(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078977
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】ファンユニット
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20240604BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
H05K7/20 H
G06F1/20 B
G06F1/20 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191636
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 雄太
(72)【発明者】
【氏名】青井 英樹
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322AB01
5E322AB05
5E322BA01
5E322BB03
5E322EA11
5E322FA09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コネクタ部と、外部装置との接続に及ぼす悪影響を抑制するファンユニットを提供する。
【解決手段】ファンユニット100は、複数の軸流ファン1と、コネクタ部2と、シャーシ部材3と、第1防振部材51と、を備える。複数の軸流ファンは、軸方向に延びる回転軸と交差する第1方向D1に並ぶ。コネクタ部は、複数の軸流ファンよりも第1方向の一方側に配置され、複数の軸流ファンと外部装置とを電気的に接続する。シャーシ部材は、複数の軸流ファン及びコネクタ部を収容する。第1防振部材は、シャーシ部材の第1方向一方D1a側の端部の外側面に配置されて外側に突出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に延びる回転軸と交差する第1方向に並ぶ複数の軸流ファンと、
複数の前記軸流ファンよりも前記第1方向の一方側に配置され、複数の前記軸流ファンと外部装置とを電気的に接続するコネクタ部と、
複数の前記軸流ファン及び前記コネクタ部を収容するシャーシ部材と、
前記シャーシ部材の前記第1方向の一方側の端部の外側面に配置されて外側に突出する第1防振部材と、
を備える、ファンユニット。
【請求項2】
前記第1防振部材は、複数であって、前記シャーシ部材の前記第1方向の一方側の端部の外側面のうちの、
前記第1方向と垂直な第2方向の一方側の端面及び他方側の端面と、
前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向の一方側の端面及び他方側の端面と、の少なくともどちらかに配置される、請求項1に記載のファンユニット。
【請求項3】
前記第1方向において、前記第1防振部材の少なくとも一部は、前記コネクタ部と同じ前記第1方向の位置に配置される、請求項1に記載のファンユニット。
【請求項4】
前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部の外側面に配置されて外側に突出する第2防振部材をさらに備える、請求項1に記載のファンユニット。
【請求項5】
前記第2防振部材は、複数であって、前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部の外側面のうちの、
前記第1方向と垂直な第2方向の一方側の端面及び他方側の端面と、
前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向の一方側の端面及び他方側の端面と、の少なくともどちらかに配置される、請求項4に記載のファンユニット。
【請求項6】
前記シャーシ部材は、
複数の前記軸流ファンよりも前記第1方向の他方に配置され、前記第1方向と交差する方向に広がる第3側壁部と、
前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部において前記第3側壁部よりも前記第1方向の他方側に配置されるハンドル部と、
を有し、
前記第1方向において、前記第1防振部材の少なくとも一部が前記コネクタ部と同じ前記第1方向の位置に配置されるとともに、
前記第1方向において、前記第2防振部材の少なくとも一部が前記第3側壁部と同じ前記第1方向の位置に配置される、請求項4に記載のファンユニット。
【請求項7】
軸方向及び前記第1方向と垂直な第4方向において、前記軸流ファンと前記シャーシ部材との間に少なくとも一部が配置される第3防振部材をさらに備える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のファンユニット。
【請求項8】
前記シャーシ部材は、
