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特開2024-78516情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078516
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240604BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190937
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】521413866
【氏名又は名称】AVITA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】北垣 歩武
(72)【発明者】
【氏名】大窪 信一
(72)【発明者】
【氏名】西口 昇吾
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特定の場合に適切なアバターの動作を実現させる情報処理装置、処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置、接客者端末、店舗端末、顧客端末及び運営者端末を備える店舗システムにおいて、情報処理装置は、接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信部122、顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信部121、接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含む出力情報を構成する出力情報構成部131及び出力情報を店舗端末又は顧客端末に送信する出力情報送信部141を備える。出力情報構成部は、接客者端末情報、顧客端末情報又は運営者端末から受信した運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報又は接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、それに基づく出力情報を構成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の接客者が使用する接客者端末から送信された接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信部と、
当該顧客が居る店舗の店舗端末または当該顧客が使用する顧客端末から送信された顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信部と、
前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含み、前記店舗端末または前記顧客端末に出力される情報を構成するための情報である出力情報を構成する出力情報構成部と、
前記出力情報を前記店舗端末または前記顧客端末に送信する出力情報送信部と、
前記出力情報構成部は、
前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、前記接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成する情報処理装置。
【請求項2】
前記特定条件は、
前記接客者端末情報に含まれる接客者音声情報、または前記顧客端末情報に含まれる顧客音声情報のうちのいずれかの音声情報に関する条件である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定条件は、
前記接客者端末情報に含まれる接客者映像情報、または前記顧客端末情報に含まれる顧客映像情報のうちのいずれかの映像情報に関する条件である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定条件は、
前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または前記運営者端末情報に含まれる操作情報に関する条件である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力情報構成部は、
前記特定条件を満たした場合に、特定情報を決定するための2以上の候補情報から一の候補情報を選択する選択手段と、
当該一の候補情報を用いて、前記特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成する構成手段とを具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選択手段は、
前記顧客の1以上の顧客属性値または前記店舗の1以上の店舗属性値を取得し、当該1以上の顧客属性値または当該1以上の店舗属性値に対応する前記一の候補情報を選択する請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が前記特定条件を満たすか否かを判断する判断部をさらに具備し、
前記出力情報構成部は、
前記判断部が前記特定条件を満たすと判断した場合に、前記接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記特定条件は、
アバターが乾杯の動作を行うための条件であり、
前記出力情報構成部は、
前記特定条件を満たした場合に、バーチャルな飲料を持たせたアバターを構成するための特定情報を取得し、当該特定情報を有する出力情報を構成する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特定条件は、
アバターが乾杯の動作を行うための条件であり、
前記候補情報は、
乾杯の動作における飲料を特定する飲料情報を含む請求項6記載の情報処理装置。
【請求項10】
接客者端末情報受信部と、顧客端末情報受信部と、出力情報構成部と、出力情報送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記接客者端末情報受信部が、顧客の接客者が使用する接客者端末から送信された接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信ステップと、
前記顧客端末情報受信部が、当該顧客が居る店舗の店舗端末または当該顧客が使用する顧客端末から送信された顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信ステップと、
前記出力情報構成部が、前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含み、前記店舗端末または前記顧客端末に出力される情報を構成するための情報である出力情報を構成する出力情報構成ステップと、
前記出力情報送信部が、前記出力情報を前記店舗端末または前記顧客端末に送信する出力情報送信ステップとを具備し、
前記出力情報構成ステップにおいて、
前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、前記接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成する情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
顧客の接客者が使用する接客者端末から送信された接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信部と、
当該顧客が居る店舗の店舗端末または当該顧客が使用する顧客端末から送信された顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信部と、
前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含み、前記店舗端末または前記顧客端末に出力される情報を構成するための情報である出力情報を構成する出力情報構成部と、
前記出力情報を前記店舗端末または前記顧客端末に送信する出力情報送信部として機能させ、
前記出力情報構成部は、
前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、前記接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アバター技術を活用し、顧客に対して接客を行うことを支援する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、キャラクタ画像を介した顧客との応答においてオペレータと顧客との間で自然で円滑なコミュニケーションを成立させることが可能である、とする顧客応対システムがあった(特許文献1参照)。このシステムは、顧客に対して情報を提供する顧客側端末と、前記顧客と応対する際のオペレータの動作を検出するモーション検出部と、前記モーション検出部の出力に基づいてモーションデータを生成するモーション認識部と、前記モーションデータに基づいてキャラクタ画像を生成するキャラクタ画像生成部とを備え、前記オペレータが前記顧客と応対する際に、前記顧客側端末に、前記キャラクタ画像生成部で生成されたキャラクタ画像を表示して、前記情報を提供することを特徴とする顧客応対システムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-86858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術の顧客応対システムは、接客者の動作を模倣したアバターを出力するだけであり、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、顧客の接客者が使用する接客者端末から送信された接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信部と、顧客が居る店舗の店舗端末または顧客が使用する顧客端末から送信された顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信部と、接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含み、店舗端末または顧客端末に出力される情報を構成するための情報である出力情報を構成する出力情報構成部と、出力情報を店舗端末または顧客端末に送信する出力情報送信部と、出力情報構成部は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、特定情報に基づく出力情報を構成する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、特定条件は、接客者端末情報に含まれる接客者音声情報、または顧客端末情報に含まれる顧客音声情報のうちのいずれかの音声情報に関する条件である情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、接客者または顧客からの音声に基づいて、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、特定条件は、接客者端末情報に含まれる接客者映像情報、または顧客端末情報に含まれる顧客映像情報のうちのいずれかの映像情報に関する条件である情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、接客者または顧客からの映像に基づいて、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、特定条件は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末情報に含まれる操作情報に関する条件である情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、接客者または顧客または運営者の端末に対する操作に基づいて、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、出力情報構成部は、特定