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特開2024-79599車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置
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  • 特開-車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079599
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/65 20180101AFI20240604BHJP
【FI】
G06F8/65
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023188152
(22)【出願日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2022-0164366
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505112037
【氏名又は名称】ペンタ・セキュリティ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】319016563
【氏名又は名称】アウトクリプト カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】呉珍赫
(72)【発明者】
【氏名】尹健
(72)【発明者】
【氏名】尹▲ソン▼佑
(72)【発明者】
【氏名】李相旻
(72)【発明者】
【氏名】林明哲
(72)【発明者】
【氏名】金泰均
(72)【発明者】
【氏名】沈相奎
(72)【発明者】
【氏名】金義錫
(72)【発明者】
【氏名】金徳洙
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376CA05
5B376CA15
5B376CA18
5B376GA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノードを拡張する方法及びこれを利用する装置を提供する。
【解決手段】サーバによって行われるOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法は、車両のクライアントから車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージを受信するステップと、DevInfoに含まれた車両登録地域に関する情報を定義するフィールド、車両の年式に関する情報を定義するフィールド及びソフトウェアの拡張を定義するフィールドの情報に基づいて、クライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認するステップと、を含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためにサーバによって行われるOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法であって、
車両のクライアントから車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージを受信するステップと、
前記DevInfoに含まれた車両登録地域に関する情報を定義するフィールド、車両の年式に関する情報を定義するフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドからの情報に基づいて、前記クライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認するステップと、を含む、メッセージノード拡張方法。
【請求項2】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するフィールド、及び最終アップデート日を定義するフィールドを含む、請求項1に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項3】
前記確認するステップは、前記サーバに格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較するステップを含む、請求項1に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項4】
前記確認するステップは、前記比較するステップでの比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一でない場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証するステップをさらに含む、請求項3に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項5】
アップデートが必要なソフトウェアファイルのみを前記クライアントに送信するステップをさらに含み、前記クライアントは、前記ソフトウェアファイルを介して前記車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートする、請求項1に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項6】
車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるために車両のクライアントによって行われるOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法であって、
車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージを生成するステップと、
前記パッケージをサーバに送信するステップと、を含み、
前記DevInfoは、車両登録地域に関する情報を定義するフィールド、車両の年式に関する情報を定義するフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドに関する情報を含み、
前記サーバは、前記DevInfoに基づいて車両のクライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認する、メッセージノード拡張方法。
【請求項7】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するフィールド、及び最終アップデート日を定義するフィールドを含む、請求項6に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項8】
前記サーバは、既に格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較し、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが異なる場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証する、請求項6に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項9】
前記サーバからアップデートが必要なソフトウェアファイルのみを受信するステップをさらに含む、請求項6に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項10】
前記ソフトウェアファイルを介して前記車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするステップをさらに含む、請求項9に記載のメッセージノード拡張方法。
【請求項11】
車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法を利用するサーバであるメッセージノード拡張装置であって、
サーバに搭載され、ネットワークを介して車両のクライアントに接続される送受信装置と、
