IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北越消雪機械工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-保安用コーンの搬送車 図1
  • 特開-保安用コーンの搬送車 図2
  • 特開-保安用コーンの搬送車 図3
  • 特開-保安用コーンの搬送車 図4
  • 特開-保安用コーンの搬送車 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076941
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】保安用コーンの搬送車
(51)【国際特許分類】
   B62B 5/00 20060101AFI20240530BHJP
   B62B 5/06 20060101ALI20240530BHJP
   E01F 13/02 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
B62B5/00 Z
B62B5/06 Z
E01F13/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022198931
(22)【出願日】2022-11-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000241809
【氏名又は名称】北越消雪機械工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】庭野 知巳
(72)【発明者】
【氏名】小口 英雄
(72)【発明者】
【氏名】古山 雅博
【テーマコード(参考)】
2D101
3D050
【Fターム(参考)】
2D101CA13
2D101EA05
2D101FA12
3D050AA32
3D050BB02
3D050BB03
3D050DD03
3D050EE04
3D050EE08
3D050GG06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保安用コーンを複数個積み重ねても安定した状態で効率よく運搬、保安用コーンを道路標識とともに運搬することができる保安用コーンの搬送車の提供。
【解決手段】搬送車1のフレーム2は、下面に複数の脚部9を有する矩形状の底板と、該底板の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーン6の前記ベース部6aより高い前後側板および左右側板51でなり、前記後側板の背面42bに一対の支柱8と、車輪7を支持するブラケットとを固定、前記支柱8の上端に前記底板の左右幅と同等な長さの把持杆12を連結し、前記支柱8間に交通標識が裏面に表示される長方形状の補強板10を取付け、前記搬送車1を横倒させることにより、前記把持杆12の一端と、前記左右側板51のいずれか一方とを接地させて前記補強板10を水平な姿勢にし、前記補強板10の裏面に表示する前記交通標識を目視できるようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部とコーン部とを有する保安用コーンを積み重ねて載置し、手動で移動するための保安用コーンの搬送車であって、この搬送車のフレームは、下面に複数の脚部を有する矩形状の底板と、該底板の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーンの前記ベース部より高い前後側板および左右側板とよりなり、
前記後側板の背面に一対の支柱と、車輪を支持するブラケットとを固定し、前記支柱の上端に前記底板の左右幅と同等な長さの把持杆を連結するとともに、前記支柱間に交通標識が裏面に表示される長方形状の補強板を取付け、
前記搬送車を横倒させることにより、前記把持杆の左右いずれか一端と、前記左右側板のいずれか一方とを接地させて前記補強板を水平な姿勢にし、前記補強板の裏面に表示する前記交通標識を目視できるようにすることを特徴とする保安用コーンの搬送車。
【請求項2】
前記底板の下面の前記脚部は弾性材よりなり、前方の前記脚部を前記底板の前部の左右の隅角となる下面に設けるとともに、前記後側板の背面の両端以内に左右一対の前記車輪を配置することを特徴とする請求項1に記載の保安用コーンの搬送車。
【請求項3】
前記支柱のそれぞれの下端を前記車輪に近接するよう前記後側板の背面に固定することを特徴とする請求項2に記載の保安用コーンの搬送車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、保安用コーンを積み重ねて載置し、手動で運搬移動するための搬送車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、道路や工事現場などの規制や区分けをする際に、交通標識となる中空円錐状のコーンが用いられている。このコーンは合成樹脂等の比較的柔軟な材料により形成された中空円錐状のもので、底が開口しえいるため複数個を重ね合わせて運搬することが多く、また、コーンは、工事現場や道路の規制等で路面上に配列して設置するため複数個使用する場合がある。
【0003】