条件を満たした場合に、特定情報を決定するための2以上の候補情報から一の候補情報を選択する選択手段と、一の候補情報を用いて、特定情報を取得し、特定情報に基づく出力情報を構成する構成手段とを具備する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、特定の場合に、アバターのより適切な動作を実現できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第五の発明に対して、選択手段は、顧客の1以上の顧客属性値または店舗の1以上の店舗属性値を取得し、1以上の顧客属性値または1以上の店舗属性値に対応する一の候補情報を選択する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、特定の場合に、アバターのより適切な動作を実現できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が特定条件を満たすか否かを判断する判断部をさらに具備し、出力情報構成部は、判断部が特定条件を満たすと判断した場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、特定情報に基づく出力情報を構成する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、判断部が特定の場合であると判断した場合に、適切なアバターの動作を実現できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、特定条件は、アバターが乾杯の動作を行うための条件であり、出力情報構成部は、特定条件を満たした場合に、バーチャルな飲料を持たせたアバターを構成するための特定情報を取得し、特定情報を有する出力情報を構成する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、乾杯の動作を適切に行うアバターを提供できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、特定条件は、アバターが乾杯の動作を行うための条件であり、候補情報は、乾杯の動作における飲料を特定する飲料情報を含む情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、乾杯の動作をより適切に行うアバターを提供できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による情報処理装置によれば、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施の形態1における店舗システムAの概念図
図2】同店舗システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同受信情報処理の例について説明するフローチャート
図6】同判断処理の例について説明するフローチャート
図7】同特定情報取得処理の例について説明するフローチャート
図8】同出力情報構成処理の例について説明するフローチャート
図9】同接客者端末2の動作例について説明するフローチャート
図10】同店舗端末3の動作例について説明するフローチャート
図11】同顧客端末4の動作例について説明するフローチャート
図12】同店舗管理表を示す図
図13】同接客者管理表を示す図
図14】同アバター管理表を示す図
図15】同特定条件管理表を示す
図16】同店舗システムAのフロー図
図17】同店舗システムAの概念図
図18】同アバターの表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、顧客の接客者に対応するアバターを、当該顧客が居る店舗の端末である店舗端末または当該顧客が使用する顧客端末に出力し、当該接客者がアバターを介して、顧客に対して接客することを支援する情報処理装置を含む店舗システムについて説明する。また、情報処理装置は、顧客端末、接客者端末、運営者端末のうちのいずれか1以上から受信した情報が特定条件を満たした場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを出力する、または接客者の動作を模倣したアバターに変更を加えたアバターを出力する装置である。なお、特定条件は、例えば、接客者または顧客の音声情報に関する条件、接客者または顧客の映像に関する条件、接客者または顧客または運営者の操作に関する条件である。また、情報処理装置は、顧客の接客者に対応するアバターを、顧客が居る店舗の端末である店舗端末または顧客が使用する顧客端末に出力し、接客者がアバターを介して、顧客に対して接客することを支援する装置である。
【0027】
また、本実施の形態において、出力情報を構成するための特定情報を2以上の候補から選択できる情報処理装置を含む店舗システムについて説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、店舗属性値または顧客属性値に基づいて、特定情報を2以上の候補から選択できる情報処理装置を含む店舗システムについて説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、特定の場合に、アバターの動作を乾杯モードに切り替える情報処理装置を含む店舗システムについて説明する。
【0030】
さらに、本実施の形態において、乾杯モードの際に、2以上の飲料の候補から、アバターが手に持つ飲料を選択する情報処理装置を含む店舗システムについて説明する。
【0031】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0032】
図1は、本実施の形態における店舗システムAの概念図である。店舗システムAは、例えば、情報処理装置1、1または2以上の接客者端末2、1または2以上の店舗端末3、1または2以上の顧客端末4、および1または2以上の運営者端末5を備える。
【0033】
図1において、店舗システムAは、例えば、店舗S1、店舗SN等の各店舗において、1または2以上の店舗端末3が設置されている、とする。なお、ここでの店舗は、通常、飲食店であるが、問わない。また、飲食店は、例えば、スナック、クラブ、バーであるが、その種類は問わない。ここでの店舗は、接客が発生する事業体であれば良い。
【0034】
情報処理装置1は、顧客に対するアバターによる接客を支援するサーバである。情報処理装置1は、例えば、顧客の映像を店舗端末3または顧客端末4から受信し、接客者端末2に送信する機能を有する。情報処理装置1は、例えば、アバターのモデル情報を接客者端末2から受信し、店舗端末3または顧客端末4に送信する機能を有する。
【0035】
情報処理装置1は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0036】
接客者端末2は、顧客を接客する接客者が使用する端末である。接客者端末2は、接客者の音声を集音する。なお、その音声情報は、店舗端末3または顧客端末4で出力される。接客者端末2は、例えば、接客者を撮影する端末である。接客者端末2は、例えば、撮影している接客者の動きに応じたアバターのモデル情報を構成し、当該モデル情報を送信する端末である。なお、アバターのモデル情報は、店舗端末3または顧客端末4で出力される。接客者端末2は、例えば、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。また、店舗端末3または顧客端末4で出力されるモデル情報は、接客者端末2が構成しても良いし、情報処理装置1が構成しても良いし、店舗端末3または顧客端末4が構成しても良い。
【0037】
店舗端末3は、店舗に存在する端末である。店舗端末3は、通常、店舗に設置されている端末である。1または2以上の各店舗に、1または2以上の店舗端末3が設置されていることは好適である。店舗端末3には、顧客に接客中のアバターが出力される。店舗端末3は、例えば、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0038】
顧客端末4は、顧客が使用する端末である。顧客端末4は、例えば、顧客が接客者または/およびアバターを選択するために使用する端末である。顧客端末4は、例えば、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0039】
なお、店舗端末3と顧客端末4とは、両方、店舗で使用される端末である。ここでは、主に、店舗システムAが店舗端末3と顧客端末4の両方を備える場合について説明するが、店舗システムAは、店舗端末3と顧客端末4とのうちの一方の種類の端末のみを有する構成でも良い。店舗システムAが顧客端末4を有しない場合、例えば、店舗端末3が使用されることにより接客が開始される。また、店舗システムAが店舗端末3を有しない場合、店舗において端末を設置する必要がなく、顧客端末4を用いて接客が行われる。
【0040】
運営者端末5は、運営者が使用する端末である。運営者とは、接客者の顧客に対する接客を支援する者である。運営者は、例えば、特定条件を満たすための情報を入力する者である。運営者は、例えば、アバターに乾杯の動作を行わせるために、当該動作の指示を運営者端末5に入力する者である。運営者端末5は、例えば、特定条件を満たすための情報を情報処理装置に送信するための端末である。運営者端末5は、例えば、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0041】
情報処理装置1と1以上の各接客者端末2、情報処理装置1と1以上の各店舗端末3、情報処理装置1と1以上の各顧客端末4、および情報処理装置1と1以上の各運営者端末5とは、通常、インターネットやLAN等により通信可能である。
【0042】
図2は、本実施の形態における店舗システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0043】
店舗システムAを構成する情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、店舗管理部111、接客側管理部112、特定条件管理部113、および候補管理部114を備える。受信部12は、顧客端末情報受信部121、接客者端末情報受信部122、および運営側端末情報受信部123を備える。処理部13は、判断部130、および出力情報構成部131を備える。出力情報構成部131は、選択手段132、および構成手段133を備える。送信部14は、出力情報送信部141を備える。
【0044】
接客者端末2は、接客格納部21、接客受付部22、接客処理部23、接客送信部24、接客受信部25、および接客出力部26を備える。接客処理部23は、接客撮影部231、接客音声取得部232、およびアバター変換処理部233を備える。
【0045】
店舗端末3は、店舗格納部31、店舗受付部32、店舗処理部33、店舗送信部34、店舗受信部35、および店舗出力部36を備える。店舗処理部33は、店舗撮影部331、店舗音声取得部332、および出力情報構成部333を備える。
【0046】
顧客端末4は、顧客格納部41、顧客受付部42、顧客処理部43、顧客送信部44、顧客受信部45、および顧客出力部46を備える。
【0047】
運営者端末5は、運営者格納部51、運営者受付部52、運営者処理部53、運営者送信部54、運営者受信部55、および運営者出力部56を備える。
【0048】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する店舗情報、後述する接客者情報、後述する顧客情報、カレント顧客識別子、カレント接客者識別子、カレント店舗識別子である。
【0049】
カレント顧客識別子とは、現在、接客されている顧客の識別子である。カレント接客者識別子とは、現在、接客して接客者の識別子である。カレント店舗識別子は、接客が行われている店舗の識別子である。カレント顧客識別子とカレント接客者識別子とカレント店舗識別子とは、対応付いていることは好適である。対応付いているカレント顧客識別子とカレント接客者識別子とカレント店舗識別子とは、各々、顧客と当該顧客の接客者と当該顧客が居る店舗の識別子である。
【0050】
