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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079532
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】収納物量推定装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240604BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051952
(22)【出願日】2023-03-28
(31)【優先権主張番号】P 2022191580
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉村 昌子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を適正に推定する。
【解決手段】サーバ装置100は、家族FMが居住する予定の新住宅HNに収納する収納物量QSを推定するサーバ装置100であって、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、居住者RSの各人の収納物の標準的な量である第1収納物量QS1を推定する第1推定部111と、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFに基づいて、家族FMの共有の収納物の標準的な量である第2収納物量QS2を推定する第2推定部112と、第1収納物量QS1、及び第2収納物量QS2に基づいて、家族FMの標準的な収納物の量である標準収納物量QSAを推定する第3推定部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を推定する収納物量推定装置であって、
前記家族を構成する居住者の各人の年齢に基づいて、前記居住者の各人の収納物の標準的な量である第1収納物量を推定する第1推定部と、
前記家族を構成する居住者の人数に基づいて、前記家族の共有の収納物の標準的な量である第2収納物量を推定する第2推定部と、
前記第1収納物量、及び前記第2収納物量に基づいて、前記収納物量を推定する第3推定部と、
を備える、収納物量推定装置。
【請求項2】
前記第1推定部は、前記家族を構成する居住者の各人の年齢、及び性別に基づいて、前記第1収納物量を推定する、
請求項1に記載の収納物量推定装置。
【請求項3】
前記家族が居住している住宅の形態に応じて、前記収納物量を補正する第1補正部と、
前記第1補正部の補正結果を、前記収納物量として決定する決定部と、
を備える、請求項1に記載の収納物量推定装置。
【請求項4】
前記家族が居住している住宅での前記家族の居住年数に応じて、前記収納物量を補正する第2補正部、を備え、
前記決定部は、前記第1補正部、及び前記第2補正部の補正結果を、前記収納物量として決定する、
請求項3に記載の収納物量推定装置。
【請求項5】
前記家族の収納物に対する消費、及び処分のスタイルを示す消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正する第3補正部、を備え、
前記決定部は、前記第1補正部、前記第2補正部、及び前記第3補正部の補正結果を、前記収納物量として決定する、
請求項4に記載の収納物量推定装置。
【請求項6】
前記家族の収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記消費スタイルを決定する第1スタイル決定部、を備え、
前記第3補正部は、前記第1スタイル決定部の決定した前記消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正する、
請求項5に記載の収納物量推定装置。
【請求項7】
前記第1スタイル決定部は、前記家族の収納物の種類ごとに、消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記家族の収納物の種類ごとに、前記消費スタイルを決定し、
前記第3補正部は、前記第1スタイル決定部の決定した前記家族の収納物の種類ごとの前記消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正する、
請求項6に記載の収納物量推定装置。
【請求項8】
前記第3補正部が、前記収納物量が増加するように補正する場合に、前記家族に対して、前記収納物量が標準的な量よりも多いことを報知する報知部、を備える、
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の収納物量推定装置。
【請求項9】
前記報知部は、前記第3補正部が、前記収納物量が減少するように補正する場合に、前記家族に対して、前記収納物量が標準的な量よりも少ないことを報知する、
請求項8に記載の収納物量推定装置。
【請求項10】
前記収納物量の今後の変化を推定する第4推定部と、
前記収納物量の今後の変化に影響するライフスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記ライフスタイルを決定する第2スタイル決定部と、
を更に備え、
前記第4推定部は、前記第2スタイル決定部が決定した前記ライフスタイルに基づき、前記収納物量の今後の変化を推定する、
請求項1に記載の収納物量推定装置。
【請求項11】
前記第4推定部は、前記家族を構成する居住者の各人の年齢に基づいて、前記家族の今後のライフイベントを推定し、前記ライフイベントに基づき、前記収納物量の今後の変化を推定する、
請求項10に記載の収納物量推定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を推定する収納物量推定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の収納スペースに関する種々の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、下記の構成を有する収納ライフスタイルチェックシステムが記載されている。すなわち、収納に関するライフスタイルについて、質問事項を列記した収納ライフスタイルチェックシートを設け、該収納ライフスタイルチェックシートの質問項目を6項目に分類し、各項目毎の回答内容から、顧客の収納ライフスタイルについて、『整理志向』,『整然志向』,『取り揃え志向』,『貯蔵志向』,『買い置き志向』,『収納管理集中度』を知る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-278386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の収納ライフスタイルチェックシステムでは、家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を定量的に推定することは困難であった。
本発明は、家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を適正に推定する収納物量推定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る実施形態は、家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を推定する収納物量推定装置であって、前記家族を構成する居住者の各人の年齢に基づいて、前記居住者の各人の収納物の標準的な量である第1収納物量を推定する第1推定部と、前記家族を構成する居住者の人数に基づいて、前記家族の共有の収納物の標準的な量である第2収納物量を推定する第2推定部と、前記第1収納物量、及び前記第2収納物量に基づいて、前記収納物量を推定する第3推定部と、を備える。
【0006】
上記収納物量推定装置において、前記第1推定部は、前記家族を構成する居住者の各人の年齢、及び性別に基づいて、前記第1収納物量を推定してもよい。
【0007】
上記収納物量推定装置において、前記家族が居住している住宅の態様に応じて、前記収納物量を補正する第1補正部と、前記第1補正部の補正結果を、前記収納物量として決定する決定部と、を備えてもよい。
【0008】
上記収納物量推定装置において、前記家族が居住している住宅での前記家族の居住年数に応じて、前記収納物量を補正する第2補正部、を備え、前記決定部は、前記第1補正部、及び前記第2補正部の補正結果を、前記収納物量として決定してもよい。
【0009】
上記収納物量推定装置において、前記家族の収納物に対する消費、及び処分のスタイルを示す消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正する第3補正部、を備え、前記決定部は、前記第1補正部、前記第2補正部、及び前記第3補正部の補正結果を、前記収納物量として決定してもよい。
【0010】
