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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078725
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】ラベル装着装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 53/02 20060101AFI20240604BHJP
   B65B 53/04 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
B65B53/02 D
B65B53/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191227
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】518178305
【氏名又は名称】フジヤマパックシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(74)【代理人】
【識別番号】100227673
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 光起
(72)【発明者】
【氏名】秋山 隆
(72)【発明者】
【氏名】松尾 一
(57)【要約】
【課題】蒸気を用いたラベル装着装置において、設備導入時のコストや手間を低減することのできる装置を提供する。
【解決手段】ラベルLを被覆させた被装着物Xが通過する蒸気トンネル20を具備し、ラベルLを蒸気トンネル20内に供給した蒸気により加熱して被装着物Xに装着させるラベル装着装置であって、蒸気トンネル20の入口20a及び出口20bの一方又は両方から漏れ出る蒸気を排気する排気流路Zと、排気流路Zに接続されるとともに、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部を取り除く水分除去機構80とを備えるようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルを被覆させた被装着物が通過する蒸気トンネルを具備し、前記ラベルを前記蒸気トンネル内に供給した蒸気により加熱して前記被装着物に装着させるラベル装着装置であって、
前記蒸気トンネルの入口及び出口の一方又は両方から漏れ出る蒸気を排気する排気流路と、
前記排気流路に接続されるとともに、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部を取り除く水分除去機構とを備えることを特徴とするラベル装着装置。
【請求項2】
前記水分除去機構が、蒸気を冷やして水分を取り除くものである、請求項1記載のラベル装着装置。
【請求項3】
前記水分除去機構が、蒸気を冷やすための冷媒が流れる冷媒配管を有するものである、請求項2記載のラベル装着装置。
【請求項4】
前記冷媒が水であり、前記冷媒配管を流れた水が、前記蒸気トンネルに供給される蒸気として利用される、請求項3記載のラベル装着装置。
【請求項5】
前記水分除去機構が、前記冷媒配管の上流側に設けられて蒸気が衝突する1又は複数枚の壁部材を備える、請求項3記載のラベル装着装置。
【請求項6】
前記水分除去機構を通過した蒸気が室内に排気される、請求項1記載のラベル装着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シュリンクラベル等のラベルを加熱して被装着物に装着させるラベル装着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のラベル装着装置としては、特許文献1に示すように、ラベルが被覆された容器を蒸気トンネルに搬入するとともに、この蒸気トンネルに高温の蒸気を供給することで、ラベルを熱収縮させて容器に装着させるものがある。
【0003】
このように蒸気を用いたラベル装着装置は、蒸気が室内に漏れ出ると、壁面や天井に水滴が付着するなどして室内環境の低下を招くことから、蒸気トンネルから漏れ出る蒸気を吸引して室外に排気するように構成されている。
【0004】
しかしながら、蒸気を室外に排気するためには、蒸気が流れる配管を室内から室外に通すための外構工事等が必要となり、設備導入時のコストや手間がかかるといった問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4530457号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本願発明は、上述した問題を一挙に解決すべくなされたものであり、蒸気を用いたラベル装着装置において、設備導入時のコストや手間を低減することのできる装置を提供することをその主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係るラベル装着装置は、ラベルを被覆させた被装着物が通過する蒸気トンネルを具備し、前記ラベルを前記蒸気トンネル内に供給した蒸気により加熱して前記被装着物に装着させるラベル装着装置であって、前記蒸気トンネルの入口及び出口の一方又は両方から漏れ出る蒸気を排気する排気流路と、前記排気流路に接続されるとともに、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部を取り除く水分除去機構とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