前記送受信装置と接続され、前記送受信装置の動作を制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、前記クライアントから車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージを受信するステップと、前記DevInfoに含まれた車両登録地域に関する情報を定義するフィールド、車両の年式に関する情報を定義するフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドからの情報に基づいて、前記クライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認するステップと、を行うように構成される、メッセージノード拡張装置。
【請求項12】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するフィールド、及び最終アップデート日を定義するフィールドを含む、請求項11に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記確認するステップで、前記サーバに格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較するように構成される、請求項11に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一でない場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証するステップをさらに行うように構成される、請求項13に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、アップデートが必要なソフトウェアファイルを前記クライアントに送信するステップをさらに含み、ここで前記ソフトウェアファイルは、前記クライアントによって前記車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするために用いられる、請求項11に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項16】
車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法を利用する車両のクライアントであるメッセージノード拡張装置であって、
車両に搭載され、ネットワークを介してサーバと接続される送受信装置と、
前記送受信装置と接続され、前記送受信装置の動作を制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージを生成するステップと、前記パッケージを前記送受信装置を介して前記サーバに送信するステップと、を行うように構成され、
前記DevInfoは、車両登録地域に関する情報を定義するフィールド、車両の年式に関する情報を定義するフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドに関する情報を含み、前記車両のクライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を前記サーバで確認するために用いられる、メッセージノード拡張装置。
【請求項17】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するフィールド、及び最終アップデート日を定義するフィールドを含む、請求項16に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項18】
前記サーバは、既に格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較し、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが異なる場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証する、請求項16に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記送受信装置を介して前記サーバからアップデートが必要なソフトウェアファイルを受信するステップをさらに行うように構成される、請求項16に記載のメッセージノード拡張装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記ソフトウェアファイルを介して前記車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするステップをさらに行うように構成される、請求項19に記載のメッセージノード拡張装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA-DM(device management)プロトコルのメッセージノードを拡張する方法、及びこれを利用する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オープンモバイルアライアンス(open mobile alliance、OMA)は、無線産業分野に関連するオプーン標準を確立する組織である。この組織の任務は、国家間、事業者間、モバイル端末間に相互運用可能なサービスを提供することである。OMAは、実用的なプロトコルの標準化のみに関心を有しており、外部組織によって規定されたネットワーキング技術の存在を仮定する。OMA標準は、ネットワーキングや実在的なデータ転送を提供するために用いられている特定のセルラーネットワーク技術について何でも構わない。
【0003】
オーバーディエア(over-the air、OTA)は、ファームウエアアップデート方式の1つである。OTAは、コンピュータに接続せずに、Wi-Fiや移動通信網などの無線でファームウエアをアップデートする技術を意味する。最近、車両のOTAアップデート技術は、新しいソフトウェア、ファームウエア、設定、暗号化キーのアップデートをオフラインの介入なしに遠隔で配布する車両の遠隔管理に適用されている。
【0004】
車両OTAアップデートを用いることで、車両のソフトウェアアップデートのための訪問修理、USB(登録商標)の配送などにかかるコストや時間を省略又は削減でき、ほとんどの車両の欠陥をソフトウェアアップデートで解決するか、車両のソフトウェアアップデートを通じて車両の新しい機能を効率的に提供することができる。
【0005】
一方、車両OTAアップデートを用いる場合、攻撃者はパーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンに対する攻撃手法を自律走行車両にそのまま適用することができるので、このような攻撃者の悪意のある攻撃を防御又は防止する必要がある。このような悪意のある攻撃を防御又は防止する最も効率的な方法は、車両のソフトウェアを迅速にアップデートすることであると知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2021-0133587号公報(2021.11.08)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA-DM(device management)プロトコルのメッセージノードを拡張する方法、及びこれを利用する装置を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、OMA-DM標準で機器の状態情報を同期させるDevInfo項目が自律走行車両のアップデートに不向きであるという問題を解決し、自律走行車両のOTAアップデート時に十分な車両情報同期のためのDevInfoノードを提供できるOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置を提供することである。
【0009】
