(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079154
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】確認システム、および確認方法
(51)【国際特許分類】
G08B 25/10 20060101AFI20240604BHJP
G08B 21/22 20060101ALI20240604BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
G08B25/10 A
G08B21/22
G08B21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022191912
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000310
【氏名又は名称】株式会社アシックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久野 宗郎
(72)【発明者】
【氏名】吉田 栄太
(72)【発明者】
【氏名】橋田 晋司
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA22
5C086CA06
5C086CA21
5C086CA25
5C086DA08
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA10
5C087DD14
5C087EE08
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG35
5C087GG66
5C087GG70
(57)【要約】
【課題】移動体における搭乗者の有無を確実に確認することができる確認システム、および確認方法を提供することである。
【解決手段】確認システム100は、移動体(送迎バス200)における搭乗者(園児1)の有無を確認するシステムである。確認システム100は、搭乗者が所持し、ビーコン信号10aを継続的に発信する発信機10と、移動体に設置され、発信機10からのビーコン信号10aを受信する受信機20と、受信機20が受信したビーコン信号10aに基づいて搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機(サーバ30)と、判定機が判定した判定結果を出力する出力端末(端末40a,40b)と、を備える。ビーコン信号10aは発信機10を識別する識別情報(ID情報)を含む。移動体に搭乗者が搭乗していると判定機が判定したときには識別情報とともに判定結果が出力端末に出力される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体における搭乗者の有無を確認する確認システムであって、
前記搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、
前記移動体に設置され、前記発信機からの前記ビーコン信号を受信する受信機と、
前記受信機が受信した前記ビーコン信号に基づいて前記搭乗者が前記移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、
前記判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備え、
前記ビーコン信号は前記発信機を識別する識別情報を含み、
前記移動体に前記搭乗者が搭乗していると前記判定機が判定したときには前記識別情報とともに前記判定結果が前記出力端末に出力される、確認システム。
【請求項2】
前記判定機は、前記移動体に前記搭乗者が搭乗していると判定してから所定時間経過しても、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力する、請求項1に記載の確認システム。
【請求項3】
前記判定機は、あらかじめ設定した時刻を経過しても、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力する、請求項1に記載の確認システム。
【請求項4】
前記受信機は、測位装置を有するか、または前記移動体の測位装置から位置情報を取得でき、
前記判定機が前記判定結果とともに前記位置情報を前記出力端末に出力する、請求項1に記載の確認システム。
【請求項5】
前記判定機は、あらかじめ設定した時間、前記位置情報が変化していない状況で、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力する、請求項4に記載の確認システム。
【請求項6】
前記発信機は、所持する前記搭乗者の動きを計測するセンサを有し、前記センサで計測した前記搭乗者の動きを運動情報として前記ビーコン信号に含めて前記受信機に送信する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の確認システム。
【請求項7】
前記判定機は、前記ビーコン信号に含まれる前記運動情報に基づいて前記搭乗者が前記移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する、請求項6に記載の確認システム。
【請求項8】
前記判定機は、前記運動情報の変化が所定値以下の場合、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定する、請求項7に記載の確認システム。
【請求項9】
前記判定機は、前記運動情報の変化が前記所定値より大きい場合、前記移動体の周辺に人がいると判断して、前記移動体の周辺に人がいる旨の警告を前記出力端末に出力する、請求項8に記載の確認システム。
【請求項10】
前記受信機は、温湿度計を有し、前記温湿度計で計測した計測値を前記判定機に通知する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の確認システム。
【請求項11】
前記センサは前記搭乗者の歩数を計測する加速度センサであり、
前記運動情報は前記センサで計測した歩数である、請求項6に記載の確認システム。
【請求項12】
搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、移動体に設置され、前記発信機からの前記ビーコン信号を受信する受信機と、前記搭乗者が前記移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、前記判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備える確認システムにおいて前記移動体における前記搭乗者の有無を確認する確認方法であって、
前記ビーコン信号は前記発信機を識別する識別情報を含み、
前記受信機が受信した前記ビーコン信号に基づいて前記判定機が前記移動体に前記搭乗者が搭乗しているか否かを継続的に判定するステップと、
前記判定機が前記移動体に前記搭乗者が搭乗していると判定したときには前記識別情報とともに前記判定結果を前記出力端末に出力するステップと、を含む、確認方法。
【請求項13】
前記判定機が、前記移動体に前記搭乗者が搭乗していると判定してから所定時間経過しても、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力するステップをさらに含む、請求項12に記載の確認方法。
【請求項14】
前記判定機が、あらかじめ設定した時刻を経過しても、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力するステップをさらに含む、請求項12に記載の確認方法。
【請求項15】
前記受信機は、測位装置を有するか、または前記移動体の測位装置から位置情報を取得でき、
