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特開2024-7829充電制御システム、充電装置、端末装置及び充電制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007829
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】充電制御システム、充電装置、端末装置及び充電制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/10 20060101AFI20240112BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
H02J7/10 B
H02J7/00 301B
H02J7/00 301D
H02J7/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109179
(22)【出願日】2022-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】押谷 政和
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503CA08
5G503CA12
5G503EA02
5G503EA05
5G503FA03
5G503GB08
5G503GD03
5G503GD06
(57)【要約】
【課題】蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行う。
【解決手段】実施形態の充電制御システムは、蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を通知する通知部と、を備えた被充電装置と、前記通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備え、前記被充電装置と通信及び充電が可能に接続された充電装置と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を通知する通知部と、を備えた被充電装置と、
前記通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備え、前記被充電装置と通信及び充電が可能に接続された充電装置と、
を備える充電制御システム。
【請求項2】
前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った旨を通知し、
前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、充電を停止する、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項3】
前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として前記蓄電池の電圧を通知し、
前記充電制御部は、前記通知に基づいて、前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至ったか否かを判断する判断部と、
前記判断に基づいて前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至った場合に、前記充電部による充電を停止させ、前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合に前記充電部による充電を開始する、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項4】
前記通知部は、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った後に前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合にその旨を通知し、
前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に前記充電部に充電を停止させ、前記充電開始電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、前記充電部による充電を再開させる、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項5】
前記被充電装置と、充電装置とは、通信及び充電が可能なUSBケーブルを介して接続されている、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項6】
前記被充電装置と、充電装置とは、充電が可能なUSBケーブル及び無線通信ネットワークを介して接続されている、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項7】
前記被充電装置と、前記充電装置とは、無線通信ネットワーク及び無線充電装置を介して接続されている、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項8】
前記劣化抑制電圧は、前記蓄電池の満充電時の電圧に対して、70~80%の電圧として設定される、
請求項1記載の充電制御システム。
【請求項9】
蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置であって、
前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、
前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、
を備える充電装置。
【請求項10】
充電装置により充電がなされる端末装置であって、
蓄電池と、
前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、
前記蓄電池の電圧に関する情報を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して通知する通知部と、
を備えた端末装置。
【請求項11】
蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置で実行される充電制御方法であって、
前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取る過程と、
前記通知に基づいて、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持する過程と、
を備える充電制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電制御システム、充電装置、端末装置及び充電制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型・軽量のスマートフォンやタブレットが多く見られるようになってきており、ファンレスの装置も増えつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-110627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウムイオンバッテリを充電する際には、満充電近くまで充電すると、劣化が急速に進むことが知られている。
これを避けるために、満充電の電圧よりも低い電圧(例えば、満充電時の電圧を100%とした場合に、70~80%の電圧。以下、劣化抑制電圧という。)において充電を終了することで、蓄電池の劣化の進行を抑制することができる。
しかしながら、スマートフォン等の携帯型の端末装置においては、自己が搭載している蓄電池の電圧が、劣化抑制電圧に至ったあるいはこれを超過しても検出することができず、満充電の状態に至り、劣化の進行を抑制することができない恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明は、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことが可能な充電制御システム、充電装置、端末装置及び充電制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、実施形態の充電制御システムは、蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を通知する通知部と、を備えた被充電装置と、前記通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備え、前記被充電装置と通信及び充電が可能に接続された充電装置と、を備える。
【0007】
上記構成において、前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った旨を通知し、前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、充電を停止する、ようにしてもよい。
【0008】
また、前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として前記蓄電池の電圧を通知し、前記充電制御部は、前記通知に基づいて、前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至ったか否かを判断する判断部と、前記判断に基づいて前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至った場合に、前記充電部による充電を停止させ、前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合に前記充電部による充電を開始する、ようにしてもよい。
【0009】
また、前記通知部は、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った後に前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合にその旨を通知し、前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に前記充電部に充電を停止させ、前記充電開始電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、前記充電部による充電を再開させる、ようにしてもよい。
【0010】
また、前記被充電装置と、充電装置とは、通信及び充電が可能なUSBケーブルを介して接続されている、ようにしてもよい。
【0011】
また、前記被充電装置と、充電装置とは、充電が可能なUSBケーブル及び無線通信ネットワークを介して接続されている、ようにしてもよい。
【0012】
また、前記被充電装置と、前記充電装置とは、無線通信ネットワーク及び無線充電装置を介して接続されている、ようにしてもよい。
【0013】
また、前記劣化抑制電圧は、前記蓄電池の満充電時の電圧に対して、70~80%の電圧として設定される、ようにしてもよい。
【0014】
また、実施形態の充電装置は、蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置であって、前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備える。
【0015】
また、実施形態の端末装置は、充電装置により充電がなされる端末装置であって、蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して通知する通知部と、を介して前記充電装置に通知する通知部と、を備える。
【0016】
また、実施形態の充電制御方法は、蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置で実行される充電制御方法であって、前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取る過程と、前記通知に基づいて、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持する過程と、を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明の上記態様によれば、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、第1実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
図2図2は、スマートフォン及びパーソナルコンピュータの概要構成ブロック図である。
図3図3は、第1実施形態のパーソナルコンピュータの要部構成図である。
図4図4は、第1実施形態のシーケンスフローチャートである。
図5図5は、第2実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
図6図6は、第2実施形態のシーケンスフローチャートである。
図7図7は、第3実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して充電制御システムに係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
【0020】
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
実施形態の充電システム10は、蓄電池を有し、被充電装置としての端末装置として機能するスマートフォン11と、スマートフォン11と通信及び充電可能に接続され、充電装置として機能するパーソナルコンピュータ12と、を備えている。
【0021】
第1実施形態においては、被充電装置としてのスマートフォン11と、充電装置として機能するパーソナルコンピュータ12は、通信及び充電可能にUSBケーブル13を介して接続されている。
上記構成において、スマートフォン11には、蓄電池の充電状態を検出し、蓄電池の電圧に関する情報を通知するための状態検出/通知アプリAP1がインストールされている。
【0022】
この状態検出/通知アプリAP1がスマートフォン11上で動作することにより、スマートフォン11のコントローラ及び通信インタフェース(I/F)は、蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部及び蓄電池の電圧に関する情報を通知する通知部として機能することとなる。
【0023】
一方、パーソナルコンピュータ12には、通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行いつつ、充電を行うための充電制御アプリAP2がインストールされている。
【0024】
この充電制御アプリAP2がパーソナルコンピュータ12上で動作することにより、パーソナルコンピュータ12は、通知を有線通信ネットワークを介して受け取り、蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、充電制御部の制御下で蓄電池の充電を行う充電部と、して機能する。
【0025】
図2は、スマートフォン及びパーソナルコンピュータの概要構成ブロック図である。
被充電装置としてのスマートフォン11は、蓄電池としてのリチウムイオンバッテリ21と、充電対象の蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部22と、リチウムイオンバッテリ21の電圧に関する情報を通知する通知部23と、を備えている。
【0026】
この場合において、通知部23の機能は、スマートフォン11がもともと備えている機能ではなく、上述した状態検出/通知アプリAP1として追加的に付与された機能となっている。すなわち、後付け可能な機能となっている。
【0027】
一方、充電装置としてのパーソナルコンピュータ12は、通知部23からの通知を有線通信ネットワークを構成しているUSBケーブル13を介して受け取り、リチウムイオンバッテリ21の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部25と、充電制御部25の制御下でUSBケーブル13を介してリチウムイオンバッテリ21の充電を行う充電部26と、を備えている。
【0028】
図3は、第1実施形態のパーソナルコンピュータの要部構成図である。
パーソナルコンピュータ12は、USBケーブル13が接続可能なUSBコネクタ31と、USBコネクタ31を介して有線通信を行う通信インタフェース(I/F)32と、パーソナルコンピュータ12の動作用電力及び充電電力を供給可能な電源33と、電源からの電力供給を受けてUSBコネクタ31を介した充電の充電制御を行う充電コントロールIC34と、パーソナルコンピュータ12全体を制御し、通信インタフェース32を介してスマートフォン11等と通信を行い、充電コントロールIC34を制御して充電制御を行うMPU35と、を備えている。
上記構成において、MPU35は、充電制御部25として機能し、充電コントロールIC34は、充電部26として機能する。
【0029】
図4は、第1実施形態のシーケンスフローチャートである。
スマートフォン11と、パーソナルコンピュータ12と、が通信ネットワークを介して通信可能な状態となると及びスマートフォン11の充電可能状態となると(ステップS11)、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、充電要求を行う(ステップS12)。
【0030】
すなわち、本第1実施形態では、それぞれのUSB端子及びUSBケーブル13を介して、通信及び充電可能に接続されると、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、充電要求を行う。
一方、パーソナルコンピュータ12のMPU35は、充電制御部25として機能し、充電要求を受信したか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS21の判断において、未だ充電要求を受信していない場合には(ステップS21;No)、待機状態となる。
ステップS21の判断において、充電要求を受信した場合には(ステップS21;Yes)、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御してUSBケーブル13を介してリチウムイオンバッテリ21の充電電力をスマートフォン11に供給する(ステップS22)。
【0031】
これに伴い、スマートフォン11の充電状態検出部22は、リチウムイオンバッテリ21の充電状態を監視し、電圧を検出する(ステップS13)。
スマートフォン11の通知部23は、充電状態検出部22の検出状態に基づいてリチウムイオンバッテリ21の電圧に関する情報を収集し、リチウムイオンバッテリ21の電圧が満充電の電圧を100%とした場合に、70~80%の電圧である所定の劣化抑制電圧に達したか否かを判断する(ステップS14)。
【0032】
ステップS14の判断において、未だリチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達していない場合には(ステップS14;No)、通知部23は、待機状態となる。
【0033】
ステップS14の判断において、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した場合には(ステップS14;Yes)、通知部23は、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した旨を充電制御部25、すなわち、パーソナルコンピュータ12のMPU35に対し、USBケーブル13及び通信インタフェース32を介して通知する(ステップS15)。
【0034】
一方、充電制御部25として機能するMPU35は、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した旨の通知を受信したか否かを判断する(ステップS23)。
【0035】
ステップS23の判断において、未だリチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した旨の通知を受信していない場合には(ステップS23;No)、再び処理をステップS22に移行して、充電を継続する。
【0036】
ステップS23の判断において、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した旨の通知を受信した場合には(ステップS23;Yes)、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して、リチウムイオンバッテリ21の充電を停止する(ステップS24)。
【0037】
続いて充電制御部25として機能するMPU35は、USBポートからUSBケーブル13が取り外されたか否かを判断する(ステップS25)。
【0038】
ステップS25の判断において、未だUSBポートからUSBケーブル13が取り外されていない場合には(ステップS25;No)、再び処理をステップS21に移行して、以下、上述した処理を繰り返す。
【0039】
一方、ステップS25の判断において、USBポートからUSBケーブル13が取り外された場合には(ステップS25;Yes)、充電制御部25として機能するMPU35は、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して充電制御を終了する(ステップS26)。
【0040】
また、スマートフォン11は、その後も充電監視を行うこととなるが、リチウムイオンバッテリ21の蓄電電力は、スマートフォン11の待機時の消費電力等により徐々に減少し、所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至ることとなるので、所定の充電開始電圧までリチウムイオンバッテリ21の電圧が下がった場合には、スマートフォン11は、再度充電要求を行うように動作する。
【0041】
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、パーソナルコンピュータ12は、充電対象の蓄電池であるリチウムイオンバッテリ21を有するスマートフォンがUSBケーブル13を介して通信及び充電可能に接続された場合には、リチウムイオンバッテリ21の電圧を満充電の電圧を100%とした場合に、70~80%の電圧である所定の劣化抑制電圧に維持することができるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、リチウムイオンバッテリ21の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたってスマートフォン11を利用することができる。
【0042】
[2]第2実施形態
上記第1実施形態においては、スマートフォン11とパーソナルコンピュータ12と、をUSBケーブル13を介して通信及び充電可能とする構成について説明したが、本第2実施形態は、スマートフォン11及びパーソナルコンピュータ12が無線通信可能な無線通信インタフェース(I/F)を介して通信を行い、USBケーブルを介して充電を行う場合の実施形態である。
【0043】
図5は、第2実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
図5において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第2実施形態の充電システム10は、蓄電池及び無線通信インタフェース41を有し、被充電装置としての端末装置として機能するスマートフォン11と、スマートフォン11と無線通信インタフェース42を介して通信可能及びUSBケーブル13を介して充電可能に接続され、充電装置として機能するパーソナルコンピュータ12と、を備えている。
【0044】
上記構成において、無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42としては、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、W-LAN等の無線通信が用いられる。
【0045】
本第2実施形態においては、所定の劣化抑制電圧に達したか否かは、充電制御部25として機能するパーソナルコンピュータ12のMPU35が判断する構成を採っている。
【0046】
次に第2実施形態の動作を説明する。
【0047】
図6は、第2実施形態のシーケンスフローチャートである。
図6において、図4と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
スマートフォン11と、パーソナルコンピュータ12と、が無線通信ネットワーク(無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42)を介して通信可能な状態となり、USBケーブル13を介してスマートフォン11の充電可能状態となると(ステップS11)、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、無線通信インタフェース41を介して充電要求を行う(ステップS12)。
【0048】
すなわち、本第2実施形態では、それぞれのUSB端子及びUSBケーブル13を介して、充電可能に接続され、無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42)を介して通信可能な状態となると(ステップS11)、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、充電要求を行う(ステップS12)。
【0049】
一方、パーソナルコンピュータ12のMPU35は、充電制御部25として機能し、充電要求を受信したか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS21の判断において、未だ充電要求を受信していない場合には(ステップS21;No)、待機状態となる。
【0050】
ステップS21の判断において、充電要求を受信した場合には(ステップS21;Yes)、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御してUSBケーブル13を介してリチウムイオンバッテリ21の充電電力をスマートフォン11に供給する(ステップS22)。
【0051】
一方、スマートフォン11の充電状態検出部22は、リチウムイオンバッテリ21の充電状態を監視し、電圧を検出する(ステップS13)。
スマートフォン11の通知部23は、リチウムイオンバッテリ21の電圧を無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42を介してパーソナルコンピュータ12のMPU35に対し、通知する(ステップS31)。
【0052】
一方、充電制御部25として機能するMPU35は、リチウムイオンバッテリ21の電圧を受信すると、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が第1実施形態と同様の所定の劣化抑制電圧に達したか否かを判断する(ステップS41)。
【0053】
ステップS41の判断において、未だリチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達していない場合には(ステップS41;No)、充電制御部25として機能するMPU35は、再び処理をステップS22に移行して、充電を継続する。
【0054】
ステップS41の判断において、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した場合には(ステップS41;Yes)、充電制御部25として機能するMPU35は、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して、リチウムイオンバッテリ21の充電を停止する(ステップS42)。
【0055】
さらに充電制御部25として機能するMPU35は、その後も充電状態通知に基づいて受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、スマートフォン11の待機時の消費電力等により徐々に減少し、所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至ったかいなか、すなわち、蓄電量が減ったか否かを判断する(ステップS43)。
【0056】
ステップS43の判断において、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至っていない場合には(ステップS43;No)処理をステップS44に移行する。
また、ステップS43の判断において、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至った場合には(ステップS43;Yes)、再び処理をステップS22に移行して充電を開始し、以下、上述した場合と同様の処理を行う。
また、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至っていない場合には、充電制御部25として機能するMPU35は、USBポートからUSBケーブル13が取り外されたか否かを判断する(ステップS44)。
【0057】
ステップS44の判断において、未だUSBポートからUSBケーブル13が取り外されていない場合には(ステップS44;No)、再び処理をステップS43に移行して、以下、上述した処理を繰り返す。
【0058】
一方、ステップS44の判断において、USBポートからUSBケーブル13が取り外された場合には(ステップS44;Yes)、充電制御部25として機能するMPU35は、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して充電制御を終了する(ステップS45)。
【0059】
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、パーソナルコンピュータ12は、充電対象の蓄電池であるリチウムイオンバッテリ21を有するスマートフォンがUSBケーブル13を介して通信及び充電可能に接続された場合には、リチウムイオンバッテリ21の電圧を満充電の電圧を100%とした場合に、70~80%の電圧である所定の劣化抑制電圧に維持することができるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、リチウムイオンバッテリ21の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたってスマートフォン11を利用することができる。
【0060】
[3]第3実施形態
上記第1実施形態及び上記第2実施形態においては、スマートフォン11とパーソナルコンピュータ12と、をUSBケーブル13を介して充電可能とする構成について説明したが、本第3実施形態は、無線充電器(ワイヤレス送電器及びワイヤレス受電器)を介して充電を行う場合の実施形態である。
【0061】
図7は、第3実施形態の充電システムの概要構成ブロック図である。
