(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079036
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】照明装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
B60Q 3/30 20170101AFI20240604BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240604BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240604BHJP
B60Q 3/80 20170101ALI20240604BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20240604BHJP
B60R 1/12 20060101ALI20240604BHJP
B60R 11/04 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
B60Q3/30
G03B15/00 V
G03B30/00
B60Q3/80
B60R11/02 Z
B60R1/12 A
B60R11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191730
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】平沢 美章
【テーマコード(参考)】
3D020
3K040
【Fターム(参考)】
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC21
3D020BD05
3D020BE03
3K040AA03
3K040CA05
3K040DA05
3K040DB01
3K040EA04
3K040JA04
3K040JB02
(57)【要約】
【課題】照明光を適切に照射できる照明装置、制御方法、及び制御プログラムの提供。
【解決手段】本開示に係る照明装置10は、車両に搭載される。照明装置10と、車両の後方を撮影する撮像装置20とは、共通の電源線31を介して車両の電源30から電力を取得する。照明装置10は、照明光を車両の車室に照射する照明灯11を備える。照明装置10Aは、照明灯11の照明光の照射の開始を制御する制御部12と、照明灯11の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得する判定情報取得部13とをさらに備えてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される照明装置において、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備える、
照明装置。
【請求項2】
前記照明灯の照明光の照射の開始を制御する制御部と、
前記照明灯の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得する判定情報取得部と、をさらに備え、
前記取得した情報は、前記車両が停止しつつ前記車両の周囲が暗い状態、又は前記車両が停止しつつ前記車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、前記制御部は前記照明灯による前記照明光の照射を開始させる、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記撮像装置と一体化した、
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
車両に搭載される照明装置の制御方法において、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備え、
前記照明装置の制御方法は、
照明灯の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得するステップと、
前記取得した情報は、前記車両が停止しつつ前記車両の周囲が暗い状態、又は前記車両が停止しつつ前記車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、前記照明灯による前記照明光の照射を開始させるステップと、を備える、
照明装置の制御方法。
【請求項5】
車両に搭載される照明装置の制御プログラムにおいて、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備え、
前記照明装置に、
照明灯の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得するステップと、
前記取得した情報は、前記車両が停止しつつ前記車両の周囲が暗い状態、又は前記車両が停止しつつ前記車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、前記照明灯による前記照明光の照射を開始させるステップと、を実行させる、
照明装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は照明装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の車両は、リアカメラと、ブラケットと、照明灯とを備える。リアカメラは、車両の後部に配置され、車両の後方を撮影する。ブラケットは、車両の後部に取付けられている。照明灯は、このブラケットの内側に収容され、リアカメラの撮影領域を照らす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者等は以下の課題を見出した。