前記判定機が、あらかじめ設定した時間、前記位置情報が変化していない状況で、前記搭乗者が前記移動体に搭乗していると判定した場合、前記移動体に前記搭乗者が置き去りにされている旨の警告を前記出力端末に出力するステップをさらに含む、請求項12に記載の確認方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体における搭乗者の有無を確認する確認システム、および確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
幼稚園などでは、園児の安全な通園のため送迎バスが利用されている。しかし、多数の園児が乗り降りする送迎バスにおいて、確実に園児が送迎バスに乗ったことを確認したり、降りたことを確認したりする確認作業は、煩雑であった。そこで、特開2008-204361号公報(特許文献1)では、園児が所持するRFID(Radio Frequency IDentification)に園児の識別情報を書き込んでおき、園児を送迎する送迎バスに設けたリーダライタで園児のRFIDの情報を読み取ることで、送迎バスでの園児の乗り降りを確認するシステムが開示されている。
【0003】
また、車両内の子供が置き去りになることを防止するシステムとして、たとえば、特開2022-57088号(特許文献2)では、ドライブレコーダーのカメラを利用して後部座席に子供が置き去りにされていないか否かを確認するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-204361号公報
【特許文献2】特開2022-57088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特開2008-204361号公報(特許文献1)のように、園児(搭乗者)が所持するRFIDで送迎バス(移動体)の乗り降りを確認するシステムでは、園児がRFIDをリーダライタにかざす操作が必要で、当該操作を園児が忘れたり、リーダライタとの距離が遠くてRFIDの情報を読み取ることができなかったりして、送迎バスの搭乗者を正確に確認することができない虞があった。また、当該システムでは、リーダライタを設けた送迎バスの乗降口を園児が通過したことは判っても、実際に送迎バスに搭乗していることは把握することができない。
【0006】
また、特開2022-57088号(特許文献2)のように、ドライブレコーダーのカメラを利用して車両(移動体)の搭乗者を確認するシステムでは、送迎バスのような死角の多い車両において、カメラの映像で搭乗者を把握することが困難であった。
【0007】
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、移動体における搭乗者の有無を確実に確認することができる確認システム、および確認方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある局面に従う確認システムは、移動体における搭乗者の有無を確認する確認システムである。確認システムは、搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、移動体に設置され、発信機からのビーコン信号を受信する受信機と、受信機が受信したビーコン信号に基づいて搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備える。ビーコン信号は発信機を識別する識別情報を含む。移動体に搭乗者が搭乗していると判定機が判定したときには識別情報とともに判定結果が出力端末に出力される。
【0009】
本開示のある局面に従う確認方法は、搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、移動体に設置され、発信機からのビーコン信号を受信する受信機と、搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備える確認システムにおいて移動体における搭乗者の有無を確認する確認方法である。ビーコン信号は発信機を識別する識別情報を含む。確認方法は、受信機が受信したビーコン信号に基づいて判定機が移動体に搭乗者が搭乗しているか否かを継続的に判定するステップと、判定機が移動体に搭乗者が搭乗していると判定したときには識別情報とともに判定結果を出力端末に出力するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、受信機が受信したビーコン信号に基づいて判定機が移動体に搭乗者が搭乗しているか否かを継続的に判定するので、移動体における搭乗者の有無を確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態に係る確認システムの構成を示す概略図である。
【
図2】実施の形態に係る発信機の装着例を説明するための模式図である。
【
図3】実施の形態に係る発信機の構成を示すブロック図である。
【
図4】実施の形態に係る受信機の構成を示すブロック図である。
【
図5】実施の形態に係るサーバの構成を示すブロック図である。
【
図6】実施の形態に係る受信機での処理を説明するためのフローチャートである。
【
図7】実施の形態に係るサーバでの処理を説明するためのフローチャートである。
【
図8】実施の形態に係る端末の出力例を説明するための模式図である。
【
図9】実施の形態に係る端末で置き去りを警告する出力例を説明するための模式図である。
【
図10】サーバで置き去りを判定する処理について別の要件を説明するためのフローチャートである。
【
図11】サーバで置き去りを判定する処理についてさらに別の要件を説明するためのフローチャートである。
【
図12】変形例1に係るサーバでの処理を説明するためのフローチャートである。
【
図13】変形例2に係る受信機での処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示では、幼稚園や保育園などで利用されている送迎バスにおいて、確実に園児が送迎バスに乗ったこと、降りたことを携帯端末で確認することができる確認システムを一例として説明する。なお、本開示に係る確認システムでは、送迎バスへの園児の乗り降りを確認するシステムに限定されるものではなく、移動体における搭乗者の有無を確認するシステムであればよい。移動体は、バスなどの車両以外に、船舶、飛行機などであってもよい。また、移動体の搭乗者は、1名であっても、複数名であってもよい。以下、実施の形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、同一の構成には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
(実施の形態)
[確認システムの構成]
図1は、実施の形態に係る確認システム100の構成を示す概略図である。確認システム100は、発信機10と、受信機20と、サーバ30と、端末40とを含んでいる。発信機10は、園児1が所持し、ビーコン信号10aを継続的に発信している。そのため、送迎バス200に設置された受信機20は、送迎バス200に乗った園児1が所持するビーコン信号10aを継続的に受信することができる。サーバ30は、ビーコン信号10aの受信状況を受信機20から得ることで、園児1が送迎バス200に搭乗しているか否かを継続的に判定することができる。サーバ30は、判定した判定結果を、幼稚園300に居る先生2の端末40a、家400に居る保護者3の端末40bなどに出力させる。また、本実施の形態において、幼稚園300の入り口や下駄箱の近くには、受信機20と同様の受信機20aが設置されている。送迎バス200から園児1が降りて園児1が送迎バス200から所定距離だけ離れると、降りた園児1の発信機10から発信されるビーコン信号10aは、送迎バス200の受信機20で受信できなくなる。一方、送迎バス200を降りた園児1が幼稚園300の入り口を通過し、幼稚園の入り口あるいは下駄箱の近くに設置した受信機20aに所定距離だけ近づくと、園児1の発信機10から発信されるビーコン信号10aは、幼稚園300の受信機20aで受信される。このように受信機を送迎バス200と幼稚園300との両方に設置することによって、園児1が送迎バス200を降りたことと、幼稚園300に登園したことの両方を判定できるため、より確実に園児1が送迎バス200から降りたことの確認ができる。ただし、幼稚園300への受信機20aは必ずしも必要ではなく、少なくとも送迎バス200に受信機20が設置されていればよい。
