(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079312
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】産地管理装置、産地管理方法、および、産地管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240604BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240604BHJP
【FI】
G06Q10/087
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192181
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森下 壮一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 雄大
(72)【発明者】
【氏名】宮口 健一
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB21
5L049AA16
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】予め得意先の要求により設定された産地をマスタ管理し、生鮮食品等に関する注文に対して、自動で該当産地の商品を確保することができる産地管理装置、産地管理方法、および、産地管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得し、産地管理マスタ、在庫データ、および、受注データに基づいて、受注得意先の要求を満たす産地の受注商品を引当可能か否かを判定し、引当可能と判定された場合、受注商品、受注得意先、産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた産地管理装置であって、
前記記憶部は、
商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、
前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得手段と、
前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定手段と、
前記引当判定手段により引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得手段と、
を備えたことを特徴とする産地管理装置。
【請求項2】
前記産地管理マスタは、
更に、出荷期間が紐付けて設定され、
前記受注データは、
更に、受注出荷日が設定されたことを特徴とする請求項1に記載の産地管理装置。
【請求項3】
前記産地管理マスタは、
更に、納入先が紐付けて設定され、
前記受注データは、
更に、受注納入先が設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の産地管理装置。
【請求項4】
前記引当判定手段は、
前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタのレコードを特定し、当該レコードの前記産地が設定された前記在庫データを特定し、当該在庫データに設定された前記引当可能数量と前記受注数量との比較に基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の産地管理装置。
【請求項5】
前記引当結果取得手段は、
更に、前記引当判定手段により前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタの前記レコードが特定されず、引当可能ではないと判定された場合、賞味期限が一番近い前記受注商品の前記在庫データを特定し、前記受注商品、前記受注得意先、当該在庫データに設定された前記産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した異引当結果を取得することを特徴とする請求項4に記載の産地管理装置。
【請求項6】
前記引当結果取得手段は、
更に、前記引当判定手段により前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタの前記レコードが特定され、当該レコードの前記産地が設定された前記在庫データが特定され、当該在庫データに設定された前記引当可能数量が前記受注数量を下回ると判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、当該引当可能数量を紐付けて設定した下回引当結果を取得することを特徴とする請求項4に記載の産地管理装置。
【請求項7】
前記引当結果取得手段は、
更に、前記在庫データを選択可能な産地別在庫照会画面を表示させ、前記在庫データから選択在庫データが選択された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記選択在庫データに設定された選択産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した選択引当結果を取得することを特徴とする請求項1に記載の産地管理装置。
【請求項8】
前記引当結果取得手段は、
前記在庫データに対する在庫検索指示を入力可能な受注入力画面を表示させ、前記在庫検索指示が入力された場合、前記在庫データを選択可能な前記産地別在庫照会画面を表示させ、前記在庫データから前記選択在庫データが選択された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記選択産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した前記選択引当結果を取得することを特徴とする請求項7に記載の産地管理装置。
【請求項9】
前記引当結果取得手段は、
更に、前記産地別在庫照会画面にて前記在庫データから前記産地管理マスタに設定されていない設定外産地が設定された前記選択在庫データが選択された場合、警告メッセージを表示させることを特徴とする請求項7または8に記載の産地管理装置。
【請求項10】
前記引当結果取得手段は、
更に、引当結果に対する確定指示を入力可能な受注入力画面を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の産地管理装置。
【請求項11】
前記商品は、
生鮮食品であることを特徴とする請求項1または2に記載の産地管理装置。
【請求項12】
記憶部と制御部とを備えた産地管理装置に実行させるための産地管理方法であって、
前記記憶部は、
商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、
前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、
を備え、
前記制御部において実行される、
受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得ステップと、
前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定ステップと、
