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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079194
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20240604BHJP
【ＦＩ】
G08G1/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022191991
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ＬＩＮＥヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 博基
(72)【発明者】
【氏名】兵藤 安昭
(72)【発明者】
【氏名】塚本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】野口 真史
【テーマコード（参考）】
5H181
【Ｆターム（参考）】
5H181AA01
5H181CC02
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC27
5H181LL01
5H181LL08
5H181LL09
(57)【要約】
【課題】車両と歩行者との衝突防止をさらに改善させることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、予測部と、通知部とを備える。取得部は、センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する。予測部は、取得部によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者の動きを予測する。通知部は、予測部によって予測された歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。
【選択図】図３
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、予測部と、通知部とを備える。取得部は、センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する。予測部は、取得部によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者の動きを予測する。通知部は、予測部によって予測された歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測部と、
前記予測部によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
前記取得部によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測部と、
前記予測部によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、
前記歩行者の周囲にある信号機の状態を変更する制御装置を前記交通関係装置として前記動き関連情報を通知して前記制御装置に前記信号機の状態を変更させる
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
前記歩行者の周囲にある信号機の状態を変更する制御装置を前記交通関係装置として前記動き関連情報を通知して前記制御装置に前記信号機の状態を変更させる
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、
前記歩行者の周囲にある車両に前記動き関連情報を通知して前記車両の走行状態を変更させる
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
前記歩行者の周囲にある車両に前記動き関連情報を通知して前記車両の走行状態を変更させる
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予測部は、
前記歩行者の車道への飛び出し、前記歩行者の車道へのはみ出し、および前記歩行者による車道の横断のうちの少なくとも１以上を前記歩行者の動きとして予測する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
前記歩行者の車道への飛び出し、前記歩行者の車道へのはみ出し、および前記歩行者による車道の横断のうちの少なくとも１以上を前記歩行者の動きとして予測する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部によって取得された前記センサ情報に基づいて、複数の前記歩行者の過去の動きである過去の人流を判定する判定部と、
前記判定部によって判定された前記過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定する画定部と、を備え、
前記通知部は、
前記画定部によって画定された前記ジオフェンスに基づく情報を前記動き関連情報として前記交通関係装置に通知する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
前記判定部によって判定された前記過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定する画定部と、を備え、
前記通知部は、
前記画定部によって画定された前記ジオフェンスに基づく情報を前記動き関連情報として前記交通関係装置に通知する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部によって取得された前記センサ情報に基づいて、複数の前記歩行者の過去の動きである過去の人流を判定する判定部と、
前記判定部によって判定された前記過去の人流に基づいて、注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する生成部と、を備え、
前記通知部は、
前記生成部によって生成された前記注意情報を前記注意が必要な場所または当該場所の周囲に存在する車両または歩行者に通知する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
前記判定部によって判定された前記過去の人流に基づいて、注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する生成部と、を備え、
前記通知部は、
前記生成部によって生成された前記注意情報を前記注意が必要な場所または当該場所の周囲に存在する車両または歩行者に通知する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知部は、
前記歩行者の周囲にある車両の車載装置に前記注意情報を前記動き関連情報として通知して前記車載装置から前記注意情報を出力させる
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
前記歩行者の周囲にある車両の車載装置に前記注意情報を前記動き関連情報として通知して前記車載装置から前記注意情報を出力させる
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成部は、
時間帯毎の前記注意情報を生成する
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
時間帯毎の前記注意情報を生成する
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成部は、
前記車両の運転者の属性毎に前記注意情報を生成する
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
前記車両の運転者の属性毎に前記注意情報を生成する
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測工程と、
前記予測工程によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知工程と、を含む ことを特徴とする情報処理方法。
センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測工程と、
前記予測工程によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知工程と、を含む ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測手順と、
前記予測手順によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
前記取得手順によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記歩行者の動きを予測する予測手順と、
前記予測手順によって予測された前記歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を前記歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両と歩行者との衝突を防止するために、車両の運転者に歩行者の存在を通知する技術が知られている。例えば、特許文献１には、携帯装置から送信される信号に基づいて、人の存在状況を表すエリアデータを作成し、かかるエリアデータに応じた配信データを、車両に搭載される車載装置に送信する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１４－０７１６５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、車両の運転者が人の存在状況を把握できることに留まり、車両と歩行者との衝突防止の観点からさらなる改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、車両と歩行者との衝突防止をさらに改善させることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、予測部と、通知部とを備える。取得部は、センサによって検出された歩行者に関する情報であるセンサ情報を取得する。予測部は、取得部によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者の動きを予測する。通知部は、予測部によって予測された歩行者の動きに関する情報である動き関連情報を歩行者の周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、車両と歩行者との衝突防止をさらに改善させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態（以下、「実施形態」と呼ぶ）について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
