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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079502
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】コンセント
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/44 20060101AFI20240604BHJP
   H01R 25/00 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
H01R13/44 M
H01R25/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192482
(22)【出願日】2022-11-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年4月7日および2022年4月8日に第48回ジャンボびっくり見本市(大阪)にて展示、紹介 [刊行物等] 2022年4月21日および2022年4月22日に第48回ジャンボびっくり見本市(東京)にて展示、紹介 [刊行物等] 2022年5月24日にGOOD DESIGN AWARD 2022にて応募、紹介 [刊行物等] 2022年5月30日に株式会社イプロスのウェブサイトにて掲載 [刊行物等] 2022年5月31日に町田市トライアル発注認定制度にて応募、紹介
(71)【出願人】
【識別番号】000208477
【氏名又は名称】大和電器株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591198320
【氏名又は名称】株式会社TERADA
(74)【代理人】
【識別番号】100143546
【弁理士】
【氏名又は名称】押久保 政彦
(72)【発明者】
【氏名】中島 正浩
(72)【発明者】
【氏名】細野 直人
(72)【発明者】
【氏名】柏木 亘希
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 達也
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE04
5E087EE10
5E087FF06
5E087HH01
5E087LL23
5E087QQ03
5E087RR17
(57)【要約】
【課題】より安全に使用して、より簡単に連結できる。
【解決手段】露出形のコンセントは、直方体状の筐体と、筐体の面のうちの、所定の面である第1の面に設けられている、差込プラグを差し込むためのプラグ受と、筐体の面のうちの、第1の面に直交する第2の面に設けられている、プラグ受に導通している、商用電源を供給する第1の電線を接続するための第1の接続端子と、筐体の面のうちの、第2の面に対向する第3の面に設けられている、第1の接続端子に導通している、第1の接続端子から供給された商用電源を他のコンセントに供給する第2の電線を接続するための第2の接続端子と、第2の接続端子を使用しない場合に第2の接続端子を覆って保護する保護板とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
露出形のコンセントにおいて、
直方体状の筐体と、
前記筐体の面のうちの、所定の面である第1の面に設けられている、差込プラグを差し込むためのプラグ受と、
前記筐体の面のうちの、前記第1の面に直交する第2の面に設けられている、前記プラグ受に導通している、商用電源を供給する第1の電線を接続するための第1の接続端子と、
前記筐体の面のうちの、前記第2の面に対向する第3の面に設けられている、前記第1の接続端子に導通している、前記第1の接続端子から供給された前記商用電源を他のコンセントに供給する第2の電線を接続するための第2の接続端子と、
前記第2の接続端子を使用しない場合に前記第2の接続端子を覆って保護する保護板と
を含むコンセント。
【請求項2】
請求項1に記載のコンセントにおいて、
前記筐体は、前記プラグ受、第1の接続端子および第2の接続端子が設けられているフレーム部と、前記フレーム部の所定の部分を覆う保護カバーとからなり、
前記保護板は、前記保護カバーと一体に形成されている
コンセント。
【請求項3】
請求項2に記載のセンサにおいて、
前記保護カバーに、前記保護板が折れる位置に他の部分より弱い脆弱部が設けられている
コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンセントに関し、特に、露出形のコンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
