(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078947
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】賃貸システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20240101AFI20240604BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191586
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】522393424
【氏名又は名称】株式会社Masterkeys
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 康臣
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC27
5L050CC27
(57)【要約】
【課題】第三者の意見に基づいて、物件を選択することができるシステムを提供する。
【解決手段】賃貸システムのサーバは、記事選択画面(G1c)でサジェスタの記事(132)が選択されて記事を含む画面が要求された場合、サジェスタの識別情報に関連した関連情報を取得し、サジェスタ別記事画面G2を端末に送信する。サジェスタ別記事画面では、関連情報が物件詳細ボタンB1に引数として関連付けられている。サーバは、サジェスタ別記事画面で物件詳細ボタンB1が選択されると、関連情報を取得し、物件確認申込画面を端末に送信する。物件確認申込画面では、関連情報が申込ボタンに引数として関連付けられている。サーバは、物件確認申込画面で申込ボタンが選択された場合に関連情報を取得し、申込ボタンの選択に基づいて賃貸契約が締結された場合にサジェスタに対する報酬情報を関連情報に関連付けて記憶する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貸主が借主に不動産の物件を貸し出すための賃貸システムであって、
物件情報、物件をサジェストする記事の情報である記事情報、および、記事を作成したサジェスタの情報であるサジェスタ情報を、記憶したサーバであって、端末と通信可能なサーバを備え、
前記サーバは、
物件に関する複数のサジェスタの記事の少なくともタイトルの一覧であって、前記タイトルにサジェスタの識別情報に関連した関連情報が引数として関連付けられたタイトルの一覧が表示された記事選択画面であって、前記タイトルを選択することで一の記事を含む画面を要求することが可能な記事選択画面と、
一のサジェスタである第1サジェスタの記事、および、一の物件の物件情報を見るための物件詳細ボタンが表示されたサジェスタ別記事画面であって、前記一の物件の物件情報を表示する画面を要求することが可能なサジェスタ別記事画面と、
前記一の物件の物件情報、および、前記一の物件についての賃貸契約を申し込む申込ボタンが表示された物件確認申込画面とを、前記端末に送信可能であり、
前記記事選択画面で前記第1サジェスタが作成した第1記事が選択されることで前記第1記事を含む画面が要求された場合に、前記第1サジェスタの識別情報に関連した第1関連情報を取得し、前記サジェスタ別記事画面として、前記第1関連情報が前記物件詳細ボタンに引数として関連付けられた第1サジェスタ別記事画面であって、前記物件詳細ボタンの選択により前記サーバに前記第1関連情報を送信することを可能とする第1サジェスタ別記事画面を前記端末に送信し、
前記第1サジェスタ別記事画面で前記物件詳細ボタンが選択された場合に、前記第1関連情報を取得し、前記物件確認申込画面として、前記第1関連情報が前記申込ボタンに引数として関連付けられた第1物件確認申込画面であって、前記申込ボタンの選択により前記サーバに前記第1関連情報を送信することを可能とする第1物件確認申込画面を前記端末に送信し、
前記第1物件確認申込画面で前記申込ボタンが選択された場合に、前記第1関連情報を取得し、前記申込ボタンが選択されたことに基づいて賃貸契約が締結された場合には、前記第1サジェスタに対して報酬を与えるための報酬情報を、前記第1関連情報に関連付けて記憶することを特徴とする賃貸システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記物件確認申込画面を、前記タイトルの一覧とともに前記端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の賃貸システム。
【請求項3】
前記サーバは、
複数の物件が表示された物件選択画面を前記タイトルの一覧とともに前記端末に送信し、
前記物件選択画面において複数の中から一の物件が選択された場合には、選択された物件に対応する前記物件確認申込画面を前記端末に送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の賃貸システム。
【請求項4】
前記物件選択画面は、複数の物件が表示された地図の画像を含むことを特徴とする請求項3に記載の賃貸システム。
【請求項5】
前記物件選択画面は、物件の一覧が表示された画像を含み、
前記物件の一覧の表示と前記タイトルの一覧の表示は、切替可能であることを特徴とする請求項3に記載の賃貸システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記貸主と前記借主の間の賃貸借契約が、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の賃貸システム。
【請求項7】
貸主が借主に不動産の物件を月または年単位で貸し出すための賃貸システムであって、
賃貸契約の成立に関する情報を記録するサーバを備え、
前記サーバは、
ユーザの端末に、利用期間の開始時期を表示する画像と、前記貸主と前記借主の間の賃貸借契約が、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像と、を送信し、