【0014】
なお、園児1が受信機20、20aにどの程度近づけば受信機20、20aがビーコン信号10aを受信するか否かは、受信機20、20aの受信強度を変えることで調整することができ、受信可能範囲は、例えば、1m~20mである。
【0015】
園児1が所持する発信機10は、たとえば靴に装着されている。
図2は、実施の形態に係る発信機10の装着例を説明するための模式図である。発信機10は、
図2に示すように、園児1が履く靴4のタグ4aの部分に装着されている。なお、靴4に発信機10を装着することで、発信機10に内蔵されたセンサで園児1の歩数を正確に計測できるようになる。なお、発信機10を靴4のタグ4aの部分に装着するのは一例であって、服、カバンなど園児1が所持するものに装着してもよい。
【0016】
さらに、発信機10の構成について説明する。
図3は、実施の形態に係る発信機10の構成を示すブロック図である。発信機10は、制御回路11、近距離通信回路12、アンテナ13、メモリ14、電池15、加速度センサ16を含んでいる。発信機10は、園児1が所持しやすいように、例えば、大きさが縦27mm×横22mm×高さ8mmと小型であり、重さは7g程度と軽量である。
【0017】
制御回路11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などで構成される。制御回路11は、近距離通信回路12を制御して、メモリ14に記憶されている識別情報(ID情報)をビーコン信号10aに含めてアンテナ13から継続的に発信する。制御回路11では、ビーコン信号10aの送信タイミングを、たとえば500msecとしている。
【0018】
近距離通信回路12は、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信規格に従い、数メートルから数十メートル程度の距離でビーコン信号10aを発信することができる。ビーコン信号10aには、識別情報の他に、加速度センサ16で計測した歩数を1日の累積した累積歩数(運動情報)を含む。なお、制御回路11は、内部にタイマを有し、当該タイマが24時間経過したごとに累積歩数のカウンタを0(ゼロ)にリセットしている。アンテナ13は、ビーコン信号10aを外部に発信する部品である。アンテナ13は、発信機10の筐体に内蔵される部品であっても、筐体自体であってもよい。
【0019】
メモリ14は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで構成される。メモリ14には、個々の発信機10を識別するための識別情報以外に、加速度センサ16で計測した累積歩数の情報などが記憶される。さらに、メモリ14には、近距離通信回路12の制御プログラム、加速度センサ16の出力値から歩数を計測するアルゴリズムを含むプログラムなどが記憶されている。
【0020】
電池15は、制御回路11、近距離通信回路12などを駆動するための電源である。電池15は、1日8時間程度の発信機10の使用で約1.2年、発信機10を利用できる電池容量を有している。電池寿命を延ばすためにスリープモード(低消費電力モード)で発信機10を駆動してもよい。たとえば、制御回路11は、加速度センサ16が加速度を検出しない状態が10分続いた場合、スリープモードでの駆動に切り替える。また、発信機10は、防水防塵のため電池交換不要にして使い切りとしているが、ワイヤレス給電可能な2次電池にしてリユース可能にしてもよい。
【0021】
加速度センサ16は、3軸方向の加速度を計測できるセンサを用いているが、省電力化のため1軸方向の加速度のみ計測するようにしてある。もちろん、加速度センサ16は、3軸方向の加速度を計測してもよく、3軸方向のうち2軸方向の加速度を計測してもよい。また、加速度センサ16は、1軸方向や2軸方向の加速度を計測できるセンサであってもよい。加速度センサ16は、発信機10を所持している人の歩数を計測し、累積した累積歩数を運動情報としている。しかし、運動情報は、発信機10を所持している人の歩数に関する情報に限定されず、加速度センサ16で計測できる人の動きに関する情報であればよい。
【0022】
次に、受信機20の構成について説明する。
図4は、実施の形態に係る受信機20の構成を示すブロック図である。受信機20は、制御回路21、近距離通信回路22、アンテナ23、メモリ24、無線通信回路25、無線アンテナ26、電源27、測位装置28、温湿度計29を含んでいる。受信機20は、送迎バス200に搭乗した園児1が所持する発信機10からのビーコン信号10aを受信できるように、たとえば運転席の横、乗降口などに設置される。また、受信機20は、送迎バス200内に居る園児1の発信機10からのビーコン信号10aを受信するが、例えば、受信機20の受信強度を調整するなどして送迎バス200外に居る園児1の発信機10からのビーコン信号10aを受信しないように設定されていることが好ましい。
【0023】
制御回路21は、ASIC、FPGAなどで構成される。制御回路21は、近距離通信回路22を制御してビーコン信号10aを受信し、受信したビーコン信号10aに含まれる情報をメモリ24に記憶する。さらに、制御回路21は、メモリ24に記憶した情報を無線通信回路25を制御して無線通信でサーバ30に送信する。制御回路21は、内部にタイマを有し、当該タイマの時刻情報をメモリ24に記憶させることができる。また、制御回路21は、ビーコン信号10aに含まれる識別情報、累積歩数の情報以外に、送迎バス200の位置情報、送迎バス200内の温湿度の情報を含めてサーバ30に送信してもよい。制御回路21は、メモリ24に記憶した情報をサーバ30に送信する送信タイミングを、たとえば10~20秒ごととしている。
【0024】
近距離通信回路22は、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信規格に従い、発信機10から発信されるビーコン信号10aをアンテナ23を介して受信する。アンテナ23は、発信機10からのビーコン信号10aを受信する部品である。アンテナ23は、受信機20の筐体に内蔵される部品であっても、筐体自体であってもよい。
【0025】
メモリ24は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで構成される。メモリ24には、受信したビーコン信号10aに含まれる識別情報、累積歩数の情報を記憶する以外に、測位装置28で測位した送迎バス200の位置情報、温湿度計29で計測した送迎バス200内の温湿度の情報を記憶する。さらに、メモリ24には、近距離通信回路22、無線通信回路25などの制御プログラムなどが記憶される。
【0026】
無線通信回路25は、LTE(登録商標)、第5世代移動通信システム(5G)、WiFi(登録商標)などの無線通信規格に従い、受信機20で受信した情報(たとえば、識別情報、運動情報)をサーバ30に無線アンテナ26を介して送信する。無線アンテナ26は、受信機20から信号を外部に送信する部品である。無線アンテナ26は、受信機20の筐体に内蔵される部品であっても、筐体自体であってもよく、アンテナ23と共用であってもよい。また、無線通信回路25は、サーバ30に対して信号を送信する以外に、サーバ30からの信号を受信してもよい。
【0027】
電源27は、制御回路21、近距離通信回路22などを駆動するための電力を供給する。受信機20が送迎バス200に設置されている場合、電源27は、たとえば送迎バス200のDC電源と接続される。電源27は、充電可能な2次電池などであってもよい。また、幼稚園に設置される受信機20aでは、電源27が商用のAC電源に接続される。
【0028】
測位装置28は、たとえばGPS(Global Positioning System)信号を受信することができるレシーバであり、受信したGPS信号から送迎バス200の位置情報を取得する。測位装置28は、第5世代移動通信システム(5G)、WiFi(登録商標)などにおいて基地局との通信から送迎バス200の位置情報を取得してもよい。また、本実施の形態において、測位装置28は受信機20に内蔵されているが、受信機20に測位装置28を設けずに送迎バス200に設けた測位装置から受信機20が送迎バス200の位置情報を取得する構成でもよい。