店舗管理部111には、1または2以上の店舗情報が格納される。店舗情報とは、店舗に関する情報である。店舗情報は、店舗識別子と1または2以上の店舗属性値とを有する。店舗識別子とは、店舗を識別する情報である。店舗識別子は、例えば、ID、店舗名、住所である。店舗属性値とは、店舗の属性値である。店舗属性値は、例えば、住所、都道府県、地区識別子、場所のレベル、業態(例えば、スナック、クラブ)、高級度、店舗の広さ、接客する顧客の平均人数、接客できる顧客の最大人数である。地区識別子とは、店舗が設置されている地区を識別する情報(例えば、新橋、渋谷、六本木)である。場所のレベルは、例えば、1~5の5段階またはA,B,Cの3段階である。高級度は、例えば、1~10の10段階またはA,B,Cの3段階である。
【0051】
接客側管理部112には、1または2以上の接客者情報、および1または2以上のアバター情報が格納される。
【0052】
接客者とアバターとの対応は固定でも良いし、動的に変化しても良い。接客者とアバターとの対応が固定である場合、接客側管理部112には、接客者情報とアバター情報との対応が管理されていても良い。接客者とアバターとの対応は、1対1でも良いし、1対多でも良いし、多対1でも良いし、多対多でも良い。
【0053】
なお、接客者情報とアバター情報との対応を示す情報は、例えば、接客者識別子とアバター識別子との組、接客者情報とアバター情報とをリンク付ける情報であるが、そのデータ構造は問わない。
【0054】
接客者情報とは、接客者に関する情報である。接客者とは、顧客を接客する人である。接客者が接客する顧客の数は、一人でも二人以上でも良い。接客者情報は、例えば、接客者識別子、1または2以上の接客者属性値を有する。接客者情報は、例えば、接客者の静的な情報である。接客者識別子とは、接客者を識別する情報である。接客者識別子は、例えば、ID、メールアドレス、電話番号、接客者端末2のIPアドレス、接客者端末2のMACアドレスである。接客者属性値は、例えば、性別、年齢、出身地、居住地、職歴を示す情報、現在の職業、学歴、接客レベルである。接客レベルとは、接客のレベルである。
【0055】
アバター情報とは、アバターに関する情報である。アバター情報は、例えば、アバター識別子、1または2以上のアバター属性値を有する。アバター情報は、例えば、モデル情報を有する。
【0056】
アバター識別子とは、アバターを識別する情報である。アバター識別子は、例えば、ID、名前である。
【0057】
アバター属性値は、例えば、アバターの性別、アバターの年齢、アバターのタイプ、データサイズである。アバターのタイプは、例えば、エレガント、スタイリッシュ、お嬢様系、ボーイッシュである。なお、データサイズは、モデル情報のデータのサイズである。
【0058】
モデル情報とは、アバターの表示を構成するための情報である。モデル情報は、例えば、メッシュ情報、ボーン情報、マテリアル情報を有する。モデル情報は、例えば、glTF ?(GL Transmission Format)?のデータ構造を有する。ただし、モデル情報のデータ構造は、VRM、OBJ、FBX、STL、GLB、COLLADA、等でも良く、種類を問わない。
【0059】
特定条件管理部113には、1または2以上の特定条件が管理される。特定条件は、モード識別子が対応付いていることは好適である。なお、特定条件は、プログラム中に埋め込まれていても良いことは言うまでもない。
【0060】
特定条件とは、特定の場合を検知するための条件である。特定条件とは、アバターの出力を特定の出力とする場合の条件である。特定条件は、例えば、操作条件、音声条件、映像条件である。特定の場合は、例えば、乾杯をする場合、顧客の退店の際にお見送りをする場合である。
【0061】
操作条件とは、受信された接客者端末情報に含まれる接客者操作情報、または受信された顧客端末情報に含まれる顧客操作情報、または受信された運営者端末情報に含まれる運営者操作情報のうちのいずれかの操作情報に関する条件である。操作条件は、例えば、「操作情報=乾杯ボタンON」である。
【0062】
接客者端末情報とは、接客者端末2から送信された情報である。接客者端末情報は、例えば、アバター関連情報、接客者音声情報、接客者操作情報のうちの1または2種類以上の情報を含む。アバター関連情報とは、出力されるアバターに関する情報である。アバター関連情報は、例えば、接客者の動作を模倣したアバターのモデル情報、または接客者映像である。接客者映像とは、接客者を撮影した映像である。接客者音声情報とは、接客者が発声した音声の情報である。接客者操作情報とは、接客者端末2から送信された操作情報である。操作情報とは、操作を特定する情報である。操作情報は、例えば、指示されたボタンのボタン識別子を有する。なお、指示されたボタンは、例えば、「乾杯」ボタン、「終了」ボタンである。
【0063】
顧客端末情報とは、店舗端末3または顧客端末4から送信された情報である。顧客端末情報は、例えば、顧客映像、顧客音声情報、顧客操作情報のうちの1または2種類以上の情報を含む。顧客映像とは、顧客を撮影した映像である。顧客音声情報とは、顧客が発声した音声の情報である。顧客操作情報とは、店舗において入力された操作情報である。顧客操作情報は、通常、顧客が店舗端末3または顧客端末4に入力した情報である。顧客操作情報は、通常、顧客が入力した情報である。
【0064】
運営者端末情報とは、運営者端末5から送信された情報である。顧客端末情報は、例えば、運営者操作情報を含む。運営者操作情報とは、運営者端末5から送信された操作情報である。運営者操作情報は、通常、運営者が入力した情報である。
【0065】
音声条件とは、受信された接客者端末情報に含まれる接客者音声情報、または受信された顧客端末情報に含まれる顧客音声情報のうちのいずれかの音声情報に関する条件である。なお、顧客音声情報は、通常、顧客の音声の情報である。
【0066】
音声条件は、例えば、「乾杯」または「かんぱーい」の音声情報を含むことである。音声条件は、例えば、「今日は、本当に有難うございました」の音声情報を含むことである。
【0067】
映像条件とは、受信された接客者端末情報に含まれる接客者映像、または受信された顧客端末情報に含まれる顧客映像のうちのいずれかの映像に関する条件である。映像は、1または2以上の静止画像である。なお、顧客映像は、通常、顧客を撮影した映像の情報である。
【0068】
映像条件は、例えば、「乾杯のために腕を斜め上に上げた動作の映像を検知したこと」である。映像条件は、例えば、接待の最後に、「頭を深く下げた動作の映像を検知したこと」である。「頭を深く下げた動作の映像」は、例えば、接客者の画像の領域が「後頭部のみの映像」であることである。
【0069】
モード識別子とは、モードを識別する情報である。モードは、通常、接待における特定の状況である。モード識別子は、例えば、アバターに乾杯の動作をさせる「乾杯モード」、アバターに顧客を店舗から送り出す「お見送りモード」である。
【0070】
候補管理部114は、1または2以上の候補情報を管理する。候補情報は、特定条件に対応付いていることは好適である。候補情報は、選択条件に対応付いていても良い。
【0071】
候補情報とは、特定情報の候補である。特定情報は、アバターの特定の動作を行わせるための情報である。特定情報は、例えば、画像、映像、またはプログラムである。
【0072】
特定情報は、例えば、アバターの乾杯の動作のためにアバターの手の持たせる飲料の画像である。特定情報は、例えば、アバターに顧客を店舗から送り出す際のアバターの動作を行うプログラムである。なお、かかる動作は、例えば、立ちあがって、手を振る動作である。
【0073】
選択条件とは、特定情報を選択するための条件である。選択条件は、例えば、1以上の顧客属性値または1以上の店舗属性値に関する条件である。
【0074】
受信部12は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、接客者端末情報、顧客端末情報、運営者端末情報である。
【0075】
顧客端末情報受信部121は、店舗端末3または顧客端末4から送信された顧客端末情報を受信する。
【0076】
接客者端末情報受信部122は、接客者端末2から送信された接客者端末情報を受信する。
【0077】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、判断部130、出力情報構成部131が行う処理である。
【0078】
処理部13は、例えば、接客側管理部112のアバターのモデル情報と、接客者端末2から受信された接客者情報が有する動き情報とを用いて、出力されるアバターのモデル情報を構成する。かかる処理は、後述するアバター変換処理部233の処理と同じである。
【0079】
判断部130は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末5から受信された運営者端末情報が、特定条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0080】
判断部130は、例えば、受信された操作情報が特定条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0081】
判断部130は、例えば、受信された音声情報を音声認識し、文字列を取得し、当該文字列が特定条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。文字列が特定条件を満たす場合は、例えば、特定条件に含まれる文字列(例えば、「乾杯」)が文字列の中に含まれることである。
【0082】
判断部130は、例えば、受信された映像に含まれる各フレームの中の人の画像を取得し、当該人の画像と、特定条件に含まれる画像との類似度を算出し、類似度が閾値以上または閾値より大きいか否かを判断する。類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、判断部130は、特定条件を満たす、と判断する。
【0083】
出力情報構成部131は、出力情報を構成する。出力情報とは、店舗端末3または顧客端末4に送信される情報であり、アバターを構成するための情報を含む。出力情報は、例えば、接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含む。特定の場合に、出力情報は、特定情報を含むことは好適である。出力情報は、例えば、アバターのモデル情報と接客者音声情報とを含む。出力情報は、例えば、アバターのモデル情報と接客者の動き情報と接客者音声情報とを含む。出力情報は、例えば、アバターのモデル情報と特定情報と接客者の動き情報と接客者音声情報とを含む。
【0084】
出力情報構成部131は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末5から受信された運営者端末情報が特定条件を満たす場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成する。
【0085】
なお、アバターを構成するための情報を変更する特定情報は、例えば、アバターのモデル情報に付加される情報、アバターを構成するための情報を変更するプログラムである。アバターのモデル情報に付加される情報は、例えば、静止画、動画であるが、そのデータタイプは問わない。
【0086】
出力情報構成部131は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末情報が特定条件を満たす場合に、例えば、当該特定条件に対応する特定情報であるプログラムを実行し、アバターのモデル情報を取得し、当該モデル情報を有する出力情報を構成する。
【0087】
出力情報構成部131は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末情報が特定条件を満たす場合に、例えば、当該特定条件に対応する特定情報である静止画または動画を取得し、当該静止画または動画を含むアバターのモデル情報を取得し、当該モデル情報を有する出力情報を構成する。
【0088】
出力情報構成部131は、特定条件を満たした場合に、例えば、バーチャルな飲料を持たせたアバターを構成するための特定情報を取得し、当該特定情報を有する出力情報を構成する。なお、かかる特定情報は、アバターが手に持つ飲料を構成するための飲料情報である。