前記ユーザの端末から契約を承認するボタンを押したことを示すデータを受信した場合に、期間の定めのない賃貸借契約の成立を示すデータを記録することを特徴とする賃貸システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸主が借主に物件を貸し出すための賃貸システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、賃貸システムとして、記憶部と、物件情報抽出部とを備えたシステムが知られている(特許文献1参照)。記憶部は、賃貸併用住宅の属性情報である物件情報と、物件の一般的な抽出条件である基本条件および賃貸併用住宅に特有の抽出条件である特有条件を含む顧客リクエスト情報と、を記憶している。物件情報抽出部は、基本条件および特有条件を満たす賃貸併用住宅の候補物件を物件情報から抽出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術は、単にユーザの希望条件(基本条件および特有条件)に基づいて物件情報を抽出するだけのものであるため、ユーザが、実際に物件を使用した第三者の意見を知ることができず、最適な物件を探せない可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、貸主と借主とは異なる第三者の意見に基づいて、物件を選択することができる賃貸システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る賃貸システムは、貸主が借主に不動産の物件を貸し出すための賃貸システムであって、端末と通信可能なサーバを備える。
サーバは、物件情報、物件をサジェストする記事の情報である記事情報、および、記事を作成したサジェスタの情報であるサジェスタ情報を、記憶する。
サーバは、記事選択画面と、サジェスタ別記事画面と、物件確認申込画面とを、端末に送信可能である。
記事選択画面は、物件に関する複数のサジェスタの記事の少なくともタイトルの一覧であって、タイトルにサジェスタの識別情報に関連した関連情報が引数として関連付けられたタイトルの一覧が表示された画面であって、タイトルを選択することで一の記事を含む画面を要求することが可能な画面である。
サジェスタ別記事画面は、一のサジェスタである第1サジェスタの記事、および、一の物件の物件情報を見るための物件詳細ボタンが表示された画面であって、一の物件の物件情報を表示する画面を要求することが可能な画面である。
物件確認申込画面は、一の物件の物件情報、および、一の物件についての賃貸契約を申し込む申込ボタンが表示された画面である。
サーバは、記事選択画面で第1サジェスタが作成した第1記事が選択されることで第1記事を含む画面が要求された場合に、第1サジェスタの識別情報に関連した第1関連情報を取得し、サジェスタ別記事画面として第1サジェスタ別記事画面を端末に送信する。
第1サジェスタ別記事画面は、第1関連情報が物件詳細ボタンに引数として関連付けられた画面であって、物件詳細ボタンの選択によりサーバに第1関連情報を送信することを可能とする画面である。
サーバは、第1サジェスタ別記事画面で物件詳細ボタンが選択された場合に、第1関連情報を取得し、物件確認申込画面として、第1物件確認申込画面を端末に送信する。
第1物件確認申込画面は、第1関連情報が申込ボタンに引数として関連付けられた画面であって、申込ボタンの選択によりサーバに第1関連情報を送信することを可能とする画面である。
サーバは、第1物件確認申込画面で申込ボタンが選択された場合に、第1関連情報を取得し、申込ボタンが選択されたことに基づいて賃貸契約が締結された場合には、第1サジェスタに対して報酬を与えるための報酬情報を、第1関連情報に関連付けて記憶する。
【0007】
この構成によれば、借主は、端末に表示される第1サジェスタの記事を参考にして物件を選択することができるので、貸主と借主とは異なる第三者の意見に基づいて物件を選択することができる。また、借主が第1サジェスタの記事を元に物件を選択した場合には、サーバに、第1サジェスタに対して報酬を与えるための報酬情報が第1関連情報に関連付けて記憶されることで、記事を書いた第1サジェスタに対して報酬を与えることができるので、記事を書くモチベーションが上がり、サジェスタの人数を増やすことができる。
【0008】
また、サーバは、物件確認申込画面を、タイトルの一覧とともに端末に送信してもよい。
【0009】
この構成によれば、借主が記事を読まずに物件確認申込画面に進んだとしても、物件確認申込画面にタイトルの一覧が表示されるので、借主が物件確認申込画面のタイトルの一覧を選択することで、物件の賃貸を申し込む段階であっても記事を参考にして最終的な判断を行うことができる。
【0010】
また、サーバは、複数の物件が表示された物件選択画面をタイトルの一覧とともに端末に送信し、物件選択画面において複数の中から一の物件が選択された場合には、選択された物件に対応する物件確認申込画面を端末に送信してもよい。
【0011】
また、物件選択画面は、複数の物件が表示された地図の画像を含んでいてもよい。
【0012】
この構成によれば、物件が地図上に配置されるので、借主が物件の周囲の環境を考慮して物件を選択することができる。
【0013】
また、物件選択画面は、物件の一覧が表示された画像を含み、物件の一覧の表示とタイトルの一覧の表示は、切替可能であってもよい。
【0014】
また、サーバは、貸主と借主の間の賃貸借契約が、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像を表示してもよい。
【0015】
また、本発明に係る賃貸システムは、貸主が借主に不動産の物件を月または年単位で貸し出すための賃貸システムであって、賃貸契約の成立に関する情報を記録するサーバを備える。
サーバは、ユーザの端末に、利用期間の開始時期を表示する画像と、貸主と借主の間の賃貸借契約が、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像と、を送信し、ユーザの端末から契約を承認するボタンを押したことを示すデータを受信した場合に、期間の定めのない賃貸借契約の成立を示すデータを記録する。
【0016】
ここで、従来より、貸主が借主に不動産の物件を月または年単位で貸し出す場合、一般的には借主が仲介人の店舗に赴き、仲介人による案内のもと契約手続を行う必要があった。本願発明者は、借主に物件を賃貸するに際し、貸主と期間の定めのない賃貸借契約を締結のうえ物件を賃借し、さらに借主と期間の定めのない転貸借契約を結び同物件を賃貸すれば、仲介人の介在を必要とせず、オンラインシステムのみで契約行為が完結することができると思い付いた。そこで、本発明の構成により、借主は、対面による説明等を受けることなく、オンラインシステムでのやりとりのみによって賃貸借契約を結ぶことが可能になる。これにより、借主にとっては、不動産の仲介者等の元へ行かなくてもよくなるので、例えば、地方から都市部へ出て賃貸物件の契約をしようとする者にとっては、大きく手間を省くことが可能となる。
なお、本発明においては、「賃貸」は、「転貸」を含むこととする。このため、転貸借契約において本発明のシステムを用いることで、転貸人は、多数の物件の賃貸借契約(賃貸借契約)を借主との間でオンラインにより結ぶことができる.
