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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079307
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】清掃具
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/254 20060101AFI20240604BHJP
   A47L 13/24 20060101ALI20240604BHJP
   A47L 13/20 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
A47L13/254
A47L13/24 A
A47L13/20 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192174
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】500560129
【氏名又は名称】株式会社ニトリホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 咲
(72)【発明者】
【氏名】古本 征久
(72)【発明者】
【氏名】矢内 靖昭
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074AA07
3B074AA08
3B074AB01
3B074EE01
(57)【要約】
【課題】清掃用の布材がずれ難い清掃具を提供する。
【解決手段】清掃具10は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部42と、凹部42に挟まれた位置で操作部材30を支持する支持部44と、を有する本体部材40と、支持部44側を軸に回動することで凹部42に対して収納可能である一対の収納部材60と、収納部材60の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、凹部42の縁部と対向配置される押え部64と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
を備えた清掃具。
【請求項2】
前記凹部の縁部における壁面が傾斜、又は、前記壁面と底面との角が面取りされている、請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記本体部材の底面に対向して配置される底部材を備え、
前記底面は平面を有する請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項5】
前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、清掃布を取付けて使用する清掃具が開示されている。この清掃具では、矩形状のヘッド部の四隅に、清掃布を保持するための保持部が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-16546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された清掃具では、清掃布を四隅に固定できるが、例えばヘッド部の長手方向において、柄が固定される中央部に清掃布は固定されない。しかし、柄が固定される中央部は、清掃時に力が直接作用し易い部分であるため、このような構成では、清掃布がヘッド部に対してずれ易い。清掃布がヘッド部に対してずれると、清掃布に対して均一に圧力を作用させ難く、また、ずれ幅が大きくなると、清掃布が裂けたり外れたりする虞もある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、清掃用の布材がずれ難い清掃具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、を備える。
【0007】
請求項1の清掃具では、押え部を有する収納部を、支持部側を軸に回動させて、本体部の縁端に沿う凹部に収納することができる。これにより、収納部を凹部に収納する際、本体部の底部に設置した布材の端部を、凹部の縁部と、縁部と対向配置される押え部とで挟み込むことで、布材が支持部に向けて巻き込まれる。特に、押え部が収納部の幅方向全域に設けられる。このため、布材が凹部に均一に巻き込まれ易く、布材を均一に張り易い。
【0008】
したがって、支持部に支持された操作部を操作して床を清掃する際に、布材と床との間に摩擦力が作用しても、布材が本体部材からずれにくい。
【0009】
請求項2の清掃具は、請求項1に記載の清掃具において、前記凹部の縁部における壁面が傾斜、又は、前記壁面と底面との角が面取りされている。
【0010】
請求項2の清掃具では、凹部の縁部における壁面が傾斜している。又は、凹部の縁部における壁面と底面との角が面取りされている。このため、布材の端部を支持部側に巻き込みやすい。
【0011】
請求項3の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている。
【0012】
請求項3の清掃具では、収納部材を支持部に対して回動させるヒンジが、支持部に覆われて配置されている。すなわち、ヒンジが本体部材に内蔵されている。これにより、ヒンジが本体部材の外側に設けられている構成と比較して、ヒンジが汚れにくい。このため、ヒンジの可動性を維持し易い。
【0013】
請求項4の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記本体部材の底面に対向して配置される底部材を備え、前記底面は平面を有する。
