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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078754
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   H05B 6/12 20060101AFI20240604BHJP
   F24C 3/02 20210101ALI20240604BHJP
   F24C 15/14 20060101ALI20240604BHJP
   F24C 1/02 20210101ALI20240604BHJP
【FI】
H05B6/12 317
F24C3/02 P
F24C15/14 G
F24C1/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191277
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大介
(72)【発明者】
【氏名】榊原 隆文
(72)【発明者】
【氏名】若杉 裕司
(72)【発明者】
【氏名】杉本 喜輝
【テーマコード(参考)】
3K151
【Fターム(参考)】
3K151AA25
3K151AA27
3K151BA74
3K151BA83
3K151BA84
(57)【要約】
【課題】排液口の付近から鉛直上方に飛散した液体を遮蔽することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する加熱調理器は、調理器本体と、調理器本体の上部に設けられる天板と、天板に設けられ、上方に載置された被調理物を加熱する加熱部と、電力が供給されることにより駆動される電装部品と、調理器本体に設けられ、電装部品を冷却可能な冷却ユニットと、を備える。冷却ユニットは、電装部品を内部に保持する冷却風通路と、冷却風通路に空気の流れを発生させることが可能なファンと、ファンの駆動に伴って冷却風通路の外部から内部に空気を吸い込むための吸気口と、ファンの駆動に伴って冷却風通路の内部から外部に空気を排出するための排気口と、冷却風通路の内部に浸入した液体を冷却風通路の外部に排出するための排液口と、冷却風通路の内部において、排液口の鉛直上方に配置された板部材と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理器本体と、
前記調理器本体の上部に設けられる天板と、
前記天板に設けられ、上方に載置された被調理物を加熱する加熱部と、
電力が供給されることにより駆動される電装部品と、
前記調理器本体に設けられ、前記電装部品を冷却可能な冷却ユニットと、を備えており、
前記冷却ユニットは、
前記電装部品を内部に保持する冷却風通路と、
前記冷却風通路に空気の流れを発生させることが可能なファンと、
前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の外部から内部に空気を吸い込むための吸気口と、
前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の内部から外部に空気を排出するための排気口と、
前記冷却風通路の内部に浸入した液体を前記冷却風通路の外部に排出するための排液口と、
前記冷却風通路の内部において、前記排液口の鉛直上方に配置された板部材と、を備える、加熱調理器。
【請求項2】
前記板部材は、前記ファンを駆動した時の空気の流れ方向に沿って広がっている、請求項1の加熱調理器。
【請求項3】
前記冷却ユニットは、前記冷却風通路の内部に浸入した前記液体を溜めることが可能な液溜め部を備えており、
前記排液口は、前記液溜め部に溜められた前記液体を排出するように、前記液溜め部に設けられている、請求項1の加熱調理器。
【請求項4】
前記吸気口および前記排気口の少なくとも一方は、前記天板の上側の空間に向けて開口しており、
鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材は、前記吸気口および前記排気口の前記少なくとも一方に対してオフセットされている、請求項1の加熱調理器。
【請求項5】
鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材の上流側の縁部は、前記排液口の上流側の縁部に対して上流側にオフセットされている、請求項1の加熱調理器。
【請求項6】
鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材の下流側の縁部は、前記排液口の下流側の縁部に対して下流側にオフセットされている、請求項1の加熱調理器。
【請求項7】
前記板部材の下流側の縁部は、前記冷却風通路の壁面から離反している、請求項1の加熱調理器。
【請求項8】
前記排液口は、前記電装部品よりも下流側に配置されている、請求項1の加熱調理器。
【請求項9】
前記板部材の上流側の縁部は、前記電装部品よりも下流側において、前記冷却風通路の底壁に接続している、請求項8の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、調理器本体と、前記調理器本体の上部に設けられる天板と、前記天板に設けられ、上方に載置された被調理物を加熱する加熱部と、電力が供給されることにより駆動される電装部品と、前記調理器本体に設けられ、前記電装部品を冷却可能な冷却ユニットと、を備える加熱調理器が開示されている。前記冷却ユニットは、前記電装部品を内部に保持する冷却風通路と、前記冷却風通路に空気の流れを発生させることが可能なファンと、前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の外部から内部に空気を吸い込むための吸気口と、前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の内部から外部に空気を排出するための排気口と、前記冷却風通路の内部に浸入した液体を前記冷却風通路の外部に排出するための排液口と、前記冷却風通路の内部において、鉛直方向に関して前記排液口と重ならない位置に配置された板部材と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-73452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、冷却風通路に浸入した液体は排液口の付近に集められる。この場合、その後に落下してくる液体によって、排液口の付近に集められた液体が上方に向かって飛散するおそれがある。特許文献1では、排液口の付近に板部材が設けられているが、当該板部材は、鉛直方向に関して前記排液口と重ならない位置にある。このため、板部材は、排液口の付近から鉛直上方に飛散した液体を遮蔽することができない。本明細書では、排液口の付近から鉛直上方に飛散した液体を遮蔽することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本技術の第1の態様では、加熱調理器は、調理器本体と、前記調理器本体の上部に設けられる天板と、前記天板に設けられ、上方に載置された被調理物を加熱する加熱部と、電力が供給されることにより駆動される電装部品と、前記調理器本体に設けられ、前記電装部品を冷却可能な冷却ユニットと、を備える。前記冷却ユニットは、前記電装部品を内部に保持する冷却風通路と、前記冷却風通路に空気の流れを発生させることが可能なファンと、前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の外部から内部に空気を吸い込むための吸気口と、前記ファンの駆動に伴って前記冷却風通路の内部から外部に空気を排出するための排気口と、前記冷却風通路の内部に浸入した液体を前記冷却風通路の外部に排出するための排液口と、前記冷却風通路の内部において、前記排液口の鉛直上方に配置された板部材と、を備える。
