(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078916
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191535
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】續木 清貴
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA26
2C333CA50
2C333CA77
2C333EA04
2C333EA10
(57)【要約】
【課題】遊技興趣を高めること。
【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、第1始動口11、または第2始動口12への入賞に基づいて、大当たり遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御用マイコン101と、所定の演出を制御可能な演出制御用マイコン121とを備える。演出制御用マイコン121は、通常表示態様の所定のアイコンを表示する表示位置に向かって大当たり遊技状態に制御される可能性を示唆する第1契機キャラクタ画像SBを移動させて、所定のアイコンの表示態様を通常表示態様から特殊表示態様に変化可能な第1変化契機演出を実行可能とする。
【選択図】
図43
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定条件が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコンを表示可能とし、
前記所定のアイコンを表示する表示位置に向かって、前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆する特定画像を移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能な変化演出を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技機には、始動口に遊技球が入球することを条件に、大当たりか否かを判定する大当たり判定が行われるものがある。このようなパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコン(所定のアイコン)を表示されることがある。
【0003】
例えば、下記の特許文献1に記載のパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコンを表示させ、その保留アイコンの表示態様を変化させて大当たりとなる可能性を示唆することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、所定のアイコンを表示可能な遊技機については、遊技興趣の高めるために未だ改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機は、
所定条件が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコンを表示可能とし、
前記所定のアイコンを表示する表示位置に向かって、前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆する特定画像を移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能な変化演出を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊技興趣を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】第2大入賞装置等を詳細に示す正面図である。
【
図5】(A)は盤上可動装置と盤下可動装置とが待機状態のときの演出用ユニットの正面図、(B)は盤上可動装置と盤下可動装置とが作動したときの演出用ユニットの正面図である。
【
図6】主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図7】サブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図8】(A)は普図関係乱数を示す表であり、(B)は特図関係乱数を示す表である。
【
図9】(A)は当たり判定テーブルであり、(B)は普図変動パターン判定テーブルであり、(C)は補助遊技制御テーブルである。
【
図10】(A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は大当たり図柄種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルである。
【
図17】特図変動演出の通常変動の具体例を示す説明図である。
【
図18】特図変動演出のNリーチの具体例を示す説明図である。
【
図19】特図変動演出のSPリーチの具体例を示す説明図である。
【
図23】(A)から(E)は音量画像が表示されている様子を表す図であり、(F)から(J)は光量画像が表示されている様子を表す図である。
【
図24】客待ち演出の実行中に、音量画像が表示される様子を表す図である。
【
図25】客待ち演出の実行中に、光量画像が表示される様子を表す図である。
【
図26】主制御メイン処理のフローチャートである。
【
図27】メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図28】サブ制御メイン処理のフローチャートである。
【
図29】1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図30】10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図31】第1実施形態の大当たり遊技制御テーブルである。
【
図32】(A)は第1実施形態の非時短状態で、大当たりの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(B)は第1実施形態の非時短状態且つリーチ有りハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(C)は第1実施形態の非時短状態且つリーチ無しハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルである。
【
図33】(A)は第1実施形態の通常アイコンを示す説明図であり、(B)は第1実施形態の特殊アイコンである。
【
図34】第1実施形態のアイコンの期待度を示す説明図である。
【
図35】第1実施形態のアイコンの表示のシナリオパターンの種類を示す説明図である。
【
図36】第1実施形態の受信コマンド解析処理のフローチャートである。
【
図37】第1実施形態の変動演出開始処理のフローチャートである。
【
図38】第1実施形態のシナリオパターン選択テーブルである。
【
図39】第1実施形態の第1変化契機演出の実行抽選テーブルである。
【
図40】第1実施形態の第2変化契機演出の実行抽選テーブルである。
【
図41】第1実施形態の保留演出の具体例を示す説明図である。
【
図42】第1実施形態の第1変化契機演出による保留アイコンの表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図43】第1実施形態の第1変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図44】第1実施形態の第1変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図45】第1実施形態の第2変化契機演出による当該アイコンの表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図46】第1実施形態の第2変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図47】第1実施形態の第2変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図48】第1実施形態の第2変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図49】第2実施形態の非時短状態の特
図1変動パターンに基づくファスナ演出の演出態様の選択抽選テーブルである。
【
図50】第2実施形態のファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【
図51】第2実施形態のファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【
図52】第2実施形態のファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【
図53】第2実施形態のファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【
図54】第2実施形態のファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【
図55】第2実施形態の変更例におけるファスナ演出の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の遊技機の第1実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
【0010】
1.遊技機の構造
本発明の遊技機の第1実施形態であるパチンコ遊技機PY1について説明する。最初に、パチンコ遊技機PY1の構造について
図1~
図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機PY1の各部の左右上下方向は、そのパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての(正面視の)左右上下方向のことである。また、「前方」は、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向とし、「後方」は、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向とする。
【0011】
図1に示すように、パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と、その外枠22に対して開閉可能な前扉23とを備えている。さらに、前扉23は、後述する遊技盤ユニットYUが取り付けられる遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aにヒンジ2Bを介して回転自在に支持される前枠23mと、を備える。前枠23mは遊技盤取付枠2Aに対して開閉が可能である。前枠23mには、透明板23tが取り付けられている。前枠23mが閉じられているとき、遊技盤取付枠2Aに取り付けられた遊技盤1と透明板23tとは対面する。よって、パチンコ遊技機PY1が遊技店に設置されると、当該パチンコ遊技機PY1の前方にいる遊技者は、透明板23tを通して、遊技盤1に形成された遊技領域6を視認することができる。透明板23tは、透明なガラス板や透明な合成樹脂板等を用いることができる。パチンコ遊技機PY1の前方から遊技領域6を視認可能であればよい。
【0012】
前枠23mの前面の右下部には、遊技球を発射させるための回転操作が可能なハンドル72kが設けられている。ハンドル72kが操作された量(回転角度)が、遊技球を発射させるために遊技球に与えられる力(後述する発射装置72が発射ソレノイドに駆動させる量)の大きさ(発射強度)に対応付けられている。よって、遊技球は、ハンドル72kの回転操作に応じた発射強度で発射される。また、前枠23mの前面の下部中央には、前方に向けて大きく突出した下部装飾体36が設けられている。下部装飾体36の上面には、ハンドル72kに供給される遊技球を貯留するための上皿34が形成されている。また、下部装飾体36の正面の下部中央には、上皿34に収容しきれない余剰の遊技球を貯留するための下皿35が設けられている。
【0013】
下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第1入力装置(以下「通常ボタン」)40が設けられている。通常ボタン40は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、前枠23mの表面の右縁部から前方に突出して形成されている右部装飾体32において、操作可能な第2入力装置(以下「特殊ボタン」)41が設けられている。特殊ボタン41(操作手段)は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第3入力装置(以下「十字ボタン」)42が設けられている。十字ボタン42は、例えば、上ボタン42uと下ボタン42dと左ボタン42lと右ボタン42rとによって構成されている。
【0014】
また、前枠23mの表面の上部から前方に突出して形成されている上部装飾体31の底面に、音を出力可能なスピーカ52が設けられている。スピーカ52は、左側に配置された左スピーカ52Lと、右側に配置された右スピーカ52Rと、からなる。また、前枠23mの右縁部と、下部装飾体36における正面の下皿35の左側および右側とに、発光可能な枠ランプ53が設けられている。さらに、前枠23mの左縁部および右縁部の上側には、遊技興趣を高めることを目的とする演出装置としての可動式の枠可動装置58が取り付けられている。枠可動装置58は、左側に配置された左枠可動装置58Lと、右側に配置された右枠可動装置58Rと、で構成される。
【0015】
なお、遊技機枠2に設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0016】
次に、遊技盤ユニットYUについて、主に
図2~
図5を用いて説明する。遊技盤ユニットYUは、遊技盤1と、遊技盤1の背面側に取り付けられた演出用ユニット1Uと、を有する。最初に、遊技盤1について説明する。遊技盤1は透明な合成樹脂板で構成されている。遊技盤1の略中央には正面視略円形の開口部1Aが形成されている。開口部1Aに沿って、遊技球が流下可能な遊技領域6を区画するための略リング状の内側壁部1Bが前方に突出して形成されている。また、内側壁部1Bの外側にも、遊技領域6を区画するための略リング状の外側壁部1Cが前方に突出して形成されている。
【0017】
遊技盤1の前面には、内側壁部1B、外側壁部1Cなどで囲まれた遊技領域6が形成されている。すなわち、遊技盤1の前面が、内側壁部1Bおよび外側壁部1Cによって、遊技領域6とそれ以外の領域とに仕切られている。
【0018】
遊技領域6は、ハンドル72kの操作によって発射された遊技球が流下可能な領域であり、パチンコ遊技機PY1で遊技を行うために設けられている。なお、遊技領域6には、多数の遊技くぎ(図示なし)が突設されている。遊技くぎは、遊技領域6に進入して遊技領域6を流下する遊技球を、後述する第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、ゲート13、第1大入賞口14、および、第2大入賞口15などに適度に誘導する経路を構成している。
【0019】
遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1始動口11が形成された第1始動入賞装置11Dと、第2始動口12への入球を可能または不可能にさせる第2始動入賞装置(所謂「電チュー」)12Dと、が設けられている。
【0020】
第1始動入賞装置11Dは不動である。そのため、第1始動口11は、遊技球の入球し易さが変化せずに一定(不変)である。遊技球の第1始動口11への入賞は、第1特別図柄(以下、「特
図1」という)の抽選(後述の特
図1関係乱数の取得と判定:以下、「特
図1抽選」という)および特
図1の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第1始動口11へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0021】
電チュー12Dは、作動可能な電チュー開閉部材12kを備えている。電チュー開閉部材12kは、通常は(通常状態では)、第2始動口12への遊技球の入球が不可能もしくは極めて困難な閉鎖位置にある。そして、特別状態になると、第2始動口12への遊技球の入球が可能な開放位置に移動する。このように、電チュー開閉部材12kが開放位置に移動することを第2始動口12または電チュー12Dの「開状態」ともいい、開状態であるときだけ遊技球の第2始動口12への入球が可能となる。一方、電チュー開閉部材12kが閉鎖位置にあることを第2始動口12または電チュー12Dの「閉状態」ともいう。また、第2始動口12または電チュー12Dが「開状態」になることを「電チュー12Dが開放する」ともいい、電チュー12Dが「閉状態」になることを「電チュー12Dが閉鎖する」ともいう。
【0022】
遊技球の第2始動口12への入賞は、第2特別図柄(以下、「特
図2」という)の抽選(後述の特
図2関係乱数の取得と判定:以下、「特
図2抽選」という)および特
図2の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第2始動口12へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0023】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な一般入賞口10が設けられている。遊技球が一般入賞口10へ入賞すると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0024】
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。遊技球のゲート13の通過は、普通図柄(以下、「普図」という)の抽選(すなわち普通図柄乱数の取得と判定:以下、「普図抽選」という)および普図の可変表示の契機となっている。補助遊技が実行されることによって電チュー12Dを開放する。すなわち、補助遊技は、電チュー12Dの開放を伴う遊技である。
【0025】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1大入賞口14が形成された第1大入賞装置14D(以下、「通常AT14D」ともいう)が設けられている。
【0026】
第1大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とに作動可能な通常AT開閉部材14kを備える。通常AT開閉部材14kの作動により第1大入賞口14が開閉する。通常AT開閉部材14kは、通常では第1大入賞口14を塞ぐ閉状態になっており、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することは不可能もしくは極めて困難である。通常AT開閉部材14kが開状態に作動すると、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することが可能になる。このように、通常AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球の第1大入賞口14への入球が可能となる。遊技球が第1大入賞口14へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0027】
また、遊技領域6には、遊技球を第2始動口12へ誘導する誘導ステージ12gが設けられている。なお、誘導ステージ12gの上面を転動する遊技球は、第2始動口12の方へ向かって流下可能である。
【0028】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第2大入賞口15が形成された第2大入賞装置15D(以下、「VAT15D」ともいう)が設けられている。第2大入賞装置15Dは、作動可能なVAT開閉部材15kを備えている。VAT開閉部材15kは、通常では第2大入賞口15を塞いでおり、遊技球が第2大入賞口15に入球することは不可能もしくは極めて困難である。VAT開閉部材15kは開状態をとることができる。VAT開閉部材15kが開状態であると遊技球の第2大入賞口15への入球が容易となる。一方、VAT開閉部材15kが第2大入賞口15を塞いでいる状態を「閉状態」ともいう。このように、VAT開閉部材15kの作動によって第2大入賞口15が開閉する。遊技球が第2大入賞口15へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0029】
ここで、
図3を用いて、第2大入賞装置15Dについて詳細に説明する。第2大入賞装置15Dの内部には、第2大入賞口15に入球した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させることが可能なゲート状の第2大入賞口センサ15aが設けられている。
【0030】
第2大入賞口センサ15aの下流域には、遊技球が通過(進入)可能な特定領域16と非特定領域17とが設けられている。第2大入賞口センサ15aを通過した遊技球は、振分装置16Dによって、特定領域16か非特定領域17かに振り分けられる。振分装置16Dは、略矩形状の平板からなる振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sとを備えている。振分部材16kは、振分ソレノイド16sの駆動により、左右にスライド可能に構成されている。
【0031】
振分ソレノイド16sが通電されていないとき、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を妨げる第1状態(通過阻止状態:
図3(A)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の左端よりやや右側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆う状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過した後、特定領域16を通過することは不可能もしくは極めて困難であり、非特定領域17を通過する。この第2大入賞口15から非特定領域17まで流下する遊技球のルートを第1のルートという。
【0032】
一方、振分ソレノイド16sが通電されているとき、振分部材16kは遊技球の特定領域16の通過(進入)を許容する第2状態(通過許容状態:
図3(B)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の右端よりやや左側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆わず、特定領域16の直上が開放している状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過したあと特定領域16を通過容易である。この第2大入賞口15から特定領域16まで流下する遊技球のルートを第2のルートという。
【0033】
なお、基本的に、振分部材16kは第1状態で保持されている。すなわち、第1状態が、振分部材16kの通常の状態であるといえる。そして、所定のラウンド遊技(例えば10R)においてのみ、振分ソレノイド16sが通電され、第2状態に変化することができる。
【0034】
特定領域16と非特定領域17には、各領域16、17を通過(進入)した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させる特定領域センサ16a、非特定領域センサ17aが設けられている。
【0035】
なお、第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15Dは、遊技に支障をきたさない範囲で、一方だけを設けるようにすることが可能である。
【0036】
また、遊技領域6の略最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出する2つのアウト口19が設けられている。また、遊技盤1には、発光可能な盤ランプ54が設けられている。
【0037】
ところで、遊技球が流下可能な遊技領域6は、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域(第2遊技領域)と、に分けることができる。遊技球が左遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「左打ち」という。一方、遊技球が右遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「右打ち」という。パチンコ遊技機PY1において、左打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第2流路R2という。第1流路R1および第2流路R2は、多数の遊技くぎなどによっても構成されている。
【0038】
第1流路R1上には、第1始動口11と、2つの一般入賞口10と、が設けられている。よって、遊技者は、左打ちにより第1流路R1を流下するように遊技球を発射させることで、第1始動口11、または、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。一方、第2流路R2上には、第2始動口12と、ゲート13と、第1大入賞口14と、第2大入賞口15と、が設けられている。よって、遊技者は、右打ちにより第2流路R2を流下するように遊技球を発射させることで、ゲート13の通過や、第2始動口12、第1大入賞口14、または、第2大入賞口15への入賞を狙うことができる。
【0039】
なお、何れの入賞口(第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、第1大入賞口14、および第2大入賞口15)にも入球しなかった遊技球は、アウト口19へ誘導されて排出される。また、各入賞口への入賞による賞球数は、適宜に設定することが可能である。
【0040】
また、遊技盤1の前面に形成された遊技領域6の下方の左隣(遊技領域6以外の部分)には表示器類8が配置されている。
図4に示すように、表示器類8には、特
図1を可変表示する特
図1表示器81a、特
図2を可変表示する特
図2表示器81b、及び、普図を可変表示する普図表示器82が含まれている。また、表示器類8には、後述する特
図1保留数(U1:特
図1表示器81aによる特
図1の可変表示が保留されている数)を表示する特
図1保留表示器83a、および後述する特
図2保留数(U2:特
図2表示器81bによる特
図2の可変表示が保留されている数)を表示する特
図2保留表示器83bが含まれている。
【0041】
特
図1の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機に特
図1抽選が行われると実行される。また、特
図2の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機に特
図2抽選が行われると実行される。なお、以下の説明では、特
図1および特
図2を総称して特図といい、特
図1抽選および特
図2抽選を総称して特図抽選という。また、特
図1表示器81aおよび特
図2表示器81bを総称して特図表示器81という。さらに、特
図1保留表示器83aおよび特
図2保留表示器83bを総称して特図保留表示器83という。
【0042】
特図の可変表示は、特図抽選の結果を報知する。特図の可変表示では、特図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される特図(停止特図、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特図抽選によって複数種類の特図の中から選択された一つの特図である。停止特図が予め定めた特定の特図(特定の停止態様の特図すなわち大当たり図柄)である場合には、大入賞口(第1大入賞口14及び第2大入賞口15)を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。
【0043】
特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成され、その点灯態様によって特図抽選の結果に応じた特図を表示する。例えば特図抽選の結果が大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)である場合には、特図表示器81は、「□□■■□□■■」(□:点灯、■:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDの点灯で構成される大当たり図柄を表示する。また、特図抽選の結果がハズレである場合には、特図表示器81「■■■■■■■□」というように一番右にあるLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。なお、特図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。よって、例えば、ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させてもよい。
【0044】
また、特図の可変表示において、特図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特図の可変表示がなされる。特図の可変表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯する態様である。なお、特図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してよい。
【0045】
ところで、パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この各種乱数は、特図保留として後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。なお、以下において、第1始動口11への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特
図1関係乱数」といい、第2始動口12への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特
図2関係乱数」という。ここで、特
図1関係乱数は、特
図1保留として、特図保留記憶部105の中の特
図1保留記憶部105aに記憶される。一方、特
図2関係乱数は、特
図2保留として、特図保留記憶部105の中の特
図2保留記憶部105bに記憶される。特
図1保留記憶部105aに記憶可能な特
図1保留の数(特
図1保留数)および特
図2保留記憶部105bに記憶可能な特
図2保留の数(特
図2保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、特
図1保留と特
図2保留を総称して「特図保留」といい、特
図1保留数と特
図2保留数を総称して「特図保留数」という。また、特
図1関係乱数と特
図2関係乱数とを総称して「特図関係乱数」という。
【0046】
パチンコ遊技機PY1では、遊技球が第1始動口11または第2始動口12へ入賞した後すぐに特図の可変表示が行われない場合、具体的には、特図の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合、その入賞に対する特図の可変表示(あるいは、特図抽選の権利)を留保することができる。なお、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当する。特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特図の可変表示が可能となったときに消化される。すなわち、特図保留の消化とは、その特図保留に対応する特図関係乱数等を判定して、その判定結果を示すための特図の可変表示を実行することをいう。
【0047】
そして、特図保留数は、特図保留表示器83に表示される。特
図1保留表示器83aと特
図2保留表示器83bのそれぞれは、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留数の分だけLEDを点灯させることにより特図保留数を表示することが可能である。
【0048】
また、普図の可変表示は、普図抽選の結果を報知する。普図の可変表示では、普図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される普図(停止普図、可変表示の表示結果として導出表示される普図)は、普図抽選によって複数種類の普図の中から選択された一つの普図である。停止表示された普図が予め定めた特定の普図(所定の停止態様の普図すなわち当たり図柄)である場合には、第2始動口12(電チュー12D)を開放させる補助遊技が行われる。
【0049】
普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普図抽選の結果に応じた普図を表示する。普図抽選の結果が当たりである場合には、普図表示器82は、「□□」(□:点灯、■:消灯)というように両LEDの点灯で構成される当たり図柄を表示する。また普図抽選の結果がハズレである場合には、「■□」というように右のLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお、普図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。
【0050】
また、普図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普図の可変表示が行われる。普図の可変表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお、普図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してもよい。
【0051】
パチンコ遊技機PY1では、遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行うための普通図柄乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この乱数は、普図の可変表示または補助遊技が実行されていないことを条件に、後述の普図保留記憶部106に記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数(普図保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、遊技球がゲート13を通過することにより取得された普通図柄乱数のことを「普図関係乱数」ともいう。
【0052】
次に、
図5を用いて、遊技盤1の背面に取り付けられた演出用ユニット1Uについて説明する。演出用ユニット1Uは、主に演出を行う複数の装置をユニット化したものである。演出用ユニット1Uには、画像表示装置50、第1盤可動装置(以下「盤上可動装置」)55、第2盤可動装置(以下「盤下可動装置」)56が搭載されている。
【0053】
画像表示装置50は、例えば20インチの3D液晶ディスプレイ,ドット表示器,7セグ表示器等で構成され、図柄等を表示可能な表示部50aを具備する。
【0054】
盤上可動装置55は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤上可動体55kを具備する。盤下可動装置56は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤下可動体56kを具備する。
【0055】
図5(A)は、盤上可動体55kおよび盤下可動体56kが作動していない通常の待機状態(初期位置)で保持されている様子を概略化して表している。盤上可動装置55の駆動源が駆動すると、盤上可動体55kは下向きに移動(下降)し、盤下可動装置56の駆動源が駆動すると、盤下可動体56kは上向きに移動(上昇)する。このとき、画像表示装置50は下降した盤上可動体55kまたは上昇した盤下可動体56kに覆われ、画像表示装置50は視認困難となる。
【0056】
なお、遊技盤ユニットYUに設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0057】
2.遊技機の電気的構成
次に、
図6~
図7に基づいて、パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。
図6~
図7に示すように、パチンコ遊技機PY1は、特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、後述する遊技状態の設定、普図抽選、普図の可変表示、補助遊技などの遊技利益に関する制御(遊技の進行)を行う遊技制御基板(以下「主制御基板」)100、主制御基板100による遊技の進行に応じた遊技演出(特図変動演出、保留演出、大当たり遊技演出)、客待ち演出、通常ボタン40や特殊ボタン41の操作が有効な期間(操作有効期間)において操作を促す操作促進演出などの演出に関する制御を行う演出制御基板(以下「サブ制御基板」)120、および、遊技球の払い出しに関する制御などを行う払出制御基板170等を、遊技盤1の画像表示装置50よりさらに背面側に備えている。主制御基板100を、遊技の制御を行う遊技制御部と位置づけることができる。また、サブ制御基板120を、後述する画像制御基板140、ランプ制御回路151、および音声制御回路161とともに、演出の制御を行う演出制御部と位置づけることができる。なお、演出制御部は、少なくともサブ制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50、スピーカ52(出力手段)、枠ランプ53、盤ランプ54、および、可動装置55,56等)を用いた遊技演出、客待ち演出、および操作促進演出を制御可能であればよい。
【0058】
また、パチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、主制御基板100、サブ制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また、電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON操作またはOFF操作により、電源の投入と遮断とが切り換えられる。なお、主制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を主制御基板100に設けたり、サブ制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けたりしてもよい。
【0059】
図6に示すように、主制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン101には、遊技の進行を制御するためのプログラムやテーブル等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM(Random Access Memory)104、および遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102が含まれている。
【0060】
遊技用ROM103には、後述する主制御メイン処理やメイン側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。また、遊技用ROM103には、後述する大当たり判定テーブル、大当たり図柄種別判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、先読み判定テーブル、大当たり遊技制御テーブル、当たり判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル、補助遊技制御テーブルなどが格納されている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また、遊技用RAM104には、前述した特図保留記憶部105や普図保留記憶部106などが設けられている。
【0061】
また、主制御基板100には、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート部118、および遊技用RAM104に記憶されている情報を遊技用CPU102にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ119が実装されている。
【0062】
主制御基板100には、所定の中継基板(図示なし)を介して各種センサ類MSや各種アクチュエータ類MAが接続されている。そのため、主制御基板100には、各種センサ類MSが出力した信号が入力する。また、主制御基板100は、各種アクチュエータ類MAに信号を出力する。
【0063】
主制御基板100に接続されている各種センサ類MSには、第1始動口11に入賞した遊技球を検知する第1始動口センサ、第2始動口12に入賞した遊技球を検知する第2始動口センサ、一般入賞口10に入賞した遊技球を検知する一般入賞口センサ、ゲート13を通過した遊技球を検知するゲートセンサ、第1大入賞口14に入賞した遊技球を検知する第1大入賞口センサ、第2大入賞口15に入賞した遊技球を検知する第2大入賞口センサ15a、特定領域16を通過(特定領域16に進入)した遊技球を検知する特定領域センサ16a、および、非特定領域17を通過(非特定領域17に進入)した遊技球を検知する非特定領域センサ17aが含まれている。各センサは、遊技球を検知すると、その検知内容に応じた信号を主制御基板100に出力する。なお、主制御基板100に接続されるセンサの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0064】
また、主制御基板100に接続されている各種アクチュエータ類MAには、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動する電チューソレノイド、第1大入賞装置14Dの通常AT開閉部材14kを駆動する第1大入賞口ソレノイド、第2大入賞装置15DのVAT開閉部材15kを駆動する第2大入賞口ソレノイド、および、振分装置16Dの振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sが含まれている。なお、主制御基板100に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0065】
さらに主制御基板100には、表示器類8(特図表示器81、普図表示器82、および、特図保留表示器83)が接続されている。これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
【0066】
また主制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。なお、発射装置72には、ハンドル72k(
図1参照)が含まれる。
【0067】
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73や貸球払出装置74を用いて、賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される遊技球の数は、払出制御基板170に出力される。
【0068】
また、発射装置72には、遊技者などの人のハンドル72k(
図1参照)への接触を検知可能なタッチスイッチが設けられている。遊技者によるハンドル72kの操作があった場合には、タッチスイッチが遊技者のハンドル72kへの接触を検知し、検知信号を払出制御基板170に出力する。また、発射装置72には、ハンドル72kの回転角度(操作量)を検出可能な発射ボリュームつまみが接続されている。発射装置72は、発射ボリュームつまみが検出したハンドル72kの回転角度に応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイドを駆動させる。なお、パチンコ遊技機PY1においては、ハンドル72kへの回転操作が維持されている状態では、約0.6秒毎に1球の遊技球が発射されるようになっている。
【0069】
また主制御基板100は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板120に対し、遊技に関する情報を含んだ各種コマンドを送信する。サブ制御基板120は、主制御基板100から送られる各種コマンドに基づいて、主制御基板100による遊技の進行状況(遊技の制御内容)を把握することができる。なお、主制御基板100とサブ制御基板120との接続は、主制御基板100からサブ制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板100とサブ制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
【0070】
図7に示すように、サブ制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン121(演出制御手段)には、主制御基板100による遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、および演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122が含まれている。
【0071】
また、サブ制御基板120の演出用RAM124には、音量を記憶する音量記憶部128と、光量を記憶する光量記憶部129が設けられている。
【0072】
また、演出用ROM123には、後述するサブ制御メイン処理、受信割り込み処理、および、サブ側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
【0073】
