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特開2024-79658着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド
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  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図1
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図2A
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図2B
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図3
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図4A
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図4B
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図5A
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図5B
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図6
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図7
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図8
  • 特開-着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079658
(43)【公開日】2024-06-11
(54)【発明の名称】着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッド
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/451 20060101AFI20240604BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20240604BHJP
   A61F 13/514 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
A61F5/451 V
A61F13/49 400
A61F13/514 200
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023202846
(22)【出願日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】111145932
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】522200971
【氏名又は名称】チン・シェン・ヘルス・マネージメント・コンサルタント・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チャ-コウン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】シュオ-ハン・チャン
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200AA13
3B200AA17
3B200BA05
3B200CA12
3B200CB01
3B200CB09
3B200DA21
4C098AA09
4C098CC31
4C098CD01
4C098CD03
4C098CD05
4C098CE05
4C098CE15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】機能性着用可能水洗装置を提供する。
【解決手段】おむつパッドと、おむつパッドの臀部パッド領域と結合されたウエストベルトと、おむつパッドの股パッド領域と結合された腹部シートと、を含む。おむつパッドは人体の臀部および股を覆い、腹部シートは体の腹部を覆い、そしてウエストベルトは覆うやり方で腹部シートに固定され、着用可能パンツが着用されているとき、おむつパッドが体の臀部および股にフィットしてこれらを覆う。おむつパッドは、体の孔に対応する窪み領域を有し、窪み領域は排出開口を有し、窪み領域の表面は防水表面層を有する。上記の着用可能パンツおよび摺動受容器を含む着用可能部分も開示しており、体を覆う表面とは反対側の着用可能パンツのおむつパッドの裏面が摺動受容器と結合され、摺動受容器は、おむつパッドの排出開口に合致する形状の第1の開口を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の臀部および股を覆うように構成されたおむつパッドであって、前記おむつパッドは窪み領域を含み、前記窪み領域は前記人体の孔に対応し、前記窪み領域は排出開口を有し、前記窪み領域の表面は防水表面層を有する、おむつパッド。
【請求項2】
前記おむつパッドの前記窪み領域の周辺内壁が、前記窪み領域の底面まで斜め下向きに延在する、請求項1に記載のおむつパッド。
【請求項3】
前記おむつパッドは臀部パッド領域および股パッド領域を含み、前記おむつパッドの前記臀部パッド領域および前記股パッド領域は、前記窪み領域に隣接する隆起部分を有し、前記隆起部分は弾性であり、前記窪み領域を包囲しており、
前記おむつパッドの前記臀部パッド領域および前記股パッド領域が前記人体の臀部および股を覆うとき、前記おむつパッドは、前記隆起部分が前記人体の臀部および股にぴったりフィットするように調整することができる、請求項1に記載のおむつパッド。
【請求項4】
前記おむつパッドの隆起部分が、前記窪み領域に隣接して前記窪み領域を包囲する部分的領域を有し、前記部分的領域の表面は前記防水表面層を有する、請求項1に記載のおむつパッド。
【請求項5】
前記防水表面層は、シリカゲル、熱可塑性エラストマ(TPE)、または熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製されている、請求項1に記載のおむつパッド。
【請求項6】
前記窪み領域は、前記臀部パッド領域に配置された第1の窪み領域と、前記股パッド領域に配置された第2の窪み領域と、を含み、前記第1の窪み領域は前記人体の孔のうちの第1の孔に対応し、前記第2の窪み領域は前記人体の孔のうちの第2の孔に対応する、請求項1に記載のおむつパッド。
【請求項7】
前記第2の窪み領域は、前記股パッド領域に隣接する前記第1の窪み領域の位置から前記股パッド領域までその長さ方向に延在する、請求項6に記載のおむつパッド。
【請求項8】
前記排出開口は前記第1の窪み領域に配置され、前記第1の孔に対応し、水洗開口が前記第2の窪み領域に配置され、前記第2の孔に対応する、請求項6に記載のおむつパッド。
【請求項9】
着用可能水洗装置のための着用可能パンツであって、
請求項1から8のいずれか一項に記載のおむつパッドと、
前記おむつパッドに接続され、前記おむつパッドが人体の臀部および股を覆っているときに前記人体の臀部および股にぴったりとフィットして前記人体の臀部および股を覆うように前記おむつパッドを固定するように構成された固定部材と、
を含む、着用可能パンツ。
【請求項10】
前記固定部材は、
前記おむつパッドの端部領域と結合されたウエストベルトと、
前記端部領域とは反対側の前記おむつパッドの他方の端部領域と結合された腹部シートと、
を含み、
前記おむつパッドが前記人体の臀部および股を覆っているとき、前記腹部シートは前記人体の腹部を覆い、前記ウエストベルトは覆うやり方で前記腹部シートに固定され、前記おむつパッドが前記人体の臀部および股にぴったりとフィットして前記人体の臀部および股を覆うようになっている、
請求項9に記載の着用可能パンツ。
【請求項11】
前記固定部材は、
前記おむつパッドの裏面の周辺に接続された弾性シートと、
前記弾性シートの上端に接続された上部臀部シートと、
前記弾性シートの下端に接続された腹部シートと、
前記上部臀部シートの2つの側縁および前記腹部シートの2つの側縁にそれぞれ接続された複数の弾性接続シートと、
を含み、
前記おむつパッドが前記人体の臀部および股を覆っているとき、前記上部臀部シートは前記人体の臀部の上方に配置され、前記腹部シートは前記人体の腹部を覆い、前記上部臀部シートは覆うやり方で前記腹部シートに固定され、そして前記弾性接続シートは、腹部に配置されている前記腹部シートまたは前記弾性接続シートに前記覆うやり方で接合されるように伸張され、前記おむつパッドが前記人体の臀部および股にぴったりとフィットしてこれらを覆うようになっている、
請求項9に記載の着用可能パンツ。
【請求項12】
着用可能水洗装置のための着用可能部分であって、
請求項9から11のいずれか一項に記載の着用可能パンツと、
摺動受容器であって、人体を覆う表面とは反対側の前記着用可能パンツの前記おむつパッドの裏面が前記摺動受容器と結合され、前記摺動受容器は、前記おむつパッドの前記排出開口に合致する形状を有する第1の開口を有する、摺動受容器と、
を含む、着用可能部分。
【請求項13】
