IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイキン工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図1
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図2
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図3
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図4
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図5
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図6
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図7
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図8
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図9
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図10
  • 特開-固定部材、及び空気処理装置ユニット 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077144
(43)【公開日】2024-06-07
(54)【発明の名称】固定部材、及び空気処理装置ユニット
(51)【国際特許分類】
   F16M 13/02 20060101AFI20240531BHJP
   F24F 13/32 20060101ALI20240531BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20240531BHJP
【FI】
F16M13/02 E
F24F13/32
F24F8/80 125
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189017
(22)【出願日】2022-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中谷 健
(72)【発明者】
【氏名】阪田 誠
(72)【発明者】
【氏名】西本 啓祐
(72)【発明者】
【氏名】青本 嵯耶伽
(72)【発明者】
【氏名】梅村 太志
(57)【要約】
【課題】壁面に取り付けられる空気処理装置の設置の安定性を向上させる。
【解決手段】室内の壁面に固定されるベース部材(50)に取り付けられると共に、空気処理装置(1)をベース部材(50)に固定する固定部材であって、空気処理装置(1)の下面を支持する支持部(64)を備え、支持部(64)は、空気処理装置(1)がベース部材(50)に固定された状態において、空気処理装置(1)とベース部材(50)との間に設けられ、支持部(64)は樹脂製である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の壁面に固定されるベース部材(50)に取り付けられると共に、空気処理装置(1)を前記ベース部材(50)に固定する固定部材であって、
前記空気処理装置(1)の下面を支持する支持部(64)を備え、
前記支持部(64)は、前記空気処理装置(1)が前記ベース部材(50)に固定された状態において、前記空気処理装置(1)と前記ベース部材(50)との間に設けられ、
前記支持部(64)は樹脂製である固定部材。
【請求項2】
前記空気処理装置(1)は、室内空気を吸い込む吸込口(15)が形成される第1面(13c,13d)と、該吸込口(15)を覆うフィルタ(18)とを備え、
前記支持部(64)は、前記第1面(13c,13d)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる受け部(70)を有し、
前記受け部(70)の上面には、受け領域(70b)が形成され、
前記受け領域(70b)は、前記受け部(70)の前記第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い高さ位置に形成される
請求項1に記載の固定部材。
【請求項3】
前記空気処理装置(1)は、室内空気を吸い込む吸込口(15)が形成される第1面(13c,13d)と、該吸込口(15)を覆うフィルタ(18)とを備え、
前記支持部(64)は、該第1面(13c,13d)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる第1領域(R1)を有し、
前記第1領域(R1)の上面に配置される共に、該第1領域(R1)から着脱可能な受け部(70)をさらに備え、
前記受け部(70)の上面には、受け領域(70b)が形成され、
前記受け領域(70b)は、前記受け部(70)の前記第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い高さ位置に形成される
