IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コイト電工株式会社の特許一覧

特開2024-79074防災制御装置、防災制御システム及び制御方法
<>
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図1
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図2
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図3
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図4
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図5
  • 特開-防災制御装置、防災制御システム及び制御方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079074
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】防災制御装置、防災制御システム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20240604BHJP
   G08B 25/08 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
G08B17/00 L
G08B17/00 E
G08B25/08 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191790
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小松 隆寿
(72)【発明者】
【氏名】池谷 充貴
【テーマコード(参考)】
5C087
5G405
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA19
5C087CC26
5C087DD04
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG07
5C087GG62
5C087GG66
5C087GG70
5G405AA06
5G405AA08
5G405AD07
5G405CA11
5G405CA19
5G405CA22
5G405CA46
5G405FA25
(57)【要約】
【課題】管理者に移動による時間や労力等の負担をかけることなく、管理者がトンネル内における災害の発生状況等を確認し、防災設備を制御することができる技術を提供すること。
【解決手段】本技術に係る防災制御装置は、表示部と、操作部と、制御部とを具備する。前記表示部は、トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を表示させる。前記操作部は、前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための部分である。前記制御部は、前記画像を生成して画面上に表示させる表示処理と、前記操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、ネットワーク上において前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状態を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を表示させる表示部と、
前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための操作部と、
前記画像を生成して画面上に表示させる表示処理と、前記操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、ネットワーク上において前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状態を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する制御部と
を具備する防災制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の防災制御装置であって、
前記制御部は、前記管理者による前記操作部を介した前記防災設備の制御と、前記管理者による前記ウェブ画像を介した前記防災設備の制御とが衝突したとき、所定の優先順位に従って前記防災設備を制御する
防災制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の防災制御装置であって、
前記制御部は、前記管理者による前記操作部を介した前記防災設備の制御を、前記管理者による前記ウェブ画像を介した前記防災設備の制御よりも優先させる
防災制御装置。
【請求項4】
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の防災制御装置であって、