【0089】
選択手段132は、特定条件を満たした場合に、特定情報を決定するための2以上の候補情報から一の候補情報を候補管理部114から選択する。選択手段132は、候補管理部114から一の候補情報を取得する。候補情報は、例えば、乾杯の動作における飲料を特定する飲料情報である。
【0090】
選択手段132は、例えば、1以上の顧客属性値または1以上の店舗属性値を取得し、当該1以上の顧客属性値または当該1以上の店舗属性値に対応する一の候補情報を候補管理部114から選択する。
【0091】
選択手段132は、例えば、格納部11のカレント顧客識別子と対になる1以上の顧客属性値を格納部11から取得する。選択手段132は、例えば、格納部11のカレント店舗識別子と対になる1以上の店舗属性値を店舗管理部111から取得する。選択手段132は、例えば、当該1以上の顧客属性値または当該1以上の店舗属性値が合致する選択条件と対になる一の候補情報を候補管理部114から取得する。
【0092】
構成手段133は、選択手段132が取得した一の候補情報を用いて特定情報を取得し、当該特定情報を有する出力情報を構成する。なお、一の候補情報は、特定情報でも良い。
【0093】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、開始情報、顧客端末情報、出力情報である。
【0094】
開始情報とは、接客の開始に関する情報である。開始情報は、例えば、接客の開始指示である。開始指示の接客者端末2への送信により、接客者端末2は、例えば、カメラを起動し、接客者の撮影を開始する。開始指示の接客者端末2への送信により、接客者端末2は、例えば、接客の開始を促す情報を出力する。開始情報は、例えば、アバターのモデル情報を含む。
【0095】
送信部14は、顧客端末情報受信部121が受信した顧客端末情報が有する顧客映像と顧客音声情報とを接客者端末2に送信する。顧客映像とは、1または2以上の顧客を撮影した映像である。顧客音声情報とは、1または2以上の顧客が発声した音声の情報である。
【0096】
出力情報送信部141は、出力情報を店舗端末3または顧客端末4に送信する。
【0097】
出力情報送信部141は、例えば、接客側情報が有するアバター識別子で識別されるアバターを顧客が視聴する端末に出力するための出力情報を送信する。なお、顧客が視聴する端末とは、接客されている際に、顧客がアバターを視聴する端末であり、通常、店舗端末3であるが、顧客端末4でも良い。
【0098】
出力情報は、通常、接客者音声情報を有する。出力情報は、通常、アバターのモデル情報を有する。しかし、出力情報は、アバターを構成するための動き情報を有しても良い。出力情報は、特定情報を有しても良い。アバターを構成する処理は、顧客がアバターを視聴する端末で行われても良い。なお、顧客が視聴する端末で出力されるアバターは、接客者端末2で構成されることは好適であるが、情報処理装置1で構成されても良いし、顧客がアバターを視聴する端末で構成されても良い。特定情報に基づいたアバターは、情報処理装置1で構成されることは好適であるが、顧客がアバターを視聴する端末で構成されても良いし、接客者端末2で構成されても良い。
【0099】
接客者端末2を構成する接客格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、接客者識別子、接客者の分身のアバターのモデル情報である。
【0100】
接客受付部22は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、接客者操作情報、終了指示である。接客者操作情報は、例えば、「乾杯モード」のボタンの指示を含む。接客者操作情報は、例えば、「お見送りモード」のボタンの指示を含む。なお、ボタンの指示に代えて、メニュー項目の選択等の他のオブジェクトの指示や選択でも良い。終了指示とは、接客を終了させるための指示である。
【0101】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0102】
接客処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受信された情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、受け付けられた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0103】
各種の処理は、例えば、接客撮影部231、接客音声取得部232、アバター変換処理部233が行う処理である。
【0104】
接客処理部23は、例えば、アバター変換処理部233が取得したモデル情報と接客音声取得部232が取得した接客者音声情報とを有する接客者端末情報を構成する。
【0105】
接客処理部23は、例えば、接客撮影部231が撮影した接客者映像と接客音声取得部232が取得した接客者音声情報とを有する接客者端末情報を構成する。
【0106】
接客処理部23は、例えば、接客撮影部231が撮影した接客者映像を解析し、接客者の動きを示す動き情報を取得し、当該動き情報と接客音声取得部232が取得した接客者音声情報とを有する接客者端末情報を構成する。
【0107】
接客撮影部231は、接客者を撮影し、接客者映像を取得する。接客撮影部231は、通常、カメラである。
【0108】
接客音声取得部232は、接客者の音声を受け付け、接客者音声情報を取得する。接客音声取得部232は、通常、マイクである。
【0109】
アバター変換処理部233は、アバターのモデル情報を用いて、接客撮影部231が取得した接客者映像が示す接客者の動きに応じて、当該動きを伴うモデル情報を取得する。なお、アバター変換処理部233は公知技術により実現可能である。アバター変換処理部233は、例えば、接客者映像を解析し、接客者の動きを示す動き情報を取得する。そして、アバター変換処理部233は、例えば、当該動き情報を用いて、アバターのモデル情報に動きが加わったモデル情報を構成する。
【0110】
接客送信部24は、各種の情報や指示を送信する。接客送信部24は、例えば、接客処理部23が構成した接客者端末情報を送信する。接客送信部24は、通常、接客者端末情報を情報処理装置1に送信する。なお、接客者端末情報は、通常、モデル情報と接客者音声情報とを有する。接客者端末情報は、動き情報と接客者音声情報とを有しても良い。接客者端末情報は、接客者映像と接客者音声情報とを有しても良い。
【0111】
接客受信部25は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、開始情報、顧客端末情報である。接客受信部25は、情報処理装置1から開始情報や顧客端末情報を受信することは好適である。
【0112】
開始情報とは、接客の開始に関する情報である。開始情報は、例えば、接客の開始指示である。開始指示の接客者端末2への送信により、接客者端末2は、例えば、カメラを起動し、接客者の撮影を開始する。開始指示の接客者端末2への送信により、接客者端末2は、例えば、接客の開始を促す情報を出力する。開始情報は、例えば、アバターのモデル情報を含む。
【0113】
接客出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、接客受信部25が受信した顧客端末情報である。顧客端末情報は、顧客映像と顧客音声情報である。
【0114】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0115】
店舗端末3を構成する店舗格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、店舗識別子、アバターのモデル情報である。
【0116】
店舗受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、顧客操作情報である。
【0117】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0118】
店舗処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受信された情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、受け付けられた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0119】
各種の処理は、例えば、店舗撮影部331、店舗音声取得部332、出力情報構成部333が行う処理である。
【0120】
店舗撮影部331は、店舗に居る1または2以上の顧客を撮影し、顧客映像を取得する。店舗撮影部331は、通常、カメラである。
【0121】
店舗音声取得部332は、店舗に居る1または2以上の顧客の音声である顧客音声情報を取得する。店舗音声取得部332は、通常、マイクである。
【0122】
出力情報構成部333は、出力情報を構成する。出力情報構成部333は、例えば、受信されたアバターのモデル情報を用いて、出力されるアバターを構成する。
【0123】
出力情報構成部333は、例えば、店舗格納部31のアバターのモデル情報と、受信された動き情報とを用いて、出力されるアバターを構成する。かかる出力情報構成部333の処理は、アバター変換処理部233の処理と同じである。なお、接客者端末2または情報処理装置1で出力されるモデル情報が構成される場合、出力情報構成部333は、不要である。
【0124】
出力情報構成部333は、接客者端末情報または顧客端末情報または運営者端末情報が特定条件を満たす場合に、接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更した特定情報を取得し、特定情報に基づく出力情報を構成する。
【0125】
出力情報構成部333は、特定条件を満たした場合に、例えば、バーチャルな飲料を持たせたアバターを構成するための特定情報を取得し、特定情報を有する出力情報を構成する。なお、出力情報構成部333が特定情報に基づく出力情報を構成する場合の処理は、上述した出力情報構成部131の処理と同じ処理で良い。
【0126】
店舗送信部34は、各種の情報や指示を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示は、例えば、顧客端末情報、店舗識別子、顧客識別子である。
【0127】
店舗受信部35は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、出力情報である。店舗受信部35は、例えば、アバターのモデル情報と接客者音声情報とを有する出力情報を、情報処理装置1から受信する。
【0128】
店舗出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、モデル情報を用いたアバターと、接客者音声情報である。店舗出力部36は、店舗受信部35が受信した出力情報を用いて、アバターと接客者音声情報とを出力する。なお、特定の場合には、かかるアバターは、特定情報に基づくアバターであることは好適である。
【0129】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0130】
顧客端末4を構成する顧客格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、顧客識別子、店舗識別子、アバターのモデル情報である。
【0131】
顧客受付部42は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、各種の指示や情報とは、例えば、顧客操作情報である。
【0132】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0133】
顧客処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受信された情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、受け付けられた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0134】
