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特開2024-79549カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置
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  • 特開-カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079549
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置
(51)【国際特許分類】
   E01D 21/00 20060101AFI20240604BHJP
   E01D 19/12 20060101ALI20240604BHJP
   B66C 19/00 20060101ALI20240604BHJP
   B66C 5/02 20060101ALI20240604BHJP
   B66C 7/10 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
E01D21/00 B
E01D19/12
B66C19/00 A
B66C5/02
B66C7/10
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103317
(22)【出願日】2023-06-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-15
(31)【優先権主張番号】2022115162906
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521485601
【氏名又は名称】中鉄四局集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA TIESIJU CIVIL ENGINEERING GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 96, Wangjiang East Road, Baohe District, Hefei City, Anhui Province, 230023, China
(71)【出願人】
【識別番号】523097514
【氏名又は名称】中▲鉄▼四局集▲団▼第一工程有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】梁超
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼波
(72)【発明者】
【氏名】何宏盛
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲傑▼▲勝▼
(72)【発明者】
【氏名】王安会
(72)【発明者】
【氏名】阮仁▲義▼
(72)【発明者】
【氏名】祖平
(72)【発明者】
【氏名】▲廖▼志良
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼▲俊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼自▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼超
(72)【発明者】
【氏名】董逢春
(72)【発明者】
【氏名】王瑛
【テーマコード(参考)】
2D059
3F202
【Fターム(参考)】
2D059AA08
2D059AA14
2D059BB39
2D059CC03
2D059CC06
2D059DD02
3F202AA04
3F202BA01
3F202CE01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置を提供する。
【解決手段】カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置は、幅が床版の幅と適合するガントリと、基部と、ガントリの中線に沿って前方に伸びるブームと、縦方向間隔分布のトッププレートハンガーとベースプレートハンガーとを含むハンガーと、を含み、床版の両側には2つの基部に対応する、床版の長手方向に延びるレールが設けられ、ブームの底部にはスライドレールが設けられ、トッププレートハンガーは、連続梁のセグメント鉄筋籠の上面に位置され、連続梁のセグメント鉄筋籠のトッププレート鉄筋を固定するために使用され、ベースプレートハンガーは、連続梁のセグメント鉄筋籠の内型の底部に位置され、連続梁のセグメント鉄筋籠の内型を固定するために使用されている。これによりセグメント鉄筋が変形しないことを最大限に保証し、それによって施工難度を下げ、施工品質を高める。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガントリであって、前記ガントリの幅が床版の幅と適合し、前記ガントリの底部には基部が設けられているガントリと、
