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特開2024-7770照明制御システム、端末装置およびマッピング方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007770
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】照明制御システム、端末装置およびマッピング方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/125 20200101AFI20240112BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20240112BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20240112BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20240112BHJP
【FI】
H05B47/125
H05B47/155
H05B47/19
H05B45/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109078
(22)【出願日】2022-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 翼
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA28
3K273QA29
3K273RA16
3K273SA21
3K273SA38
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA22
3K273TA47
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA66
3K273UA15
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】ユーザが照明器具を容易にマッピングすることができる照明制御システム、端末装置およびマッピング方法を得ることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る照明制御システムは、
本開示に係る照明制御システムは、複数の照明器具と、カメラを有する端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記複数の照明器具を前記カメラにより撮影し、前記複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の照明器具と、
カメラを有する端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、前記複数の照明器具を前記カメラにより撮影し、前記複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行うことを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記複数の照明器具を順番に点滅または点灯させる照明制御装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記照明制御装置は、前記複数の照明器具に複数の器具番号をそれぞれ付与し、前記複数の器具番号を前記端末装置に通知し、前記複数の器具番号の順で前記複数の照明器具を点滅または点灯させることを特徴とする請求項2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記複数の照明器具に複数の器具番号をそれぞれ付与し、前記複数の器具番号を前記端末装置に通知する照明制御装置を備え、
前記端末装置は前記複数の器具番号のうち、指定した器具番号に対応する照明器具を点滅または点灯させることを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記端末装置は表示部を有し、前記カメラで撮影された前記複数の照明器具の画像を前記表示部に表示し、前記画像上で前記複数の照明器具から少なくとも1つのマッピング対象の照明器具を選択可能に構成され、前記マッピング対象の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具のマッピングを行うことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項6】
カメラと、
複数の照明器具を前記カメラにより撮影し、前記複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項7】
複数の照明器具を端末装置のカメラにより撮影し、
前記カメラで撮影され、前記端末装置の表示部に表示された前記複数の照明器具の画像上で、前記複数の照明器具から少なくとも1つのマッピング対象の照明器具を選択し、
前記マッピング対象の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具を前記カメラで撮影し、
前記端末装置は、前記点滅または点灯状態の照明器具の撮影画像に基づき、前記点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行うことを特徴とするマッピング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明制御システム、端末装置およびマッピング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には照明制御システムにおけるマップを作成することができる照明制御システムが開示されている。この照明制御システムは、複数の照明器具と、コントローラと、複数の照明器具による照射面を撮影する画像センサと、表示体とを備える。コントローラの算出部は、1つの照明器具のみが点灯または消灯させられている状態で、画像センサが照射面を撮影することによって取得する画像内の輝度に基づいて、当該1つの照明器具の位置の算出を行う。算出部は、当該算出を複数の照明器具のそれぞれについて行うことで複数の照明器具のそれぞれの位置を算出する。