(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077966
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】端末装置、及び操作用送信プログラム
(51)【国際特許分類】
E06B 9/68 20060101AFI20240603BHJP
【FI】
E06B9/68 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190232
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】長田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】板井 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】向井 千晶
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042AA01
2E042CA01
2E042CA15
2E042CB06
2E042DA01
(57)【要約】
【課題】端末装置の使用性を高めることが可能になる、端末装置、及び操作用送信プログラムを提供すること。
【解決手段】
端末装置100は、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な装置であって、操作画面を表示することが可能な端末側表示部103と、操作表示状態において、操作画面を介して第1操作の入力と、第2操作の入力とが受け付けられた場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置に送信させる送信制御部107cと、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置であって、
前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、
前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、
を備える端末装置。
【請求項2】
前記操作画面は、
前記開閉体を開放移動させるための開放操作の入力を受け付ける開放ボタン、
前記開閉体を閉鎖移動させるための閉鎖操作の入力を受け付ける閉鎖ボタン、又は/及び
前記開閉体の開閉移動を停止させるための停止操作の入力を受け付ける停止ボタンを有し、
前記送信制御手段は、少なくとも前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンのいずれかを介して前記第1操作の入力が受け付けられると共に、前記操作画面を介して前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開放操作又は前記閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記送信制御手段は、前記停止ボタンを介して前記第1操作の入力が受け付けられた場合には、前記第2操作の入力が前記操作画面を介して受け付けられたか否かに関わらず、前記停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記停止操作に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン、前記閉鎖ボタン、又は前記停止ボタンに対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、
前記第2操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることである、
請求項2又は3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記送信制御手段は、
前記第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させ、
前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられない場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させない、
請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段を備える、
請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第1報知手段は、
前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第1報知情報を前記表示手段に表示させ、
前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過した後、又は/及び前記所定時間が経過する前に前記第2操作が受け付けられた後に、前記第1報知情報を非表示にさせる、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記送信制御手段は、
前記第1操作の入力が受け付けられてから前記第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、前記第2操作に関する操作案内を示す操作案内情報を表示する操作案内画面をさらに前記表示手段に表示させ、
前記第2操作の入力が受け付けられた後に、前記操作案内画面を非表示にさせる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項10】
建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置に実行させるための操作用送信プログラムであって、
コンピュータを、
前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、
前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、
として機能させる操作用送信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、及び操作用送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の開口部に設けられる複数のシャッター装置の開閉体を端末装置を介して遠隔操作するための技術の一つとして、端末装置の表示部に表示された各種の操作ボタン(例えば、開ボタン、閉ボタン、停止ボタン)が端末装置のユーザによってタッチ操作されると、端末装置から送信された操作信号に基づいて開閉体を開閉移動させる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、端末装置の表示部に表示された各種の操作ボタンが端末装置のユーザによってタッチ操作されるだけで、端末装置から操作信号が送信されるので、例えば、端末装置のユーザが誤って上記操作ボタンが操作された場合にも、端末装置から操作信号が送信されて、当該操作信号に基づいて開閉体を開閉移動させることになることから、端末装置の使用性を高めることが難しくなるという問題があった。よって、端末装置の使用性を高める観点からは、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、端末装置の使用性を高めることが可能になる、端末装置、及び操作用送信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の端末装置は、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置であって、前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の端末装置は、請求項1に記載の端末装置において、前記操作画面は、前記開閉体を開放移動させるための開放操作の入力を受け付ける開放ボタン、前記開閉体を閉鎖移動させるための閉鎖操作の入力を受け付ける閉鎖ボタン、又は/及び前記開閉体の開閉移動を停止させるための停止操作の入力を受け付ける停止ボタンを有し、前記送信制御手段は、少なくとも前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンのいずれかを介して前記第1操作の入力が受け付けられると共に、前記操作画面を介して前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開放操作又は前記閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる。
【0008】
請求項3に記載の端末装置は、請求項2に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記停止ボタンを介して前記第1操作の入力が受け付けられた場合には、前記第2操作の入力が前記操作画面を介して受け付けられたか否かに関わらず、前記停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記停止操作に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる。
【0009】
請求項4に記載の端末装置は、請求項2又は3に記載の端末装置において、前記第1操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン、前記閉鎖ボタン、又は前記停止ボタンに対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、前記第2操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることである。
【0010】
請求項5に記載の端末装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させ、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられない場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させない。
【0011】
請求項6に記載の端末装置は、請求項5に記載の端末装置において、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段を備える。
【0012】
請求項7に記載の端末装置は、請求項6に記載の端末装置において、前記第1報知手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第1報知情報を前記表示手段に表示させ、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過した後、又は/及び前記所定時間が経過する前に前記第2操作が受け付けられた後に、前記第1報知情報を非表示にさせる。
【0013】
請求項8に記載の端末装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段を備える。
【0014】
請求項9に記載の端末装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、前記第2操作に関する操作案内を示す操作案内情報を表示する操作案内画面をさらに前記表示手段に表示させ、前記第2操作の入力が受け付けられた後に、前記操作案内画面を非表示にさせる。
【0015】
請求項10に記載の操作用送信プログラムは、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置に実行させるための操作用送信プログラムであって、コンピュータを、前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の端末装置、又は請求項10に記載の操作用送信プログラムによれば、操作画面を表示することが可能な表示手段と、操作表示状態において、操作画面を介して第1操作の入力と、第2操作の入力とが受け付けられた場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させる送信制御手段と、を備えるので、操作画面上の操作ボタンを介して開閉装置の開閉操作の入力が受け付けられるだけで操作信号を送信する場合に比べて、開閉装置に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を高めることができる。
【0017】
請求項2に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、少なくとも開放ボタン又は閉鎖ボタンのいずれかを介して第1操作の入力が受け付けられると共に、操作画面を介して第2操作の入力が受け付けられた場合には、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を一層高めることができる。
【0018】
請求項3に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、停止ボタンを介して第1操作の入力が受け付けられた場合には、第2操作の入力が操作画面を介して受け付けられたか否かに関わらず、停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、停止操作に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力に比べて、停止操作の入力を迅速に受け付けることできる。よって、開閉体の開閉移動を迅速に停止させることができ、端末装置を用いて開閉装置を操作する際の安全性を確保しやすくなる。
【0019】
請求項4に記載の端末装置によれば、第1操作の入力が受け付けられることは、開放ボタン、閉鎖ボタン、又は停止ボタンに対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、第2操作の入力が受け付けられることは、開放ボタン又は閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることであるので、第1操作及び第2操作が同一の操作である場合に比べて、第1操作又は第2操作の入力が誤って受け付けられることを防止できる。さらに、第2操作が開放ボタン又は閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作であるため、第2操作の入力が誤って受け付けられることを比較的防止しやすくなる。以上のことから、端末装置の使用性をさらに一層高めることができる。
【0020】
請求項5に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられた場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられない場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させないので、第1操作の入力が受け付けられた後に第2操作の入力が無制限に受け付けられる場合に比べて、開閉装置に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を一層高めることができる。
【0021】
請求項6に記載の端末装置によれば、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段を備えるので、第1報知情報を報知でき、端末装置のユーザが入力可能状態であることを把握することが可能となる。
【0022】
請求項7に記載の端末装置によれば、第1報知手段は、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第1報知情報を表示手段に表示させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過した後、又は/及び所定時間が経過する前に第2操作が受け付けられた後に、第1報知情報を非表示にさせるので、第1報知情報を視認でき、端末装置のユーザが入力可能状態であることを把握しやすくなる。また、第1報知情報の表示及び非表示により、入力可能状態であるか否かを把握でき、状況に応じた措置(例えば、入力可能状態でない場合には、第1操作及び第2操作を再入力すること等)を端末装置のユーザが講じることが可能となる。
【0023】
請求項8に記載の端末装置によれば、操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段を備えるので、第2報知情報を報知でき、操作指示情報が送信されたことを端末装置のユーザが把握することが可能となる。
【0024】
請求項9に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、第1操作の入力が受け付けられてから第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、操作案内情報を表示する操作案内画面をさらに表示手段に表示させ、第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面を非表示にさせるので、操作案内情報を表示させることができ、第2操作を正確に行うことができる。また、第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面を非表示にでき、操作案内画面によって端末装置の他の操作又は/及びその他の情報の表示が阻害されることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施の形態に係る開閉装置及び端末装置を概念的に示す図である。
【
図2】制御ユニットの電気的構成を示したブロック図である。
【
図5】端末装置の電気的構成を示したブロック図である。
【
図7】実施の形態に係る制御処理のフローチャートである。
【
図8】
図7に続く制御処理のフローチャートである。
【
図9】操作画面の表示例を示す図であり、(a)は巻取式の開閉装置に対応する操作画面、(b)はオーバースライダー式の開閉装置に対応する操作画面である。
【
図12】初期設定処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1初期設定画面を示す図、(b)は第2初期設定画面を示す図、(c)は第3初期設定画面を示す図である。
【
図13】端末装置の登録処理のフローチャートである。
【
図14】制御ユニットの登録処理のフローチャートである。
【
図17】登録処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1登録画面を示す図、(b)は第2登録画面を示す図、(c)は第3登録画面を示す図である。
【
図18】端末装置の操作処理のフローチャートである。
【
図19】制御ユニットの操作処理のフローチャートである。
【
図21】開閉変更処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1開閉変更画面を示す図、(b)は第2開閉変更画面を示す図、(c)は第3開閉変更画面を示す図、(d)は第4開閉変更画面を示す図である。
【
図22】端末装置の引継処理のフローチャートである。
【
図23】制御ユニットの引継処理のフローチャートである。
【
図24】引継処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1引継画面を示す図、(b)は第2引継画面を示す図、(c)は第3引継画面を示す図、(d)は第4引継画面を示す図である。
【
図25】端末装置の第1削除処理のフローチャートである。
【
図26】制御ユニットの第1削除処理のフローチャートである。
【
図27】第1削除処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1削除開閉選択画面を示す図、(b)は第1削除端末選択画面を示す図、(c)は第1削除確認画面を示す図、(d)は第1削除完了画面を示す図である。
【
図28】端末装置の第2削除処理のフローチャートである。
【
図29】制御ユニットの第2削除処理のフローチャートである。
【
図30】第2削除処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第2削除開閉選択画面を示す図、(b)は第2削除確認画面を示す図、(c)は第2削除完了画面を示す図である。
【
図31】端末装置の変更処理のフローチャートである。
【
図32】制御ユニットの変更処理のフローチャートである。
【
図33】変更処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1変更画面を示す図、(b)は第2変更画面を示す図、(c)は第3変更画面を示す図、(d)は第4変更画面を示す図である。
【
図34】端末装置の履歴確認処理のフローチャートである。
【
図35】制御ユニットの履歴確認処理のフローチャートである。
【
図36】履歴確認処理時の端末側表示部の表示例を示す図であり、(a)は第1履歴確認画面を示す図、(b)は第2履歴確認画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る端末装置、及び操作用送信プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置、及び当該端末装置に実行させるための操作用送信プログラムに関するものである。
【0028】
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。
【0029】
また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。
【0030】
また、開閉装置は、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる装置であり、例えば、重量シャッター等を電動駆動可能な全ての形式のシャッター装置(一例として、巻取式のシャッター装置、オーバースライダー式のシャッター装置)、自動ドア、扉装置、及び窓装置を含む概念である。また、開閉装置の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向、前後方向等が該当する。
【0031】
また「開閉体の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。
【0032】
このうち、「全閉状態」とは、開閉体によって開口部を全閉した状態であり、この全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体によって開口部を全開した状態であり、この全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体が全閉位置と全開位置との間に位置している状態であり、半開状態における開閉体の位置を「半開位置」と称する。
【0033】
また、「開閉装置に関する操作」とは、例えば、開閉装置の開閉体を開閉移動させる操作(一例として、開閉体の開放移動、閉鎖移動、又は/及び開閉移動の停止する操作)、又は/及び後述する付属機器の操作を含む概念である。
【0034】
「端末装置」の具体的な種類については任意であるが、例えば、携帯端末(一例として、スマートフォン、タブレット端末)、据置型のパーソナルコンピュータ、開閉装置専用のリモコンを含む概念である。
【0035】
以下、実施の形態では、開閉装置が、マンションの如き建物のガレージの入出口に設けられた上下開閉式の電動シャッター(具体的には、巻取式の電動シャッター)であり、端末装置がスマートフォンである場合について説明する。
【0036】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0037】
(構成)
最初に、実施の形態に係る端末装置100であって、後述の制御システムを構成する端末装置100の構成と、端末装置100が適用される開閉装置1の構成とについて説明する。
【0038】
以下の説明では、
図1のX方向を開閉装置1の左右方向(-X方向を開閉装置1の左方向、+X方向を開閉装置1の右方向)、
図1のY方向を開閉装置1の上下方向(+Y方向を開閉装置1の上方向、-Y方向を開閉装置1の下方向)、X方向及びY方向に直交する方向を前後方向(
図1の紙面の手前側に至る方向を開閉装置1の前方向(建物の屋外側の方向)、
図1の紙面の奥側に至る方向を開閉装置1の後方向(建物の屋内側の方向))と称する。
【0039】
開閉装置1は、建物の躯体2(例えば、建物の壁等)に少なくとも1つ以上設けられた開口部3であって(実施の形態では、複数の開口部3が設けられている)、建物に後述の滞在者Mが出入りするための開口部3を開閉するための装置である。この開閉装置1は、複数の開口部3の各々にそれぞれ設置されており、
図1に示すように、概略的に、収納部10、ガイドレール20、開閉体30、開閉機40、巻取軸(図示省略)、及び開閉側制御システム50を備えている。なお、開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
【0040】
ここで、「滞在者M」とは、建物に滞在する人を意味し、例えば、建物の住居者や管理者等が該当する。
【0041】
また、この開閉装置1を構成する各構成要素の接続形態については、以下に示す通りに設定している。
【0042】
すなわち、後述する開閉側制御システム50の制御ユニット60は、開閉機40、後述する開閉側制御システム50の操作部51、位置検知部52、回転数検知部53、及び受信部56の各々と配線4を介して電気的に接続されている。これにより、後述する制御ユニット60と、開閉機40、後述する操作部51、後述する位置検知部52、後述する回転数検知部53、又は後述する受信部56との相互間で通信又は電力供給を直接的又は間接的に行うことができる。
【0043】
なお、開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
【0044】
(構成-収納部)
収納部10は、開閉装置1の各部を収納するための中空体である。
図1に示すように、この収納部10は、建物の壁における開口部3の上端部よりも上方に設置されている。また、この収納部10の内部には、開閉機40、巻取軸、並びに、後述する開閉側制御システム50の位置検知部52、回転数検知部53、受信部56、及び制御ユニット60が収容されていると共に、巻取軸にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も、収納部10の内部に収容される。
【0045】
(構成-ガイドレール)
ガイドレール20は、開閉体30を開口部3の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、開閉装置1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、建物の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
【0046】
(構成-開閉体)
開閉体30は、巻取軸によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体30の開閉状態を全開状態、全閉状態、又は半開状態とする遮蔽手段である。この開閉体30は、
図1に示すように、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。
【0047】
また、この開閉体30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。
【0048】
また、この開閉体30の閉鎖方向側の端部(具体的には、開閉体30の下端部。以下、「閉鎖方向側端部」と称する。)には、座板32が接続されている。この座板32は、全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の閉鎖方向側端部の左右方向全長にわたって形成されている。
【0049】
(構成-開閉機)
開閉機40は、巻取軸の回転を制御することによって開閉体30を電動で開閉移動させる駆動手段である。この開閉機40は、例えば公知の開閉機等によって構成されており、
図1に示すように、収納部10の内部において、巻取軸の近傍位置に設けられている。
【0050】
(構成-開閉装置-巻取軸)
巻取軸は、開閉体30を閉鎖移動又は開放移動させるための回動軸である。この巻取軸は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、左右方向に沿って設置されている。
【0051】
また、この巻取軸には開閉体30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を閉鎖移動又は開放移動させることができる。また、この巻取軸の左端部(又は右端部)がチェーン(図示省略)を介して開閉機40の出力軸に連結されているので、開閉機40の出力軸の回転に伴って巻取軸を回転させることができる。
【0052】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム)
開閉側制御システム50は、開閉装置1を制御するためのものであり、
図1に示すように、操作部51、位置検知部52、回転数検知部53、座板スイッチ54、送信部55、受信部56、及び制御ユニット60を備えている。
【0053】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-操作部)
操作部51は、開閉装置1に関する操作を行う操作手段である。この操作部51は、例えば公知のシャッター装置用の操作手段(一例として、有線式又は無線式の操作装置等)を用いて構成され、
図1に示すように、収納部10の外部において、開口部3の近傍位置、且つ、滞在者Mが操作可能な位置に設けられている。
【0054】
ここで、「開閉装置1に関する操作」とは、実施の形態では、開閉装置1の開閉体30の開閉操作(具体的には、開放操作、閉鎖操作、停止操作)又は/及び開閉装置1に付属している付属機器(図示省略)の操作等を含む概念である。
【0055】
また、「付属機器」とは、例えば、開閉装置1又は/及びその近傍領域を照らすための照明装置(一例として、公知の照明器具)、又は/及び、操作部51を収容する収容部の蓋部又は開閉体30を施錠するための施錠装置(一例として、公知の電気錠)等が該当するが、実施の形態では、照明装置として説明する。