複数の前記軸流ファンの通気口側に配置されて前記回転軸と交差する方向に広がり、各々の前記軸流ファンの前記通気口と繋がる開口部を有する底壁部と、
複数の前記軸流ファンよりも前記第4方向の一方に配置され、前記回転軸と平行な軸方向及び前記第1方向に広がる第1側壁部と、
複数の前記軸流ファンよりも前記第4方向の他方に配置され、前記回転軸と平行な軸方向及び前記第1方向に広がる第2側壁部と、
を備え、
前記第1側壁部及び前記第2側壁部の少なくともどちらかは、前記底壁部とは別体であって、前記底壁部の前記第4方向の端部に取り付けられる、請求項7に記載のファンユニット。
【請求項9】
前記第3防振部材は、少なくとも、前記軸流ファンと前記第1側壁部との間と、前記軸流ファンと前記第2側壁部との間と、に配置される、請求項8に記載のファンユニット。
【請求項10】
前記シャーシ部材は、前記第1側壁部及び前記第2側壁部の少なくともどちらかが取り付けられる取付部をさらに有し、
少なくとも一部の前記取付部は、前記底壁部の前記第4方向の端部から軸方向に延びる、請求項8に記載のファンユニット。
【請求項11】
前記軸流ファンは、軸方向に延びる筒状のハウジングを有し、
前記第4方向から見て、前記底壁部から延びる前記取付部は、前記第1方向において隣り合う前記軸流ファンの前記ハウジング間と重なる、請求項10に記載のファンユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器の筐体内に収容されて、内部の発熱部を冷却するファンユニットが知られている。たとえば、複数の軸流ファンを有するファンユニットは、無線通信装置に対して着脱可能に電気接続される。複数の軸流ファンは、送風方向と交差する方向に並んで配置され、シャーシの背面部とブラケットとの間に挟み込まれる。背面部には、各軸流ファンのそれぞれに対応する吸気口が設けられる。シャーシの底面部には、ブラケット及び基板が固定される。ブラケットには、各軸流ファンのそれぞれに対応する排気口が設けられる。基板には、複数のコネクタと、電源コネクタと、が配置される。複数のコネクタは、隣接する軸流ファン間に配置されて、各軸流ファンとそれぞれ電気的に接続される。電源コネクタは、ファンユニットが無線通信装置に挿入されて取り付けられることで、無線通信装置の屋内装置(IDU)側の接続プラグに接続される(国際公開第2012/002225号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、国際公開第2012/002225号公報では、複数の軸流ファンは、基板が固定されるシャーシに保持される。また、基板に配置される電源コネクタの幅方向の両側に配置された一対のガイド片は、無線通信装置のIDU側の接続プラグの下片の両側面に沿って摺動可能に接続される。そのため、軸流ファンで生じた振動が電源コネクタ及び接続プラグに伝わり、両者の接続に悪影響が生じる虞がある。
【0005】
本発明は、コネクタ部と外部装置との接続に及ぼす悪影響を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的なファンユニットは、複数の軸流ファンと、コネクタ部と、シャーシ部材と、第1防振部材と、を備える。複数の前記軸流ファンは、軸方向に延びる回転軸と交差する第1方向に並ぶ。前記コネクタ部は、複数の前記軸流ファンよりも前記第1方向の一方側に配置され、複数の前記軸流ファンと外部装置とを電気的に接続する。前記シャーシ部材は、複数の前記軸流ファン及び前記コネクタ部を収容する。前記第1防振部材は、前記シャーシ部材の前記第1方向の一方側の端部の外側面に配置されて外側に突出する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の例示的なファンユニットによれば、コネクタ部と外部装置との接続に及ぼす悪影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係るファンユニットの構成例を示す外観図である。
【
図2】
図2は、ファンユニットの装着例を示す概略図である。
【
図3】
図3は、ファンユニットの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
【0010】
なお、本明細書では、ファンユニット100において、後述する軸流ファン1の回転軸Rxと平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。
【0011】
また、後述する第3側壁部33及び基板保持壁部34の一方から他方への向きを「第1方向D1」と呼ぶ。第1方向D1のうち、第3側壁部33から基板保持壁部34への向きを「第1方向一方D1a」と呼び、基板保持壁部34から第3側壁部33への向きを「第1方向他方D1b」と呼ぶ。
【0012】
また、後述する第1側壁部31及び第2側壁部32の一方から他方への向きを「第2方向D2」と呼ぶ。第2方向D2のうち、第2側壁部32から第1側壁部31への向きを「第2方向一方D2a」と呼び、第1側壁部31から第2側壁部32への向きを「第2方向他方D2b」と呼ぶ。
