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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077304
(43)【公開日】2024-06-07
(54)【発明の名称】吸口体およびこれを備えた電気掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/04 20060101AFI20240531BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20240531BHJP
【FI】
A47L9/04 A
A47L5/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189317
(22)【出願日】2022-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】田島 泰治
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】山谷 遼
(72)【発明者】
【氏名】中居 貴弘
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA07
3B061AA51
3B061AD03
3B061AD05
3B061AE02
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、空間分離するための隔壁の気密性が向上する吸口体およびこれを備えた電気掃除機を提供する。
【解決手段】本発明の電気掃除機1は、吸引力を発生させる電動送風機21と、電動送風機21によって吸引された塵埃を蓄える集塵部22と、被清掃面Yを摺擦する摺擦部材20a、20bを有する回転清掃体20と、回転清掃体20を駆動する駆動部40と、回転清掃体20および駆動部40が収容される吸口体6とを備え、駆動部40から回転清掃体20に駆動力を伝達する手段として、減速機構42,43,44を有し、吸口体6の内部に,少なくとも駆動部40の一部と、減速機構42,43,44とを保持する駆動部保持部材41を設け、駆動部保持部材41の一部で、駆動部40が設置された第1の空間と、減速機構42,43,44が設置される第2の空間とを分離する隔壁47が構成されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を蓄える集塵部と、被清掃面を摺擦する摺擦部材を有する回転清掃体と、前記回転清掃体を駆動する駆動部と、前記回転清掃体および前記駆動部が収容される吸口体とを備え、
前記駆動部から前記回転清掃体に駆動力を伝達する手段として、減速機構を有し、
前記吸口体の内部に,少なくとも前記駆動部の一部と、前記減速機構とを保持する駆動部保持部材を設け、
前記駆動部保持部材の一部で、前記駆動部が設置された第1の空間と、前記減速機構が設置される第2の空間とを分離する隔壁が構成されている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を蓄える集塵部と、被清掃面を摺擦する摺擦部材を有する回転清掃体と、前記回転清掃体を駆動する駆動部と、前記回転清掃体および前記駆動部が収容される吸口体とを備え、
前記駆動部から前記回転清掃体に駆動力を伝達する手段として、前記回転清掃体に大径プーリー、前記駆動部側に小径プーリーとを有し、前記大径プーリーと前記小径プーリーとの間がベルトで連結され、
前記吸口体の内部に,少なくとも前記駆動部の一部と、前記大径プーリーと前記小径プーリーおよび前記ベルトとを保持する駆動部保持部材を設け、
前記駆動部保持部材の一部で、前記駆動部が設置された第1の空間と、前記大径プーリーと前記小径プーリーと前記ベルトが設置される第2の空間とを分離する隔壁が構成されている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
請求項2に記載の電気掃除機において、
前記ベルトは、歯付きベルトである
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項4】
請求項1に記載の電気掃除機において、
前記第1の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第1の吸気口と、
前記第2の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第2の吸気口とを備えている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項5】
請求項1に記載の電気掃除機において、