基部であって、前記基部にはローラが設けられ、床版の両側には2つの前記基部に対応する、床版の長手方向に延びるレールが設けられ、前記ローラが前記レールに対応的に組み込まれている基部と、
前記ガントリの中線に沿って前方に伸びるブームであって、ブームの底部にはスライドレールが設けられ、前記スライドレールには電気ホイストが摺動可能に装着されているブームと、
前記電気ホイストのフックに吊られており、縦方向間隔分布のトッププレートハンガーとベースプレートハンガーとを含むハンガーであって、前記トッププレートハンガーとベースプレートハンガーは接続ロープによって可撓性接続され、前記トッププレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠の上面に位置されており、前記トッププレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠のトッププレート鉄筋を固定するために使用されているハンガーと、
を含むカンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置であって、
前記ベースプレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠の内型の底部に位置されており、連続梁のセグメント鉄筋籠の内型を固定するために使用され、
前記トッププレートハンガーは、
第1の主ロッドであって、2つの前記第1の主ロッドは平行に分布され、2つの前記第1の主ロッドはそれぞれ連続梁のセグメント鉄筋籠の両側に位置されている第1の主ロッドと、
第1の枝ロッドであって、2つの前記第1の枝ロッドは2つの前記第1の主ロッドの間に対応的に固定され、前記第1の主ロッドの中点に対して対称分布されている第1の枝ロッドと、を含み、
前記第1の主ロッド及び前記第1の枝ロッドは、連続梁のセグメント鉄筋籠のトッププレート鉄筋に対応的に固定され、
前記ベースプレートハンガーは、
内型の底部に設けられている第2の主ロッドであって、前記第2の主ロッドの長さは内型の長さに適合し、2つの前記第2の主ロッドはそれぞれ2つの前記第1の主ロッドの縦方向投影に位置されている第2の主ロッドと、
第2の枝ロッドであって、2つの前記第2の枝ロッドはそれぞれ2つの前記第1の主ロッドの間に接続され、2つの前記第2の枝ロッドはそれぞれ2つの前記第1の枝ロッドの縦方向投影に位置されている第2の枝ロッドと、を含み、
前記第2の主ロッド及び前記第2の枝ロッドは、内型の底部に対応的に固定され、
2つの前記第1の枝ロッドの、前記第1の主ロッドとの接続点は吊点であり、前記吊点にはフックを吊るためのケーブルが対応的に接続され、
ベースプレートハンガーにおいて、前記第2の主ロッドと前記第1の主ロッドとの接続点は吊点であり、
前記トッププレートハンガー及びベースプレートハンガーの吊点の間には接続ロープが設けられ、前記内型のトッププレートには接続ロープに対応する穿孔が設けられ、
前記接続ロープの両端にはベースプレートハンガーとトッププレートハンガーの吊点を対応的にねじ接続するボルト端部ヘッドが設けられ、
そのうちの1つの前記第1の主ロッドの両端には牽引ロッドが外方へ向けて水平に伸びられ、ガントリの両側にはそれぞれ巻上機が設けられ、2つの牽引ロープの一端は2つの前記牽引ロッドに対応的に接続され、他端は2つの巻上機に対応的に接続され、
牽引ロッドと同方向の巻上機は比較的に遠い牽引ロッドに対応的に接続され、他の1つの巻上機は比較的に近い牽引ロッドに対応的に接続され、
前記電気ホイスト及び2つの前記巻上機はコントローラに対応的に接続され、
前記スライドレールには電気ホイストに対応する第1の位置センサーが設けられており、2つの前記巻上機及び前記電気ホイストにはいずれもロープ変位センサが設けられ、
前記第1の位置センサー及び前記ロープ変位センサは前記コントローラに対応的に接続され、
前記ガントリの両側のそれぞれには縦方向に延びるガイド部材が設けられており、前記巻上機はスライド座によって前記ガイド部材に摺動可能に装着され、前記基部にはスライド座に対応する駆動部材が設けられ、