顧客処理部43は、例えば、アバターのモデル情報を用いて、出力されるアバターを構成する。
【0135】
顧客処理部43は、例えば、アバターのモデル情報と動き情報とを用いて、出力されるアバターを構成する。
【0136】
顧客送信部44は、各種の情報や指示を送信する。各種の情報や指示は、例えば、開始指示、顧客端末情報である。顧客送信部44は、例えば、各種の情報や指示を情報処理装置1に送信する。
【0137】
顧客受信部45は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、アバターのモデル情報、接客者音声情報である。各種の情報は、例えば、接客者の動き情報である。
【0138】
顧客出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば。メニュー、アバター、接客者音声情報である。
【0139】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0140】
運営者端末5を構成する運営者格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、開始指示、運営者端末情報、終了指示である。
【0141】
運営者受付部52は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、運営者操作情報である。運営者操作情報は、例えば、指示された特定のボタンのボタン識別子である。なお、特定のボタンは、例えば、「乾杯」ボタン、「終了」ボタンである。なお、ボタンは、指示対象のオブジェクト、選択対象のオブジェクトであれば良い。
【0142】
運営者処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受信された情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、受け付けられた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0143】
運営者送信部54は、各種の情報や指示を送信する。各種の情報や指示は、例えば、開始指示、運営者端末情報、終了指示である。顧客送信部44は、例えば、各種の情報や指示を情報処理装置1に送信する。
【0144】
運営者受信部55は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、指示や情報の送信結果である。
【0145】
運営者出力部56は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、指示や情報の送信結果である。
【0146】
格納部11、店舗管理部111、接客側管理部112、特定条件管理部113、候補管理部114、接客格納部21、店舗格納部31、顧客格納部41、および運営者格納部51は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0147】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0148】
受信部12、顧客端末情報受信部121、接客者端末情報受信部122、運営側端末情報受信部123、接客受信部25、店舗受信部35、顧客受信部45、および運営者受信部55は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0149】
処理部13、判断部130、出力情報構成部131、選択手段132、構成手段133、接客処理部23、アバター変換処理部233、店舗処理部33、出力情報構成部333、顧客処理部43、および運営者処理部53は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0150】
送信部14、出力情報送信部141、接客送信部24、店舗送信部34、顧客送信部44、および運営者送信部54は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0151】
接客受付部22、店舗受付部32、顧客受付部42、および運営者受付部52は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0152】
接客出力部26、店舗出力部36、顧客出力部46、および運営者出力部56は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。接客出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0153】
接客撮影部231、および店舗撮影部331は、カメラとそのドライバーソフトとにより実現され得る。
【0154】
接客音声取得部232、および店舗音声取得部332は、マイクとそのドライバーソフトとにより実現され得る。
【0155】
次に、店舗システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0156】
(ステップS401)受信部121は、端末から開始指示を受信したか否かを判断する。開始指示を受信した場合はステップS402に行き、開始指示を受信しなかった場合はステップS401に戻る。なお、端末は、例えば、接客者端末2、店舗端末3、顧客端末4、または運営者端末5である。
【0157】
(ステップS402)処理部13は、開始指示に対応するアバター識別子または/および接客者識別子を用いて、開始情報を構成する。次に、送信部14は、開始指示に対応するアバター識別子と対になる接客識別子、または開始指示に対応する接客者識別子で識別される接客者端末2に、開始情報を送信する。
【0158】
なお、開始情報は、例えば、開始指示に含まれるアバター識別子で識別されるアバターのモデル情報、または開始指示に含まれる接客者識別子で識別されるアバターのモデル情報を有する。
【0159】
(ステップS403)受信部12は、端末から情報等を受信したか否かを判断する。情報等を受信した場合はステップS404に行き、情報等を受信しなかった場合はステップS406に行く。
【0160】
なお、端末は、例えば、接客者端末2、店舗端末3、顧客端末4、または運営者端末5である。また、受信する情報等は、例えば、接客者端末情報、顧客端末情報、運営者端末情報のうち、1または2種類以上の情報を含む。
【0161】
(ステップS404)処理部13は、ステップS403で受信された情報等を図示しないバッファに蓄積する。
【0162】
(ステップS405)処理部13等は、ステップS403で受信された情報等に応じた処理を行う。ステップS403に戻る。なお、かかる受信情報処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0163】
(ステップS406)処理部13は、接客を終了するか否かを判断する。接客を終了する場合はステップS401に戻り、接客を終了しない場合はステップS403に戻る。
【0164】
なお、接客を終了する場合は、例えば、接客者端末2または店舗端末3または顧客端末4または運営者端末5から、接客識別子または接客者識別子または顧客識別子に対応付く終了指示が受信された場合、または予め決められた時刻になった場合である。
【0165】
なお、図~のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0166】
次に、ステップS405の受信情報処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0167】
(ステップS501)判断部130は、ステップS403で受信された情報等に対して、判断処理を行う。判断処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0168】
(ステップS502)処理部13は、ステップS403で受信された情報等の中に、接客者端末情報が含まれるか否かを判断する。接客者端末情報が含まれる場合はステップS502に行き、含まれない場合はステップS507に行く。
【0169】
なお、接客者端末情報は、常時、接客者端末2から受信されているので、通常、ステップS403で受信された情報等の中には、接客者端末情報が含まれる。
【0170】
(ステップS503)出力情報構成部131は、ステップS501における判断処理の結果が特定条件に合致する、との判断結果であるか否かを判断する。特定条件に合致するとの判断結果である場合はステップS504に行き、特定条件に合致しないとの判断結果である場合はステップS505に行く。
【0171】
(ステップS504)出力情報構成部131は、特定情報取得処理を行う。特定情報取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0172】
(ステップS505)出力情報構成部131は、接客者端末情報、またはステップS504で取得された特定情報のうちの1または2種類の情報を用いて、出力情報を構成する。かかる出力情報構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0173】
(ステップS506)出力情報送信部141は、ステップS505で構成された出力情報を、店舗端末3と顧客端末4のうちの1または2以上の端末に送信する。
【0174】
(ステップS507)処理部13は、ステップS403で受信された情報等の中に、顧客端末情報が含まれるか否かを判断する。顧客端末情報が含まれる場合はステップS508に行き、含まれない場合は上位処理にリターンする。
【0175】
なお、顧客端末情報は、常時、店舗端末3または顧客端末4から受信されているので、通常、ステップS403で受信された情報等の中には、顧客端末情報が含まれる。
【0176】
(ステップS508)送信部14は、受信された顧客端末情報を、接客者端末2に送信する。上位処理にリターンする。
【0177】
次に、ステップS502の判断処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0178】
(ステップS601)判断部130は、カウンタiに1を代入する。
【0179】
(ステップS602)判断部130は、i番目の特定条件が特定条件管理部113に存在するか否かを判断する。i番目の特定条件が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合はステップS609に行く。
【0180】
(ステップS603)判断部130は、i番目の特定条件を特定条件管理部113から取得する。
【0181】
(ステップS604)判断部130は、i番目の特定条件に合致するか否かの判断のために使用する1または2以上の情報を取得する。
【0182】
かかる情報は、例えば、接客者端末2または店舗端末3または顧客端末4または運営者端末5から受信された操作情報、接客者端末2または店舗端末3または顧客端末4から受信された音声情報、または接客者端末2または店舗端末3または顧客端末4から受信された映像である。
【0183】
(ステップS605)判断部130は、ステップS604で、i番目の特定条件の判断のために使用する情報を取得できたか否かを判断する。取得できた場合はステップS606に行き、取得できなかった場合はステップS608に行く。
【0184】
(ステップS606)判断部130は、ステップS604で取得した1以上の情報がi番目の特定条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS607に行き、合致しない場合はステップS608に行く。
【0185】
(ステップS607)判断部130は、変数「判断結果」に値「合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0186】
(ステップS608)判断部130は、カウンタiを1、インクリメントする。(ステップS602に戻る。
【0187】
(ステップS609)判断部130は、変数「判断結果」に値「不合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0188】
