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  • 特開-シート製造装置およびシート製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077879
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】シート製造装置およびシート製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20240603BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190091
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】高野 健
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA53
5F131CA32
5F131CA53
5F131DA33
5F131DA42
5F131DB51
5F131EA07
5F131EB01
5F131EB11
5F131EB31
5F131EB78
(57)【要約】
【課題】接着シートの形成不良を防止することができるシート製造装置およびシート製造方法を提供する。
【解決手段】シート製造装置EAは、帯状の接着シート基材ABを繰り出す繰出手段10と、繰出手段10で繰り出される接着シート基材ABに切込CUを形成し、当該切込CUで仕切られた領域に接着シートASを形成する切断刃23を備えた接着シート形成手段20と、接着シート基材ABを吸引する吸引口32Cを有し、接着シート基材ABを切断刃23に押し付ける押し付け手段30とを備え、押し付け手段30は、接着シート基材ABを切断刃23に押し付けない位置に吸引口32Cが設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の接着シート基材を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記接着シート基材に切込を形成し、当該切込で仕切られた領域に接着シートを形成する切断刃を備えた接着シート形成手段と、
前記接着シート基材を吸引する吸引口を有し、前記接着シート基材を前記切断刃に押し付ける押し付け手段とを備え、
前記押し付け手段は、前記接着シート基材を前記切断刃に押し付けない位置に前記吸引口が設けられていることを特徴とするシート製造装置。
【請求項2】
前記押し付け手段は、前記接着シート基材における繰出方向に直交する幅方向の両端部を吸引する位置に前記吸引口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項3】
帯状の接着シート基材を繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記接着シート基材に切断刃で切込を形成し、当該切込で仕切られた領域に接着シートを形成する接着シート形成工程と、
前記接着シート基材を吸引口で吸引しつつ、前記接着シート基材を前記切断刃に押し付ける押し付け工程とを実施し、
前記押し付け工程では、前記接着シート基材を前記切断刃に押し付けない位置で前記吸引口によって前記接着シート基材を吸引することを特徴とするシート製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート製造装置およびシート製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接着シート基材に切込を形成して当該接着シート基材に接着シートを形成し、当該接着シートを製造するシート製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-55363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたロータリーカッタ1(シート製造装置)では、原反50(接着シート基材)を刃11(切断刃)に押し付けるアンビルロール20(押し付け手段)において、接着シート基材を切断刃に押し付ける位置に吸引孔21(吸引口)があると、当該吸引口に接着シート基材が逃げ込むため、接着シート基材に対する切断刃の切込量が不足し、製品51(接着シート)が切れ端53や他の接着シートと部分的に繋がった状態となり、接着シートの形成不良が生じるという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、接着シートの形成不良を防止することができるシート製造装置およびシート製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接着シート基材を切断刃に押し付けない位置に吸引口が設けられているので、当該吸引口に接着シート基材が逃げ込むことがなくなり、接着シート基材に対する切断刃の切込量が不足することを抑制し、接着シートの形成不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るシート製造装置を備えたシート貼付装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
シート製造装置EAは、帯状の接着シート基材ABを繰り出す繰出工程を実施する繰出手段10と、繰出手段10で繰り出される接着シート基材ABに切込CUを形成し、当該切込CUで仕切られた領域に接着シートASを形成する切断刃23を備えた接着シート形成工程を実施する接着シート形成手段20と、接着シート基材ABを吸引する吸引口32Cを有し、接着シート基材ABを切断刃23に押し付ける押し付け工程を実施する押し付け手段30とを備えている。
なお、本実施形態のシート製造装置EAは、接着シート基材ABから接着シートASを抜き取って供給する供給工程を実施する供給手段40とでシート供給装置EA1を形成し、さらに、供給手段40と、被着体WKに接着シートASを押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ50とでシート貼付装置EA2を形成して、被着体WKを支持する支持手段60の近傍に配置されている。
【0011】
