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特開2024-77413情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077413
(43)【公開日】2024-06-07
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20240531BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240531BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189501
(22)【出願日】2022-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】517425446
【氏名又は名称】リンクウィズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】大杉 真吾
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA86
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555DB56
5E555DC35
5E555DD06
5E555FA00
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザ利便性を向上させる情報処理システム、情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】機械制御システムとデータ抽出表示システムとが、ネットワークで相互に接続され、また、データ抽出表示システムとユーザ端末とが、ネットワークで相互に接続されるが、機械制御システムとユーザ端末とは、ネットワークで相互に直接接続できない構成が好ましい情報処理システムにおいて、データ抽出表示システムは、機械制御システムから送信されたデータファイルから機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出するデータ抽出部と、データ抽出部が抽出した特定のシステムデータを相互に関連する複数の情報に分割するデータ分割部と、データ分割部が特定のシステムデータから分割した複数の情報をユーザ端末の画面に表示するデータ送信部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械制御システムから送信されたデータファイルから前記機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出するデータ抽出部と、
前記データ抽出部によって抽出された特定の前記システムデータを相互に関連する複数の情報に分割するデータ分割部と、
前記データ分割部が特定の前記システムデータから分割した複数の前記情報をユーザ端末の画面に表示するデータ送信部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記データ分割部が、特定の前記システムデータから分割した複数の前記情報は、データ記憶部に記憶され、
前記データ送信部は、前記データ記憶部に記憶された複数の前記情報をユーザ端末の画面に表示する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記データ抽出部、前記データ分割部、前記データ記憶部、および、前記データ送信部は、データ抽出表示システムを構成する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記データ抽出表示システムは、仮想マシンである、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記システムデータは、実績値であり、
前記データ送信部は、前記実績値がユーザによって設定された目標値を達成している、または、していないのかを確認できるように、前記ユーザ端末の前記画面に表示する、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記データ送信部は、それぞれの前記実績値が前記ユーザによって設定されたそれぞれの前記実績値に対する前記目標値を達成している、または、していないのかを前記ユーザ端末の前記画面に表示されたデジタルダッシュボードに表示される第1のプログレスバー、第2のプログレスバー、その他のプログレスバーに表示する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1のプログレスバー、前記第2のプログレスバー、前記その他のプログレスバーは、前記デジタルダッシュボードに同時に表示される、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記機械制御システムと前記ユーザ端末とは、直接接続されていない、請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
機械制御システムから送信されたデータファイルから前記機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出し、
前記システムデータをユーザ端末の画面に表示する、プログラム。
【請求項10】
機械制御システムから送信されたデータファイルから前記機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出し、
