(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076938
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに併記したアドレステーブルを用いたリングノード装置を使用したリングネットワークおよびそれを用いた移動端末のハンドオーバー
(51)【国際特許分類】
H04L 45/741 20220101AFI20240530BHJP
H04L 12/427 20060101ALI20240530BHJP
H04L 45/745 20220101ALI20240530BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20240530BHJP
H04W 8/26 20090101ALI20240530BHJP
【FI】
H04L45/741
H04L12/427
H04L45/745
H04W36/08
H04W8/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188799
(22)【出願日】2022-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】512243225
【氏名又は名称】龍野 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】龍野 秀雄
【テーマコード(参考)】
5K030
5K031
5K067
【Fターム(参考)】
5K030HC09
5K030HD09
5K030LB05
5K030MD10
5K031CB12
5K031CB16
5K031DA12
5K031EC05
5K067AA21
5K067AA41
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線システムのハンドオーバーを低コストで高速に実現すること。
【解決手段】ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、アッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、リング外に送出し、宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、パケットをコピーし、リング外に送出し、元のパケットは右回りリングに送出し、上記以外は右回りリングに送出する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネット(登録商標)フレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(以下、MACパケットと言う)を前記ルータまで転送するパケット転送システムであって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送する手段と、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出する手段とを備え、
前記基地局は、自基地局の接続されるリングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置からパケットが到着した場合に、前記パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブルに記憶されていない場合には、前記パケットの宛先MACアドレスを自基地局の接続する前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶する手段を備えるか、
または、
前記端末または移動端末は、前記端末または移動端末のMACアドレスを持つ片経路設定パケットを周期的に基地局を介して頂点装置まで到着させる手段を備える
ことを特徴とするパケット転送システム。
【請求項2】
前記移動端末は移動先基地局にアクセス時直前に、前記移動先基地局が左回りリングのパケット進行方向のルータ側の基地局の場合、前記移動端末の移動元基地局に前記移動端末のMACアドレス認証パケット送出依頼パケットを送出し、前記移動元基地局は
前記移動端末の移動先基地局に左回りリングの光伝送路で、
一方、前記移動先基地局が左回りリングのパケット進行方向と逆方向のサーバから離れる方向の基地局の場合、前記移動端末の移動元基地局に前記移動端末のMACアドレス認証パケット送出依頼パケットを送出し、前記移動元基地局は
前記移動端末の移動先基地局に左回りリングの光伝送路で、
前記移動端末の移動先基地局のMACアドレスを宛先MACアドレスとする前記移動端末のMACアドレス認証パケットを送出し、前記認証パケットが前記移動先基地局に到着した場合、前記移動先基地局は、前記パケットの持つ前記移動端末のMACアドレスをMACアドレステーブルに設定する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項3】
右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネットフレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(MACパケット)を前記ルータまで転送するパケット転送方法であって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送するステップと、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出するステップとを有することを特徴とするパケット転送方法。
【請求項4】
右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネットフレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(MACパケット)を前記ルータまで転送するパケット転送方法であって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送するステップと、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットは右回りリングに送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出するステップとを有することを特徴とするパケット転送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに併記したアドレステーブルを用いたリングノード装置を使用したリングネットワークおよびそれを用いた移動端末のハンドオーバーに関する。本発明では、イーサーネット(登録商標)フレームまたはIPv6パケットのIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いてパケット転送するパケットを本発明ではMACパケットと言う。
【0002】
アドレス記憶方法の従来例としては、特許文献1の特開2000-151617「テーブ
ル作成検索装置」がある。この従来例は、MACアドレスの記憶回路に関するもので、行
列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第1のテーブルと行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第2のテーブルからなる。この従来例は、下位ビット列(例えば1/2ビット)で第1のテーブルのメモリを指定した位置AにMACアドレス48ビット全体を記憶する。その位置Aに既に他のMACアドレスが記憶されている場合には、、第2のテーブルのメモリの空きアドレス位置Bに記録し、その記録したアドレス位置Bを前記第1テーブルのアドレス位置Aのインデックスエリアに記憶する。これは記録エリアをネスティングで指定する方法である。
【0003】
また、アドレス記憶方法の従来技術としては、特許文献2の特開2004-15592
「MACアドレスポインタ構造、MACアドレスの並べ替え方法」がある。この従来例は、下位ビット列で指定されるエントリーテーブルの同じアドレス位置に複数のMACアドレスを記憶する方法である。もし、空きエリアが無ければ、MACアドレスの前記下位ビット列と違う下位ビット列で指定されるエントリーテーブルにMACアドレスを記憶する。
【0004】
リング形ネットワークの従来例としては特許文献3のようにマスタスイッチとスレーブス
イッチを用いたリングネットワークが一般的である。このリングネットワークはマスタス
イッチの一方のリングポートがフレームを通過させないブロックポートになっていて、フ