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、貸主と借主とは異なる第三者の意見に基づいて、物件を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る賃貸システムを示す図である。
【
図2】物件の一覧が表示された物件選択画面を示す図である。
【
図3】第2物件紹介画像が表示された物件選択画面を示す図である。
【
図4】記事の一覧が表示された物件選択画面を示す図である。
【
図14】主に物件選択画面からサジェスタ別記事画面に遷移するときの端末とサーバの動作を示す図である。
【
図15】物件確認申込画面から認証画面に遷移するときの端末とサーバの動作を示す図である。
【
図16】主にゲスト登録画面から規約合意画面に遷移するときの端末とサーバの動作を示す図である。
【
図17】規約合意画面、カード情報登録画面、申込確定画面の順で画面が遷移するときの端末と決済サーバの動作を示す図である。
【
図18】最終画面を端末に表示するときの端末とサーバの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
賃貸システム1は、貸主が借主に不動産の物件を時間、日、月または年単位で貸し出すためのシステムである。賃貸システム1は、端末2と通信可能なサーバ3を備える。
【0020】
端末2は、物件の借主(以下、「ユーザ」ともいう。)が使用する端末であり、例えばスマートフォンである。なお、端末2は、タブレットやパソコンなどであってもよい。端末2は、クレジットカード会社の決済サーバ4と通信可能である。端末2は、画像の表示と情報の入力が可能なタッチパネルを有する。端末2は、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等も有する。サーバ3および決済サーバ4は、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有する。
【0021】
サーバ3は、物件情報、物件をサジェストする記事の情報である記事情報、記事を作成したサジェスタの情報であるサジェスタ情報、および、賃貸契約の成立に関する情報を、記憶している。サーバ3は、端末からの要求に応じて、
図2~
図4に示す物件選択画面G1a~G1cと、
図5に示すサジェスタ別記事画面G2と、
図6に示す物件確認申込画面G3と、
図7に示す物件別記事一覧画面G4とを、端末2に送信可能である。なお、本実施形態の説明において、特に記載していなくても、サーバ3は、端末2から受信した情報を記憶装置に記憶させているものとする。
【0022】
さらに、サーバ3は、端末2からの要求に応じて、
図8に示す認証画面G5と、
図9に示すゲスト登録画面G6と、
図10に示す規約合意画面G7と、
図13に示す最終画面G10とを、端末2に送信可能である。決済サーバ4は、端末2からの要求に応じて、
図11に示すカード情報登録画面G8と、
図12に示す申込確定画面G9とを、端末2に送信可能である。
【0023】
図2~
図4に示すように、物件選択画面G1a~G1cは、複数の物件A~Cが表示された画面である。具体的に、
図2に示す物件選択画面G1aは、複数の物件A~Cが表示された地図の画像11と、物件A~Cの一覧が表示された画像12と、後述する画像13の一部(タブ画像131)とを含んでいる。
【0024】
画像12は、物件リストの文字が表示されたタブ画像121と、各物件A~Cの簡単な説明がなされた物件紹介画像122~124とを有する。例えば、物件Aに対応した物件紹介画像122は、物件Aの特徴などを簡単に説明した文字の情報(図示せぬ)と写真を有する。なお、図では、3つの物件紹介画像122~124が表示されているが、画像12を縦方向にスクロールすることで、その他の物件紹介画像が順次表示可能となっている。
【0025】
物件紹介画像122~124は、
図6に示す物件確認申込画面G3をサーバ3に要求するためのボタンとなっている。ユーザにより物件紹介画像122~124のいずれかが選択された場合、選択された一の物件に対応した物件確認申込画面G3が、サーバ3に要求される。
【0026】
画像11は、各物件A~Cの地図上での位置を示すピン画像111~113を有する。ピン画像111~113は、
図3に示す第2物件紹介画像114が表示された物件選択画面G1bをサーバ3に要求するためのボタンとなっている。ユーザによりピン画像111~113のいずれかが選択された場合、選択された物件に対応した第2物件紹介画像114が表示された物件選択画面G1bが、サーバ3に要求される。
【0027】
物件Aに対応した第2物件紹介画像114は、物件Aの特徴などを簡単に説明した文字の情報(図示せぬ)と写真を有する。第2物件紹介画像114と物件紹介画像122の内容は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2物件紹介画像114は、物件確認申込画面G3をサーバ3に要求するためのボタンとなっている。物件紹介画像122~124および第2物件紹介画像114には、物件を識別するための物件IDが引数として関連付けられている。ユーザにより物件紹介画像122~124および第2物件紹介画像114のいずれかが選択された場合、選択された物件紹介画像に対応した物件IDが、端末2からサーバ3に送信される。