請求項1に記載の固定部材。
【請求項4】
前記受け部(70)の前記第1方向端部の上端は、前記吸込口(15)の底部の高さ位置以下に位置する請求項2または3に記載の固定部材。
【請求項5】
前記受け部(70)は、該受け部(70)の前記第1方向端部から前記空気処理装置(1)に向かって延びる平坦な平面部(66a)と、該受け部(70)の前記第1方向端部から上方に延びる壁部(70a)とを備える請求項2または3に記載の固定部材。
【請求項6】
前記平面部(66a)には凹部(90)が形成される請求項5に記載の固定部材。
【請求項7】
前記受け部(70)の上面は、前記第1方向へ上方に向かって傾斜する傾斜面(95)を有する
請求項2または3に記載の固定部材。
【請求項8】
前記第1面(13c,13d)は、前記空気処理装置(1)の互いに向かい合う側面(13c,13d)であり、
前記支持部(64)は、前記側面(13c,13d)のそれぞれの下端または下方に配置される
請求項2または3に記載の固定部材。
【請求項9】
前記ベース部材(50)は、前記壁面(W)から室内に向かって伸びる足部(55)を備え、
前記固定部材(60)は、前記足部(55)に取り付けられ、かつ、前記足部(55)の長手方向に摺動する
請求項1に記載の固定部材。
【請求項10】
請求項1または2に記載の固定部材(60)と、該固定部材(60)に固定される空気処理装置(1)とを備える空気処理装置ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、固定部材、及び空気処理装置ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、縦長のケーシング内にファン、空気清浄フィルタ、及び加湿エレメントが上下方向に順に収容された空気清浄機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-092128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような空気処理装置は、室内の床面に配置される。しかし、床面のスペースや室内の意匠性から、空気処理装置を壁面に固定した方がよい場合がある。この場合、空気処理装置を固定するための器具を壁面に取り付けてから、その器具の上に空気処理装置を設置することが考えられるが、このような空気処理装置の設置の安定性についてはこれまで考慮されてこなかった。
【0005】
本開示の目的は、壁面に取り付けられる空気処理装置の設置の安定性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、
室内の壁面に固定されるベース部材(50)に取り付けられると共に、空気処理装置(1)を前記ベース部材(50)に固定する固定部材であって、
前記空気処理装置(1)の下面を支持する支持部(64)を備え、
前記支持部(64)は、前記空気処理装置(1)が前記ベース部材(50)に固定された状態において、前記空気処理装置(1)と前記ベース部材(50)との間に設けられ、
前記支持部(64)は樹脂製である。
【0007】
第1の態様では、樹脂製の支持部(64)が、ベース部材(50)と空気処理装置(1)と間に発生する衝撃を和らげる緩衝材として機能する。例えばベース部材(50)が金属製である場合、支持部(64)を介在させずに空気処理装置(1)をベース部材(50)に固定する場合よりも、空気処理装置(1)の設置の安定性が向上する。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、
前記空気処理装置(1)は、室内空気を吸い込む吸込口(15)が形成される第1面(13c,13d)と、該吸込口(15)を覆うフィルタ(18)とを備え、
前記支持部(64)は、前記第1面(13c,13d)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる受け部(70)を有し、
前記受け部(70)の上面には、該受け部(70)の前記第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い受け領域(70b)が形成される。
【0009】
第2の態様では、吸込口(15)にはフィルタ(18)が設けられているため、吸込口(15)に付着した埃は、吸込口(15)から機外に落下する。埃は、受け部(70)上面の受け領域(70b)に落下するが、受け領域(70b)は、受け部(70)の第1方向端部の高さ位置よりも低い位置にあるため、受け領域(70b)に溜まった埃が床に落ちることを抑制できる。
【0010】
第3の態様は、第1の態様において、
前記空気処理装置(1)は、室内空気を吸い込む吸込口(15)が形成される第1面(13c,13d)と、該吸込口(15)を覆うフィルタ(18)とを備え、
前記支持部(64)は、該第1面(13c,13d)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる第1領域(R1)を有し、
前記第1領域(R1)の上面に配置される共に、該第1領域(R1)から着脱可能な受け部(70)をさらに備え、
