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特開2024-78730配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078730
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
G08G1/123 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191237
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】渡 万太郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 壮理
(72)【発明者】
【氏名】遊佐 道彦
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA06
5H181AA14
5H181AA16
5H181AA24
5H181BB04
5H181CC04
5H181EE13
5H181MA04
5H181MA32
(57)【要約】
【課題】複数の異なる場所のタクシー乗り場に対する配車を最適化できる配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置200は、タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得部202と、前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成部204と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報を取得する気象情報取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記気象情報取得手段は、前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記センサおよび前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記気象情報取得手段は、外部サーバから気象の予測情報を取得する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する実績情報取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記実績情報取得手段は、タクシー業者が保有している情報を取得する、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する人物特定手段と、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる出力処理手段と、を備える情報処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記画像取得手段は、乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記生成手段は、前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する検出手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記画像取得手段は、前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
前記生成手段は、当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項12】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【請求項13】
サーバと、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられている複数のセンサ装置と、を備え、
前記複数のセンサ装置は、前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む撮像手段をそれぞれ有し、
前記サーバは、
前記複数の乗客待機領域の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、を有する、
配車システム。
【請求項14】
1以上のコンピュータが、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得し、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、
情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータに、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得処理と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タクシー等の配車システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献2には、各駅におけるタクシーの待ち状態を電車内に表示させることができるタクシー待ち表示システムが記載されている。
特許文献1および特許文献2には、撮像画像からタクシー待ちの混雑状況を特定することが記載されている。
【0003】
特許文献3には、天気を用いて混雑状況の時系列的変化を予測することが記載されている。特許文献4には、気象情報を利用してタクシー利用者の分布状況を予測して分布図を表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-194366号公報
【特許文献2】特開2004-347863号公報
【特許文献3】特開2022-19268号公報
【特許文献4】特開2013-130906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1から4に記載された技術においては、特定の場所における混雑状況に応じて配車を行うものであった。このため、特許文献1から4に記載された技術では、複数の異なる場所のタクシー乗り場におけるそれぞれの混雑状況に応じて複数のタクシー乗り場への配車を行うことはできない。これに対して本発明者は、複数の異なる場所のタクシー乗り場におけるそれぞれの混雑状況に応じて複数のタクシー乗り場に対する配車を最適化させることを検討した。
【0006】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、複数の異なる場所のタクシー乗り場に対する配車ができないという課題を解決する配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、
を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、
1以上のコンピュータが、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得し、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、
情報処理方法が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、
コンピュータに、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得処理と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成処理と、
を実行させるためのプログラムが提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、
サーバと、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられている複数のセンサ装置と、を備え、
前記複数のセンサ装置は、前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む撮像手段をそれぞれ有し、
前記サーバは、
前記複数の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、を有する、
配車システムが提供される。
【0011】
なお、本発明の他の態様としては、上記一態様の方法を少なくとも1以上のコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0013】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0014】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の処理を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の処理を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の処理の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0015】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の処理は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある処理の実行中に他の処理が実行されること、ある処理の実行タイミングと他の処理の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様によれば、複数の異なる場所のタクシー乗り場に対する配車を最適化できる配車システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係る情報処理装置の概要を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る配車システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図4図1の情報処理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
図5】乗降場情報のデータ構造例を示す図である。
図6】センサ情報のデータ構造例を示す図である。
図7】センサ取得情報のデータ構造例を示す図である。
図8】待ち行列人数情報のデータ構造例を示す図である。
図9】配車情報のデータ構造例を示す図である。
図10】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係る配車システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図12】センサ装置の一例を示す図である。
図13】実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
図14】センサ送信データのデータ構造例を示す図である。
図15】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図16】実施形態に係る配車システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図17】実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
図18】実績情報のデータ構造例を示す図である。
図19】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図20】実施形態に係る情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図21】コンテンツ情報のデータ構造例を示す図である。
図22】車両搭載装置の論理的に構成例を示す機能ブロック図である。
図23】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図24】実施形態に係る配車システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図25】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図26】実施形態に係る情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図27】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図28】実施形態に係る配車システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図29】実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
図30】他の実施形態1の情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0019】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0020】
<最小構成例>
図1は、実施形態に係る情報処理装置200の概要を示す図である。情報処理装置200は、画像取得部202と、生成部204と、を備える。
画像取得部202は、タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する。
生成部204は、画像を処理することにより、複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する。
【0021】
<動作例>
図2は、実施形態に係る情報処理装置200の動作例を示すフローチャートである。
画像取得部202は、タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する(ステップS101)。
生成部204は、画像を処理することにより、複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する(ステップS103)。
【0022】
この情報処理装置200は、画像取得部202と生成部204とを備えている。画像取得部202は、複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する。生成部204は、画像を処理することにより、複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する。
この情報処理装置200によれば、複数の異なる場所のタクシー乗り場に対する配車を最適化できる。
【0023】
以下、情報処理装置200の詳細例について説明する。
【0024】
(第1実施形態)
<システム概要>
図3は、実施形態に係る配車システム1のシステム構成を概念的に示す図である。配車システム1は、複数箇所のタクシー乗降場30におけるタクシー20の配車を行う。ただし、配車システム1は、タクシーの配車に留まらず、自動運転による移動手段の、当該移動手段の複数の乗降場への配車にも適用可能である。