ラッディングによる輻輳を防止している。リングネットワークに障害が発生した場合には、マスタスイッチから出てマスタスイッチに戻る監視フレームが届かなくなり、代わりに
障害点のスレーブスイッチから障害通知フレームがマスタスイッチに届くので、マスタス
イッチは、マスタスイッチのブロックポートのブロックを解除してフレームを通過させる。また、障害点の一方のスレーブスイッチの障害伝送路側にブロックポートを設定し、リ
ングネットワークの障害回復後もリングネットワークの動作を維持する。
【0005】
ハンドオーバー方法の例として、特許文献4がある。この先行技術は、移動端末とアクセスルータ間にある基地局、ゲートウェイ経由の切り換え前の基地局経由のIPv6コネクションと切り換え先基地局経由のIPv6コネクションを持ち、コネクション経由のパケットがコネクション切り換え時に断時間を少なくする方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000-151617 号公報
【特許文献2】特開2004-15592 号公報
【特許文献3】再表2008-068813 号公報
【特許文献4】再表2017-195497 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のアドレス記憶法としての従来例特開2000-151617はネスティングでMACアドレスを記憶しているため、記憶アドレス先をたどるのに場合間がかかる問題がある。
【0008】
また、従来アドレス記憶方法としての従来例特開2004-15592は、下位ビット
列で指定されるMACアドレスのエントリーテーブル位置に空きが無ければ違う下位ビット列のエントリーテーブル位置にMACアドレスを記憶すると記載されているが、その場合には、MACアドレスを記憶する位置を選択する場合に、2つの下位ビット列で指定されるエントリーテーブル位置を検索しなければならないこと、および、同じエントリーテーブルの同じアドレス位置に、複数の記憶アドレスがあるので、それら複数のアドレス比較をする必要があり、検索に場合間がかかる問題がある。
従来のリングネットワークである特許文献3は、左回りリングに向かうパケットの宛先MACアドレスと右回りリングに向かうパケットの宛先MACアドレスとリング外に送出するパケットの宛先MACアドレスをMACアドレスとポート番号で記憶するため、記憶するMACアドレス数が多くなり、MACアドレステーブルをMACアドレスの下位アドレスでメモリをアクセスしたアドレス位置にMACアドレスの全体の48ビットを記憶した場合、または上位アドレスを記憶した場合、MACアドレスが記憶できない場合に、転送されるパケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブルに記憶されていない時に前記パケットのフラッディングにより対応している欠点がある。
【0009】
また、従来のハンドオーバーの特許文献4は、アクセスルータと移動端末間に2つのIP6コネクションを設けて切り換えているので、2つのIPv6コネクションの識別が必要になり、ハンドオーバー制御が複雑になる欠点がある。
【0010】
本発明の目的は、MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに併記したアドレステーブルを用いたリングノード装置を使用したリングネットワークおよび、従来のMACアドレステーブルを用いないで、簡単なハンドオーバーもを実現する方法を示すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みて成されたもので、その解決手段は以下に示す
本発明の第1の観点から第4の観点である。
本発明の第1の観点は、右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネットフレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(MACパケット)を前記ルータまで転送するパケット転送システムであって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送する手段と、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出する手段とを備え、
前記基地局は、自基地局の接続されるリングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置からパケットが到着した場合に、前記パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブルに記憶されていない場合には、前記パケットの宛先MACアドレスを自基地局の接続する前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶する手段を備えるか、
または、
前記端末または移動端末は、前記端末または移動端末のMACアドレスを持つ片経路設定パケットを周期的に基地局を介して頂点装置まで到着させる手段を備える
ことを特徴とするパケット転送システムである。
【0012】
本発明の第2の観点は、本発明の第1の観点に記載のパケット転送システムであって、前記移動端末は移動先基地局にアクセス時直前に、前記移動先基地局が左回りリングのパケット進行方向のルータ側の基地局の場合、前記移動端末の移動元基地局に前記移動端末のMACアドレス認証パケット送出依頼パケットを送出し、前記移動元基地局は
前記移動端末の移動先基地局に左回りリングの光伝送路で、
一方、前記移動先基地局が左回りリングのパケット進行方向と逆方向のサーバから離れる方向の基地局の場合、前記移動端末の移動元基地局に前記移動端末のMACアドレス認証パケット送出依頼パケットを送出し、前記移動元基地局は
前記移動端末の移動先基地局に左回りリングの光伝送路で、
前記移動端末の移動先基地局のMACアドレスを宛先MACアドレスとする前記移動端末のMACアドレス認証パケットを送出し、前記認証パケットが前記移動先基地局に到着した場合、前記移動先基地局は、前記パケットの持つ前記移動端末のMACアドレスをMACアドレステーブルに設定する手段を備えることを特徴とするパケット転送システムである。
【0013】
本発明の第3の観点は、右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネットフレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(MACパケット)を前記ルータまで転送するパケット転送方法であって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送するステップと、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出するステップとを有することを特徴とするパケット転送方法である。
【0014】
本発明の第4の観点は、右回りリングの光伝送路と左回りリングの光伝送路のリングネットワークに複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を挿入し、前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を接続し、前記基地局配下の移動端末が、前記リングネットワークの右回りリングから到着する、自装置に接続するルータのインタフェースのMACアドレスを送信元MACアドレスとして持つパケットの通過を遮断する機能を持つ頂点装置に、ルータを介して宛先サーバまたは通信相手と通信するため、TCPまたはUDPのイーサーネットフレームまたはIPv6アドレスのMACアドレス部分をMACパケットのMACアドレスとして用いて転送するパケット(MACパケット)を前記ルータまで転送するパケット転送方法であって、
前記端末または移動端末からのパケットが基地局経由で前記リングネットワークのパケッ
トのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが前記端末または
移動端末が、移動先基地局に移動直後のパケットである場合、または、移動してない場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスを記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送し、