【0029】
温湿度計29は、送迎バス200内の温度および湿度を計測する。送迎バス200内の温湿度を温湿度計29で計測することで、送迎バス200内での熱中症のリスクを把握することができる。なお、本実施の形態において、温湿度計29は受信機20に内蔵されているが、受信機20に温湿度計29を設けずに送迎バス200に設けた温湿度計から受信機20が送迎バス200内の温湿度を取得する構成でもよい。
【0030】
次に、サーバ30の構成について説明する。
図5は、実施の形態に係るサーバ30の構成を示すブロック図である。サーバ30は、演算回路31と、メモリ32と、ストレージ33と、入力インターフェース34と、出力インターフェース35と、メディア読取装置36と、無線通信回路37と、無線アンテナ38とを備える。これらの各構成(無線アンテナ38を除く)は、プロセッサバス39を介して接続されている。
【0031】
演算回路31は、ストレージ33に記憶されたプログラム(たとえば、OS(Operating System)331、確認プログラム332)を読み出し、読み出したプログラムをメモリ32に展開して実行するコンピュータである。演算回路31は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはMPU(Multi Processing Unit)などで構成される。演算回路31は、プログラムを実行することでメモリ32、ストレージ33、入力インターフェース34、出力インターフェース35、メディア読取装置36、および無線通信回路37を制御する。
【0032】
メモリ32は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリ、あるいは、ROM(Read Only Memory)またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで構成される。
【0033】
ストレージ33は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶装置などで構成される。ストレージ33は、OS331、確認プログラム332以外に、送迎バス200の搭乗者リスト、搭乗予定者リスト、識別情報、運動情報、位置情報、温湿度などの情報を記憶する。
【0034】
確認プログラム332は、受信機20から受信した識別情報に基づいて送迎バス200に園児1が搭乗しているか否かを判定し、その判定結果を幼稚園300に居る先生2の端末40a、家400に居る保護者3の端末40bなどに出力させる処理を実行するためのプログラムである。さらに、確認プログラム332は、所定の要件を満たした場合に送迎バス200に園児1が置き去りにされている旨の警告を端末40a,40bに出力させる処理を含んでもよい。サーバ30は、確認プログラム332を演算回路31で実行することにより「判定機」の一例として機能する。
【0035】
本実施の形態において、確認プログラム332は、サーバ30で実行されるが、受信機20、または端末40a,40bで実行されてもよい。受信機20の制御回路21で確認プログラム332を実行する場合、受信機20が「判定機」の一例として機能する。つまり、受信機20は、発信機10から受信した識別情報に基づいて送迎バス200に園児1が搭乗しているか否かを判定し、その判定結果をサーバ30を介して、または端末40a,40bに直接出力させる。また、端末40a,40bの演算回路(図示せず)で確認プログラム332を実行する場合、端末40a,40bが「判定機」の一例として機能する。端末40a,40bは、サーバ30を介して、または受信機20から直接受信した識別情報に基づいて送迎バス200に園児1が搭乗しているか否かを判定し、その判定結果を出力する。
【0036】
サーバ30は、装置の設定、稼働状態の管理するため入力インターフェース34および出力インターフェース35を含む。入力インターフェース34は、キーボード、マウス、およびタッチデバイスなどの入力装置が接続され、操作者が当該入力装置を操作することで情報を入力することができる。また、出力インターフェース35は、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置が接続され、当該出力装置を介して情報を出力することができる。
【0037】
メディア読取装置36は、リムーバブルディスク、メモリチップ、USBメモリなどの記憶媒体を受け入れ、リムーバブルディスク、メモリチップ、USBメモリなどに格納されているデータを取得する。
【0038】
無線通信回路37は、LTE(登録商標)、第5世代移動通信システム(5G)、WiFi(登録商標)などの無線通信規格に従い、受信機20からの情報(たとえば、識別情報、運動情報)を無線アンテナ38を介して受信したり、判定結果を端末40a,40bに無線アンテナ38を介して送信したりする。無線アンテナ38は、サーバ30から信号を外部に送信したり、外部から信号をサーバ30で受信したりする部品である。無線アンテナ38は、サーバ30内に設けられていても、外部に設けられていてもよい。
【0039】
端末40は、「出力端末」の一例である。
図1に示す端末40a,40bはタブレット端末であるが、PC、スマートフォン、携帯電話など判定結果を出力できる装置であればよい。また、先生2の端末40aと、保護者3の端末40bとで出力する情報を異ならせてもよい。たとえば、先生2の端末40aには、運行されているすべての送迎バス200の判定結果を出力するが、保護者3の端末40bには、当該保護者3の園児1が搭乗する送迎バス200のみの判定結果を出力する。
【0040】
[確認システムの処理]
次に、園児1が送迎バス200に乗ったこと、降りたことを確認することができる確認システム100の処理について説明する。確認システム100において、発信機10は、駆動中(スリープモード以外)、継続的にビーコン信号10aを発信し、端末40a,40bは、サーバ30から受信した判定結果を出力するのみである。そのため、以下では、受信機20およびサーバ30の処理について詳しく説明する。
【0041】
まず、受信機20での処理について説明する。
図6は、実施の形態に係る受信機20での処理を説明するためのフローチャートである。受信機20の制御回路21は、園児1が所持している発信機10からのビーコン信号10aを受信したか否かを判断する(ステップS101)。ここで、送迎バス200に設置した受信機20は、送迎バス200に乗っている園児1が所持している発信機10のビーコン信号10aを受信するが、送迎バス200に乗っていない園児1が所持している発信機10のビーコン信号10aを受信しないように、例えば、受信機20の受信強度を事前に設定してある。なお、後述するようにビーコン信号10aに含まれる累積歩数の情報を利用して、送迎バス200に園児1が搭乗しているか否かを判定し、送迎バス200に搭乗していると判定した園児1のビーコン信号10aのみを利用するようにしてもよい。
【0042】
ビーコン信号10aを受信していない場合(ステップS101でNO)、制御回路21は、処理をステップS101に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、ビーコン信号10aを受信した場合(ステップS101でYES)、制御回路21は、受信したビーコン信号10aに含まれる識別情報(ID情報)および累積歩数(歩数)の情報を読み出して、メモリ24に記憶する(ステップS102)。
【0043】
制御回路21は、サーバ30に情報を送信する送信タイミングか否かを判断する(ステップS103)。送信タイミングでない場合(ステップS103でNO)、制御回路21は、処理をステップS101に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、送信タイミングである場合(ステップS103でYES)、制御回路21は、メモリ24に記憶した識別情報および累積歩数の情報をサーバ30に送信する(ステップS104)。送信タイミングが、たとえば10秒ごとであるとすると、制御回路21は、10秒ごとにメモリ24に記憶している識別情報および累積歩数の情報をサーバ30に送信する。