【0014】
請求項4の清掃具では、本体部材の底面に配置される底部材を備えている。そして、本体部材の底面は平面を有する。平面を有することで、平面を有しない構成と比較して、清掃時に底部材の広い面積を押圧できる。これにより、本体部材の下方に配置された布材を押圧し易い。
【0015】
請求項5の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている。
【0016】
請求項5の清掃具では、収納部材の上面に、シートを固定可能な固定部が形成されている。このため、布材に代えて、また、布材に加えて、シートを本体部に巻き付けて使用できる。
【0017】
なお、請求項4の清掃具は、請求項1~3の何れか1項に記載の清掃具において、前記本体部材の底面に対向して配置される底部材を備え、前記底面は平面を有するものとしてもよい。また、請求項5の清掃具は、請求項1~3の何れか1項に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されているものとしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の清掃具を用いると、清掃用の布材がずれ難い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る清掃具を示す分解斜視図である。
図2】本体部材と収納部材との配置を示す、図1におけるA-A線断面図である。
図3】(A)は収納部材のヒンジを示す、図1におけるB-B線断面図であり、(B)は収納部材を回動させた状態を示すB-B線断面図である。
図4】(A)は収納部材を付勢するバネを示す、図1におけるC-C線断面図であり、(B)は収納部材を回動させた状態を示すC-C線断面図である。
図5】収納部材における固定部を示す図1におけるD-D線断面図である。
図6】収納部材を回動させた状態を示す部分拡大斜視図である。
図7】収納部材における固定部にシート部材を固定している状態を示す部分拡大斜視図である。
図8】(A)は本体部材における外縁部の壁面と底面部との角に平面状の面取りを形成した変形例を示す部分拡大断面図であり、(B)は曲面状の面取りを形成した変形例を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態に係る清掃具10について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
【0021】
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において構成を省略する、異なる構成と入れ替える、一実施形態及び各種の変形例を組み合わせて用いる等、適宜変更を加えて実施することができる。
【0022】
各図面において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
【0023】
<清掃具>
図1には、本発明の実施形態に係る清掃具10が示されている。清掃具10は、柄20、操作部材30、本体部材40、収納部材60及び底部材80を含んで構成されている。
【0024】
(柄)
柄20は、清掃時にユーザによって保持される部分であり、操作部材30に着脱可能に固定されている。柄20は、全体として内部が空洞の略円筒状(パイプ状)に形成され、持ち手22、中継ぎ部材24及び接合部材26を含んで構成されている。
【0025】
持ち手22、中継ぎ部材24及び接合部材26は、それぞれ、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂等の樹脂を単独であるいは組み合わせて形成されている。中継ぎ部材24及び接合部材26としては、強度を得る観点から、アルミニウム等の金属を用いてもよい。また、持ち手22には、グリップ性を高める観点から、スチレン系エラストマーを用いてもよい。
【0026】
持ち手22には、図示しないフックなどに清掃具10を係止するための貫通孔22Aが形成されている。持ち手22の下端部は開口しており、この開口部に中継ぎ部材24の上端部が差し込まれる。これによって、持ち手22と中継ぎ部材24とが固定される。なお、この固定部には、中継ぎ部材24を持ち手22に捩じ込むねじ等の固定機構を形成してもよい。
【0027】
中継ぎ部材24は、上端部が持ち手22の下端部に差し込まれると共に、下端部が開口しており、この開口部に接合部材26の上端部が差し込まれる。これによって、中継ぎ部材24と接合部材26とが固定される。なお、この固定部にも、接合部材26を中継ぎ部材24に捩じ込むねじ等の固定機構を形成できる。
【0028】
接合部材26は、上端部が中継ぎ部材24の下端部に差し込まれると共に、下端部が操作部材30の上端部に形成された開口部に固定される。
【0029】
接合部材26の下端部には、突起26Aが形成されている。突起26Aは、円筒状の接合部材26の径方向(矢印Pで示す方向)に沿う外力によって弾性変形する。この突起26Aが、操作部材30の上端部に形成された係止孔30Aに係止されることにより、接合部材26が操作部材30に固定される。
【0030】
(操作部材)
操作部材30は、柄20を介したユーザ(すなわち、清掃具10を用いて床を掃除する人)の操作によって本体部材40を移動させる部分であり、回動部材32及び回動部材34を備えて形成されている。操作部材30は、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂等の樹脂を単独であるいは組み合わせて形成されている。
【0031】
回動部材32は、上述した接合部材26が固定される円筒状の部材であり、下端部が回動部材34に対して回動可能に固定されている。回動方向については後述する。