【0028】
図4に示す物件選択画面G1cは、前述した画像11と、前述したタブ画像121と、物件に関する複数のサジェスタの記事のタイトルの一覧が表示された画像13とを含んでいる。本実施形態において、
図4に示す物件選択画面G1cは、記事選択画面にも相当する。画像13は、サジェストの文字が表示されたタブ画像131と、複数の記事画像132~134とを有する。
【0029】
タブ画像131は、タブ画像121と横に並んで配置されている。ユーザがタブ画像121を選択した場合、
図2に示す物件選択画面G1aがサーバ3に要求される。ユーザがタブ画像131を選択した場合、
図4に示す物件選択画面G1cがサーバ3に要求される。つまり、物件選択画面G1a~G1cにおいて、物件の一覧が表示された画像12と、タイトルの一覧が表示された画像13は、切替可能となっている。
【0030】
記事画像132~134は、一の物件に関する記事のタイトルと、記事の内容と、記事を書いたサジェスタを示すアイコンとを有する。本実施形態では、記事画像132~134は、それぞれ別のサジェスタによって書かれた記事を示す画像とする。なお、図では、3つの記事画像132~134が表示されているが、画像13を縦方向にスクロールすることで、その他の記事画像が順次表示可能となっている。また、記事画像の順序は、例えば、上から順に記事を更新した日時の新しいもの順とすることができる。
【0031】
記事画像132~134は、
図5に示すサジェスタ別記事画面G2をサーバ3に要求するためのボタンとなっている。記事画像132~134には、記事に紹介されている物件の物件IDと、記事を識別するための記事IDとが引数として関連付けられている。記事IDは、サジェスタの識別情報(以下、「サジェスタID」ともいう。)に関連した関連情報である。ユーザにより記事画像132~134のいずれかが選択された場合、選択された記事画像に対応した物件IDと記事IDが端末2からサーバ3に送信されるとともに、選択された記事画像の記事を書いたサジェスタに対応したサジェスタ別記事画面G2がサーバ3に要求される。
【0032】
図5に示すように、サジェスタ別記事画面G2は、一のサジェスタが一の物件について書いた記事が表示された画面である。詳しくは、
図4の物件選択画面G1cで第1サジェスタS1の記事画像132が選択された場合のサジェスタ別記事画面G2は、
図5に示すように、第1サジェスタS1の記事が掲載され、他のサジェスタの記事が掲載されていない画面となる。ここで、第1サジェスタS1の記事は、第1記事に相当する。また、物件選択画面G1cで第2サジェスタS2の記事画像133が選択された場合のサジェスタ別記事画面G2は、第2サジェスタS2の記事が掲載され、他のサジェスタの記事が掲載されていない画面となる(図示略)。
【0033】
サジェスタ別記事画面G2では、一の物件Aの物件情報を見るための物件詳細ボタンB1が表示されている。サジェスタ別記事画面G2は、第1サジェスタS1が書いた複数の記事の画像21と、物件Aの写真の画像22とを有する。複数の記事の画像21は、縦方向にスクロールされることで、その他の記事の画像が順次表示可能となっている。なお、図では、便宜上、記事の画像21に「サジェスタS1」と記載しているが、サジェスタS1を示す表示であればよく、例えばアイコンであってもよい。
【0034】
物件詳細ボタンB1は、一の物件の物件情報を表示する物件確認申込画面G3をサーバ3に要求するためのボタンである。物件詳細ボタンB1には、物件Aの物件IDと、第1サジェスタS1の識別情報(以下、「第1サジェスタID」ともいう。)とが引数として関連付けられている。ユーザにより物件詳細ボタンB1が選択されると、物件IDと第1サジェスタIDが端末2からサーバ3に送信される。
【0035】
第1サジェスタIDは、第1関連情報の一例である。本実施形態では、記事IDとサジェスタIDが、関連情報に相当する。
【0036】
第1サジェスタS1の記事が掲載されたサジェスタ別記事画面G2は、第1サジェスタ別記事画面に相当する。なお、第1サジェスタS1とは別の第2サジェスタS2の記事が掲載されたサジェスタ別記事画面G2では、第2サジェスタS2の識別情報に関連した第2記事IDが物件IDとともに物件詳細ボタンB1に引数として関連付けられている。
【0037】
図6に示すように、物件確認申込画面G3は、一の物件の物件情報を確認して、当該物件の利用申込を行うための画面である。物件確認申込画面G3は、縦方向に長い画面であり、縦方向にスクロールすることで端末2の画面で視認することが可能となっている。
【0038】
物件確認申込画面G3では、複数の記事のタイトルの画像31と、複数のサジェスタの記事を見るための全閲覧ボタンB2と、一の物件としての物件Aの物件情報が表示された画像32と、物件Aについての賃貸契約を申し込む申込ボタンB3とが表示されている。
【0039】
複数の画像31は、縦方向に並べられ、タイトルの一覧を構成している。複数の画像31は、それぞれ異なるサジェスタが書いた記事のタイトルを示している。複数の画像31には、それぞれサジェスタに対応した記事IDと物件Aの物件IDが引数として関連付けられている。ユーザにより複数の画像31のいずれかが選択された場合、選択された画像31に対応した記事IDと物件IDが端末2からサーバ3に送信されるとともに、選択された画像31の記事を書いたサジェスタに対応したサジェスタ別記事画面G2がサーバ3に要求される。タイトルの一覧が表示された物件確認申込画面G3は、記事選択画面に相当する。