前記駆動部材には第2の位置センサーが対応的に設けられ、前記駆動部材及び第2の位置センサーは前記コントローラに対応的に接続され、
内型の底部には第2の枝ロッド及び第2の主ロッドに対応するスタッドが設けられており、第2の枝ロッド及び第2の主ロッドはいずれもI型鋼であり、I型鋼のフランジにはスタッドに対応する穿孔が設けられ、スタッドが穿孔を通過した後に、スタッドにはナットがねじ接続されている、
ことを特徴とするカンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置。
【請求項2】
前記ガイド部材は2つの平行に分布されているガイドバーであり、前記駆動部材は電磁押し棒であり、前記スライド座をガイドバーに沿って摺動させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載のカンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は橋梁施工技術分野に属し、具体的にはカンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現代橋梁の発展において、大スパンの連続梁構造設計の応用がますます広くなっており、連続梁の打設施工プロセスにおいて、セグメント分けの打設の方式で行うことが多く、各セグメントの鉄筋はいずれも現場でバインディングすることを主とし、従来技術において、現場でセグメントの鉄筋をバインディングした後、通常、セグメントの鉄筋を橋桁架設機の予審の位置に吊り上げ、クレーンによってセグメントの鉄筋を橋桁架設機の予め設定の位置に直接吊り上げ搬送しており、連続梁の断面が比較的に大きいため、セグメントの鉄筋は吊り上げ搬送プロセスにおいて力を受けて変形しやすく、大スパンの連続梁施工に大きな技術的難易度をもたらす。
【0003】
したがって、上記従来技術の不足に対して改善した技術案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術における不足を克服し、カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ガントリであって、前記ガントリの幅が床版の幅と適合し、前記ガントリの底部には基部が設けられているガントリと、
基部であって、前記基部にはローラが設けられ、床版の両側には2つの前記基部に対応する、床版の長手方向に延びるレールが設けられ、前記ローラが前記レールに対応的に組み込まれている基部と、
前記ガントリの中線に沿って前方に伸びるブームであって、ブームの底部にはスライドレールが設けられ、前記スライドレールには電気ホイストが摺動可能に装着されているブームと、
前記電気ホイストのフックに吊られており、縦方向間隔分布のトッププレートハンガーとベースプレートハンガーとを含むハンガーであって、前記トッププレートハンガーとベースプレートハンガーは接続ロープによって可撓性接続され、前記トッププレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠の上面に位置されており、前記トッププレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠のトッププレート鉄筋を固定するために使用されているハンガーと、
を含み、
前記ベースプレートハンガーは連続梁のセグメント鉄筋籠の内型の底部に位置されており、連続梁のセグメント鉄筋籠の内型を固定するために使用されている、
カンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置。
【0006】
好ましいものとしては、前記トッププレートハンガーは、
第1の主ロッドであって、2つの前記第1の主ロッドは平行に分布され、2つの前記第1の主ロッドはそれぞれ連続梁のセグメント鉄筋籠の両側に位置されている第1の主ロッドと、
第1の枝ロッドであって、2つの前記第1の枝ロッドは2つの前記第1の主ロッドの間に対応的に固定され、前記第1の主ロッドの中点に対して対称分布されている第1の枝ロッドと、
を含み、
前記第1の主ロッド及び前記第1の枝ロッドは、連続梁のセグメント鉄筋籠のトッププレート鉄筋に対応的に固定され、
前記ベースプレートハンガーは、
内型の底部に設けられている第2の主ロッドであって、前記第2の主ロッドの長さは内型の長さに適合し、2つの前記第2の主ロッドはそれぞれ2つの前記第1の主ロッドの縦方向投影に位置されている第2の主ロッドと、