前記引当判定ステップにて引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得ステップと、
を含むことを特徴とする産地管理方法。
【請求項13】
記憶部と制御部とを備えた産地管理装置に実行させるための産地管理プログラムであって、
前記記憶部は、
商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、
前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得ステップと、
前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定ステップと、
前記引当判定ステップにて引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得ステップと、
を実行させるための産地管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産地管理装置、産地管理方法、および、産地管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、野菜や精肉等の生鮮品の発注に対して、実発注量と在庫量とを比較して、在庫量が実発注量を満たす場合、買手側が希望する国産または輸入等の分類を満たす産地の商品を売手側で選択し、在庫引当を実行し、在庫量が実発注量に満たない場合、商品原価の安い順等の売手側にとって有利な優先度順に、在庫引当を実行する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、売手側の介在なしに、買手側が希望する細かい産地設定を満たす商品を、買手側の発注に対して在庫引当することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、予め得意先の要求により設定された産地をマスタ管理し、生鮮食品等に関する注文に対して、自動で該当産地の商品を確保することができる産地管理装置、産地管理方法、および、産地管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る産地管理装置は、記憶部と制御部とを備えた産地管理装置であって、前記記憶部は、商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、を備え、前記制御部は、受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得手段と、前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定手段と、前記引当判定手段により引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記産地管理マスタは、更に、出荷期間が紐付けて設定され、前記受注データは、更に、受注出荷日が設定されたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記産地管理マスタは、更に、納入先が紐付けて設定され、前記受注データは、更に、受注納入先が設定されたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当判定手段は、前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタのレコードを特定し、当該レコードの前記産地が設定された前記在庫データを特定し、当該在庫データに設定された前記引当可能数量と前記受注数量との比較に基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、更に、前記引当判定手段により前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタの前記レコードが特定されず、引当可能ではないと判定された場合、賞味期限が一番近い前記受注商品の前記在庫データを特定し、前記受注商品、前記受注得意先、当該在庫データに設定された前記産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した異引当結果を取得することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、更に、前記引当判定手段により前記受注データの前記受注商品および前記受注得意先が設定された前記産地管理マスタの前記レコードが特定され、当該レコードの前記産地が設定された前記在庫データが特定され、当該在庫データに設定された前記引当可能数量が前記受注数量を下回ると判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、当該引当可能数量を紐付けて設定した下回引当結果を取得することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、更に、前記在庫データを選択可能な産地別在庫照会画面を表示させ、前記在庫データから選択在庫データが選択された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記選択在庫データに設定された選択産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した選択引当結果を取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、前記在庫データに対する在庫検索指示を入力可能な受注入力画面を表示させ、前記在庫検索指示が入力された場合、前記在庫データを選択可能な前記産地別在庫照会画面を表示させ、前記在庫データから前記選択在庫データが選択された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記選択産地、および、前記引当数量を紐付けて設定した前記選択引当結果を取得することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、更に、前記産地別在庫照会画面にて前記在庫データから前記産地管理マスタに設定されていない設定外産地が設定された前記選択在庫データが選択された場合、警告メッセージを表示させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記引当結果取得手段は、更に、引当結果に対する確定指示を入力可能な受注入力画面を表示させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る産地管理装置において、前記商品は、生鮮食品であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る産地管理方法は、記憶部と制御部とを備えた産地管理装置に実行させるための産地管理方法であって、前記記憶部は、商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、を備え、前記制御部において実行される、受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得ステップと、前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