しかしながら、コーンをトラック等の車両に積載して現場へ運搬し、特許文献1のようにコーンを所要個数を車両より降ろして路面に配列させるように設置しているが、このコーン自体は風などで容易に倒れないようにするため相当の重量があるうえ、コーンに持ち手の箇所がないため持ち運びが難く、運搬や積み降ろしをはじめ配列設置作業が容易でなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6-292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、かかる不都合を改善するために提案されたものであって、保安用コーンを複数個積み重ねても安定した状態で効率よく運搬でき、保安用コーンとともに交通標識である矢印などの交通標識を有する搬送車を移動することにより、作業を迅速に且つ安全に行い作業者の負担を軽減する保安用コーンの搬送車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は以下のように構成した。
【0007】
請求項1に記載の発明は、ベース部とコーン部とを有する保安用コーンを積み重ねて載置し、手動で移動するための保安用コーンの搬送車であって、この搬送車のフレームは、下面に複数の脚部を有する矩形状の底板と、該底板の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーンの前記ベース部より高い前後側板および左右側板とよりなり、
前記後側板の背面に一対の支柱と、車輪を支持するブラケットとを固定し、前記支柱の上端に前記底板の左右幅と同等な長さの把持杆を連結するとともに、前記支柱間に交通標識が裏面に表示される長方形状の補強板を取付け、
前記搬送車を横倒させることにより、前記把持杆の左右いずれか一端と、前記左右側板のいずれか一方とを接地させて前記補強板を水平な姿勢にし、前記補強板の裏面に表示する前記交通標識を目視できるようにすることを特徴とする保安用コーンの搬送車である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記底板の下面の前記脚部は弾性材よりなり、前方の前記脚部を前記底板の前部の左右の隅角となる下面に設けるとともに、前記後側板の背面の両端以内に左右一対の前記車輪を配置することを特徴とする請求項1に記載の保安用コーンの搬送車である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記支柱のそれぞれの下端を前記車輪に近接するよう前記後側板の背面に固定することを特徴とする請求項2に記載の保安用コーンの搬送車である。
【発明の効果】
【0010】
前記の構成により、この発明は以下の効果を有する。
【0011】
請求項1に記載の発明では、ベース部とコーン部とを有する保安用コーンを積み重ねて載置し、手動で移動するための保安用コーンの搬送車であって、この搬送車のフレームは、下面に複数の脚部を有する矩形状の底板と、該底板の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーンの前記ベース部より高い前後側板および左右側板とよりなり、
前記後側板の背面に一対の支柱と、車輪を支持するブラケットとを固定し、前記支柱の上端に前記底板の左右幅と同等な長さの把持杆を連結するとともに、前記支柱間に交通標識が裏面に表示される長方形状の補強板を取付けるので、前記搬送車を移動する際にして、前記補強板により前記フレームの傾斜角が大きくなっても、前記補強板により前記保安用コーンの抜け出しを防ぐことができるとともに、多くの保安用コーンを積み重ねても高さが低くなり、姿勢が不安定になることがなく、前記保安用コーンの持ち運びが容易になる。
【0012】
そして、前記搬送車を横倒させることにより、前記把持杆の左右いずれか一端と、前記左右側板のいずれか一方とを接地させて前記補強板を水平な姿勢にし、前記補強板の裏面に表示する前記交通標識を目視できるので、前記保安用コーンとともに矢印などの交通標識を有する搬送車が移動することになり、作業を迅速に且つ安全に行い作業者の負担を軽減する。、
【0013】
請求項2に記載の発明では、前記底板の下面の前記脚部は弾性材よりなり、前方の前記脚部を前記底板の前部の左右の隅角となる下面に設けるとともに、前記後側板の背面の両端以内に左右一対の前記車輪を配置するので、前記車輪と前記脚部とが前記底板の左右幅より外方にはみ出すことがなく、前記搬送車を保管場所より移動させる通路が狭くてもスムーズに移動でき、通常の前記保安用コーンの設置と同じような状態で保管でき、しかも、弾性材の前記脚部を備える搬送車に前記保安用コーンを積み重ねて載置した場合、多数の前記保安用コーンの自重により前記脚部が弾性変形し接触面積が大きくなること、および前記脚部の弾性材の有する材質とにより接地面と前記脚部下面との間で生じる大きな摩擦で、前記搬送車が接地面上で滑り難くなり、前記搬送車を安定して直立姿勢に保つことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、前記支柱のそれぞれの下端を前記車輪に近接するよう前記後側板の背面に固定するので、前記補強板の長方形状の横幅が狭くなることがなく、前記交通標識を大きく表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】この発明の第1の実施の形態における搬送車を示す側面図。