また、サブ制御基板120には、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート部138、およびRTC(Real Time Clock)139が実装されている。RTC139は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。RTC139は、パチンコ遊技機PY1に、所定の島電源供給装置(図示なし)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには、電源基板190が備えるバックアップ電源回路192から供給される電力によって動作する。このため、RTC139は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC139に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内蔵電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
【0074】
サブ制御基板120には、画像制御基板140が接続されている。サブ制御基板120の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の表示制御を行わせる。なお、サブ制御基板120と画像制御基板140との接続は、サブ制御基板120から画像制御基板140への信号の送信と、画像制御基板140からサブ制御基板120への信号の送信の双方が可能な双方向通信接続となっている。
【0075】
画像制御基板140は、画像制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。また、画像制御基板140は、画像表示装置50に表示される画像のデータを記憶したCGROM145、CGROM145に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM146、及び、VDP(Video Display Processor)144を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM145には、例えば、画像表示装置50に表示される画像を表示するための画像データ(静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データ)が格納されている。
【0076】
VDP144は、演出制御用マイコン121からの指令に基づき画像用CPU141によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM145から画像データを読み出してVRAM146内の展開領域に展開する。そして、展開した画像データを適宜合成してVRAM146内のフレームバッファに画像を描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置50に出力する。これにより、種々の演出画像が表示部50aに表示される。
【0077】
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。
【0078】
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声、楽曲、効果音等を出力する。
【0079】
スピーカ52から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御回路161を、基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装し、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ52を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音声データを格納してもよい。
【0080】
また、サブ制御基板120には、所定の中継基板(図示なし)を介して、入力部となる各種スイッチ類、駆動源となる各種アクチュエータ類SA、各種ランプ類SLが接続されている。サブ制御基板120には、各種スイッチ類が出力した信号が入力する。また、サブ制御基板120は、各種アクチュエータ類SAに信号を出力する。また、サブ制御基板120は、主制御基板100から受信したコマンドなどに基づいて、ランプ制御回路151を介して各種ランプ類SLの点灯制御を行う。
【0081】
サブ制御基板120に接続されている各種スイッチ類には、通常ボタン検出スイッチ40a、特殊ボタン検出スイッチ41aおよび十字ボタン検出スイッチ42a(上ボタン検出スイッチ42au、下ボタン検出スイッチ42ad、右ボタン検出スイッチ42ar、左ボタン検出スイッチ42al)が含まれている。通常ボタン検出スイッチ40aは、通常ボタン40が押下操作されたことを検出する。特殊ボタン検出スイッチ41aは、特殊ボタン41が押下操作されたことを検出する。上ボタン検出スイッチ42auは、上ボタン42uが押下操作されたことを検出する。下ボタン検出スイッチ42adは、下ボタン42dが押下操作されたことを検出する。右ボタン検出スイッチ42arは、右ボタン42rが押下操作されたことを検出する。左ボタン検出スイッチ42alは、左ボタン42lが押下操作されたことを検出する。各検出スイッチ40a,41a,42a(42au,42ad,42ar,42al)は、検出内容に応じた信号をサブ制御基板120に出力する。なお、サブ制御基板120に接続されるスイッチの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0082】
サブ制御基板120に接続された各種アクチュエータ類SAには、盤上可動装置55,盤下可動装置56,枠可動装置58等を駆動するモータが含まれ、モータを駆動して、各可動装置に所定の動作を行わせることが可能である。詳細には演出制御用マイコン121は、各可動装置の動作態様を決める動作パターンデータを作成し、ランプ制御回路151を介して、各可動装置の動作を制御する。なお、サブ制御基板120に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0083】
サブ制御基板120に接続された各種ランプ類SLには、枠ランプ53,盤ランプ54等が含まれ、各ランプを発光させる。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
【0084】
なお、ランプ制御回路151を基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに、各ランプの点灯制御、および、各可動装置の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装して、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。また、サブ制御基板120に接続されるランプの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0085】
3.遊技機による主な遊技
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な遊技について、
図8~
図15を用いて説明する。
【0086】
3-1.普図に関わる遊技
最初に、普図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行う。普図抽選を行うと、普図表示器82において、普図の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行う。ここで、停止表示される普図には、当たり図柄とハズレ図柄とがある。なお、普図のハズレ図柄については、後述する特図のハズレ図柄と区別をするために「ハズレ普図」ともいう。当たり図柄が停止表示されると補助遊技が実行されて、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。一方、ハズレ普図が停止表示されると、補助遊技は行われず、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。また、以下において、普図の可変表示または補助遊技が行われていないときに遊技球がゲート13を通過することを「普図変動始動条件の成立」という。
【0087】
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(普図抽選、普図の可変表示、補助遊技)を行うにあたり、普図変動始動条件の成立により、普図関係乱数を取得する。取得する普図関係乱数には、
図8(A)に示すように、普通図柄乱数がある。普通図柄乱数は当たり判定を行うための乱数(判定情報)である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。
【0088】
3-1-1.当たり判定
当たり判定は、
図9(A)に示すような1または複数の当たり判定テーブルを用いて、当たりか否か(補助遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。当たり判定テーブルは、後述する遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、遊技状態には非時短状態と時短状態とが含まれ、当たり判定テーブルとして、非時短状態で用いる当たり判定テーブル(非時短用当たり判定テーブル)と、時短状態で用いる当たり判定テーブル(時短用当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。各当たり判定テーブルでは、当たり判定の結果である当たりとハズレに、普通図柄乱数の判定値(普通図柄乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した普通図柄乱数を当たり判定テーブルに照合して、当たりかハズレかの当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果に基づいて、普図の可変表示を行うための普図変動パターン判定を行う。当たり判定の結果が当たりであると、基本的には、普図の可変表示で当たり図柄が停止表示される。一方、当たり判定の結果がハズレであると、基本的には、普図の可変表示でハズレ普図が停止表示される。また、当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
【0089】
3-1-2.普図変動
普図変動パターン判定は、
図9(B)に示すような1または複数の普図変動パターン判定テーブルを用いて、普図変動パターンを決定するための判定である。普図変動パターンとは、普図変動時間などの普図の可変表示に関する所定事項に関する識別情報である。
【0090】
普図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、普図変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(非時短普図変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(時短普図変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0091】
各普図変動パターン判定テーブルには、普図変動パターン判定の結果である普図変動パターンが、停止される普図毎に1つ格納されている。すなわち、パチンコ遊技機PY1は、非時短状態においてと時短状態においてとで、普図変動時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態においては、ハズレの普図(ハズレ普図)を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定する。また、時短状態においては、ハズレ普図を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定する。この判定で決定された普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間の普図の可変表示が、普図表示器82で行われる。また、これら普図変動時間については、適宜に変更することが可能である。このように、当たり判定、および、普図変動パターン判定が行われることによって、普図表示器82において普図の可変表示が行われる。
【0092】
3-1-3.補助遊技
補助遊技は、普図の可変表示で、表示結果(普図抽選の結果)として、当たり図柄が停止表示(導出)されると実行される。
【0093】
補助遊技は、補助遊技を構成する要素(補助遊技構成要素)、すなわち、電チュー12Dが開放する回数、および各開放についての開放時間などの様々な要素が含まれている。そして、これらの各要素は、遊技状態に対応付けられている。パチンコ遊技機PY1は、遊技状態に基づいて、
図9(C)に示すような1または複数の補助遊技制御テーブルを用いて補助遊技を制御する。補助遊技制御テーブルは、遊技状態に対応付けられている。各補助遊技制御テーブルには、補助遊技構成要素が格納されている。また、これらの各要素における開放回数や開放時間については、適宜に変更することが可能である。
【0094】
パチンコ遊技機PY1は、非時短状態における補助遊技と時短状態における補助遊技とで、電チュー12Dの開放時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態における補助遊技では、第1の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが困難な時間(例えば0.08秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、非時短状態における補助遊技のことを「ショート開放補助遊技」ともいう。また、時短状態における補助遊技では、第1の開放時間よりも長い第2の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが容易な時間(例えば3.00秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、時短状態における補助遊技のことを「ロング開放補助遊技」ともいう。
【0095】
3-2.特図に関わる遊技
次に、特図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第1始動口11に入賞すると、特
図1抽選を行う。特
図1抽選が行われると、特
図1表示器81aにおいて、特
図1の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特
図1抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特
図1には、大当たり図柄およびハズレ図柄がある。すなわち、特
図1抽選の結果には大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると、大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
【0096】
同様に、パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第2始動口12に入賞すると、特
図2抽選を行う。特
図2抽選が行われると、特
図2表示器81bにおいて、特
図2の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特
図2抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特
図2には、大当たり図柄、およびハズレ図柄がある。すなわち、特
図2抽選の結果には、大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
【0097】
なお、以下において、第1始動口11に遊技球が入賞することを「第1始動条件の成立」といい、第2始動口12に遊技球が入賞することを「第2始動条件の成立」という。また、「第1始動条件の成立」と「第2始動条件の成立」をまとめて「始動条件の成立」と総称する。また、特別図柄のハズレ図柄については、前述の普図のハズレ図柄と区別するために「ハズレ特図」ともいう。
【0098】
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、遊技状態の設定)を行うにあたり、始動条件の成立により、特図関係乱数を取得し、当該乱数について種々の判定を行う。取得する特図関係乱数には、
図8(B)に示すように、特別図柄乱数(大当たり乱数)、大当たり図柄種別乱数、リーチ乱数および特図変動パターン乱数がある。特別図柄乱数は大当たり判定を行うための乱数である。大当たり図柄種別乱数は大当たり図柄種別判定を行うための乱数である。リーチ乱数はリーチ判定を行うための乱数である。特図変動パターン乱数は特別図柄の変動パターン判定を行うための乱数である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。なお、乱数を判定情報と言うこともある。
【0099】
3-2-1.大当たり判定
大当たり判定は、
図10(A)に示すような1または複数の大当たり判定テーブルを用いて、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。遊技状態には、通常確率状態と高確率状態とが含まれ、大当たり判定テーブルは、通常確率状態であるか高確率状態であるかに関連付けられている。すなわち、大当たり判定テーブルとして、通常確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(通常確率用大当たり判定テーブル)と、高確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(高確率用大当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0100】
各大当たり判定テーブルでは、大当たり判定の結果である大当たり、およびハズレに、特別図柄乱数の判定値(特別図柄乱数値)が振り分けられている。パチンコ遊技機PY1は、取得した特別図柄乱数を大当たり判定テーブルに照合して、大当たり、またはハズレの何れであるかを判定する。
図10(A)に示すように、高確率用大当たり判定テーブルの方が、通常確率用大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定される特別図柄乱数判定値が多く設定されている。また、大当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
【0101】
3-2-2.大当たり図柄種別判定
大当たり図柄種別判定は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、
図10(B)に示すような1または複数の大当たり図柄種別判定テーブルを用いて大当たり図柄の種別(大当たり図柄種別)を決定するための判定である。大当たり図柄の種別毎に、大当たりの内容、換言すれば、遊技者に付与される遊技特典などで構成される大当たりの構成要素を対応付けることが可能である。
【0102】
大当たり図柄種別判定テーブルは、可変表示される特別図柄の種別、言い換えれば、当該大当たり図柄種別判定が起因する(当該大当たり図柄種別判定を発生させた)入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、大当たり図柄種別判定テーブルとして、特
図1の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第1大当たり図柄種別判定テーブル)と、特
図2の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第2大当たり図柄種別判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0103】
大当たり図柄には複数種類の種別があり、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別判定の結果である大当たり図柄種別に、大当たり図柄種別乱数の判定値(大当たり図柄種別乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した大当たり図柄種別乱数を大当たり図柄種別判定テーブルに照合して、大当たり図柄の種別を判定する。そして、第1大当たり図柄種別判定テーブルおよび第2大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別乱数値が各種大当たり図柄に適宜に振り分けられている。また、大当たり図柄種別の振分率については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり図柄の種別については、適宜に増加したり減少したりすることが可能である。
【0104】
例えば、
図10(B)に示すように、特
図1についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Xが50%、大当たり図柄Yが50%にし、特
図2についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Zが100%にすることが可能である。このように、第1始動口11に遊技球が入賞して行われる特
図1抽選と、第2始動口12に遊技球が入賞して行われる特
図2抽選とで、大当たり図柄種別の振分率を異ならせることが可能である。
【0105】
3-2-3.リーチ判定
リーチ判定は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、
図10(C)に示すような1または複数のリーチ判定テーブルを用いて、後述する特図変動演出でリーチを発生させるか否かを決定するための判定である。
【0106】
リーチ判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、リーチ判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(非時短用リーチ判定テーブル)と、時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(時短用リーチ判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0107】
各リーチ判定テーブルでは、リーチ判定の結果である「リーチ有り(リーチを発生させる)」と「リーチ無し(リーチを発生させない)」に、リーチ乱数の判定値(リーチ乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得したリーチ乱数をリーチ判定テーブルに照合して、リーチ有りかリーチ無しか(リーチを発生させる否か)を判定する。
図10(C)に示すように、非時短用リーチ判定テーブルと時短用リーチ判定テーブルとで、「リーチ有り(リーチを発生させる)」と判定されるリーチ乱数値の数を異ならせることが可能である。なお、以下において、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることを前提に行われる「リーチ有り(リーチを発生させる)」のことを「リーチ有りハズレ」といい、「リーチ無し(リーチを発生させない)」のことを「リーチ無しハズレ」ということもある。
【0108】
3-2-4.特図変動
特図変動パターン判定は、
図11~
図12に示すような1または複数の特別図柄の変動パターン判定テーブル(特図変動パターン判定テーブル)を用いて、特図の可変表示の変動パターン(特図変動パターン)を決定するための判定であり、大当たり判定の結果が大当たり、およびハズレの何れの場合にも行われる。特図変動パターンとは、特図変動時間や後述する特図変動演出の演出フロー(演出内容)などに関する所定事項を識別するための識別情報である。なお、特図変動パターンには、特図変動時間や特図変動演出の演出フロー(演出内容)の他、大当たり判定の結果とリーチ判定の結果に関する識別情報を含ませることが可能である。特図変動パターンとして、それぞれ識別情報が異なる複数種類の特図変動パターンを用いることが可能であり、その数は適宜に変更することが可能である。
【0109】
特図変動パターン判定テーブルは、判定対象となる可変表示を行う特別図柄の種別、言い換えれば、当該特図変動パターン判定が起因する入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、特図変動パターン判定テーブルとして、特
図1の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特
図1変動パターン判定テーブル:
図11)と、特
図2の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特
図2変動パターン判定テーブル:
図12)と、を区別することが可能である。
【0110】
そして、各特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、特
図1変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる特
図1変動パターン判定テーブル(非時短用特
図1変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特
図1変動パターン判定テーブル(時短用特
図1変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。一方、特
図2変動パターン判定テーブルについても同様に、非時短状態のときに用いられる特
図2変動パターン判定テーブル(非時短用特
図2変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特
図2変動パターン判定テーブル(時短用特
図2変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。なお、特図変動パターン判定テーブルを、遊技状態毎に分けなくてもよい。
【0111】
また、遊技状態に関連付けられた各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果またはリーチ判定結果にも関連付けることが可能である。すなわち、非時短用特
図1変動パターン判定テーブルおよび非時短用特
図2変動パターン判定テーブルにはそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。同様に、時短用特
図1変動パターン判定テーブルおよび時短用特
図2変動パターン判定テーブルにもそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。
【0112】
さらに、各リーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特
図1保留数(U1)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルと、特
図1保留数(U1)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。また、各リーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特
図2保留数(U2)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルと、特
図2保留数(U2)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。
【0113】
そして、各特図変動パターン判定で決定された特図変動パターンに応じた特図変動時間の特図の可変表示が、特図表示器81で行われる。そして、特図の可変表示で、表示結果(特図抽選の結果)として、大当たり図柄が停止表示されると、即座に次の特図の可変表示が行われず、引き続いて、大当たり遊技が実行される。
【0114】
また、各特図変動パターンには、
図11~
図12の表の右から2番目の欄に示すような特図変動演出の演出フローに関連付けることが可能である。
【0115】
なお、
図11~
図12の表の一番右の欄に示すように、特図変動パターンについて、特図(大当たり判定結果)および特図変動演出の演出内容などに関連付けて名称を付すことがある。例えば、大当たりに係る特図変動パターンのことを「大当たり変動」という。一方、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるSPリーチが行われる特図変動パターンのことを「SPハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるLリーチが行われる特図変動パターンのことを「Lハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるNリーチ(ノーマルリーチ演出)で特図変動演出が終わる特図変動パターンのことを「Nハズレ変動」、リーチ無しハズレに係る特図変動パターンのことを「通常ハズレ変動」という。
【0116】
3-2-5.先読み判定
パチンコ遊技機PY1は、取得した特図関係乱数に基づいて、
図13に示すような1または複数の先読み判定テーブルを用いて先読み判定を行う。先読み判定には、例えば、特別図柄乱数が大当たり判定で大当たりと判定されるか否かの判定、大当たり図柄種別乱数が大当たり図柄種別判定で何れの大当たり図柄の種別に決定されるかの判定、特図変動パターン乱数が特図変動パターン判定で何れの特図変動パターンに決定されるかの判定、などがある。先読み判定テーブルは、その始動入賞に係る始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、第1始動口11に入賞した場合の先読み判定テーブル(第1先読み判定テーブル)と、第2始動口12に入賞した場合の先読み判定テーブル(第2先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0117】
また、先読み判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(非時短用先読み判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(時短用先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0118】
つまり、先読み判定テーブルには、非時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、非時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、を区別することが可能である。なお、先読み判定にどのような判定を含ませるかは適宜に変更可能である。
【0119】
3-3.大当たり遊技
次に、大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開閉を伴う複数回のラウンド遊技と、大当たり遊技が開始してから初回のラウンド遊技が開始されるまでのオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了してから大当たり遊技が終了するまでのエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はエンディングの開始によって終了する。また、OPやEDを設けないようすることが可能である。なお、以下において、所定回数目(所定の順番)のラウンド遊技を、単に「ラウンド」という。例えば、初回(1回目)のラウンド遊技のことを「1ラウンド(1R)」といい、10回目のラウンド遊技のことを「10ラウンド(10R)」という。
【0120】
このような大当たり遊技を構成する要素(大当たり遊技構成要素)には、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開放回数、各開放が行われる大入賞口の種別および開放時間(開放パターン)、次回の開放まで閉鎖させる時間(閉鎖時間)、オープニングの時間(オープニング時間)、およびエンディングの時間(エンディング時間)などが含まれている。パチンコ遊技機PY1は、特図の停止表示後、
図14に示すような1または複数の大当たり遊技制御テーブルを用いて大当たり遊技を制御する。大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技毎に大当たり遊技構成要素が格納されている。大当たり遊技として、1種類又は複数種類の大当たり遊技を制御することが可能である。
【0121】
例えば、
図14に示すように、1Rから10Rまでは、最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、が行われる。そして、10R(最終ラウンド)では、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、が行われる。また、各ラウンド遊技では、予め定めた所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口センサに検知されると、大入賞口14,15の最大開放時間が経過する前であっても、ラウンド遊技を終了させる。
【0122】
また、各要素における回数や時間については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり遊技を、第1大入賞口14および第2大入賞口15の両方を用いて行うことも一方だけを用いて行うことも可能である。
【0123】
ここで、特定領域16について詳細に説明する。特定領域16は、振分部材16kによって、入賞不可能な閉状態と、入賞可能な開状態とをとるので、振分部材16kの作動態様は、特定領域16の開閉態様ということができる。以下において、振分部材16kの作動態様のことを「特定領域16の開閉態様」ともいう。このように、振分部材16kが一定の作動態様(特定領域16が一定の開閉態様)で制御されるが、振分部材16kの一定の作動態様(特定領域16の一定の開閉態様)と、大当たり遊技における第2大入賞口15の開閉態様との組み合わせで、大当たり遊技において遊技球を特定領域16に進入させることの困難性(容易性)が設定されることになる。なお、以下において、特定領域16が開状態にあることを「V開放」ともいう。
【0124】
第2大入賞口の開放が開始してから15秒間、振分ソレノイド16sが通電され、振分部材16kが第2状態(
図3(B))に制御される。よって、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことが容易である。一方、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことはほぼ不可能(困難)である。このように、大当たり遊技には、当該大当たり遊技中に、遊技球の特定領域16の通過(以下、「V通過」ともいう)が容易な第1開放パターン(Vロング開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、遊技球の特定領域16の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、を実行することが可能である。このように、Vロング開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vロング大当たり」という。一方、Vショート開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vショート大当たり」という。
【0125】
3-4.遊技状態
次に、遊技状態について説明する。パチンコ遊技機PY1は、
図15に示すように、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」、「高確率高ベース遊技状態」および「大当たり遊技状態」の何れかの遊技状態にすることが可能である。なお、「低確率低ベース遊技状態」を「低確低ベース状態」と、「低確率高ベース遊技状態」を「低確高ベース状態」と、「高確率低ベース遊技状態」を「高確低ベース状態」と、「高確率高ベース遊技状態」を「高確高ベース状態」と、それぞれ略称することができる。遊技状態を構成する状態として、大当たり判定において「大当たり」と判定される確率に係る状態と、電チュー12Dの開放の容易性に係る状態とがある。前者としては、通常確率状態と高確率状態とがある。一方、後者としては非時短状態と時短状態とがある。なお、大当たり遊技状態が、「特別遊技状態」、「有利遊技状態」に相当する。
【0126】
通常確率状態は、「低確率低ベース遊技状態」または「低確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常の確率である状態である。高確率状態は、「高確率低ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常確率より高い高確率である状態である。従って、高確率状態は通常確率状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには通常確率状態が設定される。そして、大当たりに当選することによって通常確率状態から高確率状態に切り替えることが可能になる。例えば、大当たり遊技において遊技球が特定領域16を通過することによって高確率状態に切り替えることが可能である。また、大当たり図柄の種別によって高確率状態に切り替えることも可能である。高確率状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、高確率状態から通常確率状態に切り替えることが可能である。
【0127】
非時短状態は、「低確率低ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」または「大当たり遊技状態」において設定される。時短状態は、「低確率高ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、非時短状態に比べて、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い遊技状態である。例えば、時短状態においては、非時短状態における電チュー12Dの開放時間(例えば0.08秒)よりも長い開放時間(例えば3.00秒)となる。また、時短状態では、特図変動時間の短い特図変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターン判定テーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにすることも可能である(
図11~
図12参照)。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
【0128】
また、時短状態は、非時短状態に比べて、普図変動時間が短くなり易くすることが可能である。例えば、時短状態においては、非時短状態において決定される普図変動時間(30秒)よりも短い普図変動時間(5秒)が決定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおける普図抽選の実行回数が多い。
【0129】
また、時短状態は、非時短状態に比べて、当たり判定で当たりと判定され易くすることが可能である。例えば、時短状態では、非時短状態で当たりと判定される確率(例えば6600/65536)よりも高い確率(例えば59936/65536)で当たりと判定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおいて当たり判定で当たりと判定される回数が多い。
【0130】
このように時短状態では、非時短状態に比して、単位時間当たりの電チュー12Dの開放時間が長くなり、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞し易くなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。そのため、ベースの高い時短状態では、所持する遊技球を大きく減らすことなく大当たり当選を狙うことができる。従って、時短状態は非時短状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。
【0131】
パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには非時短状態が設定される。そして、例えば、大当たりに当選することによって時短状態が設定可能になる。時短状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、時短状態から非時短状態に変更することが可能である。
【0132】
なお、時短状態では、非時短状態に比して、当たりに当選し易く、普図変動時間が短くなり易く、且つ、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い。普図に係る遊技について3つの点で、遊技者に有利に設定されている。しかし、この遊技者に有利に設定されている点はこれらの中の一部であってもよい。
【0133】
なお、パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入された後の遊技状態は、通常確率状態且つ非時短状態が設定される「低確率低ベース遊技状態」である。この遊技状態を「通常遊技状態」ともいう。なお、「大当たり遊技状態」では、当たり判定は行われるが大当たり判定は行われないため、大当たり遊技の開始に伴って、非時短状態が設定される。また、遊技状態については、前述した遊技状態の全てを用いることも一部だけを用いることも可能である。
【0134】
4.遊技機による主な演出
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な演出について、
図16~
図22を用いて説明する。
【0135】
4-1.演出モード
最初に、演出モードについて説明する。演出モードは、演出の区分(あるいは、上位概念的な属性)のことである。パチンコ遊技機PY1は、演出モードとして、客待ち演出モード、通常演出モードと、確変演出モード、時短演出モードおよび大当たり演出モードを設定することが可能である。
【0136】
客待ち演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」および「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われていないときに設定可能であり、特図変動演出が行われていない待機状態であることを示す演出モードである。客待ち演出モードが設定されているときに客待ち演出が行われる。客待ち演出では、例えば、
図16(A-1)に示すように、表示部50aにおいてパチンコ遊技機PY1を紹介する客待ちデモ動画G100が表示される。また、客待ちデモ動画G100が表示されているときに通常ボタン40が操作されると、
図16(A-2)に示すように、パチンコ遊技機PY1の演出に関する設定を行うための設定画面G101が表示される。演出に関する設定には、スピーカ52から出力される音の音量設定、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)、実行される演出の頻度設定(「演出設定」)などがある。
【0137】
通常演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能であり、非時短状態であることを示す演出モードである。通常演出モードには、例えば、
図16(B-1)に示すように、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モードと、
図16(B-2)に示すように、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モードと、
図16(B-3)に示すように、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モードと、があり、大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われることを1つの条件として切り替えられる。さらに、第1~第3通常演出モードのそれぞれには、特図変動演出において、リーチが成立する前の通常前段演出モードと、リーチが成立した後の通常後段演出モードと、がある。通常前段演出モードでは、表示部50aにおいて、昼間通常用背景画像G102、夕方通常用背景画像G103および夜間通常用背景画像G104の何れかが表示されるが、通常後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。また、「高確率低ベース遊技状態」においてのみ設定される特殊演出モードを設けても良い。
【0138】
確変演出モード(宇宙モード)は、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、高確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。確変演出モードでは、例えば、
図16(B-4)に示すように、表示部50aにおいて宇宙を表す背景画像(確変用背景画像G105)が表示される。さらに、確変演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の確変前段演出モードと、リーチが成立した後の確変後段演出モードと、がある。確変前段演出モードでは、表示部50aにおいて、確変用背景画像G105が表示されるが、確変後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
【0139】
時短演出モード(空モード)は、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、通常確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。時短演出モードでは、例えば、
図16(B-5)に示すように、表示部50aにおいて空を表す背景画像(時短用背景画像G106)が表示される。さらに、時短演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の時短前段演出モードと、リーチが成立した後の時短後段演出モードと、がある。時短前段演出モードでは、表示部50aにおいて、時短用背景画像G106が表示されるが、時短後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