本発明のまた他の目的は、大容量のOTAアップデート時に発生し得る問題を解決できる、すなわち大容量のOTAアップデート時にアップデート時間を短縮し、データ容量及び通信コストを削減できる、OMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、管理サーバが自律走行車両の管理情報を正確に把握できる標準規格を拡張して定義することで、自律走行車両に適した機器管理オブジェクトの定義と自律走行車両の状態に応じた差分アップデートを行うことができる、OMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法、及びこれを利用する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記技術的課題を解決するための本発明の一態様によるメッセージノード拡張方法は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためにサーバによって行われるOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法であって、車両のクライアントから車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1を受信するステップと、前記DevInfoに含まれた車両登録地域に関する情報を定義するVeLocフィールド、車両の年式に関する情報を定義するVeYearフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドからの情報に基づいて、前記クライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認するステップと、を含む。
【0012】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するSwIDフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するSwVフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するLastVフィールド、及び最終アップデート日を定義するLastUpdateフィールドを含んでもよい。
【0013】
前記確認するステップは、サーバに格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較するステップを含んでもよい。
【0014】
前記確認するステップは、前記比較するステップでの比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一でない場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証するステップをさらに含んでもよい。
【0015】
前記メッセージノード拡張方法は、アップデートが必要なソフトウェアファイルのみを前記クライアントに送信するステップをさらに含んでもよい。ここで、前記クライアントは、前記ソフトウェアファイルを介して車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートすることができる。
【0016】
上記技術的課題を解決するための本発明の他の態様によるメッセージノード拡張方法は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるために車両のクライアントによって行われるOMA(open mobile alliance)-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法であって、車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1を生成するステップと、前記パッケージ#1をサーバに送信するステップと、を含む。ここで、前記DevInfoは、車両登録地域に関する情報を定義するVeLocフィールド、車両の年式に関する情報を定義するVeYearフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドに関する情報を含む。また、前記DevInfoは、車両のクライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を前記サーバで確認するために用いることができる。
【0017】
前記メッセージノード拡張方法において、前記サーバは、既に格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較し、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが異なる場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証してもよい。
【0018】
前記メッセージノード拡張方法は、前記サーバからアップデートが必要なソフトウェアファイルのみを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0019】
前記メッセージノード拡張方法は、前記ソフトウェアファイルを介して車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするステップをさらに含んでもよい。
【0020】
上記技術的課題を解決するための本発明のまた他の態様によるメッセージノード拡張装置は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法を利用するサーバであるメッセージノード拡張装置であって、サーバに搭載され、ネットワークを介して車両のクライアントに接続される送受信装置と、前記送受信装置と接続され、前記送受信装置の動作を制御するプロセッサと、を含む。ここで、前記プロセッサは、前記クライアントから車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1を受信するステップと、前記DevInfoに含まれた車両登録地域に関する情報を定義するVeLocフィールド、車両の年式に関する情報を定義するVeYearフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドからの情報に基づいて、前記クライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認するステップと、を行うように構成されてもよい。
【0021】
前記プロセッサは、前記確認するステップで、前記サーバに格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較するように構成されてもよい。
【0022】
前記プロセッサは、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一でない場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証するステップをさらに行うように構成されてもよい。
【0023】
前記プロセッサは、アップデートが必要なソフトウェアファイルを前記クライアントに送信するステップをさらに行うように構成されてもよい。ここで、前記ソフトウェアファイルは、前記クライアントによって前記車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするために用いられてもよい。
【0024】
上記技術的課題を解決するための本発明のさらに他の態様によるメッセージノード拡張装置は、車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法を利用する車両のクライアントであるメッセージノード拡張装置であって、車両に搭載され、ネットワークを介してサーバと接続される送受信装置と、前記送受信装置と接続され、前記送受信装置の動作を制御するプロセッサと、を含む。ここで、前記プロセッサは、車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1を生成するステップと、前記パッケージ#1を前記送受信装置を介して前記サーバに送信するステップと、を行うように構成される。また、前記DevInfoは、車両登録地域に関する情報を定義するVeLocフィールド、車両の年式に関する情報を定義するVeYearフィールド、及びソフトウェアの拡張を定義するSWフィールドに関する情報を含んでもよく、前記車両のクライアントが保有しているソフトウェアのアップデート状態を前記サーバで確認するために用いられてもよい。
【0025】
