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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077151
(43)【公開日】2024-06-07
(54)【発明の名称】操作用ワイヤ
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/092 20060101AFI20240531BHJP
【FI】
A61M25/092 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189026
(22)【出願日】2022-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】000110147
【氏名又は名称】トクセン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】紺谷 和生
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267BB12
4C267CC08
4C267HH19
(57)【要約】
【課題】応答性に優れた操作用ワイヤ10の提供。
【解決手段】操作用ワイヤ10は、単線構造を有している。操作用ワイヤ10は、周方向に沿って並ぶ複数のリッジ28を有している。操作用ワイヤ10の長さ方向に対して垂直な断面における、それぞれのリッジ28の輪郭は、外向きに凸である。この輪郭の曲率半径Rrは、この断面における操作用ワイヤ10の外接円の半径Rwよりも、小さい。好ましくは、この断面におけるリッジ28の数は、3以上である。好ましくは、この断面において、リッジ28は対称に配置されている。好ましくは、操作用ワイヤ10は、その表面にコーティング34を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
その長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
単線構造を有する操作用ワイヤ。
【請求項2】
上記輪郭の曲率半径Rrが、上記断面における上記ワイヤの外接円の半径Rwよりも小さい、請求項1に記載の操作用ワイヤ。
【請求項3】
上記曲率半径Rrの上記半径Rwに対する比率が80%以下である、請求項2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項4】
上記半径Rwが0.3mm以上2.0mm以下である、請求項2又は3に記載の操作用ワイヤ。
【請求項5】
上記断面における上記リッジの数が3以上である、請求項1又は2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項6】
上記断面において上記リッジが対称に配置されている、請求項5に記載の操作用ワイヤ。
【請求項7】
その表面にコーティングを有しており、このコーティングの基材が樹脂である、請求項1又は2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項8】
ネジレを有する、請求項1又は2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項9】
上記断面の短寸に対するこの断面の長寸の比が、1.5以上である、請求項1又は2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項10】
第一リッジ、
上記第一リッジよりもティップ側に位置する第二リッジ、
及び
上記第一リッジ及び上記第二リッジに挟まれた溝
を有する、請求項1又は2に記載の操作用ワイヤ。
【請求項11】
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
上記操作用ワイヤの長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
上記操作用ワイヤが単線構造を有する、医療機器用マニピュレーター。
【請求項12】
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
上記操作用ワイヤの長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
上記操作用ワイヤが単線構造を有する、屈曲ユニット。
【請求項13】
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を備えた操作用ワイヤ。
【請求項14】
その長さ方向に対して垂直な断面における上記回転子の数が2以上である、請求項13に記載の操作用ワイヤ。
【請求項15】
上記断面において上記回転子が対称に配置されている、請求項14に記載の操作用ワイヤ。
【請求項16】
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を有する、医療機器用マニピュレーター。
【請求項17】
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を有する、屈曲ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、医療機器、運動支援機器、福祉機器、介護機器等に適した操作用ワイヤを開示する。
【背景技術】
【0002】