車両の車室を照らす照明灯が要求されている。多くの場合、車両の車室を照らす照明灯が車両に装備されている。しかし、このような照明灯では、車両の周囲の明るさに応じて車室の照度が不足することがある等、照明光を適切に照射できないことがあった。
【0005】
本開示は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、照明光を適切に照射できる照明装置、制御方法、及び制御プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明装置は、
車両に搭載される照明装置において、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備える。
【0007】
本開示に係る照明装置の制御方法は、
車両に搭載される照明装置の制御方法において、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備え、
前記照明装置の制御方法は、
照明灯の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得するステップと、
前記取得した情報は、前記車両が停止しつつ前記車両の周囲が暗い状態、又は前記車両が停止しつつ前記車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、前記照明灯による前記照明光の照射を開始させるステップと、を備える。
【0008】
本開示に係る照明装置の制御プログラムは、
車両に搭載される照明装置の制御プログラムにおいて、
前記照明装置と、前記車両の後方を撮影する撮像装置とは、共通の電源線を介して前記車両の電源から電力を取得し、
前記照明装置は、照明光を前記車両の車室に照射する照明灯を備え、
前記照明装置に、
照明灯の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得するステップと、
前記取得した情報は、前記車両が停止しつつ前記車両の周囲が暗い状態、又は前記車両が停止しつつ前記車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、前記照明灯による前記照明光の照射を開始させるステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、照明光を適切に照射できる照明装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明装置の一変形例を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態2に係る照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図4】実施の形態2に係る第1の撮像ユニットの一具体例の正面図である。
【
図5】実施の形態2に係る第2の撮像ユニットの一具体例の斜視図である。
【
図6】実施の形態2に係る第2の撮像ユニットの一具体例の背面図である。
【
図7】車両に取り付けられたドライブレコーダの一具体例を示す構成図である。
【
図8】車両のリアゲートが開いた状態を示す図である。
【
図9】実施の形態2に係る照明装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【
図10】照明装置に含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0012】
実施の形態1
<照明装置の一構成例>
図1を参照して実施の形態1に係る照明装置の一構成例について説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、照明装置10は、図示しない車両に搭載される。当該車両には、電源30と、撮像装置20とが搭載されている。
【0014】
照明装置10は照明灯11を備え、照明灯11は照明光を車両の車室に照射する。照明灯11は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等である。撮像装置20は、当該車両の後方を撮影する。撮像装置20は、例えば、ドライブレコーダ等である。照明装置10は、撮像装置20と一体化してもよい。
【0015】
照明装置10と、撮像装置20とは、共通の電源線31を介して電源30から電力を取得する。電源30は、例えば、当該車両に搭載されたバッテリ等である。電源線31の一端は電源30に接続されている。電源線31は、電源30から照明装置10及び撮像装置20へ延びて、その途中において照明装置10側及び撮像装置20側に分岐する。照明装置10側に分岐した電源線31の端部が、照明装置10に接続する。撮像装置20側に分岐した電源線31の端部が、撮像装置20に接続する。
【0016】
以上、上記した照明装置10の構成によれば、照明装置10と、撮像装置20とは、共通の電源線31を介して、車両の電源30から電力を取得する。よって、ユーザは、照明装置10を撮像装置20と共通の電源線31に接続して、照明装置10を当該車両に増設できる。ユーザは、照明装置10を個別に電源に配線する必要無く、照明装置10を当該車両に増設できる。したがって、ユーザは容易に照明装置10を当該車両に増設できる。これによって、当該車両に増設した照明装置10が、照明光を当該車両の車室に照射して、当該車室の照度を高める。すなわち、当該車室の照度が不足するおそれを抑制し、照明光を適切に照射できる。
