(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079593
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
F04B 41/02 20060101AFI20240604BHJP
F04B 39/00 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
F04B41/02 Z
F04B39/00 102T
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023186736
(22)【出願日】2023-10-31
(31)【優先権主張番号】P 2022190942
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中澤 茉奈美
(72)【発明者】
【氏名】野田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】横田 伴義
(72)【発明者】
【氏名】圷 康輔
(72)【発明者】
【氏名】海老沢 なつ美
(72)【発明者】
【氏名】池上 哲生
【テーマコード(参考)】
3H003
3H076
【Fターム(参考)】
3H003AA02
3H003AC02
3H003BB06
3H076AA34
3H076AA35
3H076BB01
3H076CC07
3H076CC39
(57)【要約】
【課題】作業機における作業性を向上させる。
【解決手段】空気圧縮機10は、モータと、前記モータの動力によりピストンを往復移動させることで気体を圧縮して排出する圧縮部30と、圧縮部30から排出された気体が流入するタンクと、を備えている。さらに、空気圧縮機10は、前記タンクの下方に位置する板状の下側フレーム部材26と、下側フレーム部材26より下方に突出するように下側フレーム部材26に取り付けられ、かつ弾性体からなる脚部50と、前記タンクと下側フレーム部材26との間に介在し、かつ弾性体からなる第1大径部(介在部)と、を備えている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体を圧縮して排出する圧縮部と、
前記圧縮部から排出された気体が流入するタンクと、
前記タンクの下方に位置する板状の取付部と、
前記取付部より下方に突出するように前記取付部に取り付けられ、弾性体からなる脚部と、
前記タンクと前記取付部との間に介在し、弾性体からなる介在部と、
を備える、作業機。
【請求項2】
前記介在部は、前記脚部の一部である、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記取付部は、前記タンクを支持する支持部を有し、
前記支持部に該支持部の上方側と下方側とに連通する貫通孔が形成され、
前記脚部は、前記貫通孔に挿通されることで前記支持部に取り付けられる、請求項2に記載の作業機。
【請求項4】
前記脚部は、第1大径部と、該第1大径部より下に位置し、前記第1大径部より直径が小さい第2大径部と、前記第1大径部と前記第2大径部との間に位置するくびれ部と、を有し、
前記くびれ部が前記貫通孔に嵌め込まれる、請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
前記タンクは、半球状の底面を有し、
前記底面が前記支持部の上に配置される、請求項3に記載の作業機。
【請求項6】
前記支持部は、前記底面を覆う半球面を有し、
前記取付部は、前記支持部を備えたカバーである、請求項5に記載の作業機。
【請求項7】
前記タンクと前記取付部とは、上下方向に延びるネジによって固定される、請求項2に記載の作業機。
【請求項8】
前記脚部は、
前記タンクに当接する上面を有する円筒形の外側筒部と、
前記外側筒部の内側に配置される内側筒部と、
前記外側筒部と前記内側筒部とを接続するフランジ部と、
を含む、請求項1乃至7の何れか一項に記載の作業機。
【請求項9】
前記内側筒部と前記タンクとの間に空間部が形成される、請求項8に記載の作業機。
【請求項10】
前記外側筒部は、前記取付部に支持される、請求項8に記載の作業機。
【請求項11】
前記タンクは、複数設けられ、
前記取付部は、複数の前記タンクのそれぞれに対して固定される単一部品である、請求項1に記載の作業機。
【請求項12】
前記取付部は、複数の前記タンクのそれぞれの下方を覆うように設けられる、請求項11に記載の作業機。
【請求項13】
前記取付部は、前記圧縮部に対して固定されるとともに、前記圧縮部の下方を覆うように設けられる、請求項12に記載の作業機。
【請求項14】
前記取付部は樹脂製であり、
前記取付部の外面に前記取付部と一体に設けられ、前記取付部よりも軟質の樹脂からなる被覆部をさらに備える、請求項1に記載の作業機。
【請求項15】
前記被覆部は、前記取付部の下側外面に設けられ、
前記脚部は、前記被覆部よりも下方に突出する、請求項14に記載の作業機。
【請求項16】
前記被覆部の硬度は、前記脚部の硬度以上である、請求項15に記載の作業機。
【請求項17】
前記脚部は、複数設けられ、
前記被覆部は、前記取付部の下方視において、全ての前記脚部が内接する四角形の外側の領域を含んで配置される、請求項15に記載の作業機。
【請求項18】
前記被覆部は、前記取付部の側方外面に設けられる、請求項14に記載の作業機。
【請求項19】
前記介在部は、前記被覆部の一部である、請求項14に記載の作業機。
【請求項20】
前記タンクの上方に位置し、樹脂製の蓋部と、
前記蓋部の外面に前記蓋部と一体に設けられ、前記蓋部よりも軟質の樹脂からなる被覆部をさらに備える、請求項1に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気圧縮機等の作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機の一例として、モータと、前記モータの動力によりピストンを往復移動させることで気体を圧縮して排出する圧縮部と、前記圧縮部から排出された気体が流入するタンクと、を備えた空気圧縮機が知られている。
【0003】
上述のような空気圧縮機として、例えば、特許文献1には、タンクに溶接された取付部に、ネジによってマウントが固定される構造の脚部を備えた空気圧縮機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1に記載された空気圧縮機においては、モータの駆動時にピストンが往復移動するため、圧縮機本体で大きな振動が発生する。さらに、モータの駆動開始時及び駆動停止時には、圧縮機本体に反動が付与される。これにより、モータの駆動と停止を繰り返していると、圧縮機本体が大きく振動するとともに圧縮機本体に反動が付与されて空気圧縮機が自走して移動することが懸念される。
【0006】
そこで上記のような空気圧縮機では、圧縮機本体の振動を低減させる効果をより高めることで、空気圧縮機の自走を抑制して空気圧縮機の作業性を向上させたいという要望がある。
【0007】