差込プラグをプラグ受に抜き差しすることによって、配線とコードまたはコード相互間の電気的接続および断路する差込接続器が、商用電源の供給に広く使用されている。
【0003】
コンセントは、差込接続器のうち、差込プラグを抜き差しできるプラグ受けをもち、造営材、機器などに固定できるものである。露出形のコンセントは、壁面や柱面などに固定して、壁の外に露出し、ステップルまたはモールなどで固定されている電気配線が接続されるものである。
【0004】
電源供給端子部および送り側端子部が、連結板の両側に延設された延設片を上下に対向するように折曲して上側端子板および下側端子板が形成されており、上側端子板と下側端子板との間に錠ばねが鎖錠部を上側に向けて配置されている露出コンセントが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-259567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の露出コンセントでは、送り側端子部が常に露出している。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より安全に使用して、より簡単に連結できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面のコンセントは、露出形のコンセントであって、直方体状の筐体と、筐体の面のうちの、所定の面である第1の面に設けられている、差込プラグを差し込むためのプラグ受と、筐体の面のうちの、第1の面に直交する第2の面に設けられている、プラグ受に導通している、商用電源を供給する第1の電線を接続するための第1の接続端子と、筐体の面のうちの、第2の面に対向する第3の面に設けられている、第1の接続端子に導通している、第1の接続端子から供給された商用電源を他のコンセントに供給する第2の電線を接続するための第2の接続端子と、第2の接続端子を使用しない場合に第2の接続端子を覆って保護する保護板とを含む。
【0009】
筐体を、プラグ受、第1の接続端子および第2の接続端子が設けられているフレーム部と、フレーム部の所定の部分を覆う保護カバーとから構成し、保護板を、保護カバーと一体に形成することができる。
【0010】
保護カバーに、保護板が折れる位置に他の部分より弱い脆弱部を設けることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、より安全に使用して、より簡単に連結できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態のコンセント1の構成を説明する斜視図である。
図2】本発明の実施の形態のコンセント1の構成を説明する斜視図である。
図3】フレーム部21から保護カバー22を外した状態のコンセント1の構成を示す図である。
図4】コンセント1の使用状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0014】
本発明の一側面のコンセントは、露出形のコンセント(例えば、図1のコンセント1)であって、直方体状の筐体(例えば、図1の筐体11)と、筐体の面のうちの、所定の面である第1の面に設けられている、差込プラグを差し込むためのプラグ受(例えば、図1のプラグ受32またはプラグ受33)と、筐体の面のうちの、第1の面に直交する第2の面に設けられている、プラグ受に導通している、商用電源を供給する第1の電線を接続するための第1の接続端子(例えば、図1の接続端子31)と、筐体の面のうちの、第2の面に対向する第3の面に設けられている、第1の接続端子に導通している、第1の接続端子から供給された商用電源を他のコンセントに供給する第2の電線を接続するための第2の接続端子(例えば、図3の接続端子34)と、第2の接続端子を使用しない場合に第2の接続端子を覆って保護する保護板(例えば、図2の保護板25)とを含む。
【0015】
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態のコンセントについて説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明の実施の形態のコンセント1の構成を説明する斜視図である。コンセント1は、電気機器に商用電源の電力を供給するための接続器である差込接続器のうちの、プラグ受けをもち、造営材、機器などに固定できるものである。コンセント1は、露出形のコンセントであり、壁面や柱面などに固定して、壁の外に露出し、ステップルまたはモールなどで固定されている電気配線(電線)が接続される。コンセント1に、商用電源を供給する電線が接続され、コンセント1のプラグ受けに、電気機器の差込プラグが差し込まれると、電気機器に商用電源が供給される。