【0017】
<照明装置の一変形例>
図2を参照して実施の形態1に係る照明装置の一変形例について説明する。
図2は、
図1に示す照明装置の一変形例を示すブロック図である。実施の形態1に係る照明装置の一変形例は、制御部と判定情報取得部とを備えるところを除いて、実施の形態1に係る照明装置の一構成例と同じ構成を備える。
【0018】
図2に示すように、照明装置10Aは、制御部12と、判定情報取得部13とを備える。
【0019】
判定情報取得部13は、照明灯11の照明光の照射を開始するか否かを判定するための情報を取得する。この取得した情報は、例えば、車両が停止した状態、車両の周囲が暗い状態、車両のリアゲートが開いた状態を示す。車両が停止した状態、車両の周囲が暗い状態、又は車両のリアゲートが開いた状態において、車両の車室への照明光の照射が要求される、又は、照度が車両の車室の照度が不足する可能性が高い傾向にある。
【0020】
制御部12は、照明灯11の照明光の照射の開始を制御する。判定情報取得部13が取得した情報は、例えば、車両が停止しつつ車両の周囲が暗い状態、又は、車両が停止しつつ車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、制御部12は照明灯11による照明光の照射を開始させる。判定情報取得部13が取得した情報は、車両が停止しつつ車両の周囲が暗い状態、又は、車両が停止しつつ車両のリアゲートが開いた状態を示す場合、制御部12は照明灯11による照明光の照射を開始させてもよい。また、制御部12は、照明灯11の明るさを調整してもよい。具体的には、制御部12は、判定情報取得部13が取得した情報に応じて、照明灯11による照明光の照射量を変化させるとよい。例えば、判定情報取得部13が取得した情報は、車両の周囲が格段に暗い状態を示す場合、制御部12は、照明灯11による照明光の照射量を増加させてもよい。
【0021】
以上、上記した照明装置10Aの構成によれば、車両が停止しつつ車両の周囲が暗い状態、又は、車両が停止しつつ車両のリアゲートが開いた状態である場合、照明灯11による照明光の照射を開始する。そのため、車両の車室への照明光の照射が要求される、又は、車両の車室の照度が不足するおそれが高い場合、照明光を車両の車室に照射させる。当該車室の照度が不足するおそれを抑制し、照明光を適切に照射できる。
【0022】
実施の形態2
<照明装置の一構成例>
図3-
図8を参照して実施の形態2に係る照明装置の一構成例について説明する。
図3は、実施の形態2に係る照明装置の一構成例を示すブロック図である。
図4は、実施の形態2に係る第1の撮像ユニットの一具体例の正面図である。
図5は、実施の形態2に係る第2の撮像ユニットの一具体例の斜視図である。
図6は、
図5に示す第2の撮像ユニットの一具体例を示す背面図である。
図7は、車両に取り付けられたドライブレコーダの一具体例を示す構成図である。
図8が、車両のリアゲートが開いた状態を示す図である。
【0023】
図3に示すLEDユニット10Bは、
図2に示す照明装置10Aの一具体例である。LEDユニット10Bは、ドライブレコーダ50を構成する。
【0024】
ドライブレコーダ50は、LEDユニット10Bと、第1の撮像ユニット40と、第2の撮像ユニット20Aとを備える。ドライブレコーダ50は、
図7に示す車両100に搭載される。
【0025】
図3に示すように、電源30と、LEDユニット10Bと、第2の撮像ユニット20Aとは、共通の電源線31Aを介して接続されている。電源線31Aの一端は電源30に接続されている。電源線31Aは、電源30から第1の撮像ユニット40へ配線される。さらに、電源線31Aは、第1の撮像ユニット40からLEDユニット10B及び第2の撮像ユニット20Aへ延びて、その途中においてLEDユニット10B側及び第2の撮像ユニット20A側に分岐する。LEDユニット10B側に分岐した電源線31Aの他端が、LEDユニット10Bに接続する。第2の撮像ユニット20A側に分岐した電源線31Aの他端が、第2の撮像ユニット20Aに接続する。第1の撮像ユニット40と、LEDユニット10Bと、第2の撮像ユニット20Aとは、共通の電源線31Aを介して電源30から電力を取得する。
【0026】
LEDユニット10Bと、第1の撮像ユニット40と、第2の撮像ユニット20Aとは、信号線32を介して相互に信号を授受する。
【0027】
第1の撮像ユニット40は、例えば、ドライブレコーダ50のメインユニットである。第1の撮像ユニット40は、
図7に示す車両100のフロントウィンドウ100aの内側近傍に設置されるとよい。
図3に示すように、第1の撮像ユニット40は、カメラモジュール41と、GPS(Global Positioning System)受信機42と、Gセンサ43と、制御部44とを備える。
【0028】
カメラモジュール41は、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Devices)センサ等の撮像素子を備える。
図4に示すように、第1の撮像ユニット40は、筐体45を備える。筐体45は、
図3に示すカメラモジュール41と、GPS受信機42と、Gセンサ43と、制御部44とを内蔵する。
図4に示すように、カメラモジュール41は、第1の撮像ユニット40の筐体45の正面中央に位置し、車両100の前方(ここでは、X軸正方向)に向いている。カメラモジュール41は、車両100の前方を撮影し、この撮影した画像を生成する。
【0029】
GPS受信機42は、図示しないGPSアンテナを介してGPS衛星から車両100に到達する信号を受信する。
【0030】