前記SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するSwIDフィールド、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するSwVフィールド、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するLastVフィールド、及び最終アップデート日を定義するLastUpdateフィールドを含んでもよい。
【0026】
前記サーバは、既に格納されているソフトウェアの最新バージョンと、前記車両のソフトウェアインストールバージョンである前記DevInfoの対象ソフトウェアの現在バージョンとを比較し、比較の結果、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと前記対象ソフトウェアの現在バージョンとが異なる場合、前記サーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、前記DevInfoの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証してもよい。
【0027】
前記プロセッサは、前記送受信装置を介して前記サーバからアップデートが必要なソフトウェアファイルを受信するステップをさらに行うように構成されてもよい。
【0028】
前記プロセッサは、前記ソフトウェアファイルを介して車両でアップデートが必要なソフトウェアのみをアップデートするステップをさらに行うように構成されてもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によると、OMA-DM(device management)の標準拡張によって車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させることができる。
【0030】
また、本発明によると、OMA-DM標準で機器の状態情報を同期させるDevInfo項目を拡張させて定義することで、自律走行車両のOTAアップデート時に十分な車両情報同期のためのDevInfoノードを提供することができる。
【0031】
また、本発明によると、DevInfo項目の拡張によって、大容量のOTAアップデート時に発生し得る問題を解決することができる。すなわち、大容量のOTAアップデート時にアップデート時間を短縮し、データ容量及び通信コストを削減することができる。
【0032】
また、本発明によると、管理サーバが自律走行車両の管理情報を正確に把握できる標準規格を拡張して定義することで、自律走行車両に適した機器管理オブジェクトの定義と自律走行車両の状態による差分アップデートを効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】OMA(open mobile alliance)で提案するOMA-DM(device management)プロトコルの設定段階(setup phase)を説明するための図である。
図2】OMA-DMプロトコルの管理段階(management phase)を説明するための図である。
図3】OMA-DMプロトコルに従う端末内のデータにサーバが遠隔でアクセスできる規格をSyncML形式で定義した例示図である。
図4】OMA-DMプロトコルによる大容量オブジェクト処理(large object handling)のために大容量のオブジェクトを追加するDMパッケージの流れを示す例示図である。
図5図4のパッケージ#1(Pkg#1)のアラート(Alert)1201、置換(Replace)メッセージの機器情報(DevInfo)項目に対するアドレス指定スキーム(addressing scheme)を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法(単に「メッセージノード拡張方法」という)に採用できる機器情報(DevInfo)の拡張構造(単に「拡張DevInfo」という)を説明するための図である。
図7図6の拡張DevInfoを用いるメッセージノード拡張方法を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明の他の実施形態によるメッセージノード拡張方法を説明するためのフローチャートである。
図9図8の確認過程で採用できる詳細過程に対するフローチャートである。
図10】本発明のまた他の実施形態による車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張装置(単に「メッセージノード拡張装置」という)に採用できる構成に対する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれるすべての変更、均等物又は代替物を含むことを理解されたい。
【0035】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、上記構成要素は上記用語によって限定されてはならない。上記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。「及び/又は」という用語は、複数の関連する記載項目の組み合わせ又は複数の関連する記載項目のうちのいずれかの項目を含む。
【0036】
本出願の実施形態において、「A及びBのうち少なくとも1つ」は、「A又はBのうち少なくとも1つ」又は「A及びBのうち1つ以上の組み合わせのうちで少なくとも1つ」を意味することができる。また、本出願の実施形態において、「A及びBのうち1つ以上」は、「A又はBのうち1つ以上」又は「A及びBのうち1つ以上の組み合わせのうちで1つ以上」を意味することができる。
【0037】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」又は「接続されて」いると言及された場合は、他の構成要素に直接的に連結又は接続されていてもよいが、それらの間にまた他の構成要素が存在してもよいと理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」又は「直接接続されて」いると言及された場合は、それらの間にまた他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
【0038】
本出願で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図していない。単数の表現は文脈上明らかに他に意味がない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性をあらかじめ排除しないことを理解されたい。
【0039】
他に定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含んで本明細書で使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば一般に理解するような意味を有している。一般に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されてはならない。
【0040】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。以下の詳細な説明は例示の目的でのみ提供されており、本発明の概念を任意の特定された物理的構成に限定するものと解釈されてはならない。本発明を説明する際の全体的な理解を容易にするために、図面上の同一の構成要素には同一の参照符号を用い、同一の構成要素について重複する説明は省略する。
【0041】
図1は、OMA(open mobile alliance)で提案するOMA-DM(device management)プロトコルの設定段階(setup phase)を説明するための図である。
【0042】
図1を参照すると、OMA-DMプロトコルの設定段階で、クライアント(Client)20は、サーバ(Server)10からパッケージ0(Package 0)を受信する(S11)。パッケージ0は、管理初期化アラート(management initiation alert)メッセージを含む。パッケージは、少なくとも1つ以上のメッセージを含む。また、サーバ10は、OMA-DMプロトコルに従うDMサーバであってもよく、クライアント20は、OMA-DMプロトコルに従うDMクライアントであってもよい。
【0043】