【0140】
大当たり演出モードは、「大当たり遊技状態」において大当たり遊技が行われているときに設定可能な演出モードであり、大当たり遊技が行われていることを示す演出モードである。大当たり演出モードでは、例えば、大当たり遊技におけるオープニング中には、
図16(C-1)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技の開始を示唆するオープニング画像G107や「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示される大当たりオープニング演出が行われる。大当たり遊技におけるラウンド中には、
図16(C-2)に示すように、表示部50aにおいて、ラウンド数を示すラウンド画像G109や払い出された賞球数を示唆する賞球数画像G110が表示されるラウンド演出が行われる。大当たり遊技におけるエンディング中には、
図16(C-3)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技後に設定される演出モードを示唆するエンディング画像G111や払い出された総賞球数を示唆する総賞球数画像G112が表示される大当たりエンディング演出が行われる。
【0141】
なお、演出モードの種類については、適宜に変更または追加することが可能である。
【0142】
4-2.特図変動演出
次に、特図変動演出(単に「変動演出」とも言う)について説明する。パチンコ遊技機PY1は、特図の可変表示が開始されると、特図の可変表示に係る特図変動パターンおよび特図抽選結果(大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果、リーチ判定結果、および、特図変動パターン判定結果)などに基づいて、特図変動演出を実行する。特図変動演出では、表示部50aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄の変動表示が行われる。演出図柄は、例えば1~9の数字図柄で構成され、演出図柄の変動表示では、特図の可変表示の開始に伴って演出図柄が変動し、特図の可変表示の終了に伴って演出図柄が停止する。すなわち、特図変動時間、演出図柄の変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄の停止表示が行われる。そして、演出図柄の停止表示によって特図抽選の結果が報知される。
【0143】
なお、特図変動演出では、演出図柄の変動表示以外に、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、通常ボタン40、特殊ボタン41などの様々な演出装置を用いた他の演出を行うことが可能である。この場合、演出図柄の停止表示後も、他の演出を継続して行うことが可能である。
【0144】
4-2-1.演出図柄表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、
図17(A)に示すように、表示部50aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3を設けることが可能である。左演出図柄領域50b1は、特図変動演出における演出図柄の停止表示のときに、左演出図柄EZ1を表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3を表示する領域である。
【0145】
また、
図17(A)に示すように、表示部50aの上端部の左端(左上隅)の一区画に、小図柄領域50cを設けることが可能である。小図柄領域50cは、特図の可変表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。小図柄KZ1,KZ2,KZ3は、例えば、1~9の数字図柄で構成される。
【0146】
なお、
図17(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。
【0147】
4-2-2.通常変動
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特図の可変表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
【0148】
特図の可変表示が開始されると、例えば、
図17(A)に示すように、表示部50aにおいて、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3が停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特図の可変表示が行われておらず、特図の可変表示を待機している状態から、
図17(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。なお、
図17中の「↓」は、図柄の変動表示中であることを示している。そして、この特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」の場合には、
図17(C-1)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが異なる停止態様で仮停止してから、
図17(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。ハズレを示唆する停止態様には、「1・1・2」や「2・4・6」など、左右の図柄が同一ではない停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」などのリーチ有りの特図変動パターンの場合には、
図17(C-2)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同じ停止態様(所謂リーチ目)で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、特図変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
【0149】
4-2-3.Nリーチ
パチンコ遊技機PY1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0150】
Nリーチでは、
図18(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、
図18(B)に示すように、中演出図柄EZ2の変動速度が徐々に減速していく。そして、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、
図18(C-1)に示すように、リーチハズレを示唆する停止態様(所謂リーチハズレ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もリーチハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。リーチハズレを示唆する停止態様には、「7・6・7」や「5・3・5」など、左右の図柄が同一且つ中の図柄が左右の図柄と異なる停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「N大当たり変動」の場合には、
図18(C-2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。大当たりを示唆する停止態様には、「7・7・7」や「2・2・2」など、左右中の図柄が同一の停止態様が複数種類ある。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄EZ2が徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
【0151】
4-2-4.SPリーチ
パチンコ遊技機PY1は、Nリーチの後にSPリーチを行うことが可能である。SPリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0152】
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、
図19(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、
図19(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」の場合には、
図19(C-1)に示すように、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」の場合には、
図19(C-2)に示すように、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチハズレを示唆する停止態様で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
【0153】
ここで、各リーチに対する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示す態様で停止される可能性(大当たり期待度)について詳細に説明する。各リーチに対する大当たり期待度は、大当たり判定の結果に基づく実行確率によって定められる。例えば、Nリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には10%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とした場合、SPリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には4%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とすれば、SPリーチの大当たり期待度を、Nリーチの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。また、SPリーチとしてSPリーチAとSPリーチBとを実行可能にし、SPリーチAの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には20%とした場合、SPリーチBの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には30%とすれば、SPリーチBの大当たり期待度を、SPリーチAの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。このように、大当たり判定の結果に応じた実行確率を適宜に設定することで、大当たり期待度を設定することが可能である。
【0154】
4-3.保留アイコン表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、
図20(A)に示すように、4つの表示領域からなる保留アイコン表示領域50dを設けることが可能である。保留アイコン表示領域50dは、第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4で構成され、特
図1保留数または特
図2保留数に応じて、各表示領域50d1,50d2,50d3,50d4に、保留アイコンHA(保留表示)を表示することが可能である。例えば、特
図1保留数が『1』の場合には、第1表示領域50d1に保留アイコンHAが表示され、特
図1保留数が『2』の場合には、第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示される。
【0155】
また、保留アイコン表示領域50dの近傍に、
図20(A)に示すように、1つの表示領域からなる当該アイコン表示領域50eを設けることが可能である。当該アイコン表示領域50eは、特図変動演出が開始されることに応じて、保留アイコンHAと同じまたは異なる当該アイコンTAを表示することが可能である。なお、保留アイコンHA、当該アイコンTAが、「所定のアイコン」に相当する。
【0156】
なお、保留アイコン表示領域50dを構成する表示領域の数については、適宜に変更することが可能である。また、保留アイコン表示領域50dを、特
図1保留数および特
図2保留数の両方を表示する表示領域とすることも一方だけを表示する表示領域とすることも可能である。
【0157】
4-3-1.保留演出
パチンコ遊技機PY1は、遊技球が第1始動口11または第2始動口12に入賞することに応じて、保留演出を行うことが可能である。保留演出は、特
図1保留または特
図2保留の数を遊技者に報知することが可能である。
【0158】
保留演出では、特
図1保留数が『0』のときに遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図変動演出が開始され、例えば、
図20(B)に示すように、当該アイコン表示領域50eに当該アイコンTAが表示される。そして、特図変動演出中に更に2個の遊技球が第1始動口11に入賞すると、
図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示され、特
図1保留数が『2』であることが遊技者に報知される。その後、特図変動演出が終了し、新たな特図変動演出が開始されると、
図20(D)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1に表示されていた保留アイコンHAが、当該アイコン表示領域50eに移動して当該アイコンTAとして表示され、保留アイコン表示領域50dの第2表示領域50d2に表示されていた保留アイコンHAが、第1表示領域50d1に移動して表示され、特
図1保留数が『1』であることが遊技者に報知される。
【0159】
4-4.予告演出
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出中の任意のタイミングで予告演出を行うことが可能である。予告演出は、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、入力装置40,41等を用いた演出であり、大当たり判定の結果や特図変動パターン判定の結果を示唆することが可能である。
【0160】
4-4-1.可動体演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、可動装置55,56,58を用いた可動体演出を行うことが可能である。可動体演出は、可動装置55,56,58を作動させる演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0161】
可動体演出では、例えば、NリーチからSPリーチに発展する際に、
図21(A)に示すように、盤上可動装置55および盤下可動装置56が作動し、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、遊技者から見て、表示部50a上に重なるように移動して、SPリーチに発展することが示唆される。このとき、表示部50aの盤上可動体55kおよび盤下可動体56kと重なっていないスペースにはエフェクト画像が表示される。その後、
図21(B)に示すように、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、通常の待機状態(初期位置)に戻ってSPリーチに発展する。なお、可動体演出については、SPリーチへの発展示唆に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。また、可動体演出における可動装置の作動内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
【0162】
4-4-2.操作演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた操作演出を行うことが可能である。操作演出は、遊技者が通常ボタン40や特殊ボタン41を操作する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0163】
操作演出では、例えば、SPリーチにおいて、特殊ボタン41の押下操作が有効な期間(ボタン操作有効期間)が発生し、このボタン操作有効期間の発生に伴って、
図22(A)に示すように、特殊ボタン41の操作を促す演出(ボタン操作促進演出)が行われる。ボタン操作促進演出において、表示部50aに、ボタン操作促進画像G3が表示される。ボタン操作促進画像G3は、特殊ボタン41を模した画像(ボタン画像G31)と、特殊ボタン41の操作態様(すなわち、押下操作)を表す画像(ボタン押下操作画像G32)と、ボタン操作有効期間の残り時間を表す画像(操作有効期間残り時間画像G33)と、を含む。なお、操作有効期間残り時間画像G33は、おおむね曲線状のプログレスバーからなり、時間の経過に伴って、遊技者が操作有効期間の残り時間を容易に理解できるように変化する。その後、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が押下操作されることに応じて、または、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が操作されることなくボタン操作有効期間が経過した後、
図22(B)に示すように、盤上可動装置55が作動し、遊技者から見て、盤上可動体55kが表示部50a上に重なるように移動して、大当たり期待度が示唆される。なお、操作演出については、盤上可動装置55の作動に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
【0164】
4-4-3.先読み演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、特図抽選が行われていない特
図1保留または特
図2保留に対する先読み演出を行うことが可能である。先読み演出は、特
図1保留または特
図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する。
【0165】
先読み演出では、例えば、特
図1保留に対する先読み判定の結果が「大当たり」の場合、
図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dに通常は「〇」で表示される保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。また、先読み判定の結果が「ハズレ」の場合に、所謂ガセ演出として、保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。なお、先読み演出は、特
図1保留および特
図2保留の両方または一方に対して行うことが可能である。また、保留アイコンHAの表示態様の変化に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。例えば、特図変動演出における演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止態様を変化させることも可能である。
【0166】
4-5.音量調整と光量調整
パチンコ遊技機PY1では、特図変動演出が行われていない待機状態である場合に、左ボタン42l、右ボタン42rの押下操作によって音量の変更、光量の変更を行うことが可能である。
図23から
図25を用いて特図変動演出が行われていない待機状態である場合に、左ボタン42l、右ボタン42rの押下操作によって音量の変更、光量の変更について説明する。なお、特図変動演出が行われていない待機状態だけでなく、特別図柄の可変表示中、大当たり遊技中などでも左ボタン42l、右ボタン42rの押下操作によって音量の変更、光量の変更を行うことが可能であっても良い。
【0167】
音量や光量の変更は、演出制御用マイコン121によって行われる。また、音量や光量を変更する操作が行われるときには、表示部50aに音量や光量を表す画像が表示される。その音量や光量を表す画像の表示も、演出制御用マイコン121によって行われることになる。
【0168】
特図変動演出が行われていない待機状態である場合にて、表示部50aに音量を表す画像の表示中に、例えば、左ボタン42lの押下操作が行われると、音量が1段階減少させる。また、特図変動演出が行われていない待機状態である場合にて、表示部50aに音量を表す画像の表示中に、例えば、右ボタン42rの押下操作が行われると、音量が1段階増加させる。ただし、音量が最小の段階「1」に設定されている場合に、表示部50aに音量を表す画像の表示中に、左ボタン42lの押下操作が行われても、音量は変更されずに段階「1」が維持される。一方で、音量が最大の段階「5」に設定されている場合に、表示部50aに音量を表す画像の表示中に、右ボタン42rの押下操作が行われても、音量は変更されずに段階「5」が維持される。
【0169】
表示部50aに音量を表す画像の表示中に、左ボタン42l、右ボタン42rの押下操作によって音量が変更されることで、変更された音量に切り替わって、例えば、スピーカ52から音量が出力されることになる。また、表示部50aに音量を表す画像の表示中に光量を表す画像の表示中に、左ボタン42l、右ボタン42rの押下操作によって光量が変更されることで、表示部50aの光量が変更された光量に切り替わる。
【0170】
次に、表示部50aに表示される音量を表す画像である音量画像G199について、
図23(A)から
図23(E)を用いて説明する。音量画像G199は、音量であることを識別する音量識別画像G199aと、段階「1」から段階「5」の段階数を示す目盛りを表す音量目盛部画像G199bと、設定されている音量を示す音量設定部画像G199cと等を含む。
【0171】
音量目盛部画像G199bは、水平方向に延びて形成され、5つの目盛りを有するゲージで構成されている。また、音量設定部画像G199cは、音量目盛部画像G199bの内部に表示される棒状の指針で構成されているとともに、設定されている音量に応じてメータの数値が変更されることで、当該音量設定部画像G199cの表示範囲が縮小、または拡大されるメータ画像となっている。なお、音量設定部画像G199cは、音量目盛部画像G199bの左端から、音量の分だけ右に向かって延びて形成される。音量識別画像G199aは、一般的な音量を表すアイコンで構成され、音量目盛部画像G199bの左隣に表示される。
【0172】
図23(A)は、音量の段階が「1」であるときの音量画像G199を表している。音量の段階が「1」であれば、音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって1つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示される。同様に、音量の段階が「2」であれば、音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示され(
図23(B)参照)、音量の段階が「3」であれば、音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって3つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示され(
図23(C)参照)、音量の段階が「4」であれば、音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって4つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示され(
図23(D)参照)、音量の段階が「5」であれば、音量目盛部画像G199bの全ての目盛り分、音量設定部画像G199cが表示される(
図23(E)参照)。
【0173】
続いて、表示部50aに表示される光量を表す画像である光量画像G200について、
図23(F)から
図23(J)を用いて説明する。光量画像G200は、光量であることを識別する光量識別画像G200aと、段階「1」から段階「5」の段階数を示す目盛りを表す光量目盛部画像G200bと、設定されている光量を示す光量設定部画像G200cと等を含む。
【0174】
光量目盛部画像G200bは、水平方向に延びて形成され、5つの目盛りを有するゲージで構成されている。光量設定部画像G200cは、光量目盛部画像G200bの内部に表示される棒状の指針で構成されているとともに、設定されている光量に応じてメータの数値が変更されることで、当該光量設定部画像G200cの表示範囲が縮小、または拡大されるメータ画像となっている。なお、光量設定部画像G200cは、光量目盛部画像G200bの左端から、光量の分だけ右に向かって延びて形成される。光量識別画像G200aは、一般的な光量を表すアイコンで構成され、光量目盛部画像G200bの左隣に表示される。
【0175】
図23(F)は、光量の段階が「1」であるときの光量画像G200を表している。光量の段階が「1」であれば、光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって1つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示される。同様に、光量の段階が「2」であれば、光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示され(
図23(G)参照)、光量の段階が「3」であれば、光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって3つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示され(
図23(H)参照)、光量の段階が「4」であれば、光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって4つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示され(
図23(I)参照)、光量の段階が「5」であれば、光量目盛部画像G200bの全ての目盛り分、光量設定部画像G200cが表示される(
図23(J)参照)。
【0176】
なお、以下において、音量の段階が「1」であることを「音量「1」」と称し、同様に
、音量の段階が「2」、「3」、「4」、「5」であることを「音量「2」」、「音量「3」」、「音量「4」」、「音量「5」」と称することもある。また、光量の段階が「1」であることを「光量「1」」と称し、同様に、光量の段階が「2」、「3」、「4」、「5」であることを「光量「2」」、「光量「3」」、「光量「4」」、「光量「5」」と称することもある。
【0177】
続いて、
図24を用いて、客待ち演出モードが設定されているときに行われる客待ち演出において、スピーカ52から出力される音の音量設定を行う場合について説明する。
【0178】
客待ち演出モードが設定されているときの客待ち演出の実行中に、表示部50aに設定画面G101が表示される。
図24(A)に示すように、設定画面G101には、スピーカ52から出力される音の音量設定を示す音量設定画像G101aと、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)を示す光量設定画像G101bと、実行される演出の頻度設定(「演出設定」)を示す演出設定画像G101cと、矢印画像G101dと、「選択」を示す文字画像と、十字ボタン42を模した十字ボタン操作画像G101eと、「決定」を示す文字画像と、通常ボタン40を模した通常ボタン操作画像G101fとが含まれる。
【0179】
なお、十字ボタン操作画像G101eは、上ボタン42u、または下ボタン42dの押下操作を促すために、
図24(A)に示すように、上ボタン42uに対応する三角の部分と下ボタン42dに対応する三角の部分が黒色で示されている。
【0180】
表示部50aに設定画面G101が表示されている場合に、十字ボタン42の上ボタン42u、または十字ボタン42の下ボタン42dの押下操作が行われるごとに、矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示される場合、光量設定画像G101bの左隣に表示される場合、または演出設定画像G101cの左隣に表示される場合のうち、いずれかの場合に変更されていく。
【0181】
例えば、表示部50aにて矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示されている状態で、十字ボタン42の下ボタン42dの押下操作が1回行われると、表示部50aにて矢印画像G101dが光量設定画像G101bの左隣に表示されることになる。また、例えば、表示部50aにて矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示されている状態で、十字ボタン42の上ボタン42uの押下操作が1回行われると、表示部50aにて矢印画像G101dが演出設定画像G101cの左隣に表示されることになる。
【0182】
仮に、
図24(A)に示すように、表示部50aにて矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示されている場合に、通常ボタン40の押下操作が1回行われると、スピーカ52から出力される音の音量設定が決定され、
図24(B)に示す演出例へと進む。
図24(B)に示すように、表示部50aに音量画像G199が表示されることになる。
【0183】
音量画像G199は、音量識別画像G199aと、音量目盛部画像G199bと、音量設定部画像G199cとだけでなく、設定されている音量を数値で示す音量数値部画像G199dと、「選択」と示す文字画像と、十字ボタン42を模したボタン画像からなる十字ボタン音量操作画像G199eと、「決定」を示す文字画像と、通常ボタン40を模したボタン画像とからなる通常ボタン音量操作画像G199fとが含まれる。なお、十字ボタン音量操作画像G199eは、左ボタン42l、または右ボタン42rの押下操作を促すために、
図24(B)に示すように、左ボタン42lに対応する三角の部分と右ボタン42rに対応する三角の部分が黒色で示されている。
図24(B)に示すように、左ボタン42lに対応する三角の部分が黒色で示されていることで、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての左方向を指し示すとともに、左ボタン42lの押下操作が行われると、音量目盛部画像G199bの右端から左に向かって音量設定部画像G199cの表示範囲が縮小されていくことを遊技者に示唆することが可能となっている。一方で、十字ボタン音量操作画像G199eは、
図24(B)に示すように、右ボタン42rに対応する部分が黒色の三角で示されていることで、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての右方向を指し示すとともに、右ボタン42rの押下操作が行われると、音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって音量設定部画像G199cの表示範囲が拡大されていくことを遊技者に示唆することが可能となっている。
【0184】
例えば、音量の段階が「2」であれば、
図24(B)に示すように、表示部50aに表示されている音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示されている。この場合に、例えば、左ボタン42lの押下操作が1回行われた場合には、音量「1」に変更されるとともに、
図24(C―1)に示すように、音量目盛部画像G199bの左端に向かって1つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが示すメータの数値が「1」減少されて、音量設定部画像G199cの表示範囲が縮小されることになる。また、
図24(C-1)に示すように、音量数値部画像G199dは、「1」を示すことになる。その後、表示部50aに音量画像G199が表示されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、
図24(D)に示すように、設定画面G101に戻ることになる。
【0185】
例えば、音量の段階が「2」であれば、
図24(B)に示すように、表示部50aに表示されている音量目盛部画像G199bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、音量設定部画像G199cが表示されている。この場合に、例えば、右ボタン42rの押下操作が3回行われた場合には、音量「5」に変更されるとともに、
図24(C―2)に示すように、音量目盛部画像G199bの右端に向かって音量目盛部画像G199bの全ての目盛り分まで、音量設定部画像G199cが示すメータの数値が「3」増加されて、音量設定部画像G199cの表示範囲が拡大されることになる。また、
図24(C-2)に示すように、音量数値部画像G199dは、「5」を示すことになる。その後、表示部50aに音量画像G199が表示されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、
図24(D)に示すように、設定画面G101に戻ることになる。
【0186】
続いて、
図25を用いて、客待ち演出モードが設定されているときに行われる客待ち演出において、表示部50aの光量設定を行う場合について説明する。
【0187】
客待ち演出モードが設定されているときの客待ち演出の実行中に、表示部50aに設定画面G101が表示される。
図25(A)に示すように、設定画面G101には、音量設定画像G101aと、光量設定画像G101bと、演出設定画像G101cと、矢印画像G101dと、「選択」を示す文字画像と、十字ボタン42を模したボタン画像からなる十字ボタン操作画像G101eと、「決定」を示す文字画像と、通常ボタン40を模したボタン画像からなる通常ボタン操作画像G101fとが含まれる。
【0188】
なお、十字ボタン操作画像G101eは、上ボタン42u、または下ボタン42dの押下操作を促すために、
図25(A)に示すように、上ボタン42uに対応する三角の部分と下ボタン42dに対応する三角の部分が黒色で示されている。
【0189】
表示部50aに設定画面G101が表示されている場合に、十字ボタン42の上ボタン42u、または十字ボタン42の下ボタン42dの押下操作が行われるごとに、矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示される場合、光量設定画像G101bの左隣に表示される場合、または演出設定画像G101cの左隣に表示される場合のうち、いずれかの場合に変更される。
【0190】
例えば、表示部50aにて矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示されている状態で、十字ボタン42の下ボタン42dの押下操作が1回行われると、表示部50aにて矢印画像G101dが光量設定画像G101bの左隣に表示されることになる。また、例えば、表示部50aにて矢印画像G101dが、音量設定画像G101aの左隣に表示されている状態で、十字ボタン42の十字ボタン42の上ボタン42uの押下操作が1回行われると、表示部50aにて矢印画像G101dが演出設定画像G101cの左隣に表示されることになる。
【0191】
例えば、
図25(A)に示すように、表示部50aにて矢印画像G101dが、光量設定画像G101bの左隣に表示されている状態で、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)が決定され、
図25(B)に示す演出例へと進む。この場合、
図25(B)に示すように、表示部50aに光量画像G200が表示されることになる。
【0192】
光量画像G200は、光量識別画像G200aと、光量目盛部画像G200bと、光量設定部画像G200cとだけでなく、設定されている光量を数値で示す光量数値部G200dと、「選択」と示す文字画像と、十字ボタン42を模したボタン画像からなる十字ボタン光量操作画像G200eと、「決定」を示す文字画像と、通常ボタン40を模したボタン画像とからなる通常ボタン光量操作画像G200fとが含まれる。なお、十字ボタン光量操作画像G200eは、左ボタン42l、または右ボタン42rの押下操作を促すために、
図25(B)に示すように、左ボタン42lに対応する三角の部分と右ボタン42rに対応する三角の部分が黒色で示されている。
図25(B)に示すように、左ボタン42lに対応する部分が黒色の三角で示されていることで、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとって左方向を指し示すとともに、左ボタン42lの押下操作が行われると、光量目盛部画像G200bの右端から左に向かって光量設定部画像G200cの表示範囲が縮小されていくことを遊技者に示唆することが可能となっている。一方で、十字ボタン音量操作画像G199eは、
図25(B)に示すように、右ボタン42rに対応する部分が黒色の三角で示されていることで、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての右方向を指し示すとともに、右ボタン42rの押下操作が行われると、光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって光量設定部画像G200cの表示範囲が拡大されていくことを遊技者に示唆することが可能となっている。
【0193】
例えば、光量の段階が「2」であれば、
図25(B)に示すように、表示部50aに表示されている光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示されている。この場合に、例えば、左ボタン42lの押下操作が1回行われた場合には、光量「1」に変更されるとともに、
図25(C―1)に示すように、光量目盛部画像G200bの左端に向かって1つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが示すメータの数値が「1」減少されて、光量設定部画像G200cの表示範囲が縮小されることになる。また、
図25(C-1)に示すように、光量数値部G200dは、「1」を示すことになる。その後、表示部50aに光量画像G200が表示されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、
図25(D)に示すように、設定画面G101に戻ることになる。
【0194】
例えば、光量の段階が「2」であれば、
図25(B)に示すように、表示部50aに表示されている光量目盛部画像G200bの左端から右に向かって2つ目の目盛りまで、光量設定部画像G200cが表示されている。この場合に、例えば、右ボタン42rの押下操作が3回行われた場合には、光量「5」に変更されるとともに、
図25(C―2)に示すように、光量目盛部画像G200bの右端に向かって光量目盛部画像G200bの全ての目盛り分まで、光量設定部画像G200cが示すメータの数値が「3」増加されて、光量設定部画像G200cの表示範囲が拡大されることになる。また、
図25(C-2)に示すように、光量数値部G200dは、「5」を示すことになる。その後、表示部50aに光量画像G200が表示されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、
図25(D)に示すように、設定画面G101に戻ることになる。
【0195】
5.遊技制御用マイコン101による遊技の制御
次に
図26~
図27に基づいて遊技制御用マイコン101(遊技制御手段)による遊技の制御について説明する。なお、以下において説明する遊技制御用マイコン101による遊技の制御において登場するカウンタ、タイマ、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。
【0196】
[1.主制御メイン処理]
主制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、遊技用ROM103から
図26に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず、電源投入時処理(S001)を行う。電源投入時処理では、遊技用RAM104へのアクセスの許可設定、遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等が行われる。
【0197】
電源投入時処理に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、
図8(A)および
図8(B)に示した種々の乱数のカウンタ値を1加算して更新する。各乱数のカウンタ値は上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数のカウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数のうちの少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
【0198】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理(S005)は4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による種々の乱数のカウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
【0199】
[2.メイン側タイマ割り込み処理]
次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。
図27に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
【0200】
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、遊技制御用マイコン101は、例えば、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号を取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
【0201】
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、
図26の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、
図8(A)および
図8(B)に示した各種乱数のカウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
【0202】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)を行い、続いて普通動作処理(S105)を行い、さらに特別動作処理(S106)を行う。センサ検出処理、普通動作処理および特別動作処理については後述する。
【0203】
特別動作処理(S106)に次いで、振分装置16Dを制御するための振分装置制御処理を行う(S107)。
【0204】
次に、遊技制御用マイコン101は、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、電源が断たれる際の電源断監視処理、遊技用RAM104に設けられているタイマの更新などが行われる。また、その他の処理(S108)として、遊技者に賞球を払い出す払出制御処理が行われる。払出制御処理では、各入賞口への遊技球の入賞に応じて、賞球要求信号を払出制御基板170に送信する。つまり、払出制御基板170は、賞球要求信号に基づいて、賞球を払い出す。
【0205】
そして、遊技制御用マイコン101は、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002~S004の処理を繰り返し実行し(
図26参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)を実行する。遊技制御用マイコン101は、再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)において、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等を出力する。
【0206】
[2-1.センサ検出処理]
センサ検出処理(S104)では、一般入賞口センサ処理、ゲートセンサ処理、第2始動口センサ処理、第1始動口センサ処理、第1大入賞口センサ処理、第2大入賞口センサ処理、特定領域センサ処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0207】
一般入賞口センサ処理では、一般入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じて、一般入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0208】
ゲートセンサ処理では、ゲートセンサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、普通図柄乱数カウンタのカウンタ値が示す普通図柄乱数を取得し、取得した普通図柄乱数を、遊技用RAM104に設けられた普図保留記憶部106に記憶する。なお、普図保留記憶部106に普通図柄乱数が所定数(例えば4個)記憶されている場合には、新たに取得された普通図柄乱数は記憶されない。また、当該処理の結果に応じて、ゲートセンサ用コマンドを生成する。
【0209】
第2始動口センサ処理では、第2始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特
図2関係乱数を取得し、取得した特
図2関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特
図2保留記憶部105bに記憶する。特
図2保留記憶部105bは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特
図2関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特
