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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077009
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】装置およびその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240530BHJP
   H04R 17/10 20060101ALI20240530BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240530BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240530BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
G09F9/00 324
H04R17/10
G09F9/00 313
G09F9/30 308Z
G06F3/041 480
G02F1/1333
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023199501
(22)【出願日】2023-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0159947
(32)【優先日】2022-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ワンス
(72)【発明者】
【氏名】ハ, ヨンウク
(72)【発明者】
【氏名】キム, チワン
【テーマコード(参考)】
2H189
5C094
5D004
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA55
2H189AA56
2H189AA70
2H189LA01
2H189LA02
2H189LA03
2H189LA08
2H189LA10
2H189LA14
2H189LA17
2H189LA28
2H189LA30
2H189LA33
5C094AA02
5C094AA36
5C094BA03
5C094BA23
5C094BA27
5C094BA43
5C094BA75
5C094DA06
5C094HA05
5C094HA06
5C094HA07
5C094HA08
5C094JA20
5D004BB04
5D004CD07
5D004DD05
5G435AA01
5G435AA07
5G435BB04
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE13
5G435EE16
5G435EE49
5G435GG43
5G435HH05
5G435KK02
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
5G435LL14
5G435LL17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】画面の前面方向に音響を視聴者に向けて出力することができる新しい装置を提供する。
【解決手段】本明細書の一実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、および表示部材の背面にある振動装置を含み、振動装置は、駆動モードによる駆動信号によって表示部材を振動させ、振動モードによる振動信号によって表示部材を振動させるように構成され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成された表示部材、および
前記表示部材の背面にある振動装置
を含む装置であって、
前記振動装置は、駆動モードによる駆動信号によって前記表示部材を振動させ、振動モードによる振動信号によって前記表示部材を振動させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記振動装置は、前記駆動信号によって前記表示部材を振動させ、音響およびハプティックフィードバックのうちの1つ以上を出力する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記駆動信号は、音響信号を含み、
前記振動信号は、単一周波数を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記駆動信号は、音響信号を含み、
前記振動信号は、前記振動装置の共振周波数に対応する単一周波数を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記振動装置は、振動部を有する圧電素子を含み、
前記駆動信号は、音響信号を含み、
前記振動信号は、前記圧電素子の共振周波数に対応する単一周波数を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記振動部は、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記振動部は、複数の第1部分、および前記複数の第1部分の間にある1つ以上の第2部分を含み、
前記複数の第1部分のそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含み、
前記1つ以上の第2部分は、有機物質を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記表示部材は、
映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、
前記表示パネル上にある前面部材、および
前記表示パネルの下にある背面部材を含み、
前記振動装置は、前記背面部材に連結され、前記表示パネルは、前記背面部材と前記背面部材との間に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および前記第1表示領域と前記第2表示領域の間の折り畳み領域を含み、
前記振動装置は、前記第1表示領域および前記第2表示領域のうちの1つ以上の領域と重畳され、前記表示部材の前記背面部材に連結される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記背面部材は、
前記第1表示領域と重畳された第1支持部、
前記第2表示領域と重畳された第2支持部、および
前記折り畳み領域と重畳された第3支持部を含み、
前記第3支持部は、1つ以上のホールまたはスリットを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記振動装置と連結された駆動回路部をさらに含み、
前記駆動回路部は、前記駆動モードによる前記駆動信号を前記振動装置に供給し、前記振動モードによる前記振動信号を前記振動装置に供給するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記振動モードは、第1振動モードと第2振動モードを含み、
前記駆動回路部は、前記第1振動モードによって第1振動信号を生成し、前記第1振動信号を前記振動装置に供給し、かつ前記第2振動モードによって第2振動信号を生成し、前記第2振動信号を前記振動装置に供給するようにさらに構成され、
前記第1振動信号は、前記第2振動信号とは異なる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1振動信号と前記第2振動信号は、同じ周波数を有し、
前記第1振動信号の電圧レベルは、前記第2振動信号の電圧レベルよりも高い、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
画像を表示するように構成された表示部材、
前記表示部材の後部に配置された振動装置、および
音響またはハプティックフィードバックを出力するために前記振動装置をノーマルモードで駆動し、前記表示部材にある1つ以上のくぼみまたは陥没を復元するために、前記振動装置をくぼみ復元モードで駆動する制御部
を含む、表示装置。
【請求項15】
前記制御部は、第1振動モード中に第1振動強度レベルを使用して第1期間の間に前記表示部材を振動させるように前記振動装置を活性化し、第2振動モード中に第2振動強度レベルを使用して第2期間の間に前記表示部材を振動させるように前記振動装置を活性化するようにさらに構成され、
前記第1期間は前記第2期間と異なって、または、前記第1振動強度レベルは前記第2振動強度レベルと異なる、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1振動強度レベルは、前記第2振動強度レベルよりも大きく、
前記第2期間は、前記第1期間より長い、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記制御部は、
使用者入力に応答して、前記ノーマルモードから前記第1振動モードに転換し、前記第1振動強度レベルを使用して前記第1期間の間に前記表示部材を振動させるように前記振動装置を活性化し、
駆動条件が満たされることか、または予め設定された一定時間に応答して、前記ノーマルモードから前記第2振動モードに転換し、前記第2振動強度レベルを使用して前記第2期間の間に前記表示部材を振動させるように前記振動装置を活性化するようにさらに構成される、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記駆動条件は、使用者の非活動期間の経過、充電モードの活性化、および前記表示装置をオフするための電源オフ信号のうちの少なくとも1つである、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1振動モードと前記第2振動モードは、両方が同じ周波数を有する振動信号を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項20】
前記振動装置は、圧電物質を含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項21】
装置の駆動方法において、
前記装置の駆動モードによる駆動信号によって、表示部材の背面に配置された前記装置の振動装置を駆動させ、前記表示部材を振動させる工程(A)、および
前記装置の振動モードによる振動信号によって前記振動装置を駆動させ、前記表示部材を振動させる工程(B)を含む、駆動方法。
【請求項22】
前記駆動信号は、音響信号を含み、
前記振動信号は、単一周波数を有する、請求項21に記載の駆動方法。
【請求項23】
前記駆動信号の単一周波数は、前記振動装置の共振周波数に対応する、請求項22に記載の駆動方法。
【請求項24】
前記工程(A)は、
音源信号の入力および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、前記駆動モードによって前記駆動信号を生成する工程、および
前記駆動信号によって前記振動装置を駆動させる工程
を含み、
前記表示部材は、前記振動装置の駆動によって振動し、音響とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を出力する、請求項21~23のいずれか一項に記載の駆動方法。
【請求項25】
前記工程(B)は、
使用者の選択に応答して、または予め設定された期間に基づいて前記振動モードによる前記振動信号を生成する工程、および
前記振動信号によって前記振動装置を駆動させて前記表示部材を振動させる工程
を含む、請求項21~23のいずれか一項に記載の駆動方法。
【請求項26】
前記振動信号を生成する工程は、
前記振動モードが使用者の選択による第1振動モードであるとき、第1振動信号を生成する工程、および
前記振動モードが前記予め設定された期間による第2振動モードであるとき、第2振動信号を生成する工程を含み、
前記第2振動信号は、前記第1振動信号とは異なる、請求項25に記載の駆動方法。
【請求項27】
前記第1振動信号と前記第2振動信号は、同じ周波数を有し、
前記第1振動信号の電圧レベルは、前記第2振動信号の電圧レベルよりも高い、請求項26に記載の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、音響を出力することができる装置およびその駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置は、映像を表示する表示部材、および表示部材に表示される映像に関連する音響を出力するための音響装置を含む。装置は、画面の大きさが拡大している一方で、軽量化およびスリム化に対する要求が高くなっている。しかし、装置は、音響出力のためのスピーカーなどの音響装置を内装するための十分な空間を有しなければならないため、軽量化および小型化に困難さがある。また、装置に内蔵された音響装置で発生された音響は、表示部材の前面方向ではなく装置の背面(または背後)または側面方向に出力され、表示部材の前面で映像を視聴する視聴者または使用者の方に伝播しないため、映像を視聴する視聴者の没入を妨げるかまたは損なうという限界が生じる。
【0003】
そして、表示装置に適用されるスピーカーは、例えば、マグネットとコイルを含むアクチュエータであり得る。しかし、アクチュエータを装置に適用した場合、装置がより厚くなるという短所がある。したがって、薄い厚さを実現することができる圧電素子が注目されている。圧電素子は、脆性特性のために外部からの衝撃によって破損が容易に発生し、したがって、音響再生の信頼性が低いという限界がある。さらに、薄型ディスプレイ装置またはフレキシブルディスプレイ装置は、使用者が画面を押すか、または外部衝撃によって1つ以上の層にくぼみ(dent)または陥没が発生して画質を低下させうるという限界を有しうる。したがって、表示部材のくぼみを回復または復元することができ、指向性の音質を向上させた薄く柔軟な装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者らは、上記の限界を認識し、画面の前面方向に音響を視聴者に向けて出力することができる様々な研究および実験を行った。様々な研究と実験を通じて、画面の前面方向に音響を視聴者に向けて出力することができる新しい装置を発明した。また、本明細書の発明者は、軽量化及びスリム化によって軟質および薄型の材料からなる表示装置(またはフレキシブル表示装置)において指またはタッチペンなどによる表示装置(または画面)の押下によるくぼみが回復しないで目視で視認される限界を認識し、表示装置(または画面)の押下現象によるくぼみを回復させることができる様々な研究と実験を行った。様々な研究と実験を通じて、表示部材の押下現象によるくぼみを回復することができる新しい装置を発明した。
【0005】
本明細書は、表示部材を振動させて表示部材の前面方向に音響を出力することができる装置及びその駆動方法を提供するものである。
【0006】
本明細書は、表示部材の押下現象によるくぼみを回復させることができる装置及びその駆動方法を提供するものである。
【0007】
本明細書の実施例に係る解決しようとする課題は、上記の課題に限定されず、言及されていない他の課題は、以下の記載内容から本明細書の技術思想が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の一実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、および表示部材の背面にある振動装置を含み、振動装置は、駆動モードによる駆動信号に従って表示部材を振動させ、振動モードによる振動信号によって表示部材を振動させるように構成される。
【0009】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、画像を表示するように構成された表示部材、表示部材の後部に配置された振動装置、および音響またはハプティックフィードバックを出力するために振動装置をノーマルモードで駆動し、表示部材にある1つ以上のくぼみまたは陥没を復元するために、振動装置をくぼみ復元モードで駆動する制御部を含む。
【0010】
本明細書の一実施例に係る装置の駆動方法は、表示装置の駆動モードによる駆動信号によって表示部材の背面に配置された振動装置を駆動して表示部材を振動させる工程、および装置の振動モードによる振動信号によって振動装置を駆動して表示部材を振動させる工程を含む。
【0011】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な形態に係る具体的な事項は、以下の記載内容及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本明細書の実施例に係る装置は、表示部材を振動させて表示部材の前面に音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0013】
本明細書の実施例に係る装置およびその駆動方法は、表示部材の押下現象によるくぼみを回復させて画面の外観品質を向上させることができる。
【0014】
本明細書の効果は、上記の効果に限定されず、言及していない他の効果は、以下の記載内容から本明細書の技術思想が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解される得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本明細書の追加理解を提供するために含まれ、本明細書に統合され、その一部を構成する添付図面は、本明細書の態様及び実施態様を例示し、説明と共に本明細書の原理を説明する役割をすることができる。
【0016】
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
図2】本明細書の実施例に係る図1に示す線A-A’についての断面図である。
図3】本明細書の実施例に係る図1に示す線B-B’についての断面図である。
図4】本明細書の実施例に係る図2および図3に示す背面部材を示す図である。
図5A】本明細書の実施例に係る装置で、タッチペンの押下により表示部材に発生される押されたくぼみを示す図である。
図5B】本明細書の実施例に係る装置で、押されたくぼみの自然復元を示す図である。
図5C】本明細書の実施例に係る装置で、振動装置の振動モードによる押されたくぼみの自然復元を示す図である。
図6】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図7】本明細書の実施例に係る図6に示した線C-C'の断面図である。
図8】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図9】本明細書の実施例に係る図8に示した線D-D'の断面図である。