【0011】
図１に示す情報処理装置１は、インターネットなどのネットワークを介して各種のサービスを提供する。例えば、情報処理装置１は、歩行者Ｐの動きに関する情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する事故防止支援サービスを提供する。
【0012】
交通関係装置は、例えば、制御装置や車両などである。制御装置は、信号機や電子標識などを制御する装置である。図１においては、交通関係装置として、制御装置６および複数の車両９などが含まれる。制御装置６は、複数の信号機７や複数の電子交通標識８などを制御することができる。
【0013】
信号機７は、交通信号機であり、進行許可、停止指示などを示す信号を発する。進行許可を示す信号は、例えば、青信号であり、停止指示を示す信号は、黄色信号や赤信号である。なお、信号機７は、矢印を示す信号を発することもできる。矢印を示す信号は、矢印の方向への進行許可を示す信号である。信号機７は、制御装置６からの制御によって、発する信号を変更する。
【0014】
電子交通標識８は、例えば、交通標識を表示するためのＬＥＤ（Light-Emitting Diode）表示器などの表示器を含み、制御装置６からの制御などによって表示する交通標識を変更する。電子交通標識８で表示される交通標識は、例えば、進入禁止、一方通行、右折禁止、Ｕターン禁止などであるが、かかる例に限定されない。
【0015】
情報処理装置１は、交通安全支援サービスにおいて、複数のセンサによって検出された歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報を繰り返し取得する（ステップＳ１）。複数のセンサは、例えば、車道の周囲に設置された複数のセンサ（以下、設置型センサと記載する場合がある）、複数の歩行者Ｐの各々が携帯する装置に含まれるセンサ（以下、携帯型センサと記載する場合がある）などである。設置型センサおよび携帯型センサの各々は、歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報を検出して出力するセンサの一例である。
【0016】
設置型センサ５は、例えば、歩行者Ｐを撮像するイメージセンサ（カメラ）、歩行者Ｐを感知する人感センサ（赤外センサやレーダセンサ）、ＩＣタグ（Integrated Circuit）検出器などである。設置型センサ５は、ＩＣタグ通信部を有しており、かかるＩＣタグ通信部の検出範囲内にある歩行者Ｐに携帯されているＩＣタグ４の情報（例えば、ＩＣタグ４の識別情報）を取得する。
【0017】
設置型センサ５は、例えば、信号機７や交通標識（電子交通標識８を含む）などの交通設備、車道の周辺の建物や電柱、車道を走行する車両９などに設置される。車両９に設置される設置型センサ５は、例えば、車両９に設置されるドライブレコーダに含まれるセンサまたは車両９のセンサとして車両９内に取り付けられたセンサなどである。
【0018】
設置型センサ５は、イメージセンサで撮像された画像の情報をセンサ情報として情報処理装置１に送信したり、人感センサによって検出された歩行者Ｐの情報をセンサ情報として情報処理装置１に送信したりする。また、設置型センサ５は、ＩＣタグ通信部で取得したＩＣタグ４の情報であるタグ情報をセンサ情報として情報処理装置１に送信する。
【0019】
携帯型センサは、例えば、携帯端末２に含まれるセンサ、ＧＰＳ（Global Positioning Satellite）発信器などである。携帯端末２は、例えば、スマートフォン、タブレットＰＣ（Personal Computer）、ウェアラブルデバイスなどであるが、かかる例に限定されない。ウェアラブルデバイスは、例えば、シースルー型ヘッドマウントディスプレイ、スマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。
【0020】
携帯端末２には、例えば、測位センサ（位置センサ）、加速度センサ、ジャイロセンサ、イメージセンサ、地磁気センサなどが含まれるが、かかる例に限定されない。携帯端末２は、携帯端末２に含まれる各センサで検出される情報をセンサ情報として情報処理装置１に送信する。
【0021】
ＧＰＳ発信器３は、測位センサを有しており、かかる測位センサで検出されるＧＰＳ発信器３の位置を示す情報をセンサ情報として情報処理装置１に送信する。ＧＰＳ発信器３の位置は、例えば、ＧＰＳ発信器３の緯度経度を示す情報である。
【0022】
つづいて、情報処理装置１は、ステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報に基づいて、各歩行者Ｐの動きを予測する（ステップＳ２）。情報処理装置１は、例えば、ステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きをリアルタイムで予測する。
【0023】
例えば、情報処理装置１は、ステップＳ１で取得したセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測する。情報処理装置１は、車道および歩道などが規定された地図の情報を有しており、かかる地図の情報とステップＳ１で取得したセンサのセンサ情報とに基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測する。
【0024】
移動態様は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断、歩行者Ｐの歩道に沿った移動などを含むが、かかる例に限定されない。
【0025】
情報処理装置１によって予測される歩行者Ｐの動きは、例えば、現在または将来のある時点から予め定められた期間（例えば、５秒後または１０秒後など）までにおける歩行者Ｐの動きである。情報処理装置１は、例えば、移動態様の種類毎に予め定められた移動状態のパターンと歩行者Ｐの直前の移動状態との比較結果に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測することができる。
【0026】
情報処理装置１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第１の移動状態である場合に、歩行者Ｐの車道への飛び出しを予測することができる。
【0027】
また、情報処理装置１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第２の移動状態である場合に、歩行者Ｐの車道へのはみ出しを予測することができる。
【0028】
また、情報処理装置１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第３の移動状態である場合に、歩行者Ｐによる車道の横断を予測することができる。
【0029】
情報処理装置１は、例えば、歩行者Ｐの直前の移動状態を示す情報を入力とし、現在または将来のある時点から予め定められた期間（例えば、５秒後または１０秒後など）までにおける歩行者Ｐの移動態様を示す情報を出力とする学習モデルを用いて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測することもできる。
【0030】
学習モデルは、例えば、歩行者Ｐの第１特定時点の直前の移動状態を示す情報と歩行者Ｐの第２特定時点の直後の移動態様を示す情報とを含む学習用データを用いて機械学習によって生成される。第２特定時点は、第１特定時点と同じであるが、第１特定時点よりも後の時点であってもよい。
【0031】
学習モデルは、例えば、移動態様の種類毎のスコアを出力するモデルである。移動態様の種類は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断、歩行者Ｐの歩道に沿った移動などである。情報処理装置１は、学習モデルから出力される移動態様の種類毎のスコアのうち閾値以上のスコアに対応する種類の移動態様を歩行者Ｐの移動態様として予測する。
【0032】
また、情報処理装置１は、歩行者Ｐの動きをリアルタイムで判定することもできる。例えば、情報処理装置１は、ステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムに判定する。
【0033】
また、情報処理装置１は、過去にステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きを判定することもできる。情報処理装置１は、判定した複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定することもできる。
【0034】
例えば、情報処理装置１は、過去の人流から、歩行者Ｐが通常移動するエリア（以下、通常移動エリアと記載する場合がある）と歩行者Ｐが通常移動しないエリア（以下、非通常移動エリアと記載する場合がある）との間の境界をジオフェンスとして画定する。
【0035】
この場合、情報処理装置１は、ステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報に基づいて、ジオフェンスを歩行者Ｐが超えるか否かを予測する。例えば、情報処理装置１は、通常移動エリアから非通常移動エリアへの移動態様が予測される歩行者Ｐを、ジオフェンスを超える歩行者Ｐとして判定する。
【0036】
これにより、情報処理装置１は、例えば、車道と歩道との区別が曖昧な道路を歩行者Ｐが歩行している場合において、道路において歩道として慣習的に用いられているエリアを判定することができ、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断などを判定することができる。
【0037】
上述した通常移動エリアは、例えば、移動確率が第１閾値（例えば、９９％）以上のエリアであり、非通常移動エリアは、通常移動エリア以外のエリアであるが、かかる例に限定されない。例えば、通常移動エリアは、車道への明らかな飛び出しなどが予測または判定されたことがない歩行者Ｐが移動するエリアであってもよく、特定の属性を有する歩行者Ｐが移動するエリアであってもよい。
【0038】
また、情報処理装置１によって画定されるジオフェンスは、時間帯毎のジオフェンスであってもよく、歩行者Ｐの属性毎のジオフェンスであってもよく、時間帯毎且つ歩行者Ｐの属性毎のジオフェンスであってもよい。
【0039】
また、情報処理装置１は、ステップＳ１で取得した複数のセンサのセンサ情報と上述したジオフェンスとに基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムに判定することもできる。
【0040】
つづいて、情報処理装置１は、ステップＳ２で予測した歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を生成する（ステップＳ３）。例えば、情報処理装置１は、ステップＳ２で予測した歩行者Ｐの動きが特定の移動態様である場合に、動き関連情報を生成する。