図2】この発明の第1の実施の形態における搬送車を示す底面図。
図3図1におけるA―A線に沿う断面図。
図4】この発明の第1の実施の形態おける搬送車の横倒状態を示す正面図。
図5】この発明の第1の実施の形態における保安用コーンを示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の保安用コーンの搬送車の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0017】
図1から図5において符号1で示されるものは手動で移動する搬送車で、保安用コーン6が積み重ねて載置される。前記保安用コーン6は高さHのベース部6aと、このベース部6aより上方に突出する円錐状のコーン部6bを有する。
【0018】
前記搬送車1のフレーム2は、前記保安用コーン6が載置でき、開口3aを有する矩形状の底板3と、該底板3の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーン6の前記ベース部6aの高さHより高い前後側板41,42および左右側板51,52とよりなる。
【0019】
前記後側板42の背面42bの左右端以内に一対の車輪7が配置され、この車輪7は前記後側板42の前記背面42bに固定したブラケット7aにより車軸を介して支持される。なお、前記車輪7をサイズを大径にすることにより、舗装されていない砂利道などでも、前記搬送車1をスムーズに移動できる。
【0020】
さらに、左右の前記車輪7間には前記保安用コーン6の高さより長い一対の中空の支柱8を配置し、この支柱8のそれぞれの下端を前記車輪7に近接するように前記後側板42の背面42bに固定する。なお、前記支柱8は製作を容易にするため断面四角形状にしたが、前記支柱8を断面円形状にしてもよい。
【0021】
また、前記支柱8を伸縮自在にすると長さが調整可能になり、多量の前記保安用コーン6を運ぶときには前記支柱8を長くし、前記搬送車1の保管の際には前記支柱8を短くするなど調整することができ、前記支柱8の高さを変更して作業者の身長に合わせることができるが、前記支柱8の長さは前記搬送車1を移動させ易い長さであれば特に限定されない。
【0022】
前記底板3の下面の前方と後方にそれぞれ一対の脚部9が配置され、前方の前記脚部9は前記底板3の前部の左右の隅角になる前記底板3の下面に設け、後方の前記脚部9は前記支柱8を固定した位置に対応する前記底板3下面に設ける。
【0023】
前記脚部9はゴムなどの弾性材よりなり、前記保安用コーン6を積み重ねて載置した前記搬送車1を保管した場合、多数の前記保安用コーン6の自重により前記脚部9が弾性変形し前記脚部9の下端の接触面が大きくなること、およびゴムなどの弾性材の材質とにより前記脚部9下面の接地面Gに対する摩擦が増し、前記搬送車1が接地面G上で滑り難くなり、前記搬送車1を安定して直立姿勢に保つことができる。
【0024】
また、前記搬送車1をトラックなどの荷台に乗せた場合も、前記搬送車1の脚部9の下面と荷台上との間での摩擦が大きくなり、前記搬送車1をトラックの荷台に乗せて走行しても荷台上で滑ることがなく、前記搬送車1を直立した姿勢に維持できる。
【0025】
前記底板3の前部の左右の隅角にある前記脚部9と、前記後側板42の背面42bの両端以内に配置される一対の前記車輪7とが前記底板3の左右幅より外方にはみ出すことがなく、前記搬送車1を保管場所より移動させる通路が狭くてもスムーズに移動でき、通常の前記保安用コーン6の設置状態と同じような状態で保管できる。
【0026】
また、前記フレーム2の底板3は、前記保安用コーン6の前記ベース部6aの面積と同程度か僅かに大きな面積にしているため、前記搬送車1はコンパクトで場所を取らず、前記搬送車1の保管に広い場所を必要としない。
【0027】
しかも、横倒しの前記搬送車1が作業者の接触とか、風圧により動いても前記脚部9や前記車輪7が接地面Gに当接し、前記搬送車1が横倒しの状態から大きく傾くことがない。
【0028】
前記支柱8間に長方形状の補強板10を取付け、この補強板10の裏面には文字や図形等よりなる交通標識11を表示するとともに、前記補強板10の長方形状により前記搬送車1に前記保安用コーン6を積み重ねて載置して傾動する際、前記保安用コーン6の抜け出しを防ぐことになる。
【0029】
前記支柱8の下端のそれぞれは、前記車輪7に近接するよう前記後側板42の前記背面42bに固定されるので、長方形状よりなる前記補強板10の横幅が広くなり前記交通標識11を大きく表示できる。
【0030】
なお、前記補強板10が長方形状なので前記搬送車1の移動中に前記補強板10が振動し易くなり、前記補強板10と前記支柱8との間で接触音が発生するので、前記補強板10と前記支柱8との間に柔軟弾性体の緩衝材(図示せず)を数ヶ所に介在してもよい。
【0031】
前記支柱8の上端に前記底板3の左右幅と同等な長さの把持杆12を連結する。これにより、前記搬送車1を交通規制現場などに運び入れ、そのまま前記搬送車1を横倒させると、前記把持杆12の一端と前記左右側板51,52のいずれか一方とが接地して前記補強板10が水平な姿勢になり、前記補強板10の裏面に表示する交通標識11を水平な状態にて目視できる。