上記収納物量推定装置において、前記家族の収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記消費スタイルを決定する第1スタイル決定部、を備え、前記第3補正部は、前記第1スタイル決定部の決定した前記消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正してもよい。
【0011】
上記収納物量推定装置において、前記第1スタイル決定部は、前記家族の収納物の種類ごとに、消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記家族の収納物の種類ごとの前記消費スタイルを決定し、前記第3補正部は、前記第1スタイル決定部の決定した前記家族の収納物の種類ごとの前記消費スタイルに基づき、前記収納物量を補正してもよい。
【0012】
上記収納物量推定装置において、前記第3補正部が、前記収納物量が増加するように補正する場合に、前記家族に対して、前記収納物量が標準的な量よりも多いことを報知する報知部、を備えてもよい。
【0013】
上記収納物量推定装置において、前記報知部は、前記第3補正部が、前記収納物量が減少するように補正する場合に、前記家族に対して、前記収納物量が標準的な量よりも少ないことを報知してもよい。
【0014】
上記収納物量推定装置において、前記収納物量の今後の変化を推定する第4推定部と、前記収納物量の今後の変化に影響するライフスタイルに関連する複数の質問に対する前記家族の回答に基づき、前記ライフスタイルを決定する第2スタイル決定部と、を更に備え、前記第4推定部は、前記第2スタイル決定部が決定した前記ライフスタイルに基づき、前記収納物量の今後の変化を推定してもよい。
【0015】
上記収納物量推定装置において、前記第4推定部は、前記家族を構成する居住者の各人の年齢に基づいて、前記家族の今後のライフイベントを推定し、前記ライフイベントに基づき、前記収納物量の今後の変化を推定してもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、家族が居住する予定の住宅に収納する収納物量を適正に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る収納物量推定システムの構成の一例を示す図である。
図2】サーバ装置の構成の一例を示す図である。
図3】第1収納物量を推定する第1テーブルの一例を示す図表である。
図4】第2収納物量を推定する第2テーブルの一例を示す図表である。
図5】第1補正係数を算出する第3テーブルの一例を示す図表である。
図6】第2補正係数を算出する第4テーブルの一例を示す図表である。
図7】消費スタイルを評価するためのポイントを算出する第5テーブルの一例を示す図表である。
図8】第3補正係数を算出する第6テーブルの一例を示す図表である。
図9】報知画面の一例を示す画面図である。
図10】第1制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
図11】種類ごとの収納物量における割合の一例を示す図表である。
図12】種類ごとに消費スタイルを評価するためのポイントを算出する第8テーブルの一例を示す図表である。
図13】ライフスタイルを評価するためのポイントを算出する第9テーブルの一例を示す図表である。
図14】ライフスタイルと収納物量の今後の増加速度との関係の一例を示す図表である。
図15】ライフイベントと収納物量の増加量との関係の一例を示す図表である。
図16】第1制御部の処理の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0019】
[1.収納量推定システムの構成]
[1-1.収納量推定システムの全体構成]
図1は、本実施形態に係る収納物量推定システム1の構成の一例を示す図である。
収納物量推定システム1は、サーバ装置100と、スマートフォン200と、パーソナルコンピュータ300と、を備える。
サーバ装置100は、ネットワークNWを介して、スマートフォン200と通信可能に構成される。また、サーバ装置100は、ネットワークNWを介して、パーソナルコンピュータ300と通信可能に構成される。
【0020】
本実施形態では、ネットワークNWは、例えば、インターネットである。ネットワークNWは、インターネットに限定されない。ネットワークNWは、サーバ装置100とスマートフォン200とを通信可能に接続し、サーバ装置100とパーソナルコンピュータ300とを通信可能に接続すればよい。ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)でもよいし、WAN(Wide Area Network)でもよい。
【0021】
サーバ装置100は、スマートフォン200に対する顧客の操作に基づいて、家族FMが居住する予定の住宅に収納する収納物量QSを推定する。具体的には、サーバ装置100は、スマートフォン200からの操作入力を示す情報JPを、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信、及びネットワークNWを介して受け付けて、家族FMが居住する予定の住宅に収納する収納物量QSを推定する。顧客は、家族FMを構成する居住者RSの一例に対応する。
本実施形態では、顧客は、新たに住宅を建設する会社、又は新たな住宅の建設を請け負う会社等に対して、住宅を発注する者を示す。また、家族FMが居住する予定の住宅であって、新たに建設する住宅を、以下の説明において、新住宅HNと記載し、家族FMが、現在居住している住宅を、現住宅HPと記載する場合がある。
新住宅HNは、「家族が居住する予定の住宅」の一例に対応する。
現住宅HPは、「家族が居住している住宅」の一例に対応する。
サーバ装置100は、新住宅HNに収納する収納物量QSを推定する。
サーバ装置100は、「収納物量推定装置」の一例に対応する。
サーバ装置100の具体的な構成については、後述にて図2を参照して詳細に説明する。
【0022】
スマートフォン200は、顧客からの操作を受け付けて、操作入力を示す情報JPを、ネットワークNWを介して、サーバ装置100に送信する。
本実施形態では、スマートフォン200は、第1スマートフォン200A、第2スマートフォン200B、及び第3スマートフォン200Cを含む。第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cの各々は、互いに略同一の構成を有する。第1スマートフォン200Aは、第1顧客によって所持され、第2スマートフォン200Bは、第2顧客によって所持され、第3スマートフォン200Cは、第3顧客によって所持される。第1顧客、第2顧客、及び第3顧客は、互いに相違する。
以下の説明において、第1顧客~第3顧客を区別しない場合には、第1顧客~第3顧客の各々を、顧客と記載する場合がある。
第1顧客は、例えば、家族FMを構成する居住者RSである。
【0023】
本実施形態では、スマートフォン200が、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cを含むが、本発明の実施形態はこれに限定されない。スマートフォン200が、複数のスマートフォンを含めばよい。
以下の説明において、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cを区別しない場合には、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cの各々をスマートフォン200と記載する場合がある。
スマートフォン200の具体的な構成については、後述にて図2を参照して説明する。
【0024】
パーソナルコンピュータ300は、サーバ装置100が決定した収納物量QSを示す情報と顧客を示す情報JCとを対応付けて、ネットワークNWを介して、サーバ装置100から受信する。顧客を示す情報JCは、顧客の氏名を示す情報、顧客の電話番号等の連絡先を示す情報、顧客の住所を示す情報等を含む。また、顧客を示す情報JCは、操作入力を示す情報JPを含む。
パーソナルコンピュータ300は、例えば、新住宅HNを建設する会社の営業所に配置され、営業担当者によって操作される。営業担当者は、収納物量QSを示す情報と顧客を示す情報JCとに基づいて、新住宅HNの仕様を決定し、新住宅HNの建設に関する契約を顧客と締結する等の作業を実施する。
【0025】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ300は、第1パーソナルコンピュータ300A、第2パーソナルコンピュータ300B、及び第3パーソナルコンピュータ300Cを含む。第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cの各々は、互いに略同一の構成を有する。第1パーソナルコンピュータ300Aは、第1営業担当者によって操作され、第2パーソナルコンピュータ300Bは、第2営業担当者によって操作され、第3パーソナルコンピュータ300Cは、第3営業担当者によって操作される。第1営業担当者は、第1営業所に勤務し、第2営業担当者は、第2営業所に勤務し、第3営業担当者は、第3営業所に勤務する。第1営業所~第3営業所は、互いに相違する場所に配置される。