Gセンサ43は、加速度、例えば、第1の撮像ユニット40の三次元方向の加速度を検出する。
【0031】
制御部44は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって構成されることができる。つまり、制御部44は、コンピュータとしての機能を備えることができる。制御部44は、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを実行させ、各種処理を行うことができる。また、制御部44は、このプログラムを実行することによって、適宜、第1の撮像ユニット40として必要な動作をするための構成要素の機能を実現する。例えば、制御部44は、カメラモジュール41が生成した画像を、記憶装置に記憶する。また、制御部44は、GPS受信機42が受信した信号に基づいて、車両100が位置する自車位置を認識する。制御部44は、カメラモジュール41が生成した画像、及び車両100が位置する自車位置を示す情報をLEDユニット10Bへ送る。
【0032】
図3に示す第2の撮像ユニット20Aは、
図2に示す撮像装置20の一変形例である。第2の撮像ユニット20Aは、例えば、ドライブレコーダ50の2ndカメラである。第2の撮像ユニット20Aは、
図7に示す車両100のリアゲート100bのリアウィンドウ100cの内側に設置されるとよい。第2の撮像ユニット20AとLEDユニット10Bとが一体化している。
図3に示すように、第2の撮像ユニット20Aは、カメラモジュール21と、ジャイロセンサ22と、制御部23とを備える。
【0033】
カメラモジュール21は、カメラモジュール41と同様に、例えば、CMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を備える。
図5及び
図6に示すように、第2の撮像ユニット20Aは、筐体24を備える。筐体24は、
図3に示すカメラモジュール21と、ジャイロセンサ22と、制御部23とを内蔵する。
図5及び
図6に示すように、カメラモジュール21は、第2の撮像ユニット20Aの筐体24の正面中央に位置する。
図7に示すリアゲート100bが閉められた場合、筐体24の正面及びカメラモジュール21は、車両100の後方(ここでは、X軸負方向)に向いている。このような場合、カメラモジュール21は、車両100の後方を撮影し、この撮影した画像を生成することができる。
【0034】
図3に示すジャイロセンサ22は、リアゲート100bの傾きを検出する。具体的には、ジャイロセンサ22は、リアゲート100bの前後方向(ここでは、X軸方向)、左右方向(ここでは、Y軸方向)、上下方向(ここでは、Z軸方向)に延びる各軸を中心として回転するリアゲート100bの各角速度を検出する。
【0035】
制御部23は、制御部44と同様に、CPU等のプロセッサによって構成されることができる。つまり、制御部23は、コンピュータとしての機能を備えることができる。制御部23は、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを実行させ、各種処理を行うことができる。また、制御部23は、このプログラムを実行することによって、適宜、第2の撮像ユニット20Aとして必要な動作をするための構成要素の機能を実現する。制御部23は、例えば、カメラモジュール21が生成した画像、及びジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの傾きを示す情報をLEDユニット10Bへ送る。
【0036】
判定情報取得部13Bは、制御部44が認識した自車位置を示す情報、カメラモジュール41が生成した画像、カメラモジュール21が生成した画像、及びジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの傾きを示す情報を取得する。
【0037】
制御部12Bは、例えば、制御部44が認識した自車位置の推移に基づいて、車両100が停止しているか否かを判定してもよい。具体的には、制御部12Bは、車両100の速度が0(ゼロ)km/hである場合、車両100が停止していると判定し、車両100の速度が0km/hを上回った場合、車両100が停止していないと判定する。
【0038】
また、制御部12Bは、例えば、カメラモジュール41、又はカメラモジュール21が生成した画像に基づいて、車両100の周囲が暗いか否かを判定してもよい。具体的には、制御部12Bは、この生成した画像の輝度や明度が所定の値以下である場合、車両100の周囲が暗いと判定し、当該画像の輝度や明度が所定の値を上回った場合、車両100の周囲が暗くないと判定する。
【0039】
また、制御部12Bは、ジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの傾きに基づいて、リアゲート100bが開いているか否かを判定してもよい。具体的には、ジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの傾きは、車両100におけるリアゲート100bと接触する部位の表面と交差する場合、制御部12Bは、リアゲート100bが開いていると判定する。上記検出したリアゲート100bの傾きは、上記した表面に沿う場合、制御部12Bは、リアゲート100bが開いていないと判定する。
【0040】
制御部12Bは、車両100が停止していると判定した場合、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始させてもよい。これによって、車両100が走行しているときに、誤ってLEDライト11Bによる照明光の照射を開始することを抑制できてよい。
【0041】