前記システムデータをユーザ端末の画面に表示する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、機械制御システムから送信されたデータファイルから機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出する情報処理システムが存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開第2017-199077公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そして、特許文献1には、動作プログラムによって動作する複数台の産業機械を有する生産システムを管理するセルコントローラが示されている。複数の産業機械を有するシステムにおいて、膨大なデータのため、ボトルネックを探索し、動作を最適化している。
【0005】
しかしながら、特許文献1には、複数の産業機械やセンサ等からの膨大な情報をユーザに的確に提示する記載はなく、ユーザに分かりやすく情報提示すること、すなわちユーザ利便性について改善の余地を有していた。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、複数の産業機械やセンサ等からの膨大な情報ユーザに分かりやすく情報提示した、情報処理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、機械制御システムから送信されたデータファイルから機械制御システムに関する特定のシステムデータを抽出するデータ抽出部と、データ抽出部によって抽出された特定の前記システムデータを相互に関連する複数の情報に分割するデータ分割部と、データ分割部が特定の前記システムデータから分割した複数の前記情報をユーザ端末の画面に表示するデータ送信部とを備える、情報処理システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様は、複数の産業機械やセンサ等からの膨大な情報ユーザに分かりやすく情報提示した、情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図1の機械制御システムの機能ブロック図である。
図3】本発明の一態様による機械部の構成例を示す図である。
図4】本発明の一態様による機械装置での作業の一例を示す図である。
図5】本発明の一態様によるセンサによる取得したセンサデータの一例を示す図である。
図6図1のデータ抽出表示システムの機能ブロック図である。
図7】仮想マシンで構成された、図1のデータ抽出表示システムの機能ブロック図である。
図8図1のユーザ端末の機能ブロック図である。
図9】本発明の実施の形態によるユーザ端末の画面表示の一例を示す図である。
図10】目標値が設定されている場合に、実績値の割合をプログレスバーに表示するフローチャートである。
図11】目標値が設定されていない場合に、実績値の割合をプログレスバーに表示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
<第1の実施の形態>
<構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報処理システムの構成の一例を示す図である。本実施の形態による情報処理システムは、機械制御システム1、データ抽出表示システム2、ユーザ端末3、ネットワーク4を備える。
【0012】
本実施の形態の情報処理システムは、機械制御システム1とデータ抽出表示システム2とは、ネットワーク4で相互に接続されており、また、データ抽出表示システム2とユーザ端末3とは、ネットワーク4で相互に接続されている。ただし、本実施の形態の情報処理システムは、後述のように、機械制御システム1とユーザ端末3とは、ネットワーク4で相互に直接接続できない構成とすることが好ましい。なお、機械制御システム1は、抽出表示システム2と他のネットワークを介して、複数設けられていてもよい。
【0013】
本実施の形態の情報処理システムは、データ抽出表示システム2が、機械制御システム1から送信されたデータファイルから機械制御システム1に関する特定のシステムデータを抽出して、ユーザ端末3の画面に表示する。
【0014】
<機械制御システムの構成>
図2は、図1の機械制御システム1の機能ブロック図である。機械制御システム1は、製品を生産する生産システムである。機械制御システム1は、製品を生産する機械部11と、機械制御システム1全体の制御を行う情報処理装置12と、ネットワーク4を介してデータ抽出表示システム2との間でデータを送受信する制御システム通信部13を有する。機械部11と情報処理装置12は、有線または無線にて互いに通信可能に接続されている。
【0015】
<機械部>
機械部11は、機械装置111と、センサ112と、を備える。機械装置111は、情報処理装置12からの制御データに応じて所定の作業を実行する機械装置である。センサ112は、機械装置111などに所定のセンシングを実行するセンサである。機械装置111、および、センサ112は、機械部11に、2以上存在していてもよい。
【0016】
機械装置111は、工場内で作業を行う産業用機械装置、工場外で作業を行う非産業用機械装置のいずれであってもよいし、両方を含んでいてもよい。機械装置111は、例えば、ワーク等の加工、溶接、組立、検査、供給、搬送、把持などのための産業用ロボット(特に、産業用アームロボット)であってもよいし、サービス業や調理、掃除、医療、福祉、介護、受付、案内、農業、建設、災害、警備、エンターテインメントなどのための非産業用ロボット(いわゆるサービスロボット)であってもよい。
【0017】