前記ウェブ画像は、前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状況を監視するための監視画面、及び、前記管理者が前記防災設備を制御するための制御画面を含む複数の画面を有し、前記複数の画面は、切り替え可能である
防災制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の防災制御装置であって、
前記防災設備は、警報表示板を含み、
前記制御画面は、警報表示板を制御するための警報表示板制御画面を含む
防災制御装置。
【請求項6】
請求項4に記載の防災制御装置であって、
前記制御画面は、前記管理者が前記防災設備における回路試験を行うための回路試験制御画面を含む
防災制御装置。
【請求項7】
請求項4に記載の防災制御装置であって、
前記複数の画面は、前記防災設備の履歴に関する履歴画面を含む
防災制御装置。
【請求項8】
トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を表示させる表示部と、
前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための操作部と、
前記画像を生成して画面上に表示させる表示処理と、前記操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、ネットワーク上において前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状況を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する制御部と
を具備する防災制御装置と、
前記端末装置と
を具備する防災制御システム。
【請求項9】
トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を生成して防災制御装置における表示部の画面上に表示させる表示処理と、
前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための前記防災制御装置における操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、
ネットワーク上において前記管理者がトンネル内における災害の発生状況を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、トンネルに設けられた防災設備を制御する防災制御装置等の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動車や、人等が通行可能なトンネルには、トンネル内で発生する事故や火災などの災害から人身を守るため、各種の防災設備が設置されている(例えば、下記特許文献1参照)。また、道路管理事務所内には、各防災設備からの信号を受信し、各防災設備を制御するための防災制御装置が設置されている。
【0003】
防災設備としては、例えば、災害発生時に人が手動で災害発生を通報するための押しボタン式の手動通報装置、火災を検知する火災検知装置、火災を消化するための消火装置、自動車の運転手に災害の発生を警告するための警報表示板等が設置されている。
【0004】
道路管理事務所内に設けられた防災制御装置には、管理者がトンネル内の状況を監視するための画像を表示するための表示部が設けられている。また、防災制御装置には、管理者が防災設備を手動で制御するための操作部が設けられている。
【0005】
例えば、手動通報装置や、火災検知装置からの信号によって、災害が防災制御装置に通知された場合、防災制御装置は、警告音などを発生させ、表示部に災害の発生場所等を表示させる。管理者は画面上の情報を視認し、この後、例えば、操作部の操作によって警報表示板に「事故発生」等の文字を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-39344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来においては、管理者がトンネル内における災害の発生状況等を確認し、防災設備を制御するためには、管理者は、防災制御装置の前まで移動して、表示部に表示された画像を視認し、操作部により任意の制御を行う必要があった。従って、管理者に移動による時間や労力等の負担がかかってしまっているという問題がある。
【0008】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、管理者に移動による時間や労力等の負担をかけることなく、管理者がトンネル内における災害の発生状況等を確認し、防災設備を制御することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術に係る防災制御装置は、表示部と、操作部と、制御部とを具備する。
前記表示部は、トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を表示させる。
前記操作部は、前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための部分である。