【0040】
全閲覧ボタンB2は、
図7に示す物件別記事一覧画面G4をサーバ3に要求するためのボタンである。全閲覧ボタンB2には、物件Aの物件IDが引数として関連付けられている。ユーザにより全閲覧ボタンB2が選択された場合、物件Aの物件IDが端末2からサーバ3に送信されるとともに、物件別記事一覧画面G4がサーバ3に要求される。
【0041】
画像32は、物件Aの写真の画像と、物件Aの提供方法、間取り、定員などの物件情報を示す画像とを有する。また、画像32は、物件Aの賃貸のプランを選択するための画像と、利用期間を選択するための画像を有する。利用期間を選択するための画像は、利用期間の開始時期を決めるための「チェックイン」の文字を含む画像と、利用期間の終了時期を決めるための「チェックアウト」の文字を含む画像を有する。
【0042】
ユーザが「チェックイン」の文字を含む画像を選択すると、利用期間の開始時期を記入または選択することが可能となっている。ユーザが「チェックアウト」の文字を含む画像を選択すると、利用期間の終了時期を記入または選択することが可能となっている。なお、「チェックアウト」の文字を含む画像は、賃貸のプランが時間単位または日単位の場合に選択可能であり、賃貸のプランが月単位または年単位の場合に選択不能となっている。つまり、賃貸のプランが月単位または年単位の場合には、貸主と借主との間で、期間の定めのない賃貸借契約が結ばれるように構成されている。
【0043】
申込ボタンB3は、
図8に示す認証画面G5をサーバ3に要求するためのボタンである。サジェスタ別記事画面G2において物件IDとサジェスタIDが引数として関連付けられた物件詳細ボタンB1が選択されることにより端末2に表示される物件確認申込画面G3では、申込ボタンB3に物件IDとサジェスタIDが引数として関連付けられている。例えば、物件詳細ボタンB1に物件Aの物件IDと第1サジェスタIDが関連付けられた場合には、申込ボタンB3には物件Aの物件IDと第1サジェスタIDが関連付けられる。ユーザにより申込ボタンB3が選択されると、選択されたプランや入力された利用期間の情報とともに、物件IDとサジェスタIDが端末2からサーバ3に送信される。申込ボタンB3にサジェスタIDが引数として関連付けられた物件確認申込画面G3は、第1物件確認申込画面に相当する。
【0044】
なお、物件選択画面G1a~G1cの物件紹介画像122~124および第2物件紹介画像114のいずれかが選択されることにより端末2に表示される物件確認申込画面G3では、申込ボタンB3にサジェスタIDは関連付けられておらず、物件IDのみが関連付けられる。
【0045】
図7に示すように、物件別記事一覧画面G4は、一の物件に関する複数のサジェスタの記事が一覧として表示された画面である。物件別記事一覧画面G4は、物件ごとに異なる。
図7に示す物件別記事一覧画面G4は、物件Aについての画面である。
【0046】
図7に示す物件別記事一覧画面G4は、異なるサジェスタS1~S3が書いた複数の記事の画像41と、物件Aの写真の画像42とを有する。記事の画像41は、前述した記事の画像21と同様に構成されている。
【0047】
複数の画像41には、それぞれサジェスタに対応した記事IDと物件Aの物件IDが引数として関連付けられている。ユーザにより複数の画像41のいずれかが選択された場合、選択された画像41に対応した記事IDと物件IDが端末2からサーバ3に送信されるとともに、選択された画像41の記事を書いたサジェスタに対応したサジェスタ別記事画面G2がサーバ3に要求される。物件別記事一覧画面G4は、記事選択画面に相当する。
【0048】
図8に示すように、認証画面G5は、ユーザを認証するための画面である。認証画面G5は、ユーザの電話番号の下4桁を表示するユーザ確認画像51と、SMS(ショートメッセージサービス)による認証コードの送信をサーバ3に要求するSMSボタンB4と、SMSでユーザの携帯電話に送られてくる認証コードを入力するための入力欄画像52と、ユーザ認証を実行するための認証ボタンB5とを有する。なお、サーバ3には、ユーザの住所、氏名、携帯番号などの情報であるユーザ情報が記憶されている。
【0049】
認証ボタンB5は、
図9に示すゲスト登録画面G6をサーバ3に要求するためのボタンである。認証ボタンB5には、物件IDとサジェスタIDとが引数として関連付けられている。
【0050】
図9に示すように、ゲスト登録画面G6は、ユーザの氏名・現住所といった基本情報や物件の利用期間や金額などの情報を示す画像61と、基本情報を入力・修正するための入力ボタンB6と、規約合意に進むための規約合意ボタンB7とを有する。入力ボタンB6は、ユーザの基本情報を入力可能にするためのボタンである。ユーザにより入力ボタンB6が選択されると、ユーザの基本情報をユーザによって入力することが可能となる。なお、本実施形態で、ゲストとは、物件の利用者の意味である。
【0051】
規約合意ボタンB7は、
図10に示す規約合意画面G7をサーバ3に要求するためのボタンである。規約合意ボタンB7には、物件IDとサジェスタIDとが引数として関連付けられている。規約合意ボタンB7を押すと、利用期間等に関する情報とともに、物件IDとサジェスタIDがサーバ3に送信される。
【0052】