センサ112は、情報処理装置12または機械装置111の少なくともいずれかからの制御データに応じて所定のセンシングを実行するセンサである。センサ112は、一般的には、機械部11に2以上含まれている。ただし、センサ112は、機械部11に1つのみ含まれていてもよい。センサ112は、例えば、機械装置111に取り付けられていてもよいし、機械装置111と独立して設けられていてもよく、両方を含んでいてもよい。また、センサ112は、例えば、機械装置111の外部環境を測定するためのセンサ(例えば、レーザ変位計、カメラ、音センサ、超音波センサ、圧力センサ、照度センサ、ガスセンサ、外部温度センサなど)であってもよいし、機械装置111の内部環境を測定するためのセンサ(例えば、電流センサ、電圧センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、内部温度センサなど)であってもよく、両方を含んでいてもよい。
【0018】
機械部11は、機械装置111またはセンサ112の少なくともいずれかを制御する制御データを情報処理装置12から受信する。また、機械部11は、システムデータを情報処理装置12へ送信する。システムデータには、機械装置111の制御結果に関する結果データまたはセンサ112が取得したセンサデータの少なくともいずれかが含まれる。
【0019】
図3は、本発明の一態様による機械装置111の構成例を示す図である。例えば、機械装置111がアームロボットである場合には、機械装置111は、機械装置本体111aと、コントローラ111bと、アーム111cと、作業部111dと、を備える。
【0020】
コントローラ111bは、機械装置111の操作者が機械装置111の制御のために操作する装置であって、例えば、機械装置111の機械装置本体111a、アーム111c、作業部111d、及びセンサ112の動作開始と動作停止の指示を入力可能な装置である。作業部111dは、機械装置111の種類に応じた作業部品(いわゆる、エンドエフェクタ)をアーム111cの先端部に備えていてもよい。作業部111dは、例えば、溶接トーチ、ハンド、塗装用ガンなどであってもよい。センサ112は、例えば、一般的には、作業部111dの近傍に取り付けられている(図3参照)。ただし、センサ112は、作業部111dから離れた位置に設けられていてもよい。機械装置本体111aと一以上のコントローラ111bは、有線または無線にて互いに通信可能に接続されている。
【0021】
機械装置111の制御結果に関する結果データは、例えば、機械装置111の識別情報に紐づく時系列の動作結果データ(例えば、所定時刻における所定部位の位置情報、所定部位の姿勢情報、所定部位の動作速度情報等)であってもよく、特にアームロボットのアーム111cの軌道制御データ(所定時刻におけるアーム111cの位置情報及び姿勢情報を含む作業部制御情報等)、より具体的には、例えば溶接制御データ(作業部111dである溶接用トーチによる溶接時間、溶接位置、溶接パワー等)などであり得る。
【0022】
図4は、本発明の一態様による機械装置111での作業の一例を示す図である。溶接対象部材1000及び1001を溶接するために、事前にセンサ112により取得した溶接パス1002の形状情報に応じて、情報処理装置12において作業部111dである溶接トーチの目標位置と目標角度が決定される。そして、情報処理装置12は、機械装置111の作業部111dが目標位置、目標角度となるような機械装置111のアーム111cの軌道制御データを生成する。その後、アーム111cの動作を軌道制御データに応じて制御して、溶接作業を実行する。
【0023】
センサ112が取得したセンサデータは、例えば、三次元形状データ(三次元点群データ、三次元CAD(Computer Aided Design)データ)、画像データ(静止画像データ、動画像データ)、音データ、気圧データ、照度データ、外部温度データ、内部温度データなどであり得る。
【0024】
図5は、本発明の一態様によるセンサ112による取得したセンサデータの一例を示す図である。三次元形状データ1100である三次元点群データは、センサ112であるレーザ変位計により対象物をセンシングすることにより取得可能なものである。
【0025】
<制御部>
制御部12は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、機械制御システム1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。本実施の形態の制御部12は、システムデータ生成部121を備える。
【0026】
システムデータ生成部121は、センサ112が、機械装置111や、機械装置111の制御結果や、機械装置111によって製造された製品や、機械装置111が、例えば、ワーク等の加工、溶接、組立、検査、供給、搬送、把持をした結果や、機械装置111を、例えば、サービス業、調理、掃除、医療、福祉、介護、受付、案内、農業、建設、災害、警備、エンターテインメント等で稼働させた結果をセンシングすることによって得られた複数のシステムデータを統合したデータファイルを生成する。
【0027】
<制御システム通信部>
制御システム通信部13は、ネットワーク4を介して、後述のデータ抽出表示システム2の抽出表示システム通信部23と接続されている。システムデータ生成部121は、生成したデータファイルを、後述の制御システム通信部13からネットワーク4を介して、データ抽出表示システム2の抽出表示システム通信部23に送信する。
【0028】
<データ抽出表示システム>
