくても焦げ付きを落とす事ができ、収納の際には、棒状の網部材を袋、筒等にコンパクトに収納できる焼き網を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
焼き網部に使用する棒部材は、分解した際に食材を置く焼き網部の全周囲が相互に接触する形状とし、丸棒が望ましい。
【0013】
焼き網部に使用する平行な棒部材と直交する形で、焼き網部の棒部材を押さえる部材を左右両端上下に設置し、それをネジ、クリップ等で押さえる事により、焼き網部を固定する。
【0014】
掃除する際には、固定しているネジ、クリップ等を外すことにより焼き網を分解する。
【0015】
分解された焼き網部の棒部材をまとめ、各々を接触させ擦り合うように棒部材を軸回りに回転させれば、タワシ、ブラシ等を使わずに、食材の焦げ付きを除去することが出来る。
【0016】
頑固な焦げ付きは、分解された焼き網部と直交する形で、焼き網部を受ける部材を擦り付け動かし削ぎ取る。
【0017】
分解された焼き網は棒状であるため、収納する際には、まとめると面積的に小さくなる。
【発明の効果】
【0018】
本案は下記の効果を有する。
1.洗浄の際には、焼き網を分解し、焼き網を構成する棒部材同士を相互に接触させることにより、焼き網の焦げ付きを落とすので、タワシ、ブラシ等を使わなくても洗浄が出来る。
【0019】
2.分解した部材を容器、ビニール袋等に入れ、水、洗剤を入れれば、もみ洗い、漬け洗いをすることが出来る。
【0020】
3.運搬、収納の際には、分解した部材を相互に接触するようにまとめられるため、網の状態より面積的には非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】組み立てた焼き網の平面図、側面図
図2】分解された焼き網の平面図、側面図
図3】焦げ付き除去方法図
図4】組み立てる際の焼き網の平面図、側面図
図5】分解、収納された焼き網の平面図、側面図
図6】頑固な焦げ付きの除去方法図
図7】頑固な焦げ付きの除去方法図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【実施例0023】
図1が焼き網の平面図、側面図である。棒押さえ3と棒受け4の間に網部棒1、間隔固定棒2が挟まれ、固定ネジ5により固定される。棒押さえ・棒受け最小間隔11は、間隔固定棒くびれ部6の径により決まる。
【0024】
網部棒1は径が一定の丸棒とする。これにより、網部棒1を相互に擦り合わせた際、食材を置く焼き網部の全周囲が相互に接触することができる。
【0025】
図2は焼き網を分解した平面図、側面図である。間隔固定棒2はくびれ部6以外の部分は径が一定の丸棒とする。これにより網部棒1、間隔固定棒2をまとめ相互に擦り合わせた際、食材を置く焼き網部の全周囲が相互に接触することができる。
【0026】
棒受け4には網部棒1、間隔固定棒2の位置決め用に凹凸を設けてある。間隔固定棒2には、くびれ部6が設けてあり、固定ネジ5により部材を組み合わせた際、このくびれ部に棒受け4が入り、棒押さえ3、棒受け4、固定ネジ5の間隔を一定に保つ。またくびれ部6の径は、網部棒1の径より太く、固定ネジ5を締めた際に、網部棒1に遊びがあるようにし、また脱落防止のため図1の棒押さえ・棒受け最小間隔11が網部棒1の径より小さくなるようにする。
【0027】
棒押さえ3はL型になっており、網部棒1の軸方向への脱落を防ぐ。
【0028】
図3は焦げ付き除去方法図である。網部棒1、間隔固定棒2をまとめ、各々を接触させ擦り合うように、軸回りに網部棒回転方向9のように回転させることにより、網部棒1、間隔固定棒2の、食材を置く焼き網部の全周囲が相互に接触し、焦げ付きを除去することが出来る。
【0029】
図4は組み立てる際の焼き網の平面図、側面図である。間隔固定棒くびれ部6の径が、網部棒1より太いため、間隔固定棒2を棒押さえ3、棒受け4、固定ネジ5により固定した後に、網部棒1が挿入できる。
【0030】
このようにすることにより、焼き網を組み立てる際には、片側の間隔固定棒2、棒押さえ3、棒受け4、固定ネジ5を固定し、そこに網部棒1を順に差し込み、全て差し込んだ後にもう片側の棒押さえ3、棒受け4、固定ネジ5を固定することができ、各部材がばらけること無く焼き網を組み立てることが出来る。
【0031】
図5は分解、収納された焼き網の平面図、側面図である。網部棒1、間隔固定棒2、棒押さえ3、棒受け4、固定ネジ5を、焼き網収納具7に分割収納するので、組み立てられた時より、面積的にとても小さくなる。
【0032】
焼き網収納具7に水、洗剤を入れれば漬け洗いでき、焼き網収納具7を振れば、焼き網収納具7内で焼き網を洗浄することが出来る。
【0033】
また、焼き網収納具7が変形可能な材質の場合は、焼き網収納具7を揉むようにすることで焼き網を洗う事ができる。
【0034】
図6は網部棒1を相互に接触させただけでは取れない頑固な焦げ付きを除去する方法図である。平面に置いた網部棒1の上に棒受け4を置き、棒受け4を網部棒1を押さえるように力を加えながら棒受け動作方向8のように動かすことで、網部棒1が網部棒回転方向9のように回転し、網部棒1の全周囲が棒受け4と接触し、網部棒1の焦げ付きを棒受け4で削ぎ落とすことが出来る。
【0035】
図7は頑固な焦げ付きを棒受け4により除去した際に、その焦げ付きが棒受け4に付いてしまった場合の除去図である。棒受け4を重ね合わせ、棒受け動作方向10のように上下を擦り合わせ汚れを落とす。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、焼き網を分解し、簡単に洗浄ができ、持ち運びが容易であるため、より手軽にバーベキューが楽しめるようになり、バーベキュー人口の増加につながる。
【符号の説明】
【0037】
1 網部棒
2 間隔固定棒
3 棒押さえ
4 棒受け
5 固定ネジ
6 間隔固定棒くびれ部
7 焼き網収納具
8 棒受け動作方向
9 網部棒回転方向
10 棒受け動作方向
11 棒押さえ・棒受け最小間隔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7