【0026】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ300が、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cを含むが、本発明の実施形態はこれに限定されない。パーソナルコンピュータ300が、複数のパーソナルコンピュータを含めばよい。例えば、パーソナルコンピュータ300が、新住宅HNを建設する会社の各営業所に配置されてもよい。
以下の説明において、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cを区別しない場合には、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cの各々をパーソナルコンピュータ300と記載する場合がある。
【0027】
[1-2.サーバ装置、スマートフォン、及びパーソナルコンピュータの構成]
図2は、サーバ装置100、スマートフォン200及びパーソナルコンピュータ300の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ装置100は、第1制御部110を備える。第1制御部110は、サーバ装置100の各部の動作を制御する。
【0028】
第1制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やマイコン等の第1プロセッサー110Aと、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の第1メモリー110Bとを有する。第1メモリー110Bには、第1制御プログラム等のデータが格納されている。また、第1メモリー110Bは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)のような記憶装置を備える。
【0029】
スマートフォン200は、ディスプレイ210、タッチセンサ220、及び第2制御部230を備える。
ディスプレイ210は、第2制御部230の制御に基づき各種画像を表示する。ディスプレイ210は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)で構成される。ディスプレイ210は、矩形状に構成される。本実施形態では、ディスプレイ210は、長方形状である。
【0030】
タッチセンサ220は、家族FMを構成する居住者RSのタッチ操作を検出し、検出した操作を示すデータを第2制御部230に出力する。
タッチセンサ220は、ディスプレイ210と一体に形成される。具体的には、タッチセンサ220は、ディスプレイ210の画像表示面に形成される。本実施形態では、タッチセンサ220は、長方形状である。
ディスプレイ210とタッチセンサ220とは、いわゆるタッチパネルを構成する。
【0031】
第2制御部230は、スマートフォン200の各部の動作を制御する。
第2制御部230は、例えば、CPUやマイコン等の第2プロセッサー230Aと、RAM、ROM等の第2メモリー230Bとを有する。第2メモリー230Bには、第2制御プログラム等のデータが格納されている。第2メモリー230Bが、HDDやSSDのような記憶装置を備えてもよい。
第2制御部230の第2プロセッサー230Aが第2制御プログラムを実行することによって、第2プロセッサー230Aは、スマートフォン200の各部の動作を制御する。
【0032】
第2制御部230は、サーバ装置100から送信された情報を受信して、受信した情報に対応する画像をディスプレイ210に表示する。画像は、後述する図9に示す報知画面に対応する画像を含む。
また、第2制御部230は、タッチセンサ220によって顧客からの操作を受け付けて、受け付けた操作を示す情報JPをサーバ装置100に送信する。
【0033】
情報JPは、現住宅に居住し、且つ、及び新住宅HNに居住する予定の家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFと、居住者RSの各人の年齢AG、及び性別と、現住宅HPが戸建住宅であるか、集合住宅であるかを示す住宅形態HTと、を含む、また、情報JPは、現住宅HPでの居住年数RYを含む。更に、情報JPは、収納物に対する居住者RSの消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUの各々に対する回答ANを含む。
年齢AGについては、図3を参照して更に説明する。
家族人数NFについては、図4を参照して更に説明する。
住宅形態HTについては、図5を参照して更に説明する。
居住年数RYについては、図6を参照して更に説明する。
質問QU及び回答ANについては、図7を参照して更に説明する。
【0034】
パーソナルコンピュータ300は、ディスプレイ310、及び第3制御部320を備える。
ディスプレイ310は、第3制御部320の制御に基づき各種画像を表示する。ディスプレイ310は、例えばLCDで構成される。
【0035】
第3制御部320は、パーソナルコンピュータ300の各部の動作を制御する。
第3制御部320は、例えば、CPUやマイコン等の第3プロセッサー320Aと、RAM、ROM等の第3メモリー320Bとを有する。第3メモリー320Bには、第3制御プログラム等のデータが格納されている。第3メモリー320Bが、HDDやSSDのような記憶装置を備えてもよい。
第3制御部320の第3プロセッサー320Aが、第3制御プログラムを実行することによって、第3プロセッサー320Aは、パーソナルコンピュータ300の各部の動作を制御する。
【0036】
第3制御部320は、サーバ装置100から送信された現住宅HPの収納物量QSを示す情報、及び顧客を示す情報JCを受信し、現住宅HPの収納物量QSを示す情報、及び顧客を示す情報JCの各々に対応する画像をディスプレイ310に表示する。
【0037】
[1-3.サーバ装置の機能構成]
図2に示すように、第1制御部110は、第1推定部111、第2推定部112、第3推定部113、第1補正部114、第2補正部115、第1スタイル決定部116、第3補正部117、決定部118、報知部119、第2スタイル決定部124、第4推定部125、収納物量記憶部121、補正値記憶部122、及び、スタイル記憶部123、を備える。
具体的には、第1制御部110の第1プロセッサー110Aが第1制御プログラムを実行することによって、第1推定部111、第2推定部112、第3推定部113、第1補正部114、第2補正部115、第1スタイル決定部116、第3補正部117、決定部118、報知部119、第2スタイル決定部124、及び第4推定部125として機能する。また、第1制御部110の第1プロセッサー110Aが第1制御プログラムを実行することによって、第1メモリー110Bを、収納物量記憶部121、補正値記憶部122、及び、スタイル記憶部123、として機能させる。
【0038】
収納物量記憶部121は、例えば、居住者RSの各人の年齢AGと、第1収納物量QS1とを対応付ける第1テーブルTB1を予め記憶する。第1収納物量QS1は、家族FMを構成する居住者RSの各人の収納物の標準的な量である。
第1収納物量QS1は、例えば、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族に関する過去の実績等に基づいて算出される。第1収納物量QS1は、例えば、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族を構成する居住者の各人に関する過去の実績において、年齢AG毎の平均値に基づき算出する。また、第1収納物量QS1は、例えば、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族を構成する居住者の各人に関する過去の実績において、年齢AG毎の最頻値に基づき算出する。
第1テーブルTB1については、図3を参照して更に説明する。
【0039】
本実施形態では、便宜上、第1テーブルTB1が、居住者RSの各人の年齢AGと、第1収納物量QS1とを対応付ける場合について説明するが、これに限定されない。第1テーブルTB1が、居住者RSの各人の年齢AG、及び性別と、第1収納物量QS1とを対応付けてもよい。この場合には、居住者RSの各人の第1収納物量QS1を更に適正に推定できる。
【0040】
また、収納物量記憶部121は、例えば、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFと、第2収納物量QS2とを対応付ける第2テーブルTB2を予め記憶する。第2収納物量QS2は、家族FMの共有の収納物の標準的な量である。