図10に示すように、規約合意画面G7は、ユーザと貸主との規約や物件の利用期間や金額などの情報を示す画像71と、規約に合意するための合意ボタンB8と、規約に合意しないための拒否ボタンB9と、支払いに進むための支払いボタンB10とを有する。
【0053】
画像71は、利用期間の開始時期を表示する画像と、貸主と借主の間の賃貸借契約が、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像を含んでいる。本実施形態では、利用期間の開始時期を表示する画像は、「(チェックイン)2022年10月08日」といった文字の画像を例示する。また、期間の定めのない賃貸借契約であることを示す画像は、「毎月自動更新。利用終了する場合は、アクティビティ画面から手続ができます。また、毎月メールにて利用継続の意思確認をご案内します。」といった文字の画像を例示する。
【0054】
合意ボタンB8は、支払いボタンB10を有効にするためのボタンである。合意ボタンB8が選択されていない状態では、支払いボタンB10を選択することができず、合意ボタンB8が選択されて初めて支払いボタンB10を選択することが可能となっている。
【0055】
なお、拒否ボタンB9を押しても、支払いボタンB10は有効にならない。支払いボタンB10は、
図11に示すカード情報登録画面G8を決済サーバ4に要求するためのボタンである。
【0056】
図11に示すように、カード情報登録画面G8は、カード番号、有効期限およびセキュリティコードを入力するための画像81と、
図12に示す申込確定画面を決済サーバ4に要求するための確認ボタンB11とを有する。確認ボタンB11は、画像81の入力欄に必要事項がすべて入力された後に有効となる。
【0057】
図12に示すように、申込確定画面G9は、申込内容や請求金額が表示された画像91と、申込を確定するための確定ボタンB12とを有する。確定ボタンB12が選択されると、端末2は、
図13に示す最終画面G10をサーバ3に要求する。
【0058】
図13に示すように、最終画面G10は、「お申込みありがとうございます。」のメッセージや後述する申込IDが表示された画像101を有する。
【0059】
次に、端末2、サーバ3および決済サーバ4の動作の具体例について説明する。
サーバ3が提供する物件賃貸サイトにユーザが端末2を使ってアクセスすると、サーバ3は、
図2に示す物件選択画面G1aを端末2に送信し、端末2に物件選択画面G1aが表示される。ユーザが物件選択画面G1aのピン画像111を選択すると、サーバ3は、
図3に示す第2物件紹介画像114が表示された物件選択画面G1bを端末2に送信し、端末2に物件選択画面G1bが表示される。
【0060】
図14に示すように、物件選択画面G1bにおいてユーザが、物件Aについての物件紹介画像122または第2物件紹介画像114を選択すると、端末2は、サーバ3に対して、物件Aについての物件確認申込画面G3を要求するとともに、物件Aの物件IDを送信する。サーバ3は、受信した物件Aの物件IDに基づいて、物件Aについての物件確認申込画面G3を生成して端末2に送信する。なお、このときの物件確認申込画面G3の申込ボタンB3には、サジェスタIDは関連付けられておらず、物件IDのみが関連付けられている。
【0061】
物件選択画面G1bにおいてサジェストの文字が表示されたタブ画像131をユーザが選択すると、端末2は、記事の一覧が表示された物件選択画面G1cをサーバ3に要求する。サーバ3が物件選択画面G1cを端末2に送信すると、物件選択画面G1cが端末2に表示される。つまり、サーバ3は、物件選択画面G1cをタイトルの一覧とともに端末に送信する。
【0062】
物件選択画面G1cにおいて物件Aについての第1サジェスタS1の記事である記事画像132をユーザが選択すると、端末2は、サーバ3に対して、第1サジェスタS1に対応したサジェスタ別記事画面G2を要求するとともに、物件Aの物件IDと記事IDを送信する。
【0063】
サーバ3は、端末2からサジェスタ別記事画面G2の要求を受ける際、記事IDから第1サジェスタS1のサジェスタIDである第1サジェスタIDをデータベースから取得する。サーバ3は、物件IDと第1サジェスタIDで絞り込まれた記事情報をデータベースから取得する。サーバ3は、物件ID、第1サジェスタIDおよび記事情報に基づいてサジェスタ別記事画面G2を生成して端末2に送信する。この際、サーバ3は、サジェスタ別記事画面G2の物件詳細ボタンB1に、物件IDと第1サジェスタIDを引数として関連付ける。
【0064】
サーバ3がサジェスタ別記事画面G2を端末2に送信すると、サジェスタ別記事画面G2が端末2に表示される。サジェスタ別記事画面G2において物件詳細ボタンB1をユーザが選択すると、端末2は、サーバ3に対して、申込ボタンB3に第1サジェスタIDが引数として関連付けられた物件確認申込画面G3を要求するとともに、物件IDと第1サジェスタIDを送信する。
【0065】
サーバ3は、物件確認申込画面G3の要求を受けるとともに、物件IDと第1サジェスタIDを取得すると、物件IDと第1サジェスタIDに基づいて、物件確認申込画面G3を生成して端末2に送信する。この際、サーバ3は、物件確認申込画面G3の申込ボタンB3に物件IDと第1サジェスタIDを引数として関連付ける。
【0066】