【0041】
特定の移動態様の種類は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断などである。動き関連情報には、特定の移動態様の種類を示す情報と、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの位置を示す情報、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの属性を示す情報などが含まれる。
【0042】
また、情報処理装置１は、上述のように判定した複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する（ステップＳ４）。
【0043】
例えば、情報処理装置１は、上述のように判定した複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所、歩行者Ｐの車道へのはみ出しがある場所、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所などを注意が必要な場所として特定する。そして、情報処理装置１は、特定した注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する。
【0044】
例えば、情報処理装置１は、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所を特定した場合、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所を示す情報を注意が必要な場所を示す情報とし、歩行者Ｐの車道への飛び出しを示す情報を注意が必要な内容を示す情報とする注意情報を生成する。
【0045】
例えば、情報処理装置１は、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所を特定した場合、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所を示す情報を注意が必要な場所を示す情報とし、歩行者Ｐによる車道の横断を示す情報を注意が必要な内容を示す情報とする注意情報を生成する。
【0046】
また、情報処理装置１は、上述のように判定した複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、歩行者Ｐの車道への飛び出しの頻度が閾値Ｔｈ１以上である場所、歩行者Ｐの車道へのはみ出しの頻度が閾値Ｔｈ２以上である場所、歩行者Ｐによる車道の横断の頻度が閾値Ｔｈ３以上である場所などを注意が必要な場所として特定する。頻度は、時間単位の頻度であるが、歩行者Ｐ数当たりの数などであってもよい。
【0047】
また、情報処理装置１は、時間帯毎の注意情報を生成したり、車両９の運転者の属性毎に注意情報を生成したりすることもできる。例えば、情報処理装置１は、時間帯毎に注意が必要な場所を特定する。そして、情報処理装置１は、時間帯毎に特定した注意が必要な場所とその内容を示す情報を時間帯毎の注意情報として生成する。
【0048】
また、情報処理装置１は、車両９の運転者の属性毎に上述した閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうちの少なくとも１つを変更して、車両９の運転者の属性毎に注意が必要な場所を特定する。そして、情報処理装置１は、車両９の運転者の属性毎に特定した注意が必要な場所とその内容を示す情報を、車両９の運転者の属性毎の注意情報として生成する。
【0049】
例えば、情報処理装置１は、車両９の運転者の年齢や年代が高くなるほど閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうち少なくとも１つを高くして、注意が必要な場所を特定する。また、情報処理装置１は、例えば、車両９の運転者の性別が特定の性別の場合、車両９の運転者の性別が特定の性別でない場合に比べて、閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうち少なくとも１つを高くして、注意が必要な場所を特定する。
【0050】
情報処理装置１は、例えば、複数の属性項目の内容の組み合わせ毎の注意情報を生成することができる。複数の属性項目の内容の組み合わせは、例えば、１０代男性、１０代女性、・・・、８０代男性、８０代女性などであるが、かかる例に限定されない。
【0051】
つづいて、情報処理装置１は、ステップＳ３で生成した動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する（ステップＳ５）。情報処理装置１は、例えば、交通関係装置として制御装置６に対して動き関連情報を通知して制御装置６に信号機７の状態を変更させる。
【0052】
制御装置６は、情報処理装置１から通知される動き関連情報を取得すると、かかる動き関連情報に基づいて、複数の信号機７のうち制御対象となる信号機７を特定し、特定した信号機７を制御する。以下において、制御対象となる信号機７を対象信号機と記載する場合がある。
【0053】
例えば、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道への飛び出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの飛び出し位置の手前にある信号機７を対象信号機として特定する。
【0054】
そして、制御装置６は、対象信号機として特定した信号機７である対象信号機の信号が進行許可を示す信号である場合、対象信号機の信号を、停止指示を示す信号に変更する。また、制御装置６は、対象信号機として特定した信号機７である対象信号機の信号が停止指示を示す信号である場合、対象信号機の信号を、停止指示を示す信号に維持する。
【0055】
また、制御装置６は、情報処理装置１から通知される動き関連情報を取得すると、かかる動き関連情報に基づいて、複数の電子交通標識８のうち制御対象となる電子交通標識８を特定し、特定した電子交通標識８を制御することもできる。
【0056】
例えば、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道へのはみ出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの位置の車道の入り口にある電子交通標識８を制御対象として特定する。そして、制御装置６は、制御対象として特定した電子交通標識８である対象電子交通標識の表示を進入禁止の表示に変更する。
【0057】
また、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道へのはみ出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐのはみ出し位置の手前にある電子交通標識８を対象電子交通標識として特定する。そして、制御装置６は、対象電子交通標識で示される制限速度を通常よりも低い速度に変更する。
【0058】
また、情報処理装置１は、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの周囲にある車両９を制御対象車両として特定し、特定した制御対象車両に動き関連情報を通知して車両９の走行状態を変更させる。例えば、情報処理装置１は、制御対象車両に動き関連情報を通知して制御対象車両を停止させたり制御対象車両の速度を低減させたりする。制御対象車両は、動き関連情報を受信し、受信した動き関連情報に基づいて、制御対象車両を制御する車載装置を有しており、受信した動き関連情報に基づいて、制御対象車両を停止させたり制御対象車両の速度を低減させたりする。
【0059】
また、情報処理装置１は、ステップＳ４で生成した注意情報を通知対象に通知する（ステップＳ６）。ステップＳ６における通知対象は、注意が必要な範囲に存在する車両９または歩行者Ｐに通知する。
【0060】
例えば、情報処理装置１は、注意情報を動き関連情報として、注意が必要な範囲に存在する車両９に送信することで、注意が必要な範囲に存在する車両９に注意情報を通知することができる。注意が必要な範囲は、例えば、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの周囲の範囲である。
【0061】
車両９は、動き関連情報を受信し、受信した動き関連情報を表示する車載装置を有しており、動き関連情報として受信した注意情報を表示する。これにより、車両９の運転者は、注意を必要とする場所や内容が車両９の周囲にあることを把握することができる。
【0062】
また、情報処理装置１は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに対して注意情報として通知する。例えば、情報処理装置１は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐの携帯端末２に対して注意情報を送信することで、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに注意情報を通知する。
【0063】
歩行者Ｐの携帯端末２は、注意情報を受信し、受信した注意情報を表示する。これにより、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐは、注意を必要とする場所や内容が歩行者Ｐの周囲にあることを把握することができる。そのため、情報処理装置１は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに対して注意喚起を行うことができる。
【0064】
このように、情報処理装置１は、センサによって検出された歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測し、予測した歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0065】
以下、このような処理を行う情報処理装置１、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、ＩＣタグ４、設置型センサ５、制御装置６、信号機７、電子交通標識８、および車両９を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0066】
〔２．情報処理システムの構成〕
次に、図２を用いて、実施形態に係る情報処理装置１が含まれる情報処理システムの構成の一例を示す図である。
次に、図２を用いて、実施形態に係る情報処理装置１が含まれる情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0067】
図２は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図２に示すように、実施形態に係る情報処理システム１００は、情報処理装置１と、複数の携帯端末２、複数のＧＰＳ発信器３、複数のＩＣタグ４、複数の設置型センサ５、制御装置６、複数の信号機７、複数の電子交通標識８、および複数の車両９とを含む。