前記左回りリングの光伝送路で転送されるパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合に、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域の前記長いアドレスの上位アドレスを消去し、前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、かつ、末尾のビット1が記憶されている場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、上記以外は、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路で頂点装置に向けて転送するステップと、
ルータからのパケットが頂点装置に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路を転送されて、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるメモリのアドレス指定位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスが記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリングに送出し、上記以外で、前記並列データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合には、前記パケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットは右回りリングに送出し、上記以外は前記パケットを右回りリングに送出するステップとを有することを特徴とするパケット転送方法である。
【発明の効果】
【0015】
以上、説明したように、本発明は、リングにADDしたパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスでリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリをアドレス指定した位置に上位アドレスを記憶できない場合に、上位アドレス記憶領域の末尾にビット1を記憶し、左回りリングからリングノード装置に到着するパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスでリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリをアドレス指定した位置の記憶領域の末尾にビット1が記憶されている場合にのみ、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶するので、記憶MACアドレス数が少なくて済む利点がある。また、本発明は、上記メモリを使用したリングネットワークにより携帯端末のハンドオーバーを1ドメイン内で実現する方法で、消費電力およびシステムコストが抑えられ、かつ、高速に通信できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施例のリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリとパケットの通過を指定するアドレステーブルを持つパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置複数を光伝送路で接続した2重リングネットワークの前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された基地局を通してルータまでMACパケットとして情報を転送する端末とルータを介して前記リングネットワークに接続されたサーバとの間のパケット転送システムにおけるリングネットワークを利用した端末のTCPパケットおよびUDP片方向パケット受信も可能な動作例の図
【
図2】本発明の第2(a)実施例のリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリとパケットの通過を指定するアドレステーブルを持つパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置複数を光リングで接続した2重リングネットワークの前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された無線基地局を通してMACパケットを転送する移動端末とルータを介して前記リングネットワークに接続されたサーバとの間のパケット転送システムにおける移動端末がサーバから離れる移動先基地局への移動時のハンドオーバーの動作例を説明するための図
【
図3】本発明の第2(b)実施例のリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリとパケットの通過を指定するアドレステーブルを持つパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置複数を光リングで接続した2重リングネットワークの前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された無線基地局を通してMACパケットを転送する移動端末とルータを介して前記リングネットワークに接続されたサーバとの間のパケット転送システムにおける移動端末がサーバに近づく移動先基地局へ移動時のハンドオーバーの動作例を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の第1実施例を
図1により説明する。本実施例は、リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリとパケットの通過を指定するアドレステーブルを持つパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置複数を光伝送路で接続した2重リングネットワークの前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された基地局を通してルータまでMACパケットとして情報を転送する端末とルータを介して前記リングネットワークに接続されたサーバとの間のパケット転送システムにおけるリングネットワークを利用した端末のTCPパケットおよびUDP片方向パケット受信も可能な動作例である。前記サーバはインターネット接続サーバまたはコンテンツサーバである。
【0018】
図1において、1は左回りリングの光伝送路、2は右回りリングの光伝送路、4は右回り
リングから到着するOAMパケット以外のルータ22のインタフェースMACアドレスを送信元MACアドレスとするパケットの通過を遮断する伝送路ポート、5は頂点装置、6-1、6-2,6-3はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置、8はパケットの通過を指定するアドレステーブル、11はMACアドレスの下位アドレスで指定した位置に上位アドレスを記憶するリング外へのパケット送出を指定するメモリ、15-1,15-2,15-3はTCP端末またはUDP端末、16-1,16-2,16-3は基地局、20はコンテンツサーバまたはインターネット接続サーバまたはLANのサーバ、またはクラウドサーバ、22はルータである。また、(1)~(20)は点線の引き出し線で示したリングを転送されるMACアドレスを文字記号で略記したパケットの転送順番を示し、I0,I1,I2,I3,I4,I5は、端末にダイナミックIPアドレス設定されるグローバルIPv4アドレス、またはサービスプロバイダーの国内IPv4アドレスである。またはIPv6アドレスである。
OE変換回路、EO変換回路等と、入力バッファ、出力バッファは図には記してない。
右回りリングから到着するルータ22のインタフェースMACアドレスを送信元MACアドレスとするパケットの通過を遮断する伝送路ポート4をルータ22が接続する頂点装置5が持つ方法は、リングネットワークに別々の頂点装置を介して、それぞれ、別のルータ、サーバの接続を可能にする。これは、LAN,MANにおいて、リングネットワークに複数のサーバを接続するネットワーク構成に利用できる。
【0019】
以下に、
図1の動作を説明する。最初に、UDP端末15-1,15-2,15-3は図に記してないARPテーブルにルータ22のNICMACアドレスr1r2とIPアドレスI1が記憶される。