【0032】
回動部材34は、上端部に回動部材32が固定され、下端部が本体部材40の支持部44に対して回動可能に固定されている。回動部材34は、本体部材40の幅方向(X方向)に沿う軸O1を回転中心として回動する。
【0033】
一方、回動部材32は、本体部材40の幅方向(X方向)と垂直に交わる平面(Y-Z平面)に沿う軸O2を回転中心として回動する。なお、軸O2は、回動部材34の回動状態に応じて、Y-Z平面内において移動する軸である。
【0034】
(本体部材)
本体部材40は、上面視で長方形の矩形状に形成され、図2に示すように、一対の凹部42と、これらの凹部42に挟まれた位置で操作部材30を支持する支持部44と、凹部42の外縁(支持部44側以外の外縁)を形成する外縁部46と、凹部42の底面を形成する底面部40Aと、を備えて形成されている。
【0035】
本体部材40を形成する各部材は、特に断りのない限り、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂等の樹脂を単独であるいは組み合わせて形成されている。
【0036】
なお、本体部材40の幅方向(X方向)及び奥行き方向(Y方向)は、それぞれ長手方向及び短手方向とも称される。
【0037】
(本体部材-支持部、外縁部)
図1に示すように、支持部44は、本体部材40においてX方向に沿って形成され、かつ、Y方向の中央部に配置されている。また、支持部44は、本体部材40におけるX方向の全幅に亘って形成されている。
【0038】
支持部44のX方向における中央部には、上述した回動部材34が固定された固定部44Aが形成されている。固定部44Aは、支持部44の上面から上方向(Z方向)に突出して形成されている。
【0039】
図2に示すように、支持部44は、本体部材40の底面部40Aから上方向に突出して形成されている。底面部40Aは、本体部材40の底面(裏面)に平面を形成する部分である。また、本体部材40の外周部にも、本体部材40の底面部40Aから上方向に突出する外縁部46が形成されている。図6にも示すように、外縁部46は、本体部材40におけるX方向及びY方向の外縁を形成している。
【0040】
(本体部材-凹部)
図2に示すように、凹部42は、これらの底面部40A、支持部44及び外縁部46に挟まれた領域に形成された部分である。凹部42は、支持部44及び外縁部46の上面に対して、底面部40Aが相対的に低い位置に配置されることによって形成されている。
【0041】
凹部42の縁部における壁面のうち、外縁部46によって形成される壁面46Aは、傾斜して配置されている。「傾斜して」とは、底面部40Aからみて、Z方向、かつ、Y方向(又はX方向)外側に傾いている状態を示す。
【0042】
図6に示すように、凹部42は、本体部材40において、上面視で対向する2つの縁端(つまり、外縁部46においてX方向に沿う部分)に沿って設けられている。また、凹部42は、本体部材40の幅方向の全域に設けられている。
【0043】
(収納部材)
図3(A)、(B)に示すように、収納部材60は、2つの凹部42のそれぞれに設けられた、一対の部材である。
【0044】
(収納部材-ヒンジ機構)
収納部材60は、支持部44側を軸に回動することで凹部42に対して収納可能な可動部材である。具体的には、凹部42に配置される収納部材60には、凹部42から支持部44へ向かって(換言すると、本体部材40の奥行き方向(Y方向)内側へ)伸びるアーム62が形成されている。
【0045】
そして、アーム62の先端には、本体部材40の幅方向(X方向)の両側へ突出する突出部62Aが形成されている。この突出部62Aは、本体部材40の支持部44に形成された横穴である係止穴(不図示)に係止されている。
【0046】
これらの突出部62A及び係止穴によって、収納部材60を支持部44に対して回動させるヒンジが形成されている。そして、図3(B)に示すように、収納部材60は、突出部62Aを回転軸として回転する。なお、以下の説明においては、収納部材60の突出部62A及び本体部材40の係止穴を総称して「ヒンジH」と称す。
【0047】
ヒンジHは、支持部44に覆われて形成されている。具体的には、支持部44には、本体部材40の奥行き方向(Y方向)に貫通する貫通孔44H1が形成されている。アーム62は、この貫通孔44H1に配置されている。これにより、アーム62の先端に形成されたヒンジHは、貫通孔44H1のX方向両側にある壁部及び貫通孔44H1の上方にある天井部によって、3方向が支持部44に覆われて配置される。
【0048】
なお、支持部44は、図2に示すように、外縁部46及び底面部40Aと一体的に形成された基端部44Bと、基端部44Bの上部に固定される蓋部44Cと、を備えている。
【0049】
図3(A)に示す収納部材60の突出部62Aは、基端部44B及び蓋部44Cに挟まれて配置される。すなわち、突出部62Aが係止される係止穴は、基端部44B及び蓋部44Cによって形成されている。突出部62Aを基端部44B及び蓋部44Cによって挟み込んだ状態で、基端部44Bと蓋部44Cとを固定することで、収納部材60が支持部44に対して回動可能に固定される。
【0050】
なお、本発明における「凹部に対して収納可能である一対の収納部材」とは、図3(A)に示される本実施形態に係る収納部材60のように、少なくとも下端部が凹部42に収納されるものであればよい。すなわち、「収納」とは、必ずしも収納部材の全ての部分が凹部に収納されることを示すものではなく、一部が収納されるものであればよい。
【0051】
(収納部材-押え部)
