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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079209
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】石臼製粉機
(51)【国際特許分類】
   B02C 7/08 20060101AFI20240604BHJP
   B02C 7/12 20060101ALI20240604BHJP
   B02C 7/16 20060101ALI20240604BHJP
   A23F 3/06 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
B02C7/08
B02C7/12
B02C7/16
A23F3/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192019
(22)【出願日】2022-11-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第76回全国お茶まつり京都大会、令和4年11月19日 [刊行物等] https://www.youtube.com/watch?v=OFrx1m8UZB0、令和4年11月22日 [刊行物等] https://www.yoshida-kyoto.co.jp/kyoten/mill.html、令和4年11月30日
(71)【出願人】
【識別番号】502437492
【氏名又は名称】株式会社ヨシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 芳隆
【テーマコード(参考)】
4B027
4D063
【Fターム(参考)】
4B027FB06
4B027FB30
4B027FC10
4B027FE02
4B027FP69
4D063DD02
4D063DD06
4D063DD14
4D063GA03
4D063GB05
4D063GC05
4D063GC21
4D063GD04
4D063GD19
(57)【要約】
【課題】粉砕された粉末を容易に回収することができる石臼製粉機を提供する。
【解決手段】石臼製粉機10は、下臼112と、該下臼112に対して回転可能な上臼111から成る石臼11と、下臼112の下方に配置された石臼固定台12と、下臼111と石臼固定台12の間に出し入れ可能に配置された、下臼111よりも外方に拡がる受皿13と、下臼111を石臼固定台12に固定する、受皿13よりも上方の部分において棒状の下臼固定具14とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 下臼と、該下臼に対して回転可能な上臼から成る石臼と、
b) 前記下臼の下方に配置された石臼固定台と、
c) 前記下臼と前記石臼固定台の間に出し入れ可能に配置された、前記下臼よりも外方に拡がる受皿と、
d) 前記下臼を前記石臼固定台に固定する、前記受皿よりも上方の部分において棒状の下臼固定具と
を備える石臼製粉機。
【請求項2】
さらに、
前記石臼を収容し、天板と透明な側面を有する収容ケースと、
前記上臼の上面から下面まで貫通する被粉砕物供給路と、
前記上臼の上方に設けられた、前記被粉砕物供給路に被粉砕物を導入する漏斗と、
前記天板の、前記漏斗の直上の位置に設けられた被粉砕物の投入口と
を備える、請求項1に記載の石臼製粉機。
【請求項3】
前記漏斗は前記上臼の上面に、中心を該上臼の回転中心に合わせて固定されており、
さらに、上方から前記漏斗内に回転不能に挿し込まれる棒状のブリッジ防止部材を備える、
請求項2に記載の石臼製粉機。
【請求項4】
さらに、前記下臼の周囲を囲い、上側から下側に向かって内方に傾斜するように設けられた粉末拡散防止板を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の石臼製粉機。
【請求項5】
さらに、前記上臼を回転させるモーターを備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の石臼製粉機。
【請求項6】
前記モーターが前記石臼固定台よりも下に配置されており、
さらに、該石臼固定台と該モーターの間に粉末侵入防止部材を備える、
請求項5に記載の石臼製粉機。
【請求項7】
さらに、前記モーターを回転させる時間を設定するタイマーを備える、請求項5に記載の石臼製粉機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、碾茶や蕎麦の実等の被粉砕物を粉砕して抹茶の粉末(抹茶粉)や蕎麦粉等の粉末を製造する石臼製粉機に関する。
【背景技術】
【0002】
抹茶粉は、摘採前の所定期間遮光して生産した茶葉を蒸したうえで揉むことなく乾燥させ、茎や葉脈等を除去し精製して成る碾茶を、石臼で挽いて粉末にすることにより製造される。近年は省力化のために、モーターを用いて上臼を回転させる、電動の石臼製粉機が用いられている。