前記第1の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第1の吸気口と、
前記第2の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第2の吸気口とを備え
前記第1の吸気口の面積は、前記第2の吸気口の面積より大きい
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
請求項1に記載の電気掃除機において、
前記第1の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第1の吸気口と、
前記第2の空間内に設けられ、吸口体外部から空気を取り入れるための第2の吸気口とを備え
前記第1の吸気口と、前記第2の吸気口は、前記吸口体の背面に設置されている
ことを特徴とする電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸口体およびこれを備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
吸口体および電気掃除機の技術分野の背景技術として、特許文献1がある。
特許文献1に記載される電気掃除機の吸込口体は、上面を開口した下部ケースと、この下部ケースの上面接部にねじなどで結合され下面を開口した上部ケースからなる。該吸込口体の内部は、前記両ケースと、それぞれ一体に形成され、お互いに接合された仕切壁とによって、回転ブラシ室と基板収納室と通風室と電動機収納室とベルト室とが区画形成されている。
【0003】
そして、電動機収納室に臨んで、吸込口体の後面に吸気孔が形成されている。また、前後仕切壁に排気孔が形成されており、該吸気孔および排気孔はそれぞれフィルターにより覆われている。さらにベルト室に臨んで、吸込口体の側面にも吸気孔が形成されており、該吸気孔も、フィルターにより覆われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63-68124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の電気掃除機用吸込口体は、下部ケースと上部ケースとがそれぞれ一体に形成されている。下部ケースと上部ケースとがねじなどで結合され、お互いに接合された状態で仕切壁を形成する。
そのため、どうしても下部ケースと上部ケースの製造誤差等により、仕切壁の接合部分に隙間が生じ、気密性能が低下する恐れがあった。
また、使用者が電気掃除機による掃除操作時に、吸込口体を壁や家具等にぶつけることが多々ある。この衝撃により、下部ケースや上部ケースに歪みが生じると、仕切壁の接合部分にずれが生じ、気密性能が低下する恐れがある。
【0006】
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、空間分離するための隔壁の気密性が向上する吸口体およびこれを備えた電気掃除機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明の電気掃除機は、吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を蓄える集塵部と、被清掃面を摺擦する摺擦部材を有する回転清掃体と、前記回転清掃体を駆動する駆動部と、前記回転清掃体および前記駆動部が収容される吸口体とを備え、前記駆動部から前記回転清掃体に駆動力を伝達する手段として、減速機構を有し、前記吸口体の内部に,少なくとも前記駆動部の一部と、前記減速機構とを保持する駆動部保持部材を設け、前記駆動部保持部材の一部で、前記駆動部が設置された第1の空間と、前記減速機構が設置される第2の空間とを分離する隔壁が構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、空間分離するための隔壁の気密性が向上する吸口体およびこれを備えた電気掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態1に係る電気掃除機の外観図。
図2】吸口体を斜め前上方から見た斜視図。
図3】本発明に係る実施形態1の吸口体の吸口ケースの上側部分を取り外した状態の上面斜視図。
図4】吸口体の底面図。
図5】吸口体の背面図。
図6A】駆動部ユニットの分解図。
図6B】駆動部ユニットの側面図の図6AのI方向矢視図。
図6C図6Bの駆動部ユニットを反対方向の右方向から見た図。
図6D図6Bの駆動部ユニットを反対方向の右前上方向から見た斜視図。
図7】駆動部ユニットの上部と吸口本体のブラシ室の上部を切り欠いた上面図。
図8】本発明に係る実施形態2の吸口体の上面斜視図。