本発明の目的は、作業性を向上させた作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の作業機は、気体を圧縮して排出する圧縮部と、前記圧縮部から排出された気体が流入するタンクと、前記タンクの下方に位置する板状の取付部と、前記取付部より下方に突出するように前記取付部に取り付けられ、弾性体からなる脚部と、前記タンクと前記取付部との間に介在し、弾性体からなる介在部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業機の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態1の作業機(空気圧縮機)の構造を示す斜視図である。
【
図11】
図1の作業機における脚部の取付け構造を示す拡大部分断面図である。
【
図12】
図1の作業機に取り付けられる脚部の構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のG-G線に沿う断面図である。
【
図13】
図12の脚部の構造を示す図であり、(a)は上面図、(b)は裏面図である。
【
図15】
図1の作業機における樹脂カバーと脚部とタンクの展開図である。
【
図16】本発明の実施の形態2の作業機(空気圧縮機)の構造を示す斜視図である。
【
図17】
図16の作業機における下側フレーム部材の構造を示す斜視図である。
【
図18】
図16の作業機における下側フレーム部材の構造を示す上面図である。
【
図19】
図16の作業機における下側フレーム部材の構造を示す裏面図である。
【
図20】
図17の下側フレーム部材に脚部を取り付けた構造を示す斜視図である。
【
図21】
図17の下側フレーム部材に脚部を取り付けた構造を示す上面図である。
【
図22】
図17の下側フレーム部材に脚部を取り付けた構造を示す裏面図である。
【
図23】
図16の作業機における上側フレーム部材の構造を示す斜視図である。
【
図24】
図16の作業機における上側フレーム部材の構造を示す裏面図である。
【
図25】
図16の作業機の下側フレーム部材と上側フレーム部材における被覆部の被覆構造を示す断面図である。
【
図28】
図26の作業機の脚部が圧縮された構造を示す断面図である。
【
図29】
図26の作業機が斜めに落下した状態を示す部分拡大断面図である。
【
図30】
図16の作業機の下側フレーム部材において4つの脚部が内接する四角形の外側の領域を示す上面図である。
【
図31】
図16の作業機の下側フレーム部材において4つの脚部が内接する四角形の外側の領域を示す裏面図である。
【
図32】本発明の実施の形態2の変形例の上側フレーム部材の構造を示す斜視図である。
【
図33】
図32の上側フレーム部材の構造を示す裏面図である。
【
図34】本発明の実施の形態3の作業機(空気圧縮機)の構造を示す斜視図である。
【
図35】
図34の作業機における取付部の構造を示す表面側の斜視図である。
【
図36】
図34の作業機における取付部の構造を示す内面側の斜視図である。
【
図38】
図34の作業機における脚部のタンクへの取付構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、作業機の一例として、空気圧縮機10を取り上げて説明する。
図1~
図10に示される空気圧縮機(作業機)10は、建築現場等で使用される可搬式の空気圧縮機である。空気圧縮機10には、一対のハンドル25dが設けられ、作業者が一対のハンドル25dを把持して空気圧縮機10を持ち上げることで、当該空気圧縮機10を任意の設置面22上に移動させることができる。
【0013】
空気圧縮機10は、その外観が略直方体形状に形成され、第1空気タンク11,第2空気タンク12,第3空気タンク13および第4空気タンク14を備えている。第1空気タンク11,第2空気タンク12,第3空気タンク13および第4空気タンク14は、本発明におけるタンクに相当する。これら4つの第1~第4空気タンク11~14は、空気圧縮機10を設置面22上に設置した状態において、それぞれ設置面22に対して起立した状態となる。よって、複数の空気タンクを横に寝かせた状態で設置面上に設置される従前の空気圧縮機に比して、空気圧縮機10の設置面積を小さくすることができる。
【0014】
空気圧縮機10は、外部の大気圧の空気(気体)を圧縮して排出する圧縮部30(
図5参照)を備えている。そして、圧縮部30から排出された圧縮空気(気体)は、第1~第4空気タンク11~14に流入する。すなわち、第1~第4空気タンク11~14は、圧縮部30から送られてくる圧縮空気を貯留する機能を有する。
【0015】
また、空気圧縮機10には、
図1に示されるように、合計4つのカプラ15が設けられている。これら4つのカプラ15には、圧縮空気を動力として作動する釘打機等のエアーツールが接続可能となっている。なお、4つのカプラ15のうちの2つが「高圧用」で、例えば、2.5MPa程度の圧力で作動するエアーツールが接続可能である。これに対し、4つのカプラ15のうちの他の2つが「低圧用」で、例えば、0.8MPa程度の圧力で作動するエアーツールが接続可能である。
【0016】
空気圧縮機10におけるカプラ15の近傍には、調圧弁16が設けられている。調圧弁16は、作業者により操作されるダイヤルであり、当該調圧弁16を操作することで、カプラ15から出力される圧縮空気の圧力が調整可能である。これにより、カプラ15に接続されたエアーツールを、その仕様に合わせて適正な空気圧で作動させることができる。
【0017】
なお、圧縮部30は、一対のバッテリパック17により駆動可能であり、これらのバッテリパック17は、充電可能な二次電池である。具体的には、バッテリパック17は、商用電源に接続される電源プラグ18からの電力供給により充電可能である。なお、一対のバッテリパック17は、空気圧縮機10の左右両側に、互いに対向するように配置される。
【0018】
圧縮部30は、バッテリパック17からの電力供給や、電源プラグ18からの電力供給、さらにはバッテリパック17および電源プラグ18の双方からの電力供給により駆動される。また、圧縮部30は、空気圧縮機10に設けられた操作パネル19の操作により、その運転状態を任意に切り替えることができる。これに加えて、操作パネル19には、バッテリパック17の残存容量(SOC)や、第1~第4空気タンク11~14の内部圧力(MPa)等を表示可能なディスプレイも設けられている。
【0019】
図1および
図2に示されるように、空気圧縮機10におけるカプラ15の近傍には、一対の空圧機器接続部20が設けられている。これらの空圧機器接続部20には、他の空気圧縮機(図示せず)を接続することができる。例えば、それぞれの空圧機器接続部20に、同じ空気圧縮機10を接続すると、圧縮空気の容量を3倍に増やすことができる。また、空圧機器接続部20が2つ設けられると、3つ以上の空気圧縮機を数珠つなぎに接続することができるため、空圧機器接続部20が1つしか設けられない構造と比べ、接続する空気圧縮機の個数を増やすことができる。よって、作業時間が長時間に亘る作業であっても、圧縮部30の過負荷が抑えられ、かつ所定圧の圧縮空気を安定して供給することが可能となる。
【0020】
次に、空気圧縮機10が備える圧縮部30について説明する。
【0021】
図6に示されるように、圧縮部30は、第1~第4空気タンク11~14に囲まれるようにして、第1~第4空気タンク11~14の内側に配置されている。圧縮部30は、外部の大気圧の空気を2段階で高圧に圧縮する構造を採用し、低圧側に第1圧縮空気生成部31が設けられ、高圧側に第2圧縮空気生成部32が設けられている。
【0022】
