(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078358
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】竿を振り込んでオモリを最高速度時に自動的に離脱して飛行させる竿仕掛。
(51)【国際特許分類】
A01K 91/02 20060101AFI20240603BHJP
A01K 91/047 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
A01K91/02 A
A01K91/047 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022200622
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】592252083
【氏名又は名称】小佐野 熊夫
(72)【発明者】
【氏名】小佐野 熊夫
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307EB11
2B307EB17
2B307EB18
2B307EB24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】仕掛けの遠投を助長する事が出来、飛行中の糸の振動を無くし、摩擦抵抗や空気抵抗を減少させ、投げ竿をより強靭なものを設け、釣り竿を魚に合わせた柔軟なものにする事ができる竿仕掛けを提供する。
【解決手段】スピニングリールの反対側に投げガイド11を設け、この中に専用の投げ糸10を設けて、先端のタラシ8の先に掛輪を設けるか、或いは、掛輪のかわりに、オモリを載せる掛補助具9を設け、掛輪の場合は、先端部に後向きに開いたフツクの付いたオモリが掛けられ、掛補助具9の場合は、其の後部に設けた前向きに開いた受け鈎に、オモリを嵌着して掛け、竿を振り込んで、オモリを最高速に加速した時点で、竿を止める事で、オモリを自体の慣性で自動的に離脱して飛行させる竿仕掛け。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピニングリールの反対側に投げガイド11を設け、この中に専用の投げ糸10を設けて、先端のタラシ8の先に掛輪31を設けるか、或いは、掛輪31のかわりに、オモリを載せる掛補助具9を設け、掛輪31の場合は、先端部に後向きに開いたフツク32の付いたオモリ28が掛けられ、掛補助具9の場合は、其の後部に設けた前向きに開いた受け鈎29・29Aに、オモリ18を嵌着して掛け、竿を振り込んで、オモリ18・28を最高速に加速した時点で、竿を止める事で、オモリ18・28を自体の慣性で自動的に離脱して飛行させる竿仕掛け。
【請求項2】
スピニングリールの少し先に、投げ糸10掛をける後ろ向きに開いた掛け鈎12を設けて、これに投げガイド11Cから出てきた投げ糸を、掛け鈎12にけた後、その端を、一番手前のガイド11Cの基部に結び付けて置き、掛け鈎12より投げ糸10を外して緩めて、たらし8が下げオモリ30の重み、又は、掛補助具9の重みで、手元まで下げる様にした請求項1の竿仕掛け。
【請求項3】
釣り竿のトツプガイド5Aと、その下の数個のガイドに、投げ糸10を通し、或いは、竿先に、投げ糸10用にトツプガイド5と数個の投げガイド11を設け、投げ糸10通した後、其の下の普通のガイド11の基部の穴20に通し、掛け鈎12に掛けて、端をガイドの基部に結び付けて置き、掛け鈎12を外して緩めて、たらし8を手元に下す様にした請求項1の竿仕掛け。
【請求項4】
ぅ
投げる事に特化した、強靭な竿7を設け、其の中間位置のジヨイント14に、その釣りに会った調子の釣り竿1を併設した請求項1の竿仕掛け。
【請求項5】
投げ竿7の中間部に、差し替えて釣り竿13を交換する事の出来るジョイント27を設け、釣り竿13の先端に、上向きに開いたトツプガイド33を付け、下端を開口して道糸を通し、投げ竿7の、ジョイント27の固着部に、リールの反対側に縦方向の、投げ竿まで貫通する、投げ糸7用の通し穴34を設け、先端のトツプガイド33より、投げ糸11通し、掛鈎1に掛ける様にして、投げ竿7・釣り竿13のガイドを無くした請求範囲1、及び、4の竿仕掛け。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