図6は、図1のデータ抽出表示システム2の機能ブロック図である。データ抽出表示システム2は、機械制御システム1のシステムデータ生成部121が生成し、また、送信したデータファイルを受信する。また、データ抽出表示システム2は、受信したデータファイルからシステムデータを抽出して、ユーザ端末3の画面に表示する。データ抽出表示システム2は、データ抽出表示システム2全体の制御を行う制御部21と、システムデータを記憶する記憶部22と、ネットワーク4を介して、機械制御システム1の制御システム通信部13からデータファイルを受信し、また、ネットワーク4を介して、ユーザ端末3にシステムデータを送信する抽出表示システム通信部23と、を有する。
【0029】
<制御部>
制御部21は、データ抽出表示システム2全体の制御を行う。制御部21は、データ抽出部211と、データ分割部212と、データ送信部213と、を備える。制御部21の各機能は、メモリに格納されているプログラムや、データ抽出部211、および/または、データ送信部212に格納されているプログラムをCPUが実行することにより実現することができる。
【0030】
データ抽出部211は、機械制御システム1から送信されたデータファイルから機械制御システム1に関する特定のシステムデータを抽出する。機械制御システム1のセンサ112は、機械装置111や、機械装置111の制御結果や、機械装置111によって製造された製品や、機械装置111が、例えば、ワーク等の加工、溶接、組立、検査、供給、搬送、把持をした結果や、機械装置111を、例えば、サービス業、調理、掃除、医療、福祉、介護、受付、案内、農業、建設、災害、警備、エンターテインメント等で稼働させた結果をセンシングすることによって得られた複数のデータを統合したデータファイルを生成する。このため、システムデータ生成部121がデータ抽出表示システム2に送信したデータファイルには、複数のデータが含まれている。データ抽出部211は、データファイルに含まれた複数の機械制御システム1に関する特定のシステムデータのそれぞれを抽出する。
【0031】
データ分割部212は、データ抽出部211によって抽出された特定のシステムデータを相互に関連する複数の情報に分割する。データ抽出部211によって抽出された特定のシステムデータは、相互に関連する複数の情報を含んでいる。このため、データ分割部212が、データ抽出部211によって抽出された特定のシステムデータを相互に関連する複数の情報に分割すれば、システムデータに含まれるそれぞれの情報を知ることができる。データ分割部212は、特定のシステムデータから分割した複数の情報を後述のデータ記憶部221に記憶させる。
【0032】
データ送信部213は、データ分割部212によって特定のシステムデータから分割された複数の情報データを後述の抽出表示システム通信部23から、ネットワーク4を介して、後述のユーザ端末3の端末通信部35に送信することによって、ユーザ端末3の画面に表示する。データ送信部213は、データ分割部212が特定のシステムデータから分割した複数の情報を受信して、ユーザ端末3に送信してもよく、または、後述のデータ記憶部221に記憶された複数の情報をユーザ端末3に送信してもよい。データ送信部213が、複数の情報をユーザ端末3に送信すると、機械制御システム1のユーザは、ユーザ端末3を通じて、機械制御システム1のシステムデータを確認することができる。
【0033】
データ送信部213は、指定した後述のユーザ端末3のメールアドレスに、特定の通知を送信する。特定の通知は、複数のユーザ端末3の画面に表示されたデジタルダッシュボード42に同時に表示される。特定の通知は、実績値が目標値を達成した場合の通知、あらかじめ定められた時刻に実績値が目標値を達成しているかどうかの通知、あらかじめ定められた時刻における達成比率の通知の少なくともいずれか1つが含まれる。特定の通知には、上記の通知のほかに、実績値が目標値を達成した時刻の通知、実績値が目標値を達成する予測時刻の通知、一定時間内に達成比率が増加している、または、減少している通知などが含まれていてもよい。後述のように、達成比率は、実績値が目標値を達成している比率である。データ送信部213が、このような通知を行うと、指定したユーザ端末3を所有するユーザは、実績値が目標値を達成したことや、あらかじめ定められた時刻に実績値が目標値を達成しているかどうか、あらかじめ定められた時刻における達成比率などを知ることができる。
【0034】
<記憶部>
記憶部22は、各種制御処理や制御部21内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、SSD、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。また、記憶部22は、データ抽出表示システム2が通信を行ったときには、データ抽出表示システム2の通信内容を一時的に記憶する。本実施の形態の記憶部22には、特に、データ抽出表示システム2が行う後述する処理を制御部21に実行させるプログラムが記憶されている。記憶部22は、データ記憶部221を備える。
【0035】
データ記憶部221は、データ分割部212が特定のシステムデータから分割した複数の情報を記憶する。データ記憶部221は、一般的には、不揮発性メモリ、または、不揮発性ストレージである。ただし、データ記憶部221は、揮発性メモリ、または、揮発性ストレージであってもよい。
【0036】
<抽出表示システム通信部>
抽出表示システム通信部23は、ネットワーク4を介して、機械制御システム1の制御システム通信部13、および、後述のユーザ端末3の端末通信部35と接続されている。抽出表示システム通信部23は、前述のように、ネットワーク4を介して、制御システム通信部13からシステムデータ生成部121から生成したデータファイルを受信する。また、抽出表示システム通信部23は、ネットワーク4を介して、端末通信部35にデータ分割部212が特定のシステムデータから分割した複数の情報(データ分割部212が特定のシステムデータから分割してデータ記憶部221に記憶させた複数の情報を含む)をユーザ端末3に送信する。