収納部材60には、押え部64が形成されている。押え部64は、収納部材60の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、凹部42の縁部と対向配置されると共に、凹部42の縁部との間で布材C1(図6参照)を挟持する部材である。
【0052】
具体的には、押え部64は、収納部材60の上面を形成する上面部材66から、下向きに突出する壁状部材である。
【0053】
押え部64は、収納部材60の奥行き方向(Y方向)外側に設けられている。また、図1に示すように、押え部64は、収納部材60のY方向外側において、収納部材60の幅方向(X方向)全域に、X方向に沿って設けられている。
【0054】
また、押え部64は、収納部材60の幅方向(X方向)外側にも設けられている。そして、押え部64は、収納部材60のX方向外側において、収納部材60の奥行き方向(Y方向)全域に、Y方向に沿って設けられている。押え部64において、X方向に沿う部分とY方向に沿う部分とは互いに連結され、連結部分が曲線に沿う形状となっている。
【0055】
図6に示すように、押え部64の先端には、鋸刃状の噛込部64Aが形成されている。噛込部64Aは、押え部64において、X方向に沿う部分に形成されている。この噛込部64Aは、二点鎖線で示すように布材C1の端部を凹部42に配置した際に、布材C1に食い込んで布材C1を固定する固定補助機構である。
【0056】
なお、押え部64は、上面部材66の内側(X方向及びY方向の内側)へインセットした位置に形成されている。これにより、ユーザは、上面部材66の外周部に手指を引掛けて収納部材60を回動操作し易い。
【0057】
(収納部材-バネ)
収納部材60は、弾性部材であるバネ70によって、凹部42に収納される方向へ付勢される。具体的には、図4(A)、(B)に示すように、支持部44の両側に配置された一対の収納部材60は、互いにバネ70によって連結されている。バネ70は、水分によって腐食し難い素材、例えばステンレス等によって形成されている。
【0058】
バネ70は、支持部44に覆われて形成されている。具体的には、支持部44には、本体部材40の奥行き方向(Y方向)に貫通する貫通孔44H2が形成されている。バネ70は、この貫通孔44H2に配置されている。これにより、バネ70は、貫通孔44H2のX方向両側にある壁部及び貫通孔44H2の上方にある天井部によって、3方向が支持部44に覆われて配置される。
【0059】
収納部材60には、このバネ70の端部を係止するための係止部68が形成されている。バネ70は、本体部材40の凹部42に収納部材60を配置した状態で、本体部材40の底面部40Aに形成された挿入孔40AHから貫通孔44H2へ挿入する。これにより、バネ70の端部を係止部68へ係止することができる。
【0060】
図4(B)に示すように、バネ70が収納部材60の係止部68に係止された状態で収納部材60を回動させると、バネ70が伸びる。これに伴って、バネ70が縮む方向へ付勢され、収納部材60が凹部42に収納される方向へ付勢される。
【0061】
なお、バネ70は、少なくとも図4(B)に示す回動状態において、外力を加えない状態より伸びた状態(付勢状態)となるように形成する。一方、図4(A)に示す収納状態においては、バネ70を付勢状態としてもよいし、非付勢状態としてもよい。「非付勢状態」とは、バネ70に外力がかかっておらず、収納部材60に付勢力が作用しない状態である。
【0062】
(収納部材-固定部)
図1に示すように、収納部材60の上面には固定部72が形成されている。固定部72は、それぞれの収納部材60において、X方向の両端にそれぞれ配置されている。つまり、固定部72は、清掃具10を上面視して清掃具10の四隅にそれぞれ設けられている。
【0063】
固定部72は、弾性部材で形成されており、図5に示すように、収納部材60の上面を形成する上面部材66に嵌め込まれて固定されている。固定部72は、周縁部が上面部材66に固定され、周縁部の内側に薄肉部72Aが形成されている。この薄肉部72Aには、スリットSが形成されている。
【0064】
図7に示すように、スリットSは、複数のライン状の切り込みである。薄肉部72Aは、スリットSによって、上下方向に可動な弁状に形成されている。
【0065】
薄肉部72Aには、例えば不織布等で形成された清掃用のシートC2を保持することができる。具体的には、薄肉部72AにシートC2を被せた状態で、シートC2をユーザの手指によって押圧すると、スリットSが拡がるように薄肉部72Aが弾性変形する。また、ユーザが押圧力を解除した際に、スリットSが閉じるように薄肉部72Aは復元変形する。これにより、弁状の薄肉部72AがシートC2に食い込んで、シートC2が保持される。
【0066】
(底部材)
図5に示すように、本体部材40の底面部40Aの裏面(底面)には、スチレン系エラストマー等の弾性部材で形成された底部材80が対向して配置される。底部材80は、平面部82、突出部84及び凹凸部86を備えて形成されている。
【0067】
平面部82は、矩形状に形成され、本体部材40の底面部40Aと対向配置される板状部分である。突出部84は、平面部82の外縁から上方向に突出した部分であり、本体部材40における外縁部46の外周を取り囲んで、外縁部46と接した状態で配置される。
【0068】
凹凸部86は、平面部82の下面から下方向に突出する複数の突起86Aを備えて形成され、布材C1やシートC2を挟んで床面と対向配置される部分である。突起86Aの突出高さは特に限定されるものではないが、一例として、本体部材40の奥行き方向(Y方向)における内側のほうが、外側より高い。
【0069】
凹凸部86は、弾性部材である底部材80と一体的に形成されているため、上方からの押圧力によって弾性変形する。これにより、凹凸部86が無い構成と比較して、布材C1やシートC2と底部材80との間の摩擦力が高められ、布材C1やシートC2が底部材80及び本体部材40からずれにくい。