【0003】
特許文献1には、受皿と、受皿の上に載置された石臼と、受皿の下に配置されたモーターを備える電動の石臼製粉機が記載されている。石臼は、円形の下臼と、下臼の上に載置された略同形の上臼から成り、上臼の下面及び下臼の上面には多数の刻線が刻まれている。上臼の中心には、受皿と下臼を貫通する回転軸が固定されており、前記モーターが該回転軸を介して上臼を回転することにより、上臼が下臼に対して回転し、上臼と下臼の間で被粉砕物が粉砕される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-310136号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】"抹茶スイーツ館 茶和々",[online],京都錦市場商店街,[2022年11月1日検索],インターネット<URL:https://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/sawawa/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の石臼製粉機では、石臼で粉砕された抹茶粉は受皿上に落下する。受皿上の抹茶粉を回収するためには、刷毛等で集めたうえで受皿上から掬い取る必要があり、手間を要する。
【0007】
ここまでは石臼製粉機で碾茶を粉砕して抹茶粉を製造する場合を例として述べたが、蕎麦の実を粉砕して蕎麦粉を製造する場合や、炒った大豆を粉砕してきな粉を製造する場合等、石臼製粉機を用いて種々の被粉砕物を粉砕して粉末を製造する際に、同様の問題が生じる。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、粉砕された粉末を容易に回収することができる石臼製粉機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために成された本発明に係る石臼製粉機は、
a) 下臼と、該下臼に対して回転可能な上臼から成る石臼と、
b) 前記下臼の下方に配置された石臼固定台と、
c) 前記下臼と前記石臼固定台の間に出し入れ可能に配置された、前記下臼よりも外方に拡がる受皿と、
d) 前記下臼を前記石臼固定台に固定する、前記受皿よりも上方の部分において棒状の下臼固定具と
を備える。
【0010】
本発明に係る石臼製粉機では、棒状の下臼固定具は、受皿を挟んで受皿よりも上にある下臼と受皿よりも下にある石臼固定台を固定する。石臼固定台は受皿よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。石臼固定台が受皿よりも小さい場合は、下臼固定具は受皿を迂回して下臼と石臼固定台を連結して固定する。下臼固定具の棒状部分は1本でもよいし、複数本でもよい。下臼固定部は、受皿よりも上の部分が棒状であれば、それ以外の部分はそれ以外の形状であってもよい。下臼固定具は下臼に直接固定してもよいし、下臼を下臼よりも小さい下臼台に固定し、その下臼台に下臼固定具を固定するものであってもよい。あるいは下臼固定具は、下臼の下方の周囲と密に接触し、下臼に固定された薄板と下臼固定台を固定するものであってもよい。
【0011】
本発明に係る石臼製粉機を使用する際には、上臼と下臼の間に被粉砕物を装入した上で上臼を下臼に対して回転させ、両臼の間で被粉砕物を粉砕する。粉砕された被粉砕物の粉末は下臼の周囲から放出され、受皿上に落下する。一部は下臼固定具の棒状部分の上にも落下するが、刷毛等で容易に受皿上に落下させることができる。受皿上に落下した被粉砕物の粉末は、受皿を引き出すことにより容易に回収することができる。上臼の回転は、手動でもよいし、モーターによる電動でもよい(後記)。
【0012】
本発明に係る石臼製粉機はさらに、
前記石臼を収容し、天板と透明な側面を有する収容ケースと、
前記上臼の上面から下面まで貫通する被粉砕物供給路と、
前記上臼の上方に設けられた、前記被粉砕物供給路に被粉砕物を導入する漏斗と、
前記天板の、前記漏斗の直上の位置に設けられた被粉砕物の投入口と
を備えることができる。
【0013】
近年、抹茶粉の製造・販売業者や蕎麦屋等において、側面が透明な収容ケースに収容された石臼製粉機を店頭に設置して、抹茶粉や蕎麦粉等が石臼の摺動面から放出される(落下及び周囲に飛散する)様子を展示することが行われている(例えば抹茶粉に関して非特許文献1参照)。本発明に係る石臼製粉機において、そのような収容ケースと共に、上記の被粉砕物供給路、漏斗及び投入口を設けることにより、投入口から漏斗及び被粉砕物供給路を介して被粉砕物を石臼の摺動面に容易に供給することができる。
【0014】
上記収容ケース及び漏斗等を有する構成において、
前記漏斗は前記上臼の上面に、中心を該上臼の回転中心に合わせて固定されており、さらに、
上方から前記漏斗内に回転不能に挿し込まれる棒状のブリッジ防止部材を備える、という構成を取ることができる。
【0015】