第2収納物量QS2は、例えば、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族に関する過去の実績等に基づいて算出される。第2収納物量QS2は、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族に関する過去の実績において、家族人数NF毎の平均値に基づき算出する。また、第1収納物量QS1は、例えば、現住宅から新住宅へ引っ越した他の家族に関する過去の実績において、家族人数NF毎の最頻値に基づき算出する。
第2テーブルTB2については、図4を参照して更に説明する。
【0041】
補正値記憶部122は、例えば、現住宅HPの住宅形態HTと、第1補正係数CM1とを対応付ける第3テーブルTB3を予め記憶する。住宅形態HTは、現住宅HPの形態を示す。住宅形態HTは、例えば、戸建住宅、及び集合住宅を含む。第1補正係数CM1は、収納物量QSを補正する係数である。
住宅形態HTは、「住宅の形態」の一例に対応する。
第3テーブルTB3については、図5を参照して更に説明する。
【0042】
また、補正値記憶部122は、例えば、現住宅HPでの居住年数RYと、第2補正係数CM2とを対応付ける第4テーブルTB4を予め記憶する。居住年数RYは、現住宅HPに家族FMが居住している年数である。第2補正係数CM2は、収納物量QSを補正する係数である。
第4テーブルTB4については、図6を参照して更に説明する。
【0043】
スタイル記憶部123は、収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する回答ANと、点数PTとを対応付ける第5テーブルTB5を予め記憶する。
第5テーブルTB5については、図7を参照して更に説明する。
【0044】
また、スタイル記憶部123は、集計結果DMと、第3補正係数CM3とを対応付ける第6テーブルTB6を予め記憶する。
集計結果DMについては、図7を参照して更に説明する。
第6テーブルTB6については、図8を参照して更に説明する。
【0045】
第1推定部111は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、居住者RSの各人の収納物の標準的な量である第1収納物量QS1を推定する。居住者RSの各人の収納物は、例えば、居住者RSの各人の衣服、履物、書籍、寝具等を含む。
第1推定部111は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGを取得する。そして、第1推定部111は、例えば、第1テーブルTB1を参照して、居住者RSの各人の年齢AGに対応する第1収納物量QS1を読み出すことによって、第1収納物量QS1を推定する。
【0046】
ここで、図3を参照して、第1推定部111の処理の一例について説明する。図3は、第1収納物量QS1を推定する第1テーブルTB1の一例を示す図表である。
図3に示すように、第1テーブルTB1は、居住者RSの各人の年齢AGと、第1収納物量QS1とを対応付ける。第1テーブルTB1に示すように、年齢AGが6歳以下から26歳~65歳までは、年齢AGが増加する程、第1収納物量QS1が増加する。また、年齢AGが26歳~65歳から66歳以上になると、第1収納物量QS1が減少する。
【0047】
本実施形態では、家族FMを構成する居住者RSが、第1居住者RS1、第2居住者RS2、第3居住者RS3である場合について、以下に説明する。
第1居住者RS1の年齢AGは、例えば、30歳である。30歳は、26歳~65歳の範囲内であるから、第1推定部111は、第1テーブルTB1を参照して、第1居住者RS1の第1収納物量QS1を、5mであると推定する。以下では、第1居住者RS1の第1収納物量QS1を、第1収納物量QS11と記載する場合がある。
【0048】
第2居住者RS2の年齢AGは、例えば、25歳である。25歳は、19歳~25歳の範囲内であるから、第1推定部111は、第1テーブルTB1を参照して、第2居住者RS2の第1収納物量QS1を、4mであると推定する。以下では、第2居住者RS2の第1収納物量QS1を、第1収納物量QS12と記載する場合がある。
【0049】
第3居住者RS3の年齢AGは、例えば、2歳である。2歳は、6歳以下の範囲内であるから、第1推定部111は、第1テーブルTB1を参照して、第3居住者RS3の第1収納物量QS1を、1mであると推定する。以下では、第3居住者RS3の第1収納物量QS1を、第1収納物量QS13と記載する場合がある。
【0050】
第1推定部111は、次の式(1)によって、家族FMを構成する居住者RSの第1収納物量QS1の合計である第1収納物量QS1Sを算出する。
QS1S=QS11+QS12+QS13 (1)
第1収納物量QS11は、5mであり、第1収納物量QS12は、4mであり、第1収納物量QS13は、1mであるため、第1推定部111は、式(1)によって、第1収納物量QS1Sを、10mであると算出する。
第1収納物量QS1Sは、「第1収納物量」の一例に対応する。
【0051】
次に、図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
第2推定部112は、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFに基づいて、家族FMの共有の収納物の標準的な量である第2収納物量QS2を推定する。家族FMの共有の収納物は、例えば、5人分の食器のセット等を含む。
第2推定部112は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、家族人数NFを取得する。そして、第2推定部112は、例えば、第2テーブルTB2を参照して、家族人数NFに対応する第2収納物量QS2を読み出すことによって、第2収納物量QS2を推定する。
【0052】
ここで、図4を参照して、第2推定部112の処理について説明する。図4は、第2収納物量QS2を推定する第2テーブルTB2の一例を示す図表である。
図4に示すように、第2テーブルTB2は、家族人数NFと、第2収納物量QS2とを対応付ける。第2テーブルTB2に示すように、家族人数NFが多い程、第2収納物量QS2が多い。
本実施形態では、家族FMを構成する居住者RSが、家族人数NFは3人であるため、第2推定部112は、第2テーブルTB2を参照して、第2収納物量QS2を、2mであると推定する。
【0053】
次に、再び図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
第3推定部113は、第1収納物量QS1、及び第2収納物量QS2に基づいて、家族FMの標準的な収納物の量である標準収納物量QSAを推定する。第3推定部113は、例えば、次の式(2)によって、標準収納物量QSAを推定する。
QSA=QS1S+QS2 (2)
すなわち、第3推定部113は、第1収納物量QS1Sと、第2収納物量QS2との和として、標準収納物量QSAを推定する。第1収納物量QS1Sは、家族FMを構成する居住者RSの収納物の標準的な量である第1収納物量QS1の合計であって、第1推定部111によって推定される。第2収納物量QS2は、家族FMの共有の収納物の標準的な量であって、第2推定部112によって推定される。
標準収納物量QSAは、「収納物量」の一例に対応する。
【0054】
第1補正部114は、現住宅HPの住宅形態HTに応じて、標準収納物量QSAを補正する第1補正係数CM1を算出する。住宅形態HTは、例えば、戸建住宅、及び集合住宅を含む。第1補正部114は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、住宅形態HTを取得する。そして、第1補正部114は、例えば、第3テーブルTB3を参照して、住宅形態HTに対応する第1補正係数CM1を読み出すことによって、第1補正係数CM1を算出する。
【0055】
ここで、図5を参照して、第1補正部114の処理について説明する。図5は、第1補正係数CM1を算出する第3テーブルTB3の一例を示す図表である。
図5に示すように、第3テーブルTB3は、住宅形態HTと、第1補正係数CM1とを対応付ける。また、住宅形態HTは、戸建住宅と、集合住宅と、間借りとを含む。
本実施形態では、現住宅HPの住宅形態HTは、例えば、戸建住宅であるため、第1補正部114は、第1補正係数CM1を「1.2」と算出する。なお、現住宅HPの住宅形態HTが、例えば、集合住宅である場合には、第1補正部114は、第1補正係数CM1を「1」と算出する。
第1補正係数CM1は、現住宅HPの広さが広い程、収納物量QSが多くなることを示している。
【0056】
本実施形態では、住宅形態HTが、例えば、戸建住宅、及び集合住宅を含む場合について説明したが、これに限定されない。住宅形態HTが、例えば、現住宅HPの広さの程度を示せばよい。住宅形態HTが、例えば、現住宅HPの広さが何mであるかを示してもよい。また、住宅形態HTが、3LDK、4LDK等の現住宅HPの広さを示す区分であってもよい。