【0013】
また、後述する開口300及び底壁部30の一方から他方への向きを「第3方向D3」と呼ぶ。第3方向D3のうち、底壁部30及び開口300への向きを「第3方向一方D3a」と呼び、開口300及び底壁部30への向きを「第3方向他方D3b」と呼ぶ。
【0014】
なお、本明細書の実施形態では、第3方向D3は、軸方向と平行である。但し、この例示は、第2方向D2が軸方向と平行でない構成を排除しない。また、第1方向D1、第2方向D2、及び第3方向D3は、互いに直交する。
【0015】
また、所定の方向又は軸と垂直な方向を「(所定の方向又は軸を基準とする)径方向」と呼ぶ。径方向のうち、基準となる「所定の方向又は軸」に近付く方向を「(所定の方向又は軸を基準とする)径方向内方」と呼び、基準となる「所定の方向又は軸」から離れる方向を「(所定の方向又は軸を基準とする)径方向外方」と呼ぶ。また、所定の方向又は軸と垂直な方向を中心とする回転方向を「(所定の方向又は軸を基準とする)周方向」と呼ぶ。
【0016】
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態及び実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
【0017】
なお、これらは単に説明のために用いられ、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
【0018】
<1.実施形態>
図1は、本実施形態に係るファンユニット100の構成例を示す外観図である。
図2は、ファンユニット100の装着例を示す概略図である。
図3は、ファンユニット100の分解斜視図である。
【0019】
ファンユニット100は、
図2に示すように、外部装置500の内部を風冷する送風装置であり、外部装置500の筐体501に対して装脱着可能に配置される。外部装置500は、たとえば、コンピュータなどの情報機器、通信機器などの電気機器である。
【0020】
図1及び
図3に示すように、ファンユニット100は、複数の軸流ファン1と、コネクタ部2と、シャーシ部材3と、基板4と、防振部材5と、を備える。
【0021】
複数の軸流ファン1は、軸方向に延びる回転軸Rxと交差する第1方向D1に並ぶ。なお、前述の如く、ファンユニット100は、複数の軸流ファン1を備える。本実施形態では、第1方向D1は、軸方向及び回転軸Rxと垂直な方向である。
【0022】
各々の軸流ファン1は、インペラ11と、モータ(図示省略)と、ハウジング12と、フランジ部13と、を有する。インペラ11は、回転軸Rxを中心とする周方向に回転可能な動翼111を有する。モータ(図示省略)は、インペラ11を駆動し、動翼111を回転させる。ハウジング12は、軸方向に延びる筒状であって、インペラ11及びモータを内部に収容する。フランジ部13は、ハウジング12の第3方向D3の両端部のうちの少なくとも他方D3b側の端部に配置され、回転軸Rxを基準とする径方向外方に広がる。フランジ部13は、たとえばボルトを用いて、シャーシ部材3の底壁部30に締結される。軸方向から見たフランジ部13の外形は、矩形である。
【0023】
コネクタ部2は、複数の軸流ファン1よりも第1方向一方D1a側に配置され、複数の軸流ファン1と外部装置500とを電気的に接続する。なお、前述の如く、ファンユニット100は、コネクタ部2を備える。コネクタ部2は、個々の軸流ファン1から引き出された電源線及び制御信号線などの引出線(図示省略)を介して、各々の軸流ファン1と電気的に接続される。また、コネクタ部2は、ファンユニット100が外部装置500の筐体501内に挿入される際、外部装置500のコネクタ接続部502と電気的に接続される。
【0024】
シャーシ部材3は、複数の軸流ファン1及びコネクタ部2を収容する。なお、前述の如く、ファンユニット100は、シャーシ部材3を備える。シャーシ部材3は、底壁部30と、第1側壁部31と、第2側壁部32と、取付部303と、第3側壁部33と、基板保持壁部34と、把持部35と、を有する。シャーシ部材3は、底壁部30、第1側壁部31、第2側壁部32、第3側壁部33、及び、基板保持壁部34で囲まれた箱体である。シャーシ部材3は、第3方向一方D3aに開口する開口300をさらに有する。
【0025】
底壁部30は、第1方向D1及び第2方向D2に広がる板状の部材である。底壁部30には、複数の軸流ファン1が固定される。言い換えると、底壁部30は、複数の軸流ファン1の通気口(たとえば、吸気口又は給気口)側に配置されて、各々の軸流ファン1の回転軸Rxと交差する方向に広がる。前述の如く、シャーシ部材3は、底壁部30を備える。底壁部30は、各々の軸流ファン1の通気口と繋がる開口部301を有する。開口部301は、複数であって、第1方向D1に並ぶ。各々の開口部301は、底壁部30を第3方向D3に貫通し、各々の軸流ファン1の通風口と1対1で繋がる。但し、この例示に限定されず、1個の開口部301は、2以上(全てを含む)の軸流ファン1の通風口と繋がっていてもよい。