図2関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得された特
図2関係乱数は記憶されない。また、取得した特
図2関係乱数と第2先読み判定テーブルとを用いて第2先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数の数(特
図2保留数)を表す特
図2保留数コマンドおよび第2先読み判定の結果を表す第2始動入賞コマンドを含む第2始動口センサ用コマンドを生成する。
【0210】
第1始動口センサ処理では、第1始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特
図1関係乱数を取得し、取得した特
図1関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特
図1保留記憶部105aに記憶する。特
図1保留記憶部105aは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特
図1関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特
図1関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得した特
図1関係乱数は記憶されない。また、取得した特
図1関係乱数と第1先読み判定テーブルとを用いて第1先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数の数(特
図1保留数)を表す特
図1保留数コマンドおよび第1先読み判定の結果を表す第1始動入賞コマンドを含む第1始動口センサ用コマンドを生成する。
【0211】
第1大入賞口センサ処理では、第1大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第1大入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0212】
第2大入賞口センサ処理では、第2大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第2大入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0213】
特定領域センサ処理では、特定領域センサによって遊技球が検出されたか否か判定する。また、当該処理の結果に応じて、特定領域センサ用コマンドを生成する。
【0214】
[2-2.普通動作処理]
普通動作処理(S105)では、普通図柄待機処理、普通図柄変動処理、普通図柄確定処理、補助遊技制御処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0215】
普通図柄待機処理は、普図の可変表示および補助遊技が行われていない待機中に行われる処理である。普通図柄待機処理では、普図保留記憶部106に記憶された普通図柄乱数に基づいて当たり判定を行う。また、現在の遊技状態に基づいて普図変動パターン判定を行って普図変動パターンを決定する。そして、当たり判定および普図変動パターンの結果に関する情報を含む普図変動開始コマンドを生成する。それから、決定した普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間に基づいて、普図の可変表示を普図表示器82に開始させる。
【0216】
普通図柄変動処理は、普図の可変表示中に行われる処理である。普通図柄変動処理では、実行中の普図の可変表示が開始してから普図変動時間が経過することに応じて、当たり判定結果に基づいて普図の停止表示を行う。そして、普図の可変表示の終了を示す普図変動停止コマンドを生成する。
【0217】
普通図柄確定処理は、普図が停止表示しているときに行われる処理である。普通図柄確定処理では、実行中の普図の停止表示が開始してから所定の停止時間(例えば、0.8秒)が経過することに応じて、停止表示している普図が当たり図柄であるか否かを判定する。当たり図柄が停止表示していれば、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を開始させ、補助遊技の開始を示す補助遊技開始コマンドを生成する。
【0218】
補助遊技制御処理は、補助遊技が行われているときに行われる処理である。補助遊技制御処理では、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を制御する。また、当該処理の結果に応じて、補助遊技制御用コマンドを生成する。
【0219】
[2-3.特別動作処理]
特別動作処理(S106)では、特別図柄待機処理、特別図柄変動処理、特別図柄確定処理、大当たり遊技制御処理、遊技状態設定処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0220】
[2-3-1.特別図柄待機処理]
特別図柄待機処理は、大当たり遊技状態ではなく、特図の可変表示が行われていない待機中に行われる処理である。特別図柄待機処理では、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数に基づいて、特
図2判定処理及び特
図2変動パターン判定処理を行うとともに、特
図2保留記憶部シフト処理を行う。また、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数に基づいて、特
図1判定処理及び特
図1変動パターン判定処理を行うとともに、特
図1保留記憶部シフト処理を行う。
【0221】
特
図2判定処理では、特
図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特
図2関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特
図2関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特
図2大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
【0222】
特
図2変動パターン判定処理は、特
図2判定処理の後に行われる処理である。特
図2変動パターン判定処理では、特
図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特
図2関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特
図2変動パターンテーブルと、を用いて、特
図2変動パターンを判定する。なお、特
図2変動パターンの判定は、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数の数(特
図2保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特
図2変動パターンを表す特
図2変動開始コマンドを生成する。特
図2変動開始コマンドには、特
図2であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、特
図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特
図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特
図2表示器81bに特
図2の可変表示を開始させる。
【0223】
特
図2保留記憶部シフト処理は、特
図2判定処理及び特
図2変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特
図2保留記憶部シフト処理では、特
図2保留記憶部105bに記憶されていた特
図2関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特
図2関係乱数を特
図2保留記憶部105bからクリアする。このようにして、特
図2関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特
図2保留数を表す特
図2保留数コマンド生成をする。
【0224】
特
図1判定処理では、特
図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特
図1関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特
図1関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特
図1大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
【0225】
特
図1変動パターン判定処理は、特
図1判定処理の後に行われる処理である。特
図1変動パターン判定処理では、特
図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特
図1関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特
図1変動パターンテーブルと、を用いて、特
図1変動パターンを判定する。なお、特
図1変動パターンの判定は、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数の数(特
図1保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特
図1変動パターンを表す特
図1変動開始コマンドを生成する。特
図1変動開始コマンドには、特
図1であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、大当たり種別判定の結果に関する情報、特
図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特
図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特
図1表示器81aに特
図1の可変表示を開始させる。
【0226】
特
図1保留記憶部シフト処理は、特
図1判定処理及び特
図1変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特
図1保留記憶部シフト処理では、特
図1保留記憶部105aに記憶されていた特
図1関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特
図1関係乱数を特
図1保留記憶部105aからクリアする。このようにして、特
図1関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特
図1保留数を表す特
図1保留数コマンドを生成する。
【0227】
なお、本実施形態では、特
図2保留数および特
図1保留数の何れも存在する場合、特
図2判定処理が優先して行われ、特
図2の可変表示と特
図1の可変表示とが並行して行われないようになっている。
【0228】
[2-3-2.特別図柄変動処理]
特別図柄変動処理は、特図の可変表示中に行われる処理である。特別図柄変動処理では、特図変動時間が経過することに応じて、特図表示器81に、特図の可変表示を終了させるとともに、大当たり判定の結果に応じた特図を停止表示させる。大当たり判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す大当たり図柄を停止表示させ、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを示すハズレ図柄を停止表示させる。そして、特図の可変表示の終了を示す特図変動停止コマンドを生成する。
【0229】
[2-3-3.特別図柄確定処理]
特別図柄確定処理は、特図が停止表示しているときに行われる処理である。特別図柄確定処理では、現在停止表示している特図が大当たり図柄である場合には、大当たり遊技状態に移行させる。そして、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドを生成する。オープニングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ高確率状態を終了させる場合には、通常確率状態を設定する。そして、通常確率状態への移行を示す高確率終了コマンドを生成する。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ時短状態を終了させる場合には、非時短状態を設定する。そして、非時短状態への移行を示す時短終了コマンドを生成する。なお、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ特
図2保留数および特
図1保留数が「0」の場合には、パチンコ遊技機PY1が待機状態であることを示す客待ちコマンドを生成する。
【0230】
[2-3-4.大当たり遊技制御処理]
大当たり遊技制御処理は、大当たり遊技状態において行われる処理である。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技制御テーブルを用いて、大当たり遊技を行う。大当たり遊技状態への移行後、オープニング時間または閉鎖時間の経過に応じて、各ラウンド遊技を開始する。そして、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技コマンドを生成する。また、最終のラウンド遊技を終了させることに応じて、エンディングを開始する。そして、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを生成する。エンディングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。
【0231】
[2-3-5.遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理は、大当たり遊技状態が終了する際に行われる処理である。遊技状態設定処理では、通常確率状態から高確率状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に高確率状態を設定する。高確率状態の継続期間を制限する場合には、高確率状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく高確率状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、高確率状態の設定を示す高確率設定コマンドを生成する。また、非時短状態から時短状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に時短状態を設定する。時短状態の継続期間を制限する場合には、時短状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく時短状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、時短状態の設定を示す時短設定コマンドを生成する。
【0232】
なお、遊技制御用マイコン101が各処理において生成するコマンドは、適宜に追加または変更することが可能である。
【0233】
6.演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、
図28から
図30に基づいて演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。なお、以下の演出制御用マイコン121による演出の制御の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。
【0234】
[1.サブ制御メイン処理]
サブ制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、
図28に示したサブ制御メイン処理のプログラムを演出用ROM123から読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、最初に、電源投入に応じた電源投入時処理を行う(S4001)。電源投入時処理では、例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
【0235】
次に、割り込みを禁止し(S4002)、乱数シード更新処理を実行する(S4003)。乱数シード更新処理(S4003)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理においても同様である。
【0236】
乱数シード更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4004)。コマンド送信処理では、サブ制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、受信したコマンドに従って、表示部50aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。また、サブ制御基板120は、画像制御基板140によって行われる種々の演出とともに、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53、および盤ランプ54を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、可動装置55,56,58を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。演出用RAM124には、保留抽選情報を含む始動入賞コマンドを記憶する始動入賞コマンド保留記憶部が設けられる。保留抽選情報には、主制御基板100の特図保留記憶部105に記憶される各乱数に基づく情報が含まれる。始動入賞コマンド保留記憶部はさらに、第1特図保留に基づく第1始動入賞コマンドを記憶する第1始動入賞コマンド保留記憶部と、第2特図保留に基づく第2始動入賞コマンドを記憶する第2始動入賞コマンド保留記憶部と、が設けられる。この他、演出用RAM124には、普図保留の情報を含むコマンドを記憶する記憶部が設けられても良い。詳細には、第1始動入賞コマンド保留記憶部および第2始動入賞コマンド保留記憶部は、それぞれ特図保留の上限数に対応する記憶領域が設けられている。パチンコ遊技機PY1では、特図保留の上限数に合わせて、第1始動入賞コマンド保留記憶部には4つの記憶領域が設けられ、第2始動入賞コマンド保留記憶部にも4つの記憶領域が設けられる。さらに各記憶領域には、複数の小領域が設けられている。具体的にパチンコ遊技機PY1では、始動口の入賞に基づいて特定される始動入賞コマンドと、保留アイコンHAの表示態様を示すデータとを各小領域に記憶する。受信カウンタは、入賞順を管理するために用いられる。
【0237】
演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4005)。以降、ステップS4002~ステップS4005をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4010)、および、サブ側タイマ割り込み処理(S4011)の実行が可能となる。
【0238】
受信割り込み処理(S4010)は、主制御基板100から送られた各種のコマンドが演出制御用マイコン121に入力される度に実行される。受信割り込み処理(S4010)では、演出制御用マイコン121は主制御基板100の出力処理(S101)により送信されてきて受信した各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4011)に優先して実行される。
【0239】
[2.1msタイマ割り込み処理]
1msタイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に所定の周期(例えば、1msec周期)の割り込みパルスが入力される度に実行される。1msタイマ割り込み処理(S4011)では、
図29に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)を順次行う。
【0240】
入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出する。発光データ出力処理では、後述する演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ53、および盤ランプ54などのランプを発光させるべく、発光データをランプ制御回路151に出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、発光データに従って枠ランプ53、および盤ランプ54などを所定の発光態様で発光させる。可動装置制御処理では、演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで可動装置55,56,58などの可動装置を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、駆動データに従って、可動装置55,56,58などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。スイッチ処理では、入力処理にて検出された通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aや十字ボタン検出スイッチ42a(上ボタン検出スイッチ42au、下ボタン検出スイッチ42ad、右ボタン検出スイッチ42ar、左ボタン検出スイッチ42al)などの遊技者が操作可能な操作部に対する操作のデータに基づいて表示部50aの表示内容等を設定する。ボタン有効期間処理では、各種ボタン(通常ボタン40、特殊ボタン41など)のボタン操作有効期間を設定する。これにより、例えば、特図変動演出の実行中に操作演出が行われるとともに、ボタン操作有効期間が発生することになる。
【0241】
[3.10msタイマ割り込み処理]
10msタイマ割り込み処理(S4012)は、サブ制御基板120に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。10msタイマ割り込み処理(S4012)では、
図30に示すように、受信コマンド解析処理(S4201)、演出タイマ更新処理(S4202)、音声制御処理(S4203)、演出用データ作成処理(S4204)を順次行う。
【0242】
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によって演出用RAM124の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。例えば、演出タイマ更新処理では通常ボタン40や特殊ボタン41といった操作部の操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。音声制御処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ52からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御回路161への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
【0243】
スイッチ処理(S4106)において、演出制御用マイコン121は、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が押下操作されたか否かを判定する場合がある。例えば、演出制御用マイコン121が、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が押下操作されたと判定した場合には、通常ボタン処理を実行する。ここで通常ボタン処理とは、例えば、表示部50aによる予告画像の表示や、盤上可動体55kを用いた可動体演出などを行う処理のことである。また、演出制御用マイコン121は、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で特殊ボタン41が押下操作されたか否かを判定する場合がある。例えば、演出制御用マイコン121が、ボタン操作有効期間内で特殊ボタン41が押下操作されたと判定した場合には、特殊ボタン処理を実行する。ここで特殊ボタン処理とは、例えば、表示部50aによる予告画像の表示や、盤上可動体55kを用いた可動体演出などを行う処理のことである。
【0244】
ここで、演出制御用マイコン121が遊技制御用マイコン101からコマンドを受信した場合の処理の一例を説明する。演出制御用マイコン121が受信するコマンドは、変動開始コマンド(特
図1変動開始コマンド又は特
図2変動開始コマンド)とする。演出制御用マイコン121は、受信コマンド解析処理(S4201)において、変動開始コマンドを受信していると判定した場合、変動開始コマンド受信時処理として、そのコマンドが示す特図変動パターンに基づいて、変動演出の演出パターン(サブ変動パターン)を選択し、そのサブ変動パターンの情報をセットするとともに、そのサブ変動パターンの情報を含む変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。例えば、変動開始コマンドが示す特図変動パターンがSP変動(SPリーチに関連付けられた変動パターン)である場合、SPリーチを行うサブ変動パターンを選択し、そのサブ変動パターンに対応する変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。その後、各処理(コマンド送信処理(S4004)、発光データ出力処理(S4102)、可動体制御処理(S4103)、音声制御処理(S4203)など)が実行されることで、選択したサブ変動パターンに対応する変動演出が実現される。なお、このような演出の実現に関する処理の流れは、特別遊技に伴う演出や客待ち演出、先読み演出、所謂当該変動に伴う予告演出、演出モードの制御などの他の演出についても基本的には同じである。
【0245】
7.第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点の説明
以下、パチンコ遊技機PY1の特徴点を詳細に説明する。以下、第1実施形態を説明する。特に述べない限り、上述の基本実施形態のパチンコ遊技機PY1が第1実施形態にも適用される。
【0246】
7-1.第1実施形態の大当たり遊技
最初に、第1実施形態の遊技制御用マイコン101が実行可能な大当たり遊技について説明する。遊技制御用マイコン101は、
図31の大当たり遊技制御テーブルに示す各種の大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Y、大当たり遊技Z)を実行可能である。
【0247】
図31に示すように、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、特
図1判定処理(第1始動口11への入賞に基づく特図判定処理)における大当たり図柄種別判定では、「大当たり図柄X」又は「大当たり図柄Y」の何れかを決定可能である。より詳細には、遊技制御用マイコン101は、「大当たり図柄X」を50%の割合で決定し、「大当たり図柄Y」を50%の割合で決定する。また、遊技制御用マイコン101は、特
図2判定処理(第2始動口12への入賞に基づく特図判定処理)における大当たり図柄種別判定では、「大当たり図柄Z」を決定可能である。より詳細には、遊技制御用マイコン101は、「大当たり図柄Z」を100%の割合で決定する。
【0248】
そして、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、決定した大当たり図柄の種別に応じた大当たり遊技を実行する。具体的には、「大当たり図柄X」が決定された場合に実行される「大当たり遊技X」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから4Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、5Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15を開放する。この大当たり遊技の5Rから9Rまでは、第1大入賞口14の開放時間が極めて短く、現実的には第1大入賞口14への入賞が見込めないラウンドとなっている。つまり、この大当たり遊技におけるラウンド遊技の総数は10回であるものの、実質的なラウンド遊技の回数は5回である。
【0249】
また、「大当たり図柄Y」が決定された場合に実行される「大当たり遊技Y」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから4Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、5Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15を開放する。この大当たり遊技の5Rから9Rまでは、第1大入賞口14の開放時間が極めて短く、現実的には第1大入賞口14への入賞が見込めないラウンドとなっている。つまり、この大当たり遊技におけるラウンド遊技の総数は10回であるものの、実質的なラウンド遊技の回数は4回である。
【0250】
また、「大当たり図柄Z」が決定された場合に実行される「大当たり遊技Z」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15を開放する。つまり、この大当たり遊技は、ラウンド遊技の総数も実質的なラウンド遊技の回数も10回である。
【0251】
従って、実質的なラウンド遊技の回数が10回である「大当たり遊技Z」は、実質的なラウンド遊技の回数が5回である「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Y」よりも遊技者に有利な大当たり遊技であると言える。
【0252】
次に、第1実施形態の遊技制御用マイコン101が制御可能な遊技状態について、
図31を用いて説明する。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、遊技制御用マイコン101は、前述した「大当たり遊技X」、「大当たり遊技Y」および「大当たり遊技Z」の何れの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後であっても、時短状態を設定する。また、遊技制御用マイコン101は、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の何れかの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には高確率状態を設定する一方、「大当たり遊技Y」の大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には高確率状態を設定しない(通常確率状態が設定される)。従って、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の何れかの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、高確率状態且つ時短状態が設定される「高確率高ベース遊技状態」になり、「大当たり遊技Y」の大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、通常確率状態且つ時短状態が設定される「低確率高ベース遊技状態」になる。高確率状態且つ時短状態に設定されるときには、確変回数が100回と時短回数が100回に設定される。ここで、確変回数とは、高確率状態における特図の可変表示の上限実行回数(規定回数)のことである。また、時短回数とは、時短状態における特図の可変表示の上限実行回数(規定回数)のことである。すなわち、高確率高ベース遊技状態は、高確率高ベース遊技状態での特図の可変表示の回数が100回まで継続可能である。また、低確率状態且つ時短状態に設定されるときには、時短回数のみが100回に設定される。すなわち、低確率高ベース遊技状態では、低確率高ベース遊技状態での特図の可変表示の回数が100回まで継続可能である。つまり、その後に高確率状態が設定される「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Z」は、その後に高確率状態が設定されない「大当たり遊技Y」よりも遊技者に有利な大当たり遊技であると言え、「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Z」が実行される大当たり遊技状態は、「大当たり遊技Y」が実行される大当たり遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態と言える。
【0253】
なお、大当たり遊技状態は、大当たり図柄の種類を問わず、通常遊技状態よりも有利な遊技状態と言える。また、高確率状態の1つである「高確率高ベース遊技状態」は、通常確率状態の1つである「低確率高ベース遊技状態」よりも遊技者に有利な遊技状態と言える。本明細書では、遊技者に有利な遊技状態を有利遊技状態や特別遊技状態と言うことがある。
【0254】
7-2.第1実施形態の特
図1変動パターン
次に、
図32を用いて非時短状態での特
図1変動パターンの振分率について説明する。
図32(A)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「大当たり」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P03」の振分率(10%)⇒特
図1変動パターン「P02」の振分率(30%)⇒特
図1変動パターン「P01」の振分率(60%)の順に高くなっている。
【0255】
一方、
図32(B)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ有りハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P04」の振分率(5%)⇒特
図1変動パターン「P05」の振分率(25%)⇒特
図1変動パターン「P06」の振分率(70%)の順に高くなっている。
【0256】
また、
図32(C)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「0」~「2」である場合には、特
図1変動パターン「P08」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P07」の振分率(80%)の順に高くなっている。一方で、「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「3」~「4」である場合には、特
図1変動パターン「P07」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P08」の振分率(80%)の順に高くなっている。
【0257】
図32(A)から
図32(C)を用いた説明により、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の非時短状態では、通常変動のみの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→Lリーチの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→SPリーチの場合の順に、特
図1判定処理にてハズレと判定された場合に実行され難く、一方で特
図1判定処理にて大当たりとなった場合に実行され易くなっている(
図11、
図32(A)、
図32(B)、
図32(C)参照)。
【0258】
7-3.アイコン(保留アイコン、当該アイコン)について
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の表示部50aに表示されるアイコン(保留アイコン、当該アイコン)について、
図33および
図34に基づいて説明する。なお、当該アイコンとは、大当たり判定が行われ、その判定結果を示す特別図柄が現在可変表示中であって、その可変表示中の特別図柄に対応する画像である。また、保留アイコンとは、特図の抽選(特
図1の抽選、特
図2の抽選)が保留されていることを示す特図保留(特
図1保留、特
図2保留)に対応した画像である。
【0259】
先ず、第1実施形態のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)の種類について、
図33を用いて説明する。第1実施形態の保留アイコンには、通常表示態様(通常表示態様)の保留アイコンである通常保留アイコンHAと(
図33(A)参照)、第1特殊表示態様の保留アイコンである第1特殊保留アイコンHAA(青色)と(
図33(B-1)参照)、第2特殊表示態様(第2表示態様)の保留アイコンである第2特殊保留アイコンHABと(
図33(B-2)参照)、第3特殊表示態様の保留アイコンである第3特殊保留アイコンHACとがある(
図33(B-3)参照)。
【0260】
第1実施形態の当該アイコンには、通常表示態様(通常表示態様)の当該アイコンである通常当該アイコンTAと(
図33(A)参照)、第1特殊表示態様の当該アイコンである第1特殊当該アイコンTAA(青色)と(
図33(B-1)参照)、第2特殊表示態様(第2表示態様)の当該アイコンである第2特殊当該アイコンTABと(
図33(B-2)参照)、第3特殊表示態様の当該アイコンである第3特殊当該アイコンTACとがある(
図33(B-3)参照)。
【0261】
第1実施形態の通常表示態様の保留アイコンである通常保留アイコンHAの表示態様は、
図33(A)を示すように、白色の丸を示す表示態様となっている。
【0262】
第1実施形態の第1特殊保留アイコンHAAの表示態様は、
図33(B-1)に示すように、青色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第1特殊保留アイコンHAAのほうが、通常保留アイコンHAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0263】
第1実施形態の第2特殊保留アイコンHABの表示態様は、
図33(B-2)に示すように、緑色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第2特殊保留アイコンHABのほうが、第1特殊保留アイコンHAAおよび通常保留アイコンHAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0264】
第1実施形態の第3特殊保留アイコンHACの表示態様は、
図33(B-3)に示すように、赤色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第3特殊保留アイコンHACのほうが、第1特殊保留アイコンHAA、第2特殊保留アイコンHAB、および通常保留アイコンHAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0265】
第1実施形態の通常表示態様のアイコンである通常当該アイコンTAの表示態様は、
図33(A)を示すように、白色の丸を示す表示態様となっている。
【0266】
第1実施形態の第1特殊当該アイコンTAAの表示態様は、
図33(B-1)に示すように、青色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第1特殊当該アイコンTAAのほうが、通常当該アイコンTAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0267】
第1実施形態の第2特殊当該アイコンTABの表示態様は、
図33(B-2)に示すように、緑色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第2特殊当該アイコンTABのほうが、第1特殊当該アイコンTAAおよび通常当該アイコンTAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0268】
第1実施形態の第3特殊当該アイコンTACの表示態様は、
図33(B-3)に示すように、赤色の丸を示す表示態様である。なお、第1実施形態では、第3特殊当該アイコンTACのほうが、第1特殊当該アイコンTAA、第2特殊当該アイコンTAB、および通常当該アイコンTAよりも大当たり期待度が高くなっている(
図34参照)。
【0269】
図33および
図34の説明から、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)⇒第1特殊表示態様の特殊アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第1特殊当該アイコンTAA)⇒第2特殊表示態様の特殊アイコン(第2特殊保留アイコンHAB、第2特殊当該アイコンTAB)⇒第3特殊表示態様の特殊保留アイコン(第3特殊保留アイコンHAC、第3特殊当該アイコンTAC)の順に大当たり期待度が高くなっている。
【0270】
第1実施形態のパチンコ遊技機PYでは、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)の表示が開始されてから、当該アイコンとして表示が終了するまでの表示パターンがシナリオとして一括として選択される。そのアイコンの表示のシナリオパターンについて、
図35を用いて説明する。なお、第1実施形態のシナリオパターンには、
図35に示すように、シナリオパターン1からシナリオパターン4の4種類が存在する。
【0271】
ここで
図35に示すシナリオパターン1は、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の初期態様として、保留アイコンであれば通常保留アイコンHA、当該アイコンであれば通常当該アイコンTAが表示され、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく、通常表示態様のアイコンが表示され続けるシナリオである。
【0272】
次に、シナリオパターン2は、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の初期態様として、保留アイコンであれば通常保留アイコンHA、当該アイコンであれば通常当該アイコンTAが表示され、後述する変化契機演出(第1変化契機演出、第2変化契機演出)が実行されることで、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)から第1特殊表示態様の特殊アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第1特殊当該アイコンTAA)に変化され、その後当該アイコンとして表示が終了するまで表示が変化することなく、第1特殊表示態様の特殊アイコンが表示され続けるシナリオである。
【0273】
続いて、シナリオパターン3は、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の初期態様として、保留アイコンであれば通常保留アイコンHA、当該アイコンであれば通常当該アイコンTAが表示され、後述する変化契機演出(第1変化契機演出、第2変化契機演出)が実行されることで、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)から第2特殊表示態様の特殊アイコン(第2特殊保留アイコンHAB、第2特殊当該アイコンTAB)に変化され、その後当該アイコンとして表示が終了するまで表示が変化することなく、第2特殊表示態様の特殊アイコンが表示され続けるシナリオである。
【0274】
続いて、シナリオパターン4は、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の初期態様として、保留アイコンであれば通常保留アイコンHA、当該アイコンであれば通常当該アイコンTAが表示され、後述する変化契機演出(第1変化契機演出、第2変化契機演出)が実行されることで、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)から第3特殊表示態様の特殊アイコン(第3特殊保留アイコンHAC、第3特殊当該アイコンTAC)に変化され、その後当該アイコンとして表示が終了するまで表示が変化することなく、第3特殊表示態様の特殊アイコンが表示され続けるシナリオである。
【0275】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、通常表示態様の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)から特殊表示態様の特殊アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第2特殊保留アイコンHAB、第3特殊保留アイコンHAC、第1特殊当該アイコンTAA、第2特殊当該アイコンTAB、第3特殊当該アイコンTAC)に変化させるための契機となる演出として機能する変化契機演出が実行される場合がある。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の変化契機演出には、第1変化契機演出(第1変化演出)と、第1変化契機演出とは異なる第2変化契機演出(第2変化演出)とがある。
【0276】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1における第1変化契機演出は、表示部50aの保留アイコン表示領域50dに表示されている通常保留アイコンHAを特殊表示態様の特殊保留アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第2特殊保留アイコンHAB、第3特殊保留アイコンHAC)に変化させるための契機となる演出として機能する。
【0277】