【0032】
なお、前記車輪7の外側面7bのそれぞれを前記左右側板51,52と面一になるように前記車輪7を配置すると、前記搬送車1を横倒した際、いずれか一方の前記車輪7の前記外側面7bが接地するので接地面積が増大し、前記搬送車1の横倒の姿勢を安定させることができる。
【0033】
また、前記左右側板51,52とか、前記把持杆9の両端を滑り止め面にすることにより、坂道などの傾斜する接地面Gで前記搬送車1が滑ることがなく、横倒しの前記搬送車1が水平の姿勢に維持される。
【0034】
符号13は前記前側板41の前記前面41aに固定した取っ手で、この取っ手13を持って前記保安用コーン6を載置した前記搬送車1をトラックなどの荷台に乗せる。
【0035】
以上の構成による前記搬送車1では、前記保安用コーン6を積み重ねて載置した前記搬送車1を手動で移動して交通規制現場などに運び入れ、前記保安用コーン6を前記搬送車1より降ろした後、前記搬送車1を横倒して前記把持杆12の一端と、前記左右側板51,52のいずれか一方とを接地させ、これにより、接地する個所が多くなり前記搬送車1を安定して横倒し姿勢に保つことができ、前記補強板10が水平になって前記補強板10の裏面に表示する前記交通標識12を目視するできる。
【0036】
この発明においては、前記ベース部6aと前記コーン部6bとを有する前記保安用コーン6を積み重ねて載置し、手動で移動するための前記保安用コーン6の前記搬送車1であって、この搬送車1の前記フレーム2は、下面に複数の前記脚部9を有する矩形状の前記底板3と、該底板3の前後、左右の周縁に固着され、前記保安用コーン6の前記ベース部6aより高い前記前後側板41、42および前記左右側板51,52とよりなり、前記後側板42の前記背面42bに一対の前記支柱8と、前記車輪7を支持するブラケット7aとを固定し、前記支柱8の上端に前記底板3の左右幅と同等な長さの前記把持杆12を連結し、前記支柱8間に前記交通標識11が裏面に表示される長方形状の前記補強板10を取付けるので、前記搬送車1を移動する際にして、前記補強板10により前記フレーム2の傾斜角を大きくても、前記補強板10により前記保安用コーン6の抜け出しを防ぐことができ、しかも、多くの前記保安用コーン6を積み重ねても高さが低くなり、姿勢が不安定になることがなく前記保安用コーン6の持ち運びが容易になる。
【0037】
さらに、前記搬送車1を横倒させることにより、前記把持杆12の一端と、前記左右側板51,52のいずれか一方とを接地させて前記補強板10を水平な姿勢にして前記補強板10の裏面に表示する前記交通標識11を目視できる。このため、積み重ねた前記保安用コーン6とともに、矢印などの前記交通標識11を有する前記搬送車1が移動されることになり、作業が迅速且つ安全にでき作業者の負担を軽減する。
【0038】
また、前記底板3の下面の前記脚部9は弾性材よりなり、前方の前記脚部9を前記底板3の前部の左右の隅角となる下面に設けるとともに、前記後側板42の前記背面42bの両端以内に左右一対の前記車輪7を配置するので、前記車輪7と前記脚部9とが前記底板3の左右幅より外方にはみ出すことがなく、前記搬送車1を保管場所より移動させる通路が狭くても前記搬送車1をスムーズに移動でき、通常の前記保安用コーン6の保管と同じような状態で保管できる。
【0039】
そして、前記フレーム2の前記底板3は、前記保安用コーン6の前記ベース部6aの面積と同程度か僅かに大きな面積になり、前記搬送車1はコンパクトで保管の場所を取らず、前記搬送車1の保管で広い場所を必要とせず、通常の前記保安用コーン6の設置状態と同じような状態で保管できる。
【0040】
しかも、ゴムなど材質の弾性材の前記脚部9を備える前記搬送車1において、前記搬送車1に前記保安用コーン6を積み重ねて載置した場合、多数の前記保安用コーン6の自重により前記脚部9が弾性変形し、接地面Gに対する前記脚部9下面の接触面積が大きくなること、および前記脚部9のゴムなどの弾性材の材質とにより、接地面Gと前記脚部9下面との間で生じる大きな摩擦で、前記搬送車1が接地面Gまたは荷台上で滑り難くなり、前記搬送車1を安定して直立姿勢に保つことができる。
【0041】
また、前記支柱8のそれぞれの下端を前記車輪7に近接するよう前記後側板42の前記背面42bに固定するので、前記補強板10の長方形状の横幅が狭くなることがなく、前記交通標識11を大きく表示できる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明は、保安用コーンを複数個積み重ねて安定した状態で効率よく運搬するとともに、保安用コーンを交通標識とともに搬送することができる保安用コーンの搬送車を提供する。
【符号の説明】
【0043】
1 搬送車
2 フレーム
3 底板
3a 開口
41、42 前後側板
41a 前面
42b 背面
51,52 左右側板
6 保安用コーン
6a ベース部
6b コーン部
7 車輪
7a ブラケット
7b 外側面
8 支柱
9 脚部
10 補強板
11 交通標識
12 把持杆
13 取っ手
G 接地面
H ベース部の高さ
図1
図2
図3
図4
図5