このように漏斗が上臼の上面に、中心を上臼の回転中心に合わせて固定されていることにより、漏斗及び漏斗内に供給された被粉砕物は上臼と共に、漏斗の中心の周りに回転する。一方、ブリッジ防止部材は上臼の回転に伴って回転しないため、漏斗内の被粉砕物はブリッジ防止部材からの力を受ける。これにより、漏斗内で被粉砕物がアーチを形成して漏斗からの流下が阻害される架橋(ブリッジ)現象が生じることを防ぐことができ、被粉砕物を確実に被粉砕物供給路に導入することができる。ブリッジ防止部材は上臼の回転中心を通る軸付近であって該軸に対してやや傾斜する状態で前記漏斗内に挿し込まているとよい。このような状態でブリッジ部材が挿し込まれていると、被粉砕物の回転がブリッジ部材によって大きく妨げられることがなく、被粉砕物をより確実に被粉砕物供給路に導入することができる。ブリッジ部材は天板から吊り下げてもよいし、投入口に蓋を設けたうえで該蓋から吊り下げてもよい。
【0016】
本発明に係る石臼製粉機はさらに、前記下臼の周囲を囲い、上側から下側に向かって内方に傾斜するように設けられた粉末拡散防止板を備えることができる。
【0017】
このような粉末拡散防止板を備えることにより、石臼の摺動面から放出された粉末が側方に広く拡散することを防ぎ、それによって石臼製粉機の周囲が該粉末で汚染されることを防ぐことができる。
【0018】
本発明に係る石臼製粉機はさらに、前記上臼を回転させるモーターを備える電動石臼製粉機とすることができる。
【0019】
上記電動石臼製粉機は、前記モーターが前記石臼固定台よりも下に配置されており、さらに、該石臼固定台と該モーターの間に粉末侵入防止部材を備える、という構成を取ることができる。
【0020】
このような粉末侵入防止部材を備えることにより、粉末がモーターに侵入することを防ぐことができる。
【0021】
上記電動石臼製粉機はさらに、前記モーターを回転させる時間を設定するタイマーを備えることができる。
【0022】
このようなタイマーを備えることにより、石臼が必要以上に長時間動作することを防ぎ、それによって、被粉砕物が摺動面に存在しない状態で上臼を駆動する、いわゆる空挽きを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る石臼製粉機によれば、粉砕された粉末を容易に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る石臼製粉機の一実施形態を示す正面図。
図2】本実施形態の石臼製粉機が有する石臼固定台を示す上面図。
図3】本実施形態の石臼製粉機が有する下臼固定具を示す上面図。
図4】本実施形態の石臼製粉機が有する上臼回転機構の第2動力伝達部材及びその使用方法を示す正面図(a)、側面図(b)、並びに他の使用方法を示す正面図(c)。
図5】本実施形態の石臼製粉機が有する粉末侵入防止板を示す上面図。
図6】本実施形態の石臼製粉機が収容ケースに収容された状態を示す正面図。
図7】本発明に係る石臼製粉機の変形例を示す正面図。
図8】ブリッジ防止部材の変形例を示す正面図(a)及び側面図(b)、並びに該変形例のブリッジ防止部材の動作を示す上面図(c)及び側面図(d)。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1図8を用いて、本発明に係る石臼製粉機の一実施形態である、電動石臼製粉機10を説明する。
【0026】
(1) 本実施形態の電動石臼製粉機10の構成
本実施形態の電動石臼製粉機10は、図1に示すように、円柱状の石臼11と、石臼固定台12と、受皿13と、下臼固定具14と、上臼回転機構15と、粉末拡散防止板16と、粉末侵入防止板(粉末侵入防止部材)17と、漏斗18とを有する。
【0027】
石臼11は、上臼111と下臼112から成る。下臼112は後述のように下臼固定具14により石臼固定台12に固定されている。下臼112の上面中央には心棒1121が立設されており、上臼111の中央には貫通孔1111が設けられている。心棒1121は円柱状であるが、上端付近のみが円錐状の形状に加工されている。貫通孔1111の直径は心棒1121の直径よりも大きく、貫通孔1111と心棒1121の間には隙間が形成されている。この隙間が、上臼111と下臼112の間の摺動面113に被粉砕物を供給する被粉砕物供給路114となる。上臼111は下臼112上で、該下臼112の上面に対して略垂直な仮想的な回転軸(図1中の一点鎖線)の周りに回転可能である。このように上臼111が回転することにより、上臼111と下臼112は摺動面113で摺動する。上臼111は、持ち上げることにより下臼112と分離可能である。
【0028】