第1,第2圧縮空気生成部31,32は、互いに対向するように配置され、第1圧縮空気生成部31と第2圧縮空気生成部32との間には、扁平モータ33により回転される偏心軸23が回転自在に設けられている。さらに、第1圧縮空気生成部31には、シリンダ37aとピストン39aとが設けられ、一方、第2圧縮空気生成部32には、シリンダ37bとピストン39bとが設けられている。これにより、偏心軸23の回転に伴い、第1,第2圧縮空気生成部31,32に設けられたピストン39a,39bがシリンダ37a,37b内で作動して圧縮空気が生成される。
【0023】
第1,第2圧縮空気生成部31,32により生成された圧縮空気は、まず、第2空気タンク12に流入し、その後、第1,第3,第4空気タンク11,13,14に流入される。そして、第1~第4空気タンク11~14は互いに連通しており、第1~第4空気タンク11~14の内部圧力は、それぞれ同じ圧力に保持される。このようにして、第1~第4空気タンク11~14の内部に、同圧の圧縮空気が貯留される。
【0024】
圧縮部30を形成する偏心軸23は、ブラシレスモータからなる扁平モータ33により回転される。扁平モータ33は、第1圧縮空気生成部31と第2圧縮空気生成部32との間において偏心軸23の軸線上に配置され、一対のバッテリパック17や電源プラグ18からの電力供給により回転される。なお、扁平モータ33は、当該扁平モータ33の近傍に配置された一対の制御回路部34(
図8参照)により、所定の回転方向に所定の回転速度で回転される。
【0025】
また、圧縮部30は、扁平モータ33により回転される冷却ファン35を備えている。冷却ファン35は、運転時間が長くなるに連れて高温となる第1,第2圧縮空気生成部31,32,一対のバッテリパック17および一対の制御回路部34等を冷却する機能を有する。具体的には、冷却ファン35は遠心ファンであり、冷却ファン35に吸い込まれた風は、その遠心力により吸い込み方向に対して90度折り曲げられた方向に排出される。
【0026】
次に、空気圧縮機10が備える空気タンクの配管について説明する。
【0027】
第1~第4空気タンク11~14は、例えば、金属(アルミニウム)製の配管により互いに接続されている。これにより、第1~第4空気タンク11~14の間において、圧縮空気が行き来可能となっている。具体的には、
図6に示されるように、第1空気タンク11と第2空気タンク12とを接続する配管として、第1配管41が設けられている。
【0028】
また、第2空気タンク12と第3空気タンク13とを接続する配管として第2配管42が設けられ、第3空気タンク13と第1空気タンク11とを接続する配管として第3配管43が設けられ、第4空気タンク14と第1空気タンク11とを接続する配管として第4配管44が設けられている。
【0029】
なお、第1~第4配管41~44を可撓性を有する樹脂製としてもよく、この場合、第1~第4空気タンク11~14を、互いに可撓性を有する樹脂配管で接続することで、空気圧縮機10の作動時における振動や、空気圧縮機10に対する外力(衝撃等)の付加を原因として、第1~第4空気タンク11~14が相対移動しても、圧縮空気が漏れ出ることが防止される。すなわち、第1~第4配管41~44が柔軟に変形して、第1~第4空気タンク11~14の相対移動を許容する。
【0030】
さらに、圧縮部30の第2圧縮空気生成部32と第2空気タンク12とを接続する配管として、第5配管45が設けられている。このように、第2空気タンク12は、圧縮空気の入口側に配置されている。また、
図7に示されるように、第1空気タンク11と調圧弁16とを接続する配管として、第6配管46が設けられている。このように、第1空気タンク11は、圧縮空気の出口側に配置されている。
【0031】
なお、圧縮部30の第1圧縮空気生成部31と第2圧縮空気生成部32とを接続する配管として、
図5に示されるように、銅製の金属配管47が設けられている。金属配管47には、第1圧縮空気生成部31から第2圧縮空気生成部32に向けて圧縮空気が流通する。
【0032】
なお、圧縮部30の第1圧縮空気生成部31と第2圧縮空気生成部32とを接続する配管を銅製としたが、これは、第1,第2圧縮空気生成部31,32が、圧縮部30に一体に設けられるためである。つまり、空気圧縮機10の作動時等に圧縮部30が振動したとしても、第1,第2圧縮空気生成部31,32はそれぞれ一緒に振動する。そのため、金属配管47に対して空気漏れが起こるような負荷は掛からない。
【0033】
さらに、
図1に示されるように、空気圧縮機10の設置面22寄りの部分には、ドレンコック21が設けられている。ドレンコック21は、第1~第4空気タンク11~14に対して、
図9に示されるドレン配管24を介して接続されている。
【0034】
これにより、ドレンコック21を操作することで、第1~第4空気タンク11~14の内部に溜まった水を、外部に排出することができる。ここで、第1~第4空気タンク11~14の内部に溜まった水は、排水部38から外部に排出される。
【0035】
次に、空気圧縮機10が備える空気タンクについて説明する。
【0036】
図1~
図10に示されるように、第1~第4空気タンク11~14は、それぞれ鋼板を筒状に形成してなるタンク本体11a~14aと、鋼板を皿状に形成してなる第1蓋体11b~14bおよび第2蓋体11c~14cと、を備えている。つまり、第1~第4空気タンク11~14は、それぞれ金属製となっている。そして、これらのタンク本体11a~14aと、第1蓋体11b~14bおよび第2蓋体11c~14cとを、それぞれ溶接して一体化することで、第1~第4空気タンク11~14は密閉されている。なお、第1~第4空気タンク11~14の外観形状は、タンク本体11a~14aの軸線方向に延びる円筒状であって、軸線方向の両端部が半球状の端面を有している。
【0037】
ここで、空気圧縮機10を設置面22上に設置した状態において、第1~第4空気タンク11~14は、それぞれの軸線が上下方向に沿うように設置面22に対して起立した状態となる。その際に、第1蓋体11b~14bは、設置面22側とは反対側の「上側」に配置され、第2蓋体11c~14cは、設置面22側の「下側」に配置される。
【0038】
次に、空気圧縮機10が備える上側フレーム部材25と下側フレーム部材26について説明する。
【0039】
図1~
図5および
図7~
図10に示されるように、第1~第4空気タンク11~14の第1蓋体11b~14b側、つまり空気圧縮機10の上側の端部には、ポリプロピレン製(PP樹脂製)の上側フレーム部材25が取り付けられている。上側フレーム部材25は、略正方形の板状に形成されており、上側本体部25aと、4つの上側タンク覆い部25bと、操作パネル装着部25cと、を備えている。なお、操作パネル装着部25cは、空気圧縮機10の前側のみに設けられている。上側フレーム部材25は、軽量化を目的としてPP樹脂によって形成する構成としたが、強度をより向上させたい場合にはアルミニウム等の金属製としてもよい。
【0040】
上側本体部25aは、
図4に示されるように、空気圧縮機10を上方から見たときに、
図5に示される圧縮部30を覆い隠しており、これにより、空気圧縮機10の見栄えを向上させている。つまり、上側フレーム部材25は、圧縮部30を部分的に覆い隠している。そして、上側本体部25aは、単一の部品からなる。なお、上側フレーム部材25は、第1~第4空気タンク11~14の全てに対して固定されることで、第1~第4空気タンク11~14同士を連結している。
【0041】
また、4つの上側タンク覆い部25bは、第1~第4空気タンク11~14の第1蓋体11b~14b側(上側)の端部を、第1蓋体11b~14bに対してそれぞれ非接触の状態で、覆い隠しており、これにより、空気圧縮機10の見栄えを向上させている。
