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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007943
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】打栓式キャップ用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/17 20060101AFI20240112BHJP
   B65D 1/02 20060101ALI20240112BHJP
   B65D 41/28 20060101ALN20240112BHJP
【FI】
B65D41/17
B65D1/02 210
B65D41/28
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109388
(22)【出願日】2022-07-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000161884
【氏名又は名称】アスカカンパニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】井上 高幸
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA02
3E033BA18
3E033DA04
3E033DA08
3E033DA09
3E033DB03
3E033FA03
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084AB05
3E084AB06
3E084AB09
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084CC04
3E084CC05
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084DC04
3E084DC05
3E084FA09
3E084FC06
3E084FC09
3E084GA08
3E084GB02
3E084HB02
3E084HD04
3E084KB01
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】口部に対するキャップの位置を気にすること無く、キャップを口部に打栓しても、容易に取り外すことが可能な打栓式キャップ用容器を提供する。
【解決手段】口部側係止凸部13は、口部11の外周面の所定の位置で、口部11の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている。スロープ部14は、フランジ12の上端部12aから口部側係止凸部13の長手方向の一端部13aまでに設けられ、フランジ12の上端部12aから離れるに従って口部側係止凸部13の長手方向の一端部13aに向かって上方に傾斜する傾斜面14aを有する。キャップ側係合凸部22は、円筒部21の内周面の下方の所定の位置で、円筒部21の周方向に沿って、所定の長さで膨出され、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓されると、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に係止される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部を有する容器本体と、
円筒部が前記口部に打栓により装着可能なキャップと、
前記口部の外周面の所定の位置で、前記口部の周方向に沿って、円環状に膨出されているフランジと、
前記口部の外周面の所定の位置で、且つ、前記フランジの位置よりも上方の位置であって、前記口部の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている口部側係止凸部と、
前記フランジの上端部から前記口部側係止凸部の長手方向の一端部までに設けられ、前記フランジの上端部から離れるに従って前記口部側係止凸部の長手方向の一端部に向かって上方に傾斜する傾斜面を有するスロープ部と、
前記円筒部の内周面の所定の位置で、前記円筒部の内周方向に沿って、所定の長さで膨出され、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓されると、前記口部のフランジと前記口部側係合凸部との間に係止されるキャップ側係合凸部と、
を備える打栓式キャップ用容器。
【請求項2】
前記キャップ側係合凸部の長さは、前記口部側係止凸部の長さと同等、又は、前記口部側係止凸部の長さよりも短い、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【請求項3】
前記スロープ部の厚みは、前記口部側係止凸部の厚みと同等、又は、前記口部側係止凸部の厚みよりも薄い、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【請求項4】
前記スロープ部の位置の真上付近に突出して設けられ、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓され、前記キャップ側係合凸部と接触すると、当該キャップ側係合凸部を、前記口部側係合凸部の真上付近に案内する案内部
を更に備える、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打栓式キャップ用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、打栓式キャップを容易に取り外すことが出来る打栓式キャップ用容器に関する技術が存在する。例えば、特開2000-219259号公報(特許文献1)には、ボトル本体口部に、その外周面側と内周面側とから挟み込むように密着嵌合して打栓方式にて一体的に取付固定されるプラスチック製閉蓋用注出口が開示されている。この閉蓋用注出口では、ボトル本体口部の外周面に密着する部位を切り離すことにより、その口部から容易に取り外し可能な分別回収用プラスチック製閉蓋用注出口である。そして、この閉蓋用注出口には、ボトル本体口部の外周面側に密着する外筒部と、内周面側に密着する内筒部と、外筒部と内筒部とを繋ぐ上面部と、各々外筒部と上面部と内筒部の内面に連続して切離用肉薄部とを備える。切離用肉薄部の切り離し開始側端部に相当する外筒部の外周に、その外筒部を切り離すためのピルファー用プルタブを備える。これにより、ガラス製などのボトル本体の口部に一体的に強固に取り付け固定されたプラスチック製閉蓋用注出口を、ピルファー用プルタブを用いて、ボトル本体から円滑、且つ、容易に取り外し出来るとしている。