前記制御部は、前記画像を生成して画面上に表示させる表示処理と、前記操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、ネットワーク上において前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状態を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する。
【0010】
この技術では、端末装置に対してウェブ画像が送信されるので、管理者は、端末の画面上に表示されたウェブ画像を視認することで、トンネル内における災害の発生状況を確認することができ、また、ウェブ画像上での操作を行うことで、防災設備を制御することができる。従って、管理者に移動による時間や労力等の負担をかけることを防止することができる。
【0011】
上記防災制御装置において、前記制御部は、前記管理者による前記操作部を介した前記防災設備の制御と、前記管理者による前記ウェブ画像を介した前記防災設備の制御とが衝突したとき、所定の優先順位に従って前記防災設備を制御してもよい。
【0012】
これにより、管理者による操作部を介した防災設備の制御と、管理者によるウェブ画像を介した防災設備の制御とが衝突した場合に適切に対応することができる。
【0013】
上記防災制御装置において、前記制御部は、前記管理者による前記操作部を介した前記防災設備の制御を、前記管理者による前記ウェブ画像を介した前記防災設備の制御よりも優先させてもよい。
【0014】
一般的に、(道路管理事務所、つまり、現場に必ずいる)管理者による操作部を介した防災設備の制御は、(現場にいない可能性がある)管理者によるウェブ画像を介した防災設備の制御よりも優先度が高い可能性が高い。従って、このような優先度で、防災設備を制御することで、上記衝突にさらに適切に対応することができる。
【0015】
上記防災制御装置において、前記ウェブ画像は、前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状況を監視するための監視画面、及び、前記管理者が前記防災設備を制御するための制御画面を含む複数の画面を有し、前記複数の画面は、切り替え可能であってもよい。
【0016】
これにより、ウェブ画像上での操作性を向上させることができる。
【0017】
上記防災制御装置において、前記防災設備は、警報表示板を含み、前記制御画面は、警報表示板を制御するための警報表示板制御画面を含んでいてもよい。
【0018】
これにより、管理者はウェブ画像上での操作により警報表示板を制御することができる。
【0019】
上記防災制御装置において、前記制御画面は、前記管理者が前記防災設備における回路試験を行うための回路試験制御画面を含んでいてもよい。
【0020】
これにより、管理者はウェブ画像上での操作により回路試験を行うことができる。
【0021】
上記防災制御装置において、前記複数の画面は、前記防災設備の履歴に関する履歴画面を含んでいてもよい。
【0022】
本技術に係る防災制御システムは、防災制御装置と、端末装置とを具備する。
前記防災制御装置は、表示部と、操作部と、制御部とを有する。
前記表示部は、トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を表示させる。
前記操作部は、前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための部分である。
前記制御部は、前記画像を生成して画面上に表示させる表示処理と、前記操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、ネットワーク上において前記管理者が前記トンネル内における災害の発生状況を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する。
【0023】
本技術に係る制御方法は、トンネル内における災害の発生状況を管理者が視認より監視するための画像を生成して防災制御装置における表示部の画面上に表示させる表示処理と、
前記トンネルに設けられた防災設備を前記管理者が手動で制御するための前記防災制御装置における操作部からの入力信号に基づいて、前記防災設備を制御する制御処理と、
ネットワーク上において前記管理者がトンネル内における災害の発生状況を監視し、かつ、前記防災設備を制御するためのウェブ画像を生成し、ネットワーク回線を通じて前記ウェブ画像の情報を端末装置へ送信するウェブサーバ処理とを実行する。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本技術によれば、管理者に移動による時間や労力等の負担をかけることなく、管理者がトンネル内における災害の発生状況等を確認し、防災設備を制御することができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本技術の一実施形態に係る防災制御システムを示す図である。
図2】防災制御装置の内部構成を示すブロック図である
図3】端末装置の内部構成を示すブロック図である。
図4】端末装置の表示部に表示されるウェブ画像の遷移図である。
