(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078485
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】インク吐出装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
B41J2/175 503
B41J2/175 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190893
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】上坊寺 理恵
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA26
2C056EB16
2C056EB34
2C056KA01
2C056KB15
2C056KB26
2C056KB37
2C056KC02
(57)【要約】
【課題】圧力センサにインクが触れにくく、しかも分岐管と供給管との接続部分にインクが取り残されることがないインク吐出装置を提供する。
【解決手段】インク吐出装置100は、インクを貯留するタンク47と、タンク47から供給されたインクを吐出するヘッド38と、タンク47とヘッド38とを繋ぐ供給管61と、供給管61に配置されており、タンク47からヘッド38へインクを移送するポンプ63と、供給管61から上方へ分岐する分岐管67と、分岐管67の上端部に接続された圧力センサ48と、を備える。分岐管67は、上筒部67Bと、上筒部67Bと連続する下筒部67Aと、を有する。上筒部67Bの内部空間の第1断面積は、下筒部67Aの内部空間の第2断面積よりも大きい。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを貯留するタンクと、
上記タンクから供給されたインクを吐出するヘッドと、
上記タンクと上記ヘッドとを繋ぐ供給管と、
上記供給管に配置されており、上記タンクから上記ヘッドへインクを移送するポンプと、
上記供給管から上方へ分岐する分岐管と、
上記分岐管の上端部に接続された圧力センサと、を備えており、
上記分岐管は、上筒部と、上記上筒部と連続する下筒部と、を有しており、
上記上筒部の内部空間の第1断面積は、上記下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きいインク吐出装置。
【請求項2】
上記上筒部は、その上端部に位置しており、上方に向かって外径が細くなるテーパ部を有しており、
上記圧力センサは、上記テーパ部に外嵌されたチューブを通じて上記上筒部と接続されている請求項1に記載のインク吐出装置。
【請求項3】
上記チューブの内部空間の第3断面積は、上記第1断面積よりも大きい請求項2に記載のインク吐出装置。
【請求項4】
上記チューブの管路長は、上記上筒部の管路長よりも短い請求項3に記載のインク吐出装置。
【請求項5】
上記下筒部の管路長は、上記上筒部の管路長よりも短い請求項4に記載のインク吐出装置。
【請求項6】
上記第2断面積は、上記供給管の内部空間の第4断面積よりも小さい請求項5に記載のインク吐出装置。
【請求項7】
上記インクは、水と上記水に分散した樹脂微粒子とを含有する請求項1から6のいずれかに記載のインク吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクから供給されたインクをヘッドから吐出するインク吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タンクから供給されたインクをヘッドから吐出するインク吐出装置として、例えば、特許文献1に記載されたインクジェット記録装置が知られている。特許文献1のインクジェット記録装置は、メイン排気チューブから分岐するチューブと、チューブの終端には圧力センサが接続された圧力センサと、を備える。圧力センサは、メイン排気チューブ内の圧力を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のインクジェット記録装置において、メインタンクと記録ヘッドとを接続する供給チューブ内の圧力を検出するため、例えば、供給チューブから分岐する分岐管を設け、この分岐管の終端に圧力センサを設けることが考えられる。ここで、空気にしか触れることができない圧力センサが使用される場合には、圧力センサにインクが付着しないように供給チューブの長さを長くする必要がある。
【0005】