投げ竿で、仕掛けをより遠くに飛ばすことに関するものである
【背景技術】
【0002】
投げ釣りは、竿を振り、竿の撓みを利用して,仕掛けの付いたオモリをより遠くえ飛ばして、魚を釣るもので、この際、指に掛けて居た道糸を放つタイミングの良し悪しで飛ぶ距離が違って来る、又、糸の掛けた指先には、相当の圧力が掛る為、遠投には指先が切れ無い様に、かなり厚い布や革の保護用具を使用し、最高のタイミングで糸を放つには、かなりの熟練が必要とされている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
投入の際、道糸を放つ最適タイミングは、竿を振り込んでオモリの飛行角度45度位が良いとされて居るが、釣り人は其の角度を見る事も測る事も出来ない、其の為、投げて其の飛んだ距離を見て、その時の握って居た竿の角度や、竿を押している強さ等から習得するもので有ると考えられる。
【0004】
そこで、この竿の角度を想定して、其の角度で竿を止めると、その時点での竿先に引かれていたオモリは、自体の慣性により飛行しようとするので、この時点で、オモリを牽引して居る力を止めて、オモリを切り離す事により、最適な角度で仕掛けが自動的に飛行する事が出来ので、この時点で道糸を放つ事が出来る様にする事が課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に於いては、投入の専用の投げ糸10が設けられ、先端のたらし8に、後ろ向きに開いたフツク32を設けたオモリ28を使用するものと、前方向きに開き、オモリ18を載せて牽引する受け鈎29・29Aを後端に持つ掛補助具9を使用するものがある
【0006】
オモリ28の先端にフツク32を設けたオモリの場合は、そのフツク32に、トツプガイド5から出たタラシ8の先に作られた掛輪31を掛けて、竿を振ってオモリ28のスピードが最高速に成る位置2で,竿を止める事により、掛輪31よりオモリ28が自体の慣性により、自動的に離脱して仕掛6と共に飛行する。
【0007】
掛補助具9を使用する場合は、タラシ8の先が、掛補助具9の先端に設けた連結カン17に結ばれ、掛補助具9には、オモリ18に載せる載台26が有り、其の後端の、オモリ18の21環をまたいで、オモリ18の飛ぶ方向に開口した、2個の受け鈎29・29Aが設けて有り、オモリ18は、竿を振り込んでいる間は2個の受け鈎29・29Aに嵌合して飛行し、最高速度時に、竿の振り込みを止めると、オモリ18が慣性により、天秤23、及び、仕掛け6と共に、2個の受け鈎29・29Aより自動的に離脱して飛行するものである。
【0008】
最高速度時の、竿の前に倒す角度は、竿の全長や柔らかさ、タラシ8の長さ、振る強さ、振り込むポーズにより、違いがあるが、最初は真上より20から30度くらいの位置で、試して習得する必要が有るが、多少の角度の差が有っても、飛距離は手動の時より大きく延ばす事が可能である。
【発明の効果】
【0009】
投釣りでは、竿を振ってオモ18・28が最高速度に成るまで、道糸を指に掛けてこらえて居て、放つ方法が行われて居るが、この際、前述の様に、此の時に掛けた指先には大きな圧力が掛かる為、指先の保護具を使用し、極めて短い瞬間に最適な竿の押し出した位置を感知して、保護具を付けた指先を離すには、熟練を要した。
【0010】
本発明に於いては、投げ竿7に、投げ糸10部分を別設した事で、指を使用しないで、竿を振り出した一定の角度で、真上から20~30度程の位置で止める事で、オモリ18.28が自動的に離脱して飛行させる事が出来るので、此れにより釣り人は、最高に飛ぶ、竿を前方に押し出して止める角度を習得する事だけで、容易に遠投が可能となるもので有り、指先の保護具が不要となる、と共に、道糸の力糸が不要となり道糸の初動時に、進行方向に対して、直角に巻き付けられた、スピニングリール15において付いた力糸の巻き癖で、螺旋運動をしてガイドに擦れる抵抗と空気抵抗が無くなり、更に、力糸の大きな螺旋運動が無く成る事で、ガイドを小さくする事が出来、道糸の飛行中の振動も小さく成り、又、オモリ18・28を、最初から飛行方向に向けた状態で投げるので、従来のオモリの様に、初動時の飛行方向に反転する時の空気抵抗も無くなる等の効果が生まれ、遠投に大きな効果をもたらす、釣り人は指先の損傷の心配もなくなり、初心者でも気軽に、最高の遠投を楽しむ事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】 第1の実施例で、竿を振り込んだ状態を示す。