【0057】
次に、再び図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
第2補正部115は、現住宅HPでの居住年数RYに応じて、標準収納物量QSAを補正する第2補正係数CM2を算出する。第2補正部115は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、居住年数RYを取得する。そして、第2補正部115は、例えば、第4テーブルTB4を参照して、居住年数RYに対応する第2補正係数CM2を読み出すことによって、第2補正係数CM2を算出する。
【0058】
ここで、図6を参照して、第2補正部115の処理について説明する。図5は、第2補正係数CM2を算出する第4テーブルTB4の一例を示す図表である。
図6に示すように、第4テーブルTB4は、居住年数RYと、第2補正係数CM2とを対応付ける。図6に示すように、居住年数RYが長い程、第2補正係数CM2が大きくなる。
第2補正係数CM2は、居住年数RYが長い程、収納物量QSが多くなることを示している。
【0059】
次に、再び図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
第1スタイル決定部116は、収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、消費スタイルを決定する。第1スタイル決定部116は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200に、質問QUと複数の回答ANを表示する。そして、第1スタイル決定部116は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、複数の回答ANのうちの1つの回答ANの選択を受け付ける。
第1スタイル決定部116は、消費スタイルを、回答ANに対応付けて予め設定された点数PTの集計結果DMとして決定する。なお、本実施形態では、点数PTの集計結果DMが大きい程、収納物量QSが多くなることを示す。換言すれば、点数PTの集計結果DMが大きい程、収納物に対する消費、及び処分のスタイルが、収納物量QSが多くなるようなスタイルであることを示す。
【0060】
ここで、図7を参照して、第1スタイル決定部116の処理について説明する。
図7は、消費スタイルを評価するための点数PTを算出する第5テーブルTB5の一例を示す図表である。
図7に示すように、第5テーブルTB5は、消費、及び処分のスタイルに関連する質問QUと、質問QUに対する複数の回答ANとを対応付ける。複数の回答ANは、例えば、5個の回答ANである。また、第5テーブルTB5は、複数の回答ANの各々と、点数PTとを対応付ける。
第1スタイル決定部116は、第5テーブルTB5を参照して、家族FMの回答ANに対応する点数PTを算出し、点数PTの集計結果DMを算出する。
【0061】
例えば、衣類についての質問である「1.1.使用しないものはすぐ捨てる」という質問QUに対する回答ANについては、第1スタイル決定部116は、以下のように点数PTを算出する。すなわち、回答ANが、「そう思う」である場合には、点数PTを「1」と算出する。回答ANが、「どちらかといえばそう」である場合には、点数PTを「2」と算出する。回答ANが、「どちらとも言えない」である場合には、点数PTを「3」と算出する。回答ANが、「どちらかと言えば違う」である場合には、点数PTを「4」と算出する。回答ANが「そう思わない」である場合には、点数PTを「5」と算出する。
【0062】
そして、全ての質問QUに対する回答ANを受け付けたときに、第1スタイル決定部116は、消費スタイルとして点数PTの集計結果DMを算出する。本実施形態では、点数PTの集計結果DMを、次の式(3)で算出する。
DM=(合計点)/(最大得点) (3)
ここで、「合計点」は、全ての質問QUの各々対する回答ANに対応付けられた点数PTの合計値である。「最大得点」は、「合計点」の最大値である。
【0063】
図7に示す第5テーブルTB5には、主に衣類に関する質問QUを記載したが、質問QUは、これに限定されない。質問QUは、履物に関する質問QU、書籍に関する質問QU、及び寝具に関する質問QUのいずれかを含んでもよい。
【0064】
次に、再び図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
第3補正部117は、第1スタイル決定部116の決定した消費スタイルに基づき、標準収納物量QSAを補正する第3補正係数CM3を算出する。第3補正部117は、例えば、集計結果DMに基づき、第6テーブルTB6を参照して、第3補正係数CM3を算出する。
【0065】
ここで、図8を参照して、第3補正部117の処理について説明する。
図8は、第3補正係数CM3を算出する第6テーブルTB6の一例を示す図表である。図8に示すように、第6テーブルTB6は、集計結果DMと、第3補正係数CM3とを対応付ける。また、集計結果DMが大きい程、第3補正係数CM3は大きくなる。換言すれば、点数PTの集計結果DMが大きい程、収納物に対する消費、及び処分のスタイルが、収納物量QSが多くなるようなスタイルであることを示す。
第3補正部117は、例えば、集計結果DMに対応する第3補正係数CM3を、第6テーブルTB6から読み出すことによって、第3補正係数CM3を算出する。
【0066】
次に、再び図2に戻って、サーバ装置100の機能構成について説明する。
決定部118は、第1補正部114、第2補正部115、及び第3補正部117の補正結果を、収納物量QSとして決定する。決定部118は、例えば、第1補正係数CM1、第2補正係数CM2、及び第3補正係数CM3を用いて、標準収納物量QSAを補正することによって、収納物量QSを決定する。決定部118は、例えば、次の式(4)によって、収納物量QSを決定する。
QS=QSA×CM1×CM2×CM3 (4)
【0067】
本実施形態では、決定部118が、第1補正係数CM1、第2補正係数CM2、及び第3補正係数CM3を用いて、標準収納物量QSAを補正することによって、収納物量QSを決定する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、決定部118が、第1補正係数CM1、第2補正係数CM2、及び第3補正係数CM3の少なくとも1つを用いて、標準収納物量QSAを補正すればよい。
【0068】
報知部119は、第3補正部117が、収納物量QSが増加するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも多いことを報知する。報知部119は、例えば、第3補正係数CM3が1より大きい場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも多いことを報知する。
【0069】
また、報知部119は、第3補正部117が、収納物量QSが減少するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも少ないことを報知する。報知部119は、例えば、第3補正係数CM3が1よりも小さい場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも少ないことを報知する。
【0070】
更に、報知部119は、収納物量QSに基づき、新住宅HNに必要な収納スペースを算出する。そして、報知部119は、収納スペースを家族FMに対して報知する。
なお、第2スタイル決定部124、及び、第4推定部については、図13図16を参照して説明する。
【0071】
ここで、図9を参照して、報知部119の処理について説明する。
図9は、報知画面PAの一例を示す画面図である。報知部119は、家族FMを構成する居住者RSは保有するスマートフォン200のディスプレイ210に、報知画面PAを表示させる。図9に示すように、報知画面PAは、収納物量QSを示す第1表示部PA1と、新住宅HNに必要な収納スペースを示す第2表示部PA2と、を含む。
【0072】
第1表示部PA1には、収納物量QSが、段ボール箱で18箱分であることが記載され、「標準より4箱少なめです」と記載されている。すなわち、標準収納物量QSAに第1補正係数CM1と、第2補正係数CM2とを乗じた収納物量QSは、22(=18+4)箱分である。この場合には、第3補正係数CM3は、約0.82であり、1よりも小さい。
【0073】
また、第2表示部PA2には、必要な収納スペースとして、衣類を収納するクローゼットが4.2m分と、その他の収納物を収納する収納庫、収納棚が3.5m分であることが表示される。
【0074】
このように、スマートフォン200のディスプレイ210に、報知画面PAが表示されるため、新住宅HNに居住する予定の家族FMは、収納物量QSを確認できる。また、新住宅HNに必要な収納スペースを確認できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0075】
