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特開2024-79359AI顔認証機能搭載非接触体温計等の顔認証システムを用いた各種学校並びに施設の送迎バス及び自家用車における搭乗者の降ろし忘れを予防するとともに行方不明事案の早期感知を促すシステム
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  • 特開-AI顔認証機能搭載非接触体温計等の顔認証システムを用いた各種学校並びに施設の送迎バス及び自家用車における搭乗者の降ろし忘れを予防するとともに行方不明事案の早期感知を促すシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079359
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】AI顔認証機能搭載非接触体温計等の顔認証システムを用いた各種学校並びに施設の送迎バス及び自家用車における搭乗者の降ろし忘れを予防するとともに行方不明事案の早期感知を促すシステム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240604BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240604BHJP
   G08B 21/22 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
G08B25/04 F
G08B25/00 510M
G08B21/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192259
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】721005496
【氏名又は名称】相馬 英幸
(72)【発明者】
【氏名】相馬英幸
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA22
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA08
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA04
5C087AA10
5C087BB72
5C087DD06
5C087DD13
5C087EE05
5C087EE08
5C087EE18
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG70
(57)【要約】      (修正有)
【課題】各種学校、施設等の送迎バス搭乗者降ろし忘れ防止するシステムを装着しても、家族等が送迎する車に対応することができない問題を解消すると同時に、出席予定時刻内に出席しない人物があれば早期に感知し、関係者に通知を発報することで行方不明事案の予防を促すシステムを提供する。
【解決手段】非接触式検温・AI搭載顔認証並びに情報処理システムでは、AI顔認識装置付き非接触体温計等の顔認証システムと、それに接続されたPCなど電子機器のデータベース上の未出席者リストにそれぞれの出席予定時刻を関連付け、AI顔認識装置付きシステムにより出席した人物を特定し、未出席者リストより削除していく方法で未出席者を感知し、事前に設定した関係者各々が所持する端末上のアプリ等に通知を送信することで送迎車等での搭乗者等人物の降ろし忘れを防止、並びに未出席者の所在確認を促すことで行方不明事案を予防する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】

AI顔認識装置付き非接触体温計等の顔認証システムと、それに接続されたPCなど電子機器のデータベース上にある未出席者リストに出席予定者それぞれの出席予定時刻を関連付け、AI顔認識装置付き非接触体温計などの顔認証システムにより時間内に出席した人物を特定し、未出席者リストより削除していく方法で未出席者を感知し、選任者、担当者等、事前に設定した関係者各々が携帯する端末上のアプリ等に通知を送信することで送迎車等での搭乗者の降ろし忘れを防止、並びに未出席者の所在確認を促すことで行方不明事案の早期感知を促すシステム。
【請求項2】
AI顔認識装置付き非接触体温計等の顔認証システムと、それに接続されたPCなど電子機器のデータベース上にある未出席者リストに関連付けられた出席予定時刻に於いて、保護者等親権者が所持するアプリ等を操作することで、データベースに登録され出席予定時刻の変更を可能とすると同時に、選任者、保育士等、事前に登録された関係者に即時に報知し、連絡ミスを防ぐとともに、システム作動による誤報を防ぐ機能を有するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明は、AI顔認証機能搭載非接触体温測定器等の顔認証システムを用い、データベース上に事前に登録された個別の出席予定時刻(以後、来訪予定時刻ともいう)を基に未出席者を感知する方法、およびその方法を用いた送迎バスや自家用車での搭乗者の降ろし忘れ、並びに行方不明者発生を予防するシステムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
各種学校並びに施設の送迎バスに搭乗者を降ろし忘れることを防止するシステムを装着しても、家族等が送迎する自家用車における降ろし忘れを防止することができない問題を解消すると同時に、予定時間内に出席しない人物があれば早期に感知し、関係者に通知を発報することで行方不明事案を予防するシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0003】