【
図2】 第2の実施例で 投げ竿7に、釣り竿13を併設したもので、竿を振って、仕掛けを放つ瞬間を示す。
【
図3】 掛補助具9の平面図で、掛け鈎29・29Aに、5角オモリ18を載せた状態を示す。
【
図5】 先端にフツク32を持つオモリ28の側面図で、たらし8を掛けた状態を示す。
【
図6】 第3の実施例で、ガイドを全て無くし、投げ竿を7を振り込んだ状態の側面図。
【発明を実施する為の形態】
【0012】
投入専用の投げ竿7と、投げ糸10を設け、投げ糸10を、トツプガイド5、或いは、その近くに結び付け、その先のたらし8の先に、オモリの付いた仕掛けを飛行方向に離脱出来る様に連結する形式が基本となる、しかし、この形式では、タラシ8の先に、オモリをセツトするには、竿を倒した状態にしなければならない為、実用的でないので、投げ糸10を、トツプガイド5と、リール15の反対側に投げガイド11を設け、この中に、たらし8糸を延長して投げ糸10とし、第1図の様に、ガイド11Cより出た投げ糸10を、リール15の上部に設けた掛け鈎12に掛けた後、端をガイド11Cの基部に結び付けて置き、オモリ18・28を、たらし8の先にセツトする時は、掛け鈎12より投げ糸10を外して緩め、先端のたらし8の部分を、下げオモリ30又、掛補助具9の重みで、手元まで下げてセツト出来る様に構成され、投入時には、投げ糸を掛け鈎12に掛けた後、リールを巻いて道糸1を垂みの無い態で、リールの近くに設けた糸挟み22にはさみ、リール15のアームを開いて、指で道糸1を抑える事無く、竿を振り投入される。
【0013】
此の方法に於いては、ガオド内では、道糸1と擦れて、仕掛けの飛行距離に影響する恐れがあるので、第2図に示す様に、トツプガイド5とその手前のガイド2・3個だけを共用して、其れより手前は、ガイドの基部の隙間穴20を通す事で、此の欠点を減少させる事が出来る。
【0014】
飛行方向の先端に、鈎状のフツク32が付いているオモリ18を使用する場合は、たらし8の先端を折り返して掛輪を31作り、これをフツク32に掛、オモリ18を飛行方向の牽引し、竿の振り込みを止めて牽引を止める事により、オモリ18が自体の慣性により輪31より、自動的に離脱して飛行する。
【0015】
飛行方向の先端にフツク32の無いオモリを使用する場合い、第2・3図に示した様な掛補助具9を使用する、掛補助具9には飛行方向の先端には、連結カン17が有り、此れにたらし8の先が結び付けられる。
【0016】
掛補助具9の後端にはオモリ28の環25を挟んで、飛行方向に開いた2個の受け鈎29・29Aが付いていて、ここにオモリの環21部分が嵌着し掛け、掛補助具9が飛行方向に加速される時に、オモリ28を載せた状態で牽引さられ、牽引を止めると、オモリ28は,自体の慣性により、自動的に離脱して飛行する。
【0017】
掛補助具9の、中間部にはオモリを載せる載台26は、オモリ28が牽引時に脱落しない様に、其の両脇は、オモリ18を安定させる為に、緩く、側面19・19Aで覆われている。
此の、掛補助具9は、他の形状のオモリでも、其のオモリに合った形状で実施そる事が可能である
【0018】
釣り竿13と投げ竿7には、ガイド列設されて居る為、投入の際これに、仕掛けが絡む恐れが有る、これ等のガイドをなくし道糸を1イナンーにして、これを回避する事が出来る、
【符号の説明】
1 道糸 2 竿先 3 竿先A
4 垂直方向 5 トツプガイド 6 仕掛け
7 投げ竿 8 たらし 9 掛補助具
10 投げ糸 11 投げガイド 12 掛け鈎
13 釣り竿 14 ジョイント 15 スピニングリール
16 天秤のアーム 17 連結カン 18 6角オモリ
19 側面 20 ガイド基部の穴 21 オモリの環
22 糸挟み 23 天秤 24 ガイドの基部
26 載せ台 27 ジョイント 28 フツク付きオモリ
29 受け鈎 30 下げオモリ 31 たらし8の掛け輪
32 オモリのフツク 33 投げ竿のトツプガイド 34 道糸の通し穴