石臼固定台12は下臼112の下方に配置されており、石臼固定部121と、受皿載置部122とを有する。受皿載置部122には受皿13が載置される。受皿13は石臼11よりも直径が大きい円形であって、下臼112よりも外方に拡がる大きさを有しており、それに対応して受皿載置部122も下臼112よりも外方に拡がるように設けられている。具体的には、図2に示すように、受皿載置部122は円板部1221と該円板部1221から120°間隔で3方向に延びる帯状の延伸部1222から成る。円板部1221の直径は受皿13の直径よりも小さいが、延伸部1222は、受皿13を受皿載置部122の中央に置いた状態において先端が受皿13よりも外方まで延びている。石臼固定部121は、受皿載置部122の3つの延伸部1222の先端にそれぞれ1つずつ立設された柱状の部材であり、石臼固定台12の全体で見ると120°間隔で3本設けられている。受皿13は、石臼固定部121同士の間を通して受皿載置部122に出し入れ可能である。
【0029】
石臼固定台12は円柱状の支柱123の上端に設けられており、支柱123の下端には脚124が設けられている。
【0030】
下臼固定具14は、図3に示すように、下臼112の下面と同形状である板状部142と、板状部142から外方に延びる3本の棒状部141を有する。板状部142にはボルト143を通過させる孔1421が設けられており、下臼112の下面がボルト143により板状部142に固定されている。板状部142には。下臼固定具14には、板状部142の外側では棒状部141以外の部材はなく、後述のように石臼11で粉砕されて落下する粉末が棒状部141以外の部分を通過可能になっている。3本の棒状部141はそれぞれ、その先端の下部において、対応する石臼固定部121に固定されている。本実施形態では、棒状部141には中空の角材を、板状部142には円形の板を、それぞれ用いたが、これらの例には限定されない。例えば、棒状部141に中実の角材を用いたり、円筒(中空)又は円柱(中実)状の棒材を用いてもよい。軽量化を重視する場合には中空の棒材を用いればよく、強度を重視する場合には中実の棒材を用いればよい。棒状部141の本数は4本以上としてもよいし、2本以下と(例えば1本の棒状部141をカンチレバーとして板状部142を支持)してもよい。板状部142は下臼112の下面よりも小さい形状であってもよい。また、板状部142を設けることなく、棒状部141をY字状や十字状等に結合して下臼112の下面にも設け、棒状部141に下臼112を固定してもよい。
【0031】
上臼回転機構15は、石臼固定台12の下に配置されたモーター151と、モーター151の回転軸に取りつけられた第1歯車152と、第1歯車152と噛み合う第2歯車153と、第2歯車153に取りつけられた動力伝達部154とを有する。モーター151、第1歯車152及び第2歯車153の回転軸はいずれも略鉛直を向いている。第2歯車153の回転軸は、上臼111の仮想的な回転軸と同軸である。
【0032】
動力伝達部154は帯状の板材が90°に折り曲げられた第1動力伝達部材1541と、帯状の板材がクランク状に折り曲げられた第2動力伝達部材1542から成る。第1動力伝達部材1541は折り曲げ部よりも一端側を略水平に向けて第2歯車153に固定され、他端側は折り曲げ部から上方に向くように配置されている。第1動力伝達部材1541の他端付近には、支柱123が通過する孔(図示せず)が設けられている。第2動力伝達部材1542はクランクの両端側がいずれも上下方向を向くように配置されている。図4に示すように、第2動力伝達部材1542の上端付近は、板面側から見てL字状になるように板材が切り取られている。このように形成されたL字部1543の縦の棒に相当する部分にL字の右側に相当する方向から、上臼111の側面に設けられた突起1112(図1参照)が当接する(図4(a))。第2動力伝達部材1542は、上臼111には固定されておらず、後述のようにモーター151によって回転したときに該第2動力伝達部材1542で突起1112を押すことによって上臼111が回転する。なお、第2動力伝達部材1542で突起1112を押す代わりに、ベルト1545の一端に接続した輪1546を第2動力伝達部材1542のL字部1543に掛け、ベルト1545の他端に接続した輪1547を上臼111の突起1112に掛けて、第2動力伝達部材1542で突起1112を引くようにしてもよい(図4(c))。また、このような輪付きのベルトの代わりに、紐等で作製した1個の輪をL字部1543及び突起1112に掛けるようにしてもよい。
【0033】
第2動力伝達部材1542の下端には、下面に開口部を有する直方体の箱形の接続部材1544が取り付けられている。第1動力伝達部材1541の上端をこの開口部から接続部材1544に差し込むことにより、第1動力伝達部材1541と第2動力伝達部材1542が連結される。このように、第2動力伝達部材1542が上臼111には固定されず、且つ、第1動力伝達部材1541を接続部材1544に差し込むだけで第1動力伝達部材1541と第2動力伝達部材1542が連結されていることから、メンテナンス時に第2動力伝達部材1542を容易に着脱することができる。以上の構成により、動力伝達部154の全体で見ると、石臼固定台12の下から、石臼固定台12の側方及び下臼112の側方を通って上臼111に至るように形成されている。
【0034】