【0044】
なお、ビーコン信号10aの送信タイミング(たとえば500msec)は、受信機20の送信タイミング(たとえば10秒)に比べて早いため、受信機20の送信タイミングの間にビーコン信号10aを複数回受信することになる。そのため、制御回路21は、ビーコン信号10aを受信する毎に、メモリ24に記憶した識別情報および累積歩数の情報を更新する。また、制御回路21は、識別情報をメモリ24に記憶した時刻情報も当該識別情報と合わせてメモリ24に記憶する。つまり、制御回路21は、園児1が送迎バス200に搭乗した時刻を記憶している。一方、制御回路21は、メモリ24に記憶した識別情報のうち、新たにビーコン信号10aを受信できない識別情報を時刻情報とともにメモリ24から消去する。
【0045】
次に、制御回路21は、終了処理の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS105)。終了処理の操作を受け付けていない場合(ステップS105でNO)、制御回路21は、処理をステップS101に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、終了処理の操作を受け付けた場合(ステップS105でYES)、制御回路21は、処理を終了する。
【0046】
次に、サーバ30での処理について説明する。
図7は、実施の形態に係るサーバ30での処理を説明するためのフローチャートである。まず、サーバ30の演算回路31は、受信機20で記憶している情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。受信機20で記憶している情報を受信していない場合(ステップS201でNO)、演算回路31は、処理をステップS201に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、受信機20で記憶している情報を受信した場合(ステップS201でYES)、演算回路31は、受信した情報に含まれる識別情報(ID情報)および累積歩数(歩数)の情報を読み出して、ストレージ33に記憶する(ステップS202)。
【0047】
受信機20は、送迎バス200に乗っていない園児1が所持している発信機10からのビーコン信号10aを受信しないように事前に調整してあると説明したが、送迎バス200の近くにいる園児1が所持している発信機10のビーコン信号10aを誤って受信する可能性がある。そのため、本実施の形態では、より精度よく送迎バス200に園児1が搭乗していることを確認するために、ビーコン信号10aに含まれる累積歩数の情報(運動情報)を利用している。具体的に、送迎バス200に搭乗した園児1は、座席に着席しているので累積歩数にほぼ変化がない。一方、送迎バス200の近くにいる園児1は、座席に着席していないので動き回るため累積歩数が変化する。そこで、演算回路31は、前回受信してから累積歩数が10歩以上増えている識別情報があるか否かを判断する(ステップS203)。
【0048】
累積歩数が10歩以上増えている識別情報がいない場合(ステップS203でNO)、演算回路31は、受信機20からの情報に含まれる識別情報を送迎バス200の搭乗者リストとして作成し、ストレージ33に記憶する(ステップS204)。一方、累積歩数が10歩以上増えている識別情報がある場合(ステップS203でYES)、演算回路31は、累積歩数が10歩以上増えている識別情報を除いて、受信機20からの情報に含まれる識別情報を送迎バス200の搭乗者リストとして作成し、ストレージ33に記憶する(ステップS205)。これにより、送迎バス200に搭乗している園児1と、送迎バス200の近くにいる園児1とを精度よく区別することができる。なお、当該区別の基準である、累積歩数が10歩以上増えたか否かの基準は一例であって、他の歩数であってもよい。ここで、搭乗者リストは、サーバ30が送迎バス200に園児1が搭乗していると判定した判定結果であり、識別情報、累積歩数、識別情報を記憶した時刻情報、送迎バス200の位置情報、送迎バス200内の温湿度の情報を含む。
【0049】
演算回路31は、端末40a,40bに情報を送信する送信タイミングか否かを判断する(ステップS206)。送信タイミングでない場合(ステップS206でNO)、演算回路31は、処理をステップS201に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、送信タイミングである場合(ステップS206でYES)、演算回路31は、ストレージ33に記憶した搭乗者リストを端末40a,40bに送信する(ステップS207)。送信タイミングが、たとえば1分ごとであるとすると、演算回路31は、ストレージ33に記憶した搭乗者リストを1分ごと、端末40a,40bに送信する。
【0050】
なお、受信機20の送信タイミング(たとえば10秒)は、サーバ30の送信タイミング(たとえば1分)に比べて早いため、サーバ30の送信タイミングの間に受信機20からの情報を複数回受信することになる。そのため、演算回路31は、受信機20からの情報を受信する毎に、ストレージ33に記憶した搭乗者リストを更新する。また、演算回路31は、ストレージ33に記憶した搭乗者リストのうち、新たに受信した受信機20からの情報に含まれない識別情報をストレージ33から消去する。
【0051】
ここで、演算回路31から端末40a,40bに送信された搭乗者リスト(判定結果)が、端末40a,40bに出力される例について説明する。
図8は、実施の形態に係る端末40a,40bの出力例を説明するための模式図である。端末40a,40bは、タブレット端末であり、サーバ30から受信した搭乗者リストの情報を
図8に示すディスプレイ41に出力する。ディスプレイ41に出力された搭乗者リストの情報には、送迎バス200に搭乗した園児1が所持している発信機10の識別情報として「7268」,「7280」,「7282」の3つの情報が含まれている。そのため、先生2および保護者3は、ディスプレイ41に出力された当該識別情報から「Aちゃん」,「Bくん」,「Cちゃん」が送迎バス200に搭乗したことを把握できる。なお、端末40a,40bは、ディスプレイ41に識別情報をそのまま出力するのではなく、あらかじめ当該識別情報と関連付けられた園児1の名前を記憶しておき、「Aちゃん」,「Bくん」,「Cちゃん」とディスプレイ41に出力してもよい。
【0052】
端末40a,40bは、
図8に示すように、識別情報の「7268」,「7280」,「7282」の横にカッコ書きで累積歩数の情報をディスプレイ41に出力する。具体的に、識別情報の「7268」の園児1は累積歩数が504歩で、識別情報の「7280」の園児1は累積歩数が1010歩で、識別情報の「7282」の園児1は累積歩数が300歩である。さらに、端末40a,40bは、識別情報の「7268」,「7280」,「7282」の累積歩数の横に時刻情報をディスプレイ41に出力する。具体的に、識別情報の「7268」の園児1は7:35に送迎バス200に搭乗し、識別情報の「7280」の園児1は7:40に送迎バス200に搭乗し、識別情報の「7282」の園児1は7:45に送迎バス200に搭乗している。
【0053】
なお、端末40aを確認した先生2は、誰が送迎バス200に搭乗したかだけでなく、搭乗した時刻から送迎バス200の到着時間もおおよそ把握することができる。また、帰りの送迎バス200において、先生2は、端末40aを確認するだけで園児1の点呼を行う必要がない。さらに、端末40aを送迎バス200の運転手または添乗者にも携帯させることで、送迎バス200に搭乗している園児1を確認でき、送迎漏れを防止することができる。また、保護者3は、端末40bを確認することで、バス乗り場に行かなくても園児1が送迎バス200に搭乗したことを確認できる。さらに、帰りの送迎バス200において、保護者3は、端末40bを確認することで、送迎バス200に搭乗した時刻が分かるので、バス乗り場に迎えに行く時刻を把握できるとともに、送迎バス200の位置情報から現在走行している位置を確認できる。