【0042】
一方、
図1~
図3,
図5~
図10に示されるように、第1~第4空気タンク11~14の第2蓋体11c~14c側、つまり空気圧縮機10の下側の端部には、ポリプロピレン製(PP樹脂製)の下側フレーム部材26が取り付けられている。下側フレーム部材26は、本発明における取付部に相当する。当該取付部は、それぞれの空気タンクの下方に位置し、略正方形の板状に形成されている(後述する
図15参照)。また、下側フレーム部材26は、下側本体部26aと、4つの下側タンク覆い部26bと、を備えている。下側タンク覆い部26bは、本発明における支持部に相当する。したがって、下側フレーム部材(取付部)26は、第1~第4空気タンク11~14の端面となる底面11d~14dのそれぞれを覆う下側タンク覆い部(支持部)26bを備えた板状のカバーでもある。つまり、第1~第4空気タンク11~14のそれぞれは、下側フレーム部材(取付部)26の4つの下側タンク覆い部(支持部)26bによって支持される。そして、下側タンク覆い部26bは、第1~第4空気タンク11~14の底面11d~14dを覆う半球面26g(後述する
図11参照)を備えている。なお、下側フレーム部材26は、軽量化を目的としてPP樹脂によって形成する構成としたが、強度をより向上させたい場合にはアルミニウム等の金属製としてもよい。
【0043】
また、下側フレーム部材26の下側本体部26aは、空気圧縮機10を下方から見たときに、圧縮部30を覆い隠している。つまり、下側フレーム部材26は、圧縮部30を部分的に覆い隠している。また、下側本体部26aには、圧縮部30が固定されている。さらに、単一の部品からなる下側フレーム部材26は、第1~第4空気タンク11~14および圧縮部30の全てに対して固定され、これにより第1~第4空気タンク11~14および圧縮部30同士を連結している。
【0044】
なお、下側本体部26aには、
図5および
図11に示されるように、上側に突出する4つの台座部26dが設けられ、圧縮部30には、台座部26dと対応するように下側に突出する4つの脚部フレーム36が設けられている。そして、脚部フレーム36が台座部26dに載置された状態で、脚部フレーム36を上下方向に貫通したボルト(図示せず)を台座部26dにネジ結合することで、脚部フレーム36が台座部26dに対して固定され、ひいては圧縮部30が下側フレーム部材26に対して固定される。なお、脚部フレーム36は、部分的にゴム等の弾性材料からなり、圧縮部30に生じる振動が下側フレーム部材26に伝達されることを抑制する。
【0045】
また、4つの下側タンク覆い部26bは、第1~第4空気タンク11~14の第2蓋体11c~14c側(下側)の端部を、第2蓋体11c~14cに対してそれぞれ非接触の状態で、覆い隠している。
【0046】
ここで、
図11に示されるように、下側フレーム部材26の下側本体部26aには、溶接フレーム52を介して第3空気タンク13のタンク本体13aが固定されている。詳細には、第3空気タンク13のタンク本体13aには溶接加工によって溶接フレーム52が取り付けられている。そして、この溶接フレーム52は、ネジ51によって下側フレーム部材26の下側本体部26aに固定されている。その際、第3空気タンク13と下側フレーム部材(取付部)26とは、上下方向に延びるネジ51によって固定されている。なお、
図11では、便宜上、第3空気タンク13のみの直下における脚部50の取付構造が示されているが、第1空気タンク11,第2空気タンク12および第4空気タンク14においても、それぞれのタンク本体11a,タンク本体12a及びタンク本体14aが溶接フレーム52を介して下側フレーム部材26の下側本体部26aに固定されている。すなわち、タンク本体11a,タンク本体12a及びタンク本体14aが、それぞれ上下方向に延びるネジ51によって下側フレーム部材26の下側本体部26aに固定されている。
【0047】
以上のように、上側フレーム部材25および下側フレーム部材26は、縦置きされた第1~第4空気タンク11~14と圧縮部30とを支えるフレーム部材であり、上側フレーム部材25と下側フレーム部材26との間の領域に、第1~第4空気タンク11~14および圧縮部30が配置されている。
【0048】
次に、空気圧縮機10が備える前側カバー28、後側カバー29および側面カバー40について説明する。
【0049】
図1および
図2に示されるように、空気圧縮機10の前側には、ポリプロピレン製(PP製)の前側カバー28が設けられている。前側カバー28は、略平板状に形成され、第1空気タンク11と第2空気タンク12との間に配置されている。これにより、第1~第4空気タンク11~14の内側に配置された圧縮部30が部分的に覆い隠されて、空気圧縮機10の見栄えが向上する。
【0050】
一方、
図6および
図9に示されるように、空気圧縮機10の後側には、ポリプロピレン製(PP製)の後側カバー29が設けられている。後側カバー29は、略平板状に形成され、第3空気タンク13と第4空気タンク14との間に配置されている。これにより、第1~第4空気タンク11~14の内側に配置された圧縮部30が部分的に覆い隠されて、空気圧縮機10の見栄えが向上する。
【0051】
後側カバー29には、空気圧縮機10の内外を連通する連通窓29aが設けられている。これにより、連通窓29aを介して空気圧縮機10の内外を空気が流通可能となっている。すなわち、連通窓29aには、冷却ファン35の回転に伴い、圧縮部30等を冷却する冷却風が流通するようになっている。
【0052】
また、
図1および
図3,
図4に示されるように、空気圧縮機10の左右両側には、ポリプロピレン製(PP製)の側面カバー40がそれぞれ設けられている。なお、左右両側の側面カバー40は、いずれも同じ形状(鏡像対称形状)となっている。
【0053】
側面カバー40には、空気圧縮機10の内外を連通する連通窓40aが設けられている。これにより、連通窓40aを介して空気圧縮機10の内外を空気が流通可能となっている。すなわち、連通窓40aには、冷却ファン35の回転に伴い、圧縮部30等を冷却する冷却風が流通するようになっている。
【0054】
次に、空気圧縮機10が備える脚部50について説明する。
【0055】
図1~
図3に示されるように、空気圧縮機10が備える下側フレーム部材(取付部)26の下側本体部26aにおける4つの下側タンク覆い部(支持部)26bには、それぞれゴム等の弾性体からなる脚部50が設けられている。すなわち、空気圧縮機10は、それぞれ設置面22に接触する4つの脚部50によって支えられている。これらの脚部50は、弾性体からなるため、空気圧縮機10の作動時における振動が、設置面22に伝達されることを効果的に抑えることができる。
【0056】
図1,
図3および
図5に示されるように、脚部50は、下側フレーム部材(取付部)26より下方に突出するように下側フレーム部材26に取り付けられている。さらに、脚部50は、
図11に示されるように、少なくとも一部が第3空気タンク13と下側フレーム部材26の下側タンク覆い部(支持部)26bとの間に介在している。言い換えれば、脚部50においてその一部である上部50gが、第3空気タンク13と下側フレーム部材26の下側タンク覆い部(支持部)26bとの間に介在している。以降、脚部50の取付構造については、第3空気タンク13と、当該第3空気タンク13の下部に配置された下側タンク覆い部(支持部)26bと、の配置箇所での取付構造を一例として取り上げて説明する。ただし、