粉末拡散防止板16は下臼固定具14の上に載置された、帯状の板材を円環状に曲げた部材から成る。粉末拡散防止板16は、その高さが下臼112の高さよりも小さく、また、下端部および上端部の直径がいずれも石臼11の直径よりも大きく、且つ、下端部の直径は受皿13の直径よりも小さい。粉末拡散防止板16の下端部には、下臼固定具14の3本の棒状部141に対応して3個の切り欠き(図示省略)が設けられている。これら3個の切り欠きの各々に対応する棒状部141を嵌め込むことにより、粉末拡散防止板16は、その中央に石臼11が位置するように配置される。このような構成により、粉末拡散防止板16は、石臼11の摺動面113よりも下方において下臼112を取り囲み、摺動面113から落下する粉末を受皿13に誘導することができる。本実施形態では、摺動面113から粉末が放出される様子を側方から視認できるよう、粉末拡散防止板16の高さを下臼112よりも小さくしたが、視認の必要が無い場合には、摺動面113から放出される粉末の拡散を防止してより多くの粉末を受皿13に誘導するために、粉末拡散防止板16の高さを下臼112の高さよりも大きくしてもよい。
【0035】
粉末侵入防止板17は、粉末がモーター151に侵入することを防止するためのものであって、モーター151、第1歯車152及び第2歯車153と石臼固定台12の間に、石臼固定台12の外方まで拡がるように設けられた、正方形に近い長方形の平板状の部材から成る。粉末侵入防止板17の四辺は後述の下部側板213の上端に支持されている。粉末侵入防止板17は、メンテナンス時には2つに分割して取り外すことができる。また、図5に示すように、粉末侵入防止板17の中央には、支柱123よりも直径が大きく、且つ受皿載置部122の円板部1221よりも直径が小さい円形の孔171が設けられており、この孔171内を支柱123が通過している。また、前述の第1動力伝達部材1541の略水平の部分は、粉末侵入防止板17よりも上側に設けられており、ボルトによって孔171を通して第2歯車153に固定されている。
【0036】
漏斗18は被粉砕物を被粉砕物供給路114に導入するためのものであって、上臼111の上面に、その中心を上臼の仮想的な回転軸に合わせて固定されている。漏斗18がこのように固定されているため、上臼111の回転に伴って、漏斗18もそれ自体の回転中心の周りに回転する。
【0037】
本実施形態では、石臼固定台12、下臼固定具14、動力伝達部154、粉末拡散防止板16、粉末侵入防止板17の材料にはいずれもステンレス鋼を用いる。心棒1121の材料には木材を用いる。また、漏斗18の材料にはポリプロピレンを用いる。但し、これら各部の材料はここで挙げた例には限定されない。
【0038】
ここまでに述べた各構成要素は、図6に示すように、立方体状の筐体21内に収容されている。筐体21は、矩形状の天板211と、4枚の上部側板212と、4枚の下部側板213とを有する。天板211及び上部側板212は、外から内部を視認できるように、木製の枠2112に透明な板材(ガラス板)を嵌め込んだものが用いられている。石臼11は、4枚の上部側板212で囲まれた空間に位置している。4枚の上部側板212のうちの1枚は、隣接する上部側板212の枠に蝶番215によって開閉可能に取りつけられた扉となっている。扉の蝶番215が取り付けられた側とは反対側の下部には取っ手214が取り付けられており、使用者は取っ手214を把持して扉を開閉することができるようになっている。上部側板212は、縦方向には天板211の直下から石臼固定台12の直下まで設けられている。天板211、上部側板212及び枠2112から成る上部筐体210は、下部側板213から成る下部筐体上に載置されており、持ち上げて取り外すことができる。
【0039】
下部側板213は不透明な材料から成り、本実施形態では木製のものを用いている。石臼固定台12よりも下方に設けられている支柱123、モーター151、第1歯車152及び第2歯車153は、不透明な下部側板213によって側方からは視認できないようになっている。下部側板213を構成する金属板は上述の支柱123等を囲繞するように4枚設けられている。なお、天板211及び上部側板212の枠、並びに下部側板213には木製以外のものを用いてもよい。それらに金属製のものを用いる場合には、審美性を高めるために、表面に木目調の印刷を施すとよい。
【0040】
天板211のうち漏斗18の直上の位置には、開口である被粉砕物投入口216が設けられていると共に、被粉砕物投入口216を開閉する蓋217が設けられている。
【0041】
蓋217の下面には環状の吊り下げ具191が設けられており、その吊り下げ具191から漏斗18内に棒状のブリッジ防止部材19が吊り下げられ(挿し込まれ)ている。ブリッジ防止部材19の上端はフック状になっており、そのフックが吊り下げ具191の環に引っ掛けられている。ブリッジ防止部材19の長さは、下端が心棒1121の円錐状の部分と上臼111の貫通孔1111の間に配置されるように設定されている。吊り下げ具191及びブリッジ防止部材19の材料には、本実施形態ではステンレス鋼を用いるが、この例には限定されない。また、ブリッジ防止部材19は蓋217の下面にフックで吊り下げる代わりに、同面に固定してもよい。