前記受け部(70)の上面には、該受け部(70)の前記第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い受け領域(70b)が形成される。
【0011】
第3の態様では、第1領域(R1)から受け部(70)を取り外してから受け部(70)内に溜まった埃を除去できる。このように簡便に受け部(70)を掃除できる。
【0012】
第4の態様は、第2または第3の態様において、
前記受け部(70)の前記第1方向端部の上端は、前記吸込口(15)の底部の高さ位置以下に位置する。
【0013】
第4の態様では、吸込口(15)に向かう気流が妨げられるのを抑制できる。これにより、吸込み風量の低下を抑制できる。
【0014】
第5の態様は、第2~第4の態様のいずれか1つにおいて、
前記受け部(70)は、該受け部(70)の前記第1方向端部から前記空気処理装置(1)に向かって延びる平坦な平面部(66a)と、該受け部(70)の前記第1方向端部から上方に延びる壁部(70a)とを備える。
【0015】
第5の態様では、壁部(70a)により平面部(66a)に溜まった埃が落下することを抑制できる。また、平面部(66a)を受け領域(70b)とすることができる。
【0016】
第6の態様は、第5の態様において、
前記平面部(66a)には凹部(90)が形成される。
【0017】
第6の態様では、吸込口(15)から落下する埃が凹部(90)に溜まることで、凹部(90)から埃が落下することを抑制できる。
【0018】
第7の態様は、第2~第6の態様のいずれか1つにおいて、
前記受け部(70)の上面は、前記第1方向へ上方に向かって傾斜する傾斜面(95)を有する。
【0019】
第7の態様では、傾斜面(95)は空気処理装置(1)に向いているため、傾斜面(95)に溜まった埃が床に落下してしまうことを抑制できる。
【0020】
第8の態様は、第2~第7の態様のいずれか1つにおいて、
前記第1面(13c,13d)は、前記空気処理装置(1)の互いに向かい合う側面(13c,13d)であり、
前記支持部(64)は、前記側面(13c,13d)のそれぞれの下端または下方に配置される。
【0021】
第8の態様では、それぞれの吸込口(15)において、受け部(70)を設けることができる。
【0022】
第9の態様は、第1~第8の態様のいずれか1つにおいて、
前記ベース部材(50)は、前記壁面(W)から室内に向かって伸びる足部(55)を備え、
前記固定部材(60)は、前記足部(55)に取り付けられ、かつ、前記足部(55)の長手方向に摺動する。
【0023】
第9の態様では、固定部材(60)をベース部材(50)に取り付けやすくできる。
【0024】
第10の態様は、第1~第9の態様のいずれか1つの固定部材(60)と、該固定部材(60)に固定される空気処理装置(1)とを備える空気処理装置ユニットである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、実施形態の空気処理装置ユニットの外観を示す斜視図である。
図2図2は、空気処理装置の構成を示す斜視図である。
図3図3は、ベース部材の斜視図である。
図4図4は、ベース部材に取り付けられた固定部材の斜視図である。
図5図5は、図4の固定部材を下方から見た図である。
図6図6は、図4の固定部材を上方から見た図である。
図7図7は、空気処理装置ユニットの縦断面の一部を拡大した斜視図である。
図8図8は、空気処理装置ユニットの縦断面の一部を拡大した正面図である。
図9図9は、変形例1に係る固定部材の縦断面を示す概略図である。
図10図10は、変形例2に係る固定部材の縦断面を示す概略図である。
図11図11は、変形例3に係る固定部材の縦断面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下に説明する各実施形態、変形例、その他の例等の各構成は、本発明を実施可能な範囲において、組み合わせたり、一部を置換したりできる。
【0027】
(1)空気処理装置ユニットの全体構成
図1に示すように、本実施形態の空気処理装置ユニット(U)は、空気処理装置(1)、ベース部材(50)、及び固定部材(60)を有する。空気処理装置(1)は、室内(S)の空気を清浄化する。ベース部材(50)は、室内(S)の壁面に固定されると共に、空気処理装置(1)の下端を支持する。空気処理装置(1)は、ベース部材(50)に固定されることで壁面に設置される。空気処理装置(1)は、単体で床に置いても使用できる。以下、空気処理装置(1)、ベース部材(50)及び固定部材(60)について詳細に説明する。
【0028】
(2)空気処理装置
図1及び図2に示すように、空気処理装置(1)は、主に、ケーシング(10)、ファンユニット(20)及び空気清浄ユニット(30)を備える。以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、「下」は、空気処理装置(1)を後述の前面パネル(13a)から見たときの方向を示す(図1参照)。
【0029】
(2-1)ケーシング