次に、ステップS504の特定情報取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0189】
(ステップS701)出力情報構成部131は、合致すると判断した特定条件と対になる選択条件が、特定条件管理部113に存在するか否かを判断する。選択条件が存在する場合はステップS702に行き、存在しない場合はステップS710に行く。
【0190】
(ステップS702)出力情報構成部131は、カウンタiに1を代入する。
【0191】
(ステップS703)出力情報構成部131は、合致すると判断された特定条件と対になるi番目の選択条件が、特定条件管理部113に存在するか否かを判断する。i番目の選択条件が存在する場合はステップS704に行き、存在しない場合はステップS709に行く。
【0192】
(ステップS704)出力情報構成部131は、合致すると判断された特定条件と対になるi番目の選択条件を特定条件管理部113から取得する。
【0193】
(ステップS705)出力情報構成部131は、ステップS704で取得したi番目の選択条件の判断に使用する1または2以上の情報を取得する。なお、かかる情報は、例えば、カレント店舗識別子と対になる店舗属性値、カレント顧客識別子と対になる顧客属性値のうちの1以上の情報である。
【0194】
(ステップS706)出力情報構成部131は、ステップS705で取得した1以上の情報がi番目の選択条件に合致するか否かを判断する。i番目の選択条件に合致する場合はステップS707に行き、合致しない場合はステップS708に行く。
【0195】
(ステップS707)出力情報構成部131は、i番目の選択条件と対になる特定情報を候補管理部114から取得する。上位処理にリターンする。
【0196】
(ステップS708)出力情報構成部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS703に戻る。
【0197】
(ステップS709)出力情報構成部131は、合致すると判断された特定条件と対になるデフォルトの特定情報を候補管理部114から取得する。上位処理にリターンする。
【0198】
(ステップS710)出力情報構成部131は、合致すると判断された特定条件と対になる特定情報を候補管理部114から取得する。上位処理にリターンする。
【0199】
次に、ステップS505の出力情報構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0200】
(ステップS801)出力情報構成部131は、特定情報を取得しているか否かを判断する。特定情報を取得している場合はステップS802に行き、特定情報を取得していない場合はステップS806に行く。
【0201】
(ステップS802)出力情報構成部131は、取得している特定情報が接客者の動きを利用してアバターを構成する情報であるか、接客者の動きを利用しないでアバターを構成する情報であるかを判断する。接客者の動きを利用する場合はステップS803に行き、接客者の動きを利用しない場合はステップS805に行く。
【0202】
なお、例えば、出力情報構成部131は、取得した特定情報のタイプに応じて、接客者の動きを利用するか否かを判断する。例えば、出力情報構成部131は、取得した特定情報のタイプがデータ(例えば、画像)であれば、接客者の動きを利用する、と判断し、取得した特定情報のタイプがプログラム(例えば、実行モジュール)であれば、接客者の動きを利用しない、と判断する。また、接客者の動きを利用するか否かを示すフラグが、特徴情報と対に管理されていても良い。
【0203】
(ステップS803)出力情報構成部131は、接客者の動きを模倣したアバターのモデル情報を取得する。また、出力情報構成部131は、受信されている接客者音声情報を取得する。
【0204】
(ステップS804)出力情報構成部131は、ステップS803で取得したアバターのモデル情報に、取得している特定情報を付加し、出力するアバターのモデル情報を構成する。また、出力情報構成部131は、当該アバターのモデル情報と接客者音声情報とを有する出力情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0205】
(ステップS805)出力情報構成部131は、取得している特定情報を用いて、アバターのモデル情報を取得する。出力情報構成部131は、当該アバターのモデル情報と接客者音声情報とを有する出力情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、取得している特定情報は、例えば、接客者の動きとは独立に、アバターを構成するためのプログラムである。
【0206】
(ステップS806)出力情報構成部131は、受信されている情報を用いて、アバターのモデル情報を取得する。出力情報構成部131は、当該アバターのモデル情報と接客者音声情報とを有する出力情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0207】
次に、接客者端末2の動作例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0208】
(ステップS901)接客受付部22は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS902に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS903に行く。
【0209】
(ステップS902)接客処理部23は、接客格納部21から接客者識別子を取得する。次に、接客処理部23は、接客者識別子を有する開始指示を構成する。次に、接客送信部24は、構成した開始指示を、情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0210】
(ステップS903)接客受信部25は、情報処理装置1から開始情報を受信したか否かを判断する。開始情報を受信した場合はステップS904に行き、開始情報を受信しなかった場合はステップS916に行く。
【0211】
(ステップS904)接客処理部23は、受信された開始情報に含まれるモデル情報を取得する、または開始情報に含まれるアバター識別子と対になるモデル情報を接客格納部21から取得する。
【0212】
(ステップS905)接客撮影部231は、カメラを起動し、撮影を開始する。接客音声取得部232は、マイクを起動し、集音を開始する。
【0213】
(ステップS906)接客撮影部231は、接客者映像を取得する。
【0214】
(ステップS907)アバター変換処理部233は、接客者映像から接客者の動きの情報を抽出し、当該動きの情報に従って、ステップS904で取得したモデル情報を変形し、送信するモデル情報を構成する。
【0215】
(ステップS908)接客音声取得部232は、接客者音声情報を取得する。
【0216】
(ステップS909)接客処理部23は、ステップS907で構成したモデル情報とステップS908で取得した接客者音声情報とを有する接客者端末情報を構成する。
【0217】
(ステップS910)接客送信部24は、ステップS909で構成された接客者端末情報を、接客者識別子に対応付けて、情報処理装置1に送信する。
【0218】
(ステップS911)接客処理部23は、接客を終了するか否かを判断する。接客を終了する場合はステップS912に行き、接客を終了しない場合はステップS913に行く。なお、接客を終了する場合は、例えば、接客受付部22が終了指示を受け付けた場合、接客受信部25が終了指示を情報処理装置1から受信した場合である。
【0219】
(ステップS912)接客処理部23は、接客の終了処理を行う。ステップS901に戻る。なお、接客の終了処理とは、例えば、カメラおよびマイクをオフにすることである。
【0220】
(ステップS913)接客受信部25は、顧客端末情報を受信したか否かを判断する。顧客端末情報を受信した場合はステップS914に行き、顧客端末情報を受信しなかった場合はステップS906に戻る。
【0221】
(ステップS914)接客出力部26は、ステップS913で受信された顧客端末情報が有する顧客映像を出力する。
【0222】
(ステップS915)接客出力部26は、ステップS913で受信された顧客端末情報が有する顧客音声情報を出力する。ステップS906に戻る。
【0223】
(ステップS916)接客受付部22は、操作を受け付けたか否かを判断する。操作を受け付けた場合はステップS917に行き、操作を受け付けなかった場合はステップS901に戻る。
【0224】
(ステップS917)接客処理部23は、接客格納部21から接客者識別子を取得する。次に、接客処理部23は、受け付けた操作に従って、接客者識別子を有する操作情報を構成する。次に、接客送信部24は、構成した操作情報を、情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0225】
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0226】
次に、店舗端末3の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0227】
(ステップS1001)店舗受付部32は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS1002に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS1006に行く。なお、開始指示は、例えば、顧客識別子と接客者識別子とを有する。開始指示は、例えば、顧客識別子とアバター識別子とを有する。開始指示は、例えば、顧客識別子と接客者識別子とアバター識別子とを有する。
【0228】
(ステップS1002)店舗処理部33は、店舗識別子を店舗格納部31から取得する。次に、店舗処理部33は、当該店舗識別子を有する開始指示を構成する。次に、店舗送信部34は、当該開始指示を情報処理装置1に送信する。
【0229】
(ステップS1003)店舗撮影部331は、カメラを起動し、撮影を開始する。店舗音声取得部332は、マイクを起動し、集音を開始する。ステップS1001に戻る。なお、ここで、接客は開始される、とする。
【0230】
(ステップS1004)店舗処理部33は、接客中であるか否かを判断する。接客中であればステップS1005に行き、接客中でなければステップS1001に戻る。
【0231】
(ステップS1005)店舗撮影部331は、顧客映像を取得する。
【0232】
(ステップS1006)店舗音声取得部332は、顧客音声情報を取得する。
【0233】
(ステップS1007)店舗処理部33は、顧客映像と顧客音声情報とを有する顧客端末情報を構成する。なお、送信される顧客端末情報は、例えば、接客者識別子、店舗識別子に対応付いている。また、送信される顧客端末情報は、例えば、店舗端末識別子に対応付いていても良い。店舗端末識別子とは、店舗端末3を識別する情報である。
【0234】
(ステップS1008)店舗送信部34は、ステップS1007で構成された顧客端末情報を情報処理装置1に送信する。
【0235】
(ステップS1009)店舗受信部35は、情報処理装置1から出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信した場合はステップS1012に行き、出力情報を受信しなかった場合はステップS1015に行く。
【0236】
(ステップS1010)店舗処理部33は、ステップS1011で受信された出力情報を用いて、出力するアバターを構成する。店舗処理部33は、例えば、出力情報が有するアバターのモデル情報を用いて、出力するアバターを構成する。店舗処理部33は、例えば、出力情報が有する動き情報と、店舗格納部31のアバターのモデル情報とを用いて、出力するアバターを構成する。店舗処理部33は、例えば、出力情報が有する特定情報を用いて、出力するアバターを構成する。
【0237】
(ステップS1011)店舗出力部36は、ステップS1012で構成されたアバターを出力する。
【0238】
(ステップS1012)店舗処理部33は、ステップS1009で受信された出力情報に含まれる接客者音声情報を取得する。店舗出力部36は、当該接客者音声情報を出力する。