配車システム1は、サーバ200を備えている。サーバ200は、図1の情報処理装置200の一例であり、同じ符号を付して説明する。複数箇所のタクシー乗降場30には、それぞれカメラ5が設置されている。タクシー乗降場30は、例えば、駅前や駅周辺の敷地、大規模商業施設、ホテル、工場、病院、大学等の施設の敷地の中または周辺に設けられている。カメラ5は、撮像手段の一例である。図3の例では、第1のタクシー乗降場30aと、第2のタクシー乗降場30bとに、それぞれ第1のカメラ5aと、第2のカメラ5bとが設置されている。そして、第1のカメラ5aおよび第2のカメラ5bは、それぞれタクシー待ちの人40が存在する第1の乗客待機領域32aおよび第2の乗客待機領域32bを撮像範囲に含む。
【0025】
以後、特に区別する必要がない場合、第1のタクシー乗降場30aおよび第2のタクシー乗降場30bは単にタクシー乗降場30と呼び、第1のカメラ5aおよび第2のカメラ5bは単にカメラ5と呼び、第1の乗客待機領域32aおよび第2の乗客待機領域32bは単に乗客待機領域32と呼ぶ。サーバ200は、複数のカメラ5に通信ネットワーク3を介して接続されている。ただし、通信ネットワーク3は、複数の異なるネットワークの組み合わせ(例えば、携帯通信網とLAN(Local Area Network)等)であってもよい。
【0026】
サーバ200は、記憶装置220を含む。記憶装置220は、サーバ200の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置220は、サーバ200と一体のハードウェアであってもよいし、サーバ200とは別体のハードウェアであってもよい。
【0027】
サーバ200は、画像処理装置300と通信ネットワーク3を介して接続される。画像処理装置300は、カメラ5が生成する画像を処理する。画像処理装置300は、記憶装置320を含む。記憶装置320は、画像処理装置300の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置320は、画像処理装置300と一体のハードウェアであってもよいし、画像処理装置300とは別体のハードウェアであってもよい。
【0028】
記憶装置320は、複数の記憶装置から構成されてもよい。例えば、ある記憶装置320は、カメラ5が生成した画像を格納してもよい。また、別の記憶装置320は、画像処理装置300が画像処理を行う際に使用する学習モデルを格納する記憶手段としての機能を有してもよい。
【0029】
画像処理装置300は、サーバ200の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり画像処理装置300は、サーバ200と一体のハードウェアであってもよいし、サーバ200とは別体のハードウェアであってもよい。また、図では、サーバ200と画像処理装置300は通信ネットワーク3で接続されているが、サーバ200と画像処理装置300の間の接続はネットワーク接続に限定されない。
【0030】
カメラ5は、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備え、例えばIP(Internet Protocol)カメラ等のネットワークカメラである。ネットワークカメラは、たとえば、無線LAN(Local Area Network)通信機能を有し、通信ネットワーク3、すなわちルータなどの中継装置(不図示)を介してサーバ200または画像処理装置300に接続される。これらのカメラ5は、街頭に設置されている、所謂、防犯カメラであってもよい。そして、カメラ5は、カメラ本体やレンズの向きの制御、ズーム制御、焦点合わせ等を行う機構を備えてもよい。
【0031】
カメラ5により生成される画像は、リアルタイムに撮影され、サーバ200または画像処理装置300に送信されるのが好ましい。ただし、カメラ5から送信される画像は、カメラ5から直接送信されなくてもよく、所定の時間(例えば、数秒~数分)遅延した画像であってもよい。カメラ5で撮像された画像は、一旦他の記憶装置(不図示)に格納され、サーバ200または画像処理装置300が記憶装置から逐次または所定時間間隔毎(例えば、数秒間~数分間)に読み出してもよい。さらに、カメラ5から送信される画像は、動画像であるのが好ましいが、所定間隔毎のフレーム画像であってもよいし、静止画であってもよい。
【0032】
カメラ5が生成した画像は、例えば、サーバ200に送信され、記憶装置220に格納される。サーバ200は画像処理装置300に画像を送信する。画像処理装置300は受信した画像を記憶装置320に格納するとともに、画像を処理し、その結果をサーバ200に送信する。他の例では、カメラ5が生成した画像は、画像処理装置300に送信され、記憶装置320に格納されてもよい。画像処理装置300は受信した画像を処理し、その結果をサーバ200に送信してもよい。
【0033】
上記したように、カメラ5は、撮影範囲に乗客待機領域32を含む。タクシー乗降場30に多数の人40が並んだ場合、カメラ5は、乗客待機領域32を複数の領域に分割し、分割された各領域を撮影範囲として複数の画像を生成してもよい。
【0034】
<ハードウェア構成例>
図4は、図1の情報処理装置200を実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。図3のサーバ200も、コンピュータ1000によって実現される。情報処理装置200の機能は、サーバ200と他のサーバ(例えば、後述する実施形態で説明するタクシー会社のサーバ、あるいは、コンテンツ配信サーバ等、あるいは、タクシー20に搭載される車両搭載装置等)が分担して実現してもよい。後述する実施形態で説明するタクシー会社のサーバ、コンテンツ配信サーバ、あるいは、タクシー20に搭載される車両搭載装置の制御部52等もコンピュータ1000によって実現される。さらに、後述する実施形態で説明するセンサ装置100の制御部116もコンピュータ1000によって実現される。
【0035】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0036】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0037】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0038】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0039】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は情報処理装置200の各機能(例えば、画像取得部202、生成部204、後述する気象情報取得部206、実績情報取得部208、人物特定部210、出力処理部212、検出部214など)を実現する処理手順を含むプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んでプログラムモジュールに含まれる各処理を手順に従い実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は、サーバ200の記憶装置220や画像処理装置300の記憶装置320として機能してもよい。さらに、ストレージデバイス1040は、後述する外部サーバ装置400の記憶装置420、あるいは、車両搭載装置50の記憶部54として機能してもよい。
【0040】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0041】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース1050は、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。
【0042】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースである。この通信ネットワーク3は、例えば、携帯通信網、LAN(Local Area Network)、およびWAN(Wide Area Network)等のうち少なくとも一つ、または複数の組み合わせである。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワーク3に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0043】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、図示されないサーバ200のキーボード、マウス、スピーカ、マイクロフォン、プリンタ等、図12のセンサ装置100の光源102、撮像部104、センサ群106、通信部108、スピーカ110、ディスプレイ112等、あるいは、図22の車両搭載装置50の操作受付部56、ディスプレイ58、通信部60、GPS受信部62、マイクロフォン64、スピーカ66等)に接続する。
【0044】
図1、および後述する図13図17図20図26、および図30の各実施形態の情報処理装置200(サーバ200)の各構成要素は、図4のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の情報処理装置200を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0045】
<機能構成例>
以下、実施形態に係るサーバ200の機能構成例について図1を用いて説明する。上記したように、サーバ200は図1の情報処理装置200の一例である。
サーバ200は、画像取得部202と、生成部204と、を備える。
画像取得部202は、複数の乗客待機領域32を撮影範囲に含む複数のカメラ5(撮像手段の一例)から画像を取得する。画像取得部202は、取得した画像をセンサ取得情報330として記憶装置220に記憶する。他の例として、画像取得部202は、取得した画像を記憶装置220に記憶させず、画像処理装置300に転送してもよい。あるいは、画像は、カメラ5から画像処理装置300に直接送信されてもよい。他の例の場合、画像処理装置300が、受信した画像を記憶装置320に記憶する。
【0046】
各カメラ5は、タクシー乗降場30の乗客待機領域32を撮影範囲としている。例えば、複数のタクシー乗降場30には、各乗降場の乗客待機領域32を特定する識別情報(以後、乗降場IDとも呼ぶ)が割り当てられている。また、複数のカメラ5には、各カメラ5を特定する識別情報(以後、センサIDとも呼ぶ)が割り当てられている。
【0047】
図5は、乗降場情報230のデータ構造例を示す図である。乗降場情報230は、タクシー乗降場30の乗客待機領域32別に、乗降場IDと、乗客待機領域32の場所を示す情報とを関連付けて少なくとも含む。乗客待機領域32の場所を示す情報は、一例として、駅名と、乗り場名とを含む。ただし、乗客待機領域32の場所を示す情報は、これに限定されない。他の例として、乗客待機領域32の場所を示す情報は、施設名(例えば、A会社B工場やC大学等)と、乗り場名(例えば、正門前乗り場や北門乗り場等)とを含んでもよい。さらなる他の例として、乗客待機領域32の場所を示す情報は、住所や緯度経度情報等の位置情報を含んでもよい。
【0048】
図6は、センサ情報240のデータ構造例を示す図である。センサ情報240は、カメラ5別に、センサIDと、当該カメラ5が撮影するタクシー乗降場30(乗客待機領域32)を特定する乗降場IDとを関連付けて少なくとも含む。
【0049】
カメラ5を特定する情報は、カメラ5が記憶していてもよい。その場合、カメラ5は、画像の生成日時と画像データにセンサIDを関連付けて情報処理装置200に送信する。あるいは、センサIDは、ネットワークカメラのIPアドレスを利用してもよい。その場合、カメラ5は、画像データにセンサIDを関連付けて送信しなくてもよい。画像取得部202は、画像を取得するためにカメラ5に接続する際に指定したIPアドレスをセンサIDとして、取得した画像データと関連付けてセンサ取得情報330として記憶装置220に記憶する。
【0050】
カメラ5は、乗客待機領域32の状態を検出するセンサの一例である。後述する実施形態のサーバ200は、乗客待機領域32の状態を検出する他のセンサをさらに用いる。そのため、センサIDは、センサの種類を示す情報をさらに含んでもよい。例えば、カメラ5のセンサIDは、先頭にセンサ種類がカメラであることを示す所定の英文字(図6の例では「S」)を含み、その後に、所定桁数の数字を含んでもよい。
【0051】
図7は、センサ取得情報330のデータ構造例を示す図である。
センサ取得情報330は、カメラ5別に、カメラ5を特定する情報であるセンサIDと取得した画像の日時と画像データとを関連付けて含む。
画像の日時は、例えば、画像データをカメラ5から受信した日時、画像データを記憶装置220(または記憶装置320)に保存した日時等である。センサ取得情報330には、画像データの実体ファイルそのものは保存されなくてよい。例えば、センサ取得情報330は、画像データの格納場所(ディスク名、フォルダ名、およびディレクトリ名等のうち少なくともいずれか一つ)とファイル名を示す情報(あるいは、格納場所とファイル名を示すパス)を含んでいればよい。画像データファイルは、記憶装置220の所定の記憶領域に格納されてよい。
【0052】
一例として、画像取得部202は、所定時間間隔毎(例えば、10分間隔毎)に、所定時間間隔分(10分間分)の映像データを各カメラ5から取得し、センサ取得情報330として記憶装置220に記憶する。他の例として、画像取得部202は、所定時間間隔毎(例えば、10分間隔毎)に、当該時刻の画像データ(静止画像あるいは、複数フレームの画像)を各カメラ5から取得し、センサ取得情報330として記憶装置220に記憶する。
【0053】
生成部204は、画像を処理することにより、複数の乗客待機領域32に対するタクシー20の配車情報を生成する。具体的には、まず、生成部204は、画像を画像処理装置300に処理させることにより、各乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数を特定する。
【0054】
画像処理装置300は、画像を処理することにより、画像内の乗客待機領域32を特定するとともに、乗客待機領域32内に存在する人40の領域を特定する。そして、画像処理装置300は、当該人40の少なくとも一部の領域(例えば、頭部領域等)をカウントして乗客待機領域32内の人数を特定する。特定された人数は、サーバ200に送信される。
【0055】
生成部204は、画像処理装置300から取得した各タクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を、タクシー乗降場30別に待ち行列人数情報250として記憶装置220に記憶する。
【0056】
図8は、待ち行列人数情報250のデータ構造例を示す図である。
待ち行列人数情報250は、ある時刻の各タクシー乗降場30におけるタクシー待ち行列の人数を記憶する。
【0057】
なお、人数を特定するタイミングは、例えば、タクシー20の配車情報に基づいてタクシー20を呼び出してから、タクシー20がタクシー乗降場30に到着して顧客を乗車させ、目的地に到着するまでの時間(ここでは、配車処理のターンアラウンドタイムと呼ぶ)間隔毎であるのが好ましい。一例として、人数を特定するタイミングは、配車処理のターンアラウンドタイム毎であり、例えば、30分毎である。ただし、配車処理のターンアラウンドタイムは、タクシー乗降場30、曜日、時間帯等によって異なる。そのため、人数を特定するタイミングも、タクシー乗降場30、曜日、および時間帯の少なくとも一つに応じて異ならせてもよい。
【0058】