第1変化契機演出の実行が開始されると、表示部50aの保留アイコン表示領域50dに表示されている通常保留アイコンHAの上方向において、バットを振り上げた少年キャラクタを含む第1契機キャラクタ画像SBの表示が開始される。なお、第1実施形態の第1変化契機演出における第1契機キャラクタ画像SB(第1特定画像)は、第2変化契機演出における第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)よりも小さいキャラクタ画像となっている。ここで、第1契機キャラクタ画像SBが、第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)よりも小さいとは、画像表示装置50の表示部50aに第1契機キャラクタ画像SBが表示されている領域が、画像表示装置50の表示部50aに第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)が表示されている領域と比べて狭いことである。なお、第1契機キャラクタ画像SBには、第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)と同じ少年のキャラクタが含まれている。これにより、第1変化契機演出の実行中と第2変化契機演出の実行中とで表示部50aに表示されるキャラクタ画像(第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC)で示されるキャラクタが同じであることから、第1変化契機演出と第2変化契機演出とに同じキャラクタという関連性がある変化契機演出であるという印象を与えることが可能になる。また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、第1変化演出における第1契機キャラクタ画像SBと第2変化契機演出における第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)とは、大当たり期待度を示唆するキャラクタ画像として機能する。なお、第1変化演出における第1契機キャラクタ画像SBよりも、第2変化契機演出における第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)のほうが大当たり期待度が高くなっている。
【0278】
そして、第1変化契機演出では、通常保留アイコンHAが表示されている表示部50aの保留アイコン表示領域50dに向かって、第1契機キャラクタ画像SBが移動されていき、第1契機キャラクタ画像SBが通常保留アイコンHAにバットを振り下ろすことで、表示部50aの保留アイコン表示領域50dに表示されている通常保留アイコンHAから特殊表示態様の特殊保留アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第2特殊保留アイコンHAB、第3特殊保留アイコンHAC)への変化が行われる。
【0279】
また、第1変化契機演出では、第1変化契機演出の実行が開始されてから時間が経過しても、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさが変化されない。ここで第1契機キャラクタ画像SBの大きさが変化されないとは、第1変化契機演出の実行中に、画像表示装置50の表示部50aに第1契機キャラクタ画像SBが表示されている領域が拡大、または縮小されないことをいう。
【0280】
一方で、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1における第2変化契機演出は、表示部50aに表示されている通常当該アイコンTAを特殊表示態様の特殊当該アイコン(第1特殊当該アイコンTAA、第2特殊当該アイコンTAB、第3特殊当該アイコンTAC)に変化させるための契機となる演出として機能する。
【0281】
第2変化契機演出では、表示部50aにて通常当該アイコンTAが表示されている表示位置と重なって、遊技者にとって通常当該アイコンTAよりも後方にある見せるように、バットを構えた少年キャラクタを含む第2契機キャラクタ画像SC(第2特定画像)が表示される。そして、第2変化契機演出では、第2契機キャラクタ画像SCが振ったバットに通常当該アイコンTAに当たることで、表示部50aに表示されている通常当該アイコンTAが、特殊表示態様の特殊当該アイコン(第1特殊当該アイコンTAA、第2特殊当該アイコンTAB、第3特殊当該アイコンTAC)に変化される。
【0282】
第2変化契機演出における第2契機キャラクタ画像SCは、第1変化契機演出における第1契機キャラクタ画像SBよりも大きいキャラクタ画像となっている。ここで、第2契機キャラクタ画像SCが第1契機キャラクタ画像SBよりも大きいとは、画像表示装置50の表示部50aに第2契機キャラクタ画像SCが表示されている領域が、画像表示装置50の表示部50aに第1契機キャラクタ画像SBが表示されている領域と比べて広いことである。なお、第2契機キャラクタ画像SCは、第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年のキャラクタが含まれている。これにより、第1変化契機演出の実行中と第2変化契機演出の実行中とで表示部50aに表示されるキャラクタ画像(第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC)で示されるキャラクタが同じであることから、第1変化契機演出と第2変化契機演出とに同じキャラクタという関連性がある変化契機演出であるという印象を与えることが可能になる。
【0283】
また、第2変化契機演出では、第2変化契機演出の実行が開始されてから時間が経過していくごとに、表示部50aに表示されている第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化していく。ここで第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されるとは、第2変化契機演出の実行中に、画像表示装置50の表示部50aに第2契機キャラクタ画像SCが表示されている領域が縮小されることである。具体的には、第2変化契機演出において、通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1の表示が開始され、第2変化契機演出の実行が開始されてから第1所定時間(例えば、2秒)が経過すると、表示部50aに表示されていた通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1からその第2契機キャラクタ画像SC1よりも小さい第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2が表示される。さらに、第2変化契機演出の実行が開始されてから第2所定時間(例えば、6秒)が経過すると、表示部50aに表示されていた第2契機キャラクタ画像SC2からその第2契機キャラクタ画像SC2よりも小さい第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3が表示されることになる。これにより、第2変化契機演出の実行中に、時間の経過に伴って、当該アイコンの表示態様を変化させるための契機となる第2契機キャラクタ画像SCの大きさを変化させていくことで、第2変化契機演出によって当該アイコンの通常表示態様から特殊表示態様への変化を視覚的に盛り上げることが可能となる。
【0284】
7-4.第1実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、
図36から
図40に基づいて本実施形態(第1実施形態)の演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。
【0285】
[1.受信コマンド解析処理]
先ず、第1実施形態の受信コマンド解析処理(S4201)について詳細に説明していく。
図36に示すように、第1実施形態の受信コマンド解析処理(S4201)ではまず、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンド、又は第2始動入賞コマンド)を受信したか否か判定し(S4301)、受信していれば始動入賞時処理(S4302)。始動入賞時処理(S4302)において、演出制御用マイコン121は、受信した始動入賞コマンドを演出用RAM124に記憶する。次に、演出制御用マイコン121は、その記憶した始動入賞コマンドを解析して、
図38に示すシナリオパターン選択テーブルに基づいて、シナリオパターン1、シナリオパターン2、シナリオパターン3、またはシナリオパターン4のうち、いずれかのシナリオパターンを選択する(
図35参照)。
【0286】
具体的には、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド01」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン3を選択する確率は30%であり、シナリオパターン4を選択する確率は70%である。なお、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド01」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1、およびシナリオパターン2を選択することはない。
【0287】
演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド02」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン3を選択する確率は40%であり、シナリオパターン4を選択する確率は60%である。なお、演出制御用マイコン121は、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞時処理(S4302)において、始動入賞コマンドが「コマンド02」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1、およびシナリオパターン2を選択することはない。
【0288】
演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド03」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン3を選択する確率は45%であり、シナリオパターン4を選択する確率は55%である。なお、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド03」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1、およびシナリオパターン2を選択することはない。
【0289】
演出制御用マイコン121は、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド04」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン2を選択する確率は40%であり、シナリオパターン3を選択する確率は50%であり、シナリオパターン5を選択する確率は10%である。なお、演出制御用マイコン121は、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド04」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1を選択することはない。
【0290】
演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド05」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン2を選択する確率は55%であり、シナリオパターン3を選択する確率は40%であり、シナリオパターン5を選択する確率は5%である。なお、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド05」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1を選択することはない。
【0291】
演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド06」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1を選択する確率は80%であり、シナリオパターン2を選択する確率は20%である。なお、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド06」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン3、およびシナリオパターン4を選択することはない。
【0292】
演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド07」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン1を選択する確率は100%である。なお、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド07」である場合には、
図38に示すように、シナリオパターン2、シナリオパターン3、およびシナリオパターン4を選択することはない。なお、
図38に示すシナリオパターンの選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0293】
また、演出制御用マイコン121は、始動入賞時処理(S4302)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果に基づいて、大当たり期待度を示す先読み演出を実行するか否かの判定を行う。先読み演出には、保留アイコンを特別態様で表示する保留アイコン予告の他に、連続する複数回の特別図柄の変動表示にわたって行われる連続予告演出等がある。これらの先読み演出を実行すると決定した場合には、決定した演出を実行するための先読み演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0294】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた先読み演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による先読み演出を行う。また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による先読み演出が行われている間、画像制御基板140に送信された先読み演出開始コマンドが示す先読み演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による先読み演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による先読み演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による先読み演出を実行する)ことが可能である。
【0295】
続いて、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、記憶した始動入賞コマンドを解析した結果と、始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンと、第1変化契機演出の実行抽選テーブル(
図39参照)とに基づいて、大当たり期待度を示す先読み演出である第1変化契機演出を実行するか否かの判定を行う。
【0296】
具体的には、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド01」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は20%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は80%である。
【0297】
また、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド01」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0298】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド02」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は20%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は80%である。
【0299】
また、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド02」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0300】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド03」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は20%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は80%である。
【0301】
また、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド03」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0302】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド04」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は100%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は0%である。
【0303】
また、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド04」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は10%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は90%である。
【0304】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド04」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0305】
また、演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド05」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は100%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は0%である。
【0306】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド05」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は10%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は90%である。
【0307】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド05」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0308】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド06」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン1である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0309】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド06」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は100%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は0%である。
【0310】
演出制御用マイコン121は、第1変化契機演出選択処理(S4303)において、その記憶した始動入賞コマンドを解析した結果から、始動入賞コマンドが「コマンド07」であって、且つ始動入賞時処理(S4302)にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン1である場合には、
図39に示すように、第1変化契機演出を実行する確率は0%であり、第1変化契機演出を実行しない確率は100%である。なお、
図39に示す第1変化契機演出の実行率(実行割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0311】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた第1変化契機演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による先読み演出である第1変化契機演出を行う。また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による第1変化契機演出が行われている間、画像制御基板140に送信された第1変化契機演出開始コマンドが示す先読み演出内容に応じて、画像表示装置50の表示部50aに、通常表示態様の保留アイコンHAを特殊表示態様の保留アイコンに変化される可能性を示唆する第1契機キャラクタ画像SBを表示させたり、照準画像SJ(表示部50aに第1変化契機演出の実行の対象となる通常保留アイコンHAを示す通常表示態様の照準画像SJ1、縮小表示態様の照準画像SJ2)を表示させたり、通常保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコンに変化されることを示す第1変化画像HIを表示させることが可能である。
【0312】
図36に示す受信コマンド解析処理のフローチャートの説明に戻る。続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から特図変動開始コマンド(特
図1変動開始コマンド、又は特
図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S4304)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S4305)。
【0313】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から特図変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S4306)、受信していれば変動演出終了処理を行う(S4307)。変動演出終了処理(S4307)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、特図変動演出を適宜に終了(演出図柄EZ1~EZ3、および小図柄KZ1~KZ3の変動表示を停止)させるための特図変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。画像制御基板140は、特図変動演出終了コマンドを受信すると、実行中の特図変動演出を終了(変動中の演出図柄EZ1~EZ3、および小図柄KZ1~KZ3を停止)する。
【0314】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4308)、受信していればオープニング演出選択処理を行う(S4309)。オープニング演出選択処理(S4309)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0315】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からラウンド遊技コマンドを受信したか否か判定し(S4310)、受信していればラウンド演出選択処理を行う(S4311)。ラウンド演出選択処理(S4311)では、ラウンド遊技コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0316】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4312)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S4313)。エンディング演出選択処理(S4313)では、演出制御用マイコン121は、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行する大当たりエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択した大当たりエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するための大当たりエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0317】
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S4314)として、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えば、普通図柄の変動表示に伴う演出を行うための処理等)を行う。そして、受信コマンド解析処理(S4201)を終える。
【0318】
[2.変動演出開始処理]
図37に示すように、変動演出開始処理(S4309)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S4501)。変動開始コマンドには、変動パターン(
図11、
図12)の情報や、大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報が含まれている。
【0319】
続いて、演出制御用マイコン121は、S4502において、特図変動演出で最終的に停止表示する演出図柄EZの選択を行う。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。なお、演出制御用マイコン121は、変動演出開始処理(S4309)において、特図変動演出において最終的に停止表示する小図柄KZの選択も行っている。具体的には、演出制御用マイコン121は、小図柄決定用乱数を取得するとともに、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した小図柄決定用乱数を判定することにより、小図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される小図柄KZ1,KZ2,KZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。
【0320】
続いて、特図変動演出パターン選択処理(S4405)では、演出制御用マイコン121は、設定している演出モードと特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択する。サブ変動パターン判定テーブルは、演出モードおよび特図変動パターンに関連づけられて複数設けられている。よって、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターンに対応付けられたサブ変動パターン判定テーブルを1つ選択する。各サブ変動パターン判定テーブルには、所定の振分率(%)となるように、1又は複数のサブ変動パターンにサブ変動パターン決定用乱数の値(サブ変動パターン決定値)が振り分けられている。続いて、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン決定用乱数カウンタが示す値をサブ変動パターン決定用乱数として取得し、取得したサブ変動パターン決定用乱数に基づいてサブ変動パターン判定を行う。なお、サブ変動パターン決定用乱数は、「0」から「99」までの範囲で値をとる。
【0321】
演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン判定において、選択したサブ変動パターンテーブルに、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合し、サブ変動パターンを決定して、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なおサブ変動パターンが決まれば、特図変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる特図変動演出の内容の詳細が決まることとなる。また、サブ変動パターンが決まれば、操作演出の有無、操作演出の内容の詳細が決まっても良い。
【0322】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による特図変動演出を行う。
【0323】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0324】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0325】
続いて、演出制御用マイコン121は、予告演出の選択を行う(S4504)。具体的には、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、特図変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
【0326】
予告演出の例としては、大当たり期待度が高いことを示す金色の枠でのセリフ予告、当選期待度が中程度であることを示す緑色の枠でのセリフ予告、当選期待度がこれらよりも低いことを示す青色の枠でのセリフ予告等が挙げられる。つまり、予告演出とは、演出図柄EZによる最終的な当落報知よりも前に当選期待度を遊技者に対して示す演出である。
【0327】
続いて、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)を行う。具体的には、S4501での変動開始コマンドの解析結果と、S4302にて選択したシナリオパターンと、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類とに基づいて、第2変化契機演出を実行するか否かの判定を行う。
【0328】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0329】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0330】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0331】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0332】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0333】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0334】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0335】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0336】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0337】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0338】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン3であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0339】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は100%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は0%である。一方で、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン4であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0340】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン1であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。また、演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」であって、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン2であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、特殊表示態様の特殊当該アイコンである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0341】
演出制御用マイコン121は、第2変化契機演出選択処理(S4505)において、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P07」、または「P8」のうち、いずれの特
図1変動パターンであっても、S4302にて選択したシナリオパターンがシナリオパターン1であるとともに、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示する当該アイコンの種類が、通常表示態様の通常当該アイコンTAである場合には、第2変化契機演出を実行する確率は0%であり、第2変化契機演出を実行しない確率は100%である。
【0342】
S4505に続いて、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄と特図変動演出パターンと選択した予告演出と選択した第2変化契機演出とに基づいて、特図変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4506)、本処理を終える。S4505でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、表示部50aにて特別図柄の変動表示に同期した特図変動演出が開始される。なお、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、第2契機演出選択処理(S4505)にて第2変化契機演出の実行を決定した場合には、特図変動演出での所定のタイミングになる(例えば、Nリーチの実行が開始されてから所定時間(例えば、2秒)が経過する)と、第2変化契機演出が実行される場合がある。
【0343】
7-5.第1実施形態の保留演出
次に、
図41を用いて、第1実施形態の通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)について説明する。
図41(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合に、表示部50aにて昼間通常用背景画像G102が表示されている。
図41(A)に示すように、表示部50aに演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3が確定的に停止表示されている。
【0344】
図41(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4には、保留アイコンが表示されていない。また、
図41(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、当該アイコンが表示されていない。当該アイコン表示領域50eに当該アイコンが表示されていないことから、特図変動演出が実行されていない状態であることを把握させることが可能となっている。
【0345】
その後、例えば、非時短状態にて第1始動口11に2個の遊技球が入球すると、特
図1の抽選が行われる。その特
図1の抽選結果に基づく特図変動演出の実行が開始されると、
図41(B)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。また、
図41(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに通常当該アイコンTAが表示される。また、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に通常保留アイコンHAが表示される。第1表示領域50d1にのみ通常保留アイコンHAが表示されているため、特
図1保留数が『1』であることを遊技者に把握させることが可能となっている。
【0346】
その後、特図変動演出の実行が終了すると、
図41(C)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。また、
図41(C)に示すように、特図変動演出の実行が終了すると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた通常当該アイコンTAが消えることになる。
【0347】
その後、
図41(D)に示すように、最も古く記憶されていた第1特図保留が1個消化され、特
図1の抽選が行われる。その特
図1の抽選結果に基づく特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAが右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに通常当該アイコンTAが表示されることになる。また、特図変動演出の実行が開始されると、
図41(D)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。
【0348】
7-6.第1変化契機演出
次に
図42から
図44を用いて、第1変化契機演出について説明する。先ず、
図42を用いて、第1変化契機演出によって、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコンに変化されるタイミングについて説明する。
【0349】
表示部50aの保留アイコン表示領域50dに表示されている通常表示態様の保留アイコンHAに対して、第1変化契機演出の実行が開始されると、
図42に示すように、第1変化契機演出の実行開始と同時に、表示部50aに通常表示態様の保留アイコンHAを特殊表示態様の保留アイコンに変化される可能性を示唆する第1契機キャラクタ画像SBの表示が開始される。
図42に示すように、その後、第1契機キャラクタ画像SBが通常保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に向かって移動が開始される。
【0350】
その後、
図42に示すように、第1変化契機演出の実行中に、表示部50aに第1変化契機演出の実行の対象となる通常保留アイコンHAを示す照準画像SJとして、先ず通常表示態様の照準画像SJ1の表示が開始される。その後、通常表示態様の照準画像SJ1から縮小表示態様の照準画像SJ2に変化される。その後、第1変化契機演出の実行中に、表示部50aにて縮小表示態様の照準画像SJ2の表示が終了することで、照準画像SJの表示が終了となり、表示部50aに通常保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコンに変化されることを示す第1変化画像HIの表示が開始される。
【0351】
その後、
図42に示すように、表示部50aでの第1変化画像HIの表示が終了とすると同時に、表示部50aに表示されている通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB、第3特殊表示態様の保留アイコンHAC)へと変化される。
【0352】
その後、
図42に示すように、表示部50aでの第1契機キャラクタ画像SBの表示が終了すると同時に、第1変化契機演出の実行が終了となる。
【0353】
次に、
図43から
図44を用いて、第1変化契機演出が実行された場合について説明する。先ず、
図43(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合に、表示部50aにて昼間通常用背景画像G102が表示されている。
図43(A)に示すように、特図変動演出が実行中であるため、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が行われており、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も行われている。
【0354】
また、
図43(A)に示すように、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1、および第2表示領域50d2には、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている。また、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4には、保留アイコンが表示されていない。第1表示領域50d1、および第2表示領域50d2に保留アイコンが表示されているため、特
図1保留数が『2』であることを遊技者に把握させることが可能となっている。また、
図43(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、通常表示態様の通常保留アイコンHAよりも大きい通常表示態様の当該アイコンTAが表示されている。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、通常表示態様の保留アイコンHAよりも大きい通常表示態様の当該アイコンTAが表示されることで、遊技者に特図変動演出の実行中であることを把握させ易くすることが可能となっている。
【0355】
その後、特図変動演出の実行が終了すると、
図43(B)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。また、
図43(B)に示すように、特図変動演出の実行が終了すると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた通常当該アイコンTAが消えることになる。
【0356】
そして、最も古く記憶されていた第1特図保留が1個消化され、特
図1の抽選が行われ、特図変動演出の実行が開始される。特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAが右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに通常当該アイコンTAが表示されることになる。また、表示部50aに設けられている第2表示領域50d2に表示されている通常保留アイコンHAが右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に通常保留アイコンHAが表示されることになる。また、特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。第1表示領域50d1にのみ保留アイコンが表示されているため、特
図1保留数が『1』であることを遊技者に把握させることが可能となっている。
【0357】
また、
図43(B)に示した第2表示領域50d2に表示されていた通常保留アイコンHAが、
図43(C)に示すように、右方に1個シフトして、第1表示領域50d1に表示されると同時に、第1表示領域50d1および第2表示領域50d2の上方向に、バット振り上げた少年キャラクタを含む第1契機キャラクタ画像SBの表示が開始される。表示部50aに第1契機キャラクタ画像SBが表示されることで、遊技者に大当たり期待度を把握させるとともに、第1変化契機演出の実行が開始されたことを把握させることが可能となる。
【0358】
その後、
図43(D)に示すように、第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAが照準されていることを示すとともに、保留アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化される可能性を示唆する照準画像SJ(示唆画像)が表示される。照準画像SJには、通常表示態様の照準画像SJ1と、通常表示態様の照準画像SJ1よりも縮小表示された縮小表示態様の照準画像SJ2とがある。
図43(D)に示すように、表示部50aには、第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAを中心にして、第1表示領域50d1と、第2表示領域50d2の一部と、当該アイコン表示領域50eの一部とに重なるように、通常表示態様の照準画像SJ1が表示される。
図43(D)に示すように、通常表示態様の照準画像SJ1は、表示部50aに表示される通常保留アイコンHAと重なって表示されることで、遊技者に照準画像SJと重なっている通常保留アイコンHAが実行中の第1変化契機演出によって表示態様が変化される対象であることを把握させることが可能となっている。
【0359】
また、
図43(D)に示すように、表示部50aにおいて、第1表示領域50d1および第2表示領域50d2の上方向に表示されている第1契機キャラクタ画像SBが、通常表示態様の照準画像SJ1と重なっている通常保留アイコンHAが表示されている第1表示領域50d1に向かって、直線的に移動されていく。なお、通常保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50dに向かって、第1契機キャラクタ画像SBが直線的に移動される態様が、「第1特定画像の移動態様」に相当します。