【0239】
(ステップS1013)店舗処理部33は、接客を終了するか否かを判断する。接客を終了する場合はステップS1014に行き、接客を終了しない場合はステップS1005に戻る。接客を終了する場合は、例えば、店舗受信部35が終了指示を受信した場合、または店舗受付部32が終了指示を受け付けた場合である。
【0240】
(ステップS1014)店舗処理部33は、カメラ、マイクの電源をオフにする。ステップS101に戻る。
【0241】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0242】
次に、顧客端末4の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。図11のフローチャートにおいて、図10のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。なお、図11のフローチャートにおいて、図10のフローチャートと同一のステップでも、動作を行う主体は、図10のフローチャートにおける主体とは異なることは言うまでもない。
【0243】
(ステップS1101)顧客受付部42は、店舗識別子を受け付けたか否かを判断する。店舗識別子を受け付けた場合はステップS1102に行き、店舗識別子を受け付けなかった場合はステップS1004に行く。
【0244】
(ステップS1102)顧客処理部43は、顧客格納部41から顧客識別子を取得する。
【0245】
(ステップS1103)顧客処理部43は、顧客識別子と店舗識別子とを含む開始指示を構成する。顧客送信部44は、当該開始指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1001に行く。なお、開始指示は、接客者識別子、アバター識別子を有しても良い。かかる場合、ステップS1101で顧客受付部42が、接客者識別子、アバター識別子を受け付けている。
【0246】
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0247】
次に、運営者端末5の動作例について説明する。運営者端末5の運営者受付部52は、操作を受け付ける。次に、運営者処理部53は、当該操作に対応する操作情報を構成する。次に、運営者送信部54は、当該操作情報を情報処理装置1に送信する。また、運営者端末5の運営者受信部55は、顧客端末情報を受信する。そして、運営者出力部56は、顧客端末情報を出力する。また、運営者受信部55は、接客者端末情報を受信する。そして、運営者出力部56は、接客者端末情報を出力する。なお、操作情報は、例えば、「乾杯ボタンON」「終了ボタンON」である。
【0248】
以下、本実施の形態における店舗システムAの具体的な動作について説明する。店舗システムAの概念図は図1である。
【0249】
今、情報処理装置1の店舗管理部111には、図12に示す店舗管理表が格納されている、とする。店舗管理表とは、店舗情報を管理する表である。店舗管理表は、「ID」「店舗識別子」「店舗属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「店舗属性値」は、ここでは「地区識別子」「業態」「高級度」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「業態」は、例えば、「クラブ」「スナック」「バー」「一杯飲み屋」等を採り得る、とする。「高級度」は、ここでは、1から5のいずれかを採り得る、とする。そして、高級度「5」が、店舗が最も高級であるクラスに属することを示す。
【0250】
また、接客側管理部112には、図13に示す接客者管理表が格納されている、とする。接客者管理表とは、接客者情報を管理する表である。接客者管理表は、「ID」「接客者識別子」「接客者属性値」「アバター識別子」を有する1以上のレコードを管理する。「接客者属性値」は、「性別」「年齢」「出身地」「居住地」「接客レベル」を有する。なお、「接客レベル」は、ここでは、例えば、過去の1または2以上の顧客の評価値の平均値である、とする。「アバター識別子」は、対になる接客者識別子で識別される接客者の1または2以上の分身であるアバターの識別子である。なお、ここでは、接客者識別子とアバター識別子とは、1対1、または1対多の関係であるが、多対多、多対1の関係でも良い。
【0251】
また、接客側管理部112には、図14に示すアバター管理表が格納されている、とする。アバター管理表とは、アバター情報を管理する表である。アバター管理表は、「ID」「アバター識別子」「アバター属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「アバター属性値」は、「性別」「年齢」「タイプ」「データサイズ」「モデル情報」を有する。
【0252】
また、特定条件管理部113には、図15に示す特定条件管理表が格納されている、とする。特定条件管理表とは、特定条件、選択条件、および候補情報を管理する表である。特定条件管理表は、「ID」「モード識別子」「特定条件」「選択条件」「候補情報」を有する1以上のレコードを管理する。なお、「選択条件」を有さないレコードが存在しても良い。「モード識別子」は、特定のモードを識別する情報である。
【0253】
「ID=1」の特定条件は、「顧客端末情報が有する音声情報の音声認識結果の文字列の中に「カンパイ」含まれること」または「接客者端末情報が有する操作情報の中に「乾杯ボタンON」が含まれること」または「運営側端末情報が有する操作情報の中に「乾杯ボタンON」が含まれること」である。「乾杯ボタンON」は、乾杯ボタンが指示されたことを示す情報である。
【0254】
「ID=2」の特定条件は、静止画「おじぎ画像.jpg」との類似度が0.8以上のフレームが、接客者端末情報の中の映像に含まれることである。静止画「おじぎ画像.jpg」は、お辞儀をした時にカメラが撮影した後頭部の写真である。
【0255】
「ID=1」の選択条件「業態=クラブ OR (業態=スナック AND 高級度>=4)」は、「カレント店舗識別子と対になる店舗属性値「業態」が「クラブ」であること」または「カレント店舗識別子と対になる店舗属性値「業態」が「スナック」であり、かる店舗属性値「高級度」が4以上であること」である。「ID=1」の選択条件「他」は、選択条件「業態=クラブ OR (業態=スナック AND 高級度>=4)」を満たさないことである。つまり、選択条件「他」は、デフォルトの特定情報に対応する。
【0256】
「ID=1」の候補情報「シャンパン.jpg」は、アバターが乾杯する際に手に持つ画像であり、シャンパングラスの画像である特定情報である。「ID=1」の候補情報「ビール.jpg」は、アバターが乾杯する際に手に持つ画像であり、ビールジョッキの画像である特定情報である。
【0257】
「ID=2」の候補情報「お見送り.exe」は、顧客に対して出力されているアバターのモデル情報を用いて、当該アバターが顧客をお見送りするように動作させるプログラムである。
【0258】
かかる状況において、図16のフロー図、図17の店舗システムAの概念図を用いて、 以下に、店舗システムAの具体的な動作例について説明する。
【0259】
ここでは、複数名の顧客が、店舗識別子「S001」で識別される店舗を訪れ、店舗端末3に表示されているコード(例えば、QRコード(登録商標)、バーコード)を、一人の顧客Aの顧客端末4で読み取り、当該コードに埋め込まれた店舗識別子「S001」を取得した、とする(1601)。次に、顧客Aは、顧客端末4に、チェックイン指示を入力した、とする。なお、コードの読み込みが、チェックイン指示の入力となっても良い。また、チェックイン指示とは、店舗への入店を示す指示であり、接客の開始指示であっても良い。
【0260】
次に、顧客端末4の顧客受付部42は、チェックイン指示を受け付ける。次に、顧客処理部43は、顧客格納部41の顧客識別子「C001」を読み出し、店舗識別子「S001」と顧客識別子「C001」とを含む情報を構成する。次に、顧客送信部44は、当該情報を情報処理装置1に送信する(1602)。
【0261】
次に、情報処理装置1の受信部12は、店舗識別子「S001」と顧客識別子「C001」とを受信する。次に、処理部13は、顧客識別子「C001」が図示しない顧客管理表で管理されていることを確認し、認証成功である、と判断する(1602)。なお、認証処理は必須ではない。
【0262】
次に、処理部13は、接客者を決定する。ここで、処理部13は、接客者管理表(図13)から接客側情報「<接客者識別子>R001 <アバター識別子>A001」を取得した、とする(1603)。なお、処理部13が接客者を決定するアルゴリズムは問わない。
【0263】
次に、処理部13は、当該アバター識別子「A001」と対になるモデル情報をアバター管理表(図14)から取得し、当該モデル情報と、顧客識別子「C001」とを有する開始情報を構成する。
【0264】
次に、送信部14は、処理部13が取得した接客者識別子「R001」で識別される接客者Xの接客者端末2に、開始情報を送信する(1604)。
【0265】
次に、接客者端末2の接客受信部25は、当該開始情報を受信する。ここで接客出力部26は、接客の開始確認のために、接客が開始される旨の情報を出力しても良い。そして、接客受付部22は、接客者からの確認を受け付けても良い(1605)。
【0266】
次に、接客処理部23は、以下のように、アバターの処理を開始する(1606)。つまり、接客処理部23は、まず、受信された開始情報に含まれるモデル情報を取得する。次に、接客者端末2の接客撮影部231は、カメラを起動し、撮影を開始する。接客音声取得部232は、マイクを起動し、集音を開始する。そして、接客撮影部231は、接客者映像を取得する。そして、アバター変換処理部233は、接客者映像から接客者の動きの情報を抽出し、当該動きの情報に従って、取得したモデル情報を変形し、送信するモデル情報を構成する。また、接客音声取得部232は、接客者音声情報を取得する。次に、接客処理部23は、構成したモデル情報と取得した接客者音声情報とを有する接客者端末情報を構成する。次に、接客送信部24は、構成された接客者端末情報を、接客者識別子「R001」に対応付けて、情報処理装置1に送信する(図17の1701)。以上の接客者端末2の処理は、接客が終了するまで繰り返される。
【0267】
また、接客の開始後の適切なタイミングで、店舗撮影部331(図17のカメラ)は、顧客映像の取得を開始する。また、店舗音声取得部332は、顧客音声情報の取得を開始する。そして、店舗処理部33は、顧客映像と顧客音声情報とを有する顧客端末情報を構成する。次に、店舗送信部34は、構成された顧客端末情報を情報処理装置1に送信する(1702)。以上の処理が、接客が終了するまで繰り返される。
【0268】
そして、情報処理装置1の受信部12は、接客者端末2から接客者端末情報を受信する。次に、処理部13は、当該接客者端末情報を図示しないバッファに蓄積する。
【0269】
また、受信部124は、店舗端末3から顧客端末情報を受信する。次に、処理部13は、当該顧客端末情報を図示しないバッファに蓄積する。
【0270】
そして、判断部130は、接客者端末情報および顧客端末情報に対して、特定条件管理表(図15)を参照し、図6のフローチャートで説明した判断処理を行う。ここで、判断部130は、接客者端末情報および顧客端末情報は、特定条件を満たさなかった、と判断した、とする。
【0271】
そして、特定条件を満たさない間は、図17に示すように、接客者Xの動きがアバターに反映される(1701)。そして、当該アバターのモデル情報と接客者音声情報とを有する接客者端末情報が、接客者端末2から情報処理装置1を経由して、店舗端末3に送信される(1702)。そして、店舗端末3は、当該接客者端末情報を受信する。次に、店舗端末3は、当該接客者端末情報が有するアバターのモデル情報を用いて、アバターをモニタに表示する(図17参照)。また、店舗端末3は、スピーカーから、接客者端末情報が有する接客者音声情報を出力する。
【0272】
また、店舗端末3では、顧客映像と顧客音声情報とが取得され、店舗端末3から情報処理装置1を経由して、接客者端末2に送信される(1703)。
【0273】