第2の枝ロッドであって、2つの前記第2の枝ロッドはそれぞれ2つの前記第1の主ロッドの間に接続され、2つの前記第2の枝ロッドはそれぞれ2つの前記第1の枝ロッドの縦方向投影に位置されている第2の枝ロッドと、
を含み、
前記第2の主ロッド及び前記第2の枝ロッドは、内型の底部に対応的に固定されている。
【0007】
好ましいものとしては、2つの前記第1の枝ロッドの、前記第1の主ロッドとの接続点は吊点であり、前記吊点にはフックを吊るためのケーブルが対応的に接続されている。
【0008】
好ましいものとしては、ベースプレートハンガーにおいて、前記第2の主ロッドと前記第1の主ロッドとの接続点は吊点であり、
前記トッププレートハンガー及びベースプレートハンガーの吊点の間には接続ロープが設けられ、前記内型のトッププレートには接続ロープに対応する穿孔が設けられている。
【0009】
好ましいものとしては、前記接続ロープの両端にはベースプレートハンガーとトッププレートハンガーの吊点を対応的にねじ接続するボルト端部ヘッドが設けられている。
【0010】
好ましいものとしては、そのうちの1つの前記第1の主ロッドの両端には牽引ロッドが外方へ向けて水平に伸びられ、ガントリの両側にはそれぞれ巻上機が設けられ、2つの牽引ロープの一端は2つの前記牽引ロッドに対応的に接続され、他端は2つの巻上機に対応的に接続されている。
【0011】
好ましいものとしては、牽引ロッドと同方向の巻上機は比較的に遠い牽引ロッドに対応的に接続され、他の1つの巻上機は比較的に近い牽引ロッドに対応的に接続され、
前記電気ホイスト及び2つの前記巻上機はコントローラに対応的に接続されている。
【0012】
好ましいものとしては、前記スライドレールには電気ホイストに対応する第1の位置センサが設けられており、2つの前記巻上機及び前記電気ホイストにはいずれもロープ変位センサが設けられ、
前記第1の位置センサ及び前記ロープ変位センサは前記コントローラに対応的に接続されている。
【0013】
好ましいものとしては、前記ガントリの両側のそれぞれには縦方向に延びるガイド部材が設けられており、前記巻上機はスライド座によって前記ガイド部材に摺動可能に装着され、前記基部にはスライド座に対応する駆動部材が設けられ、
前記駆動部材には第2の位置センサが対応的に設けられ、前記駆動部材及び第2の位置センサは前記コントローラに対応的に接続されている。
【0014】
好ましいものとしては、前記ガイド部材は2つの平行に分布されているガイドバーであり、前記駆動部材は電磁押し棒であり、前記スライド座をガイドバーに沿って摺動させるためのものである。
【有益な効果】
【0015】
ハンガーによって、連続梁のセグメント鉄筋籠の内型のベースプレート及びセグメント鉄筋のトッププレート鉄筋に対応的に接続され、吊り上げ搬送プロセスにおいてセグメント鉄筋が変形しないことを最大限に保証し、それによって施工難度を下げ、施工品質を高める。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】連続梁のセグメント鉄筋籠の吊り上げ搬送模式図である。
図2】連続梁のセグメント鉄筋籠のステアリング模式図である。
図3】連続梁のセグメント鉄筋籠の下降模式図である。
図4】トッププレートハンガーの構成概略図である。
図5】ベースプレートハンガーの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1~5に示すように、ガントリ3と、基部8と、ブームと、ハンガーと、を含むカンチレバー橋桁架設機の吊り上げ搬送装置であって、ガントリ3の幅が床版の幅と適合し、吊り上げ搬送プロセスにおいて、連続梁のセグメント鉄筋籠1がガントリ3内を通過することができ、それによってクレーンの前方の連続梁の打設しようとするセグメントに吊り上げ搬送されており、ガントリ3はI型鋼または溝鋼で溶接されたものであってもよく、ガントリ3の底部には基部8が設けられ、基部8にはローラ12が設けられ、床版の両側には2つの基部8に対応する、床版の長手方向に延びるレールが設けられ、レールはアンカー装置によって床版に係合され、ローラ12がレールに対応的に組み込まれ、それによってガントリ3をレール上で変位させることができ、対応的に、ガントリ3を駆動できるように、レールにはシリンダまたは油圧シリンダが設けられている。ブームはガントリ3の中線に沿って前方に伸び、ブームの底部にはスライドレールが設けられ、スライドレールには電気ホイスト14が摺動可能に装着されている。電気ホイスト14は連続梁のセグメント鉄筋籠1を吊り上げ搬送して前方へ移動し、伸びたブームは連続梁のセグメント鉄筋籠1を打設しようとするセグメントの直上に移動させ、それによって連続梁のセグメント鉄筋籠1を打設しようとするセグメントに組み込み、橋桁架設機の協力の下でセグメントの打設を行うことができる。