次いで、クライアント20は、パッケージ1(package 1)をサーバ10に送信する(S13)。パッケージ1は、DMクライアントのクライアント初期化のための初期化パッケージ(initialization package)であり、クライアント資格証明(client credentials)と機器情報(device information)に関するメッセージを含む。
【0044】
次いで、クライアント20は、サーバ10からパッケージ2(package 2)を受信する(S15)。パッケージ2は、DMサーバのサーバ初期化(server initialization)のための初期化パッケージであり、サーバ資格証明(server credentials)と、サーバ10からの初期管理動作(initial management operations)又はユーザ相互作用コマンド(user interaction commands)に関するメッセージを含む。
【0045】
図2は、OMA-DMプロトコルの管理段階(management phase)を説明するための図である。
【0046】
図2を参照すると、OMA-DMプロトコルの管理段階で、クライアント(client)20は、パッケージ3(package 3)をサーバ(server)10に送信する(S17)。パッケージ3は、DMサーバに送信されるDMクライアント応答であり、管理動作に関するメッセージを含む。
【0047】
次いで、クライアント20は、サーバ10からパッケージ4(package 4)を受信する(S19)。パッケージ4は、DMサーバの追加管理作業のためのパッケージであり、セッションの継続中に追加のユーザ相互作用及び管理作業に対する少なくとも1つ以上のメッセージを含む。
【0048】
図3は、OMA-DMプロトコルに従う端末内のデータにサーバが遠隔でアクセスできる規格をSyncML形式で定義した例示図である。
【0049】
図3を参照すると、OMA-DMプロトコルに従うDMサーバは、SyncMLメッセージを介してDMクライアント内のデータに遠隔でアクセスすることができる。このようなSyncMLメッセージは、プラットフォームに依存しないデータ同期標準であり、マイクロソフト(登録商標)ウィンドウを用いるパーソナルコンピュータ(PC)、リヌックス(linux)(登録商標)を用いるPC、パーム(Palm)(登録商標)PDA(personal digital assistant)、携帯電話、アイポット、アイフォン、車両などどの機器とも自由にデータを同期させることができる。SyncMLは、XML(extensible markup language)に基づいている。また、SyncMLメッセージは、DMクライアントから送信されるパッケージ1や、DMクライアントから送信されるパッケージ2などに適用することができる。メッセージは、1つ以上のコマンドを含むことができる。
【0050】
各メッセージは、SyncHdr要素(element)と指定されたヘッダーと、SyncBody要素と指定されたメッセージ本文とで構成される。すなわち、メッセージコンテナ要素は、<SyncML>、<SyncHdr>及び<SyncBody>を含む。
【0051】
<SyncML>は、最上位要素としてMIMEコンテンツタイプを含んでもよい。
【0052】
<SyncHdr>は、DMサービスのために必要な認証情報、文書タイプの定義(document type definition、DTD)(VerDTD)、プロトコルタイプ(VerProto)、セッション識別子(SessionID)、メッセージ識別子(MsgID)、対象(Target)経路情報などを指定するための要素を含む。<SyncHdr>は、データ同期サービスと同一の意味で使用される。
【0053】
<SyncBody>は、実際に実行が必要なコマンドを含む要素であり、コマンド識別子(CmdID)、データ(Data)などの要素を含んでもよい。
【0054】
図4は、OMA-DMプロトコルによる大容量オブジェクト処理(large object handling)のために大容量のオブジェクトを追加するDMパッケージの流れを示す例示図である。
【0055】
図4を参照すると、OMA-DMプロトコルは、複数のDMメッセージを用いて1つのSyncMLパッケージを送信する機能を提供する。これは、1つのSyncMLパッケージが大きくなりすぎ、1つのSyncMLメッセージとして送信できない場合に必要である。例えば、このような制限は、送信プロトコル又は小型のフットプリント装置の制限によって発生し得る。
【0056】
OMA-DMプロトコルで項目の論理的なグループ化としてパッケージの役割は非常に制限的である。ほとんどの制限はパッケージでなくメッセージで発生する。例えば、コマンドは1つのメッセージに完全に対応しなければならない。これには、シーケンスコマンド(sequence command)及びアトミックコマンド(atomic command)が含まれており、各コマンドは1つのメッセージに完全に対応しなければならない。
【0057】
制限されたリソースでDMクライアントを圧倒することを避けるために、DMサーバが以前のコマンドに対する状態をまだ返していないクライアントに新しいコマンドを送信することは許容されない。すなわち、DMサーバからDMクライアントに送信するほとんどのメッセージは、少なくとも1つのメッセージを含むパッケージに該当する。ただし、DMサーバが大きい個体を送信するか、又はより多くのメッセージを要求する場合、すなわちアラート(Alert)1222を使用する場合は例外である。大容量の個体データを含むパッケージには、大きい個体を送信するために必要なだけのメッセージが含まれている。
【0058】
サーバ(Server)10で表されるDMサーバは、パッケージ境界に関して常に以下の1)から3)の状態のいずれか1つの状態を有する。
【0059】
1)DMサーバが完全なパッケージをクライアント(Client)20で表されるDMクライアントに送信する(S42、S44c、S46、S48)。この状態で、DMサーバは、パッケージに送信されたコマンドに対してDMクライアントの状態を待つ。Getコマンドの結果のように、状態及び結果が大きい可能性があるため、DMクライアントは応答を完了する前に複数のメッセージをDMサーバにまた送信することができる。
【0060】
2)DMサーバがDMクライアントから完全なパッケージ、すなわちパッケージ応答を受信する(S41、S43b、S45b、S47)。この状態で、DMサーバは、DMクライアントに新しいコマンドを送信することができる。
【0061】
3)DMサーバが同一のパッケージの一部である1つ以上のメッセージを送信し、まだ現在パッケージの最終メッセージを送信していない(S44a、S44b)。この状態は、DMサーバが大きい個体を送信する場合にのみ有効であり、大きい個体の最後のチャンクが送信されるとパッケージが終了する。
【0062】
一方、DMサーバは、DMクライアントから最終メッセージを含んでいない不完全なパッケージ応答を受信することがある(S43a、S45a)。
【0063】
DMメッセージに対する基本的な送信には要請/応答形式があるため、DMクライアント又はDMサーバは、要請/応答周期を継続して維持するために、新しいコマンドや最終フラグを含んでいないメッセージを送信してもよい。例えば、DMサーバが状態1、すなわち、上記1)の状態である場合、状態及び結果を含むDMクライアントから多くのメッセージを受信することがある。DMサーバは、DMクライアントが送信した各メッセージに応答するが、該応答に新しいコマンドを含んでいなくてもよい。この状態で、DMサーバが送信したメッセージには、DMクライアントが送信したSyncHdrに対する状態とアラート(Alert)1222メッセージ、すなわち追加のメッセージが含まれることがある。状態は、アラートに対する応答として送信されなければならないが、結果に対する応答としては送信されない。DMサーバがセッションを中断しようとする場合、アラート(Alert)1222メッセージがアラート(Alert)1223メッセージ、すなわちセッション中断メッセージに置き換えられ得る。
【0064】
このように、図4は、上述の複数のメッセージを用いることができる方法を例示する。
【0065】
図5は、図4のパッケージ#1(Pkg#1)のアラート(Alert)1201メッセージである置換(Replace)メッセージの機器情報(DevInfo)項目に対するアドレス指定スキーム(addressing scheme)を示す図である。