コントローラの対応付け部は、当該算出を算出部が行う毎に当該1つの照明器具に予め設定されている識別情報を、当該位置を示す位置情報に対応付ける。コントローラの作成部は、対応付け部が識別情報を対応付けた位置情報が並べられたマップを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-195124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明制御システムでは、照射面の輝度から照明器具の位置を算出する。このため、他の光源等の影響により誤った算出を行う可能性、および、障害物等により正しい輝度が照射面に反映されない可能性がある。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、照明器具を容易にマッピングすることができる照明制御システム、端末装置およびマッピング方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明制御システムは、複数の照明器具と、カメラを有する端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記複数の照明器具を前記カメラにより撮影し、前記複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う。
【0007】
本開示に係る端末装置は、カメラと、複数の照明器具を前記カメラにより撮影し、前記複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う制御部と、を備える。
【0008】
本開示に係るマッピング方法は、複数の照明器具を端末装置のカメラにより撮影し、前記カメラで撮影され、前記端末装置の表示部に表示された前記複数の照明器具の画像上で、前記複数の照明器具から少なくとも1つのマッピング対象の照明器具を選択し、前記マッピング対象の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具を前記カメラで撮影し、前記端末装置は、前記点滅または点灯状態の照明器具の撮影画像に基づき、前記点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る照明制御システム、端末装置およびマッピング方法では、複数の照明器具をカメラにより撮影し、複数の照明器具のうち点滅または点灯状態の照明器具の位置情報を算出してマッピングを行う。従って、照明器具を容易にマッピングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る照明制御システムを説明する図である。
図2】実施の形態1に係る端末装置を説明する図である。
図3】実施の形態1に係る照明制御システムのブロック図である。
図4】実施の形態1に係るマッピング方法を示すフローチャートである。
図5】実施の形態1に係るマッピング時のシーケンスを示す図である。
図6】実施の形態1に係る複数の照明器具をカメラで撮影している状態を示す図である
図7】実施の形態1に係る端末装置でマッピング範囲を設定している状態を示す図である。
図8】実施の形態1に係る1つの照明器具をマッピングしている状態を示す図である。
図9】実施の形態1に係る1つの照明器具をマッピングしている状態における端末装置の表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施の形態に係る照明制御システム、端末装置およびマッピング方法について図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明制御システム50を説明する図である。照明制御システム50は、照明制御装置10と、複数の照明器具20a~20hと、カメラ36を有する端末装置30とを備える。複数の照明器具20a~20hおよび照明制御装置10は、例えば空間100の天井に設置される。照明制御システム50が備える照明器具の数は限定されず、1台以上であれば良い。
【0013】
図2は、実施の形態1に係る端末装置30を説明する図である。端末装置30は、例えばスマートフォンまたはタブレット等の情報端末である。端末装置30はディスプレイである表示部32と、ユーザからの操作を受け付ける操作部33を有する。表示部32と操作部33は、例えばタッチパネルとして構成される。表示部32には複数の照明器具20a~20hに対応するアイコン80が表示され、アイコン80にタッチすることで対応する照明器具の制御、設定等が可能となる。
【0014】
図3は、実施の形態1に係る照明制御システム50のブロック図である。図3では便宜上、複数の照明器具20a~20hの何れか1つとして照明器具20が示されている。照明制御装置10は、制御部11と、複数の照明器具20および端末装置30と無線通信するための通信部14と、記憶部15を備える。照明制御装置10と複数の照明器具20との通信は、無線でも有線でも良い。制御部11は、例えば通信部14で端末装置30から受信した無線信号に基づき、照明器具20の照明制御を行う。制御部11は、例えばマイコンまたはプロセッサである。記憶部15は、制御部11の制御に用いられるデータおよび制御部11の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。記憶部15は例えば不揮発性メモリである。
【0015】
照明器具20は、光源26と、光源26を点灯させる点灯回路28と、点灯回路28を制御する制御部21と、照明制御装置10と無線通信を行う通信部24と、記憶部25とを備える。光源26は例えばLEDモジュールである。電源部である点灯回路28は光源26、制御部21および通信部24に電力を供給する。制御部21は、例えば通信部24で受信した無線信号に応じて点灯回路28を制御して、光源26の点灯状態を制御する。制御部21は例えばマイコンまたはプロセッサである。記憶部25には、制御部21の制御に用いられるデータおよび制御部21の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。記憶部25は例えば不揮発性メモリである。
【0016】