【0017】
コンセント1の筐体11は、フレーム部21および保護カバー22とからなる。図3は、フレーム部21から保護カバー22を外した状態のコンセント1の構成を示す図である。保護カバー22は、フレーム部21に被せたり、フレーム部21から取り外したりすることができる。
【0018】
以下、図1図2および図3において、3次元空間(直交座標空間)を表すX軸、Y軸、およびZ軸からなる座標軸で示される方向のうち、図1中の左下と右上とを結ぶ方向はX軸方向を示し、図1中の左上と右下とを結ぶ方向はY軸方向を示し、図1中の上下方向はZ軸方向を示す。なお、右上方向がX軸の正の方向であり、左上方向がY軸の正の方向であり、上方向がZ軸の正の方向である。なお、以下、Z軸の正の方向を上側、Z軸の負の方向を下側、Y軸の正の方向を左側、Y軸の負の方向を右側、X軸の正の方向を奥側(後側)、X軸の負の方向を手前側(前側)とも称する。また、X軸の方向を単に前後方向とも称し、Y軸の方向を単に左右方向とも称し、Z軸の方向を単に上下方向とも称する。
【0019】
コンセント1の筐体11は、直方体状に成形されている。フレーム部21および保護カバー22は、それぞれ、樹脂により成形されている。フレーム部21は、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受、接続端子34並びにリリースボタン41およびリリースボタン42を支える。また、フレーム部21には、プラグ受32およびプラグ受33、単線挿入口23、送り端子口24、並びに取付孔51および取付孔52が形成されている。なお、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受並びに接続端子34の設置側と非接地側とは、互いに電気的に接続されている。また、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受並びに接続端子34は、それぞれ、接地側と非接地側とが接続される、2つの端子からなる。
【0020】
保護カバー22は、フレーム部21の上側半分の所定の部分を覆う形状とされている。保護カバー22をフレーム部21に装着した状態において、フレーム部21から、単線挿入口23、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33が露出している。保護カバー22をフレーム部21に装着した状態において、リリースボタン41およびリリースボタン42並びに取付孔51および取付孔52が保護カバー22で覆われる。通常の使用状態で、リリースボタン41およびリリースボタン42並びに取付孔51および取付孔52に通された木ネジなどに容易に触れられないようになっており、リリースボタンを不用意に触れることによる電線の脱落を防止することができる。
【0021】
保護カバー22の手前側の面の左側の下端には、凹部71が設けられている。また、保護カバー22の手前側の面の右側の下端には、凹部72が設けられている。凹部71および凹部72は、それぞれ、保護カバー22の手前側の面において矩形状に開口している。また、保護カバー22の奥側の面の左側の下端には、凹部73が設けられている。また、保護カバー22の奥側の面の右側の下端には、凹部74が設けられている。凹部73および凹部74は、それぞれ、保護カバー22の奥側の面において矩形状に開口している。例えば、凹部71乃至凹部74のいずれかにマイナスドライバー(ねじ回し)の先端を差し込んで、マイナスドライバーを捻じることにより、保護カバー22を、フレーム部21から取り外すことができる。
【0022】
コンセント1の筐体11の手前側の面には、単線挿入口23が形成されている。単線挿入口23は、穴状に形成されている。例えば、単線挿入口23は、直方形状の穴状に形成されている。穴状である単線挿入口23の奥には、接続端子31が設けられている。接続端子31は、商用電源を供給する電線を接続するための端子である。例えば、接続端子31は、直径1.6mmまたは2.0mmの単線を接続するための速結端子である。
【0023】
例えば、接続端子31に電線の心線を挿入すると、電線の心線を挟む爪が心線に食い込むことで、電線が引き抜けない結線状態となる。リリースボタン41をマイナスドライバの先などで押圧すると、爪が心線から離れるので、接続端子31に挿入された電線を引っ張ると、接続端子31から電線を引き抜くことができる。
【0024】