【0006】
上記の構成によれば、冷却風通路の内部において、排液口の鉛直上方に板部材が配置されている。排液口の付近に集められた液体が上方に向かって飛散する場合であっても、板部材によって、当該液体を遮蔽することができる。これにより、飛散した液体が電装部品等に付着することを抑制できるので、電装部品が劣化することを抑制できる。
【0007】
本技術の第2の態様では、上記第1の態様において、前記板部材は、前記ファンを駆動した時の空気の流れ方向に沿って広がっていてもよい。
【0008】
排液口は、冷却風通路の内部と外部を連通させている。このため、排液口を介して、冷却風通路に空気が流入したり、冷却風通路から空気が流出したりすることがある。このことから、排液口の付近では、空気の流れが乱れる可能性がある。空気の流れが乱れると、冷却風通路における圧力損失が増加して、冷却風通路を流れる空気の流量が低減されるおそれがある。上記の構成によれば、排液口の鉛直上方に配置される板部材が、空気の流れ方向に沿って広がっている。板部材によって、排液口の付近における空気の流れが整流される。これにより、排液口の付近における空気の乱れを抑制できるので、冷却風通路における圧力損失を低減できる。従って、ファンの回転数を増加させることなく、冷却風通路を流れる空気の流量を増加することができる。
【0009】
本技術の第3の態様では、上記第1または第2の態様において、前記冷却ユニットは、前記冷却風通路の内部に浸入した前記液体を溜めることが可能な液溜め部を備えてもよい。前記排液口は、前記液溜め部に溜められた前記液体を排出するように、前記液溜め部に設けられてもよい。
【0010】
短期間に比較的大量の液体が冷却風通路に浸入すると、排液口に集められた液体が排液口から即座に排出されないので、排液口に集められた液体が、意図しない箇所(例えば、電装部品が設けられている箇所)に流れていくおそれがある。上記の構成によれば、排液口に集められた液体が排液口から即座に排出されない場合であっても、液溜め部によって、当該液体を排液口の付近に溜めることができる。これにより、排液口に集められた液体が意図しない箇所に流れていくことを抑制できる。
【0011】
本技術の第4の態様では、上記第1から第3の態様の何れか一つにおいて、前記吸気口および前記排気口の少なくとも一方は、前記天板の上側の空間に向けて開口してもよい。鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材は、前記吸気口および前記排気口の前記少なくとも一方に対してオフセットされていてもよい。
【0012】
上記の構成では、天板の上にこぼれた液体が、天板を伝って吸気口および排気口の少なくとも一方へと流入し得る。吸気口および排気口の少なくとも一方に流入した液体は、重力に従って鉛直下方に落下する。このため、鉛直方向に沿って見た時に、板部材と吸気口および排気口の少なくとも一方が重なり合っていると、吸気口および排気口の少なくとも一方に流入した液体が、板部材の上面に溜まるおそれがある。上記の構成によれば、鉛直方向に沿って見た時に、板部材は、吸気口および排気口の少なくとも一方に対してオフセットされている。このため、吸気口および排気口の少なくとも一方に流入した液体が、板部材の上面に溜まることを抑制できる。
【0013】
本技術の第5の態様では、上記第1から第4の態様の何れか一つにおいて、鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材の上流側の縁部は、前記排液口の上流側の縁部に対して上流側にオフセットされていてもよい。
【0014】
板部材の上流側の縁部が、排液口の上流側の縁部に対して下流側にオフセットされていると、排液口の付近から飛散した液体を板部材によって十分に遮蔽できないおそれがある。上記の構成によれば、板部材の上流側の縁部が、排液口の上流側の縁部に対して上流側にオフセットされている。このため、排液口の付近から飛散した液体を板部材によって十分に遮蔽できる。
【0015】
本技術の第6の態様では、上記第1から第5の態様の何れか一つにおいて、鉛直方向に沿って見た時に、前記板部材の下流側の縁部は、前記排液口の下流側の縁部に対して下流側にオフセットされていてもよい。
【0016】
板部材の下流側の縁部が、排液口の下流側の縁部に対して上流側にオフセットされていると、排液口の付近から飛散した液体を板部材によって十分に遮蔽できないおそれがある。上記の構成によれば、板部材の下流側の縁部が、排液口の下流側の縁部に対して下流側にオフセットされている。このため、排液口の付近から飛散した液体を板部材によって十分に遮蔽できる。
【0017】
本技術の第7の態様では、上記第1から第6の態様の何れか一つにおいて、前記板部材の下流側の縁部は、前記冷却風通路の壁面から離反していてもよい。
【0018】
板部材の下流側の縁部が冷却風通路の壁面(通路壁面とも呼ぶ。)に接続していると、板部材と通路壁面の接続部分において、空気が下流側から上流側に向けて押し返されてしまう。結果として、冷却風通路における圧力損失が過大になってしまう。上記の構成によれば、板部材の下流側の縁部が通路壁面から離反しているので、空気が下流側から上流側に向けて押し返されることが抑制される。すなわち、空気が上流側から下流側に向けて円滑に流れる。従って、冷却風通路における圧力損失を低減できる。
【0019】
本技術の第8の態様では、上記第1から第7の態様の何れか一つにおいて、前記排液口は、前記電装部品よりも下流側に配置されてもよい。
【0020】
冷却風通路には、加熱部によって加熱された高温の液体(例えば、調理器具からこぼれた煮汁)が浸入することがある。このため、排液口の付近では、排液口に集められた高温の液体から、水蒸気や湯気が生じ得る。仮に排液口が電装部品よりも上流側に配置されていると、排液口の付近で生じた水蒸気や湯気が、ファンの駆動によって下流側に送られて、電装部品に付着するおそれがある。水蒸気や湯気が電装部品に付着すると、例えば電装部品に錆びが生じるなどして、電装部品が劣化するおそれがある。上記の構成によれば、排液口が、電装部品よりも下流側に配置されている。このため、排液口の付近で生じた水蒸気や湯気は、ファンの駆動によって下流側に送られて、電装部品を通過することなく、排気口から排出される。これにより、排液口の付近で生じた水蒸気や湯気が電装部品に付着することを抑制できるので、電装部品が劣化することを抑制できる。
【0021】
本技術の第9の態様では、上記第8の態様において、前記板部材の上流側の縁部は、前記電装部品よりも下流側において、前記冷却風通路の底壁に接続していてもよい。
【0022】
上記の構成によれば、板部材によって、冷却風通路の底壁を伝って上流側へと流れる液体を堰き止めることができる。これにより、当該液体が電装部品に向かって流れることを抑制できる。従って、当該液体が電装部品に付着することを抑制できるので、電装部品が劣化することを抑制できる。
【0023】
なお、本明細書でいう「被調理物」は、鍋等の調理器具を意味することもあれば、調理の対象となる食材そのものを意味することもある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施例に係る加熱調理システム2を前方左方上方から見た図である。
図2】実施例に係る加熱調理器6を分解し、前方右方上方から見た図である。
図3】実施例に係る基板冷却ユニット76を分解し、前方右方上方から見た図である。
図4】実施例に係る基板冷却ユニット76を、左右方向に直交する平面に沿って切断し、右方から見た図である。
図5】実施例に係る基板冷却ユニット76を下方から見た図である。
図6】実施例に係る排気ダクト90を、上下方向に直交する平面に沿って切断し、前方左方上方から見た図である。
図7】実施例に係る排気ダクト90を、上下方向に直交する平面に沿って切断し、上方から見た図である。