図5】監視画面の一例を示す図である。
図6】警報表示板制御画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0027】
≪第1実施形態≫
<全体構成及び各部の構成>
図1は、本技術の一実施形態に係る防災制御システム100を示す図である。図1に示すように、本技術に係る防災制御システム100は、防災設備2と、防災制御装置10(受信制御機とも呼ばれる)と、端末装置20とを備えている。
【0028】
防災設備2は、自動車等の車両(及び/又は人)が通行可能なトンネル1に設けられている。防災設備2としては、例えば、災害発生時に人が手動で災害発生を通報するための押しボタン式の手動通報装置2c、非常電話、火災を検知する火災検知装置、火災を消化するための消火装置等が挙げられる。また、防災設備2としては、自動車の運転手に災害の発生を警告するための警報表示板2a、2b、トンネル1内の画像を取得する撮像装置、トンネル1内の換気を行うための換気装置、トンネル1内に設けられた各照明機器を駆動する照明設備、各機器に対して電力を供給するための蓄電設備等が挙げられる。
【0029】
なお、図1では、防災設備2の一例として、トンネル1の入口/出口付近に設けられた2つの警報表示板2a、2bと、トンネル1内に所定の間隔で設置された複数の押しボタン式手動通報装置2cが例示されている。
【0030】
警報表示板2aの近傍には、制御装置3(TMC:Tunnel Master Control unit)が設置されている(TMC3は、警報表示板2aに内蔵されていてもよい)。また、警報表示板2bの近傍には、副制御装置4(TSC:Tunnel Sub Control unit)が設置されている(TSC4は、警報表示板2bに内蔵されていてもよい)。
【0031】
TMC3及びTSC4は、各防災設備2との間で、アナログ回線又はデジタル回線(IP(Internet Protocol)回線等)により接続されている。TMC3及びTSC4は、互いに通信可能に構成されており、各防災設備2を統括的に制御することが可能とされている。
【0032】
TMC3及びTSC4は、各防災設備2からの信号を受信することで、災害の発生状況(発生の有無、災害の発生場所等)や、防災設備2の故障の有無を自動監視している。
【0033】
例えば、TMC3及びTSC4は、押しボタン式手動通報装置2cや、非常電話、火災検知装置からの信号の有無を監視することで、災害の発生状況(発生の有無、災害の発生場所等)を監視している。また、例えば、TMC3及びTSC4は、手動通報装置2c、非常電話、火災検知装置、消火装置、警報表示板2a、2b、撮像装置、換気装置、照明設備、蓄電設備等からの信号を受信することで、これらの各防災設備2の故障の有無を監視している。
【0034】
また、TMC3及びTSC4は、自動監視処理に基づいて、自動で防災設備2を制御する。例えば、TMC3及びTSC4は、手動通報装置2cや、火災検知装置からの信号を受信したとき、自動で火災消火装置、換気装置等を駆動させる処理や、警報表示板2a、2bに所定の文字を表示させる処理などを実行する。
【0035】
TMC3及びTSC4による自動監視の情報及び自動制御の情報は、防災制御装置10に対して送信される。
【0036】
防災制御装置10は、道路管理事務所3内に設置されている。防災制御装置10は、TMC3との間で、デジタル回線等を通じて通信可能に構成されている。
【0037】
また、防災制御装置10は、各端末装置20との間でネットワーク回線(インターネット回線)を通じて通信可能に構成されており、各端装置からの要求に応じて、ウェブ画像の情報を生成し、各端末装置20へと送信する(詳細後述)。なお、防災制御装置10と、各端末装置20との間は、典型的には、VPN(Virtual Private Network)により接続される。
【0038】
図1に示す例では、防災制御装置10は、1つのトンネル1に設けられた各防災設備2(TMC3)と接続されているが、防災制御装置10は、2以上のトンネル1に設けられた各防災設備2(TMC3)と接続されていてもよい。
【0039】
端末装置20は、デスクトップ型PC(Personal computer)、ラップトップ型PC、タブレット型PC、携帯電話機(スマートフォンを含む)等の各種のユーザ端末である。端末装置20の数については、特に限定されない。
【0040】
図1に示す例では、端末装置20の一例として、道路管理事務所3内に設置されたデスクトップ型のPC20a(Personal computer)と、管理者の自宅に置かれたラップトップ型PC20bとが例示されている。
【0041】
[防災制御装置10]
図2は、防災制御装置10の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、防災制御装置10は、制御部11と、表示部12と、操作部13と、記憶部14と、通信部15と、警報発生部16とを備えている。
【0042】
表示部12は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部11の制御に応じて、トンネル1内における災害の発生状況(発生の有無、発生場所等)等を管理者が視認より監視するための画像を表示させる。