【0068】
情報処理装置１は、事故防止支援サービスを提供する。また、情報処理装置１は、ウェブ検索サービス、スケジュール管理サービス、経路案内サービス、路線情報提供サービス、動画配信サービス、音楽配信サービス、地図情報提供サービス、電子商取引サービスなどの各種のオンラインサービスも提供することができる。
【0069】
複数の携帯端末２の各々は、互いに異なる歩行者Ｐによって用いられる。携帯端末２は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはウェアラブルデバイスなどである。ウェアラブルデバイスは、例えば、シースルー型ヘッドマウントディスプレイ、スマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。携帯端末２には、例えば、事故防止支援サービス用のアプリケーションプログラム（以下、事故防止支援アプリと記載する場合がある）がインストールされている。
【0070】
情報処理装置１、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、設置型センサ５、制御装置６、および車両９の各々は、ネットワークＮを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。
【0071】
なお、図２に示す情報処理システム１００には、情報処理装置１が複数含まれてもよい。ネットワークＮは、例えば、ＬＡＮ（Local Area Network）や、インターネットなどのＷＡＮ（Wide Area Network）である。
【0072】
携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、設置型センサ５、制御装置６、および車両９の各々は、ＬＴＥ（Long Term Evolution）、４Ｇ（4th Generation）、５Ｇ（5th Generation：第５世代移動通信システム）などの無線通信網や、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、無線ＬＡＮなどの近距離無線通信を介してネットワークＮに接続し、情報処理装置１と通信することができる。
【0073】
【0074】
〔３．１．通信部１０〕
通信部１０は、例えば、ＮＩＣ（Network Interface Card）などによって実現される。通信部１０は、ネットワークＮと有線または無線で接続され、ネットワークＮを介して、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、設置型センサ５、制御装置６、および車両９の各々との間で情報の送受信を行う。
通信部１０は、例えば、ＮＩＣ（Network Interface Card）などによって実現される。通信部１０は、ネットワークＮと有線または無線で接続され、ネットワークＮを介して、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、設置型センサ５、制御装置６、および車両９の各々との間で情報の送受信を行う。
【0075】
〔３．２．記憶部１１〕
記憶部１１は、例えば、ＲＡＭ（Random Access Memory）、フラッシュメモリ（Flash Memory）などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部１１は、歩行者情報記憶部２０と、乗員情報記憶部２１と、道路関連情報記憶部２２とを有する。
記憶部１１は、例えば、ＲＡＭ（Random Access Memory）、フラッシュメモリ（Flash Memory）などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部１１は、歩行者情報記憶部２０と、乗員情報記憶部２１と、道路関連情報記憶部２２とを有する。
【0076】
〔３．２．１．歩行者情報記憶部２０〕
歩行者情報記憶部２０は、歩行者Ｐに関する各種の情報を記憶する。図４は、実施形態に係る歩行者情報記憶部２０に記憶される歩行者情報テーブルの一例を示す図である。
歩行者情報記憶部２０は、歩行者Ｐに関する各種の情報を記憶する。図４は、実施形態に係る歩行者情報記憶部２０に記憶される歩行者情報テーブルの一例を示す図である。
【0077】
図４に示す例では、歩行者情報記憶部２０に記憶される歩行者情報テーブルは、「歩行者ＩＤ（Identifier）」、「属性情報」、「センサ情報履歴」、「注意レベル」、および「設定情報」といった項目の情報を含む。
【0078】
「歩行者ＩＤ」は、歩行者Ｐを識別する識別子であり、歩行者Ｐ毎に付される情報である。「属性情報」は、「歩行者ＩＤ」に対応付けられた歩行者Ｐの属性を示す属性情報である。歩行者Ｐの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0079】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといった歩行者Ｐの興味関心を有する対象である。
【0080】
「センサ情報履歴」は、「歩行者ＩＤ」に対応付けられた歩行者Ｐの携帯端末２から送信されたセンサ情報の履歴であり、携帯端末２の１以上のセンサによって検出された情報、ＧＰＳ発信器３に含まれる測位センサで検出された情報、設置型センサ５によって検出された人の画像、人の位置、またはＩＣタグの位置を示す情報などである。
【0081】
「注意レベル」は、「歩行者ＩＤ」に対応付けられた歩行者Ｐの注意レベルを示す情報であり、センサ情報履歴に基づいて処理部１２によって判定され、歩行者情報テーブルに設定される。
【0082】
「設定情報」は、例えば、事故防止支援サービスにおける歩行者Ｐのアカウント、注意情報の送信先として、「歩行者ＩＤ」に対応付けられた歩行者Ｐによって設定された情報などを含む。
【0083】
〔３．２．２．乗員情報記憶部２１〕
乗員情報記憶部２１は、車両９の乗員に関する各種の情報を記憶する。図５は、実施形態に係る乗員情報記憶部２１に記憶される乗員情報テーブルの一例を示す図である。
乗員情報記憶部２１は、車両９の乗員に関する各種の情報を記憶する。図５は、実施形態に係る乗員情報記憶部２１に記憶される乗員情報テーブルの一例を示す図である。
【0084】
図５に示す例では、乗員情報記憶部２１に記憶される乗員情報テーブルは、「乗員ＩＤ」、「属性情報」、「車両情報」、および「通知種類情報」といった項目の情報を含む。「乗員者ＩＤ」は、乗員を識別する識別子であり、乗員毎に付される情報である。乗員は、車両９の運転者であるが、同乗者であってもよい。
【0085】
「属性情報」は、「乗員ＩＤ」に対応付けられた乗員の属性を示す属性情報である。乗員の属性は、上述した歩行者Ｐの属性と同じである。「車両情報」は、乗員が運転または搭乗している車両９の情報であり、乗員が運転または搭乗している車両９にアクセスするための情報を含む。
【0086】
「通知種類情報」は、「乗員ＩＤ」に対応付けられた乗員の車両９に通知される情報の種類を示す情報であり、例えば、動き関連情報の種類や注意情報の種類を示す情報である。
【0087】
〔３．２．３．道路関連情報記憶部２２〕
道路関連情報記憶部２２は、車道の位置、車線の位置や方向、歩道の位置、設置型センサ５の位置や識別情報、信号機７の位置や識別情報、電子交通標識８の位置や識別情報、横断歩道の位置、交差点の位置、交通標識の位置や表示内容などを含む交通に関する各種の情報である道路関連情報を記憶する。
道路関連情報記憶部２２は、車道の位置、車線の位置や方向、歩道の位置、設置型センサ５の位置や識別情報、信号機７の位置や識別情報、電子交通標識８の位置や識別情報、横断歩道の位置、交差点の位置、交通標識の位置や表示内容などを含む交通に関する各種の情報である道路関連情報を記憶する。
【0088】
〔３．３．処理部１２〕
処理部１２は、コントローラ（controller）であり、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）またはＭＰＵ（Micro Processing Unit）などによって、情報処理装置１内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。処理部１２は、例えば、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）またはＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
処理部１２は、コントローラ（controller）であり、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）またはＭＰＵ（Micro Processing Unit）などによって、情報処理装置１内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。処理部１２は、例えば、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）またはＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0089】
図３に示すように、処理部１２は、取得部３０と、予測部３１と、判定部３２と、画定部３３と、生成部３４と、通知部３５とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部１２の内部構成は、図３に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0090】
〔３．３．１．取得部３０〕
取得部３０は、外部の情報処理装置、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、および設置型センサ５などから通信部１０を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部１１に記憶させる。
取得部３０は、外部の情報処理装置、携帯端末２、ＧＰＳ発信器３、および設置型センサ５などから通信部１０を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部１１に記憶させる。
【0091】
例えば、取得部３０は、外部の情報処理装置または携帯端末２などから通信部１０を介して歩行者Ｐに関する情報を取得し、取得した歩行者Ｐに関する情報を歩行者情報記憶部２０の歩行者情報テーブルに追加する。歩行者Ｐに関する情報は、例えば、属性情報、センサ情報、注意レベル、設定情報などである。
【0092】
また、取得部３０は、外部の情報処理装置または車両９の車載装置などから通信部１０を介して乗員に関する情報を取得し、取得した乗員に関する情報を乗員情報記憶部２１に記憶される乗員情報テーブルに追加する。
【0093】