データパケット通信のUDP端末15-2がパケット(1)Mr1r2b1b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1r2はルータ22のNICのMACアドレスを示し、b1b3はUDP端末15-2のMACアドレスを2分割した長いアドレスの上位アドレスb1と残りのアドレス部分b3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局16-2に送出した例を示す。基地局16-2は(2)Mr1r2b1b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出する。UDP端末15-2からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、端末15-4のMACアドレスb6b3により既にMACアドレスの下位アドレスb3で指定した位置に上位アドレスb6が記憶されているので、リング外へのパケット送出を指定するメモリ11に前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb1でアクセスされる、MACアドレスの下位アドレスで指定した位置に上位アドレスを記憶するリング外へのパケット送出を指定するメモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1を記憶できないので、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの現用光伝送路1により頂点装置5に向けて送出し、(3)Mr1r2b1b3(I0)により図に示すように、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を経て、頂点装置5でリング外に送出され、ルータ22に向う。
【0020】
前記パケット(5)Mr1r2b1b3(I0)がルータ22に到着した場合、前記パケットが通信開始パケットの場合、そのパケットの送信元MACアドレスb1b3および送信元IPアドレスI3を図に記してないARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(6)IPI3I0(IPはIPアドレスであることを示し、I3は端末15-2の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到着する。
【0021】
次に、サーバからのダウンロードパケットサービスを受けるUDP端末15-1がパケット(7)Mr1r2b2b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1r2はルータのNICのMACアドレスを示し、b1b4はUDP端末15-1のMACアドレスを2分割した長いアドレスの上位アドレスb2と残りのアドレス部分b3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局16-1に送出した例を示す。基地局16-1は(8)Mr1r2b2b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。UDP端末15-1からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされる、MACアドレスの下位アドレスで指定した位置に上位アドレスを記憶するリング外へのパケット送出を指定するメモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2を記憶し、記憶できない場合に、前記データ記憶領域の末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶し、前記パケットを左回りリングの現用光伝送路1により頂点装置5に向けて送出し、前記パケットは、(9)Mr1r2b2b3(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。
前記パケット(9)Mr1r2b2b3(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb6が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスb2b3をパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットは、左回りリングの光伝送路1により(10)Mr1r2b2b3(I0)として頂点装置5に向けて送出される。前記パケットは左回りリングの光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を介して頂点装置5の受信回路25-1に到着したした場合、リングからリング外にドロップして、ルータ22に向う。
【0022】
前記パケット(12)Mr1r2b2b3(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットの送信元MACアドレスb2b3および送信元IPアドレスI2をARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(13)IPI2I0(IPはIPアドレスであることを示し、I2は移動端末13-1の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0023】
次に、クラウドサーバ20からの応答パケット(14)IPI0I2(IPはIPアドレスであることを示し、I2は端末15-1のIPv6アドレス、またはIPv4アドレス、I0はサーバ20のIPアドレスを示す)がルータ22に到着した場合に、前記パケットがIPv6アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPv6アドレスI2の対の宛先MACアドレスb2b3を宛先IPv6アドレスのMACアドレス部分からコピーして、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(15)Mb2b3r1r2(I2)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットがIPv4アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPアドレスI2の対の宛先MACアドレスb2b3を図に記してないARPテーブルから求め、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(15)Mb2b3r1r2(I2)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットが頂点装置5に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路2に送出する。
【0024】
前記端末15-1へのサーバ20からの応答パケット(16)Mb2b3r1r2(I2)は右回りリング2上を転送されて、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケット(16)Mb2b3r1r2(I2)の宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2が記憶されておらず、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていないので、前記パケットは右回りリング2に送出される。
前記パケット(17)Mb2b3r1r2(I2)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスb2b3がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されているので、前記パケットを右回りリング2に送出する。
なお、宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスと短いアドレスの下位アドレスに分け、前記短いアドレスの下位アドレスでアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスと異なる上位アドレスが記憶されている場合で、宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合のパケットはリング外に送出される。または、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットを右回りリング2に送出する。
【0025】
前記パケット(18)Mb2b3r1r2(I2)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2が記憶されているので、前記パケット(19)Mb2b3r1r2(I2)はリング外に送出され、基地局16-1に到着した場合、宛先MACアドレスが図に記してないMACアドレステーブルに記憶されているので、前記パケットは端末15-1に(20)Mb2b3r1r2(I2)として送出される。
【0026】
次に、本発明の第2(a)実施例を