定ステップと、前記引当判定ステップにて引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得ステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る産地管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた産地管理装置に実行させるための産地管理プログラムであって、前記記憶部は、商品、得意先、および、産地を紐付けて設定した産地管理マスタと、前記商品、前記産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶する在庫記憶手段と、を備え、前記制御部において、受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得する受注取得ステップと、前記産地管理マスタ、前記在庫データ、および、前記受注データに基づいて、前記受注得意先の要求を満たす前記産地の前記受注商品を引当可能か否かを判定する引当判定ステップと、前記引当判定ステップにて引当可能と判定された場合、前記受注商品、前記受注得意先、前記産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得する引当結果取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、産地指定のある得意先に対しては、正しい産地のものを出荷できるため、得意先の満足度をあげることができ、産地指定のない得意先に対しては、先入先出で出荷することでフードロスの削減につなげることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、各商品の産地をロット番号にて管理を行い、得意先・納入先(店舗/センター)・出荷日毎に産地をマスタ管理し、生鮮食品に関する注文に対して、自動で該当産地の商品を確保することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、ロット番号の採番ルールを元に注文先のエリアによって引当を自動化することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、各企業が解決に努めるSDGsの重要課題であるフードロスに対して、生鮮食品の過剰発注を減らし、廃棄ロスを減らすことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、販売機会ロスを減らすことができるようになり、売上減少を抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本実施形態における産地管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施形態における産地管理マスタの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における在庫データを示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態における産地管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本実施形態における産地管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0022】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0023】
従来から、生鮮食品の卸業者においては、注文時に取引先(得意先/納入先)、季節毎に産地が指定される場合が多々ある(例えば、得意先が高級料理店等の場合、特定の産地が指定されることがある)。
【0024】
そのため、従来、出荷作業時にどの取引先にどの産地の商品を出荷するかについては、倉庫担当者に依存している状況であり、産地毎の出荷数については、ピッキング後にEXCEL(登録商標)等を使って手作業で管理を行っている状況であったため、産地毎の在庫管理ができておらず、過剰発注に伴う在庫の廃棄ロスや過少発注による販売機会の損失が発生していた。
【0025】
そこで、本実施形態においては、各商品の産地をロット番号にて管理し、得意先・納入先(店舗/センター)・出荷日毎に産地をマスタ管理し、生鮮食品の注文に対して、自動で該当産地の商品を確保する仕組みを提供している。それにより、本実施形態においては、生鮮食品の産地毎の在庫管理が正確に行える。
【0026】
[2.構成]
本実施形態に係る産地管理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態における産地管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図1に示すように、産地管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、産地管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0028】
産地管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。産地管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、産地管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、産地管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0030】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0031】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、産地管理マスタ106aと在庫データベース106bとを備えている。
【0032】
産地管理マスタ106aは、商品、および、産地を紐付けて設定したマスタである。ここで、産地管理マスタ106aは、商品、得意先、および、産地が紐付けて設定されていてもよい。また、産地管理マスタ106aは、出荷期間が紐付けて設定されていてもよい。また、産地管理マスタ106aは、納入先が紐付けて設定されていてもよい。また、商品は、生鮮食品であってもよい。また、産地管理マスタ106aは、出荷期間開始日、出荷期間終了日、産地コード、および/または、産地名が紐付けて設定されていてもよい。
【0033】
ここで、
図2を参照して、本実施形態における産地管理マスタ106aの一例について説明する。
図2は、本実施形態における産地管理マスタ106aの一例を示す図である。
【0034】
図2に示すように、本実施形態における産地管理マスタ106aにおいては、各商品に対して、得意先・納入先・出荷日毎に産地が特定される。
【0035】
図1に戻り、在庫データベース106bは、商品の在庫データを記憶する。ここで、在庫データベース106bは、商品、産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した在庫データを記憶していてもよい。また、在庫データは、倉庫、産地に対応するロット番号、賞味期限、および/または、在庫数量が紐付けて設定されていてもよい。