【0003】
又、特開2019-209985号公報(特許文献2)には、筒状の口部及び口部に連なる胴部を有し、内容物の収容空間を形成する容器本体と、内容物が吐出される吐出口を有し、口部に打栓により装着される吐出キャップと、を備える吐出容器が開示されている。この吐出容器では、容器本体は、口部の外周面から突出する被摺動部を有し、吐出キャップは、口部に装着された吐出キャップを回転させた際に被摺動部に対して摺動することにより吐出キャップを口部から軸方向に離間させる摺動部を有する。これにより、打栓タイプの吐出キャップを備えた吐出容器において、容器本体の口部から容易に吐出キャップを取り外すことが可能な吐出容器を提供することが出来るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-219259号公報
【特許文献2】特開2019-209985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来より、打栓式キャップは、打栓方式で容器の口部に装着されると、強固に固定されるため、この打栓式キャップを容器の口部から取り外すことは容易ではない。
【0006】
一方、打栓式キャップが口部に装着された容器の内容物を詰め替えたい場合、打栓式キャップを口部から容易に取り外すとともに、再度、打栓式キャップを口部に装着出来る構成が求められている。
【0007】
特許文献1に記載の技術では、ピルファー用プルタブによる切り離しにより、プラスチック製閉蓋用注出口を開放するため、再度、このプラスチック製閉蓋用注出口を利用することが出来ないという課題がある。
【0008】
又、特許文献2に記載の技術では、吐出キャップの摺動部を口部の被摺動部に装着する必要があるため、吐出キャップを口部に再装着する場合は、吐出キャップの摺動部を口部の被摺動部に精度高く位置決めする必要があり、吐出キャップを口部に気軽に再装着することが出来ず、吐出キャップの再装着に手間が掛かるという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、口部に対するキャップの位置を気にすること無く、キャップを口部に打栓しても、容易に取り外すことが可能な打栓式キャップ用容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る打栓式キャップ用容器は、容器本体と、キャップと、フランジと、口部側係止凸部と、スロープ部と、キャップ側係合凸部と、を備える。容器本体は、口部を有する。キャップは、円筒部が前記口部に打栓により装着可能である。フランジは、前記口部の外周面の所定の位置で、前記口部の周方向に沿って、円環状に膨出されている。口部側係止凸部は、前記口部の外周面の所定の位置で、且つ、前記フランジの位置よりも上方の位置であって、前記口部の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている。スロープ部は、前記フランジの上端部から前記口部側係止凸部の長手方向の一端部までに設けられ、前記フランジの上端部から離れるに従って前記口部側係止凸部の長手方向の一端部に向かって上方に傾斜する傾斜面を有する。キャップ側係合凸部は、前記円筒部の内周面の下方の所定の位置で、前記円筒部の周方向に沿って、所定の長さで膨出され、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓されると、前記口部のフランジと前記口部側係合凸部との間に係止される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、口部に対するキャップの位置を気にすること無く、キャップを口部に打栓しても、容易に取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る打栓式キャップ用容器の一例を示す正面図(図1A)と、本発明に係る打栓式キャップ用容器の容器本体の口部とキャップの一例を示す斜視図(図1B)と、である。
図2】打栓前の容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す斜視図(図2A)と、断面図(図2B)と、である。
図3】キャップ側係合凸部が口部側係合凸部の真上付近にある場合の打栓時と回転時のキャップ側係合凸部と口部側係合凸部との関係の一例を示す正面図である。
図4】打栓前の容器本体の口部の一例を示す断面図(図4A)と、容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図(図4B)と、である。
図5】打栓後の容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す斜視図(図5A)と、断面図(図5B)と、である。
図6】キャップの回転によりキャップが外れる場合の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図である。
図7】キャップの回転によりキャップ側係合凸部の長手方向の一端部がスロープ部の傾斜面を滑る場合の容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図(図7A)と、キャップの回転によりキャップ側係合凸部が口部側係合凸部を乗り上げた場合の容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図(図7B)と、である。
図8】キャップ側係合凸部がスロープ部の真上付近にある場合の打栓時と回転時のキャップ側係合凸部と口部側係合凸部との関係の一例を示す正面図である。
図9】キャップの回転によりキャップ側係合凸部の長手方向の一端部がスロープ部の側面を降りてスロープ部の傾斜面を滑る場合の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図である。
図10】コンタクトリングを設けた場合の打栓前後の容器本体の口部の外部とキャップの内部の一例を示す断面図である。
図11】案内部を設けた場合の打栓式キャップ用容器の容器本体の口部の一例を示す正面図(図11A)と、斜視図(図11B)と、である。
図12】案内部を設けた場合の打栓時のキャップ側係合凸部と口部側係合凸部との関係の一例を示す正面図である。