図2により説明する。本実施例は、リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリとパケットの通過を指定するアドレステーブルを持つパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置複数を光伝送路で接続した2重リングネットワークの前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された無線基地局を通してルータまでMACパケットとして情報を転送する移動端末とルータを介して前記リングネットワークに接続されたサーバとの間のパケット転送システムにおけるリングネットワークを利用した移動端末のTCPパケットおよびUDP片方向パケット受信も可能なハンドオーバーの動作例である。前記サーバはインターネット接続サーバまたはコンテンツサーバである。ルータ22のリングネットワークインタフェースのNICからリングネットワークを介して、基地局の無線インタフェースのNICまで、一つのL2スイッチのようなものである。
【0027】
図2において、1は左回りリングの光伝送路、2は右回りリングの光伝送路、4は右回り
リングから到着する、OAMパケット以外のMACパケットの通過を遮断する伝送路ポートまたはルータ22のインタフェースMACアドレスを送信元MACアドレスとするパケットの通過を遮断する伝送路ポート、5は頂点装置、6-1、6-2,6-3はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置、8はパケットの通過を指定するアドレステーブル、11はMACアドレスの下位アドレスでアドレス指定した位置に上位アドレスを記憶するメモリ、13-1,13-2,13-3はTCP移動端末またはUDP移動端末、14-1,14-2,14-3は基地局、15は移動端末の移動、20はコンテンツサーバまたはインターネット接続サーバ、22はルータである。また、(1)~(27)は点線の引き出し線で示したリングを転送されるMACアドレスを文字記号で略記したパケットの転送順番を示し、I0,I1,I2,I3,I4,I5は、端末にダイナミックIPアドレス設定されるグローバルIPv4アドレス、またはサービスプロバイダーの国内IPv4アドレスである。またはIPv6アドレスである。
OE変換回路、EO変換回路等と、入力バッファ、出力バッファは図には記してない。MACアドレス認証パケットは移動端末がサーバ側に移動した場合も、サーバから離れる側に移動した場合も、左回りリング光伝送路1で転送する。MACアドレス認証パケットは、右回りリングで転送する場合には、図に記してない補助光伝送路を用いてもよい。
右回りリングから到着するルータ22のインタフェースMACアドレスを送信元MACアドレスとするパケットの通過を遮断する伝送路ポート4をルータ22が接続する頂点装置5が持つ方法は、リングネットワークに別々の頂点装置を介して、それぞれ、別のルータ、サーバの接続を可能にする。これは、複数のアクセスルータに接続するネットワーク構成としても、ルータ障害時に別のルータに切り替えるネットワーク構成としても利用できる。
【0028】
以下に、
図2の動作を説明する。最初に、UDP移動端末13-1,13-2,13-3,13-4は図に記してないARPテーブルに接続基地局のMACアドレスn1,n2,n3が記憶される。ルータ22のリング伝送路インタフェースのMACアドレスr1r2は移動端末の接続先の基地局で設定される。ゲームデータ通信またはルータ22からサーバ20とは別の中継交換機に向かう音声パケットのUDP移動端末13-2がパケット(1)Mn1b1b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、n1は基地局14-2のNICのMACアドレスを示し、b1b3はUDP移動端末13-2のMACアドレスである上位MACアドレスb1と下位MACアドレスb3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局14-2に送出した例を示す。基地局14-2は(2)Mr1r2b1b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出する。UDP移動端末13-2からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達した場合、移動端末13-4のMACアドレスb6b3の下位アドレスb3でメモリ11をアドレス指定した位置に既に上位アドレスb6が記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1が記憶できず、末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶して、前記パケットを左回りリングの現用光伝送路1により頂点装置5に向けて送出し、(3)Mr1r2b1b3(I0)により図に示すように、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を介して、前記パケットは、頂点装置5でリング外に送出され、ルータ22に向かう。
【0029】
前記パケット(5)Mr1r2b1b3(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットの送信元MACアドレスb1b3および送信元IPアドレスI3をARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(6)IPI3I0(IPはIPアドレスであることを示し、I3は移動端末13-2の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0030】
次に、サーバからのダウンロードパケットサービスを受けるUDP移動端末13-1がパケ
ット(7)Mn1b2b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、n1は基地局14-1のNICのMACアドレスを示し、b2b3はUDP移動端末13-1のMACアドレスである上位MACアドレスb2と下位MACアドレスb3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局14-1に送出した例を示す。基地局14-1は(8)Mr1r2b2b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。UDP移動端末13-1からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2を記憶し、前記パケットを左回りリングの現用光伝送路1により頂点装置5に向けて送出し、前記パケットは、(9)Mr1r2b2b3(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。
前記パケット(9)Mr1r2b2b3(I0)が左回りリングの現用光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb6が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスb2b3をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により(10)Mr1r2b2b3(I0)として頂点装置5に向けて送出する。前記パケットは左回りリングの光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を介して頂点装置5の受信回路25-1に到着したした場合、前記パケットはリングからドロップして、ルータ22に向う。
【0031】
前記パケット(12)Mr1r2b2b3(I0)がルータ22に到着した場合、前記パケットが通信開始パケットの場合、そのパケットの送信元MACアドレスb2b3および送信元IPアドレスI2をARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(13)IPI2I0(IPはIPアドレスであることを示し、I2は移動端末13-1の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0032】