【0054】
さらに、端末40a,40bは、
図8のように、送迎バス200の位置情報、送迎バス200内の温湿度の情報をディスプレイ41に出力する。なお、端末40a,40bは、送迎バス200の位置情報に基づいて地図上の送迎バス200の位置をディスプレイ41に出力してもよい。また、端末40a,40bは、送迎バス200内の温湿度の情報に基づいて暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)としてディスプレイ41に出力してもよい。
【0055】
図7に戻って、サーバ30が、送迎バス200に園児1が置き去りにされているか否かの判定を行う処理について説明する。演算回路31は、送迎バス200に園児1が搭乗していると判定してから所定時間、たとえば1時間経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していないかを判定する(ステップS208)。つまり、演算回路31は、送迎バス200で園児1を送迎する平均時間(たとえば、30分)を大幅に上回る所定時間として1時間を経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在している場合、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定する。なお、送迎するための平均時間がより短い場合、たとえば10分の場合はステップS208における判定のための所定時間を30分にするなど、所定時間は任意の時間に設定することが可能である。
【0056】
搭乗者リストに1時間経過している園児1の識別情報が存在している場合(ステップS208でYES)、演算回路31は、置き去り警告を端末40a,40bに送信する(ステップS209)。これにより、確認システム100は、ヒューマンエラによる送迎バス200への園児1の置き去りの発生を抑制することができる。ここで、演算回路31から端末40a,40bに送信された置き去り警告が、端末40a,40bで出力される一例について説明する。
図9は、実施の形態に係る端末40a,40bで置き去りを警告する出力例を説明するための模式図である。端末40a,40bは、サーバ30から受信した搭乗者リストの情報に、置き去り警告42を
図9のように重ねてディスプレイ41に出力する。ディスプレイ41に出力された搭乗者リストの情報には、送迎バス200に搭乗した園児1の識別情報として「7268」の情報が含まれている。
【0057】
識別情報「7268」の園児1は、7:35に送迎バス200に搭乗しており、端末40a,40bの右上に示されている現在の時刻8:36において、送迎バス200に1時間搭乗していることが判る。端末40a,40bは、先生2および保護者3に置き去りを警告するため、搭乗者リストの識別情報「7268」を枠で囲み、置き去り警告42を重ねてディスプレイ41に出力している。なお、
図9に示す置き去り警告42は一例であり、他の種類の警告であってもよい。
【0058】
図7に戻って、搭乗者リストに1時間経過している園児1の識別情報が存在しない場合(ステップS208でNO)、演算回路31は、ステップS209の処理をスキップする。次に、演算回路31は、確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS210)。確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けていない場合(ステップS210でNO)、演算回路31は、処理をステップS201に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けた場合(ステップS210でYES)、演算回路31は、確認プログラムの処理を終了する。
【0059】
図7に示すフローチャートでは、演算回路31が、1時間(所定時間)経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在している場合、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定した。しかし、演算回路31が、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定する要件は、
図7に示す要件に限定されない。別の要件として、あらかじめ設定した時刻を経過したか否かにより、送迎バス200に園児1が置き去りにされているか否かを判定するようにしてもよい。
図10は、サーバ30で置き去りを判定する処理について別の要件を説明するためのフローチャートである。なお、
図10に示すフローチャートについて、
図7に示すフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付して、詳細な説明を繰り返さない。
【0060】
図10に示すフローチャートでは、演算回路31が、送迎バス200に園児1が搭乗していると判定してから、あらかじめ設定した時刻(たとえば、設定時刻8:35)を経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していないかを判定する(ステップS208a)。つまり、演算回路31は、幼稚園300での授業が開始される時刻(たとえば、時刻8:35)を経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在している場合、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定する。
【0061】
設定した時刻を経過して搭乗者リストに園児1の識別情報が存在している場合(ステップS208aでYES)、演算回路31は、置き去り警告を端末40a,40bに送信する(ステップS209)。設定した時刻を経過して搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していない場合(ステップS208aでNO)、演算回路31は、ステップS209の処理をスキップする。
【0062】
さらに別の要件として送迎バス200の位置情報を利用して、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定することが考えられる。
図11は、サーバ30で置き去りを判定する処理についてさらに別の要件を説明するためのフローチャートである。なお、
図11に示すフローチャートについて、
図7に示すフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付して、詳細な説明を繰り返さない。
【0063】
図11に示すフローチャートでは、演算回路31が、送迎バス200の位置情報が変化していない状況で、あらかじめ設定した時間、たとえば1時間、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していないかを判定する(ステップS208b)。例えば、送迎バス200は幼稚園300に到着し、園児1を降ろした後、幼稚園300の車庫や駐車場など所定の場所に停車される。演算回路31は、送迎バス200が所定の場所(例えば、車庫など)に停止している状況で、1時間を経過しても、園児1のビーコン信号10aを受信する場合、すなわち、同じ位置で搭乗者リストに園児1の識別情報が所定時間以上存在している場合、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定する。
【0064】
送迎バス200の位置情報が変化していない状況で設定した時間を経過して、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在している場合(ステップS208bでYES)、演算回路31は、置き去り警告を端末40a,40bに送信する(ステップS209)。送迎バス200の位置情報が変化していない状況で設定した時間を経過して、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していない場合(ステップS208bでNO)、演算回路31は、ステップS209の処理をスキップする。