各種学校及び施設等のエントランス等に設置されたAI顔認識装置付き非接触体温計等の顔認証システムと、それに接続されたPCなど電子機器のデータベース上にある未出席者リストに、出席予定者(以後、来訪予定者ともいう)それぞれの出席予定時刻を関連付け、AI顔認識装置付き非接触体温計等の顔認証システムにより、出席した人物を特定し、未出席者リストより削除していく方法で未出席者を感知し、選任者、担当者等、事前に設定した関係者各々が携帯する端末上のアプリ等に通知を送信することで、送迎バスや車両に於ける搭乗者の降ろし忘れ事案防止、並びに未出席者の所在確認を促すことで行方不明事案を早期に感知できるようにする。
【発明の効果】
【0004】
これにより、例えば保育園などであれば、児童が登録された時刻までに出席が確認されない場合、保育士及び保護者など事前に登録された関係者に自動で通知を送信することにより、対象児童の所在確認を促し、送迎バスや自動車内での降ろし忘れを防止することができる。さらには、送迎以外の方法における未出席者があっても、早い段階で察知し対応を促すことで行方不明者となる危険性を予防することが出来る。
【0005】
保育士並びに保護者など事前に登録された関係者に自動で通知を送信する場合に於いては、警告を受理した旨の操作を所持している携帯端末上のアプリにより行うことで、確認忘れを防止、諸事情により警告を確認する関係者がいなかった場合に於いては未出席者の所在確認ミスを防ぐために、任意の時間が経過しても警告確認作業が行われない場合、再度警告を発報するシステムを備える。
【0006】
また、保護者等が出席予定者を送迎するにあたり、事情により出席予定時刻を変更する場合は、所持する携帯端末のアプリ上で出席予定時刻の変更操作をすることでデータベース上に設定された出席予定時刻を変更でき、同時に、選任者、保育士等、事前に登録された関係者に即時に報知し、連絡ミスを防ぐとともに、システム作動による誤報を防ぐ機能を有する
【0007】
顔認証機能付き非接触体温計は昨今の感染症対策として広くシステムが開示されている。(例えば、特許文献1を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2022-61428号公報
【0009】
特許文献1に開示されている体温検査装置は、小型軽量の専用の顔認証機能を有した非接触体温計による検温と、そのデータを基に体温の異常の発生率から一定の集団におけるクラスターの発生を検出するものである。
【0010】
しかしながらこれらは来訪者の体温を検知し、そのデータを基にクラスター発生などを感知するものであり、来訪していないものを選任者、担当者や親族他に報知する機能を有していないため、未出席者の発生を周知させるものではない。この問題を解決するため、データベース上にある未出席者リストにそれぞれの出席予定時刻を関連付け、個々に設定された時刻内に出席した人物を未出席者リストより削除していく方法で、未出席者を感知し、選任者、担当者等、事前に設定した関係者各々が携帯する端末上のアプリ等に通知を送信することで、車両などによる降ろし忘れやその他の原因による未出席者行方不明事案を複数人が同時に感知、対応することができることを特徴とする非接触式検温・AI搭載顔認証システムとした。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る各種学校、施設等における未出席者感知方法のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明の一実施形態に係る車両からの降ろし忘れ及び行方不明者早期察知システムのフローチャート図である。
【0013】
来訪者をAI顔認証機能付き非接触体温計(S1)にて自動判別し、PCデータベース(S2)上にある未出席者リストと照合(S7)を行い、登録されている顔データと一致(S8)した場合、出席確認が完了した出席者として、未出席者リストから削除(S16)し、ログを記録(S17)後、終了(S18)させる。
【0014】
来訪者がAI顔認証機能付き非接触体温計(S1)にて、体温を計測、同時に未出席者リストと照合(S7)を行い、登録されている顔データと一致しているか判別(S8)し、登録されていない人物であった場合、未登録訪問者として、インターホン等での来訪通知を行うように促す(S9)。
【0015】
待機しているPCデータベースに登録された未出席者リスト(S2)と照合し、個別に設定された出席予定時刻に到達(S10)しても出席が確認できていない人物がいる場合、未出席者と判定し、PC並びにその周辺機器上で警告を発するとともに、当該未出席者の連絡先として事前に登録された人物に対し、アプリやメールなどで警告を発報(S11)し、
警告を受理した登録者は、警告を確認した旨の操作(S12)を行い、未出席者の所在確認(S13)を行うが、警告を確認した旨の操作が行われない場合、任意のインターバルタイム(S14)を置いたのち、再度警告発報(S11)を行い、未出席者の所在確認(S13)を促し、未出席者が見つからない場合(S15)は引き続き所在確認(S13)を続け、対象者が見つかった場合(S15)は、確認完了操作をおこない、未出席者リストより対象者を削除(S16)、ログを記録(S17)したのち終了(S18)する。
【0016】
また、出席予定者及びその親族等(S3)が出席予定時刻を変更したい場合、来訪する人物及びその親族等が所持している携帯端末のアプリ上から事前に来訪予定時刻変更作業を行い(S5)、受理したシステムが自動でデータベース上の出席予定時刻変更処理を行うことで、人員による手間と設定忘れを予防することができると同時に、当該来訪時刻の変更を、選任者、担当者等、事前に設定した関係者等が一斉に各々が所持している携帯端末で確認を行う(S6)ことができることにより、連絡不備によるトラブルを予防できる。
図1