【0070】
<作用及び効果>
本発明の実施形態に係る清掃具10では、図3(A)、(B)に示すように、押え部64を有する収納部材60を、支持部44側を軸に回動させて、本体部材40の縁端を形成する外縁部46に沿う凹部42に収納することができる。
【0071】
これにより、収納部材60を凹部42に収納する際、図6に示すように、本体部材40の底部に設置した布材C1の端部を、収納部材60における押え部64と凹部42の縁部(すなわち、外縁部46)とで挟み込むことで、布材C1が支持部44に向けて巻き込まれる。特に、押え部64は、収納部材60の幅方向全域に設けられている。このため、布材C1が凹部42の幅方向に亘って均一に巻き込まれ易く、布材C1を均一に張り易い。
【0072】
したがって、図1に示す支持部44に支持された操作部材30を、柄20を介して操作して床を清掃する際に、布材C1と床との間に摩擦力が作用しても、布材C1が本体部材40からずれ難い。
【0073】
なお、布材C1を本体部材40からずれ難くする効果は、図6に示す押え部64の先端に形成された鋸刃状の噛込部64Aが、布材C1に食い込むことで高められている。また、同様の効果は、底部材80に形成された凹凸部86によって布材C1を押圧することでも高められている。
【0074】
また、清掃具10では、図3(A)等に示すように、凹部42の縁部である外縁部46の壁面46Aが傾斜している。このため、図6に示す布材C1の端部を支持部44側に巻き込みやすい。
【0075】
また、清掃具10では、図3(A)、(B)に示すように、収納部材60を支持部44に対して回動させるヒンジHが、支持部44に覆われて配置されている。すなわち、ヒンジHが本体部材40に内蔵されている。これにより、ヒンジHが本体部材40の外側に設けられている構成と比較して、可動部であるヒンジHの周辺が汚れにくい。このため、ヒンジHの可動性を維持し易い。
【0076】
また、清掃具10では、収納部材60が、バネ70によって凹部42に収納されるように付勢されている。このため、収納部材60を回動させた状態で布材C1の端部を凹部42に配置し、収納部材60から手を離せば、バネ70の付勢力によって収納部材60が凹部42に収納され、同時に布材C1が支持部44に向けて巻き込まれる。このため、バネ70が無い構成と比較して、布材C1の取付けが容易であり、かつ、布材C1がずれ難い。
【0077】
また、バネ70は、ステンレスなどの、水分によって腐食し難い素材によって形成されている。また、本体部材40や収納部材60は樹脂によって形成されている。このため、これらの部材をまとめて水洗いしても腐食する虞が少ない。これにより、清掃具10のメンテナンスが容易である。
【0078】
また、清掃具10は、本体部材40の底面に配置される底部材80を備えている。そして、本体部材40の底面を形成する底面部40Aの裏面は平面を有する。平面を有することで、平面を有しない構成と比較して、清掃時に底部材80の広い面積を押圧できる。これにより、本体部材40の下方に配置された布材C1を押圧し易い。
【0079】
また、清掃具10では、図7に示すように、収納部材の上面に、シートを固定可能な固定部72が形成されている。このため、布材C1(図6参照)に代えて、また、布材C1に加えて、シートC2を本体部に巻き付けて使用できる。
【0080】
シートC2としては、例えば使い捨て用のシートを用いることができる。このようなシートC2を用いれば、使い捨てではない布材C1に落ちにくい汚れが付着することを抑制できる。
【0081】
また、布材C1とシートC2とを同時に装着する場合、例えばシートC2で清掃後にシートC2を取り除けば、布材C1で仕上げ拭きする、といった使い方もできる。
【0082】
<その他の実施形態>
上記実施形態においては、図3(A)等に示すように、凹部42の縁部である外縁部46の壁面46Aを、本体部材40の底面部40Aに対して傾斜して形成したが、本発明の実施形態はこれに限らない。
【0083】
例えば図8(A)、(B)に示すように、壁面46Aを底面部40Aに対して垂直に形成し、壁面46Aと底面部40Aとの角を面取りしてもよい。図8(A)における面取りCR1は平面状の面取りであり、図8(B)における面取りCR2は曲面状の面取りである。壁面46Aの傾斜に代えてこのような面取りを形成しても、布材C1の端部を支持部44側に巻き込みやすい効果を得ることができる。
【0084】
また、壁面46Aを底面部40Aに対して垂直に形成し、かつ、面取りを形成しない構成としてもよい。このような場合でも、収納部材60を回動させて凹部42に収納することで、布材C1を本体部材40からずれ難くする効果を得ることができる。
【0085】
また、上記実施形態においては、収納部材60を支持部44に対して回動させるヒンジHが、支持部44に覆われて配置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば収納部材60を支持部44に対して回動させるヒンジは、支持部44の外側に配置してもよい。「支持部44の外側」としては、例えば支持部44と収納部材60の境界の上方の部分が挙げられる。
【0086】
このような場所にヒンジを形成する場合、ヒンジHと比較して汚れは付きやすいものの、汚れが付いた場合には掃除し易いという効果も得られる。
【0087】
また、上記実施形態においては底部材80に凹凸部86を設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば凹凸部86は省略することができる。凹凸部86を省略すれば、仮に底部材80の裏面に汚れが付着した場合に掃除し易い。
【0088】