図9】本発明に係る実施形態2の駆動部ユニットの上部と吸口本体のブラシ室上部を切り欠いた上面図。
図10】実施形態3の駆動部ユニットの分解図。
図11】駆動部ユニットの上部と吸口本体のブラシ室の上部を切り欠いた上面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<<実施形態1>>
図1に、本発明の実施形態1に係る電気掃除機1の外観図を示す。
実施形態1の電気掃除機1は、操作スイッチSW等が設けられる掃除機本体2と、延長管5と、吸口体6とで構成されている。
掃除機本体2の電動送風機21の稼働により、吸口体6によって集塵が行われる。延長管5は、吸口体6と掃除機本体2とを繋ぎ、両者間の長さを調節する役割をもつ。
【0011】
掃除機本体2は、電動送風機21、集塵部22、および充電式蓄電池24を備えている。
電動送風機21は、掃除のための吸引力を発生させる。
集塵部22は、電動送風機21の吸引力で集塵した塵埃を収容する。
なお、本実施形態1では、いわゆるサイクロン式の電気掃除機を例に挙げて説明するが、いわゆる紙パック式の電気掃除機に適用してもよい。
【0012】
延長管5の一方端は、掃除機本体2の集塵部22と流体的に連通するように、掃除機本体2の接続口23に接続されている。
また、延長管5の他方端は、吸口体6に接続されている。延長管5は、内部に図示しない通風路が連通している。また、延長管5は、掃除機本体2から吸口体6の電動機40(図3参照)に給電される図示しない給電配線を備えている。
使用者が、図1に示す掃除機本体2の手元操作スイッチSWを操作することによって電動送風機21の運転と停止や、吸引力の強中弱の切り替え、吸口体6に設けられた電動機40(図3参照)の運転と停止が可能となっている。
【0013】
充電式蓄電池24は、掃除機本体2の後方下部に設けられている。充電式蓄電池24は,掃除機本体2の電源である。例えば、充電式蓄電池24は,電動送風機21および吸口体6の電動機40の駆動用電源である。
<吸口体6>
【0014】
図2に、吸口体6を斜め前上方から見た斜視図を示す。
吸口体6は、上面視で、略T字形状をもつ吸口ケース10と、吸口継手13とを備えている。
吸口継手13は、吸口ケース10に連結されている。吸口継手13は、吸口体6を延長管5に接続する継手である。吸口継手13により、吸口体6が延長管5に対して自在に動くことができる。
吸口ケース10は、上面視で、吸口本体11と連結部12とを備えている。
【0015】
吸口本体11は、延長管5を中央に、左右方向(幅方向)に細長く形成されている。
連結部12は、吸口本体11の左右方向の中央部に配置され、吸口継手13と連結されている。
【0016】
図3に、実施形態1の吸口体6の吸口ケース10の上側部分を取り外した状態の上面斜視図を示す。
連結部12(図2参照)には、図3に示すように、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路Rが形成されている。
【0017】
図2に示すように、吸口本体11には、前端面から左右側面にかけてバンパ11aが設けられている。バンパ11aは、ゴムやエラストマー等の弾性材料から形成されている。バンパ11aは、使用時に吸口本体11内の気密性を確保する。また、バンパ11aは、電気掃除機1(図1参照)の使用時に吸口本体11が家具等に衝突した際に、家具等の傷付き防止と吸口本体11への衝撃を吸収する緩衝材の役割をもつ。
吸口継手13は、第1連結部14と第2連結部15とを備えている。
【0018】
第1連結部14は、連結部12(図2参照)に対して回動自在に連結される。第2連結部15は、第1連結部14に対して回動自在に連結されている。
第2連結部15の上部には、給電が行われる給電端子15a(図2参照)が設けられている。なお、本実施形態1の電気掃除機1(図1参照)では、吸口体6に給電する電力が、掃除機本体2から延長管5の給電配線を通じて供給される。
【0019】
図4に、吸口体6の底面図を示す。
吸口体6は、円柱状の回転清掃体20の回転ブラシを備えている。図2に示す吸口ケース10の吸口本体11には、図4に示すように、底面(被清掃面と向き合う面)10tが開口されるブラシ室Qが形成されている。
【0020】
<回転清掃体20>
回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向に沿って前後方向の前側に配置されている。回転清掃体20は、ブラシ室Q内に回転可能に支持されている。回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向の一端方側から他方端側まで連続して設けられている。
また、回転清掃体20は、硬さや高さ等が異なるブラシなど複数種類のブラシ20a、20bを備えている。各ブラシ20a、20bは、らせん状に配設されている。