図10】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図11】本明細書の実施例に係る図10に示した線E-E'の断面図である。
図12】本明細書の実施例に係る振動装置の圧電素子を示す図である。
図13】本明細書の実施例に係る図12に示した振動部を示す図である。
図14】本明細書の他の実施例に係る振動装置の圧電素子を示す図である。
図15】本明細書の他の実施例に係る振動装置の圧電素子を示す図である。
図16】本明細書の一実施例に係る装置の駆動方法を示すフローチャートである。
図17A図1図3に示した本明細書の一実施例に係る装置の振動変位を示す図である。
図17B図6および図7に示した本明細書の他の実施例に係る装置の振動変位を示す図である。
図17C図8および図9に示した本明細書の他の実施例に係る装置の振動変位を示す図である。
図18A】本明細書の一実施例に係る装置において折り畳み(folding)領域に発生したしわを示す図である。
図18B】本明細書の実施例に係る図18Aに示した装置において折り畳み領域に発生したしわの自然復元状態を示す図である。
図18C】本明細書の実施例に係る図18Aに示した装置における振動装置の振動モードによって折り畳み領域に発生したしわの復元状態を示す図である。
【0017】
図面および詳細な説明全体にわたって特別な説明がない限り、同一の図面符号は同一の構成要素、特徴および構造について指すものと理解されなければならない。層、領域および要素の大きさ、長さ、厚さおよび説明は、明確性、説明および利便性のために誇張され得る。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の実施例を詳細に参照し、その例は添付図面に例示できる。以下の説明で、よく知られた機能または構成の具体的な説明が本明細書の要旨を不要に曖昧にする場合、その具体的な説明は、簡潔さのために省略することができる。説明された段階および/または動作の進行は、一例示的なものだが、段階および/または動作の順序は、本明細書に記載されたものに限定されず、特定の順序で必ず発生する段階および/または動作を除いて変更され得る。
【0019】
特に明記しない限り、同一の参照符号は、これらが異なる図面に図示されていても、全体的に類似の構成要素を指すことができる。1つ以上の実施例で、異なる図面で同一の構成要素(または同一の名前を有する構成要素)は、特に明記しない限り、同一または実質的に同一の機能および特性を有することができる。以下の説明で使用される構成要素のそれぞれの名称は、便宜上選択されたもので、実際の製品とは異なり得る。
【0020】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供され得る。
【0021】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、面積、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。各図面の構成要素に対する参照番号は、他の図面に同じ構成要素が図示されていることがあるが、特に明記しない限り、同じ参照番号は、類似の構成要素を指すことができる。
【0022】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」、「構成する」、「形成される」などが使用されている場合、「だけ」または「のみ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用され、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語は、例示的な実施例を説明するために使用されるだけで、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。構成要素を単数で表現した用語は、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。「実施例」は、例示的な例であり得る。本明細書に記載された「実施例」または「一例」で説明された任意の実装は、必ずしも他の実装に比べて好ましかったり、有利なものと解釈される必要はない。
【0023】
1つ以上の実施例において、構成要素、特徴または対応する情報(例えば、レベル、範囲、寸法、サイズなど)は、これらの誤差または公差範囲について明示的な説明が提供されない場合でも、誤差または公差範囲を含むものと解釈され得る。誤差または公差範囲は、様々な要因(例:工程要因、内部または外部衝撃、騒音など)によって発生され得る。
【0024】
位置関係についての説明である場合、位置関係についての説明である場合、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」、などを使用して2つの部分の間に位置関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、「密接(に)(close(ly))」、または「直接(に)(direct(ly))」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置される場合を含むものと解釈されなければならない。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置または介在される場合を含むものと解釈されなければならない。また、「前」、「後」、「背」、「左」、「右」、「上」、「底」、「下向」、「上向」、「上部」、「下部」、「列」、「行」、「垂直」、「水平」などは、任意の参照フレームを指す。
【0025】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に(after)」、「に続いて(subsequent)」、「次に(next)」、「前に(before or preceding or prior to)」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに(just)」,)」、「即時(に)(immediate(ly))」、または「直接(に)direct(ly))」が使用されていない以上、連続的または連続的でない場合も含むことができる。
【0026】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。さらに、第1要素、第2要素などは、本明細書の範囲から逸脱することなく、当業者の便宜に応じて任意に命名され得る。「第1」、「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用され得るが、構成要素の機能または構造は、構成要素の前の序数または構成要素の名称によって限定されない。
【0027】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数な定義するために使用されない。
【0028】
ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。
【0029】
ある構成要素または層が他の構成要素また他の層に「接触」または「重畳」などと記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素また他の層に直接に接触するか、または重畳されることができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に接触するか、または重畳されることができる各構成要素また他の層の間に、1つ以上の他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。例えば、本明細書について、「重複するまたは重複し(overlap)」、「重なり合い(overlapping)」などの用語は、例えば、面と面との連結による「重複する、電気的および/または物理的に連結する」、例えば、面と面との連結による「重なり合い、電気的および/または物理的に連結する」と理解されなければならない。
【0030】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のうちの2つ以上から提示された項目の組み合わせだけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のいずれかの組み合わせのみを含むとすることができる。
【0031】
第1構成要素、第2構成要素「および/または」第3構成要素の表現は、第1、第2および第3の構成要素のうちの1つまたは第1、第2および第3の構成要素の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせと理解されなければならない。例えば、A、Bおよび/またはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A、BおよびCの任意または何らかの組み合わせ、またはA、BおよびCのすべてと見なすことができる。さらに、「構成要素A/構成要素B」の表現は、構成要素Aおよび/または構成要素Bと理解されなければならない。
【0032】
1つ以上の実施例で、「の間」および「の中」の用語は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「複数の構成要素の間」の表現は、「複数の構成要素の中」と理解することもできる。他の実施例で、「複数の構成要素の中」の表現は、「複数の構成要素の間」と理解することもできる。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2であり得る。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2よりも多いことがあり得る。
【0033】
1つ以上の実施例で、「互いに異なる」の表現は、任意の構成要素が他の構成要素と異なるものと理解することができる。
【0034】
1つ以上の実施例で、「の1つ以上」および「のうちの1つ以上」の表現は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「の1つ以上」の表現は、「のうちの1つ以上」と理解することもできる。例えば、「のうちの1つ以上」の表現は、「の1つ以上」と理解することもできる。
【0035】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。1つ以上の実施例で、本明細書の多様な実施例に係る各装置の構成要素は、動作可能に結合されるか、または構成され得る。
【0036】
本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者によって理解されるものと同一の意味を有することができる。さらに、一般的に使用される辞書で定義された用語のような用語は、例えば、関連技術の文脈でその意味と一致する意味を有することして解釈されるべきであり、特に明記しない限り、理想化されるか、または過度に形式的な意味と解釈されてはならない。
【0037】
以下、添付の図を参照して本明細書の実施例を詳細に説明する。さらに、説明の便宜上、図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有し得るので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
【0038】
図1は、本明細書の実施例に係る装置を示す図である。図2は、本明細書の実施例に係る図1に示す線A-A’についての断面図である。図3は、本明細書の実施例に係る図1に示す線B-B’についての断面図である。
【0039】
図1図3を参照すると、本明細書の実施例に係る装置10は、表示装置(またはフレキシブル表示装置)であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0040】
表示装置は、黒白またはカラー映像を構成するように構成された複数の画素を含む表示パネル、および表示パネルを駆動するための駆動部を含むことができる。画素は、カラー映像を構成する複数の色のうちのいずれか1つを構成する副画素であり得る。本明細書の実施例に係る装置は、液晶表示パネル、無機発光表示パネル、または有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完製品(complete productまたはfinal product)であるノートブック型コンピュータ、テレビ、コンピュータモニター、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォン、フォルダブルフォン、ローラブルフォン、または電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0041】
本明細書の実施例に係る装置10は、表示部材100および振動装置200を含むことができる。
【0042】
表示部材100は、映像、例えば、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)または静止映像(still image)またはビデオ映像(video image)などを表示することができる。例えば、表示部材100は、光を出力して映像を表示することができる表示パネル110を含むことができる。
【0043】
表示パネル110は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのような、あらゆる形状の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネル110は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル110は、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0044】
本明細書の実施例に係る表示パネル110または表示部材100は、複数の画素の駆動によって映像を表示する表示領域を含むことができる。表示パネル110または表示部材100は、表示領域を取り囲む非表示領域を含むことができる。表示領域は、第1表示領域(A1)、第2表示領域(A2)、および第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)との間の第3表示領域(A3)を含むことができる。例えば、第1方向(X)を基準に、第1表示領域(A1)は、第1領域、左側領域、または左側表示領域であり得、第2表示領域(A2)は、第2領域、右側領域、または右側表示領域であり得、第3表示領域(A3)は、第3領域、中間領域、または中間表示領域、折り畳み(folding)領域、または折り畳み表示領域であり得る。表示部材100または表示パネル110は、第3表示領域(A3)を基準に、一定の曲率で折り曲げられるか、または折り畳まれることができ、これにより、本明細書の実施例に係る装置10は、フォルダブル装置またはフレキシブル装置であり得、以下では、本明細書の実施例に係る装置10がフォルダブル装置である場合を例として説明する。
【0045】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、第1基板、第2部基板、および液晶層を含むことができる。第1基板は、上部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、表示パネル110は、各画素での光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含む第1基板、カラーフィルターおよび/またはブラックマットリックスなどを備えた第2基板、および第1基板と第2基板との間に形成された液晶層を含んで構成され得る。例えば、第1基板は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ部(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接するように形成されて共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0046】
第1基板は、第1縁部(または非表示部)に設けられたパッド部、および第2縁部(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0047】
パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイ部および/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、第1基板の大きさは、第2基板の大きさよりも大きい大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0048】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように第1基板の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現され得る。本明細書の他の実施例に係るゲート駆動回路は、第1基板に内蔵されず、集積回路の形状でパネル駆動回路に含まれることもある。
【0049】
第2基板は、下部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板は、第1基板に形成された画素領域に重畳される開口領域を含むことができる画素パターン(または画素定義パターン)、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板は、第1基板よりも小さい大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2基板は、第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と重畳され得る。第2基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と合着され得る。
【0050】
液晶層は、第1基板および第2基板との間に配置され得る。液晶層は、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧に印加される共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化される液晶からなることができる。