図15に示すように、 サーバ3が物件確認申込画面G3を端末2に送信すると、物件確認申込画面G3が端末2に表示される。物件確認申込画面G3において記事のタイトルの画像31をユーザが選択すると、端末2は、
図15および
図14に示す「I」の符号で連結された矢印の流れに沿って、処理を行う。つまり、端末2は、選択された画像31に対応した物件IDと記事IDの送信とサジェスタ別記事画面G2の要求をサーバ3に対して行う。その後の処理の流れは、前述したので省略する。
【0067】
物件確認申込画面G3において全閲覧ボタンB2をユーザが選択すると、端末2は、サーバ3に物件別記事一覧画面G4を要求する。サーバ3は、物件別記事一覧画面G4の要求を受けると、物件別記事一覧画面G4を端末2に送信する。
【0068】
サーバ3が物件別記事一覧画面G4を端末2に送信すると、
図16に示すように、物件別記事一覧画面G4が端末2に表示される。物件別記事一覧画面G4において第1サジェスタS1の記事の画像41をユーザが選択すると、端末2は、
図16および
図14に示す「V」の符号で連結された矢印の流れに沿って、処理を行う。つまり、端末2は、選択された画像41に対応した物件IDと記事IDの送信とサジェスタ別記事画面G2の要求をサーバ3に対して行う。その後の処理の流れは、前述したので省略する。
【0069】
図15に戻って、物件確認申込画面G3において申込ボタンB3をユーザが選択すると、端末2は、サーバ3に対して、物件IDと第1サジェスタIDの送信と認証画面G5の要求を行う。サーバ3は、端末2から物件IDと第1サジェスタIDを取得するとともに、セッション変数からユーザの識別情報であるユーザIDを取得する。また、サーバ3は、ユーザIDに基づいてユーザの電話番号を取得し、物件ID、第1サジェスタIDおよび電話番号に基づいて認証画面G5を生成して端末2に送信する。この際、サーバ3は、認証画面G5の認証ボタンB5に、物件IDと第1サジェスタIDを引数として関連付ける。
【0070】
サーバ3が認証画面G5を端末2に送信すると、認証画面G5が端末2に表示される。認証画面G5において、ユーザの携帯番号の下4桁が合っているかを確認した後、ユーザがSMSボタンB4を選択すると、端末2は、認証コードの送信をサーバ3に要求する。
【0071】
サーバ3は、認証コードの送信の要求を受ける際、セッション変数からユーザIDを取得し、ユーザIDに基づいてユーザの電話番号を取得する。サーバ3は、認証コードをSMSにてユーザの携帯電話に送信する。
【0072】
ユーザが携帯電話に送られてきた認証コードを認証画面G5の入力欄画像52に入力すると、認証ボタンB5が有効な状態となる。ユーザが認証ボタンB5を選択すると、端末2は、サーバ3に対して、認証コード、物件IDおよび第1サジェスタIDの送信とゲスト登録画面G6の要求を行う。
【0073】
サーバ3は、ゲスト登録画面G6の要求を受ける際、認証コード、物件ID、第1サジェスタID、ユーザIDおよびユーザ情報を取得する。サーバ3は、認証コードを照合した後、物件ID、第1サジェスタID、ユーザIDおよびユーザ情報に基づいてゲスト登録画面G6を生成して端末2に送信する。この際、サーバ3は、ゲスト登録画面G6の規約合意ボタンB7に物件IDと第1サジェスタIDを引数として関連付けるとともに、ユーザ情報に基づいてゲスト登録画面G6の基本情報の氏名・現住所の欄に、ユーザ情報に対応したユーザの氏名・現住所を表示する。
【0074】
サーバ3がゲスト登録画面G6を端末2に送信すると、
図16に示すように、ゲスト登録画面G6が端末2に表示される。ゲスト登録画面G6の基本情報の氏名・現住所が間違っていた場合には、ユーザは、入力ボタンB6を選択し、氏名・現住所を修正する。ユーザが基本情報等を確認した後、規約合意ボタンB7を選択すると、端末2は、サーバ3に対して、物件IDと第1サジェスタIDの送信と規約合意画面G7の要求を行う。
【0075】
サーバ3は、規約合意画面G7の要求を受ける際、物件ID、第1サジェスタID、ユーザIDおよびユーザ情報を取得する。サーバ3は、申込IDを生成し、申込ID、物件ID、第1サジェスタID、ユーザID、ユーザ情報、物件情報(物件の名称、金額、利用期間等)、ステータス(申込中)などを含む申込情報をデータベースに登録する。サーバ3は、物件情報に基づいて規約合意画面G7を生成し、規約合意画面G7と申込IDを端末2に送信する。
【0076】
サーバ3が規約合意画面G7を端末2に送信すると、規約合意画面G7が端末2に表示される。規約合意画面G7において合意ボタンB8をユーザが選択すると、支払いボタンB10が有効な状態となる。
【0077】
図17に示すように、規約合意画面G7において支払いボタンB10をユーザが選択すると、端末2は、決済サーバ4に対して、物件の名称や金額等の物件情報、申込IDおよび決済API契約情報の送信とカード情報登録画面G8の要求を行う。なお、決済API契約情報は、サーバ3を運営する貸主(転貸借の場合は転貸人)とクレジットカード会社との間で結ばれる契約の情報であり、サーバ3に予め記憶されている。サーバ3は、規約合意画面G7の支払いボタンB10に決済API契約情報を引数として関連付けて、規約合意画面G7を端末2に送信する。
【0078】
決済サーバ4は、カード情報登録画面G8の要求を受ける際、物件情報、申込IDおよび決済API契約情報を取得する。決済サーバ4は、端末2の要求に基づいて、カード情報登録画面G8を端末2に送信する。