【0021】
<ブラシ駆動スイッチ16>
ブラシ駆動スイッチ16は、吸口体6の底面6t(図1参照)が床面(被清掃面)Yに接触しているか否かを検出するスイッチである。ブラシ駆動スイッチ16は、車輪16aとともに構成されている。
車輪16aは、ばね等の付勢手段16bによって、常に吸口ケース10(図2参照)の底面10tから一部が突出するように設けられている。
【0022】
ブラシ駆動スイッチ16により、車輪16aが吸口ケース10から飛び出して床面Y(図1参照)と接触していないと検出されたときには、制御基板である回路基板50(図3参照)の制御によって電動機40(図3参照)の駆動が停止され、回転清掃体20(図4参照)の回転が停止する。
これに対して、ブラシ駆動スイッチ16により、車輪16aが押し込まれて、吸口体6が床面Yと接触していると検出されたときには、回路基板50(図3参照)の制御によって電動機40が駆動され、回転清掃体20が回転する。
【0023】
<車輪17>
図4に示す車輪17は、使用者により操作される前後動や回転操作の外力を受けて、吸口体6の底面6t(図1参照)を床面Yに密着させる。これにより、床面Yと吸口体6とで密封空間を作り、吸口体6の掃除性能を向上する役割を果たしている。
【0024】
<後方刷毛30>
図4に示す後方刷毛30は,吸口ケース10の底面10t(図2参照)から突き出し、床面(被清掃面)Yに接するように設けられている。後方刷毛30は,ブラシ室Q(図4参照)の気密性を向上させて、微細な塵埃の集塵性能を向上させる。また、後方刷毛30は、回転清掃体20によりはじかれた塵埃が,吸口ケース10の底面10t(図2参照)と被清掃面である床面Yとの隙間をすり抜けて吸口体6の後方へ出てしまうのを防ぐ役割を果たしている。
【0025】
<サイド固定刷毛31>
図4に示すサイド固定刷毛31は,吸口ケース10の底面10t(図2参照)から突き出して被清掃面の床面Yに接するように設けられている。吸口ケース10の底面10tの左右端近くに、吸口ケース10の前方から後方まで連続的に設けられている。サイド固定刷毛31の存在により、ブラシ室Qと床面Yとの気密性を向上させて微細な塵埃の集塵性能を向上させている。
【0026】
サイド固定刷毛31は、柔軟性を持つ不織布等で構成されており、吸口ケース10の底面10tによる床面Yへの傷つきを防止している。
<吸気口49>
【0027】
図5に、吸口体6の背面図を示す。
吸口本体11の背面側に、電動機40(図3参照)を冷却するための吸気口49を設けている。吸気口49からは、電動機40(図3参照)を冷却するための周囲の空気が吸い込まれる。
【0028】
図3に示すように、吸口体6は、回転清掃体20(図4参照)の後方に、回転清掃体20を駆動する電動機40(図3参照)と、電動機40を制御する回路基板50とを備えている。
電動機40は、吸口本体11の左右方向の一方端側に取り付けられている。また、電動機40は、その出力軸が吸口本体11の左右方向と略平行に配置されている。
回路基板50は、吸口本体11の左右方向で電動機40とは反対側の他方端側に取り付けられている。また、回路基板50は、長方形状の基板を有し、実装面が鉛直方向の状態で吸口本体11の中央側に配置されている。
【0029】
図6Aに、駆動部ユニットUの分解図を示す。
図6Bに、駆動部ユニットUの側面図の図6AのI方向矢視図を示す。
図6Cに、図6Bの駆動部ユニットUを反対方向の右方向から見た図を示す。
図6Dに、図6Bの駆動部ユニットUを反対方向の右前上方向から見た斜視図を示す。
図6Aに示す駆動部ユニットUは、電動機40、電動機側プーリー42,回転清掃体側プーリー43,軸受け48,タイミングベルト44,テンショナー45、駆動側クラッチ46,および駆動部保持部材41を備えている。
軸受け48は、回転清掃体側プーリー43の軸受けである。
【0030】
タイミングベルト44は、電動機40の動力を回転清掃体20(図4参照)に伝達する。タイミングベルト44は、例えば滑りが抑えられる歯付きベルトである。
テンショナー45は、タイミングベルト44に適切な張力を加える。
駆動側クラッチ46は、回転清掃体側プーリー43と直結して回転清掃体側クラッチ20c(図7参照)とかみ合うことで動力を、回転清掃体20に伝達する。図7に、駆動部ユニットUの上部と吸口本体11のブラシ室Q上部を切り欠いた上面図を示す。
【0031】
<駆動部保持部材41の隔壁47>
図6Aに示す駆動部保持部材41は、電動機40、電動機側プーリー42,回転清掃体側プーリー43,回転清掃体側プーリー43の軸受け48,タイミングベルト44,テンショナー45、および駆動側クラッチ46を保持する支持部材である。