そして、接客者端末2は、顧客映像と顧客音声情報とを受信する。次に、接客者端末2は、モニタに顧客映像を表示し、スピーカーから顧客音声情報を出力する。特定条件を満たさない間は、以上の処理が継続される。
【0274】
そして、接客中のあるタイミングで、接客者は、乾杯をするタイミングであると判断し、「乾杯しましょう」との音声を発生し、顧客の様子を見て、少し間を取り、「カンパーイ」と発生し、乾杯の動作を真似た動きであり、手を挙げる動きを行いながら、接客者端末2に表示されている「乾杯」ボタン(図示しない)を指示した、とする。
【0275】
すると、接客処理部23は、「乾杯しましょう。・・・・カンパーイ・・・」を含む接客者音声情報、「乾杯の動作を真似た動きであり、手を挙げる動き」を撮影した接客者映像を取得する。また、接客者端末2の接客受付部22は、接客者操作情報「乾杯ボタンON」を受け付ける。
【0276】
次に、アバター変換処理部233は、接客者映像から接客者の動きの情報を抽出し、当該動きの情報に従って、取得したモデル情報を変形し、送信するモデル情報を構成する。
【0277】
次に、接客処理部23は、当該接客者操作情報「乾杯ボタンON」、当該接客者音声情報、および当該モデル情報を有する接客者端末情報を構成する。次に、接客送信部24は、当該接客者端末情報を情報処理装置1に送信する。
【0278】
次に、情報処理装置1の受信部124は、接客者端末2から当該接客者端末情報を受信する。次に、処理部13は、当該接客者端末情報を図示しないバッファに蓄積する。
【0279】
そして、判断部130は、接客者端末情報に対して、特定条件管理表(図15)を参照し、図6のフローチャートで説明した判断処理を行う。ここで、判断部130は、接客者端末情報に含まれる接客者操作情報「乾杯ボタンON」が、特定条件管理表の「ID=1」の特定条件を満たす、と判断する。
【0280】
出力情報構成部131は、図7図8のフローチャートを用いて説明した処理により、出力情報を構成する。つまり、出力情報構成部131は、「ID=1」の特定条件と対になる選択条件が、特定条件管理表(図15)に存在する、と判断する。
【0281】
次に、出力情報構成部131は、「ID=1」の1番目の選択条件の判断に使用する情報であり、カレント店舗識別子「S001」の属性値である業態「スナック」および高級度「4」を、店舗管理表(図12)から取得する。次に、出力情報構成部131は、取得した業態「スナック」および高級度「4」が、特定条件管理表の「ID=1」の1番目の選択条件を満たす、と判断する。次に、出力情報構成部131は、1番目の選択条件と対になる特定情報(候補情報)「シャンパン.jpg」を取得し、当該特定情報のファイル名で識別される画像データを格納部11から取得する。また、出力情報構成部131は、「ID=1」の特定条件と対になるモード識別子「乾杯モード」を取得する。
【0282】
次に、取得している特定情報のタイプがデータ(ここでは、画像)であるので、出力情報構成部131は、接客者の動きを利用してアバターを構成する情報である、と判断する。なお、ここでは、出力情報構成部131は、取得した特定情報のタイプがデータであれば、接客者の動きを利用する、と判断し、取得した特定情報のタイプがプログラムであれば、接客者の動きを利用しない、と判断する、とする。
【0283】
次に、出力情報構成部131は、接客者の動きを模倣したアバターのモデル情報を取得する。次に、出力情報構成部131は、取得したアバターのモデル情報に、取得している特定情報「シャンパン.jpg」を付加し、出力するアバターのモデル情報を構成する。なお、出力情報構成部131は、取得しているモード識別子「乾杯モード」に対応する位置(アバターの手の位置)に「シャンパン.jpg」を付加する。つまり、出力情報構成部131は、特定情報を用いて、特定条件に対応するモードに応じたモデル情報を構成する。また、構成されたアバターは、シャンパングラスを手に持ったアバターである。次に、出力情報構成部131は、当該モデル情報と受信されている接客者音声情報とを有する出力情報を構成する。次に、出力情報送信部141は、当該出力情報を店舗端末3に送信する。
【0284】
次に、店舗端末3の店舗受信部35は、当該出力情報を受信する。次に、店舗端末3の店舗処理部33は、当該出力情報が有するアバターのモデル情報を用いて、アバターを構成する。次に、店舗出力部36は、当該アバターをモニタに表示する。かかるアバターの表示例は、図18である。モニタのアバターは、シャンパングラスを手に持って、乾杯の動作を行うアバターである。また、店舗端末3の店舗出力部36は、スピーカーから、当該出力情報が有する接客者音声情報を出力する。なお、図18の1801は「乾杯」ボタン、1802は「終了」ボタンである。
【0285】
次に、顧客が、店舗端末3のモニタの「終了」ボタンを指示した、とする。次に、店舗端末3の店舗受付部32は、顧客操作情報「終了ボタンON」を受け付ける。次に、店舗処理部33は、当該顧客操作情報「終了ボタンON」と顧客識別子「C001」と接客識別子と決済情報(例えば、費用)とを有する顧客端末情報を構成する。次に、店舗送信部34は、当該顧客操作情報「終了ボタンON」を有する顧客端末情報を情報処理装置1に送信する(図16の1607)。
【0286】
次に、情報処理装置1の受信部12は、当該顧客端末情報を受信する。次に、処理部13は、当該顧客端末情報が有する顧客識別子「C001」と決済情報とを用いて、顧客識別子「C001」で識別される顧客に対する課金処理を行う。なお、課金処理は公知の処理である。
【0287】
次に、判断部130は、受信された顧客端末情報に対して、判断処理を行う。つまり、判断部130は、当該顧客端末情報が有する顧客操作情報「終了ボタンON」が、特定条件管理表(図15)の「ID=2」の特定条件を満たす、と判断する。次に、出力情報構成部131は、合致すると判断した特定条件と対になる選択条件が特定条件管理表に存在しないと判断する。次に、出力情報構成部131は、「ID=2」の特定条件と対になる特定情報「お見送り.exe」を特定条件管理表(図15)から取得する。また、出力情報構成部131は、「ID=2」の特定条件と対になるモード識別子「お見送りモード」を取得する。
【0288】
次に、出力情報構成部131は、取得した特定情報がプログラム(実行モジュール)であるので、接客者の動きを利用しないでアバターを構成するモデル情報を取得する、と判断する。
【0289】
次に、出力情報構成部131は、モード識別子「お見送りモード」に対応する処理を行う。つまり、出力情報構成部131は、顧客端末4で出力されているアバターのモデル情報を特定情報であるプログラム「お見送り.exe」に与え、当該プログラムを実行し、顧客をお見送りするアバターのモデル情報を構成する。かかる間、アバターのモデル情報の構成のために、接客者の動きを利用しないので、接客者は、動く必要はなく、体は休憩できる。
【0290】
ただし、出力情報構成部131は、この間に受信された接客者音声情報「今日は、有難うございました。また、いらしてください。・・・」と見送りするアバターのモデル情報とを含む出力情報を構成することは好適である。ただし、出力情報構成部131は、モード識別子「お見送りモード」に対応する音声情報(例えば、「本日は有難う。また、ぜひお越しください。」の音声情報)を格納部11から読み出し、当該音声情報を含む出力情報を構成しても良い。かかる場合、接客者は、発声する必要もなく、休むことができる。
【0291】
次に、出力情報送信部141は、出力情報構成部131が構成した出力情報を、店舗端末3に送信する。
【0292】
次に、店舗端末3の店舗受信部35は、当該出力情報を受信する。次に、店舗端末3の店舗処理部33は、当該出力情報が有するアバターのモデル情報を用いて、顧客のお見送りをする動作を行うアバターを構成する。次に、店舗出力部36は、当該アバターをモニタに表示する。また、店舗端末3の店舗出力部36は、スピーカーから、当該出力情報が有する接客者音声情報「今日は、有難うございました。また、いらしてください。・・・」を出力する。
【0293】
以上、本実施の形態によれば、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。また、本実施の形態によれば、接客者または顧客からの音声に基づいて、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。また、本実施の形態によれば、接客者または顧客または運営者の端末に対する操作に基づいて、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できる。例えば、本実施の形態によれば、乾杯の動作を適切に行うアバターを提供できる。
【0294】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、顧客の接客者が使用する接客者端末から送信された接客者端末情報を受信する接客者端末情報受信部と、当該顧客が居る店舗の店舗端末または当該顧客が使用する顧客端末から送信された顧客端末情報を受信する顧客端末情報受信部と、前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を含み、前記店舗端末または前記顧客端末に出力される情報を構成するための情報である出力情報を構成する出力情報構成部と、前記出力情報を前記店舗端末または前記顧客端末に送信する出力情報送信部として機能させ、前記出力情報構成部は、前記接客者端末情報または前記顧客端末情報または運営者端末から受信された運営者端末情報が、アバターの出力を特定の出力とする特定条件を満たす場合に、前記接客者の動作を模倣しないアバターを構成するための特定情報、または前記接客者の動作を模倣したアバターを構成するための情報を変更する特定情報を取得し、当該特定情報に基づく出力情報を構成するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0295】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0296】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0297】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0298】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0299】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0300】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、特定の場合に適切なアバターの動作を実現できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0301】
A 店舗システム
1 情報処理装置
2 接客者端末
3 店舗端末
4 顧客端末
5 運営者端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 接客格納部
22 接客受付部
23 接客処理部
24 接客送信部
25 接客受信部
26 接客出力部
31 店舗格納部
32 店舗受付部
33 店舗処理部
34 店舗送信部
35 店舗受信部
36 店舗出力部
41 顧客格納部
42 顧客受付部
43 顧客処理部
44 顧客送信部
45 顧客受信部
46 顧客出力部
51 運営者格納部
52 運営者受付部
53 運営者処理部
54 運営者送信部
55 運営者受信部
56 運営者出力部
111 店舗管理部
112 接客側管理部
113 特定条件管理部
114 候補管理部
121 顧客端末情報受信部
122 接客者端末情報受信部
123 運営側端末情報受信部
130 判断部
131、333 出力情報構成部
132 選択手段
133 構成手段
141 出力情報送信部
231 接客撮影部
232 接客音声取得部
233 アバター変換処理部
331 店舗撮影部
332 店舗音声取得部
図1
図2
図3
図4
図5
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