【0360】
その後、第1契機キャラクタ画像SBが、表示部50aにおける
図43(E)に示す位置へと移動されいく。そして、
図43(E)に示すように、表示部50aに表示されている通常表示態様の照準画像SJ1が、縮小表示態様の照準画像SJ2に変化される。縮小表示態様の照準画像SJ2と重なった状態の通常保留アイコンHAが表示されることで、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコンへの変化が近づいていることを把握させることが可能となっている。
【0361】
続いて、
図44(A)に示すように、第1表示領域50d1の近傍に表示されている第1契機キャラクタ画像SBが第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAにバットを当てる動作が行われる。その動作が行われることで、表示部50aの第1表示領域50d1に、通常保留アイコンHAが特殊保留アイコン(第1特殊保留アイコンHAA、第2特殊保留アイコンHAB、第3特殊保留アイコンHAC)に変化されることを示す第1変化画像HIが表示される。なお、第1表示領域50d1に第1変化画像HIが表示されることで、通常保留アイコンHAを遊技者に視認が困難となっているため、
図44(A)では通常保留アイコンHAが点線で描かれている。
【0362】
その後、第1変化画像HIの表示が終了となると、
図44(A)に示した第1表示領域50d1に表示されていた通常保留アイコンHAが、
図44(B)に示すように、第1特殊保留アイコンHAAへと変化される。表示部50aの第1表示領域50d1に第1特殊保留アイコンHAAが表示されることで、第1変化契機演出が実行されて、通常保留アイコンHAから第1特殊保留アイコンHAAに変化されたことを遊技者に把握させることが可能となっている。
【0363】
その後、
図44(B)に示す演出例から
図44(C)に示す演出例へと進む。
図44(C)に示すように、第1表示領域50d1の近傍に表示されていた第1契機キャラクタ画像SBは、表示部50aの左下方、すなわち第4表示領域50d4に向かって移動される。
【0364】
その後、
図44(D)に示すように、第1契機キャラクタ画像SBが、表示部50aの左下方、すなわち第4表示領域50d4に到達される。その後、
図44(E)に示すように、第1契機キャラクタ画像SBの表示が終了となると、第1変化契機演出の実行が終了となる。
【0365】
その後、特図変動演出の実行が終了すると、
図44(F)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。また、
図44(F)に示すように、特図変動演出の実行が終了すると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた通常当該アイコンTAが消えることになる。また、
図44(F)に示すように、第1表示領域50d1に第1特殊保留アイコンHAAが表示されている。
【0366】
7-7.第2変化契機演出
次に
図45から
図48を用いて、第2変化契機演出について説明する。先ず、
図45を用いて、第2変化契機演出によって、通常表示態様の当該アイコンから特殊表示態様の当該アイコンに変化されるタイミングについて説明する。
【0367】
図45に示すように、表示部50aの当該アイコン表示領域50eに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAに対して、第2変化契機演出の実行が開始されると、第2変化契機演出の実行開始と同時に、表示部50aに通常表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、または第3特殊表示態様の当該アイコンTACに変化される可能性を示唆する変化示唆画像DS(示唆画像)の表示が開始される。なお、第1実施形態の第2変化契機演出では、表示部50aに変化示唆画像DSの表示が開始されてから変化示唆画像DSの表示が終了するまで、変化示唆画像DSが拡大表示、または縮小表示されることはない。すなわち、第2変化契機演出では、表示部50aに変化示唆画像DSの表示が開始されてから変化示唆画像DSの表示が終了するまで、変化示唆画像DSの大きさは変化されない。
【0368】
その後、
図45に示すように、第2変化契機演出の実行中に、表示部50aにて変化示唆画像DSの表示が終了すると同時に、表示部50aに通常表示態様の当該アイコンTAが特殊表示態様の当該アイコンに変化されることを示唆する第2契機キャラクタ画像SCとして、通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1が表示される。
【0369】
その後、
図45に示すように、通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1から第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2に変化される。表示部50aに第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2の表示中に、表示部50aに通常表示態様の当該アイコンTAから特殊表示態様の当該アイコンに変化されることを示す第2変化画像HGの表示が開始される。
【0370】
その後、
図45に示すように、表示部50aでの第2変化画像HGの表示が終了すると同時に、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2から第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3に変化される。また、
図45に示すように、表示部50aでの第2変化画像HGの表示が終了すると同時に、表示部50aに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAから第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、または第3特殊表示態様の当該アイコンTACへと変化される。
【0371】
その後、
図45に示すように、表示部50aでの第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3の表示が終了すると同時に、第2変化契機演出の実行が終了となる。
【0372】
次に、
図46から
図48を用いて、第2変化契機演出が実行された場合について説明する。なお、
図46から
図48に示す演出例は、特
図1変動パターン「P01」に基づく特図変動演出の一例である。
【0373】
図46(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合に、表示部50aにて昼間通常用背景画像G102が表示されている。
図46(A)に示すように、特図変動演出が実行中であるため、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が行われており、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も行われている。
【0374】
また、
図46(A)に示すように、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1には、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている。また、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3、および第4表示領域50d4には、保留アイコンが表示されていない。第1表示領域50d1にのみ通常保留アイコンHAが表示されているため、特
図1保留数が『1』であることを遊技者に把握させることが可能となっている。また、
図46(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、通常表示態様の保留アイコンHAよりも大きい通常表示態様の当該アイコンTAが表示されている。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、通常表示態様の保留アイコンHAよりも大きい通常表示態様の当該アイコンTAが表示されることで、遊技者に特図変動演出の実行中であることを把握させ易くすることが可能となっている。
【0375】
その後、
図46(B)に示すように、左演出図柄EZ1で「5」、右演出図柄EZ3で「5」が仮停止表示し、演出図柄EZの表示態様がリーチ態様となり、Nリーチに移行する。
【0376】
その後、Nリーチの実行中に、表示部50aの中央で仮停止表示されていた左演出図柄EZ1、および右演出図柄EZ3が、
図46(C)に示すように、表示部50aの右上方向に移動される。また、
図46(C)に示すように、特図変動演出の実行中に、第2変化契機演出の実行が開始されると、表示部50aの中央に少年のキャラクタ画像が含まれる変化示唆画像DSが表示される。表示部50aの中央に、変化示唆画像DSが表示されることで、遊技者に第2変化契機演出の実行が開始されたこと、および第2変化契機演出が実行されることで、当該アイコン表示領域50eに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAが、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTAB、または第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTACに変化されることを把握させることが可能となっている。
【0377】
その後、
図46(D)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAが、変化示唆画像DSが表示されている表示部50aの中央に向かって、右回りに弧を描くように曲線的な移動が開始される。その後、
図46(E)に示すように、右回りに弧を描くように曲線的に移動された通常表示態様の当該アイコンTAは、変化示唆画像DSよりも前方にあるように変化示唆画像DSと重なって停止される。第1実施形態では、変化示唆画像DSの表示が終了した後に、表示部50aの中央に第2契機キャラクタ画像SCが表示されることになる。これにより、第1実施形態の第2変化契機演出では、変化示唆画像DSの表示が終了した後に第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示部50aの中央に向かって、通常当該アイコンTAが右回りに弧を描くように曲線的に移動されることになる。なお、変化示唆画像DSの表示が終了した後に第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示部50aの中央に向かって、通常当該アイコンTAが右回りに弧を描くように曲線的に移動される態様が、「第2特定画像の移動態様」に相当します。
【0378】
その後、通常表示態様の当該アイコンTAは、
図46(F)に示すように、表示部50aに変化示唆画像DSが表示されている表示部50aの中央で停止された状態が継続されることになる。
【0379】
その後、第2変化契機演出の実行中に、表示部50aでの変化示唆画像DSの表示が終了すると、
図47(A)へと進む。
図47(A)に示すように、通常表示態様の当該アイコンTAよりも後方に通常表示態様の当該アイコンTAと重なって、通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1が表示されることになる。これにより、第1実施形態の第2変化契機演出の実行中に、当該アイコン表示領域50eに表示されている通常表示態様の通常当該アイコンTAは、変化示唆画像DSの表示が終了した後に第2契機キャラクタ画像SC1が表示される表示部50aの中央に向かって移動されていき、表示部50aの中央で停止されることになる。
【0380】
その後、
図47(B)に示す演出例へと進むと、通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1が、第2契機キャラクタ画像SC1よりも小さい第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2に変化される。
図47(B)に示すように、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2が示す少年キャラクタが振ったバットが、表示部50aに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAに衝突されると、通常当該アイコンTAが消えて、当該アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化されることを示す第2変化画像HGが表示される。
【0381】
その後、
図47(C)に示すように、表示部50aでの第2変化画像HGの表示が終了すると、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2が、第2契機キャラクタ画像SC2よりも小さい第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3に変化される。また、
図47(C)に示すように、表示部50aでの第2変化画像HGの表示が終了すると、通常表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTABに変化される。また、
図47(C)に示すように、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTABが、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3と重なって表示されている。
【0382】
その後、
図47(C)に示した第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTABが表示されていた表示位置から、
図47(D)に示すように、表示部50aに設けられた当該アイコン表示領域50eに向かって、左回りに弧を描くように曲線的に移動されていく。
【0383】
図48(A)に示すように、左回りに弧を描くように曲線的に移動された第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTABが、当該アイコン表示領域50eに戻って停止される。その後、
図48(B)に示す演出例へと進む。
【0384】
特図変動演出の実行中に、SPリーチへと発展すると、
図48(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ用背景画像G113が表示され、表示部50aの中央にSPリーチ開始タイトル画像G1が表示される。また、特図変動演出の実行中に、SPリーチへと発展すると、表示部50aに表示されている第2契機キャラクタ画像SC3の表示が終了して、第2変化契機演出の実行が終了となる、また、特図変動演出の実行中に、SPリーチへと発展すると、当該アイコン表示領域50eに表示されていた第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTABの表示も終了となる。
【0385】
8.本実施形態(第1実施形態)の効果
以上詳細に説明したように第1実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、保留アイコンの通常表示態様が、大当たり期待度が高いことを示唆する特殊表示態様に変化される場合には、通常表示態様の保留アイコンHAが表示される保留アイコン表示領域50dに向かって、大当たり期待度を示唆する第1契機キャラクタ画像SBが移動される第1変化契機演出を遊技者に提供することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様が、通常表示態様から特殊表示態様に変化される場合には、第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年キャラクタが表示される第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示位置に向かって、通常表示態様の当該アイコンTAが移動される第2変化契機演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、保留アイコンの通常表示態様、当該アイコンの通常表示態様が、特殊表示態様(特殊表示態様、特殊表示態様)に変化される場合には、第1変化契機演出と第2変化契機演出という2種類の変化契機演出のバリエーションによって、遊技者を通常表示態様の保留アイコンHA、第2契機キャラクタ画像SCに注目させることで楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0386】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、保留アイコンの通常表示態様から第2特殊表示態様に変化される確率が異なるため(
図39、
図40)、保留アイコン表示領域50dに向かって第1契機キャラクタ画像SBが移動されるか、第2契機キャラクタ画像SCに向かって通常表示態様の当該アイコンTAが移動されるかに遊技者を注目させながら遊技を行わせることが可能となる。これにより、第1変化契機演出と第2変化契機演出という2種類の変化契機演出のバリエーションがあることに興味を持たせて、通常表示態様の当該アイコンTAが移動されるか、第1契機キャラクタ画像SBが移動されるかにドキドキさせて、楽しませることが可能となる。
【0387】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出よりも第2変化契機演出のほうが、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様を通常表示態様から特殊表示態様に変化され易くなっている。これにより、第1契機キャラクタ画像SBよりも通常表示態様の当該アイコンTAが移動されるかにドキドキさせながら、遊技を行わせることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0388】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出と第2変化契機演出は、保留アイコン表示領域50dに向かって第1契機キャラクタ画像SBが移動されるか、その第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年キャラクタを用いた第2契機キャラクタ画像SCに向かって通常表示態様の当該アイコンTAが移動されるかの違いだけではない。第1変化契機演出では第1契機キャラクタ画像SBが保留アイコン表示領域50dに向かって直線的に移動されていくが、第2変化契機演出では通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって弧を描いて右回りに移動されていくという違いもある。これにより、表示部50aを見ながら遊技を行っている遊技者を視覚的に楽しませながら、遊技を行わせることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0389】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出では、先ず保留アイコン表示領域50dに表示されている通常表示態様の保留アイコンHAと重なるように、照準画像SJが表示される。そして、照準画像SJと重なった状態の通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50dに向かって第1契機キャラクタ画像SBが表示部50aの上方向から下方向に落ちていくという一連の流れを遊技者に提供することが可能となる。これにより、第1変化契機演出によって、保留アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化されるまで飽きさせることなく、視覚的に楽しませることが可能となる。
【0390】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第2変化契機演出では、先ず第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示位置と同じ位置に表示される通常表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、または第3特殊表示態様の当該アイコンTACに変化されることを示唆する変化示唆画像DSに向かって、通常表示態様の当該アイコンTAが移動される。そして、表示部50aでの変化示唆画像DSの表示が終了した後に、変化示唆画像DSが表示されていた表示位置と同じ位置に第2契機キャラクタ画像SCが表示されるという一連の流れを遊技者に提供することが可能となる。これにより、第2変化契機演出にて表示部50aに表示される変化示唆画像DSと第2契機キャラクタ画像SCと通常表示態様の当該アイコンTAとによって、当該アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化されるまで飽きさせることなく、視覚的に楽しませることが可能となる。
【0391】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、保留アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化される場合には、第2契機キャラクタ画像SCよりも小さい第1契機キャラクタ画像SBが表示される第1変化契機演出が実行される。また、当該アイコンの表示態様が通常表示態様から特殊表示態様に変化される場合には、第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年キャラクタが表示されるとともに、第1契機キャラクタ画像SBよりも大きい第2契機キャラクタ画像SCが表示される第2変化契機演出が実行される。これにより、保留アイコンの通常表示態様、当該アイコンの通常表示態様が、特殊表示態様に変化される場合には、第1変化契機演出と第2変化契機演出という2種類の変化契機演出のバリエーションによって、表示部50aに表示される第1契機キャラクタ画像SBの大きさと第2契機キャラクタ画像SCの大きさとに注目させることで楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0392】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、保留アイコンの通常表示態様から第2特殊表示態様に変化される確率が異なるため(
図39、
図40)、第1契機キャラクタ画像SBが表示される第1変化契機演出が実行されるか、第2契機キャラクタ画像SCが表示される第2変化契機演出が実行されるかを遊技者に注目させながら遊技を行わせることが可能となる。これにより、第1変化契機演出と第2変化契機演出という2種類の変化契機演出のバリエーションがあることに興味を持たせて、表示部50aに表示される変化契機少年キャラクタ画像(第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC)に注目させて、楽しませることが可能となる。
【0393】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出よりも第2変化契機演出のほうが、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様を通常表示態様から特殊表示態様に変化され易くなっている。これにより、第1契機キャラクタ画像SBよりも第2契機キャラクタ画像SCが表示されて欲しいと思わせて、遊技を行わせることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0394】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出と第2変化契機演出は、第1契機キャラクタ画像SBが表示されるか、その第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年キャラクタを含むとともに第1契機キャラクタ画像SBよりも大きい第2契機キャラクタ画像SCが表示されるかの違いだけではない。第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさが変化されることはない。しかしながら、第2変化契機演出では、時間が経過していくごとに、表示部50aに表示されている第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されていくという違いもある。これにより、同じ少年キャラクタが含まれるキャラクタ画像であっても、キャラクタ画像の大きさが変化するか否かによって、第1変化契機演出と第2変化契機演出とを視覚的に楽しませて、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0395】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1変化契機演出では、表示部50aにて表示される第1契機キャラクタ画像SBは、第2契機キャラクタ画像SCよりも小さいが、第1変化契機演出の実行中に第1契機キャラクタ画像SBの大きさ自体が変化することはない。第1変化契機演出では時間が経過していくと、通常表示態様の照準画像SJ1からその通常表示態様の照準画像SJ1よりも小さい縮小表示態様の照準画像SJ2に変化される。これにより、第1契機キャラクタ画像SBの大きさが変化されずに、照準画像SJの大きさが変化されるという斬新な第1変化契機演出によって、保留アイコンの表示態様の変化を楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0396】
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第2変化契機演出では、大きさが変化しない変化示唆画像DSの表示が終了した後に表示される第1契機キャラクタ画像SBと同じ少年キャラクタを含むとともに第1契機キャラクタ画像SBよりも大きい第2契機キャラクタ画像SCの大きさを変化させる。これにより、大きさが変化しない変化示唆画像DSが表示された後に、大きさが変化する第2契機キャラクタ画像SCが表示されるという斬新な第2変化契機演出によって、当該アイコンの表示態様の変化を楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0397】
9.第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点の説明
以下、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点を詳細に説明する。以下、第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の説明において、上記実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。特に述べない限り、上述の基本実施形態のパチンコ遊技機PY1が第2実施形態にも適用される。勿論、第2実施形態に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態に係る構成、または第2実施形態に係る構成のうち、いずれの構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態および下記第2実施形態中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0398】
第2実施形態の通常演出モードが設定されているときには、特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行中に、特
図1の抽選結果が当たり(小当たり、大当たり)である可能性を示唆する予告演出として、ファスナ演出が実行される場合がある。
【0399】
ファスナ演出では、線ファスナを表示部50aの上方向に向かって引き上げて、表示部50aの上方向を指し示す上方画像FUが表示されるとともに、メータの数値が増加されるごとに、メータ値の増加によって表示範囲を拡大していくことで、特
図1の抽選結果が当たり(小当たり、大当たり)である可能性が高くなるメータ値画像G206が表示される。また、メータ値画像G206が示すメータ値に応じて、特図変動演出にて実行される演出が変化される。
【0400】
第2実施形態のファスナ演出の演出態様には、第1演出態様(
図50(C)から
図50(E)、
図51参照)と、第2演出態様(
図50(C)から
図50(E)、
図52参照)と、第3演出態様(
図50(C)から
図50(E)、
図53参照)と、第4演出態様(
図50(C)から
図50(E)、
図54参照)との4種類がある。演出態様に応じて、ファスナ演出の内容とともに大当たり期待度が異なっている。
【0401】
第1演出態様のファスナ演出は、表示部50aに表示されるメータ値画像G206が示すメータ値が2つ目の目盛りで停止され、特図変動演出にてNリーチに発展されることを示唆するNリーチ発展文字画像NLが表示される予告演出となっている(
図51参照)。また、第2演出態様のファスナ演出は、表示部50aに表示されるメータ値画像G206が示すメータ値が4つ目の目盛りで停止され、大当たり期待度を示唆するチャンス画像CHが表示される予告演出となっている(
図52参照)。また、第3演出態様のファスナ演出は、表示部50aに表示されるメータ値画像G206が示すメータ値が6つ目の目盛りで停止され、特図変動演出にてLリーチに発展されることを示唆するLリーチ発展文字画像LCが表示される予告演出となっている(
図53参照)。また、第4演出態様のファスナ演出は、表示部50aに表示されるメータ値画像G206が示すメータ値が8つ目の目盛りで停止され、大当たり期待度を示唆する激アツ文字画像GTが表示される予告演出となっている(
図54参照)。
【0402】
9-1.第2実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、
図49を用いて第2実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。
【0403】
[1.第2実施形態の予告演出選択処理]
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、ファスナ演出決定用乱数を取得するとともに、
図49に示すファスナ演出の演出態様の選択抽選テーブルと、S4501での変動開始コマンドの解析結果とに基づいて、特図変動演出の実行中にファスナ演出を実行するか否かを判定する。そして、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、特図変動演出の実行中にファスナ演出を実行すると判定した場合には、
図49に示すファスナ演出の演出態様の選択抽選テーブルに基づいて、ファスナ演出の演出態様を、ファスナ演出の第1演出態様、ファスナ演出の第2演出態様、ファスナ演出の第3演出態様、またはファスナ演出の第4演出態様のうちから、一の演出態様を選択する。4種類のファスナ演出の演出態様のうちから、一の演出態様が選択されることで、予告演出であるファスナ演出の内容が決定されることになる。
【0404】
具体的には、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は10%であり、ファスナ演出を実行しない確率は90%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P01」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は100%である(
図49参照)。
【0405】
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は60%であり、ファスナ演出を実行しない確率は40%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P02」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は20%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は70%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は10%である(
図49参照)。
【0406】
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は30%であり、ファスナ演出を実行しない確率は70%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P03」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は30%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は70%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は0%である(
図49参照)。
【0407】
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は1%であり、ファスナ演出を実行しない確率は99%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P04」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は100%である(
図49参照)。
【0408】
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は40%であり、ファスナ演出を実行しない確率は60%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P05」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は60%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は40%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は0%である(
図49参照)。
【0409】
第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」である場合には、ファスナ演出を実行する確率は70%であり、ファスナ演出を実行しない確率は30%である(
図49参照)。また、第2実施形態の予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、S4501での変動開始コマンドの解析結果が特
図1変動パターン「P06」であって、且つファスナ演出を実行する場合に、ファスナ演出の演出態様として、ファスナ演出の第1演出態様を選択する確率は90%であり、ファスナ演出の第2演出態様を選択する確率は10%であり、ファスナ演出の第3演出態様を選択する確率は0%であり、ファスナ演出の第4演出態様を選択する確率は0%である(
図49参照)。
【0410】
図49を用いた説明により、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第1演出態様のファスナ演出⇒第2演出態様のファスナ演出⇒第3演出態様のファスナ演出⇒第4演出態様のファスナ演出の順に大当たり期待度が高くなっている。
【0411】
9-2.ファスナ演出
次に、
図50から
図54を用いて、特図変動演出の実行中に、ファスナ演出が実行された場合の演出例について説明する。なお、
図50に示す演出例は、第1演出態様のファスナ演出、第2演出態様のファスナ演出、第3演出態様のファスナ演出、または第4演出態様のファスナ演出のうち、いずれの演出態様のファスナ演出が実行された場合でも行われる演出例である。なお、
図50から
図54に示す演出例では、表示部50aに保留アイコンと当該アイコンは表示されていない。しかしながら、これに限定されることはなく、
図50から
図54に示す演出例では、表示部50aに保留アイコンと当該アイコンが表示されても良い。
【0412】
通常演出モードが設定されているときに、特図変動演出の実行が終了すると、
図50(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。通常演出モードが設定されている場合には、表示部50aに昼間通常用背景画像G102が表示される
【0413】
そして、通常演出モードが設定されているときに、新たな特図変動演出の実行が開始されると、
図50(B)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。
【0414】
その後、特図変動演出の実行中に、第1演出態様のファスナ演出、第2演出態様のファスナ演出、第3演出態様のファスナ演出、または第4演出態様のファスナ演出のうち、いずれの演出態様のファスナ演出の実行が開始された場合でも、
図50(C)に示す演出例へと進む。
【0415】
図50(C)に示す演出例に進むと、表示部50aでの昼間通常用背景画像G102の表示が終了して、特図変動演出の実行中にファスナ演出の実行が開始されたことを示すファスナ背景画像FHが表示される。また、
図50(C)に示すように、表示部50aの中央に、「ファスナチャンス」と示す文字画像FCが表示される。表示部50aにファスナ背景画像FHと文字画像FCとが表示されることで、遊技者に特図変動演出の実行中にファスナ演出の実行が開始されたことを把握させることが可能である。
【0416】
ファスナ演出にて、表示部50aでのファスナ背景画像FHと文字画像FCの表示が終了すると、
図50(D)に示す演出例へと進む。
図50(D)に示すように、表示部50aの中央に、線ファスナの取っ手部を表す取っ手部画像FTと、完全に閉鎖されていない状態を示す第1線ファスナ画像FS1とが表示されている。
【0417】
また、
図50(D)に示すように、表示部50aの右下方には、段階「1」から段階「8」の段階数を示す目盛りを表すメータ目盛り部画像G201が表示される。メータ目盛り部画像G201には、後述する現在のメータ値を示すメータ値画像G206と、メータ値画像G206が示すメータ値が段階「2」で停止された場合に、特図変動演出にてNリーチに発展されることを示唆する段階「2」画像G202と、メータ値画像G206が示すメータ値が段階「4」で停止された場合に、「チャンス」と示すチャンス画像CHが表示されることを示唆する段階「4」画像G203と、メータ値画像G206が示すメータ値が段階「6」で停止された場合に、特図変動演出にてLリーチに発展されることを示唆する段階「6」画像G204と、メータ値画像G206が示すメータ値が段階「8」で停止された場合に、「激アツ」と示す激アツ文字画像GTが表示されることを示唆する段階「8」画像G205とが含まれる。
【0418】
メータ目盛り部画像G201は、垂直方向に延びて形成され、8つの目盛りを有するゲージで構成されている。メータ値画像G206は、メータ目盛り部画像G201の内部に表示される棒状の指針で構成されているとともに、メータの数値が変更されることで、当該メータ値画像G206の表示範囲が縮小、または拡大されるメータ画像となっている。なお、ファスナ演出の実行中に、メータ値画像G206はメータ目盛り部画像G201の下端から上に向かって延びて形成される。
【0419】
その後、ファスナ演出では、
図50(E)に示すように、表示部50aの上方に、表示部50aの上方に向かって線ファスナの取っ手部を主人公キャラクタが指先で摘まんで持ち上げている状態を表す上方画像FUが表示される。表示部50aに上方画像FUが表示されることで、表示部50aの上方向を指し示すことが可能となっている。また、
図50(D)に示した完全に閉鎖されていない状態を示す第1線ファスナ画像FS1から、
図50(E)に示すように、線ファスナを引き上げている状態を示す第2線ファスナ画像FS2が表示される。
【0420】
また、
図50(E)に示すように、ファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加されて、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に1つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に1つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0421】
特図変動演出の実行中に、第1演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図51(A)に示す演出例へと進む。また、特図変動演出の実行中に、第2演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図52(A)に示す演出例へと進む。また、特図変動演出の実行中に、第3演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図53(A)に示す演出例へと進む。また、特図変動演出の実行中に、第4演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図54(E)に示す演出例から
図53(A)に示す演出例へと進む。
【0422】
例えば、特図変動演出の実行中に、第1演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図51(A)に示す演出例へと進む。なお、
図51は、特
図1変動パターン「P03」、または「P06」に基づく特図変動演出にて実行される第1演出態様のファスナ演出の一例である。
【0423】
図51(A)に示すように、第1演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0424】
そして、表示部50aでの上方画像FUの表示が終了して、第2線ファスナ画像FS2から第1線ファスナ画像FS1に変更される。上方画像FUの表示が終了となると、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が2つ目の目盛りで停止され、特図変動演出にてNリーチに発展されることを示唆する段階「2」画像G202で停止されたことになる。これにより、特図変動演出の実行中にNリーチに発展されることが決定されたことを遊技者に把握させることが可能となる。
【0425】
その後、表示部50aでの第1線ファスナ画像FS1と、目盛りを表すメータ目盛り部画像G201と、メータ値画像G206と、段階「2」画像G202と、段階「4」画像G203と、段階「6」画像G204と、段階「8」画像G205との表示が終了となり、
図51(B)に示す演出例へと進む。
【0426】
図51(B)に示すように、表示部50aには「Nリーチ!」と示す文字画像NLが表示される。表示部50aにNリーチ発展文字画像NLが表示されることで、遊技者に特図変動演出の実行中にNリーチに発展されることを把握させることが可能となっている。
【0427】
続いて、
図51(C)に示すように、表示部50aには、主人公キャラクタを表す主人公キャラクタ画像LGと、「Nリーチ」と示す文字画像NMとが表示される。表示部50aに主人公キャラクタ画像LGと文字画像NMとが表示されることで、第1演出態様のファスナ演出の実行が終了して、特図変動演出にてNリーチへと発展されることを把握させることが可能となっている。
【0428】
表示部50aでの主人公キャラクタ画像LGと文字画像NMとの表示が終了となると、特図変動演出での第1演出態様のファスナ演出の実行が終了となる。その後、特図変動演出の実行中に、Nリーチへと発展されることになる。
【0429】
例えば、特図変動演出の実行中に、第2演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図52(A)に示す演出例へと進む。なお、
図52は、特
図1変動パターン「P02」、「P03」、「P05」、または「P06」に基づく特図変動演出にて実行される第2演出態様のファスナ演出の一例である。
【0430】
図52(A)に示すように、第2演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0431】
図52(B)に示すように、第2演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「2」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に4つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に4つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0432】
そして、
図52(B)に示すように、表示部50aでの上方画像FUの表示が終了して、第2線ファスナ画像FS2から第1線ファスナ画像FS1に変更される。表示部50aでの上方画像FUの表示が終了となると、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が4つ目の目盛りで停止され、チャンス画像CHが表示されることを示唆する段階「4」画像G203で停止されたことになる。これにより、特図変動演出の実行中に表示部50aにチャンス画像CHが表示されることが決定されたことを遊技者に把握させることが可能となる。
【0433】
その後、表示部50aでの第1線ファスナ画像FS1と、目盛りを表すメータ目盛り部画像G201と、メータ値画像G206と、段階「2」画像G202と、段階「4」画像G203と、段階「6」画像G204と、段階「8」画像G205との表示が終了となり、
図52(C)に示す演出例へと進む。
【0434】