低侵襲医療では、複数のシースを有する医療機器が患者の体内に挿入されることがある。この医療機器は、シースとこれに隣接するシースとの境界にて、屈曲しうる。この屈曲は、ワイヤの操作によってなされうる。このワイヤの一例が、特開2012-90970公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-90970公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2012-90970公報に開示されたワイヤは、撚り線構造を有している。このワイヤは、複数の素線を有している。素線と他の素線との間には、隙間が存在している。医療機器の操作時に、この隙間のサイズが変動しうる。この変動に起因して、機器の動作にタイムラグが生じうる。このワイヤは、応答性に劣る。
【0005】
このワイヤが長時間にわたって使用されると、ワイヤの変形に起因して、応答性が徐々に低下する。医療機器はやがて、使用に適さなくなる。この医療機器は、新品の医療機器と交換される。この交換は、不経済である。
【0006】
本出願人の意図するところは、応答性に優れた操作用ワイヤの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書が開示する操作用ワイヤは、周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを有する。この操作用ワイヤの長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭は、外向きに凸である。この操作用ワイヤは、単線構造を有する。
【発明の効果】
【0008】
この操作用ワイヤでは、優れた応答性が長時間にわたって維持されうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係る屈曲ユニットの一部が示された正面図である。
図2図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
図3図3は、図1の屈曲ユニットの一部が示された断面図である。
図4図4は、図3の屈曲ユニットの一部が示された断面図である。
図5図5は、図1の屈曲ユニットの操作用ワイヤの一部が拡大されて示された、斜視図である。
図6図6A図5の操作用ワイヤの一部が示された拡大正面図であり、図6B図6AのB-B線に沿った断面図である。
図7図7は、図6Bのワイヤがさらに拡大されて示された断面図である。
図8図8Aは他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図8B図8AのB-B線に沿った断面図である。
図9図9Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図9B図9AのB-B線に沿った断面図であり、図9C図9AのC-C線に沿った断面図である。
図10図10Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図10B図10AのB-B線に沿った断面図である。
図11図11は、図10の操作用ワイヤがシースと共に示された断面図である。
図12図12は、図10の操作用ワイヤが他のシースと共に示された断面図である。
図13図13Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図13B図13AのB-B線に沿った断面図である。
図14図14Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図14B図14AのB-B線に沿った断面図である。
図15図15Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図15B図15AのB-B線に沿った断面図である。
図16図16Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図16B図16AのB-B線に沿った断面図である。
図17図17Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図17B図17AのB-B線に沿った断面図である。
図18図18Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図18B図18AのB-B線に沿った断面図である。
図19図19は、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図である。
図20図20Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図20B図20AのB-B線に沿った断面図であり、図20C図20AのC-C線に沿った断面図である。
図21図21Aはさらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤが示された正面図であり、図21B図21AのB-B線に沿った断面図であり、図21C図21AのC-C線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。
【0011】
図1-3に、屈曲ユニット2が示されている。この屈曲ユニット2は、医療機器のマニピュレーターとして使用されうる。図1において、上側はこの屈曲ユニット2のティップ側(先側)であり、下側はこの屈曲ユニット2のバット側(元側)である。
【0012】
この屈曲ユニット2は、第一シース4、ジョイント6、第二シース8、一対の操作用ワイヤ10及び一対のストッパー12を有している。ジョイント6は、第一シース4と一体である。ジョイント6は、第一シース4と第二シース8との間に位置している。第二シース8は、第一シース4よりもティップ側に位置している。屈曲ユニット2が、他のシースを有してもよい。