図8】実施例に係るコイル冷却ユニット78を前方左方上方から見た図である。
図9】実施例に係るコイル冷却ユニット78を、排液口174および開口部170を通過する平面に沿って切断し、後方右方から見た図である。
図10】実施例に係るコイル冷却ユニット78を上方から見た図である。
図11】実施例に係る加熱調理システム2が動作する様子を概略的に示す図である。
図12】変形例に係る基板冷却ユニット76を、左右方向に直交する平面に沿って切断し、右方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(実施例;加熱調理システム2)
図1に示す加熱調理システム2は、換気装置4と加熱調理器6を備える。換気装置4は、いわゆるレンジフードである。換気装置4は、加熱調理器6の上方に配置される。換気装置4は、シロッコファン(図示せず)を備えており、加熱調理器6で発生した油煙等を吸い込んで屋外に排出する。加熱調理器6は、システムキッチン(図示せず)に組み込んで使用される、ビルトイン型の調理器である。図面では、システムキッチンに組み込まれた状態の加熱調理器6を基準として、前後上下左右方向を定める。なお、ここでいう上下方向は、具体的には鉛直方向に沿った上下方向を示す。
【0026】
加熱調理器6は、調理器本体8と、天板10と、ガスコンロ12と、第1IH(Induction Heating)コンロ14と、第2IHコンロ16と、コンロ操作部18と、グリル庫20と、グリル操作部22と、を備える。
【0027】
図2に示すように、調理器本体8は、ハウジング24と、露出部26と、複数の貫通孔28と、天板ベース30と、を備える。ハウジング24は、上方が開口した箱状に形成されている。露出部26は、ハウジング24の前部に設けられる。露出部26は、システムキッチン(図示せず)の前面に露出する。複数の貫通孔28は、ハウジング24において、露出部26の上部に設けられる。複数の貫通孔28は、ハウジング24を前後方向に貫通している。複数の貫通孔28は、システムキッチンの前面には露出しないが、システムキッチンと露出部26との間の隙間等を通じて、システムキッチンの前側の空間に連通している。天板ベース30は、ハウジング24の上縁部から水平方向に広がっている。
【0028】
天板10は、システムキッチンのワークトップ(図示せず)に露出する。天板10は、ガラスプレート32と、フレーム34と、排気口カバー36を備えている。ガラスプレート32には、例えば結晶化ガラスが用いられる。フレーム34は、ガラスプレート32と排気口カバー36を保持するとともに、ねじ等によって天板ベース30に固定されている。天板10は、フレーム34と天板ベース30との固定を解除することにより、調理器本体8から取り外すことができる。
【0029】
ガスコンロ12と、第1IHコンロ14と、第2IHコンロ16は、天板10に設けられている。ガスコンロ12は、天板10の中央部分から見て、右側に配置されている。第1IHコンロ14は、天板10の中央部分から見て、前方左側に配置されている。第2IHコンロ16は、天板10の中央部分から見て、後方左側に配置されている。
【0030】
ガスコンロ12は、五徳38と、コンロバーナ40と、温度センサ42と、ガス供給路44と、イグナイタ(図示せず)を備える。五徳38には、被調理物を載置することができる。コンロバーナ40には、ガス供給路44を介して燃料ガスが供給される。コンロバーナ40への燃料ガスの供給は、図示しない電磁弁によって、許容される状態と禁止される状態との間で切り換えられる。コンロバーナ40への燃料ガスの供給が許容されている状態でイグナイタを動作させると、燃料ガスの燃焼が開始される。すなわち、ガスコンロ12が点火される。ガスコンロ12は、燃料ガスを燃焼させた際に発生する燃焼ガスによって、五徳38の上に載置された被調理物を加熱することができる。温度センサ42は、五徳38の上に載置された被調理物の温度を検出する。コンロバーナ40への燃料ガスの供給が禁止されると、燃料ガスの燃焼は終了する。すなわち、ガスコンロ12が消火される。
【0031】
第1IHコンロ14は、第1載置部46と、第1コイルベース48と、第1IHコイル50と、温度センサ(図示せず)を備える。第1載置部46には、磁場を透過可能な材料(例えば、結晶化ガラス)が用いられる。本実施例では、ガラスプレート32の一部が第1載置部46として機能する。図面では、ガラスプレート32のうち、第1載置部46として機能する部分を円形で示す。第1コイルベース48は、第1IHコイル50を保持している。第1コイルベース48および第1IHコイル50は、第1載置部46の直下に配置される。第1IHコイル50は、高周波電流が供給されることにより、高周波磁界を発生させる。第1IHコンロ14は、この高周波磁界によって、第1載置部46に載置された被調理物を誘導加熱することができる。温度センサは、第1載置部46の上に載置された被調理物の温度を、天板10を介して検出する。なお図2以外の図面では、簡略化のため、第1IHコイル50の図示を省略する。
【0032】
第2IHコンロ16は、第2載置部52と、第2コイルベース54と、第2IHコイル56と、温度センサ(図示せず)を備える。第2IHコンロ16は、第1IHコンロ14と略同様に構成されている。このため、第2IHコンロ16に係る説明は省略する。また、図2以外の図面では、簡略化のため、第2IHコイル56の図示を省略する。
【0033】
グリル庫20は、ハウジング24に収容されている。グリル庫20は、露出部26に設けられたグリル扉58を介して、開閉することができる。グリル庫20は、被調理物を収容することができる。図示しないが、グリル庫20は、グリル庫20に収容した被調理物を加熱するガスバーナ(グリルバーナとも呼ぶ。)を備える。グリル庫20は、グリル庫20内で発生した油煙等を排出するためのグリルダクト60を備える。グリルダクト60の後方上部には、グリル排気口62が設けられている。グリル排気口62は、排気口カバー36を介して天板10の上側の空間に向けて開口している。
【0034】
図1に示すように、コンロ操作部18は、露出部26において、グリル扉58の左側に設けられる。コンロ操作部18は、加熱調理器6の電源スイッチ64と、3つの加熱量操作部66a、66b、66cと、パネル操作部68と、を備える。加熱量操作部66aでは、ガスコンロ12の点火および消火を行うとともに、ガスコンロ12の加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部66bでは、第1IHコンロ14の点火および消火を行うとともに、第1IHコンロ14の加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部66cでは、第2IHコンロ16の点火および消火を行うとともに、第2IHコンロ16の加熱量の調整を行うことができる。また、パネル操作部68には、ディスプレイおよび多数のスイッチが配置されている。パネル操作部68では、ガスコンロ12、第1IHコンロ14、第2IHコンロ16に係る種々の操作(例えば、自動調理に係る設定操作)を行うことができる。パネル操作部68は、図2に示すように調理器本体8の内部に格納することができる。
【0035】
図1に示すグリル操作部22は、露出部26において、グリル扉58の右側に設けられる。グリル操作部22は、加熱量操作部70と、パネル操作部72を備える。加熱量操作部70では、グリルバーナ(図示せず)の点火および消火を行うとともに、グリルバーナの加熱量の調整を行うことができる。パネル操作部72には、ディスプレイおよび多数のスイッチが配置されている。パネル操作部72では、グリル庫20に係る種々の操作を行うことができる。パネル操作部72は、パネル操作部68と同様に、調理器本体8の内部に格納することができる。
【0036】
図2に示すように、加熱調理器6は、基板冷却ユニット76と、コイル冷却ユニット78を備える。
【0037】
(基板冷却ユニット76)