ケーシング(10)は、縦長の箱状に形成される。ケーシング(10)内には、上下方向にのびる空気通路(AP)が配置される。空気通路(AP)の下端は吸込口(15)に連通し、上端は吹出口(14)に連通する。空気通路(AP)には、下から順に送風室(2)及び空気清浄室(3)が配置される。ケーシング(10)は、天板(11)、底板(12)、及び4つの側面パネル(13a,13b,13c,13d)を有する。
【0030】
天板(11)には吹出口(14)が設けられている。吹出口(14)は、天板(11)の概ね全域に亘って形成される。吹出口(14)はグリル状に形成される。
【0031】
4つの側板(13)は、前面パネル(13a)、後面パネル(13b)、右側面パネル(13c)、及び左側面パネル(13d)である。前面パネル(13a)は、空気処理装置(1)の前面を構成する。後面パネル(13b)は、空気処理装置(1)の背面を構成する。右側面パネル(13c)は、空気処理装置(1)の右側面を構成する。左側面パネル(13d)は、空気処理装置(1)の左側面を構成する。
【0032】
右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)は、空気処理装置(1)の互いに向かい合う側面である。右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)は、第1面(13c,13d)の一例である。
【0033】
右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)のそれぞれには、室内空気を吸い込む吸込口(15)が設けられる。具体的に、吸込口(15)は、右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)のそれぞれの下部領域の全域に亘って形成される。右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)のそれぞれの内側には、各吸込口(15)を覆うようにプレフィルタ(18)が設けられる。プレフィルタ(18)は、フィルタ(18)の一例である。
【0034】
底板(12)は、空気処理装置(1)の底部を構成する。底板(12)の外縁上に各側面パネル(13a,13b,13c,13d)が配置される。
【0035】
(2-2)ファンユニット
ファンユニット(20)は、送風室(2)に配置される。ファンユニット(20)は、吸込口(15)に向かい合う位置に配置される。ファンユニット(20)は、ファン(21)とファンモータ(22)とを有する。
【0036】
ファン(21)は、シロッコファンである。ファン(21)は、ファンモータ(22)の駆動により回転する。ファン(21)は、空気通路(AP)の空気を吸込口(15)から吹出口(14)に向かって搬送する。
【0037】
ファン(21)は、風量可変である。具体的に、ファンモータ(22)は、回転数可変である。ファンモータ(22)の回転数は、複数段階に切り換えられる。
【0038】
(2-3)空気清浄ユニット
空気清浄ユニット(30)は、空気清浄室(3)に配置される。空気清浄ユニット(30)は、空気を清浄化する。空気清浄ユニット(30)は、空気清浄フィルタ(31)を備える。空気清浄フィルタ(31)は、集塵フィルタ及び脱臭フィルタを有する。集塵フィルタは、空気通路(AP)を通過する空気から微細な花粉、PM2.5などの塵埃を取り除く。脱臭フィルタは、活性炭などを含み、空気中のホルムアルデヒドや臭い成分などを吸着または分解する。
【0039】
(2-5)センサ
空気処理装置(1)は、各種のセンサ(図示省略)を備える。センサは、例えば温度センサ、湿度センサ、及び臭いセンサである。を有する。温度センサは、室内温度を検出する。湿度センサは、室内空気の湿度を検出する。臭いセンサは、室内空気の汚れ度合いを検出する。これらのセンサは、例えば吸込口(15)近傍に配置される。
【0040】
(2-6)操作パネル
空気処理装置(1)は操作パネル(16)を備える。操作パネル(16)は、前面パネル(13a)の上部に設けられる。操作パネル(16)は、ユーザの操作により所定の運転モードを選択できるボタンを備える。操作パネル(16)は、ユーザに所定の情報を報知する表示部を備える。
【0041】
(3)ベース部材
図3に示すように、ベース部材(50)は、据付板(51)と2つの足部(55)とを有する。足部(55)は、壁面(W)を正面に視て左側に配置される足部(55)と右側に配置される足部(55)とを有する。
【0042】
(3-1)据付板
据付板(51)は、金属の板部材である。据付板(51)には、複数の取付穴(51a)が形成される。取付穴(51a)には、ベース部材(50)を壁面に固定する固定ボルト(B1)が挿通する。据付板(51)は、足部(55)を固定するための取付板(52)を有する。具体的に、据付板(51)の左右両端に、2枚1組の取付板(52)が1組ずつ形成される。各取付板(52)は、室内に向かって突出する。
【0043】