ハンガーは電気ホイスト14のフックに吊られており、縦方向間隔分布のトッププレートハンガー5とベースプレートハンガー7とを含み、トッププレートハンガー5とベースプレートハンガー7は接続ロープ6によって可撓性接続され、トッププレートハンガー5は、連続梁のセグメント鉄筋籠1の上面に位置されており、連続梁のセグメント鉄筋籠1のトッププレート鉄筋を固定するために使用されており、トッププレートハンガー5によって鉄筋籠の頂面を固定させ、ベースプレートハンガー7は連続梁のセグメント鉄筋籠1の内型2の底部に位置され、連続梁のセグメント鉄筋籠1の内型2を固定するために使用されている。内型2の重量は接続ロープ6によってトッププレートハンガー5に伝導される一方、内型2は接続ロープ6のリミット下で連続梁のセグメント鉄筋籠1の内部を支持することができ、それによって連続梁のセグメント鉄筋籠1に対して立体的な吊り上げシステムを形成し、吊り上げ搬送プロセスにおける連続梁のセグメント鉄筋籠1の変形を回避する。
【0018】
1つの選択可能な実施例では、トッププレートハンガー5は、第1の主ロッド501であって、2つの第1の主ロッド501は平行に分布され、2つの第1の主ロッド501はそれぞれ連続梁のセグメント鉄筋籠1の両側に位置されている第1の主ロッド501と、第1の枝ロッド502であって、2つの第1の枝ロッド502は、2つの第1の主ロッド501の間に対応的に固定され、第1の主ロッド501の中点に対して対称分布されている第1の枝ロッド502と、を含む。第1の主ロッド501の長さは連続梁のセグメント鉄筋籠1に対応する長さと適合し、2つの第1の主ロッド501はそれぞれ連続梁のセグメント鉄筋籠1の両側に位置され、連続梁のセグメント鉄筋籠1を平衡に吊り上げ搬送させるために使用され、2つの第1の枝ロッド502は2つの第1の主ロッド501の間に対応的に固定され、これによって1つの安定した支持トラスを形成し、2つの第1の枝ロッド502の、第1の主ロッド501との接続点は吊点10であり、吊点10にはケーブル9が対応的に接続され、ケーブル9によって電気ホイスト14と直接的に吊り上げし、高い平衡性を有し、連続梁のセグメント鉄筋籠1が傾きにくく、第1の主ロッド501及び第1の枝ロッド502は、連続梁のセグメント鉄筋籠1のトッププレート鉄筋に対応的に固定され、2つの第1の枝ロッド502は第1の枝ロッド502の中点の両側に対称に分布され、第1の主ロッド501及び第1の枝ロッド502によって大面積、多点の吊り上げを行い、それによって連続梁のセグメント鉄筋籠1の応力を分散させ、連続梁のセグメント鉄筋籠1が吊り上げプロセスで変形しないことを保証させる。第1の主ロッド501及び第1の枝ロッド502はセグメント鉄筋のトッププレート鉄筋に対応的に固定されている。第1の主ロッド501及び第1の枝ロッド502はいずれもI型鋼であり、連続梁のセグメント鉄筋籠1のトッププレート鉄筋はコ字状のスナップによって第1の主ロッド501及び第1の枝ロッド502に対応的に接続されている。具体的には、対応するトッププレート鉄筋を通過したコ字状のスナップを第1の主ロッド501または第1の枝ロッド502に上向きに係合し、その後ナットによって螺締めさせ、連続梁のセグメント鉄筋籠1とハンガーとをしっかり固定させることができる。当然として、鉄筋部品によって連続梁のセグメント鉄筋籠1と第1の枝ロッド502とを溶接させてもよく、吊り上げが完成した後、鉄筋部品を切断すればよい。
【0019】
ベースプレートハンガー7は、第2の主ロッド701と、第2の枝ロッド702と、を含み、第2の主ロッド701は、内型2の底部に設けられ、第2の主ロッド701の長さは内型2の長さに適合し、2つの第2の主ロッド701はそれぞれ2つの第1の主ロッド501の縦方向投影に位置されている。2つの第2の枝ロッド702はそれぞれ2つの第1の主ロッド501の間に接続され、それにより1つのトッププレートハンガー5の吊点10に対応する正方形トラスを形成する。2つの第1の枝ロッド502の、第1の主ロッド501との接続点は吊点10であり、吊点10にはフックを吊るためのケーブル9が対応的に接続されている。対応的に、2つの第2の枝ロッド702はそれぞれ2つの第1の枝ロッド502の縦方向投影に位置されている。第2の主ロッド701と第1の主ロッド501との接続点は吊点10であり、ベースプレートハンガー7において第2の主ロッド701と第1の主ロッド501との接続点は吊点10であり、トッププレートハンガー5とベースプレートハンガー7の吊点10との間には接続ロープ6が設けられ、内型2のトッププレートには接続ロープ6に対応する穿孔が設けられ、接続ロープ6によってトッププレートハンガー5とベースプレートハンガー7を一体的に接続させ、連続梁のセグメント鉄筋籠1を内から外へ支持させ、立体化した吊り上げ搬送点を形成させ、連続梁のセグメント鉄筋籠1の吊り上げ搬送を行う。本実施例では、ベースプレートハンガー7は内型2の支持だけでなく、内型2の表面によって全体の面支持を形成し、連続梁のセグメント鉄筋籠1の内部への支持面積を保証することができる。