【0051】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0052】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル110は、第1基板が、カラーフィルタアレイ基板であり、第2基板が薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示パネル110は、本明細書の実施例に係る表示パネル110が、上下反転された形状を有することができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示パネル110のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0053】
表示パネル110が有機発光表示パネルである場合には、有機発光表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成される画素(pixel)を含むことができる。そして、有機発光表示パネルは、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子層と、および有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止部または封止(Encapsulation)基板などを含んで構成され得る。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えば、ナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などに変更され得る。本明細書の他の実施例としては、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は,マイクロ発光ダイオードに変更され得る。
【0054】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、アノード電極、カソード電極、および発光素子を含み、複数の画素を含む画素アレイ部の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの方式で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ部で発生された可視光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、画素アレイ部で発生された可視光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0055】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、基板(またはフレキシブル基板)上に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートライン、データライン、および画素駆動電源ラインなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0056】
表示パネル110の基板は、プラスチック材質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。表示パネル110の基板は、ポリイミド(polyimide)、ポリアリレート(polyarylate)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)、ポリスルホン(polysulfone)、ポリエテルスルホン(polyethersulfone)、またはシクロオレフィンコポリマー(cyclo-olefin copolymer)などで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、折り畳みまたは折り曲げ可能な薄ガラスで構成されることもできる。
【0057】
複数の画素のそれぞれは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に設けられた駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子、および発光素子と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0058】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成され得る。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0059】
アノード電極(または画素電極)は、各画素領域に配置された開口領域に設けて駆動薄膜トランジスタと電気的に連結され得る。
【0060】
本明細書の実施例に係る発光素子は、アノード電極上に形成された有機発光素子層を含むことができる。有機発光素子層は、画素ごとに同じ色、例として、白色の光を発光するように実現されるか、または画素ごとに異なる色、例として、赤色、緑色、または青色の光を発光するように実現され得る。カソード電極(または共通電極)は、各画素領域に設けられた有機発光素子層に共通に連結され得る。例えば、有機発光素子層は、画素ごとに同じ色を含む単一の構造または2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例としては、有機発光素子層は、画素ごとに1つ以上の他の色を含む2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの1つ以上であるか、またはこれらの組み合わせで構成され得るが、これに限定されない。組み合わせの例としては、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、それらの積層順に関係なく、適用することができる。同じ色または1つ以上の他の色を有する2つ以上の構造を含むスタック構造は、2つ以上の構造の間にある電荷生成層をさらに含むことができる。電荷生成層は、PN接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層を含むことができる。
【0061】
本明細書の他の実施例に係る発光素子は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結されたマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形状で実現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、アノード電極と電気的に連結された第1端子およびカソード電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられたマイクロ発光ダイオード素子の第2端子に共通に連結され得る。本明細書の他の実施例として、発光素子は、量子ドット発光層を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0062】
封止部は、画素アレイ部を囲むように基板上に形成されることで、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例に係る封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層された複層構造で形成さる得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生しうる異物(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成さる得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。以下では、表示パネル110が有機発光表示パネルである場合を例として説明するが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0063】
本明細書の実施例に係る表示部材100は、前面部材130および背面部材170をさらに含むことができる。
【0064】
前面部材130は、表示パネル110の前面に配置され得る。前面部材130は、表示パネル110に表示される映像を外部に透過させ、表示パネル110を保護することができる。例えば、前面部材130は、表示パネル110を外部の衝撃または応力から保護し、スクラッチなどの損傷が発生することを防止することができる。前面部材130は、装置10の薄型化および可撓性化のために折り畳み可能な軟性プラスチック系のカバーとして実現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、前面部材130は、カバーウィンドウまたはウィンドウカバーなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0065】
本明細書の実施例によれば、前面部材130の前面に保護フィルムがさらに配置され得る。前面部材130は、数十μmの薄い厚さを有するように形成されるので、前面部材130は、外部の小さな衝撃や持続的な折り畳みによって損傷され得る。保護フィルムは、外部衝撃や持続的な折り畳みによる圧縮応力および伸張応力から前面部材130を保護することができる。保護フィルムは、外部の衝撃や応力によって前面部材130が破損されてガラス粉または小さな破片が発生する場合、ガラス粉が外部に飛散することを防止することができる。例えば、保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)、ポリウレタン(polyurethane),トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose)、シクロオレフィンポリマー(cyclic-olefin polymer)またはこれらの組合せからなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0066】
本明細書の他の実施例によれば、表示パネル110と前面部材130との間にはタッチセンサーを成すタッチパネルがさらに配置されることもできる。例えば、タッチパネルは、表示パネル110上に設けられ、表示パネル110に対する使用者による指タッチまたはペンタッチをセンシングするためのタッチ電極を有するタッチ電極層を含むことができる。タッチ電極層は、使用者のタッチによるタッチ電極の静電容量の変化をセンシングすることができる。例えば、複数のタッチ駆動電極および複数のタッチ感知電極が交差するように構成される相互静電容量方式(Mutual-Capacitance Type)または複数のタッチ感知電極のみが配置される自己静電容量方式(Self-Capacitance Type)が適用され得、上面または下面に接着層が配置されて上部構成要素または下部構成要素と接着して固定され得る。タッチパネルは、表示パネル110の封止部上に配置されるか、または画素アレイ部の背面または画素アレイ部内に配置されることもできる。
【0067】
背面部材170は、表示パネル110の下部に配置され得る。背面部材170は、表示パネル110を支持するように構成されるか、または配置され得る。例えば、背面部材170は、表示パネル110を構成するフレキシブル基板が垂れないようにフレキシブル基板を追加的に支持し、外部の湿気、熱、および衝撃などからフレキシブル基板上に配置された構成要素を保護することができる。また、背面部材170は、表示パネル110の剛性を増加させることができる。
【0068】
背面部材170は、金属材質を含むことができる。例えば、背面部材170は、ステンレススチール(Stainless steel;SUS)、ニッケル(Ni)などの他の金属が含まれたステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)系列、またはマグネシウム(Mg)のような金属物質からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、背面部材170がステンレススチール(SUS)からなる場合、ステンレススチール(SUS)は、高い復元力(restoring force)と剛性を有しているので、背面部材170の厚さが減少しても高い剛性を維持することができる。よって、背面部材170は、表示パネル110を支持するとともに装置10の全体の厚さを減少させることができるので、折り畳み領域の曲率半径を減少させることができる。
【0069】
本明細書の一実施例に係る背面部材170は、表示パネル110または表示部材100の第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のそれぞれと重畳されるように構成され得る。例えば、背面部材170は、表示パネル110の表示領域のうち、第3表示領域(A3)を除いた残りの第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)のそれぞれと重畳されるように構成され得る。背面部材170は、表示パネル110または表示部材100の第3表示領域(A3)と重畳される領域で分離され得る。例えば、背面部材170は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳された第1背面部材、および表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳された第2背面部材を含むことができる。
【0070】
本明細書の他の実施例に係る背面部材170は、表示パネル110または表示部材100の第1~第3表示領域(A1、A2、A3)と重畳されるように構成され得る。例えば、背面部材170は、表示パネル110の背面全体を覆うように構成され得る。例えば、背面部材170は、表示パネル110と同じ大きさを有するように構成され得る。
【0071】
本明細書の他の実施例に係る背面部材170は、表示パネル110または表示部材100の第3表示領域(A3)と重畳される1つ以上のホール、スリットまたは穿孔を含むことができる。例えば、1つ以上のホールまたはスリットは、表示部材100の第3表示領域(A3)と重畳されるように背面部材170を貫通して形成されことによって、表示部材100の第3表示領域(A3)と重畳される背面部材170の領域に柔軟性を提供することができる。
【0072】
本明細書の他の実施例に係る背面部材170は、図4に示すように、第1支持部171、第2支持部172、およびパターン部173を含むことができる。
【0073】
第1支持部171は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。第1支持部171は、表示部材100の第1表示領域(A1)を支持し、第1表示領域(A1)の剛性または平坦度を高めることができる。第1支持部171は、平面構造を有することができる。
【0074】
第2支持部172は、表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。第2支持部172は、平面構造を有することができる。第2支持部172は、表示部材100の第2表示領域(A2)を支持し、第2表示領域(A2)の剛性または平坦度を高めることができる。
【0075】
パターン部173は、表示部材100の第3表示領域(A3)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。パターン部173は、第3表示領域(A3)の平坦度を高めることができる。
【0076】
パターン部173は、複数のホールまたはスリット(またはパターンホール)173hを含むことができる。複数のホール173hは、表示部材100の折り曲げまたは折り畳みと共にパターン部173が折り曲げられたり折り畳まれたりするように構成され得る。例えば、複数のホール173hのそれぞれは、一定の幅と一定の長さを有する四角形状を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数のホール173hのそれぞれは、第1方向(X)と平行な一定の幅と第2方向(Y)と平行な一定の長さとを有する直方形形状を含むことができる。複数のホール173hは、ジグザク形状または曲線形状に配置することができる。これにより、パターン部173は、複数のホール173hによって表示部材100の折り曲げまたは折り畳みと共に折り曲げたり折り畳んだりすることができる。
【0077】
パターン部173の領域のうち、複数のホール173hを除いた残りの領域は、表示部材100の第3表示領域(A3)を支持することができる。これにより、パターン部173は、第3表示領域(A3)の平坦度を高めることができ、折り曲げまたは折り畳みによって第3表示領域(A3)に発生するシワ(crease)の復元力(または復元弾性力)を増加(または向上)させることができる。パターン部173は、ホールパターン部、メッシュ部、メッシュプレート、またはパターンプレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0078】
図1図3を参照すると、表示部材100は、前面部材130と表示パネル110の間にある偏光部材120をさらに含むことができる。
【0079】
偏光部材120は、表示パネル110から放出される光を偏光角度に偏光させることができる。偏光部材120は、偏光角度に偏光された光を外部に放出する。偏光部材120は、外部の光のうち偏光角度に偏光された光を除いた光の反射を遮断する機能を含むことができる。例えば、偏光部材120は、外部から入射する外部光のうち特定の偏光方向の光のみを透過させ、残りの無偏光は吸収するか、または遮断し、偏光部材120を透過した光は、表示パネル110で反射された後、再び偏光部材120に入射される。この際、反射された外部光の偏光方向が変更されるので、偏光部材120に再び入射される光は、偏光部材120に吸収されるか、または遮断されて外部に出力されないので、外部光の反射を防止することができる。これにより、偏光部材120は、外部から入力される光の反射を防止して表示パネル110の視認性を確保することができる。
【0080】
本明細書の実施例によれば、偏光部材120は、円形編光板を含むことができる。偏光部材120が円形編光板の場合、表示パネル110と偏光部材120との間に位相差フィルムがさらに構成され得る。例えば、偏光部材120と表示パネル110との間にはλ/4の位相遅延フィルムがさらに構成され得る。
【0081】
本明細書の実施例によれば、偏光部材120は、第1接着部材(または第1接着層または第1接着剤)115を介して、表示パネル110に接着され得る。例えば、偏光部材120は、第1接着部材115を介して、表示パネル110の前面に接着され得る。第1接着部材115は、表示パネル110と偏光部材120の間に構成され得る。例えば、第1接着部材115は、OCA(optically cleared adhesive)、OCR(optically cleared resin)、またはPSA(pressure sensitive adhesive)などの接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0082】