1組の取付板(52)は壁面(W)を正面に見たときに、左右に並ぶと共に上下方向に延びる。1組の取付板(52)のそれぞれには、足部(55)を固定するための取付ボルト(B2)が挿通される。各取付板(52)の上端には、上方に向かって突出する第1爪部(52a)が形成される。第1爪部(52a)は、足部(55)を支持する部分である。
【0044】
(3-2)足部
2つの足部(55)のそれぞれは、壁面(W)から室内(S)に向かって伸びる。各足部(55)は、左右方向に向かい合うと共に前後方向に延びる細長の一対の側板部(55a)と、該一対の側板部(55a)の上端を接続する上板部(55b)とを有する。
【0045】
足部(55)の後端近傍には、2つの係合穴(56)と2つの第2爪部(57)とが設けられる。係合穴(56)は、側板部(55a)と上板部(55b)との境目に設けられる。係合穴(56)は、取付板(52)の第1爪部(52a)が挿通する孔である。第2爪部(57)は側板部(55a)に設けられる。第2爪部(57)は、側板部(55a)の一部を構成し、壁面(W)に向かって伸びるように形成される。足部(55)を取付板(52)に固定させる部材である。上板部(55b)の中央よりも前方寄りには、係止穴(59)が形成される。係止穴(59)は固定部材(60)を固定するための穴である。
【0046】
足部(55)は、取付板(52)に取付ボルト(B2)により固定される。上下方向に並ぶ2本の取付ボルト(B2)が、側板部(55a)の基部寄り(据付板(51)寄り)において側板部(55a)と取付板(52)とを挿通する。
【0047】
足部(55)は、上板部(55b)の先端から下方に延びる舌部(58)を有する。舌部(58)には、取付ネジ(B3)が挿通される(図5参照)。舌部(58)は、固定部材(60)をベース部材(50)に固定する部分である。
【0048】
(4)固定部材
図4図6に示すように、固定部材(60)は、ベース部材(50)に取り付けられる。固定部材(60)は樹脂製の部材である。具体的に、2つの固定部材(60)の一方は右側の足部(55)に取り付けられ、他方は左側の足部(55)に取り付けられる。右側の足部(55)に取り付けられる固定部材(60)を右側の固定部材(60)と呼び、左側の足部(55)に取り付けられる固定部材(60)を左側の固定部材(60)と呼ぶ場合がある。
【0049】
右側の固定部材(60)と左側の固定部材(60)とは左右対称に形成されている。右側の固定部材(60)及び左側の固定部材(60)固定部材(60)は同一の構成である。以下では、特に断りのない限り、右側の固定部材(60)について説明し、左側の固定部材(60)の説明は省略する。
【0050】
固定部材(60)は、下方と後方が開口された概ね箱状に形成される。固定部材(60)は、その内側に足部(55)が収容されるように設けられる。固定部材(60)の足部(55)への取り付け方については後述する。
【0051】
固定部材(60)は、右側壁(61)、左側壁(62)、前壁(63)及び支持板(64)を有する。右側壁(61)は、固定部材(60)の右側面を構成する。左側壁(62)は、固定部材(60)の左側面を構成する。前壁(63)は固定部材(60)の前面を構成する。支持板(64)は固定部材(60)の上面を構成する。支持板(64)は、支持部(64)の一例である。
【0052】
図5に示すように、右側壁(61)は第1リブ部(61a)を有する。第1リブ部(61a)は、前後方向に並ぶ複数の板から構成される。第1リブ部(61a)の各板は、右側壁(61)の内面から足部(55)の側板部(55a)に向かって、該側板部(55a)に接するまで延びる。
【0053】
左側壁(62)は第2リブ部(62a)を有する。第2リブ部(62a)は、前後方向に並ぶ複数の板から構成される。第2リブ部(62a)の各板は、左側壁(62)の内面から足部(55)の側板部(55a)に向かって、該側板部(55a)に接するまで延びる。
【0054】
第1リブ部(61a)及び第2リブ部(62a)により固定部材(60)が足部(55)に取り付けられた状態で左右方向へのずれが抑制される。また、第1リブ部(61a)及び第2リブ部(62a)が側板部(55a)を摺動することで、固定部材(60)は前後方向にスライドする。
【0055】
左右方向及び前方から見て、固定部材(60)は足部(55)を覆う。具体的に、右側壁(61)及び左側壁(62)の下端の高さ位置は、足部(55)の側板(13)の下端の高さ位置よりも低い。また、前壁(63)の下端の高さ位置は、舌部(58)の下端の高さ位置よりも低い(図7参照)。
【0056】
前壁(63)には、取付ネジ(B3)が挿通する。前壁(63)及び舌部(58)に、取付ネジ(B3)が挿通することで、固定部材(60)とベース部材(50)とが締結される。
【0057】
図4及び図6に示すように、支持板(64)は、平面(65)と段差部(66,67)とを有する。平面(65)は左側壁(62)の上端から右方向へ概ね水平に延びる。平面(65)は、空気処理装置(1)の下面を支持する面である。このように支持板(64)は、空気処理装置(1)がベース部材(50)に固定された状態において、空気処理装置(1)とベース部材(50)との間に設けられる。
【0058】