図7および
図8に示されるように、第1空気タンク11,第2空気タンク12および第4空気タンク14と、これら空気タンクの下部に配置された下側タンク覆い部(支持部)26bとの配置箇所での脚部50の取付構造についても、
図11の脚部50の取付構造と同様の取付構造となっている。
【0057】
なお、下側フレーム部材(取付部)26の下側タンク覆い部(支持部)26bには、この下側タンク覆い部26bの上方側と下方側とに連通する貫通孔26cが形成されている。そして、脚部50は、貫通孔26cに挿通されることで下側タンク覆い部26bに取り付けられる。
【0058】
ここで、
図11~
図14を用いて脚部50の構造およびその取付構造について詳細に説明する。
図12に示されるように、脚部50は、弾性体からなり、該脚部50の上から下に向かって第1大径部50aと第2大径部50cとを有するとともに、第1大径部50aと第2大径部50cとの間に位置するくびれ部50bを有している。すなわち、脚部50は、第1大径部50aと、該第1大径部50aより下に位置し、前記第1大径部50aより直径が小さい第2大径部50cと、第1大径部50aと第2大径部50cとの間に位置するくびれ部50bと、を有している。
【0059】
なお、第1大径部50aは、
図11に示されるように、タンク(第3空気タンク13)と、下側フレーム部材(取付部)26と、の間に介在する介在部と定義することもできる。この場合、前記介在部は、脚部50の一部である。
【0060】
図12,
図13および
図14に示されるように、第1大径部(介在部)50a、くびれ部50bおよび第2大径部50cは、それぞれ円筒形である。また、第1大径部50aの外周部の直径は、第2大径部50cの外周部の直径よりも大きい。さらに、くびれ部50bの外周部の直径は、第1大径部50aの外周部の直径よりも小さく、かつ、第2大径部50cの外周部の上側縁部の直径よりも小さい。
【0061】
また、第2大径部50cは、
図12に示されるように、上から下に向かって先細りの形状となっており、したがって、脚部50は、全体としても上から下に向かって先細りの楔形状となっている。
【0062】
そして、
図11に示されるように、このくびれ部50bが下側タンク覆い部26bの貫通孔26cに嵌め込まれる。具体的には、脚部50は、下側タンク覆い部26bの中央部に形成された円筒支持部26fの貫通孔26c内に配置され、貫通孔26c内に迫り出すように設けられた迫出し部26eにくびれ部50bが嵌め込まれる。さらに、下側タンク覆い部26bの上に第3空気タンク13が配置されることで、下側タンク覆い部26bの上には第3空気タンク13の半球状の底面13dが配置される。下側タンク覆い部26bは、第3空気タンク13の半球状の底面13dを覆う半球面26gを備えている。下側タンク覆い部26bの上に第3空気タンク13の底面13dが配置されると、脚部50の第1大径部50aである上部50gが、第3空気タンク13の底面13dと下側タンク覆い部26bとの間に介在する。そして、脚部50の上部50gが第3空気タンク13の底面13dと密着する。
【0063】
また、別の表現で脚部50の構造を表すと、
図11および
図12に示されるように、脚部50は、空気タンクに当接する上面を有する円筒形の外側筒部50dと、外側筒部50dの内側に配置される内側筒部50eと、外側筒部50dと内側筒部50eとを接続するフランジ部50fと、を含んでいる。つまり、脚部50は、二重の筒部を備えており、内側筒部50eが、フランジ部50fによって外側筒部50dに支持されている。なお、外側筒部50dは、空気タンクに当接する円筒形の上面を有している。そして、脚部50の外側筒部50dが下側フレーム部材(取付部)26の下側タンク覆い部26bにおける円筒支持部26fの迫出し部26eに支持される。なお、脚部50において設置面22に設置するのは、内側筒部50eである。
【0064】
また、下側タンク覆い部26bに第3空気タンク13が配置されると、脚部50の外側筒部50dにおける上部50gの円筒形の上面が第3空気タンク13の底面13dに当接する。このとき、
図11に示されるように、脚部50の内側筒部50eと第3空気タンク13の底面13dとの間に空間部53が形成される。
【0065】
なお、下側フレーム部材(取付部)26の下側タンク覆い部26bに脚部50を取り付ける際には、脚部50が上から下に向かって先細りの楔形状であるため、
図15に示されるように、空気タンクを下側タンク覆い部26bに配置する前に、脚部50を上方から下側タンク覆い部26bの貫通孔26cに差し込み、下側タンク覆い部26bに嵌め込む。そして、脚部50を下側タンク覆い部26bに嵌め込んだ後、その上方から空気タンクを下側タンク覆い部26bの脚部50上に配置する。これにより、
図11に示されるように、脚部50の上部50gが、第3空気タンク13の底面13dと下側タンク覆い部26bとの間に介在するとともに、脚部50の円筒形の上面を有する上部50gが第3空気タンク13の底面13dに当接する。さらに、脚部50の内側筒部50eと第3空気タンク13の底面13dとの間に空間部53が形成された状態となる。
【0066】
本実施の形態1の空気圧縮機10では、上記したように、脚部50では、その一部である外側筒部50dの上部50gが、空気タンクと下側フレーム部材26の下側タンク覆い部(支持部)26bとの間に介在しているため、空気タンクから下側フレーム部材26に伝わる振動を低減することができる。これにより、空気圧縮機10の振動を抑制する効果を高めることができ、空気圧縮機10の自走を抑制することができる。その結果、空気圧縮機10の作業性を向上させることができる。
【0067】
また、空気圧縮機10では、下側フレーム部材(取付部)26は、空気タンクに溶接された溶接フレーム52に、上下方向に延びるネジ51によって固定されている。すなわち、溶接フレーム52が空気タンクに溶接されているとともに、上下方向に延びるネジ51によって溶接フレーム52が下側フレーム部材26に固定される。これにより、空気タンクは、脚部50の外側筒部50dの上部50gに押し付けられる。その結果、脚部50もより強く空気タンクと下側フレーム部材26とに挟まれるため、脚部50の固定強度を高めることができる。言い換えると、脚部50を下側フレーム部材26から外れにくくすることができる。具体的には、脚部50は、その上部50gが空気タンクで押さえられているため、脚部50が引きずられて横に引っ張られても迫出し部26eから外れることを防止できる。つまり、上部50gが空気タンクによって押さえられていることで、脚部50が捲れたり、抜けたりすることを防止できる。さらに、脚部50は空気タンクで押さえられているため、設置面22から押し込まれてもめり込まないようにすることができる。
【0068】
また、脚部50の上部50gが、空気タンクと下側タンク覆い部(支持部)26bとの間に介在されているため、空気タンクと下側フレーム部材26とが接触することを防ぐことができる。これにより、下側フレーム部材26に衝撃が与えられて下側フレーム部材26が空気タンクにぶつかったり、または、空気タンクに衝撃が与えられて空気タンクが下側フレーム部材26にぶつかったりすることを防止できる。その結果、空気圧縮機10の耐久性を向上させることができる。
【0069】