待ち行列の人数は、ある時刻の画像のみを用いて特定されてもよいし、配車処理のターンアラウンドタイム間の複数時刻における複数の画像を用いて特定される、時刻毎の人数の、配車処理のターンアラウンドタイム間の平均値や最大値等であってもよい。
【0059】
生成部204は、待ち行列人数情報250を参照し、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いて、タクシー20の配車情報を生成する。一例として、生成部204は、配車可能なタクシー20の台数を、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数の比率に合わせて分配する。生成部204は、生成したタクシー20の配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0060】
配車可能なタクシー20とは、例えば、顧客を乗車させていない空車で走行中のタクシー20または待機中のタクシー20であって、配車対象地域内、あるいは、配車先までの走行距離または配車先に到着するのにかかる時間が所定範囲内の位置に居るタクシー20である。
【0061】
図9は、配車情報260のデータ構造例を示す図である。
配車情報260は、ある時刻の各タクシー乗降場30におけるタクシー待ち行列の人数と、分配されたタクシー20の台数とを関連付けて含む。
【0062】
図9の例では、3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数が、5人、0人、12人となっている。生成部204は、このタクシー待ち行列の人数の割合で配車可能なタクシー20の台数を各乗客待機領域32に分配する。この例では、生成部204は、5:0:12の割合で、10台のタクシー20を3台:0台:7台に分配している。
【0063】
<動作例>
以下、実施形態のサーバ200の動作例について説明する。
図10は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図10のフローは、図2のフローと同じステップS101を有するとともに、さらに、ステップS103に替えてステップS111とステップS113とを有する。
【0064】
ステップS101は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。ステップS101、ステップS111、およびステップS113は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。
【0065】
まず、画像取得部202は、複数のタクシー乗降場30に設置される複数のカメラ5から画像を取得する(ステップS101)。画像取得部202は、取得した画像をセンサ取得情報330として記憶装置220に記憶する。
【0066】
生成部204は、画像を画像処理装置300に処理させることにより、各乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数を特定する(ステップS111)。生成部204は、タクシー待ち行列の人数を、乗客待機領域32別に待ち行列人数情報250として記憶装置220に記憶する。
【0067】
そして、生成部204は、待ち行列人数情報250を参照し、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いて、タクシー20の配車情報260を生成する(ステップS113)。生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0068】
配車情報260は、例えば、図示されないタクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。タクシー会社では、配車情報260に基づいて、オペレータが配車可能なタクシー20を呼び出し、行先のタクシー乗降場30を伝えることで、配車することができる。あるいは、タクシー会社の自動配車システム(不図示)が配車情報260を用いて、自動的に配車可能なタクシー20を呼び出してもよい。
【0069】
以上、本実施形態によれば、情報処理装置200は、画像取得部202と、生成部204を備えている。画像取得部202は、複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する。生成部204は、画像を処理することにより、複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する。
本実施形態によれば、複数の異なる場所のタクシー乗り場に対する配車を最適化できる配車システム1、情報処理装置200、情報処理方法、およびプログラムを得ることができる。
【0070】
(第2実施形態)
図11は、実施形態に係る配車システム1のシステム構成を概念的に示す図である。本実施形態は、図3のカメラ5に替えて街路灯10に設置される撮像手段(後述する撮像部104)を用いて生成される画像を取得する構成を有する点で、上記実施形態と相違する。また、後述するように、本実施形態は、さらに気象情報を用いてタクシーの配車を行う構成を有する点で、上記実施形態と相違する。ただし、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0071】
<システム概要>
以下、図11を用いて実施形態に係る配車システム1について説明する。
複数の街路灯10は、道路や敷地に配置されている。ただし、街路灯10は様々な場所に配置されている。複数の街路灯10には、センサ装置100がそれぞれ設けられている。本実施形態では、サーバ200は、これらの街路灯10の中から、複数箇所のタクシー乗降場30の場所に設置されている街路灯10のセンサ装置100から取得したデータを用いて処理を行う。
【0072】
少なくとも一つの街路灯10aのセンサ装置100は、第1のタクシー乗降場30aの場所に設置されており、他の少なくとも一つの街路灯10bのセンサ装置100は第2のタクシー乗降場30bの場所に設置されている。サーバ200は、センサ装置100が生成したデータを、そのセンサ装置100の設置場所に対応するタクシー乗降場30に対応付けて後述するセンサ取得情報330として記憶装置220に記憶させる。
【0073】
図12は、センサ装置100の一例を示す図である。本図に示す例において、センサ装置100は街路灯10を兼ねている。センサ装置100は、LEDなどの光源102、撮像部104、センサ群106、通信部108、スピーカ110、およびディスプレイ112を有している。センサ装置100は、さらに、センサ装置100の光源102、撮像部104、センサ群106、通信部108、スピーカ110、およびディスプレイ112を制御する制御部116を有している。
【0074】
撮像部104およびセンサ群106は、いずれもセンサ装置100に設けられたセンサの一例であり、同一の支持部材に支持されている。支柱114は、支持部材の一例であり、撮像部104およびセンサ群106は、支柱114の上部に設置されている。またセンサ群106は、例えば、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、振動センサ、および傾斜センサ等を含んでいる。
【0075】
撮像部104は、支柱114の上部から下方を見た領域、すなわちセンサ装置100が設置されている道路や敷地を撮影範囲としている。このため、支柱114は、センサ装置100が設置されている道路や敷地に存在する移動体、例えば人、自転車、および車両を撮像することができる。本図に示す例において、撮像部104は光源102の近く、例えば光源102を支柱114に取り付ける部分に位置している。このようにすると、夜間など自然光の光量が足りない場合において、光源102は、撮像部104の光源を兼ねることができる。
【0076】
本実施形態では、撮像部104の撮影範囲は、タクシー乗降場30でタクシー20を待つ人40が存在する乗客待機領域32を含むように設定される。撮像部104は、図3のカメラ5に替わる撮像手段の他の例である。
【0077】
本実施形態において、センサ群106は、気象情報に関するデータを取得するセンサを少なくとも含む。例えば、センサ群106は、気温、湿度、気圧、風速、風量、水蒸気量、および雨量のうち少なくとも一つを計測するセンサを含む。各種センサによって計測されたデータは、以後、気象データと呼ぶ。
【0078】
撮像部104が生成した画像およびセンサ群106が生成した各種データ(画像データおよび気象データ)は、そのセンサ装置100を特定可能な情報(以下、センサ識別情報と呼ぶ)とともに、通信部108によってサーバ200に送信される。センサ装置100からサーバ200に送信されるデータは、以下、センサ送信データ340と呼ぶ。
【0079】
図14は、センサ送信データ340のデータ構造例を示す図である。
センサ送信データ340は、撮像部104が生成した画像およびセンサ群106が生成した各種データを含む。具体的には、センサ送信データ340は、データの生成日時に関連付けて、そのデータを生成したセンサの種類を示す情報(以下、センサ種類情報と呼ぶ)とともに、各センサが生成したデータ(画像データまたは各種の気象データ)を含む。なお、センサ種類情報は、センサ識別情報に含まれてよい。例えば、撮像部104のセンサIDは、先頭にセンサ種類がカメラであることを示す所定の英文字(上記した図6の例では「S」)を含み、その後に、所定桁数の数字を含んでもよい。
【0080】
図6で説明したように、撮像部104およびセンサ群106のセンサを特定可能なセンサIDは、センサ装置100が設置されているタクシー乗降場30の乗降場IDにセンサ情報240として関連付けられている。そのため、他の例では、センサ送信データ340は、乗降場IDを必ずしも含まなくてもよい。
【0081】
乗降場IDは、タクシー乗降場30に設置されているセンサ装置100毎に固有に割り振られた識別情報であってもよい。識別情報(または乗降場ID)は、例えば通信部108に記憶されている。
センサ装置100を特定可能な情報は、そのセンサ装置100が設置されている場所を示す情報(例えば、タクシー乗降場30の駅名およびタクシー乗り場名)を含んでいてもよい。
【0082】
通信部108は、例えば無線通信装置であるが、有線の通信装置であってもよい。
【0083】
サーバ200は、センサ装置100から受信したセンサ送信データ340を記憶装置220に記憶する。あるいは、サーバ200は、センサ送信データ340を上記実施形態の図7のセンサ取得情報330に格納してもよい。図7では、センサ取得情報330は、カメラ5別に、カメラ5を特定する情報であるセンサIDと取得した画像の日時と画像データとを関連付けて含んでいた。本実施形態では、センサ取得情報330は、センサ別に、センサの種類を示す情報(ここではセンサID)と、センサ送信データ340の日時と、取得した気象データまたは画像データと、をそれぞれ分類して格納してもよい。
【0084】
ここでセンサ装置100は、画像および/またはデータを、所定の処理(例えばデータの圧縮処理)を行ってから情報処理装置200に送信してもよい。
【0085】
なお、センサ装置100は街路灯10を兼ねていなくてもよい。この場合、センサ装置100は、少なくとも撮像部104、センサ群106、および通信部108を有しており、既に設置されている街路灯10の支柱に取り付け可能になっているのが好ましい。あるいは、撮像部104およびセンサ群106のセンサが各々通信機能(例えば、IoT(Internet of Things)機器)を有している場合、センサ装置100は、少なくとも撮像部104およびセンサ群106を有していればよい。
【0086】
<機能構成例>
図13は、実施形態に係る情報処理装置200の機能構成例を示す機能ブロック図である。図11のサーバ200は、情報処理装置200の一例である。
情報処理装置(サーバ)200は、図1の情報処理装置200の構成に加え、さらに、気象情報取得部206を備えている。ただし、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0087】
気象情報取得部206は、複数の乗客待機領域32について、各乗客待機領域32を含む領域の気象情報を取得する。
生成部204は、各乗客待機領域32の気象情報をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する。
【0088】
気象情報取得部206は、複数の乗客待機領域32について、各乗客待機領域32に設置されたセンサが生成したデータを用いて気象情報を生成することにより取得する。
【0089】
各乗客待機領域32に設置されたセンサとは、上述したセンサ装置100のセンサ群106のセンサである。センサが生成したデータは、センサ送信データ340であり、各乗客待機領域32に設置されたセンサ装置100から受信される。
【0090】
気象情報取得部206は、取得したセンサが生成したデータを用いて、現在のタクシー乗降場30の気象情報を生成する。例えば、気象情報取得部206は、雨量センサのデータを用いて、雨が降っているか否か、あるいは、雨の強度(小雨、大雨、豪雨等)を推定する。あるいは、気象情報取得部206は、気温センサと湿度センサのデータを用いて、不快指数を算出してもよい。
【0091】
生成部204は、雨が降っている場合、さらに、雨の強度が強い場合(例えば、大雨または豪雨)等の気象条件に応じて、タクシー20の利用者が増加する可能性が高いことが推定される。そのため、生成部204はこれらの気象条件に応じて、当該タクシー乗降場30への配車の配分比率を増加(例えば、係数1.2を掛ける等)させる。例えば、気象条件別に配分比率に掛ける係数は予め設定される。タクシー20の利用者が増加する可能性が高い気象条件の場合は、係数は1より大きい値に設定されてもよい。あるいは、タクシー20利用者が減少する可能性が高い気象条件の場合は、係数は1より小さい値に設定されてもよい。
【0092】
タクシー20の利用者が増加する可能性が高い気象条件とは、例えば、雨が降っている、雨の強度が強い(大雨または豪雨等)、風速が閾値以上の強風、湿度と気温が閾値以上の高温多湿、および気温が閾値以下の低温、気温が氷点下でかつ雨量が閾値以上(降雪が推定される場合)などである。これらの条件のうち、少なくとも一つの条件を満たした場合、係数は1より大きい値に設定してもよい。あるいは、条件別に1より大きい係数を予め設定しておいてもよく、複数の条件が満たされた場合、生成部204は、各係数を掛け合わせて用いてもよい。
【0093】
タクシー20の利用者が減少する可能性が高い気象条件とは、例えば、雨が降ってない、雨が降っていたとしても小雨である、風速が閾値以下の弱風または無風、湿度または気温が閾値以下で高温多湿でない、気温が所定範囲内の過ごしやすい気温である、などである。これらの条件のうち、少なくとも一つの条件を満たした場合、係数を1より小さい値に設定してもよい。あるいは、条件別に1より小さい係数を予め設定しておいてもよく、複数の条件が満たされた場合、各係数を掛け合わせて用いてもよい。
【0094】
現在の気象情報を生成して配車情報260の生成に用いるので、例えば、ゲリラ豪雨等、一時的に局所的に気象条件が悪化した地域のタクシー乗降場30にタクシー20の配車の配分比率を増加させること等が可能になる。
【0095】
また、気象情報取得部206は、外部サーバから気象の予測情報を取得してもよい。