平面(65)には、4つの凸部(65a)と、2つの座部(65b)と、1つの係止部(65c)とを有する。4つの凸部(65a)は前後方向に並んで配置される。上方から見て凸部(65a)の中心には挿通孔(H1)が形成される。挿通孔(H1)には、下方から固定ネジが挿通され空気処理装置(1)の下面に螺合する。このように支持板(64)上面と空気処理装置(1)の下面とが締結される。
【0059】
座部(65b)は、空気処理装置(1)を平面(65)上に安定して固定させるための部材である。凸部(65a)の上端の高さ位置と、座部(65b)の上端の高さ位置とは一致している。
【0060】
係止部(65c)は、平面(65)の一部が落ち込むように形成される。固定部材(60)が足部(55)に取り付けられた状態で、係止部(65c)は上板部(55b)の係止穴(59)に嵌まる(図5参照)。このように、係止部(65c)が係止穴(59)に嵌まることで固定部材(60)が足部(55)から前後方向にずれることが抑制される。
【0061】
段差部(66,67)は、第1段差部(66)と第2段差部(67)とを有する。第1段差部(66)は、平面(65)の右端から段差状に形成される。第2段差部(67)は、平面(65)の後端から段差状に形成される。第1段差部(66)及び第2段差部(67)の上端面はそれぞれ平坦に形成される。
【0062】
図6図8に示すように、第1段差部(66)の上端面(66a)は、右方に向かって下方へ傾斜し、右側壁(61)の内面に接続する。第1段差部(66)の上端面(66a)は、右側壁(61)の前後端に亘って細長に形成される。
【0063】
第1段差部(66)の上端面(66a)には、前後方向に等間隔で並ぶ3つの係合部(68)が形成される。各係合部(68)は、平板状に形成され、第1段差部(66)の上端面(66a)の左端から左上へ延びる。各係合部(68)は、空気処理装置(1)が固定部材(60)に取り付けられた状態において、右側面パネル(13c)と底板(12)との隙間に係合する。このことで、固定部材(60)上に固定される空気処理装置(1)の安定性が向上する。
【0064】
第1段差部(66)の上端面(66a)には、上方に延びる2つの出っ張り部(69,69)が形成される。一方の出っ張り部(69)は、最も前方に配置される係合部(68)の右方に配置される。他方の出っ張り部(69)は、最も後方に配置される係合部(68)の右方に配置される。各出っ張り部(69)には、空気処理装置(1)が固定部材(60)に取り付けられた状態において、右側面パネル(13c)の下部に接触する接触面(69a)を有する。このように、空気処理装置(1)は、2つの固定部材(60)の各接触面(69a)に左右方向から挟まれる。このことで、固定部材(60)上に固定される空気処理装置(1)の安定性が向上する。
【0065】
第2段差部(67)の上端面(67a)は、左右方向に延びるように細長に形成される。このことで、空気処理装置(1)の後面パネル(13b)と壁面(W)との間にスペースが設けられる。
【0066】
固定部材(60)は受け部(70)を有する。受け部(70)は、右側面パネル(13c)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる。第1方向は、右側の固定部材(60)では右方向であり、左側の固定部材(60)では、左方向である。
【0067】
受け部(70)は、フィルタ(18)が設けられた吸込口(15)に付着したから埃が床に落ちることを抑制するための埃受けの役割を担う部分である。受け部(70)は、該受け部(70)の第1方向端部から空気処理装置(1)に向かって延びる平坦な平面部(66a)と、該受け部(70)の第1方向端部から上方に延びる壁部(70a)とを備える。本実施例では、平面部(66a)は、第1段差部(66)の上端面(66a)であり、壁部(70a)は、右側壁(61)の上端部(70a)である。ここで、右側壁(61)の上端部(70a)は、右側壁(61)のうち、第1段差部(66)の上端面(66a)の右端から上端までの部分を指す。
【0068】
受け部(70)の第1方向端部の上端である右側壁(61)の上端は、右側面パネル(13c)の吸込口(15)の底部の高さ位置以下に位置する。
【0069】
受け部(70)の上面には、受け領域(70b)が形成される。受け領域(70b)は、受け部(70)の第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い高さ位置に形成される。具体的に、右側の固定部材(60)では、受け領域(70b)は、右側壁(61)の上端の高さ位置よりも低い高さ位置に形成される。左側の固定部材(60)では、受け領域(70b)は、左側壁(62)の上端の高さ位置よりも低い高さ位置に形成される。本実施形態では、係合部(68)を除く第1段差部(66)の上端面(66a)の全面が受け領域(70b)となる。
【0070】
(5)空気処理装置の設置方法
次に、空気処理装置(1)の設置方法について説明する。
【0071】
(5-1)ベース部材(50)の壁面(W)への取り付け
まず、据付板(51)を壁面(W)の所定の高さに位置決めして、複数の固定ボルト(B1)を取付穴(51a)に挿通させて据付板(51)を壁面(W)に固定する。
【0072】