【0066】
図5を参照すると、既存のメッセージ内の機器情報(DevInfo)50は、Extフィールド51、Bearerフィールド52、DevIdフィールド53、Manフィールド54、Modフィールド55、DmVフィールド56、Langフィールド57で構成される。
【0067】
ここで、Extフィールド51は選択的(optional、op)フィールドであり、DevInfoフォーマットで拡張可能なサーブツリーを定義する。Bearerフィールド52は選択的フィールドであり、ネットワークベアラーに関する項目を定義する。DevIdフィールド53は機器識別子を定義する。Manフィールド54は機器メーカーを定義する。Modフィールド55は機器モデルIDを定義する。DmVフィールド56は機器が支援するDMバージョン情報を定義する。Langフィールド57は機器に表示されるユーザインターフェース言語を定義する。
【0068】
上述のOMA-DMプロトコルは、DMツリー変更アラート(DM tree change alert)メッセージを介して、DMツリーの変更をDMサーバがDMクライアントに、またはDMクライアントがDMサーバに通知するように構成されてもよい。
【0069】
図6は、本発明の一実施形態による車両OTA(over-the air)アップデートの効率性を向上させるためのOMA(open mobile alliance)-DM(device management)プロトコルのメッセージノード拡張方法(単に「メッセージノード拡張方法」という)に採用できる機器情報(DevInfo)の拡張構造(単に「拡張DevInfo」という)を説明するための図である。
【0070】
図6を参照すると、メッセージモード拡張方法は拡張DevInfoフォーマットを用いることができる。拡張DevInfoフォーマットは、車両OTAアップデート時に、クライアントがサーバに車両機器の状態情報を同期させるために用いることができる。
【0071】
クライアントは、機器管理(device management、DM)を支援するDMクライアントに対応し、クライアント機器又は車両機器と称されてもよい。また、サーバは、機器管理(DM)を支援するDMサーバに対応し、サーバ装置などと称されてもよい。
【0072】
拡張DevInfo60は、Extフィールド61、Bearerフィールド62、VeIDフィールド63、VeManフィールド64、VeModフィールド65、VeLocフィールド66、VeYearフィールド67、DmVフィールド68、Langフィールド69、SWフィールド70、SwIDフィールド71、SwVフィールド72、LastVフィールド73及びLastUpdateフィールド74を含んで構成されてもよい。
【0073】
ここで、Extフィールド61は選択的(optional、op)フィールドであり、DevInfoフォーマットで拡張可能なサーブツリーを定義することができる。Bearerフィールド62は選択的(op)フィールドであり、ネットワークベアラーに関する項目を定義することができる。VeIDフィールド63は、車両識別子を定義することができる。VeManフィールド64は、車両メーカーを定義することができる。VeModフィールド65は、車両のモデルIDを定義することができる。VeLocフィールド66は、車両登録地域を定義することができる。VeYearフィールド67は、車両の年式を定義することができる。DmVフィールド68は、車両のDMクライアントが支援するDMバージョン情報を定義することができる。Langフィールド69は、車両のDMクライアントに表示されるユーザインターフェース言語を定義することができる。SWフィールド70は、ソフトウェアの拡張を定義することができる。SwIDフィールド71は、対象ソフトウェア識別子を定義することができる。SwVフィールド72は、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義することができる。LastVフィールド73は、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義することができる。また、LastUpdateフィールド74は、最終アップデート日を定義することができる。
【0074】
上述の拡張DevInfoフォーマットを示すと下記の表1の通りである。
【表1】
【0075】
上述のVeLocフィールド66が車両登録地域として「ソウル」を定義する場合、これをSyncML(synchronization markup language)形式で表すと下記の通りである。
【0076】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/VeLoc </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> ソウル </Data>
</Item>
【0077】
また、上述のVeYearフィールド67が車両の年式として「2020年12月12日」を定義する場合、これをSyncML形式で表すと下記の通りである。
【0078】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/VeYear </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> 2020-12-12 </Data>
</Item>
【0079】
また、上述のSWフィールド70のSwIDフィールド71が対象ソフトウェア識別子として「880f36570」を定義する場合、これをSyncML形式で表すと下記の通りである。
【0080】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/SW/SwID </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> 880f36570 </Data>
</Item>
【0081】
また、上述のSWフィールド70のSwVフィールド72が対象ソフトウェアの現在バージョンとして「version 1(v1)」を定義する場合、これをSyncML形式で表すと下記の通りである。
【0082】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/SW/SwV </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> v1 </Data>
</Item>
【0083】
また、上述のSWフィールド70のLastVフィールド73が車両機器で最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとして「version 1(v1)」を定義する場合、これをSyncML形式で表すと下記の通りである。
【0084】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/SW/LastV </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> v1 </Data>
</Item>
【0085】
また、上述のSWフィールド70のLastUpdateフィールド74が最終アップデート日として「2020年12月24日」を定義する場合、これをSyncML形式で表すと下記の通りである。
【0086】
<Item>
<Source><LocURI> ./DevInfo/SW/LastUpdate </LocURI><Source>
<Meta>
<Format xmlns=“syncml:metinf”> chr </Format>
<Type xmlns=““syncml:metinf”> text/plain </Type>
</Meta>
<Data> 2020-12-24 </Data>
</Item>
【0087】
本実施形態によると、OMA-DM標準で自律走行車両の機器状態情報を同期させるDevInfo項目を拡張させて定義することで、自律走行車両のOTAアップデート時に十分な車両情報同期のためのDevInfoノードを提供することができる。
【0088】
図7は、図6の拡張DevInfoを用いるメッセージノード拡張方法を説明するためのフローチャートである。
【0089】