図13】案内部を変形した場合の4種類の口部の一例を示す正面図である。
図14】ジャー容器に適用した場合の打栓式キャップ用容器の一例を示す正面図(図14A)と、斜視図(図14B)と、である。
図15】液体用容器に適用した場合の打栓式キャップ用容器の一例を示す正面図(図15A)と、斜視図(図15B)と、である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0014】
本発明に係る打栓式キャップ用容器1は、図1A図1B図2A図2Bに示すように、容器本体10と、キャップ20と、を基本的に備えている。容器本体10は、口部11を有する。キャップ20は、円筒部21が口部11に打栓により装着可能である。
【0015】
又、容器本体10は、更に、フランジ12と、口部側係止凸部13と、スロープ部14と、を備える。又、キャップ20は、キャップ側係合凸部22を備える。
【0016】
又、フランジ12は、口部11の外周面の所定の位置で、口部11の周方向に沿って、円環状に膨出されている。
【0017】
又、口部側係止凸部13は、口部11の外周面の所定の位置で、且つ、フランジ12の位置よりも上方の位置であって、口部11の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている。
【0018】
ここで、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係止凸部13の長さd1は、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1の長さで、口部側係止凸部13は、二つ設けられており、二つの口部側係止凸部13は、口部11において、相互に対向する位置に設けられている。又、二つの口部側係止凸部13は、図3に示すように、口部11の周方向に対して所定の第一の間隔d2を空けて設けられている。
【0019】
又、スロープ部14は、フランジ12の上端部12aから口部側係止凸部13の長手方向の一端部13aまでに設けられ、フランジ12の上端部12aから離れるに従って口部側係止凸部13の長手方向の一端部13aに向かって上方に傾斜する傾斜面14aを有する。
【0020】
又、キャップ側係合凸部22は、円筒部21の内周面の下方の所定の位置で、円筒部21の周方向に沿って、所定の長さで膨出され、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓されると、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に係止される。
【0021】
ここで、図1A図1B図2A図2B図3では、キャップ側係合凸部22の長さd3は、円筒部21の周方向の全長さd0に対して約3分の1の長さで、キャップ側係合凸部22は、二つ設けられており、二つのキャップ側係合凸部22は、円筒部21において、相互に対向する位置に設けられている。尚、円筒部21の周方向の全長さd0は、口部11の周方向の全長さd0に対応する。又、キャップ側係合凸部22の長さd3は、口部側係止凸部13の長さd1と同等である。二つのキャップ側係合凸部22は、図3に示すように、口部11の周方向に対して所定の第二の間隔d4を空けて設けられている。ここでは、第二の間隔d4は、第一の間隔d2と同等である。又、キャップ側係合凸部22の形状は、口部側係止凸部14の形状と同等に構成されている。
【0022】
これにより、口部11に対するキャップ20の位置を気にすること無く、キャップ20を口部11に打栓しても、容易に取り外すことが可能となる。
【0023】
即ち、ユーザーが、キャップ20の円筒部21を容器本体10の口部11に合せて、キャップ20を押し込むと、キャップ20のキャップ側係合凸部22が口部11の口部側係合凸部13を乗り越えて、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に入り込み、係止される。ここで、キャップ20の上部の下面にコンタクトリングが存在しない場合、円筒部21の下端部21aが口部11のフランジ12に当接して、キャップ20が口部11に停止して装着される。これにより、打栓が完了する。
【0024】
ここで、例えば、図3図5A図5Bに示すように、キャップ側係合凸部22が、フランジ12と口部側係合凸部13との間にあるスロープ部14の側面に当接しない場合、つまり、キャップ側係合凸部22が、口部側係合凸部13の真上に存在し、そのまま、口部側係合凸部13を乗り越えた場合、口部11の外周面に当接することになる。
【0025】
この状態で、図3図6に示すように、ユーザーが、キャップ20を、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aから口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bに向かう方向に沿って回転させると、図3図6図7A図7Bに示すように、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aが、スロープ部14の傾斜面14aに乗り上げて、そのまま傾斜面14aを滑り、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aまで案内される。すると、キャップ側係合凸部22は、口部側係合凸部13を乗り上げる。
【0026】
これにより、ユーザーは、単に、キャップ20を所定の方向に沿って回転させるだけで、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aが自動的にスロープ部14の傾斜面14aを滑り、キャップ側係合凸部22が口部側係合凸部13を乗り上げるため、キャップ20を口部11から簡単に取り外すことが可能となる。
【0027】
ところで、打栓が完了した際に、図8図9に示すように、キャップ側係合凸部22が、口部11の側面に当接せずに、スロープ部14の側面に当接した場合、つまり、キャップ側係合凸部22が、口部側係合凸部13の真上に存在せず、口部側係合凸部13からずれて存在し、スロープ部14をまたがって、口部側係合凸部13を乗り越えた場合、キャップ側係合凸部22が、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間のスロープ部14に入り込み、係止される。この場合、図8図9では、キャップ側係合凸部22の一部がスロープ部14の側面に当接し、キャップ側係合凸部22の他部が口部11の外周面に当接している。