【0036】
ここで、
図3を参照して、本実施形態における在庫データの一例について説明する。
図3は、本実施形態における在庫データを示す図である。
【0037】
図3に示すように、本実施形態における在庫データにおいて、各倉庫における商品の在庫管理単位は、産地を示すロット番号(=産地コード)単位となっている。
【0038】
図1に戻り、制御部102は、産地管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、受注取得部102aと引当判定部102bと引当結果取得部102cとを備えている。
【0039】
受注取得部102aは、受注商品を設定した受注データを取得する。ここで、受注取得部102aは、受注商品、受注数量、および、受注得意先を設定した受注データを取得してもよい。また、受注データは、受注出荷日が設定されていてもよい。また、受注データは、受注納入先が設定されていてもよい。また、受注取得部102aは、受注入力画面を表示させてもよい。
【0040】
引当判定部102bは、受注商品を引当可能か否かを判定する。ここで、引当判定部102bは、産地管理マスタ106a、在庫データ、および、受注データに基づいて、受注得意先の要求を満たす産地の受注商品を引当可能か否かを判定してもよい。また、引当判定部102bは、産地管理マスタ106a、在庫データ、および、受注データに基づいて、受注データの受注商品および受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定し、当該レコードの産地が設定された在庫データを特定し、当該在庫データに設定された引当可能数量と受注数量との比較に基づいて、受注得意先の要求を満たす産地の受注商品を引当可能か否かを判定してもよい。
【0041】
引当結果取得部102cは、受注商品の引当結果を取得する。ここで、引当結果取得部102cは、受注商品、受注得意先、産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得してもよい。また、引当結果取得部102cは、引当判定部102bにより受注データの受注商品および受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードが特定されず、引当可能ではないと判定された場合、賞味期限が一番近い受注商品の在庫データを特定し、受注商品、受注得意先、当該在庫データに設定された産地、および、引当数量を紐付けて設定した異引当結果を取得してもよい。また、引当結果取得部102cは、引当判定部102bにより受注データの受注商品および受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードが特定され、当該レコードの産地が設定された在庫データが特定され、当該在庫データに設定された引当可能数量が受注数量を下回ると判定された場合、受注商品、受注得意先、産地、および、当該引当可能数量を紐付けて設定した下回引当結果を取得してもよい。また、引当結果取得部102cは、在庫データを選択可能な産地別在庫照会画面を表示させ、在庫データから選択在庫データが選択された場合、受注商品、受注得意先、選択在庫データに設定された選択産地、および、引当数量を紐付けて設定した選択引当結果を取得してもよい。また、引当結果取得部102cは、在庫データに対する在庫検索指示を入力可能な受注入力画面を表示させ、在庫検索指示が入力された場合、在庫データを選択可能な産地別在庫照会画面を表示させ、在庫データから選択在庫データが選択された場合、受注商品、受注得意先、選択産地、および、引当数量を紐付けて設定した選択引当結果を取得してもよい。また、引当結果取得部102cは、産地別在庫照会画面にて在庫データから産地管理マスタ106aに設定されていない設定外産地が設定された選択在庫データが選択された場合、警告メッセージを表示させてもよい。また、引当結果取得部102cは、引当結果に対する確定指示を入力可能な受注入力画面を表示させてもよい。
【0042】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図4から
図10を参照して説明する。
【0043】
[産地管理処理]
ここで、
図4を参照して、本実施形態における産地管理処理の一例について説明する。
図4は、本実施形態における産地管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0044】
図4に示すように、受注取得部102aは、受注入力画面を出力装置114に表示させ、ユーザにより入力装置112を介して受注商品、受注数量、受注得意先、受注納入先、および、受注出荷日が受注入力画面に設定された場合、受注データを取得する(ステップSA-1)。
【0045】
そして、引当判定部102bは、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードが特定できるか否かを判定する(ステップSA-2)。
【0046】
そして、引当判定部102bは、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードが特定できないと判定した場合(ステップSA-2:No)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0047】
そして、引当結果取得部102cは、賞味期限が一番近い受注商品の在庫データを特定し、受注商品、受注得意先、当該在庫データに設定された産地、および、引当数量を紐付けて設定した異引当結果を取得する(ステップSA-3)。
【0048】
そして、引当結果取得部102cは、引当結果に対する確定指示を入力可能な受注入力画面を出力装置114に表示させ、ユーザにより入力装置112を介して受注入力画面に確定指示が入力された場合、引当結果を登録し(ステップSA-4)、処理を終了する。
【0049】
一方、引当判定部102bは、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードが特定できると判定した場合(ステップSA-2:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0050】
そして、引当判定部102bは、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードの産地が設定された在庫データの引当可能数量≧受注数量であるか否かを判定する(ステップSA-5)。
【0051】
そして、引当判定部102bは、引当可能数量≧受注数量ではない(引当可能数量<受注数量である)と判定した場合(ステップSA-5:No)、処理をステップSA-6に移行させる。
【0052】
そして、引当結果取得部102cは、受注商品、受注得意先、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードの産地、および、引当可能数量を紐付けて設定した下回引当結果を取得する(ステップSA-6)。
【0053】
そして、引当結果取得部102cは、ユーザにより入力装置112を介して受注入力画面に在庫データに対する在庫検索指示が入力されたか否かを判定する(ステップSA-7)。