【0037】
図7は、仮想マシンVMで構成された、図1のデータ抽出表示システム2の機能ブロック図である。データ抽出表示システム2は、ハードウエアで構成されていてもよく、また、仮想マシンVMであってもよい。データ抽出表示システム2が、仮想マシンVMであれば、データ抽出表示システム2の機能の拡張や変更が容易である。仮想マシンVMは、バーチャルマシンと読み替えられてもよい。また、仮想マシンVMは、クラウド内で実行されてもよい。
【0038】
<ユーザ端末>
図8は、図1のユーザ端末3の機能ブロック図である。ユーザ端末3は、ユーザが所持し利用することができる情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話端末等)である。ユーザ端末3は、データ抽出表示システム2から送信されたシステムデータをアプリケーションまたはWebブラウザを介して出力(例えば、後述するデジタルダッシュボード42に表示等)することができる。ユーザ端末3は、ユーザ端末3全体の制御を行う制御部31と、各種データ・プログラムを記憶する記憶部32と、ユーザが操作入力を行うための入力部33、ユーザ端末3の画面41にデータ表示画面・操作画面等を出力する出力部34、データ抽出表示システム2との間で情報通信を行う端末通信部35を有している。
【0039】
制御部31は、ユーザ端末3全体の制御を行う。制御部31は、操作情報受付部311、表示部312を備える。制御部31の機能は、メモリや操作情報受付部311や表示部312に格納されているプログラムをCPUが実行することにより実現することができる。記憶部32は、操作情報記憶部321を備える。
【0040】
スマートフォン、携帯電話端末は、画面41が小さいために、画面41には、システムデータが小さく表示される。このため、スマートフォン、携帯電話端末の画面41にシステムデータを表示する場合には、システムデータは拡大して表示することが好ましい。
【0041】
操作情報受付部311は、ユーザによる入力部33に対する入力操作を受け付ける。ユーザによる入力部33に対する入力操作には、ユーザ端末3の画面41に表示されたデジタルダッシュボード42にデータ抽出表示システム2から送信されたシステムデータを表示するための入力操作などがある。
【0042】
表示部312は、操作情報受付部311が受け付けた入力操作に基づいて、画面41にユーザが求めるデータを出力する。表示部312は、ユーザが入力部33に対してユーザ端末3の画面41にシステムデータを表示する入力操作を行った場合には、ユーザ端末3の画面41に表示されたデジタルダッシュボード42にデータ抽出表示システム2から送信されたシステムデータを表示する。
【0043】
<記憶部>
記憶部32は、各種制御処理や制御部31内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、SSD、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。また、記憶部32は、ユーザ端末3が通信を行ったときには、ユーザ端末3の通信内容を一時的に記憶する。本実施の形態の記憶部32には、特に、ユーザ端末3が行う後述する処理を制御部31に実行させるプログラムが記憶されている。記憶部32は、操作情報記憶部321を備える。
【0044】
操作情報記憶部321は、ユーザによるユーザ端末3に対する操作を記憶する。ユーザによるユーザ端末3に対する操作には、後述するように、ユーザによる、ユーザ端末3の画面41に表示されたデジタルダッシュボード42にデータ抽出表示システム2から送信されたシステムデータを表示するための入力操作などがある。
【0045】
<ユーザ端末の画面表示例>
図9は、本発明の実施の形態によるユーザ端末3の画面表示の一例を示す図である。データ抽出表示システム2のデータ送信部213は、どのようにして、データ分割部212によって特定のシステムデータから分割された複数の情報をユーザ端末3の画面41に表示するのかについて説明する。データ抽出表示システム2のデータ送信部213は、データ分割部212が特定のシステムデータから分割した複数の情報(データ分割部212が特定のシステムデータから分割してデータ記憶部221に記憶させた複数の情報を含む)を抽出表示システム通信部23から、ネットワーク4を介して、ユーザ端末3の端末通信部35に送信する。ユーザ端末3の端末通信部35が複数の情報を受信すると、表示部312が、複数の情報を出力部34に送信してユーザ端末3の画面41に表示する。このようにして、データ抽出表示システム2のデータ送信部213は、データ分割部212によって特定のシステムデータから分割された複数の情報をユーザ端末3の画面41に表示する。複数の情報は、実績値であるので、機械制御システム1のユーザは、後述のように、ユーザ端末3の画面41を見れば、機械制御システム1や機械制御システム1が製造した製品などの実績値のデータが分かる。
【0046】
データ抽出表示システム2から送信された複数の情報は、ユーザ端末3の画面41に表示されたデジタルダッシュボード42に表示されてもよい。複数の情報は、それぞれが実績値であるので、機械制御システム1のユーザは、後述のように、ユーザ端末3の画面41に表示されたデジタルダッシュボード42を見れば、機械制御システム1や機械制御システム1が製造した製品などの実績値のデータが分かる。
【0047】