また、上記実施形態においては底部材80を設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば底部材80は省略してもよい。底部材80を省略しても、収納部材60を回動させて凹部42に収納することで、布材C1を本体部材40からずれ難くする効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0089】
10 清掃具
30 操作部材
40 本体部材
42 凹部
44 支持部
46A 壁面(縁部)
60 収納部材
64 押え部
72 固定部
C1 布材
C2 シート
H ヒンジ
80 底部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
請求項1の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、を備え、前記裏面は平面を有すると共に、前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
一態様の清掃具は、前記本体部材の底面に対向して配置される底部材を備え、前記底面は平面を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
一態様の清掃具では、本体部材の底面に配置される底部材を備えている。そして、本体部材の底面は平面を有する。平面を有することで、平面を有しない構成と比較して、清掃時に底部材の広い面積を押圧できる。これにより、本体部材の下方に配置された布材を押圧し易い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項4の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項4の清掃具では、収納部材の上面に、シートを固定可能な固定部が形成されている。このため、布材に代えて、また、布材に加えて、シートを本体部に巻き付けて使用できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
なお、請求項4の清掃具は、請求項1~3の何れか1項に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されているものとしてもよい。
請求項5の清掃具は、請求項3に記載の清掃具において、前記収納部材は、前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている。
請求項6の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記一対の収納部材は、弾性部材によって前記凹部に収納される方向へ付勢されている。
請求項7の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記押え部の先端には鋸刃状の噛込部が形成されている。
請求項8の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、を備え、前記収納部材は、前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、前記アームの先端、及び、前記先端に形成されると共に前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、
を備え、
前記裏面は平面を有すると共に、
前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、
前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成されている、
清掃具。
【請求項2】
前記凹部の縁部における壁面が傾斜、又は、前記壁面と底面との角が面取りされている、請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項5】
前記収納部材は、前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、
前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、
前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
請求項3に記載の清掃具。
【請求項6】
前記一対の収納部材は、弾性部材によって前記凹部に収納される方向へ付勢されている、請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項7】
前記押え部の先端には鋸刃状の噛込部が形成されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項8】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
を備え、
前記収納部材は、前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、
前記アームの先端、及び、前記先端に形成されると共に前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
清掃具。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