外部サーバは、気象の予測情報のウェブサイトを提供しているウェブサーバ等である。気象情報取得部206は、外部サーバからタクシー乗降場30の場所を含む地域の天気予報の情報を取得する。例えば、生成部204は、当日の時間毎の天気予報をさらに用いて、配車情報260を生成してもよい。生成部204は、天気予報の情報を用いることで、例えば、次の配車処理のターンアラウンドタイムに相当する期間(例えば、30分後)の配車情報260を前もって生成すること等も可能になる。
【0096】
後述する第3実施形態における、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報を用いて、タクシー20の配車情報260を生成する構成と、本実施形態の構成を組み合わせてもよい。例えば、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報に、当該乗客待機領域32の気象情報をさらに関連付けて含める。そうすることで、本実施形態における気象条件に応じたタクシー20の利用者数の増減傾向を取得することが可能になる。例えば、この気象情報別の各乗客待機領域32の過去の混雑状況の実績情報を用いて、気象条件別に各乗客待機領域32の係数を設定してもよい。例えば、雨天時に利用者が増える傾向を示した乗客待機領域32については、係数は大きく(例えば、1より大きく)してもよい。
【0097】
あるいは、実績情報から得られる気象条件別の複数の乗客待機領域32の実際の利用者数の割合に応じて、係数は設定されてもよい。あるいは、他の実施形態として、生成部204は、複数のタクシー乗降場30の乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数の割合は考慮せず、実績情報から得られる気象条件別の複数の乗客待機領域32の実際の利用者数の割合に応じて、タクシー20の配分比率を特定してもよい。
【0098】
<動作例>
図15は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図15のフローは、図10のフローと同じステップS101、ステップS111およびステップS113を含むとともに、さらに、ステップS121を含む。
【0099】
ステップS101およびステップS121は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。また、ステップS101で取得される画像データと、ステップS121で取得される気象情報は、同時にセンサ送信データ340として受信されてもよい。ステップS101、ステップS111、ステップS113、およびステップS121は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。
【0100】
まず、画像取得部202は、複数のタクシー乗降場30に設置される複数のセンサ装置100から画像データをセンサ送信データ340として受信する(ステップS101)。画像取得部202は、受信したセンサ送信データ340を記憶装置220に記憶する。さらに、画像取得部202はセンサ送信データ340から画像データを取り出して取得する。
【0101】
生成部204は、画像を画像処理装置300に処理させることにより、各乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数を特定する(ステップS111)。生成部204は、タクシー待ち行列の人数を、乗客待機領域32別に待ち行列人数情報250として記憶装置220に記憶する。
【0102】
一方、気象情報取得部206は、複数のタクシー乗降場30に設置される複数のセンサ装置100から気象データをセンサ送信データ340として受信し、気象情報を取得する(ステップS121)。気象情報取得部206は、受信したセンサ送信データ340を記憶装置220に記憶する。気象情報取得部206は、記憶装置220に記憶したセンサ送信データ340から気象データを取り出して取得する。気象情報取得部206は、画像取得部202がステップS101で受信して記憶装置220に記憶したセンサ送信データ340から気象データを取り出して取得してもよい。
【0103】
気象情報取得部206は、取得した気象データを用いて気象情報を生成する。
【0104】
そして、生成部204は、待ち行列人数情報250を参照し、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いるとともに、気象情報をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する(ステップS113)。生成部204は、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いて、各タクシー乗降場30への配車の配分比率を特定する。さらに、生成部204は、気象情報を用いて、気象条件に応じて各タクシー乗降場30の係数を設定する。そして、生成部204は、各タクシー乗降場30への配車の配分比率に設定した係数を掛け合わせ、配車情報260を生成する。生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0105】
生成された配車情報260は、第1実施形態と同様、タクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。
【0106】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200は、気象情報取得部206を有している。気象情報取得部206は、乗客待機領域32を含む領域の気象情報を取得する。生成部204は、気象情報をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、乗客待機領域32毎に、気象情報を用いて配車情報260を生成することができる。これにより本実施形態は、配車を最適化できる。
【0107】
(第3実施形態)
図16は、実施形態に係る配車システム1のシステム構成を概念的に示す図である。本実施形態では、配車情報の生成に、タクシー会社が保有している配車実績情報をさらに用いる構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同様である。また、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾のない範囲で組み合わせてもよい。
【0108】
<システム概要>
以下、図16を用いて実施形態に係る配車システム1について説明する。本実施形態の配車システム1は、図11の配車システム1の構成に加え、さらに、外部サーバ装置400を備えている。ただし、配車システム1は、図3の構成に、さらに外部サーバ装置400を備えた構成であってもよい。外部サーバ装置400は、通信ネットワーク3を介してサーバ200に接続される。ただし、図では、図を簡略化するために、サーバ200、画像処理装置300、外部サーバ装置400、およびセンサ装置100(街路灯10)が同じ通信ネットワーク3に接続されている。サーバ200と外部サーバ装置400とを接続する通信ネットワーク3と、サーバ200と画像処理装置300を接続する通信ネットワーク3と、サーバ200とセンサ装置100とを接続する通信ネットワーク3とは、異なる通信ネットワーク3であるのが好ましい。
【0109】
外部サーバ装置400は、タクシー会社の配車実績情報を記憶する記憶装置420を含む。記憶装置420は、外部サーバ装置400の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置420は、外部サーバ装置400と一体のハードウェアであってもよいし、外部サーバ装置400とは別体のハードウェアであってもよい。
【0110】
さらに、配車システム1において、サーバ200が記憶装置420を含んでいてもよい。言い換えると、サーバ200(情報処理装置200)の機能は外部サーバ装置400に組み込まれてもよい。
【0111】
<機能構成例>
図17は、実施形態に係る情報処理装置200の機能構成例を示す機能ブロック図である。図16のサーバ200は、情報処理装置200の一例である。
情報処理装置(サーバ)200は、図13の情報処理装置200の構成に加え、さらに、実績情報取得部208を備えている。ただし、本実施形態の構成は、図1の第1実施形態および後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0112】
実績情報取得部208は、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する。
生成部204は、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する。
【0113】
実績情報取得部208は、タクシー業者が保有している情報を取得する。タクシー業者が保有している情報とは、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報、一人当たりの料金期待値等の統計データ、および利用客の目的地を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む。
【0114】
実績情報取得部208は、外部サーバ装置400から乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報を取得し、実績情報430として記憶装置220に記憶する。
図18は、実績情報430のデータ構造例を示す図である。実績情報430は、乗客待機領域32毎に、乗客待機領域32を特定する情報、例えば、乗降場IDに、混雑状況を示す混雑度を関連付けて含む。混雑度は、平日、休日、祝祭日、曜日および時間帯に応じて変動するため、実績情報430は、曜日別、かつ時間帯別に混雑度を含む。時間帯は、0時~6時、6時~12時、・・・といった所定時間間隔毎に区切られた期間であってもよいし、早朝(4時~6時)、夜間(22時~3時)、日中(10時~17時)、帰宅時刻(17時~20時)等、特性を有する時間帯をそれぞれ定めた特定の期間であってもよい。また、混雑度は、天気に応じても変動するため、実績情報430は、さらに天候別の混雑度を含んでもよい。
【0115】
混雑度は、例えば、時間当たりのタクシー待ち行列の人数、時間当たりのタクシー待ち行列の人数が閾値を超えた人数、および時間当たりのタクシー待ち行列の人数の閾値に対するパーセンテージのうち少なくとも一つで示すことができる。例えば、閾値が10人の場合、時間当たりのタクシー待ち行列の人数が12人なら、混雑度は120%、時間当たりのタクシー待ち行列の人数が22人なら、混雑度は220%となる。閾値は、乗客待機領域32毎に設定されてよい。
【0116】
あるいは、混雑度は、時間当たりの利用客の人数、時間当たりの利用客の人数が閾値を超えた人数、時間当たりの利用客の人数の閾値に対するパーセンテージ、時間当たりの顧客を乗車させたタクシー20の台数、時間当たりの顧客を乗車させたタクシー20の台数が閾値を超えた台数、および時間当たりの顧客を乗車させたタクシー20の台数の閾値に対するパーセンテージ、のうち少なくとも一つで示してもよい。
【0117】
あるいは、混雑度は、利用客がタクシー乗降場30に並んでからタクシー乗車までに要した時間の平均値で示されてもよい。これらの混雑度は、サーバ200の撮像手段によって生成する画像を処理することにより生成されたものであってもよい。
【0118】
生成部204は、これらの実績情報430をさらに用いて配車情報260を生成する。例えば、混雑度が閾値以上の場合、タクシー20の配分比率を増加(例えば、係数1.2を掛ける等)させる。係数は、混雑度に応じて設定されてよい。混雑度が大きい程、係数も大きく設定されてよい。あるいは、混雑度が小さい程、係数も小さく(例えば、1より小さい係数)設定されてもよい。
【0119】
あるいは、実績情報430として一人当たりの料金期待値の統計データを用いる場合、生成部204は、さらに、複数のタクシー乗降場30の料金期待値の割合に応じて、タクシー20の配分比率を設定してもよい。例えば、生成部204は、複数のタクシー乗降場30の乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数の割合と、複数のタクシー乗降場30の料金期待値の割合とをそれぞれ乗じて複数のタクシー乗降場30の乗客待機領域32への配車の配分比率を算出してもよい。
【0120】
具体的には、例えば、図9の例の3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32における料金期待値の割合が1.2:1:0.8だった場合について説明する。生成部204は、3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数の割合5:0:12に上記の料金期待値の割合をそれぞれ乗じて、3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32への配車の配分比率を6:0:9.6とする。
【0121】
さらなる他の実施形態において、生成部204は、複数のタクシー乗降場30の乗客待機領域32におけるタクシー待ち行列の人数の割合は考慮せず、複数のタクシー乗降場30の料金期待値の割合に応じて、複数のタクシー乗降場30の乗客待機領域32への配車の配分比率を特定してもよい。この場合、生成部204は、上記の3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32における料金期待値の割合1.2:1:0.8に基づいて、3つのタクシー乗降場30の乗客待機領域32への配車の配分比率を1.2:1:0.8とする。配車可能なタクシーが10台の場合、生成部204は、配車可能なタクシーを4台:3台:3台に分配する。
【0122】
<動作例>
図19は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図19のフローは、図15のフローと同じステップS101、ステップS111、ステップS121、およびステップS113を含むとともに、さらに、ステップS131を含む。
【0123】
ステップS101、ステップS121、およびステップS131は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。また、ステップS101で取得される画像データと、ステップS121で取得される気象情報は、同時にセンサ送信データ340として受信されてもよい。ステップS101、ステップS111、ステップS113、ステップS121、ステップS131は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。ステップS131も配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行されてもよい。
【0124】
ステップS101~ステップS121は図15と同じであるので説明は省略する。
【0125】
まず、実績情報取得部208は、外部サーバ装置400から、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況を含む実績情報を取得する。実績情報取得部208は、取得した実績情報を実績情報430として記憶装置220に記憶する。この処理は、事前に行われていてもよいし、都度行われてもよい。実績情報取得部208は、現在の曜日および時間帯に対応する混雑度を実績情報430から読み出して取得する(ステップS131)。
【0126】