駆動部保持部材41は、電動機40、電動機側プーリー42,回転清掃体側プーリー43,軸受け48,タイミングベルト44,テンショナー45、および駆動側クラッチ46をほぼ覆う形状を有している。
【0032】
駆動部ユニットUが、一体で図3に示す吸口本体11に組み込まれる。
駆動部保持部材41の一部の壁体の隔壁47(図7参照)は、電動機40とタイミングベルト44との間に設けられている。これにより、壁体の隔壁47は、電動機40の側とタイミングベルト44の側を空間的に分離または分割する隔壁を構成している(図6A図6D参照)。
【0033】
図7に、駆動部ユニットUの上部と吸口本体11のブラシ室Qの上部を切り欠いた上面図を示す。
ろ過体51は、吸気口49を塞ぐように取り付けられるフィルタである。ろ過体51は、吸気口49から吸いこむ空気から塵埃を除去する、
温度センサ80は電動機40の近くに設けられる。温度センサ80は、ろ過体51が目詰まりしないように、電動機40の温度を監視する。
【0034】
排気口52は電動機40を冷却した空気を排気するために吸口継手13(図2参照)内の流路と連通している。
電動送風機21(図1参照)の稼働により吸口本体11内が負圧になることにより、吸気口49から吸口本体11に入った空気は、図7の矢印α11に示すように、電動機40内を通って、排気口52に入る。そして、図7の矢印α11に示す空気は、吸口継手13(図2参照)内に吸い込まれる。
【0035】
<掃除時の動作>
次に、電気掃除機1による掃除時の動作を説明する。
使用者は、図1に示す手元操作スイッチSWを操作して運転を開始する。すると、電動送風機21が作動し、空気を清掃面の床面Y上の吸口体6の底面6tから吸い込む。
同時に、回路基板50(図3参照)の制御により吸口体6に設けられた電動機40(図3参照)が駆動される。
【0036】
電動機40の駆動力が、図6Aに示す電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46,回転清掃体側クラッチ20c(図7参照)を介して、回転清掃体20(図4参照)に伝達され、回転清掃体20を回転させる(図4の矢印α12)。
同時に、電動送風機21(図1参照)により発生した吸引力により、吸気口49(図5参照)から吸引された冷却風(図7の矢印α11)は、まずろ過体51により塵埃を除去される。その後、冷却風(図7の矢印α11)は、電動機40の内部を通過して、電動機40を冷却する。そして、冷却後の冷却風は、排気口52より吸口継手13内に排気される。
【0037】
図6A図6Dに示すように、隔壁47が駆動部保持部材41と一体形成されている。
図7図6Aに示すように、隔壁47(図7の断面斜線部)は、吸気口49、ろ過体51、電動機40及び排気口52を含む空間と、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46を含む空間とを分離している。隔壁47(図7の断面斜線部)により、回転清掃体20側の塵埃を含む空気が電動機40に向かうことを抑止できる。
【0038】
このように、駆動部保持部材41の一部で隔壁47を構成することにより、図7に示す排気口52、電動機40の側の空間と、回転清掃体20側の空間とを空間分離するための気密性が向上する。
また、電気掃除機1の掃除操作時に吸口体6を壁に衝突させた場合にも、その衝撃により、隔壁47の気密性が低下する恐れも少ない。また、駆動部保持部材41の剛性も一体的に形成することで向上し、電動機40やタイミングベルト44の振動を抑制し、振動に起因する騒音を低下させることが可能である。
【0039】
そして、電気掃除機1の長期間の使用により塵埃がろ過体51(図7参照)に蓄積し通気抵抗が増加しても、隔壁47(図7参照)が排気口52への風の流れを遮断している。そのため、ブラシ室Qから回転清掃体側クラッチ20cの周囲の隙間を通って、駆動側クラッチ46や回転清掃体側プーリー43へ向かう風の流れが生じない。
そのため、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくすることができる。
【0040】
また、塵埃がろ過体51(図7参照)に蓄積し通気抵抗が増加すると、電動機40への十分な冷却風量が得られない。冷却風量の不足により、電動機40が既定の温度より上昇した場合は、温度センサ80(図7参照)により検知される。そして、検知信号が図示しない配線により接続された回路基板50に送られ、回路基板50(図3参照)の制御により電動機40が停止される。
そして、回転清掃体20が回転しなくなった場合は、取扱説明書等で、使用者が吸気口49を清掃するように記載している。そのため、使用者が吸気口49を清掃することにより、ろ過体51に付着した塵埃、綿埃等が除去される。塵埃等の除去により、ろ過体51(図7参照)の通気抵抗が減少して十分な冷却風量が電動機40に供給される。すると、冷却風が電動機40を冷却できるようになり、再び回転清掃体20が回転を開始するよう制御される。