【0013】
図2及び3に示されるように、第一シース4は、メインホール14aと一対のサブホール16aとを、有している。メインホール14aは、図3の上下方向に延びている。メインホール14aは、第一シース4の上面18から下面(図示されず)まで、貫通している。このメインホール14aには、医療機器の部品が収容されうる。それぞれのサブホール16aは、図3の上下方向に延びている。サブホール16aは、第一シース4の上面18から下面(図示されず)まで、貫通している。図2に示されるように、サブホール16aの内周面の断面形状は、円である。
【0014】
図3に示されるように、第二シース8は、メインホール14bと一対のサブホール16bとを、有している。メインホール14bは、図3の上下方向に延びている。メインホール14bは、第二シース8の上面(図示されず)から下面20まで、貫通している。このメインホール14bには、医療機器の部品が収容されうる。それぞれのサブホール16bは、図3の上下方向に延びている。サブホール16bは、第二シース8の上面(図示されず)から下面20まで、貫通している。このサブホール16bは、大径部22と小径部24とを有している。大径部22と小径部24との間には、段差26が生じている。
【0015】
操作用ワイヤ10は、第一シース4のサブホール16aを貫通している。このワイヤ10は、第二シース8のサブホール16bに侵入しており、段差26の近くにまで至っている。ワイヤ10は、ストッパー12と接合されている。このストッパー12の形状は、概して球である。このストッパー12の外径は、小径部24の内径よりも大きい。従ってストッパー12は、段差26よりも下方に移動し得ない。このストッパー12は、ワイヤ10の下方への脱抜を阻止しうる。ストッパー12により、ワイヤ10が第二シース8に取り付けられている。
【0016】
図4にも、屈曲ユニット2が示されている。図3及び4の対比から明らかなように、図4では、第二シース8の軸方向が、上下方向に対して傾斜している。図3において左側に位置するワイヤ10aが引かれることで、図3に示された姿勢から図4に示された姿勢へと、第二シース8が移動しうる。図4において右側に位置するワイヤ10bが引かれることで、図4に示された姿勢から図3に示された姿勢へと、第二シース8が移動しうる。第二シース8の姿勢の変化は、医療用ロボットの動作を発現する。第二シース8の姿勢の変化において、ワイヤ10は、サブホール16の内周面と擦動する。ワイヤ10はさらに、サブホール16の開口において屈曲する。
【0017】
図5-7に、操作用ワイヤ10が示されている。このワイヤ10は、その表面に6つのリッジ28(すじ状の突出)を有している。これらのリッジ28は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ28は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ28は、ワイヤ10の長さ方向に沿って延在している。このリッジ28の輪郭は、ワイヤ10の外向きに凸である。
【0018】
本実施形態では、リッジ28の輪郭の形状は、実質的に円弧である。図7において、矢印Rrはリッジ28の輪郭の曲率半径を表し、矢印Rwはワイヤ10の外接円30の半径Rwを表す。外接円30は、その内部にワイヤ10の断面の輪郭が収まる円の中で最小の円である。半径Rrは、半径Rwよりも小さい。半径Rwに対する半径Rrの比率は80%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、50%以下が特に好ましい。この比率は、10%以上が好ましい。リッジ28が、曲率半径が変化する輪郭を有してもよい。リッジ28の輪郭が、円弧以外の曲線を含んでもよい。この輪郭が、曲線と直線との組合せであってもよい。リッジ28の形状は、外向きに凸でれば足りる。外接円30の半径Rwは、0.3mm以上2.0mm以下が好ましい。
【0019】
この操作用ワイヤ10における素線の数は、1である。このワイヤ10は、単線構造を有する。換言すれば、このワイヤ10は、撚り線構造を有さない。このワイヤ10には、素線と他の素線との間に生じる隙間は、存在しない。従って、この隙間のサイズの変動に起因するタイムラグは、生じない。このワイヤ10は、応答性に優れる。単線構造を有するので、このワイヤ10は永久変形を起こしにくい。従ってこのワイヤ10では、優れた応答性が長時間にわたって維持されうる。このワイヤ10は、耐久性に優れる。このワイヤ10の頻繁な交換は、不要である。このワイヤ10は、経済的である。
【0020】
この操作用ワイヤ10はリッジ28を有しているので、このワイヤ10と同じ外径を有しておりかつ断面が円であるワイヤに比べ、このワイヤ10の断面積は小さい。このワイヤ10は、軽量でかつ柔軟である。
【0021】
前述の通り、この操作用ワイヤ10は6つのリッジ28を有している。リッジ28の数が5以下であってもよく、7以上であってもよい。好ましくは、リッジ28の数は、3以上である。好ましくは、リッジ28の数は、8以下である。図7に示された断面において、複数のリッジ28が線対称又は点対称に配置されることが好ましい。
【0022】
図6Bに示されるように、操作用ワイヤ10は、ベース32とこのベース32の表面を覆うコーティング34とを有している。ベース32の材質は、金属である。ベース32に適した金属として、炭素鋼;SUS302、SUS304及びSUS316のようなステンレス鋼;チタン;NiTi合金、Ti-6Al-4V及び4TiTuDE(商標)のようなチタン合金;インコネル(商標)及びハステロイ(商標)のようなニッケル合金;ハイネス(商標)のようなコバルト合金;MP35N(商標)のようなニッケル-コバルト合金;並びにタングステンが例示される。