【0056】
また、「付属機器の操作」とは、例えば、照明装置の点消灯操作、又は/及び施錠装置の施解錠操作等が該当するが、実施の形態では、照明装置の点消灯操作として説明する。
【0057】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-位置検知部、回転数検知部)
位置検知部52は、開閉体30の位置(具体的には、開閉体30の下端部の位置)を検知し、当該検知した位置を示す信号(以下、「位置信号」と称する)を所定周期で出力するための検知手段である。回転数検知部53は、開閉機40の駆動部の回転数(以下、「駆動部の回転数」と称する。)を検知し、当該検知した回転数を示す信号(以下、「回転数信号」と称する)を所定周期で出力するための検知手段である。これら位置検知部52及び回転数検知部53の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、位置検知部52及び回転数検知部53の両方の機能を有するホールIC等を用いて構成されている。ただし、これに限られず、例えば、位置検知部52がエンコーダ(又はポテンションメータ)等を用いて構成され、回転数検知部53がタコジェネレータ等を用いて構成されてもよい。
【0058】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-座板スイッチ)
座板スイッチ54は、障害物(図示省略)を検知する障害物検知手段であり、例えば公知の座板スイッチ(一例として、マイクロスイッチ等)を用いて構成されており、
図1に示すように、座板32に取り付けられている。
【0059】
ここで、「障害物」とは、開閉体30の開閉移動(具体的には閉鎖移動)の妨げになるものを意味し、例えば、人、動物、物等が該当する。
【0060】
(構成-開閉装置-開閉制御システム-送信部)
送信部55は、座板スイッチ54による障害物検知信号を無線(電波又は赤外線等)にて送信する送信手段である。この送信部55は、例えば公知の無線式の送信機を用いて構成されており、
図1に示すように、座板スイッチ54の近傍に設けられており、座板スイッチ54と図示しない配線を介して通信可能に接続されている。
【0061】
(構成-開閉装置-開閉制御システム-受信部)
受信部56は、送信部55から送信される障害物検知信号を無線(電波又は赤外線等)にて受信する受信手段である。この受信部56は、例えば公知の無線式の受信機を用いて構成されており、
図1に示すように、制御ユニット60の近傍に設けられ、制御ユニット60と配線4を介して通信可能に接続されている。
【0062】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット)
制御ユニット60は、開閉装置1の各部を相互に連動させる装置であると共に、開閉装置1に関する処理を行う処理システムであり、
図2に示すように、第1開閉側通信部61、第2開閉側通信部62、開閉側電源部63、開閉側制御部64、及び開閉側記憶部65を備えている。
【0063】
ここで、「開閉装置1に関する処理」とは、実施の形態では、後述の操作処理等を含む概念である。
【0064】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-第1開閉側通信部)
第1開閉側通信部61は、開閉機40、操作部51、位置検知部52、回転数検知部53、受信部56、又は/及び付属機器の各々と制御ユニット60との相互間で通信を行うための第1開閉側通信手段である。この第1開閉側通信部61は、例えば、有線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段を用いて構成されている。
【0065】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-第2開閉側通信部)
第2開閉側通信部62は、制御ユニット60と端末装置100との相互間で直接又は間接に通信を行うと共に、端末装置識別情報を端末装置100から受信する処理側通信手段である。この第2開閉側通信部62は、例えば、無線通信網を用いて近距離無線通信を行う公知の近距離無線通信用の通信手段(一例として、ブルートゥース(登録商標)の如き近距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。
【0066】
ただし、これに限らず、例えば、第2開閉側通信部62は、近距離無線通信規格以外の他の規格を用いた通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されてもよい。
【0067】
ここで、「端末装置識別情報」とは、開閉装置1を遠隔操作する際に用いられる端末装置識別情報であり、端末装置100を一意に識別する情報である。この端末装置識別情報は、例えば、端末装置100のユーザ(具体的には、滞在者M)の名称を示すユーザ名称情報、端末装置100のユーザの電話番号を示すユーザ電話番号情報、端末装置100の名称を示す端末名称情報、端末装置100の製造番号を示す端末製造番号情報、又は/及び端末装置100の管理番号を示す端末管理番号情報を含む概念であるが、実施の形態では、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報として説明する。
【0068】
また、端末装置識別情報の具体的な種類については任意であるが、実施の形態では、後述の第1端末装置100aを一意に識別する第1端末装置識別情報と、後述の第2端末装置100bを一意に識別する第2端末装置識別情報と、を含むものとして説明する。
【0069】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側電源部)
開閉側電源部63は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニット60の各部に供給すると共に、位置検知部52、回転数検知部53、受信部56、又は/及び付属機器にも供給する開閉側電源手段である。
【0070】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部)
開閉側制御部64は、制御ユニット60の各部を制御する開閉側制御手段である。具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する端末装置100の端末側制御部107の構成についても同様とする)。
【0071】
特に、実施の形態に係る登録プログラム(具体的には、後述する登録処理を実行するための登録プログラム)、及び権限付与プログラム(具体的には、後述する登録処理を実行するための権限付与プログラム)の各々は、任意の記録媒体又はネットワークを介して制御ユニット60にインストールされることで、開閉側制御部64の各部を実質的に構成する。
【0072】
また、この開閉側制御部64は、
図2に示すように、機能概念的に、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、及び履歴提供部64gを備えている。
【0073】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-照合部)
照合部64aは、第2開閉側通信部62によって端末装置識別情報及び認証情報が受信された際に、当該受信された認証情報と、当該制御ユニット60に記憶されている認証情報との照合を行う照合手段である。
【0074】
ここで、「認証情報」とは、端末装置100による開閉装置1の遠隔操作を可能にするための手続きである端末装置識別情報の登録に用いられる情報である。この認証情報は、例えば、パスキーを示す情報、パスキー以外のパスワードを示す情報等を含む概念であるが、実施の形態では、パスキーを示す情報として説明する。
【0075】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-登録部)
登録部64bは、照合部64aの照合結果に基づいて、第2開閉側通信部62によって受信された端末装置識別情報を登録する登録手段である(詳細には、第2開閉側通信部62によって受信された端末装置識別情報に対応する端末装置100を介して開閉装置1の遠隔操作を可能にするために、当該端末装置識別情報と、後述の属性情報とを相互に関連付けて登録する登録手段である)。
【0076】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-変更部)
変更部64cは、第2開閉側通信部62によって受信された変更認証情報に基づいて、当該制御ユニット60に記憶されている第1認証情報又は第2認証情報の変更を行う変更手段である(詳細には、第2開閉側通信部62によって後述の第1端末装置100aから後述の変更指示情報が受信された際には、当該受信された変更指示情報に含まれる変更認証情報に基づいて、当該制御ユニット60に記憶されている認証情報の変更を行う変更手段である)。
【0077】
ここで、「変更認証情報」とは、変更対象となる認証情報を意味する。
【0078】
また、「第1認証情報」とは、制御ユニット60に記憶されている認証情報であって、第1端末装置識別情報の登録に用いられた認証情報である。
【0079】
また、「第2認証情報」とは、制御ユニット60に記憶されている認証情報であって、所定方法により第1認証情報から少なくとも1回以上変更された認証情報である。なお、上述した第2認証情報の定義より、実施の形態では、第1認証情報と第2認証情報とは、並存しないものとして説明する。
【0080】
また、上記所定方法の詳細については、実施の形態では、後述の第1端末装置100aから受信された変更認証情報に基づいて変更するものとして説明する。ただし、これに限らず、例えば、後述の第2端末装置100b又は/及び外部装置(一例として、建物に設置された管理サーバ等)から受信された変更認証情報に基づいて変更してもよい。
【0081】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-識別提供部)
識別提供部64dは、登録部64bによって登録された第2端末装置識別情報を、後述の第1端末装置100aのみに提供する識別提供手段である。
【0082】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-属性特定部)
属性特定部64eは、第2開閉側通信部62によって端末装置識別情報が受信された際に、当該受信された端末装置識別情報に対応する端末装置100の属性を特定する属性特定手段である。
【0083】
ここで、「端末装置100の属性」の具体的な種類については任意であるが、実施の形態では、第1属性及び第2属性等を含む概念である。
【0084】
このうち、「第1属性」とは、端末装置100の属性のうちの1つの属性であり、例えば、端末装置100の親機としての機能を有する属性等が該当する。
【0085】
また、「第2属性」とは、端末装置100の属性のうち、第1属性とは異なる属性であって、当該第2属性に対応する後述の権限が第1属性に対応する後述の権限とは異なる属性であり、例えば、端末装置100の子機としての機能を有する属性等が該当する。
【0086】
また、「属性情報」とは、属性特定部64eによって特定された当該端末装置100の属性を示す情報であり、実施の形態では、第1属性を示す第1属性情報、及び第2属性を示す第2属性情報を含む概念である。
【0087】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-権限付与部)
権限付与部64fは、登録部64bによって登録された属性情報に応じて異なる権限を示す権限情報を、登録部64bによって登録された端末装置識別情報に対応する端末装置100に付与する権限付与手段である。
【0088】
ここで、「権限」とは、端末側処理を端末装置100を介して実行可能にする権能を意味する。
【0089】
また、「端末側処理」とは、端末装置100を用いて実行される開閉装置1又は/及び制御ユニット60に関する処理を意味し、実施の形態では、後述の登録処理、後述の開閉変更処理、後述の操作処理、後述の引継処理、後述の第1削除処理、後述の第2削除処理、後述の変更処理、及び後述の履歴確認処理等を含む概念である。
【0090】
ただし、これに限らず、例えば、後述の開閉変更処理、後述の引継処理、後述の第1削除処理、後述の第2削除処理、後述の変更処理、又は後述の履歴確認処理の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0091】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-属性特定部-権限情報について)
また、「権限情報」は、実施の形態では、第1権限情報及び第2権限情報等を含む概念である。
【0092】
このうち、「第1権限情報」とは、第1属性情報に対応する権限情報であり、実施の形態では、操作権限情報、登録権限情報、開閉変更権限情報、引継権限情報、第1削除権限情報、履歴確認権限情報、及び変更権限情報を含んで構成されている。
【0093】
ここで、「操作権限情報」とは、端末装置100を介して後述の操作処理を実行するための操作権限を示す情報である。また、「登録権限情報」とは、端末装置100を介して後述の登録処理を任意のタイミングで実行するための操作権限を示す情報である。また、「開閉変更権限情報」とは、端末装置100を介して後述の開閉変更処理を実行するための操作権限を示す情報である。また、「引継権限情報」とは、登録部64bによって登録された第1属性情報の引継ぎを実行するための引継権限を示す情報である。また、「第1削除権限情報」とは、登録部64bによって登録された端末装置識別情報のうち、第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報(すなわち、第2端末装置識別情報)を削除するための削除権限を示す情報である。また、「履歴確認権限情報」とは、後述の第1端末装置100aを用いて後述の動作履歴情報を確認するための履歴確認権限を示す情報である。また、「変更権限情報」とは、認証情報を変更するための変更権限を示す情報である。
【0094】
このような第1権限情報より、後述の第1端末装置100aを用いて、開閉装置1及び制御ユニット60に関する端末側処理を実行することが可能となる。
【0095】
ただし、これに限らず、例えば、操作権限情報、登録権限情報、開閉変更権限情報、引継権限情報、第1削除権限情報、履歴確認権限情報、又は変更権限情報のいずれかを省略することで、後述の第1端末装置100aを用いて、開閉装置1又は制御ユニット60のいずれか一方のみに関する端末側処理を実行することを可能としてもよい。
【0096】
また、「第2権限情報」とは、第2属性情報に対応する権限情報であり、実施の形態では、操作権限情報、登録権限情報、開閉変更権限情報、及び第2削除権限情報を含んで構成されている。
【0097】
ここで、「第2削除権限情報」とは、第1削除権限情報とは異なる情報であって、登録部64bによって登録された端末装置識別情報のうち、後述の第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報(すなわち、第2端末装置識別情報)を削除するための削除権限を示す情報である。
【0098】
このような第2権限情報より、後述の第2端末装置100bを用いて、開閉装置1及び制御ユニット60に関する端末側処理を実行することが可能となる。
【0099】
ただし、これに限らず、例えば、操作権限情報、登録権限情報、開閉変更権限情報、又は第2削除権限情報のいずれかを省略することで、後述の第2端末装置100bを用いて、開閉装置1又は制御ユニット60のいずれか一方のみに関する端末側処理を実行することを可能としてもよい。
【0100】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側制御部-履歴提供部)
履歴提供部64gは、後述の動作履歴DB65bに格納されている後述の動作履歴情報を提供する履歴提供手段である。
【0101】
なお、この開閉側制御部64によって実行される処理の詳細については、後述する。
【0102】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側記憶部)
開閉側記憶部65は、制御ユニット60の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(具体的には、認証情報等)を記憶する開閉側記憶手段であり、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述する端末装置100の端末側記憶部108の構成についても同様とする)。
【0103】
また、
図2に示すように、開閉側記憶部65は、登録データベース65a(以下、データベースを「DB」と称する)及び動作履歴DB65bを備えている。
【0104】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側記憶部-登録DB)
登録DB65aは、登録部64bによって登録された端末装置識別情報を格納する登録格納手段である。
【0105】
この登録DB65aは、
図3に示すように、項目「第1端末装置識別情報」、項目「第2端末装置識別情報」、項目「属性情報」と、及び項目「権限情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。また、項目「第1端末装置識別情報」は、さらに、第1端末装置識別情報に関する項目として、項目「ユーザ名称情報」、及び項目「ユーザ電話番号情報」を含んでいる。また、項目「第2端末装置識別情報」は、さらに、第2端末装置識別情報に関する項目として、項目「ユーザ名称情報」、及び項目「ユーザ電話番号情報」を含んでいる。
【0106】
このうち、項目「第1端末装置識別情報」に対応する情報は、第1端末装置識別情報である。さらに、項目「ユーザ名称情報」に対応する情報は、ユーザ名称情報であり、例えば、
図3に示すように、後述する第1端末装置100aのユーザの名称である「AAAA」等が該当する。また、項目「ユーザ電話番号情報」に対応する情報は、ユーザ電話番号情報であり、例えば、後述する第1端末装置100aのユーザの電話番号である「09011111111」等が該当する。
【0107】
また、項目「第2端末装置識別情報」に対応する情報は、第2端末装置識別情報である。さらに、項目「ユーザ名称情報」に対応する情報は、ユーザ名称情報であり、例えば、
図3に示すように、後述する第2端末装置100bのユーザの名称である「BBBB」、「CCCC」等が該当する。また、項目「ユーザ電話番号情報」に対応する情報は、ユーザ電話番号情報であり、例えば、
図3に示すように、後述する第2端末装置100bのユーザの電話番号である「08022222222」、「08033333333」が該当する。
【0108】
また、項目「属性情報」に対応する情報は、属性情報であり、例えば、
図3に示すように、属性情報のデータである「第1属性情報」、「第2属性情報」等が該当する。
【0109】
また、項目「権限情報」に対応する情報は、権限情報であり、例えば、
図3に示すように、属性情報のデータである「第1権限情報」、「第2権限情報」等が該当する。
【0110】
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-制御ユニット-開閉側記憶部-動作履歴DB)
動作履歴DB65bは、開閉装置1に関する動作の履歴を示す情報(以下、「動作履歴情報」と称する)を格納する動作履歴格納手段である。
【0111】
ここで、「開閉装置1に関する動作」とは、例えば、開閉装置1の開閉体30の開閉動作(具体的には、開放移動、閉鎖移動、停止移動等)又は/及び付属機器の動作(具体的には、照明装置の点消灯等)を含む概念であるが、実施の形態では、開閉装置1の開閉体30の開閉動作として説明する。
【0112】
この動作履歴DB65bは、
図4に示すように、項目「動作履歴情報」と、当該項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。また、項目「動作履歴情報」は、さらに、動作履歴情報に関する項目として、項目「動作日時情報」、項目「端末装置識別情報」、及び項目「開閉装置動作情報」を含んでいる。
【0113】
このうち、項目「動作履歴情報」に対応する情報は、動作履歴情報である。
【0114】
さらに、項目「動作日時情報」に対応する情報は、開閉装置1に関する動作が行われた日時(以下、「動作日時」と称する)を示す動作日時情報であり、
図4に示すように、動作日時=2022年11月30日22時00分である「2022/11/30/22:00」等が該当する。
【0115】
また、項目「端末装置識別情報」に対応する情報は、端末装置識別情報であり、
図4に示すように、端末装置識別情報のうち、ユーザ名称情報である「AAAA」等が該当する。
【0116】
また、項目「開閉装置動作情報」に対応する情報は、開閉装置1に関する動作を示す開閉装置動作情報であり、
図4に示すように、開閉装置1の開閉体30の開閉動作である「開放移動」、「閉鎖移動」、「移動停止」等が該当する。
【0117】
(構成-端末装置)
図1に戻り、次に、端末装置100の構成について説明する。
【0118】
端末装置100は、複数の開閉装置1の各々と通信可能な装置(具体的には、複数の開閉装置1の各々と直接又は間接に通信可能な装置)である。この端末装置100は、
図1に示すように、複数の滞在者Mによってそれぞれ所持されており、
図5に示すように、端末側通信部101、端末側操作部102、端末側表示部103、端末側音声出力部104、端末側振動部105、端末側電源部106、端末側制御部107、及び端末側記憶部108を備えている。
【0119】
なお、端末装置100に関する特記しない構成については、公知のスマートフォンと同様であるものとして説明を省略する。また、上述した「端末装置100」及び「制御ユニット60」を備えるシステムは、端末側処理を実行するための「制御システム」に対応する。
【0120】
また、端末装置100の具体的な種類については任意であるが、実施の形態では、第1属性に属する第1端末装置100aと、第1端末装置100aとは異なる端末装置100であり、第2属性に属する第2端末装置100bとを含む概念である。
【0121】
また、第1端末装置100a及び第2端末装置100bの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、第1端末装置100aの構成と第2端末装置100bの構成とは、それぞれ同一であるものとして説明する。ただし、これに限らず、例えば、第1端末装置100aの構成と第2端末装置100bの構成とは、それぞれ異なるものであってもよい。
【0122】
(構成-端末装置-端末側通信部)
端末側通信部101は、開閉装置1及び他の端末装置100の各々と端末装置100との相互間で直接又は間接に通信を行うための端末側通信手段である。
【0123】
具体的には、端末側通信部101は、開閉装置1を遠隔操作する際に用いられる端末装置識別情報を制御ユニット60に送信する端末側通信手段である(詳細には、端末装置識別情報と、端末装置識別情報の登録に用いられる認証情報とを制御ユニット60に送信する端末側通信手段である)。また、端末側通信部101は、後述の変更タイミングが到来した際に、変更認証情報を送信する端末側通信手段である(詳細には、後述の変更タイミングが到来した際に、変更認証情報を含む後述の変更指示情報を送信する端末側通信手段である)。
【0124】
この端末側通信部101は、例えば、無線通信網を用いて近距離無線通信及び遠距離無線通信を行う公知の通信手段(一例として、ブルートゥース(登録商標)の如き近距離無線通信規格及び4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。
【0125】
(構成-端末装置-端末側操作部)
端末側操作部102は、端末装置100に対する操作入力を受け付ける端末側操作手段であり、タッチパッド等の公知の操作手段を用いて構成されている。
【0126】
(構成-端末装置-端末側表示部)
端末側表示部103は、端末側制御部107の制御に基づいて各種の情報を表示する表示手段であると共に、開閉装置1に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段である。
【0127】
具体的には、端末側表示部103は、開閉装置1(より具体的には、複数の開閉装置1)に関する操作入力を受け付けるための
図9の操作画面DAを表示することが可能な表示手段である(詳細には、複数の開閉装置1に対応する複数の操作画面DAを表示することが可能な表示手段である)。
【0128】
この端末側表示部103は、例えば公知の表示手段(一例として、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ)を用いて構成されている。具体的には、タッチパッドである端末側操作部102とディスプレイとをタッチパネルとして一体形成されたものとして構成されている(つまり、端末装置100は、開閉装置1に関する操作の入力を受け付けることが可能な端末側表示部103を備えている)。
【0129】
(構成-端末装置-端末側音声出力部)
端末側音声出力部104は、端末側制御部107の制御に基づいて各種の情報を音声で出力する音声出力手段であり、例えば、公知のスピーカ等を用いて構成されている。
【0130】
(構成-端末装置-端末側振動部)
端末側振動部105は、端末側制御部107の制御に基づいて各種の情報を振動で出力する振動出力手段であり、例えば、公知の振動出力手段等を用いて構成されている。
【0131】
(構成-端末装置-端末側電源部)
端末側電源部106は、端末装置100の各部に電力供給する端末側電源手段である。
【0132】
(構成-端末装置-端末側制御部)
端末側制御部107は、端末装置100を制御する端末側制御手段であり、
図5に示すように、機能概念的に、表示制御部107a、操作画面特定部107b、送信制御部107c、第1報知部107d、第2報知部107e、及び開閉装置特定部107fを備えている。
【0133】
なお、実施の形態に係る表示プログラム(具体的には、後述する操作処理を実行するための表示プログラム)、操作用送信プログラム(具体的には、後述する操作処理を実行するための操作用送信プログラム)、登録用送信プログラム(具体的には、後述する登録処理を実行するための登録用送信プログラム)、及び制御プログラム(具体的には、後述の引継処理、後述の第1削除処理、後述の第2削除処理、後述の変更処理、及び後述の履歴確認処理を実行するための制御プログラム)は、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置100にインストールされることで、端末側制御部107の各部を実質的に構成している。
【0134】
(構成-端末装置-端末側制御部-表示制御部)
表示制御部107aは、各種の情報を端末側表示部103に表示させる表示制御手段である。
【0135】
具体的には、表示制御部107aは、複数の操作画面DAのうち、操作対象候補となる開閉装置1に対応する操作画面DAA(以下、「対象操作画面DAA」と称する)のみを端末側表示部103に表示させる表示制御手段である。また、表示制御部107aは、識別提供部64dによって提供された第2端末装置識別情報を端末側表示部103に表示させる表示制御手段である。また、表示制御部107aは、開閉装置特定部107fにて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報のみを、端末側表示部103に表示させる表示制御手段である。また、表示制御部107aは、動作履歴情報を端末側表示部103に表示させる表示制御手段である。
【0136】
ここで、「開閉装置識別情報」とは、実施の形態では、開閉装置1のシリアル番号を示す開閉装置シリアル番号情報、及び開閉装置1の名称を示す開閉装置名称情報等が該当する。
【0137】
(構成-端末装置-端末側制御部-操作画面特定部)
操作画面特定部107bは、複数の操作画面DAのうち、対象操作画面DAAとして端末側表示部103に優先して表示させる操作画面DAを特定する操作画面特定手段である。
【0138】
(構成-端末装置-端末側制御部-送信制御部)
送信制御部107cは、操作画面DA(具体的には、対象操作画面DAA)が端末側表示部103に表示されている状態(以下、「操作表示状態」と称する)において、当該操作画面DAを介して第1操作の入力と第2操作の入力とが受け付けられた場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、開閉装置1に関する操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させる送信制御手段である。
【0139】
ここで、「第1操作」とは、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられるようにするための操作である。
【0140】
また、「第2操作」とは、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられるようにするための操作であって、第1操作の入力を確定するための操作である。
【0141】
また、「操作指示情報」とは、開閉装置1に関する操作を実行するための情報であり、実施の形態では、開閉装置1の開閉体30の開閉操作を示す開閉操作指示情報、及び開閉装置1に付属している付属機器の操作を示す付属操作指示情報等を含んで構成されている。ただし、これに限らず、例えば、開閉操作指示情報のみを含んで構成されてもよい。
【0142】
このうち、「開閉操作指示情報」は、開閉体30の開放操作を示す開放操作指示情報、開閉体30の閉鎖操作を示す閉鎖操作指示情報、及び開閉体30の停止操作を示す停止操作指示情報を含んで構成されている。
【0143】
また、「付属操作指示情報」は、照明装置の点灯操作を示す点灯操作指示情報、及び照明装置の消灯操作を示す消灯操作指示情報を含んで構成されている。
【0144】
(構成-端末装置-端末側制御部-第1報知部)
第1報知部107dは、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間(例えば、5秒等)が経過するまでの間において、第2操作の入力が受け付けることが可能な状態(以下、「入力可能状態」と称する)であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段である。
【0145】
(構成-端末装置-端末側制御部-第2報知部)