【0028】
さて、この状態で、図8図9に示すように、ユーザーが、キャップ20を、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aから口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bに向かう方向に沿って回転させると、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aが、先ず、スロープ部14の側面に沿って口部11の周方向に移動し、キャップ側係合凸部22は、スロープ部14が存在しない口部11の外周面に当接する。
【0029】
この状態で、ユーザーが、再度、キャップ20を継続して同じ方向に回転させると、今度は、キャップ側係合凸部22は、スロープ部14の側面から降りて口部11の外周面に当接する。又、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aが、スロープ部14の手前まで移動すると、スロープ部14の傾斜面14aに乗り上げて、そのまま傾斜面14aを滑る。そして、キャップ側係合凸部22は、スロープ部14の傾斜面14aを介して、口部側係合凸部13を乗り上げる。つまり、上述と同様に、キャップ20を口部11から簡単に取り外すことが出来るのである。
【0030】
このように、ユーザーがキャップ20を打栓した際に、キャップ側係合凸部22が、口部11の外周面に当接した場合であっても、スロープ部14の側面に当接した場合であっても、いずれの場合でも、容易に取り外すことが可能となる。
【0031】
ここで、口部11とキャップ20の種類に特に限定は無く、本発明は、どのような種類の口部11とキャップ20にも適用することが出来る。
【0032】
又、フランジ12の構成に特に限定は無く、フランジ12は、ユーザーがキャップ20を口部11に打栓した際にキャップ22の位置決めとストッパーとしての機能を果たせば良い。
【0033】
又、口部側係止凸部13の数や構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係止凸部13の数を二つとし、口部側係止凸部13の長手方向(口部11の周方向の長さ)の長さd1を、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1としたが、口部側係止凸部13の数を一つでも、三つでも、二つ以上であっても構わないし、口部側係止凸部13の長手方向の長さd1を、口部11の周方向の全長さd0に対して6分の1~2分の1の範囲としても構わない。つまり、口部側係止凸部13の長手方向の長さd1と口部側係止凸部13の数は、適宜設計可能である。又、二つ以上の口部側係止凸部13の長手方向の長さd1は、それぞれ異なっても良いし、全て同等であっても構わない。
【0034】
又、口部側係止凸部13の数が二つ以上の場合に、口部側係止凸部13の設置位置に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係止凸部13の設置位置を、二つの口部側係止凸部13が相互に対向する位置にし、二つの口部側係止凸部13の設置位置を、口部11の周方向に対して第一の間隔d2を空けて設けたが、他の設置位置でも構わない。二つ以上の口部側係止凸部13は、それぞれ異なる第一の間隔d2を空けて設置しても良いし、全て同等の第一の間隔d2を空けて設置しても構わない。
【0035】
又、口部側係止凸部13の形状に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、断面形状が半円形の半円柱状に構成したが、例えば、半多角柱状、半楕円柱状等であっても構わない。
【0036】
又、スロープ部14の構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、側面視で、略直角三角形に構成したが、例えば、半円弧形や半楕円弧形等に構成しても構わない。
【0037】
又、スロープ部14の傾斜面14aの角度に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、傾斜面14aの角度を約20度にしたが、15度~60度の範囲内としても構わない。
【0038】
又、スロープ部14における口部11の周方向の長さに特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、スロープ部14における口部11の周方向の長さd2を、二つの口部側係止凸部13の第一の間隔d2と同等にしたが、第一の間隔d2よりも短くしても構わない。スロープ部14における口部11の周方向の長さd2は、例えば、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さの4分の1~2分の1の範囲としても構わない。
【0039】
又、スロープ部14の数に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、二つの口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aのそれぞれにスロープ部14を設けたが、いずれか一つの口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aにスロープ部14を設けても構わない。スロープ部14の数は、口部側係合凸部13の数によって適宜設計される。
【0040】
又、図4A図4Bに示すように、スロープ部14の厚みt1に特に限定は無いが、例えば、口部側係止凸部13の厚みt2と同等、又は、口部側係止凸部13の厚みt2よりも薄くすることが出来る。ここで、厚みとは、打栓方向と直角方向に沿った高さを意味する。スロープ部14の厚みt1は、例えば、口部側係止凸部13の厚みt2の4分の1~1の範囲としてすることが出来る。
【0041】