また、取得部３０は、記憶部１１から各種の情報を取得する。例えば、取得部３０は、歩行者Ｐに関する情報を歩行者情報記憶部２０などから取得する。取得部３０によって取得される歩行者Ｐに関する情報は、例えば、上述した属性情報、センサ情報履歴、注意レベルの情報、および設定情報のうちの少なくとも１つ以上の情報の一部または全部を含む。センサ情報履歴は、例えば、センサによって検出された歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報の履歴である。
【0094】
また、取得部３０は、乗員の情報である乗員情報を乗員情報記憶部２１などから取得する。取得部３０によって取得される乗員情報は、例えば、上述した属性情報、車両情報、および通知種類情報のうちの少なくとも１つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0095】
また、取得部３０は、道路関連情報を道路関連情報記憶部２２などから取得する。取得部３０によって取得される道路関連情報は、例えば、上述した車道の位置、車線の位置や方向、歩道の位置、設置型センサ５の位置や識別情報、信号機７の位置や識別情報、電子交通標識８の位置や識別情報、横断歩道の位置、交差点の位置、交通標識の位置や表示内容などのうちの少なくとも１つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0096】
〔３．３．２．予測部３１〕
予測部３１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する。例えば、予測部３１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報と道路関連情報とに基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する。
予測部３１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する。例えば、予測部３１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報と道路関連情報とに基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する。
【0097】
予測部３１は、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、および歩行者Ｐによる車道の横断のうちの少なくとも１以上を歩行者Ｐの動きとして予測する。例えば、予測部３１は、取得部３０によって取得された複数のセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きをリアルタイムで予測する。
【0098】
例えば、予測部３１は、取得部３０によって取得されたセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測する。移動態様は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断、歩行者Ｐの歩道に沿った移動などを含む。
【0099】
予測部３１によって予測される歩行者Ｐの動きは、例えば、現在または将来のある時点から予め定められた期間（例えば、５秒後または１０秒後など）までにおける歩行者Ｐの動きである。予測部３１は、例えば、移動態様の種類毎に予め定められた移動状態のパターンと歩行者Ｐの直前の移動状態との比較結果に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測することができる。
【0100】
予測部３１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第１の移動状態である場合に、歩行者Ｐの車道への飛び出しを予測することができる。
【0101】
また、予測部３１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第２の移動状態である場合に、歩行者Ｐの車道へのはみ出しを予測することができる。
【0102】
また、予測部３１は、例えば、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）における歩行者Ｐの移動状態（移動位置および移動速度など）が予め定められた第３の移動状態である場合に、歩行者Ｐによる車道の横断を予測することができる。
【0103】
予測部３１は、例えば、歩行者Ｐの直前の移動状態を示す情報を入力とし、現在または将来のある時点から予め定められた期間（例えば、５秒後または１０秒後など）までにおける歩行者Ｐの移動態様を示す情報を出力とする学習モデルを用いて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測することもできる。
【0104】
学習モデルは、例えば、歩行者Ｐの第１特定時点の直前の移動状態を示す情報と歩行者Ｐの第２特定時点の直後の移動態様を示す情報とを含む学習用データを用いて機械学習によって生成される。第２特定時点は、第１特定時点と同じであるが、第１特定時点よりも後の時点であってもよい。
【0105】
学習モデルは、例えば、移動態様の種類毎のスコアを出力するモデルである。移動態様の種類は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断、歩行者Ｐの歩道に沿った移動などである。予測部３１は、学習モデルから出力される移動態様の種類毎のスコアのうち閾値以上のスコアに対応する種類の移動態様を歩行者Ｐの移動態様として予測する。
【0106】
学習モデルは、例えば、畳み込みニューラルネットワーク、リカレントニューラルネットワーク、またはディープニューラルネットワークなどのニューラルネットワークによる機械学習によって生成されるが、かかる例に限定されない。例えば、学習モデルは、ニューラルネットワークに代えて、ＧＢＤＴ（Gradient Boosting Decision Tree）、線形回帰またはロジスティック回帰といった学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
【0107】
また、予測部３１は、歩行者Ｐの動きをリアルタイムで判定することもできる。例えば、予測部３１は、取得部３０によって取得された複数のセンサのセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムに判定する。
【0108】
また、予測部３１は、画定部３３によって画定されたジオフェンスを用いて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとして予測することもできる。例えば、予測部３１は、画定部３３によって画定されたジオフェンスを歩行者Ｐが超えるか否かを予測する。例えば、画定部３３は、通常移動エリアから非通常移動エリアへの移動態様が予測される歩行者Ｐを、ジオフェンスを超える歩行者Ｐとして判定する。
【0109】
これにより、予測部３１は、例えば、車道と歩道との区別が曖昧な道路を歩行者Ｐが歩行している場合においても、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断などを判定することができる。
【0110】
〔３．３．３．判定部３２〕
判定部３２は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する。判定部３２によって判定される人流は、例えば、予め定められた時間毎の複数の歩行者Ｐの位置で示されてもよく、予め定められた期間毎の複数の歩行者Ｐの移動軌跡で示されてもよく、予め定められた期間毎の歩行者Ｐの平均的な移動軌跡で示されてもよい。
判定部３２は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する。判定部３２によって判定される人流は、例えば、予め定められた時間毎の複数の歩行者Ｐの位置で示されてもよく、予め定められた期間毎の複数の歩行者Ｐの移動軌跡で示されてもよく、予め定められた期間毎の歩行者Ｐの平均的な移動軌跡で示されてもよい。
【0111】
判定部３２は、例えば、時間帯毎の複数の歩行者Ｐの過去の動きである時間帯毎の過去の人流を判定したり、歩行者Ｐの属性毎の複数の歩行者Ｐの過去の動きであるに歩行者Ｐの属性毎の過去の人流を判定したりすることができる。また、判定部３２は、例えば、時間帯毎且つ歩行者Ｐの属性毎に過去の人流を判定したりすることもできる。
【0112】
また、判定部３２は、例えば、上述した特定の移動態様が過去にあった複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定することもできる。この場合、判定部３２は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出しを過去に行った複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定したり、歩行者Ｐの車道へのはみ出しを過去に行った複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定したりする。また、判定部３２は、歩行者Ｐによる車道の横断を過去に行った複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する。
【0113】
また、判定部３２は、歩行者Ｐの過去の動きに基づいて、歩行者Ｐの注意レベルを判定することができる。例えば、判定部３２は、特定の移動態様を行った回数が多い歩行者Ｐほど歩行者Ｐの注意レベルを高く判定する。
【0114】
また、判定部３２は、特定の移動態様の種類毎に歩行者Ｐの注意レベルを判定することもできる。例えば、判定部３２は、車道への飛び出しに対する注意レベルを判定したり、車道へのはみ出しに対する注意レベルを判定したり、車道の横断に対する注意レベルを判定したりする。
【0115】
判定部３２は、車道への飛び出しを行った回数が多い歩行者Ｐほど歩行者Ｐの車道への飛び出しに対する注意レベルを高く判定する。また、判定部３２は、車道へのはみ出しを行った回数が多い歩行者Ｐほど歩行者Ｐの車道へのはみ出しに対する注意レベルを高く判定する。また、判定部３２は、車道の横断を行った回数が多い歩行者Ｐほど歩行者Ｐの車道の横断に対する注意レベルを高く判定する。
【0116】
〔３．３．４．画定部３３〕
画定部３３は、判定部３２によって判定された複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定する。
画定部３３は、判定部３２によって判定された複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定する。
【0117】
例えば、画定部３３は、過去の人流から、歩行者Ｐが通常移動するエリアである通常移動エリアと歩行者Ｐが通常移動しないエリアである非通常移動エリアとの間の境界をジオフェンスとして画定する。