前記摺動受容器は、前記おむつパッドの水洗開口に対応する第2の開口を有する、請求項12に記載の着用可能部分。
【請求項14】
前記摺動受容器は受容スロットを有し、前記摺動受容器は、前記受容スロットに配置された埋め込み部材を有し、前記埋め込み部材は、追加の小さなおむつの前記受容スロットへの挿入を可能にするように構成され、前記追加の小さなおむつは前記摺動受容器の前記第1の開口および前記おむつパッドの前記排出開口を覆う、請求項12に記載の着用可能部分。
【請求項15】
前記埋め込み部材は、前記受容スロットに形成された第1の埋め込み開口および第2の埋め込み開口を含み、前記追加の小さなおむつが前記第1の埋め込み開口および前記第2の埋め込み開口を通して挿入されて前記受容スロットに配置されるようになっている、請求項14に記載の着用可能部分。
【請求項16】
前記摺動受容器は可撓性材料で作製されている、請求項12から15のいずれか一項に記載の着用可能部分。
【請求項17】
請求項12に記載の着用可能部分と、
前記着用可能部分と取り外し可能に結合されるレセプタクル部分と、
自動水洗のために前記レセプタクル部分に接続された制御アセンブリと、
を含み、
前記着用可能部分の前記摺動受容器には受容スロットが設けられ、前記レセプタクル部分が前記着用可能部分の前記摺動受容器の前記受容スロットと取り外し可能に結合されるようになっている、
着用可能水洗装置。
【請求項18】
前記着用可能部分の前記摺動受容器の前記受容スロットには埋め込み部材が配置され、前記レセプタクル部分は、レセプタクル本体を有する上部ハウジングと、底部ハウジングと、前記上部ハウジングおよび前記底部ハウジングの両方に接続された後部ハウジングと、を含み、前記埋め込み部材は、前記レセプタクル部分の前記上部ハウジングおよび前記底部ハウジングを前記摺動受容器の前記受容スロットに埋め込むように構成されている、請求項17に記載の着用可能水洗装置。
【請求項19】
前記埋め込み部材は第1の埋め込み開口および第2の埋め込み開口を含み、前記レセプタクル部分の前記上部ハウジングおよび前記底部ハウジングは前記摺動受容器の前記第1の埋め込み開口から前記受容スロットに挿入され、さらに前記摺動受容器の前記第2の埋め込み開口に挿入され、前記レセプタクル部分および前記着用可能部分が互いに取り外し可能に結合されるようになっている、請求項18に記載の着用可能水洗装置。
【請求項20】
前記着用可能部分の前記摺動受容器には第1の接続部分が設けられ、前記レセプタクル部分の前記上部ハウジングには、前記第1の接続部分に対応する第2の接続部分が設けられ、前記摺動受容器の前記第1の接続部分は前記レセプタクル部分の前記第2の接続部分に接続する、請求項17から19のいずれか一項に記載の着用可能水洗装置。
【請求項21】
前記制御アセンブリは、処理ホストおよび前記レセプタクル部分に接続されるように構成された接続要素および検出要素を含む、請求項17から19のいずれか一項に記載の着用可能水洗装置。
【請求項22】
前記検出要素は、前記上部ハウジングに搭載され、前記レセプタクル本体から突出して前記レセプタクル本体内の排泄物を識別するカメラアセンブリと、前記上部ハウジングと前記底部ハウジングとの間に形成された受容スペースに搭載された重力センサと、を含む、請求項21に記載の着用可能水洗装置。
【請求項23】
前記接続要素は、正圧下で前記レセプタクル本体に空気を供給するかまたは負圧下で前記レセプタクル本体上の前記排泄物を吸い込むように構成された空気路と、前記人体の少なくとも1つの孔または前記レセプタクル本体をすすぐように構成された水路と、を含む、請求項21に記載の着用可能水洗装置。
【請求項24】
前記上部ハウジングと前記後部ハウジングとの間および前記上部ハウジングと前記底部ハウジングとの間に受容スペースが形成され、前記水路は前記受容スペースに配置され、前記レセプタクル本体内へ突出する第1の水洗水路、第2の水洗水路、および第3の水洗水路を含む、請求項23に記載の着用可能水洗装置。
【請求項25】
おむつパッドを製造するための方法であって、次のステップ、すなわち、
ステップ1:第1の発泡体を提供し、前記第1の発泡体の第1の表面に第1の表面生地を取り付けるステップと、
ステップ2:第2の発泡体を提供し、前記第2の発泡体の第2の表面に第2の表面生地を取り付けるステップと、
ステップ3:前記第1の表面生地が取り付けられた前記第1の発泡体および前記第2の表面生地が取り付けられた前記第2の発泡体を、それぞれ、おむつパッドの形状へと形成することができる第1の成形発泡体および第2の成形発泡体へと切断するステップと、
ステップ4:前記第1の成形発泡体の前記第1の表面生地の所定の領域に防水表面層の材料をコーティングするステップと、