又、キャップ側係合凸部22の数や構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、キャップ側係合凸部22の数を二つとし、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3を、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1として、口部側係止凸部14の長手方向の長さd1と同等にしたが、キャップ側係合凸部22の数を一つでも二つ以上であっても構わないし、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3を、口部11の周方向の全長さd0に対して6分の1~2分の1の範囲としても構わない。つまり、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3とキャップ側係合凸部22の数は、適宜設計可能である。又、二つ以上のキャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3は、それぞれ異なっても良いし、全て同等であっても構わない。ここで、キャップ側係合凸部22の長さd3は、口部側係止凸部13の長さd1と同等、又は、口部側係止凸部13の長さd1よりも短いと、キャップ側係合凸部22が、フランジ12と口部側係合凸部13との間に係止され易くなるため、好ましい。
【0042】
又、キャップ側係合凸部22の数が二つ以上の場合に、キャップ側係合凸部22の設置位置に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、キャップ側係合凸部22の設置位置を、二つのキャップ側係合凸部22が相互に対向する位置にし、二つのキャップ側係合凸部22の設置位置を、口部11の周方向に対して第二の間隔d4を空けて設けたが、他の設置位置でも構わない。二つ以上のキャップ側係合凸部22は、それぞれ異なる第二の間隔d4を空けて設置しても良いし、全て同等の第二の間隔d4を空けて設置しても構わない。
【0043】
ここで、第二の間隔d4は、第一の間隔d2と同等であると好ましいは、口部側係止凸部13の長さd1やキャップ側係合凸部22の長さd3に応じて適宜設計される。
【0044】
又、キャップ側係合凸部22の形状に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、断面形状が半円形の半円柱状に構成したが、例えば、半多角柱状、半楕円柱状等であっても構わない。又、キャップ側係合凸部22の形状は、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係合凸部13の形状と同等に構成したが、口部側係合凸部13の形状と異なる形状で構成しても構わない。
【0045】
又、キャップ側係合凸部22の厚みt3に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図4A図4Bでは、口部側係止凸部13の厚みt2と同等にしたが、キャップ側係合凸部22が、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に係止されれば、キャップ側係合凸部22の厚みt3は、口部側係止凸部13の厚みt2よりも高くても低くても構わない。
【0046】
又、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aの形状に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、スロープ部14の傾斜面14aに乗り上げ容易となるように、半楕円球状に構成したが、半球状でも半多角球状等に構成しても構わない。
【0047】
又、容器本体10と、キャップ20とを構成する樹脂に特に限定は無く、例えば、容器本体10を構成する樹脂をポリエチレンテレフタレート(PET)とし、キャップ20を構成する樹脂をポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)としても良いし、他の樹脂を用いても構わない。又、口部11とキャップ20の寸法について、円筒状に構成しても良いし、上方へ行くほど、若干、径方向の長さが短くなるように円錐状に構成しても構わない。それに伴って、スロープ部14の厚みt1や口部側係止凸部13の厚みt2、キャップ側係止凸部22の厚みt3は適宜調整される。
【0048】
ところで、本発明では、更に、口部11の外周面で、口部側係合凸部13の位置よりも高い所定の位置で、口部11の周方向に沿って、円環状に突出され、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓されると、円筒部21の内周面に密着可能なシール部15を更に備えても良い。例えば、図1A図1B図2A図2Bでは、二つのシール部15が口部11に設けられている。これにより、キャップ20が口部11に打栓されると、口部11のシール部15は、キャップ20の円筒部21に密着するため、容器本体10の口部11は、キャップ20により密閉される。そのため、本発明の構成を採用し、且つ、密閉状態が求められる打栓式キャップ用容器1であれば、シール部15を適宜設けることで、密閉状態を維持させることが可能となる。
【0049】
例えば、図8図9に示すように、キャップ側係合凸部22の一部がスロープ部14の側面に当接し、キャップ側係合凸部22の他部が口部11の外周面に当接した場合、キャップ側係合凸部22と口部側係合凸部13とで多少の隙間が生じるが、この場合であっても、口部11のシール部15は、キャップ20の円筒部21に密着することで、容器本体10の口部11は、キャップ20により密閉される。
【0050】
ここで、シール部15の数や構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2Bでは、シール部15の数が二つであったが、一つでも二つ以上であっても構わない。
【0051】
又、本発明では、更に、キャップ20の上部の下面に、下方に円筒状に延出し、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓されると、口部11の上方の内周面11Sに密着するインナーリング23を更に備えても良い。例えば、図2A図2B図4B図5A図5B図6図7A図7B図9では、キャップ20の打栓時に、キャップ20のインナーリング23が、口部11の上方の内周面11Sに密着される。これにより、容器本体10の口部11を、キャップ20により密閉することが可能となる。上述のシール部15のように、密閉状態が求められる打栓式キャップ用容器1にインナーリング23を適宜設けることで、密閉状態を維持させることが可能となる。
【0052】