【0043】
操作部13は、トンネル1に設けられた防災設備2を管理者が手動で制御するため部分である。操作部13は、例えば、押圧式のボタンや、表示部12上に設けられたタッチセンサ等により構成される。操作部13は、管理者から入力される各種の操作を検出し、制御部11へと出力する。
【0044】
記憶部14は、制御部11の処理に必要な各種のプログラムや、各種のデータが記憶される不揮発性のメモリと、制御部11の作業領域として用いられる揮発性のメモリとを含む。
【0045】
通信部15は、TMC3との間でデジタル回線等を通じて通信可能に構成されている。また、防災制御装置10は、各端末装置20との間でネットワーク回線を通じて通信可能に構成されている。
【0046】
警報発生部16は、ブザーやランプ等により構成される。警報発生部16は、手動通報装置2c、非常電話による通報があったとき、火災検知装置により火災が検知されたとき、防災設備2に故障があったとき等に、ブザーの音やランプの光等によって非常事態であることを管理者に伝える。
【0047】
制御部11は、記憶部14に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、防災制御装置10の各部を統括的に制御する。
【0048】
制御部11は、ハードウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せにより実現される。ハードウェアは、制御部11の一部又は全部として構成され、このハードウェアとしては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、あるいは、これらのうち2以上の組合せなどが挙げられる。なお、これについては、端末装置20の制御部21において同様である。
【0049】
本実施形態において、防災制御装置10の制御部11は、大別して、以下の(1)~(3)の3つの処理を実行する。
【0050】
(1)表示部12への画像表示処理
画像表示処理においては、例えば、災害の発生状況(発生の有無、災害の発生場所等)、防災設備2の故障の有無、どの防災設備2が故障したか等を管理者に示す画像が表示される。この画像は、例えば、TMC3及びTSC4による自動監視の情報に基づき生成される。
【0051】
また、画像表示処理においては、例えば、防災設備2を管理者が手動で(操作部13を介して)制御するための画像が表示される。このような画像としては、例えば、警報表示板2a、2bに表示される文字を決定するための画像、消化装置、換気装置等を手動で駆動させるための画像、防災設備2における回路試験を実行させるための画像等が挙げられる。
【0052】
また、画像表示処理においては、防災設備2の履歴に関する画像が表示される。また、例えば、撮像装置で撮像された画像が画面上に表示される。
【0053】
(2)制御処理
制御処理は、防災制御装置10の操作部13を介して管理者から手動での入力があったとき、並びに、端末装置20の操作部23を介して管理者から手動での入力があったとき、この入力に基づいて、TMC3及びTSC4へ指令を出し、防災設備2を制御する処理である。
【0054】
例えば、防災制御装置10の操作部13を介して管理者から指示があったとき、防災制御装置10は、この指示に基づいて、TMC3及びTSC4へ指令を出し、警報表示板2a、2bに所定の文字を表示させる処理や、消化装置、換気装置等を駆動させる処理、防災設備2における回路試験を実行する処理などを実行する。
【0055】
また、例えば、端末装置20の操作部13を介して管理者から指示があったとき、制御装置は、この指示に基づいて、TMC3及びTSC4へ指令を出し、警報表示板2a、2bに所定の文字を表示させる処理や、防災設備2の回路試験を実行する処理などを実行する。
【0056】
(3)ウェブサーバ処理
ウェブサーバ処理は、防災制御装置10が、端末装置20の要求に応じて、ウェブ画像を生成して端末装置20へと送信する処理である。このウェブ画像は、ネットワーク上において管理者がトンネル1内における災害の発生状況(災害の発生の有無、災害の発生場所等)を監視し、かつ、防災設備2を制御するため画像である。ウェブ画像については、後に詳述する。
【0057】
[端末装置20]
図3は、端末装置20の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置20は、制御部21と、表示部22と、操作部23と、記憶部24と、通信部25とを備えている。
【0058】
表示部22は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部21の制御に応じて、ウェブ画像を含む各種の画像を画面上に表示させる。
【0059】
操作部23は、例えば、キーボード、マウス、押圧式のボタン、表示部22上に設けられたタッチセンサ等により構成される。操作部23は、管理者から入力される各種の操作を検出し、制御部21へと出力する。
【0060】
記憶部24は、制御部21の処理に必要な各種のプログラムや、各種のデータが記憶される不揮発性のメモリと、制御部21の作業領域として用いられる揮発性のメモリとを含む。