【0054】
そして、引当結果取得部102cは、在庫検索指示が入力されなかったと判定した場合(ステップSA-7:No)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0055】
一方、引当結果取得部102cは、在庫検索指示が入力されたと判定した場合(ステップSA-7:Yes)、(下回引当結果を破棄して)処理をステップSA-8に移行させる。
【0056】
そして、引当結果取得部102cは、在庫データを選択可能な産地別在庫照会画面を出力装置114に表示させ、ユーザにより入力装置112を介して在庫データから選択在庫データが選択された場合、受注商品、受注得意先、選択在庫データに設定された選択産地、および、引当数量を紐付けて設定した選択引当結果を取得し(ステップSA-8)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0057】
一方、引当判定部102bは、引当可能数量≧受注数量であると判定した場合(ステップSA-5:Yes)、処理をステップSA-9に移行させる。
【0058】
そして、引当結果取得部102cは、受注商品、受注得意先、受注データに対応する産地管理マスタ106aのレコードの産地、および、引当数量を紐付けて設定した受注引当結果を取得し(ステップSA-9)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0059】
ここで、
図5を参照して、本実施形態におけるレコード特定処理について説明する。
図5は、本実施形態における産地管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0060】
図5に示すように、ステップSA-1における処理後、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、受注納入先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できるか否かを判定する(ステップSB-1)。ここで、本実施形態においては、受注出荷日≧出荷期間開始日、および、受注出荷日≦出荷期間終了日にて産地管理マスタ106aが参照され、該当するレコードが複数存在する場合、出荷期間開始日が最新のレコードが特定されてもよい。
【0061】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、受注納入先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できると判定した場合(ステップSB-1:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。このように、本実施形態においては、商品コード、得意先、納入先、および、出荷期間にて産地管理マスタ106aが参照され、取得された産地コード=ロット番号にて在庫データが参照され、注文数≦該当ロット番号の在庫数の場合、商品引当されてもよい(なお、注文数>該当ロット番号の在庫数の場合、アラート表示され、アラート表示後、商品引当できないが、未引当状態で受注伝票の登録が可能となる)。
【0062】
一方、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、受注納入先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できないと判定した場合(ステップSB-1:No)、処理をステップSB-2に移行させる。
【0063】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できるか否かを判定する(ステップSB-2)。
【0064】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できると判定した場合(ステップSB-2:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。このように、本実施形態においては、商品コード、得意先、および、出荷期間にて産地管理マスタ106aが参照され、取得された産地コード=ロット番号にて在庫データが参照され、注文数≦該当ロット番号の在庫数の場合、商品引当されてもよい(なお、注文数>該当ロット番号の在庫数の場合、アラート表示され、アラート表示後、商品引当できないが、未引当状態で受注伝票の登録が可能となる)。
【0065】
一方、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注出荷日を含む出荷期間が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できないと判定した場合(ステップSB-2:No)、処理をステップSB-3に移行させる。
【0066】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注納入先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できるか否かを判定する(ステップSB-3)。
【0067】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注納入先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できると判定した場合(ステップSB-3:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。このように、本実施形態においては、商品コード、得意先、および、納入先にて産地管理マスタ106aが参照され、取得された産地コード=ロット番号にて在庫データが参照され、注文数≦該当ロット番号の在庫数の場合、商品引当されてもよい(なお、注文数>該当ロット番号の場合、アラート表示され、アラート表示後、商品引当できないが、未引当状態で受注伝票の登録が可能となる)。
【0068】
一方、引当判定部102bは、受注データの受注商品、受注得意先、および、受注納入先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できないと判定した場合(ステップSB-3:No)、処理をステップSB-4に移行させる。
【0069】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、および、受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できるか否かを判定する(ステップSB-4)。
【0070】
そして、引当判定部102bは、受注データの受注商品、および、受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できると判定した場合(ステップSB-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。このように、本実施形態においては、商品コード、および、得意先にて産地管理マスタ106aが参照され、取得された産地コード=ロット番号にて在庫データが参照され、注文数≦該当ロット番号の在庫数の場合、商品引当されてもよい(なお、注文数>該当ロット番号の在庫数の場合、アラート表示され、アラート表示後、商品引当できないが、未引当状態で受注伝票の登録が可能となる)。