基板冷却ユニット76は、基板冷却ケース86を備える。基板冷却ケース86は、ハウジング24に収容されており、グリル庫20の左側に配置される。基板冷却ケース86は、ねじ等によって、ハウジング24に固定される。基板冷却ケース86は、ねじ等による固定を解除することにより、ハウジング24から取り外すことができる。これにより、基板冷却ユニット76は、調理器本体8に対して着脱可能となっている。
【0038】
図3に示すように、基板冷却ケース86は、ケース本体88と排気ダクト90を備える。ケース本体88は、上側ケース部材92と下側ケース部材94を備える。排気ダクト90は、左側ダクト部材96と右側ダクト部材98を備える。上側ケース部材92と、下側ケース部材94と、左側ダクト部材96と、右側ダクト部材98は、互いに別個に形成される。本実施例では、上側ケース部材92と下側ケース部材94は、図示しないボルトおよびナットによって互いに結合される。左側ダクト部材96と右側ダクト部材98は、スナップフィットによって互いに結合される。ケース本体88と排気ダクト90は、スナップフィットによって互いに結合される。なお、上側ケース部材92と下側ケース部材94、左側ダクト部材96と右側ダクト部材9、および/または、ケース本体88と排気ダクト90は、ねじ等によって互いに結合されていてもよい。
【0039】
ケース本体88の内部には、電源基板100と、第1インバータ基板102と、第2インバータ基板104が収容されている。電源基板100は、商用電源等の外部電源(図示せず)と、加熱調理器6の各電装部品(例えば、第1インバータ基板102や第2インバータ基板104)との間を電気的に接続する。電源基板100は、例えば、変圧回路や整流回路を備える。電源基板100は、商用電源等の外部電源から供給される電力を調整して、加熱調理器6の各電装部品に供給することができる。また、第1インバータ基板102は、第1IHコイル50(図2参照)に電気的に接続する。第2インバータ基板104は、第2IHコイル56(図2参照)に電気的に接続する。第1インバータ基板102および第2インバータ基板104は、例えば、スイッチング回路を備える。第1インバータ基板102および第2インバータ基板104は、それぞれ、第1IHコイル50および第2IHコイル56に高周波電流を供給することができる。また、第1インバータ基板102が備えるヒートシンク102aは、第1インバータ基板102の後端近傍に配置されている。第2インバータ基板104が備えるヒートシンク104aは、第2インバータ基板104の後端近傍に配置されている。図示しないが、ケース本体88の後部には、各基板に接続されるワイヤハーネスを通過させるための貫通孔が設けられている。ただし、貫通孔とワイヤハーネスとの間は、図示しないシール部材(例えば、スポンジ)によって封止される。
【0040】
図4に示すように、ケース本体88の下部には、フード部106が設けられている。フード部106は、前方に向けて開口した開口部108を備える。また、ケース本体88の後部には、排気ダクト90を接続するための接続口110が設けられている。接続口110は、後方に向けて開口している。また、排気ダクト90は、ダクト本体112と排気口114を備える。ダクト本体112は、前方から後方に向かうにつれて、下方から上方に向かうように湾曲している。排気口114は、ダクト本体112の後方上部に形成されている。排気口114は、上方に向けて開口している。排気口114は、排気口カバー36(図1参照)を介して天板10(図1参照)の上側の空間に連通している。
【0041】
(基板冷却ユニット76の冷却構造)
図5に示すように、基板冷却ユニット76は、基板冷却ファン116を備える。基板冷却ファン116は、ケース本体88の下部に取り付けられている。基板冷却ファン116は、フード部106に隣接して配置される。基板冷却ファン116は、ファン吸気口118とファン送風口120を備える。ファン吸気口118は、下方に向けて開口している。ファン吸気口118は、ハウジング24(図1参照)の底壁に形成された吸気孔(図示せず)を介して、調理器本体8の下側の空間に連通している。また、ファン送風口120は、後方に向けて開口しているとともに、フード部106の開口部108に位置合わせされている。ファン送風口120は、開口部108を介して基板冷却ケース86の内部に連通している。
【0042】
基板冷却ファン116は、例えば、加熱調理器6の電源がオンになると駆動され、加熱調理器6の電源がオフになると停止される。図4に示すように、基板冷却ファン116が駆動されると、空気が、調理器本体8(図1参照)の下側の空間から、吸気孔(図示せず)を介して、ファン吸気口118へと吸い込まれる。そして、ファン送風口120から後方に向けて、空気が送り出される。ファン送風口120から送り出された空気は、開口部108を介して、ケース本体88の内部に流入する。これにより、ケース本体88の内部の空気が、接続口110に向けて押し出されて、排気ダクト90へと流入する。排気ダクト90に流入した空気は、排気口114から排気ダクト90の外部へと排出される。
【0043】
このように、基板冷却ファン116が駆動されると、基板冷却ケース86の内部空間に空気の流れが発生する。基板冷却ユニット76は、この空気の流れを利用して、各基板で発生する熱を排気口114から排出することができる。本実施例では、基板冷却ファン116を駆動した時に基板冷却ケース86の内部空間に発生する空気の流れを「基板冷却風A1」とも呼ぶ。また、基板冷却ケース86の内部空間を「基板冷却風通路P1」とも呼ぶ。図4では、矢印図形を用いて、基板冷却風A1を概略的に図示している。本実施例では、基板冷却風A1の流れ方向における上流側および下流側のそれぞれを、単に「上流側」および「下流側」と呼ぶことがある。
【0044】
(基板冷却ユニット76の排液構造)
排気ダクト90は、液溜め凹部122と、排液口124と、板部材126と、返しリブ128をさらに備える。液溜め凹部122は、ダクト本体112の底壁112aを下方に陥凹させて形成される。液溜め凹部122は、ダクト本体112の中腹部分に配置されている。排液口124は、液溜め凹部122の最下部に設けられている。
【0045】
図6に示すように、液溜め凹部122は、前側傾斜面130と、後側傾斜面132と、左側傾斜面134と、右側傾斜面136を備える。排液口124は、前側傾斜面130と、後側傾斜面132と、左側傾斜面134と、右側傾斜面136のそれぞれの下側の縁部によって規定されている。前側傾斜面130と、後側傾斜面132と、左側傾斜面134と、右側傾斜面136のそれぞれは、排液口124から離れるにつれて、上方に向かうように傾斜している。液体がダクト本体112に浸入すると、当該液体は、液溜め凹部122に集められる。液溜め凹部122では、当該液体は、前側傾斜面130、後側傾斜面132、左側傾斜面134、および右側傾斜面136に沿って、排液口124へと導かれる。これにより、当該液体は、ダクト本体112に残存することなく、排液口124から基板冷却風通路P1の外部に排出される。なお、排液口124の下方には、ハウジング24(図1参照)の底壁(図示せず)が広がっている。排液口124から排出された液体は、ハウジング24の底壁に落下し、ハウジング24の内部に蓄積される。ハウジング24の内部に蓄積された液体は、例えば加熱調理器6のメンテナンス時に除去される。
【0046】
板部材126は、左側板部材138と右側板部材140を備える。左側板部材138は、左側ダクト部材96の一部であり、ダクト本体112の左壁112bに接続している。右側板部材140は、右側ダクト部材98の一部であり、ダクト本体112の右壁112cに接続している。板部材126は、排液口124の上方に配置される。板部材126は、基板冷却風A1(図4参照)の流れ方向に沿って広がっている。また、板部材126の前側(上流側)の縁部126fは、ダクト本体112の壁面から離反している。板部材126の後側(下流側)の縁部126rは、ダクト本体112の壁面から離反している。板部材126は、基板冷却風A1の流れを整流する整流板ともいえるし、排液口124の付近から飛散した液体を遮蔽する遮蔽板ともいえる。