このように構成されたラベル装着装置によれば、蒸気吸引流路に吸引された蒸気から水分の少なくとも一部が取り除かれるので、水分が取り除かれた後の蒸気を仮に室内に排気したとしても、室内の壁面等に水滴が付着し難く、室内環境の低下を防ぐことができる。
その結果、蒸気が流れる配管を室内から室外に通すための外構工事等を不要にすることができ、設備導入時のコストや手間の低減を図れる。
【0009】
前記水分除去機構が、蒸気を冷やして水分を取り除くものであることが好ましい。
このような構成であれば、蒸気からより多くの水分の取り除くことができる。
【0010】
前記水分除去機構が、蒸気を冷やすための冷媒が流れる冷媒配管を有するものであることが好ましい。
このような構成であれば、簡単な構成で蒸気に含まれる水分の多くを取り除くことができる。
【0011】
前記冷媒が水であり、前記冷媒配管を流れた水が、前記蒸気トンネルに供給される蒸気として利用されることが好ましい。
このような構成であれば、冷媒たる水を再利用することができ、環境への負荷の低減を図れる。
【0012】
前記水分除去機構が、前記冷媒配管の上流側に設けられて蒸気が衝突する1又は複数枚の壁部材を備えることが好ましい。
このような構成であれば、蒸気が蛇行するなど不規則に流れるので、蒸気に含まれる水分をより多く取り除くことができる。
【0013】
本発明の作用効果がより顕著に発揮される態様としては、前記水分除去機構を通過した蒸気が室内に排気される態様を挙げることができる。
【発明の効果】
【0014】
このように構成した本発明によれば、蒸気を用いたラベル装着装置において、設備導入時のコストや手間を低減することのできる装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態のラベル装着装置を側方から視た模式図。
図2】本実施形態のラベル装着装置を上方から視た模式図。
図3】本実施形態のラベル装着装置を下流側から視た模式図。
図4】本実施形態の傘状部材の模式図。
図5】本実施形態の水分除去機構の模式図。
図6】その他の実施形態におけるラベル装着装置の構成を示す模式図。
図7】その他の実施形態におけるラベル装着装置の構成を示す模式図。
図8】その他の実施形態におけるラベル装着装置の構成を示す模式図。
図9】その他の実施形態におけるラベル装着装置の構成を示す模式図。
図10】その他の実施形態におけるラベル装着装置の構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係るラベル装着装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
<装置構成>
本実施形態のラベル装着装置100は、図1に示すように、被装着物Xに被覆された状態のシュリンクラベルL(以下、単にラベルLという)を加熱して、該ラベルLを被装着物Xに装着するために用いられるものである。なお、本実施形態のラベルLは、例えば樹脂製などの熱収縮性を有する円筒状のフィルムである。また、被装着物Xは、例えば樹脂製、ガラス製、或いは金属製の容器などである。
【0018】
ラベル装着装置100は、図1に示すように、被装着物Xを搬送する搬送機構10と、ラベルLを被覆させた被装着物Xが通過する蒸気トンネル20と、蒸気トンネル20に蒸気を供給する蒸気供給路30とを具備する。
【0019】
搬送機構10は、図1及び図2に示すように、被装着物Xを蒸気トンネル20に搬入及び搬出するものであり、具体的には、被装着物Xが載置される例えば無端ベルトなどの搬送路11と、搬送路11を動かすためのモータなどの駆動部12とを備えている。
【0020】
蒸気トンネル20は、図1及び図2に示すように、ラベルLを蒸気により加熱して熱収縮させるものであり、本実施形態のラベル装着装置100は、1つのみの蒸気トンネル20を備えている。ただし、ラベル装着装置100としては、搬送路11に沿って直列に設けられた複数の蒸気トンネル20を備えるものであっても良い。なお、蒸気トンネル20は、過熱蒸気を用いるものではなく、例えば150℃以下の蒸気、より好ましくは120℃以下の蒸気を用いるものである。
【0021】
この蒸気トンネル20は、図2に示すように、被装着物Xの入口21a及び出口21bが形成された筐体21と、この筐体21内に設けられた複数本の蒸気吐出管22とを有する。
【0022】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、上述した搬送路11を幅方向から挟み込む位置の両側それぞれに、複数本の蒸気吐出管22が上下多段に並び設けられている。
【0023】
蒸気供給路30は、上流が蒸気を生成する例えば電気ボイラ等の蒸気生成装置Gに連通するとともに、下流が上述した蒸気吐出管22に連通するものであり、蒸気生成装置Gで生成された蒸気を蒸気吐出管22に導くものである。
【0024】
蒸気生成装置Gにより生成される生蒸気は、例えば100℃の蒸気であり、言い換えれば、蒸気供給路30には100℃の蒸気が流入する。なお、この蒸気供給路30には、蒸気を加圧する図示しない加圧手段が設けられており、一方で、熱を加えることによって蒸気を加熱するヒータ等の加熱手段は設けられていない。かかる構成により、蒸気を加圧手段により加圧することで、蒸気吐出管22から100℃以上の蒸気が吐出されるようにしてある。