又、本発明では、更に、キャップ20の上部の下面に、下方に円環状に延出し、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓されると、口部11の上端部11aに当接するコンタクトリング24を更に備えても良い。例えば、図10では、キャップ20の打栓時に、キャップ20のコンタクトリング24が、口部11の上端部11aに接触する。この場合、コンタクトリング24の存在により、円筒部21の下端部21aが口部11のフランジ12に当接しないことがあるが、コンタクトリング24が口部11の上端部11aに接触することで、容器本体10の口部11を、キャップ20に更に密閉することが可能となる。上述のシール部15やインナーリング23のように、密閉状態が求められる打栓式キャップ用容器1にコンタクトリング24を適宜設けることで、密閉状態を強化することが可能となる。尚、シール部15やインナーリング23やコンタクトリング24は、これらのいずれかを用いても良いし、適宜組み合わせて用いても構わない。
【0053】
又、本発明では、スロープ部14の位置の真上付近に突出して設けられ、キャップ20の円筒部21が口部11に打栓され、キャップ側係合凸部22と接触すると、当該キャップ側係合凸部22を、口部側係合凸部13の真上付近に案内する案内部16を更に備えても良い。例えば、図11A図11Bに示すように、案内部16は、スロープ部14の位置の真上に設けられ、上方先端が、口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bの方に位置し、下方先端が、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aの方に位置し、上方先端から下方先端に向けて下方に傾斜する直角三角形に構成している。又、案内部16には、所定の厚みがあるため、案内部16の下端には、案内部16の側面から口部11の外側面まで傾斜した案内部傾斜面16aが設けられている。
【0054】
これにより、図12に示すように、ユーザーが打栓すると、キャップ20のキャップ側係合凸部22が、スロープ部14の真上付近に位置する場合は、先ず、案内部16に接触し、案内部16の直角三角形の傾斜面によって、口部側係合凸部13の真上付近に移動して案内される。そして、キャップ側係合凸部22は、口部側係合凸部13を乗り越えて、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に入り込み、係止される。つまり、案内部16の存在により、打栓時に、キャップ側係合凸部22は、スロープ部14をまたがることなく、口部側係合凸部13の直下に配置されるため、口部11の外周面に適切に当接させることが可能となる。
【0055】
そして、この状態で、ユーザーが、キャップ20を、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aから口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bに向かう方向に沿って回転させれば、キャップ側係合凸部22の長手方向の一端部22aが、直ぐに、スロープ部14の傾斜面14aに乗り上げるため、上述のように、キャップ側係合凸部22を容易に口部側係合凸部13に乗り上げさせることが可能となり、キャップ20の取外を容易にすることが出来る。
【0056】
尚、キャップ20の回転の際に、案内部傾斜面16aを設けることで、キャップ側係合凸部22が、案内部傾斜面16aに接触したとしても、案内部傾斜面16aを介して案内部16を容易に乗り上げるため、キャップ20の取外を円滑にすることが出来る。
【0057】
ここで、案内部16の形状に特に限定は無いが、例えば、図13に示すように、案内部16を、上方先端が、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aの方に位置し、下方先端が、口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bの方に位置し、上方先端から下方先端に向けて下方に傾斜する直角三角形に構成しても良い。又、案内部16を、上方先端が、中央に位置し、二つの下方先端が、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aの方と口部側係合凸部13の長手方向の他端部13bの方とのそれぞれに位置し、上方先端から二つの下方先端のそれぞれに向けて下方に傾斜する三角形に構成しても良い。この場合、三角形の二つの下方先端のそれぞれに案内部傾斜面16aが設けられている。
【0058】
又、案内部16を三角形に構成するとともに、口部側係合凸部13の長手方向の一端部13aの方の下方先端からスロープ部14の上方先端(口部側係合凸部13の長手方向の一端部13a)に伸びた線状案内部傾斜面16a1を設けても良い。線状案内部傾斜面16a1の厚みは、キャップ側係合凸部22の乗り越えが容易になるように、薄く設計される。ここで、上述の案内部16の長さは、スロープ部14の長さと同等にしているが、これに限らず、例えば、案内部16は、単純に半球状に構成しても良いし、楕円球状でも、多角形状でも構わない。 尚、本発明では、例えば、一つのキャップを打栓式で装着するシングルキャップ容器を想定したが、本発明の特徴は、打栓式キャップを容易に取り外すことが出来る点であるため、シングルキャップ容器に限らず、吐出キャップ容器、検査用容器等の打栓式キャップ用容器に幅広く適用することが可能である。
【0059】
例えば、図14A図14Bに示すように、本発明は、クリームやジェル等の粘度の高い化粧品用容器であって、浅く、開口部が広いジャー容器に適用しても良い。ジャー容器の場合、キャップ20の厚みも薄くなるため、例えば、キャップ20の上部の下面にパッキン等の円環状又は円盤状の弾性体を設けることで、密閉状態を維持させても良い。又、図15A図15Bに示すように、本発明は、液体等の粘度の低い液体用容器(スパウトパウチ容器)に適用しても良い。液体用容器の場合は、例えば、上述したシール部15やインナーリング23を適宜付加することで、密閉状態を維持させることが出来る。もちろん、更にコンタクトリング24を追加しても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように、本発明に係る打栓式キャップ用容器は、食品調味料、薬品、化粧品、シャンプー、リンス、液体せっけんなどの液体はもちろん、クリームやジェルなどの半固形体の内容物を収容する打栓式キャップ用容器に有用であり、口部に対するキャップの位置を気にすること無く、キャップを口部に打栓しても、容易に取り外すことが可能な打栓式キャップ用容器として有効である。
【符号の説明】
【0061】
1 打栓式キャップ用容器
10 容器本体
11 口部
12 フランジ
13 口部側係止凸部
14 スロープ部
15 シール部
16 案内部