しかしながら、分岐管の内径が小さいと、インクの毛管現象及び供給チューブ内の圧力変動によりインク液面が上昇しやすくなるので、インクが圧力センサに触れやすくなる。一方、分岐管の内径が大きいと、インクの毛細管現象による液面上昇が生じないため、内径が細い場合に比べてインク液面が低くなる。このため、供給チューブ内の圧力変動により、分岐管と供給チューブとの接続部を跨いでインク液面が変動する可能性が生じる。このため、接続部よりもインク液面が低下すると、接続部に取り残されたインクが薄いフィルム状態で固化し、その固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、ヘッドへと流れていく。その結果、ヘッド内の目の細かいフィルターの上を固化したインクが覆うことによってフィルターに目詰まりが生じ、ヘッド内においてインクが流れる流路を閉塞する虞が生じる。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧力センサにインクが触れにくく、しかも分岐管と供給管との接続部分にインクが取り残されることがないインク吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るインク吐出装置は、インクを貯留するタンクと、上記タンクから供給されたインクを吐出するヘッドと、上記タンクと上記ヘッドとを繋ぐ供給管と、上記供給管に配置されており、上記タンクから上記ヘッドへインクを移送するポンプと、上記供給管から上方へ分岐する分岐管と、上記分岐管の上端部に接続された圧力センサと、を備える。上記分岐管は、上筒部と、上記上筒部と連続する下筒部と、を有する。上記上筒部の内部空間の第1断面積は、上記下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きい。
【0008】
上筒部の内部空間の第1断面積が、下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きいので、上筒部の内部空間では、供給管の内部空間の圧力変動によるインクの液面変動が小さい。このため、供給管の内部空間の圧力が大きくなって分岐管の内部空間におけるインクの液面が上昇しても、そのインクが圧力センサに触れにくい。下筒部の内部空間の第2断面積が、上筒部の内部空間の第1断面積よりも小さいので、毛管現象によりインクの液面が上筒部の位置まで上昇しやすい。このため、下筒部と供給管との接続部分を跨いでインクの液面が変動することがないので、接続部分にインクが取り残されることがない。したがって、接続部分に取り残されたインクが固化し、その固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、新しいインクとともにヘッドへ流れていくことがないので、ヘッド内においてインクが流れる流路を閉塞することがない。
【0009】
(2)上記上筒部は、その上端部に位置しており、上方に向かって外径が細くなるテーパ部を有してもよい。上記圧力センサは、上記テーパ部に外嵌されたチューブを通じて上記上筒部と接続されていてもよい。
【0010】
分岐管が圧力センサと接続しやすい。上筒部がチューブに対して下方に引っ張られたときに、テーパ部がチューブの内周面に深く食い込むので、チューブと上筒部との間からインクが漏れにくい。チューブの内周面とテーパ部との間に隙間が生じるため、仮に、インクの液面が上筒部の上端を跨いで変動した場合、インクが隙間に取り残されやすいという問題が生じる。しかしながら、上筒部の内部空間では、インクの液面の変動が小さいので、供給管の内部空間の圧力が大きくなっても、上筒部の上端までインクが来にくい。このため、インクが隙間に取り残されることはない。
【0011】
(3)上記チューブの内部空間の第3断面積は、上記第1断面積よりも大きくてもよい。
【0012】
チューブの内部空間では、上筒部の内部空間よりもインクの液面変動が小さくなるので、供給管の内部空間の圧力が大きくなっても、インクが圧力センサに接触しにくい。
【0013】
(4)上記チューブの管路長は、上記上筒部の管路長よりも短くてもよい。
【0014】
インクが圧力センサに接触することを抑制しつつ、装置の小型化が容易である。
【0015】
(5)上記下筒部の管路長は、上記上筒部の管路長よりも短くてもよい。
【0016】
インクの液面が上筒部の内部空間に存在しやすくなる。下筒部の内部空間に気泡が存在しにくくなる。
【0017】
(6)上記第2断面積は、上記供給管の内部空間の第4断面積よりも小さくてもよい。
【0018】
インクが下筒部の内部空間を上昇しやすくなるので、インクの液面が上筒部の内部空間に存在しやすくなる。
【0019】
(7)上記インクは、水と上記水に分散した樹脂微粒子とを含有してもよい。
【0020】
インクは、乾燥によって固化しやすくなるので、仮に、インクが下筒部と供給管との接続部分に取り残された場合、固化したインクが生じやすくなる。このため、固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、新しいインクとともにヘッドへ流れていってヘッド内の流路を閉塞することが効果的に抑制される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、圧力センサにインクが触れにくく、しかも分岐管と供給管との接続部分にインクが取り残されることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置100の外観斜視図である。