図7を参照すると、メッセージノード拡張方法は、自律走行車両のDMクライアント(DM Client)200とDMサーバ(DM Server)100との間のパッケージ送受信と、DMサーバ100及びDMクライアント200のそれぞれの動作によって実現することができる。
【0090】
DMクライアント200を中心にメッセージノード拡張方法を説明すると、DMクライアント200はまず、車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1を生成することができる。ここで、車両機器情報(DevInfo)は、単に機器情報又はDevInfoと称することができる。
【0091】
次いで、DMクライアント200は、車両機器情報(DevInfo)を含むパッケージ#1をDMサーバ100に送信することができる(S71)。パッケージ#1は、アラート1201(Alert 1201)、置換最終(Replace final)メッセージを含んでもよい。
【0092】
本実施形態において、車両機器情報(DevInfo)は、車両登録地域に関する情報を定義するフィールド(VeLocフィールド)、車両の年式に関する情報を定義するフィールド(VeYearフィールド)、ソフトウェアの拡張を定義するフィールド(SWフィールド)に関する情報を含んでもよい。また、車両機器情報(DevInfo)は、表1に列挙されたフィールドを備えてもよく、このようなDevInfoは、自律走行車両などの車両のDMクライアント200が保有しているソフトウェアのアップデート状態をDMサーバ100で確認するために用いることができる。
【0093】
次いで、DMクライアント200は、DMサーバ100からパッケージ#2を受信することができる(S72)。パッケージ#2は、基本的にDMサーバ100からDMクライアント200に送信される初期化のためのパッケージである。パッケージ#2は、SyncHdr要素の状態、アラート(Alert)と置換(Replace)要素、コマンド(Commands)要素、最終(Finals)要素に対する状態情報を含んでもよい。
【0094】
ここで、DMクライアント200は、DMサーバ100からパッケージ#2を介してアップデートが必要なソフトウェアファイルのみを受信することができる。
【0095】
次いで、DMクライアント200は、受信したソフトウェアファイルを用いてアップデートが必要なソフトウェアファイルのみをアップデートすることができる。
【0096】
図8は、本発明の他の実施形態によるメッセージノード拡張方法を説明するためのフローチャートである。
【0097】
図8を参照すると、メッセージノード拡張方法は、DMサーバによって行われる方法であって、車両のDMクライアント(DM Client)から車両機器情報を含むパッケージ#1(Package#1)を受信することができる(S81)。車両機器情報は、OMA-DM標準で定義している機器情報(device information、DevInfo)であり、本実施形態で新しく提案される拡張DevInfoを称することができる。本実施形態で車両機器情報は単に機器情報又はDevInfoと称されてもよい。
【0098】
次いで、DMサーバ(DM Server)は、DevInfo内の情報を確認することによって、DMクライアントが保有しているソフトウェア(software、SW)のアップデート状態を確認することができる(S83)。DevInfoは、車両登録地域に関する情報を定義するフィールド(VeLocフィールド)、車両の年式に関する情報を定義するフィールド(VeYearフィールド)、ソフトウェアの拡張を定義するフィールド(SWフィールド)などを含んでもよい。また、SWフィールドは、対象ソフトウェア識別子を定義するフィールド(SwIDフィールド)、対象ソフトウェアの現在バージョンを定義するフィールド(SwVフィールド)、最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンを定義するフィールド(LastVフィールド)、及び最終アップデート日を定義するフィールド(LastUpdateフィールド)を含んでもよい。
【0099】
次いで、DMサーバは、DevInfo内の情報を通じて確認された車両、例えば、自律走行車両のソフトウェアアップデート状態によってさらにアップデートが必要なソフトウェアに対するアップデート用ソフトウェアファイルのみを抽出し、抽出したソフトウェアファイルをDMクライアントに送信することができる(S85)。
【0100】
図9は、図8の確認過程に採用できる詳細過程に対するフローチャートである。
【0101】
図9を参照すると、DMサーバ(DM Server)は、DevInfo内の情報に基づいてDMクライアント(DM Client)が保有しているソフトウェアのアップデート状態を確認した後、DMサーバに格納又は保有しているソフトウェア(SW)の最新バージョンと、車両のソフトウェアインストールバージョンであるDevInfoのSwVフィールド内の対象ソフトウェアの現在バージョン(Swインストールバージョン)とを比較することができる(S91)。
【0102】
次いで、上記の比較ステップ(S91)での比較の結果、DMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一でない場合(S93のNo)、DMサーバは、DMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと、DevInfoのLastVフィールド内の最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとを比較検証してもよい(S95)。
【0103】
一方、上記比較ステップ(S91)での比較の結果、DMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンと対象ソフトウェアの現在バージョンとが同一である場合(S93のYes)、DMサーバは、DevInfo内の情報を通じて確認された車両、例えば、自律走行車両のソフトウェアアップデート状態によってさらにアップデートが必要なソフトウェアに対するアップデート用ソフトウェアファイルのみを抽出し、抽出したソフトウェアファイルをDMクライアントに送信してもよい(図8のS85を参照)。
【0104】
次いで、DMサーバは、上記比較検証ステップ(S95)での比較検証の結果、DMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンとDevInfoのLastVフィールド内の最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとが異なる場合、DMサーバは、対象ソフトウェアに対してDMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンのソフトウェアを抽出してDMクライアントに送信してもよい。
【0105】
一方、上記比較検証ステップ(S95)での比較検証の結果、DMサーバが保有しているソフトウェアの最新バージョンとDevInfoのLastVフィールド内の最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンとが同一である場合、DMサーバは、対象ソフトウェアが正常又は最新バージョンであることを確認し、本プロセスを終了してもよい。
【0106】
本実施形態のメッセージノード拡張方法の適用過程を例を挙げて説明すると、自律走行車両のDMクライアントが第1のソフトウェア(SW)、第2のSW及び第3のSWを保有し、第1のSWの現在バージョン(SwV)がv1で第1のSWの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョン(LastV)がv1であり、第2のSWの現在バージョンがv1で第2のSWの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンがv2であり、第3のSWの現在バージョンがv2で第3のSWの最後にダウンロードしたソフトウェアのバージョンがv3であると確認された場合、また自身が保有している最新ソフトウェアアップデートバージョンがv2である場合、DMサーバは、第1のSWをアップデートするためのアップデートファイル(v2)を送信し、第2のSWに対するアップデート推奨を送信するように動作してもよい。
【0107】