【0026】
第1側壁部31は、複数の軸流ファン1よりも第2方向一方D2aに配置され、回転軸Rxと平行な軸方向及び第1方向D1に広がる。ここで、第2方向一方D2a側は本発明の「第4方向の一方側」の一例である。本実施形態では、第1側壁部31は、底壁部30と一体であって、底壁部30の第2方向一方D2a側の端部から第3方向一方D3aに延びる。第1側壁部31は、本実施形態では第2側壁部32と第2方向D2に対向して配置される。
【0027】
第2側壁部32は、複数の軸流ファン1よりも第2方向他方D2bに配置され、回転軸Rxと平行な軸方向及び第1方向D1に広がる。ここで、第2方向他方D2b側は本発明の「第4方向の他方側」の一例である。本実施形態では、第2側壁部32は、底壁部30とは別体の板状の部材である。第2側壁部32の第1方向一方D1a側の端部は、基板保持壁部34の第2方向他方D2b側の端部に固定される。第2側壁部32の第1方向他方D1b側の端部は、第3側壁部33の第2方向他方D2b側の端部に接続され、詳細には、第3側壁部33の取付部331に固定される。第2側壁部32の第1方向一方D1a側の端部は、基板保持壁部34の第2方向他方D2b側の端部に接続され、詳細には、基板保持壁部34の取付部341に固定される。第2側壁部32の第3方向他方D3b側の端部は、底壁部30の第2方向他方D2b側の端部に接続され、詳細には、底壁部30の取付部303に固定される。なお、取付部331,341の少なくともどちらかは省略されてもよい。また、これらの固定方法には、螺子止めが用いられてもよいし、リベット、カシメなどが用いられてもよい。
【0028】
なお、上述の例示に限定されず、第1側壁部31は、底壁部30とは別体の板状の部材であってもよい。或いは、第1側壁部31及び第2側壁部32の両方が、底壁部30とは別体の板状の部材であってもよい。つまり、第1側壁部31及び第2側壁部32の少なくともどちらかの側壁部は、底壁部30とは別体であって、底壁部30の第2方向D2の端部に取り付けられてもよい。ここで、第2方向D2は、本発明の「第4方向」の一例である。こうすれば、軸流ファン1及びシャーシ部材3材間における後述する第3防振部材53の配置をより容易にできる。
【0029】
取付部303,331,341は、板状の突出片である。取付部303,331,341には、第1側壁部31及び第2側壁部32の少なくともどちらか(つまり底壁部30とは別体の部材)が取り付けられる。前述の如く、シャーシ部材3は、取付部303,331,341を有する。少なくとも一部の取付部(つまり、取付部303)は、底壁部30の第2方向D2の端部から軸方向(たとえば第3方向一方D3a)に延びる。なお、ここでの第2方向D2は、本発明の「第4方向」の一例である。なお、他の取付部331は、第3側壁部33から第1方向一方D1aに延びる。また他の取付部341は、基板保持壁部34から第1方向他方D1bに延びる。
【0030】
本実施形態では、延板部302が、底壁部30の第2方向他方D2b側の端部の一部から第3方向一方D3aに延びて、第1方向D1に広がる。取付部303は、延板部302の第3方向一方D3a側の端部の一部から第3方向一方D3aに延びる。なお、延板部302は省略されてもよい。その場合、取付部303の一部は、底壁部30の第2方向他方D2b側の端部の一部から第3方向一方D3aに延びる。また、延板部302又は底壁部30から延びる取付部303は、単数で配置されてもよいし、第1方向D1に複数並んで配置されてもよい。
【0031】
こうすれば、第1側壁部31及び第2側壁部32の少なくともどちらか(つまり、底壁部30とは別体の側壁部)を底壁部30に取り付け易くなる。従って、ファンユニット100の組立作業性を向上できる。
【0032】
好ましくは、第2方向D2から見て、底壁部30から延びる取付部303は、第1方向D1において隣り合う軸流ファン1のハウジング12間と重なる。なお。ここでの第2方向D2は、本発明の「第4方向」の一例である。より好ましくは、底壁部30から延びる取付部303は、第3方向一方D3a側のフランジ部13よりも第3方向他方D3bに配置される。こうすれば、軸流ファン1と取付部303との接触を抑制できる。従って、取付部303を介した軸流ファン1からシャーシ部材3への振動の伝達を防止できる。但し、この例示は、底壁部30から延びる少なくとも一部の取付部303が第1方向D1において隣り合う軸流ファン1のハウジング12間と重ならない構成を排除しない。
【0033】
第3側壁部33は、複数の軸流ファン1よりも第1方向他方D1bに配置され、第1方向D1と交差する方向に広がる。前述の如く、シャーシ部材3は、第3側壁部33を有する。
【0034】