【0023】
コーティング34の基材は、樹脂である。このコーティング34は、サブホール16の内周面とワイヤ10との摩擦力を抑制しうる。好ましい樹脂は、フッ素樹脂である。フッ素樹脂の具体例として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン・テトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び三フッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)が例示される。前述の通り、このワイヤ10は単線構造を有する。従って、撚り線構造を有する従来のワイヤに比べ、屈曲によるコーティング34の剥離が生じにくい。屈曲ユニット2が、コーティング34を有さないワイヤ10を含んでもよい。
【0024】
図8に、他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ36が示されている。このワイヤ36は、図1-7に示された操作用ワイヤ10と同様、その表面に6つのリッジ38を有している。これらのリッジ38は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ38は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ38の輪郭は、ワイヤ36の外向きに凸である。このリッジ38の輪郭の形状は、実質的に円弧である。このワイヤ36は、単線構造を有する。ワイヤ36は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0025】
この操作用ワイヤ36は、さらに溝40を有している。本実施形態では、溝40は螺旋状に延在している。図8Aにおいて、符号38aは第一リッジを表し、符号38bは第二リッジを表す。第二リッジ38bは、第一リッジ38aよりもティップ側に位置している。溝40の一部は、第一リッジ38aと第二リッジ38bとに挟まれている。換言すれば、溝40は、リッジ38を分断している。この溝40は、ワイヤ36の屈曲の基点となり得る。この溝40を有するワイヤ36は、屈曲性に優れている。溝40が、周方向に延在するリング形状を有してもよい。
【0026】
図9に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ42が示されている。このワイヤ42は、図1-7に示された操作用ワイヤ10と同様、その表面に6つのリッジ44を有している。これらのリッジ44は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ44は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ44の輪郭は、ワイヤ42の外向きに凸である。このリッジ44の輪郭の形状は、実質的に円弧である。このワイヤ42は、単線構造を有する。ワイヤ42は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0027】
このワイヤ42は、ネジレを有している。従って、それぞれのリッジ44は、螺旋形状を呈する。このリッジ44は、バット側からティップ側へと向かうに従い、周方向に回転する。このワイヤ42は、曲げ変形に関する方向性を有さない。このワイヤ42では、特定方向への屈曲が抑制されうる。このワイヤ42は、応答性及び耐久性に優れる。
【0028】
図10に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ46が示されている。このワイヤ46は、その表面に6つのリッジ48を有している。それぞれのリッジ48の輪郭は、ワイヤ46の外向きに凸である。このリッジ48の輪郭の形状は、実質的に円弧である。このワイヤ46は、単線構造を有する。ワイヤ46は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。
【0029】
図10Bには、外接長方形50が示されている。外接長方形50は、その内部にワイヤ46の断面の輪郭が収まる長方形の中で最小の長方形である。図10Bにおいて矢印L1は、断面の長寸を表す。この長寸L1は、外接長方形50の長辺の長さと一致する。図10Bにおいて矢印L2は、断面の短寸を表す。この短寸L2は、外接長方形50の短辺の長さと一致する。長寸L1は、短寸L2よりも大きい。換言すれば、ワイヤ46の断面形状は、偏平である。
【0030】
図11に、操作用ワイヤ46と共にシース51が示されている。このシース51は、円筒状である。シース51は、メインホール52と一対のサブホール53とを、有している。それぞれのサブホール53は、長円形状を有している。具体的には、サブホール53は、陸上競技場のトラックの形状を有している。このサブホール53に、ワイヤ46が通されている。前述の通り、ワイヤ46の断面形状は偏平である。このワイヤ46は、シース51の薄肉に寄与しうる。従ってこのワイヤ46は、シース51の小型化に寄与しうる。これらの観点から、短寸L2に対する長寸L1の比(L1/L2)は1.5以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、3.0以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、10.0以下が好ましい。
【0031】