また、例えば、リリースボタン41をマイナスドライバの先などで押圧した状態で、接続端子31に電線の心線を挿入すると、電線の心線が端子の孔に入り、そこから、リリースボタン41を離すと、内蔵されているバネにより、端子の孔が絞り込まれて、電線が引き抜けない結線状態となる。リリースボタン41をマイナスドライバの先などで押圧すると、端子の孔が開くので、接続端子31に挿入された電線を引っ張ると、接続端子31から電線を引き抜くことができる。
【0025】
コンセント1の筐体11の上側の面には、プラグ受32およびプラグ受33が設けられている。プラグ受32およびプラグ受33は、それぞれ、刃受が設けられていて、差込プラグが抜き差し自在に構成されている。プラグ受32およびプラグ受33は、それぞれ、差込プラグを差し込み、時計回りに回動させて差込プラグが容易に抜けない構造とした抜止形とされている。プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受は、接続端子31に導通している。接続端子31に商用電源に導通している電線が接続されている場合、プラグ受32またはプラグ受33に、電気機器の差込プラグが差し込まれると、電気機器に商用電源が供給される。
【0026】
コンセント1の筐体11の奥側の面には、送り端子口24が形成されている。送り端子口24は、穴状に形成されている。例えば、送り端子口24は、直方形状の穴状に形成されている。穴状である送り端子口24の奥には、接続端子34が設けられている。接続端子34は、接続端子31に導通している。接続端子34は、接続端子31から供給された商用電源を他のコンセントに供給する電線を接続するための端子である。例えば、接続端子34は、直径1.6mmまたは2.0mmの単線を接続するための速結端子である。
【0027】
例えば、接続端子34に電線の心線を挿入すると、電線の心線を挟む爪が心線に食い込むことで、電線が引き抜けない結線状態となる。リリースボタン42をマイナスドライバの先などで押圧すると、爪が心線から離れるので、接続端子34に挿入された電線を引っ張ると、接続端子34から電線を引き抜くことができる。
【0028】
また、例えば、リリースボタン42をマイナスドライバの先などで押圧した状態で、接続端子34に電線の心線を挿入すると、電線の心線が端子の孔に入り、そこから、リリースボタン42を離すと、内蔵されているバネにより、端子の孔が絞り込まれて、電線が引き抜けない結線状態となる。リリースボタン42をマイナスドライバの先などで押圧すると、端子の孔が開くので、接続端子34に挿入された電線を引っ張ると、接続端子34から電線を引き抜くことができる。
【0029】
保護板25は、接続端子34を使用しない場合に接続端子34を覆って保護する。すなわち、コンセント1は、接続端子34を使用しない場合の送り端子口24を保護する保護構造を有する。例えば、保護板25は、筐体11の奥側の面が概ね1つの面となるように、送り端子口24に蓋をして閉じることで、接続端子34を覆って保護する。保護板25は、保護カバー22と一体に形成されている。例えば、保護板25は、1つの辺が保護カバー22につながっている直方形状に形成されている。保護カバー22の部分のうち、保護板25につながっている部分であって、保護板25の辺に相当する部分(保護カバー22と保護板25との境界部分)は、保護カバー22および保護板25の他の部分より弱い脆弱部として形成されている。例えば、脆弱部は、他の部分より薄く形成されている。例えば、保護カバー22をフレーム部21から取り外した状態で、保護板25をペンチで挟んで捻るか、またはドライバなどで突くと、脆弱部から保護板25が折れる。保護板25が取り除かれた保護カバー22をフレーム部21に装着すると、送り端子口24および接続端子34が露出する。
【0030】
取付孔51および取付孔52は、それぞれ、フレーム部21の上側の面から下側の面に貫通している円筒状の孔である。木ネジなどを取付孔51および取付孔52のそれぞれに通して、その木ネジを壁面や柱面などに螺合することにより、コンセント1を壁や柱に取り付けることができる。
【0031】
図4は、コンセント1の使用状態を説明する図である。図4(A)は、コンセント1を単独で使用している状態を示す図である。図4(B)は、3つのコンセント1を連結して使用している状態を示す図である。なお、以下、3つのコンセント1を個々に区別する場合、それぞれ、コンセント1-1乃至コンセント1-3と称する。
【0032】
図4(A)に示されるように、コンセント1を単独で使用する場合、コンセント1の接続端子31には、商用電源を供給する電線81が接続される。この場合、保護板25は、取り付けられたままとされる。このようにすることで、接続端子34が露出することがなく、金属棒等の導電物が誤って挿入されることを防止し、且つ、ほこりや水などが接続端子34に付着することが防止でき、より安全に使用することができる。