複数の情報は、それぞれが実績値である。このため、機械制御システム1のユーザは、ユーザ端末3の画面41、または、画面41に表示されたデジタルダッシュボード42を見れば、機械制御システム1、または、機械制御システム1が製造した製品などをセンシングすることによって得られた実績値のデータが分かる。実績値は、機械制御システム1のセンサ112が、機械装置111が、例えば、ワーク等の加工、溶接、組立、検査、供給、搬送、把持をした結果や、機械装置111を、例えば、サービス業、調理、掃除、医療、福祉、介護、受付、案内、農業、建設、災害、警備、エンターテインメント等で稼働させた結果をセンシングすることによって得られた実績値のデータである。それぞれの実績値は、ユーザによって設定された目標値を達成している、または、していないのかを確認できるように、画面41に表示されたデジタルダッシュボード42に表示される第1のプログレスバー43、および、第2のプログレスバー46などに表示される。ただし、デジタルダッシュボード42には、第1のプログレスバー43、および、第2のプログレスバー46以外のさらなるプログレスバー(以下、単に、「さらなるプログレスバー」という。)が含まれていてもよい。ここで、目標値は、機械制御システム1およびユーザ端末3の双方から設定することができる。すなわち、目標値を入力装置に依らず設定可能な構成とすることで、複数個所に点在する要素を一つに纏めて表示させることができ、ユーザ利便性をさらに向上させることができる。第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46は、デジタルダッシュボード42に同時に表示されてもよい。さらなるプログレスバーも、デジタルダッシュボード42に同時に表示されてもよい。第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーは、デジタルダッシュボード42に同時に表示されると、それぞれの実績値が、それぞれの実績値に対する目標値を達成しているのかどうかが分かる。デジタルダッシュボード42には、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのほかに、チャートなどの図やグラフが含まれていてもよい。
【0048】
図10は、目標値が設定されている場合に、実績値の割合をプログレスバーに表示するフローチャートである。図9に示すプログレスバーには、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーが含まれる。
【0049】
実績値が目標値を達成している比率は、達成比率である。達成比率は、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれに含まれる、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの全体の面積に、百分率に換算した達成比率を乗じた面積を有する部分に色彩を施すことによって表示してもよい。
【0050】
第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれに含まれる、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの全体の面積に、百分率に換算した達成比率を乗じた面積を有する部分は、達成比率表示部分である。
【0051】
図9に示すフローチャートについて説明する。
目標値が設定されているかどうかを判断して(S101)、目標値が設定されていればS102に移行し、目標値が設定されていなければ終了する。
実績値が目標値を達成しているかどうかを判断して(S102)、実績値が目標値を達成していれば、プログレスバーの達成比率表示部分には、緑色の色彩を施す(S103)。
実績値が目標値を達成していなければ、実績値が目標値に近い数値であるかどうかを判断して(S104)、実績値が目標値に近い数値であれば、プログレスバーの達成比率表示部分には、黄色の色彩を施す(S105)。
実績値が目標値に近い数値ではない、つまり、実績値が目標値から離れた数値であれば、プログレスバーの達成比率表示部分には、黄色の色彩を施す(S106)。
【0052】
図10に示すフローチャートに基づいて、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーには、一例として、以下のような表示をしてもよい。
【0053】
実績値が目標値を達成している場合には、一例として、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの達成比率表示部分に緑色の色彩を施し、
実績値が目標値を達成しておらず、また、目標値に近い数値である場合には、一例として、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの達成比率表示部分に黄色の色彩を施し、
実績値が目標値を達成しておらず、また、目標値から離れた数値である場合には、一例として、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの達成比率表示部分に赤色の色彩を施してもよい。
【0054】
これによって、ユーザは、目標値に対する実績値の達成度合いを数値ではなく図形で直感的に確認することができる。
【0055】
図10に示す、第1のプログレスバー43、および、第2のプログレスバー46は、略同心円形状のプログレスバーである。ただし、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーは、略円形状、または、略長方形状などのプログレスバーであってもよい。
【0056】
実績値がユーザによって設定された目標値を達成している、または、していないのかを第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーに色彩で表示してもよい。これによって、ユーザは、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーに表示された色彩を見れば、実績値がユーザによって設定された目標値を達成しているのか、または、していないかをすぐに確認することができる。