【
図3】
図3は、供給管61においてフィルタ66を含む周辺の斜視図である。
【
図4】
図4は、分岐管67を含む周辺の縦断面図である。
【
図5】
図5は、変形例の下筒部67Aが分岐接続部72と直接接続した状態を示す縦断面図である。
【
図6】
図6は、変形例の上筒部67Bが接続筒部48Aと直接接続した状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、画像記録装置100が使用可能に設置された状態(
図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、排出口33が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、画像記録装置100を手前側(前面)から見て左右方向9が定義される。
【0024】
[画像記録装置100の外観構成]
図1に示される画像記録装置100(インク吐出装置の一例)は、インクジェット記録方式でロール体37(
図2参照)をなすシートSに画像を記録する。
【0025】
図1に示されるように、画像記録装置100は、筐体30を備える。筐体30は、上筐体31及び下筐体32を備える。上筐体31及び下筐体32は、全体として概ね直方体形状であって、卓上に載置可能な大きさである。すなわち、画像記録装置100は、卓上に載置されて使用されるのに適している。もちろん、画像記録装置100は、床面やラックに載置されて使用されてもよい。なお、筐体30の内部には、各部材を支持するためのフレームが適宜設けられてもよい。
【0026】
図2に示されるように、上筐体31は、下筐体32によって回動可能に支持されている。上筐体31は、後下端部に設けられ且つ左右方向9に延びる回動軸15周りに、
図2に示される閉位置と、開位置とに回動可能である。なお、上筐体31が回動する構成は、回動軸15によるものに限らず、例えば蝶番などによって回動してもよい。
【0027】
図2に示されるように、上筐体31が閉位置のとき、上筐体31の内部空間31Aと下筐体32の内部空間32Aとが、外部に対して遮蔽される。上筐体31が開位置のとき、上筐体31の内部空間31Aと下筐体32の内部空間32Aとが、外部に対して露出される。
【0028】
図1に示されるように、下筐体32の前面32Fには、左右方向9に長いスリット状の排出口33が形成されている。排出口33からは、画像記録済みのシートS(
図2参照)が排出される。
【0029】
上筐体31の前面31Fには、操作パネル44が設けられている。ユーザは、操作パネル44に、画像記録装置100を動作させたり各種設定を確定したりするための入力を行う。
【0030】
図1に示されるように、下筐体32の右面32Rには、右カバー35Aが位置する。右カバー35Aの開閉により、シート収容空間32Cに位置するホルダ35等(
図2参照)が露出したり遮蔽されたりする。
【0031】
図1に示されるように、下筐体32の前面32Fには、前カバー39が位置する。前カバー39は、下端付近において左右方向9に沿って延びる回動軸(不図示)周りに、上端側が前方へ倒れるように開くことができる。前カバー39の開閉により、下筐体32の内部空間32Aに位置する装着ケース110等(
図2参照)が露出されたり遮蔽されたりする。
【0032】
[画像記録装置100の内部構成]
図2に示されるように、内部空間31A、32Aには、ホルダ35、テンショナ45、搬送ローラ対36、搬送ローラ対40、ヘッドユニット38(ヘッドの一例)、プラテン51、インクタンク34、装着ケース110、およびインクサブタンク47(タンクの一例)などが配置されている。なお、図示されていないが、内部空間32Aには、定着ユニット、画像センサ、カッタ、メンテナンス機構等が位置してもよい。
【0033】
内部空間32Aには、隔壁41が設けられている。隔壁41は、内部空間32Aの後下部を仕切って、シート収容空間32Cを区画する。シート収容空間32Cは、隔壁41、下筐体32により包囲され、ヘッドユニット38などから隔離された空間である。
【0034】
テンショナ45は、内部空間32Aの後部において隔壁41よりも上方に位置する。テンショナ45は、下筐体32の外側を向いている外周面45Aを有している。外周面45Aは、左右方向9においてシートの最大幅以上の大きさであり、通紙中心(シートSの左右方向9における中心)に対して互いに対称な形状を有している。外周面45Aの上端は、上下方向7において搬送ローラ対36のニップDと概ね同じ上下位置にある。
【0035】