端末装置30は、制御部31と、表示部32と、操作部33と、照明制御装置10と無線通信する通信部34と、記憶部35と、カメラ36を備える。制御部31は、操作部33での操作を通信部34から送信するための無線通信データに変換する。また制御部31は、複数の照明器具20のマッピング機能を有する。ここでマッピングとは、照明器具20の器具番号と位置情報とを対応付けることを示す。制御部31は、例えばマイコンまたはプロセッサである。記憶部35は、制御部31の制御に用いられるデータおよび制御部31の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。記憶部35は例えば不揮発性メモリである。表示部32には、通信部34で受信した情報、操作部33で受け付けた情報等に基づき、アイコン、文字等を表示する。
【0017】
次に、照明器具20のマッピング方法を説明する。図4は、実施の形態1に係るマッピング方法を示すフローチャートである。図5は、実施の形態1に係るマッピング時のシーケンスを示す図である。まず、端末装置30が照明制御装置10に対して、器具番号を設定するための器具番号設定信号を送信する。これによりマッピングが開始される。照明制御装置10は器具番号設定信号を受信すると、通信範囲内の照明器具20a~20hに検知信号を送信する(ステップ1)。検知信号を受信した照明器具20は、照明制御装置10に応答信号を送信する。さらに照明器具20は、検知信号を受信したことをユーザが目視で確認できるように、点滅する。
【0018】
照明制御装置10は、応答信号を受信した複数の照明器具20a~20hに複数の器具番号をそれぞれ付与する(ステップ2)。器具番号は、応答信号を受信した照明器具20a~20hの台数を最大値として、照明器具20a~20hにランダムに付与する。例えば照明器具20a~20hに1~8の器具番号をランダムに割り振る。図1には、一例として照明器具20a~20hに割り振られた器具番号が表示されている。器具番号は連続していなくても良く、照明器具20a~20hに異なる器具番号が割り当てられれば良い。照明制御装置10は、照明器具20a~20hの各々に、対応する器具番号を通知する。
【0019】
さらに照明制御装置10は、照明器具20a~20hに割り当てた複数の器具番号を端末装置30に通知する(ステップ3)。端末装置30は、通知された器具番号に対応するアイコン80を表示部32に表示する(ステップ4)。アイコン80は、例えば図2に示されるように、表示部32の下側に設けられたアイコン表示部32aに表示される。アイコン表示部32aにアイコン80を表示しきれない場合は、図2に示されるように画面を左右にスワイプすることで、表示しきれないアイコン80を表示することができる。なお、現段階では、照明器具20a~20hの位置と器具番号とが紐付けられていない。
【0020】
次に、マッピングしたい全ての照明器具20がカメラ36に映る位置に端末装置30を固定し、複数の照明器具20a~20hをカメラ36で撮影する。図6は、実施の形態1に係る複数の照明器具20a~20hをカメラ36で撮影している状態を示す図である。
【0021】
次に、端末装置30の制御部31は、カメラ36で撮影された複数の照明器具20a~20hの画像を表示部32に表示する。端末装置30は、複数の照明器具20a~20hの画像上で、複数の照明器具20a~20hから少なくとも1つのマッピング対象の照明器具20を選択可能に構成されている。
【0022】
図7は、実施の形態1に係る端末装置30でマッピング範囲を設定している状態を示す図である。ユーザは、カメラ36で撮影され、表示部32に表示された複数の照明器具20a~20hの画像上で、複数の照明器具20a~20hから少なくとも1つのマッピング対象の照明器具20を選択する。表示部32には、複数の照明器具20a~20hの画像に重なるように、マッピング範囲40が表示される。矢印90に示されるように、画像上でスワイプ等の操作をすることで、マッピング範囲40は伸縮し、所望のマッピング範囲を設定することができる(ステップ5)。マッピング範囲に含まれる照明器具20が、マッピング対象の照明器具20となる。ここでは照明器具20a~20hの全てがマッピング対象の照明器具20として選択されたとする。
【0023】
図7に示されるように、マッピング範囲40は画像上でマス目状に区切られて表示されても良い。
【0024】
次に、図4に示されるフローチャートの分岐Aについて説明する。照明制御装置10は、複数の照明器具20a~20hを器具番号順に点滅させる(ステップ6a)。端末装置30の制御部31は、マッピング対象の照明器具20a~20hのうち点滅状態の照明器具20をカメラ36で撮影する。制御部31は、撮影した画像に基づき、複数の照明器具20a~20hのうち点滅状態の照明器具20の位置情報を算出する。これにより、器具番号と、当該器具番号に対応する照明器具20の位置情報とを対応付けることができ(ステップ7)、マッピングを行うことができる。
【0025】
この制御について、さらに詳細に説明する。図8は、実施の形態1に係る1つの照明器具20dをマッピングしている状態を示す図である。照明制御装置10は、マッピング対象の照明器具20a~20hのうち、現在マッピング中の照明器具20d以外は消灯させる。端末装置30の制御部31は、複数の照明器具20a~20hをカメラ36により撮影する。カメラ36は、マッピング範囲内で点滅する照明器具20dの輝度を検出する。制御部31は、カメラ36の検出情報に基づき、点滅する照明器具20dの位置を特定する。
【0026】
端末装置30において、マッピング範囲40は複数のマスに区切られている。端末装置30の制御部11は、点滅する照明器具20dが何れのマスに配置されているかを判別し、照明器具20dの位置を特定できる。図1の例では照明器具20dの器具番号は4であるため、照明器具20a~20hのうち4番目に点滅する。端末装置30の制御部31は、4番目に点滅した照明器具20dの器具番号4と、位置情報とを紐付けることができる。制御部31は、器具番号と位置情報の対応関係を記憶部35に記憶する(ステップ7)。
【0027】