なお、第1空気タンク11~第4空気タンク14の底面11d~底面14dは、半球状であるが、脚部50の上部50gの上面は円筒形である。これにより、密着しづらい第1空気タンク11~第4空気タンク14の半球状の底面11d~底面14dに対しても、脚部50を密着させることができる。
【0070】
また、脚部50は、外側筒部50dと内側筒部50eとからなる二重の筒部構造であり、外側筒部50dと内側筒部50eとがフランジ部50fで接続されている。したがって、空気タンクの振動をフランジ部50fで吸収することができる。さらに、内側筒部50eが設置面22から受ける押し返し力(反力)もフランジ部50fによって吸収することができる。
【0071】
また、脚部50の内側筒部50eと第1空気タンク11~第4空気タンク14の底面11d~底面14dとの間に空間部53が形成されていて、かつ、フランジ部50fが変形可能なことで、内側筒部50eが上方に押し込まれても内側筒部50eは上方にずれることができる。これにより、脚部50において内側筒部50eが設置面22から受ける押し返し力を低減することができる。言い換えれば、外側筒部50dは、内側筒部50eが過剰に変形するのを抑制している。また、脚部50の内側筒部50eと第1空気タンク11~第4空気タンク14の底面11d~底面14dとの間に空間部53が形成されていることで、脚部50そのものが変形しやすくなる。これにより、脚部50の弾性係数を小さくすることができ、第1空気タンク11~第4空気タンク14の振動をより抑制することができる。
【0072】
また、脚部50を下側タンク覆い部26bに嵌め込み式で固定することにより、脚部50を固定するためのネジを削減することができ、空気圧縮機10の部品点数を減らすことができる。
【0073】
また、空気圧縮機10では、第1空気タンク11~第4空気タンク14の底面11d~底面14dを覆う下側タンク覆い部26bの中央部に脚部50が取り付けられているため、各脚部50の真上の位置で第1空気タンク11~第4空気タンク14を支持することができる。さらに、第1空気タンク11~第4空気タンク14は、それぞれが内側で溶接フレーム52によって支持されている。したがって、第1空気タンク11~第4空気タンク14を、それぞれ空気タンクの内側に設けられた溶接フレーム52と、空気タンクの直下に設けられた脚部50とによって支持することができ、これにより、空気圧縮機10をバランス良く支持することができる。
【0074】
(実施の形態2)
本実施の形態2においても、作業機の一例として、空気圧縮機100を取り上げて説明する。
図16に示される本実施の形態2の空気圧縮機100は、
図1に示される実施の形態1の空気圧縮機10と同様に、4本のタンク11,12,13,14を縦置きに配置した構造の圧縮機である。空気圧縮機100の内部構造は、実施の形態1の空気圧縮機10の内部構造と同様である。特に、
図1~
図6に示されるように、内部の圧縮部30や第1空気タンク(タンク)11,第2空気タンク(タンク)12,第3空気タンク(タンク)13および第4空気タンク(タンク)14については、実施の形態1の空気圧縮機10に搭載されているものと全く同じ構造である。したがって、本実施の形態2の空気圧縮機100において、実施の形態1の空気圧縮機10と同様の構造の部分についての説明は、省略する。
【0075】
本実施の形態2の空気圧縮機100の特徴について説明する。空気圧縮機100では、下側フレーム部材(取付部)26は、樹脂製のカバーである。さらに、空気圧縮機100は、下側フレーム部材26の外面に下側フレーム部材26と一体に設けられ、かつ、下側フレーム部材26よりも軟質の樹脂からなる被覆部60を備えている。
【0076】
被覆部60は、例えば、下側フレーム部材26の外面に、二色成形によって下側フレーム部材26と一体成形される部材である。上述のように、下側フレーム部材26は、樹脂からなり、被覆部60は、下側フレーム部材26よりも軟質の樹脂からなる。すなわち、下側フレーム部材26と被覆部60とは、異なる樹脂材料からなり、下側フレーム部材26と被覆部60は、二色成形によって一体成形される。なお、二色成形は、異なる2種類の樹脂材料によって行われる成形工法である。被覆部60は、一例として、エラストマ等からなり、一方、下側フレーム部材26は、ポリプロピレン製樹脂等からなる。つまり、被覆部60は、薄膜の弾性部材でもある。
【0077】
図17~
図19および
図26に示されるように、下側フレーム部材26は、それぞれの空気タンクの下方に位置し、略正方形の板状に形成されている。また、下側フレーム部材26は、下側本体部26aと、4つの下側タンク覆い部26bと、を備えている。したがって、下側フレーム部材26は、4つの空気タンクのそれぞれの端面を覆う下側タンク覆い部26bを備えた板状のカバーでもある。言い換えれば、4つの空気タンクは、それぞれ下側フレーム部材26の4つの下側タンク覆い部26bによって支持される。
【0078】
そして、下側フレーム部材26の外面に被覆部60が設けられている。詳細には、被覆部60は、
図17に示されるように、下側フレーム部材26の側方外面に設けられている(被覆部60a)。さらに、被覆部60は、
図19に示されるように、下側フレーム部材26の下側外面に設けられている(被覆部60b)。つまり、被覆部60は、被覆部60aとして、
図26に示されるように、下側フレーム部材26の側面26hの外周全体に亘って設けられているとともに、被覆部60bとして、底面26iにも設けられている。
【0079】
また、被覆部60は、
図17および
図18に示されるように、下側フレーム部材26のそれぞれの下側タンク覆い部26bにおいて、下側フレーム部材26の外面である各下側タンク覆い部26bの内周面26j(
図26参照)にも、環状に設けられている(被覆部60e)。つまり、被覆部60eも介在部の一例である。それぞれの下側タンク覆い部26bの中央部には、貫通孔26cが設けられており、各貫通孔26cの周りに内周面26jが形成されている。つまり、被覆部60は、被覆部60eとして、各下側タンク覆い部26bの環状の内周面26jを覆うように設けられている。言い換えると、被覆部60eは、各下側タンク覆い部26bにおいて、空気タンクを支持する窪んだ面に設けられている。
【0080】
さらに、被覆部60は、
図19に示されるように、下側フレーム部材26のそれぞれの下側タンク覆い部26bにおいて、各下側タンク覆い部26bの裏面側の外周面26k(
図26参照)にも、環状に設けられている(被覆部60c)。つまり、被覆部60は、被覆部60cとして、各下側タンク覆い部26bの裏面側の外周面26kを覆うように環状に設けられている。
【0081】
また、被覆部60は、下側フレーム部材26のそれぞれの下側タンク覆い部26bにおいて、各下側タンク覆い部26bの裏面側の外周面26kの先端面26m(
図26参照)にも、環状に設けられている(被覆部60d)。つまり、被覆部60は、被覆部60dとして、各下側タンク覆い部26bの裏面側の外周面26kの先端面26mを覆うように環状に設けられており、環状の被覆部60cの内側に配置されている。
【0082】
したがって、各下側タンク覆い部26bにおいては、
図26に示されるように、被覆部60は、下側タンク覆い部26bの上層側に配置される被覆部60eと、下側タンク覆い部26bの下層側に配置される被覆部60cおよび被覆部60dと、からなる。言い換えれば、各下側タンク覆い部26bにおける被覆部60は、下側タンク覆い部26bの上層側の被覆部60eと、下側タンク覆い部26bの下層側の被覆部60cおよび被覆部60dと、からなる2層構造である。
【0083】