20 キャップ
21 円筒部
22 キャップ側係合凸部
23 インナーリング
24 コンタクトリング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部を有する容器本体と、
円筒部が前記口部に打栓により装着可能なキャップと、
前記口部の外周面の所定の位置で、前記口部の周方向に沿って、円環状に膨出されているフランジと、
前記口部の外周面の所定の位置で、且つ、前記フランジの位置よりも上方の位置であって、前記口部の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている口部側係凸部と、
前記フランジの上端部から前記口部側係凸部の長手方向の一端部までに設けられ、前記フランジの上端部から離れるに従って前記口部側係凸部の長手方向の一端部に向かって上方に傾斜する傾斜面を有するスロープ部と、
前記円筒部の内周面の所定の位置で、前記円筒部の内周方向に沿って、所定の長さで膨出され、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓されると、前記口部のフランジと前記口部側係合凸部との間に係止されるキャップ側係合凸部と、
を備え
前記口部側係合凸部の長手方向の長さは、前記口部の周方向の全長さに対して6分の1~2分の1の範囲内であり、
前記キャップ側係合凸部の長手方向の長さは、前記口部側係合凸部の長手方向の長さと同じであり、
前記口部側係合凸部は、二つ以上の複数設けられており、
前記複数の口部側係合凸部の長手方向の長さは、全て同じであり、
前記複数の口部側係合凸部のそれぞれの所定の第一の間隔は、全て同じであり、
前記キャップ側係合凸部の数は、前記口部側係合凸部の数と同じであり、
複数のキャップ側係合凸部のそれぞれの所定の第二の間隔は、前記第一の間隔と同じである、
打栓式キャップ用容器。
【請求項2】
前記スロープ部は、前記複数の口部側係合凸部の長手方向の一端部のそれぞれに設けられる、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【請求項3】
前記スロープ部における口部の周方向の長さは、前記キャップ側係合凸部の長手方向の長さの4分の1~2分の1の範囲内である、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【請求項4】
前記スロープ部の位置の真上付近に突出して設けられ、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓され、前記キャップ側係合凸部と接触すると、当該キャップ側係合凸部を、前記口部側係合凸部の真上付近に案内する案内部
を更に備える、
請求項1に記載の打栓式キャップ用容器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る打栓式キャップ用容器は、容器本体と、キャップと、フランジと、口部側係凸部と、スロープ部と、キャップ側係合凸部と、を備える。容器本体は、口部を有する。キャップは、円筒部が前記口部に打栓により装着可能である。フランジは、前記口部の外周面の所定の位置で、前記口部の周方向に沿って、円環状に膨出されている。口部側係凸部は、前記口部の外周面の所定の位置で、且つ、前記フランジの位置よりも上方の位置であって、前記口部の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている。スロープ部は、前記フランジの上端部から前記口部側係凸部の長手方向の一端部までに設けられ、前記フランジの上端部から離れるに従って前記口部側係凸部の長手方向の一端部に向かって上方に傾斜する傾斜面を有する。キャップ側係合凸部は、前記円筒部の内周面の下方の所定の位置で、前記円筒部の周方向に沿って、所定の長さで膨出され、前記キャップの円筒部が前記口部に打栓されると、前記口部のフランジと前記口部側係合凸部との間に係止される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
又、容器本体10は、更に、フランジ12と、口部側係凸部13と、スロープ部14と、を備える。又、キャップ20は、キャップ側係合凸部22を備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
又、口部側係凸部13は、口部11の外周面の所定の位置で、且つ、フランジ12の位置よりも上方の位置であって、口部11の周方向に沿って、所定の長さで膨出されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
ここで、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係凸部13の長さd1は、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1の長さで、口部側係凸部13は、二つ設けられており、二つの口部側係凸部13は、口部11において、相互に対向する位置に設けられている。又、二つの口部側係凸部13は、図3に示すように、口部11の周方向に対して所定の第一の間隔d2を空けて設けられている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
又、スロープ部14は、フランジ12の上端部12aから口部側係凸部13の長手方向の一端部13aまでに設けられ、フランジ12の上端部12aから離れるに従って口部側係凸部13の長手方向の一端部13aに向かって上方に傾斜する傾斜面14aを有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
ここで、図1A図1B図2A図2B図3では、キャップ側係合凸部22の長さd3は、円筒部21の周方向の全長さd0に対して約3分の1の長さで、キャップ側係合凸部22は、二つ設けられており、二つのキャップ側係合凸部22は、円筒部21において、相互に対向する位置に設けられている。尚、円筒部21の周方向の全長さd0は、口部11の周方向の全長さd0に対応する。又、キャップ側係合凸部22の長さd3は、口部側係凸部13の長さd1と同等である。二つのキャップ側係合凸部22は、図3に示すように、口部11の周方向に対して所定の第二の間隔d4を空けて設けられている。ここでは、第二の間隔d4は、第一の間隔d2と同等である。又、キャップ側係合凸部22の形状は、口部側係凸部1の形状と同等に構成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