次に、UDP移動端末13-2がLTE(IEEE802.16e)の基地局14-2からLTEの基地局14-1配下に移動して、移動端末13-2が制御局からのリングネットワーク外の旧網経由の指令で前記移動端末宛てに移動先基地局信号を広告している移動先基地局14-1に接近時に、またはアクセス時直前に、移動端末13-2の移動元基地局14-2に、MACアドレス認証パケット送出の依頼パケット(14)Mn1b1b3(I0)を送出する。前記移動元基地局14-2は、前記移動端末13-2のMACアドレスb1b3が自基地局の図に記してないMACアドレステーブルに記憶されているので、前記移動端末13-2のMACアドレスを確認し、前記MACアドレステーブルの前記移動端末のMACアドレス記憶位置に消去準備ビットを記憶し、MACアドレス確認元信号を持つMACアドレス認証用パケットを左回りリング1で自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2と前記移動端末13-2の移動先基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1とを経由して前記移動端末13-2の移動先基地局14-1に左回りリングの光伝送路1または図に記してない右回りリングの補助光伝送路で、宛先MACアドレスを移動先基地局14-1のMACアドレスB1として送る。前記認証用パケットが前記移動端末13-2の移動先基地局14-1に到着した場合、前記基地局14-1は、前記移動端末13-2から到着した前記移動端末への無線チャンネル設定依頼パケットのMACアドレスの認証を行い、前記移動端末13-2への無線チャンネルを設定し、自基地局14-1のIPv6アドレスを着付けアドレスとし、前記移動端末13-2のMACアドレスb1b3を図に記してないMACアドレステーブルに記憶して、前記気付けアドレスを認証信号と共に、前記移動端末13-2に送る。前記移動先基地局14-1より前記パケットを受信した移動端末13-2からの気付けIPv6アドレスのパケット(15)Mn1b1b3(B1)(I0)(n1は基地局14-1の無線NICMACアドレスを示し、B1はIPv6気付けアドレスのMACアドレス部分である基地局14-1のMACアドレスに相当する)が基地局14-1に到着した場合、前記移動先基地局の接続されるパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1が左回りリング1上で、サーバ20から離れる方向の基地局に接続する装置である場合の移動先基地局変更直後のパケットなので、その旨の信号glを前記パケットに挿入し、そのパケットをパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に(16)Mr1r2b1b3(I0)として送出する。UDP移動端末13-2からの前記パケットMr1r2b1b3(I0)がアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットは移動先基地局変更直後のパケットに無関係に、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb2が記憶されているので、末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により頂点装置に向けて送出する。
前記パケット(17)Mr1r2b1b3(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb6が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスb1b3をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により(18)Mr1r2b1b3(I0)により図に示すように転送する。前記パケット(19)Mr1r2b1b3(I0)が頂点装置5の受信回路25-1に到着した場合、前記パケットはリング外に送出され、ルータ22に向かう。
【0033】
前記パケット(20)Mr1r2b1b3(I0)がルータ22に到着した場合、前記パケットが通信開始パケットでも通信開始パケットの応答パケットでもないので、そのパケットの送信元MACアドレスb1b3および送信元IPアドレスI3がARPテーブルに記憶されているので、前記パケットをルータ22内に取り込み、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。前記パケットのIPパケットをサーバ20に送出する。そのパケットはIPI3I0(IPはIPアドレスであることを示し、I3は移動端末13-2の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0034】
次に、コンテンツサーバ20から通信開始パケットでないパケット(21)IPI0I3(IPはIPアドレスであることを示し、I3は端末13-2のIPv6アドレス、またはIPv4アドレス、I0はゲーム通信のサーバ20のIPアドレスを示す)がルータ22に到着した場合に、前記パケットがIPv6アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPv6アドレスI3の対の宛先MACアドレスb1b3を宛先IPv6アドレスのMACアドレス部分からコピーして、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(22)Mb1b3r1r2(I3)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットがIPv4アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPアドレスI3の対の宛先MACアドレスb1b3を図に記してないARPテーブルから求め、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(22)Mb1b3r1r2(I3)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットが頂点装置5に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路2に送出する。
【0035】
前記パケット(23)Mb1b3r1r2(I3)は右回りリング2上を転送されて、パケットのアッ
ド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケット(23)Mb1b3r1r2(I3)の宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1が記憶されておらず、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていないので、前記パケットは右回りリング2に送出される。
前記パケット(24)Mb1b3r1r2(I3)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケット(24)Mb1b3r1r2(I3) の宛先MACアドレスb1b3がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されているので、前記パケットを右回りリング2に送出する。前記パケットの宛先MACアドレスb1b3がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb6が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されている場合、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットを右回りリング2に送出する。
【0036】
前記パケット(26)Mb1b3r1r2(I3)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到着した場合、前記パケット(26)Mb1b3r1r2(I3) の宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb2が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットを右回りリング2に送出する。前記コピーパケットが基地局14-1に到着した場合、前記パケット(26)Mb1b3r1r2(I3) の宛先MACアドレスが図に記してないMACアドレステーブルに記憶されているので、前記パケットは移動端末13-2に送出される。
【0037】
次に、本発明の第2(b)実施例を
図3により説明する。
図3は第2(a)実施例と逆の移動端末の移動先が左回りリングのパケット進行方向のサーバ側よりの基地局である場合の動作例である。
【0038】
図3において、各記号は
図2と同じである。(1)~(34)は点線の引き出し線で示さ
れるMACヘッダを略記したパケットの転送される順番である。
【0039】
以下に、
図3の動作を説明する。最初に、UDP移動端末13-1,13-2,13-3,
13-4は図に記してないARPテーブルに接続基地局のMACアドレスn1,n2,n3が記憶
される。ルータ22のリング伝送路インタフェースのMACアドレスr1r2は移動端末の接