【0047】
図7に示すように、上方から見た時、排液口124および板部材126の全体は、排気口114に対して前側(上流側)にオフセットされている。上方から見た時、板部材126の前側(上流側)の縁部126fは、排液口124の前側(上流側)の縁部124fに対して前側(上流側)にオフセットされている。上方から見た時、板部材126の後側(下流側)の縁部126rは、排液口124の後側(下流側)の縁部124rに対して後側(下流側)にオフセットされている。
【0048】
図4に示す返しリブ128は、ダクト本体112の上壁112dにおいて、左右方向に沿って設けられている。返しリブ128は、ダクト本体112の上壁112dに略直交している。返しリブ128は、排気口114からダクト本体112に浸入した液体がダクト本体112の上壁112dを伝ってケース本体88に流入することを抑制する。返しリブ128の先端部128aは、排気口114に対して前側(上流側)にオフセットされている。返しリブ128の先端部128aは、板部材126の後側(下流側)の縁部126rに対して後側(下流側)にオフセットされている。
【0049】
(基板冷却ユニット76における各部の位置関係)
基板冷却ファン116は、電源基板100(図3参照)、第1インバータ基板102(図3参照)、および第2インバータ基板104よりも上流側に配置されている。液溜め凹部122、排液口124、および板部材126は、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104よりも下流側に配置されている。また、基板冷却ファン116は、排液口124よりも下方に配置されている。
【0050】
(コイル冷却ユニット78)
図2に示すように、コイル冷却ユニット78は、コイル冷却ケース142とコイル冷却ファン144を備える。コイル冷却ケース142は、第1コイルベース48および第2コイルベース54を介して第1IHコイル50および第2IHコイル56を支持している。コイル冷却ファン144は、コイル冷却ケース142に取り付けられている。
【0051】
コイル冷却ケース142は、ハウジング24に収容されており、基板冷却ユニット76の上方であって、天板10の直下に配置される。コイル冷却ケース142は、ねじ等によって、ハウジング24に固定される。コイル冷却ケース142は、ねじ等による固定を解除することにより、ハウジング24から取り外すことができる。これにより、コイル冷却ユニット78は、調理器本体8に対して着脱可能となっている。
【0052】
図8に示すように、コイル冷却ケース142は、ケース本体146と、ファンカバー148と、排気補助部材150と、ケース吸気口152と、ケース排気口154を備える。コイル冷却ファン144は、ケース本体146の前方下部に取り付けられている。ファンカバー148は、コイル冷却ファン144を覆うように、ケース本体146の前方下部に取り付けられている。排気補助部材150は、ケース本体146の後方上部に取り付けられている。ケース吸気口152は、ケース本体146とファンカバー148の間に規定されており、コイル冷却ケース142の前部に配置されている。ケース吸気口152は、前方に向けて開口している。ケース吸気口152は、複数の貫通孔28(図1参照)を介して、調理器本体8の前側の空間に連通している。また、ケース排気口154は、ケース本体146と排気補助部材150の間に規定されており、ケース本体146の後部に配置されている。ケース排気口154は、上方に向けて開口している。ケース排気口154は、排気口カバー36(図1参照)を介して天板10(図1参照)の上側の空間に連通している。
【0053】
ケース本体146の側壁146aには、図示しないワイヤハーネスを通過させるための切り欠き部156が設けられている。ただし、切り欠き部156とワイヤハーネスとの間は、図示しないシール部材(例えば、スポンジ)によって封止される。また、ケース本体146の側壁146aの上端部と、天板10(図1参照)との間は、図示しないシール部材(例えば、パッキン)によって封止される。
【0054】
ケース本体146は、複数のコイル支持部158を備える。複数のコイル支持部158は、第1コイルベース48を支持する3つのコイル支持部158aと、第2コイルベース54を支持する3つのコイル支持部158bを含む。
【0055】
図9に示すように、複数のコイル支持部158のそれぞれは、スリーブ160と、ガイドピン162と、圧縮ばね164を備える。スリーブ160は、ケース本体146と一体に形成されている。スリーブ160は、ケース本体146の底壁146bから上方に向かって突出している。ガイドピン162は、第1コイルベース48(または第2コイルベース54)に固定されている。ガイドピン162は、スリーブ160に挿入されている。圧縮ばね164は、スリーブ160の外周面に取り付けられている。圧縮ばね164は、ガイドピン162を、ケース本体146に対して上方に向かって付勢している。複数のコイル支持部158のそれぞれは、圧縮ばね164の付勢力によって、第1コイルベース48(または第2コイルベース54)をケース本体146の底壁146bに対して離間させている。また、複数のコイル支持部158のそれぞれは、圧縮ばね164の付勢力によって、第1コイルベース48(または第2コイルベース54)を天板10に押し付けている。
【0056】
(コイル冷却ユニット78の冷却構造)
コイル冷却ファン144は、ファン吸気口166とファン送風口168を備える。ファン吸気口166は、下方に向けて開口している。ファン吸気口166は、複数の貫通孔28(図1参照)とケース吸気口152を介して、調理器本体8(図1参照)の前側の空間に連通している。ファン送風口168は、後方に向けて開口している。ファン送風口168は、ケース本体146とファンカバー148の間に規定された開口部170に位置合わせされている。ファン送風口168は、開口部170を介して、ケース本体146の内部に連通している。
【0057】
コイル冷却ファン144は、例えば、第1IHコンロ14および第2IHコンロ16の少なくとも一方において加熱が開始されると、駆動される。コイル冷却ファン144は、第1IHコンロ14および第2IHコンロ16の両方において加熱が終了すると、停止される。コイル冷却ファン144が駆動されると、空気が、調理器本体8(図1参照)の前側の空間から、複数の貫通孔28(図1参照)とケース吸気口152を介して、ファン吸気口166へと吸い込まれる。そして、ファン送風口168から後方に向けて、空気が送り出される。ファン送風口168から送り出された空気は、ファンカバー148の上面に沿ってケース本体146の内部に流入する。これにより、ケース本体146の内部の空気がケース排気口154に向けて押し出されて、ケース排気口154からケース本体146の外部へと排出される。ケース本体146の内部の空気は、天板10の上側の空間に向けて排出される。
【0058】
このように、コイル冷却ファン144が駆動されると、コイル冷却ケース142の内部空間に空気の流れが発生する。コイル冷却ユニット78は、この空気の流れを利用して、各コイルで発生する熱をケース排気口154から排出することができる。本実施例では、コイル冷却ファン144を駆動した時にコイル冷却ケース142の内部空間に発生する空気の流れを「コイル冷却風A2」とも呼ぶ。また、コイル冷却ケース142の内部空間を「コイル冷却風通路P2」とも呼ぶ。図9では、矢印図形を用いて、コイル冷却風A2を概略的に図示している。本実施例では、コイル冷却風A2の流れ方向における上流側および下流側のそれぞれを、単に「上流側」および「下流側」と呼ぶことがある。
【0059】
(コイル冷却ユニット78の排液構造)