第2報知部107eは、操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段である。
【0146】
(構成-端末装置-端末側制御部-開閉装置特定部)
開閉装置特定部107fは、端末装置識別情報の登録が行われる際に、当該登録が可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する開閉装置特定手段である。
【0147】
なお、この端末側制御部107によって実行される処理の詳細については、後述する。
【0148】
(構成-端末装置-端末側記憶部)
端末側記憶部108は、端末装置100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する端末側記憶手段であり、
図5に示すように、操作画面テーブル108aを備えている。
【0149】
(構成-端末装置-端末側記憶部-操作画面テーブル)
操作画面テーブル108aは、操作画面DAを格納する操作画面格納手段である。
【0150】
この操作画面テーブル108aは、
図6に示すように、項目「開閉装置識別情報」、項目「開閉装置種別情報」、項目「操作画面」、及び項目「優先表示情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。また、項目「開閉装置識別情報」は、さらに、端末装置識別情報に関する項目として、項目「開閉装置シリアル番号情報」、及び項目「開閉装置名称情報」を含んでいる。
【0151】
このうち、項目「開閉装置識別情報」に対応する情報は、開閉装置識別情報である。さらに、項目「開閉装置シリアル番号情報」に対応する情報は、開閉装置シリアル番号情報であり、例えば、
図6に示すように、開閉装置1のシリアル番号である「1001」等が該当する。また、項目「開閉装置名称情報」に対応する情報は、開閉装置名称情報であり、例えば、
図6に示すように、開閉装置1の名称である「シャッター1」等が該当する。
【0152】
また、項目「開閉装置種別情報」に対応する情報は、開閉装置1の種別を示す開閉装置種別情報であり、例えば、
図6に示すように、開閉装置1の種別である「巻取式の開閉装置」、「オーバースライダー式の開閉装置」等が該当する。
【0153】
また、項目「操作画面」に対応する情報は、操作画面DAを示す画像情報であり、例えば、
図6に示すように、操作画面DAのデータである「PIC001.JPG」等が該当する。
【0154】
また、項目「優先表示情報」に対応する情報は、後述の優先表示情報であり、例えば、
図6に示すように、後述の優先表示情報が記憶されている旨を示す「〇」、後述の優先表示情報が記憶されていない旨を示す「×」等が該当する。
【0155】
【0156】
制御処理は、各開閉装置1の制御ユニット60及び各端末装置100を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、各開閉装置1及び各端末装置100の電源が投入された後に、各端末装置100において後述の端末側アプリが起動されることで起動されるものとして説明する。
【0157】
なお、実施の形態では、制御ユニット60及び端末装置100が複数設けられており、複数の制御ユニット60及び複数の端末装置100でそれぞれ実行される制御処理の内容はすべて同一であるので、以下では、説明の対象となる制御ユニット60及び端末装置100を対象制御ユニット及び対象端末装置と称し、対象制御ユニット及び対象端末装置で実行される制御処理について説明する。
【0158】
(制御処理-制御処理の前提)
また、制御処理の前提については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
【0159】
すなわち、建物に設けられている複数の開閉装置1の開閉体30の開閉状態は全閉状態であると共に、複数の開閉装置1のいずれかに付属している付属機器の動作状態が非動作状態(例えば、照明装置の動作状態が消灯状態等)であるものとして説明する。
【0160】
また、登録DB65aには、端末装置識別情報、属性情報、及び権限情報が格納されていないものとして説明する。また、動作履歴DB65bには、動作日時情報、端末装置識別情報、及び開閉装置動作情報が格納されていないものとして説明する。
【0161】
また、対象制御ユニットには、上述した登録プログラム及び権限付与プログラムがインストールされているものとして説明する。また、対象端末装置には、表示プログラム、操作用送信プログラム、登録用送信プログラム、及び制御プログラムを含むアプリケーションプログラム(以下、「端末側アプリ」と称する)がインストールされているものとして説明する。
【0162】
また、対象制御ユニットでは、後述の登録処理、後述の開閉変更処理、後述の操作処理、後述の引継処理、後述の第1削除処理、後述の第2削除処理、後述の変更処理、又は/及び後述の履歴確認処理等が並行して実行されるものとして説明する。
【0163】
(制御処理-制御処理の詳細)
次に、制御処理の詳細について説明する。
【0164】
制御処理が起動された後に、
図7に示すように、SA1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a又は第2端末装置100b)の端末側制御部107は、後述の初期設定処理を実行するタイミング(以下、「初期設定タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0165】
この初期設定タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、制御処理が起動された直後において、対象端末装置の端末側記憶部108に端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)が記憶されているか否かに基づいて判定する。ここで、端末側記憶部108に端末装置識別情報が記憶されていない場合には、初期設定タイミングが到来していると判定し、端末側記憶部108に端末装置識別情報が記憶されている場合には、初期設定タイミングが到来していないと判定する。
【0166】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、初期設定タイミングが到来していると判定された場合(SA1、Yes)には初期設定処理(SA2)を起動し、その後SA1に移行する。一方、初期設定タイミングが到来していないと判定された場合(SA1、No)にはSA3に移行する。
【0167】
SA3において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の登録処理を実行するタイミング(以下、「登録タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0168】
この登録タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、対象端末装置に登録権限情報が付与されているか否かに関わらず、SA3の処理時のタイミングが初期設定処理の実行直後のタイミングであるか否か、又は、対象端末装置に登録権限情報が付与されている場合に、操作表示状態において登録指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記初期設定処理の実行直後のタイミングである場合、又は登録指示操作の入力が受け付けられた場合には、登録タイミングが到来していると判定し、上記初期設定処理の実行直後のタイミングでない場合、及び登録指示操作の入力が受け付けられていない場合には、登録タイミングが到来していないと判定する。
【0169】
また、この登録指示操作の詳細については任意であるが、例えば、
図9(a)の操作表示状態において、対象操作画面DAAと同時に表示される付属画面DBに設けられる選択ボタンDB1であって、各種処理を選択するため選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される各種のボタンのうち、後述の登録処理を実行する旨の入力を受け付ける登録ボタンDC1が操作されること等が該当する。
【0170】
ここで、処理選択画面DCに表示される各種のボタンの詳細については、実施の形態では、
図10に示すように、登録ボタンDC1と、後述の開閉変更処理を実行する旨の入力を受け付ける開閉変更ボタンDC2と、後述の履歴確認処理を実行する旨の入力を受け付ける履歴確認ボタンDC3と、後述の変更処理を実行する旨の入力を受け付ける変更ボタンDC4と、後述の第1削除処理又は後述の第2削除処理を実行する旨の入力を受け付ける削除ボタンDC5と、後述の引継処理を実行する旨の入力を受け付ける引継ボタンDC6と、が含まれる。
【0171】
図7に戻り、そして、対象端末装置の端末側制御部107は、登録タイミングが到来していると判定された場合(SA3、Yes)には登録処理(SA4)を起動し、その後SA1に移行する。一方、登録タイミングが到来していないと判定された場合(SA3、No)にはSA5に移行する。なお、登録処理の処理内容の詳細については後述する。
【0172】
SA5において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の操作処理を実行するタイミング(以下、「操作タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0173】
この操作タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a、第2端末装置100b)において、実行中の各種処理(具体的には、初期設定処理、登録処理、後述の開閉変更処理、後述の引継処理、後述の第1削除処理、後述の第2削除処理、後述の変更処理、後述の履歴確認処理)が終了した否か、処理選択画面DCが表示された状態で所定操作の入力が受け付けられたか否か、又は、対象端末装置の端末側記憶部108に端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)が記憶されている場合において、SA5の処理時のタイミングが制御処理の起動直後のタイミングであるか否かに基づいて判定する。
【0174】
ここで、上記実行中の各種処理が終了した場合、上記所定操作の入力が受け付けられた場合、又は、上記端末装置識別情報が記憶されている場合には、操作タイミングが到来していると判定し、上記実行中の各種処理が終了していない場合、上記所定操作の入力が受け付けられていない場合、及び、上記端末装置識別情報が記憶されていない場合には、操作タイミングが到来していないと判定する。
【0175】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、操作タイミングが到来していると判定された場合(SA5、Yes)には操作処理(SA6)を起動し、その後SA1に移行する。一方、操作タイミングが到来していないと判定された場合(SA5、No)にはSA7に移行する。なお、操作処理の処理内容の詳細については後述する。
【0176】
SA7において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の開閉変更処理を実行するタイミング(以下、「開閉変更タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0177】
この開閉変更タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、開閉変更権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a、第2端末装置100b)において、操作表示状態で開閉変更指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0178】
また、この開閉変更指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される開閉変更ボタンDC2が操作されること等が該当する。
【0179】
図7に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、開閉変更タイミングが到来していると判定された場合(SA7、Yes)には開閉変更処理(SA8)に移行し、その後SA1に移行する。一方、開閉変更タイミングが到来していないと判定された場合(SA7、No)にはSA9に移行する。なお、開閉変更処理の処理内容の詳細については後述する。
【0180】
SA9において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の引継処理を実行するタイミング(以下、「引継タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0181】
この引継タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、引継権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a)において、操作表示状態で引継指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0182】
また、この引継指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される引継ボタンDC6が操作されること等が該当する。
【0183】
図7に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、引継タイミングが到来していると判定された場合(SA9、Yes)には引継処理(SA10)に移行し、その後SA1に移行する。一方、引継タイミングが到来していないと判定された場合(SA9、No)にはSA11に移行する。なお、引継処理の処理内容の詳細については後述する。
【0184】
SA11において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の第1削除処理を実行するタイミング(以下、「第1削除タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0185】
この第1削除タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、第1削除権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a)において、操作表示状態で第1削除指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0186】
また、この第1削除指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される削除ボタンDC5が操作されること等が該当する。
【0187】
図7に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、第1削除タイミングが到来していると判定された場合(SA11、Yes)には第1削除処理(SA12)に移行し、その後SA1に移行する。一方、第1削除タイミングが到来していないと判定された場合(SA11、No)には、
図8に示すように、SA13に移行する。なお、第1削除処理の処理内容の詳細については後述する。
【0188】
SA13において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の第2削除処理を実行するタイミング(以下、「第2削除タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0189】
この第2削除タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、第2削除権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第2端末装置100b)において、操作表示状態で第2削除指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0190】
また、この第2削除指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される削除ボタンDC5が操作されること等が該当する。
【0191】
図8に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、第2削除タイミングが到来していると判定された場合(SA13、Yes)には第2削除処理(SA14)に移行し、その後SA1に移行する。一方、第2削除タイミングが到来していないと判定された場合(SA13、No)にはSA15に移行する。なお、第2削除処理の処理内容の詳細については後述する。
【0192】
SA15において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の変更処理を実行するタイミング(つまり、制御ユニット60に記憶されている認証情報を変更するタイミング。以下、「変更タイミング」と称する。)が到来しているか否かを判定する。
【0193】
この変更タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、変更権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a)において、操作表示状態で変更指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0194】
また、この変更指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される変更ボタンDC4が操作されること等が該当する。
【0195】
図8に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、変更タイミングが到来していると判定された場合(SA15、Yes)には変更処理(SA16)に移行し、その後SA1に移行する。一方、変更タイミングが到来していないと判定された場合(SA15、No)にはSA17に移行する。なお、変更処理の処理内容の詳細については後述する。
【0196】
SA17において対象端末装置の端末側制御部107は、後述の履歴確認処理を実行するタイミング(以下、「履歴確認タイミング」と称する。)が到来しているか否かを判定する。
【0197】
この履歴確認タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、履歴確認権限情報が付与されている端末装置100(具体的には、第1端末装置100a)において、操作表示状態で履歴確認指示操作の入力が端末側表示部103を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0198】
また、この履歴確認指示操作の詳細については任意であるが、例えば、操作表示状態において、付属画面DBの選択ボタンDB1が操作された後に、
図10に示すように、端末側表示部103の画面上において、対象操作画面DAAに代えて処理選択画面DCが表示されて、当該処理選択画面DCに表示される履歴確認ボタンDC3が操作されること等が該当する。
【0199】
図8に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、履歴確認タイミングが到来していると判定された場合(SA17、Yes)には履歴確認処理(SA18)に移行し、その後SA1に移行する。一方、履歴確認タイミングが到来していないと判定された場合(SA17、No)にはSA1に移行して、以降同様にSA1からSA18の処理を繰り返す。なお、履歴確認処理の処理内容の詳細については後述する。
【0200】
(制御処理-制御処理の詳細-初期設定処理)
次に、
図7のSA2の初期設定処理について説明する。
【0201】
初期設定処理は、端末装置100において実行される制御処理に関する初期設定を行うための処理である。
【0202】
初期設定処理が起動されると、
図11に示すように、SB1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a又は第2端末装置100b)の端末側制御部107は、上記初期設定が実行されるのか否かを判定する。
【0203】
この初期設定の実行されるのか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態では、
図12(a)に示すように、上記初期設定を実行する旨の入力を受け付ける初期設定実行ボタンDDa1を有する第1初期設定画面DDaを、端末側表示部103の画面上に表示させ、所定時間内(例えば、1分内等)に初期設定実行ボタンDDa1の操作入力(例えば、端末側表示部103を指等で単に触れるタッチ操作の入力等)が受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0204】
ここで、所定時間内に初期設定実行ボタンDDa1の操作入力が受け付けられた場合には、上記初期設定が実行されると判定し、所定時間内に初期設定実行ボタンDDa1の操作入力が受け付けられなかった場合には、上記初期設定が実行されないと判定する。
【0205】
図11に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、上記初期設定が実行されると判定された場合(SB1、Yes)にはSB2に移行する。一方、上記初期設定が実行されないと判定された場合(SB1、No)には初期設定処理を終了し、その後例えば端末側アプリも強制終了してもよい。
【0206】
SB2において対象端末装置の端末側制御部107は、対象端末装置のユーザが端末側アプリの利用規約に同意したか否かを判定する。
【0207】
この利用規約に同意したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに判定する。
【0208】
すなわち、まず、
図12(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に第2初期設定画面DDbを表示させる。
【0209】
この第2初期設定画面DDbは、端末側アプリの利用規約を示す利用規約情報を表示すると共に、上記利用規約に同意することをチェックする初期設定用チェックボックスDDb1と、上記利用規約を確認した旨の入力を受け付ける利用規約確認ボタンDDb2と、を有して表示する。
【0210】
そして、端末側表示部103を介して初期設定用チェックボックスDDb1にチェックが入れられた状態で、利用規約確認ボタンDDb2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0211】
ここで、上記状態で利用規約確認ボタンDDb2の操作入力が受け付けられた場合には、利用規約に同意したと判定し、上記状態で利用規約確認ボタンDDb2の操作入力が受け付けられていない場合には、利用規約に同意していないと判定する。
【0212】
図11に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、上記利用規約に同意したと判定されるまで待機し(SB2、No)、上記利用規約に同意したと判定された場合(SB2、Yes)にはSB3に移行する。
【0213】
SB3において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側表示部103を介して端末装置識別情報の入力が受け付けられたか否かを判定する。
【0214】
この端末装置識別情報の入力が受け付けられたか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに判定する。
【0215】
すなわち、まず、
図12(c)に示すように、端末側表示部103の画面上に第3初期設定画面DDcを表示させる。
【0216】
この第3初期設定画面DDcは、端末装置識別情報を入力する際の注意事項を示す注意事項情報を表示すると共に、ユーザ名称情報を入力するためのユーザ名称入力ボックスDDc1と、ユーザ電話番号情報を入力するためのユーザ電話番号入力ボックスDDc2と、端末装置識別情報の入力が完了した旨の入力を受け付ける識別情報入力完了ボタンDDc3とを有して表示する。
【0217】
そして、端末側表示部103を介してユーザ名称入力ボックスDDc1にユーザ名称情報が入力され、且つユーザ電話番号入力ボックスDDc2にユーザ電話番号情報が入力された状態で、識別情報入力完了ボタンDDc3の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0218】
ここで、上記状態で識別情報入力完了ボタンDDc3の操作入力が受け付けられた場合には、端末装置識別情報の入力が受け付けられたと判定し、上記状態で識別情報入力完了ボタンDDc3の操作入力が受け付けられていない場合には、端末装置識別情報の入力が受け付けられていないと判定する。
【0219】
図11に戻り、対象端末装置の端末側制御部107は、端末装置識別情報の入力が受け付けられたと判定されるまで待機し(SB3、No)、端末装置識別情報の入力が受け付けられたと判定された場合(SB3、Yes)にはSB4に移行する。
【0220】
SB4において対象端末装置の端末側制御部107は、SB3にて入力が受け付けられた端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報、ユーザ電話番号情報)を端末側記憶部108に登録し(具体的には、記憶する)、その後初期設定処理を終了する。
【0221】
一例として、SB3においてユーザ名称情報=「AAAA」、ユーザ電話番号情報=「09011111111」の入力が受け付けられた場合には、これらユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報が端末側記憶部108に登録される。
【0222】
このような初期設定処理により、端末装置100のみを用いて上記初期設定を簡易に行うことが可能となる。
【0223】
(制御処理-制御処理の詳細-登録処理)
次に、
図7のSA4の登録処理について説明する。
【0224】
登録処理は、端末装置100による開閉装置1の遠隔操作を可能にするために、当該開閉装置1に設けられた制御ユニット60に端末装置識別情報を登録する処理である。
【0225】
登録処理が起動されると、
図13に示すように、SC1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a又は第2端末装置100b)の開閉装置特定部107fは、端末装置識別情報を登録することが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0226】
この開閉装置1の特定方法については任意であるが、実施の形態では、建物に設けられている開閉装置1の中から、登録条件を満たす制御ユニット60が設けられている開閉装置1を抽出し、当該抽出した開閉装置1を特定すべき開閉装置1として特定する。また、上記抽出した開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置シリアル番号情報)を、当該抽出した開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得する。
【0227】
ここで、「登録条件」とは、実施の形態では、制御ユニット60の通信範囲内に対象端末装置が位置すること、制御ユニット60と対象端末装置との通信コードが共通すること、制御ユニット60において端末装置識別情報の登録が制限されていないこと、及び、対象端末装置に対応する端末装置識別情報が制御ユニット60の登録DB65aに登録されていないことを含む条件が該当する。ただし、これに限らず、例えば、上述した事項のいずれか1つのみ(あるいは、いずれか2つ又は3つのみ)を含む条件であってもよい。
【0228】
SC2において対象端末装置の表示制御部107aは、SC1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置シリアル番号情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0229】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図17(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SC1にて取得された開閉装置シリアル番号情報を表示する第1登録画面DEaを表示する。
【0230】
具体的には、長尺な第1登録画面DEaにおいて、当該第1登録画面DEaの長手方向に沿って、複数の開閉装置シリアル番号情報(
図17(a)では、「1001」、「1002」、「1003」、「1004」、「1005」等)を並設して表示する。なお、例えば、SC1にて取得された開閉装置シリアル番号情報が1つのみである場合には、当該開閉装置シリアル番号情報を単に表示してもよい。
【0231】
このような表示により、登録の対象となり得る開閉装置1の開閉装置識別情報のみを端末装置100の端末側表示部103に表示させることができ、端末装置識別情報の登録を効果的に支援することができる。
【0232】
なお、実施の形態では、
図17(a)に示すように、この第1登録画面DEaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる登録用選択ボタンDEa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための登録用選択ボタンDEa1と、処理選択画面DCに戻るための登録用戻りボタンDEa2とを有して表示する。
【0233】
図13に戻り、SC3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SC2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置シリアル番号情報)の中から、端末装置識別情報の登録対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0234】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、第1登録画面DEaに表示されている登録用選択ボタンDEa1のうち、上記対応する開閉装置識別情報に対応する登録用選択ボタンDEa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0235】