続先の基地局で設定される。
ゲームデータパケット通信のUDP移動端末13-2がパケット(1)Mn1b1b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、n1は基地局14-1のNICのMACアドレスを示し、b1b2b3はUDP移動端末13-2のMACアドレスである上位MACアドレスb1と下位MACアドレスb3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局14-1に送出した例を示す。基地局14-1は(2)Mr1r2b1b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。UDP移動端末13-2からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1を記憶し、前記パケットを左回りリングの現用光伝送路1により頂点装置5に向けて送出し、(3)Mr1r2b1b3(I0)により図に示すように、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、移動端末13-4のMACアドレスb6b3の下位アドレスb3でアドレス指定されたメモリ11のアドレス位置に上位アドレスb6が既に記憶されているので、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb6が記憶されており、かつ、この時点では、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていないので、そのまま、前記パケット(4)Mr1r2bib3(I0)は、左回りリングの光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に送出する。前記パケット(4)Mr1r2b1b3(I0)はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を介して、左回りリングの光伝送路1を転送され、前記パケットは頂点装置5に経て、ルータ22に向かわせる
【0040】
前記パケット(6)Mr1r2b1b3(I0)がルータ22に到着した場合、前記パケットが通信開始パケットか、通信開始パケットの応答パケットの場合、そのパケットの送信元MACアドレスb1b3および送信元IPアドレスI3をARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(7)IPI3I0(IPはIP電話のIPアドレスであることを示し、I3は移動端末13-2の送信元IPアドレス、I0は宛先であるゲームパケットのコンテンツサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0041】
次に、サーバからのダウンロードパケットサービスを受けるUDP移動端末13-1がパケ
ット(8)Mn1b2b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、n1は基地局14-1のNICのMACアドレスを示し、b1b2b4はUDP移動端末13-1のMACアドレスである上位MACアドレスb2と下位MACアドレスb3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局14-1に送出した例を示す。基地局14-1は(9)Mr1r2b2b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。UDP移動端末13-1からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb1が記憶されているので、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていてもいなくてもビット1を記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により頂点装置5に向けて(10)Mr1r2b2b3(I0)により図に示すように転送し、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着させる。
【0042】
前記パケット(10)Mr1r2b2b3(I0)が左回りリングの現用光伝送路1でパケットのア
ッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb6が記憶されており、かつ、この時点では、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていないので、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により(11)Mr1r2b2b3(I0)として頂点装置5に向けて送出する。前記パケットが左回りリングの光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、そのまま、前記パケットは、左回りリングの光伝送路1を転送されて、頂点装置5のパケット受信回路25-1に到着したした場合、前記パケットをルータ22に向かわせる。
【0043】
前記パケット(13)Mr1r2b2b3(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットの送信元MACアドレスb2b3および送信元IPアドレスI2をARPテーブルに記憶して、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(14)IPI2I0(IPはIPアドレスであることを示し、I2は移動端末13-1の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてコンテンツサーバ20に到達する。
【0044】
次に、UDP移動端末13-2がLTE(IEEE802.16e)の基地局14-1から、近隣移動端末宛てに基地局信号を広告している移動先基地局14-2に接近を基地局14-2からの受信電波強度から判断時に、移動端末13-2の移動元基地局14-1に、MACアドレス認証パケット送出の依頼パケット(15)Mn1b1b3(I0)を送出する。前記移動元基地局14-1は、前記移動端末のMACアドレスが自基地局の図に記してないMACアドレステーブルに記憶されているので、前記移動端末13-2のMACアドレスを確認し、前記MACアドレステーブルの前記移動端末のMACアドレス記憶位置に消去準備ビットを記憶し、MACアドレス確認元信号を持つ認証用パケットを自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1と前記移動端末13-2の移動先基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2とを経由して前記移動端末13-2の移動先基地局14-2に送る。
前記認証用パケットが前記移動端末13-2の移動先基地局14-2に到着した場合、前記基地局14-2は、前記移動端末13-2から到着した前記移動端末への無線チャンネル設定依頼パケットのMACアドレスの認証を行い、前記移動端末13-2への無線チャンネルを設定し、自基地局14-2のIPv6アドレスを着付けアドレスとし、前記移動端末13-2のMACアドレスb1b3を図に記してないMACアドレステーブルに記憶して、前記気付けアドレスを認証信号と共に、前記移動端末13-2に送る。前記移動先基地局14-2より前記パケットを受信した移動端末13-2からの気付けIPv6アドレスのパケット(16)Mn2b1b3(B2)(I0)(n2は基地局14-2の無線NICMACアドレスを示し、B2はIPv6気付けアドレスのMACアドレス部分である基地局14-2のMACアドレスに相当する)が基地局14-2に到着した場合、前記移動先基地局の接続されるパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2が左回りリング1上で、サーバ20に近づく方向の基地局に接続する装置である場合の移動先基地局変更直後のパケットなので、その旨の信号grを前記パケットに挿入し、そのパケットをパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に(17)Mr1r2b1b3(B2)gr(I0)として送出する。UDP移動端末13-2からの前記パケット(17)Mr1r2b1b3(B2)gr(I0)がアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb1と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb1でないb6が記憶されているので、末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により頂点装置に向けて送出し、前記パケット(18)Mr1r2b1b3(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、そのまま、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により(19)Mr1r2b1b3(I0)により図に示すように転送されて頂点装置5に向けて送出する。前記パケット(19)Mr1r2b1b3(I0)が頂点装置5の受信回路25-1に到着した場合、前記パケット(20)Mr1r2b1b3(I0)はルータ22に送出される。