【0079】
決済サーバ4がカード情報登録画面G8を端末2に送信すると、カード情報登録画面G8が端末2に表示される。カード情報登録画面G8においてユーザがクレジットカード情報を入力し、確認ボタンB11を選択すると、端末2は、決済サーバ4に対して、クレジットカード情報の送信と申込確定画面G9の要求を行う。
【0080】
決済サーバ4は、端末2からクレジットカード情報を取得すると、与信確認を行うとともに、決済IDを発行する。このような決済IDの発行により、賃貸契約が締結される。決済サーバ4は、端末2の要求に基づいて、決済IDと、申込確定画面G9とを端末2に送信する。
【0081】
決済サーバ4が申込確定画面G9を端末2に送信すると、申込確定画面G9が端末2に表示される。申込確定画面G9において確定ボタンB12が選択されると、決済サーバ4は、端末2から決済IDを取得し、決済を行う。ここで、確定ボタンB12は、ユーザが契約を承認するボタンに相当する。決済サーバ4は、端末2がサーバ3に対して最終画面G10の要求を行うためのリダイレクト指令を、決済IDおよび申込IDとともに、端末2に送信する。端末2は、決済サーバ4からリダイレクト指令を受けると、
図18に示すように、サーバ3に対して、決済IDと申込IDの送信と最終画面G10の要求を行う。
【0082】
サーバ3は、最終画面G10の要求を受ける際、端末2から決済IDと申込IDを取得し、取得した申込IDに基づいて、データベースに登録された申込情報の第1サジェスタIDおよび物件情報を検索する。サーバ3は、物件情報に基づいて、第1サジェスタS1に対して報酬を与えるための報酬情報を決定する。
【0083】
報酬情報は、例えば、物件Aの金額に対して所定の割合で設定された金額とすることができる。
【0084】
サーバ3は、報酬情報を第1サジェスタIDに関連付けてデータベースに記憶する。詳しくは、サーバ3は、データベースの申込情報に、第1サジェスタIDが関連付けられた報酬情報を追加し、申込情報を更新する。この際、ステータスを、申込中を示すデータから契約成立を示すデータに変更する。これにより、契約の成立がサーバ3の記憶装置に記録される。
【0085】
サーバ3は、ユーザのメールアドレスなどに、物件情報が記載されたメールなどの各種メールを送信する。サーバ3は、最終画面G10を端末2に送信する。
【0086】
サーバ3が最終画面G10を端末2に送信すると、最終画面G10が端末2に表示される。ユーザは、最終画面G10を確認した後、物件賃貸サイトへのアクセスを終了する。
【0087】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ユーザが端末2に表示される第1サジェスタS1の記事を参考にして物件を選択することができるので、貸主と借主とは異なる第三者の意見に基づいて物件を選択することができる。また、ユーザが第1サジェスタS1の記事を元に物件を選択した場合には、サーバ3に、第1サジェスタS1に対して報酬を与えるための報酬情報が第1サジェスタIDに関連付けて記憶されることで、記事を書いた第1サジェスタS1に対して報酬を与えることができるので、記事を書くモチベーションが上がり、サジェスタの人数を増やすことができる。
【0088】
物件確認申込画面G3がタイトルの一覧とともに端末2に送信されることで、ユーザが記事を読まずに物件確認申込画面G3に進んだとしても、物件確認申込画面G3にタイトルの一覧が表示されるので、ユーザが物件確認申込画面G3のタイトルの一覧を選択することで、物件の賃貸を申し込む段階であっても記事を参考にして最終的な判断を行うことができる。
物件選択画面G1a~G1cにおいて物件が地図上に配置されるので、ユーザが物件の周囲の環境を考慮して物件を選択することができる。
【0089】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
【0090】
前記実施形態では、記事のタイトルを含む画像に記事IDが引数として関連付けられることとしたが、例えば、記事のタイトルを含む画像にサジェスタIDが引数として関連付けられていてもよい。
【0091】
前記実施形態では、サーバ3が、サジェスタ別記事画面G2の要求を受ける際に、記事IDに基づいて第1サジェスタIDをデータベースから取得し、その後申込情報をデータベースに登録するまでの間、端末2とサーバ3の間でサジェスタIDを受け渡していったが、本発明はこれに限定されない。例えば、サーバ3が、サジェスタ別記事画面G2の要求を受けてから申込情報をデータベースに登録するまでの間、端末2とサーバ3の間で記事IDを受け渡していって、申込情報をデータベースに登録する際に、記事IDに基づいて第1サジェスタIDをデータベースから取得して申込情報に加えてもよい。また、サーバ3が決済IDを取得するまでの間、端末2とサーバ3の間で記事IDを受け渡していって、決済IDを取得する際に、記事IDに基づいて第1サジェスタIDをデータベースから取得して、報酬情報と関連付けてもよい。
【0092】
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 賃貸システム
2 端末
3 サーバ
B1 物件詳細ボタン
B3 申込ボタン
G1a 物件選択画面
G1b 物件選択画面
G1c 物件選択画面
G2 サジェスタ別記事画面
G3 物件確認申込画面