又、口部側係凸部13の数や構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係凸部13の数を二つとし、口部側係凸部13の長手方向(口部11の周方向の長さ)の長さd1を、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1としたが、口部側係凸部13の数を一つでも、三つでも、二つ以上であっても構わないし、口部側係凸部13の長手方向の長さd1を、口部11の周方向の全長さd0に対して6分の1~2分の1の範囲としても構わない。つまり、口部側係凸部13の長手方向の長さd1と口部側係凸部13の数は、適宜設計可能である。又、二つ以上の口部側係凸部13の長手方向の長さd1は、それぞれ異なっても良いし、全て同等であっても構わない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
又、口部側係凸部13の数が二つ以上の場合に、口部側係凸部13の設置位置に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、口部側係凸部13の設置位置を、二つの口部側係凸部13が相互に対向する位置にし、二つの口部側係凸部13の設置位置を、口部11の周方向に対して第一の間隔d2を空けて設けたが、他の設置位置でも構わない。二つ以上の口部側係凸部13は、それぞれ異なる第一の間隔d2を空けて設置しても良いし、全て同等の第一の間隔d2を空けて設置しても構わない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
又、口部側係凸部13の形状に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、断面形状が半円形の半円柱状に構成したが、例えば、半多角柱状、半楕円柱状等であっても構わない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
又、スロープ部14における口部11の周方向の長さに特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、スロープ部14における口部11の周方向の長さd2を、二つの口部側係凸部13の第一の間隔d2と同等にしたが、第一の間隔d2よりも短くしても構わない。スロープ部14における口部11の周方向の長さd2は、例えば、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さの4分の1~2分の1の範囲としても構わない。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
又、図4A図4Bに示すように、スロープ部14の厚みt1に特に限定は無いが、例えば、口部側係凸部13の厚みt2と同等、又は、口部側係凸部13の厚みt2よりも薄くすることが出来る。ここで、厚みとは、打栓方向と直角方向に沿った高さを意味する。スロープ部14の厚みt1は、例えば、口部側係凸部13の厚みt2の4分の1~1の範囲としてすることが出来る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
又、キャップ側係合凸部22の数や構成に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図3では、キャップ側係合凸部22の数を二つとし、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3を、口部11の周方向の全長さd0に対して約3分の1として、口部側係凸部1の長手方向の長さd1と同等にしたが、キャップ側係合凸部22の数を一つでも二つ以上であっても構わないし、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3を、口部11の周方向の全長さd0に対して6分の1~2分の1の範囲としても構わない。つまり、キャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3とキャップ側係合凸部22の数は、適宜設計可能である。又、二つ以上のキャップ側係合凸部22の長手方向の長さd3は、それぞれ異なっても良いし、全て同等であっても構わない。ここで、キャップ側係合凸部22の長さd3は、口部側係凸部13の長さd1と同等、又は、口部側係凸部13の長さd1よりも短いと、キャップ側係合凸部22が、フランジ12と口部側係合凸部13との間に係止され易くなるため、好ましい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
ここで、第二の間隔d4は、第一の間隔d2と同等であると好ましいは、口部側係凸部13の長さd1やキャップ側係合凸部22の長さd3に応じて適宜設計される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
又、キャップ側係合凸部22の厚みt3に特に限定は無く、図1A図1B図2A図2B図4A図4Bでは、口部側係凸部13の厚みt2と同等にしたが、キャップ側係合凸部22が、口部11のフランジ12と口部側係合凸部13との間に係止されれば、キャップ側係合凸部22の厚みt3は、口部側係凸部13の厚みt2よりも高くても低くても構わない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
又、容器本体10と、キャップ20とを構成する樹脂に特に限定は無く、例えば、容器本体10を構成する樹脂をポリエチレンテレフタレート(PET)とし、キャップ20を構成する樹脂をポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)としても良いし、他の樹脂を用いても構わない。又、口部11とキャップ20の寸法について、円筒状に構成しても良いし、上方へ行くほど、若干、径方向の長さが短くなるように円錐状に構成しても構わない。それに伴って、スロープ部14の厚みt1や口部側係凸部13の厚みt2、キャップ側係凸部22の厚みt3は適宜調整される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
1 打栓式キャップ用容器
10 容器本体
11 口部
12 フランジ
13 口部側係凸部
14 スロープ部
15 シール部
16 案内部
20 キャップ
21 円筒部
22 キャップ側係合凸部
23 インナーリング
24 コンタクトリング