ケース本体146の後部には、液溜めトレー172と排液口174が設けられる。液溜めトレー172は、トレー本体176と液溜め凹部178を備える。液溜め凹部178は、トレー本体176の底壁176aを下方に陥凹させて形成されている。排液口174は、液溜め凹部178の最下部に配置されている。また、トレー本体176の底壁176aには、液溜め凹部178から離れるにつれて上方に向かうように傾斜した第1傾斜面180が設けられている。液溜め凹部178の底壁178aには、排液口174から離れるにつれて上方に向かうように傾斜した第2傾斜面182が設けられている。例えば、液体がトレー本体176に浸入すると、当該液体は、第1傾斜面180に沿って流れて、液溜め凹部178に導かれる。液溜め凹部178では、当該液体は、第2傾斜面182に沿って流れて、排液口174に導かれる。これにより、当該液体は、トレー本体176に残存することなく、排液口174からコイル冷却風通路P2の外部に排出される。なお、排液口174の下方には、ハウジング24(図1参照)の底壁(図示せず)が広がっている。排液口174から排出された液体は、ハウジング24の底壁に落下し、ハウジング24の内部に蓄積される。ハウジング24の内部に蓄積された液体は、例えば加熱調理器6のメンテナンス時に除去される。
【0060】
排気補助部材150は、ケース排気口154の前側の縁部から下方に向かって延びる補助板184を備える。補助板184は、上方から下方に向かうにつれて前方から後方に傾斜している。補助板184が設けられることにより、コイル冷却風通路P2が、ケース排気口154の直前において下方から上方に向かって延びるように規定される。補助板184は、ケース排気口154から排出されるコイル冷却風A2が、下方から上方に向かって流れることを補助している。
【0061】
(コイル冷却ユニット78における各部の位置関係)
図10に示すように、上方から見た時、排液口174の全体は、ケース排気口154に対して前側(上流側)にオフセットされている。また、上方から見た時に、ケース吸気口152と、コイル冷却風通路P2と、ケース排気口154は、直線L1に沿って並んでいる。直線L1は、上方から見た時のケース吸気口152の中心と、上方から見た時のケース排気口154の中心と、を結ぶ直線である。直線L1は、前後方向と略平行に延びている。ここでいう「直線L1が前後方向と略平行」とは、前後方向に対する直線L1の傾斜角度が10°以下であることを意味する。
【0062】
図9に示すように、コイル冷却ファン144は、第1コイルベース48と第2コイルベース54よりも上流側に配置されている。すなわち、コイル冷却ファン144は、第1IHコイル50(図2参照)と第2IHコイル56(図2参照)よりも上流側に配置されている。また、液溜めトレー172および排液口174は、第1コイルベース48と第2コイルベース54よりも下流側に配置されている。すなわち、液溜めトレー172および排液口174は、第1IHコイル50と第2IHコイル56よりも下流側に配置されている。
【0063】
(コイル冷却ユニット78の吸排気に係る特徴)
図11に示すように、本実施例の加熱調理システム2は、いわゆる壁付け型のシステムキッチン200に組み込まれる。システムキッチン200の後方には壁面202が広がっている。図11の例では、換気装置4および加熱調理器6の電源がオンとなっており、ガスコンロ12による加熱調理が行われている。グリル庫20(図2参照)による加熱調理も行われている。
【0064】
換気装置4は、天板10の上側の空間から空気を吸い込んでいる。ガスコンロ12は、天板10の上側の空間に向けて燃焼ガスを放出している。グリル庫20は、グリル排気口62(図2参照)から天板10の上側の空間に向けて燃焼ガスを放出している。これにより、天板10の上側の空間では下方から上方に向けて空気が流れる。また、この流れに従って、調理器本体8の前側の空間では前方から後方に向けて空気が流れる。本実施例では、加熱調理システム2の動作に伴うこれらの空気の流れを総称して「ドラフトD」とも呼ぶ。図11では、矢印図形を用いて、ドラフトDを概略的に図示している。
【0065】
前述の通り、ケース吸気口152は、調理器本体8の前側の空間に向けて開口している。また、ケース排気口154は、天板10の上側の空間に向けて開口している。このため、コイル冷却ユニット78は、ドラフトDに従って円滑に吸排気を行うことができる。これにより、コイル冷却風A2の風量を増加することができる。特に、図11に示すシステムキッチン200では、壁面202が設けられている分、調理器本体8の前側の空間で生じるドラフトDが増強される。このため、本実施例のコイル冷却ユニット78では、ドラフトDを利用してコイル冷却風A2の風量を増加する効果が、より顕著に発揮される。
【0066】
(変形例)
加熱調理システム2は、換気装置4を備えていなくてもよい。あるいは、加熱調理システム2は、換気装置4の代わりに、別の換気装置(例えば、換気扇)を備えてもよい。
【0067】
加熱調理器6は、システムキッチンに組み込まれることなく使用される、据え置き型の調理器であってもよい。
【0068】
加熱調理器6は、ガスコンロ12の代わりに、IHコンロを備えてもよい。あるいは、加熱調理器6は、第1IHコンロ14および第2IHコンロ16の代わりに、2つのガスコンロを備えてもよい。
【0069】
加熱調理器6は、グリル庫20を備えていなくてもよい。あるいは、加熱調理器6は、グリル庫20の代わりに、別の加熱庫(例えば、オーブン庫、電子レンジ庫)を備えてもよい。
【0070】
加熱調理器6は、電源基板100、第1インバータ基板102、第2インバータ基板104、第1IHコイル50、および第2IHコイル56以外の電装部品(例えば、図示しないLED基板)を冷却するための冷却ユニットを備えてもよい。当該冷却ユニットは、基板冷却ユニット76(またはコイル冷却ユニット78)と略同様の構成を備えてもよい。
【0071】
加熱調理器6は、システムキッチン200とは異なる型のシステムキッチン(例えば、カウンタキッチンやアイランドキッチン)に組み込まれてもよい。
【0072】
基板冷却ユニット76は、調理器本体8に対して着脱不可能であってもよい。例えば、基板冷却ケース86が、ハウジング24に一体化されてもよい。
【0073】
ファン吸気口118の配置・配向は、適宜変更されてもよい。例えば、ファン吸気口118は、調理器本体8の後部に配置されてもよく、後方に向けて開口してもよい。
【0074】
排気口114の配置・配向は、適宜変更されてもよい。例えば、排気口114は、調理器本体8の前部に配置されてもよく、前方に向けて開口してもよい。
【0075】
基板冷却ファン116は、基板冷却風通路P1の内部に配置されてもよい。この場合、基板冷却ファン116は、例えば、排液口124よりも下流側に配置されてもよい。
【0076】
基板冷却ファン116は、基板冷却風通路P1に、基板冷却風A1とは逆向きの空気の流れを発生させてもよい。
【0077】
基板冷却ユニット76は、液溜め凹部122を備えていなくてもよい。この場合、排液口124は、ダクト本体112の底壁112aを貫通させて形成されてもよい。
【0078】
排液口124は、液溜め凹部122の最下部に配置されなくてもよい。例えば、排液口124は、後側傾斜面132の中腹部分に配置されてもよい。また、上方から見た時、排液口124は、排気口114と互いに重なり合っていてもよい。
【0079】
図12に示すように、基板冷却ユニット76は、板部材126の代わりに、板部材226を備えてもよい。板部材226は、前側(上流側)の縁部226fが、ダクト本体112の底壁112aに接続している点において、板部材126とは異なる。板部材226は、ダクト本体112の底壁112aに滑らかに接続している。板部材226は、液溜め凹部122の前側傾斜面130を乗り越えて前側に流れようとする液体を堰き止めることができる。これにより、液体がケース本体88へと浸入することを抑制できる。また、板部材226の後側(下流側)の縁部226rは、板部材126の縁部126rと同位置にある。なお図12では、板部材226以外の構成要素については、実施例と共通の符号を付している。