図52(C)に示すように、表示部50aには「チャンス!」と示すチャンス画像CHが表示される。表示部50aにチャンス画像CHが表示されることで、遊技者に文字画像NMが表示される場合よりも大当たり期待度が高いことを把握させることが可能となっている。
【0435】
続いて、
図52(D)に示すように、表示部50aには、主人公キャラクタを表す主人公キャラクタ画像LGと、「チャンス」と示す文字画像CNとが表示される。表示部50aに主人公キャラクタ画像LGと文字画像CNとが表示されることで、第2演出態様のファスナ演出の実行が終了して、特図変動演出にてNリーチ、またはLリーチへと発展されることを把握させることが可能となっている。
【0436】
表示部50aでの主人公キャラクタ画像LGと文字画像CNとの表示が終了となると、特図変動演出での第2演出態様のファスナ演出の実行が終了となる。その後、特図変動演出の実行中に、Nリーチ、またはLリーチへと発展されることになる。
【0437】
例えば、特図変動演出の実行中に、第3演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図53(A)に示す演出例へと進む。なお、
図53は、特
図1変動パターン「P02」、または「P05」に基づく特図変動演出にて実行される第3演出態様のファスナ演出の一例である。
【0438】
図53(A)に示すように、第3演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0439】
図53(B)に示すように、第3演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に3つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に3つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0440】
表示部50aの上方向に上方画像FUが表示され続けている。また、第3演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「3」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に6つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に6つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0441】
そして、
図53(C)に示すように、表示部50aでの上方画像FUの表示が終了して、第2線ファスナ画像FS2から第1線ファスナ画像FS1に変更される。表示部50aでの上方画像FUの表示が終了となると、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が6つ目の目盛りで停止され、特図変動演出にてLリーチに発展されることを示唆する段階「6」画像G204で停止されたことになる。これにより、特図変動演出の実行中にLリーチに発展されることが決定されたことを遊技者に把握させることが可能となる。
【0442】
その後、表示部50aでの第1線ファスナ画像FS1と、目盛りを表すメータ目盛り部画像G201と、メータ値画像G206と、段階「2」画像G202と、段階「4」画像G203と、段階「6」画像G204と、段階「8」画像G205との表示が終了となり、
図51(D)に示す演出例へと進む。
【0443】
図53(D)に示すように、表示部50aには「Lリーチ」と示す文字画像LCが表示される。表示部50aに文字画像LCが表示されることで、遊技者にチャンス画像CHが表示される場合よりも大当たり期待度が高いことを把握させることが可能となっている。
【0444】
続いて、
図53(E)に示すように、表示部50aには、主人公キャラクタを表す主人公キャラクタ画像LGと、「Lリーチ」と示す文字画像LNとが表示される。表示部50aに主人公キャラクタ画像LGと文字画像LNとが表示されることで、第3演出態様のファスナ演出の実行が終了して、特図変動演出にてLリーチへと発展されることを把握させることが可能となっている。
【0445】
表示部50aでの主人公キャラクタ画像LGと文字画像LNとの表示が終了となると、特図変動演出での第3演出態様のファスナ演出の実行が終了となる。その後、特図変動演出の実行中に、Nリーチへと発展され、発展演出を経てLリーチに発展される。
【0446】
例えば、特図変動演出の実行中に、第4演出態様のファスナ演出が実行されている場合には、
図50(E)に示す演出例から
図54(A)に示す演出例へと進む。なお、
図54は、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、または「P04」に基づく特図変動演出にて実行される第4演出態様のファスナ演出の一例である。
【0447】
図54(A)に示すように、第4演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に2つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0448】
図54(B)に示すように、第4演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「1」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に3つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に3つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0449】
図54(C)に示すように、第4演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「3」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に6つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に6つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0450】
図54(D)に示すように、第4演出態様のファスナ演出の実行中に、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が「2」増加され、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に8つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に8つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0451】
そして、
図54(E)に示すように、表示部50aでの上方画像FUの表示が終了して、第2線ファスナ画像FS2から第1線ファスナ画像FS1に変更される。表示部50aでの上方画像FUの表示が終了となると、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が8つ目の目盛りで停止され、特図変動演出にて激アツを示唆する段階「8」画像G204で停止されたことになる。これにより、特図変動演出の実行中に「激アツ」を示す激アツ文字画像GTが表示されることが決定されたことを遊技者に把握させることが可能となる。
【0452】
その後、表示部50aでの第1線ファスナ画像FS1と、目盛りを表すメータ目盛り部画像G201と、メータ値画像G206と、段階「2」画像G202と、段階「4」画像G203と、段階「6」画像G204と、段階「8」画像G205との表示が終了となり、
図54(E)に示す演出例へと進む。
【0453】
図54(E)に示すように、表示部50aには「激アツ」と示す激アツ文字画像GTが表示される。表示部50aに激アツ文字画像GTが表示されることで、遊技者に文字画像LCが表示される場合よりも、大当たり期待度が高いことを把握させることが可能となっている。
【0454】
続いて、
図54(F)に示すように、表示部50aには、主人公キャラクタを表す主人公キャラクタ画像LGと、「激アツ」と示す文字画像GNとが表示される。表示部50aに主人公キャラクタ画像LGと文字画像GNとが表示されることで、第4演出態様のファスナ演出の実行が終了して、特図変動演出にてLリーチ、またはSPリーチへと発展されることを把握させることが可能となっている。
【0455】
表示部50aでの主人公キャラクタ画像LGと文字画像GNとの表示が終了となると、特図変動演出での第4演出態様のファスナ演出の実行が終了となる。その後、特図変動演出の実行中に、Nリーチへと発展され、発展演出を経てLリーチ、または発展演出を経てSPリーチに発展される場合がある。
【0456】
図49から
図54を用いた説明により、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、ファスナ演出にてメータ値画像G206が示すメータ値が増加されて、上方画像FUが指し示す上方向にそのメータ値画像G206の表示範囲が拡大されていくほど、特
図1の抽選結果が大当たりである可能性が高まることになる。さらに、ファスナ演出にてメータ値画像G206が示すメータ値が増加されて、上方画像FUが指し示す上方向にそのメータ値画像G206の表示範囲が拡大されていくほど、大当たり期待度が高いことを示唆する演出(例えば、SPリーチなど)に発展され易くなる。これにより、ファスナ演出の実行中に、上方画像FUが指し示す上方向にそのメータ値画像G206の表示範囲が拡大されていって欲しいという気持ちをかき立てて、遊技者を楽しませることが可能となる。
【0457】
10.本実施形態(第2実施形態)の効果
以上詳細に説明したように第2実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、ファスナ演出では、表示部50aに表示されている上方画像FUが示す上方向に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されていくため、上方向にメータ値が増加されていく様子に注目させることが可能となっている。これにより、上方画像FUが示す上方向に、メータ値画像G206が示すメータ値がどこまで増加されていくのか視覚的に楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0458】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ファスナ演出では、表示部50aに表示されている上方画像FUが示す上方向に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されていくほど、大当たり期待度が高まっていく。これにより、上方画像FUが示す上方向に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されていき、どの程度の大当たり期待度が見込めるのかドキドキさせて、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0459】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ファスナ演出では、表示部50aに表示されている上方画像FUが示す上方向に、メータ値が増加されていくほど、メータ値画像G206が表示されている範囲が段々と拡大されていく。これにより、上方画像FUが示す上方向にメータ値が増加されて、どこまでメータ値画像G206が表示されている範囲が拡大されていくのかをドキドキさせながら、メータ値画像G206に注目させることで、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0460】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が、メータ目盛り部画像G201が表す段階「2」までの2つ目の目盛りまで増加されて、ファスナ演出の実行が終了すると、Nリーチへと発展される。一方で、ファスナ演出でのメータ値画像G206が示すメータ値が、メータ目盛り部画像G201が表す段階「6」までの6つ目の目盛りまで増加されて、ファスナ演出の実行が終了すると、Nリーチよりも大当たり期待度が高いLリーチへと発展される。これにより、ファスナ演出で、表示部50aに表示されている上方画像FUが示す上方向に、メータ値画像G206が示すメータ値がメータ目盛り部画像G201が表す段階「6」までの6つ目の目盛りまで増加されて、特図変動演出にてLリーチに発展して欲しいという気持ちを持たせることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0461】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ファスナ演出では、表示部50aにて上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されていくため、表示中の上方画像FUの表示によって、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されていく状況を盛り上げることが可能となる。これにより、遊技者には、表示部50aに表示されているメータ値画像G206が示すメータ値がどこまで増加されていくのかを楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0462】
<第2実施形態の変更例>
上記第2実施形態のファスナ演出では、上方画像FUの表示中に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2実施形態の変更例のパチンコ遊技機PY1では、ファスナ演出にて上方画像FUの表示が終了した後に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されても良い。
【0463】
図55を用いて、第2実施形態の変更例のパチンコ遊技機PY1におけるファスナ演出の演出例について説明する。なお、
図55に示す演出例は、第1演出態様のファスナ演出、第2演出態様のファスナ演出、第3演出態様のファスナ演出、または第4演出態様のファスナ演出のうち、いずれの演出態様のファスナ演出が実行された場合でも行われる演出例とする。
【0464】
特図変動演出の実行中に、第1演出態様のファスナ演出、第2演出態様のファスナ演出、第3演出態様のファスナ演出、または第4演出態様のファスナ演出のうち、いずれの演出態様のファスナ演出の実行が開始された場合でも、
図55(A)に示す演出例へと進む。
【0465】
図55(A)に示す演出例に進むと、表示部50aに特図変動演出の実行中にファスナ演出の実行が開始されたことを示すファスナ背景画像FHが表示される。また、
図55(A)に示すように、表示部50aの中央に、「ファスナチャンス」と示す文字画像FCが表示される。表示部50aにファスナ背景画像FHと文字画像FCとが表示されることで、遊技者に特図変動演出の実行中にファスナ演出の実行が開始されたことを把握させることが可能である。
【0466】
ファスナ演出にて、表示部50aでのファスナ背景画像FHと文字画像FCの表示が終了すると、表示部50aの中央に、線ファスナの取っ手部を表す取っ手部画像FTと、完全に閉鎖されていない状態を示す第1線ファスナ画像FS1とが表示される。
【0467】
その後、ファスナ演出では、
図55(B)に示すように、表示部50aの上方向に主人公キャラクタが表示部50aの上方向に線ファスナの取っ手部を指先で摘まみ持ち上げている状態を表す上方画像FUと、線ファスナを引き上げている状態を示す第2線ファスナ画像FS2とが表示される。表示部50aに上方画像FUが表示されることで、表示部50aの上方向を指し示すことが可能となっている。
【0468】
ファスナ演出において、表示部50aでの上方画像FUの表示が終了した後に、
図55(C)に示す演出例へと進む。
図55(C)に示すように、ファスナ演出の実行中に、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に1つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、メータ値画像G206の表示範囲が、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に1つ目の目盛りまで拡大されたことになる。
【0469】
第2実施形態の変更例のパチンコ遊技機PY1によれば、特図変動演出にて実行されたファスナ演出では、表示部50aにてメータ目盛り部画像G201が表示されずに、上方画像FUが表示されるため、遊技者に上方画像FUにより注目させることで上方画像FUが示す上方向に強い印象を与えることが可能となる。その後、ファスナ演出にて表示部50aでの上方画像FUの表示が終了した後に、表示部50aにてメータ目盛り部画像G201の表示が開始されて、メータ目盛り部画像G201の下端から上方に向かって1つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されていく。これにより、上方画像FUが示していた上方向が、メータ値画像G206が示すメータ値が上方に増加されていくことに関連していることを把握させることが可能となる。ファスナ演出にて上方画像FUの表示、その表示が終了した後にメータ目盛り部画像G201の表示が開始されるという一連の流れによって、ファスナ演出を視覚的に楽しませて、遊技興趣を向上させることが可能となる。
【0470】
11.他の変更例
次に、上記各実施形態のパチンコ遊技機PY1の他の変更例について説明する。なお、他の変更例の説明において、本実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、他の変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記実施形態、および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0471】
上記各実施形態では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1始動口、及び第2始動口12と異なる他の始動口を備えても良い。なお、他の始動口に遊技球が入賞することで、特
図1抽選、又は特
図2抽選が行われるようにしても良い。この場合、第1始動口11、第2始動口12、又は他の始動口のうち、いずれかの始動口への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当しても良い。
【0472】
上記各実施形態では、大当たり遊技状態が、「特別遊技状態」、「有利遊技状態」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、低確率高ベース遊技状態、高確率低ベース遊技状態、または高確率高ベース遊技状態のうち、いずれかの遊技状態が、「特別遊技状態」、「有利遊技状態」に相当しても良い。または、例えば、大当たり遊技状態、低確率高ベース遊技状態、高確率低ベース遊技状態、または高確率高ベース遊技状態のうち、2種類以上の遊技状態が、「特別遊技状態」、「有利遊技状態」に相当しても良い。
【0473】
上記各実施形態では、保留アイコン、および当該アイコンが、「所定のアイコン」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、保留アイコン、または当該アイコンのうち、一方のアイコンが、「所定のアイコン」に相当しても良い。
【0474】
上記各実施形態では、第1契機キャラクタ画像SBと第2契機キャラクタ画像SCとが、「複数の特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC、および第1契機キャラクタ画像SBと第2契機キャラクタ画像SCとも異なるとともに大当たりとなる可能性を示唆する他の演出画像などを含む3種類以上の演出画像が、「複数の特定画像」に相当しても良い。
【0475】
上記各実施形態の第1変化契機演出では、第1契機キャラクタ画像SBが、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50dに向かって移動された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、先ず保留アイコン表示領域50dに表示されている通常表示態様の保留アイコンHAが保留アイコン表示領域50dとは異なる他の位置に移動され、移動された他の位置に向かって第1契機キャラクタ画像SBが移動されても良い。この場合、例えば、他の位置とは、画像表示装置50の表示部50a内であっても良い。また、例えば、画像表示装置50とは異なる他の画像表示装置を備える場合には、他の位置は他の画像表示装置の表示画面内であっても良い。
【0476】
上記各実施形態では、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている第1表示領域50d1に向かって、第1契機キャラクタ画像SBが移動された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている表示位置であれば、第1表示領域50d1、第2表示領域d2、第3表示領域d3、または第4表示領域d4のうち、いずれの表示領域に第1契機キャラクタ画像SBが移動されても良い。また、例えば、例えば、通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている表示位置であれば、保留アイコン表示領域50dとは異なる表示位置に第1契機キャラクタ画像SBが移動されても良い。
【0477】
上記各実施形態では、第1契機キャラクタ画像SBが、「第1特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、「第2特定画像」に含まれる少なくとも一部の演出画像と同じ、または同様の演出画像を含むものであれば、例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第1特定画像」に相当しても良い。
【0478】
上記各実施形態の第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAが表示される保留アイコン表示領域50dに向かって、第1契機キャラクタ画像SBが移動されて、通常表示態様の保留アイコンHAが特殊表示態様の保留アイコンに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAが表示される保留アイコン表示領域50dに向かって、第1契機キャラクタ画像SBが移動されて、通常表示態様の保留アイコンHAが特殊表示態様の保留アイコンに変化される場合と、通常表示態様の保留アイコンHAが特殊表示態様の保留アイコンに変化されない場合とがあっても良い。
【0479】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB、または第3特殊表示態様の保留アイコンHACのうち、いずれかの保留アイコンに変化可能であっても良い。
【0480】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図変動演出での特図の抽選結果に基づいて、予告演出として第1変化契機演出が実行されても良い。この場合、例えば、第1変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAから特殊表示態様の当該アイコン(第1特殊表示態様の当該アイコンTAA、第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化されても良い。例えば、通常表示態様の当該アイコンTAとは異なる他の表示態様の当該アイコンから特殊表示態様の当該アイコン(第1特殊表示態様の当該アイコンTAA、第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化される場合があっても良い。また、例えば、第1変化契機演出では、特殊表示態様の当該アイコン(例えば、第1特殊表示態様の当該アイコンTAA)から他の特殊表示態様の当該アイコン(例えば、第2特殊表示態様の当該アイコンTAB)に変化される場合があっても良い。
【0481】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常表示態様の保留アイコンHAとは異なる他の表示態様の保留アイコンから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化される場合があっても良い。また、例えば、第1変化契機演出では、特殊表示態様の保留アイコン(例えば、第1特殊表示態様の保留アイコンHAA)から他の特殊表示態様の保留アイコン(例えば、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化される場合があっても良い。
【0482】
上記各実施形態における第2契機キャラクタ画像SC(通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2、第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3)が、「第2特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、「第1特定画像」に含まれる少なくとも一部の演出画像と同じ、または同様の演出画像を含むものであれば、例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第2特定画像」に相当しても良い。
【0483】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、表示部50aにおいて、変化示唆画像DSの表示が終了した後に、第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示位置に向かって、第2契機キャラクタ画像SCが移動された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出では、表示部50aにおいて、第2契機キャラクタ画像SCが表示されている表示位置に向かって、第2契機キャラクタ画像SCが移動されても良い。
【0484】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、変化示唆画像DSが表示部50aに表示される表示位置と、第2契機キャラクタ画像SCが表示部50aに表示される表示位置とは、表示部50aの中央であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変化示唆画像DSが表示部50aに表示される表示位置と、第2契機キャラクタ画像SCが表示部50aに表示される表示位置とは異なる位置であっても良い。
【0485】
上記各実施形態の第2変化契機演出では、当該アイコン表示領域50eに表示されている通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって移動されて、通常表示態様の当該アイコンTAが特殊表示態様の当該アイコンに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって移動されて、通常表示態様の当該アイコンTAが特殊表示態様の当該アイコンに変化される場合と、通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって移動されて、通常表示態様の当該アイコンTAが特殊表示態様の当該アイコンに変化されない場合とがあっても良い。
【0486】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。第1変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB、または第3特殊表示態様の保留アイコンHACのうち、いずれかの保留アイコンに変化可能であっても良い。
【0487】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAから特殊表示態様の当該アイコン(第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAから第1特殊表示態様の当該アイコンTAA、第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、または第3特殊表示態様の当該アイコンTACのうち、いずれかの当該アイコンに変化可能であっても良い。
【0488】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAから特殊表示態様の当該アイコン(第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第2特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、先読み判定の結果に基づいて、先読み演出として、第2変化契機演出が実行されても良い。この場合、例えば、第2変化契機演出では、通常表示態様の保留アイコンHAから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB、第3特殊表示態様の保留アイコンHAC)に変化されても良い。例えば、通常表示態様の保留アイコンHAとは異なる他の表示態様の保留アイコンから特殊表示態様の保留アイコン(第1特殊表示態様の保留アイコンHAA、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB、第3特殊表示態様の保留アイコンHAC)に変化される場合があっても良い。また、例えば、第2変化契機演出では、特殊表示態様の保留アイコン(例えば、第1特殊表示態様の保留アイコンHAA)から他の特殊表示態様の保留アイコン(例えば、第2特殊表示態様の保留アイコンHAB)に変化される場合があっても良い。
【0489】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAから特殊表示態様の当該アイコン(第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常表示態様の当該アイコンTAとは異なる他の表示態様の当該アイコンから特殊表示態様の当該アイコン(第2特殊表示態様の当該アイコンTAB、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化される場合があっても良い。また、例えば、第2変化契機演出では、特殊表示態様の当該アイコン(例えば、第2特殊表示態様の当該アイコンTAB)から他の特殊表示態様の当該アイコン(例えば、第3特殊表示態様の当該アイコンTAC)に変化される場合があっても良い。
【0490】
上記各実施形態では、先読み演出である第1変化契機演出が実行された後に、特図変動演出にて予告演出である第2変化契機演出が実行されなかった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、先読み演出である第1変化契機演出が実行された後に、特図変動演出での予告演出である第2変化契機演出が実行される場合があっても良い。また、例えば、特図変動演出での予告演出として第1変化契機演出が実行可能であって、先読み演出として第2変化契機演出が実行可能な構成である場合には、第2変化契機演出が実行された後に第1変化契機演出が実行される場合と、第2変化契機演出が実行された後に第1変化契機演出が実行されない場合とがあっても良い。
【0491】
上記各実施形態における保留アイコンの通常表示態様、当該アイコンの通常表示態様が、「第1表示態様」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、保留アイコンの通常表示態様、または当該アイコンの通常表示態様のうち、一方の通常表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第1特殊表示態様、当該アイコンの第1特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第1特殊表示態様、または当該アイコンの第1特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第2特殊表示態様、当該アイコンの第2特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第2特殊表示態様、または当該アイコンの第2特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第3保留特殊通常表示態様、当該アイコンの第3特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第3特殊表示態様、または当該アイコンの第3特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。その他、例えば、保留アイコンの保留表示態様、および保留アイコンの特殊表示態様とも異なる保留表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。また、例えば、当該アイコンの通常表示態様、および当該アイコンの特殊表示態様とも異なる当該表示態様が、「第1表示態様」に相当しても良い。
【0492】
上記各実施形態における保留アイコンの第2特殊通常表示態様、当該アイコンの第2特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、保留アイコンの第2特殊表示態様、または当該アイコンの第2特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第1特殊表示態様、当該アイコンの第1特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第1特殊表示態様、または当該アイコンの第1特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第3特殊表示態様、当該アイコンの第3特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、保留アイコンの第3特殊表示態様、または当該アイコンの第3特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の第3特殊表示態様(第3特殊表示態様、第3特殊表示態様)よりも、大当たり期待度が高いことを示唆する第4特殊表示態様(第4特殊表示態様、第4特殊表示態様)があっても良い。この場合、例えば、保留アイコンの第4特殊表示態様、当該アイコンの第4特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良いし、例えば、保留アイコンの第4特殊表示態様、または当該アイコンの第4特殊表示態様のうち、一方の特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。その他、例えば、保留アイコンの通常表示態様、および保留アイコンの特殊表示態様とも異なるとともに、通常表示態様、および特殊表示態様よりも大当たり期待度が高いことを示唆する他の保留表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、当該アイコンの通常表示態様、および当該アイコンの特殊表示態様とも異なるとともに、通常表示態様、および特殊表示態様よりも大当たり期待度が高いことを示唆する他の当該表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。
【0493】
上記各実施形態における保留アイコンの表示態様は、通常表示態様、第1特殊表示態様、第2特殊表示態様、および第3特殊表示態様の3種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、保留アイコンの表示態様は、2種類以下であっても良い。また、例えば、保留アイコンの表示態様は、4種類以上であっても良い。
【0494】
上記各実施形態における当該アイコンの表示態様は、通常表示態様、第1特殊表示態様、第2特殊表示態様、および第3特殊表示態様の3種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、当該アイコンの表示態様は、2種類以下であっても良い。また、例えば、当該アイコンの表示態様は、4種類以上であっても良い。
【0495】
上記各実施形態では、特
図1変動パターン「P01」であって、シナリオパターン3が選択されている場合における第2変化契機演出によって通常表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の当該アイコンTABに変化される確率(100%、
図40参照)のほうが、始動入賞コマンドが「コマンド01」であって、シナリオパターン3が選択されている場合における第1変化契機演出によって通常表示態様の保留アイコンHAが第2特殊表示態様の保留アイコンHABに変化される確率(20%、
図39参照)よりも高くなっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出によって通常表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の当該アイコンTABに変化される確率のほうが、第1変化契機演出によって通常表示態様の保留アイコンHAが第2特殊表示態様の保留アイコンHABに変化される確率よりも低い場合があっても良い。この場合、例えば、第2変化契機演出によって当該通像表示態様の当該アイコンTAが第2特殊表示態様の当該アイコンTABに変化される場合よりも、第1変化契機演出によって通常表示態様の保留アイコンHAが第2特殊表示態様の保留アイコンHABに変化される場合のほうが大当たり期待度が高くても良い。
【0496】
上記各実施形態では、第1変化契機演出にて第1契機キャラクタ画像SBが保留アイコン表示領域50dに向かって直線的に移動される移動態様が、「第1特定画像の移動態様」に相当した。第2変化契機演出にて通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって、右回りに弧を描くように曲線的に移動される移動態様が、「所定のアイコンの移動態様」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1契機キャラクタ画像SBが保留アイコン表示領域50dに向かって移動される移動態様と、通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって移動される移動態様とが異なる態様であれば、それぞれの態様がどのような移動態様であっても良い。例えば、第1変化契機演出にて第1契機キャラクタ画像SBが通常保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に向かって直線的に移動され、第2変化契機演出でも通常表示態様の当該アイコンTAが第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって直線的に移動されるが、第1変化契機演出での第1契機キャラクタ画像SBの移動時間と第2変化契機演出での通常表示態様の当該アイコンTAの移動時間が異なっても良い。また、例えば、第1変化契機演出では第1契機キャラクタ画像SBが保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に向かって移動し、その後仮停止が行われる移動態様で、第2契機キャラクタ画像SCが表示される位置に向かって仮停止が行われることなく移動される移動態様であっても良い。
【0497】
上記各実施形態では、第1変化契機演出によって表示態様の変化の対象となる通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に、照準画像SJが表示された(
図43(D)、
図43(E)参照)。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出によって表示態様の変化の対象となる通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている表示位置とは異なる位置に、照準画像SJが表示されても良い。
【0498】
上記各実施形態の第1変化契機演出における照準画像SJが、「示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様が変化される可能性を示唆する演出画像であれば、例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「示唆画像」に相当しても良い。
【0499】
上記各実施形態の第1変化契機演出では、表示態様の変化の対象となる通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に向かって、第1契機キャラクタ画像SBが移動されている場合に、照準画像SJが表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、表示態様の変化の対象となる通常表示態様の保留アイコンHAが表示されている保留アイコン表示領域50d(例えば、第1表示領域50d1)に向かって、第1契機キャラクタ画像SBの移動が開始されると同時に、照準画像SJが表示されても良い。また、例えば、第1変化契機演出では、第1契機キャラクタ画像SBの移動が開始される前に、照準画像SJの表示が開始されても良い。
【0500】
上記各実施形態の第2変化契機演出における変化示唆画像DSが、「示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様が変化される可能性を示唆する演出画像であれば、例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「示唆画像」に相当しても良い。また、例えば、変化示唆画像DSは、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様が通常表示態様から第3特殊表示態様に変化される可能性を示唆しても良い。また、例えば、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様が通常表示態様から第1特殊表示態様、第2特殊表示態様、または第3特殊表示態様のうち、いずれかの特殊表示態様に変化される可能性を示唆しても良い。
【0501】
上記各実施形態の第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAを変化示唆画像DSが表示されている表示部50aの中央に移動させてから、その変化示唆画像DSの表示が終了すると、表示部50aの中央に第2契機キャラクタ画像SCが表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出では、通常表示態様の当該アイコンTAを変化示唆画像DSが表示されている表示部50aの中央に向かって移動されている途中で、その変化示唆画像DSの表示が終了して、表示部50aの中央に第2契機キャラクタ画像SCが表示されても良い。
【0502】
上記各実施形態では、第1契機キャラクタ画像SBが、「第1特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、「第2特定画像」に含まれる少なくとも一部の演出画像と同じ、または同様の演出画像を含むものであって、且つ第2特定画像よりも小さいものであれば、例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第1特定画像」に相当しても良い。
【0503】
上記各実施形態における第2契機キャラクタ画像SC(第2契機キャラクタ画像SC1、第2契機キャラクタ画像SC2、第2契機キャラクタ画像SC3)が、「第2特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、「第1特定画像」に含まれる少なくとも一部の演出画像と同じ、または同様の演出画像を含むものであって、且つ第1特定画像よりも大きいものであれば例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第2特定画像」に相当しても良い。
【0504】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさを変化されずに、アイコンの表示態様が変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさを変化されないが、第1契機キャラクタ画像SBの表示中に表示されている演出画像の大きさが変化されても良い。
【0505】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、表示部50aに表示されている通常表示態様の第2契機キャラクタ画像SC1が、第1縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC2に変化され、さらに第2縮小表示態様の第2契機キャラクタ画像SC3に変化されることで、第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに表示されている第2契機キャラクタ画像SCが段階的に拡大表示されていくことで、第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されても良い。また、例えば、第2変化契機演出では、表示部50aに表示されている第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されるが、第2契機キャラクタ画像SCの表示中に表示されている他の演出画像の大きさは変化されない場合があっても良い。