SC4において対象端末装置の端末側制御部107は、認証情報(例えば、「1234」を示す認証情報等)、開閉装置名称情報、開閉装置種別情報、及び優先表示情報を取得する。
【0236】
ここで、「優先表示情報」とは、複数の操作画面DAのうち、対象操作画面DAAとして端末側表示部103に優先して表示させることを示す情報である。
【0237】
また、これら認証情報等の取得方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに取得する。
【0238】
まず、
図17(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、第2登録画面DEbを表示させる。
【0239】
この第2登録画面DEbは、開閉装置種別情報を選択するための開閉装置種別選択用チェックボックスDEb1と、開閉装置名称情報を入力するための開閉装置名称入力ボックスDEb2と、認証情報を入力するための認証入力ボックスDEb3と、操作画面DAを優先表示させることをチェックする優先表示用チェックボックスDEb4と、第2登録画面DEbに入力等された情報を確定する登録確定ボタンDEb5と、第1登録画面DEaに戻るための第1登録用戻りボタンDEb6と、処理選択画面DCに戻るための第2登録用戻りボタンDEb7とを有して表示する。
【0240】
そして、端末側表示部103を介して特定の開閉装置種別選択用チェックボックスDEb1にチェックが入れられ、開閉装置名称入力ボックスDEb2及び認証入力ボックスDEb3に開閉装置名称情報及び認証情報が入力され、且つ優先表示用チェックボックスDEb4にチェックが入れられた状態で(ただし、優先表示用チェックボックスDEb4のチェックは必須ではない)、登録確定ボタンDEb5の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、取得する。
【0241】
この場合において、実施の形態では、認証入力ボックスDEb3に入力される認証情報は、SC4の処理時に制御ユニット60に記憶されている認証情報(具体的には、第1認証情報又は第2認証情報)が入力されることになる。また、実施の形態では、優先表示用チェックボックスDEb4にチェックが入れられることで、対象端末装置の操作画面特定部107bは、SC3にて特定された開閉装置識別情報に対応する操作画面DAを「対象操作画面DAAとして端末側表示部103に優先して表示させる操作画面DA」として特定することになる。
【0242】
図13に戻り、SC5において対象端末装置の端末側制御部107は、SB4にて登録された端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)と、SC4にて取得された認証情報とを、端末側通信部101によって、SC3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0243】
また、
図14に示すように、SD1において対象制御ユニット(具体的には、SC3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SC5にて送信された端末装置識別情報及び認証情報が受信されたか否かを判定する。
【0244】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記端末装置識別情報等が受信されたと判定されるまで待機し(SD1、No)、上記端末装置識別情報等が受信されたと判定された場合(SD1、Yes)にはSD2に移行する。
【0245】
SD2において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、登録DB65aにおいて第1端末装置識別情報(具体的には、登録DB65aに最初に登録される端末装置識別情報)が未登録であるか否かを判定する。
【0246】
この第1端末装置識別情報が未登録であるか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aに登録(格納)されている端末装置識別情報に、第1端末装置識別情報に対応する端末装置識別情報が含まれている否かに基づいて判定する。こここで、上記対応する端末装置識別情報が含まれていない場合には、第1端末装置識別情報が未登録であると判定し、上記対応する端末装置識別情報が含まれている場合には、第1端末装置識別情報が未登録でないと判定する。
【0247】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第1端末装置識別情報が未登録であると判定された場合(SD2、Yes)には、第1登録処理(SD3)を起動し、その後SD1に移行する。一方で、第1端末装置識別情報が未登録でないと判定された場合(SD2、No)には、第2登録処理(SD4)を起動し、その後SD1に移行して、以降同様に、SD1からSD4の処理を繰り返す。
【0248】
なお、第1登録処理(SD3)及び第2登録処理(SD4)の処理内容の詳細については後述する。
【0249】
(制御処理-制御処理の詳細-登録処理-第1登録処理)
次に、
図14のSD3の第1登録処理について説明する。
【0250】
第1登録処理は、第1端末装置識別情報を登録するための処理である。
【0251】
第1登録処理が起動されると、
図15に示すように、SE1において対象制御ユニットの照合部64aは、SD1にて受信された認証情報と、当該対象制御ユニット(具体的には、端末側記憶部108)に記憶されている認証情報とが照合するか否かを判定する。
【0252】
また、上記認証情報同士が照合するか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態では、SD1にて受信された認証情報と、対象制御ユニットに記憶されている認証情報とが一致するか否かに基づいて判定する。
【0253】
ここで、「対象制御ユニットに記憶されている認証情報」の詳細については、実施の形態では、後述する変更処理が実行されたか否かに関わらず、SE1の処理時に対象制御ユニットに記憶されている認証情報が用いられる。
【0254】
そして、対象制御ユニットの照合部64aは、上記認証情報同士が照合しないと判定された場合(SE1、No)にはSE2に移行し、上記認証情報同士が照合すると判定された場合(SE1、Yes)にはSE3に移行する。
【0255】
SE2において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、端末装置識別情報の登録が未了になった旨を示す登録未了情報を対象端末装置に送信させ、その後第1登録処理を終了する。
【0256】
SE3において対象制御ユニットの属性特定部64eは、SD1にて受信された端末装置識別情報に対応する端末装置100の属性を第1属性として特定する。つまり、実施の形態では、登録DB65aに登録されている端末装置識別情報に、第1端末装置識別情報に対応する端末装置識別情報が含まれていない場合には、SD1にて受信された端末装置識別情報に対応する端末装置100の属性(具体的には、最初に登録された端末装置識別情報に対応する端末装置の属性)を第1属性として特定する。
【0257】
SE4において対象制御ユニットの登録部64bは、SD1にて受信された端末装置識別情報を第1端末装置識別情報として登録DB65aに登録すると共に、SE3にて特定された第1属性を示す第1属性情報と当該第1端末装置識別情報とを相互に関連付けて登録DB65aに登録する。
【0258】
一例として、登録DB65aに端末装置識別情報が登録されていない場合において、SD1にて受信された端末装置識別情報のユーザ名称情報=「AAAA」、ユーザ電話番号情報=「09011111111」である場合には、これらユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報が第1端末装置識別情報として登録DB65aに登録されると共に、当該第1端末装置識別情報と第1属性情報とが相互に関連付けて登録DB65aに登録される。
【0259】
SE5において対象制御ユニットの権限付与部64fは、第1属性情報に対応する権限情報である第1権限情報(具体的には、対象制御ユニットが設けられた開閉装置1に関する端末側処理を実行するための第1権限情報)を第1端末装置100aである対象端末装置に付与すると共に、端末装置識別情報の登録が完了した旨を示す登録完了情報を、第2開閉側通信部62によって対象端末装置に送信させる。その後、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第1登録処理を終了する。
【0260】
ここで、第1権限情報の付与方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aにおいて、第1権限情報を、SE4にて登録された第1端末装置識別情報及び第1属性情報と相互に関連付けて登録することにより、付与する。
【0261】
このような第1登録処理により、第1端末装置識別情報を登録できると共に、第1権限情報を第1端末装置100aである対象端末装置に付与することができ、当該対象端末装置は、権限付与部64fによって付与された第1権限情報に基づいて、端末側処理を実行することが可能になる。
【0262】
(制御処理-制御処理の詳細-登録処理-第2登録処理)
次に、
図14のSD4の第2登録処理について説明する。
【0263】
第2登録処理は、第2端末装置識別情報を登録するための処理である。
【0264】
第2登録処理が起動されると、
図16に示すように、SF1において対象制御ユニットの照合部64aは、SE1の処理と略同様に、SD1にて受信された認証情報と、当該対象制御ユニット(具体的には、端末側記憶部108)に記憶されている認証情報とが照合するか否かを判定する。
【0265】
ここで、「対象制御ユニットに記憶されている認証情報」の詳細については、実施の形態では、対象制御ユニットに記憶されている認証情報が後述する変更処理によって変更されていない場合には、第1端末装置識別情報の登録に用いられた第1認証情報が用いられる。また、対象制御ユニットに記憶されている認証情報が後述する変更処理によって変更された場合には、第1認証情報から少なくとも1回以上変更された第2認証情報が用いられる。
【0266】
つまり、SF1においては、第1端末装置識別情報が登録された後に、第2端末装置識別情報及び認証情報が受信された場合に、対象制御ユニットの照合部64aは、SD1にて受信された認証情報と、対象制御ユニットに記憶されている第1認証情報又第2認証情報との照合を行うことになる。
【0267】
そして、対象制御ユニットの照合部64aは、上記認証情報同士が照合しないと判定された場合(SF1、No)にはSF2に移行し、上記認証情報同士が照合すると判定された場合(SF1、Yes)にはSF3に移行する。
【0268】
SF2において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、登録未了情報を対象端末装置に送信させ、その後第2登録処理を終了する。
【0269】
SF3において対象制御ユニットの属性特定部64eは、SD1にて受信された端末装置識別情報に対応する端末装置100の属性を第2属性として特定する。つまり、実施の形態では、登録DB65aに登録されている端末装置識別情報に第1端末装置識別情報が含まれている場合には、SD1にて受信された端末装置識別情報に対応する端末装置の属性(具体的には、最初に登録された端末装置識別情報以外の端末装置識別情報に対応する端末装置の属性)を第2属性として特定する。
【0270】
SF4において対象制御ユニットの登録部64bは、SD1にて受信された端末装置識別情報を第2端末装置識別情報として登録DB65aに登録すると共に、SF3にて特定された第2属性を示す第2属性情報と当該第2端末装置識別情報とを相互に関連付けて登録DB65aに登録する。
【0271】
一例として、登録DB65aに第1端末装置識別情報が登録されている場合において、SD1にて受信された端末装置識別情報のユーザ名称情報=「BBBB」、ユーザ電話番号情報=「08022222222」である場合には、これらユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報が第2端末装置識別情報として登録DB65aに登録されると共に、当該第2端末装置識別情報と第2属性情報とが相互に関連付けて登録DB65aに登録される。
【0272】
SF5において対象制御ユニットの権限付与部64fは、第2属性情報に対応する権限情報である第2権限情報(具体的には、対象制御ユニットに関する端末側処理を実行するための第2権限情報)を第2端末装置100bである対象端末装置に付与すると共に、登録完了情報を、第2開閉側通信部62によって対象端末装置に送信させる。その後、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第2登録処理を終了する。
【0273】
ここで、第2権限情報の付与方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aにおいて、第2権限情報を、SE4にて登録された第2端末装置識別情報及び第2属性情報と相互に関連付けて登録することにより、付与する。
【0274】
このような第2登録処理により、第2端末装置識別情報を登録できると共に、第2権限情報を第2端末装置100bである対象端末装置に付与することができ、当該対象端末装置は、権限付与部64fによって付与された第2権限情報に基づいて、端末側処理を実行することが可能になる。
【0275】
図13に戻り、SC6において対象端末装置の端末側制御部107は、SE5又はSF5にて送信された登録完了情報が端末側通信部101によって受信されたか否かを判定する。
【0276】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記登録完了情報が受信された場合(SC6、Yes)にはSC7に移行し、上記登録完了情報が受信されていない場合(SC6、No)にはSC9に移行する。
【0277】
SC7において対象端末装置の表示制御部107aは、SC6にて受信された登録完了情報を端末側表示部103に表示させる。
【0278】
この登録完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図17(c)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SC6にて受信された登録完了情報を表示する第3登録画面DEcを表示する。
【0279】
図13に戻り、SC8において対象端末装置の端末側制御部107は、SC4にて取得された開閉装置名称情報及び開閉装置種別情報に基づいて、SC3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に対応する操作画面DAを生成し、当該生成した操作画面DAを操作画面テーブル108aに記憶する。その後、端末側表示部103を介して所定操作が受けられた後(あるいは、所定時間が経過した後)に、対象端末装置の登録処理を終了する。
【0280】
この開閉装置1に対応する操作画面DAの生成方法については任意であるが、実施の形態では、開閉装置1の種別に応じた操作画面DAを生成する。
【0281】
具体的には、SC4にて取得された開閉装置種別情報が巻取式の開閉装置1を示す情報である場合には、
図9(a)に示すように、操作画面DAは、長尺な画面であり、開閉操作領域DAa及び切替操作領域DAbを備える。
【0282】
このうち、開閉操作領域DAaは、上記開閉装置1に関する操作の入力を受け付けるための領域であり、
図9(a)に示すように、第1開閉操作領域DAa1及び第2開閉操作領域DAa2を有する。
【0283】
ここで、第1開閉操作領域DAa1は、上記開閉装置1の開閉体30の開閉操作の入力を受け付けるための領域である。この第1開閉操作領域DAa1は、上記開閉体30を開放移動させるための開放操作の入力を受け付ける開放ボタンDA1、上記開閉体30を閉鎖移動させるための閉鎖操作の入力を受け付ける閉鎖ボタンDA2、及び上記開閉体30の開閉移動を停止させるための停止操作の入力を受け付ける停止ボタンDA3を有して表示する。
【0284】
ただし、これに限らず、例えば、特定の種別の開閉装置1(例えば、自動ドア又は開き戸等)において、開放操作、閉鎖操作、又は停止操作のいずれかを必要としない場合には、第1開閉操作領域DAa1は、開放ボタンDA1、閉鎖ボタンDA2、又は停止ボタンDA3のいずれか1つのみ又は2つのみを有してもよい。
【0285】
また、第2開閉操作領域DAa2は、上記開閉装置1に関する情報を表示し、又は/及び付属機器の操作入力を受け付けるための領域である。この第2開閉操作領域DAa2は、第1開閉操作領域DAa1よりも上方(又は下方)に配置されており、上記開閉装置1と対象端末装置との通信状況を示す通信状況情報DA6を表示する。
【0286】
なお、通信状況情報DA6の詳細については任意であるが、実施の形態では、
図9(a)に示すように、上記開閉装置1と端末装置100(具体的には、対象端末装置)とが通信である旨を示す第1通信状況情報DA7を表示する。一方、上記開閉装置1と端末装置100(具体的には、対象端末装置)とが通信可能でない場合には、端末装置100を上記開閉装置1と通信可能な位置まで移動させる旨を示す第2通信状況情報(図示省略)を表示する。
【0287】
ただし、これに限らず、例えば、第1通信状況情報DA7又は第2通信状況情報のいずれかの表示を省略してもよい。
【0288】
また、切替操作領域DAbは、操作画面DAを切り替える切替操作の入力を受け付けるための領域である。この切替操作領域DAbは、
図9(a)に示すように、操作画面DA上において開閉操作領域DAaとは重複しない位置に配置され、後述するように操作画面テーブル108aにおいて当該操作画面DAと関連付けて記憶される開閉装置名称情報(
図9(a)では、「シャッター1」)を表示すると共に、切替操作領域DAb全体に設けられる切替部DA4であって、当該切替部DA4に対して操作画面DAの短手方向(
図9(a)では、左右方向)のいずれか一方に沿ってスワイプ操作又フリック操作のいずれかが行われることにより、切替操作の入力を受け付ける切替部DA4を有して表示する。
【0289】
ただし、これに限らず、例えば、切替操作領域DAbの一部のみに設けられる切替部DA4であってもよい。また、切替部DA4が、タッチ操作が行われることで、切替操作の入力を受け付けてもよい。
【0290】
ここで、「スワイプ操作」とは、操作画面DAに指等を触れたまま特定の方向にスライドさせる操作を意味する。また、「フリック操作」とは、操作画面DAに当てた指先等を、弾くように素早く動かす操作を意味する。
【0291】
また、開閉操作領域DAa及び切替操作領域DAbの配置方法については任意であるが、実施の形態では、開閉操作領域DAaを、操作画面DA上において操作画面DAの中央部に配置し、切替操作領域DAbを、操作画面DA上において操作画面DAの長手方向(
図9(a)では、上下方向)の端部のいずれか一方に配置している(
図9(a)では、開閉操作領域DAaの上方に配置している)。
【0292】
これにより、操作画面DA上において、開閉操作領域DAaを操作画面DAの長手方向の端部に配置し、且つ切替操作領域DAbを操作画面DAの中央部に配置する場合に比べて、開閉装置1に関する操作がしやすくなることから、開閉操作領域DAaの操作性を高めることができる。
【0293】
また、SC4にて取得された開閉装置種別情報がオーバースライダー式の開閉装置1を示す情報である場合には、
図9(b)に示すように、操作画面DAは、上述した巻取式の開閉装置1に対応する操作画面DAと略同様に、開閉操作領域DAa及び切替操作領域DAbを備える。
【0294】
ただし、開閉操作領域DAaの第2開閉操作領域DAa2は、通信状況情報DA6の表示に加えて、付属機器の操作入力を受け付ける付属操作ボタンDA5(具体的には、照明装置の点消灯操作を行う付属操作ボタンDA5)を有して表示する。
【0295】
このような操作画面DAにより、上記開閉装置1に関する操作の入力を受け付けることができ、切替操作の入力を受け付けることができる。
【0296】
特に、操作画面DA上において開閉操作領域DAaと切替操作領域DAbとを重複するように配置する場合に比べて、開閉装置1に関する操作又は/及び切替操作の誤操作を抑制でき、操作画面DAの操作性を高めることができる。また、切替部DA4の入力がタッチ操作である場合に比べて、切替操作の入力が誤って行われることを防止しやすいことから、切替操作領域DAbの操作性を高めることができる。また、表示制御部107aは、操作表示状態において、対象操作画面DAAに対応する開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報を端末側表示部103に表示させることが可能になると共に、対象操作画面DAAに対応する開閉装置1と当該端末装置100との通信状況を示す通信状況情報DA6を端末側表示部103に表示させることが可能になる。
【0297】
また、操作画面DAを操作画面テーブル108aに記憶する方法については任意であるが、実施の形態では以下に示す通りに記憶する。
【0298】
すなわち、SC4にて優先表示情報が取得された場合には、操作画面DAを、SC3にて特定された開閉装置シリアル番号情報、SC4にて取得された開閉装置名称情報、開閉装置種別情報、及び優先表示情報と相互に関連付けて操作画面テーブル108aに記憶する。一方、SC4にて優先表示情報が取得されていない場合には、操作画面DAを、SC3にて特定された開閉装置シリアル番号情報、SC4にて取得された開閉装置名称情報、及び開閉装置種別情報と相互に関連付けて操作画面テーブル108aに記憶する。
【0299】
図13に戻り、SC9において対象端末装置の端末側制御部107は、SE2又はSF2にて送信された登録未了情報送信が端末側通信部101によって受信されたか否かを判定する。
【0300】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記登録未了情報送信が受信された場合(SC9、Yes)にはSC10に移行し、上記登録未了情報送信が受信されていない場合(SC9、No)にはSC6に移行する。
【0301】
SC10において対象端末装置の表示制御部107aは、SC9にて受信された登録未了情報を端末側表示部103に表示させ、その後端末側表示部103を介して所定操作が受けられた後(あるいは、所定時間が経過した後)に、対象端末装置の登録処理を終了する。
【0302】
この登録未了情報の表示方法については任意であるが、例えば、端末側表示部103の画面上に、SC9にて受信された登録未了情報を表示する第4登録画面(図示省略)を表示してもよい。
【0303】
また、以上のような登録処理により、対象端末装置による開閉装置1(具体的には、対象制御ユニットを備える開閉装置1)の遠隔操作を行うことが可能になる。
【0304】
特に、端末装置100から端末装置識別情報及び認証情報を制御ユニット60に送信するだけで、端末装置識別情報の登録を行うことができる。よって、開閉装置1の電源を切って投入されてから一定時間内に開閉体30を手動で開閉移動させることをトリガーとして、端末装置識別情報の登録を行う場合に比べて、端末装置識別情報を登録する際のセキュリティ性を確保しながら、当該登録に要する手間を低減できることから、制御システムの使用性を高めることができる。また、第2端末装置識別情報を登録する際に、第2端末装置100bから第2端末装置識別情報及び認証情報を制御ユニット60に送信するだけで、第2端末装置識別情報の登録を行うことができ、第2端末装置識別情報を登録する際のセキュリティ性を確保しながら、当該登録に要する手間を低減できる。
【0305】
また、制御ユニット60の権限付与部64fが端末装置100の属性に応じた権限情報を端末装置100に付与できる。よって、端末装置100のユーザのニーズに応じた端末側処理を当該端末装置100を介して実行でき、制御ユニット60の使用性を高めることができる。また、属性特定部64eが端末装置100の属性を簡易に特定でき、制御ユニット60の処理負荷を低減できる。さらに、第1権限情報を第1端末装置100aに付与できると共に、第2権限情報を第2端末装置100bに付与でき、第1端末装置100a及び第2端末装置100bの各々のユーザのニーズに応じた端末側処理を当該第1端末装置100a又は当該第2端末装置100bを介して実行できる。
【0306】
なお、実施の形態では、SA4の処理を複数回実行することにより、対象端末装置を用いて複数の開閉装置1の各々の制御ユニット60に対して端末装置識別情報(具体的には、第1端末装置識別情報又は/及び第2端末装置識別情報)を登録することができる。よって、複数の開閉装置1の各々の制御ユニット60の権限付与部64fから付与された権限情報(具体的には、第1権限情報又は/及び第2権限情報)に基づいて、複数の開閉装置に対する端末側処理を実行することが可能になる。
【0307】
(制御処理-制御処理の詳細-操作処理)
次に、
図7のSA6の操作処理について説明する。
【0308】
操作処理は、端末装置100を介して開閉装置1に関する操作を行うための処理である。
【0309】
操作処理が起動されると、
図18に示すように、SG1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a又は第2端末装置100b)の表示制御部107aは、対象操作画面DAAを端末側表示部103に表示させる。
【0310】
この対象操作画面DAAの表示方法については任意であるが、実施の形態では、状況に応じて以下の通りに表示する。
【0311】
すなわち、操作画面テーブル108aに操作画面DAが1つのみ記憶されている場合には、当該操作画面DAを対象操作画面DAAとして表示する。
【0312】
この場合において、
図9(a)に示すように、対象端末装置の表示制御部107aは、操作表示状態において、対象操作画面DAAに対応する開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報を端末側表示部103(具体的には、切替操作領域DAb)に表示させると共に、対象操作画面DAAに対応する開閉装置1と対象端末装置との通信状況を示す通信状況情報DA6を端末側表示部103(具体的には、第2開閉操作領域DAa2)に表示させる。
【0313】
これにより、操作表示状態において、開閉装置識別情報を端末装置100のユーザに視認させることができ、端末装置100のユーザが操作したい開閉装置1を正確に操作することが可能となる。また、操作表示状態において、通信状況情報DA6を端末装置100のユーザに視認させることができ、通信状況に応じた措置(例えば、開閉装置1と端末装置100とが通信できない状況である場合に、通信可能な位置まで端末装置100を移動させること等)を端末装置100のユーザが講じることが可能となる。
【0314】
また、操作画面テーブル108aに操作画面DAが複数記憶されている場合に、複数の操作画面DAの中に優先表示情報と関連付けて記憶された操作画面DAが含まれる場合には、当該操作画面DAを対象操作画面DAAとして表示する(つまり、対象端末装置の表示制御部107aは、対象操作画面DAAを表示させる表示タイミング(具体的には、SG1の処理時のタイミング)が到来した際に、操作画面特定部107bによって特定された操作画面DAを対象操作画面DAAとして端末側表示部103に優先して表示させる)。
【0315】
このような表示により、操作画面特定部107bによって特定された操作画面DAに対応する開閉装置1を迅速に操作でき、端末装置100のユーザが操作したい開閉装置1を迅速に操作することが可能となる。
【0316】
なお、実施の形態では、SA4の処理が複数回実行される際に、SC8にて優先表示情報が操作画面テーブル108aに複数回記憶されても、操作画面テーブル108aには、直近に記憶された優先表示情報のみが記憶されるものとする。
【0317】
例えば、操作画面DA=「PIC0001.JPG」と優先表示情報とが関連付けて操作画面テーブル108aに記憶されている場合において、SC8にて操作画面DA=「PIC0002.JPG」と優先表示情報とが関連付けて操作画面テーブル108aに記憶された場合には、操作画面DA=「PIC0001.JPG」と優先表示情報とが関連付けて操作画面テーブル108aに記憶されなくなる。
【0318】
一方で、操作画面テーブル108aに操作画面DAが複数記憶されている場合に、複数の操作画面DAの中に優先表示情報と関連付けて記憶された操作画面DAが含まれない場合には、当該複数の操作画面DAのうち直近に記憶された操作画面DA(あるいは、最初に記憶された操作画面DA、又はランダムに選択された操作画面DA)を対象操作画面DAAとして表示する。
【0319】
また、複数の操作画面DAが端末側記憶部108に記憶されている場合に、操作表示状態において、切替部DA4によって切替操作の入力が受け付けられた際には、対象操作画面DAAを別の操作画面DAに切り替えて、当該切り替えた操作画面DAを対象操作画面DAAとして端末側表示部103に表示する。
【0320】
この場合において、操作画面DAの切り替え方法については任意であるが、例えば、複数の操作画面DAを、操作画面テーブル108aに記憶されている順序、又は、ランダムな順序に基づいて切り替えてもよい。
【0321】
このような表示により、操作表示状態において、切替操作を行うだけで、対象操作画面DAAを別の対象操作画面DAAに切り替えて表示できる。よって、操作対象候補となる開閉装置1を選択するための選択画面で選択操作が受け付けられた後に、操作対象候補となる開閉装置1を操作するための操作画面DAを介して開閉装置1を操作する場合に比べて、対象操作画面DAAから別の対象操作画面DAAへの切替の手間を低減し、且つ所望の開閉装置1を迅速に操作することができ、端末装置100の操作性を高めることができる。
【0322】
また、
図9に示すように、開閉装置1の種別に応じた操作画面DAが生成されるものの、操作画面DAの構成が類似している。このことから、実施の形態では、切替部DA4によって切替操作の入力が受け付けられて、対象操作画面DAAを別の操作画面DAに切り替える際には、対象操作画面DAAの第1開閉操作領域DAa1を切り替えることなく、当該第1開閉操作領域DAa1の表示を維持すると共に、対象操作画面DAAの第2開閉操作領域DAa2を別の操作画面DAの第2開閉操作領域DAa2に切り替えて表示し、且つ対象操作画面DAAの切替操作領域DAbを別の操作画面DAの切替操作領域DAbに切り替えて表示する。
【0323】