【0065】
演算回路31が、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定する要件は、前述した要件に限定されない。また、演算回路31は、複数の要件を組み合わせて、送迎バス200に園児1が置き去りにされていると判定してもよい。
【0066】
(変形例1)
前述の実施の形態で説明した確認システム100では、園児1が所持する発信機10からのビーコン信号10aを受信機20で受信したことで、園児1が送迎バス200に搭乗していると判定している。そのため、確認システム100では、送迎バス200に搭乗する予定のない園児1が搭乗したり、搭乗する予定の園児1が搭乗していなかったりすることは確認することができなかった。そこで、搭乗する予定の園児1を照合することができる確認システム100の処理について説明する。なお、変形例1に係る確認システム100の構成は、前述の実施の形態で説明した確認システム100の構成と同じであるため詳細な説明を繰り返さない。
【0067】
変形例1に係る確認システム100では、サーバ30での処理が前述の実施の形態で説明したサーバ30での処理と異なる。
図12は、変形例1に係るサーバ30での処理を説明するためのフローチャートである。なお、送迎バス200に搭乗する園児1を判定する処理を、受信機20、または端末40a,40bで行っている場合は、
図12に示す処理を受信機20、または端末40a,40bで行ってもよい。
【0068】
まず、サーバ30の演算回路31は、受信機20で記憶している情報を受信したか否かを判断する(ステップS301)。受信機20で記憶している情報を受信していない場合(ステップS301でNO)、演算回路31は、処理をステップS301に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、受信機20で記憶している情報を受信した場合(ステップS301でYES)、演算回路31は、受信した情報に含まれる識別情報(ID情報)および累積歩数(歩数)の情報を読み出して、ストレージ33に記憶する(ステップS302)。
【0069】
次に、演算回路31は、あらかじめストレージ33に記憶してある搭乗予定者リストと受信した情報に含まれる識別情報とを照合する(ステップS303)。ここで、搭乗予定者リストには、送迎バス200に搭乗する予定の園児1が所持する発信機10の識別情報が記憶されている。そのため、受信機20で受信した情報に含まれる識別情報と、搭乗予定者リストに含まれる識別情報とを照合することで、送迎バス200に搭乗する予定のない園児1が搭乗していることを確認できたり、搭乗する予定の園児1が搭乗していないことを確認することができる。
【0070】
搭乗予定者リストと受信した情報に含まれる識別情報とが照合できない場合(ステップS303でNO)、演算回路31は、未搭乗者、予定者以外の搭乗者の識別情報(ID情報)のリストを作成する(ステップS304)。ここで、未搭乗者は、搭乗予定者リストに識別情報が含まれているが、受信した情報に識別情報が含まれていない搭乗者である。また、予定者以外の搭乗者は、搭乗予定者リストに識別情報が含まれていないが、受信した情報に識別情報が含まれている搭乗者である。演算回路31は、先生2用の端末40aに作成した識別情報のリストを送信する(ステップS305)。
【0071】
端末40aは、サーバ30から受信した識別情報のリストの情報をディスプレイ41に出力する。ディスプレイ41に出力された識別情報のリストは、送迎バス200に搭乗する予定のない園児1の識別番号と、搭乗する予定の園児1で未搭乗の園児1の識別番号とが分かれて表示されている。そのため、先生2は、送迎バス200に搭乗する予定のない園児1の識別番号を見て、間違って搭乗した園児1を送迎バス200から降ろし、未搭乗の園児1の識別番号を見て、未搭乗の園児1を送迎バス200に乗せることができる。
【0072】
ステップS304で作成した識別情報のリストは、基本的に、先生2用の端末40aのみに送信される。しかし、演算回路31は、間違って送迎バス200に搭乗した園児1の保護者3の端末40bに対して、送迎バス200に搭乗した旨の情報を送信したり、送迎バス200に搭乗しなかった園児1の保護者3の端末40bに対して、送迎バス200に搭乗しなかった旨の情報を送信したりしてもよい。
【0073】
搭乗予定者リストと受信した情報に含まれる識別情報とが照合できた場合(ステップS303でNO)、演算回路31は、受信機20からの情報に含まれる識別情報のうち、搭乗予定者リストに含まれる識別情報を送迎バス200の搭乗者リストとして作成し、ストレージ33に記憶する(ステップS306)。なお、
図12に示すフローチャートにおいても、
図7のステップS203で示す累積歩数が10歩以上増えているか否かで送迎バス200に搭乗しているか否かを判定する処理を行ってもよい。
【0074】
演算回路31は、端末40a,40bに情報を送信する送信タイミングか否かを判断する(ステップS307)。送信タイミングでない場合(ステップS307でNO)、演算回路31は、処理をステップS301に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、送信タイミングである場合(ステップS307でYES)、演算回路31は、ストレージ33に記憶した搭乗者リストを端末40a,40bに送信する(ステップS308)。送信タイミングが、たとえば1分ごとであるとすると、演算回路31は、ストレージ33に記憶した搭乗者リストを1分ごと、端末40a,40bに送信する。
【0075】
次に、演算回路31は、送迎バス200に園児1が搭乗していると判定してから、たとえば1時間(所定時間)経過しても、搭乗者リストに園児1の識別情報が存在していないかを判定する(ステップS309)。搭乗者リストに1時間経過している園児1の識別情報が存在している場合(ステップS309でYES)、演算回路31は、置き去り警告を端末40a,40bに送信する(ステップS310)。
【0076】
搭乗者リストに1時間経過している園児1の識別情報が存在しない場合(ステップS309でNO)、演算回路31は、ステップS310の処理をスキップする。次に、演算回路31は、確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS311)。確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けていない場合(ステップS311でNO)、演算回路31は、処理をステップS301に戻し、受信機20で記憶している情報の受信待ち状態を継続する。一方、確認プログラムの処理を終了する操作を受け付けた場合(ステップS311でYES)、演算回路31は、確認プログラムの処理を終了する。
【0077】
(変形例2)
前述の実施の形態で説明した確認システム100では、サーバ30で累積歩数が10歩以上増えているか否かで送迎バス200に搭乗しているか否かを判定している。変形例2に係る確認システム100では、サーバ30ではなく受信機20で累積歩数が10歩以上増えているか否かで送迎バス200に搭乗しているか否かを判定する確認システム100の処理について説明する。なお、変形例2に係る確認システム100の構成は、前述の実施の形態で説明した確認システム100の構成と同じであるため詳細な説明を繰り返さない。
【0078】
変形例2に係る確認システム100では、受信機20での処理が前述の実施の形態で説明した受信機20での処理と異なる。
図13は、変形例2に係る受信機20での処理を説明するためのフローチャートである。まず、受信機20の制御回路21は、園児1が所持している発信機10からのビーコン信号10aを受信したか否かを判断する(ステップS401)。ビーコン信号10aを受信していない場合(ステップS401でNO)、制御回路21は、処理をステップS401に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、ビーコン信号10aを受信した場合(ステップS401でYES)、制御回路21は、受信したビーコン信号10aに含まれる識別情報(ID情報)および累積歩数(歩数)の情報を読み出して、メモリ24に記憶する(ステップS102)。