【0057】
実績値、および、目標値は、第1のプログレスバー43、および、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれの近傍に表示されてもよい。これによって、ユーザは、目標値、および、実績値を第1のプログレスバー43、および、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーのそれぞれにおける直感的な表現に加えて、正確な数字でも確認することができる。
【0058】
第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46のように、プログレスバーが略同心円形状で形成されている場合には、第1の目標値44、第1の実績値45、第2の目標値47、第2の実績値48は、以下のように表示されてもよい。第1の目標値44は、第1のプログレスバー43で囲まれた領域に表示されており、第1の実績値45は、第1のプログレスバー43の下部に表示されていてもよい。また、第2の目標値47は、第2のプログレスバー46で囲まれた領域に表示されており、第2の実績値48は、第2のプログレスバー46の下部に表示されていてもよい。
【0059】
第1のプログレスバー43に表示される達成比率は、機械制御システム1の機械装置111が製造した製品の良品率の達成比率である。機械制御システム1の機械装置111が製造した製品の良品率は、目標値が80%以上であり、実績値が90%である。このため、第1の目標値44は、目標80と表示され、第1の実績値45は、良品率90%(900)と表示されている。機械制御システム1の機械装置111が製造した製品の良品率は、実績値が目標値以上になっているので、第1のプログレスバー43に表示される達成比率表示部分は緑色の色彩で表示されている。
【0060】
第2のプログレスバー46に表示される達成比率は、機械制御システム1の機械装置111の稼働率の達成比率である。機械制御システム1の機械装置111の稼働率は、目標値が50%以上であり、実績値が70%である。このため、第2の目標値47は、目標50と表示され、第2の実績値48は、可動率70%(7h)と表示されている。機械制御システム1の機械装置111の稼働率は、実績値が目標値以上になっているので、第2のプログレスバー46に表示される達成比率も緑色の色彩で表示されている。
【0061】
図11は、目標値が設定されていない場合の実績値の割合を表示するフローチャートである。図11に示すプログレスバーにも、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーが含まれる。
【0062】
図11に示すフローチャートについて説明する。
目標値が設定されているかどうかを判断して(S201)、目標値が設定されていれば終了し、目標値が設定されていなければS202に移行する。
実績値が割合で表示されるかどうかを判断して(S202)、実績値が割合で表示されていれば、実績値の割合は、達成比率表示部分に一定に色彩を施すことによって表示する(S203)。
実績値が割合で表示されていなければ、実績値が割合以外で表示されるかどうかを判断して(S204)、実績値が割合以外で表示されていれば、実績値の割合は、プログレスバーの全体に一定に色彩を施すことによって表示する(S205)。
実績値が割合以外で表示されていなければ、終了する。
【0063】
図11に示すフローチャートに基づいて、第1のプログレスバー43、第2のプログレスバー46、さらなるプログレスバーには、一例として、以下のような表示をしてもよい。
【0064】
目標値が設定されておらず、また、実績値が割合で表示される場合には、実績値の割合は、達成比率表示部分に一定の色彩を施すことによって表示してもよい。一例として、第1の目標値44、および、第2の目標値47が設定されておらず、また、第1の実績値45、および、第2の実績値48が割合で表示される場合について説明する。この場合には、第1のプログレスバー43の達成比率表示部分に一定の色彩を施すことによって表示してもよい。また、第2のプログレスバー46の達成比率表示部分に一定の色彩を施すことによって表示してもよい。
【0065】
目標値が設定されておらず、また、実績値が割合以外で表示される場合には、実績値の割合は、プログレスバーの全体に一定の色彩を施すことによって表示してもよい。一例として、第1の目標値44、および、第2の目標値47が設定されておらず、また、第1の実績値45、および、第2の実績値48が割合以外で表示される場合について説明する。この場合には、第1のプログレスバー43の全体の面積に、一定の色彩を施すことによって表示してもよい。また、第2のプログレスバー46の全体の面積に、一定の色彩を施すことによって表示してもよい。
【0066】
<端末通信部>
端末通信部35は、ネットワーク4を介して、データ抽出表示システム2の抽出表示システム通信部23からデータ抽出部211が抽出したシステムデータ、または、データ抽出部211が抽出してデータ記憶部221に記憶されたシステムデータを受信する。
【0067】
ユーザ端末3は、ネットワーク4を介して、データ抽出表示システム2から、抽出表示システム通信部23からデータ分割部212が特定のシステムデータから分割した複数の情報(データ分割部212が特定のシステムデータから分割してデータ記憶部221に記憶させた複数の情報を含む)を受信することができる。
【0068】