【0071】
一方、引当判定部102bは、受注データの受注商品、および、受注得意先が設定された産地管理マスタ106aのレコードを特定できないと判定した場合(ステップSB-4:No)、処理をステップSA-3に移行させる。このように、本実施形態においては、ステップSB-1~ステップSB-4にてレコードが取得できなかった場合、在庫データが参照され、賞味期限が一番古いロット番号の在庫が引き当てられてもよい。
【0072】
このように、本実施形態においては、受注入力時に、商品・得意先にて産地管理マスタ106aが参照され、該当するロット番号の在庫データが確認されることで在庫検索され、ステップSB-1~ステップSB-4にて、未引当の場合であっても受注登録可能であるが、在庫データが参照され、他の産地からの引当がされてもよい。
【0073】
また、
図2、
図3および
図6を参照して、本実施形態における産地管理マスタ106aが存在し、引当可能な場合の産地管理処理の一例について説明する。
図6は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【0074】
図6に示すように、本実施形態においては、出荷日、売上日、得意先、納入先、商品コード、および、受注数が受注入力画面に入力された場合、
図2に示す産地管理マスタ106aが参照され、レコード(1)が取得され、
図3に示す産地コード:「1」の在庫データが参照され、「注文数(100個)≦在庫数(500個)」となるため、ロット番号、および、引当数が受注入力画面に反映される。
【0075】
また、
図2、
図3および
図7を参照して、本実施形態における産地管理マスタ106aが存在しない場合の産地管理処理の一例について説明する。
図7は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【0076】
図7に示すように、本実施形態においては、出荷日、売上日、得意先、納入先、商品コード、および、受注数が受注入力画面に入力された場合、
図2に示す産地管理マスタ106aが参照され、レコードが取得されないため、
図3に示す在庫データが参照され、賞味期限が一番古いレコード(3)が取得され、ロット番号、および、引当数が受注入力画面に反映される。
【0077】
また、
図2、
図3および
図8から
図10を参照して、本実施形態における産地管理マスタ106aが存在し、引当不可の場合の産地管理処理の一例について説明する。
図8から
図10は、本実施形態における産地管理処理の一例を示す図である。
【0078】
図8に示すように、本実施形態においては、出荷日、売上日、得意先、納入先、商品コード、および、受注数が受注入力画面に入力された場合、
図2に示す産地管理マスタ106aが参照され、レコード(3)が取得され、
図3に示す産地コード:「3」の在庫データが参照され、「注文数(200個)>在庫数(150個)」となるため、アラートが表示される。なお、本実施形態においては、アラート表示後、登録ボタンが押下された場合、ロット番号、および、引当数が受注入力画面に反映される。ここで、引当数は、在庫データの引当可能な最大数がセットされる。
【0079】
そして、
図9に示すように、本実施形態においては、受注入力画面にて在庫検索ボタンが押下された場合、産地別在庫照会画面が表示され、産地別在庫照会画面にて変更対象の産地の行がダブルクリックされた場合、「取引先別出荷日別産地管理マスタに存在しない産地が指定されています。処理を続行しますか?」との警告メッセージが表示される。ここで、本実施形態においては、他の顧客に引き当てるためのマスタ登録がされている場合に、勝手に他顧客で引当が行われないように警告表示が実行されてもよい。すなわち、本実施形態においては、受注入力時に産地管理マスタ106aに存在しない産地が指定された場合、警告メッセージが表示される。
【0080】
そして、
図10に示すように、本実施形態においては、産地別在庫照会画面にて選択された産地のロット番号、および、引当数が受注入力画面に反映される。
【0081】
このように、本実施形態においては、受注伝票登録時に、産地管理マスタ106aが参照され、ロット番号(産地)の商品が引き当てられる。ここで、本実施形態における産地管理マスタ106aについては、参照キーとして「得意先・納入先のみ指定」または「得意先のみ指定」のように、変動可能に設定できてもよい。また、本実施形態においては、産地管理マスタ106aに登録がなかった場合、賞味期限が古い順にロット(産地)の商品引当が行われてもよい。
【0082】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0083】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0085】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0086】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0087】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0088】
また、産地管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0089】
例えば、産地管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて産地管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0090】
また、このコンピュータプログラムは、産地管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0091】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0092】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0093】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0094】
また、産地管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、産地管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0095】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、生鮮食品等を扱う卸業界、運送業界、倉庫業界、および、食品業界等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0097】
100 産地管理装置
102 制御部
102a 受注取得部
102b 引当判定部
102c 引当結果取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 産地管理マスタ
106b 在庫データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク