(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078331
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20240603BHJP
G03G 21/20 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
G03G21/00 530
G03G21/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190823
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】宇部 哲玄
【テーマコード(参考)】
2H270
【Fターム(参考)】
2H270LA26
2H270LA27
2H270LA28
2H270LA29
2H270LA72
2H270LA81
2H270MD12
2H270MD17
2H270PA83
2H270SA09
2H270SA11
2H270SA16
2H270SB13
2H270SB15
2H270SB17
2H270SB24
2H270SC01
2H270SC06
2H270ZC03
(57)【要約】
【課題】作動音を小さくしつつ、感光ドラム表面の結露を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、本体筐体2と、感光ドラム41Yと、定着部8と、ファン15と、制御部16とを備える。制御部16は、第1印刷モードと、第2印刷モードとを実行可能である。第2印刷モードでは、制御部16は、作動音を第1印刷モードよりも小さくする。制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合、ファン15を第1速度で回転させ、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合、ファン15を、第1速度よりも遅い第2速度で回転させる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気口を有する本体筐体と、
感光ドラムと、
前記感光ドラムからシートに転写されたトナーを加熱により前記シートに定着させる定着部と、
前記排気口に向かう気流を発生させるファンと、
第1印刷モードと、作動音を前記第1印刷モードよりも小さくする第2印刷モードとを実行可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷開始時、および、前記第2印刷モードでの印刷継続中において、
画像形成装置が印刷したページ数の累積である累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、前記ファンを第1速度で回転させ、
前記累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、前記ファンを前記第1速度よりも遅い第2速度で回転させる、画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、モータをさらに有し、
前記感光ドラムは、前記モータからの駆動力を受けて回転可能であり、
前記制御部は、
前記第1印刷モードにおいて、第1回転数で前記モータを回転させ、
前記第2印刷モードにおいて、前記第1回転数よりも少ない第2回転数で前記モータを回転させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
印刷処理を実行せずに第1時間が経過した場合、前記累積印刷ページ数を0にする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記本体筐体は、第1方向における一方の外壁に前記排気口を有し、
前記画像形成装置は、
前記第1方向において前記本体筐体の前記一方の外壁の近傍に位置し、温度および相対湿度を測定可能な第1センサをさらに備え、
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷開始時において、前記第1センサが測定した温度である第1雰囲気温度が第1温度未満、前記第1温度よりも低い第2温度以上であり、かつ、前記第1センサが測定した前記相対湿度が所定湿度未満である場合に、
前記累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、前記ファンを前記第1速度で回転させ、
前記累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、前記ファンを前記第2速度で回転させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、
前記第1方向において前記本体筐体の他方の側で、前記定着部よりも前記感光ドラムに近い位置の温度を測定可能な第2センサをさらに備え、
前記制御部は、前記第2センサが測定した温度に基づいて、前記感光ドラム周辺の温度である第2雰囲気温度を推定し、
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷継続中において、前記第2雰囲気温度が第3温度未満、前記第3温度よりも低い第4温度以上であり、かつ、前記第1センサが測定した前記相対湿度が所定湿度未満である場合に、
前記累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、前記ファンを前記第1速度で回転させ、
前記累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、前記ファンを前記第2速度で回転させる、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷開始時において、前記第1雰囲気温度が前記第1温度以上であるか、または、前記第1センサが測定した前記相対湿度が前記所定湿度以上である場合、前記ファンを、前記第1速度よりも速い第3速度で回転させる、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷継続中において、前記第2雰囲気温度が前記第3温度以上であるか、または、前記第1センサが測定した前記相対湿度が前記所定湿度以上である場合、前記ファンを、前記第1速度よりも速い第3速度で回転させる、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷開始時において、前記第1雰囲気温度が前記第2温度未満である場合、前記ファンを、前記第1速度よりも速く前記第3速度よりも遅い第4速度で回転させる、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記第2印刷モードでの印刷継続中において、前記第2雰囲気温度が前記第4温度未満である場合、前記ファンを、前記第1速度よりも速く前記第3速度よりも遅い第4速度で回転させる、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1印刷モードでの印刷開始時、および、前記第1印刷モードでの印刷開始中において、前記ファンを前記第1速度以上で回転させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第1センサは、サーミスタである、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第2センサは、サーミスタである、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置は、
現像ローラを有し、前記感光ドラムにトナーを供給可能な現像ユニットを、さらに備え、
前記第2雰囲気温度は、前記現像ローラ近傍の温度である、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記現像ユニットは、前記現像ローラ上のトナーの層厚を規制する層厚規制ブレードを、さらに備え、
前記第2雰囲気温度は、前記層厚規制ブレードの温度である、請求項13に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、本体筐体と、感光ドラムと、定着部と、本体筐体内の空気を排気するためのファンとを備える。
【0003】
例えば、ファンの回転数を減少させることにより、ファンからの騒音を減少させる画像形成装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるような画像形成装置において、ファンの回転数を減少させている状態で印刷処理を継続すると、印刷用紙から蒸発した水蒸気によって、本体筐体内の相対湿度が過度に上昇する可能性がある。
【0006】
本体筐体内の相対湿度が過度に上昇すると、本体筐体内の高湿の空気が感光ドラムの表面に接触して、感光ドラム表面が結露する可能性がある。
【0007】
そこで、本開示の目的は、作動音を小さくしつつ、感光ドラム表面の結露を抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、感光ドラムと、定着部と、ファンと、制御部とを備える。本体筐体は、排気口を有する。定着部は、感光ドラムからシートに転写されたトナーを、加熱により、シートに定着させる。ファンは、排気口に向かう気流を発生させる。制御部は、第1印刷モードと、第2印刷モードとを実行可能である。第2印刷モードでは、制御部は、作動音を第1印刷モードよりも小さくする。
【0009】
制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、ファンを第1速度で回転させる。累積印刷ページ数は、画像形成装置が印刷したページ数の累積である。
【0010】
制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、ファンを第2速度で回転させる。第2速度は、第1速度よりも遅い。
【0011】
このような構成によれば、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードの印刷継続中において、累積印刷ページ数が第1ページ数に達するまで、ファンを、第1速度よりも遅い第2速度で回転させる。
【0012】
これにより、ファンの作動音が、第1印刷モードでのファンの作動音よりも小さくなる。
【0013】
その結果、累積印刷ページ数が第1ページ数未満であって、感光ドラム表面が結露する可能性が低い場合には、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、画像形成装置の作動音を、より小さくできる。
【0014】
さらに、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードの印刷継続中において、累積印刷ページ数が第1ページ数に達した場合には、ファンを、第1速度で回転させる。
【0015】
これにより、累積印刷ページ数が第1ページ数に達し、印刷処理によって発生した水蒸気によって、本体筐体内の相対湿度が高くなっている可能性がある場合に、ファンを第1速度で回転させることにより、本体筐体内の相対湿度を低減させて、感光ドラム表面の結露を抑制できる。
【0016】
その結果、作動音を小さくしつつ、感光ドラム表面の結露を抑制できる。
【0017】
(2)画像形成装置は、モータをさらに有する。感光ドラムは、モータからの駆動力を受けて回転可能である。制御部は、第1印刷モードにおいて、第1回転数でモータを回転させる。制御部は、第2印刷モードにおいて、第2回転数でモータを回転させてもよい。第2回転数は、第1回転数よりも少ない。
【0018】
このような構成によれば、第2印刷モードにおいて、モータの作動音を小さくできる。
【0019】
その結果、画像形成装置の作動音を、より小さくできる。
【0020】
(3)制御部は、印刷処理を実行せずに第1時間が経過した場合、累積印刷ページ数を0にしてもよい。
【0021】
このような構成によれば、印刷処理によって上昇した本体筐体内の相対湿度が、印刷処理を実行せずに第1時間が経過することによって低下した場合に、累積印刷ページ数を0にする。
【0022】
これにより、本体筐体内の相対湿度が低下した状態で、再度、ファンの回転速度を第2速度に抑制することができる。
【0023】
(4)本体筐体は、第1方向における一方の外壁に排気口を有する。画像形成装置は、第1センサをさらに備えてもよい。第1センサは、第1方向において、本体筐体の一方の外壁の近傍に位置する。第1センサは、温度および相対湿度を測定可能である。制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1センサが測定した温度である第1雰囲気温度が第1温度未満、第2温度以上であり、かつ、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度未満である場合に、累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、ファンを第1速度で回転させる。第2温度は、第1温度よりも低い。制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1センサが測定した温度である第1雰囲気温度が第1温度未満、第2温度以上であり、かつ、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度未満である場合に、累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、ファンを第2速度で回転させる。
【0024】
(5)画像形成装置は、第2センサをさらに備える。第2センサは、第1方向において本体筐体の他方の側で、定着部よりも感光ドラムに近い位置の温度を測定可能である。制御部は、第2センサが測定した温度に基づいて、感光ドラム周辺の温度である第2雰囲気温度を推定する。制御部は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第1雰囲気温度が第1温度未満、第2温度以上であり、第2雰囲気温度が第3温度未満であり、かつ、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度未満である場合に、累積印刷ページ数が第1ページ数以上である場合、ファンを第1速度で回転させる。制御部は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第1雰囲気温度が第1温度未満、第2温度以上であり、第2雰囲気温度が第3温度未満であり、かつ、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度未満である場合に、累積印刷ページ数が第1ページ数未満である場合、ファンを第2速度で回転させる。
【0025】
(6)制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度が第1温度以上であるか、または、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度以上である場合、ファンを、第3速度で回転させてもよい。第3速度は、第1速度よりも速い。
【0026】
(7)制御部は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度が第3温度以上であるか、または、第1センサが測定した相対湿度が所定湿度以上である場合、ファンを、第3速度で回転させてもよい。
【0027】
(8)制御部は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度が第2温度未満である場合、ファンを、第4速度で回転させてもよい。第4速度は、第1速度よりも速く、第3速度よりも遅い。
【0028】
このような構成によれば、第1センサが測定した相対湿度が低く、画像形成装置が設置された環境の相対湿度が低い場合でも、第1雰囲気温度が低い場合には、感光ドラム表面の温度が低く、感光ドラム表面が結露する可能性が高い。
【0029】
そのため、累積印刷ページ数に関わらず、印刷処理を実行するときに、ファンを第1速度よりも速い第4速度で回転させる。
【0030】
これにより、印刷開始時において、第1雰囲気温度が低い場合に、感光ドラム表面の結露を抑制できる。
【0031】
(8)制御部は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度が第4温度未満である場合、ファンを、第4速度で回転させてもよい。
【0032】
このような構成によれば、印刷継続中において、第2雰囲気温度が低い場合に、感光ドラム表面の結露を抑制できる。
【0033】
(9)制御部は、第1印刷モードでの印刷開始時、および、第1印刷モードでの印刷開始中において、ファンを第1速度以上で回転させてもよい。
【0034】
(10)第1センサは、サーミスタであってもよい。
【0035】
(11)第2センサは、サーミスタであってもよい。
【0036】
(12)画像形成装置は、現像ユニットをさらに備える。現像ユニットは、現像ローラを有する。現像ユニットは、感光ドラムにトナーを供給可能である。第2雰囲気温度は、現像ローラ近傍の温度であってもよい。
【0037】
(13)現像ユニットは、層厚規制ブレードをさらに備える。層厚規制ブレードは、現像ローラ上のトナーの層厚を規制する。第2雰囲気温度は、層厚規制ブレードの温度であってもよい。
【発明の効果】
【0038】
本開示の画像形成装置によれば、作動音を小さくしつつ、感光ドラム表面の結露を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図2】
図2は、
図1に示す画像形成装置において、第1センサ、第2センサ、第1モータ、ファン、および、制御部の配置を説明するための説明図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す画像形成装置の制御を説明するためのブロック図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す画像形成装置の本体筐体の斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1に示す画像形成装置のファンの制御を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は、
図5に示す第1印刷モードにおける印刷開始時のファンの回転速度の設定を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7は、
図5に示す第1印刷モードにおける印刷継続中のファンの回転速度の設定を説明するためのフローチャートである。
【
図8】
図8は、
図5に示す第2印刷モードにおける印刷開始時のファンの回転速度の設定を説明するためのフローチャートである。
【
図9】
図9は、
図5に示す第2印刷モードにおける印刷継続中のファンの回転速度の設定を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10は、
図5に続いて、画像形成装置のファンの制御を説明するためのフローチャートである。
【
図11】
図11は、
図5に示す印刷終了後のファン制御を説明するためのフローチャートである。
【
図12】
図12は、変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
【0041】
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート収容部3と、複数のドラムユニット4Y,4M,4C,4Kと、複数の露光ヘッド5Y,5M,5C,5Kと、複数の現像ユニット6Y,6M,6C,6Kと、転写装置7と、定着部8とを備える。
【0042】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部3と、ドラムユニット4Y,4M,4C,4Kと、露光ヘッド5Y,5M,5C,5Kと、現像ユニット6Y,6M,6C,6Kと、転写装置7と、定着部8とを収容する。
【0043】
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートSは、ドラムユニット4Yの感光ドラム41Yに向かって搬送される。
【0044】
1.3 ドラムユニット4Y,4M,4C,4K
ドラムユニット4Yは、感光ドラム41Yと、帯電装置42Yとを備える。言い換えると、画像形成装置1は、感光ドラム41Yを備える。
【0045】
感光ドラム41Yは、円筒形状を有する。感光ドラム41Yは、第1方向に延びる。感光ドラム41Yは、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。
【0046】
帯電装置42Yは、感光ドラム41Yの表面を帯電させる。帯電装置42Yは、スコロトロン型帯電器である。帯電装置42Yは、帯電ローラであってもよい。
【0047】
ドラムユニット4Y,4M,4C,4Kは、第2方向に並ぶ。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。ドラムユニット4Y,4M,4C,4Kは、定着部8に近づく方向において、ドラムユニット4Y、ドラムユニット4M、ドラムユニット4C、ドラムユニット4Kの順に並ぶ。ドラムユニット4M,4C,4Kについての説明は、ドラムユニット4Yと同様であるため、省略する。
【0048】
1.4 露光ヘッド5Y,5M,5C,5K
露光ヘッド5Yは、帯電装置42Yによって帯電された感光ドラム41Yの表面を露光する。露光ヘッド5Mは、帯電装置42Mによって帯電された感光ドラム41Mの表面を露光する。露光ヘッド5Cは、帯電装置42Cによって帯電された感光ドラム41Cの表面を露光する。露光ヘッド5Kは、帯電装置42Kによって帯電された感光ドラム41Kの表面を露光する。
【0049】
1.5 現像ユニット6Y,6M,6C,6K
現像ユニット6Yは、感光ドラム41Yにトナーを供給可能である。詳しくは、現像ユニット6Yは、露光ヘッド5Yによって露光された感光ドラム41Yの表面上にトナーを供給する。現像ユニット6Yは、現像筐体61Yと、現像ローラ62Yと、層厚規制ブレード63Yとを有する。
【0050】
現像筐体61Yは、トナーを収容可能である。
【0051】
現像ローラ62Yは、現像筐体61Y内のトナーを感光ドラム41Yの表面に供給可能である。現像ローラ62Yは、感光ドラム41Yと接触する。現像ローラ62Yは、所定の間隔をあけて感光ドラム41Yから離れていてもよい。現像ローラ62Yは、円柱形状を有する。現像ローラ62Yは、第1方向に延びる。現像ローラ62Yは、軸A2について回転可能である。軸A2は、第1方向に延びる。
【0052】
層厚規制ブレード63Yは、現像ローラ62Y上のトナーの層厚を規制する。
【0053】
現像ユニット6M,6C,6Kについての説明は、現像ユニット6Yと同様であるため、省略する。
【0054】
1.6 転写装置7
転写装置7は、ベルト71と、複数の転写ローラ72Y,72M,72C,72Kを有する。
【0055】
ベルト71は、シート収容部3からのシートSを定着部8に向けて搬送する。ベルト71は、感光ドラム41Y、41M、41C、41Kと接触する。
【0056】
転写ローラ72Yは、感光ドラム41Y上のトナーを、ベルト71によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ72Mは、感光ドラム41M上のトナーを、ベルト71によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ72Cは、感光ドラム41C上のトナーを、ベルト71によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ72Kは、感光ドラム41K上のトナーを、ベルト71によって搬送されているシートSに転写する。
【0057】
1.7 定着部8
定着部8は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧する。定着部8は、感光ドラム41Y,41M,41C,41KのそれぞれからシートSに転写されたトナーを、加熱により、シートSに定着させる。詳しくは、定着部8は、加熱ローラ81と、ヒータ82と、加圧ローラ83とを有する。シートSが加熱ローラ81と加圧ローラ83との間を通るときに、加熱ローラ81は、シートSを加熱する。ヒータ82は、加熱ローラ81内に位置する。ヒータ82は、加熱ローラ81を加熱する。シートSが加熱ローラ81と加圧ローラ83との間を通るときに、加圧ローラ83は、シートSを加熱ローラ81に向けて加圧する。定着部8を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0058】
2.画像形成装置1の詳細
次に、
図2から
図4を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0059】
図2に示すように、画像形成装置1は、第1センサ11と、第2センサ12と、第1モータ13と、第2モータ14と、ファン15と、制御部16とを、さらに備える。
【0060】
2.1 本体筐体2の詳細
本体筐体2は、本体フレーム21と、本体カバー22とを有する。
【0061】
2.1.1 本体フレーム21
本体フレーム21は、ドラムユニット4Y,4M,4C,4K、転写装置7、および、定着部8を支持する。本体フレーム21は、2つの側板211A,211Bと、2つのフレーム212A,212Bとを有する。
【0062】
側板211Aは、第1方向において、本体筐体2の一端部に位置する。側板211Aは、第2方向および上下方向に延びる。側板211Aは、例えば、鉄またはステンレスからなる板金である。
【0063】
側板211Bは、第1方向において、本体筐体2の他端部に位置する。側板211Bは、第1方向において、側板211Aから離れて位置する。側板211Bは、第2方向および上下方向に延びる。側板211Bは、例えば、鉄、ステンレスからなる板金である。
【0064】
フレーム212Aは、第1方向において、側板211Aと側板211Bとの間に位置する。フレーム212Aは、第2方向および上下方向に延びる。フレーム212Aは、例えば、樹脂成型品である。フレーム212Aは、側板211Aに取り付けられている。
【0065】
フレーム212Bは、第1方向において、側板211Aと側板211Bとの間に位置する。フレーム212Bは、第1方向において、フレーム212Aから離れて位置する。フレーム212Bは、第2方向および上下方向に延びる。フレーム212Bは、例えば、樹脂成型品である。フレーム212Bは、側板211Bに取り付けられている。
【0066】
ドラムユニット4Y,4M,4C,4K、転写装置7、および、定着部8は、第1方向において、フレーム212Aとフレーム212Bとの間に位置する。ドラムユニット4Y,4M,4C,4K、転写装置7、および、定着部8は、フレーム212Aとフレーム212Bとによって支持される。
【0067】
2.1.2 本体カバー22
本体カバー22は、画像形成装置1の外装を構成する。本体カバー22は、本体フレーム21を覆う。本体カバー22は、第1方向において、一方の外壁22Aと、他方の外壁22Bとを有する。
【0068】
外壁22Aは、第1方向において、本体カバー22の一端部に位置する。外壁22Aは、第1方向において、側板211Aに対して、側板211Bの反対側に位置する。外壁22Aは、側板211Aを覆う。外壁22Aは、上下方向および第2方向に延びる。
図4に示すように、外壁22Aは、排気口23を有する。言い換えると、本体筐体2は、第1方向における一方の外壁22Aに排気口23を有する。これにより、本体筐体2は、ファン15によって排気口23を介して排気するように構成される。また、外壁22Aは、通気口221を有する。通気口221は、後述する第1センサ11周辺が外気と通気できるように構成される。
【0069】
図2に示すように、外壁22Bは、第1方向において、本体筐体2の他端部に位置する。外壁22Bは、第1方向において、外壁22Aから離れて位置する。外壁22Bは、第1方向において、側板211Bに対して、側板211Aの反対側に位置する。外壁22Bは、側板211Bを覆う。外壁22Bは、上下方向および第2方向に延びる。
【0070】
2.2 第1センサ11
第1センサ11は、第1方向において、本体筐体2の一方の外壁22Aの近傍に位置する。第1センサ11は、第1方向において、外壁22Aと側板211Aとの間に位置する。第1センサ11は、第2方向において、通気口221に近接して配置される。また、第1センサ11は、複数のドラムユニット4Y,4M,4C,4Kのうち、定着部8から最も離れたドラムユニット4Y(
図1参照)に対して、第1方向の一方側に位置する。第1センサ11は、第2方向において、定着部8から離れて位置する。第1センサ11は、第2方向において、第2センサ12よりも定着部8から離れて位置する。言い換えると、第2方向における第1センサ11と定着部8との距離は、第2方向における第2センサ12と定着部8との距離よりも長い。第1センサ11は、温度および相対湿度を測定可能である。第1センサ11は、サーミスタである。
【0071】
2.3 第2センサ12
第2センサ12は、第1方向において、本体筐体2の他方の側に配置される。詳しくは、第2センサ12は、第1方向において、本体筐体2の他方の外壁22Bの近傍に位置する。第2センサ12は、ファン15から離れて位置することにより、ファン15が起こす気流の影響を受けにくくしている。第2センサ12は、第1方向において、外壁22Bと側板211Bとの間に位置する。第2センサ12は、ドラムユニット4Mに対して、第1方向の他方側に位置する。第2センサ12は、第2方向において、定着部8から離れて位置する。第2センサ12は、定着部8よりも感光ドラム41M(
図1参照)に近い位置の温度を測定可能である。第2センサ12は、サーミスタである。
【0072】
2.4 第1モータ13
図3に示すように、第1モータ13は、第1ギア列17を介して、ドラムユニット4Y,4M,4C,4K、現像ユニット6Y,6M,6C,6K、および、転写装置7と接続される。これにより、第1モータ13からの動力は、第1ギア列17を介して、ドラムユニット4Y,4M,4C,4K、現像ユニット6Y,6M,6C,6K、および、転写装置7に伝達される。これにより、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kは、第1モータ13からの動力を受けて回転可能である。
【0073】
2.5 第2モータ14
第2モータ14は、第2ギア列18を介して、シート収容部3内のシートSを感光ドラム41Yに搬送するための図示しない搬送ローラ、定着部8、および、定着部8を通過したシートSを搬送するための図示しない搬送ローラと接続される。第2モータ14からの動力は、第2ギア列18を介して、図示しない搬送ローラおよび定着部8に伝達される。
【0074】
2.6 ファン15
ファン15は、本体筐体2内において、排気口23に向かう気流を発生させる。ファン15は、第1方向において、本体筐体2の一方の外壁22Aの近傍に位置する。ファン15は、第1方向において、外壁22Aと定着部8との間に位置する。ファン15は、排気口23(
図4参照)に対向して配置される。
【0075】
2.7 制御部16
制御部16は、第1方向において、外壁22Bと側板211Bとの間に位置する。制御部16は、
図3に示すように、第1センサ11、第2センサ12、第1モータ13、第2モータ14、および、ファン15と電気的に接続される。制御部16は、制御回路基板である。制御部16は、プロセッサとメモリとを有する。プロセッサとして、例えば、CPUが挙げられる。メモリは、揮発性メモリであってもよく、不揮発性メモリであってもよい。メモリとして、例えば、RAM、ROM、NVRAMが挙げられる。
【0076】
制御部16は、第1センサ11が測定した温度を、第1雰囲気温度T1として処理する。つまり、第1雰囲気温度T1は、第1センサ11が測定した温度である。第1雰囲気温度T1とは、画像形成装置1が待機状態である場合における疑似的な本体筐体2外の温度を指す。上記したように第1センサ11は、本体筐体2内に位置するが、定着部8から離れて位置し、かつ、外壁22Aの通気口221の近傍に位置するので、画像形成装置1が待機状態である場合には、第1センサ11が測定した温度を、本体筐体2外の温度とみなすことができる。
【0077】
制御部16は、第2センサ12が測定した温度に基づいて、第2雰囲気温度T2を推定する。第2雰囲気温度T2は、感光ドラム41Y,41M,41C,41K周辺の温度である。詳しくは、第2雰囲気温度T2は、現像ローラ62Y,62M,62C,62K近傍の温度である。より詳しくは、第2雰囲気温度T2は、層厚規制ブレード63Y,63M,63C,63Kの温度である。
【0078】
制御部16は、以下の計算式により、第2雰囲気温度T2を計算する。
【0079】
第2雰囲気温度T2の計算式:
第2雰囲気温度T2=a×log(第2センサ12が測定した温度)2+b×log(第2センサ12が測定した温度)+c
計算式(1)中、a、b、cは、実験値の重回帰分析によって求められた係数である。
【0080】
制御部16は、第1印刷モードと、第2印刷モードとを実行可能である。第1印刷モードと第2印刷モードとの選択は、印刷開始前にユーザが選択するようにしてもよいし、既定値として予めどちらかに決めておいてもよい。また、制御部16が受信する印刷指令に、画像データに加えて、ユーザが第2印刷モードを選択したか否かのデータを含むようにしてもよい。ユーザが第2印刷モードを選択していない場合、制御部16は、印刷指令を受信すると、第1印刷モードを実行する。一方、ユーザが第2印刷モードを選択した場合、制御部16は、印刷指令を受信すると、第2印刷モードを実行する。第2印刷モードにおいて、制御部16は、作動音を第1印刷モードよりも小さくする。詳しくは、制御部16は、第1印刷モードにおいて、第1モータ13および第2モータ14を、単位時間当たり第1回転数で回転させる。一方、制御部16は、第2印刷モードにおいて、第1モータ13および第2モータ14を、単位時間当たり第2回転数で回転させる。第2回転数は、第1回転数よりも少ない。これにより、第2印刷モードでは、第1モータ13および第2モータ14の作動音が、第1印刷モードよりも小さくなる。その結果、第2印刷モードでは、画像形成装置の作動音が、第1印刷モードよりも小さくなる。
【0081】
3.ファン15の回転速度の制御
次に、
図5から
図8を参照して、ファン15の回転速度の制御について説明する。
【0082】
制御部16は、ファン15の回転速度を、第1速度、第2速度、第3速度および第4速度のいずれか1つに制御する。第2速度は、第1速度よりも遅い。第3速度は、第1速度よりも速い。第4速度は、第1速度よりも速く、第3速度よりも遅い。
【0083】
3.1 第1印刷モードにおけるファン15の回転速度の制御
図5に示すように、制御部16は、第2印刷モードを実行しない場合(S1:NO)、第1印刷モードにおける印刷開始時のファン15の回転速度を設定する(S2)。
【0084】
図6に示すように、制御部16は、第1印刷モードにおける印刷開始時には、第1雰囲気温度T1、および、第1センサ11が測定した相対湿度H1の少なくとも1つに基づいて、ファン15の回転速度を設定する。
【0085】
詳しくは、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S21:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S22:NO)、かつ、第1雰囲気温度T1が第2温度t2以上である場合(S23:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第1速度に設定する(S24)。
【0086】
第1温度t1は、例えば、32.5℃である。所定湿度Hは、例えば、55%である。第2温度t2は、例えば、20℃である。第2温度t2は、第1温度t1よりも低い。
【0087】
一方、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S21:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S22:NO)、かつ、第1雰囲気温度T1が第2温度t2未満である場合(S23:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第4速度に設定する(S25)。
【0088】
第1センサ11が測定した相対湿度H1が低い場合(S22:NO)でも、第1雰囲気温度T1が低い場合(S23:NO)には、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の温度が低く、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面が結露する可能性が高い。これは、印刷によって発生する水蒸気量が気温によらず同じだとしても、気温が低いと、露点が下がって、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面が結露しやすくなるからである。
【0089】
そこで、ファン15を第1速度よりも速い第4速度で回転させて、より多く水蒸気を排出する。
【0090】
これにより、画像形成装置1の設置環境の温度が低い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0091】
また、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S21:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S22:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S26)。
【0092】
第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合、画像形成装置1の設置環境の湿度(環境湿度)が高く、印刷処理を実行する前から本体筐体2内の湿度が高い可能性がある。
【0093】
そのため、制御部16は、印刷開始前に、ファン15の回転速度を、第1速度よりも速い第3速度に設定する。
【0094】
これにより、環境湿度が高い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0095】
また、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上である場合(S21:YES)も、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S26)。
【0096】
制御部16は、第1印刷モードの印刷開始時において、ファン15を第1速度以上、すなわち、第1速度、第3速度または第4速度で回転させる。
【0097】
次に、
図5に示すように、制御部16は、印刷指令に基づいて、印刷処理を実行する(S3)。印刷処理を実行するとき、制御部16は、設定されたファン15の回転速度でファン15を回転させる。
【0098】
制御部16は、1ページ印刷する毎に、累積印刷ページ数Nをカウントする(S4)。累積印刷ページ数Nとは、画像形成装置1が印刷したページ数の累積である。
【0099】
次に、印刷継続中において、制御部16は、ファン15の回転速度を設定する(S5)。
【0100】
図7に示すように、制御部16は、第1印刷モードにおける印刷継続中には、第2雰囲気温度T2、および、第1センサ11が測定した相対湿度H1の少なくとも1つに基づいて、ファン15の回転速度を設定する。
【0101】
画像形成装置1が待機状態である場合、相対湿度H1は、環境湿度を示す。一方、画像形成装置1が印刷中である場合、印刷によって発生した水蒸気によって本体筐体2内の相対湿度が上がる。そのため、画像形成装置1が印刷中である場合、相対湿度H1は、印刷中の本体筐体2内の相対湿度とみなすことができる。第1センサ11は、第1方向において、ファン15と同じ側に位置する。そのため、第1センサ11は、ファン15の起こした気流の影響を受けやすく、第1方向においてファン15の反対側に位置する場合と比べて、本体筐体2内の湿度変化を早期に検知できる。
【0102】
詳しくは、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S31:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S32:NO)、かつ、第2雰囲気温度T2が第4温度t4以上である場合(S33:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第1速度に設定する(S34)。
【0103】
第3温度t3は、例えば、36℃である。第4温度t4は、例えば、20℃である。第4温度t4は、第3温度t3よりも低い。
【0104】
一方、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S31:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S32:NO)、かつ、第2雰囲気温度T2が第4温度t4未満である場合(S33:NO)、制御部16は、印刷継続中において、ファン15の回転速度を、第4速度に設定する(S35)。これにより、画像形成装置1の内部の温度が低い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0105】
また、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S31:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S32:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S36)。これにより、印刷継続中に本体筐体2内の相対湿度が高くなった場合に、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0106】
また、第2雰囲気温度T2が第3温度t3以上である場合(S31:YES)も、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S36)。
【0107】
制御部16は、第1印刷モードの印刷継続中において、ファン15を第1速度以上、すなわち、第1速度、第3速度または第4速度で回転させる。
【0108】
制御部16は、
図5に示すように、印刷ジョブを終了するまで(S6:NO)、1ページ印刷する毎に(S3)、累積印刷ページ数Nのカウント(S4)、および、ファン15の回転速度の設定(S5)を繰り返し実行する。
【0109】
3.2 第2印刷モードにおけるファン15の回転速度の制御
図5に示すように、制御部16は、第2印刷モードを実行する場合(S1:YES)、第2印刷モードにおける印刷開始時のファン15の回転速度を設定する(S7)。
【0110】
図8に示すように、制御部16は、第2印刷モードにおける印刷開始時には、第1雰囲気温度T1、第1センサ11が測定した相対湿度H1、および、累積印刷ページ数Nの少なくとも1つに基づいて、ファン15の回転速度を設定する。
【0111】
詳しくは、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S41:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S42:NO)、かつ、第1雰囲気温度T1が第2温度t2以上である場合に(S43:YES)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合(S44:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第2速度に設定する(S45)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満、第2温度t2以上であり(S41:NO、S43:YES)、かつ、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満である場合に(S42:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合(S44:NO)、ファン15を第2速度で回転させる。
【0112】
これにより、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満、第2温度t2以上であり(S41:NO、S43:YES)、かつ、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満である場合に(S42:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達するまで、ファン15の作動音が、第1印刷モードでのファン15の作動音よりも小さくなる。その結果、第2印刷モードでは、印刷開始時において、画像形成装置の作動音を、より小さくできる。
【0113】
第1ページ数N1は、例えば、60ページである。
【0114】
ここで、例えば、前回の印刷指令の印刷処理によって累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達している場合、印刷処理によって発生した水蒸気によって、本体筐体2内の相対湿度が所定湿度H近くまで高くなっている可能性がある。そのため、今回の印刷処理によってさらに水蒸気が発生すると、ファン15を第2速度で回転させても、ファン15の回転速度が遅く、本体筐体2内の相対湿度を十分に低減することが困難となり、所定湿度Hを超えてしまう可能性がある。
【0115】
そこで、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S41:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S42:NO)、かつ、第1雰囲気温度T1が第2温度t2以上である場合に(S43:YES)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合(S44:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第1速度に設定する(S46)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満、第2温度t2以上であり(S41:NO、S43:YES)、かつ、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満である場合に(S42:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合(S44:YES)、ファン15を第1速度で回転させる。
【0116】
これにより、第2印刷モードでの印刷開始時であっても、本体筐体2内の相対湿度が高くなっている可能性がある場合には、ファン15を第1速度で回転させて、本体筐体2内の相対湿度の低減を図ることができる。
【0117】
なお、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S41:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S42:NO)、かつ、第1雰囲気温度T1が第2温度t2未満である場合(S43:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第4速度に設定する(S47)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第2温度t2未満である場合(S43:NO)、ファン15を第4速度で回転させる。これにより、画像形成装置1の設置環境の温度が低い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0118】
また、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満であり(S41:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S42:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S48)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S42:YES)、ファン15を第3速度で回転させる。これにより、環境湿度が高い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0119】
また、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上である場合(S41:YES)も、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S48)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上である場合(S41:YES)、ファン15を第3速度で回転させる。
【0120】
次に、
図5に示すように、制御部16は、印刷指令に基づいて、印刷処理を実行する(S8)。印刷処理を実行するとき、制御部16は、設定されたファン15の回転速度でファン15を回転させる。
【0121】
印刷継続中において、制御部16は、1ページ印刷する毎に、累積印刷ページ数Nをカウントする(S9)。
【0122】
次に、印刷継続中において、制御部16は、ファン15の回転速度を設定する(S10)。
【0123】
図9に示すように、制御部16は、第2印刷モードにおける印刷継続中には、第2雰囲気温度T2、第1センサ11が測定した相対湿度H1、および、累積印刷ページ数Nの少なくとも1つに基づいて、ファン15の回転速度を設定する。
【0124】
詳しくは、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S51:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S52:NO)、かつ、第2雰囲気温度T2が第4温度t4以上である場合に(S53:YES)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合(S54:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第2速度に設定する(S55)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満、第4温度t4以上であり(S51:NO、S53:YES)、かつ、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満である場合に(S52:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合(S54:NO)、ファン15を第2速度で回転させる。
【0125】
これにより、第2印刷モードでの印刷継続中においても、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達するまで、画像形成装置の作動音を、より小さくできる。
【0126】
一方、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S51:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S52:NO)、かつ、第2雰囲気温度T2が第4温度t4未満である場合に(S53:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合(S54:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第1速度に設定する(S56)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第2雰囲気温度T2が第2温度t2未満、第4温度t4以上であり(S51:NO、S53:YES)、かつ、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満である場合に(S52:NO)、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合(S54:YES)、ファン15を第1速度で回転させる。
【0127】
これにより、第2印刷モードでの印刷継続中において、本体筐体2内の相対湿度が高くなっている可能性がある場合には、ファン15を第1速度で回転させて、本体筐体2内の相対湿度の低減を図ることができる。
【0128】
なお、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S51:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H未満であり(S52:NO)、かつ、第2雰囲気温度T2が第4温度t4未満である場合(S53:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第4速度に設定する(S57)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度T2が第4温度t4未満である場合(S53:NO)、ファン15を第4速度で回転させる。これにより、画像形成装置1の内部の温度が低い場合でも、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0129】
また、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満であり(S51:NO)、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S52:YES)、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S58)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第1センサ11が測定した相対湿度H1が所定湿度H以上である場合(S42:YES)、ファン15を第3速度で回転させる。これにより、印刷継続中に本体筐体2内の相対湿度が高くなった場合に、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0130】
また、第2雰囲気温度T2が第3温度t3以上である場合(S51:YES)も、制御部16は、ファン15の回転速度を、第3速度に設定する(S58)。つまり、制御部16は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度T2が第3温度t3以上である場合(S51:YES)、ファン15を第3速度で回転させる。
【0131】
制御部16は、
図5に示すように、印刷ジョブを終了するまで(S11:NO)、1ページ印刷する毎に(S8)、累積印刷ページ数Nのカウント(S9)、および、ファン15の回転速度の設定(S10)を繰り返し実行する。
【0132】
3.4 印刷ジョブ終了後のファン制御
次に、
図10に示すように、印刷ジョブが終了した場合(S6:YES、または、S11:YES、
図5参照)、制御部16は、時間計測を開始し(S61)、印刷ジョブ終了後のファン制御を開始する(S62)。
【0133】
図11に示すように、印刷ジョブ終了後のファン制御では、印刷ジョブが終了してから所定時間以内において(S71:NO)、第2雰囲気温度T2が第5温度t5以上である場合(S72:NO)、制御部16は、ファン15を第1速度で回転させる(S73)。
【0134】
所定時間は、例えば、20分である。
【0135】
一方、印刷ジョブが終了してから所定時間以内に(S71:NO)、第2雰囲気温度T2が第3温度t3未満になった場合(S72:YES、S74:YES)、制御部16は、ファン15を停止させる(S75)。
【0136】
なお、印刷ジョブが終了してから所定時間以内に(S71:NO)、第2雰囲気温度T2が第5温度t5未満、第3温度t3以上になった場合(S72:YES、S74:NO)、制御部16は、ファン15の回転速度を第1速度に維持する。
【0137】
また、印刷ジョブが終了してから所定時間が経過した場合(S71:YES)、制御部16は、ファン15を停止させる(S75)。
【0138】
次に、
図10に示すように、印刷ジョブが終了してから第1時間が経過した場合(S63:YES)、制御部16は、累積印刷ページ数Nを0にする(S64)。言い換えると、制御部16は、印刷処理を実行せずに第1時間が経過した場合(S63:YES)、累積印刷ページ数を0にする(S64)。
【0139】
第1時間は、ファン15が停止した状態で本体筐体2内の相対湿度が環境湿度と同等になるために十分な時間に設定される。例えば、第1時間は、2時間である。
【0140】
印刷処理を実行せずに第1時間が経過した場合(S63:YES)、本体筐体2内の相対湿度が環境湿度と同等になるので、累積印刷ページ数を0にすることにより、第2印刷モードを実行するときに、再度、ファン15の回転速度を第2速度に抑制することができる。
【0141】
なお、制御部16は、印刷ジョブが終了してから第1時間が経過する前に(S63:NO)、新たな印刷指令を受信した場合(S65:YES)、再度、印刷開始時のファン15の回転速度を設定する(S2またはS7)。
【0142】
また、制御部16は、印刷ジョブが終了してから第1時間が経過する前(S63:NO)であって、新たな印刷指令を受信していない場合(S65:NO)、印刷ジョブ終了後のファン制御を継続する(S62)。
【0143】
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、
図8および
図9に示すように、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時(
図8参照)、および、第2印刷モードでの印刷継続中(
図9参照)において、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満である場合(S44:NO、または、S54:NO)、ファン15を第2速度で回転させる。
【0144】
つまり、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードの印刷継続中において、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達するまで、ファン15を、第1速度よりも遅い第2速度で回転させる。
【0145】
これにより、ファン15の作動音が、第1印刷モードでのファン15の作動音よりも小さくなる。
【0146】
その結果、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1未満であって、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面が結露する可能性が低い場合には、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、画像形成装置1の作動音を、より小さくできる。
【0147】
また、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードでの印刷継続中において、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1以上である場合(S44:YES、または、S54:YES)には、ファン15を第1速度で回転させる。
【0148】
つまり、第2印刷モードでの印刷開始時、および、第2印刷モードの印刷継続中において、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達した場合には、ファン15を、第1速度で回転させる。
【0149】
これにより、累積印刷ページ数Nが第1ページ数N1に達し、印刷処理によって発生した水蒸気によって、本体筐体2内の相対湿度が高くなっている可能性がある場合に、ファン15を第1速度で回転させることにより、本体筐体2内の相対湿度を低減させて、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0150】
その結果、作動音を小さくしつつ、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0151】
(2)画像形成装置1によれば、制御部16は、第1印刷モードにおいて、第1回転数で第1モータ13(
図3参照)および第2モータ14(
図3参照)を回転させる。制御部16は、第2印刷モードにおいて、第1回転数よりも少ない第2回転数で、第1モータ13および第2モータ14を回転させる。
【0152】
これにより、第2印刷モードにおいて、第1モータ13および第2モータ14の作動音を小さくできる。
【0153】
その結果、画像形成装置1の作動音を、より小さくできる。
【0154】
(3)画像形成装置1によれば、
図10に示すように、制御部16は、印刷処理を実行せずに第1時間が経過した場合(S63:YES)、累積印刷ページ数を0にする(S64)。
【0155】
これにより、印刷処理によって上昇した本体筐体2内の相対湿度が、印刷処理を実行せずに第1時間が経過することによって低下した場合に、累積印刷ページ数を0にする。
【0156】
その結果、本体筐体2内の相対湿度が低下した状態で、再度、ファン15の回転速度を第2速度に抑制することができる。
【0157】
(4)画像形成装置1によれば、
図8に示すように、制御部16は、第2印刷モードでの印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が第2温度t2未満である場合(S43:NO)、ファン15を、第4速度で回転させる。
【0158】
これにより、第1センサ11が測定した相対湿度H1が低く、画像形成装置1が設置された環境の相対湿度が低い場合でも、第1雰囲気温度T1が低い場合には、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の温度が低く、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面が結露する可能性が高い。
【0159】
そのため、累積印刷ページ数Nに関わらず、印刷処理を実行するときに、ファン15を第1速度よりも速い第4速度で回転させる。
【0160】
これにより、印刷開始時において、第1雰囲気温度T1が低い場合に、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0161】
(5)画像形成装置1によれば、
図9に示すように、制御部16は、第2印刷モードでの印刷継続中において、第2雰囲気温度T2が第4温度t4未満である場合(S53:NO)、ファン15を、第4速度で回転させる。
【0162】
これにより、印刷継続中において、第2雰囲気温度T2が低い場合に、感光ドラム41Y,41M,41C,41Kのそれぞれの表面の結露を抑制できる。
【0163】
5.変形例
図12を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材および処理には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0164】
図12に示すように、制御部16は、印刷開始時におけるファン15の回転速度を設定(S2、S7)した後、共通の、印刷処理(S3)、および、累積印刷ページ数Nのカウント処理(S4)を実行してもよい。この場合、印刷継続中におけるファン15の回転速度を設定(S5、S10)する前に、再度、第2印刷モードを実行しているか否か、判断する(S81)。
【0165】
この変形例でも、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0166】
また、第1印刷モード、第2印刷モードにおいて、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上である場合、印刷継続中であっても、ファン15を第3速度で回転させてもよい。すなわち、
図7または
図9の印刷中速度決定処理において、第2雰囲気温度T2が第3温度t3以上であるかどうかの判断よりも先に、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上であるかどうかを判断し、第1雰囲気温度T1が第1温度t1以上である場合は、ファン15を第3速度で回転させるように設定し、第1雰囲気温度T1が第1温度t1未満である場合は、第2雰囲気温度T2が第3温度t3以上であるかどうかの判断をするようにしてもよい。
【0167】
これにより、画像形成装置1内の温度上昇を早期に抑制することができる。
【符号の説明】
【0168】
1 画像形成装置
2 本体筐体
41Y 感光ドラム
6Y 現像ユニット
8 定着部
11 第1センサ
12 第2センサ
13 第1モータ
15 ファン
16 制御部
22A 外壁
23 排気口
62Y 現像ローラ
N 累積印刷ページ数
N1 第1ページ数
T1 第1雰囲気温度
t1 第1温度
t2 第2温度
T2 第2雰囲気温度
t3 第3温度
t4 第4温度
H1 相対湿度
H 所定湿度