【0118】
これにより、画定部３３は、例えば、車道と歩道との区別が曖昧な道路を歩行者Ｐが歩行している場合において、道路において歩道として慣習的に用いられているエリアを判定することができる。
【0119】
〔３．３．５．生成部３４〕
生成部３４は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を生成する。例えば、生成部３４は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きが特定の移動態様である場合に、動き関連情報を生成する。
生成部３４は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を生成する。例えば、生成部３４は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きが特定の移動態様である場合に、動き関連情報を生成する。
【0120】
特定の移動態様の種類は、例えば、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、歩行者Ｐによる車道の横断などである。動き関連情報には、特定の移動態様の種類を示す情報と、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの位置を示す情報、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの属性を示す情報などが含まれる。
【0121】
また、生成部３４は、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの上述した注意レベルを示す情報を動き関連情報に含めることもできる。例えば、生成部３４は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動き車道への飛び出しである場合、車道への飛び出しが予測される歩行者Ｐの車道への飛び出しに対する上述した注意レベルを示す情報を動き関連情報に含める。
【0122】
また、生成部３４は、判定部３２によって判定された複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する。
【0123】
例えば、生成部３４は、判定部３２によって判定された過去の人流に基づいて、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所、歩行者Ｐの車道へのはみ出しがある場所、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所などを注意が必要な場所として特定する。そして、生成部３４は、特定した注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する。
【0124】
例えば、生成部３４は、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所を特定した場合、歩行者Ｐの車道への飛び出しがある場所を示す情報を注意が必要な場所を示す情報とし、歩行者Ｐの車道への飛び出しを示す情報を注意が必要な内容を示す情報とする注意情報を生成する。
【0125】
例えば、生成部３４は、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所を特定した場合、歩行者Ｐによる車道の横断がある場所を示す情報を注意が必要な場所を示す情報とし、歩行者Ｐによる車道の横断を示す情報を注意が必要な内容を示す情報とする注意情報を生成する。
【0126】
また、生成部３４は、上述のように判定した複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流に基づいて、歩行者Ｐの車道への飛び出しの頻度が閾値Ｔｈ１以上である場所、歩行者Ｐの車道へのはみ出しの頻度が閾値Ｔｈ２以上である場所、歩行者Ｐによる車道の横断の頻度が閾値Ｔｈ３以上である場所などを注意が必要な場所として特定する。頻度は、時間単位の頻度であるが、歩行者Ｐ数当たりの数などであってもよい。
【0127】
また、生成部３４は、時間帯毎の注意情報を生成したり、車両９の運転者の属性毎に注意情報を生成したりすることもできる。例えば、情報処理装置１は、時間帯毎に注意が必要な場所を特定する。そして、生成部３４は、時間帯毎に特定した注意が必要な場所とその内容を示す情報を時間帯毎の注意情報として生成する。
【0128】
また、生成部３４は、車両９の運転者の属性毎に上述した閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうちの少なくとも１つを変更して、車両９の運転者の属性毎に注意が必要な場所を特定する。そして、生成部３４は、車両９の運転者の属性毎に特定した注意が必要な場所とその内容を示す情報を、車両９の運転者の属性毎の注意情報として生成する。
【0129】
例えば、生成部３４は、車両９の運転者の年齢や年代が高くなるほど閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうち少なくとも１つを高くして、注意が必要な場所を特定する。また、生成部３４は、例えば、車両９の運転者の性別が特定の性別の場合、車両９の運転者の性別が特定の性別でない場合に比べて、閾値Ｔｈ１，Ｔｈ２，Ｔｈ３のうち少なくとも１つを高くして、注意が必要な場所を特定する。
【0130】
生成部３４は、例えば、複数の属性項目の内容の組み合わせ毎の注意情報を生成することができる。複数の属性項目の内容の組み合わせは、例えば、１０代男性、１０代女性、・・・、８０代男性、８０代女性などであるが、かかる例に限定されない。
【0131】
〔３．３．６．通知部３５〕
通知部３５は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。
通知部３５は、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する。
【0132】
例えば、通知部３５は、歩行者Ｐの周囲にある信号機７の状態を変更する制御装置６を交通関係装置として動き関連情報を通知して制御装置６に信号機７の状態を変更させる。
【0133】
制御装置６は、情報処理装置１から通知される動き関連情報を取得すると、かかる動き関連情報に基づいて、複数の信号機７のうち制御対象となる信号機７を特定し、特定した信号機７を制御する。
【0134】
例えば、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道への飛び出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの飛び出し位置の手前にある信号機７を対象信号機として特定する。
【0135】
動き関連情報に含まれる飛び出し位置は、例えば、予測部３１によって予測された単位時間毎の位置であり、制御装置６は、予測部３１によって予測された単位時間毎の位置における車道の進行方向の手前の位置にある信号機７を対象信号機として特定する。
【0136】
そして、制御装置６は、制御対象として特定した信号機７である対象信号機の信号が進行許可を示す信号である場合、対象信号機の信号を、停止指示を示す信号に変更する。また、制御装置６は、対象信号機の信号が停止指示を示す信号である場合、対象信号機の信号を、停止指示を示す信号に維持する。
【0137】
図６は、実施形態に係る制御装置６における制御対象の特定および制御の一例を示す図である。図６に示すように、制御装置６は、情報処理装置１によって予測された単位時間毎の位置における車道の進行方向の手前の位置にある信号機７を対象信号機として特定し、かかる対象信号機を制御する。
【0138】
また、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐによる車道の横断位置である場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐによる車道の横断位置の手前にある信号機７を対象信号機として特定する。
【0139】
動き関連情報に含まれる車道の横断位置は、例えば、予測部３１によって予測された単位時間毎の位置であり、制御装置６は、予測部３１によって予測された単位時間毎の位置における車道の進行方向の手前の位置にある信号機７を対象信号機として特定する。この場合、制御装置６は、動き関連情報に含まれる位置が飛び出し位置の場合と同様に、対象信号機を制御する。
【0140】
また、制御装置６は、情報処理装置１から通知される動き関連情報を取得すると、かかる動き関連情報に基づいて、複数の電子交通標識８のうち制御対象となる電子交通標識８を対象電子交通標識として特定し、特定した対象電子交通標識を制御することもできる。
【0141】
例えば、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道へのはみ出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの位置の車道の入り口にある電子交通標識８を対象電子交通標識として特定する。そして、制御装置６は、制御対象として特定した対象電子交通標識の表示を進入禁止の表示に変更する。
【0142】
また、制御装置６は、動き関連情報で示される歩行者Ｐの移動態様が歩行者Ｐの車道へのはみ出しである場合、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐのはみ出し位置の手前にある電子交通標識８を対象電子交通標識として特定する。
【0143】
動き関連情報に含まれるはみ出し位置は、例えば、情報処理装置１によって予測された単位時間毎の位置であり、制御装置６は、情報処理装置１によって予測された単位時間毎の位置における車道の進行方向の手前の位置にある電子交通標識８を対象電子交通標識として特定する。そして、制御装置６は、対象電子交通標識で示される制限速度を通常よりも低い速度に変更する。
【0144】
また、通知部３５は、歩行者Ｐの周囲にある車両９に動き関連情報を通知して車両９の走行状態を変更させる。通知部３５は、例えば、動き関連情報に含まれる歩行者Ｐの周囲にある車両９を制御対象車両として特定し、特定した制御対象車両に動き関連情報を通知して車両９の走行状態を変更させる。
【0145】
通知部３５は、制御対象車両に動き関連情報を通知して制御対象車両を停止させたり制御対象車両の速度を低減させたりする。制御対象車両は、動き関連情報を受信し、受信した動き関連情報に基づいて、制御対象車両を制御する車載装置を有しており、受信した動き関連情報に基づいて、制御対象車両を停止させたり制御対象車両の速度を低減させたりする。
【0146】
また、通知部３５は、画定部３３によって画定されたジオフェンスに基づく情報を動き関連情報として交通関係装置に通知することでもできる。例えば、通知部３５は、画定部３３によって画定されたジオフェンスに基づいて予測部３１によって予測された歩行者Ｐの移動態様の情報を動き関連情報として交通関係装置に通知する。