外周面45Aには、ロール体37から引き出されたシートSが掛けられ当接する。シートSは、外周面45Aに沿って前方に湾曲して、搬送向き8Aに延びて搬送ローラ対36に案内される。搬送向き8Aは、前後方向8に沿う前向きである。テンショナ45は、周知の手法により、シートSにテンションを与える。
【0036】
テンショナ45の前方には、搬送ローラ対36が位置する。搬送ローラ対36は、搬送ローラ36Aとピンチローラ36Bとを有する。搬送ローラ36A、及びピンチローラ36Bは、外周面45Aの上端と概ね同じ上下位置で当接する。
【0037】
搬送ローラ対36の前方には、搬送ローラ対40が位置する。搬送ローラ対40は、搬送ローラ40Aとピンチローラ40Bとを有する。搬送ローラ40A、及びピンチローラ40Bは、外周面45Aの上端と概ね同じ上下位置で当接する。
【0038】
搬送ローラ36A,40Aは、不図示のモータから駆動力が伝達されて回転する。搬送ローラ対36は、テンショナ45から搬送向き8Aに延びるシートSをニップしつつ回転することにより、搬送面43Aに沿う搬送向き8Aに送り出す。搬送ローラ対40は、搬送ローラ対36から送り出されたシートSをニップしつつ回転することにより搬送向き8Aに送り出す。また、搬送ローラ対36,40の回転により、シートSは、シート収容空間32Cから隙間42を通ってテンショナ45に向けて引き出される。
【0039】
図2に示されるように、内部空間32Aには、外周面45Aの上端から排出口33に至る搬送路43が形成されている。搬送路43は、搬送向き8Aに沿ってほぼ直線的に延びており、シートSが通過可能な空間である。詳細には、搬送路43は、搬送向き8A及び左右方向9に拡がり且つ搬送向き8Aに長い搬送面43Aに沿っている。なお、
図2では、搬送面43Aは、搬送路43を示す二点鎖線で示されている。搬送路43は、上下方向7に離れて位置するガイド部材(不図示)や、ヘッドユニット38、プラテン51などによって区画されている。
【0040】
ヘッドユニット38は、搬送路43の上方において搬送ローラ対36よりも搬送向き8Aの下流側に位置する。ヘッドユニット38は、複数のノズル38Aを有するヘッドモジュール49を有する。複数のノズル38Aは、インクサブタンク47から供給されたインクを搬送ベルト101に支持されたシートSへ向かって下方へ吐出する。これにより、シートSに画像が記録される。
【0041】
プラテン51は、搬送路43の下方において搬送ローラ対36よりも搬送向き8Aの下流に位置する。プラテン51は、ヘッドユニット38の下方に、ヘッドユニット38と対向している。プラテン51は、搬送ベルト101と支持部104を有する。搬送ベルト101は、搬送ローラ対36によって搬送向き8Aに搬送されてヘッドユニット38の直下に位置するシートSを支持する。搬送ベルト101は、支持しているシートSを搬送向き8Aに搬送する。
【0042】
装着ケース110は、下筐体32の前端および下端付近に位置しており、前方を向いて開口する箱形状である。装着ケース110には、後向きへインクタンク34が挿入される。装着ケース110の後向きの終面111には、前方へ向かって延びるインクニードル112が位置する。インクニードル112の前端は開口しており、後端はインクチューブ113に連結されている。インクチューブ113は、インクニードル112の内部空間とインクサブタンク47の内部空間47Aとをインクが流通可能に連結している。装着ケース110にインクタンク34が装着されると、インクニードル112がインクタンク34の流出口(図示せず)に挿入される。これにより、インクタンク34に貯留されたインクが、インクニードル112およびインクチューブ113を通じてインクサブタンク47に供給される。インクチューブ113には、インクチューブ113の流路を開閉可能なインク補給バルブ114が配置されている。インク補給バルブ114の開閉は、不図示のコントローラによって制御される。
【0043】
インクタンク34は、インクを貯留している。インクは、インクは、水、水に分散した樹脂微粒子、および顔料などを含む液体である。インクは、顔料を均一に分散させるのに適した粘度を有している。顔料は、インクの色となるものである。インクタンク34は、インクが消費されると装着ケース110から取り外され、インクを貯留している新しいインクタンク34と交換される。
【0044】
インクサブタンク47は、インクタンク34の上方に位置している。インクサブタンク47は、インクタンク34から供給されたインクを貯留している。インクサブタンク47には、供給管61、戻り管62、及び大気連通管64が接続されている。供給管61および戻り管62は、インクサブタンク47とヘッドユニット38とをインクが流通可能に連結している。供給管61および戻り管62は、内径が一定の円管である。大気連通管64の一端は、インクサブタンク47の内部空間47Aの上部に開口しており、他端は、上筐体31の内部空間31Aに開口している。
【0045】