図9は、実施の形態1に係る1つの照明器具20dをマッピングしている状態における端末装置30の表示を示す図である。端末装置30の制御部31は、記憶部35に記憶した情報に基づき、器具番号と位置情報が紐付けられた照明器具20dに対応するアイコン80dを表示部32のマップ32b上に表示させる(ステップ8)。アイコン80dは、表示部32に表示されたマップ32b上において、照明器具20dの位置情報に対応する位置に表示される。なお、照明器具20dのマッピングが完了した状態では、器具番号1~3に対応する照明器具20a、20f、20eのマッピングが完了している。このため表示部32のマップ32b上には、照明器具20a、20f、20eに対応するアイコン80a、80f、80eも表示されている。また、マッピングが完了していない照明器具20b、20c、20g、20hに対応するアイコン80b、80c、80g、80hはアイコン表示部32aに残されている。
【0028】
複数の照明器具20a~20hが器具番号順に点滅することで、照明器具20a~20h全てのマッピングを順番に行うことができる。マッピング対象の全ての照明器具20a~20hのマッピングが完了したら(ステップ9)、端末装置30のマップ上で照明器具20a~20hのアイコンを操作することで、所望の照明器具20の調光率等の設定を行うことができる。
【0029】
ステップ9の状態では、照明器具20a~20hには連番の器具番号が付与されている。ステップ10として、ユーザが端末装置30を操作して、器具番号を修正しても良い。この場合、図5に示されるように、端末装置30は照明器具20a~20hの新しい器具番号を照明制御装置10に送信する。新しい器具番号を設定する順番は、例えば現在の器具番号の順である。新しい器具番号を受信した照明制御装置10は、受信した新しい器具番号を対応する照明器具20a~20hに送信する。新しい器具番号を受信した照明器具20a~20hは照明制御装置10に応答信号を送信する。以上でマッピングが終了する。
【0030】
この後、端末装置30は新しい器具番号を指定して照明制御装置10に調光率等を送信したとする。照明制御装置10は、受信した調光率を、指定された器具番号に対応する照明器具20に調光指示として送信する。これにより、指定された器具番号に対応する照明器具20の調光率等が制御される。調光指示を受信した照明器具20は、照明制御装置10に応答信号を送信する。
【0031】
ここでは、器具番号が割り振られた全ての照明器具20a~20hがマッピング対象として選択される例を説明した。例えばマッピング対象の照明器具20として照明器具20a~20dのみが選択された場合、照明器具20a~20hのうちマッピング対象の照明器具20a~20dが点滅したときに位置情報の算出が行われる。照明器具20a~20hのうちマッピング対象ではない照明器具20e~20hが点滅したときには、位置情報の算出は行われない。
【0032】
次に図4の分岐Bについて説明する。照明制御装置10が照明器具20a~20hに器具番号を付与してマッピング範囲を選択した後(ステップ2~5)、分岐Bのように、任意で器具番号を選択してマッピングを行っても良い。このとき、ユーザはアイコン表示部32aから未マッピングの器具番号を任意で選択する。なお、分岐A、Bの何れを選択するかは、例えば端末装置30からユーザが選択できる。端末装置30は複数の器具番号のうち、ユーザが指定した器具番号に対応する照明器具20を点滅させるように、照明制御装置10に指示する(ステップ6b)。これにより、照明制御装置10は、指定された器具番号に対応する照明器具20を点滅させ、他の照明器具20を消灯させる。
【0033】
これにより、分岐Aのステップ7と同様に、端末装置30の制御部31は、点滅する照明器具20の器具番号と、位置情報とを紐付けることができる。制御部31は、器具番号と位置情報の対応関係を記憶部35に記憶する。また、端末装置30は、分岐Aのステップ8と同様に、器具番号と位置情報が紐付けられた照明器具20に対応するアイコンを表示部32のマップ32b上に表示させる。ステップ6b~8は、マッピングしたい照明器具20のマッピングが完了するまで繰り返される。
【0034】
なお、分岐Bのステップ9でマッピングしていない照明器具20が存在する場合、分岐A、Bどちらかを選択して、再度マッピングをすることができる。同様に、分岐Aのステップ9でマッピングしていない照明器具20が存在する場合、分岐A、Bどちらかを選択して、再度マッピングをすることができる。
【0035】
以上から、本実施の形態では、複数の照明器具20をカメラ36により撮影し、複数の照明器具20のうち点滅状態の照明器具20の位置情報を算出してマッピングを行う。従って、例えば各照明器具の下にユーザが移動して一台ずつマッピングを行うマッピング方法と比較して、照明器具20を容易にマッピングすることができる。また、本実施の形態では、照明器具20の照射面では無く、照明器具20をカメラ36により撮影して位置情報を算出する。このため、他の光源等の影響により誤った算出を行うことを抑制でき、精度よくマッピングを行うことができる。
【0036】
本実施の形態では、ユーザによりマッピング範囲40が設定された。このとき、器具番号を付与された照明器具20のうち、マッピング対象であり、かつ、点滅状態の照明器具20のマッピングが行われる。この変形例として、マッピング範囲はユーザが設定しなくても良い。この場合、例えばカメラ36で撮影された範囲の全てがマッピング範囲40として設定されても良い。
【0037】
また、照明制御装置10はマッピング対象の照明器具20を点滅させた。この変形例として、照明制御装置10はマッピング対象の照明器具20を点灯させても良い。マッピング対象の照明器具20の状態は、カメラ36により他の照明器具20の状態と判別可能であれば良い。
【0038】
また、端末装置30により各照明器具20との通信および制御が可能であれば、照明制御装置10の機能は端末装置30に統合されても良い。つまり、照明制御装置10は設けられなくても良い。
【0039】
なお、本実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
【符号の説明】
【0040】
10 照明制御装置、11 制御部、14 通信部、15 記憶部、20、20a~20h 照明器具、21 制御部、24 通信部、25 記憶部、26 光源、28 点灯回路、30 端末装置、31 制御部、32 表示部、32a アイコン表示部、32b マップ、33 操作部、34 通信部、35 記憶部、36 カメラ、40 マッピング範囲、50 照明制御システム、80 アイコン、100 空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9