制御部12Bは、車両100が停止しつつ車両100の周囲が暗いと判定した場合、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始させてもよい。これによって、車両100の周囲が暗いことから、照明光の照射が求められる場合、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始できてよい。
【0042】
制御部12Bは、車両100が停止しつつリアゲート100bが開いていると判定した場合、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始させてもよい。ユーザがリアゲート100bを開いたとき、特にLEDライト11Bを操作することなく、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始できてよい。
【0043】
なお、制御部12Bは、車両100が停止し、車両100の周囲が暗く、かつ、リアゲート100bが開いた場合、LEDライト11Bによる照明光の照射を開始させてもよい。
【0044】
図5及び
図6に示すように、第2の撮像ユニット20Aは、ブラケット25を備える。
ブラケット25は、第1のアーム26と、第2のアーム27と、取付部28と、角度調整部29とを備える。取付部28が、
図7に示す車両100のフロントウィンドウ100aの内側に取り付けられる。第2のアーム27の根元は、取付部28から延びる。第2のアーム27の先端と、第1のアーム26の一端とは、チルト軸Y1周りに回動可能に接続されている。角度調整部29は、例えば、第2のアーム27の先端と第1のアーム26の一端との回動部分を締めたり、緩めたりして、第2のアーム27と第1のアーム26とが交差して成す角度を固定したり、変更を可能にすることができる。ユーザは手動操作によって、第2のアーム27と第1のアーム26とが交差して成す角度を調整する。第1のアーム26が筐体24を支持する。ブラケット25は、フロントウィンドウ100aの内側において、筐体24を所定の方向に向くように保持する。
【0045】
LEDユニット10Bは、LEDライト11Bを備える。LEDライト11Bは
図2に示す照明灯11の一具体例である。
図6に示すように、LEDユニット10Bの一例は、LED支持板14を備える。LED支持板14は、例えば、3つのLEDライト11Bを支持する。3つのLEDライト11Bは、車両100の左右方向(ここでは、Y軸方向)に所定の間隔を空けてLED支持板14上に配置されている。LED支持板14は、第2の撮像ユニット20Aの筐体24の背面に取り付けられている。LEDユニット10Bと第2の撮像ユニット20Aとは一体化している。
図8に示すリアゲート100bが開かれた場合、LEDユニット10BのLEDライト11Bが照明光L1をラゲッジルーム100dに照射可能なように、LEDユニット10Bはリアウィンドウ100cに設けられるとよい。
【0046】
<LEDユニットの制御方法の一例>
次に、
図9を参照して、LEDユニット10Bの制御方法について説明する。
【0047】
初期状態として、
図6に示すLEDライト11Bは消灯している(ステップST1)。
【0048】
続いて、
図7に示す車両100が停止しているか否かを判定する(ステップST2)。
【0049】
続いて、車両100が停止していると判定した場合(ステップST2:YES)、車両100の周囲が暗いか否かを判定する(ステップST3)。
【0050】
続いて、車両100の周囲が暗いと判定した場合(ステップST3:YES)、
図8に示すリアゲート100bが開いているか否かを判定する(ステップST4)。
【0051】
続いて、リアゲート100bが開いていると判定した場合(ステップST4:YES)、LEDライト11Bを点灯させる(ステップST5)。第2の撮像ユニット20AのLEDライト11Bは照明光L1をラゲッジルーム100dに照射する。
【0052】
一方、車両100が停止していないと判定した場合(ステップST2:NO)、ステップST1に戻る。同様に、車両100の周囲が暗くないと判定した場合(ステップST3:NO)、ステップST1に戻る。同様に、リアゲート100bが開いていないと判定した場合(ステップST4:NO)、ステップST1に戻る。
【0053】
以上、上記した制御方法の一例によれば、車両100が停止し、車両100の周囲が暗く、かつ、リアゲート100bが開いた場合において、LEDライト11Bを点灯する。これによって、LEDライト11Bは照明光L1をラゲッジルーム100dに照射し、ラゲッジルーム100dの照度を高める。すなわち、車両100の周囲が暗く、ユーザが車両100を停止させて、リアゲート100bを開いた場合、ユーザがLEDライト11Bを操作することなく、LEDライト11Bをラゲッジルーム100dに適切に照射することができる。LEDライト11Bの点灯が求められる状況、及び場所において、LEDライト11Bを自動的に点灯することができる。
【0054】
また、上記したLEDユニット10Bの制御方法の一例において、車両100が停止していると判定しつつ(ステップST2:YES)、車両100の周囲が暗いと判定した場合(ステップST3:YES)、LEDライト11Bを点灯してもよい。また、上記したLEDユニット10Bの制御方法の一例において、車両100が停止していると判定しつつ(ステップST2:YES)、リアゲート100bが開いていると判定した場合(ステップST4:YES)、LEDライト11Bを点灯してもよい。ユーザの選択に応じて、柔軟にLEDライト11Bを自動的に点灯することができる。
【0055】
(他の実施の形態等)