そして、生成部204は、待ち行列人数情報250を参照し、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いるとともに、気象情報40をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する(ステップS113)。生成部204は、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いて、各タクシー乗降場30への配車の配分比率を特定する。さらに、生成部204は、気象情報を用いて、気象条件に応じて各タクシー乗降場30の係数を設定する。さらに、生成部204は、曜日および時間帯に対応する各タクシー乗降場30の乗客待機領域32の混雑度に応じて、各タクシー乗降場30の係数をさらに設定する。生成部204は、2つの係数を各タクシー乗降場30への配車の配分比率に掛け合わせ、配車情報260を生成する。生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0127】
生成された配車情報260は、第1実施形態と同様、タクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。
【0128】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200は、実績情報取得部208を有している。実績情報取得部208は、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する。生成部204は、乗客待機領域32毎の過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、タクシー20の配車情報260を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、乗客待機領域32別に、曜日別、時間帯別に、実績データを考慮して、配車情報260を生成できるので、各タクシー乗降場30の実情にあった配車を行うことができる。このように本実施形態は、配車を最適化できる。
【0129】
(第4実施形態)
図20は、実施形態に係る情報処理装置200の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態は、タクシー利用者の属性に応じたコンテンツを当該利用者に提供する構成を有する点で、上記実施形態と相違する。情報処理装置(サーバ)200は、図1の第1実施形態の情報処理装置200の構成に加え、さらに、人物特定部210と、出力処理部212とを備えている。ただし、本実施形態の情報処理装置200の構成は、図1の第1実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。また、本実施形態の配車システム1は、図16の第3実施形態と同じ構成を有する。ただし、本実施形態の配車システム1の構成は、第3実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0130】
<システム概要>
以下、図16を用いて本実施形態に係る配車システム1について説明する。第3実施形態では、外部サーバ装置400は、タクシー会社の配車実績情報を記憶する記憶装置420を含んでいた。本実施形態では、外部サーバ装置400は、広告等のコンテンツデータを記憶する記憶装置420を含む。コンテンツデータは、例えば、動画データを含む。ただし、コンテンツデータは動画データに限定されず、静止画像データであってもよいし、ウェブサイトページであってもよいし、音声データであってもよく、特に限定されない。
【0131】
<機能構成例>
以下、図20を用いて実施形態に係る情報処理装置200について説明する。図16のサーバ200は、情報処理装置200の一例である。
人物特定部210は、画像を処理することにより、各乗客待機領域32のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する。
出力処理部212は、特定された人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる。
【0132】
人物特定部210は、画像取得部202が取得した画像を画像処理装置300に処理させることにより、タクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する。タクシー待ち行列の先頭の人物の属性は、例えば、性別、年齢層、および種別(会社員、学生、主婦、乳児、幼児等)の少なくともいずれか一つを含む。あるいは、人物特定部210は、後述する他の実施形態で説明するように、画像を画像処理装置300に処理させることにより、先頭の人物と関連付けられる後続の人物(例えば、家族、同僚、仲間等、先頭の人物と一緒に乗車する人物)を特定し、特定された後続の人物の属性をさらに特定してもよい。
【0133】
そして、出力処理部212は、特定された人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる。
【0134】
図21は、コンテンツ情報440のデータ構造例を示す図である。コンテンツ情報440は、コンテンツを識別するためにコンテンツに割り当てられた識別情報(以後、コンテンツIDと呼ぶ)に、対応する属性(性別、年齢層、種別)別にコンテンツデータを示す情報(この例では、ウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator))を関連付けて含んでいる。コンテンツが動画データ、静止画像データ、および音声データの場合、コンテンツ情報440は、コンテンツデータを示す情報として、動画データの格納場所を示す情報(ディスク名、フォルダ名、およびディレクトリ名等のうち少なくともいずれか一つとファイル名を示す情報(あるいは、格納場所とファイル名を示すパス))を含んでもよい。
【0135】
さらに、コンテンツに対応する属性は、複数の属性の組み合わせであってもよい。例えば、属性の組み合わせとは、性別は男性、かつ、年齢層は20代~30代等であってもよい。あるいは、コンテンツに対応する属性に優先順位が設定されていてもよい。例えば、あるコンテンツの年齢層の優先順位は、20代~30代、40代~50代、60代~70代、80歳以上の順に設定されていてもよい。
【0136】
コンテンツ情報440は、図21の例では、コンテンツIDに対応する属性が関連付けられているが、他の例では、属性に対応するコンテンツIDが関連付けられてもよい。コンテンツ情報440は、属性毎に、対応する複数のコンテンツのコンテンツIDを優先順位とともに関連付けてもよい。
【0137】
出力処理部212は、コンテンツ情報440を参照し、人物の属性に対応するコンテンツを示す情報を取得する。人物の属性に対応する複数のコンテンツが存在する場合、出力処理部212は、コンテンツの優先順位が高いコンテンツを選択してコンテンツを示す情報を取得してもよい。
【0138】
さらに、コンテンツは、曜日、時間帯、天気等に応じて選択されてもよい。
【0139】
出力手段は、例えば、当該人物が居るタクシー乗降場30に設置されている街路灯10(センサ装置100)のディスプレイ112およびスピーカ110、ならびに、当該人物が乗車するタクシー20の車両搭載装置50のディスプレイ58およびスピーカ66のうちの少なくとも一つである。
【0140】
図22は、車両搭載装置50の論理的に構成例を示す機能ブロック図である。車両搭載装置50は、制御部52と、記憶部54と、操作受付部56と、ディスプレイ58と、通信部60と、GPS受信部62と、マイクロフォン64と、スピーカ66と、を含む。
【0141】
制御部52は、車両搭載装置50の操作受付部56、ディスプレイ58、通信部60、GPS受信部62、マイクロフォン64、およびスピーカ66を制御する。記憶部54は、RAM、およびROM等で実現される記憶装置である。例えば、ROMは、制御部52が車両搭載装置50の各ユニットを制御するためのプログラムモジュールや各種データを記憶している。RAMは、制御部52がプログラムモジュールを実行する際に読み出して動作させるため作業領域や送受信するデータを一時的に記憶する領域を有する。
【0142】
操作受付部56は、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤル、タッチパッド、タッチパネルなどの操作部の操作を受け付ける。ディスプレイ58は、LED(Light Emitting Diode)表示器や、液晶ディスプレイ、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどを含む。
【0143】
通信部60は、アンテナ61を介した無線通信により、他の装置と通信する。本実施形態では、通信部60は、通信ネットワーク3上のサーバ200と通信する。GPS受信部62は、アンテナ63を介して位置情報を受信する。
【0144】
出力処理部212は、街路灯10のディスプレイ112またはスピーカ110を出力手段とする場合、先頭の人物が居る乗客待機領域32のタクシー乗降場30に設置されている街路灯10を特定する。そして出力処理部212は、特定した街路灯10のセンサ装置100にコンテンツを示す情報、例えば、ウェブサイトのURLを送信する。あるいは、出力処理部212は、コンテンツを示す情報、例えば、動画データの格納場所に基づいて、コンテンツを取得し、取得したコンテンツを特定した街路灯10のセンサ装置100に送信する。センサ装置100では、通信部108がサーバ200から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて、ディスプレイ112またはスピーカ110からコンテンツを出力させる。
【0145】
出力処理部212は、車両搭載装置50のディスプレイ58またはスピーカ66を出力手段とする場合、各タクシー20の位置情報を用いて先頭の人物が乗車するタクシー20を特定する。出力処理部212は、各タクシー20の車両搭載装置50のGPS受信部62が取得した位置情報を車両搭載装置50から受信する。出力処理部212は、受信した位置情報が、タクシー乗降場30の乗車位置の情報に最も近い位置を示すタクシー20を先頭の人物が乗車するタクシー20と特定する。そして、出力処理部212は特定したタクシー20の車両搭載装置50にコンテンツを示す情報、例えば、ウェブサイトのURLを送信する。あるいは、出力処理部212は、コンテンツを示す情報、例えば、動画データの格納場所に基づいて、コンテンツを取得し、取得したコンテンツを特定したタクシー20の車両搭載装置50に送信する。
【0146】
<動作例>
図23は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図23のフローは、図2のフローのステップS101の後、実行される。
【0147】
まず、人物特定部210は、画像を処理することにより、タクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する(ステップS141)。人物特定部210は、ステップS101で取得した画像を画像処理装置300に処理させることにより、タクシー待ち行列の先頭の人物を特定するとともに、当該人物の属性を特定する。
【0148】
そして、出力処理部212は、特定された人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる(ステップS143)。出力処理部212は、ステップS141で特定された先頭の人物の属性に対応するコンテンツを特定する。そして、出力処理部212は、特定したコンテンツを出力手段に出力させる。一例として、出力処理部212は、街路灯10のディスプレイ112に特定したコンテンツを表示させる。他の例として、出力処理部212は、先頭の人物が乗車するタクシー20を特定し、当該タクシー20の車両搭載装置50のディスプレイ58に特定したコンテンツを表示させる。
【0149】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200は、人物特定部210と出力処理部212とを有する。人物特定部210は、画像を処理することにより、タクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する。出力処理部212は、特定された人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに配車システム1は乗客待機領域32内の人40の属性に応じたコンテンツを効果的に提供できる。
【0150】
(第5実施形態)
図24は、実施形態に係る配車システム1のシステム構成を概念的に示す図である。本実施形態は、乗客待ちのタクシーの台数をさらに用いて配車情報260を生成する構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同様である。
【0151】
<システム概要>
以下、図24を用いて実施形態に係る配車システム1について説明する。図24の配車システム1は、図11の配車システム1と同じ構成を有するとともに、撮像手段からタクシー待機領域34を含む画像を取得する点で図11の配車システム1と相違する。
撮像手段の一例は、街路灯10のセンサ装置100に含まれる撮像部104である。撮像手段の他の例としては、図3のカメラ5である。また、さらなる他の例としては、撮像手段は、街路灯10のセンサ装置100に含まれる撮像部104とは別の撮像部、あるいは、図3のカメラ5とは別に設けられたカメラ5であってもよい。
【0152】
<機能構成例>
本実施形態のサーバ200は、図1の情報処理装置200と同じ構成を有するので、図1を用いて説明する。ただし、本実施形態のサーバ200は、第1実施形態以外の他の実施形態の情報処理装置200の構成を有していてもよい。つまり、本実施形態の構成は、第1実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0153】
画像取得部202は、乗客待ちのタクシー20が待機するタクシー待機領域34を含む画像を取得する。
生成部204は、タクシー待機領域34を含む画像を処理することにより、複数の乗客待機領域32に対するタクシー20の配車情報260を生成する。
【0154】
画像取得部202は、各タクシー乗降場30のタクシー待機領域34を含む画像をそれぞれ取得する。当該画像データを取得するタイミングは、乗客待機領域32を含む画像を取得するタイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0155】
生成部204は、各タクシー乗降場30のタクシー待機領域34を含む画像を画像処理装置300に処理させる。画像処理装置300は、画像を処理することにより、画像内のタクシー待機領域34を特定するとともに、タクシー待機領域34内で乗客待ちのタクシー20の領域を特定する。そして、画像処理装置300は、当該タクシー20の領域をカウントしてタクシー待機領域34内の乗客待ちのタクシー20の台数を特定する。特定されたタクシー20の台数は、サーバ200に送信される。
【0156】
生成部204は、画像処理装置300から取得した各タクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数を、時刻情報と乗降場IDに関連付けて記憶装置220に記憶する。なお、台数を特定するタイミングは、上記した配車処理のターンアラウンドタイム間隔毎であるのが好ましい。
【0157】