【0061】
通信部25は、防災制御装置10との間で、ネットワーク回線(インターネット回線)を通じて通信可能に構成されている。
【0062】
制御部21は、記憶部24に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、端末装置20の各部を統括的に制御する。
【0063】
[ウェブ画像]
図4は、端末装置20の表示部12に表示されるウェブ画像の遷移図である。図4に示すように、ウェブ画像は、切り替え可能な複数の画面を有している。複数の画面は、施設点選択画面と、監視画面と、制御画面(制御選択画面、警報表示板制御画面、回路試験制御画面、制御確認画面、制御対象選択画面を含む)と、保守画面と、履歴画面とを有している。
【0064】
「施設地点選択画面」
施設点選択画面は、管理者が複数のトンネル1(施設地点)のうち、どのトンネル1を選択するかを決定するための画面である。例えば、管理者が複数のトンネル1(施設地点)から1つのトンネル1を選択すると、選択されたトンネル1に対応する監視画面へと画面が切り替わる。
【0065】
非常事態が発生したとき(例えば、手動通報装置2c、非常電話による通報時、火災検知装置による火災検知時、防災設備2の故障時等:警報発生部16の警報発生時)、その非常事態が発生したトンネル1を表すものが強調表示(例えば、点滅、色が変わる等、以下同様)されてもよい。この強調表示により、管理者は、どのトンネル1で非常事態が発生したかを容易に認識することができる。
【0066】
なお、施設地点選択画面は、操作により、保守画面へと切り替え可能となっている。
【0067】
「監視画面」
図5は、監視画面の一例を示す図である。監視画面は、管理者がトンネル1内における災害の発生状況(発生の有無、発生場所)を監視したり、防災設備2の故障の有無を監視したりするための画面である。
【0068】
監視画面の上側には、トンネル1と、トンネル1の両端側の2つの警報表示板2a、2bとを模した図が表示され、2つの警報表示板2a、2bには、現在表示されている文字が表示される。なお、「消滅」は、消滅の文字が警報表示板2a、2bに表示されているのを意味するのではなく、警報表示板2a、2bにおいて文字が表示されていないことを意味している。
【0069】
また、監視画面の下側には、複数の監視項目が縦横に並べて表示される。監視項目としては、例えば、各防災設備2による災害の検知(手動通報検知、火災検知等)や、各防災設備の故障(TMC、TSC故障、停電、回路異常、蓄電池出力停止等)を表すもの等が挙げられる。監視項目は、トンネル1毎(施設地点毎)に異なっていてもよい。
【0070】
なお、非常事態(例えば、手動通報装置2c、非常電話による通報時、火災検知装置による火災検知時、防災設備2の故障時等:警報発生部16の警報発生時)が発生したとき、監視画面において、対応する監視項目が強調表示される。例えば、監視項目が手動通報装置2cによる通報である場合、手動通報に対応する監視項目が強調表示され、監視項目がTMC3の故障である場合、TMC故障に対応する監視項目が強調表示される。
【0071】
なお、防災制御装置10とTMC3が通信異常のとき、監視画面の右上には、「伝送異常」の文字が表示される。
【0072】
なお、監視画面の上側には、「制御画面」の操作ボタンが表示されており、管理者が「制御画面」の操作ボタンを押すと、画面が制御選択画面へと切り替わる。また、監視画面の右上には、「メインメニュー」の操作ボタンが表示され、管理者が「メインメニュー」操作ボタンを押すと、画面が施設地点選択画面へと切り替わる。
【0073】
「制御画面」
次に、制御画面について説明する。制御画面は、管理者が防災設備2を手動で制御するための画面である。本実施形態において、制御画面は、制御選択画面、警報表示板制御画面、制御確認画面、回路試験制御画面を含む。制御画面は、後述の制御対象選択画面を含んでいてもよい。
【0074】
(制御対象選択画面)
制御選択画面は、管理者による手動での制御が可能な各種の制御のうち、どの制御を実行するかを選択するための画面である。
【0075】
本実施形態では、制御選択画面において、表示制御を行うのか、あるいは、回路試験を行うのかが選択可能とされている。表示制御が選択された場合、パスワード確認が行われ、パスワードが合致している場合には、画面が警報表示板制御画面へと切り替わる。一方、回路試験が選択された場合、パスワード確認が行われ、パスワードが合致している場合には、画面が回路試験制御画面へと切り替わる。
【0076】
なお、制御選択画面は、操作により、監視画面へと戻ることが可能となっており、また、(他の画面を介さずに)施設地点選択画面へと戻ることが可能となっている。
【0077】
(警報表示板制御画面)
図6は、警報表示板制御画面の一例を示す図である。警報表示板制御画面は、管理者が警報表示板2a、2bに表示される文字を選択するための画面である。
【0078】
警報表示板制御画面の左上の領域には、警報表示板2への表示項目に関する複数の選択ボタンが表示される。表示項目としては、例えば、「事故発生」、「消滅」、「作業中」、「片側通行」等が挙げられる。なお、図6に示す例では、選択可能な表示項目の数が4つの場合が示されているが、選択可能な表示項目の数については特に限定されない。また、表示項目については、トンネル1毎(施設地点毎)に異なるように設定されていてもよい。