【0025】
そして、本実施形態のラベル装着装置100は、図1図3示すように、蒸気トンネル20の上流側に配置された上流側筐体40と、蒸気トンネル20の下流側に配置された下流側筐体50と、蒸気トンネル20から漏れ出る蒸気を排気する排気流路Zとをさらに備えている。
【0026】
上流側筐体40は、被装着物Xが通過する入口40a及び出口40bを有するものであり、この出口40bが蒸気トンネル20の入口21aと例えば重なり合って連通している。これにより、蒸気トンネル20の入口21aから漏れ出た蒸気が、上流側筐体40の出口40bを介して上流側筐体40に流れ込む。
【0027】
下流側筐体50は、被装着物Xが通過する入口50a及び出口50bを有するものであり、この入口50aが蒸気トンネル20の出口21bと例えば重なり合って連通している。これにより、蒸気トンネル20の出口21bから漏れ出た蒸気が、下流側筐体50の入口50aを介して下流側筐体50に流れ込む。
【0028】
排気流路Zは、蒸気トンネル20から上流側筐体40及び下流側筐体50に漏れ出た蒸気を排気するためのものである。
【0029】
この排気流路Zには、図1及び図3に示すように、吸引手段60が設けられており、この実施形態では、上流側筐体40と下流側筐体50とのそれぞれに対応して吸引手段60(以下では、これらを区別する場合は、第1吸引手段60a、第2吸引手段60bという)が設けられている。
【0030】
より具体的に説明すると、排気流路Zは、図1に示すように、上流側筐体40に接続される上流側流路Z1と、下流側筐体50に接続される下流側流路Z2と、これらの上流側流路Z1及び下流側流路Z2を接続するT字管又はY字管などの管継手Z3と、管継手Z3より下流の合流流路Z4とからなる。
【0031】
上流側流路Z1には第1吸引手段60aが設けられており、下流側流路Z2には第1吸引手段60aとは別の第2吸引手段60bが設けられている。各吸引手段60は、遠心送風機又は斜流送風機などのファンであり、具体的にはシロッコファンである。
【0032】
また、本実施形態のラベル装着装置100は、図1及び図3に示すように、吸引手段60の吸引力が作用して、その吸引力を増大させる傘状部材70をさらに備えている。
【0033】
具体的には、上流側筐体40に第1傘上部材70aが設けられており、下流側筐体50に第2傘状部材が設けられており、これらの傘状部材70は、同じ形状をなし、具体的には、各筐体40、50の内部に向かって徐々に拡開するものである。
【0034】
これらの傘状部材70は、内部空間が排気流路Zに連通しており、ここでは上流側筐体40及び下流側筐体50それぞれの上壁部に設けられるとともに、下方を向いて開口している。
【0035】
具体的に各傘状部材70は、図4に示すように、各傘状部材70は、その内周面71が、吸引される蒸気の上流側から下流側に向かって徐々に縮径するものであり、蒸気が流れ込む流入口72と、蒸気が流れ出るとともに流入口72よりも小径の流出口73とを有する切頭円錐形状をなすものである。
【0036】
上述した構成により、吸引手段60の吸引力が傘状部材70の内部空間に作用するとともに、この傘状部材70の内周面71に沿って下方から上方に向かう旋回流が生成される。
【0037】
そして、本実施形態のラベル装着装置100は、図1及び図3に示すように、上述した排気流路Zに接続されるとともに、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部を取り除く水分除去機構80をさらに備えている。
【0038】
この水分除去機構80は、図5に示すように、上述した合流流路Z4に設けられており、蒸気トンネル20の入口21a及び出口21bから漏れ出て吸引された蒸気から水分を除去するものである。
【0039】
本実施形態の水分除去機構80は、蒸気を冷やして水分を取り除くものであり、具体的には、蒸気を冷やすための冷媒が流れる冷媒配管81を有するものである。
【0040】
より具体的に説明すると、水分除去機構80は、蒸気が蒸気導入ポート80aから導入して蒸気排出ポート80bから排出されるとともに、冷媒が冷媒導入ポート80cから導入して、複数本の冷媒配管81を流れた後、冷媒排出ポート80dから導出されるように構成されている。
【0041】
かかる構成により、冷媒が複数本の冷媒配管81を例えば蛇行しながら流れる間に、冷媒と蒸気との間で熱交換が行われ、冷媒が蒸気から熱を奪うことで、蒸気が冷やされ、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部が除去されて、ドレインポート80eから排水される。
【0042】
ここでは、冷媒として水を用いており、冷媒配管81を流れた水が、上述した蒸気トンネル20に供給される蒸気として利用されるように構成されている。
【0043】
具体的には、図1に示すように、熱交換済の冷媒たる水が冷媒排出ポート80dから導出された後、上述した電気ボイラ等の蒸気生成装置Gに流れ込むようにしてある。
【0044】
さらに、本実施形態の水分除去機構80が、図5に示すように、冷媒配管81の上流側に設けられて蒸気が衝突する1又は複数枚の壁部材82を備えている。
【0045】