なお、上記実施の形態に係る照明装置10Aは、次のようなハードウェア構成を備えることができる。
図10は、照明装置10Aに含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。上述した様々な実施の形態において、照明装置10Aにおける処理の手順を説明したように、本開示は処理方法としての形態も採り得る。
【0056】
図10に示す照明装置200は、インタフェース203とともに、プロセッサ201及びメモリ202を備える。上述した実施の形態で説明した照明装置10Aの構成(
図2参照)は、プロセッサ201がメモリ202に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現される。つまり、このプログラムは、プロセッサ201を照明装置10A、又はその一部として機能させるための制御プログラムである。
【0057】
上述したプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施の形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0058】
さらに、上述した様々な実施の形態において、照明装置10における処理の手順を説明したように、本開示は、照明装置10の制御方法としての形態も採り得る。また、上述のプログラムは、照明装置10にこのような制御方法を実行させるための制御プログラムであると言える。
【0059】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本発明は、上記実施の形態やその一例を適宜組み合わせて実施してもよい。
【0060】
例えば、上記した実施の形態1に係る照明装置10は撮像装置20と一体化してもよいとしたが、照明装置10は、ユーザの操作に応じて撮像装置20から脱離可能なように一体化してもよい。照明装置10は撮像装置20から脱離された後、ユーザの手に保持されて車両の車室内を移動することができる。例えば、車両の周囲において雨が降っている場合等、ユーザは車室内から車室後側を確認したいとき、ユーザは照明装置10を撮像装置20から離れた位置に移動させ、照明装置10による照明光を車室後側に照射できる。必要に応じて、共通の電源線31の長さを変更してもよい。特に、照明装置10側に分岐した電源線31を延長するとよい。また、照明装置10側に分岐した電源線31の他端を充電器に接続して、当該充電器から照明装置10へワイヤレス給電を行ってもよい。なお、このような場合、電源30と当該充電器とは電源線31を介して接続される。つまり、当該充電器と撮像装置20とは、共通の電源線31を介して電源30から電力を取得する。
【0061】
また、上記した実施の形態1に係る照明装置10は撮像装置20と一体化してもよいとしたが、照明装置10はチルト機能を有し、角度を調整してもよい。この角度は、例えば、照明装置10による照明光の光軸と、撮像装置20の表面との交差する角度である。具体的には、照明装置10は、ユーザの操作に応じて、照明灯11の角度を変更してもよい。より具体的には、リアゲート100bが閉めた場合であっても、ユーザの手動操作に応じて、LEDユニット10BのLEDライト11Bが照明光L1をラゲッジルーム100dに照射可能なように、LEDライト11Bの角度を変更してもよい。
【0062】
また、上記した実施の形態2において、判定情報取得部13Bは、ジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの傾きを示す情報を取得するとしたが、判定情報取得部13は、例えば、車両100からCAN(Controller Area Network)を介してリアゲート100bの開閉情報を取得してもよい。また、判定情報取得部13は、リアゲート100b近傍に取り付けられた接触センサや距離センサなどの各種のセンサからの検出情報を取得してもよい。また、判定情報取得部13は、取得した各種情報を演算することによって、リアゲート100bの開閉情報を導出してもよい。リアゲート100bの開閉情報は、車両100のリアゲート100bが車両100本体に対して傾いた度合いを示す開閉部傾き度合い検出情報を含んでもよい。制御部12Bは、判定情報取得部13Bが取得した、リアゲート100bの開閉情報等に基づいて、リアゲート100bが開いているか否かを判定してもよい。また、判定情報取得部13Bは、Gセンサ43が検出した第1の撮像ユニット40の三次元方向の加速度を取得してもよい。制御部12Bは、判定情報取得部13Bが取得した第1の撮像ユニット40の三次元方向の加速度と、ジャイロセンサ22が検出したリアゲート100bの各角速度との差分に基づいて、リアゲート100bが開いたか否かを判定してもよい。
【符号の説明】
【0063】
10、10A、200 照明装置
10B LEDユニット
11 照明灯
11B LEDライト
12 制御部
13 判定情報取得部
20 撮像装置
20A 第2の撮像ユニット
21 カメラモジュール
22 ジャイロセンサ
23 制御部
24 筐体
25 ブラケット
26 第1のアーム
27 第2のアーム
28 取付部
29 角度調整部
30 電源
31、31A 電源線
32 信号線
40 第1の撮像ユニット
41 カメラモジュール
42 GPS受信機
43 Gセンサ
44 制御部
45 筐体
50 ドライブレコーダ
100 車両
100a フロントウィンドウ
100b リアゲート
100c リアウィンドウ
100d ラゲッジルーム
201 プロセッサ
202 メモリ
203 インタフェース
L1 照明光
ST1、ST2、ST3、ST4、ST5 ステップ
Y1 チルト軸