【0506】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている通常表示態様の照準画像SJ1から通常表示態様の照準画像SJ2に変化されることで、照準画像SJの大きさが変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている通常表示態様の照準画像SJ1から通常表示態様の照準画像SJ2への変化が複数回行われて、縮小表示態様の照準画像SJ3へと変化されることで、照準画像SJの大きさが変化されても良い。
【0507】
上記各実施形態における第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさは変化されず、照準画像SJの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1変化契機演出では、表示部50aに表示されている第1契機キャラクタ画像SBの大きさは変化されず、照準画像SJの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化される場合と、第1契機キャラクタ画像SBの大きさは変化されず、照準画像SJの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化されない場合とがあっても良い。
【0508】
上記各実施形態における第2変化契機演出では、表示部50aに表示されている変化示唆画像DSの大きさが変化されずに、第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出では、表示部50aに表示されている変化示唆画像DSの大きさが変化されずに、第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化される場合と、第2変化契機演出では、表示部50aに表示されている変化示唆画像DSの大きさが変化されずに、第2契機キャラクタ画像SCの大きさが変化されて、アイコンの表示態様が変化されない場合とがあっても良い。
【0509】
上記各実施形態におけるシナリオパターン2からシナリオパターン4は、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)の表示態様が通常表示態様から特殊表示態様(第1特殊表示態様、第2特殊表示態様、第3当該特殊表示態様)に1回変化されるシナリオパターンであった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常表示態様のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)から特殊表示態様のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)に変化され、さらに特殊表示態様(例えば、第1特殊表示態様)のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)から他の特殊表示態様(例えば、第3特殊表示態様)のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)に変化されるシナリオパターンなどがあっても良い。この場合、例えば、保留アイコン表示領域50dに表示されている通常保留アイコンHAがシフトするごとに、第1変化契機演出が実行される場合があっても良い。また、例えば、第1変化契機演出が実行されて、通常表示態様の保留アイコンHAが第1特殊表示態様の保留アイコンHAAに変化され、その後第2変化契機演出が実行されて、第1特殊表示態様の当該アイコンTAAが第2特殊表示態様の当該アイコンTABに変化されても良い。
【0510】
上記各実施形態における第1変化契機演出は、通常保留アイコンHAがシフトすると実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、先読み演出である第1変化契機演出は、通常保留アイコンHAがシフトされてから、所定期間(例えば、3秒)後に先読み演出である第1変化契機演出が実行される場合があっても良い。また、第1変化契機演出を特図変動演出での予告演出として実行する場合には、特図変動演出の実行中であれば、どのタイミング(例えば、特図変動演出の実行開始時、特図変動演出の実行終了時など)で実行されても良い。
【0511】
上記各実施形態における第2変化契機演出は、特図変動演出にて実行されたNリーチ中に実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2変化契機演出は、特図変動演出の実行中であれば、どのタイミング(例えば、特図変動演出の実行開始時、特図変動演出の実行終了時など)で実行されても良い。また、例えば、第2変化契機演出が先読み演出とする場合には、通常保留アイコンHAがシフトすると実行されても良いし、通常保留アイコンHAがシフトされてから、所定期間(例えば、3秒)後に実行されても良い。
【0512】
上記各実施形態では、第2契機キャラクタ画像SCの表示が終了すると同時に第2変化契機演出の実行が終了した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図変動演出の実行中にNリーチからNリーチとは異なる演出に進むときに、第2契機キャラクタ画像SCの表示が終了して第2変化契機演出の実行が終了しても良い。
【0513】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例における上方画像FUが示したパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとって上方向が、「所定方向」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上方画像FUが示すパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての左方向、左上方向、左下方向、上方向、右方向、左上方向、左下方向、下方向、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向である「前方向」、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向である「後方向」のうち、いずれかの方向が、「所定方向」に相当しても良い。
【0514】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例における上方画像FUが示したパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとって上方向のみ示す演出画像であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上方画像FUが示す方向が、特定条件(例えば、所定時間が経過すること、遊技者による操作手段(例えば、通常ボタン40)の操作(例えば、押下操作)が行われたことなど)が成立することで変更されても良い。また、例えば、上方画像FUが示す方向が、2種類以上であっても良い。
【0515】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例における上方画像FUが、「方向画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての右方向を指し示す右ボタン42rに対応する部分が黒色の三角で示されているとともに、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての左方向を指し示す左ボタン42lに対応する部分が黒色の三角で示されている十字ボタン音量操作画像G199eが、「方向画像」に相当しても良い。また、例えば、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての右方向を指し示す右ボタン42rに対応する部分が黒色の三角で示されているとともに、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての左方向を指し示す左ボタン42lに対応する部分が黒色の三角で示されている十字ボタン光量操作画像G200eが、「方向画像」に相当しても良い。
【0516】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ値画像G206が、「特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。方向画像に相当する演出画像が示す方向に表示範囲を拡大可能であれば、例えば、音量設定部画像G199c、光量設定部画像G200c、演出図柄EZ、小図柄KZ、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「特定画像」に相当しても良い。
【0517】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ値画像G206の表示範囲は、上方画像FUが示す上方向に拡大された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、メータ値画像G206の表示範囲は、上方画像FUが示す上方向に拡大される場合と、上方画像FUが示す方向とは逆方向に縮小される場合とがあっても良い。
【0518】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるファスナ演出ではメータ値画像G206の表示範囲を拡大することで、特図の抽選結果が大当たりとなる可能性を示唆した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、ファスナ演出を先読み演出とし、ファスナ演出でメータ値画像G206の表示範囲を拡大することで、先読み判定の結果が大当たりとなる可能性を示唆しても良い。
【0519】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ値画像G206が、「メータ画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、遊技者による操作手段の操作に基づいて、メータの数値や数量が変化可能な操作メータ画像を表示可能なパチンコ遊技機PY1である場合には、その操作メータ画像が、「メータ画像」に相当しても良い。
【0520】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ値画像G206が示すメータの数値が、「所定量」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、メータ値画像G206が示すメータ量を変更可能とする場合には、そのメータ量が、「所定量」に相当しても良い。
【0521】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例のファスナ演出では、メータ目盛り部画像G201の下端から上方に向かって2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されている状態で、上方画像FUの表示が終了となると、特図変動演出の実行中にNリーチに発展された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、ファスナ演出では、メータ目盛り部画像G201の下端から上方に向かって2つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されている状態で、上方画像FUの表示が終了となると、特図変動演出の実行中にNリーチに発展される場合と、特図変動演出の実行中にNリーチに発展されずに、Nリーチよりも大当たり期待度が高い演出(例えば、Lリーチ)に発展される場合があっても良い。
【0522】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ目盛り部画像G201の2つ目の目盛りが、「第1表示範囲」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、メータ目盛り部画像G201の1つ目から7つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第1表示範囲」に相当しても良い。また、例えば、音量目盛部画像G199bの1つ目から7つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第1表示範囲」に相当しても良い。また、例えば、光量目盛部画像G200bの1つ目から7つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第1表示範囲」に相当しても良い。
【0523】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるNリーチが、「第1示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。大当たり期待度を示唆する演出であれば、特定のエフェクト画像、スピーカ52から出力される特定の音声、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたりする演出や、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が、「第1示唆演出」に相当しても良い。
【0524】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例のファスナ演出では、メータ目盛り部画像G201の下端から上方向に6つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されている状態で、上方画像FUの表示が終了となると、特図変動演出の実行中にLリーチに発展された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、ファスナ演出では、メータ目盛り部画像G201の下端から上方に向かって6つ目の目盛りまで、メータ値画像G206が表示されている状態で、上方画像FUの表示が終了となると、特図変動演出の実行中にLリーチに発展される場合と、特図変動演出の実行中にLリーチに発展されずに、Lリーチよりも大当たり期待度が高い演出(例えば、SPリーチ)に発展される場合とがあっても良い。
【0525】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるメータ目盛り部画像G201の6つ目の目盛りが、「第2表示範囲」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、「第1表示範囲」に相当するものよりも広ければ、メータ目盛り部画像G201の1つ目から8つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第2表示範囲」に相当しても良い。また、例えば、「第1表示範囲」に相当するものよりも広ければ、音量目盛部画像G199bの1つ目から8つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第2表示範囲」に相当しても良い。また、例えば、「第1表示範囲」に相当するものよりも広ければ、光量目盛部画像G200bの1つ目から8つ目の目盛りのうち、いずれかの目盛りが、「第2表示範囲」に相当しても良い。
【0526】
上記第2実施形態、および上記第2実施形態の変更例におけるLリーチが、「第2示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。「第1示唆演出」に相当する演出よりも大当たり期待度が高いことを示唆する演出であれば、特定のエフェクト画像、スピーカ52から出力される特定の音声、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたりする演出や、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が、「第2示唆演出」に相当しても良い。
【0527】
上記第2実施形態におけるファスナ演出では、表示部50aに上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されることで、メータ値画像G206の表示範囲が拡大された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに上方画像FUが表示されている場合に、メータ値画像G206が示すメータ値が減少されることで、メータ値画像G206の表示範囲が縮小される場合と、メータ値画像G206が示すメータ値が増加されることで、メータ値画像G206の表示範囲が拡大される場合とがあっても良い。
【0528】
また上記形態では、遊技球の入球し易さが変化しない第1始動口11(固定始動口)と、遊技球の入球し易さが変化可能な第2始動口12(可変始動口、電チュー12Dに係る始動口)とを設けたが、いずれか一方のみを設けてもよい。
【0529】
また上記形態では、特
図2判定処理が特
図1判定処理よりも優先的に行われる(特
図2の変動表示が特
図1の変動表示よりも優先的に行われる)構成としたが、特
図1判定処理が特
図2判定処理よりも優先的に行われる(特
図1の変動表示が特
図2の変動表示よりも優先的に行われる)構成としてもよい。この場合、特
図1抽選を特
図2抽選よりも有利な大当たりに当選し易い抽選にするとよい。
【0530】
また上記形態では、当選した大当たり図柄の種類に基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機としたが、いわゆるV確機(大入賞口内の特定領域(V領域)の通過に基づいて高確率状態に制御する遊技機)としてもよい。また上記形態では、一旦高確率状態に制御されると、高確率状態での特別図柄の変動表示を行った回数が所定回数(例えば、100回)を超えると、低確率状態に制御される、いわゆるST機(確変の回数切りの遊技機)とした。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、一旦高確率状態に制御されると次の大当たり遊技の開始まで高確率状態への制御が続く遊技機(いわゆる確変ループタイプの遊技機)として構成してもよい。また、いわゆる1種2種混合機や、ハネモノタイプの遊技機として構成してもよい。すなわち、本明細書に示されている発明は、遊技機のゲーム性を問わず、種々のゲーム性の遊技機に対して好適に採用することが可能である。
【0531】
また上記形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機などに適用することも可能である。
【0532】
また上記形態では、特図可変表示に略同調して小図柄KZ1,KZ2,KZ3の可変表示が行われるが、小図柄KZ1,KZ2,KZ3のように3つの図柄で構成させるのではなく、2つなど3つ以外の図柄で構成させてもよい。例えば、特
図1と特
図2とで分けた2つの図柄を設けても良い。また、特
図1と特
図2とで共通の1つの図柄を設けても良い。そして、これらの場合、画像表示装置50の表示部50aで表示し、サブ制御基板120にその制御を行わせても良い。また、遊技盤1の遊技領域6以外の領域において、図柄を表示するLED装置を設けても良い。この場合、そのLED装置の制御を主制御基板100またはサブ制御基板120に行わせても良い。
【0533】
また上記形態では、遊技の進行に係る基本的な制御を主制御基板100が行い、遊技の進行(遊技の制御)に応じた演出の進行に係る基本的な制御をサブ制御基板120が行うというように、遊技の制御と演出の制御とを異なる基板で行っているが、一つの基板で行うよう構成しても良い。この場合、画像制御基板140を、その一つの基板に含めても良く、また、その一つの基板とは別に設けても良い。
【0534】
12.上記の実施形態に示されている発明
上記の実施形態には、以下の発明(手段A1~A6に係る発明、手段B1~B6に係る発明、手段C1~C5に係る発明)が示されている。以下に記す発明の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
【0535】
<手段A>
手段A1に係る発明は、
所定条件が成立すること(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)を表示可能とし、
前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆する複数の特定画像(第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC)のうち、所定の特定画像を表示可能とし、
前記所定のアイコンを表示する表示位置(例えば、第1表示領域50d1、
図43(D)、
図43(E)、
図44(A)から
図44(B)参照)に向かって、前記複数の特定画像のうち、第1特定画像(第1契機キャラクタ画像SB)を移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様(通常表示態様)から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様(特殊表示態様)に変化可能な第1変化演出(第1変化契機演出)を実行可能とし、
前記複数の特定画像のうち、前記第1特定画像に関連する第2特定画像(第2契機キャラクタ画像SC)を表示する所定位置(画像表示装置50の表示部50aの中央)に向かって、前記所定のアイコンを移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能な第2変化演出(第2変化契機演出)を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0536】
この構成の遊技機によれば、所定のアイコンの第1表示態様が特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化される場合には、所定のアイコンが表示される表示位置に向かって、特別遊技状態に制御される可能性を示唆する複数の特定画像のうち、第1特定画像が移動される第1変化演出を提供することが可能となる。また、所定のアイコンの第1表示態様が第2表示態様に変化される場合には、第1特定画像に関連する第2特定画像が表示される所定位置に向かって、所定のアイコンが移動される第2変化演出を提供することが可能となる。これにより、所定のアイコンの第1表示態様が第2表示態様に変化される場合には、第1変化演出と第2変化演出という変化演出のバリエーションによって、遊技者を視覚的に楽しませて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0537】
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記第1変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率と、前記第2変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率とが異なる(
図39、
図40参照)ことを特徴とする遊技機である。
【0538】
この構成の遊技機によれば、所定のアイコンの第1表示態様から特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化される確率が異なることで、所定のアイコンが表示される表示位置に第1特定画像が移動されるか、第2特定画像が表示される所定位置に所定のアイコンが移動されるかに遊技者を注目させることが可能となる。これにより、第1変化演出と第2変化演出という変化演出のバリエーションに興味を持たせることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0539】
手段A3に係る発明は、
手段A2に記載の遊技機において、
前記第2変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率のほうが、前記第1変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率よりも高い(
図39、
図40参照)ことを特徴とする遊技機である。
【0540】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出よりも第2変化演出のほうが、所定のアイコンの第1表示態様が特別遊技状態に制御される可能性が高い第2表示態様に変化され易い。これにより、所定のアイコンが表示される表示位置に第1特定画像が移動されるよりも、第2特定画像が表示される所定位置に向けて所定のアイコンが移動されて欲しいと気持ちをかき立てることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0541】
手段A4に係る発明は、
手段A1から手段A3のいずれかに記載の遊技機において、
前記第1変化演出における前記第1特定画像の移動態様(例えば、第1契機キャラクタ画像SBが第1表示領域50d1に向かって直線的に移動される態様、
図43(D)、
図43(E)参照)と、前記第2変化演出における前記所定のアイコンの移動態様(通常表示態様の通常当該アイコンTAが、第2契機キャラクタ画像SCが表示される表示部50aの中央に向かって、右回りに弧を描くように曲線的に移動される態様、
図46(D)から
図46(F)参照)とが異なることを特徴とする遊技機である。
【0542】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出と第2変化演出では、所定のアイコンが表示される表示位置に第1特定画像が移動されるか、第1特定画像に関連する第2特定画像が表示される所定位置に所定のアイコンが移動されるかの違いだけでなく、特定画像の移動態様と所定のアイコンの移動態様の違いを持たせることが可能となる。これにより、第1変化演出と第2変化演出での違いを持たすことで、遊技者を視覚的により楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0543】
手段A5に係る発明は、
手段A1から手段A3のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1変化演出では、前記所定のアイコンを表示する表示位置に向かって、前記第1特定画像を移動させる場合に、前記所定のアイコンを表示する表示位置に前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像(照準画像SJ)を表示可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0544】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出では、先ず第1特定画像が表示され、その第1特定画像が所定のアイコンに向かって移動される場合に、所定のアイコンが表示される表示位置にその所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像が表示されるという一連の流れを遊技者に提供することが可能となる。これにより、示唆画像と所定のアイコンと第1特定画像とを用いて、より視覚的に楽しませる第1変化演出を楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0545】
手段A6に係る発明は、
手段A1から手段A3のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第2変化演出では、前記所定位置に前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像(変化示唆画像DS)を表示可能とし、
前記第2変化演出では、前記所定位置に表示した前記示唆画像に向かって前記所定のアイコンを移動させた場合には、前記示唆画像の表示が終了した後に、前記所定位置に前記第2特定画像を表示することを特徴とする遊技機である。
【0546】
この構成の遊技機によれば、第2変化演出では、先ず所定位置に表示される所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像に向かって、所定のアイコンが移動され、その示唆画像の表示が終了した後に、その所定位置に第1特定画像に関連する第2特定画像が表示されるという一連の流れを遊技者に提供することが可能となる。これにより、第2示唆画像と所定のアイコンと第2特定画像とを用いて、より視覚的に楽しませる第2変化演出を楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0547】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2005-000395号公報に記載されているように、始動口に遊技球が入球することを条件に、大当たりか否かを判定する大当たり判定が行われるものがある。このようなパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコン(所定のアイコン)を表示されることがある。特開2005-000395号公報に記載されているパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコンを表示させ、その保留アイコンの表示態様を変化させて大当たりとなる可能性を示唆することがある。しかしながらでは、特開2005-000395号公報に記載されている遊技機のような所定のアイコンを表示可能な遊技機については、遊技興趣の高めるために未だ改善の余地がある。上記した手段Aに係る発明は、特開2005-000395号公報に記載の遊技機に対して、「前記所定のアイコンを表示する表示位置に向かって、前記複数の特定画像のうち、第1特定画像を移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能な第1変化演出を実行可能とし、前記複数の特定画像のうち、前記第1特定画像に関連する第2特定画像を表示する所定位置に向かって、前記所定のアイコンを移動させて、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能な第2変化演出を実行可能とする」という点で相違している。これにより、手段Aに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【0548】
<手段B>
手段B1に係る発明は、
所定条件が成立すること(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)を表示可能とし、
前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆する複数の特定画像(第1契機キャラクタ画像SB、第2契機キャラクタ画像SC)のうち、所定の特定画像を表示可能とし、
前記複数の特定画像のうち、第1特定画像(第1契機キャラクタ画像SB)を表示して、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様(通常表示態様)から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様(特殊表示態様)に変化可能な第1変化演出(第1変化契機演出)を実行可能とし、
前記複数の特定画像のうち、前記第1特定画像に関連するとともに前記第1特定画像よりも大きい第2特定画像(第2契機キャラクタ画像SC)を表示して、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能な第2変化演出(第2変化契機演出)を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0549】
この構成の遊技機によれば、所定のアイコンの第1表示態様が特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化される場合には、特別遊技状態に制御される可能性を示唆する複数の特定画像のうち、第1特定画像が表示される第1変化演出を提供することが可能となる。また、所定のアイコンの第1表示態様が特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化される場合には、複数の特定画像のうち、第1特定画像に関連するとともに第1特定画像よりも大きい第2特定画像が表示される第2変化演出を提供することが可能となる。これにより、第1変化演出と第2変化演出という変化演出のバリエーションによって、遊技者を視覚的に楽しませて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0550】
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
前記第1変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率と、前記第2変化演出にが実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率とが異なる(
図39、
図40参照)ことを特徴とする遊技機である。
【0551】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出と第2変化演出では、所定のアイコンの第1表示態様から特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化される確率が異なる。これにより、第1特定画像が表示される第1変化演出が実行されるか、第1特定画像に関連するとともに第1特定画像よりも大きい第2特定画像が表示される第2変化演出が実行されるかに遊技者を注目させることで変化演出を楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0552】
手段B3に係る発明は、
手段B2に記載の遊技機において、
前記第2変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率のほうが、前記第1変化演出が実行されて、前記所定のアイコンの表示態様が前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化される確率よりも高い(
図39、
図40参照)ことを特徴とする遊技機である。
【0553】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出よりも第2変化演出のほうが、所定のアイコンの第1表示態様が特別遊技状態に制御される可能性が高い第2表示態様に変化され易い。これにより、第1特定画像が表示されるよりも、その第1特定画像に関連するとともに第1特定画像よりも大きい第2特定画像が表示されて欲しいと気持ちをかき立てることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0554】
手段B4に係る発明は、
手段B1から手段B3のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1変化演出では、前記第1特定画像の大きさを変化させずに、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能とし、
前記第2変化演出では、前記第2特定画像の大きさを変化させて、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0555】
この構成の遊技機によれば、第1変化演出と第2変化演出とでは、第1特定画像が表示されるか、第1特定画像に関連するとともに第1特定画像よりも大きい第2特定画像が表示されるかの違いだけでなく、第1特定画像の大きさが変化されないか、第2特定画像の大きさが変化されるかという違いもある。これにより、第1変化演出と第2変化演出とでの違いを多く持たせることで、それぞれの変化演出をより視覚的により楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0556】
手段B5に係る発明は、
手段B4に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1変化演出では、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像(照準画像SJ)を表示可能とし、
前記第1変化演出では、前記第1特定画像の大きさを変化させずに、前記示唆画像の大きさを変化させて、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0557】
この構成の遊技機によれば、第2特定画像よりも小さい第1特定画像の大きさが変化されずに、所定のアイコンの表示態様が変化される可能性が示唆する示唆画像の大きさが変化されるという斬新な第1変化演出によって、所定のアイコンの表示態様の変化に楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0558】
手段B6に係る発明は、
手段B4に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第2変化演出では、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する示唆画像(変化示唆画像DS)を表示可能とし、
前記第2変化演出では、前記示唆画像の大きさを変化させずに、前記第2特定画像の大きさを変化させて、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0559】
この構成の遊技機によれば、所定のアイコンの表示態様が変化される可能性が示唆する示唆画像の大きさが変化されずに、第1特定画像に関連するとともに第1特定画像よりも大きい第2特定画像の大きさが変化されるという斬新な第2変化演出によって、所定のアイコンの表示態様の変化に楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0560】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2005-000395号公報に記載されているように、始動口に遊技球が入球することを条件に、大当たりか否かを判定する大当たり判定が行われるものがある。このようなパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコン(所定のアイコン)を表示されることがある。特開2005-000395号公報に記載されているパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球に伴って、表示部に保留アイコンを表示させ、その保留アイコンの表示態様を変化させて大当たりとなる可能性を示唆することがある。しかしながらでは、特開2005-000395号公報に記載されている遊技機のような所定のアイコンを表示可能な遊技機については、遊技興趣の高めるために未だ改善の余地がある。上記した手段Bに係る発明は、特開2005-000395号公報に記載の遊技機に対して、「前記複数の特定画像のうち、第1特定画像を表示して、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能な第1変化演出を実行可能とし、前記複数の特定画像のうち、前記第1特定画像に関連するとともに前記第1特定画像よりも大きい第2特定画像を表示して、前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化可能な第2変化演出を実行可能とする」という点で相違している。これにより、手段Bに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【0561】
<手段C>
手段C1に係る発明は、
所定の演出を制御可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)を備え、
前記演出制御手段は、
所定方向(パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとって上方向)を示す方向画像(上方画像FU)を表示可能とし、
前記方向画像の表示を開始した後に、前記所定方向に特定画像の表示範囲を拡大することが可能であることを特徴とする遊技機である。
【0562】
この構成の遊技機によれば、方向画像が示す所定方向に特定画像の表示範囲が拡大されていくため、方向画像が示す所定方向と、その所定方向に拡大されていく特定画像の表示範囲とに遊技者を注目させることが可能となる。これにより、方向画像が示す所定方向に特定画像の表示範囲がどこまで拡大されるのか楽しませて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0563】
手段C2に係る発明は、
手段C1に記載の遊技機において、
所定条件が成立すること(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)に基づいて、遊技者にとって有利な有利遊技状態(大当たり遊技状態)に制御可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)を備え、
前記演出制御手段は、
前記所定方向に前記特定画像の表示範囲を拡大することで、前記有利遊技状態に制御される可能性を高めることが可能であることを特徴とする遊技機である。
【0564】
この構成の遊技機によれば、方向画像が示す所定方向に特定画像の表示範囲が拡大されていくほど、遊技者にとって有利な有利遊技状態に制御される可能性が高まるため、特定画像の表示範囲の拡大により遊技者を注目させることが可能となる。これにより、特定画像の表示範囲の拡大によって、どの程度有利遊技状態に制御される可能性が高いのかドキドキさせて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0565】
手段C3に係る発明は、
手段C2に記載の遊技機において、
前記特定画像は、メータ画像であり、
前記演出制御手段は、
前記所定方向に前記メータ画像が示す所定量(メータ値)を増加させることで、当該メータ画像の表示範囲を拡大させることを特徴とする遊技機である。
【0566】
この構成の遊技機によれば、方向画像が示す所定方向にメータ画像が示す所定量が増加されていくほど、メータ画像の表示範囲が拡大されて、遊技者にとって有利な有利遊技状態に制御される可能性が高まる。これにより、メータ画像が示す所定量が増加されてどの程度メータ画像の表示範囲が拡大されるのかドキドキさせて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0567】
手段C4に係る発明は、
手段C2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記特定画像の表示範囲が第1表示範囲(メータ目盛り部画像G201の2つ目の目盛り)に到達した場合には、前記有利遊技状態に制御される可能性を示唆する第1示唆演出(Nリーチ)を実行可能とし、
前記特定画像の表示範囲が前記第1表示範囲よりも広い第2表示範囲(メータ目盛り部画像G201の6つ目の目盛り)に到達した場合には、前記第1示唆演出よりも前記有利遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2示唆演出(Lリーチ)を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0568】
この構成の遊技機によれば、方向画像が示す所定方向に拡大された特定画像の表示範囲が第1表示範囲であれば第1示唆演出が実行され、その第1表示範囲よりも広い第2表示範囲であれば第1示唆演出よりも有利遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2示唆演出が実行される。これにより、方向画像が示す所定方向に特定画像の表示範囲が第1表示範囲よりも広い第2表示範囲に拡大されて、第2示唆演出が実行されて欲しいという気持ちをかき立てることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0569】
手段C5に係る発明は、
手段C1から手段C4のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記方向画像の表示中に、前記所定方向に前記特定画像の表示範囲を拡大することが可能である(
図50(E)、
図51(A)、
図52(A)、
図52(B)、
図53(A)から
図53(C)、
図54(A)から
図54(D)参照)ことを特徴とする遊技機である。
【0570】
この構成の遊技機によれば、表示中の方向画像が示す所定方向に特定画像の表示範囲が拡大されていくため、表示中の方向画像と、特定画像とを一緒に注目させながら、その特定画像の表示範囲がどこまで拡大されていくか楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0571】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2012-217636号公報に記載されているように、始動口に遊技球が入球することを条件に、大当たりか否かを判定する大当たり判定が行われるものがある。特開2012-217636号公報に記載されているパチンコ遊技機では、画像表示器21に右打ち報知画像211を表示することで、遊技者に遊技領域20の右側の領域に向かって遊技球を打ち出すように促している。しかしながらでは、特開2012-217636号公報に記載されている遊技機のような方向画像を表示する遊技機について、遊技興趣を高めるための改善の余地があった。上記した手段Cに係る発明は、特開2012-217636号公報に記載の遊技機に対して、「前記方向画像の表示を開始した後に、前記所定方向に特定画像の表示範囲を拡大することが可能である」という点で相違している。これにより、手段Cに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【符号の説明】
【0572】
11…第1始動口
12…第2始動口
50…画像表示装置
100…主制御基板
101…遊技制御用マイコン
120…サブ制御基板
121…演出制御用マイコン
PY1…パチンコ遊技機