供給管61には正圧ポンプ63が配置されている。正圧ポンプ63は、供給管61においてヘッドユニット38へ向かう向きにインクに圧力を付与する。正圧ポンプ63としては、例えば、ダイヤフラムポンプを挙げることができる。正圧ポンプ63の駆動は、不図示のコントローラによって制御される。正圧ポンプ63は、ポンプの一例である。
【0046】
大気連通管64には負圧ポンプ65が配置されている。負圧ポンプ65は、インクサブタンク47の内部空間47Aの空気を吸引することにより、インクサブタンク47の内部空間47Aを減圧する。負圧ポンプ65としては、例えば、ダイヤフラムポンプを挙げることができる。負圧ポンプ65によって吸引された空気は大気連通管64を通して大気に放出される。負圧ポンプ65の駆動は、不図示のコントローラによって制御される。
【0047】
供給管61にはフィルタ66が配置されている。フィルタ66は、正圧ポンプ63とヘッドユニット38との間に位置している。なお、
図2においては、フィルタ66の配置は簡略化されて示されている。
【0048】
図3に示されるように、フィルタ66は、上下方向7に延びる円筒状のハウジング66Aと、ハウジング66Aの上端から上向きに延びる流出ポート66Bと、ハウジング66Aの下端から下向きに延びる流入ポート66Cと、を有する。ハウジング66Aの内部空間には、例えば、所定の内径の複数の孔を有するメッシュタイプのフィルタ部材が収容されている。流出ポート66Bは上向きに開口する。流出ポート66Bの内径は、ハウジング66Aの内径よりも小さい。流入ポート66Cは下向きに開口する。流入ポート66Cの内径は、ハウジング66Aの内径よりも小さい。流入ポート66Cから上向きにハウジング66Aの内部空間に流入したインクがフィルタ部材を通過するときに、インクに含まれる固体であって、フィルタ部材の孔の内径よりも大きなものがフィルタ部材に捕捉される。これにより、インクに含まれる固体がヘッドユニット38に流れることを抑制している。
【0049】
図2、
図3に示されるように、供給管61は、フィルタ66の流出ポート66Bに接続される第1接続部分61Aと、フィルタ66の流入ポート66Cに接続される第2接続部分61Bと、を有する。第1接続部分61Aおよび第2接続部分61Bは、直線部分を構成するチューブ121と、屈曲部分を構成する配管継手122と、によって取り廻すように形成されている。
【0050】
具体的には、第1接続部分61Aは、第1接続部611A、第1前向き部612A、第1下向き部613A、及び第1後向き部614Aを有する。第1接続部611Aは、フィルタ66の流出ポート66Bに接続されている。第1接続部611Aは、流出ポート66Bから上向きに延びる。第1前向き部612Aは、第1接続部611Aの上端部から前向きに延びる。第1下向き部613Aは、第1前向き部612Aの前端部から流出ポート66Bの開口端66BBよりも下方の位置まで下向きに延びる。
【0051】
図3、
図4に示されるように、第1後向き部614Aは、ストレート部71および分岐接続部72を有する。ストレート部71は、第1下向き部613Aの下端部から後向きに延びる。分岐接続部72は、前後方向8の略中央に位置する。分岐接続部72は、ストレート部71の上端から上向きに延びる円筒状である。分岐接続部72の内部空間は、ストレート部71の内部空間と連通している。分岐接続部72の内部空間の分岐断面積は、ストレート部71の内部空間のストレート断面積よりも小さい。これにより、分岐接続部72の内部空間にインクが流入すると、そのインクは分岐接続部72の内部空間を上昇しやすい。分岐接続部72の内部空間には、インクによるメニスカスが形成されやすい。分岐断面積は、分岐接続部72の管軸に直交する平面によって分岐接続部72を切断した断面積である。ストレート断面積は、ストレート部71の管軸に直交する平面によってストレート部71を切断した断面積である。分岐接続部72の上端は、上向きに開放している。
【0052】
分岐接続部72は、第1テーパ部73を有する。第1テーパ部73は、分岐接続部72の上端部における外周面に位置する。第1テーパ部73の外径は、上方に向かって細くなる。分岐接続部72は、両端が開放した円筒状の第1チューブ74に外嵌されている。これにより、第1テーパ部73が第1チューブ74の内周面に食い込むことによって第1チューブ74が分岐接続部72から抜けにくい。第1テーパ部73の外周面と第1チューブ74の内周面との間に第1隙間75がある。分岐接続部72は、第1チューブ74を通じて分岐管67と接続している。
【0053】