【0147】
この場合、交通関係装置に通知される動き関連情報には、例えば、特定の移動態様の種類を示す情報と、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの位置を示す情報、特定の移動態様となると予測される歩行者Ｐの属性を示す情報などが含まれる。
【0148】
また、通知部３５は、生成部３４によって生成された注意情報を通知する。例えば、通知部３５は、注意情報を動き関連情報として、注意が必要な範囲に存在する車両９に送信することで、注意が必要な範囲に存在する車両９に注意情報を通知することができる。注意が必要な範囲は、例えば、注意が必要な場所または当該場所の周囲の範囲である。
【0149】
車両９は、動き関連情報を受信し、受信した動き関連情報を表示する車載装置を有しており、動き関連情報として受信した注意情報を表示する。これにより、車両９の運転者は、注意を必要とする場所や内容が車両９の周囲にあることを把握することができる。
【0150】
また、通知部３５は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに対して注意情報として通知する。例えば、通知部３５は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐの携帯端末２に対して注意情報を送信することで、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに注意情報を通知する。
【0151】
歩行者Ｐの携帯端末２は、注意情報を受信し、受信した注意情報を表示する。これにより、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐは、注意を必要とする場所や内容が歩行者Ｐの周囲にあることを把握することができる。そのため、通知部３５は、注意が必要な範囲に存在する歩行者Ｐに対して注意喚起を行うことができる。
【0152】
〔４．処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置１の処理部１２による情報処理の手順について説明する。図７は、実施形態に係る情報処理装置１の処理部１２による情報処理の一例を示すフローチャートである。
次に、実施形態に係る情報処理装置１の処理部１２による情報処理の手順について説明する。図７は、実施形態に係る情報処理装置１の処理部１２による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0153】
図７に示すように、情報処理装置１の処理部１２は、携帯端末２などから送信されるセンサ情報を取得したか否かを判定する（ステップＳ１０）。処理部１２は、センサ情報を取得したと判定すると（ステップＳ１０：Ｙｅｓ）、取得したセンサ情報を記憶部１１に記憶させる（ステップＳ１１）。
【0154】
処理部１２は、ステップＳ１１の処理が終了した場合、またはセンサ情報を取得していないと判定した場合（ステップＳ１０：Ｎｏ）、予測タイミングになったか否かを判定する（ステップＳ１２）。予測タイミングは、例えば、予め定められた期間毎に到来するタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
【0155】
処理部１２は、予測タイミングになったと判定した場合（ステップＳ１２：Ｙｅｓ）、ステップＳ１１で記憶部１１に記憶されたセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する（ステップＳ１３）。
【0156】
処理部１２は、ステップＳ１３の処理が終了した場合、または予測タイミングになっていないと判定した場合（ステップＳ１２：Ｎｏ）、判定タイミングになったか否かを判定する（ステップＳ１４）。判定タイミングは、例えば、予め定められた期間毎に到来するタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0157】
処理部１２は、判定タイミングになったと判定した場合（ステップＳ１４：Ｙｅｓ）、ステップＳ１１で記憶部１１に記憶されたセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する（ステップＳ１５）。
【0158】
処理部１２は、ステップＳ１５の処理が終了した場合、または判定タイミングになっていないと判定した場合（ステップＳ１４：Ｎｏ）、第１通知タイミングになったか否かを判定する（ステップＳ１６）。第１通知タイミングは、例えば、予め定められた期間毎に到来するタイミング、ステップＳ１２において歩行者Ｐの動きが特定の移動態様であると予測されたタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0159】
処理部１２は、第１通知タイミングになったと判定した場合（ステップＳ１６：Ｙｅｓ）、ステップＳ１２で予測された歩行者Ｐの動きに基づいて、ステップＳ１２で予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を生成する（ステップＳ１７）。そして、処理部１２は、ステップＳ１５で生成した動き関連情報を交通関連装置に通知する（ステップＳ１８）。
【0160】
処理部１２は、ステップＳ１８の処理が終了した場合、または第１通知タイミングになっていないと判定した場合（ステップＳ１６：Ｎｏ）、第２通知タイミングになったか否かを判定する（ステップＳ１９）。第２通知タイミングは、例えば、予め定められた期間毎に到来するタイミング、ステップＳ１２において歩行者Ｐの動きが特定の移動態様であると予測されたタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0161】
処理部１２は、第２通知タイミングになったと判定した場合（ステップＳ１９：Ｙｅｓ）、ステップＳ１５で判定された過去の人流に基づいて、注意情報を生成する（ステップＳ２０）。そして、処理部１２は、ステップＳ２０で生成した注意情報を車両９や歩行者Ｐに通知する（ステップＳ２１）。
【0162】
処理部１２は、ステップＳ２１の処理が終了した場合、または第２通知タイミングになっていないと判定した場合（ステップＳ１９：Ｎｏ）、動作終了タイミングになったか否かを判定する（ステップＳ２２）。処理部１２は、例えば、情報処理装置１の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0163】
処理部１２は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合（ステップＳ２２：Ｎｏ）、処理をステップＳ１０へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合（ステップＳ２２：Ｙｅｓ）、図７に示す処理を終了する。
【0164】
〔５．その他〕
また、制御装置６は、歩行者Ｐの飛び出し位置、はみ出し位置、または横断位置の手前にある信号機７や電子交通標識８において、歩行者Ｐの飛び出し位置、はみ出し位置、または横断位置に向けて走行する車両が左折または右折するように左折または右折の矢印を信号機７や電子交通標識８に表示させることもできる。これにより、歩行者Ｐの飛び出し位置に向けて走行している車両を、歩行者Ｐが飛び出すと予測される道路から退避させることができる。
また、制御装置６は、歩行者Ｐの飛び出し位置、はみ出し位置、または横断位置の手前にある信号機７や電子交通標識８において、歩行者Ｐの飛び出し位置、はみ出し位置、または横断位置に向けて走行する車両が左折または右折するように左折または右折の矢印を信号機７や電子交通標識８に表示させることもできる。これにより、歩行者Ｐの飛び出し位置に向けて走行している車両を、歩行者Ｐが飛び出すと予測される道路から退避させることができる。
【0165】
予測部３１は、歩行者Ｐの移動態様として、携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を予測したり、携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を判定したりする。
【0166】
例えば、取得部３０は、外部の情報処理装置によって提供されるオンラインサービスの利用状況（例えば、閲覧、検索、操作など）を示す情報であるオンラインサービス利用情報を取得する。予測部３１は、オンラインサービス利用情報に基づいて、携帯端末２での特定のコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を予測したり、携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を判定したりする。
【0167】
例えば、予測部３１は、予め定められた期間（例えば、５秒前から現在までの期間）において歩行者Ｐがコンテンツを利用している場合、歩行者Ｐが引き続きコンテンツを利用すると予測することができる。
【0168】
通知部３５は、予測部３１で予測または判定された携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を示す情報を含む情報を動き関連情報や注意情報として通知することもできる。
【0169】
また、予測部３１は、携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの移動を予測した場合、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、および歩行者Ｐによる車道の横断と判定する確率を高める。
【0170】
また、予測部３１は、例えば、歩行者Ｐの直前の移動状態を示す情報と携帯端末２でのコンテンツを利用しながらの歩行者Ｐの直前の移動の有無を示す情報とを入力とし、現在または将来のある時点から予め定められた期間までにおける歩行者Ｐの移動態様を示す情報を出力とする学習モデルを用いて、歩行者Ｐの移動態様を歩行者Ｐの動きとしてリアルタイムで予測することもできる。かかる学習モデルは、例えば、歩行者Ｐが利用しているコンテンツの種類毎のモデルであってもよい。コンテンツの種類は、例えば、ニュースコンテンツ、動画コンテンツ、ゲームコンテンツなどであるが、かかる例に限定されない。
【0171】
また、通知部３５は、例えば、予測部３１によって特定の移動態様が予測された後、かかる特定の移動態様がなくなったと判定された場合、特定の移動態様がなくなった旨を示す情報を含む情報を動き関連情報や注意情報として通知することもできる。
【0172】
上述した例では、信号機７や電子交通標識８は、情報処理装置１から制御装置６に送信される動き関連情報に基づいて制御装置６によって制御されるが、信号機７や電子交通標識８の制御は、情報処理装置１によって直接行われてもよい。この場合、情報処理装置１の処理部１２は、制御装置６の機能を実現する制御部を有する。
【0173】