前面部材130は、第2接着部材(または第2接着層または第2接着剤)125を介して、偏光部材120に接着され得る。例えば、前面部材130は、第2接着部材125を介して、偏光部材120の前面に接着され得る。第2接着部材125は、前面部材130と偏光部材120の間に構成され得る。例えば、第2接着部材125は、OCA(optically cleared adhesive)、OCR(optically cleared resin)、またはPSA(pressure sensitive adhesive)などの接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2接着部材125は、第1接着部材115と同じかまたは異なる接着物質で構成され得る。
【0083】
本明細書の実施例に係る表示部材100は、表示パネル110と背面部材170の間にある中間部材150をさらに含むことができる。
【0084】
中間部材150は、第3接着剤145(または第3接着層または第3接着剤)を介して、表示パネル110の背面(または後面)に付着されることで、表示パネル110を1次的に支持することができる。例えば、中間部材150は、背面部材170と共に表示パネル110を支持することができる。表示部材100がフォルダブル表示部材の場合、中間部材150は、フォルダブル表示部材の多重折り畳みの際、表示部材100(または表示パネル110)の曲率を一定に維持させ、表示パネル110の上面に発生するシワ(crease)を防止することができる。例えば、中間部材150は、第1背面支持部材、第1支持部材、第1支持基板、または第1支持プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0085】
本明細書の一実施例に係る中間部材150は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(acrylonitrile-butadiene-styrene)、ポリビニルアルコール(polyvinylalcohol)、シクロオレフィンコポリマー(cyclin-olefin copolymer)、ポリウレタン(polyurethane)、ポリスルホン(polysulfone)、ポリメチルメタアクリレート(polymethyl methacrylate )、ポリアリレート(polyarylate)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリエテルスルホン(polyethersulfone)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、中間部材150は、折り畳みまたは折り曲げ可能な薄いガラスで構成され得る。
【0086】
第3接着部材145は、OCA(optically cleared adhesive)、OCR(optically cleared resin)、またはPSA(pressure sensitive adhesive)などの接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第3接着部材145は、第1接着部材115と第2接着部材125のうちの1つ以上と同じかまたは異なる接着物質で構成され得る。
【0087】
背面部材170は、第4接着剤155(または第4接着層または第4接着剤)を介して、中間部材150の背面(または後面)に付着されることで、中間部材150と共に表示パネル110を支持することができる。例えば、背面部材170は、第2背面支持部材、第2支持部材、第2支持基板、または第2支持プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0088】
第4接着部材155は、OCA(optically cleared adhesive)、OCR(optically cleared resin)、またはPSA(pressure sensitive adhesive)などの接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第4接着部材155は、第1~第3接着部材115、125、145のうちの1つ以上と同じかまたは異なる接着物質で構成され得る。
【0089】
振動装置200は、表示部材100を振動させるように構成され得る。振動装置200は、表示部材100の背面に配置されるか、または連結され得る。振動装置200の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部に位置することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動装置200の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部から離隔され得る。例えば、振動装置200の大きさは、第1表示領域(A1)の半分の大きさより大きく、第1表示領域(A1)の全体の大きさより小さいことがあり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0090】
振動装置200は、振動モードに基づいて表示部材100を振動させることにより、表示部材100の振動によって音響(S)およびハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。例えば、振動装置200は、表示部材100に表示される映像と同期される振動驅動信号によって振動して表示部材100を振動させることができる。例えば、振動装置200は、駆動モードにおいて音響信号を含む駆動信号に従って振動するように構成され得る。例えば、振動装置200は、駆動モードにおける音源信号および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、音響信号およびハプティックフィードバック信号のうちの1つ以上を含む駆動信号に従って振動するように構成され得る。例えば、振動装置200は、駆動モードにおいて可聴周波数帯域の周波数を含む駆動信号に従って振動するように構成され得る。例えば、駆動モードは、第1駆動モード、複合振動モード、ノーマルモード、または音響出力モードであり得る。
【0091】
振動装置200は、振動モードに基づいて様々な層の元の形状を復元するように表示部材100を振動させることにより、指またはタッチペンなどによる表示装置(または画面)の押下により表示部材100に発生されたくぼみ(dent)(または押されたくぼみ)を復元させることができる。
【0092】
本明細書の実施例によれば、表示部材100は、装置の軽量化およびスリム化によって軟質および薄型の材料で構成されることによって、図5Aに示すように、表示部材100(または画面)に対する使用者の指タッチまたはペンタッチ1などの押下によって表示部材100にくぼみ3が発生する。例えば、表示部材100は、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155で構成されることによって、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155のそれぞれの軟性特性により、使用者の指タッチまたはペンタッチ1などの押下により表示部材100にくぼみ3が発生する。表示部材100に発生されたくぼみ(3)の一部は、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155のそれぞれの流動性または復元力(または復元弾性力)による自然復元量(または自然回復量)によって一定時間後に復元(または回復)されるが、図5Bに示すように、表示部材100に発生されたくぼみ3の大部分は、一定時間以降でも復元(または回復)されず、視聴者によって視認され得、表示部材100に表示される画像の画質および表示部材100の信頼性を低下させることができる。これにより、振動装置200は、図5Cに示すように、表示部材100を振動させることで使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下により表示部材100に発生されたくぼみ3を復元(または回復)させることができる。
【0093】
振動装置200は、振動モードに基づく振動信号によって表示部材100を振動させることにより、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155のそれぞれの流動性または復元力(または復元弾性力)を増加させ、これにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押圧によって表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。振動モードによる振動装置200の振動は、表示部材100の変位幅(または振動幅)を増加させることにより、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155それぞれの復元量(または回復量)を増加させ、これにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどにより表示部材100に発生されたくぼみの復元(または回復)特性を増加させ、復元(または回復)時間を短縮させることができる。例えば、振動装置200は、振動モードにおいて単一の周波数を有する振動信号に従って振動するように構成され得る。例えば、振動モードは、第2駆動モード、単純振動モード、復元モード、回復モード、くぼみ復元モード、くぼみ回復モード、デント復元モード、または非音響モードであり得る。
【0094】
本明細書の実施例によれば、軟質材料110、120、130、150および接着部材115、125、145、155のそれぞれの流動性または復元力または復元量は、振動装置200(または表示部材100)の変位幅(または振動幅または駆動幅)が大きいほど増加され得る。振動装置200は、自体の共振周波数帯域(または固有周波数帯域)において最大の変位幅(または振動幅または駆動幅)を有することができ、それによって、表示部材100は、振動装置200が共振周波数帯域(または固有周波数帯域)の振動信号によって振動するとき、最も大きい変位幅(または振動幅または駆動幅)を有することができる。したがって、表示部材100に発生されたくぼみの復元(または回復)特性を向上させ、復元(または回復)時間を短縮させるために、振動モードで振動信号は、振動装置200の共振周波数帯域(または固有周波数帯域)の周波数帯域を含むことができる。例えば、振動モードで振動信号は、振動装置200の共振周波数(または固有周波数)に対応される周波数(または単一周波数)を有することができる。
【0095】
本明細書の実施例によれば、振動モードは、第1振動モードおよび第2振動モードを含むことができる。第1振動モードは、使用者の選択に応答して行なうことができる。例えば、第1振動モードは、非定期振動モードまたは非静粛振動モードであり得る。第2振動モードは、予め設定された期間にわたって行なうことができる。例えば、第2振動モードは、定期振動モード、静粛振動モード、または夜間振動モードであり得る。また、第2振動モードは、装置の電源を入さたときに、装置の電源がオフなったときに、または使用者の要求に応じて実行され得る。
【0096】
本明細書の実施例によれば、振動モードによる振動信号は、第1振動モードによる第1振動信号、および第2振動モードによる第2振動信号を含むことができる。振動信号は、第1振動信号、および第1振動信号とは異なる第2振動信号を含むことができる。第1振動信号は、第2振動信号とは異なる電圧レベルを有することができる。第1振動信号の周波数は、第2振動信号の周波数と同じであり、第1振動信号の電圧レベルは、第2振動信号の電圧レベルと異なることができる。第1振動信号と第2振動信号は、互いに同じ周波数を有し、第1振動信号の電圧レベルは、第2振動信号の電圧レベルより高くてもよい。例えば、第1振動信号は、振動装置200の振動を使用者が認識するか、または認識できないように予め設定された電圧レベルを有することができる。例えば、第2振動信号は、振動装置200の振動を使用者が認識できないように予め設定された電圧レベルを有することができる。例えば、第2振動信号の電圧レベルは、第1振動信号の電圧レベルの半分であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0097】
本明細書の実施例によれば、第1振動モードの期間(または時間)と第2振動モードの期間(または時間)は、使用者の設定または装置10の基本設定によって互いに同一または異なることができる。例えば、第1振動モードの期間(または時間)は、第2振動モードの期間(または時間)より短くてもよい。例えば、第1振動モードの期間(または時間)は、第2振動モードの期間(または時間)の半分であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0098】
本明細書の実施例によれば、第2振動モードのための予め設定された期間は、装置10に設定された基本設定時間または使用者によって設定された時間(または期間)であり得る。例えば、第2振動モードのための予め設定された期間は、使用者が装置10を使用しない時間帯の中で設定することができる。例えば、第2振動モードのための予め設定された期間は、使用者が装置10を使用しない夜の時間帯の中で設定され得る。例えば、第2振動モードのための予め設定された期間は、使用者の睡眠時間帯の中で設定され得る。したがって、第2振動モードは、使用者の機器または装置の使用を妨げない時間に自動的に行うことができる。
【0099】
本明細書の実施例によれば、第2振動モードは、予め設定された期間において、使用者が装置10の振動を認識できない、または使用者の睡眠を妨げないように、装置10が充電中、または装置10が駆動(または使用)していないときに行うことができる。
【0100】
図1図3を参照すると、振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のうちの1つ以上と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、振動装置200は、表示部材100の第3表示領域(A3)を除く第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のうちの1つ以上と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0101】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、圧電素子210を含むことができる。
【0102】
圧電素子210は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。圧電素子210は、圧電物質を含むことができる。圧電素子210は、圧電セラミック材料で構成され得る。
【0103】
圧電素子210の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部に位置することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、圧電素子210の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部から離隔され得る。例えば、圧電素子210の大きさは、第1表示領域(A1)の半分の大きさより大きく、第1表示領域(A1)の全体の大きさより小さくてもよいが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0104】
圧電素子210は、表示部材100の第1表示領域(A1)を振動させることにより、表示部材100の振動によって音響(S)を出力することができる。例えば、表示部材100の第1表示領域(A1)は、圧電素子210の振動によって音響(S)を出力する振動プレートまたは音響出力プレートとして用いることができる。例えば、表示部材100の背面部材170は、圧電素子210の振動によって音響(S)を出力する振動プレートまたは音響出力プレートとして用いることができる。表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように構成された圧電素子210の振動は、背面部材170を介して表示部材100全体に伝達され得る。
【0105】
圧電素子210は、駆動モードによる駆動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、音響(S)とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。
【0106】
圧電素子210は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下により表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。例えば、圧電素子210の振動は、表示部材100の第1表示領域(A1)を振動させることにより、第1表示領域(A1)に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。換言すれば、圧電素子210は、くぼみをなくし、平坦性を回復するための揺れを助けるために表示部材100を振動させることができる。圧電素子210の振動は、背面部材170を介して表示パネル110の第2表示領域(A2)と第3表示領域(A3)を振動させることにより、第2表示領域(A2)に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができ、第3表示領域(A3)に発生されたシワの復元(または回復)を改善することができる。
【0107】
本明細書の一実施例に係る装置10は、支持フレーム300および連結部材400を含むことができる。
【0108】
支持フレーム300は、表示部材100の背面に配置され、振動装置200を覆うことができる。支持フレーム300は、表示部材100を追加的に支持することができる。
【0109】