ステップ5:前記第1の表面生地を備えた前記第1の表面とは反対側の前記第1の成形発泡体の第3の表面、および/または前記第2の表面生地を備えた前記第2の表面とは反対側の前記第2の成形発泡体の第4の表面に接合接着剤を塗布するステップと、
ステップ6:前記第1の成形発泡体の前記第3の表面を前記第2の成形発泡体の前記第4の表面に取り付け、ダイにおいて、互いに取り付けられた前記第1の成形発泡体および前記第2の成形発泡体にホットプレスを実行して、前記おむつパッドの本体を形成するステップであって、前記防水表面層で覆われた前記第1の表面生地の前記所定の領域に、前記防水表面層を備えた窪み領域が形成され、前記窪み領域は人体の孔に対応する、ステップと、
ステップ7:前記おむつパッドの前記本体の外周上の余分な材料を切断するやり方で除去し、前記おむつパッドの前記本体上の前記窪み領域の所定の排出開口の形状の材料を貫通のやり方で除去して、前記おむつパッドを得るステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着用可能水洗装置に、特に着用可能水洗装置のための着用可能部分および着用可能部分のためのおむつパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
長期間寝たきりの患者には、介護者が患者の排尿および排便を支援することが必要である。従来の看護方法は、防水パッドの手作業での配置、ならびに病人用便器での支援および収集を含む。これらの方法ではしばしば看護師に困難な労働が要求され、患者が床擦れおよびさらには潰瘍に苦しむ確率が高い。代わりに、使い捨ての大人用おむつを用いる別の看護方法が大人の患者のために採用されている。このようなおむつは形状および機能が普通の乳児用おむつと同様であるが、通気性および快適さが改善されている。しかしながら、大人用おむつは手作業で毎回変える必要がある。結果として、経費が高く、長時間寝たきりで自身の面倒をみることができない患者を治療する際、介護者が働き過ぎることがあり、衛生を保証することができない。
【0003】
近年、寝たきりの患者が着用することができ、自動的に排泄物(たとえば、尿または便)を吸い込んで患者の体の孔をすすぐことができる自動水洗装置が市場にある。しかしながら、現在の市場で現在利用可能な自動水洗装置または機械は、患者に快適な着用経験を提供できていない。たとえば、患者の体に着用される着用可能部分には、患者の排泄物が収集されるべきところに配置された剛性構造を備えたコネクタが設けられ、コネクタは自動水洗装置の吸込み/乾燥パイプラインジョイントアセンブリに接続するためのものである。このような剛性構造を備えたコネクタにより、着用可能部分を患者の体に置く介護者の能力が制限される。その結果、着用可能部分は、動きを制限するため、患者の体に良好に適さない。換言すれば、患者に着用可能部分を着用させるために、介護者が体または患者の手足を動かすより大きな労力が必要とされる。加えて、コネクタが剛性構造であるため、着用可能部分が毎回しっかりと患者の体にフィットしていることを保証することができず、したがって漏れの危険が存在する。また、着用可能部分の剛性構造のコネクタは剛性材料から作製され、したがって弾性がなく、これによって不快さを引き起こし、患者が長期間寝たきりであったり、または他の方法(たとえば、リハビリテーションを行うことまたは車椅子で動き回ること)で介護者によって支援されているときは、使用が不適切である。
【0004】
さらに、市場にあるさまざまな自動水洗装置または機械は、吸込み、水洗、および乾燥のような機能を用いることによって、排泄後の患者を看病する。しかしながら、患者が着用する現在の着用可能部分において、水洗中にできるだけ多くの漏れを回避する、または患者の皮膚と接触する領域で着用可能部分を用いた後の水分保持を回避するため、着用可能部分の排泄領域(たとえば、臀部領域から股領域)には完全に防水の表面が用いられる。しかしながら、防水材料で完全に作製されたこのような表面は通気不可で不快である。結果として、患者はしばしば皮膚上に湿気および風通しの悪さを経験し、着用可能部分を着用しているとき、発疹に苦しみさえする。防水表面がないパンツが着用されている場合は、水洗が起こるときに着用可能部分はおそらく濡れることになる。換言すれば、自動水洗装置または機械が患者の体をすすぐとき、着用可能部分は水を吸収して濡れる。着用可能部分に対して乾燥手順を引き続き実行することができるが、着用可能部分内への浸潤を防止することを完全に回避することはできない。結果として、着用可能部分における湿気により、患者が不快さを経験する。
【0005】