基板保持壁部34は、シャーシ部材3の第1方向一方D1a側の端部において第1方向D1と交差する方向に広がり、基板4を保持する。基板保持壁部34の第2方向一方D2a側の端部は、第1側壁部31の第1方向一方D1a側の端部に固定される。基板保持壁部34の第2方向他方D2b側の端部は、前述の如く、第2側壁部32に固定される。なお、これらの固定方法は、螺子止めであってもよいし、リベット、カシメであってもよい。
【0035】
把持部35は、第3側壁部33の第1方向他方D1b側の端部に配置される。詳細には、把持部35は、板部351と、ハンドル部352と、を有する。板部351は、第1方向D1と交差する方向に広がり、第3側壁部33の第1方向他方D1b側の端面に配置される。板部351の第1方向一方D1a側の端面は、第3側壁部33の第1方向他方D1b側の端面に接する。ハンドル部352は、シャーシ部材3の第1方向他方D1b側の端部において第3側壁部33よりも第1方向他方D1b側に配置される。ファンユニット100は、ハンドル部352を備える。ハンドル部352は、板部351の第1方向他方D1b側の端面に固定される。但し、この例示に限定されず、板部351は省略されてもよく、ハンドル部352は第3側壁部33の第1方向他方D1b側の端面に固定されてもよい。
【0036】
基板4は、シャーシ部材3の第1方向一方D1a側の端部に配置され、第1方向D1と交差する方向(たとえば第2方向D2及び第3方向D3)に広がる。基板4は、コネクタ部2、個々の軸流ファン1の駆動回路などを搭載する。
【0037】
次に、防振部材5は、シャーシ部材3の内外に配置されて振動の伝達を抑制する部材の総称である。防振部材5は、第1防振部材51と、第2防振部材52と、第3防振部材53と、を含む。各々の防振部材5には、板ばね、スポンジ及びウレタンフォームなどの発泡体、ゴムなどの弾性部材を採用できる。本実施形態では、第1防振部材51及び第2防振部材52には板バネが採用され、第3防振部材53にはウレタンフォームが採用される。但し、この例示は、第1防振部材51から第3防振部材53の少なくともいずれかに上述以外の弾性部材を採用される構成を排除しない。
【0038】
第1防振部材51は、シャーシ部材3の第1方向一方D1a側の端部の外側面に配置されて、外側に突出する。ファンユニット100は、第1防振部材51を有する。なお、上述の外側面は、第1方向D1を基準とする径方向外側面である。上述の外側は、回転軸Rxを基準とする径方向外方である。本実施形態では、上述の外側面は、第2方向D2の一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面と、第3方向D3の一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面の少なくともいずれかを含む。
【0039】
こうすれば、第1防振部材51をコネクタ部2の近傍に配置できる。そのため、外部装置500の筐体501にファンユニット100が収容される際、シャーシ部材3の外側面に配置される第1防振部材51により、複数の軸流ファン1からシャーシ部材3を介してコネクタ部2への振動の伝達を抑制できる。従って、該振動が、コネクタ部2と外部装置500との接続に及ぼす悪影響を抑制できる。たとえば、両者の接続不良、或いは両者間の接続が外れることなどを抑制できる。
【0040】
また、第1防振部材51をシャーシ部材3の第1方向一方D1a側の端部の外側面に配置することで、外部装置500の筐体501に対してファンユニット100を第1方向一方D1a側の端部から挿入する際、シャーシ部材3と外部装置500の筐体501との当接を抑制できる。従って、外部装置500の筐体501にファンユニット100をスムーズに挿入できる。
【0041】
好ましくは、第1防振部材51は、複数であって、シャーシ部材3の第1方向一方D1a側の端部の外側面のうちの、第2方向D2の一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面と、第3方向D3の一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面と、の少なくともどちらかに配置される。なお、前述の如く、第2方向D2は、第1方向D1と垂直である。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2と垂直である。
【0042】
さらに好ましくは、第1防振部材51は、本実施形態のように、上述の4つの面に配置される(
図1など参照)。なお、各面に配置される第1防振部材51は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
【0043】
こうすれば、コネクタ部2に伝達される振動の第2方向D2成分及び第3方向D3成分の少なくともどちらかを効果的に抑制できる。
【0044】