乗客待ちのタクシー20の台数は、ある時刻の画像のみを用いて特定されてもよい。あるいは、乗客待ちのタクシー20の台数は、配車処理のターンアラウンドタイム間の複数時刻における複数の画像を用いて特定される、時刻毎の台数の、配車処理のターンアラウンドタイム間の平均値や最大値等であってもよい。
【0158】
生成部204は、上記実施形態と同様に、待ち行列人数情報250を参照し、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いて、タクシー20の配車情報を生成する。一例として、生成部204は、配車可能なタクシー20の台数を、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数の比率に合わせて分配する。
【0159】
そして、生成部204は、さらに、分配されたタクシー20の配車台数から当該タクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数を減算して当該タクシー乗降場30に配車すべきタクシー20の台数を算出する。生成部204は、生成したタクシー20の配車情報260を記憶装置220に記憶する。ただし、分配されたタクシー20の配車台数から減算する台数は、当該タクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数から所定台数を減算した台数を用いてもよい。タクシー乗降場30によっては、利用者が多いために、乗客待ちのタクシー20も常時複数台待機している場合もあるため、所定台数は、タクシー乗降場30毎に異なる値が設定されてよい。
【0160】
<動作例>
図25は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図25のフローは、図10のフローと同じステップS101、ステップS111およびステップS113を含むとともに、さらに、ステップS151とステップS153を含む。
【0161】
ステップS101、およびステップS151は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。また、ステップS101で取得される画像データと、ステップS151で取得される画像データは、同時にセンサ送信データ340として受信されてもよい。ステップS101、ステップS111、ステップS113、ステップS151、ステップS153は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。ステップS153も配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行されてもよい。
【0162】
ステップS101~ステップS111は図10と同じであるので説明は省略する。
【0163】
まず、画像取得部202は、各タクシー乗降場30のタクシー待機領域34を含む画像をそれぞれ取得する(ステップS151)。そして、生成部204は、各タクシー乗降場30のタクシー待機領域34を含む画像を画像処理装置300に処理させることにより、各タクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数を特定する(ステップS153)。
【0164】
そして、生成部204は、ステップS101で特定された複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数と、ステップS153で特定された複数のタクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数を用いて、タクシー20の配車情報260を生成する(ステップS113)。
【0165】
一例として、生成部204は、配車可能なタクシー20の台数を、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数の比率に合わせて分配する。さらに、生成部204は、分配されたタクシー20の配車台数から当該タクシー乗降場30の乗客待ちのタクシー20の台数を減算して当該タクシー乗降場30に配車すべきタクシー20の台数を算出する。生成部204は、算出された台数を用いて配車情報260を生成する。そして、生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0166】
生成された配車情報260は、第1実施形態と同様、タクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。
【0167】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200の画像取得部202は、乗客待ちのタクシー20が待機するタクシー待機領域34を含む画像を取得する。生成部204は、タクシー待機領域34を含む画像を処理することにより、複数の乗客待機領域32に対するタクシー20の配車情報260を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、乗客待ちのタクシーの台数をさらに用いて配車情報260を生成することができるので、配車を最適化できる。
【0168】
(第6実施形態)
図26は、実施形態に係る情報処理装置200の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態は、タクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出すると、当該装備に応じてタクシー20の配車情報260を生成する構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同様である。情報処理装置(サーバ)200は、図1の第1実施形態の情報処理装置200の構成に加え、さらに、検出部214を備えている。ただし、本実施形態の情報処理装置200の構成は、図1の第1実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。また、本実施形態の配車システム1は、図11の第2実施形態と同じ構成を有する。ただし、本実施形態の配車システム1の構成は、第2実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0169】
<機能構成例>
検出部214は、画像を処理することにより、各乗客待機領域32のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する。
生成部204は、人物用の特定の装備が検出された場合、検出された人物用の特定の装備に応じて、タクシー20の配車情報260を生成する。
【0170】
人物用の特定の装備とは、例えば、車椅子、杖、ベビーカー、スーツケース、スキー板、スノーボード、サーフボード、所定のサイズ以上の荷物などである。
【0171】
検出部214は、画像を画像処理装置300に処理させることにより、人物用の特定の装備を検出する。
【0172】
生成部204は、検出部214により人物用の特定の装備が検出されると、検出された人物用の特定の装備に対応するタクシー20を、配車可能なタクシー20の中から選択する。そして、生成部204は、配車情報260に選択されたタクシー20の情報(例えば、タクシー20の識別情報)を含める。例えば、生成部204は、検出部214に人物用の特定の装備が検出された乗客待機領域32に配車すべきタクシー20として選択されたタクシー20の識別情報を配車情報260に含めて生成する。
【0173】
また、人物用の特定の装備が車椅子の場合、生成部204は、車椅子対応の車両のタクシー20を選択して対応するタクシー乗降場30に配車する。タクシー20の車両に関する情報は、予め取得して車両情報として記憶装置220に記憶しておいてもよいし、図18の第3実施形態の配車システム1のタクシー会社の外部サーバ装置400に問合せてもよい。
【0174】
人物用の特定の装備が杖の場合、生成部204は、乗り降りがし易い形の車両のタクシー20を選択する。人物用の特定の装備がベビーカーの場合、生成部204は、トランクのサイズがベビーカーを収容可能な車両を選択する。あるいは、人物用の特定の装備がベビーカーの場合、生成部204は、チャイルドシート装備の車両を選択する。人物用の特定の装備が、スーツケース、スノーボード、および所定のサイズ以上の荷物のいずれかの場合、トランクのサイズが当該装備を収容可能な車両を選択する。人物用の特定の装備が、スキー板およびサーフボードの場合、それぞれスキー板およびサーフボードのキャリアを装備している車両を選択する。
【0175】
<動作例>
図27は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図27のフローは、図10のフローと同じステップS101、ステップS111およびステップS113を含むとともに、さらに、ステップS161を含む。
【0176】
ステップS101は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。ステップS101、ステップS111、ステップS113、ステップS161は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。ステップS161も配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行されてもよい。
【0177】
ステップS101~ステップS111は図10と同じであるので説明は省略する。
【0178】
まず、検出部214は、画像を画像処理装置300に処理させることにより、タクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する(ステップS161)。そして、生成部204は、ステップS101で特定された複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数を用いてタクシー20の配車情報260を生成するとともに、人物用の特定の装備が検出された場合、検出された人物用の特定の装備に応じて選択されたタクシー20に関する情報を含む配車情報260を生成する(ステップS113)。
【0179】
一例として、生成部204は、配車可能なタクシー20の台数を、複数のタクシー乗降場30のタクシー待ち行列の人数の比率に合わせて分配する。さらに、生成部204は、ステップS161で人物用の特定の装備が検出された場合、検出された人物用の特定の装備に対応する車両を、配車可能なタクシー20の中から選択する。
【0180】
生成部204は、検出部214に人物用の特定の装備が検出された乗客待機領域32に対して、配車すべきタクシー20として選択されたタクシー20の識別情報を、配車情報260に含めて生成する。生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0181】
生成された配車情報260は、第1実施形態と同様、タクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。
【0182】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200は、検出部214をさらに有している。検出部214は、画像を処理することにより、タクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する。生成部204は、人物用の特定の装備が検出された場合、検出された人物用の特定の装備に応じて、タクシー20の配車情報260を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、タクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出すると、当該装備に応じてタクシー20の配車情報260を生成することができる。例えば、車椅子が検出されると、車椅子に対応しているタクシー20を当該乗客待機領域32に配車することができる。このように、本実施形態は配車を最適化できる。
【0183】
(第7実施形態)
図28は、実施形態に係る配車システム1のシステム構成を概念的に示す図である。本実施形態は、タクシー乗降場30周辺のバス停留所70のバス待ち行列の人数をさらに用いて配車情報260を生成する構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同様である。本実施形態の情報処理装置200は、図1の第1実施形態と同じ構成を有する。ただし、本実施形態の情報処理装置200の構成は、第1実施形態以外の他の実施形態の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
<システム概要>
以下、図28を用いて実施形態に係る配車システム1について説明する。図28の配車システム1は、図24の第5実施形態の配車システム1と同じ構成を有するとともに、バス停留所70でバス待ちの人が存在するバス停留所領域72を撮影した画像を取得する構成を有する点で図24の配車システム1と相違する。ただし、本実施形態の配車システム1は、第5実施形態以外の他の実施形態の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0184】
バス停留所70には、第3のカメラ5cが設置されている。第3のカメラ5cは、バス停留所70でバスを待つ人40が存在するバス停留所領域72を撮影範囲に含む。第3のカメラ5cは、例えば、ネットワークカメラであり、通信ネットワーク3を介して情報処理装置200に接続される。
【0185】
第3のカメラ5cで生成された画像は、第3のカメラ5cを特定可能な情報(第3のカメラ5cの識別情報、例えば、センサID)と、撮影日時を示す情報とに関連付けられて情報処理装置200(または画像処理装置300)に送信される。情報処理装置200における、第3のカメラ5cの画像データの取得方法や記憶方法は、上記実施形態で説明した図3のカメラ5の画像データと同様である。
【0186】
<機能構成例>
以下、図1を用いて実施形態に係るサーバ200の機能構成例について説明する。上記したように、サーバ200は図1の情報処理装置200の一例である。
画像取得部202は、乗客待機領域32周辺のバス停留所領域72を撮影した画像を取得する。
生成部204は、当該画像を処理することにより、複数の乗客待機領域32に対するタクシー20の配車情報260を生成する。
【0187】
画像取得部202は、第3のカメラ5cから画像を取得する。
生成部204は、画像取得部202が取得した画像を画像処理装置300に処理させる。画像処理装置300は、画像を処理することにより、画像内のバス停留所領域72を特定するとともに、バス停留所領域72内に存在する人40の領域を特定する。そして、画像処理装置300は、当該人40の少なくとも一部の領域(例えば、頭部領域等)をカウントしてバス停留所領域72内の人数を特定する。特定された人数はサーバ200に送信される。
【0188】
生成部204は、画像処理装置300から取得したバス停留所領域72内の人数をさらに用いて配車情報260を生成する。例えば、バス停留所領域72の人数が多い場合、タクシー20利用に切り替える人40が発生することが想定できる。そこで、生成部204はバス停留所領域72の人数が閾値を超えている場合、バス停留所領域72周辺の乗客待機領域32に対するタクシー20の配車台数を増加させる。一例として、生成部204が生成した配車情報260が示す配分比率を増加(例えば、1より大きい係数を掛ける等)させる。係数は、バス停留所領域72の人数に応じて設定されてよい。バス停留所領域72の人数が多い程、係数を大きくしてよい。