ただし、これに限らず、例えば、切替部DA4によって切替操作の入力が受け付けられて、対象操作画面DAAを別の操作画面DAに切り替える際には、対象操作画面DAA全体を別の操作画面DAに切り替えて表示してもよい。
【0324】
図18に戻り、SG2において対象端末装置の送信制御部107cは、操作表示状態において、対象操作画面DAAの開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2を介して第1操作の入力が受け付けられたか否かを判定する。
【0325】
ここで、「第1操作の入力が受け付けられること」とは、実施の形態では、開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2に対するタッチ操作の入力が受け付けられることが該当する。ただし、これに限らず、例えば、開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2に対するスワイプ操作又はフリック操作の入力が受け付けられることであってもよい。
【0326】
そして、対象端末装置の送信制御部107cは、上記第1操作の入力が受け付けられた場合(SG2、Yes)にはSG3に移行し、上記第1操作の入力が受け付けられていない場合(SG2、No)にはSG5に移行する。
【0327】
SG3において対象端末装置の第1報知部107dは、第1報知情報を報知する。
【0328】
この第1報知情報の報知方法については任意であるが、実施の形態では、SG3の処理が開始してからSG4の処理が行われるまでの間、SG2にて第1操作の入力が受け付けられた開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2を点灯させることにより、報知する。ただし、これに限らず、例えば、第1報知情報を端末側音声出力部104で音声出力したり、又は/及び第1報知情報を端末側振動部105で振動出力してもよい。
【0329】
これにより、第1報知情報を報知でき、端末装置100のユーザが入力可能状態であることを把握することが可能となる。
【0330】
SG4において対象端末装置の送信制御部107cは、操作表示状態において、端末側表示部103(具体的には、対象操作画面DAA)を介して第2操作の入力が受け付けられたか否かを判定する。
【0331】
ここで、「第2操作の入力が受け付けられること」とは、実施の形態では、開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2から所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることが該当する(つまり、第1操作とは異なる操作の入力が受け付けられることが該当する)。
【0332】
ただし、これに限らず、例えば、第1操作と同一の操作の入力が受け付けられることであってもよい。一例として、開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2に対するタッチ操作の入力が受け付けられることであってもよい。
【0333】
そして、対象端末装置の送信制御部107cは、上記第2操作の入力が受け付けられた場合(SG4、Yes)にはSG6に移行し、上記第2操作の入力が受け付けられていない場合(SG4、No)にはSG8に移行する。
【0334】
このようなSG2及びSG4の処理により、SG6の処理が誤って行われることを回避できる。また、第1操作及び第2操作が同一の操作である場合に比べて、第1操作又は第2操作の入力が誤って受け付けられることを防止できる。さらに、第2操作が開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2から所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作であるため、第2操作の入力が誤って受け付けられることを比較的防止しやすくなる。以上のことから、端末装置100の使用性をさらに一層高めることができる。
【0335】
SG5において対象端末装置の送信制御部107cは、操作表示状態において、対象操作画面DAAの停止ボタンDA3又は付属操作ボタンDA5を介して第1操作の入力が受け付けられたか否かを判定する。
【0336】
ここで、「第1操作の入力が受け付けられること」とは、実施の形態では、停止ボタンDA3又は付属操作ボタンDA5に対するタッチ操作の入力が受け付けられることが該当する。ただし、これに限らず、例えば、停止ボタンDA3又は付属操作ボタンDA5に対するスワイプ操作又はフリック操作の入力が受け付けられることであってもよい。
【0337】
これにより、上記第1操作の入力の受け付けを簡易且つ迅速に行うことができ、端末装置100の使用性をさらに一層高めることができる。
【0338】
そして、対象端末装置の送信制御部107cは、上記第1操作の入力が受け付けられた場合(SG5、Yes)にはSG6に移行し、上記第1操作の入力が受け付けられていない場合(SG5、No)にはSG2に移行する。
【0339】
SG6において対象端末装置の送信制御部107cは、SB4にて登録された端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報)を含む操作指示情報(以下、「第1操作指示情報」と称する)を、端末側通信部101によって開閉装置1(具体的には、SG1にて表示された対象操作画面DAAに対応する開閉装置1)に送信させる。
【0340】
この第1操作指示情報の送信方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに送信する。
【0341】
すなわち、SG2にて第1操作の入力が受け付けられ、且つSG4にて第2操作の入力が受け付けられた場合には、当該第1操作の入力が受け付けられた開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2に対応する操作(具体的には、開閉体30の開放操作又は閉鎖操作)を示す開閉操作指示情報を送信する。つまり、対象端末装置の送信制御部107cは、少なくとも開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2のいずれかを介して第1操作の入力が受け付けられると共に、操作画面DAを介して第2操作の入力が受け付けられた場合には、開放操作又は閉鎖操作の入力(開閉装置1に関する操作の入力)が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する第1操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させる。
【0342】
このような送信により、操作画面DA上の操作ボタンを介して開閉装置1の開閉操作の入力が受け付けられるだけで操作信号を送信する場合に比べて、開閉装置1に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を高めることができる。また、開放操作又は閉鎖操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を一層高めることができる。
【0343】
また、SG5にて第1操作の入力が受け付けられた場合には、当該第1操作の入力が受け付けられた停止ボタンDA3又は付属操作ボタンDA5に対応する操作(具体的には、開閉体30の停止操作又は照明装置の点消灯操作)を示す開閉操作指示情報又は付属操作指示情報を送信する。つまり、対象端末装置の送信制御部107cは、停止ボタンDA3を介して第1操作の入力が受け付けられた場合には、第2操作の入力が操作画面DAを介して受け付けられたか否かに関わらず、停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、停止操作に対応する第1操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させる。
【0344】
このような送信により、開放操作又は閉鎖操作の入力に比べて、停止操作の入力を迅速に受け付けることできる。よって、開閉体30の開閉移動を迅速に停止させることができ、端末装置100を用いて開閉装置1を操作する際の安全性を確保できる。
【0345】
SG7において対象端末装置の第2報知部107eは、第2報知情報を報知し、その後SG10に移行する。
【0346】
この第2報知情報の報知方法については任意であるが、例えば、第2報知情報を端末側表示部103で表示したり、第2報知情報を端末側音声出力部104で音声出力したり、又は/及び第2報知情報を端末側振動部105で振動出力してもよい。
【0347】
これにより、第2報知情報を報知でき、第1操作指示情報が送信されたことを端末装置100のユーザが把握することが可能となる。
【0348】
また、
図19に示すように、SH1において対象制御ユニット(具体的には、SG1にて表示された対象操作画面DAAに対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SG6において対象端末装置から送信された第1操作指示情報(具体的には、開閉操作指示情報又は付属操作指示情報)が受信されたか否かを判定する。
【0349】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記第1操作指示情報が受信されていないと判定された場合(SH1、No)にはSH2に移行し、上記第1操作指示情報が受信されたと判定された場合(SH1、Yes)にはSH3に移行する。
【0350】
SH2において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第1開閉側通信部61によって、操作部51から送信された操作指示情報(具体的には、開閉操作指示情報。以下、「第2操作指示情報」と称する。)が受信されたか否かを判定する。
【0351】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記第2操作指示情報が受信されていないと判定された場合(SH2、No)にはSH1に移行し、上記第2操作指示情報が受信されたと判定された場合(SH2、Yes)にはSH3に移行する。
【0352】
SH3において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、SH1にて受信された第1操作指示情報又はSH2にて受信された第2操作指示情報に基づいて、対象制御ユニットが設けられている開閉装置1又は当該開閉装置1に付属している付属機器(具体的には、照明装置)の動作制御を実行する。その後SH1に移行して、以降同様にSH1からSH3の処理を繰り返す。
【0353】
ここで、上記開閉装置1の動作制御の内容については任意であるが、実施の形態では以下の通りに実行する。
【0354】
すなわち、SH1にて受信された第1操作指示情報又はSH2にて受信された第2操作指示情報が開放操作指示情報である場合には、上記開閉装置1の開閉体30を開放移動させる。また、SH1にて受信された第1操作指示情報又はSH2にて受信された第2操作指示情報が閉鎖操作指示情報である場合には、上記開閉装置1の開閉体30を閉鎖移動させる。また、SH1にて受信された第1操作指示情報又はSH2にて受信された第2操作指示情報が停止操作指示情報である場合には、上記開閉装置1の開閉体30の開閉移動を停止させる。
【0355】
また、上記付属機器の動作制御の内容については任意であるが、実施の形態では以下の通りに実行する。
【0356】
すなわち、SH1にて受信された第1操作指示情報が点灯操作指示情報である場合には、上記付属機器を点灯させる。また、SH1にて受信された第1操作指示情報が消灯操作指示情報である場合には、上記付属機器を消灯させる。
【0357】
なお、実施の形態では、SH3の処理においては、端末装置100を用いて行われた開閉側制御部64による開閉装置1に関する動作の履歴を示す動作履歴情報(具体的には、動作日時情報、端末装置識別情報(具体的には、SH1にて受信された第1操作指示情報に含まれる端末装置識別情報)、及び開閉装置動作情報)は、動作履歴DB65bに順次記憶されるものとする。
【0358】
ここで、動作履歴DB65bにおける動作履歴情報の記憶方法については任意であるが、例えば、動作履歴情報の件数が閾値(例えば、100件等)に達するまでは、動作履歴情報を順次記憶し、動作履歴情報の件数が閾値に達すると、動作履歴情報を古い動作履歴情報から順次上書きすることで記憶してもよい。
【0359】
図18に戻り、SG4において第2操作の入力が受け付けられていないと判定された場合には、SG8において対象端末装置の第1報知部107dは、SG2の処理が終了してから所定時間(例えば、5秒等)が経過したか否かを判定する。
【0360】
そして、対象端末装置の第1報知部107dは、上記所定時間が経過していない場合(SG8、No)にはSG3に移行し、上記所定時間が経過した場合(SG8、Yes)にはSG9に移行する。
【0361】
SG9において対象端末装置の第1報知部107dは、第1報知情報の報知を停止し、その後SG1に移行する。具体的には、SG2にて第1操作の入力が受け付けられた開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2を消灯させることにより、停止する。
【0362】
このようなSG3、SG4、SG8、及びSG9の処理により、第1報知部107dは、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第1報知情報を端末側表示部103に表示させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過した後に、第1報知情報を非表示にさせることができる。よって、第1報知情報を視認でき、端末装置100のユーザが入力可能状態であることを把握しやすくなる。また、第1報知情報の表示及び非表示により、入力可能状態であるか否かを把握でき、状況に応じた措置(例えば、入力可能状態でない場合には、第1操作及び第2操作を再入力すること等)を端末装置100のユーザが講じることが可能となる。
【0363】
また、SG4、SG6、SG8、及びSG9の処理により、送信制御部107cは、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられた場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、第1操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられない場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、第1操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させないようにできる。よって、第1操作の入力が受け付けられた後に第2操作の入力が無制限に受け付けられる場合に比べて、開閉装置1に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を一層高めることができる。
【0364】
SG10において対象端末装置の端末側制御部107は、操作処理を終了するタイミング(以下、「操作終了タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0365】
この操作終了タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、操作表示状態において付属画面DBの選択ボタンDB1が操作されたか否かに基づいて判定する。ここで、選択ボタンDB1の操作入力が受け付けられた場合には操作終了タイミングが到来していると判定し、選択ボタンDB1の操作入力が受け付けられていない場合には操作終了タイミングが到来していないと判定する。
【0366】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、操作終了タイミングが到来していると判定された場合(SG10、Yes)には、対象端末装置の操作処理を終了する。一方、操作終了タイミングが到来していないと判定された場合(SG10、No)にはSG1に移行して、以降同様にSG1からSG10の処理を繰り返す。
【0367】
以上のような操作処理により、端末装置100を用いた開閉装置1又は/及び付属機器に関する遠隔操作を簡易且つ正確に行うことができる。
【0368】
(制御処理-制御処理の詳細-開閉変更処理)
次に、
図7のSA8の開閉変更処理について説明する。
【0369】
開閉変更処理は、端末装置100を介して操作画面テーブル108aに記憶された情報を変更するための処理である。
【0370】
開閉変更処理が起動されると、
図20に示すように、SI1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a又は第2端末装置100b)の表示制御部107aは、操作画面テーブル108aに記憶された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)を端末側表示部103に表示させる。
【0371】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図21(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、操作画面テーブル108aに記憶された開閉装置名称情報を表示する第1開閉変更画面DFaを表示する。
【0372】
具体的には、長尺な第1開閉変更画面DFaにおいて、当該第1開閉変更画面DFaの長手方向に沿って、複数の開閉装置名称情報(
図21では、「シャッター1」、「シャッター2」、「シャッター3」、「シャッター4」、「シャッター5」等)を並設して表示する。なお、例えば、上記取得された開閉装置名称情報が1つのみである場合には、当該開閉装置名称情報を単に表示してもよい。
【0373】
なお、実施の形態では、この第1開閉変更画面DFaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる開閉変更用選択ボタンDFa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための開閉変更用選択ボタンDFa1と、処理選択画面DCに戻るための開閉変更用戻りボタンDFa2とを有して表示する。
【0374】
図20に戻り、SI2において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SI1にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、変更対象となる開閉装置識別情報を特定する。
【0375】
ここで、上記変更対象となる開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、
図21(a)に示すように、第1開閉変更画面DFaに表示されている開閉変更用選択ボタンDFa1のうち、上記変更対象となる開閉装置識別情報に対応する開閉変更用選択ボタンDFa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0376】
図20に戻り、SI3において対象端末装置の端末側制御部107は、各種の変更情報を取得する。
【0377】
ここで、上記各種の変更情報の取得方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに取得する。
【0378】
まず、
図21(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、第2開閉変更画面DFbを表示させる。
【0379】
この第2開閉変更画面DFbは、変更用開閉装置名称情報を入力するための変更開閉装置名称入力ボックスDFb1と、変更用開閉装置種別情報を選択するための変更開閉装置種別選択用チェックボックスDFb2と、操作画面DAを優先表示させることをチェックする変更優先表示用チェックボックスDFb3と、第2開閉変更画面DFbに入力等された情報を確定する開閉変更決定ボタンDFb4と、第1開閉変更画面DFaに戻るための第1開閉変更用戻りボタンDFb5と、処理選択画面DCに戻るための第2開閉変更用戻りボタンDFb6とを有して表示する。
【0380】
そして、変更開閉装置名称入力ボックスDFb1に変更用開閉装置名称情報が入力され、端末側表示部103を介して特定の変更開閉装置種別選択用チェックボックスDFb2にチェックが入れられ、又は/及び変更優先表示用チェックボックスDFb3にチェックが入れられた状態で、開閉変更決定ボタンDFb4の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられると、
図21(c)に示すように、第3開閉変更画面DFcを表示させる。
【0381】
この第3開閉変更画面DFcは、上記入力された情報を表示すると共に、上記入力された情報を確定する開閉変更用確定ボタンDFc1と、上記入力された情報をキャンセルする開閉変更用キャンセルボタンDFc2とを有して表示する。
【0382】
そして、第3開閉変更画面DFcの開閉変更用確定ボタンDFc1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、取得する。
【0383】
一方で、第3開閉変更画面DFcの開閉変更用キャンセルボタンDFc2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられた場合には、第2開閉変更画面DFbに戻ることになるので、第2開閉変更画面DFbへの各種情報の再入力が可能となる。
【0384】
この場合において、実施の形態では、第2開閉変更画面DFbが表示された際には、変更開閉装置名称入力ボックスDFb1、変更開閉装置種別選択用チェックボックスDFb2、及び変更優先表示用チェックボックスDFb3には、操作画面テーブル108aに記憶された情報のうち、SI2にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置名称情報、開閉装置種別情報、及び優先表示情報が入力されるものとする。ただし、これに限らず、例えば、変更開閉装置名称入力ボックスDFb1、変更開閉装置種別選択用チェックボックスDFb2、、及び変更優先表示用チェックボックスDFb3には、何の情報も入力されていなくてもよい。
【0385】
図20に戻り、SI4において対象端末装置の端末側制御部107は、SI3にて取得された情報に基づいて、操作画面テーブル108aに記憶されている開閉装置名称情報、開閉装置種別情報、優先表示情報、又は/及び操作画面DAを変更する。
【0386】
ここで、開閉装置名称情報の変更方法については任意であるが、実施の形態では、操作画面テーブル108aに記憶されている開閉装置名称情報のうち、SI2にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置名称情報を、SI3にて変更開閉装置名称入力ボックスDFb1に入力された変更用開閉装置名称情報に置き換えることにより、変更する(なお、開閉装置種別情報及び優先表示情報の変更方法についても略同様とする)。ただし、これに限らず、操作画面テーブル108aに記憶されている開閉装置名称情報が変更用開閉装置名称情報と一致する場合には、変更しなくてもよい。
【0387】
また、操作画面DAの変更方法については任意であるが、実施の形態では、SI4にて開閉装置種別情報が変更された場合には、SC8の操作画面DAの生成方法と同様の方法を用いて、当該変更された開閉装置種別情報が示す開閉装置1の種別に応じて、操作画面テーブル108aに記憶されている操作画面DAのうち、SI2にて特定された開閉装置識別情報に対応する操作画面DAを変更する。
【0388】
SI5において対象端末装置の表示制御部107aは、操作画面テーブル108aに記憶された情報の変更が完了した旨を示す開閉変更完了情報を、端末側表示部103に表示させ、その後開閉変更処理を終了する。
【0389】
この開閉変更完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図21(d)に示すように、端末側表示部103の画面上に、開閉変更完了情報を表示する第4開閉変更画面DFdを表示する。
【0390】
このような開閉変更処理により、端末装置100を用いて操作画面テーブル108aに記憶された情報を簡易に変更することができる。
【0391】
(制御処理-制御処理の詳細-引継処理)
次に、
図7のSA10の引継処理について説明する。
【0392】
引継処理は、登録部64bによって登録された第1属性情報の引継ぎを行うための処理である。
【0393】
引継処理が起動されると、
図22に示すように、SJ1において対象端末装置(具体的には、第1属性情報の引継ぎ元である第1端末装置100a)の開閉装置特定部107fは、第1属性情報の引継ぎを行うことが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0394】
この開閉装置1の特定方法については任意であるが、実施の形態では、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1に設けられている制御ユニット60から受信した登録DB65aに登録された情報を参照して、当該開閉装置1の中から、対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出し、当該抽出した開閉装置1を特定すべき開閉装置1として特定する。すなわち、対象端末装置の開閉装置特定部107fは、当該対象端末装置に付与された第1権限情報に基づいて、当該対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、第1属性情報の引継ぎを行うことが可能な開閉装置1を特定する。
【0395】
SJ2において対象端末装置の表示制御部107aは、SJ1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0396】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図24(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SJ1にて特定された開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得された開閉装置名称情報を表示する第1引継画面DGaを表示する。
【0397】
具体的には、長尺な第1引継画面DGaにおいて、当該第1引継画面DGaの長手方向に沿って、複数の開閉装置名称情報(
図24(a)では、「シャッター1」、「シャッター2」、「シャッター3」、「シャッター4」、「シャッター5」等)を並設して表示する。
【0398】
なお、例えば、上記取得された開閉装置名称情報が1つのみである場合には、当該開閉装置名称情報を単に表示してもよい。
【0399】
また、例えば、SJ1の処理において、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、当該対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出できないことにより、開閉装置1が特定されなかった場合には、その旨を示す情報を第1引継画面DGaに表示した後に、引継処理を終了してもよい。つまり、対象端末装置に付与された権限情報に引継権限情報が含まれない場合には、当該対象端末装置が第1属性情報の引継ぎを行うことができないものとする。
【0400】
ここで、実施の形態では、この第1引継画面DGaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる引継用選択ボタンDGa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための引継用選択ボタンDGa1と、処理選択画面DCに戻るための引継用戻りボタンDGa2とを有して表示する。
【0401】
図22に戻り、SJ3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SJ2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、第1属性情報の引継ぎの対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0402】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、第1引継画面DGaに表示されている引継用選択ボタンDGa1のうち、上記対応する開閉装置識別情報に対応する引継用選択ボタンDGa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0403】
SJ4において対象端末装置の表示制御部107aは、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60の登録DB65a)に登録されている第2端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)のみを端末側表示部103に表示させる。
【0404】
この第2端末装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図24(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60の識別提供部64d)から提供されたユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報であって、第2端末装置識別情報として登録されたユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を取得し、当該取得したユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を表示する第2引継画面DGbを表示する。
【0405】
具体的には、長尺な第2引継画面DGbにおいて、当該第2引継画面DGbの長手方向に沿って、複数組のユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報(