但し、上述の例示は、第1防振部材51が単数である構成、第2方向D2においてその一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面のどちらかのみに第1防振部材51が配置される構成、及び、第3方向D3においてその一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面のどちらかのみに第1防振部材51が配置される構成を排除しない。
【0045】
また、好ましくは、第1方向D1において、第1防振部材51の少なくとも一部は、コネクタ部2と同じ第1方向D1の位置に配置される。なお、ここでの「第1防振部材51の少なくとも一部」は、1個の第1防振部材51の一部分であってもよいし、複数の第1防振部材51のうちの少なくとも1個であってもよい。言い換えると、第2方向D2及び第3方向D3の少なくともどちらかから見て、第1防振部材51の少なくとも一部は、コネクタ部2と重なる。
【0046】
こうすれば、第1防振部材51をコネクタ部2の近傍に配置できる。従って、コネクタ部2の防振効果を向上できる。
【0047】
但し、この例示は、第1方向D1において、第1防振部材51の少なくとも一部がコネクタ部2と同じ第1方向D1の位置に配置されない構成を排除しない。たとえば、第1方向D1において、全ての第1防振部材51は、コネクタ部2よりも第1方向一方D1a又は他方D1bに配置され、第2方向D2及び第3方向D3の両方から見てコネクタ部2と重ならなくてもよい。
【0048】
次に、第2防振部材52は、シャーシ部材3の第1方向他方D1b側の端部の外側面に配置されて、外側に突出する。ファンユニット100は、第2防振部材52をさらに有する。なお、上述の外側面は、第1方向D1を基準とする径方向外側面である。上述の外側は、回転軸Rxを基準とする径方向外方である。本実施形態では、上述の外側面は、第2方向D2の一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面と、第3方向D3の一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面の少なくともいずれかを含む。
【0049】
こうすれば、シャーシ部材3の第1方向D1の両側の端部に防振部材51,52を配置できるので、外部装置500の筐体501に対するシャーシ部材3の当接を防止できる。従って、ファンユニット100から外部装置500の筐体501への振動の伝達をより効果的に抑制できる。
【0050】
好ましくは、第2防振部材52は、複数であって、シャーシ部材3の第1方向他方D1b側の端部の外側面のうちの、第2方向D2の一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面と、第3方向D3の一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面と、の少なくともどちらかに配置される。なお、前述の如く、第2方向D2は、第1方向D1と垂直である。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2と垂直である。
【0051】
さらに好ましくは、第2防振部材52は、本実施形態のように、上述の4つの面に配置される(
図1など参照)。なお、各面に配置される第2防振部材52は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
【0052】
こうすれば、シャーシ部材3の第1方向D1の他方D1b側の端部から外部装置500の筐体501に伝達される振動の第2方向D2成分及び第3方向D3成分の少なくともどちらかを効果的に抑制できる。
【0053】
但し、上述の例示は、第2防振部材52が単数である構成、第2方向D2においてその一方D2a側の端面及び他方D2b側の端面のどちらかのみに第2防振部材52が配置される構成、及び、第3方向D3においてその一方D3a側の端面及び他方D3b側の端面のどちらかのみに第2防振部材52が配置される構成を排除しない。
【0054】
また、好ましくは、第1方向D1において、第2防振部材52の少なくとも一部は、第3側壁部33と同じ第1方向D1の位置に配置される。さらに好ましくは、第1方向D1において、第1防振部材51の少なくとも一部が前述の如くコネクタ部2と同じ第1方向D1の位置に配置されるとともに、第2防振部材52の少なくとも一部が第3側壁部33と同じ第1方向D1の位置に配置される。なお、ここでの「第2防振部材52の少なくとも一部」は、1個の第2防振部材52の一部分であってもよいし、複数の第2防振部材52のうちの少なくとも1個であってもよい。言い換えると、第2方向D2及び第3方向D3の少なくともどちらかから見て、第2防振部材52の少なくとも一部は、第3側壁部33と重なる。また、前述の如く、ここでの「第1防振部材51の少なくとも一部」も同様である。
【0055】