この壁部材82は、導入ポートから導入した蒸気を水分除去機構80内で拡散させるものであり、壁部材82に衝突した蒸気は例えば蛇行しながら冷媒配管81の間を通り抜ける。
【0046】
本実施形態では、水分除去機構80により水分の少なくとも一部が除去された蒸気は、図3に示すように、蒸気排出ポート80bからラベル装着装置100が設置されている建屋内(室内)に排気されるようにしてある。
【0047】
<作用効果>
このように構成されたラベル装着装置100によれば、蒸気吸引流路に吸引された蒸気から水分の少なくとも一部が取り除かれるので、水分が取り除かれた後の蒸気を仮に室内に排気したとしても、室内の壁面等に水滴が付着し難く、室内環境の低下を防ぐことができる。
その結果、蒸気が流れる配管を室内から室外に通すための外構工事等を不要にすることができ、設備導入時のコストや手間の低減を図れる。
【0048】
また、水分除去機構80が、蒸気を冷やして水分を取り除くものであるので、蒸気からより多くの水分の取り除くことができる。
【0049】
さらに、水分除去機構80が、蒸気を冷やすための冷媒が流れる冷媒配管81を有するものであるので、このような構成であれば、簡単な構成で蒸気に含まれる水分の多くを取り除くことができる。
【0050】
加えて、冷媒が水であり、その水が蒸気トンネル20に供給される蒸気として利用されるので、環境への負荷の低減を図れる。
【0051】
そのうえ、水分除去機構80が、冷媒配管81の上流側に設けられて蒸気が衝突する1又は複数枚の壁部材82を備えるので、蒸気が蛇行するなど不規則に流れることになり、蒸気に含まれる水分をより多く取り除くことができる。
【0052】
<その他の実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0053】
例えば、水分除去機構80に用いられる冷媒は、前記実施形態では水であったが、フロンなどの有機化合物を用いても構わない。
【0054】
また、熱交換面積の拡大を図るべく、冷媒配管81の周囲に1又は複数枚のフィンを設けても良い。なお、このようにして、水分除去機構80の熱交換性能が十分に発揮されるようであれば、前記実施形態のおける壁部材82を省いても構わない。
【0055】
さらに、冷媒として用いられている水は、必ずしも蒸気トンネル20に供給される蒸気として再利用される必要はない。
【0056】
水分除去機構80としては、例えば圧縮機を用いたコンプレッサ式のものであっても良い。
また、水分除去機構80としては、蒸気を冷却するものに限らず、例えば、多孔質の鉱物等の乾燥剤を利用したデシカント式のものであっても良いし、タンクなどに貯留した液体に蒸気を通してバブリングすることで、蒸気に含まれる水分の少なくとも一部を除去するものであっても良い。
【0057】
前記実施形態では、蒸気トンネル20の上流側及び下流側のそれぞれに筐体40、50を設けていたが、図6及び図7に示すように、上流側又は下流側の一方にのみ筐体を設けて、この筐体に流れ込んだ蒸気のみを吸引しても良い。つまり、排気流路Zは、蒸気トンネル20の入口21a又は出口21bの一方から漏れ出る蒸気のみを排気するものであっても構わない。
【0058】
前記実施形態では、吸引手段60が、上流側筐体40及び下流側筐体50のそれぞれに対応して設けられていたが、図8に示すように、これらの吸引手段60に加えて又は代えて、例えば排気流路Zの合流流路Z4に吸引手段60を設けても良い。
この場の吸引手段60は、水分除去機構80の上流側に設けられていても良いし、下流側に設けられていても良いし、双方に設けられていても良い。
【0059】
また、ラベル装着装置100としては、必ずしも傘状部材70を備えている必要はなく、例えば吸引手段60のみでも十分に蒸気を吸引できる場合などは、図9に示すように、傘状部材70を用いなくても構わない。
【0060】
さらに、水分除去機構80により水分の一部が除去された蒸気は、必ずしも室内に排気される必要はなく、図10に示すように、ラベル装着装置100が設置されている建屋の外(室外)に配管などを介して排気されても良い。
このような構成であっても、水分の少ない蒸気を室外に排気できるようになるので、環境への負荷を低減させることができる。
【0061】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0062】
100・・・ラベル装着装置
X ・・・被装着物
L ・・・ラベル
10 ・・・搬送機構
11 ・・・搬送路
12 ・・・駆動部
20 ・・・蒸気トンネル
21 ・・・筐体
21a・・・入口
21b・・・出口
22 ・・・蒸気吐出管
30 ・・・蒸気供給路
40 ・・・上流側筐体
40a・・・入口
40b・・・出口
50 ・・・下流側筐体
50a・・・入口
50b・・・出口
Z ・・・排気流路
Z1 ・・・上流側流路
Z2 ・・・下流側流路
Z3 ・・・管継手
Z4 ・・・合流流路
60 ・・・吸引手段
60a・・・第1吸引手段
60b・・・第2吸引手段
70 ・・・傘状部材
71 ・・・内周面
72 ・・・流入口
73 ・・・流出口
80 ・・・水分除去機構
81 ・・・冷媒配管
80a・・・蒸気導入ポート
80b・・・蒸気排出ポート
80c・・・冷媒導入ポート
80d・・・冷媒排出ポート
82 ・・・壁部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10