図24(b)では、「BBBB、08022222222」、「CCCC、08033333333」等)を並設して表示する。なお、例えば、上記取得されたユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報が1組のみである場合には、当該ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を単に表示してもよい。
【0406】
ただし、これに限らず、例えば、第2引継画面DGbにおいては、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1から取得されたユーザ名称情報又はユーザ電話番号情報のいずれか一方のみを表示してもよい。
【0407】
このような表示により、第2端末装置識別情報を第1端末装置100aのみに提供して提示でき、対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a)のユーザが第2端末装置識別情報の登録状況を把握することが可能となる。
【0408】
また、例えば、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に第2端末装置識別情報が登録されていないために、当該開閉装置1からユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を取得できない場合には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を表示できない旨を示す情報を第2引継画面DGbに表示し、その後SJ2に移行してもよい。
【0409】
なお、実施の形態では、
図24(b)に示すように、この第2引継画面DGbは、表示されている第2端末装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる引継選択用チェックボックスDGb1であって、対応する第2端末装置識別情報を選択するための引継選択用チェックボックスDGb1と、引継選択用チェックボックスDGb1による第2端末装置識別情報の選択を決定するための引継用決定ボタンDGb2と、第1引継画面DGaに戻るための第1引継用戻りボタンDGb3と、処理選択画面DCに戻るための第2引継用戻りボタンDGb4とを有して表示する。
【0410】
図22に戻り、SJ5において対象端末装置の端末側制御部107は、SJ4にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)の中から、第1属性情報の引継ぎ先となる第2端末装置100bに対応する第2端末装置識別情報を特定する。
【0411】
ここで、上記対応する第2端末装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに特定する。
【0412】
すなわち、まず、第2引継画面DGbに表示されている引継選択用チェックボックスDGb1のうち、上記対応する第2端末装置識別情報に対応する引継選択用チェックボックスDGb1にチェックが入れられた状態で、引継用決定ボタンDGb2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられると、
図24(c)に示すように、第3引継画面DGcを表示する。
【0413】
この第3引継画面DGcは、上記入力された情報を表示すると共に、上記入力された情報を確定する引継用確定ボタンDGc1と、上記入力された情報をキャンセルする引継用キャンセルボタンDGc2とを有して表示する。
【0414】
そして、第3引継画面DGcの引継用確定ボタンDGc1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0415】
一方で、第3引継画面DGcの引継用キャンセルボタンDGc2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられた場合には、第2引継画面DGbに戻ることになるので、第2引継画面DGbへの各種情報の再入力が可能となる。
【0416】
図22に戻り、SJ6において対象端末装置の端末側制御部107は、SJ5にて特定された第2端末装置識別情報を含む引継指示情報であり、第1属性情報の引継ぎを指示する引継指示情報を、端末側通信部101によって、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0417】
また、
図23に示すように、SK1において対象制御ユニット(具体的には、SJ3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SJ6にて送信された引継指示情報が受信されたか否かを判定する。
【0418】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記引継指示情報が受信されたと判定されるまで待機し(SK1、No)、上記引継指示情報が受信されたと判定された場合(SK1、Yes)にはSK2に移行する。
【0419】
SK2において対象制御ユニットの登録部64bは、SK1にて受信された引継指示情報に含まれる第2端末装置識別情報に基づいて、登録部64bによって登録された属性情報を変更する。
【0420】
この属性情報を変更する方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aに登録されている属性情報のうち、第1属性情報を第2属性情報に変更すると共に、当該引継指示情報に含まれる端末装置識別情報であって、第1属性情報の引継ぎ先である端末装置100の端末装置識別情報(具体的には、第2端末装置識別情報)に対応する属性情報を第1属性情報に変更する。
【0421】
具体的には、上記属性情報の変更に加えて、上記引継ぎ元である端末装置100の端末装置識別情報(具体的には、第1端末装置識別情報)を第2端末装置識別情報として登録DB65aに再登録すると共に、上記引継ぎ元である端末装置100の権限情報(具体的には、第1権限情報)を第2権限情報として登録DB65aに再登録する。さらに、上記引継ぎ先である端末装置100の端末装置識別情報(具体的には、第2端末装置識別情報)を第1端末装置識別情報として登録DB65aに再登録すると共に、上記引継ぎ先である端末装置100の権限情報(具体的には、第2権限情報)を第1権限情報として登録DB65aに再登録する。
【0422】
一例として、第1属性情報の引継ぎ元である第1端末装置100aの第1端末装置識別情報のユーザ名称情報=AAAA、及びユーザ電話番号情報=「09011111111」と、第1属性情報の引継ぎ先である第2端末装置100bの第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=BBBB、及びユーザ電話番号情報=「08022222222」が登録DB65aに登録されている場合には、上記第1端末装置100aの第1端末装置識別情報と関連付けて登録された属性情報が第1属性情報から第2属性情報に変更され、上記第1端末装置100aの第1端末装置識別情報と関連付けて登録された権限情報が第1権限情報から第2権限情報に変更され、且つ、上記第1端末装置識別情報のユーザ名称情報=AAAA、及びユーザ電話番号情報=「09011111111」が、第2端末装置識別情報として登録DB65aに再登録される。さらに、上記第2端末装置100bの第2端末装置識別情報と関連付けて登録された属性情報が第2属性情報から第1属性情報に変更され、上記第2端末装置100bの第2端末装置識別情報と関連付けて登録された権限情報が第2権限情報から第1権限情報に変更され、且つ、上記第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=BBBB、及びユーザ電話番号情報=「08022222222」が第1端末装置識別情報として登録DB65aに再登録される。
【0423】
SK3において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第1属性情報の引継ぎが完了した旨を示す引継完了情報を、第2開閉側通信部62によって対象端末装置(具体的には、第1属性情報の引継ぎ元である端末装置100)に送信させる。その後SK1に移行して、以降同様にSK1からSK3の処理を繰り返す。
【0424】
なお、例えば、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、第1属性情報の引継ぎ先である端末装置100にも引継完了情報を送信することにより、当該端末装置100において引継完了情報を表示できるようにしてもよい。
【0425】
図22に戻り、SJ7において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側通信部101によって、SK3にて送信された引継完了情報が受信されたか否かを判定する。
【0426】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記引継完了情報が受信されたと判定されるまで待機し(SJ7、No)、上記引継完了情報が受信されたと判定された場合(SJ7、Yes)にはSJ8に移行する。
【0427】
SJ8において対象端末装置の表示制御部107aは、SJ7にて受信された引継完了情報を端末側表示部103に表示させ、その後対象端末装置の引継処理を終了する。
【0428】
この引継完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図24(d)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SJ8にて受信された引継完了情報を表示する第4引継画面DGdを表示する。
【0429】
このような引継処理により、第1端末装置100aを用いて第1属性情報の引継ぎを行うことができ(つまり、第1端末装置100aが、権限付与部64fによって付与された第1権限情報に含まれる引継権限情報に基づいて、引継処理を実行でき)、第1端末装置100aのユーザが都合の良いタイミングで第1属性情報の引継ぎを簡易に行うことが可能となる。
【0430】
(制御処理-制御処理の詳細-第1削除処理)
次に、
図7のSA12の第1削除処理について説明する。
【0431】
第1削除処理は、第1端末装置100aを用いて、登録部64bによって登録された端末装置識別情報のうち、第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報(すなわち、第2端末装置識別情報)を削除するための処理である。
【0432】
第1削除処理が起動されると、
図25に示すように、SL1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a)の開閉装置特定部107fは、第2端末装置識別情報を削除することが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0433】
この開閉装置1の特定方法については任意であるが、実施の形態では、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から受信した情報であって、登録DB65aに登録された情報を参照して、当該開閉装置1の中から、対象端末装置の端末装置識別情報が権限情報(具体的には、第1権限情報、第2権限情報)と関連付けて登録されている開閉装置1を抽出し、当該抽出した開閉装置1を特定すべき開閉装置1として特定する。すなわち、対象端末装置の開閉装置特定部107fは、当該対象端末装置に付与された権限情報に基づいて、当該対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、端末装置識別情報を削除可能な開閉装置1を特定する。
【0434】
SL2において対象端末装置の表示制御部107aは、SL1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0435】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、SJ2の開閉装置識別情報の表示方法と略同様に、
図27(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SL1にて特定された開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得された開閉装置名称情報を表示する第1削除開閉選択画面DHaを表示する。
【0436】
なお、実施の形態では、この第1削除開閉選択画面DHaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる第1削除用開閉選択ボタンDHa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための第1削除用開閉選択ボタンDHa1と、処理選択画面DCに戻るための削除用戻りボタンDHa2とを有して表示する。また、この第1削除開閉選択画面DHaは、対象端末装置と通信可能な開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から受信した情報であって、登録DB65aに登録された情報を参照して、対象端末装置の端末装置識別情報が第1端末装置識別情報として登録されている旨を示す第1端末装置登録情報(
図27(a)では、「◎」のマークで示す情報)を、当該登録がされている開閉装置1の開閉装置識別情報に対応する位置に設けて表示する。
【0437】
図25に戻り、SL3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SL2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、第2端末装置識別情報及び第2属性情報の削除対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0438】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、第1削除開閉選択画面DHaに表示されている第1削除用開閉選択ボタンDHa1のうち、第1端末装置登録情報と対応する位置に設けられた開閉装置識別情報に対応する第1削除用開閉選択ボタンDHa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0439】
なお、第1端末装置登録情報と対応しない位置に設けられた開閉装置識別情報に対応する第1削除用開閉選択ボタンDHa1の操作入力が受け付けられた場合には、後述する第2削除処理で説明する通り、当該開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)において第2端末装置識別情報として登録されている対象端末装置の端末装置識別情報と第2属性情報とが削除されることになる。
【0440】
SL4において対象端末装置の表示制御部107aは、SL3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60の登録DB65a)に登録されている第2端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)のみを端末側表示部103に表示させる。
【0441】
この第2端末装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、SJ4の第2端末装置識別情報の表示方法と略同様に、
図27(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SL3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得されたユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報であって、第2端末装置識別情報として登録されたユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報を表示する第1削除端末選択画面DHbを表示する。
【0442】
なお、実施の形態では、
図27(b)に示すように、この第1削除端末選択画面DHbは、表示されている第2端末装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる削除選択用チェックボックスDHb1であって、対応する第2端末装置識別情報を選択するための削除選択用チェックボックスDHb1(具体的には、複数の第2端末装置識別情報を選択可能な削除選択用チェックボックスDHb1)と、削除選択用チェックボックスDHb1による第2端末装置識別情報の選択を決定するための削除用決定ボタンDHb2と、第1削除開閉選択画面DHaに戻るための第1削除用戻りボタンDHb3と、処理選択画面DCに戻るための第2削除用戻りボタンDHb4とを有して表示する。
【0443】
図25に戻り、SL5において対象端末装置の端末側制御部107は、SL4にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)の中から、削除する第2端末装置識別情報を特定する。
【0444】
ここで、上記削除する第2端末装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに特定する。
【0445】
すなわち、まず、第1削除端末選択画面DHbに表示されている削除選択用チェックボックスDHb1のうち、上記対応する第2端末装置識別情報に対応する削除選択用チェックボックスDHb1にチェックが入れられた状態で、削除用決定ボタンDHb2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられると、
図27(c)に示すように、第1削除確認画面DHcを表示する。
【0446】
この第1削除確認画面DHcは、上記入力された情報を表示すると共に、上記入力された情報を確定する第1削除用確定ボタンDHc1と、上記入力された情報をキャンセルする第1削除用キャンセルボタンDHc2とを有して表示する。
【0447】
そして、第1削除確認画面DHcの第1削除用確定ボタンDHc1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0448】
一方で、第1削除確認画面DHcの第1削除用キャンセルボタンDHc2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられた場合には、第1削除端末選択画面DHbに戻ることになるので、第1削除端末選択画面DHbへの各種情報の再入力が可能となる。
【0449】
図25に戻り、SL6において対象端末装置の端末側制御部107は、SL5にて特定された第2端末装置識別情報を含む第1削除指示情報であり、端末装置識別情報及び属性情報の削除を指示する第1削除指示情報を、端末側通信部101によって、SL3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0450】
また、
図26に示すように、SM1において対象制御ユニット(具体的には、SL3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SL6にて送信された第1削除指示情報が受信されたか否かを判定する。
【0451】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記第1削除指示情報が受信されたと判定されるまで待機し(SM1、No)、上記第1削除指示情報が受信されたと判定された場合(SM1、Yes)にはSM2に移行する。
【0452】
SM2において対象制御ユニットの登録部64bは、SM1にて受信された第1削除指示情報に含まれる第2端末装置識別情報に基づいて、登録部64bによって登録された第2端末装置識別情報及び第2属性情報を削除する。
【0453】
これら第2端末装置識別情報及び第2属性情報を削除する方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aに登録されている端末装置識別情報及び属性情報のうち、第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報及び属性情報(具体的には、第2端末装置識別情報及び第2属性情報)の少なくとも一部を削除する。
【0454】
具体的には、登録DB65aに登録されている第2端末装置識別情報のうち、SM1にて受信された第2端末装置識別情報と一致する第2端末装置識別情報を削除する。また、登録DB65aに登録されている第2属性情報のうち、上記削除する第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2属性情報を削除する。さらに、登録DB65aに登録されている権限情報のうち、上記削除する第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2権限情報を削除する。
【0455】
ここで、SM1にて複数の第2端末装置識別情報が受信された場合には、当該複数の第2端末装置識別情報と一致する複数の第2端末装置識別情報を削除し、当該削除する複数の第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている複数の第2属性情報を削除し、且つ当該削除する複数の第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている複数の第2権限情報を削除する。
【0456】
一例として、SM1にて受信された第1削除指示情報に含まれる第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=CCCC、及びユーザ電話番号情報=「08033333333」である場合には、登録DB65aに登録されている第2端末装置識別情報、第2属性情報、及び権限情報のうち、第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=CCCC、及びユーザ電話番号情報=「08033333333」が削除され、当該第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2属性情報が削除され、且つ当該第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2権限情報が削除される。
【0457】
SM3において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、SM2にて第2端末装置識別情報及び第2属性情報の削除が完了した旨を示す第1削除完了情報を、第2開閉側通信部62によって対象端末装置(具体的には、第1削除指示情報の送信元である端末装置100)に送信させる。その後SM1に移行して、以降同様にSM1からSM3の処理を繰り返す。
【0458】
なお、例えば、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、SM2にて削除された第2端末装置識別情報に対応する端末装置100にも第1削除完了情報を送信することにより、当該端末装置100において第1削除完了情報を表示できるようにしてもよい。
【0459】
図25に戻り、SL7において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側通信部101によって、SM3にて送信された第1削除完了情報が受信されたか否かを判定する。
【0460】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記第1削除完了情報が受信されたと判定されるまで待機し(SL7、No)、上記第1削除完了情報が受信されたと判定された場合(SL7、Yes)にはSL8に移行する。
【0461】
SL8において対象端末装置の表示制御部107aは、SL7にて受信された第1削除完了情報を端末側表示部103に表示させ、その後対象端末装置の第1削除処理を終了する。
【0462】
この第1削除完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図27(d)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SL8にて受信された第1削除完了情報を表示する第1削除完了画面DHdを表示する。
【0463】
このような第1削除処理により、第1端末装置100aを用いて登録された第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報(具体的には、第2端末装置識別情報)を削除することができ(つまり、第1端末装置100aが、権限付与部64fによって付与された第1権限情報に含まれる第1削除権限情報に基づいて、第1削除処理を実行でき)、第1端末装置100aのユーザが削除したい第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報を簡易に削除することが可能となる。
【0464】
(制御処理-制御処理の詳細-第2削除処理)
次に、
図8のSA14の第2削除処理について説明する。
【0465】
第2削除処理は、第2端末装置100bを用いて、登録部64bによって登録された端末装置識別情報のうち、当該第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報を削除するための処理(すなわち、第2端末装置100bを用いて、自己の第2端末装置識別情報を削除するための処理)である。
【0466】
第2削除処理が起動されると、
図28に示すように、SN1において対象端末装置(具体的には、第2端末装置100b)の開閉装置特定部107fは、SL1の処理と略同様に、第2端末装置識別情報を削除することが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0467】
SN2において対象端末装置の表示制御部107aは、SN1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0468】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、SL2の開閉装置識別情報の表示方法と略同様に、
図30(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SN1にて特定された開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得された開閉装置名称情報を表示する第2削除開閉選択画面DIaを表示する。
【0469】
なお、実施の形態では、
図30(a)に示すように、この第2削除開閉選択画面DIaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる第2削除用開閉選択ボタンDIa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための第2削除用開閉選択ボタンDIa1と、処理選択画面DCに戻るための削除用戻りボタンDIa2とを有して表示する。また、この第2削除開閉選択画面DIaは、第1端末装置登録情報(
図30(a)では、「◎」のマークで示す情報)を、第1端末装置識別情報が登録されている開閉装置1の開閉装置識別情報に対応する位置に設けて表示する。
【0470】
図28に戻り、SN3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SN2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、第2端末装置識別情報及び第2属性情報の削除対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0471】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに特定する。
【0472】
すなわち、まず、第2削除開閉選択画面DIaに表示されている第2削除用開閉選択ボタンDIa1のうち、第2端末装置登録情報と対応する位置に設けられた開閉装置識別情報に対応する第2削除用開閉選択ボタンDIa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられると、
図30(b)に示すように、第2削除確認画面DIbを表示する。
【0473】
この第2削除確認画面DIbは、SN3にて特定された開閉装置識別情報を表示すると共に、上記特定された開閉装置識別情報を確定する第2削除用確定ボタンDIb1と、上記特定された開閉装置識別情報をキャンセルする第2削除用キャンセルボタンDIb2とを有して表示する。
【0474】
なお、第1端末装置登録情報と対応する位置に設けられた開閉装置識別情報に対応する第2削除用開閉選択ボタンDIa1の操作入力が受け付けられた場合には、第1削除処理で説明した手順にしたがって、当該開閉装置識別情報に対応する開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)において第2端末装置識別情報として登録されている対象端末装置の端末装置識別情報と第2属性情報とが削除されることになる。
【0475】
そして、第2削除確認画面DIbの第2削除用確定ボタンDIb1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0476】
一方で、第2削除確認画面DIbの第2削除用キャンセルボタンDIb2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられた場合には、第2削除開閉選択画面DIaに戻ることになるので、開閉装置識別情報の再特定が可能となる。
【0477】
図28に戻り、SN4において対象端末装置の端末側制御部107は、SB4にて登録された端末装置識別情報(具体的には、ユーザ名称情報及びユーザ電話番号情報)を含む第2削除指示情報であり、端末装置識別情報及び属性情報の削除を指示する第2削除指示情報を、端末側通信部101によって、SN3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0478】
また、
図29に示すように、SО1において対象制御ユニット(具体的には、SN3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SN4にて送信された第2削除指示情報が受信されたか否かを判定する。
【0479】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記第2削除指示情報が受信されたと判定されるまで待機し(SО1、No)、上記第2削除指示情報が受信されたと判定された場合(SО1、Yes)にはSО2に移行する。