【0080】
板部材126の配置・形状は、適宜変更されてもよい。例えば、板部材126は、流れ方向に沿って広がっていなくてもよい。上方から見た時、板部材126は、排気口114と互いに重なり合っていてもよい。上方から見た時、板部材126の縁部126fは、排液口124の縁部124fに対して後側(下流側)にオフセットされていてもよい。上方から見た時、板部材126の縁部126rは、排液口124の縁部124rに対して前側(上流側)にオフセットされていてもよい。
【0081】
コイル冷却ユニット78は、調理器本体8に対して着脱不可能であってもよい。例えば、コイル冷却ケース142が、ハウジング24に一体化されてもよい。
【0082】
ケース吸気口152の配置・配向は、適宜変更されてもよい。例えば、ケース吸気口152は、調理器本体8の後部に配置されてもよく、後方に向けて開口してもよい。
【0083】
ケース排気口154の配置・配向は、適宜変更されてもよい。例えば、ケース排気口154は、調理器本体8の前部に配置されてもよく、前方に向けて開口してもよい。
【0084】
コイル冷却ファン144は、例えば、排液口174よりも下流側に配置されてもよい。
【0085】
コイル冷却ファン144は、コイル冷却風通路P2に、コイル冷却風A2とは逆向きの空気の流れを発生させてもよい。
【0086】
コイル冷却ユニット78は、液溜めトレー172を備えていなくてもよい。この場合、排液口174は、ケース本体146の底壁146bを貫通させて形成されてもよい。
【0087】
排液口174は、液溜め凹部178の最下部に配置されなくてもよい。例えば、排液口174は、液溜め凹部178の側壁に配置されてもよい。また、上方から見た時、排液口174は、ケース排気口154と互いに重なり合っていてもよい。
【0088】
コイル冷却風通路P2の形状は、適宜変更されてもよい。例えば、上方から見た時に、コイル冷却風通路P2は曲がりくねった形状を有していてもよい。
【0089】
(対応関係)
1つまたはそれ以上の実施形態において、加熱調理器6は、調理器本体8と、調理器本体8の上部に設けられる天板10と、天板10に設けられ、上方に載置された被調理物を加熱するガスコンロ12、第1IHコンロ14、および第2IHコンロ16(加熱部の例)と、電力が供給されることにより駆動される電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104(電装部品の例)と、調理器本体8に設けられ、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104を冷却可能な基板冷却ユニット76(冷却ユニットの例)と、を備える。基板冷却ユニット76は、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104を内部に保持する基板冷却風通路P1(冷却風通路の例)と、基板冷却風通路P1に空気の流れを発生させることが可能な基板冷却ファン116(ファンの例)と、基板冷却ファン116の駆動に伴って基板冷却風通路P1の外部から内部に空気を吸い込むためのファン吸気口118(吸気口の例)と、基板冷却ファン116の駆動に伴って基板冷却風通路P1の内部から外部に空気を排出するための排気口114と、基板冷却風通路P1の内部に浸入した液体を基板冷却風通路P1の外部に排出するための排液口124と、基板冷却風通路P1の内部において、排液口124の鉛直上方に配置された板部材126と、を備える。
【0090】
上記の構成によれば、基板冷却風通路P1の内部において、排液口124の鉛直上方に板部材126が配置されている。排液口124の付近に集められた液体が上方に向かって飛散する場合であっても、板部材126によって、当該液体を遮蔽することができる。これにより、飛散した液体が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104等に付着することを抑制できるので、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104が劣化することを抑制できる。
【0091】
1つまたはそれ以上の実施形態において、板部材126は、基板冷却ファン116を駆動した時の空気の流れ方向に沿って広がっている。
【0092】
排液口124は、基板冷却風通路P1の内部と外部を連通させている。このため、排液口124を介して、基板冷却風通路P1に空気が流入したり、基板冷却風通路P1から空気が流出したりすることがある。このことから、排液口124の付近では、空気の流れが乱れる可能性がある。空気の流れが乱れると、基板冷却風通路P1における圧力損失が増加して、基板冷却風A1(冷却風通路を流れる空気の例)の風量が低減されるおそれがある。上記の構成によれば、排液口124の鉛直上方に配置される板部材126が、空気の流れ方向に沿って広がっている。板部材126によって、排液口124の付近における空気の流れが整流される。これにより、排液口124の付近における空気の乱れを抑制できるので、基板冷却風通路P1における圧力損失を低減できる。従って、基板冷却ファン116の回転数を増加させることなく、基板冷却風A1の風量を増加することができる。
【0093】
1つまたはそれ以上の実施形態において、基板冷却ユニット76は、基板冷却風通路P1の内部に浸入した液体を溜めることが可能な液溜め凹部122(液溜め部の例)を備える。排液口124は、液溜め凹部122に溜められた液体を排出するように、液溜め凹部122に設けられる。
【0094】
短期間に比較的大量の液体が基板冷却風通路P1に浸入すると、排液口124に集められた液体が排液口124から即座に排出されないので、排液口124に集められた液体が、意図しない箇所に流れていくおそれがある。上記の構成によれば、排液口124に集められた液体が排液口124から即座に排出されない場合であっても、液溜め凹部122によって、当該液体を排液口124の付近に溜めることができる。これにより、排液口124に集められた液体が意図しない箇所に流れていくことを抑制できる。
【0095】
1つまたはそれ以上の実施形態において、排気口114(吸気口および排気口の少なくとも一方の例)は、天板10の上側の空間に向けて開口している。鉛直方向に沿って見た時に、板部材126は、排気口114に対してオフセットされている。
【0096】
上記の構成では、天板10の上にこぼれた液体が、天板10を伝って排気口114へと流入し得る。排気口114に流入した液体は、重力に従って鉛直下方に落下する。このため、鉛直方向に沿って見た時に、板部材126と排気口114が重なり合っていると、排気口114に流入した液体が、板部材126の上面に溜まるおそれがある。上記の構成によれば、鉛直方向に沿って見た時に、板部材126は、排気口114に対してオフセットされている。このため、排気口114に流入した液体が、板部材126の上面に溜まることを抑制できる。
【0097】
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉛直方向に沿って見た時に、板部材126の上流側の縁部126fは、排液口124の上流側の縁部124fに対して上流側にオフセットされている。
【0098】
板部材126の上流側の縁部126fが、排液口124の上流側の縁部124fに対して下流側にオフセットされていると、排液口124の付近から飛散した液体を板部材126によって十分に遮蔽できないおそれがある。上記の構成によれば、板部材126の上流側の縁部126fが、排液口124の上流側の縁部124fに対して上流側にオフセットされている。このため、排液口124の付近から飛散した液体を板部材126によって十分に遮蔽できる。
【0099】