次に、下側フレーム部材26に脚部50が取り付けられた構造について説明する。
図20~
図22、
図25および
図28に示されるように、下側フレーム部材26の各下側タンク覆い部26bの中央部(
図19に示される貫通孔26c)には、脚部50が取り付けられている。具体的には、それぞれの貫通孔26cにおいて、脚部50は、下側タンク覆い部26bに嵌め込まれている。なお、脚部50は、軟質の樹脂からなる弾性体でもある。被覆部60の硬度は、脚部50の硬度以上であることが好ましい。一例として、被覆部60の硬度は、Hs80以上が好ましく、脚部50の硬度は、Hs40~50である。つまり、脚部50は、被覆部60より柔らかい。ただし、被覆部60の硬度は、脚部50の硬度と同じであってもよい。
【0084】
また、
図25に示されるように、脚部50は、被覆部60(被覆部60d)よりも下方に突出している。したがって、
図28に示されるように、空気圧縮機100を地面(設置面)R1に置いた際には、4つの脚部50が地面R1に当接して空気圧縮機100の本体部を支える。すなわち、4つの柔らかな脚部50の先端部が圧縮されて凹み、空気圧縮機100の自重P1を支える構造となっている。つまり、空気圧縮機100において、自重P1のみが掛かっている場合には、
図26に示される被覆部60bや被覆部60dは、地面R1に接触しない。言い換えると、自重P1のみによって脚部50が圧縮された際には、被覆部60bや被覆部60dの地面R1との距離が0(零)より大きくなるように脚部50が支えている。
【0085】
次に、上側フレーム部材25について説明する。
図16に示されるように、上側フレーム部材25は、それぞれの空気タンクの上方に位置している樹脂製の蓋部である。上側フレーム部材25は、
図23、
図24および
図27に示されるように、略正方形の板状に形成されており、上側本体部25aと、4つの上側タンク覆い部25bと、操作パネル19と、を備えている。上側フレーム部材25は、一例として、ポリプロピレン製樹脂等からなる。上側フレーム部材25は、4つの空気タンクの全てに対して固定されることで、4つの空気タンク同士を連結している。
【0086】
また、上側フレーム部材25の4つの上側タンク覆い部25bのそれぞれの中央部には、貫通孔25fが形成されている。これらの貫通孔25fには、
図16に示されるように、キャップ部材70が配置され、キャップ部材70が上側タンク覆い部25bに嵌め込まれている。
図27に示されるように、キャップ部材70の先端部70aは、空気タンクの第1蓋体11bに当接している。
【0087】
また、
図24に示されるように、上側フレーム部材25の4つの上側タンク覆い部25bには、その外面に上側フレーム部材25と一体に設けられ、かつ、上側フレーム部材25よりも軟質の樹脂からなる被覆部61が設けられている。すなわち、上側フレーム部材25と被覆部61とは、異なる樹脂材料からなり、上側フレーム部材25と被覆部61は、二色成形によって一体成形される。被覆部61は、一例として、エラストマ等の樹脂からなる薄膜の弾性体である。
【0088】
被覆部61は、各上側タンク覆い部25bにおいて、
図27に示されるように、上側タンク覆い部25bの裏面縁部に沿って形成された縁部支持面25eに設けられている。被覆部61は、
図24に示されるように、各上側タンク覆い部25bの裏面側において縁部に沿って円弧状に設けられており、それぞれの空気タンクの蓋体に当接する。
【0089】
具体的には、
図27に示されるように、第1空気タンク11の第1蓋体11bには、その頂部にキャップ部材70の先端部70aが当接しており、さらに、第1蓋体11bの外周湾曲部に、被覆部61が当接している。これにより、第1空気タンク11の上下および左右の振動を低減することができる。
【0090】
なお、
図16に示される空気圧縮機100が、
図29に示されるように、斜めに落下S1したり、横倒れした際には、下側フレーム部材26の側面26hに設けられた被覆部60aや底面26iに設けられた被覆部60bによって空気圧縮機100に掛かる衝撃を低減することができる。
【0091】
また、下側フレーム部材26の各下側タンク覆い部26bに設けられた被覆部60は、
図30および
図31に示されるように、4つの脚部50のそれぞれの外縁を直線および曲線からなる仮想線で結んだ領域よりも外側の領域を含んで配置されている。例えば、各下側タンク覆い部26bの側面26hに設けられた被覆部60aや底面26iに設けられた被覆部60bは、4つの脚部50が内接する四角形Q1の外側の領域にも設けられている。言い換えれば、各下側タンク覆い部26bに設けられた被覆部60は、下側フレーム部材26において、4つの脚部50が内接する四角形Q1の外側の領域を含んで配置されている。
【0092】
これにより、空気圧縮機100が、
図29に示されるように斜めに落下S1したり、横倒れした際に、脚部50の外側に設けられた被覆部60aや被覆部60bによって空気圧縮機100に掛かる衝撃を低減することができる。
【0093】
本実施の形態2の空気圧縮機100によれば、下側フレーム部材26の外面に下側フレーム部材26よりも軟質の樹脂からなる被覆部60が設けられたことで、空気圧縮機100に自重P1より大きな外力が加わって下側フレーム部材26が地面R1に衝突した際に、空気圧縮機100に掛かる衝撃を被覆部60によって低減することができる。
【0094】
その結果、空気圧縮機100の下側フレーム部材26が破損したり、空気圧縮機100がエア漏れを引き起こしたりすることを抑制して空気圧縮機100の作業性を向上させることができる。
【0095】
なお、空気圧縮機100は、
図16に示されるように、上側フレーム部材25にハンドル25dが設けられており、ハンドル25dを持って運搬する場合がある。ところが、空気圧縮機100は、4つの空気タンクを備えているため、重量が、例えば22Kg以上あり重い圧縮機である。したがって、作業者は、運搬時に空気圧縮機100を落下させてしまうことがあるが、本実施の形態2の空気圧縮機100では、空気圧縮機100が落下して地面R1に衝突すると、まず、柔らかな脚部50が地面R1に衝突して圧縮する。ただし、脚部50のみで落下時の衝撃を吸収するのは困難である。そこで、空気圧縮機100では、下側フレーム部材26の下側タンク覆い部26bの底面26iに被覆部60bが設けられているため、落下時に下側フレーム部材26が地面R1に当接しても被覆部60bにより落下時の衝撃を吸収することができる。
【0096】
また、空気圧縮機100は、落下して地面R1に対して斜めに衝突したり、あるいは横倒れする場合があり、空気圧縮機100は、斜めの荷重に対してより破損しやすい。このような場合においても、本実施の形態2の空気圧縮機100は、下側フレーム部材26の各下側タンク覆い部26bの側面26hに被覆部60aが設けられているため、空気圧縮機100に斜めに衝撃が加わっても被覆部60aがこの衝撃を吸収し、空気圧縮機100に掛かる衝撃を低減することができる。
【0097】
また、下側フレーム部材26の各下側タンク覆い部26bの側面26hに被覆部60aが設けられていることで、空気圧縮機100を横置きしても空気圧縮機100や床等に傷が付くことを抑制できる。さらに、空気圧縮機100を動作させても空気圧縮機100が自走することを抑制できる。
【0098】
また、下側フレーム部材26の外面に硬質の被覆部60が設けられたことで、空気圧縮機100が落下し地面R1に衝突して衝撃を受けた際に、圧縮機本体が横に滑るため、圧縮機本体部は直接荷重を受けずに済む。別の表現で述べると、硬質の被覆部60によって荷重を横に逃がして圧縮機本体部に掛かる荷重を低減することができる。