次に、足部(55)を据付板(51)に固定する。上方から足部(55)を取付板(52)に被せる際に、第1爪部(52a)を係合穴(56)内に挿入させ、かつ、第2爪部(57)を側板部(55a)の内側へ入れる。これにより、足部(55)は据付板(51)に仮固定される。この仮固定の状態で、取付ボルト(B2)を側板部(55a)と取付板(52)とを挿通させることで、足部(55)と据付板(51)とを固定する。
【0073】
(5-2)固定部材(60)の空気処理装置(1)への取り付け
右側の固定部材(60)を底板(12)の右端部分に取り付け、左側の固定部材(60)を底板(12)の左側部分に取り付ける。このとき、右側の固定部材(60)の係合部(68)を、右側面パネル(13c)の下端と底板(12)との隙間に挿入させる。左側の固定部材(60)の係合部(68)も同様に、左側面パネル(13d)の下端と底板(12)との隙間に挿入させる。その後、固定ネジ(図示省略)を各凸部(65a)の挿通孔(H1)に挿入させて底板(12)と固定部材(60)とを締結する。これにより固定部材(60)は空気処理装置(1)に固定される。
【0074】
(5-3)空気処理装置(1)の壁面への設置
空気処理装置(1)を持ちあげて、固定部材(60)を足部(55)に載せる。このとき、固定部材(60)の後端を足部(55)の前端に挿入させて、空気処理装置(1)を壁面(W)に向かって押し込む。すると、右側壁(61)の第1リブ部(61a)及び左側壁(62)の第2リブ部(62a)は、足部(55)の側板部(55a)上を摺動する。このように固定部材(60)を後方へスライドさせる。固定部材(60)を壁面(W)まで押し込んだところで、固定部材(60)の前壁(63)が舌部(58)に接触する。取付ネジ(B3)を前壁(63)及び舌部(58)を挿通させて固定部材(60)とベース部材(50)とを締結させる。
【0075】
(6)特徴
(6-1)特徴1
本実施形態の固定部材(60)は、空気処理装置(1)の下面を支持する支持部(64)を備える。支持部(64)は、空気処理装置(1)がベース部材(50)に固定された状態において、空気処理装置(1)とベース部材(50)との間に設けられる。支持部(64)は樹脂製である。
【0076】
支持部(64)は、樹脂製であるため空気処理装置(1)の底板(12)と金属製のベース部材(50)との間に介在させることで、空気処理装置(1)を直接ベース部材(50)に取り付ける場合に比べるとベース部材(50)上に安定して固定することができる。
【0077】
加えて、固定部材(60)は樹脂製であり、かつ、ベース部材(50)を覆うように設けられため、金属製のベース部材(50)のみが設置されている場合と比較して、安全性も向上する。
【0078】
(6-2)特徴2
本実施形態の支持部(64)は、右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)(第1面)を正面にみたときの前方に向かう第1方向へ延びる受け部(70)を有し、受け部(70)の上面には、該受け部(70)の第1方向端部の上端の高さ位置よりも低い受け領域(70b)が形成される。
【0079】
右側面パネル(13c)及び左側面パネルに設けられる吸込口(15)にはプレフィルタ(18)が設けられているため、吸込口(15)に埃が付着し、溜まった埃は吸込口(15)から機外に落下する。埃は、吸込口(15)の下方に配置される受け部(70)の上面の受け領域(70b)に落下する。受け部(70)の第1方向端部の高さ位置は、受け領域(70b)よりも高いため、受け領域(70b)に溜まった埃が床に落ちることを抑制できる。
【0080】
(6-3)特徴3
本実施形態の受け部(70)の第1方向端部(上端部(70a))の上端は、吸込口(15)の底部の高さ位置以下に位置する。これにより吸込口(15)に向かう気流が妨げられるのを抑制できる。吸込み風量の低下を抑制できる。
【0081】
(6-4)特徴4
本実施形態の受け部(70)は、第1段差部(66)の上端面(66a)(受け部(70)の第1方向端部から空気処理装置(1)に向かって延びる平坦な平面部)と、右側壁(61)及び左側壁(62)のそれぞれの上端部(70a)(受け部(70)の第1方向端部から上方に延びる壁部)とを備える。これにより、第1段差部(66)の上端部(70a)により平面部(66a)に溜まった埃が落下することを抑制できる。すなわち、平面部(66a)を受け領域(70b)とすることができる。
【0082】
(6-5)特徴5
本実施形態の支持部(64)は、互いに向かい合う右側面パネル(13c)及び左側面パネル(13d)のそれぞれの下端または下方に配置される。これにより、それぞれの吸込口(15)において、受け部(70)を設けることができる。
【0083】
(6-6)特徴6
本実施形態の固定部材(60)は、足部(55)に取り付けられ、かつ、足部(55)の長手方向に摺動する。これにより、固定部材(60)をベース部材(50)に取り付けやすくできる。
【0084】
(7-1)変形例1