【0041】
以上述べたように、実施形態1によれば、電気掃除機1の長期間の使用により塵埃がろ過体51(図7参照)に蓄積しても、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43側(図7参照)への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくすることができる。
【0042】
図6A図6Bに示す駆動部保持部材41の一部で隔壁47を構成することにより、排気口52、電動機40の側の空間と回転清掃体20側の空間とを空間分離するための気密性が向上する。また、電気掃除機1の掃除操作時に吸口体6を壁に衝突させたときの衝撃により隔壁47の気密性が低下する恐れも少ない。また、駆動部保持部材41の一体成形により、駆動部保持部材41の剛性も向上する。そのため、電動機40やタイミングベルト44の振動が抑制され騒音を低下させるという効果もある。
【0043】
したがって、排気口52、電動機40の側の空間と回転清掃体20側の空間とを空間分離するための隔壁47の気密性が向上する吸口体6およびこれを備えた電気掃除機1(図1参照)を提供できる。
【0044】
<<実施形態2>>
以下、本発明に係る実施形態2について、図8および図9を参照して説明する。
図8に、本発明に係る実施形態2の吸口体6の上面斜視図を示す。
【0045】
図9に、実施形態2の駆動部ユニットUの上部と吸口本体のブラシ室Q上部を切り欠いた上面図を示す。
実施形態2は、図9に示すように、吸気口49に加え、吸気口49より面積が小さな第2の吸気口60を設けたものである。
なお、実施形態1と同一の構成要素には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
吸口体6の左側面には、第2の吸気口60が設けられている。
【0046】
第2の吸気口60は、第2の吸気口60から吸いこむ空気から塵埃を除去する第2のろ過体61(図9参照)が設けられている。電動送風機21(図1参照)の稼働により、第2の吸気口60からは、図9の矢印α12に示すように、ブラシ室Qへ向かう空気が吸い込まれる。
【0047】
<掃除時の動作>
次に、実施形態2の電気掃除機1の掃除時の動作を説明する。
使用者が手元操作スイッチSW(図1参照)を操作して運転を開始すると、電動送風機21が作動し、空気を、吸口体6から吸い込む。
また、吸口体6に設けられた電動機40(図9参照)が駆動され、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46,回転清掃体側クラッチ20cを介して、回転清掃体20を回転させる。
【0048】
電動送風機21(図1参照)により発生した吸引力により、吸気口49(図9参照)から吸引された冷却風(図9の矢印α11で示す)は、ろ過体51により塵埃を除去されたのちに電動機40の内部を通過し、電動機40を冷却する。冷却後の空気は、排気口52より吸口継手13内に排気される。
【0049】
図9に示すように、駆動部保持部材41と一体形成された隔壁47が、吸気口49、ろ過体51、電動機40及び排気口52を含む空間と、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46を含む空間とを分離している。
加えて、電動送風機21(図1参照)により発生した吸引力により、図9に示すように、第2の吸気口60から吸引された空気は、第2のろ過体61により塵埃を除去される。その後、図9の矢印α12に示すように、塵埃が除去された空気は、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46の周囲を通過し、ブラシ室Q内に排気される。
【0050】
そして、電気掃除機1の長期間の使用により、塵埃がろ過体51(図9参照)に蓄積し通気抵抗が増加しても、隔壁47により、電動機40及び排気口52を含む空間と、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46を含む空間とが分離されている。
そのため、図9の矢印α12に示すように、第2の吸気口60から吸引された空気は、第2のろ過体61により塵埃を除去されたのちに、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46の周囲を通過し、ブラシ室Q内に排気される。
【0051】
第2の吸気口60からのブラシ室Q内への空気の流れ(図9の矢印α12)により、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくすることができる。