図12に、操作用ワイヤ46と共に他のシース54が示されている。このシース54は、円筒状である。シース54は、メインホール55と一対のサブホール56とを、有している。図12の断面において、それぞれのサブホール56は、扇形を有している。このサブホール56に、ワイヤ46が通されている。前述の通り、ワイヤ46の断面形状は偏平である。従ってワイヤ46は、サブホール56の形状に沿って、概して扇形に変形しうる。このワイヤ46の、サブホール56の内周面との摩擦係数は、小さい。このワイヤ46は、シース54の薄肉に寄与しうる。従ってこのワイヤ46は、シース54の小型化に寄与しうる。
【0032】
図13に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ58が示されている。このワイヤ58は、その表面に6つのリッジ60を有している。それぞれのリッジ60の輪郭は、ワイヤ58の外向きに凸である。このリッジ60の輪郭の形状は、実質的に円弧である。このワイヤ58は、単線構造を有する。ワイヤ58は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。
【0033】
図13Bには、外接長方形62が示されている。図13Bにおいて、矢印L1は断面の長寸を表し、矢印L2は断面の短寸を表す。長寸L1は、短寸L2よりも大きい。換言すれば、ワイヤ58の断面形状は、偏平である。この断面は、外接長方形62の一方の長辺から他方の長辺に向かって凸な形状を有している。換言すれば、このワイヤ58の断面形状は、力が負荷されていない状態において、実質的に扇形である。
【0034】
このワイヤ58は、サブホール56(図12参照)の形状に沿いやすい。このワイヤ58の、サブホール56の内周面との摩擦係数は、小さい。このワイヤ58は、シース54の薄肉に寄与しうる。従ってこのワイヤ58は、シース54の小型化に寄与しうる。これらの観点から、短寸L2に対する長寸L1の比(L1/L2)は1.5以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、3.0以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、10.0以下が好ましい。
【0035】
図14に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ64が示されている。このワイヤ64は、その表面に3つのリッジ66を有している。これらのリッジ66は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ66は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ66の輪郭は、ワイヤ64の外向きに凸である。このリッジ66の輪郭の形状は、直線と円弧との組合せである。このワイヤ64は、単線構造を有する。ワイヤ64は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0036】
図15に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ68が示されている。このワイヤ68は、その表面に3つのリッジ70を有している。これらのリッジ70は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ70は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ70の輪郭は、ワイヤ68の外向きに凸である。このリッジ70の輪郭の形状は、直線と円弧との組合せである。このワイヤ68は、単線構造を有する。ワイヤ68は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0037】
図16に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ72が示されている。このワイヤ72は、その表面に3つのリッジ74を有している。これらのリッジ74は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ74は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ74の輪郭は、ワイヤ72の外向きに凸である。このワイヤ72の輪郭の形状は、コーナーが丸められた三角形である。このワイヤ72は、単線構造を有する。ワイヤ72は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0038】
図17に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ76が示されている。このワイヤ76は、その表面に4つのリッジ78を有している。これらのリッジ78は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらのリッジ78は、周方向において実質的に等間隔で並んでいる。それぞれのリッジ78の輪郭は、ワイヤ76の外向きに凸である。このワイヤ76の輪郭の形状は、コーナーが丸められた四角形である。このワイヤ76は、単線構造を有する。ワイヤ76は、コーティング34(図6B参照)を有しうる。屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。
【0039】