請求項1の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、前記支持部に覆われて配置され、前記収納部材を回動させるヒンジと、を備え、前記裏面は平面を有すると共に、前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成され、前記支持部と前記収納部材とは上面が同じ高さに形成され、前記収納部材は、前記上面より低い位置において前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
一態様の清掃具は、前記収納部材を回動させるヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
一態様の清掃具では、収納部材を支持部に対して回動させるヒンジが、支持部に覆われて配置されている。すなわち、ヒンジが本体部材に内蔵されている。これにより、ヒンジが本体部材の外側に設けられている構成と比較して、ヒンジが汚れにくい。このため、ヒンジの可動性を維持し易い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項3の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項3の清掃具では、収納部材の上面に、シートを固定可能な固定部が形成されている。このため、布材に代えて、また、布材に加えて、シートを本体部に巻き付けて使用できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
なお、請求項3の清掃具は、請求項1~3の何れか1項に記載の清掃具において、前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されているものとしてもよい。
一態様の清掃具は、前記収納部材は、前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている。
請求項4の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、を備え、前記裏面は平面を有すると共に、前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成され、前記一対の収納部材は、前記支持部に覆われた位置で前記一対の収納部材同士を連結するバネによって、前記凹部に収納された状態及び収納されていない状態の双方において、前記凹部に収納される方向へ付勢されている。
請求項5の清掃具は、請求項1又は2に記載の清掃具において、前記押え部の先端には鋸刃状の噛込部が形成されている。
請求項6の清掃具は、上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、前記支持部に覆われて配置され、前記収納部材を回動させるヒンジと、を備え、前記支持部と前記収納部材とは上面が同じ高さに形成され、前記収納部材は、前記上面より低い位置において前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、
前記支持部に覆われて配置され、前記収納部材を回動させるヒンジと、
を備え、
前記裏面は平面を有すると共に、
前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、
前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成され、
前記支持部と前記収納部材とは上面が同じ高さに形成され、
前記収納部材は、前記上面より低い位置において前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、
前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、
前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
清掃具。
【請求項2】
前記凹部の縁部における壁面が傾斜、又は、前記壁面と底面との角が面取りされている、請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記収納部材の上面には、シートを固定可能な固定部が形成されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
前記本体部材における前記凹部を構成する部分の裏面に対向して配置される底部材と、
を備え、
前記裏面は平面を有すると共に、
前記支持部は側面視で前記平面から前記平面の法線方向に離間した位置に形成され、
前記底部材において前記支持部の下方に配置される部分は、前記平面に対向して配置される部分より厚く形成され、
前記一対の収納部材は、
前記支持部に覆われた位置で前記一対の収納部材同士を連結するバネによって、前記凹部に収納された状態及び収納されていない状態の双方において、前記凹部に収納される方向へ付勢されている、
清掃具。
【請求項5】
前記押え部の先端には鋸刃状の噛込部が形成されている、
請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項6】
上面視で矩形状に形成され、上面視における対向する2つの縁端に沿う一対の凹部と、前記凹部に挟まれた位置で操作部材を支持する支持部と、を有する本体部材と、
前記支持部側を軸に回動することで前記凹部に対して収納可能である一対の収納部材と、
前記収納部材の奥行方向外側における幅方向全域に設けられ、前記凹部の縁部と対向配置される押え部と、
前記支持部に覆われて配置され、前記収納部材を回動させるヒンジと、
を備え、
前記支持部と前記収納部材とは上面が同じ高さに形成され、
前記収納部材は、前記上面より低い位置において前記支持部へ向かって伸びるアームを備え、
前記ヒンジは前記アームの先端に形成され、
前記アームの先端及び前記ヒンジが、前記支持部に覆われて配置されている、
清掃具。