繰出手段10は、剥離シートRLに接着シート基材ABが仮着された原反RSを支持する支持ローラ11と、原反RSを案内するガイドローラ12と、駆動機器としての回動モータ13Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ13Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ13と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EA2の自動運転が行われている間、ピンチローラ13Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ14とを備えている。
【0012】
接着シート形成手段20は、駆動機器としての回動モータ21の出力軸21Aに支持されたダイカットローラ22と、ダイカットローラ22の外周面に支持され、接着シート基材ABに切込CUを形成する切断刃23とを備えている。
本実施形態の場合、切断刃23は、閉ループ状とされ、接着シート基材AB側から剥離シートRLにまで達する切込CUを形成することで、当該切込CUの内側に接着シートASを形成するとともに、当該切込CUの外側に不要シートUSを形成するようになっている。
【0013】
押し付け手段30は、接着シート基材ABを切断刃23に押し付けない位置に吸引口32Cが設けられている。すなわち、押し付け手段30は、駆動機器としての回動モータ31と、回動モータ31の出力軸31Aに支持され、内部に吸引路32Aが形成されたアンビルローラ32と、吸引路32Aに回転継手33Aおよび配管33Bを介して連通する減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段33とを備えている。
本実施形態のアンビルローラ32は、当該アンビルローラ32の軸方向の両端部に形成され、吸引路32Aに連通する凹部32Bと、表面が当該アンビルローラ32の外周面と一致するように凹部32B内に配置され、複数の吸引口32Cが形成された多孔質部材32Dとを備え、図1中AAを付した図中二点鎖線に示すように、アンビルローラ32の外周面における切断刃23と対向する領域よりも軸方向外側であって、接着シート基材ABにおける繰出方向に直交する幅方向の両端部を吸引する位置に吸引口32Cが設けられている。
【0014】
供給手段40は、剥離縁41Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離して供給する剥離手段としての剥離板41を備えている。
【0015】
支持手段60は、駆動機器としてのリニアモータ61と、リニアモータ61のスライダ61Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面62Aを有するテーブル62とを備えている。
【0016】
以上のシート製造装置EAを備えたシート貼付装置EA2の動作を説明する。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA2に対し、当該シート貼付装置EA2の使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力すると、押し付け手段30が減圧手段33を駆動し、多孔質部材32Dでの原反RSの吸引を開始する。次いで、繰出手段10、接着シート形成手段20および押し付け手段30が回動モータ13A、21、31を駆動し、原反RSを繰り出すと、接着シート基材ABがアンビルローラ32によって切断刃23に押し付けられ、当該接着シート基材ABに切断刃23の形状に対応した切込CUが形成されて接着シートASと不要シートUSとが形成される。その後、図1に示すように、先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板41の剥離縁41Aで所定長さ剥離されると、繰出手段10、接着シート形成手段20および押し付け手段30が回動モータ13A、21、31の駆動を停止する。
【0017】
次に、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、支持面62A上の所定の位置に被着体WKを載置すると、支持手段60が図示しない減圧手段を駆動し、支持面62Aでの被着体WKの吸着保持を開始する。そして、支持手段60がリニアモータ61を駆動し、テーブル62を左方へ移動させ、当該テーブル62が所定の位置に到達すると、繰出手段10、接着シート形成手段20および押し付け手段30が回動モータ13A、21、31を駆動し、テーブル62の移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、接着シートASは、剥離シートRLから剥離されることで接着シート基材ABから抜き取られ、当該接着シート基材ABから抜き取られた接着シートASは、図1中二点鎖線で示すように、押圧ローラ50によって被着体WKに押圧されて貼付される。次いで、接着シートAS全体が被着体WKに貼付され、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板41の剥離縁41Aで所定長さ剥離されると、繰出手段10、接着シート形成手段20および押し付け手段30が回動モータ13A、21、31の駆動を停止する。その後、テーブル62が押圧ローラ50の左方所定位置に到達すると、支持手段60がリニアモータ61の駆動を停止した後、図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面62Aでの被着体WKの吸着保持を解除する。次に、使用者または図示しない搬送手段が、接着シートASが貼付された被着体WKを次工程に搬送すると、支持手段60がリニアモータ61を駆動し、テーブル62を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0018】
以上のような実施形態によれば、接着シート基材ABを切断刃23に押し付けない位置に吸引口32Cが設けられているので、当該吸引口32Cに接着シート基材ABが逃げ込むことがなくなり、接着シート基材ABに対する切断刃23の切込量が不足することを抑制し、接着シートASの形成不良を防止することができる。
【0019】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
【0020】
例えば、繰出手段10は、剥離シートRLに仮着されていない接着シート基材ABを繰り出してもよいし、支持ローラ11やガイドローラ12等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RS、接着シート基材AB、剥離シートRL、不要シートUSを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSや接着シート基材ABを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、剥離シートRLや不要シートUSを巻回することなくファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLや不要シートUSを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよい。