分岐管67は、上下方向7に沿って延びる円筒形状である。分岐管67は、下筒部67Aおよび上筒部67Bを有する。下筒部67Aは、上筒部67Bの下端に位置する。下筒部67Aは、内径が一定の円管である。下筒部67Aは、第2テーパ部68を有する。第2テーパ部68は、下筒部67Aの下端部における外周面に位置する。第2テーパ部68の外径は、下方に向かって細くなる。下筒部67Aは、第1チューブ74に外嵌されている。これにより、第2テーパ部68が第1チューブ74の内周面に食い込むことによって下筒部67Aが第1チューブ74から抜けにくい。第2テーパ部68の外周面と第1チューブ74の内周面との間に第2隙間79がある。下筒部67Aの内部空間は、第1チューブ74の内部空間を通じて分岐接続部72の内部空間と連通している。下筒部67Aの内部空間の下断面積は、分岐断面積と等しい。言い換えると、下筒部67Aの内部空間の下断面積は、ストレート断面積よりも小さい。これにより、下筒部67Aの内部空間および分岐接続部72の内部空間では、毛管現象によりインクが上昇しやすいとともに、インクによるメニスカスが形成されやすい。断面積は、下筒部67Aの管軸に直交する平面によって下筒部67Aを切断した断面である。下断面積は、第2断面積の一例である。ストレート断面積は、第4断面積の一例である。
【0054】
上筒部67Bは、下筒部67Aと連続する。上筒部67Bは、下筒部67Aの上端に位置する。上筒部67Bは、内径が一定の円管である。上筒部67Bの内部空間は、下筒部67Aの内部空間と連通する。上筒部67Bの内部空間の上断面積は、下筒部67Aの下断面積よりも大きい。これにより、上筒部67Bの内部空間では、下筒部67Aの内部空間よりもインクの液面変動が小さくなる。上断面積は、上筒部67Bの管軸に直交する平面によって上筒部67Bを切断した断面積である。上筒部67Bの管路長L1は、下筒部67Aの管路長L2よりも長い。言い換えると、下筒部67Aの管路長L2は、上筒部67Bの管路長L1よりも短い。上筒部67Bの管路長L1は、上筒部67Bの管軸に沿った長さである。なお、上筒部67Bの管路長L1は、後述の第2チューブ77または圧力センサ48との接続に必要最低限の長さに設定されるのが好ましい。下筒部67Aの管路長L2は、下筒部67Aの管軸に沿った長さである。上断面積は、第1断面積の一例である。
【0055】
上筒部67Bは、第3テーパ部76を有する。第3テーパ部76は、上筒部67Bの上端部における外周面に位置する。第3テーパ部76の外径は、上方に向かって細くなる。上筒部67Bは、両端が開放した円筒状の第2チューブ77に外嵌されている。これにより、第3テーパ部76が第2チューブ77の内周面に食い込むことによって上筒部67Bが第2チューブ77から抜けにくい。第3テーパ部76の外周面と第2チューブ77の内周面との間に第3隙間78がある。第2チューブ77の上端部は、圧力センサ48の接続筒部48Aに外嵌されている。第2チューブ77の内部空間のチューブ断面積は、上筒部67Bの上断面積よりも大きい。第2チューブ77の管路長L3は、上筒部67Bの管路長L1よりも短い。第2チューブ77の管路長L3は、上筒部67Bの上端と接続筒部48Aの下端との間における第2チューブ77の管軸に沿った長さである。上筒部67Bの管路長L1は、上筒部67Bの管軸に沿った長さである。第3テーパ部76は、テーパ部の一例である。第2チューブ77は、チューブの一例である。
【0056】
圧力センサ48は、第2チューブ77を通じて上筒部67Bと接続されている。圧力センサ48は、分岐管67の上筒部67B内の空気の圧力を検知して、検知信号を不図示のコントローラに出力する。
【0057】
第2接続部分61Bは、上向き部611B、第2後向き部612B、第2下向き部613B、第2前向き部614B、及び第2接続部615Bを有する。上向き部611Bは、フィルタ66の流入ポート66Cの前方において、流入ポート66Cの開口端66CCの下方から流入ポート66Cの開口端66CCの上方まで上向きに延びている。第2後向き部612Bは、上向き部611Bの上端部から後向きに延びている。第2下向き部613Bは、第2後向き部612Bの後端部から流入ポート66Cの開口端66CCよりも下方の位置まで下向きに延びている。第2前向き部614Bは、第2下向き部613Bの下端部から流入ポート66Cと上下方向7に重なる位置まで前向きに延びている。第2接続部615Bは、第2前向き部614Bの前端部から上向きに延びて流入ポート66Cに接続されている。
【0058】
[画像記録動作]
次に、ロール体37から引き出されたシートSに画像が記録されるときの画像記録装置100の動作について説明する。
【0059】
コントローラは、操作パネル44や、画像記録装置100とLANなどによって接続された情報処理装置などの外部から、シートSに画像を記録する旨の命令を受け取ると、正圧ポンプ63および負圧ポンプ65を駆動する。これにより、インクサブタンク47とヘッドユニット38との間の圧力差により、インクが供給管61および戻り管62を循環する。このとき、インクは、第2接続部分61Bの上向き部611B、第2後向き部612B、第2下向き部613B、第2前向き部614B、及び第2接続部615Bを順に流れて第2接続部分61Bを通過する。第2接続部分61Bを通過したインクは、フィルタ66の流入ポート66Cからハウジング66Aの内部に上向きに流入して流出ポート66Bから上向きに流出する。