支持フレーム300は、金属材質を含むことができる。例えば、支持フレーム300は、ステンレススチール(Stainless steel;SUS)、ニッケル(Ni)などの他の金属が含まれたステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)系列、またはマグネシウム(Mg)のような金属物質からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。支持フレーム300は、表示部材100の駆動によって発生される熱および/または振動装置200の駆動によって発生される熱を放熱させる役割を果たすことができる。例えば、支持フレーム300は、ミドルフレームまたはミドルプレートなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0110】
連結部材400は、表示部材100(または背面部材170)の背面と支持フレーム300との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、連結部材400は、支持フレーム300と表示部材100の背面とを全面付着方式ではない部分付着方式で連結するか、または結合するように構成され得る。連結部材400は、振動装置200から離隔されるように、支持フレーム300と表示部材100の背面との間に連結され、振動装置200の周辺を取り囲むように構成され得る。例えば、連結部材400は、振動装置200から離隔されるように、支持フレーム300と表示部材100の背面部材170との間に連結され、振動装置200の周辺を取り囲むように構成され得る。
【0111】
連結部材400は、表示部材100の背面と支持フレーム300との間にパターン形状に実現され得る。例えば、連結部材400は、表示パネル110の第1および第2表示領域(A1、A2)のそれぞれと重畳されるように、方形帯または円形帯の形状に実現され得る。例えば、連結部材400は、表示パネル110の第1および第2表示領域(A1、A2)のそれぞれの縁部と重畳されるように実現され得る。連結部材400は、表示部材100の背面と支持フレーム300との間にサウンド空間(GS)を設けることができる。例えば、連結部材400は、表示部材100の背面と支持フレーム300との間に密閉されたサウンド空間(またはサウンド空間)(GS)を設けることができる。連結部材400は、表示パネル110の第3表示領域(A3)と重畳される領域で分離され得る。例えば、連結部材400は、表示パネル110の第3表示領域(A3)を除いて残った表示パネル110の第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のそれぞれと重畳されるように構成され得る。
【0112】
連結部材400は、表示部材100の背面と支持フレーム300との間にパターン形状に実現され得る。連結部材400は、全面付着方式ではない部分付着方式によって支持フレーム300と表示部材100の背面との間に部分的に配置されることで、複数の接着パターンを含むか、または中空部を含むことができる。これにより、振動装置200は、連結部材400の接着パターンの間で表示部材100の背面に連結されるか、または連結部材400の中空部で表示部材100の背面に連結され得る。
【0113】
本明細書の実施例に係る連結部材400は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically cleared adhesive)、OCR(optically cleared resin)、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、ウレタン(urethane)樹脂、両面テープ、両面フォームテープ、または両面フォームパッドを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0114】
本明細書の一実施例に係る装置10は、セットフレーム500およびバックカバー600をさらに含むことができる。
【0115】
セットフレーム500は、支持フレーム300の背面または下に配置され得る。セットフレーム500は、装置10の駆動のための駆動回路部510および各種の回路部品とバッテリーなどの周辺回路を収納する収納空間520を含むことができる。
【0116】
駆動回路部510は、振動装置200を駆動モードまたは振動モードで駆動するように構成され得る。例えば、駆動回路部510は、制御部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0117】
本明細書の一実施例によれば、駆動回路部510は、音源信号の入力および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、振動装置200を駆動モードで駆動させることができる。例えば、駆動モードによる駆動回路部510は、音源信号および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、音響信号およびハプティックフィードバック信号のうちの1つ以上を含む駆動信号を生成して振動装置200に供給することができる。
【0118】
本明細書の他の実施例によれば、駆動回路部510は、使用者の選択に応答するか、または予め設定された期間中に振動装置200を振動モードで駆動させることができる。例えば、振動モードによる駆動回路部510は、予め設定された周波数を有する振動信号を生成して振動装置200に供給することができる。例えば、駆動回路部510は、振動モード時、表示部材100に発生されたくぼみの復元(または回復)を行うために、予め設定された振動装置200の共振周波数帯域(または固有周波数帯域)の周波数帯域の周波数を含む振動信号を振動装置200に供給することができる。例えば、駆動回路部510は、振動モード時に、振動装置200の共振周波数(または固有周波数)に対応する周波数(または単一周波数)を有する振動信号を振動装置200に供給することができる。
【0119】
駆動回路部510は、使用者の選択によって、振動装置200を振動モードの第1振動モードで駆動させ、予め設定された期間に振動装置200を振動モードの第2振動モードで駆動させることができる。例えば、駆動回路部510は、使用者の選択に応答して、第1振動モードによる第1振動信号を生成して振動装置200に供給し、予め設定された期間(例えば、使用者ザによって選択される設定されたスケジュール)に第2振動モードによる第2振動信号を生成して振動装置200に供給することができる。
【0120】
駆動回路部510は、装置10に設定された基本設定時間または使用者によって設定された時間(または期間)に基づいて、振動装置200を第2振動モードで駆動させることができる。例えば、駆動回路部510は、装置10に設定された基本設定時間または使用者によって設定された時間(または期間)において、充電回路が駆動しているか否かを判断して、装置10が充電中であるかまたは使用者タッチを基に、装置10が駆動(または使用)しているかどうかを判断して、装置10が駆動(または使用)していない場合に振動装置200を第2振動モードで駆動させることができる。例えば、本明細書の実施例によると、第2振動モードは、最後に受信された使用者タッチ入力から所定の時間(例えば、20分または1時間など)が経過した後、自動的に活性化され得る。また、所定の時間は、使用者によって設定され得る。
【0121】
本明細書の実施例によれば、駆動回路部510は、振動モードの第1振動モードによる第1振動信号を振動装置200に供給し、振動モードの第2振動モードによる第2振動信号を振動装置200に供給することができる。これにより、振動装置200は、第1振動モードによる第1振動信号によって短期間の間、相対的に強く振動して、表示部材100を第1振動モードに振動させることにより、表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。振動装置200は、第2振動モードによる第2振動信号によって、長期間の間、相対的に弱く振動して表示部材100を第2振動モードで振動させることにより、表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0122】
バックカバー600は、セットフレーム500の背面または下に配置され得る。バックカバー600は、装置10の最背面であり得る。バックカバー600は、金属材質、プラスチック材質、またはガラス材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0123】
本明細書の一実施例に係る装置10は、表示部材100の背面にある振動装置200の駆動モードによる振動に基づく表示部材100の振動によって発生される音響(S)を表示部材100の前面方向(FD)に出力することができ、振動装置200が連結部材400によって囲まれているため、圧電物質(または圧電素子)で構成された振動装置200の信頼性が向上され得る。そして、本明細書の一実施例に係る装置10は、振動装置200の振動モードによる振動に基づく表示部材100の振動によって、表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)することができる。
【0124】
図6は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。図7は、本明細書の実施例に係る図6に示した線C-C'の断面図である。図6および図7は、図1図4を参照して説明した装置10における振動装置200の大きさを変更したものである。以下では、本明細書の一実施例に係る装置10とは異なる構成を中心に、本明細書の他の実施例に係る装置20について説明する。
【0125】
図6および図7を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置20において、振動装置200は、図1図4を参照して説明した装置10の振動装置200より小さい大きさを有するように構成されていることを除いて、図1図4を参照して説明した振動装置200と同じかまたは実質的に同じであるので、振動装置200の大きさを除く図1図4を参照して説明した振動装置200の説明は、図6および図7に示す振動装置200の説明に含めることができる。
【0126】
圧電素子210の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部に位置することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、圧電素子210の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部から離隔され得る。例えば、圧電素子210の大きさは、第1表示領域(A1)の半分の大きさより小さくてもよいが、本明細書の実施例はこれに限定されない。また、本明細書の実施例によると、複数の振動装置200は、第1表示領域(A1)と重畳されるように設けられ得る。例えば、振動装置200の大きさは、図1図4を参照して説明した振動装置200の半分の大きさまたは半分より小さい大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0127】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、圧電素子220を含むことができる。
【0128】
圧電素子220は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。圧電素子210は、圧電物質を含むことができる。圧電素子220は、圧電セラミック材料で構成され得る。
【0129】
圧電素子220の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部に位置することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、圧電素子220の中心部は、第1表示領域(A1)の中心部から離隔され得る。例えば、圧電素子220の大きさは、第1表示領域(A1)の半分の大きさより小さくてもよいが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、圧電素子220の大きさは、図1図4を参照して説明した圧電素子210の半分の大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0130】
圧電素子220は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、音響(S)とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。圧電素子220は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチ等の押下により表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0131】
本明細書の他の実施例に係る装置20は、図1図4を参照して説明した本明細書の一実施例に係る装置10と同じ効果を有するので、これに対する重複する説明は省略する。
【0132】
図8は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。図9は、本明細書の実施例に係る図8に示した線D-D'の断面図である。図8および図9は、図1図4を参照して説明した装置10における振動装置200の大きさおよび数を変更したものである。以下では、本明細書の一実施例に係る装置10とは異なる構成を中心に本明細書の他の実施例に係る装置30について説明する。
【0133】
図8および図9を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置20において、振動装置200は、複数の振動装置200-1、200-2を含むことができる。例えば、振動装置200は、第1および第2振動装置200-1、200-2を含むことができる。
【0134】
第1および第2振動装置200-1、200-2は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に配置され得る。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように背面部材170の背面に配置されるか、または連結され得る。
【0135】
第1および第2振動装置200-1、200-2は、ギャップ空間(GS)内に第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2は、ギャップ空間(GS)内に第1間隔(D1)を有するように第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。また、本明細書の実施例によると、複数の振動装置は、規則的なパターン(例えば、格子パターン、円形パターン、星パターン、三角形パターンなど)によって配列されるか、または不規則に配列され得、互いに異なる大きさまたは混合された大きさを有することができる。
【0136】
第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの中心部は、表示部材100の側面(または側壁)よりも第1表示領域(A1)の中心部にさらに近い位置に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの中心部は、第1表示領域(A1)の中心部よりも表示部材100の側面(または側壁)にさらに近い位置に配置され得る。
【0137】
第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさは、図1図4を参照して説明した振動装置200の半分未満の大きさを有することができる。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさは、図6および図7を参照して説明した振動装置200の大きさより小さい大きさを有することができる。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさは、図6および図7を参照して説明した振動装置200において、第1方向(X)と平行な幅と同じ幅と長さを有する正方形の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2は、円形、三角形、楕円形などの他の形状を有することができる。例えば、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさは、図6および図7を参照して説明した振動装置200と同じ幅と半分の長さを有することができる。
【0138】
第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれは、圧電素子230を含むことができる。
【0139】
圧電素子230は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。圧電素子230は、圧電物質を含むことができる。圧電素子230は、圧電セラミック材料で構成され得る。
【0140】
圧電素子230は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、音響(S)とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。圧電素子230は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチ等の押下により表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0141】
本明細書の他の実施例に係る装置30は、図1図4を参照して説明した本明細書の一実施例に係る装置10と同じ効果を有するので、これに対する重複する説明は省略する。
【0142】
図10は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。図11は、本明細書の実施例に係る図10に示いた線E-E'の断面図である。図10および図11は、図8および図9を参照して説明した装置20の第2表示領域(A2)に振動装置200を追加で構成したものである。以下では、本明細書の他の実施例に係る装置30とは異なる構成を中心に本明細書の他の実施例に係る装置40について説明する。図10に示した線D-D’の断面は、図9に示す。
【0143】
図9図11を参照すると、振動装置200は、複数の振動装置200-1、200-2、200-3、200-4を含むことができる。例えば、振動装置200は、第1~第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4を含むことができる。
【0144】