固定部材(60)の変形例について、上記実施形態と異なる構成を説明する。本変形例においても、右側の固定部材(60)と左側の固定部材(60)とは左右対称である以外は同じ構成であるため、特に断りのない限り、右側の固定部材(60)について説明し、左側の固定部材(60)の説明は省略する。
【0085】
図9に示すように、固定部材(60)の支持部(64)は、右側面パネル(13c)を正面にみたときの前方に向かう第1方向(右方)へ延びる第1領域(R1)を有する。第1領域(R1)は、右側面パネル(13c)に沿って前後方向に延びる細長状に形成される。第1領域(R1)の上面には、前後方向に並行に延びる2つの凹溝(80)が形成される。なお、図9では、ハッチングを省略している。
【0086】
本変形例の受け部(70)は、第1領域(R1)の上面に配置される共に、該第1領域(R1)から着脱可能に構成される。具体的に、受け部(70)はトレー状に形成される。受け部(70)は、前後方向に延びる底面部(71)と、該底面部(71)の右端から上方に延びる第1壁部(71a)と、該底面部(71)の左端から上方に延びる第2壁部(71b)とを有する。底面部(71)の左右方向の幅は、第1領域(R1)の左右方向の幅と概ね一致している。第1壁部(71a)の上端及び第2壁部(71b)の上端のそれぞれの高さ位置は、吸込口(15)の底部よりも低い。
【0087】
底面部(71)の上面は、受け領域(70b)である。底面部(71)の上面は、受け部(70)の第1方向端部である第1壁部(71a)の上端の高さ位置よりも低い。底面部(71)の裏面には、前後方向に並行に延びる2つの突条(72)が形成される。突条(72)は第1領域(R1)の凹溝(80)に対応する位置に設けられる。突条(72)は凹溝(80)に嵌まるように形成される。これにより、受け部(70)は、第1領域(R1)上に取り外し可能に固定できる。
【0088】
このように本変形例では、第1領域(R1)から受け部(70)を着脱可能であるため、受け部(70)に埃が溜まれば、受け部(70)を外すことで埃を残さず捨てることができ、簡便に掃除できる。受け部(70)はある程度の高さ位置に配置されているため、仮に受け部(70)が取り外しできない場合、布や掃除機の吸込口を受け部(70)にまでもっていかなくてはならず、掃除がしにくかったり、埃の取り残しがあったりするが、本変形例の固定部材(60)ではそのようなことを抑制できる。
【0089】
(7-2)変形例2
固定部材(60)の変形例について、上記実施形態及び上記変形例1と異なる構成を説明する。本変形例についても上記変形例1と同様に、右側の固定部材(60)について説明し、左側の固定部材(60)の説明は省略する。
【0090】
図10に示すように、本変形例の平面部(66a)には凹部(90)が形成される。具体的に凹部(90)は、受け領域(70b)に形成される。なお、本変形例の固定部材(60)では、平面部(66a)の全面が受け領域(70b)である。
【0091】
凹部(90)の底面は、受け部(70)の第1方向端部の上端である右側壁(61)の上端(上端部(70a))よりも低い高さ位置にある。これにより、吸込口(15)から落下した埃は凹部(90)内に溜まりやすくなる。また、凹部(90)に溜まった埃は受け部(70)から外部に落ちにくくなる。
【0092】
(7-3)変形例3
固定部材(60)の変形例について、上記実施形態、上記変形例1及び2と異なる構成を説明する。本変形例についても上記変形例1と同様に、右側の固定部材(60)について説明し、左側の固定部材(60)の説明は省略する。
【0093】
図11に示すように、本変形例の受け部(70)の上面は、右方向(第1方向)へ上方に向かって傾斜する傾斜面(95)を有する。具体的に、傾斜面(95)は、受け部(70)の第1方向端部の上端から、空気処理装置(1)近傍に亘って下方に傾斜するように形成される。このように、傾斜面(95)は空気処理装置(1)に向いているため、傾斜面(95)に溜まった埃が床に落下してしまうことを抑制できる。
【0094】
(10)その他の実施形態
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
【0095】
吸込口(15)は、前面パネル(13a)または後面パネル(13b)に設けられてもよい。
【0096】
受け領域(70b)は、受け部(70)上面の一部に設けられていればよく、受け部(70)上面の全部でなくてもよい。
【0097】
支持部(64)は、段差部(66,67)を有していなくてもよい。支持部(64)は受け部(70)を有していればよい。
【0098】
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上説明したように、本開示は、固定部材、及び空気処理装置ユニットについて有用である。
【符号の説明】
【0100】
1 空気処理装置
13c,13d 第1面(側面)
15 吸込口
18 フィルタ
50 ベース部材
55 足部
60 固定部材
64 支持板(支持部)
66a 上端面(平面部)
70 受け部
70a 壁部(上端部)
90 凹部
95 傾斜面
R1 第1領域
U 空気処理装置ユニット
W 壁面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11