【0021】
接着シート形成手段20は、接着シート基材ABの幅方向の一端から他端にわたって切込を形成する切断刃を備え、当該切込で仕切られた領域に接着シートASを形成してもよいし、ダイカットローラ22の外周面に複数の切断刃23が備わっていてもよいし、ダイカットローラ22に直接切断刃23が形成されていてもよいし、ダイカットローラ22に対して着脱可能な切断刃23が備わっていてもよいし、出力軸で回動モータ21を支持する直動モータ等の駆動機器によって、切断刃23を接着シート基材ABに離間接近させて接着シートASを形成してもよいし、ダイカットローラ22以外の例えば平坦な板に切断刃23が支持されていてもよいし、外縁形状が円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形等の接着シートASを形成可能な切断刃23が備わっていてもよい。
【0022】
押し付け手段30は、凹部32Bおよび多孔質部材32Dがアンビルローラ32の外周面に断続して設けられていてもよいし、凹部32Bおよび多孔質部材32Dに代えてまたは併用して、アンビルローラ32の外周面に吸引口32Cが直接形成されていてもよいし、剥離シートRLを介さずに接着シート基材ABを直接切断刃23に押し付けてもよいし、接着シート基材ABにおける繰出方向に直交する幅方向の一端部のみを吸引する位置に吸引口32Cが設けられていてもよいし、他端部のみを吸引する位置に吸引口32Cが設けられていてもよい。
押し付け手段30は、アンビルローラ32の外周面における切断刃23と対向する領域内であって、例えば、切断刃23が形成する閉ループ状の切込CUの内側となる位置や、当該閉ループ状の切込CUの外側であって接着シート基材ABの幅方向の両端部でない位置に吸引口32Cが形成されていてもよく、この場合、切断刃23が吸引口32C上に位置しないようにダイカットローラ22とアンビルローラ32との回転を調整すればよい。
吸引口32Cの形状は、特に限定されず、その断面形状や開口形状が円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形の他、溝状形状や焼結によって形成された孔形状等どのような形状であってもよい。
【0023】
供給手段40は、剥離シートRLに仮着されていない接着シート基材ABが採用された場合(剥離シートRLに仮着されている接着シート基材ABが採用された場合でも)、例えば、剥離板41に代えてまたは併用して、駆動機器としての直動モータと、直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な接着シート保持部材とを備えたものを採用し、当該接着シート保持部材で保持した接着シートASを接着シート基材ABから抜き取って供給してもよいし、本発明のシート製造装置EA、シート供給装置EA1またはシート貼付装置EA2に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で接着シートASを供給してもよい。
【0024】
押圧手段は、駆動機器としての直動モータと、直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な保持部材とを備え、当該保持部材で保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する構成を採用してもよいし、シート製造装置EAや押圧ローラ50等を天地反転して配置したり横置きに配置したりして、被着体WKの下面や側面等に接着シートASを押圧して貼付するように構成してもよいし、押圧ローラ50を被着体WKに離間接近させる押圧部材接離手段としての駆動機器を採用し、被着体WKにストレスがかかったり損傷したりすることを防止するようにしてもよいし、本発明のシート製造装置EA、シート供給装置EA1またはシート貼付装置EA2に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で被着体WKに接着シートASを押圧して貼付してもよい。
【0025】
支持手段60は、支持面62Aで吸着保持ができないテーブル62が採用されてもよいし、本発明のシート製造装置EA、シート供給装置EA1またはシート貼付装置EA2に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で被着体WKを移動させてもよい。
【0026】
シート製造装置EAは、単体で用いられてもよいし、供給手段40とで形成されたシート供給装置EA1単体で用いられてもよく、例えば、シート供給装置EA1は、接着シート基材ABから抜き取った接着シートASを押圧手段以外の例えば、公知の印刷装置や検査装置等の他の装置に供給したり、使用者に供給したりしてもよい。
【0027】
接着シート基材AB、接着シートASおよび被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シート基材AB、接着シートASおよび被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シート基材ABは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シート基材ABが採用された場合は、接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、接着シート基材ABは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0028】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、帯状の接着シート基材を繰り出すものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0029】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0030】
EA…シート製造装置
10…繰出手段
20…接着シート形成手段
23…切断刃
30…押し付け手段
32C…吸引口
AB…接着シート基材
AS…接着シート
CU…切込
図1