図10は、本発明のまた他の実施形態による車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張装置(単に「メッセージノード拡張装置」という)に採用できる構成に対する概略図である。
【0108】
図10を参照すると、メッセージノード拡張装置1000は、車両OTAアップデートの効率性を向上させるためのOMA-DMプロトコルのメッセージノード拡張方法を実現する少なくとも1つのプロセッサ1100を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ1100は、DMクライアント又はDMサーバに搭載されてもよい。
【0109】
また、メッセージノード拡張装置1000は、メモリ1200、送受信装置1300、入力インタフェース装置1400、出力インタフェース装置1500、記憶装置1600又はこれらを組み合わせた構成をさらに備えてもよい。メッセージノード拡張装置1000に含まれたそれぞれの構成要素は、バス(bus)1700によって接続されて互いに通信を行ってもよい。
【0110】
また、メッセージノード拡張装置1000に含まれた構成要素は、共通のバス1700でなく、プロセッサ1100を中心に個々のインタフェース又は個々のバスを介して接続されてもよい。例えば、プロセッサ1100は、メモリ1200、送受信装置1300、入力インタフェース装置(1400)、出力インタフェース装置1500、記憶装置1600の少なくとも1つと専用のインタフェースを介して接続されてもよい。
【0111】
上述のプロセッサ1100は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、又は本発明の実施形態による方法が行われる専用のプロセッサを意味してもよい。また、メモリ1200及び記憶装置1600のそれぞれは、揮発性記憶媒体及び不揮発性記憶媒体のうちの少なくとも1つで構成されてもよい。例えば、メモリ1200は、読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうちの少なくとも1つで構成されてもよい。
【0112】
送受信装置1300は、ネットワークを介してDMサーバと信号及びデータを送受信する通信を支援するか、又はネットワークを介してDMクライアントと信号及びデータを送受信する通信を支援するためのサーブ通信システムを含んでもよい。サーブ通信システムは、無線通信方式を支援するか、又は無線と有線の通信方式が混合したハイブリッド通信方式を支援するように構成されてもよい。
【0113】
ここで、ネットワークは、D2D(device to device)通信、サイドリンク(sidelink)通信、NR(new radio)V2X(vehicular to everything)通信などを支援するネットワークを含んでもよい。また、ネットワークは、コアネットワークやエッジネットワーク上のDMサーバ又はDMサーバを含む特定のサービスサーバと移動通信網、無線通信網、衛星網又はこれらの組み合わせを介して接続されるDMクライアント、又はDMクライアントが搭載された車両間で形成可能なすべての通信網を含んでもよい。車両は自律走行車両を含んでもよい。
【0114】
入力インタフェース装置1400は、キーボード、マイク、タッチパッド、タッチスクリーン、遠隔制御手段などから選択される少なくとも1つの入力手段と、少なくとも1つの入力手段によって入力される信号を既に格納されているコマンドとマッピング又は処理する入力信号処理部を含んでもよい。
【0115】
出力インタフェース装置1500は、プロセッサ1100の制御によって出力される信号を既に格納されている信号形態やレベルにマッピング又は処理する出力信号処理部と、出力信号処理部の信号によって振動、光、音、熱などの形態で信号や情報を出力する少なくとも1つの出力手段を含んでもよい。少なくとも1つの出力手段は、スピーカー、ディスプレイ装置、プリンタ、光出力装置、振動出力装置などの出力手段から選択される少なくとも1つを含んでもよい。
【0116】
上述のプロセッサ1100は、メモリ1200及び記憶装置1600のうち少なくとも1つに格納されたプログラム命令(program command)やプログラム命令を有するソフトウェアモジュールを実行してもよい。すなわち、プロセッサ1100が実行されるとき、プログラム命令によってプロセッサ1100は、図7ないし図9のいずれかに示すようなメッセージノード拡張方法を行うことができる。
【0117】
本実施形態によると、DevInfoフォーマットに対するデータフォーマットに基づいて自律走行車両などの車両に搭載されたDMクライアントの各ソフトウェアのアップデート状態を確認し、アップデートが必要なソフトウェアのためのソフトウェアファイルのみ選択的にDMクライアントに送信することができ、それによってデータ容量及び通信コストを削減することができると共に、ソフトウェア全体をアップデートする場合に比べて、アップデートに必要な遅延時間を大幅に短縮でき、OTAアップデートの効率性を大きく向上させることができる。
【0118】
一方、上述のメッセージノード拡張方法は、アップデート情報提供方法と称されてもよい。これと同様に、上述のメッセージノード拡張装置は、アップデート情報提供装置と称されてもよい。
【0119】
本発明の実施形態による方法の動作は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータが読み取り可能なプログラム又はコードとして実現することが可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能な情報が記憶されるすべての種類の記録装置を含む。またコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なプログラム又はコードが記憶されて実行可能である。
【0120】
また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、フラッシュメモリ(flash memory)などのようにプログラム命令を記憶して実行するように特に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。プログラム命令は、コンパイラー(compiler)によって作成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタ(interpreter)などを用いてコンピュータによって実行することができる高級言語コードを含んでもよい。
【0121】
本発明の一部の態様は装置に関連して説明されたが、それに対応する方法に応じた説明も示すことができ、この場合ブロック又は装置は方法のステップ又は方法のステップの特徴に対応する。同様に、方法に関連して説明された態様は、また対応するブロック又は装置、或いは対応する装置の特徴として示すことができる。方法のステップの一部又は全部は、例えば、マイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータ又は電子回路のようなハードウェア装置によって(又は用いて)行われてもよい。一部の実施形態では、最も重要な方法のステップの少なくとも1つ以上は、このような装置によって行われてもよい。
【0122】
実施形態において、プログラム可能なロジック装置(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を本明細書に説明された方法の機能の一部又は全部を行うために用いることができる。実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array)は、本明細書に説明された方法のうちいずれかを行うためのマイクロプロセッサ(microprocessor)と共に作動することができる。一般に、方法はあるハードウェア装置によって行われることが好ましい。
【0123】
以上、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野の熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能なことを理解することができるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10