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  • 特開-コネクタ 図1
  • 特開-コネクタ 図2
  • 特開-コネクタ 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079145
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/46 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
H01R13/46 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191898
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村田 昌也
(72)【発明者】
【氏名】次井 瑛治
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087PP07
5E087QQ03
5E087RR06
5E087RR11
(57)【要約】
【課題】高電圧機器の接続部に接続されるコネクタにおいて、インターロックピンを支持するリブの破損を防止すること。
【解決手段】コネクタ12は、インターロック機構14を含み、そのインターロック機構14を介して、高電圧機器10のケースの接続部に対して接続される。インターロック機構14はインターロックピン16とカバー部材20とを含む。カバー部材20は、インターロックピン16の周辺の開口部を覆うように設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高電圧機器のケースの接続部に対し、インターロック機構を介して接続と離脱が可能に嵌合されるコネクタであって、
前記インターロック機構を構成するインターロックピンの周辺の開口部を覆うカバー部材を有することを特徴とするコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、高電圧機器に接続されるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
高電圧機器(PCU)に接続される高圧コネクタとして、結合検出機構とインターロック機構とを含む高圧コネクタが知られている(特許文献1参照)。結合検出機構は、高電圧機器と高圧コネクタとを接続するときに、高電圧機器と高圧コネクタとが正常に結合されているか否かを検出する。インターロック機構は、その結合検出機構によって結合が正常であることが検出された場合のみに電流を流す機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-91803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、インターロック機構を構成するインターロックピンは突出しているため、そのインターロックピンに意図しない荷重が加えられた場合、そのインターロックピンを支持する小さいリブに荷重が集中し、当該リブが破損し得る。
【0005】
本開示の目的は、高電圧機器の接続部に接続されるコネクタにおいて、インターロックピンを支持するリブの破損を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様は、高電圧機器のケースの接続部に対し、インターロック機構を介して接続と離脱が可能に嵌合されるコネクタであって、前記インターロック機構を構成するインターロックピンの周辺の開口部を覆うカバー部材を有することを特徴とするコネクタである。
【0007】
上記の構成によれば、インターロックピンを接続部に挿入したときに発生する加重を、カバー部材によって受けることができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、インターロックピンを支持するリブの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るコネクタを示す断面図である。
図2】カバー部材が取り外された状態のコネクタを示す平面図である。
図3】カバー部材が取り付けられた状態のコネクタを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1から図3を参照して、実施形態に係るコネクタについて説明する。図1は、高電圧機器10と実施形態に係るコネクタ12とを示す断面図である。図2及び図3は、コネクタを示す平面図である。
【0011】
図1に示すように、コネクタ12は、高電圧機器10に接続される高圧コネクタである。コネクタ12は、図示しない結合検出機構とインターロック機構14とを含む。結合検出機構は、高電圧機器10とコネクタ12とを接続するときに、高電圧機器10とコネクタ12とが正常に結合されているか否かを検出する。当該結合検出機構として、例えば公知の結合検出機構が用いられる。
【0012】
インターロック機構14は、結合検出機構によって結合が正常であることが検出された場合のみに電流を流す機能を有する。インターロック機構14として、例えば公知のインターロック機構が用いられる。
【0013】
インターロック機構14は、外部に向けて突出したインターロックピン16を含む。インターロックピン16は、高電圧機器10に設けられた被挿入部に挿入される突出部である。コネクタ12は、高電圧機器10のケースの接続部に対して、インターロック機構14を介して接続と離脱が可能に嵌合される。
【0014】
コネクタ12は、リブ18とカバー部材20とを更に含む。リブ18は、コネクタ12内にてインターロックピン16を支持する部材である。カバー部材20は、インターロックピン16の周囲の開口部を覆う部材である。その開口部は、コネクタ12が高電圧機器10に接続されるときに、高電圧機器10に対向する部分である。
【0015】
図2には、インターロックピン16の周辺が示されている。図2には、カバー部材20が取り外された状態のコネクタ12が示されている。例えば、インターロックピン16は、上下方向及び左右方向にスライド移動可能に設けられている。
【0016】
図3には、カバー部材20が取り付けられた状態のコネクタ12が示されている。カバー部材20は、例えば平板状の部材であり、インターロックピン16の周囲の開口部を覆うように、その開口部に設けられている。
【0017】
カバー部材20には、インターロックピン16が貫通する貫通孔20aが形成されている。インターロックピン16は、その貫通孔20aを貫通して高電圧機器10の被挿入部に挿入される。
【0018】
以上の構成を有するコネクタ12によれば、インターロックピン16に対して斜め方向に荷重が加えられた場合であっても、インターロックピン16はカバー部材20に接触する。それ故、リブ18に荷重が加えられることを防止してリブ18の損傷を防ぐことができる。
【符号の説明】
【0019】
10 高電圧機器、12 コネクタ、14 インターロック機構、16 インターロックピン、18 リブ、20 カバー部材。
図1
図2
図3