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉛直方向に沿って見た時に、板部材126の下流側の縁部126rは、排液口124の下流側の縁部124rに対して下流側にオフセットされている。
【0100】
板部材126の下流側の縁部126rが、排液口124の下流側の縁部124rに対して上流側にオフセットされていると、排液口124の付近から飛散した液体を板部材126によって十分に遮蔽できないおそれがある。上記の構成によれば、板部材126の下流側の縁部126rが、排液口124の下流側の縁部124rに対して下流側にオフセットされている。このため、排液口124の付近から飛散した液体を板部材126によって十分に遮蔽できる。
【0101】
1つまたはそれ以上の実施形態において、板部材126の下流側の縁部126rは、基板冷却風通路P1の壁面から離反している。
【0102】
板部材126の下流側の縁部126rが通路壁面に接続していると、板部材126と通路壁面の接続部分において、空気が下流側から上流側に向けて押し返されてしまう。結果として、基板冷却風通路P1における圧力損失が過大になってしまう。上記の構成によれば、板部材126の下流側の縁部126rが通路壁面から離反しているので、空気が下流側から上流側に向けて押し返されることが抑制される。すなわち、空気が上流側から下流側に向けて円滑に流れる。従って、基板冷却風通路P1における圧力損失を低減できる。
【0103】
1つまたはそれ以上の実施形態において、排液口124は、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104よりも下流側に配置されている。
【0104】
基板冷却風通路P1には、ガスコンロ12、第1IHコンロ14、および第2IHコンロ16によって加熱された高温の液体が浸入することがある。このため、排液口124の付近では、排液口124に集められた高温の液体から、水蒸気や湯気が生じ得る。仮に排液口124が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104よりも上流側に配置されていると、排液口124の付近で生じた水蒸気や湯気が、基板冷却ファン116の駆動によって下流側に送られて、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104に付着するおそれがある。水蒸気や湯気が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104に付着すると、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104が劣化するおそれがある。上記の構成によれば、排液口124が、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104よりも下流側に配置されている。このため、排液口124の付近で生じた水蒸気や湯気は、基板冷却ファン116の駆動によって下流側に送られて、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104を通過することなく、排気口114から排出される。これにより、排液口124の付近で生じた水蒸気や湯気が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104に付着することを抑制できるので、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104が劣化することを抑制できる。
【0105】
1つまたはそれ以上の実施形態において、板部材126の上流側の縁部126fは、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104よりも下流側において、ダクト本体112の底壁112a(冷却風通路の底壁の例)に接続している。
【0106】
上記の構成によれば、板部材126によって、ダクト本体112の底壁112a(冷却風通路の底壁の例)を伝って上流側へと流れる液体を堰き止めることができる。これにより、当該液体が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104に向かって流れることを抑制できる。従って、当該液体が電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104に付着することを抑制できるので、電源基板100、第1インバータ基板102、および第2インバータ基板104が劣化することを抑制できる。
【0107】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0108】
2 :加熱調理システム
4 :換気装置
6 :加熱調理器
8 :調理器本体
10 :天板
12 :ガスコンロ
14 :第1IHコンロ
16 :第2IHコンロ
18 :コンロ操作部
20 :グリル庫
22 :グリル操作部
24 :ハウジング
26 :露出部
28 :複数の貫通孔
30 :天板ベース
32 :ガラスプレート
34 :フレーム
36 :排気口カバー
38 :五徳
40 :コンロバーナ
42 :温度センサ
44 :ガス供給路
46 :第1載置部
48 :第1コイルベース
50 :第1IHコイル
52 :第2載置部
54 :第2コイルベース
56 :第2IHコイル
58 :グリル扉
60 :グリルダクト
62 :グリル排気口
64 :電源スイッチ
66a、66b、66c :加熱量操作部
68 :パネル操作部
70 :加熱量操作部
72 :パネル操作部
76 :基板冷却ユニット
78 :コイル冷却ユニット
86 :基板冷却ケース
88 :ケース本体
90 :排気ダクト
92 :上側ケース部材
94 :下側ケース部材
96 :左側ダクト部材
98 :右側ダクト部材
100 :電源基板
102 :第1インバータ基板
102a :ヒートシンク
104 :第2インバータ基板
104a :ヒートシンク
106 :フード部
108 :開口部
110 :接続口
112 :ダクト本体
112a :ダクト本体の底壁
112b :ダクト本体の左壁
112c :ダクト本体の右壁
112d :ダクト本体の上壁
114 :排気口
116 :基板冷却ファン
118 :ファン吸気口
120 :ファン送風口
122 :液溜め凹部
124 :排液口
124f :排液口の前側(上流側)の縁部
124r :排液口の後側(下流側)の縁部
126 :板部材
126f :板部材の前側(上流側)の縁部
126r :板部材の後側(下流側)の縁部
128 :返しリブ
128a :先端部
130 :前側傾斜面
132 :後側傾斜面
134 :左側傾斜面
136 :右側傾斜面
138 :左側板部材
140 :右側板部材
142 :コイル冷却ケース
144 :コイル冷却ファン
146 :ケース本体
146a :ケース本体の側壁
146b :ケース本体の底壁
148 :ファンカバー
150 :排気補助部材
152 :ケース吸気口
154 :ケース排気口
156 :切り欠き部
158、158a、158b :複数のコイル支持部
160 :スリーブ
162 :ガイドピン
164 :圧縮ばね
166 :ファン吸気口
168 :ファン送風口
170 :開口部
172 :液溜めトレー
174 :排液口
176 :トレー本体
176a :トレー本体の底壁
178 :液溜め凹部
178a :液溜め凹部の底壁
180 :第1傾斜面
182 :第2傾斜面
184 :補助板
200 :システムキッチン
202 :壁面
226 :板部材
226f :板部材の前側(上流側)の縁部
226r :板部材の後側(下流側)の縁部
A1 :基板冷却風
A2 :コイル冷却風
D :ドラフト
P1 :基板冷却風通路
P2 :コイル冷却風通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12