また、この空気の流れ(図9の矢印α12)により、電動機側プーリー42と回転清掃体側プーリー43および軸受け48の回転による摩擦熱を冷却するという効果もある。
また、第1の吸気口49(図9参照)の開口面積は第2の吸気口60(図9参照)の開口面積より大きく設定している。これは、電動機40を冷却するための風量が、電動機側プーリー42と回転清掃体側プーリー43の摩擦熱を冷却し、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくするための風量より多く必要なためである。
【0052】
これにより、第2の吸気口60の開口面積を必要以上に大きくすることがない。そのため、第2の吸気口60の周囲の強度を確保できるという効果がある。
以上述べたように、実施形態2によれば、長期間の使用により塵埃が第2のろ過体51に蓄積しても、隔壁47の存在と第2の吸気口60からのブラシ室Q内への空気の流れ(図9の矢印α12)により、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43の側への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくすることができる。
【0053】
また、第1の吸気口49の開口面積は第2の吸気口60の開口面積より大きく設定している。そのため、第2の吸気口60の開口面積を必要以上に大きくすることなく、第2の吸気口60周囲の強度を確保できるという効果がある。
【0054】
<<実施形態3>>
以下、本発明に係る実施形態3について図10および図11を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素には同一番号を付している。
【0055】
図10に、実施形態3の駆動部ユニットU3の分解図を示す。
実施形態3の駆動部ユニットU3は、電動機40、電動機側プーリー42,回転清掃体側プーリー43,軸受け48,タイミングベルト44,テンショナー45、駆動側クラッチ46,これらを保持する駆動部保持部材70を備えている。
軸受け48は、回転清掃体20の軸に固定される回転清掃体側プーリー43の軸受けである。
【0056】
テンショナー4は、電動機側プーリー42と回転清掃体側プーリー43とに架かるタイミングベルト44に適切な張力を加える。
図11に、駆動部ユニットU3の上部と吸口本体11のブラシ室Qの上部を切り欠いた上面図を示す。
駆動側クラッチ46は、回転清掃体側プーリー43と直結して回転清掃体側クラッチ20c(図11参照)とかみ合うことで動力を伝達する。
【0057】
駆動部保持部材70の一部を成す壁体の隔壁75が、電動機40の側とタイミングベルト44の側とを、空間的に分離している。隔壁75は、ブラシ室Q内の塵埃を含んだ空気の下流側を閉じるので、ブラシ室Q内の塵埃を含んだ空気が、回転清掃体側プーリー43(図11参照)側へ向かって進むのを阻止できる。
駆動部ユニットU3は、一体にして、吸口本体11(図11参照)に組み込まれる。
吸口体6の左後部には、第1の吸気口71が、電動機40を冷却する空気を吸い込むために設けられている。第2の吸気口72は、ブラシ室Q内に向かう空気の流れを作り、ブラシ室Qの空気が電動機40の側に入るのを抑制している。
【0058】
図11に示す第1の吸気口71には、第1の吸気口71で吸いこむ空気から塵埃を除去する第1のろ過体73が設けられている。
第2の吸気口72には、第2の吸気口72で吸いこむ空気から塵埃を除去する第2のろ過体74が設けられている。
第2の吸気口72で吸い込んだ空気は、図11の矢印α13に示すように、ブラシ室Qへ向かう。
【0059】
<電気掃除機1の掃除時の動作>
次に、電気掃除機1による掃除時の動作を説明する。
使用者が手元操作スイッチSW(図1参照)を操作して運転を開始すると、電動送風機21が作動し、空気を吸口体6から吸い込む。
すると、図11に示す吸口体6に設けられた電動機40が駆動され、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46,回転清掃体側クラッチ20cを介して、回転清掃体20を回転させる。
【0060】
同時に、電動送風機21(図1参照)により発生した吸引力により、図11に示す第1の吸気口71から吸引された冷却風(図11の矢印α11)は、第1のろ過体73により塵埃を除去される。その後、塵埃を除去され空気は、電動機40の内部を通過して冷却する。そして、電動機40を冷却した冷却風は、排気口52より吸口継手13(図2参照)内に排気される。
【0061】