【0033】
図4(B)に示されるように、コンセント1-1乃至コンセント1-3を連結して使用する場合、コンセント1-1の接続端子31には、商用電源を供給する電線81が接続される。コンセント1-1およびコンセント1-2の保護板25は、それぞれ、取り除かれる。例えば、コンセント1-1およびコンセント1-2の保護板25は、ペンチで挟んで捻られることで、脆弱部から折り取られる。このようにすることで、コンセント1-1およびコンセント1-2の接続端子34が、それぞれ、送り端子口24から露出することになる。コンセント1-3の保護板25は、取り付けられたままとされる。
【0034】
コンセント1-1の接続端子34には、コンセント1-1の接続端子31から供給された商用電源をコンセント1-2に供給する電線91-1の一方の端部が接続される。電線91-1の他方の端部は、コンセント1-2の接続端子31に接続される。
【0035】
コンセント1-2の接続端子34には、コンセント1-2の接続端子31から供給された商用電源をコンセント1-3に供給する電線91-2の一方の端部が接続される。電線91-2の他方の端部は、コンセント1-3の接続端子31に接続される。
【0036】
このように、保護板25を取り除くことで、接続端子34が送り端子口24から露出するので、接続端子34に、接続端子31から供給された商用電源を他のコンセントに供給する電線を簡単に接続することができる。送り端子口24から露出した接続端子34には、電線が接続されるので、ほこりや水などが接続端子34に直接付着することが防止でき、より安全に使用することができる。また、連結する末端側のコンセント1、この場合、コンセント1-3の保護板25は、取り付けられたままとされるので、接続端子34が露出することがなく、金属棒等の導電物が誤って挿入されることを防止し、且つ、ほこりや水などが接続端子34に付着することが防止でき、より安全に使用することができる。
【0037】
このように、より安全に使用して、より簡単に連結できる。従って、屋内配線の自由度が増す。また、コンセントを通してコンセントを増設できるので、配線施工上の使い勝手が広がる。
【0038】
なお、保護板25は、接続端子34を使用する場合に折り曲げる構造とすることもできる。
【0039】
また、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受並びに接続端子34は、それぞれ、接地側と非接地側とが接続される、2つの端子からなると説明したが、これに限らず、接続端子31、プラグ受32およびプラグ受33のそれぞれの刃受並びに接続端子34は、それぞれ、接地側および非接地側の2つの端子に加えて、接地極を含む、3つの端子からなるようにしてもよい。なお、プラグ受32およびプラグ受33は、抜止形、抜止形、防水形、防雨形または防浸形としてもよい。
【0040】
このように、コンセント1は、露出形のコンセントである。コンセント1の筐体11は、直方体状に成形されている。差込プラグを差し込むためのプラグ受32およびプラグ受33は、筐体11の面のうちの、所定の面である第1の面、例えば、上側の面に設けられている。プラグ受32およびプラグ受33に導通している、商用電源を供給する電線81を接続するための接続端子31は、筐体11の面のうちの、第1の面に直交する第2の面、例えば、筐体11の手前側の面に設けられている。接続端子31に導通している、接続端子31から供給された商用電源を他のコンセントに供給する電線91-1または電線91-2を接続するための接続端子34は、筐体11の面のうちの、第2の面に対向する第3の面、例えば、筐体11の奥側の面に設けられている。保護板25は、接続端子34を使用しない場合に接続端子34を覆って保護する。
【0041】
コンセント1の筐体11は、フレーム部21および保護カバー22とからなる。フレーム部21には、プラグ受32およびプラグ受33、接続端子31および接続端子34が設けられている。保護カバー22は、フレーム部21の所定の部分を覆う。
【0042】
保護カバー22に、保護板25が折れる位置に他の部分より弱い脆弱部が設けられている。
【0043】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 コンセント, 11 筐体, 21 フレーム部, 22 保護カバー, 23 単線挿入口, 24 送り端子口, 25 保護板, 31 接続端子, 32および33 プラグ受, 34 接続端子, 41および42 リリースボタン, 51および52 取付孔, 71乃至74 凹部
図1
図2
図3
図4