【0042】
下部側板213にはタイマー22、回転速度設定器23及びメインスイッチ24が取りつけられている。タイマー22は、モーター151を動作させる時間を設定するものである。回転速度設定器23はモーター151の回転速度を設定するものである。メインスイッチ24は3点式であり、ツマミを中央から左右いずれかに、及びその逆方向に回すことにより操作する。モーター151が停止しているときに使用者がツマミを中央から右に回すと、モーター151が連続的に動作し(タイマー22は動作しない)、使用者がツマミを中央に戻すとモーター151が停止する。使用者がツマミを中央から左に回すと、タイマー22で設定した時間だけモーター151が動作すると共に、ツマミが自動的に中央に戻る。当該設定時間が経過すると、モーター151は自動的に停止する。また、動作開始後、経過した時間よりも短い時間にタイマー22の設定時間を変更する操作を行うことにより、モーター151を停止させることもできる。メインスイッチ24のツマミにはLEDから成るランプが内蔵されており、連続的な運転、タイマーを用いた運転のいずれにおいても、モーター151の動作中にはランプが点灯し、モーター151が停止するとランプが消灯する。
【0043】
上部側板212の扉には、該扉が閉鎖されていることを検知する扉センサー25が設けられている。扉が閉鎖されていることを扉センサー25が検知している間は、検知信号(電流)が流れることによりモーター151を動作させることができる。それに対して扉が開放されているときには検知信号が流れないため、使用者がメインスイッチ24を操作してもモーター151は動作しない。また、モーター151の動作中に扉が開放されたときには検知信号が流れなくなるためモーター151が停止し、この状態から扉が再度閉鎖されると、モーター151の動作が再開する。さらに、上部筐体210が取り外されているときにも、検知信号が流れなくなり、モーター151は動作しない。以上のように、扉が開放されている間や上部筐体210が取り外されている間はモーター151を動作させないことにより安全を担保している。なお、電動石臼製粉機10の点検時等、扉を開放又は上部筐体210を取り外した状態でモーター151を動作させる必要が生じることを考慮して、さらに扉センサー25の解除スイッチを設けてもよい。このような解除スイッチは、蓋等を設けることにより、通常時に誤って操作しないようにするとよい。
【0044】
また、支柱123の上端付近には受皿センサー26が埋め込まれていると共に、受皿載置部122のうち受皿センサー26の直上には孔(図示せず)が設けられている。受皿センサー26は、受皿載置部122の孔を通して、受皿載置部122に載置された受皿13を検知するセンサーである。受皿センサー26が受皿13を検知していないときには、受皿センサー26の検知信号(電流)が流れず、モーター151は動作しない。これにより、受皿13を受皿載置部122に載置することなく電動石臼製粉機10を動作させることを防ぎ、受皿載置部122上に粉末を落下させてしまったり、さらには受皿載置部122の円板部1221の外側(受皿13が載置されていれば、受皿13によって塞がれる部分)及び粉末侵入防止板17の孔171を通ってモーター151まで粉末を落下させてしまうことを防ぐことができる。なお、受皿センサー26に関しても解除スイッチを設けてもよい。この場合には、扉センサー25と受皿センサー26を共通の解除スイッチで解除するようにしてもよい。
【0045】
(2) 本実施形態の電動石臼製粉機10の動作
本実施形態の電動石臼製粉機10を使用する際には、使用者は筐体21の上部側板212の扉を開放し、受皿載置部122に受皿13を載置する。また、使用者は天板211に設けられた蓋217を開放し、被粉砕物投入口216を通して、碾茶や蕎麦の実等の被粉砕物を漏斗18内に供給する。この操作の後、使用者は(上部筐体210を取り外した場合にはそれを装着し)上部側板212の扉及び蓋217を閉鎖する。
【0046】
なお、被粉砕物を漏斗18内に供給する操作の前に、上部筐体210を取り外したうえで、上臼111及び漏斗18を下臼112から取り外し、下臼112の上面に被粉砕物を載置する操作を行ってもよい。これにより、石臼の動作を開始時に既に摺動面113に被粉砕物が供給されていることとなるため、空挽きが生じることを確実に防ぐことができる。また、被粉砕物を漏斗18内に供給する操作の前に、上臼111は下臼112上に載置され漏斗18は取り外されている状態で、被粉砕物供給路114に被粉砕物を詰める操作を行ってもよい。これにより、石臼の動作を開始直後に被粉砕物供給路114内の被粉砕物を摺動面113に供給することができるため、空挽きを防ぐことができる。
【0047】
使用者は、回転速度設定器23によりモーター151の回転速度を設定する。また、タイマー22を使用する場合には、使用者はタイマー22を操作してモーター151の駆動時間を設定する。ここでモーター151の駆動時間は、被粉砕物が摺動面に存在しない状態で上臼111を駆動することが無いよう、被粉砕物を投入する量や回転速度に応じて適宜定める。通常、同種の被粉砕物をほぼ同じ量だけ投入する場合には、これら駆動時間や回転速度を変更する必要はない。