【0480】
SО2において対象制御ユニットの登録部64bは、SО1にて受信された第2削除指示情報に含まれる第2端末装置識別情報に基づいて、登録部64bによって登録された第2端末装置識別情報及び第2属性情報を削除する。
【0481】
これら第2端末装置識別情報及び第2属性情報を削除する方法については任意であるが、実施の形態では、登録DB65aに登録されている端末装置識別情報及び属性情報のうち、第2削除指示情報が受信された端末装置100(具体的には、第2端末装置100b)に対応する端末装置識別情報及び属性情報(具体的には、第2端末装置識別情報及び第2属性情報)のみを削除する。
【0482】
具体的には、登録DB65aに登録されている第2端末装置識別情報のうち、SО1にて受信された第2端末装置識別情報と一致する第2端末装置識別情報を削除する。また、登録DB65aに登録されている第2属性情報のうち、上記削除する第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2属性情報を削除する。さらに、登録DB65aに登録されている権限情報のうち、上記削除する第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2権限情報を削除する。
【0483】
一例として、SО1にて受信された第2削除指示情報に含まれる第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=BBBB、及びユーザ電話番号情報=「08022222222」である場合には、登録DB65aに登録されている第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=BBBB、及びユーザ電話番号情報=「08022222222」が削除され、当該第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2属性情報も削除され、且つ当該第2端末装置識別情報と関連付けて登録されている第2権限情報も削除される。
【0484】
SО3において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、SО2にて第2端末装置識別情報及び第2属性情報の削除が完了した旨を示す第2削除完了情報を、第2開閉側通信部62によって、第2削除指示情報の送信元である対象端末装置に送信させる。その後SО1に移行して、以降同様にSО1からSО3の処理を繰り返す。
【0485】
図28に戻り、SN5において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側通信部101によって、SО3にて送信された第2削除完了情報が受信されたか否かを判定する。
【0486】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記第2削除完了情報が受信されたと判定されるまで待機し(SN5、No)、上記第2削除完了情報が受信されたと判定された場合(SN5、Yes)にはSN6に移行する。
【0487】
SN6において対象端末装置の表示制御部107aは、SN5にて受信された第2削除完了情報を端末側表示部103に表示させ、その後対象端末装置の引継処理を終了する。
【0488】
この第2削除完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図30(c)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SN5にて受信された第2削除完了情報を表示する第2削除完了画面DIcを表示する。
【0489】
このような第2削除処理により、第2端末装置100bを用いて登録された当該第2端末装置100bに対応する端末装置識別情報(具体的には、第2端末装置識別情報)を削除することができ(つまり、第2端末装置100bが、権限付与部64fによって付与された第2権限情報に含まれる第2削除権限情報に基づいて、第2削除処理を実行でき)、第2端末装置100bのユーザが都合の良いタイミングで当該端末装置識別情報及び属性情報を簡易に削除することが可能となる。
【0490】
なお、実施の形態では、登録部64bによって登録された端末装置識別情報のうち、第1端末装置100aに対応する端末装置識別情報(すなわち、第1端末装置識別情報)を削除する場合には、以下に示す手順にしたがって削除することができる。
【0491】
すなわち、まず、SA10の引継処理において、削除対象となる第1端末装置識別情報と関連付けて登録された属性情報(具体的には、第1属性情報)の引継ぎを行うことにより、削除対象となる第1端末装置識別情報の属性情報を第2属性情報に変更すると共に、当該第1端末装置識別情報を第2端末装置識別情報として登録DB65aに再登録する。その後、SA14の第2削除処理において、上記再登録された第2端末装置識別情報と、当該第2端末装置識別情報と関連付けて登録された第2属性情報とを削除することにより、削除する。つまり、登録部64bによって登録された第1端末装置識別情報についてはは、SA10の引継処理が実行された後にSA14の第2削除処理が実行されることにより、削除することが可能となる。
【0492】
(制御処理-制御処理の詳細-変更処理)
次に、
図8のSA16の変更処理について説明する。
【0493】
変更処理は、認証情報を変更するための処理である。
【0494】
変更処理が起動されると、
図31に示すように、SP1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a)の開閉装置特定部107fは、認証情報を変更することが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0495】
この開閉装置1の特定方法については任意であるが、実施の形態では、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1に設けられている制御ユニット60から受信した登録DB65aに登録された情報を参照して、当該開閉装置1の中から、対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出し、当該抽出した開閉装置1を特定すべき開閉装置1として特定する。すなわち、対象端末装置の開閉装置特定部107fは、当該対象端末装置に付与された第1権限情報に基づいて、当該対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、認証情報の変更を行うことが可能な開閉装置1を特定する。
【0496】
SP2において対象端末装置の表示制御部107aは、SP1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0497】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図33(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SP1にて特定された開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得された開閉装置名称情報を表示する第1変更画面DJaと、処理選択画面DCに戻るための変更用戻りボタンDJa2とを有して表示する。
【0498】
具体的には、長尺な第1変更画面DJaにおいて、当該第1変更画面DJaの長手方向に沿って、複数の開閉装置名称情報(
図33(a)では、「シャッター1」、「シャッター2」等)を並設して表示する。なお、例えば、上記取得された開閉装置名称情報が1つのみである場合には、当該開閉装置名称情報を単に表示してもよい。
【0499】
また、例えば、SP1の処理において、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、当該対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出できないことにより、開閉装置1が特定されなかった場合には、その旨を示す情報を第1変更画面DJaに表示した後に、変更処理を終了してもよい。つまり、対象端末装置に付与された権限情報に変更権限情報が含まれない場合には、当該対象端末装置が認証情報の変更を行うことができないものとする。
【0500】
ここで、実施の形態では、この第1変更画面DJaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる変更用選択ボタンDJa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための変更用選択ボタンDJa1を有して表示する。
【0501】
図31に戻り、SP3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SP2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、変更対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0502】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、第1変更画面DJaに表示されている変更用選択ボタンDJa1のうち、上記対応する開閉装置識別情報に対応する変更用選択ボタンDJa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0503】
SP4において対象端末装置の端末側制御部107は、変更認証情報(例えば、「9999」を示す変更認証情報等)を取得する。
【0504】
また、この変更認証情報の取得方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに取得する。
【0505】
まず、
図33(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、第2変更画面DJbを表示させる。
【0506】
この第2変更画面DJbは、端末装置識別情報を変更する際の注意事項を示す注意事項情報を表示すると共に、変更認証情報を入力するための第1変更認証入力ボックスDJb1と、確認のための変更認証情報を入力するための第2変更認証入力ボックスDJb2と、これら入力ボックスに入力された情報を決定する変更用決定ボタンDJb3と、第1変更画面DJaに戻るための第1変更用戻りボタンスDJb4と、処理選択画面DCに戻るための第2変更用戻りボタンスDJb5とを有して表示する。
【0507】
次に、端末側表示部103を介して第1変更認証入力ボックスDJb1及び第2変更認証入力ボックスに変更認証情報が入力された状態で、変更用決定ボタンDJb3の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられると、
図33(c)に示すように、第3変更画面DJcを表示する。
【0508】
この第3変更画面DJcは、上記入力された変更認証情報、及びSP1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置シリアル番号情報、開閉装置名称情報)を表示すると共に、上記入力された変更認証情報を確定する変更用確定ボタンDJc1と、上記入力された情報をキャンセルする変更用キャンセルボタンDJc2とを有して表示する。
【0509】
そして、第3変更画面DJcの変更用確定ボタンDJc1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0510】
一方で、第3変更画面DJcの変更用キャンセルボタンDJc2の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられた場合には、第2変更画面DJbに戻ることになるので、第2変更画面DJbへの変更認証情報の再入力が可能となる。
【0511】
図31に戻り、SP5において対象端末装置の端末側制御部107は、SP4にて取得された変更認証情報を含む変更指示情報であり、認証情報の変更を指示する変更指示情報を、端末側通信部101によって、SP3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0512】
また、
図32に示すように、SQ1において対象制御ユニット(具体的には、SP3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SP5にて送信された変更指示情報が受信されたか否かを判定する。
【0513】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記変更指示情報が受信されたと判定されるまで待機し(SQ1、No)、上記変更指示情報が受信されたと判定された場合(SQ1、Yes)にはSQ2に移行する。
【0514】
SQ2において対象制御ユニットの変更部64cは、SQ1にて受信された変更指示情報に含まれる変更認証情報に基づいて、対象制御ユニット(具体的には、端末側記憶部108)に記憶されている認証情報(具体的には、第1認証情報又は第2認証情報)の変更を行う。
【0515】
この認証情報を変更する方法については任意であるが、実施の形態では、登録部64bによって第2端末装置識別情報が登録されたか否かに関わらず、第1認証情報又は第2認証情報の変更を行う。
【0516】
ただし、これに限らず、例えば、対象制御ユニットの変更部64cは、登録部64bによって第2端末装置識別情報が登録された後に、SQ1にて変更認証情報が受信されることを条件とするものの、第2開閉側通信部62によって、当該対象制御ユニットに記憶されている第1認証情報又は第2認証情報と同一の認証情報が第1端末装置100aから受信されることを条件とせずに、当該記憶されている第1認証情報又は第2認証情報の変更を行ってもよい。
【0517】
詳細には、SQ1にて変更認証情報が受信された場合において、第2端末装置識別情報が登録DB65aに登録されているか否かを単に判定し、第2端末装置識別情報が登録されている場合には、第1認証情報又は第2認証情報の変更を行い、第2端末装置識別情報が登録されていない場合には、第1認証情報又は第2認証情報の変更を行わなくてもよい。
【0518】
一例として、第1認証情報=「1234」が対象制御ユニットに記憶されていると共に、第2端末装置識別情報のユーザ名称情報=BBBB、及びユーザ電話番号情報=「08022222222」が登録DB65aに登録されている場合に、SQ1にて変更認証情報=「9999」が受信された場合には、上記第1認証情報が「1234」から「9999」に変更され、当該変更された認証情報が第2認証情報として対象制御ユニットに記憶される。
【0519】
このような変更により、第2端末装置識別情報が登録されているか否かに関わらず、第1認証情報又は第2認証情報の変更を行う場合に比べて、当該変更によって第2端末装置識別情報の登録が阻害されることを回避でき、第2端末装置識別情報の登録を確実に行うことが可能となる。また、第1認証情報又は第2認証情報の変更に要する手間を低減でき、当該変更を簡易且つ迅速に行うことができる。
【0520】
なお、例えば、対象制御ユニットの変更部64cは、登録部64bによって第2端末装置識別情報が登録されていない場合に、SQ1にて変更指示情報が受信された場合には、認証情報が変更されなかった旨を示す変更未了情報を、第2開閉側通信部62によって対象端末装置に送信させてもよい。
【0521】
SQ3において対象制御ユニットの開閉側制御部64は、SQ2にて認証情報の変更が完了した旨を示す変更完了情報を、第2開閉側通信部62によって、変更指示情報の送信元である対象端末装置に送信させる。その後SQ1に移行して、以降同様にSQ1からSQ3の処理を繰り返す。
【0522】
図31に戻り、SP6において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側通信部101によって、SQ3にて送信された変更完了情報が受信されたか否かを判定する。
【0523】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記変更完了情報が受信されたと判定されるまで待機し(SP6、No)、上記変更完了情報が受信されたと判定された場合(SP6、Yes)にはSP7に移行する。
【0524】
SP7において対象端末装置の表示制御部107aは、SP6にて受信された変更完了情報を端末側表示部103に表示させ、その後対象端末装置の変更処理を終了する。
【0525】
また、変更完了情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図33(d)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SP6にて受信された変更完了情報を表示する第4変更画面DJdを表示する。
【0526】
このような変更処理により、変更認証情報に基づいて第1認証情報又は第2認証情報を変更することができ(つまり、第1端末装置100aが、権限付与部64fによって付与された第1権限情報に含まれる変更権限情報に基づいて、変更処理を実行でき)、第1端末装置100aのユーザのニーズに応じた認証情報を登録することができる。また、第1端末装置100aを用いて認証情報を変更することができ、第1端末装置100aのユーザが都合の良いタイミングで認証情報を簡易に変更することが可能となる。
【0527】
(制御処理-制御処理の詳細-履歴確認処理)
次に、
図8のSA18の履歴確認処理について説明する。
【0528】
履歴確認処理は、第1端末装置100aを用いて、動作履歴情報を確認するための処理である。
【0529】
履歴確認処理が起動されると、
図34に示すように、SR1において対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a)の開閉装置特定部107fは、動作履歴情報を確認することが可能な制御ユニット60が設けられている開閉装置1を特定する。
【0530】
この開閉装置1の特定方法については任意であるが、実施の形態では、実施の形態では、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1に設けられている制御ユニット60から受信した登録DB65aに登録された情報を参照して、当該開閉装置1の中から、対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出し、当該抽出した開閉装置1を特定すべき開閉装置1として特定する。すなわち、対象端末装置の開閉装置特定部107fは、当該対象端末装置に付与された第1権限情報に基づいて、当該対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、動作履歴情報の確認を行うことが可能な開閉装置1を特定する。
【0531】
SR2において対象端末装置の表示制御部107aは、SR1にて特定された開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)のみを、端末側表示部103に表示させる。
【0532】
この開閉装置識別情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図36(a)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SR1にて特定された開閉装置1(具体的には、制御ユニット60)から取得された開閉装置名称情報を表示する第1履歴確認画面DKaを表示する。
【0533】
具体的には、長尺な第1履歴確認画面DKaにおいて、当該第1履歴確認画面DKaの長手方向に沿って、複数の開閉装置名称情報(
図36(a)では、「シャッター1」、「シャッター2」、「シャッター3」、「シャッター4」、「シャッター5」等)を並設して表示する。なお、例えば、上記取得された開閉装置名称情報が1つのみである場合には、当該開閉装置名称情報を単に表示してもよい。
【0534】
また、例えば、SR1の処理において、対象端末装置との通信範囲内に位置する開閉装置1の中から、当該対象端末装置の端末装置識別情報が第1権限情報と関連付けて第1端末装置識別情報として登録されている開閉装置1を抽出できないことにより、開閉装置1が特定されなかった場合には、その旨を示す情報を第1履歴確認画面DKaに表示した後に、履歴確認処理を終了してもよい。つまり、対象端末装置に付与された権限情報に履歴確認権限情報が含まれない場合には、当該対象端末装置が動作履歴情報の確認を行うことができないものとする。
【0535】
ここで、実施の形態では、この第1履歴確認画面DKaは、表示されている開閉装置識別情報に対応する位置にそれぞれ設けられる履歴確認用選択ボタンDKa1であって、対応する開閉装置識別情報を選択するための履歴確認用選択ボタンDKa1と、処理選択画面DCに戻るための履歴確認用戻りボタンDKa2とを有して表示する。
【0536】
図34に戻り、SR3において対象端末装置の開閉装置特定部107fは、SR2にて表示された開閉装置識別情報(具体的には、開閉装置名称情報)の中から、動作履歴情報の確認の対象となる開閉装置1に対応する開閉装置識別情報を特定する。
【0537】
ここで、上記対応する開閉装置識別情報の特定方法については任意であるが、実施の形態では、第1履歴確認画面DKaに表示されている履歴確認用選択ボタンDKa1のうち、上記対応する開閉装置識別情報に対応する履歴確認用選択ボタンDKa1の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられることにより、特定する。
【0538】
SR4において対象端末装置の端末側制御部107は、動作履歴情報の確認を指示する履歴確認指示情報を、端末側通信部101によって、SR3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に送信させる。
【0539】
また、
図35に示すように、SS1において対象制御ユニット(具体的には、SR3にて特定された開閉装置識別情報に対応する開閉装置1に設けられた制御ユニット60)の開閉側制御部64は、第2開閉側通信部62によって、SR4にて送信された履歴確認指示情報が受信されたか否かを判定する。
【0540】
そして、対象制御ユニットの開閉側制御部64は、上記履歴確認指示情報が受信されたと判定されるまで待機し(SS1、No)、上記履歴確認指示情報が受信されたと判定された場合(SS1、Yes)にはSS2に移行する。
【0541】
SS2において対象制御ユニットの履歴提供部64gは、第2開閉側通信部62を介して対象端末装置(具体的には、第1端末装置100a)に動作履歴情報を提供する。その後SS1に移行して、以降同様にSS1及びSS2の処理を繰り返す。
【0542】
この動作履歴情報の提供方法については任意であるが、実施の形態では、SS2の処理直前に動作履歴DB65bに格納されている少なくとも1つ以上の動作履歴情報(具体的には、動作日時情報、端末装置識別情報、及び開閉装置動作情報)を第2開閉側通信部62によって送信することにより、提供する。
【0543】
具体的には、SS2の処理直前に動作履歴DB65bに格納されているすべての動作履歴情報を、第2開閉側通信部62によって送信することにより、提供する。
【0544】
ただし、これに限らず、例えば、動作履歴情報の件数が閾値(例えば、50件等)を超える場合には、動作履歴DB65bに格納されている動作履歴情報のうち、直近50件の動作履歴情報のみを、第2開閉側通信部62によって送信することにより、提供してもよい。
【0545】
図34に戻り、SR5において対象端末装置の端末側制御部107は、端末側通信部101によって、SR4にて提供された動作履歴情報が受信されたか否かを判定する。
【0546】
そして、対象端末装置の端末側制御部107は、上記動作履歴情報が受信されたと判定されるまで待機し(SR5、No)、上記動作履歴情報が受信されたと判定された場合(SR5、Yes)にはSR6に移行する。
【0547】
SR6において対象端末装置の表示制御部107aは、SR5にて受信された動作履歴情報を端末側表示部103に表示させ、その後対象端末装置の履歴確認処理を終了する。
【0548】
この動作履歴情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、
図36(b)に示すように、端末側表示部103の画面上に、SR3にて特定された開閉装置識別情報を表示すると共に、SR5にて受信された動作履歴情報のすべてを表示する第2履歴確認画面DKbを表示する。
【0549】
具体的には、長尺な第2履歴確認画面DKbにおいて、当該第2履歴確認画面DKbの長手方向に沿って、複数の動作履歴情報を並設して時系列順に表示する。また、第2履歴確認画面DKbの短手方向に沿って、各動作履歴情報の動作日時情報、端末装置識別情報、及び開閉装置動作情報を並設して表示する。
【0550】
ただし、これに限らず、例えば、第2履歴確認画面DKbでは、SR5にて受信された動作履歴情報の一部のみを表示してもよい。
【0551】
一例として、SR5にて受信された動作履歴情報のうち、所定方法(例えば、対象端末装置の端末側表示部103に対する所定操作)で特定された動作日時情報、端末装置識別情報、又は開閉装置動作情報に対応する動作履歴情報のみが第2履歴確認画面DKbに表示されてもよい。
【0552】
なお、実施の形態では、この第2履歴確認画面DKbは、第1履歴確認画面DKaに戻るための第1履歴確認用戻りボタンDKb1と、処理選択画面DCに戻るための第2履歴確認用戻りボタンDKb2とを有して表示する。
【0553】
このような履歴確認処理により、第1端末装置100aを用いて動作履歴情報を確認することができ(つまり、第1端末装置100aが、権限付与部64fによって付与された第1権限情報に含まれる履歴確認権限情報に基づいて、履歴確認処理を実行でき)、第1端末装置100aのユーザが都合の良いタイミングで動作履歴情報を簡易に確認することが可能となる。
【0554】
以上のような制御処理により、端末装置100のユーザのニーズに応じた端末側処理を当該端末装置100を介して実行でき、制御システムの使用性を高めることができる。
【0555】
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、操作画面DAを表示することが可能な端末側表示部103と、操作表示状態において、操作画面DAを介して第1操作の入力と、第2操作の入力とが受け付けられた場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、開閉装置1に関する操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させる送信制御部107cと、を備えるので、操作画面DA上の操作ボタンを介して開閉装置1の開閉操作の入力が受け付けられるだけで操作信号を送信する場合に比べて、開閉装置1に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を高めることができる。
【0556】
また、送信制御部107cは、少なくとも開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2のいずれかを介して第1操作の入力が受け付けられると共に、操作画面DAを介して第2操作の入力が受け付けられた場合には、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を一層高めることができる。
【0557】
また、送信制御部107cは、停止ボタンDA3を介して第1操作の入力が受け付けられた場合には、第2操作の入力が操作画面DAを介して受け付けられたか否かに関わらず、停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、停止操作に対応する操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力に比べて、停止操作の入力を迅速に受け付けることできる。よって、開閉体の開閉移動を迅速に停止させることができ、端末装置100を用いて開閉装置1を操作する際の安全性を確保しやすくなる。
【0558】
また、第1操作の入力が受け付けられることは、開放ボタンDA1、閉鎖ボタンDA2、又は停止ボタンDA3に対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、第2操作の入力が受け付けられることは、開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2から所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることであるので、第1操作及び第2操作が同一の操作である場合に比べて、第1操作又は第2操作の入力が誤って受け付けられることを防止できる。さらに、第2操作が開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2から所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作であるため、第2操作の入力が誤って受け付けられることを比較的防止しやすくなる。以上のことから、端末装置100の使用性をさらに一層高めることができる。
【0559】
また、送信制御部107cは、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられた場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられない場合には、開閉装置1に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、操作指示情報を、端末側通信部101によって開閉装置1に送信させないので、第1操作の入力が受け付けられた後に第2操作の入力が無制限に受け付けられる場合に比べて、開閉装置1に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置100の使用性を一層高めることができる。
【0560】
また、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知部107dを備えるので、第1報知情報を報知でき、端末装置100のユーザが入力可能状態であることを把握することが可能となる。
【0561】