【0099】
また、空気圧縮機100では、下側フレーム部材26の下方に突出する軟質の脚部50と、下側フレーム部材26の外面を覆う被覆部60と、が設けられており、空気圧縮機100に大きな外力が加わった際に、脚部50と被覆部60とにより2段階で外力に対する緩衝が行われる。具体的には、脚部50によって主に上下方向の振動が緩衝され、脚部50の振動に追従する被覆部60によって上下斜め方向の振動が緩衝される。
【0100】
また、下側フレーム部材26の各下側タンク覆い部26bにおいて、
図26に示されるように、下側タンク覆い部26bと第2蓋体11cとの間に被覆部60eが設けられていることで、空気タンクに上下方向に荷重が掛かった際に、空気タンクが下側フレーム部材26に衝突する際の衝撃を被覆部60eによって低減することができる。これにより、下側フレーム部材26の破損を抑制するとともに、異音の発生を抑制することができる。
【0101】
さらに、下側タンク覆い部26bと第2蓋体11cとの間に被覆部60eが設けられたことで、被覆部60eの剥がれを抑制することができるとともに、振動による下側フレーム部材26のガタツキも抑制することができる。
【0102】
また、
図27に示されるように、上側フレーム部材25の上側タンク覆い部25bに、空気タンクの上部の第1蓋体と当接する被覆部61が設けられ、被覆部61は、お椀型の第1蓋体の外周上部の傾斜部に当接しているため、空気タンクの上下左右の振動を被覆部61によって吸収することができる。
【0103】
次に、
図32および
図33を用いて本実施の形態2の変形例について説明する。
【0104】
図32および
図33に示される上側フレーム部材25は、その4つの上側タンク覆い部25bのそれぞれの中央部の貫通孔25f(
図23参照)に、キャップ部材71が配置され、キャップ部材71が上側タンク覆い部25bに嵌め込まれた構造のものである。キャップ部材71は、例えば、エラストマからなる弾性体であり、キャップ部材71の硬度は、脚部50と同様のHs40~50程度である。すなわち、キャップ部材71の硬度は、被覆部60の硬度より小さく、キャップ部材71は、柔らかな弾性体である。
【0105】
なお、キャップ部材71の先端部は、空気タンクの上側の蓋体に当接している。これにより、空気タンクの上下の振動を低減することができる。
【0106】
(実施の形態3)
図34に示される本実施の形態3の空気圧縮機200は、2つの空気タンクを備えるとともに、2つの空気タンクが横置きに並んで配置された圧縮機である。すなわち、2つの空気タンクである第1空気タンク11と第2空気タンク12が、横置きでかつ同じ向きに並んで配置されており、これら2つの空気タンク上に圧縮機が設けられている。空気圧縮機200の上部にはハンドル25dが設けられている。
【0107】
また、空気圧縮機200では、2つの空気タンクのそれぞれの側面の両端部に樹脂からなるタンクカバー(取付部)80が取り付けられ、このタンクカバー80に軟質の樹脂からなる脚部50が設けられている。これら4つの脚部50によって空気圧縮機200の本体部が支持されている。
【0108】
なお、
図35~
図37に示されるように、タンクカバー80の外面には、硬質の樹脂からなる被覆部62が設けられている。被覆部62は、一例として、エラストマからなる。すなわち、被覆部62は、タンクカバー80の側面、上面、下面および端面(空気タンクとの当接面)を覆っている弾性体である。
【0109】
また、
図37および
図38に示されるように、タンク(11,12)とタンクカバー80との間には、弾性体からなる介在部62aが設けられている。本実施の形態3の空気圧縮機200では、
図36および
図37に示されるように、介在部62aは、被覆部62の一部であり、介在部62aもエラストマからなる。なお、介在部62aは、タンクカバー80の端面(空気タンクとの当接面)に設けられている。
【0110】
タンクカバー80は、
図38に示されるように、第1空気タンク11と第2空気タンク12とにそれぞれ溶接で取り付けられたカバー支持部90に、脚部50とともにねじ91によって共締めされて固定されている。また、
図36に示されるように、タンクカバー80の対向する側面のうちの一方の側面の内壁には複数のリブ80aが設けられている。したがって、タンクカバー80では、3辺の端部を覆う介在部62aと、1辺の側面の内壁に設けられた複数のリブ80aとが、
図38に示されるように、タンク(11,12)に当接している。
【0111】
これにより、空気圧縮機200に外力が加わって軟質の脚部50が潰れた際にも、介在部62aによってタンク(11,12)の振動を低減することができる。その結果、実施の形態3の空気圧縮機200においても、タンクカバー80が破損したり、空気圧縮機200がエア漏れを引き起こしたりすることを抑制して空気圧縮機200の作業性を向上させることができる。
【0112】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態1,2および3では、脚部50を下側タンク覆い部26bに嵌め込み式で固定する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、脚部50を下側タンク覆い部26bにネジを用いて固定してもよい。
【0113】
また、上記実施の形態2および3で説明した被覆部60,61,62は、硬度が低い軟質のエラストマからなる弾性体であってもよい。
【符号の説明】
【0114】
10…空気圧縮機(作業機)、11~14…第1~第4空気タンク(タンク)、11a~14a…タンク本体、11b~14b…第1蓋体、11c~14c…第2蓋体、11d~14d…底面、15…カプラ、16…調圧弁、17…バッテリパック、18…電源プラグ、19…操作パネル、20…空圧機器接続部、21…ドレンコック、22…設置面、23…偏心軸、24…ドレン配管、25…上側フレーム部材(蓋部)、25a…上側本体部、25b…上側タンク覆い部、25c…操作パネル装着部、25d…ハンドル、25e…縁部支持面、25f…貫通孔、25g…キャップ支持部、26…下側フレーム部材(取付部、カバー)、26a…下側本体部、26b…下側タンク覆い部(支持部)、26c…貫通孔、26d…台座部、26e…迫出し部、26f…円筒支持部、26g…半球面、26h…側面、26i…底面、26j…内周面、26k…外周面、26m…先端面、28…前側カバー、29…後側カバー、29a…連通窓、30…圧縮部、31…第1圧縮空気生成部、32…第2圧縮空気生成部、33…扁平モータ、34…制御回路部、35…冷却ファン、36…脚部フレーム、37a,37b…シリンダ、38…排水部、39a,39b…ピストン、40…側面カバー、40a…連通窓、41~46…第1~第6配管、47…金属配管、50…脚部、50a…第1大径部(介在部)、50b…くびれ部、50c…第2大径部、50d…外側筒部、50e…内側筒部、50f…フランジ部、50g…上部(一部)、51…ネジ、52…溶接フレーム、53…空間部、60,60a,60b,60c,60d,61,62…被覆部、62a…介在部、70…キャップ部材、70a…先端部、71…キャップ部材、80…タンクカバー(取付部)、80a…リブ、90…カバー支持部、91…ねじ、100,200…空気圧縮機(作業機)、P1…自重、Q1…四角形、R1…地面、S1…落下