図10図11に示すように、駆動部保持部材70と一体形成される隔壁75が、第1の吸気口71、第一のろ過体73、電動機40及び排気口52を含む空間(第1の空間)と、第2の吸気口72,第2のろ過体74、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46を含む空間(第2の空間)とを分離している。
さらに、電動送風機21(図1参照)により発生した吸引力により、第2の吸気口72(図11参照)から吸引された空気は、第2のろ過体74により塵埃を除去される。その後、塵埃が除去された空気は、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46の周囲を通過し、ブラシ室Q内に排気される(図11の矢印α13)。
【0062】
そして、長期間の使用により塵埃が第1のろ過体73(図11参照)に蓄積し通気抵抗が増加しても、隔壁75により電動機40及び排気口52を含む空間と、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46を含む空間とを分離している(図10参照)。そのため、第2の吸気口72から吸引された空気は、第2のろ過体74により塵埃を除去され、電動機側プーリー42,タイミングベルト44,回転清掃体側プーリー43,駆動側クラッチ46の周囲を通過し、ブラシ室Q内に排気される(図11の矢印α13)。
【0063】
図11の矢印α13に示す空気の流れにより、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を抑制して少なくできる。
また、図11の矢印α13に示す空気の流れにより、電動機側プーリー42と回転清掃体側プーリー43および軸受け48(図10参照)の回転による摩擦熱を冷却するという効果もある。
また、第1の吸気口71の開口面積は第2の吸気口72の開口面積より大きく設定している。これは、電動機40を冷却するための風量が、電動機側プーリー42と回転清掃体側プーリー43および軸受け48(図10参照)の摩擦熱を冷却し、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくするための風量に比べ、より多く必要なためである。
【0064】
これにより、第2の吸気口72の開口面積を必要以上に大きくしないので、第1の吸気口71および第2の吸気口72の周囲の強度を確保できるという効果がある。
また、第1の吸気口71および第2の吸気口72が吸口体6の背面(後面)6hに設置している。
そして、通常の掃除動作は、吸口体6を最初前進させる。その後、吸口体6を後退させた後に次の、場所へ移動するので、吸口体6の背面6h側には塵埃が少ない。そのため、床面(被清掃面)Yからの塵埃が、背面(後面)6hの第1の吸気口71および第2の吸気口72から吸口体6の内部に吸引されにくい。
【0065】
また、第1の吸気口71および第2の吸気口72が吸口体6の背面(後面)6hに並んで設置しているので、使用者が第1の吸気口71および第2の吸気口72を清掃する際、同時に清掃することができる。そのため、使用者の清掃時の手間がかからず負担が減る。
以上述べたように、本実施形態3によれば、長期間の使用により塵埃が、第1の吸気口71の第一のろ過体73に蓄積しても、隔壁75の存在と第2の吸気口72による図11の矢印α13に示す空気の流れにより、ブラシ室Qから回転清掃体側プーリー43側への髪の毛や糸などの塵埃の侵入を少なくすることができる。
【0066】
加えて、図11に示すように、第1の吸気口71および第2の吸気口72が、吸口体6を前進させる反対側の背面6hに設置している。そのため、床面(被清掃面)Yからの塵埃が第1の吸気口71および第2の吸気口72から吸口体6の内部に吸引されにくいという効果がある。
また、第1の吸気口71および第2の吸気口72が、吸口体6の背面6hに並んで設置してあるので、使用者が第1の吸気口71および第2の吸気口72を清掃する際、同時に清掃することができ、使用者の清掃時の負担が減る。
【0067】
<<その他の実施形態>>
1.本発明は、前記した実施形態の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 電気掃除機
6 吸口体
6h 吸口体の背面
20 回転清掃体(回転ブラシ)
20a、20b ブラシ(摺擦部材)
21 電動送風機
22 集塵部
40 電動機(駆動部)
41、70 駆動部保持部材(隔壁)
42 電動機側プーリー(小径プーリー、減速機構)
43 回転清掃体側プーリー(大径プーリー、減速機構)
44 タイミングベルト(ベルト、歯付きベルト、減速機構)
47、75 隔壁
71 第1の吸気口
72 第2の吸気口
Y 床面(被清掃面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10
図11