〔６．ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置は、例えば図８に示すような構成のコンピュータ２００によって実現される。図８は、実施形態に係る情報処理装置１の機能を実現するコンピュータ２００の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ２００は、ＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ（Read Only Memory）２０３、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）２０４、通信インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０５、入出力インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０６、およびメディアインターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０７を有する。
上述してきた実施形態に係る情報処理装置は、例えば図８に示すような構成のコンピュータ２００によって実現される。図８は、実施形態に係る情報処理装置１の機能を実現するコンピュータ２００の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ２００は、ＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ（Read Only Memory）２０３、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）２０４、通信インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０５、入出力インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０６、およびメディアインターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０７を有する。
【0174】
ＣＰＵ２０１は、ＲＯＭ２０３またはＨＤＤ２０４に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ＲＯＭ２０３は、コンピュータ２００の起動時にＣＰＵ２０１によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ２００のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0175】
ＨＤＤ２０４は、ＣＰＵ２０１によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス２０５は、ネットワークＮ（図２参照）を介して他の機器からデータを受信してＣＰＵ２０１へ送り、ＣＰＵ２０１が生成したデータを、ネットワークＮを介して他の機器へ送信する。
【0176】
ＣＰＵ２０１は、入出力インターフェイス２０６を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。ＣＰＵ２０１は、入出力インターフェイス２０６を介して、入力装置からデータを取得する。また、ＣＰＵ２０１は、入出力インターフェイス２０６を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0177】
メディアインターフェイス２０７は、記録媒体２０８に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、ＲＡＭ２０２を介してＣＰＵ２０１に提供する。ＣＰＵ２０１は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス２０７を介して記録媒体２０８からＲＡＭ２０２上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体２０８は、例えばＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＰＤ（Phase change rewritable Disk）などの光学記録媒体、ＭＯ（Magneto-Optical disk）などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0178】
例えば、コンピュータ２００が実施形態に係る情報処理装置１として機能する場合、コンピュータ２００のＣＰＵ２０１は、ＲＡＭ２０２上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部１２の機能を実現する。また、ＨＤＤ２０４には、記憶部１１内のデータが記憶される。コンピュータ２００のＣＰＵ２０１は、これらのプログラムを記録媒体２０８から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークＮを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0179】
〔７．その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0180】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0181】
例えば、上述した情報処理装置１は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをＡＰＩやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0182】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0183】
〔８．効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置１は、センサによって検出された歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報を取得する取得部３０と、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する予測部３１と、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知部３５とを備える。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置１は、センサによって検出された歩行者Ｐに関する情報であるセンサ情報を取得する取得部３０と、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、歩行者Ｐの動きを予測する予測部３１と、予測部３１によって予測された歩行者Ｐの動きに関する情報である動き関連情報を歩行者Ｐの周囲の交通に関する装置である交通関係装置に通知する通知部３５とを備える。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0184】
また、通知部３５は、歩行者Ｐの周囲にある信号機７の状態を変更する制御装置６を交通関係装置として動き関連情報を通知して制御装置６に信号機７の状態を変更させる。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0185】
また、通知部３５は、歩行者Ｐの周囲にある車両９に動き関連情報を通知して車両９の走行状態を変更させる。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0186】
また、予測部３１は、歩行者Ｐの車道への飛び出し、歩行者Ｐの車道へのはみ出し、および歩行者Ｐによる車道の横断のうちの少なくとも１以上を歩行者Ｐの動きとして予測する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0187】
情報処理装置１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する判定部３２と、判定部３２によって判定された過去の人流に基づいて、ジオフェンスを画定する画定部３３と、を備え、通知部３５は、画定部３３によって画定されたジオフェンスに基づく情報を動き関連情報として交通関係装置に通知する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0188】
情報処理装置１は、取得部３０によって取得されたセンサ情報に基づいて、複数の歩行者Ｐの過去の動きである過去の人流を判定する判定部３２と、判定部３２によって判定された過去の人流に基づいて、注意が必要な場所および内容を示す注意情報を生成する生成部３４を備え、通知部３５は、生成部３４によって生成された注意情報を注意が必要な場所または当該場所の周囲に存在する車両９または歩行者Ｐに通知する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0189】
また、通知部３５は、歩行者Ｐの周囲にある車両９の車載装置に注意情報を動き関連情報として通知して車載装置から注意情報を出力させる。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0190】
また、生成部３４は、時間帯毎の注意情報を生成する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0191】
また、生成部３４は、車両９の運転者の属性毎に注意情報を生成する。これにより、情報処理装置１は、車両９と歩行者Ｐとの衝突防止をさらに改善させることができる。
【0192】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0193】
また、上述してきた「部（section、module、unit）」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0194】
１ 情報処理装置
２ 携帯端末
３ ＧＰＳ発信器
４ ＩＣタグ
５ 設置型センサ
６ 制御装置
７ 信号機
８ 電子交通標識
９ 車両
１０ 通信部
１１ 記憶部
１２ 処理部
２０ 歩行者情報記憶部
２１ 乗員情報記憶部
２２ 道路関連情報記憶部
３０ 取得部
３１ 予測部
３２ 判定部
３３ 画定部
３４ 生成部
３５ 通知部
Ｎ ネットワーク
Ｐ 歩行者
２ 携帯端末
３ ＧＰＳ発信器
４ ＩＣタグ
５ 設置型センサ
６ 制御装置
７ 信号機
８ 電子交通標識
９ 車両
１０ 通信部
１１ 記憶部
１２ 処理部
２０ 歩行者情報記憶部
２１ 乗員情報記憶部
２２ 道路関連情報記憶部
３０ 取得部
３１ 予測部
３２ 判定部
３３ 画定部
３４ 生成部
３５ 通知部
Ｎ ネットワーク
Ｐ 歩行者
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】