【0060】
フィルタ66の内部を通過したインクは、第1接続部分61Aの第1接続部611A、第1前向き部612A、第1下向き部613A、及び第1後向き部614Aを順に流れて第1接続部分61Aを通過する。このとき、分岐接続部72および下筒部67Aでは、インクが上昇しやすいので、第1後向き部614Aのストレート部71から分岐接続部72に流入すると、そのインクは、分岐接続部72、第1チューブ74、および下筒部67Aを通じて上筒部67Bまで容易に到達する。このため、インクが圧力センサ48に接触する可能性が生じる。
【0061】
しかしながら、上筒部67Bの内部空間の上断面積が下筒部67Aの内部空間の下断面積よりも大きいので、上筒部67Bの内部空間では、インクが上昇しにくい。このため、インクが上筒部67Bの上端まで上昇しにくいので、インクが圧力センサに接触しにくい。また、インクが第3テーパ部76の外周面と第2チューブ77の内周面との間の第3隙間78に入り込むことも抑制される。
【0062】
ヘッドユニット38に到達したインクは、プラテン51に支持されているシートSに向けてノズル38Aから吐出される。これにより、シートSに画像が記録される。画像が記録されたシートSは、カッタ等によって所定のサイズに切断されて排出口33から排出される。
【0063】
ここで、インクが消費されたり、正圧ポンプ63が脈動したりすること等によって供給管61内の圧力が低下すると、上筒部67Bの内部空間に位置するインクの液面が低下し得る。しかしながら、上筒部67Bの内部空間では、インクの液面変動が小さいので、インクの液面が上筒部67Bの内部空間に保持される。このため、インクの液面が分岐接続部72の上端よりも低くならないので、第1テーパ部73の外周面と第1チューブ74の内周面との間の隙間にインクが取り残されることがない。
【0064】
所定枚数のシートSに画像が記録されると、正圧ポンプ63および負圧ポンプ65が停止され、画像記録処理が終了される。このとき、供給管61内の圧力が大きく低下することによってインクの液面が大きく低下し得る。しかしながら、下筒部67Aの内部空間および分岐接続部72の内部空間にインクによるメニスカスが形成されやすいので、下筒部67Aの内部空間および分岐接続部72の内部空間にインクが保持される。このため、下筒部67Aの内部空間および分岐接続部72の内部空間に、インクが常に満たされた状態になるので、第1テーパ部73の外周面と第1チューブ74の内周面との間の第1隙間75にインクが取り残されることがない。
【0065】
[実施形態の作用効果]
画像記録装置100では、上筒部67Bの内部空間の上断面積が、下筒部67Aの内部空間の下断面積よりも大きいので、上筒部67Bの内部空間では、供給管の内部空間の圧力変動によるインクの液面変動が小さい。このため、供給管61の内部空間の圧力が大きくなって分岐管67の内部空間におけるインクの液面が上昇しても、そのインクが圧力センサ48に触れにくい。下筒部67Aの内部空間の下断面積が、上筒部67Bの内部空間の上断面積よりも小さいので、毛管現象によりインクの液面が上筒部67Bの位置まで上昇しやすい。このため、供給管61内の圧力が低くなって、インクの液面が低下しても、分岐接続部72の上端よりも下方の位置までインクの液面が低下しないので、第1テーパ部73の外周面と第1チューブ74の内周面との間の第1隙間75にインクが取り残されることがない。したがって、第1隙間75に取り残されたインクが固化し、その固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、新しいインクとともにヘッドユニット38へ流れていくことがないので、ヘッドユニット38内においてインクが流れる流路を閉塞することがない。
【0066】
画像記録装置100では、圧力センサ48は、第3テーパ部76に外嵌された第2チューブ77を通じて上筒部67Bと接続される。このため、分岐管67が圧力センサ48と接続しやすい。上筒部67Bが第2チューブ77に対して下方に引っ張られたときに、第3テーパ部76が第2チューブ77の内周面に深く食い込むので、第2チューブ77と上筒部67Bとの間からインクが漏れにくい。第2チューブ77の内周面と第3テーパ部76の外周面との間に第3隙間78が生じるため、仮に、インクの液面が上筒部67Bの上端を跨いで変動した場合、インクが第3隙間78に取り残されやすいという問題が生じる。しかしながら、上筒部67Bの内部空間では、インクの液面の変動が小さいので、供給管61の内部空間の圧力が大きくなっても、上筒部67Bの上端までインクが来にくい。このため、インクが第3隙間78に取り残されることはない。
【0067】
画像記録装置100では、第2チューブ77の内部空間のチューブ断面積は、上筒部67Bの内部空間の上断面積よりも大きい。このため、第2チューブ77の内部空間では、上筒部67Bの内部空間よりもインクの液面変動が小さいので、供給管61の内部空間の圧力が大きくなっても、インクが圧力センサ48に接触しにくい。