【0189】
さらに、情報処理装置200は、乗客待機領域32周辺のバスのバス会社が保有するバスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得部(不図示)をさらに備えてもよい。
生成部204は、当該バス停留所70の運行スケジュールを用いて配車情報260を生成してもよい。例えば、生成部204は、バスが発車した直後のバス停留所領域72の人数に応じて配車情報260が示す当該バス停留所領域72周辺の乗客待機領域32に対する配分比率を増加させる。特に、次のバスの到着時刻までの期間が閾値以上の場合、生成部204は、当該バス停留所領域72周辺の乗客待機領域32に対する配分比率を増加させる。つまり、バスが発車した直後や、次のバスの到着時刻までの時間が長い場合(例えば、20分等)、バス利用からタクシー20利用に切り替える顧客がいる可能性が高いため、配分比率を増加させる。
【0190】
<動作例>
図29は、実施形態に係るサーバ200の動作例を示すフローチャートである。図29のフローは、図10のフローと同じステップS101、ステップS111およびステップS113を含むとともに、さらに、ステップS171およびステップS173を含む。
【0191】
ステップS101およびステップS171は、定期的、所定時刻、あるいは、随時実行される。ステップS101、ステップS111、ステップS113、ステップS171、ステップS173は、互いに非同期に実行されてよい。例えば、ステップS111とステップS113は、配車処理のターンアラウンドタイム間隔で実行される。ステップS171とステップS173は、バスの運行スケジュールに基づくタイミングで実行されるのが好ましい。バスの運行スケジュールに基づくタイミングは、例えば、バスの発車直後、次のバスの到着までに時間が閾値以上の期間内などを含む。
【0192】
ステップS101~ステップS111は図10と同じであるので説明は省略する。
【0193】
まず、画像取得部202は、乗客待機領域32周辺のバス停留所領域72を撮像した画像を第3のカメラ5cから取得する(ステップS171)。そして、生成部204は、ステップS171で取得した画像を画像処理装置300に処理させることにより、各バス停留所領域72におけるバス待ち行列の人数を特定する(ステップS173)。生成部204は、ステップS111で特定されたタクシー待ち行列の人数と、ステップS173で特定されたバス待ち行列の人数とを用いて配車情報260を生成する(ステップS113)。
【0194】
一例として、生成部204は、ステップS111で特定されたタクシー待ち行列の人数と、ステップS173で特定されたバス待ち行列の人数を合計する。つまり、生成部204は、バス利用からタクシー利用に切り替える顧客の人数をタクシー待ち行列の人数に加算する。生成部204は、配車可能なタクシー20の台数を、複数のタクシー乗降場30の合計の人数の比率に合わせて分配する。生成部204は、ステップS173で特定されたバス待ち行列の人数に、所定の係数を掛けて、合算に用いてもよい。バス待ち行列の人40の一部がタクシー20利用に切り替える可能性があると想定した場合、この係数は1より小さい値である。
【0195】
ステップS173で特定されたバス待ち行列の人数は、バスが発車してからの経過時間、および次のバスが到着するまでの時間に応じて増減させた値を用いて、ステップS111で特定されたタクシー待ち行列の人数と合算してもよい。バスが発車してからの経過時間が短い程、あるいは、次のバスが到着するまでの時間が長い程、バス利用からタクシー利用に切り替える顧客が増加する可能性が高い。逆にバスが発車してからの経過時間が長い程、あるいは、次のバスが到着するまでの時間が短い程、バス利用からタクシー利用に切り替える顧客は減少する可能性が高い。そのため、生成部204は、バスが発車してからの経過時間が長い程、あるいは、次のバスが到着するまでの時間が短い程、合算に用いるバス待ち行列の人数に、より小さい係数を掛ける。そして、生成部204は、生成した配車情報260を記憶装置220に記憶する。
【0196】
生成された配車情報260は、第1実施形態と同様、タクシー会社の端末のディスプレイに表示させることができる。
【0197】
以上説明したように、本実施形態の配車システム1において、情報処理装置(サーバ)200の生成部204は、タクシー乗降場30(乗客待機領域32)周辺のバス停留所70(バス停留所領域72)のバス待ち行列の人数をさらに用いて配車情報260を生成する。生成部204は、バス停留所領域72に多くの人40がいる場合や、バスが発車した直後または次のバスが到着するまでの時間が長い場合等に、乗客待機領域32のタクシー待ち行列の人数に、バス停留所領域72のバス待ち行列の人数を合算した人数を用いて配車情報260を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、乗客待機領域32周辺のバス停留所領域72に存在する人40がタクシー20利用に切り替えるケースを想定してタクシー20の配車情報260を生成することができる。これにより、乗客待機領域32周辺のバス停留所70でバスを待っていた人40たちがタクシー20利用に切り替えて乗客待機領域32に移動してきた場合であっても、人数増加に対応した配車を実現できる。
【0198】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(他の実施形態1)
図30は、他の実施形態1の情報処理装置200の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。この実施形態の情報処理装置200は、図20の第4実施形態の情報処理装置200の構成のうち、画像取得部202と、人物特定部210と、出力処理部212とを備えている。つまり、図30のサーバ200は、タクシー利用者の属性に応じたコンテンツを当該利用者に提供する構成の最小構成例である。
この構成は、上記した他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
この構成によれば、情報処理装置200は、乗客待機領域内でタクシー待ち行列の人の属性に応じたコンテンツを効果的に提供できる。
【0199】
(他の実施形態2)
他の実施形態2では、サーバ200は、乗客待機領域32のタクシー待ち行列の人40のグループを特定する構成を有してもよい。例えば、画像取得部202が取得した乗客待機領域32の画像を処理することにより、生成部204は、乗客待機領域32のタクシー待ち行列の人40のグループを特定する。生成部204は、例えば、家族、同僚、仲間等、タクシー20に同乗する人物を同じグループであると特定する。
【0200】
生成部204が、当該人40は同じグループであると特定する条件は、様々考えられるが、以下に例示される。以下は複数を組み合わせてもよい。
(1)画像処理により、少なくとも2人以上の人40同士の距離が閾値以下であることを検出
(2)画像処理により、少なくとも2人以上の人40の口元の動きを検出することで同士が会話をしていることを検出
(3)画像処理により、少なくとも2人以上の人40同士の身体が接触していることを検出(一例として、手をつないでいる)
(4)画像処理により、少なくとも2人以上の人40の間で、物品が受け渡しされたことを検出
【0201】
同じグループと特定された人40は、タクシー20に同乗する可能性が高いため、生成部204が配車情報260を生成する際に使用するタクシー待ち行列の人数を減らす。つまり、生成部204は、同じグループと特定された人40の人数から1を引いた人数を、タクシー待ち行列の人数から減算して、配車情報260の生成に用いる。
【0202】
あるいは、同じグループと特定された人40の人数が閾値以上(例えば、5人以上)の場合、生成部204は、当該人数が乗車可能な車両を選択し、当該車両のタクシー20を示す情報を含む配車情報260を生成する。あるいは、同じグループと特定された人40の人数が閾値以上の場合、生成部204は、当該グループには、配車可能なタクシー20が乗車可能な人数でグループを分割した台数のタクシー20を配分するように配車情報260を生成する。
【0203】
(他の実施形態3)
情報処理装置200は、画像取得部202が取得した画像を処理することで、乗客待機領域32別、曜日別、時間帯別にタクシー待ちの時間(タクシー乗降場30に並んでからタクシー20に乗車するまでの時間)を示す情報を生成し蓄積し、第3実施形態の実績情報430の混雑度を更新する更新部(不図示)をさらに有してもよい。
【0204】
(他の実施形態4)
情報処理装置200は、乗客待機領域32近辺の地図情報をセンサ装置100のディスプレイ112に表示させる表示処理部(不図示)をさらに備えてもよい。表示処理部は、配車可能なタクシー20の位置情報を取得し、地図情報に、乗客待機領域32近辺の地図情報にタクシー20の位置を示す画像を重畳表示させる。さらに、表示処理部は、定期的に取得した配車可能なタクシー20の位置情報を用いて、地図上のタクシー20の位置を示す画像の位置を更新して表示させる。
【0205】
さらに、表示処理部は、当該タクシー20の到着予定時刻、および到着するまでにかかる時間の少なくとも一方を示す画像を当該タクシー20の位置を示す画像と関連付けて重畳表示させてもよい。例えば、表示処理部は、当該タクシー20の位置を示す画像に吹き出し画像を関連付けて当該吹き出し画像の中に到着予定時刻等を示す情報を含めてもよい。
【0206】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0207】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者(例えば、タクシー、バス、移動手段の利用者)に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0208】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、
を備える情報処理装置。
2. 1.に記載の情報処理装置において、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報を取得する気象情報取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
3. 2.に記載の情報処理装置において、
前記気象情報取得手段は、前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、情報処理装置。
4. 3.に記載の情報処理装置において、
前記センサおよび前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、情報処理装置。
5. 2.から4.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記気象情報取得手段は、外部サーバから気象の予測情報を取得する、情報処理装置。
6. 1.から5.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する実績情報取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
7. 6.に記載の情報処理装置において、
前記実績情報取得手段は、タクシー業者が保有している情報を取得する、情報処理装置。
8. 1.から7.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する人物特定手段と、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる出力処理手段と、を備える情報処理装置。
9. 1.から8.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記画像取得手段は、乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記生成手段は、前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
10. 1.から9.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する検出手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
11. 1.から10.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記画像取得手段は、前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
前記生成手段は、当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
12. 1.から11.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理装置。
【0209】
13. サーバと、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられている複数のセンサ装置と、を備え、
前記複数のセンサ装置は、前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む撮像手段をそれぞれ有し、
前記サーバは、
前記複数の乗客待機領域の撮像手段から画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成手段と、を有する、
配車システム。
14. 13.に記載の配車システムにおいて、
前記サーバは、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報を取得する気象情報取得手段をさらに備え、
前記サーバにおいて、
前記生成手段は、各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、配車システム。
15. 14.に記載の配車システムにおいて、
前記サーバにおいて、
前記気象情報取得手段は、前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、配車システム。
16. 15.に記載の配車システムにおいて、
前記センサ装置および前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、配車システム。
17. 14.から16.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバにおいて、
前記気象情報取得手段は、外部サーバから気象の予測情報を取得する、配車システム。
18. 13.から17.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバは、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する実績情報取得手段をさらに備え、
前記サーバにおいて、
前記生成手段は、前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、配車システム。
19. 18.に記載の配車システムにおいて、
前記サーバにおいて、