【0045】
前記パケット(20)Mr1r2b1b3(I0)がルータ22に到着した場合、前記パケットは通信開始パケットまたは通信開始パケットの応答パケットでは無いので、そのパケットの送信元MACアドレスb1b3および送信元IPアドレスI3がARPテーブルに記憶されているので、前記パケットをルータ22内に取り込み、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。前記パケットのIPパケットをサーバ20に送出する。そのパケットはIPI3I0(IPはIPアドレスであることを示し、I3は移動端末13-2の送信元IPアドレス、I0は宛先であるゲームパケットのコンテンツサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0046】
次に、サーバからのダウンロードパケットサービスを受けるUDP移動端末13-1が再送パケット(21)Mn1b2b3(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、n1は基地局14-1のNICのMACアドレスを示し、b2b3はUDP移動端末13-1のMACアドレスである上位MACアドレスb2と下位MACアドレスb3を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)を基地局14-1に送出した例を示す。基地局14-1は(22)Mr1r2b2b3(I0)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。UDP移動端末13-1からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb1が記憶されているので、末尾の1ビット記憶領域にビット1を記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により頂点装置5に向けて(23)Mr1r2b2b3(I0)により図に示すように転送し、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着させる。
【0047】
前記パケット(23)Mr1r2b2b3(I0)が左回りリングの現用光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb6が記憶されており、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスb2b3をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶して、前記パケットを左回りリングの光伝送路1により(24)Mr1r2b2b3(I0)として頂点装置5に向けて送出する。前記パケットが左回りリングの光伝送路1でパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、そのまま、前記パケットは、左回りリングの光伝送路1を転送されて、頂点装置5のパケット受信回路25-1に到着したした場合、前記パケットをリング外に送出して、ルータ22に向かわせる。
【0048】
前記パケット(26)Mr1r2b2b3(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットの送信元MACアドレスb2b3および送信元IPアドレスI2をARPテーブルに記憶されているので、前記パケットをルータ内に取り込み、そのパケットの宛先IPアドレスI0の宛先に対応する出力ポートを求め、そのポートに送出する。そのパケットは(27)IPI2I0(IPはIPアドレスであることを示し、I2は移動端末13-1の送信元IPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてコンテンツサーバ20に到達する。
【0049】
次に、コンテンツサーバ20からパケット(28)IPI0I2(IPはIPアドレスであることを示し、I2は端末13-1のIPv6アドレス、またはIPv4アドレス、I0はコンテンツサーバ20のIPアドレスを示す)がルータ22に到着した場合に、前記パケットがIPv6アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPv6アドレスI2の対の宛先MACアドレスb2b3を宛先IPv6アドレスのMACアドレス部分からコピーして、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(29)Mb2b3r1r2(I2)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットがIPv4アドレスの場合には、前記パケットの宛先IPアドレスI2の対の宛先MACアドレスb2b3を図に記してないARPテーブルから求め、MACパケットのMACヘッダーアドレスとして用いたMACパケット(29)Mb2b3r1r2(I2)をリングネットワークの頂点装置5に送出する。前記パケットが頂点装置5に到着した場合、前記パケットを右回りリングの光伝送路2に送出する。
【0050】
前記パケット(30)Mb2b3r1r2(I2)は右回りリング2上を転送されて、パケットのアッ
ド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケット(30)Mb2b3r1r2(I2)の宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2が記憶されておらず、かつ、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されていないので、前記パケットを右回りリング2に送出する。
前記パケット(31)Mb2b3r1r2(I2)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケット(31)Mb2b3r1r2(I2) の宛先MACアドレスb2b3がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されているので、前記パケットを右回りリングに送出する。
【0051】
前記パケット(32)Mb2b3r1r2(I2)は右回りリング2上を転送されて、パケットのアッ
ド、ドロップおよび通過の装置6-1に到着した場合、前記パケット(32)Mb2b3r1r2(I2)の宛先MACアドレスを長いアドレスの上位アドレスb2と短いアドレスの下位アドレスb3に分け、前記短いアドレスの下位アドレスb3でアクセスされるリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ11のアドレス位置のデータ記憶領域から末尾の1ビットを除いたデータ記憶領域に前記長いアドレスの上位アドレスb2でないb1が記憶されており、末尾の1ビット記憶領域にビット1が記憶されているので、前記パケットをリング外に(33)Mb2b3r1r2(I2)として送出する。リング外に(33)Mb2b3r1r2(I2)として基地局14-1に到着したパケットは、宛先MACアドレスが図に記してないMACアドレステーブルに記憶に記憶されているので、前記パケットは(34)Mb2b3n1(I2)として移動端末13-1に送出される。
【符号の説明】
【0052】
1 左回りリングの光伝送路
2 右回りリングの光伝送路
5 頂点装置
6-1,6-2,6-3 パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置
8 パケットの通過を指定するアドレステーブル
11 リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル用メモリ
13-1,13-2,13-3 移動端末
14-1,14-2,14-3 基地局
15 移動端末の移動
15-1,15-2,15-3 端末
20 サーバ
22 ルータ