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特開2024-79516用紙はずれ防止棒付き開口型ダブルリングノート
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  • 特開-用紙はずれ防止棒付き開口型ダブルリングノート 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079516
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】用紙はずれ防止棒付き開口型ダブルリングノート
(51)【国際特許分類】
   B42F 13/16 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
B42F13/16 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022200618
(22)【出願日】2022-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】522343991
【氏名又は名称】稲原 学
(72)【発明者】
【氏名】稲原 学
【テーマコード(参考)】
2C017
【Fターム(参考)】
2C017UD11
2C017UD23
(57)【要約】
【課題】ダブルリングノートの中の用紙の取り外し、追加ができる「用紙はずれ防止棒付き開口型ダブルリングノート」を提供する。
【解決手段】「用紙はずれ防止棒」は、幅3~5mm、厚さ3~4mm程度の断面を有する棒状の部材とし、厚さの両面の片方に数ミリmm程度を残して幅1mm、深さ1mm程度の溝を設けた棒状の留め具である。「開口型ダブルリング」は、2~3mm程度の開口部を有した構造である。「開口型ダブルリング」の開口部の多数のバネ状の爪が、「用紙はずれ防止棒」の溝に引っ掛かり、「用紙はずれ防止棒」を片方からスライドさせることで着脱できる構造である。この留め具は、ダブルリングの構造から用紙の取り外しが開口部の片方のみであること及びダブルリングの適度な柔軟性と弾力性により1mm程度の浅い溝にも関わらず十分な強度で保持される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「開口型ダブルリングノート綴じ具」は、通常のダブルリングを2~3mm程度開いた状態とし、ダブルリングの開口部が多数の爪状の引っ掛かりを有する形状とする。開口部の爪状の片方は、用紙を保持する構造となっており、もう一方は多数の爪状のものにより用紙の穴を通す構造となり、片方からのみ用紙の取り外し、追加が可能な形状となる。
【請求項2】
「用紙はずれ防止棒」は、幅3~5mm、厚さ3~4mm程度の断面を有する棒状の部材に対して、片方数ミリmm程度残して、厚さの両面の中央に幅1mm、深さ1mm程度の溝を設けた棒状の留め具である。「用紙はずれ防止棒」は、ダブルリングの開口部の多数のバネ状の爪が、「用紙はずれ防止棒」の溝に引っ掛かることで保持される。「用紙はずれ防止棒」は、片方からスライドさせることで着脱が可能な構造である。用紙はずれ防止棒の材質は、木材、竹、プラスチック、金属、中空パイプなどとすることができる。
【請求項3】
「開口型ダブルリングノート」は、ダブルリングの綴じる箇所を通常の裏表紙の内側の場所からダブルリングノートの背表紙側としたものである。開口型ダブルリングノート綴じ具の片側(用紙の穴を通す爪状の開口部)から、表表紙、内部のノート、背表紙と順番に用紙をセットする。背表紙のダブルリング開口部に脱着可能な用紙はずれ防止棒を装着することで、裏表紙側からのみ用紙の取り外しが可能となり、順番の入替、追加が可能なダブルリングノートとするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダブルリングノートを中の用紙の取り外し、追加が可能な構造の用紙はずれ防止棒付き開口型ダブルリングノートの仕組みに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
ダブルリングノートは、表紙や中の用紙が固定されているリジットな構造となっている。表紙や中の用紙が360度回転できることやページめくりがスムーズなことが長所となっている。しかし、問題がないわけではない。
【0003】
本発明は、ダブルリングノートをダブルリングノートの360度回転できることやページめくりがスムーズな長所を残しながら、リジットな構造の為に、新しいダブルリングノートへ変更する場合に、古いダブルリングノートとの二冊持ち、中の用紙の取り外しや後から用紙の順番の入替や追加が自由できないなど、自由に工夫した使い方ができないというダブルリングノートの課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、「開口型ダブルリングノート綴じ具」と「用紙はずれ防止棒」の組み合わせにより、中の用紙の取り外し、追加ができる構造を実現する。
「開口型ダブルリングノート綴じ具」は、ダブルリングの開口部を2~3mm程度開いた状態に調整し、ダブルリングの開口部が多数の爪状の引っ掛かりを有する形状に調整する。開口部の爪状の片方、表紙側は用紙が取り外しできない構造とし、もう一方、背表紙側は多数の爪状のものにより用紙の穴を通す構造となり、背表紙側からのみ用紙の取り外しが可能な構造となる。
「用紙はずれ防止棒」は、幅3~5mm、厚さ3~4mm程度の断面を有する棒状の部材に対して、厚さの両面に、片方を数ミリmm程度残して、幅1mm、深さ1mm程度の溝を設けた棒状の留め具である。
「開口型ダブルリングノート綴じ具」は、開口部の多数のバネ状の爪が、「用紙はずれ防止棒」の溝に引っ掛かり保持する。「用紙はずれ防止棒」を片方からスライドさせることで着脱が可能な構造となる。
【発明の効果】
【0005】
この単純な構造の留め具は、留め具の幅を3~5mm程度とする事で、ダブルリングノートの特徴であるほぼ360度の折り返しが可能となる。
【0006】
特別な工具無しで、用紙はずれ防止棒を外すことができるので、どこでも、自由に用紙の入れ替えが可能となり、ノートが不足した場合の用紙の追加、記入済みの用紙を後から整理したり、スケジュールの用紙を追加したり使い方の自由度が大幅に向上する。また、ノートの用紙が取り外せることから、ノートの用紙にパソコンから直接印刷することが可能となる。さらに、新しいダブルリングノートに変更する場合も、必要な内容を新しいダブルリングノートへ引っ越しさせることも簡単となる。
【0007】
ダブルリングの構造から用紙の取り外し、追加が開口部の片方のみであること及びダブルリングの適度な柔軟性と弾力性により1mm程度の浅い溝にも関わらず十分な強度で保持される。
【0008】
さらに、構造上、用紙はずれ防止棒はダブルリングの穴のピッチを考慮する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本考案のダブルリングノートの綴じ方の説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明に関わる実施例を示す。
図1