【0048】
次に、タイマー22を使用する場合には使用者がメインスイッチ24のツマミを左に回すことにより、タイマー22を使用しない場合には使用者が該ツマミを右に回すことにより、モーター151が始動する。これにより、第1歯車152を介して第2歯車153が上臼111の仮想的な回転軸と同軸で回転し、それに伴って、第2歯車153に取りつけられた動力伝達部154も該回転軸と同軸で回転する。そして、第2動力伝達部材1542のL字部1543によって上臼111の突起1112が押されることにより、上臼111が仮想的な回転軸の周りに回転する動力がモーター151から上臼111に伝達される。さらに、上臼111の回転に伴って、上臼111の上面に固定された漏斗18も回転する。漏斗18の回転に伴い、漏斗18内の被粉砕物も回転するが、ブリッジ防止部材19は下端が心棒1121の上端の円錐形の部分又は/及び上臼111の貫通孔1111の内壁に接触し、回転することなく鉛直からやや傾斜した状態で配置される。そのため、漏斗18内で回転する被粉砕物はブリッジ防止部材19から力を受け、いわゆる架橋(ブリッジ)現象が生じることが防止される。そのため、漏斗18から被粉砕物供給路114に確実に被粉砕物を導入することができる。
【0049】
被粉砕物供給路114に導入された被粉砕物は摺動面113に供給され、摺動面113において粉砕される。こうして粉砕された粉末は摺動面113の周囲から落下する。落下した粉末の一部は下臼固定具14の棒状部141上に堆積するが、残りの大半は棒状部141同士の間を通過して、受皿載置部122に載置された受皿13に堆積する。
【0050】
また、粉末拡散防止板16により、粉末が受皿13よりも側方に拡散することを防ぎ、それによって電動石臼製粉機10の周囲が該粉末で汚染されることを防ぐことができると共に、該粉末を受皿13上に誘導することができる。さらに、粉末侵入防止板17により、粉末がモーター151に侵入することを防ぎ、それによってモーター151が故障することを防ぐことができる。
【0051】
タイマー22の動作により、又は使用者がメインスイッチ24のツマミを中央に戻す操作をすることにより、モーター151を停止させた後、使用者は上部側板212の扉を開放し、棒状部141上に堆積した粉末を刷毛等で受皿13上にはたき落とす。その後、使用者は、受皿載置部122から受皿13を引き出すことにより、受皿13に堆積した粉末を容易に回収することができる。
【0052】
(3) 変形例
本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0053】
例えば、上記実施形態ではモーター151を含む上臼回転機構15を設けた電動石臼製粉機としたが、上臼回転機構15を省略して、上臼111を手動で回転させるようにしてもよい。
【0054】
また、石臼11から抹茶粉や蕎麦粉等が放出される様子を展示することを目的とせず、被粉砕物から粉末を製造することのみを目的とする場合には、不透明な材料のみからなる筐体を用いてもよいし、筐体を省略してもよい。粉末拡散防止板16、粉末侵入防止板17、漏斗18、ブリッジ防止部材19等も適宜省略可能である。
【0055】
上記実施形態では下臼固定具14は下臼112の下面に取り付けているが、図7に示すように下臼112の側面に取りつけてもよい。図7に示した例では、角棒状の下臼固定具14Aの一端を下臼112の側面に設けた孔に挿入することで取りつけている。下臼固定具14Aの他端は、上記実施形態と同様に石臼固定台12の石臼固定部121の上端に固定している。この例では、粉末拡散防止板16Aは、下臼固定具14Aの角棒よりも上側に設けている。なお、図7では筐体21は示していないが、上記実施形態と同様に、図7に示した例においても石臼11等を筐体21に収容してもよい。
【0056】
上記実施形態では石臼固定台12とモーター151の間に平板状の粉末侵入防止板17を配置したが、その代わりに、モーター151、第1歯車152及び第2歯車153を囲むように粉末侵入防止部材を設けてもよい。
【0057】
上記実施形態におけるブリッジ防止部材19の代わりに、図8に示すブリッジ防止部材19Aを用いることもできる。このブリッジ防止部材19Aは、縦棒192及び横棒193が十字状に形成されており、縦棒192の上端に環状部194が設けられている。横棒193は漏斗18の上端よりも上側に設けられており、漏斗18の外周よりも外側まで延びている。環状部194を構成する棒材と環状の吊り下げ具191を構成する棒材は互いに相手の環内を通過するように通されている。なお、図8(a)では環状部194を横から見ているため吊り下げ具191の環のみが示され、図8(b)では吊り下げ具191を横から見ているため環状部194の環のみが示されている。このような構成により、ブリッジ防止部材19Aは吊り下げ具191の環の棒材によって縦棒192の周りの回動が妨げられる。さらに、漏斗18の外周よりも外側には、上臼111の上面に脚台182を介して立設され、横棒193の先端よりも内側に配置され且つ横棒193よりも上側まで延びる当接部195が設けられている。