[2.第1制御部の処理]
図10は、第1制御部110の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、第1推定部111及び第2推定部112は、新住宅HNに居住する予定の家族FMの家族構成を取得する。家族構成は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGと、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFと、を含む。第1推定部111は、例えば、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGを取得する。また、第2推定部112は、例えば、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFを取得する。
次に、ステップS103において、第1推定部111は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、第1収納物量QS1を算出する。
次に、ステップS105において、第2推定部112は、家族人数NFに基づいて、家族FMの共有の収納物の標準的な量である第2収納物量QS2を推定する。
次に、ステップS107において、第3推定部113は、第1収納物量QS1、及び第2収納物量QS2に基づいて、家族FMの標準的な収納物の量である標準収納物量QSAを推定する。
【0076】
次に、ステップS109において、第1補正部114は、現住宅HPの住宅形態HTを取得する。
次に、ステップS111において、第1補正部114は、住宅形態HTに応じて、標準収納物量QSAを補正する第1補正係数CM1を算出する。
次に、ステップS113において、第2補正部115は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、現住宅HPでの居住年数RYを取得する。
次に、ステップS115において、第2補正部115は、居住年数RYに応じて、標準収納物量QSAを補正する第2補正係数CM2を算出する。
【0077】
次に、ステップS117において、第1スタイル決定部116は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200に、質問QUと複数の回答ANを表示する。
次に、ステップS119において、第1スタイル決定部116は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、複数の回答ANのうち、居住者RSが選択した1つの回答ANを取得する。
次に、ステップS121において、第1スタイル決定部116は、全ての質問QUに対する回答ANを取得したか否かを判定する。
全ての質問QUに対する回答ANを取得していないと第1スタイル決定部116が判定した場合(ステップS121;NO)には、処理がステップS117に戻る。全ての質問QUに対する回答ANを取得したと第1スタイル決定部116が判定した場合(ステップS121;YES)には、処理がステップS123へ進む。
【0078】
そして、ステップS123において、第3補正部117は、標準収納物量QSAを補正する第3補正係数CM3を算出する。第1スタイル決定部116は、例えば、集計結果DMを算出する。そして、第3補正部117は、集計結果DMに基づき、第3補正係数CM3を算出する。
次に、ステップS125において、決定部118は、第1補正係数CM1、第2補正係数CM2、及び第3補正係数CM3を用いて、標準収納物量QSAを補正することによって、収納物量QSを算出する。
次に、ステップS127において、報知部119は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200に、収納物量QSを報知する。その後、処理が終了する。
[3.変形形態]
【0079】
本実施形態では、図7及び図8を参照して、第1スタイル決定部116、及び第3補正部117の処理の一例について説明したが、これに限定されない。次に、図11及び図12を参照して、第1スタイル決定部116、及び第3補正部117の処理の他の一例、すなわち、変形形態について説明する。
図7では、第1スタイル決定部116が、消費スタイルとして点数PTの集計結果DMを算出する場合について説明したが、図12を参照して説明するように、第1スタイル決定部116が、収納物量QSの種類DVごとの消費スタイルを算出してもよい。
【0080】
図11及び図12を参照して説明するように、第1スタイル決定部116は、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費スタイルを決定する。そして、第3補正部117は、第1スタイル決定部116の決定した家族FMの収納物の種類DVごとの消費スタイルに基づき、収納物量QSを補正する。
【0081】
ここで、収納物量QSの種類DVと、収納物量QSにおける割合との関係について図11を参照して説明する。図11は、種類DVごとの収納物量QSにおける割合PDの一例を示す図表である。
図11に示すように、第1収納物量QS1の収納物の種類は、例えば、第1種類DV11~第7種類DV17の7種類に分類される。第1種類DV11は、例えば、寝装品である。第2種類DV12は、例えば、衣服である。第3種類DV13は、例えば、装飾品である。
また、図11に示すように、第2収納物量QS2の収納物の種類は、第1種類DV21~第4種類DV41の4種類に分類される。第1種類DV21は、例えば、タオル類である。第2種類DV22は、例えば、日用品である。
【0082】
図11では、第1収納物量QS1を構成する収納物の種類である第1種類DV11~第7種類DV17の各々に対応付けて、第1収納物量QS1における第1種類DV11~第7種類DV17の各々の収納物の標準的な割合PDを記載している。第1種類DV11の寝装品は、例えば、第1収納物量QS1の割合PD11である25%を占める。また、第2種類DV12の衣服は、例えば、第1収納物量QS1の割合PD12である20%を占める。
また、図11では、第2収納物量QS2を構成する収納物の種類である第1種類DV21~第4種類DV24の各々に対応付けて、第2収納物量QS2における第1種類DV21~第4種類DV24の各々の収納物の標準的な割合PDを記載している。第1種類DV21のタオル類は、例えば、第2収納物量QS2の割合PD21である15%を占める。第2種類DV22の日用品は、例えば、第2収納物量QS2の割合PD22である30%を占める。
【0083】
図12は、種類DVごとに消費スタイルを評価するためのポイントを算出する第8テーブルTB8の一例を示す図表である。
図12に示すように、第8テーブルTB8は、第1収納物量QS1の第2種類DV12である衣類について消費、及び処分のスタイルに関連する質問QUと、質問QUに対する複数の回答ANと、点数PTと、を対応付ける。第1スタイル決定部116は、第8テーブルTB8を参照して、第1収納物量QS1の第2種類DV12である衣類について、家族FMの回答ANに対応する点数PTを算出し、点数PTの集計結果を算出する。第3補正部117は、点数PTの集計結果に基づいて、第2種類DV12である衣類に関する第3補正係数CM312を次の式(5)によって算出する。
SM312=(合計点数)/(基準点数) (5)
なお、基準点数は、標準的な家庭における合計点数である。
【0084】
同様にして、第3補正部117は、第1収納物量QS1の第1種類DV11~第7種類DV17の各々の収納物の第3補正係数CM31N(N=1~7)を算出する。
そして、第3補正部117は、第1収納物量QS1の第3補正係数CM31を次の式(6)で算出する。
SM31=Σ(CM31N×PD1N) (6)
ここで、右辺は、整数Nが「1~7」に関する和を示す。
同様に、第3補正部117は、第2収納物量QS2の第3補正係数CM32を次の式(7)で算出する。
SM32=Σ(CM32K×PD2K) (7)
ここで、右辺は、整数Kが「1~4」に関する和を示す。
【0085】
このように、図11、及び図12を参照して説明する変形形態では、第1収納物量QS1の第3補正係数CM31と、第2収納物量QS2の第3補正係数CM32とが算出される。したがって、決定部118は、例えば、次の式(8)によって、収納物量QSを決定する。
QS=(QS1S×SM31+QS2×SM32)CM1×CM2 (8)
【0086】
[4.追加実施形態]
本実施形態では、図1図10を参照して、サーバ装置100の第1制御部110が、家族FMの収納物の量である収納物量QSを推定する場合について説明したが、これに限定されない。サーバ装置100の第1制御部110が、収納物量QSの今後の変化を推定してもよい。「今後の変化」とは、例えば、第1制御部110が、家族FMの収納物の量である収納物量QSを推定するときから、例えば、25年先までの変化を示す。換言すれば、家族FMが新住宅HNでの居住を開始してから、例えば、25年先までの収納物量QSの変化を示す。