図7において、図5と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第3実施形態の充電システム10は、蓄電池及び無線通信インタフェース41を有し、被充電装置としての端末装置として機能するとともに、ワイヤレス受電器51を介して充電可能なスマートフォン11と、スマートフォン11と無線通信インタフェース42を介して通信可能及びワイヤレス送電器52を介してワイヤレスで充電可能に接続され、充電装置として機能するパーソナルコンピュータ12と、を備えている。
【0062】
本第3実施形態においても第2実施形態と同様には、所定の劣化抑制電圧に達したか否かは、充電制御部25として機能するパーソナルコンピュータ12のMPU35が判断する構成を採っている。
【0063】
次に再び図6を参照して、第3実施形態の動作を説明する。
スマートフォン11と、パーソナルコンピュータ12と、が無線通信ネットワーク(無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42)を介して通信可能な状態となり、USBケーブル13を介してスマートフォン11の充電可能状態となると(ステップS11)、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、無線通信インタフェース41を介して充電要求を行う(ステップS12)。
【0064】
すなわち、本第3実施形態では、それぞれのUSB端子及びUSBケーブル13を介して、充電可能に接続され、無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42)を介して通信可能な状態となると(ステップS11)、スマートフォン11は、パーソナルコンピュータ12に対し、充電要求を行う(ステップS12)。
【0065】
一方、パーソナルコンピュータ12のMPU35は、充電制御部25として機能し、充電要求を受信したか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS21の判断において、未だ充電要求を受信していない場合には(ステップS21;No)、待機状態となる。
【0066】
ステップS21の判断において、充電要求を受信した場合には(ステップS21;Yes)、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御してワイヤレス送電器52及びスマートフォン11のワイヤレス受電器51を介して、リチウムイオンバッテリ21の充電電力をスマートフォン11に供給する(ステップS22)。
【0067】
一方、スマートフォン11の充電状態検出部22は、リチウムイオンバッテリ21の充電状態を監視し、電圧を検出する(ステップS13)。
スマートフォン11の通知部23は、リチウムイオンバッテリ21の電圧を無線通信インタフェース41及び無線通信インタフェース42を介してパーソナルコンピュータ12のMPU35に対し、通知する(ステップS31)。
【0068】
一方、充電制御部25として機能するMPU35は、リチウムイオンバッテリ21の電圧を受信すると、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が第1実施形態と同様の所定の劣化抑制電圧に達したか否かを判断する(ステップS41)。
【0069】
ステップS41の判断において、未だリチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達していない場合には(ステップS41;No)、充電制御部25として機能するMPU35は、再び処理をステップS22に移行して、充電を継続する。
【0070】
ステップS41の判断において、リチウムイオンバッテリ21の電圧が所定の劣化抑制電圧に達した場合には(ステップS41;Yes)、充電制御部25として機能するMPU35は、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して、ワイヤレス送電器52及びスマートフォン11のワイヤレス受電器51を介しリチウムイオンバッテリ21の充電を停止する(ステップS42)。
【0071】
さらに充電制御部25として機能するMPU35は、その後も充電状態通知に基づいて受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、スマートフォン11の待機時の消費電力等により徐々に減少し、所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至ったかいなか、すなわち、蓄電量が減ったか否かを判断する(ステップS43)。
【0072】
ステップS43の判断において、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至っていない場合には(ステップS43;No)処理をステップS44に移行する。
【0073】
また、ステップS43の判断において、受信したリチウムイオンバッテリ21の電圧が、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至った場合には(ステップS43;Yes)、再び処理をステップS22に移行して充電を開始し、以下、上述した場合と同様の処理を行う。
【0074】
また、未だ所定の充電開始電圧(例えば、満充電時の電圧の65%の電圧)に至っていない場合には、充電制御部25として機能するMPU35は、USBポートからワイヤレス送電器52が取り外されたか否か、あるいは、ワイヤレス受電器51がワイヤレス送電器52により充電できない状態となったか否かを判断する(ステップS44)。
【0075】
ステップS44の判断において、未だUSBポートからワイヤレス送電器52が取り外されておらず、ワイヤレス受電器51がワイヤレス送電器52により充電できる状態となっている場合には(ステップS44;No)、再び処理をステップS43に移行して、以下、上述した処理を繰り返す。
【0076】
一方、ステップS44の判断において、USBポートからワイヤレス送電器52が取り外された状態、あるいは、ワイヤレス受電器51がワイヤレス送電器52により充電できない状態となった場合には(ステップS44;Yes)、充電制御部25として機能するMPU35は、充電部26として機能する充電コントロールIC34を制御して充電制御を終了する(ステップS45)。
【0077】
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、パーソナルコンピュータ12は、充電対象の蓄電池であるリチウムイオンバッテリ21を有するスマートフォンが通信及び充電可能に接続された場合には、リチウムイオンバッテリ21の電圧を満充電の電圧を100%とした場合に、70~80%の電圧である所定の劣化抑制電圧に維持することができるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、リチウムイオンバッテリ21の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたってスマートフォン11を利用することができる。
【0078】
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成および各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
【0079】
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
【0080】
[4]他の態様
以上の実施形態に関し、さらに他の態様について記載する。
【0081】
[4.1]第1の他の態様