図18に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ80が示されている。この操作用ワイヤ80は、メインワイヤ82と複数のボール84とを有している。メインワイヤ82は、芯線86と4つの側線88とを有している。芯線86の断面形状は、実施的に円である。それぞれの側線88は、板状である。この側線88は、芯線86の外周面に接合されている。側線88は、溶接、ろう接等の手段によって、芯線86に接合されうる。側線88には、切削によってリセス90(凹み)が形成されている。芯線86と2つのリセス90とに囲まれたスペースに、ボール84が収容されている。
【0040】
ボール84の一部は、メインワイヤ82に埋もれている。ボール84の一部は、メインワイヤ82から露出している。ボール84の過半はメインワイヤ82に埋もれているので、ボール84はメインワイヤ82から離脱しない。ボール84は、メインワイヤ82に固定されてはいない。従ってボール84は、メインワイヤ82に対して転動しうる。ボール84は、転動子である。
【0041】
屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。操作用ワイヤ80がサブホール内を移動するとき、ボール84が転動する。この転動は、サブホールの内周面と操作用ワイヤ80との摩擦力を抑制する。このワイヤ80は、応答性及び耐久性に優れる。
【0042】
本実施形態では、周方向に沿って4つのボール84が並んでいる。これらのボール84は、等間隔で並んでいる。これらのボール84は、線対称及び点対称に並んでいる。ボール84の数が3以下でもよく、5以上でもよい。ボール84の好ましい数は、3以上6以下である。
【0043】
図19に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ92が示されている。この操作用ワイヤ92は、図18に示された操作用ワイヤ80と同様、メインワイヤ94と複数のボール96とを有している。ボール96の一部は、メインワイヤ94に埋もれている。ボール96の一部は、メインワイヤ94から露出している。ボール96の過半はメインワイヤ94に埋もれているので、ボール96はメインワイヤ94から離脱しない。ボール96は、メインワイヤ94に固定されてはいない。従ってボール96は、メインワイヤ94に対して転動しうる。
【0044】
メインワイヤ94は、図8に示された操作用ワイヤ36と同様、溝98を有している。本実施形態では、溝98は螺旋状に延在している。この溝98は、操作用ワイヤ92の屈曲の基点となり得る。この溝98を有する操作用ワイヤ92は、屈曲性に優れている。溝98が、周方向に延在するリング形状を有してもよい。
【0045】
図20に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ100が示されている。この操作用ワイヤ100は、メインワイヤ102と複数のボール104とを有している。メインワイヤ102は、芯線106と2つの側線108とを有している。芯線106の断面形状は、実施的に矩形である。それぞれの側線108の断面形状は、実施的に矩形である。この側線108は、芯線106に接合されている。側線108は、溶接、ろう接等の手段によって、芯線106に接合されうる。メインワイヤ102には、切削によってスペース110が形成されている。このスペース110に、ボール104が収容されている。
【0046】
ボール104の一部は、メインワイヤ102に埋もれている。ボール104の一部は、メインワイヤ102から露出している。ボール104の過半はメインワイヤ102に埋もれているので、ボール104はメインワイヤ102から離脱しない。ボール104は、メインワイヤ102に固定されてはいない。従ってボール104は、メインワイヤ102に対して転動しうる。ボール104は、転動子である。
【0047】
屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。操作用ワイヤ100がサブホール内を移動するとき、ボール104が転動する。この転動は、サブホールの内周面と操作用ワイヤ100との摩擦力を抑制する。このワイヤ100は、応答性及び耐久性に優れる。
【0048】
本実施形態では、2つのボール104が接している。従って、一方のボール104が回転するとき、他方のボール104は逆方向に回転する。これらのボール104は、摩擦力を抑制しうる。
【0049】
図21に、さらに他の実施形態に係る屈曲ユニットの操作用ワイヤ112が示されている。この操作用ワイヤ112は、メインワイヤ114と複数のローラ116とを有している。メインワイヤ114は、2つのハーフ線118を有している。それぞれのハーフ線118の断面形状は、実施的に矩形である。このハーフ線118は、他のハーフ線118に接合されている。接合は、溶接、ろう接等の手段によって達成されうる。メインワイヤ114には、切削によってスペース120が形成されている。このスペース120に、ローラ116が収容されている。
【0050】
ローラ116の一部は、メインワイヤ114に埋もれている。ローラ116の一部は、メインワイヤ114から露出している。ローラ116は、メインワイヤ114に軸支されている。従ってローラ116は、メインワイヤ114に対して転動しうる。ローラ116は、転動子である。操作用ワイヤ112が、転動子として、コロを有してもよい。
【0051】
屈曲ユニットは、図1-4に示された屈曲ユニット2と同様のシースを有しうる。操作用ワイヤ112がサブホール内を移動するとき、ローラ116が転動する。この転動は、サブホールの内周面と操作用ワイヤ112との摩擦力を抑制する。このワイヤ112は、応答性及び耐久性に優れる。
【0052】
[開示項目]
以下の項目のそれぞれは、好ましい実施形態を開示する。
【0053】
[項目1]
周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