【0058】
このようなブリッジ防止部材19A等を有する変形例では、当接部195が上臼111及び脚台182と共に回転する(図8(c))。そして、当接部195が横棒193の一端に当接したとき、横棒193の当接部195側の端部が押し上げられ、それに伴って縦棒192が傾く(図8(d))。当接部195が横棒193の一端を通過すると、ブリッジ防止部材19Aは元の位置に戻る。当接部195が横棒193の他端に当接したときには、縦棒192が図8(d)に示した例とは左右逆方向に傾く。こうして、ブリッジ防止部材19Aは、当接部195が半回転する毎に縦棒192が傾くように移動し、それ以外のときには移動しない(従って、ブリッジ防止部材19Aが回転することはない)。このように縦棒192が回転することなく傾いた状態となることにより、上臼111及び漏斗18と共に回転する被粉砕物に架橋現象が生じることを防ぐことができる。また、仮に被粉砕物が攪拌されると漏斗18内で割れて小さくなり、被粉砕物供給路114を通過しやすくなることで摺動面113に同時に多くの被粉砕物が供給されてしまうことで被粉砕物が十分に粉砕できなくなるおそれがあるが、上記のように当接部195が半回転したとき以外にはブリッジ防止部材19Aが移動しないため、被粉砕物が攪拌されることが防止され、被粉砕物を十分に粉砕することができる。
【0059】
[態様]
上述した例示的な実施形態が以下の態様の具体例であることは、当業者には明らかである。
【0060】
(第1項)本発明の一態様に係る石臼製粉機は、
a) 下臼と、該下臼に対して回転可能な上臼から成る石臼と、
b) 前記下臼の下方に配置された石臼固定台と、
c) 前記下臼と前記石臼固定台の間に出し入れ可能に配置された、前記下臼よりも外方に拡がる受皿と、
d) 前記下臼を前記石臼固定台に固定する、前記受皿よりも上方の部分において棒状の下臼固定具と
を備える。
【0061】
(第2項)第2項に係る石臼製粉機は、第1項に係る石臼製粉機においてさらに、
前記石臼を収容し、天板と透明な側面を有する収容ケースと、
前記上臼の上面から下面まで貫通する被粉砕物供給路と、
前記上臼の上方に設けられた、前記被粉砕物供給路に被粉砕物を導入する漏斗と、
前記天板の、前記漏斗の直上の位置に設けられた被粉砕物の投入口と
を備える。
【0062】
(第3項)第3項に係る石臼製粉機は、第1項又は第2項に係る石臼製粉機において、
前記漏斗は前記上臼の上面に、中心を該上臼の回転中心に合わせて固定されており、
さらに、上方から前記漏斗内に回転不能に挿し込まれる棒状のブリッジ防止部材を備える。
【0063】
(第4項)第4項に係る石臼製粉機は、第1項~第3項のいずれか1項に係る石臼製粉機においてさらに、前記下臼の周囲を囲い、上側から下側に向かって内方に傾斜するように設けられた粉末拡散防止板を備える。
【0064】
(第5項)第5項に係る石臼製粉機は、第1項~第4項のいずれか1項に係る石臼製粉機においてさらに、前記上臼を回転させるモーターを備える。
【0065】
(第6項)第6項に係る石臼製粉機は、第5項に係る石臼製粉機において、
前記モーターが前記石臼固定台よりも下に配置されており、
さらに、該石臼固定台と該モーターの間に粉末侵入防止部材を備える。
【0066】
(第7項)第7項に係る石臼製粉機は、第5項又は第6項に係る石臼製粉機において、さらに、前記モーターを回転させる時間を設定するタイマーを備える。
【符号の説明】
【0067】
10…電動石臼製粉機
11…石臼
111…上臼
1111…上臼の貫通孔
1112…突起
112…下臼
1121…心棒
113…摺動面
114…被粉砕物供給路
12…石臼固定台
121…石臼固定部
122…受皿載置部
1221…円板部
1222…延伸部
123…支柱
124…脚
13…受皿
14、14A…下臼固定具
141…棒状部
142…板状部
1421…ボルトを通す孔
143…ボルト
15…上臼回転機構
151…モーター
152…第1歯車
153…第2歯車
154…動力伝達部
1541…第1動力伝達部材
1542…第2動力伝達部材
1543…L字部
1544…接続部材
1545…ベルト
1546、1547…輪
16、16A…粉末拡散防止板
17…粉末落下防止板(粉末落下防止部材)
171…粉末落下防止板の孔
18…漏斗
182…脚台
19、19A…ブリッジ防止部材
191…吊り下げ具
192…縦棒
193…横棒
194…環状部
195…当接部
21…筐体
210…上部筐体
211…天板
212…上部側板
213…下部側板
214…取っ手
215…蝶番
216…被粉砕物投入口
217…蓋
22…タイマー
23…回転速度設定器
24…メインスイッチ
25…扉センサー
26…受皿センサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8