第1および第2振動装置200-1、200-2は、図8及び図9を参照して説明した第1および第2振動装置200-1、200-2と同じかまたは実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0145】
第3および第4振動装置200-3、200-4は、表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳されるように表示部材100の背面に配置され得る。例えば、第3および第4振動装置200-3、200-4は、表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳されるように背面部材170の背面に配置されるか、または連結され得る。
【0146】
第3および第4振動装置200-3、200-4は、ギャップ空間(GS)内で第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。例えば、第3および第4振動装置200-3、200-4は、ギャップ空間(GS)内で第1間隔(D1)を有するように第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。
【0147】
第3および第4振動装置200-3、200-4のそれぞれは、表示部材100の第2表示領域(A2)を基準として、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれと対称となるように配置され得る。また、本明細書の他の実施例によると、振動装置は対称的に配列されるか、または不規則な間隔または他の密度を有することができる。例えば、本明細書の実施例によると、表示領域の中央領域には単位面積当たりの振動装置がより多く配置され、表示領域の外郭または周辺には単位面積当たりの振動装置をより少なく配置され得る。
【0148】
第3および第4振動装置200-3、200-4のそれぞれの大きさは、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさと同じであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第3および第4振動装置200-3、200-4のそれぞれの大きさは、第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの大きさよりも大きくても小さくてもよい。
【0149】
複数の振動装置200-1、200-2、200-3、200-4または第1~第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれは、圧電素子230を含むことができる。
【0150】
第1および第2振動装置200-1、200-2のそれぞれの圧電素子230は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。第3および第4振動装置200-3、200-4のそれぞれの圧電素子230は、表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0151】
圧電素子230は、圧電物質を含むことができる。圧電素子230は、圧電セラミック材料で構成され得る。
【0152】
圧電素子230は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、音響(S)とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。圧電素子230は、振動モードによる振動信号によって振動して表示部材100を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチ等の押下により表示部材100に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0153】
本明細書の他の実施例に係る装置40は、図1図4を参照して説明した本明細書の一実施例に係る装置10と同じ効果を有するので、これに対する重複する説明は省略する。
【0154】
また、本明細書の他の実施例に係る装置40は、第1および第2振動装置200-1、200-2の駆動モードによる振動に基づく第1表示領域(A1)の振動によって、第1音響(または左側音響)を表示部材100の前面方向(FD)に出力することができ、第3および第4振動装置200-3、200-4の駆動モードによる振動に基づく第2表示領域(A2)の振動によって、第2音響(または右側音響)を表示部材100の前面方向(FD)に出力することができる。これにより、本明細書の他の実施例に係る装置40は、第1および第2音響によって立体音響またはサラウンド音響を使用者に提供することができる。
【0155】
そして、本明細書の他の実施例に係る装置40は、第1および第2振動装置200-1、200-2の振動モードによる振動に基づく第1表示領域(A1)の振動によって、第1表示領域(A1)に発生されたくぼみを復元(または回復)することができ、第3および第4振動装置200-3、200-4の振動モードによる振動に基づく第2表示領域(A2)の振動によって、第2表示領域(A2)に発生されたくぼみを復元(または回復)することができる。また、本明細書の他の実施例に係る装置40は、第1~第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれの振動モードに基づく第3表示領域(A3)の振動によって、第3表示領域(A3)に発生されたシワの復元(または回復)を改善することができる。
【0156】
本明細書の他の実施例によれば、図9図11を参照して説明した振動装置40の構成は、図1図4図6および図8を参照して説明した振動装置10、20にも同様に適用され得る。例えば、図1図4図6および図8を参照して説明した装置10、20のそれぞれは、表示部材100の第2表示領域(A2)と重畳されるように表示部材100の背面に連結されるか、または結合された他の振動装置(または他の圧電素子)をさらに含むことができる。例えば、第2表示領域(A2)に追加で配置された他の振動装置(または他の圧電素子)は、第1表示領域(A1)にある振動装置200(または圧電素子210)と同じ大きさを有するか、または異なる大きさを有することができる。
【0157】
図12は、本明細書の実施例に係る振動装置の圧電素子を示す図である。図13は、本明細書の実施例に係る図12に示した振動部を示す図である。図12および図13は、図1図3、および図6図11に示した圧電素子210、220、230のそれぞれを示したものである。
【0158】
図12および図13を参照すると、本明細書の一実施例に係る振動装置200(または第1~第4振動装置)の圧電素子210、220、230は、振動部201、第1電極部202、および第2電極部203を含むことができる。
【0159】
本明細書の実施例に係る振動部201は、圧電物質を含むことができる。例えば、振動部201は、圧電無機物質および圧電有機物質のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0160】
振動部201は、圧電効果を含む圧電物質または電気活性物質を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽イオン(+)と陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。例えば、振動部201は、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、または圧電セラミック層などの他の用語で表現されることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0161】
本明細書の実施例に係る圧電素子210、220、230または振動部201は、相対的に強い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電効果および/または逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。
【0162】
圧電セラミックは、単結晶構造を有する単結晶セラミックで構成されるか、または多結晶構造を有するセラミック物質または多結晶セラミックで構成され得る。単結晶セラミックの圧電物質は、α-AlPO、α-SiO、LiNbO、Tb(MoO、Li、またはZnOを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。多結晶セラミックの圧電物質は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、 振動部201は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOのうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0163】
第1電極部202は、振動部201の第1面(または上面)に配置され、振動部201の第1面と電気的に連結され得る。第2電極部203は、振動部201の第1面と異なる面に配置され得る。例えば、第2電極部203は、振動部201の第2面(または下面)に配置され、振動部201の第2面と電気的に連結され得る。例えば、振動部201は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で第1電極部202および第2電極部203に印加される一定の電圧によって分極化(またはポーリング(poling))され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0164】
第1電極部202は、振動部201の第1面全体に配置された単一電極の形状を有することができる。第1電極部202は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0165】
第2電極部203は、振動部201の第1面と反対の第2面(または背面または後面)上に配置され、振動部201の第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部203は、振動部201の第2面全体に配置された単一電極の形状を有することができる。第2電極部203は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0166】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1カバー部材204および第2カバー部材205をさらに含むことができる。
【0167】
第1カバー部材204は、振動部201の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材204は、第1電極部202上にあり得る。例えば、第1カバー部材204は、振動部201の第1面上に配置された第1電極部202を覆うことにより、振動部201の第1面または第1電極部202を保護することができる。
【0168】
第2カバー部材205は、振動部201の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材205は、第2電極部203の下にあり得る。例えば、第2カバー部材205は、振動部201の第2面上に配置された第2電極部203を覆うことにより、振動部201の第2面または第2電極部203を保護することができる。
【0169】
本明細書の実施例に係る第1カバー部材204と第2カバー部材205のそれぞれは、プラスチック、纎維、カーボン、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、第1カバー部材204および第2カバー部材205のそれぞれは、同一または異なる材質を含むことができる。
【0170】
本明細書の実施例に係る圧電素子210、220、230は、第1接着層206および第2接着層207をさらに含むことができる。例えば、第1接着層206は、第1カバー部材204と第1電極部202との間に配置され得る。例えば、第2接着層207は、第2カバー部材205と第2電極部203との間に配置され得る。第1接着層206および第2接着層207は、同一の物質または異なる物質を含むことができる。
【0171】
第1カバー部材204は、第1接着層206を介して第1電極部202と連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材204は,第1接着層206を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動部201の第1面に配置され得る。よって、振動部201は、第1カバー部材204に一体化(または配置)され得る。
【0172】
第2カバー部材205は、第2接着層207を介して振動部201の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材205は、第2接着層207を介して第2電極部203と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材205は,第2接着層207を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動部201の第2面に配置され得る。よって、振動部201は、第2カバー部材205に一体化(または配置)され得る。
【0173】
本明細書の実施例によれば、第1接着層206および第2接着層207は、振動部201の全体を完全に取り囲んで包み込むことができる。例えば、第1接着層206および第2接着層207は、振動部201、第1電極部202、および第2電極部203を取り囲むように、第1カバー部材204と第2カバー部材205との間に配置され得る。例えば、第1接着層206および第2接着層207は、振動部201、第1電極部202、および第2電極部203を完全に取り囲むように、第1カバー部材204と第2カバー部材205との間に配置され得る。例えば、振動部201、第1電極部202および第2電極部203は、第1接着層206と第2接着層207との間に埋め込まれるか、または内装され得る。すなわち、振動部201は、第1接着層206および第2接着層207との間を密封され得る。第1接着層206および第2接着層207は、説明の便宜のために、第1接着層206および第2接着層207として示されており、単一の接着層であり得る。
【0174】
本明細書の実施例に係る第1接着層206および第2接着層207のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層206および第2接着層207のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0175】
本明細書の実施例によれば、振動部201は、第1および第2カバー部材204、205によって一体化されて構成されることができるので、構造が単純化され、薄い厚さの振動装置または圧電素子210、220、230を提供することができる。
【0176】
図14は、本明細書の他の実施例に係る振動部を示す図である。図14は、図12および図13に示す振動部の他の実施例を示したものである。
【0177】
図12および図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動部201は、複数の第1部分201aおよび複数の第2部分201bを含むことができる。例えば、複数の第1部分201aおよび複数の第2部分201bは、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動部201の横方向であり得、第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動部201の縦方向であり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、振動部201の縦方向であり得、第2方向(Y)は、振動部201の横方向であり得る。
【0178】
複数の第1部分201aのそれぞれは、圧電効果(または)を含む圧電物質(または圧電特性)を有する無機物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分201aのそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、複数の第1部分201aのそれぞれは、無機部、無機物質部、圧電部、圧電物質部、または電気活性部であり得る。
【0179】
本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201aのそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第1幅(W1)を有し、第1方向(X)(または第2方向(Y))と交差する第2方向(Y)に沿って延長され得る。複数の第1部分201aのそれぞれは、図12および図13を参照して説明した振動部201と実質的に同一の物質からなり得るので、これに対する重複する説明は省略する。
【0180】
複数の第2部分201bは、複数の第1部分201aの間に配置され得る。例えば、複数の第1部分201aは、複数の第2部分201bのうちの隣接した2つの第2部分201bの間に配置され得る。複数の第2部分201bのそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有し、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って延長され得る。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分201aと第2部分201bは、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。
【0181】