図2に示す第2スタイル決定部124は、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、ライフスタイルLSを決定する。
また、図2に示す第4推定部125は、第2スタイル決定部124が決定したライフスタイルLSに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定する。更に、第4推定部125は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、家族FMの今後のライフイベントLEを推定し、ライフイベントLEに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定する。
【0087】
次に、図13及び図14を参照して、第2スタイル決定部124、及び第4推定部125の処理について説明する。図13は、ライフスタイルLSを評価するためのポイントPを算出する第9テーブルTB9の一例を示す図表である。
図13に示すように、第9テーブルTB9は、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSに関連する質問QUと、質問QUに対する複数の回答ANとを対応付ける。複数の回答ANは、例えば、4個、又は5個の回答ANである。また、第9テーブルTB9は、複数の回答ANの各々と、点数PTとを対応付ける。
第2スタイル決定部124は、第9テーブルTB9を参照して、家族FMの回答ANに対応する点数PTを算出し、点数PTの集計結果EMを算出する。
【0088】
例えば、職業・他社との対面交流についての質問である「1.1 テレワークの頻度」という質問QUに対する回答ANについては、第2スタイル決定部124は、以下のように点数PTを算出する。すなわち、回答ANが、「無職」である場合には、点数PTを「1」と算出する。回答ANが、「テレワークは、ほぼ毎日」である場合には、点数PTを「2」と算出する。回答ANが、「テレワークは、週1~3回程度」である場合には、点数PTを「3」と算出する。回答ANが、「テレワークは、月1回以下」である場合には、点数PTを「4」と算出する。
【0089】
そして、全ての質問QUに対する回答ANを受け付けたときに、第2スタイル決定部124は、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSとして、点数PTの集計結果EMを算出する。本実施形態では、点数PTの集計結果EMを、次の式(3)で算出する。
EM=(合計点)/(最大得点) (9)
ここで、「合計点」は、全ての質問QUの各々対する回答ANに対応付けられた点数PTの合計値である。「最大得点」は、「合計点」の最大値である。
【0090】
次に、図14を参照して、第4推定部125の処理について説明する。
図14は、ライフスタイルLSと収納物量QSの今後の増加速度との関係の一例を示す図表である。図14に示すように、第10テーブルTB10は、集計結果EMと、増加速度CS(m/年)とを対応付ける。また、集計結果EMが大きい程、増加速度CSは大きくなる。換言すれば、点数PTの集計結果EMが大きい程、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSが、収納物量QSの1年当たりの増加量が多くなるようなライフスタイルLSであることを示す。
第4推定部125は、例えば、集計結果DEに対応する増加速度CSを、第10テーブルTB10から読み出すことによって、増加速度CSを算出する。
【0091】
次に、図15を参照して、第4推定部125の処理について説明する。
図15は、ライフイベントLEと収納物量QSの増加量CAとの関係の一例を示す図表である。図15に示すように、第11テーブルTB11は、ライフイベントLEの発生する年齢AGと、増加量CAとの関係を対応付ける。
例えば、誕生したとき、すなわち、年齢AGが0歳になるときには、増加量CAが1mである。また、例えば、年齢AGが6歳から7歳になるときには、小学生になるため、増加量CAが0.5mである。また、例えば、年齢AGが12歳から13歳になるときには、中学生になるため、増加量CAが0.5mである。
第4推定部125は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、第11テーブルTB11を参照して、家族FMを構成する居住者RSの各人の今後のライフイベントLEを推定し、ライフイベントLEに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定する。
【0092】
次に、図16を参照して、第1制御部110の処理について説明する。図16は、第1制御部110の処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、第1制御部110は、図10のステップS125で算出した収納物量QSを取得する。
次に、ステップS203において、第2スタイル決定部124は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200に、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSに関連する質問QUと複数の回答ANを表示する。
次に、ステップS205において、第2スタイル決定部124は、家族FMを構成する居住者RSのスマートフォン200から、複数の回答ANのうち、居住者RSが選択した1つの回答ANを取得する。
次に、ステップS207において、第2スタイル決定部124は、全ての質問QUに対する回答ANを取得したか否かを判定する。
全ての質問QUに対する回答ANを取得していないと第2スタイル決定部124が判定した場合(ステップS207;NO)には、処理がステップS203に戻る。全ての質問QUに対する回答ANを取得したと第2スタイル決定部124が判定した場合(ステップS207;YES)には、処理がステップS209へ進む。
【0093】
そして、ステップS209において、第4推定部125は、集計結果EMを算出し、集計結果DEに対応する収納物量QSの増加速度CSを、第10テーブルTB10から読み出すことによって、増加速度CSを算出する。
次に、ステップS211において、第4推定部125は、家族FMを構成する居住者RSの各人の今後のライフイベントLEを推定する。
次に、ステップS213において、第4推定部125は、ライフイベントLEに伴う収納物量QSの増加量CAを算出する。
次に、ステップS215において、第4推定部125は、収納物量QSの今後の変化を、以下の処理によって推定する。すなわち、第4推定部125は、ステップS201で取得した収納物量QSに、ステップS209で算出した増加速度CSに対応する増加量と、ステップS213で算出した増加量CAとを、加算することによって、収納物量QSの今後の変化を算出する。その後、処理が終了する。
【0094】
[5.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係るサーバ装置100は、家族FMが居住する予定の新住宅HNに収納する収納物量QSを推定するサーバ装置100であって、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、居住者RSの各人の収納物の標準的な量である第1収納物量QS1を推定する第1推定部111と、家族FMを構成する居住者RSの人数である家族人数NFに基づいて、家族FMの共有の収納物の標準的な量である第2収納物量QS2を推定する第2推定部112と、第1収納物量QS1、及び第2収納物量QS2に基づいて、家族FMの標準的な収納物の量である標準収納物量QSAを推定する第3推定部と、を備える。
すなわち、年齢AGに基づいて、居住者RSの各人の収納物の標準的な量である第1収納物量QS1を推定し、家族人数NFに基づいて、家族FMの共有の収納物の標準的な量である第2収納物量QS2を推定する。そして、第2推定部112と、第1収納物量QS1、及び第2収納物量QS2に基づいて、家族FMの標準的な収納物の量である標準収納物量QSAを推定する。
したがって、標準収納物量QSAを適正に推定できる。また、標準収納物量QSAに基づいて、収納物量QSを推定することも可能となる。
【0095】
また、サーバ装置100において、第1推定部111は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AG、及び性別に基づいて、第1収納物量QS1を推定する。
したがって、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AG、及び性別に基づいて、第1収納物量QS1を推定するため、第1収納物量QS1を適正に推定できる。
【0096】