こうすれば、ユーザがハンドル部352を把持してファンユニット100を外部装置500の筐体501内に差し込む際、該筐体501とファンユニット100との接触をさらに効果的に抑制できる。
【0056】
但し、この例示は、第1方向D1において、第2防振部材52の少なくとも一部がコネクタ部2と同じ第1方向D1の位置に配置されない構成を排除しない。たとえば、第1方向D1において、全ての第2防振部材52は、第3側壁部33よりも第1方向一方D1a又は他方D1bに配置され、第2方向D2及び第3方向D3の両方から見て第3側壁部33と重ならなくてもよい。
【0057】
次に、第3防振部材53の少なくとも一部は、第2方向D2において、軸流ファン1とシャーシ部材3との間に配置される。ファンユニット100は、第3防振部材53をさらに有する。なお、ここでの第2方向D2は、本発明の「第4方向」の一例であり、軸流ファン1の軸方向及び第1方向D1と垂直な方向である。こうすれば、第2方向D2において軸流ファン1及びシャーシ部材3の間隔が狭くても、軸流ファン1からシャーシ部材3への振動の伝達を第3防振部材53により抑制できる。また、上述の間隔を十分に広くしなくてもよいので、ファンユニット100を小型化できる。
【0058】
好ましくは、第3防振部材53は、少なくとも、軸流ファン1と第1側壁部31との間と、軸流ファン1と第2側壁部32との間と、に配置される。この際、第3防振部材53は、軸流ファン1、及び、シャーシ部材3(第1側壁部31の第2方向他方D2b側の端面、第2側壁部32の第2方向一方D2a側の端面)のどちらか一方に固定されてもよく、他方とは当接、或いは、間隔を空けて対向してもよい。或いは、第3防振部材53は、軸流ファン1及びシャーシ部材3の両方に固定されてもよい。
【0059】
こうすれば、第3防振部材53は、軸流ファン1の第2方向D2の両側に配置される。従って、軸流ファン1の第2方向の片側のみに第3防振部材53が配置される構成と比べて、軸流ファン1からシャーシ部材3への振動の伝達を十分に抑制できる。また、これらの間隔を十分に広くしなくてもよいので、ファンユニット100をより小型化できる。
【0060】
但し、この例示は、軸流ファン1及び第1側壁部31間と軸流ファン1及び第2側壁部32間との少なくともどちらかに第3防振部材53が配置されない構成を排除しない。
【0061】
さらに好ましくは、軸流ファン1と第3側壁部33との間と、軸流ファン1と基板保持壁部34との間との少なくともどちらかにも、一部の防振部材5(図示省略)が配置されてもよい。こうすれば、軸流ファン1からシャーシ部材3への振動の伝達をさらに抑制できる。但し、この例示は、軸流ファン1及び第3側壁部33間と軸流ファン1及び基板保持壁部34間との両方に一部の防振部材5が配置されない構成を排除しない。
【0062】
なお、上述の例示は、シャーシ部材3の内側に配置される防振部材5が省略される構成を排除しない。たとえば、第3防振部材53及び上述の他の防振部材の少なくともどちらかは、省略されてもよい。
【0063】
このほか、第1側壁部31の第2方向一方D2a側の端面と、第2側壁部32の第2方向他方D2b側の端面との少なくともどちらかに、他の一部の防振部材5(図示省略)が配置されてもよい。このようにしても、軸流ファン1からシャーシ部材3への振動の伝達をさらに抑制できる。但し、この例示は、第1側壁部31の第2方向一方D2a側の端面と、第2側壁部32の第2方向他方D2b側の端面との両方に他の一部の防振部材5が配置されない構成を排除しない。
【0064】
また、コネクタ部2は基板4から第1方向一方D1a側に突出してもよい。第1方向D1から見て、コネクタ部2は長辺と短辺を有してもよい。この際、第1方向D1から見て、第1防振部材51とコネクタ部2の長辺との最短距離(間隔)は、第1防振部材51とコネクタ部2の短辺との最短距離(間隔)よりも小さくてもよい。こうすれば、コネクタ部2の長辺に垂直な方向の振動を効果的に抑制できる。
【0065】
<2.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
【0066】
<3.総括>
以下では、これまでに説明した実施形態について総括的に述べる。
【0067】
たとえば、本明細書に開示されているファンユニットは、
軸方向に延びる回転軸と交差する第1方向に並ぶ複数の軸流ファンと、
複数の前記軸流ファンよりも前記第1方向の一方側に配置され、複数の前記軸流ファンと外部装置とを電気的に接続するコネクタ部と、
複数の前記軸流ファン及び前記コネクタ部を収容するシャーシ部材と、
前記シャーシ部材の前記第1方向の一方側の端部の外側面に配置されて外側に突出する第1防振部材と、
を備える構成(第1の構成)とされる。
【0068】
なお、第1の構成のファンユニットは、
前記第1防振部材は、複数であって、前記シャーシ部材の前記第1方向の一方側の端部の外側面のうちの、
前記第1方向と垂直な第2方向の一方側の端面及び他方側の端面と、