第1の他の態様の充電制御システムは、蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を通知する通知部と、を備えた被充電装置と、前記通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備え、前記被充電装置と通信及び充電が可能に接続された充電装置と、を備えるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、蓄電池の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたって被充電装置を利用できる。
[4.2]第2の他の態様
第2の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った旨を通知し、前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、充電を停止するので、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に容易に維持することができ、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができる。
[4.3]第3の他の態様
第3の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記通知部は、前記蓄電池の電圧に関する情報として前記蓄電池の電圧を通知し、前記充電制御部は、前記通知に基づいて、前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至ったか否かを判断する判断部と、前記判断に基づいて前記蓄電池の充電時の電圧が前記劣化抑制電圧に至った場合に、前記充電部による充電を停止させ、前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合に前記充電部による充電を開始するので、充電制御部は、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に維持するように機能でき、蓄電池の劣化を抑制した充電制御を確実に行える。
[4.4]第4の他の態様
第4の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記通知部は、前記蓄電池の電圧が前記劣化抑制電圧に至った後に前記劣化抑制電圧より低い所定の充電開始電圧に至った場合にその旨を通知し、前記充電制御部は、前記劣化抑制電圧に至った旨の通知を受け取った場合に前記充電部に充電を停止させ、前記充電開始電圧に至った旨の通知を受け取った場合に、前記充電部による充電を再開させるので、一旦充電により劣化抑制電圧に至った蓄電池が充電停止に伴って徐々に放電してしまった場合にも容易に蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に維持できるので、無駄に充電を継続することがなく、消費電力を低減しつつ、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に維持できる。
[4.5]第5の他の態様
第5の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記被充電装置と、充電装置とは、通信及び充電が可能なUSBケーブルを介して接続されているので、容易に被充電装置と、充電装置とを接続して、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に容易に維持することができ、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができる。
[4.6]第6の他の態様
第6の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記被充電装置と、充電装置とは、充電が可能なUSBケーブル及び無線通信ネットワークを介して接続されている容易に被充電装置と、充電装置とを接続して、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に容易に維持することができ、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができる。
[4.7]第7の他の態様
第7の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記被充電装置と、前記充電装置とは、無線通信ネットワーク及び無線充電装置を介して接続されている容易に被充電装置と、充電装置とを接続して、蓄電池の電圧を劣化抑制電圧に容易に維持することができ、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができる。
[4.8]第8の他の態様
第8の他の態様の充電制御システムは、第1の他の態様において、前記劣化抑制電圧は、前記蓄電池の満充電時の電圧に対して、70~80%の電圧として設定されるので、確実に蓄電池の劣化を抑制した状態を維持できる。
[4.9]第9の他の態様
第9の他の態様の充電装置は、蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置であって、前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取り、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持すべく充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部の制御下で前記蓄電池の充電を行う充電部と、を備えるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、蓄電池の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができる。
[4.10]第10の他の態様
第10の他の態様の端末装置は、充電装置により充電がなされる端末装置であって、蓄電池と、前記蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出部と、前記蓄電池の電圧に関する情報を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して通知する通知部と、を備えるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電を行うことができ、ひいては、蓄電池の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたって被充電装置を利用できる。
[4.11]第11の他の態様
第11の他の態様の充電制御方法は、蓄電池を有する被充電装置と通信及び充電が可能に接続され、前記被充電装置に対する充電制御を行う充電装置で実行される充電制御方法であって、前記被充電装置からの前記蓄電池の電圧に関する情報の通知を無線通信ネットワークあるいは有線通信ネットワークを介して受け取る過程と、前記通知に基づいて、前記蓄電池の電圧を所定の劣化抑制電圧に維持する過程と、を備えるので、蓄電池の劣化を抑制しつつ、充電制御を行うことができ、ひいては、蓄電池の寿命及び実効的な満充電量を大きくすることができ、長期にわたって被充電装置を利用できる。
【符号の説明】
【0082】
10 充電システム
11 スマートフォン
12 パーソナルコンピュータ
13 USBケーブル
21 リチウムイオンバッテリ
22 充電状態検出部
23 通知部
25 充電制御部
26 充電部
31 USBコネクタ
32 通信インタフェース
33 電源
34 充電コントロールIC
35 MPU
41 無線通信インタフェース
42 無線通信インタフェース
51 ワイヤレス受電器
52 ワイヤレス送電器
AP1 通知アプリ
AP2 充電制御アプリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7