複数の第2部分201bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分201aの間のギャップを埋めるように構成され得る。複数の第2部分201bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分201aの間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分201aの側面に連結されるか,または接着され得る。本明細書の実施例によると、複数の第1部分201aと複数の第2部分201bのそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。これにより、振動部201は、第1部分201aと第2部分201bの側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0182】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分201bのそれぞれは、第1部分201aに印加される衝撃を吸収することができ、第1部分201aの耐久性を向上させることができ、振動部201に柔軟性を提供することができる。複数の第2部分201bのそれぞれは、軟性特性を有する有機物質含むことができる。例えば、複数の第2部分201bは、エポキシ(epoxy)系列のポリマー、アクリル(acrylic)系列のポリマー、およびシリコーン(silicone)系列のポリマーのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の第2部分201bのそれぞれは、有機部、有機物質部、接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または延性部であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0183】
複数の第1部分201aと複数の第2部分201bのそれぞれの第1面は、第1電極部202に共通して配置され得る。複数の第1部分201aと複数の第2部分201bのそれぞれの第2面は、第2電極部203に共通して配置され得る。
【0184】
本明細書の他の実施例に係る振動部201は、複数の第1部分201aと第2部分201bが同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の他の実施例に係る振動部201を含む圧電素子210、220、230は、振動特性を有する第1部分201aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201bによって曲面形状に曲がることができる。
【0185】
図15は、本明細書の他の実施例に係る振動部を示す図である。図15は、図12図14に示す振動部の他の実施例を示したものである。
【0186】
図12および図15を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動部201は、複数の第1部分201c、および複数の第1部分201aの間にある1つ以上の第2部分201dを含むことができる。
【0187】
複数の第1部分201cのそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分201cのそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体形状を有しながら格子形状に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の第1部分201cのそれぞれは、互いに同じ大きさを有する円板、楕円板、または多角板の形状を有することができる。また、本明細書の実施例によると、複数の第1部分201aおよび複数の第2部分201bは、中央領域でより密に密集されるか、または外縁領域でより広く広げるか、またはその逆のようなの不均一な間隔を有することができる。
【0188】
複数の第1部分201cのそれぞれは、図14を参照して説明した第1部分201aと実質的に同一の物質からなり得るので、これに対する重複する説明は省略する。
【0189】
1つ以上の第2部分201dは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分201cの間に配置され得る。1つ以上の第2部分201dは、隣接した2つの第1部分201cの間のギャップを埋めるか、複数の第1部分201cのそれぞれを囲むように構成されることによって、隣接した第1部分201cと連結されるか、または接着され得る。1つ以上の第2部分201dは、図14を参照して説明した第2部分201bと実質的に同一の有機物質からなり得るので、これに対する重複する説明は省略する。
【0190】
複数の第1部分201cと1つ以上の第2部分201dのそれぞれの第1面は、第1電極部202に共通して配置され得る。複数の第1部分201cと1つ以上の第2部分201dのそれぞれの第2面は、第2電極部203に共通して配置され得る。
【0191】
本明細書の他の実施例に係る振動部201は、複数の第1部分201cと1つ以上の第2部分201dが同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の他の実施例に係る振動部201を含む圧電素子210、220、230は、振動特性を有する第1部分201cによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201dによって曲面形状に曲がることができる。
【0192】
図16は、本明細書の一実施例に係る装置の駆動方法を示すフローチャートである。図16は、図1図15を参照して説明した装置10、20、30、40の駆動方法を示すフローチャートである。
【0193】
図1図2、および図16を参照して本明細書の一実施例に係る装置の駆動方法を説明すると、以下の通りである。
【0194】
まず、音源信号の入力、使用者タッチ、使用者の選択、および予め設定された期間に基づいて、振動装置200のモード(または装置10のモード)を設定する(S1)。S1工程では、装置10または振動装置200は、音源信号の入力および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて駆動モードに設定されるか、または使用者の選択または予め設定された期間に基づいて振動モードに設定され得る。装置10または振動装置200の振動モードは、使用者の選択に基づいて第1振動モードに設定されるか、または予め設定された期間に基づいて第2振動モードに設定され得る。第2振動モードは、装置10に設定された基本設定時間または使用者によって設定された時間(または期間)に基づいて設定され得る。例えば、第2振動モードは、使用者が装置10を使用しない時間帯の中で設定され得る。例えば、第2振動モードは、予め設定された期間で装置10が充電中であるか、または装置10が駆動(または使用) されていない夜間時間帯(または使用者の睡眠時間帯)の中で設定され得る。また、本明細書の実施例によると、第2振動モードは、使用者の非活性化の所定の時間(例えば、最後に受信された使用者の入力から1時間が経過した時間)後に活性化され得る。
【0195】
次に、振動装置200のモード(または装置10のモード)が、駆動モードであるかどうかを判断する(S2)。
【0196】
S2工程での判断の結果、振動装置のモードが駆動モードの時(S2の「はい」)、装置10または振動装置200の駆動モードによる駆動信号によって振動装置200を駆動させる(S3)。S3工程は、音源信号の入力および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、駆動モード(またはノーマルモードまたはノーマル動作モード)によって駆動信号を生成する工程、および駆動信号によって振動装置200を駆動させる工程を含むことができる。S3工程において、表示部材100は、振動装置200の駆動によって振動し、音響およびハプティックフィードバックのうちの1つ以上を出力することができる(例えば、使用者が能動的に使用している間に音響および/またはハプティックフィードバックを提供するノーマル動作モード)。
【0197】
S2工程での判断の結果、振動装置200のモードが駆動モードでない場合(S2の「いいえ」)、振動装置200のモードが振動モードであるかどうかを判断する(S4)。S4工程での判断の結果、振動装置200のモードが振動モードでない場合(S4の「いいえ」)、振動装置200を駆動させずに終了する。
【0198】
S4工程での判断の結果、振動装置200のモードが振動モードの場合(S4の「はい」)、装置10または振動装置200の振動モードによる振動信号によって振動装置200を駆動させて表示部材100を振動させる。これにより、表示部材100は、振動信号による振動装置200の振動によって振動することができ、これにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下によって表示部材100に発生されたくぼみが、表示部材100の振動によって復元(または回復)され得る。
【0199】
本明細書の実施例によれば、S4工程での判断の結果、振動装置200のモードが振動モードである場合(S4の「はい」)、振動装置200は、第1振動モードまたは第2振動モードで駆動され得る。
【0200】
本明細書の実施例によれば、S4工程での判断の結果、振動装置200のモードが振動モードである場合(S4の「はい」)、振動装置200の振動モードが第1振動モードであるかどうかを判断する(S5)。
【0201】
S5工程での判断の結果、振動装置200の振動モードが使用者の選択による第1振動モードである場合(S5の「はい」)、振動装置200の第1振動モードによる第1振動信号によって振動装置200を駆動させる(S6)。S6工程は、第1振動モードによる第1振動信号を生成する工程、および第1振動信号によって振動装置200を駆動させて表示部材100を振動させる工程を含むことができる。これにより、表示部材100は、第1振動信号による振動装置200の振動によって振動することができ、これにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下により表示部材100に発生されたくぼみが、表示部材100の振動によって復元(または回復)され得る。本明細書の実施例によると、第1振動モードは、電源オフ命令または電源オン命令に応答して活性化されるか、または所定のスケジュールによって活性化され得る。また、第1振動モードは、短く強い形態の振動を含み、第2振動モードは、長く弱い形態の振動を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0202】
次に、S6工程の後、第1振動モードによって振動装置200をさらに駆動するかどうかに対する使用者の選択の有無を判断する(S7)。S7工程では、「第1振動モード(またはくぼみ復元モード)をさらに行いますか?」などのポップアップ映像を表示パネル110に表示し、使用者が「はい」を選択した場合(S7の「はい」)、振動装置200の第1振動モードによる第1振動信号によって振動装置200を駆動させる(S6)。S7工程において、使用者が「いいえ」を選択した場合(S7の「いいえ」)、振動装置200の第1振動モードを終了する。例えば、使用者が表示画面のくぼみを認識すると、使用者は、必要に応じて第1振動モードを活性化させることができる。一部の状況で第1振動モードは、連続的に何度も繰り返し活性化され得る。
【0203】
S5工程での判定の結果、振動装置200の振動モードが第1振動モードでない場合(S5の「いいえ」)、振動装置200の振動モードが予め設定された期間による第2振動モードであるかどうかを判断する(S8)。
【0204】
S8工程での判断の結果、振動装置200の振動モードが第2振動モードでない場合(S8の「いいえ」)、振動装置200の振動モードを終了する。
【0205】
S8工程での判断の結果、振動装置200の振動モードが第2振動モードである場合(S8の「はい」)、振動装置200の第2振動モードに対する駆動条件が満足かどうかを判断する(S9)。S9工程では、装置10が充電状態、装置10が駆動(または使用)されていない状態または非活動期間が予め設定された期間の経過した 状態、および装置10が未充電状態で装置10が駆動(または使用)されていない状態のうちの1つ以上の状態である場合、駆動条件が満たされていると判断することができ、装置10が駆動(または使用)している状態である場合、駆動条件が満たされていないと判断することができる。
【0206】
S9工程での判断の結果、振動装置200の第2振動モードに対する駆動条件が満たされていない場合(S9の「いいえ」)、振動装置200の第2振動モードを終了する。
【0207】
S9工程での判断の結果、振動装置200の第2振動モードに対する駆動条件が満たされた場合(S9の「はい」)、振動装置200の第2振動モードによる第2振動信号によって振動装置200を駆動させる(S10)。S10工程は、第2振動モードによって第2振動信号を生成する工程、および第2振動信号によって振動装置200を駆動させて表示部材100を振動させる工程を含むことができる。これにより、表示部材100は、第2振動信号による振動装置200の振動によって振動することができ、これにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下により表示部材100に発生されたくぼみが、表示部材100の振動によって復元(または回復)され得る。
【0208】
本明細書の実施例によれば、第1振動モードの第1振動信号と第2振動モードの第2振動信号は、同じ周波数を有することができ、第2振動信号は、第1振動信号より低い電圧レベルを有することができる。例えば、第2振動信号は、第1振動信号よりも相対的に長時間振動装置200に供給され得る。例えば、第2振動モードは、使用者の睡眠時間帯に行われるので、使用者の睡眠を妨げないように、第1振動モードよりも長時間行うことができる。これにより、第2振動モードは、第1振動モードと比較して弱い振動で長時間行うことができる。例えば、第1振動モードは、数秒または数分間持続される振動を活性化することができ、第2振動モードは、数時間持続される振動を活性化することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0209】
図17Aは、図1図3に示した本明細書の一実施例に係る装置の振動変位を示す図である。図17Bは、図6および図7に示した本明細書の他の実施例に係る装置の振動変位を示す図である。図17Cは、図8および図9に示した本明細書の他の実施例に係る装置の振動変位を示す図である。
【0210】
図1および図17Aを参照すると、図1図3に示した本明細書の一実施例に係る装置10において、振動装置200の振動による表示部材100の第1表示領域(A1)が変位され、これと共に表示部材100の第2表示領域(A2)も変位されたことが分かる。これにより、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)の両方を振動させることができる。例えば、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の全体領域を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下によって表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0211】
図6および図17Bを参照すると、図6および図7に示した本明細書の他の実施例に係る装置10において、振動装置200の振動による表示部材100の第1表示領域(A1)が変位され、これと共に表示部材100の第2表示領域(A2)も変位されたことが分かる。これにより、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)の両方を振動させることができる。例えば、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の全体領域を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下によって表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0212】
図6および図17Cを参照すると、図8および図9に示した本明細書の他の実施例に係る装置10において、振動装置200の振動による表示部材100の第1表示領域(A1)が変位され、これと共に表示部材100の第2表示領域(A2)も変位されたことが分かる。図17Cに示す表示部材100の振動変位は、図17Bに示した表示部材100の振動変位より大きくてもよい。これにより、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)の両方を振動させることができる。例えば、表示部材100の第1表示領域(A1)に重畳されるように配置された振動装置200は、表示部材100の全体領域を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下によって表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)に発生されたくぼみを復元(または回復)させることができる。
【0213】
図17A図17Cから分かるように、振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)のうちのいずれか1つに重畳されるように配置されても、表示部材100の全体領域を振動させることができる。これにより、表示部材100の表示領域(A1、A2)のうち、振動装置200と重畳されない表示領域(A1、A2)に発生されたくぼみは、振動装置200の振動による表示部材100の振動によって依然として復元(または回復)され得る。
【0214】
図18Aは、本明細書の一実施例に係る装置において折り畳み領域に発生されたしわを示す図である。図18Bは、本明細書の実施例に係る図18Aに示した装置において折り畳み領域に発生されたしわの自然復元状態を示す図である。図18Cは、図18Aに示した装置における振動装置の振動モードによって折り畳み領域に発生されたしわの復元状態を示す図である。
【0215】
図18Aを参照すると、本明細書の一実施例に係る装置において、第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)の間にある折り畳み領域(A3)には、反復的な折り曲げまたは折り畳みによってしわ(CR)が発生する。例えば、折り畳み領域(A3)に発生されたしわ(CR)の平均高さ(または深さ)は、154μmと測定された。
【0216】
図18Bを参照すると、図18Aに示した装置において折り畳み領域(A3)に発生されたしわ(CR)の一部は、時間の経過とともに自然に復元され得る。例えば、自然に復元されたしわ(CR)の平均高さ(または深さ)は、94μmと測定された。
【0217】
図18Cを参照すると、本明細書の実施例に係る装置の表示部材は、振動装置の振動モードによって振動することができる。これにより、折り畳み領域(A3)に発生されたしわ(CR)は、振動装置の振動モードによる表示部材100の振動によって復元(または回復)され得る。例えば、振動装置の振動モードによる表示部材100の振動によって復元されたしわ(CR)の平均高さ(または深さ)は、74μmと測定された。例えば、振動装置の振動モードに基づくしわ(CR)の復元量は、自然復元量と比較して30%程度向上され得る。