【0079】
警報表示板制御画面の左側の領域には、2つの警報表示板2a、2bを模した図が表示され、現在において警報表示板2a、2bに表示されている文字が表示される。また、警報表示板制御画面の右側の領域には、いずれかの選択ボタンにより選択された文字が表示される。
【0080】
警報表示板制御画面の右上には、「制御起動」の操作ボタンが表示される。管理者が「制御起動」操作ボタンを押すと、画面が制御確認画面へと切り替わる。
【0081】
警報表示板制御画面の上側には、「制御画面」の操作ボタンが表示されており、管理者が「制御画面」の操作ボタンを押すと、画面が制御選択画面へと切り替わる。また、警報表示板制御画面の上側には、「監視画面」の操作ボタンが表示されており、管理者が「監視画面」の操作ボタンを押すと、画面が対応するトンネルの監視画面へと切り替わる。また、警報表示板制御画面の右上には、「メインメニュー」の操作ボタンが表示され、管理者が「メインメニュー」操作ボタンを押すと、画面が施設地点選択画面へと切り替わる。
【0082】
なお、防災制御装置10とTMC3が通信異常のとき、警報表示板制御画面の右上には、「伝送異常」の文字が表示される。
【0083】
(制御確認画面)
制御確認画面は、警報表示板制御画面において選択された文字を実際に警報表示板2a、2bに表示してよいかを確認するための画面である。
【0084】
制御確認画面において、表示制御の確認が取れた場合、警報表示板制御画面において選択された文字が、2つの警報表示板2a、2b上に表示される(消滅が選択された場合は何も表示されない)。一方、表示制御の確認が取れなかった場合、画面が警報表示板制御画面へと戻る。
【0085】
なお、制御確認画面は、操作により、トンネル監視画面へと戻ることが可能となっており、また、(他の画面を介さずに)施設地点選択画面へと戻ることが可能となっている。
【0086】
(制御対象選択画面)
ここでの説明では、2つの警報表示板2a、2bに同じ文字が表示される場合について説明した。一方、2つの警報表示板2a、2bに異なる文字を表示することも可能である(個別表示制御)。
【0087】
この場合、制御選択画面と、警報表示板制御画面との間に、制御対象選択画面(図4の遷移図において不図示)が介在される(パスワード入力において、パスワードが合致した場合に制御選択画面から遷移)。
【0088】
制御対象選択画面は、管理者が2つの警報表示板2a、2bのうち、どちらの警報表示板2a、2bの表示制御を行うかを選択するための画面である。
【0089】
制御対象選択画面において、管理者がTMC側の警報表示板2aを選択すると、TMC側の警報表示板2aにおける表示内容を選択するための警報表示板制御画面へと画面が切り替わる。一方、管理者がTSC側の警報表示板2bを選択すると、TSC側の警報表示板2bにおける表示内容を選択するための警報表示板制御画面へと画面が切り替わる。
【0090】
(回路試験制御画面)
回路試験制御画面は、管理者が防災設備2の回路試験の開始及び終了を制御するための画面である。
【0091】
管理者により試験の開始が選択されると、回路試験が開始され、管理者により試験の終了が選択されると、回路試験が終了される。
【0092】
なお、回路試験制御画面は、操作により、制御選択画面及びトンネル監視画面へと戻ることが可能となっており、また、(他の画面を介さずに)施設地点選択画面へと戻ることが可能となっている。
【0093】
「保守画面」
保守画面は、防災設備2の保守のためのメイン画面である。保守画面には、例えば、防災設備2に関する履歴を表示するための操作ボタンが表示され、管理者がこの操作ボタンを押すと、画面が履歴画面へと切り替わる。
【0094】
なお、保守画面は、操作により、施設地点選択画面へと戻ることが可能となっている。
【0095】
「履歴画面」
履歴画面は、管理者が防災設備2に関する履歴を確認するための画面である。
【0096】
例えば、履歴画面では、防災設備における多数の履歴を含む複数のデータセット(何日何時何分何秒から何日何時何分何秒までの履歴を含むデータセット)のうち、いずれかのデータセットが選択可能とされている。
【0097】
履歴画面には、履歴表示領域が設けられており、選択されたデータセットに含まれる各履歴が、例えば、新しい方から上から順番に並べて表示される。なお、この履歴表示領域における履歴は、スクロール可能となっていてもよい。
【0098】
履歴表示領域における履歴には、例えば、「発生日時」、「装置名称」、「発生事象」、「発生/復旧」の項目が設けられる。
【0099】
「発生事象」の項目は、防災設備2において発生した事象を示す。「発生事象」としては、例えば、警報表示板2a、2bによる文字表示、その表示内容、手動通報装置2c、非常電話による通報、各防災設備2の故障(手動通報装置2cの回路異常等)、停電、蓄電池の出力停止、回路試験の試験等が挙げられる。
【0100】
また、「発生日時」の項目は、事象が発生した日時を示す。また、「装置名称」の項目は、発生事象の対象となった防災設備2の識別番号を示す(例えば、警報表示板2a、2bによる文字表示が行われた場合、対象となった警報表示板2a、2bの識別番号)。