また、サーバ装置100において、家族FMが居住している現住宅HPの住宅形態HTに応じて、標準収納物量QSAを補正する第1補正部114と、第1補正部114の補正結果を、収納物量QSとして決定する決定部118と、を備える。
すなわち、家族FMが居住している現住宅HPの住宅形態HTに応じて、標準収納物量QSAを補正して、収納物量QSとして決定する。したがって、収納物量QSを適正に推定できる。
【0097】
また、サーバ装置100において、家族FMが居住している現住宅HPでの家族FMの居住年数RYに応じて、標準収納物量QSAを補正する第2補正部115を備え、決定部118は、第1補正部114、及び第2補正部115の補正結果を、収納物量QSとして決定する。
すなわち、現住宅HPでの家族FMの居住年数RYに応じて、標準収納物量QSAを補正して、収納物量QSとして決定する。したがって、収納物量QSを適正に推定できる。
【0098】
また、サーバ装置100において、家族FMの収納物に対する消費、及び処分のスタイルを示す消費スタイルに基づき、標準収納物量QSAを補正する第3補正部117を備え、決定部118は、第1補正部114、第2補正部115、及び第3補正部117の補正結果を、収納物量QSとして決定する。
すなわち、家族FMの収納物に対する消費、及び処分のスタイルを示す消費スタイルに基づき、標準収納物量QSAを補正して、収納物量QSとして決定する。したがって、収納物量QSを適正に推定できる。
【0099】
また、サーバ装置100において、家族FMの収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、消費スタイルを決定する第1スタイル決定部116を備え、第3補正部117は、第1スタイル決定部116の決定した消費スタイルに基づき、収納物量QSを補正する。
したがって、家族FMの収納物に対する消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、消費スタイルを決定するため、質問QUを適正に設定することによって、消費スタイルを適正に決定できる。また、消費スタイルに基づき、収納物量QSを補正するため、収納物量QSを適正に推定できる。
【0100】
また、サーバ装置100において、第1スタイル決定部116は、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費スタイルを決定し、第3補正部117は、第1スタイル決定部116の決定した家族FMの収納物の種類DVごとの消費スタイルに基づき、収納物量QSを補正する。
よって、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費、及び処分のスタイルに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、家族FMの収納物の種類DVごとに、消費スタイルを決定するため、質問QUを適正に設定することによって、家族FMの収納物の種類DVごとの消費スタイルを適正に決定できる。また、家族FMの収納物の種類DVごとの消費スタイルに基づき、収納物量QSを補正するため、収納物量QSを適正に推定できる。
【0101】
また、サーバ装置100において、第3補正部117が、収納物量QSが増加するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも多いことを報知する報知部119を備える。
よって、収納物量QSが増加するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも多いことを報知するため、家族FMは、収納物量QSが標準的な量よりも多いことを認識できる。したがって、家族FMが消費スタイルを改善する契機になる可能性がある。
【0102】
また、サーバ装置100において、報知部119は、第3補正部117が、収納物量QSが減少するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも少ないことを報知する。
よって、収納物量QSが減少するように補正する場合に、家族FMに対して、収納物量QSが標準的な量よりも少ないことを報知するため、家族FMは、収納物量QSが標準的な量よりも少ないことを認識できる。したがって、家族FMが消費スタイルに問題が無いことを認識できる。
【0103】
また、サーバ装置100において、収納物量QSの今後の変化を推定する第4推定部125と、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、ライフスタイルLSを決定する第2スタイル決定部124と、を更に備え、第4推定部125は、第2スタイル決定部124が決定したライフスタイルLSに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定する。
よって、収納物量QSの今後の変化に影響するライフスタイルLSに関連する複数の質問QUに対する家族FMの回答ANに基づき、ライフスタイルLSを決定するため、質問QUを適正に設定することによって、ライフスタイルLSを適正に決定できる。また、ライフスタイルLSに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定するため、収納物量QSの今後の変化を適正に推定できる。
【0104】
また、サーバ装置100において、第4推定部125は、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、家族FMの今後のライフイベントLEを推定し、ライフイベントLEに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定する。
よって、家族FMを構成する居住者RSの各人の年齢AGに基づいて、家族FMの今後のライフイベントLEを推定するため、ライフイベントLEを適正に推定できる。また、ライフイベントLEに基づき、収納物量QSの今後の変化を推定するため、収納物量QSの今後の変化を適正に推定できる。
【0105】
[6.他の実施形態]
本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、本実施形態では、「収納物量推定装置」がサーバ装置100で構成される場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。「収納物量推定装置」は、パーソナルコンピュータで構成されてもよいし、タブレット端末で構成されてもよい。
【0106】
また、本実施形態では、「収納物量推定装置」としてのサーバ装置100が、ネットワークNWを介して、スマートフォン200、及びパーソナルコンピュータ300と通信可能に接続される場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。「収納物量推定装置」が、スマートフォン200、及びパーソナルコンピュータ300とWi-Fi(登録商標)等の無線通信で通信可能に接続されてもよい。
【0107】
また、図2に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。
また、第1制御部110が実行する第1制御プログラムは、メモリー内の他の記憶部に記憶されてもよい。また、外部の装置に記憶された制御プログラムを、通信部等を介して取得して実行する構成としてもよい。
【0108】
また、図10に示すフローチャートの処理単位は、第1制御部110の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図10に示すフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって実施形態が制限されることはない。また、第1制御部110の処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【符号の説明】
【0109】
1 収納物量推定システム
100 サーバ装置(収納物量推定装置)
110 第1制御部
110A 第1プロセッサー
110B 第1メモリー
111 第1推定部
112 第2推定部
113 第3推定部
114 第1補正部
115 第2補正部
116 第1スタイル決定部
117 第3補正部
118 決定部
119 報知部
124 第2スタイル決定部
125 第4推定部
121 収納物量記憶部
122 補正値記憶部
123 スタイル記憶部
200 スマートフォン
300 パーソナルコンピュータ
CM1 第1補正係数
CM2 第2補正係数
CM3 第3補正係数
CA 増加量
CS 増加速度
DM 集計結果
EM 集計結果
FM 家族
HN 新住宅(家族が居住する予定の住宅)
HP 現住宅(家族が居住している住宅)
LE ライフイベント
PA 報知画面
QS 収納物量
QS1、QS1S 第1収納物量
QS2 第2収納物量
QSA 標準収納物量(収納物量)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16