【0218】
図18A図18Cから分かるように、本明細書の実施例に係る装置は、表示部材100の第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)のうちのいずれか1つに重畳されるように配置された振動装置200の振動モードによる表示部材100の振動により、折り畳み領域(A3)に発生されたしわ(CR)の復元量(または回復量)を改善することができる。
【0219】
以下の表1は、実験例による装置に対するくぼみの自然復元に対する定性評価の結果を示す。
【0220】
定性評価では、鉛筆硬度評価法を用い、HB型鉛筆、F型鉛筆、H型鉛筆、2H型鉛筆、3H型鉛筆、および4H型鉛筆それぞれについて300gf(gram force)の力で表示部材の第1表示領域(A1)にライン形状のくぼみを5回ずつ発生させ、0時間でのくぼみに対する目視評価を行い、24時間経過後に自然復元されたくぼみの目視評価を行った。
【0221】
【表1】
【0222】
表1から分かるように、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが8件発生し、弱レベルのくぼみが22件発生した。24時間後の自然復元では、強レベルのくぼみは6件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは8件が依然として残っている。これにより、弱レベルのくぼみは時間の経過とともに自然により容易に復元されるが、強レベルのくぼみは長い時間が経過しても自然に容易に復元されないことが分かる。
【0223】
下記の表2は、図1図3に示した本明細書の一実施例に係る装置10によるくぼみの復元に対する定性評価の結果を示す。
【0224】
表2に対する定性評価では、鉛筆硬度評価法を用い、HB型鉛筆、F型鉛筆、H型鉛筆、2H型鉛筆、3H型鉛筆、および4H型鉛筆それぞれについて300gf(gram force)の力で表示部材の第1表示領域(A1)にライン形状のくぼみを5回ずつ発生させ、0時間でのくぼみに対する目視評価を行い、振動装置の振動モードによって表示部材を24時間振動させた後、くぼみの目視評価を行った。
【0225】
【表2】
【0226】
表2から分かるように、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが9件発生し、弱レベルのくぼみが20件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは1件だけが依然として残っており、弱レベルのくぼみは7件が依然として残っている。したがって、表1と比較して、強レベルのくぼみの復元は、本明細書の実施例に係る振動装置の振動モードによって大幅に向上されたことが分かる。
【0227】
下記の表3は、図1図3に示した本明細書の一実施例に係る装置10に対するくぼみの復元に対する定性評価の結果を示す。
【0228】
表3に対する定性評価では、鉛筆硬度評価法を用い、HB型鉛筆、F型鉛筆、H型鉛筆、2H型鉛筆、3H型鉛筆、および4H型鉛筆それぞれについて300gf(gram force)の力で表示部材の第1及び第2表示領域(A1、A2)それぞれにライン形状のくぼみを5回ずつ発生させ、0時間でのくぼみについての目視評価を行い、振動装置の振動モードによって表示部材を24時間振動させた後、くぼみの目視評価を行った。
【0229】
【表3】
【0230】
表3から分かるように、表示部材の第1表示領域(A1)に対する視聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが15件発生し、弱レベルのくぼみが15件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは7件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは8件が依然として残っている。そして、表示部材の第2表示領域(A2)に対する視聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが14件発生し、弱レベルのくぼみが16件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは10件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは6件が依然として残っている。これにより、表示部材に発生した強レベルのくぼみに対する復元量が、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって改善されたことを確認することができる。そして、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって、表示部材の第1表示領域(A1)に発生したくぼみだけでなく、振動装置と重畳されない表示部材の第2表示領域(A2)に発生したくぼみがすべて復元されたことを確認することができる。
【0231】
下記の表4は、図6および図7に示した本明細書の他の実施例に係る装置10に対するくぼみの復元に対する定性評価の結果を示す。
【0232】
表4に対する定性評価は、表3に対する鉛筆硬度評価法と同様であるので、これについての重複する説明は省略する。
【0233】
【表4】
【0234】
表4から分かるように、表示部材の第1表示領域(A1)に対する視聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが7件発生し、弱レベルのくぼみが23件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは1件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは5件が依然として残っている。そして、表示部材の第2表示領域(A2)に対する視聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが9件発生し、弱レベルのくぼみが21件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは4件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは6件が依然として残っている。これにより、表示部材に発生した強レベルのくぼみに対する復元量が、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって改善されたことを確認することができる。そして、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって、表示部材の第1表示領域(A1)に発生したくぼみだけでなく、振動装置と重畳されない表示部材の第2表示領域(A2)に発生したくぼみが復元されたことを確認することができる。
【0235】
下記の表5は、図8および図9に示した本明細書の他の実施例に係る装置10に対するくぼみの復元に対する定性評価の結果を示す。
【0236】
表5に対する定性評価は、表3に対する鉛筆硬度評価法と同様であるので、これについての重複する説明は省略する。
【0237】
【表5】
【0238】
表5から分かるように、表示部材の第1表示領域(A1)に対する 聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが9件発生し、弱レベルのくぼみが21件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは3件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは8件が依然として残っている。そして、表示部材の第2表示領域(A2)に対する視聴者の目視評価の場合、評価直後(0時間)では、強レベルのくぼみが10件発生し、弱レベルのくぼみが20件発生した。24時間の振動モードによる復元では、強レベルのくぼみは3件が依然として残っており、弱レベルのくぼみは10件が依然として残っている。これにより、表示部材に発生した強レベルのくぼみに対する復元量が、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって改善されたことを確認することができる。そして、表示部材の第1表示領域(A1)と重畳される振動装置の振動モードによる表示部材の振動によって、表示部材の第1表示領域(A1)に発生したくぼみだけでなく、振動装置と重畳されない表示部材の第2表示領域(A2)に発生したくぼみがすべて復元されたことを確認することができる。
【0239】
表1~表5において、評価直後(0時間)における強レベルと弱レベルのそれぞれのくぼみの発生件数は、実験に用いた表示部材間の物性差によって異なり得る。
【0240】
したがって、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置の振動モードを介して表示部材を振動させることにより、使用者の指タッチまたはペンタッチなどの押下によって表示部材100に発生されたくぼみを短期間に復元(または回復)させることができる。
【0241】
本明細書の実施例に係る装置およびその駆動方法を説明するとつぎのようである。
【0242】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、および表示部材の背面にある振動装置を含み、振動装置は、駆動モードによる駆動信号によって表示部材を振動させ、振動モードによる振動信号によって表示部材を振動させるように構成され得る。
【0243】
本明細書の実施例によれば、振動装置は、駆動信号によって表示部材を振動させ、音響およびハプティックフィードバックのうちの1つ以上を出力することができる。
【0244】
本明細書の実施例によれば、駆動信号は、音響信号を含み、振動信号は、単一周波数を有することができる。
【0245】
本明細書の実施例によれば、駆動信号は、音響信号を含み、振動信号は、振動装置の共振周波数に対応する単一周波数を有することができる。
【0246】
本明細書の実施例によれば、振動装置は、振動部を有する圧電素子を含み、駆動信号は、音響信号を含み、振動信号は、圧電素子の共振周波数に対応する単一周波数を有することができる。
【0247】
本明細書の実施例によれば、振動部は、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0248】
本明細書の実施例によれば、振動部は、複数の第1部分、および複数の第1部分の間にある1つ以上の第2部分を含み、複数の第1部分のそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含み、1つ以上の第2部分は、有機物質を含むことができる。
【0249】
本明細書の実施例によれば、表示部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示パネルの上にある前面部材、および表示パネルの下にある背面部材を含み、振動装置は、背面部材に連結され、表示パネルは、背面部材と背面部材との間に配置され得る。
【0250】
本明細書の実施例によれば、表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および第1表示領域と第2表示領域の間の折り畳み領域を含み、振動装置は、第1表示領域および第2表示領域のうちの1つ以上の領域と重畳され、表示部材の背面に連結され得る。
【0251】
本明細書の実施例によれば、背面部材は、第1表示領域と重畳された第1支持部、第2表示領域と重畳された第2支持部、および折り畳み領域と重畳された第3支持部を含み、第3支持部は、1つ以上のホールまたはスリットを含むことができる。
【0252】
本明細書の実施例によれば、装置は、振動装置と連結された駆動回路部をさらに含み、駆動回路部は、駆動モードによる駆動信号を振動装置に供給し、振動モードによる振動信号を振動装置に供給するように構成され得る。
【0253】
本明細書の実施例によれば、振動モードは、第1振動モードと第2振動モードを含み、駆動回路部は、第1振動モードによって第1振動信号を生成し、第1振動信号を振動装置に供給し、および第2振動モードによって第2振動信号を生成し、第2振動信号を振動装置に供給するように構成さ、第1振動信号は、第2振動信号とは異なり得る。
【0254】
本明細書の実施例によれば、第1振動信号と第2振動信号は、同じ周波数を有し、第1振動信号は、第2振動信号よりも高い電圧レベルを有することができる。
【0255】
本明細書の実施例に係る表示装置は、画像を表示するように構成された表示部材、表示部材の後部に配置された振動装置、および音響またはハプティックフィードバックを出力するために振動装置をノーマルモードで駆動し、表示部材にある1つ以上のくぼみまたは陥没を復元するために、振動装置をくぼみ復元モードで駆動する制御部を含むことができる。
【0256】
本明細書の実施例によれば、制御部は、第1振動モード中に第1振動強度レベルを使用して第1期間(または時間)の間に表示部材を振動させるように振動装置を活性化し、第2振動モード中に第2振動強度レベルを使用して第2期間(または時間)の間に表示部材を振動させるように振動装置を活性化するようにさらに構成され、第1期間は、第2期間と異なり得る、または第1振動強度レベルは、第2振動強度レベルと異なり得る。
【0257】
本明細書の実施例によれば、第1振動強度レベルは、第2振動強度レベルよりも大きく、第2期間は、第1期間より長いことができる。
【0258】
本明細書の実施例によれば、制御部は、使用者入力に応答して、ノーマルモードから第1振動モードに転換し、第1振動強度レベルを使用して第1期間の間に表示部材を振動させるように振動装置を活性化し、駆動条件が満たされるか、または予め設定された一定時間に応答して、ノーマルモードから第2振動モードに転換し、第2振動強度レベルを使用して第2期間の間に表示部材を振動させるように振動装置を活性化するようにさらに構成され得る。
【0259】
本明細書の実施例によれば、駆動条件は、使用者の非活動期間の経過、充電モードの活性化、および表示装置をオフするための電源オフ信号のうちの少なくとも1つ以上であり得る。
【0260】
本明細書の実施例によれば、第1振動モードと第2振動モードは、両方が同じ周波数を有する振動信号を含むことができる。
【0261】
本明細書の実施例によれば、振動装置は、圧電物質を含むことができる。
【0262】
本明細書の実施例に係る装置の駆動方法は、表示装置の駆動モードによる駆動信号によって表示部材の背面に配置された振動装置を駆動させ、表示部材を振動させる工程(A)、および装置の振動モードによる振動信号によって振動装置を駆動させ、表示部材を振動させる工程(B)を含むことができる。
【0263】
本明細書の実施例によれば、駆動信号は、音響信号を含み、振動信号は、単一周波数を有することができる。
【0264】
本明細書の実施例によれば、駆動信号の単一周波数は、振動装置の共振周波数に対応することができる。
【0265】
本明細書の実施例によれば、工程(A)は、音源信号の入力および使用者タッチのうちの1つ以上に基づいて、駆動モードによって駆動信号を生成する工程、および駆動信号によって振動装置を駆動させる工程を含み、表示部材は、振動装置の駆動によって振動し、音響とハプティックフィードバックのうちの1つ以上を出力することができる。
【0266】
本明細書の実施例によれば、工程(B)は、使用者の選択に応答するか、または予め設定された期間に基づいて振動モードによる振動信号を生成する工程、および振動信号によって振動装置を駆動させて表示部材を振動させる工程を含むことができる。
【0267】
本明細書の実施例によれば、振動信号を生成する工程は、振動モードが使用者の選択による第1振動モードであるとき、第1振動信号を生成する工程、および振動モードが予め設定された期間による第2振動モードであるとき、第2振動信号を生成する工程を含み、第2振動信号は、第1振動信号とは異なり得る。
【0268】
本明細書の実施例によれば、第1振動信号と第2振動信号は、同じ周波数を有し、第1振動信号の電圧レベルは、第2振動信号の電圧レベルよりも高いことができる。
【0269】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートワッチ(smart watch)、ワッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップ型PC(desktop PC)、ラップトップ型PC(laptop PC)、ネッブック型コンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック型PC、モニター、カメラ、カムコーダー、および家電機器などに適用され得る。そして、本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動装置が照明装置に適用される場合、照明装置は、照明およびスピーカーの役割を果たすことができる。そして、本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、振動装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0270】
以上で説明した本明細書は前述した実施例および添付図面に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内でさまざまな置換、変形および変更が可能であることは、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は後述する特許請求の範囲によって決定され、特許請求の範囲の意味および範囲とその等価の概念から導出されるすべての変更または変形の形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0271】
100:表示部材
110:表示パネル
170:背面部材
200:振動装置
210、220、230:圧電素子
300:支持フレーム
400:連結部材
500:セットフレーム
510:駆動回路部
600:バックカバー
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
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図17B
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図18B
図18C