前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向の一方側の端面及び他方側の端面と、の少なくともどちらかに配置される構成(第2の構成)にしてもよい。
【0069】
また、第1又は第2の構成のファンユニットは、
前記第1方向において、前記第1防振部材の少なくとも一部は、前記コネクタ部と同じ前記第1方向の位置に配置される構成(第3の構成)にしてもよい。
【0070】
また、第1から第3のいずれかの構成のファンユニットは、
前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部の外側面に配置されて外側に突出する第2防振部材をさらに備える構成(第4の構成)にしてもよい。
【0071】
また、第4の構成のファンユニットは、
前記第2防振部材は、複数であって、前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部の外側面のうちの、
前記第1方向と垂直な第2方向の一方側の端面及び他方側の端面と、
前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向の一方側の端面及び他方側の端面と、の少なくともどちらかに配置される構成(第5の構成)にしてもよい。
【0072】
また、第4又は第5の構成のファンユニットは、
前記シャーシ部材は、
複数の前記軸流ファンよりも前記第1方向の他方に配置され、前記第1方向と交差する方向に広がる第3側壁部と、
前記シャーシ部材の前記第1方向の他方側の端部において前記第3側壁部よりも前記第1方向の他方側に配置されるハンドル部と、
を有し、
前記第1方向において、前記第1防振部材の少なくとも一部が前記コネクタ部と同じ前記第1方向の位置に配置されるとともに、
前記第1方向において、前記第2防振部材の少なくとも一部が前記第3側壁部と同じ前記第1方向の位置に配置される構成(第6の構成)にしてもよい。
【0073】
また、第1から第6のいずれかの構成のファンユニットは、
軸方向及び前記第1方向と垂直な第4方向において、前記軸流ファンと前記シャーシ部材との間に少なくとも一部が配置される第3防振部材をさらに備える構成(第7の構成)にしてもよい。
【0074】
また、第7の構成のファンユニットは、
前記シャーシ部材は、
複数の前記軸流ファンの通気口側に配置されて前記回転軸と交差する方向に広がり、各々の前記軸流ファンの前記通気口と繋がる開口部を有する底壁部と、
複数の前記軸流ファンの前記第4方向の一方側に配置され、前記回転軸と平行な軸方向及び前記第1方向に広がる第1側壁部と、
複数の前記軸流ファンの前記第4方向の他方側に配置され、前記回転軸と平行な軸方向及び前記第1方向に広がる第2側壁部と、
を備え、
前記第1側壁部及び前記第2側壁部の少なくともどちらかは、前記底壁部とは別体であって、前記底壁部の前記第4方向の端部に取り付けられる構成(第8の構成)にしてもよい。
【0075】
また、第8の構成のファンユニットは、
前記第3防振部材は、少なくとも、前記軸流ファンと前記第1側壁部との間と、前記軸流ファンと前記第2側壁部との間と、に配置される構成(第9の構成)にしてもよい。
【0076】
また、第8又は第9の構成のファンユニットは、
前記シャーシ部材は、前記第1側壁部及び前記第2側壁部の少なくともどちらかが取り付けられる取付部をさらに有し、
少なくとも一部の前記取付部は、前記底壁部の前記第4方向の端部から軸方向に延びる構成(第10の構成)にしてもよい。
【0077】
また、第10の構成のファンユニットは、
前記軸流ファンは、軸方向に延びる筒状のハウジングを有し、
前記第4方向から見て、前記底壁部から延びる前記取付部は、前記第1方向において隣り合う前記軸流ファンの前記ハウジング間と重なる構成(第11の構成)にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、軸流ファンを備えるファンユニットに有用である。
【符号の説明】
【0079】
100・・・ファンユニット、500・・・外部装置、501・・・筐体、502・・・コネクタ接続部、1・・・軸流ファン、11・・・インペラ、12・・・筐体、13・・・フランジ部。2・・・コネクタ部、3・・・シャーシ部材、300・・・開口、30・・・底壁部、301・・・開口部、302・・・延板部、303・・・取付部、31・・・第1側壁部、32・・・第2側壁部、33・・・第3側壁部、331・・・取付部、34・・・基板保持壁部、341・・・取付部、35・・・把持部、351・・・板部、352・・・ハンドル部、4・・・基板、5・・・防振部材、51・・・第1防振部材、52・・・第2防振部材、53・・・第3防振部材、Rx・・・回転軸、D1・・・第1方向、D1a・・・第1方向一方、D2b・・・第1方向他方、D2・・・第2方向、D2a・・・第2方向一方、D2b・・・第2方向他方、D3・・・第3方向、D3a・・・第3方向一方、D3b・・・第3方向他方