【0079】
次に、前回のビーコン信号10aを受信して記憶している情報から累積歩数が10歩以上増えている識別情報があるか否かを判断する(ステップS403)。累積歩数が10歩以上増えている識別情報がある場合(ステップS403でYES)、制御回路21は、メモリ24に記憶されている識別情報から、累積歩数が10歩以上増えている識別情報を送信対象から除外する(ステップS404)。
【0080】
制御回路21は、サーバ30に情報を送信する送信タイミングか否かを判断する(ステップS405)。送信タイミングでない場合(ステップS405でNO)、制御回路21は、処理をステップS401に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、送信タイミングである場合(ステップS405でYES)、制御回路21は、メモリ24に記憶した識別情報および累積歩数の情報をサーバ30に送信する(ステップS406)。なお、サーバ30に送信する識別情報および累積歩数の情報には、ステップS404の処理で除外した識別情報および累積歩数の情報は含まれていない。
【0081】
次に、制御回路21は、確認処理終了の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS407)。確認処理終了の操作を受け付けていない場合(ステップS407でNO)、制御回路21は、処理をステップS401に戻し、ビーコン信号10aの受信待ち状態を継続する。一方、確認処理終了の操作を受け付けた場合(ステップS407でYES)、制御回路21は、処理を終了する。
【0082】
変形例2のように、受信機20で累積歩数が10歩以上増えているか否かで送迎バス200に搭乗しているか否かを判定することで、必要のない識別情報および累積歩数の情報をサーバ30に送信することがないため、受信機20からサーバ30へ送信するデータ量を減らすことができる。
【0083】
[態様]
(1)本開示に係る確認システムは、移動体における搭乗者の有無を確認する確認システムであって、
搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、
移動体に設置され、発信機からのビーコン信号を受信する受信機と、
受信機が受信したビーコン信号に基づいて搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、
判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備え、
ビーコン信号は発信機を識別する識別情報を含み、
移動体に搭乗者が搭乗していると判定機が判定したときには識別情報とともに判定結果が出力端末に出力される。
【0084】
これにより、本開示に係る確認システムは、受信機が受信したビーコン信号に基づいて判定機が移動体に搭乗者が搭乗しているか否かを継続的に判定するので、移動体における搭乗者の有無を確実に確認することができる。
【0085】
(2)(1)に記載の確認システムであって、判定機は、移動体に搭乗者が搭乗していると判定してから所定時間経過しても、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力する。
【0086】
(3)(1)に記載の確認システムであって、判定機は、あらかじめ設定した時刻を経過しても、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力する。
【0087】
(4)(1)~(3)のいずれか1項に記載の確認システムであって、受信機は、測位装置を有するか、または移動体の測位装置から位置情報を取得でき、
判定機が判定結果とともに位置情報を出力端末に出力する。
【0088】
(5)(4)に記載の確認システムであって、判定機は、あらかじめ設定した時間、位置情報が変化していない状況で、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力する。
【0089】
(6)(1)~(5)のいずれか1項に記載の確認システムであって、発信機は、所持する搭乗者の動きを計測するセンサを有し、センサで計測した搭乗者の動きを運動情報としてビーコン信号に含めて受信機に送信する。
【0090】
(7)(6)に記載の確認システムであって、判定機は、ビーコン信号に含まれる運動情報に基づいて搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する。
【0091】
(8)(7)に記載の確認システムであって、判定機は、運動情報の変化が所定値以下の場合、搭乗者が移動体に搭乗していると判定する。
【0092】
(9)(8)に記載の確認システムであって、判定機は、運動情報の変化が所定値より大きい場合、移動体の周辺に人がいると判断して、移動体の周辺に人がいる旨の警告を出力端末に出力する。
【0093】
(10)(1)~(9)のいずれか1項に記載の確認システムであって、受信機は、温湿度計を有し、温湿度計で計測した計測値を判定機に通知する。
【0094】
(11)(6)~(9)のいずれか1項に記載の確認システムであって、センサは搭乗者の歩数を計測する加速度センサであり、
運動情報はセンサで計測した歩数である。
【0095】
(12)本開示に係る確認方法は、搭乗者が所持し、ビーコン信号を継続的に発信する発信機と、移動体に設置され、発信機からのビーコン信号を受信する受信機と、搭乗者が移動体に搭乗しているか否かを継続的に判定する判定機と、判定機が判定した判定結果を出力する出力端末と、を備える確認システムにおいて移動体における搭乗者の有無を確認する確認方法であって、
ビーコン信号は発信機を識別する識別情報を含み、
受信機が受信したビーコン信号に基づいて判定機が移動体に搭乗者が搭乗しているか否かを継続的に判定するステップと、
判定機が移動体に搭乗者が搭乗していると判定したときには識別情報とともに判定結果を出力端末に出力するステップと、を含む。
【0096】
(13)(12)に記載の確認方法であって、判定機が、移動体に搭乗者が搭乗していると判定してから所定時間経過しても、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力するステップをさらに含む。
【0097】
(14)(12)に記載の確認方法であって、判定機が、あらかじめ設定した時刻を経過しても、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力するステップをさらに含む。
【0098】
(15)(12)に記載の確認方法であって、受信機は、測位装置を有するか、または移動体の測位装置から位置情報を取得でき、
判定機が、あらかじめ設定した時間、位置情報が変化していない状況で、搭乗者が移動体に搭乗していると判定した場合、移動体に搭乗者が置き去りにされている旨の警告を出力端末に出力するステップをさらに含む。
【0099】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0100】
1 園児、2 先生、3 保護者、4 靴、4a タグ、40,40a,40b 端末、10 発信機、10a ビーコン信号、11,21 制御回路、12,22 近距離通信回路、13,23 アンテナ、14,24,32 メモリ、15 電池、16 加速度センサ、20,20a 受信機、25,37 無線通信回路、26,38 無線アンテナ、27 電源、28 測位装置、29 温湿度計、30 サーバ、31 演算回路、33 ストレージ、34 入力インターフェース、35 出力インターフェース、36 メディア読取装置、39 プロセッサバス、41 ディスプレイ、42 置き去り警告、100 確認システム、200 送迎バス、300 幼稚園、332 確認プログラム、400 家。