【0068】
画像記録装置100では、第2チューブ77の管路長L3は、上筒部67Bの管路長L1よりも短いので、インクが圧力センサ48に接触することを抑制しつつ、画像記録装置100の小型化が容易である。
【0069】
画像記録装置100では、下筒部67Aの管路長L2は、上筒部67Bの管路長L1よりも短いので、インクの液面が上筒部67Bの内部空間に存在しやすい。気泡が下筒部67Aに流入しても、下筒部67Aの内部空間に気泡が留まりにくい。
【0070】
画像記録装置100では、下筒部67Aの下断面積は、供給管61のストレート断面積よりも小さい。このため、インクが下筒部67Aの内部空間を上昇しやすいので、インクの液面が上筒部67Bの内部空間に存在しやすい。
【0071】
画像記録装置100では、インクは、水と水に分散した樹脂微粒子とを含有するので、乾燥によって固化しやすい。このため、仮に、第1テーパ部73の外周面と第1チューブ74の内周面との間の第1隙間75にインクが取り残された場合、固化したインクが生じやすくなる。画像記録装置100では、第1隙間75にインクが取り残されることがないので、固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、新しいインクとともにヘッドユニット38へ流れていってヘッドユニット38内の流路を閉塞することが効果的に抑制される。
【0072】
[変形例]
画像記録装置100では、分岐管67は、円管であったが、圧力センサ48と供給管61とに接続できれば、円管に限定されない。例えば、分岐管67は、矩形管であってもよい。
【0073】
画像記録装置100では、分岐接続部72は、第1テーパ部73を有したが、第1チューブ74と接続できれば、第1テーパ部73は省略されてもよい。
【0074】
画像記録装置100では、上筒部67Bは、第3テーパ部76を有したが、第2チューブ77と接続できれば、第3テーパ部76は省略されてもよい。
【0075】
画像記録装置100では、下筒部67Aは、第1チューブ74を通じて分岐接続部72と接続されたが、
図5に示されるように、分岐接続部72と直接接続されてもよい。この場合、第1チューブ74は省略される。また、この場合、分岐接続部72は、例えば、雄型のルアーフィッティングである。下筒部67Aは、例えば、雌型のルアーフィッティングである。分岐接続部72は、下筒部67Aの内部空間に下方から圧入されることにより、下筒部67Aと接続される。
【0076】
画像記録装置100では、上筒部67Bは、第2チューブ77を通じて圧力センサ48の接続筒部48Aと接続されたが、
図6に示されるように、接続筒部48Aと直接接続されてもよい。この場合、第2チューブ77は省略される。また、この場合、上筒部67Bは、例えば、雌型のルアーフィッティングである。接続筒部48Aは、例えば、雌型のルアーフィッティングである。上筒部67Bは、接続筒部48Aの内部空間に下方から圧入されることにより、接続筒部48Aと接続される。なお、第1チューブ74および第2チューブ77の両方が省略されてもよい。
【0077】
画像記録装置100では、第2チューブ77の内部空間のチューブ断面積は、上筒部67Bの内部空間の上断面積よりも大きかったが、例えば、上筒部67Bの上端よりも上方の部分において上断面積よりも小さくてもよい。
【0078】
画像記録装置100では、第2チューブ77は、上筒部67Bに外嵌されたが、上筒部67Bに内嵌されてもよい。この場合、第2チューブ77の内部空間のチューブ断面積は、上筒部67Bの内部空間の上断面積よりも小さくなる。
【0079】
画像記録装置100では、第2チューブ77の管路長L3は、上筒部67Bの管路長L1よりも短かったが、上筒部67Bの管路長L1よりも長くてもよい。
【0080】
画像記録装置100では、下筒部67Aの管路長L2は、上筒部67Bの管路長L1よりも短かったが、上筒部67Bの管路長L1よりも長くてもよい。
【0081】
画像記録装置100では、下筒部67Aの内部空間の下断面積は、供給管61の内部空間のストレート断面積よりも小さかったが、上筒部67Bの内部空間の上断面積よりも小さければ、ストレート断面積よりも大きくてもよい。
【0082】
画像記録装置100では、インクは、水と、水に分散した樹脂微粒子と、を含有したが、樹脂微粒子を含有しなくてもよい。
【符号の説明】
【0083】
38・・・ヘッドユニット(ヘッド)
47・・・インクサブタンク(タンク)
48・・・圧力センサ
61・・・供給管
63・・・正圧ポンプ(ポンプ)
67・・・分岐管
67A・・・下筒部
67B・・・上筒部
76・・・第3テーパ部(テーパ部)
77・・・第2チューブ(チューブ)
100・・・画像記録装置(インク吐出装置)
L1・・・上筒部の管路長
L2・・・下筒部の管路長
L3・・・チューブの管路長