前記実績情報取得手段は、タクシー業者が保有している情報を取得する、配車システム。
20. 13.から19.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバは、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する人物特定手段と、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる出力処理手段と、を備える配車システム。
21. 13.から20.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバにおいて、
前記画像取得手段は、乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記生成手段は、前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、配車システム。
22. 13.から21.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバは、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する検出手段をさらに備え、
前記サーバにおいて、
前記生成手段は、前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、配車システム。
23. 13.から22.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバにおいて、
前記画像取得手段は、前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
前記生成手段は、当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、配車システム。
24. 13.から23.のいずれか1つに記載の配車システムにおいて、
前記サーバは、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得手段をさらに備え、
前記サーバにおいて、
前記生成手段は、前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、配車システム。
【0210】
25. 1以上のコンピュータが、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得し、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、
情報処理方法。
26. 25.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報をさらに取得し、
各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
27. 26.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、情報処理方法。
28. 27.に記載の情報処理方法において、
前記センサおよび前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、情報処理方法。
29. 26.から28.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
外部サーバから気象の予測情報を取得する、情報処理方法。
30. 25.から29.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報をさらに取得し、
前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
31. 30.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
タクシー業者が保有している情報を取得する、情報処理方法。
32. 25.から30.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定し、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる、情報処理方法。
33. 25.から32.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
34. 25.から33.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出し、
前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
35. 25.から34.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
36. 25.から35.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールをさらに取得し、
前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、情報処理方法。
【0211】
37. コンピュータに、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得処理と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成処理と、
を実行させるためのプログラム。
38. 37.に記載のプログラムにおいて、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報を取得する気象情報取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、プログラム。
39. 38.に記載のプログラムにおいて、
前記気象情報取得処理は、前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、プログラム。
40. 39.に記載のプログラムにおいて、
前記センサおよび前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、プログラム。
41. 38.から40.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記気象情報取得処理は、外部サーバから気象の予測情報を取得する、プログラム。
42. 37.から41.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する実績情報取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、プログラム。
43. 42.に記載のプログラムにおいて、
前記実績情報取得処理は、タクシー業者が保有している情報を取得する、プログラム。
44. 37.から43.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する人物特定処理と、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる出力処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
45. 37.から44.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記画像取得処理は、乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記生成処理は、前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、プログラム。
46. 37.から45.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する検出処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、プログラム。
47. 37.から46.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記画像取得処理は、前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
前記生成処理は、当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、プログラム。
48. 37.から47.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、プログラム。
【0212】
49. コンピュータに、
タクシー待ちの人が存在する複数の乗客待機領域別に設けられていて前記複数の乗客待機領域を撮影範囲に含む複数の撮像手段から画像を取得する画像取得処理と、
前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する生成処理と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
50. 49.に記載の記録媒体において、
前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域を含む領域の気象情報を取得する気象情報取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、各前記乗客待機領域の前記気象情報をさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
51. 50.に記載の記録媒体において、
前記気象情報取得処理は、前記複数の乗客待機領域について、各前記乗客待機領域に設置されたセンサが生成したデータを用いて前記気象情報を生成することにより取得する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
52. 51.に記載の記録媒体において、
前記センサおよび前記撮像手段は、同一の支持部材によって支持されている、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
53. 50.から52.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記気象情報取得処理は、外部サーバから気象の予測情報を取得する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
54. 49.から53.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記乗客待機領域毎の過去の混雑状況の実績情報を取得する実績情報取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記乗客待機領域毎の前記過去の混雑状況の実績情報をさらに用いて、前記タクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
55. 54.に記載の記録媒体において、
前記実績情報取得処理は、タクシー業者が保有している情報を取得する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
56. 49.から55.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列の先頭の人物の属性を特定する人物特定処理と、
特定された前記人物の属性を用いて特定されたコンテンツを出力手段に出力させる出力処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
57. 49.から56.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記画像取得処理は、乗客待ちのタクシーが待機するタクシー待機領域を含む画像を取得し、
前記生成処理は、前記タクシー待機領域を含む前記画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
58. 49.から57.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記画像を処理することにより、各前記乗客待機領域のタクシー待ち行列内に人物用の特定の装備を検出する検出処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記人物用の特定の装備が検出された場合、検出された前記人物用の特定の装備に応じて、前記タクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
59. 49.から58.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記画像取得処理は、前記乗客待機領域周辺のバスの停留所領域を撮影した画像を取得し、
前記生成処理は、当該画像を処理することにより、前記複数の乗客待機領域に対するタクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
60. 49.から59.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記乗客待機領域周辺のバスのバス会社が保有する前記バスの運行スケジュールを取得する運行スケジュール取得処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、前記運行スケジュールをさらに用いて、前記複数の乗客待機領域に対する前記タクシーの配車情報を生成する、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0213】
1 配車システム
3 通信ネットワーク
5 カメラ
5a 第1のカメラ
5b 第2のカメラ
5c 第3のカメラ
10、10a、10b 街路灯
20 タクシー
30 タクシー乗降場
30a 第1のタクシー乗降場
30b 第2のタクシー乗降場
32、32a、32b 乗客待機領域
34 タクシー待機領域
40 人
50 車両搭載装置
52 制御部
54 記憶部
56 操作受付部
58 ディスプレイ
60 通信部
61 アンテナ
62 GPS受信部
63 アンテナ
64 マイクロフォン
66 スピーカ
70 バス停留所
72 バス停留所領域
100 センサ装置
102 光源
104 撮像部
106 センサ群
108 通信部
110 スピーカ
112 ディスプレイ
114 支柱
116 制御部
200 情報処理装置、サーバ
202 画像取得部
204 生成部
206 気象情報取得部
208 実績情報取得部
210 人物特定部
212 出力処理部
214 検出部
220 記憶装置
230 乗降場情報
240 センサ情報
250 待ち行列人数情報
260 配車情報
300 画像処理装置
320 記憶装置
330 センサ取得情報
340 センサ送信データ
400 外部サーバ装置
420 記憶装置
430 実績情報
440 コンテンツ情報
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース
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