【0020】
本実施例では、接続ロープ6の両端にはベースプレートハンガー7とトッププレートハンガー5の吊点10を対応的にねじ接続しているボルト端部ヘッドが設けられている。ボルト端部ヘッドはベースプレートハンガー7とトッププレートハンガー5の吊点10を対応的にねじ接続し、ボルト端部ヘッドによってベースプレートハンガー7とトッププレートハンガー5を取り外し可能に接続することによって、吊り上げが完了した後に取り外しを行うことができ、トッププレートハンガー5の下面には吊点10に対応するねじ穴が設けられ、ベースプレートハンガー7の上面には吊点10に対応するねじ穴が設けられることによって、ボルト端部ヘッドを接続する。そのほか、ボルト端部ヘッドによってレストレスの引張を行い、張力によって内型2の重力を克服させるとともに、それに一定の支持力を持たせることができ、吊り上げ搬送プロセス中に内型2の表面への支持が形成されないことを避けることができる。
【0021】
内型2の底部には第2の枝ロッド702及び第2の主ロッド701に対応するスタッドが設けられ、第2の枝ロッド702及び第2の主ロッド701はいずれもI型鋼であり、I型鋼のフランジにはスタッドに対応する穿孔が設けられ、スタッドが穿孔を通過した後に、スタッドにはナットがねじ接続されている。内型2は複数回使用することができるため、スタッドは溶接の方式で内型2に固定させ、接続構造を安定させることができ、底板ハンガー7は予め設定の位置を取り付けて内型2の底部に組み込まれることにより、スタッドを対応するねじ穴に通過することができ、それからナットの接続を行うことで取り付けが完了し、取り付けと取り外しが便利である。
【0022】
別の1つの実施例では、2つの第1の枝ロッド502の両側には、2つの第1の主ロッド501を接続するための複数のリンクが等間隔に分布されており、リンクはI型鋼であってもよく、対応するコ字状のスナップによって対応するトッププレート鉄筋を接続することによって、ハンガーの構造安定性を高め、連続梁のセグメント鉄筋籠1の支持接続点を高め、連続梁のセグメント鉄筋籠1の受力安定性を保証させる。
【0023】
1つの選択可能な実施例では、そのうちの1つの第1の主ロッド501の両端には牽引ロッド503が外方へ向けて水平に伸びられることによって、トッププレートハンガー5の同側に牽引ロッド503を伸びさせ、2つの牽引ロープ504の一端は2つの牽引ロッド503に対応的に接続され、2つの牽引ロープ504の他端はガントリの両側に位置されている2つの巻上機4に対応的に接続され、2つの巻上機4はそれぞれ異なる牽引ロープ504に対して独立して制御することができ、牽引ロッド503によってモーメントアームを提供し、巻上機4の牽引線において、連続梁のセグメント鉄筋籠1はステアリングすることができ、ステアリング過渡を保証するために、2つの牽引ロープ504を設けて、2つの巻上機4の切り替えによって連続梁のセグメント鉄筋籠1を反転及び正転させることができ、そのうちの1つの巻上機4が牽引される時、別の1つの巻上機4は適切に牽引ロープ504を解放させ、ステアリングに必要な空間を提供する。
【0024】
本実施例では、ガントリ3の両側にはそれぞれ巻上機4が設けられ、2つの牽引ロープ504の一端は2つの牽引ロッド503に対応的に接続され、他端は2つの巻上機4に対応的に接続され、牽引ロッド503と同方向の巻上機4は比較的に遠い牽引ロッド503に対応的に接続され、他の1つの巻上機4は比較的に近い牽引ロッド503に対応的に接続されていることによって、連続梁のセグメント鉄筋籠1がステアリングした後、2つの牽引ロッド503がガントリ3に正対し、それぞれ対応する巻上機4と同側に位置する。
【0025】
1つの選択可能な実施例では、ステアリングの自動制御を実現するために、電気ホイスト14及び2つの巻上機4はコントローラに対応的に接続され、2つの巻上機4及び電気ホイスト14はコントローラによってそれぞれ制御されている。
【0026】