また、第1報知部107dは、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第1報知情報を端末側表示部103に表示させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過した後、又は/及び所定時間が経過する前に第2操作が受け付けられた後に、第1報知情報を非表示にさせるので、第1報知情報を視認でき、端末装置100のユーザが入力可能状態であることを把握しやすくなる。また、第1報知情報の表示及び非表示により、入力可能状態であるか否かを把握でき、状況に応じた措置(例えば、入力可能状態でない場合には、第1操作及び第2操作を再入力すること等)を端末装置100のユーザが講じることが可能となる。
【0562】
また、操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知部107eを備えるので、第2報知情報を報知でき、操作指示情報が送信されたことを端末装置100のユーザが把握することが可能となる。
【0563】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0564】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0565】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
【0566】
例えば、制御ユニット60を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成してもよい。詳細には、複数の装置の一部に、第1開閉側通信部61、開閉側電源部63、開閉側制御部64の一部(具体的には、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、及び履歴提供部64gを除く部分)、及び開閉側記憶部65の一部(具体的には、登録DB65a及び動作履歴DB65bを除く部分)を設けてもよい。そして、複数の装置の他の一部に、第2開閉側通信部62、開閉側制御部64の他の一部(具体的には、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、及び履歴提供部64g)、及び開閉側記憶部65の一部(具体的には、登録DB65a及び動作履歴DB65b)を設けてもよい。
【0567】
これにより、既設の開閉装置1に複数の装置の他の一部を取り付けることにより、上記制御処理を実行することが可能となるため、制御システムの適用性を高めることが可能となる。
【0568】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0569】
(開閉装置について)
上記実施の形態では、建物における複数の開口部3に複数の開閉装置1がそれぞれ設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、建物に1つの開口部3のみが設けられている場合には、当該開口部3に1つの開閉装置1のみが設けられてもよい。
【0570】
(処理システムについて)
上記実施の形態では、処理システムが、制御ユニット60であると説明したが、これに限らず、例えば、当該制御ユニット60とクラウドサーバの如き外部装置からなるシステム等であってもよい。
【0571】
この場合には、制御ユニット60が、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、又は履歴提供部64gの一部を備え、外部装置が、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、又は履歴提供部64gの他の一部を備えてもよい。
【0572】
(制御ユニットについて)
上記実施の形態では、制御ユニット60が、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、及び履歴提供部64gを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、照合部64a、登録部64b、変更部64c、識別提供部64d、属性特定部64e、権限付与部64f、又は履歴提供部64gのいずれかを省略してもよい。
【0573】
(第2報知部について)
上記実施の形態では、第2報知部107eは、第1操作指示情報が送信された際に、第2報知情報を報知すると説明したが、これに限らない。例えば、第1操作指示情報以外の情報(一例として、引継指示情報、第1削除指示情報、第2削除指示情報、変更指示情報、又は履歴確認指示情報)が送信された際に、第2報知情報を報知してもよい。
【0574】
(端末装置について)
上記実施の形態では、端末装置100が、第1端末装置100a及び第2端末装置100bを含むと説明したが、これに限らない。例えば、第1属性及び第2属性とは異なる第3属性(一例として、端末装置100の孫機としての機能を有する属性等)に属する第3端末装置を含んでもよい。
【0575】
この場合において、例えば、登録処理では、登録部64bは、第1端末装置識別情報及び第2端末装置識別情報が登録された後に、第3端末装置識別情報を登録すると共に、権限付与部64fは、第3属性を示す第3属性情報に対応する権限情報である第3権限情報を第3端末装置に付与してもよい。
【0576】
また、上記実施の形態では、端末装置100が、表示制御部107a、操作画面特定部107b、送信制御部107c、第1報知部107d、第2報知部107e、及び開閉装置特定部107fを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、表示制御部107a、操作画面特定部107b、送信制御部107c、第1報知部107d、第2報知部107e、又は開閉装置特定部107fのいずれかを省略してもよい。
【0577】
ここで、操作画面特定部107bを省略する場合には、例えば、操作処理のSG1の処理では、操作画面テーブル108aのうち、最初に記憶された操作画面DA又はランダムに選定された操作画面DAが対象操作画面DAAとして表示されてもよい。
【0578】
(操作画面について)
上記実施の形態では、操作画面DAが、第2開閉操作領域DAa2を備えると説明したが、これに限らず、例えば、付属機器の操作が行われず、通信状況情報DA6の表示を省略する場合には、第2開閉操作領域DAa2を省略してもよい。
【0579】
また、上記実施の形態では、操作画面DA上では、開閉操作領域DAaと切替操作領域DAbとが重複しないように配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、開閉操作領域DAaと切替操作領域DAbとが重複するように配置されてもよい。
【0580】
また、上記実施の形態では、開閉操作領域DAaが、操作画面DA上において操作画面DAの中央部に配置され、切替操作領域DAbが、操作画面DA上において操作画面DAの長手方向の端部のいずれか一方に配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、開閉操作領域DAaが、操作画面DA上において操作画面DAの長手方向の端部のいずれか一方に配置され、切替操作領域DAbが、操作画面DA上において操作画面DAの中央部に配置されてもよい。
【0581】
(通信状況情報について)
上記実施の形態では、通信状況情報DA6が、第1通信状況情報DA7及び第2通信状況情報を含むと説明したが、これに限らない。例えば、開閉装置1と端末装置100との通信速度又は/及び通信強度を示す第3通信状況情報をさらに含み、当該第3通信状況情報を操作画面DAに表示してもよい。
【0582】
(制御処理について)
上記実施の形態では、SA5からSA18の処理が行われると説明したが、これに限らず、例えば、SA5からSA18のいずれかを省略してもよい。
【0583】
(登録処理について)
上記実施の形態では、登録部64bは、第1端末装置識別情報が登録された後に、第2端末装置識別情報を登録すると説明したが、これに限らず、例えば、第1端末装置識別情報の登録の有無に関わらず、第2端末装置識別情報を登録してもよい。
【0584】
この場合には、例えば、登録部64bは、端末装置100から端末装置識別情報及び第1属性情報が受信された場合には、当該端末装置識別情報を第1端末装置識別情報として登録し、端末装置100から端末装置識別情報及び第2属性情報が受信された場合には、当該端末装置識別情報を第2端末装置識別情報として登録してもよい。
【0585】
(第2登録処理について)
上記実施の形態では、SF1において、SD1にて受信された認証情報と、対象制御ユニットに記憶されている認証情報であって、第1端末装置識別情報の登録に用いられた認証情報(具体的には、第1認証情報又は第2認証情報)とが照合するか否かが判定されると説明したが、これに限らない。例えば、SD1にて受信された認証情報と、第1端末装置識別情報の登録に用いられた認証情報とは別の認証情報とが照合するか否かが判定されてもよい。
【0586】
(操作処理について)
上記実施の形態では、SG1の処理において、表示制御部107aは、操作表示状態において、対象操作画面DAAに対応する開閉装置1を一意に識別する開閉装置識別情報を端末側表示部103に表示させると説明したが、これに限らず、例えば、当該開閉装置識別情報の表示を省略してもよい。
【0587】
また、上記実施の形態では、SG2において開放ボタンDA1又は閉鎖ボタンDA2のいずれかを介して第1操作の入力が受け付けられた後に、SG4において操作画面DAを介して第2操作の入力が受け付けられることで、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなされると説明したが、これに限らない。例えば、上記第2操作の入力が受け付けられた後に、上記第1操作の入力が受け付けられることにより、又は、上記第1操作及び上記第2操作の入力が同時に受け付けられることにより、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなされてもよい。あるいは、上記第1操作が受け付けられた場合には、上記第2操作の入力が受け付けられるか否かに関わらず、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなされてもよい。
【0588】
また、上記実施の形態では、SG4において、単に対象操作画面DAAが端末側表示部103に表示されると説明したが、これに限らない。例えば、
図37に示すように、送信制御部107cは、開放ボタンDA1等を介して第1操作の入力が受け付けられてから第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、操作案内画面DLをさらに端末側表示部103に表示させ、当該第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面DLを非表示にさせてもよい。
【0589】
ここで、操作案内画面DLは、第2操作に関する操作案内を示す操作案内情報(一例として、開放操作(又は閉鎖操作)の操作方向を示す情報等)を表示する画面であり、
図37に示すように、開放ボタンDA1(又は閉鎖ボタンDA2)と重複するように配置されてもよい。
【0590】
また、操作案内画面DLの具体的な構成については任意であるが、例えば、単に操作案内情報を表示する画面であってもよく、あるいは、操作案内情報の表示に加えて、第2操作の入力を受け付けることが可能な画面であってもよい。
【0591】
このような表示により、操作案内情報を表示させることができ、第2操作を正確に行うことができる。また、第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面DLを非表示にでき、操作案内画面DLによって端末装置100の他の操作又は/及びその他の情報の表示が阻害されることを回避できる。
【0592】
また、上記実施の形態では、送信制御部107cは、開放ボタンDA1等を介して第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられない場合には、開放操作等の入力が受け付けられたものとみなさずに、第1操作指示情報を端末側通信部101によって開閉装置1に送信させないと説明したが、これに限らない。例えば、上記第1操作の入力が受け付けられた後に上記第2操作の入力が無制限に受け付けられるようにし、上記第2操作の入力が受け付けられた場合には、開放操作等の入力が受け付けられたものとみなし、第1操作指示情報を端末側通信部101によって開閉装置1に送信させてもよい。
【0593】
また、上記実施の形態では、第1報知部107dは、開放ボタンDA1等を介して第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過した後に、第1報知情報を非表示にさせると説明したが、これに限らない。例えば、上記第1報知情報の非表示に代えて(又は、上記第1報知情報の非表示と併せて)、上記第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過する前に第2操作が受け付けられた後に、第1報知情報を非表示にさせてもよい。
【0594】
また、上記実施の形態では、SG5において停止ボタンDA3介して第1操作の入力が受け付けられた場合には、第2操作の入力が操作画面DAを介して受け付けられたか否かに関わらず、停止操作の入力が受け付けられたものとみなされると説明したが、これに限らない。例えば、上記第1操作の入力が受け付けられると共に、操作画面DAを介して第2操作の入力が受け付けられることで、停止操作の入力が受け付けられたものとみなされてもよい。
【0595】
(変更処理について)
上記実施の形態では、変更部64cは、第1端末装置100aから受信された変更認証情報に基づいて、制御ユニット60に記憶されている第1認証情報又は第2認証情報の変更を行うと説明したが、これに限らない。例えば、第2端末装置100b又は外部装置(例えば、管理サーバ等)から受信された変更認証情報に基づいて、制御ユニット60に記憶されている第1認証情報又は第2認証情報の変更を行ってもよい。
【0596】
また、上記実施の形態では、変更部64cは、制御ユニット60に記憶されている第1認証情報又は第2認証情報と同一の認証情報が第1端末装置100aから受信されることを条件とせずに、当該第1認証情報又は当該第2認証情報の変更を行うと説明したが、これに限らず、例えば、制御ユニット60に記憶されている第1認証情報又は第2認証情報と同一の認証情報が第1端末装置100aから受信されることを条件として、当該第1認証情報又は当該第2認証情報の変更を行ってもよい。
【0597】
(付記)
付記1の端末装置は、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置であって、前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、を備える。
【0598】
付記2の端末装置は、付記1に記載の端末装置において、前記操作画面は、前記開閉体を開放移動させるための開放操作の入力を受け付ける開放ボタン、前記開閉体を閉鎖移動させるための閉鎖操作の入力を受け付ける閉鎖ボタン、又は/及び前記開閉体の開閉移動を停止させるための停止操作の入力を受け付ける停止ボタンを有し、前記送信制御手段は、少なくとも前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンのいずれかを介して前記第1操作の入力が受け付けられると共に、前記操作画面を介して前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開放操作又は前記閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる。
【0599】
付記3の端末装置は、付記2に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記停止ボタンを介して前記第1操作の入力が受け付けられた場合には、前記第2操作の入力が前記操作画面を介して受け付けられたか否かに関わらず、前記停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記停止操作に対応する前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる。
【0600】
付記4の端末装置は、付記2又は3に記載の端末装置において、前記第1操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン、前記閉鎖ボタン、又は前記停止ボタンに対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、前記第2操作の入力が受け付けられることは、前記開放ボタン又は前記閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることである。
【0601】
付記5の端末装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させ、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでに前記第2操作の入力が受け付けられない場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、前記操作指示情報を、前記端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させない。
【0602】
付記6の端末装置は、付記5に記載の端末装置において、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段を備える。
【0603】
付記7の端末装置は、付記6に記載の端末装置において、前記第1報知手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過するまでの間において、前記第1報知情報を前記表示手段に表示させ、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記所定時間が経過した後、又は/及び前記所定時間が経過する前に前記第2操作が受け付けられた後に、前記第1報知情報を非表示にさせる。
【0604】
付記8の端末装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段を備える。
【0605】
付記9の端末装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の端末装置において、前記送信制御手段は、前記第1操作の入力が受け付けられてから前記第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、前記第2操作に関する操作案内を示す操作案内情報を表示する操作案内画面をさらに前記表示手段に表示させ、前記第2操作の入力が受け付けられた後に、前記操作案内画面を非表示にさせる。
【0606】
付記10の操作用送信プログラムは、建物の開口部を開閉する開閉体を備える開閉装置と通信可能な端末装置であり、前記開閉装置に関する操作の入力を受け付けることが可能な表示手段を備える端末装置に実行させるための操作用送信プログラムであって、コンピュータを、前記開閉装置に関する操作入力を受け付けるための操作画面を表示することが可能な前記表示手段と、前記操作画面が前記表示手段に表示されている状態である操作表示状態において、前記操作画面を介して第1操作の入力と、前記第1操作の入力を確定するための第2操作の入力とが受け付けられた場合には、前記開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、前記開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報であって、前記開閉装置に関する操作を実行するための操作指示情報を、端末側通信手段によって前記開閉装置に送信させる送信制御手段と、として機能させる。
【0607】
(付記の効果)
付記1に記載の端末装置、又は付記10に記載の操作用送信プログラムによれば、操作画面を表示することが可能な表示手段と、操作表示状態において、操作画面を介して第1操作の入力と、第2操作の入力とが受け付けられた場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなして、開閉装置に関する操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させる送信制御手段と、を備えるので、操作画面上の操作ボタンを介して開閉装置の開閉操作の入力が受け付けられるだけで操作信号を送信する場合に比べて、開閉装置に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を高めることができる。
【0608】
付記2に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、少なくとも開放ボタン又は閉鎖ボタンのいずれかを介して第1操作の入力が受け付けられると共に、操作画面を介して第2操作の入力が受け付けられた場合には、開放操作又は閉鎖操作の入力が受け付けられたものとみなして、当該開放操作又は当該閉鎖操作の入力に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を一層高めることができる。
【0609】
付記3に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、停止ボタンを介して第1操作の入力が受け付けられた場合には、第2操作の入力が操作画面を介して受け付けられたか否かに関わらず、停止操作の入力が受け付けられたものとみなして、停止操作に対応する操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させるので、開放操作又は閉鎖操作の入力に比べて、停止操作の入力を迅速に受け付けることできる。よって、開閉体の開閉移動を迅速に停止させることができ、端末装置を用いて開閉装置を操作する際の安全性を確保しやすくなる。
【0610】
付記4に記載の端末装置によれば、第1操作の入力が受け付けられることは、開放ボタン、閉鎖ボタン、又は停止ボタンに対するタッチ操作の入力が受け付けられることであり、第2操作の入力が受け付けられることは、開放ボタン又は閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作のいずれかの入力が受け付けられることであるので、第1操作及び第2操作が同一の操作である場合に比べて、第1操作又は第2操作の入力が誤って受け付けられることを防止できる。さらに、第2操作が開放ボタン又は閉鎖ボタンから所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作であるため、第2操作の入力が誤って受け付けられることを比較的防止しやすくなる。以上のことから、端末装置の使用性をさらに一層高めることができる。
【0611】
付記5に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられた場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなし、操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでに第2操作の入力が受け付けられない場合には、開閉装置に関する操作の入力が受け付けられたものとみなさず、操作指示情報を、端末側通信手段によって開閉装置に送信させないので、第1操作の入力が受け付けられた後に第2操作の入力が無制限に受け付けられる場合に比べて、開閉装置に関する操作の入力が誤って受け付けられることを防止でき、端末装置の使用性を一層高めることができる。
【0612】
付記6に記載の端末装置によれば、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第2操作の入力が受け付けることが可能な入力可能状態であることを示す第1報知情報を報知する第1報知手段を備えるので、第1報知情報を報知でき、端末装置のユーザが入力可能状態であることを把握することが可能となる。
【0613】
付記7に記載の端末装置によれば、第1報知手段は、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過するまでの間において、第1報知情報を表示手段に表示させ、第1操作の入力が受け付けられてから所定時間が経過した後、又は/及び所定時間が経過する前に第2操作が受け付けられた後に、第1報知情報を非表示にさせるので、第1報知情報を視認でき、端末装置のユーザが入力可能状態であることを把握しやすくなる。また、第1報知情報の表示及び非表示により、入力可能状態であるか否かを把握でき、状況に応じた措置(例えば、入力可能状態でない場合には、第1操作及び第2操作を再入力すること等)を端末装置のユーザが講じることが可能となる。
【0614】
付記8に記載の端末装置によれば、操作指示情報が送信された際に、その旨を示す第2報知情報を報知する第2報知手段を備えるので、第2報知情報を報知でき、操作指示情報が送信されたことを端末装置のユーザが把握することが可能となる。
【0615】
付記9に記載の端末装置によれば、送信制御手段は、第1操作の入力が受け付けられてから第2操作の入力が受け付けられるまでの間において、操作案内情報を表示する操作案内画面をさらに表示手段に表示させ、第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面を非表示にさせるので、操作案内情報を表示させることができ、第2操作を正確に行うことができる。また、第2操作の入力が受け付けられた後に、操作案内画面を非表示にでき、操作案内画面によって端末装置の他の操作又は/及びその他の情報の表示が阻害されることを回避できる。
【符号の説明】
【0616】
1 開閉装置
2 躯体
3 開口部
4 配線
10 収納部
20 ガイドレール
30 開閉体
31 スラット
32 座板
40 開閉機
50 開閉側制御システム
51 操作部
52 位置検知部
53 回転数検知部
54 座板スイッチ
55 送信部
56 受信部
60 制御ユニット
61 第1開閉側通信部
62 第2開閉側通信部
63 開閉側電源部
64 開閉側制御部
64a 照合部
64b 登録部
64c 変更部
64d 識別提供部
64e 属性特定部
64f 権限付与部
64g 履歴提供部
65 開閉側記憶部
65a 登録DB
65b 動作履歴DB
100 端末装置
100a 第1端末装置
100b 第2端末装置
101 端末側通信部
102 端末側操作部
103 端末側表示部
104 端末側音声出力部
105 端末側振動部
106 端末側電源部
107 端末側制御部
107a 表示制御部
107b 操作画面特定部
107c 送信制御部
107d 第1報知部
107e 第2報知部
107f 開閉装置特定部
108 端末側記憶部
108a 操作画面テーブル
DA 操作画面
DAA 対象操作画面
DAa 開閉操作領域
DAa1 第1開閉操作領域
DAa2 第2開閉操作領域
DAb 切替操作領域
DA1 開放ボタン
DA2 閉鎖ボタン
DA3 停止ボタン
DA4 切替部
DA5 付属操作ボタン
DA6 通信状況情報
DA7 第1通信状況情報
DB 付属画面
DB1 選択ボタン
DC 処理選択画面
DC1 登録ボタン
DC2 開閉変更ボタン
DC3 履歴確認ボタン
DC4 変更ボタン
DC5 削除ボタン
DC6 引継ボタン
DDa 第1初期設定画面
DDa1 初期設定実行ボタン
DDb 第2初期設定画面
DDb1 初期設定用チェックボックス
DDb2 利用規約確認ボタン
DDc 第3初期設定画面
DDc1 ユーザ名称入力ボックス
DDc2 ユーザ電話番号入力ボックス
DDc3 識別情報入力完了ボタン
DEa 第1登録画面
DEa1 登録用選択ボタン
DEa2 登録用戻りボタン
DEb 第2登録画面
DEb1 開閉装置種別選択用チェックボックス
DEb2 開閉装置名称入力ボックス
DEb3 認証入力ボックス
DEb4 優先表示用チェックボックス
DEb5 登録確定ボタン
DEb6 第1登録用戻りボタン
DEb7 第2登録用戻りボタン
DEc 第3登録画面
DFa 第1開閉変更画面
DFa1 開閉変更用選択ボタン
DFa2 開閉変更用戻りボタン
DFb 第2開閉変更画面
DFb1 変更開閉装置名称入力ボックス
DFb2 変更開閉装置種別選択用チェックボックス
DFb3 変更優先表示用チェックボックス
DFb4 開閉変更決定ボタン
DFb5 第1開閉変更用戻りボタン
DFb6 第2開閉変更用戻りボタン
DFc 第3開閉変更画面
DFc1 開閉変更用確定ボタン
DFc2 開閉変更用キャンセルボタン
DFd 第4開閉変更画面
DGa 第1引継画面
DGa1 引継用選択ボタン
DGa2 引継用戻りボタン
DGb 第2引継画面
DGb1 引継選択用チェックボックス
DGb2 引継用決定ボタン
DGb3 第1引継用戻りボタン
DGb4 第2引継用戻りボタン
DGc 第3引継画面
DGc1 引継用確定ボタン
DGc2 引継用キャンセルボタン
DGd 第4引継画面
DHa 第1削除開閉選択画面
DHa1 第1削除用開閉選択ボタン
DHa2 削除用戻りボタン
DHb 第1削除端末選択画面
DHb1 削除選択用チェックボックス
DHb2 削除用決定ボタン
DHb3 第1削除用戻りボタン
DHb4 第2削除用戻りボタン
DHc 第1削除確認画面
DHc1 第1削除用確定ボタン
DHc2 第1削除用キャンセルボタン
DHd 第1削除完了画面
DIa 第2削除開閉選択画面
DIa1 第2削除用開閉選択ボタン
DIa2 削除用戻りボタン
DIb 第2削除確認画面
DIb1 第2削除用確定ボタン
DIb2 第2削除用キャンセルボタン
DIc 第2削除完了画面
DJa 第1変更画面
DJa1 変更用選択ボタン
DJa2 変更用戻りボタン
DJb 第2変更画面
DJb1 第1変更認証入力ボックス
DJb2 変更認証入力ボックス
DJb3 変更用決定ボタン
DJb4 第1変更用戻りボタンス
DJb5 第2変更用戻りボタンス
DJc 第3変更画面
DJc1 変更用確定ボタン
DJc2 変更用キャンセルボタン
DJd 第4変更画面
DKa 第1履歴確認画面
DKa1 履歴確認用選択ボタン
DKa2 履歴確認用戻りボタン
DKb 第2履歴確認画面
DKb1 第1履歴確認用戻りボタン
DKb2 第2履歴確認用戻りボタン
DL 操作案内画面
M 滞在者