機械制御システム1とユーザ端末3とは直接接続できない構成とすることが好ましい。機械制御システム1とユーザ端末3とのセキュリティ確保のためである。機械制御システム1からの接続ポイントと方向(アップロードのみ)を制限することで、機械制御システム1からの情報漏洩に対応することができる。また、機械制御システム1から仮想マシンVMにデータ等の情報を送信、保存する構成とした場合に、仮想マシンVM内で情報の処理を行うことで、情報の整理やまとめの作業をユーザ端末3内で行なう必要がなくなる。そのため、ユーザ端末3への機能負担や性能負担を低く抑えることができる。
【0069】
<ネットワーク4>
機械制御システム1とデータ抽出表示システム2、および、データ抽出表示システム2とユーザ端末3は、ネットワーク4を介して接続されている。ネットワーク4は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規則により通信が行われる。なお、ネットワーク4は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)やWi-Fi等に例示される近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
【0070】
上述した本発明の一態様は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【0071】
最後に、本発明の実施の形態を図面及び対応する記載等を用いて以下に総括する。
【0072】
(請求項1)
機械制御システム(1)から送信されたデータファイルから前記機械制御システム(1)に関する特定のシステムデータを抽出するデータ抽出部(211)と、
前記データ抽出部(211)によって抽出された特定の前記システムデータを相互に関連する複数の情報に分割するデータ分割部(212)と、
前記データ分割部(212)が特定の前記システムデータから分割した複数の前記情報をユーザ端末(3)の画面(41)に表示するデータ送信部(213)と、
を備える、情報処理システム。
(請求項2)
前記データ分割部(212)が、特定の前記システムデータから分割した複数の前記情報は、データ記憶部(221)に記憶され、
前記データ送信部(213)は、前記データ記憶部(221)に記憶された複数の前記情報をユーザ端末(3)の画面(41)に表示する、請求項1に記載の情報処理システム。
(請求項3)
前記データ抽出部(211)、前記データ分割部(212)、前記データ記憶部(221)、および、前記データ送信部(213)は、データ抽出表示システム(2)を構成する、請求項1または請求項2のいずれかに記載の情報処理システム。
(請求項4)
前記データ抽出表示システム(2)は、仮想マシン(VM)である、請求項1ないし請求項3に記載の情報処理システム。
(請求項5)
前記システムデータは、実績値であり、
前記データ送信部(213)は、前記実績値がユーザによって設定された目標値を達成している、または、していないのかを確認できるように、前記ユーザ端末(3)の前記画面(41)に表示する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
(請求項6)
前記データ送信部(213)は、それぞれの前記実績値が前記ユーザによって設定されたそれぞれの前記実績値に対する前記目標値を達成している、または、していないのかを前記ユーザ端末(3)の前記画面(41)に表示されたデジタルダッシュボード(42)に表示される第1のプログレスバー(43)、第2のプログレスバー(46)、その他のプログレスバーに表示する、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報処理システム。
(請求項7)
前記第1のプログレスバー(43)、前記第2のプログレスバー(46)、前記その他のプログレスバーは、前記デジタルダッシュボード(42)に同時に表示される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報処理システム。
(請求項8)
前記機械制御システム(1)と前記ユーザ端末(3)とは、直接接続されていない、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の情報処理システム。
(請求項9)
機械制御システム(1)から送信されたデータファイルから前記機械制御システム(1)に関する特定のシステムデータを抽出し、
前記システムデータをユーザ端末の画面に表示する、プログラム。
(請求項10)
機械制御システム(1)から送信されたデータファイルから前記機械制御システム(1)に関する特定のシステムデータを抽出し、
前記システムデータをユーザ端末の画面に表示する、情報処理方法。
【符号の説明】
【0073】
1 機械制御システム
11 機械部
111 機械装置
111a 機械装置本体
111b コントローラ
111c アーム
111d 作業部
112 センサ
12 制御部
121 システムデータ生成部
13 制御システム通信部
2 データ抽出表示システム
21 制御部
211 データ抽出部
212 データ分割部
213 データ送信部
22 記憶部
221 データ記憶部
23 抽出表示システム通信部
VM 仮想マシン
3 ユーザ端末
31 制御部
311 操作情報受付部
312 表示部
32 記憶部
321 操作情報記憶部
33 入力部
34 出力部
35 端末通信部
4 ネットワーク
41 画面
42 デジタルダッシュボード
43 第1のプログレスバー
44 第1の目標値
45 第1の実績値
46 第2のプログレスバー
47 第2の目標値
48 第2の実績値





図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11