本実施例では、スライドレールには電気ホイスト14に対応する第1の位置センサが設けられており、第1の位置センサは電気ホイスト14の位置に基づいて連続梁のセグメント鉄筋籠1の具体的な位置を判断し、それによって2つの牽引ロッド503と2つの巻上機4との相対位置をプッシュするために用いられる。2つの巻上機4及び電気ホイスト14にはいずれもロープ変位センサが設けられており、ロープ変位センサの判断によって電気ホイスト14中のワイヤの解放長さ、2つの巻上機4の牽引ロープ504に対する解放長さを決定することができ、それによって2つの牽引ロープ504が互いに協力してステアリング操作を実現し、第1の位置センサとロープ変位センサはコントローラに対応的に接続され、コントローラの中に制御プログラムをプリセットし、実際のステアリングの自動制御を行う。
【0027】
具体的な連続梁のセグメント鉄筋籠1のステアリングプロセスは、以下のことを含む。
【0028】
電気ホイスト14はスライドレールに沿って摺動し、電気ホイスト14を利用して連続梁のセグメント鉄筋籠1を指定された位置に吊り上げ搬送し、具体的な位置はステアリング条件を満たすことができること、または、橋桁架設機の打設用型枠の真上に到達することを基準として、第1の位置センサ及びロープ変位センサによって電気ホイスト14の位置を決定し、それによってハンガーのサイズに基づいて2つの牽引ロッド503及び巻上機4の位置を判断する。コントローラは2つの巻上機4の牽引ロープ504の牽引を制御し、具体的には、遠位端の牽引ロッド503に対応する巻上機4は牽引ロープ504を収縮し、他の1つの巻上機4は一定の長さの牽引ロープ504を解放し、連続梁のセグメント鉄筋籠1を90度にステアリングさせており、連続梁のセグメント鉄筋籠1の位置によって、ステアリング後の2つの牽引ロッド503の、2つの巻上機4までの距離を測定し、2つの巻上機4で牽引ロープ504の解放長さを調整することによって、2つの牽引ロープ504を牽引して連続梁のセグメント鉄筋籠1を90度にステアリングさせた状態(橋梁断面に対して正対する)に維持させる。
【0029】
本実施例では、連続梁のセグメント鉄筋籠1が橋桁架設機の打設用型枠への組み込むプロセスにおいて連続梁のセグメント鉄筋籠1が橋梁断面に対して正対することをさらに保証するために、好ましくは、2つの巻上機4を連続梁のセグメント鉄筋籠1の縦方向の位置に基づいて位置調整して、以下のプロセスで連続梁のセグメント鉄筋籠1の角度を常に保持する。具体的には、ガントリ3の両側のそれぞれには縦方向に延びるガイド部材が設けられており、巻上機4はスライド座によってガイド部材に摺動可能に装着され、基部8にはスライド座に対応する駆動部材が設けられている。駆動部材には第2の位置センサが対応的に設けられ、駆動部材及び第2の位置センサはコントローラ12に対応的に接続されている。
【0030】
第2の位置センサによって巻上機4の具体的な高さを判断し、コントローラは電気ホイスト14におけるロープ変位センサに基づいて2つの巻上機4を同期して下降させ、ステアリング初期に2つの巻上機4と連続梁のセグメント鉄筋籠1とを同じ高さに位置させ、下降プロセスでは、2つの巻上機4を同期して下降させる。詳細は図3を参照する。
【0031】
本実施例では、ガイド部材は2つの平行に分布されているガイドバー11であり、2つのガイドバー11の限定によって巻上機4の摺動の安定性を保証し、駆動部材は電磁押し棒13であり、スライド座をガイドバー11に沿って摺動させるために使用され、電磁押し棒13はコントローラに対応的に接続されている。
【0032】
1つの選択可能な実施例では、接続ロープには内型のトッププレートに対応するスタッドセグメントが設けられ、スタッドセグメントは管状であり、接続ロープに対応的に嵌着され、接続ロープとリベットまたは溶接によって固定され、外壁には雄ねじがあり、スタッドセグメントには調節板がねじ接続され、使用時に調節板を旋回させ、調節板が内型のトッププレートの底面に抵触させることによって、内型のトッププレートの変形をさらに限定させ、鉄筋籠の変形量を低減させることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 連続梁のセグメント鉄筋籠
2 内型
3 ガントリ
4 巻上機
5 トッププレートハンガー
6 接続ロープ
7 ベースプレートハンガー
8 基部
9 ケーブル
10 吊点
11 ガイドバー
12 ローラ
13 電磁押し棒
14 電気ホイスト
501 第1の主ロッド
502 第1の枝ロッド
503 牽引ロッド
504 牽引ロープ
701 第2の主ロッド
702 第2の枝ロッド
図1
図2
図3
図4
図5