その長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
単線構造を有する操作用ワイヤ。
【0054】
[項目2]
上記輪郭の曲率半径Rrが、上記断面における上記ワイヤの外接円の半径Rwよりも小さい、項目1に記載の操作用ワイヤ。
【0055】
[項目3]
上記曲率半径Rrの上記半径Rwに対する比率が80%以下である、項目2に記載の操作用ワイヤ。
【0056】
[項目4]
上記半径Rwが0.3mm以上2.0mm以下である、項目2又は3に記載の操作用ワイヤ。
【0057】
[項目5]
上記断面における上記リッジの数が3以上である、項目1から4のいずれかに記載の操作用ワイヤ。
【0058】
[項目6]
上記断面において上記リッジが対称に配置されている、項目5に記載の操作用ワイヤ。
【0059】
[項目7]
その表面にコーティングを有しており、このコーティングの基材が樹脂である、項目1から6のいずれかに記載の操作用ワイヤ。
【0060】
[項目8]
ネジレを有する、項目1から7のいずれかに記載の操作用ワイヤ。
【0061】
[項目9]
上記断面の短寸に対するこの断面の長寸の比が、1.5以上である、項目1から8のいずれかに記載の操作用ワイヤ。
【0062】
[項目10]
第一リッジ、
上記第一リッジよりもティップ側に位置する第二リッジ、
及び
上記第一リッジ及び上記第二リッジに挟まれた溝
を有する、項目1から9のいずれかに記載の操作用ワイヤ。
【0063】
[項目11]
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
上記操作用ワイヤの長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
上記操作用ワイヤが単線構造を有する、医療機器用マニピュレーター。
【0064】
[項目12]
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、周方向に沿って並ぶ1又は2以上のリッジを備えており、
上記操作用ワイヤの長さ方向に対して垂直な断面におけるそれぞれのリッジの輪郭が、外向きに凸であり、
上記操作用ワイヤが単線構造を有する、屈曲ユニット。
【0065】
[項目13]
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を備えた操作用ワイヤ。
【0066】
[項目14]
その長さ方向に対して垂直な断面における上記回転子の数が2以上である、項目13に記載の操作用ワイヤ。
【0067】
[項目15]
上記断面において上記回転子が対称に配置されている、項目14に記載の操作用ワイヤ。
【0068】
[項目16]
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた固定された第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を有する、医療機器用マニピュレーター。
【0069】
[項目17]
ホールを有する第一シース、
上記ホールを通過する操作用ワイヤ、
及び
上記第一シースよりもティップ側に位置しており、かつ上記操作用ワイヤが取り付けられた固定された第二シース
を備えており、
上記操作用ワイヤが、
メインワイヤ、
及び
その一部が上記メインワイヤに埋もれており、その一部が上記メインワイヤから露出しており、かつ上記メインワイヤに対して転動しうる、1又は2以上の回転子
を有する、屈曲ユニット。
【産業上の利用可能性】
【0070】
以上説明された操作用ワイヤは、シースタイプの屈曲ユニット及びプーリータイプの屈曲ユニットに適している。これらの屈曲ユニットは、ロボットのような医療機器のマニピュレーターに適している。この操作用ワイヤは、カテーテル用ガイドワイヤにも適している。この操作用ワイヤは、クリップ装置、把持鉗子、生検鉗子、パピロトームナイフ等の医療処置具にも適している。この操作用ワイヤはさらに、パワーアシストスーツのような運動支援機器;義手及び義足のような福祉機器;並びに介護支援ロボットのような介護機器にも適している。
【符号の説明】
【0071】
2・・・屈曲ユニット
4・・・第一シース
8・・・第二シース
10・・・操作用ワイヤ
14a・・・第一シースのメインホール
14b・・・第二シースのメインホール
16・・・サブホール
28・・・リッジ
32・・・ベース
34・・・コーティング
36・・・操作用ワイヤ
38・・・リッジ
38a・・・第一リッジ
38b・・・第二リッジ
40・・・溝
42・・・操作用ワイヤ
44・・・リッジ
46・・・操作用ワイヤ
48・・・リッジ
51・・・シース
52・・・メインホール
53・・・サブホール
54・・・シース
55・・・メインホール
56・・・サブホール
58・・・操作用ワイヤ
60・・・リッジ
64・・・操作用ワイヤ
66・・・リッジ
68・・・操作用ワイヤ
70・・・リッジ
72・・・操作用ワイヤ
74・・・リッジ
76・・・操作用ワイヤ
78・・・リッジ
80・・・操作用ワイヤ
82・・・メインワイヤ
84・・・ボール
86・・・芯線
88・・・側線
90・・・リセス
92・・操作用ワイヤ
94・・・メインワイヤ
96・・・ボール
98・・・溝
100・・・操作用ワイヤ
102・・・メインワイヤ
104・・・ボール
106・・・芯線
108・・・側線
110・・・スペース
112・・・操作用ワイヤ
114・・・メインワイヤ
116・・・ローラ
118・・・ハーフ線
120・・・スペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21