【0101】
また、「発生/復旧」の項目は、発生事象が発生したのか復旧したのかを示す。例えば、発生事象が、手動通報装置2cの回路異常であった場合、回路異常が発生したのか、復旧したのかが示される。また、例えば、発生事象が回路試験である場合、回路試験が開始されたのか、終了されたのかが「発生/復旧」の項目において示される。また、例えば、発生事象が、警報表示板2a、2bによる文字表示である場合、管理者による制御指令が入力された装置が、どの装置であるか(防災制御装置10からの入力であるか、どの端末装置20からの入力であるか)を示す識別番号が、「発生/復旧」の項目において示される。
【0102】
履歴は、例えば、現在選択されているデータセット毎にダウンロード可能であってもよい。
【0103】
なお、履歴画面は、操作により、保守画面へと戻ることが可能となっており、また、(他の画面を介さずに)施設地点選択画面へと戻ることが可能となっている。
【0104】
<作用等>
次に、本技術の作用について説明する。まず、比較例として、防災制御装置10がウェブサーバ機能を有していない場合について説明する。この比較例では、非常事態が発生し、警報発生部16によって警報が発せられたとき、管理者は、トンネル1内における災害の発生状況等を確認したり、防災設備2を制御したりするために、防災制御装置10の前まで移動して、防災設備2の表示部12に表示された画像を視認したり、防災設備2の操作部13により任意の制御を行ったりする必要がある。また、夜間等の勤務外に非常事態が発生した場合、必要に応じて、道路管理事務所3へ戻って、防災制御装置10の前での作業が必要となる。
【0105】
また、管理者が管理事務所の自席の端末装置20での作業中に、防災制御装置10の運用や履歴について問い合わせを受けた場合、履歴などを確認するために、自席から防災制御装置10の前まで移動して、防災設備2の表示部12に表示された画像を視認する必要がある。
【0106】
いずれの場合も、管理者に移動による時間や労力等の負担がかかってしまっている。
【0107】
一方、本実施形態では、防災制御装置10がウェブサーバ機能を有しているので、管理者は、自宅等の管理事務所(トンネル1)から遠い位置にいたとしても、端末装置20さえあれば、どこでも、災害の発生状況を監視したり、防災設備2を制御したり、防災設備2の履歴などを確認したりすることができる。従って、管理者に移動による時間や労力等の負担がかかってしまうことを防止することができる。
【0108】
また、現行の防災制御装置10に対して、ウェブサーバ機能を追加するだけでも本技術は実現可能であるため、安価に実現可能である。また、防災設備2間がアナログ回線で接続されており、防災設備2までネットワーク接続ができないトンネル1でも、IP接続機器と変わらない情報提供が可能である。
【0109】
[優先度]
次に、優先度について説明する。ここで、管理者による防災制御装置10への入力による防災設備2の制御と、管理者による端末装置20への入力によるウェブ画像を介した防災設備2の防災の制御とが衝突することが考えられる。例えば、災害発生時において、管理者が防災制御装置10への入力によって、警報表示板2a、2bへ所定の文字を表示させたとき、同時または、そのすぐ後(例えば、1分以内)に、他の管理者による端末装置20への入力によって別の文字の表示制御が入力されることも考えられる。
【0110】
管理者は、自宅等のトンネル1から遠く離れた位置に居て、トンネル1から遠く離れた位置において端末装置20から警報表示板2a、2bの表示制御を行うこともできる。一方、このような場合、自宅などにいて現場から遠い位置にいる管理者により端末装置20に入力された表示制御の指令は、現場にいる(道路管理事務所3にいる)管理者から防災制御装置10へ入力された表示制御の指令よりも、信頼度が低い可能性が高い。
【0111】
従って、管理者による防災制御装置10への入力による防災設備2の制御を、管理者による端末装置20への入力によるウェブ画像を介した防災設備2の制御よりも優先させてもよい。このような優先度で、防災設備2を制御することで、上記のような衝突が発生したときに、適切に対応することができる。
【0112】
なお、複数の端末装置20間において、衝突が発生したとき、予め設定された端末装置間の優先度に応じて、どちらの端末装置20から入力された指令に基づいて防災設備2を制御するかが決定されてもよい。
【0113】
[その他]
例えば、非常事態が発生したとき(例えば、手動通報装置2c、非常電話による通報時、火災検知装置による火災検知時、防災設備2の故障時等:警報発生部16の警報発生時)、防災制御装置10は、例えば、端末装置20に対して、非常事態が発生したことを示すメール等を端末装置20に対して送信してもよい。これにより、管理者はトンネル1から遠く離れた位置にいても非常事態が発生したことを知ることができる。
【符号の説明】
【0114】
1…トンネル
2…防災設備
3…道路管理事務所
10…防災制御装置
20…端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6