したがって、構造が簡素で、便利で効率的に動作しながら、着用されるとき、衛生的で快適さを提供する、着用可能部分および着用可能水洗装置を提供して、上の関連技術の欠点を克服する至急の必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の目的は、簡素な構造、便利さ、省力化機能、衛生的な動作、および知的な機能性によって特徴付けられた着用可能水洗装置を提供することである。
【0007】
本願の別の目的は、快適な着用経験を提供するように、着用可能水洗装置が患者をすすいで乾かした後、水がその中に残ることを防止して乾燥状態を保つことができる着用可能部分を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するため、本願は、人体の臀部および股を覆うように構成されたおむつパッドを提供する。おむつパッドは窪み領域を含む。窪み領域は人体の孔に対応する。窪み領域は排出開口を有する。窪み領域の表面は防水表面層を有する。
【0009】
前述の目的を達成するため、本願は着用可能水洗装置のための着用可能パンツをさらに提供する。着用可能パンツは、上記のおむつパッドと、おむつパッドの端部領域に接合されたウエストベルトと、その端部領域とは反対側のおむつパッドの他方の端部領域に接合された腹部シートと、を含む。おむつパッドは人体の臀部および股を覆い、腹部シートは体の腹部を覆い、そしてウエストベルトは覆うやり方で腹部シートに固定され、着用可能パンツが着用されているとき、おむつパッドが体の臀部および股にぴったりとフィットしてこれらを覆うようになっている。
【0010】
前述の目的を達成するため、本願は着用可能水洗装置のための着用可能部分をさらに提供する。着用可能部分は上記の着用可能パンツおよび摺動受容器を含む。人体を覆う表面とは反対側の着用可能パンツのおむつパッドの裏面が摺動受容器と結合されている。摺動受容器は、おむつパッドの排出開口に合致する形状の第1の開口を有する。
【0011】
前述の目的を達成するため、本願は、上記の着用可能部分と、着用可能部分と取り外し可能に結合されるレセプタクル部分と、自動水洗のためにレセプタクル部分に接続された制御アセンブリと、を含む着用可能水洗装置をさらに提供する。着用可能部分の摺動受容器には受容スロットが設けられ、レセプタクル部分が着用可能部分の摺動受容器の受容スロットと取り外し可能に係合するようになっている。
【0012】
前述の目的を達成するため、本願は、おむつパッドを製造するための方法を提供する。この方法は、ステップ1:第1の発泡体を提供し、第1の発泡体の第1の表面に第1の表面生地を取り付けるステップと、ステップ2:第2の発泡体を提供し、第2の発泡体の第2の表面に第2の表面生地を取り付けるステップと、ステップ3:第1の表面生地が取り付けられた第1の発泡体および第2の表面生地が取り付けられた第2の発泡体を切断してそれぞれ第1の成形発泡体および第2の成形発泡体を形成するステップであって、第1の成形発泡体および第2の成形発泡体はおむつパッドの形状として形成される、ステップと、ステップ4:第1の成形発泡体の第1の表面生地の所定の領域に防水表面層の材料をコーティングするステップと、ステップ5:第1の表面生地を備えた第1の表面とは反対側の第1の成形発泡体の第3の表面に接合接着剤を塗布し、および/または第2の表面生地を備えた第2の表面とは反対側の第2の成形発泡体の第4の表面に接合接着剤を塗布するステップと、ステップ6:第1の成形発泡体の第3の表面を第2の成形発泡体の第4の表面に取り付け、ダイにおいて、互いに取り付けられた第1の成形発泡体および第2の成形発泡体にホットプレス形成を実行して、おむつパッドの本体を形成するステップであって、防水表面層で覆われた第1の表面生地の所定の領域は、防水表面層で覆われた窪み領域を形成し、窪み領域は人体の孔に対応する、ステップと、ステップ7:おむつパッドの本体の外周上の余分な材料を切断するやり方で除去し、おむつパッドの本体上の窪み領域の所定の排出開口の形状の余分な材料を貫通のやり方で除去して、おむつパッドを得るステップと、を含む。
【0013】
本発明における着用可能水洗装置の着用可能部分には締め付け/埋め込み部材が設けられ、レセプタクル部分が着用可能部分と取り外し可能に係合するようになっている。着用可能水洗装置が操作されるべきとき、介護者がまず着用可能部分を患者に置き、次いでレセプタクル部分を着用可能部分に挿入または埋め込みしてレセプタクル部分を着用可能部分と結合する。次いで、患者の孔、着用可能部分のおむつパッド、およびレセプタクル部分を、制御アセンブリを通して自動的に水洗および乾燥することができる。このように、介護者による患者の体の手作業の洗浄は不要であり、より大きな清浄度および衛生が保証され、おむつパッドの特別な設計および自動水洗の際の着用可能水洗装置の知的制御で患者の快適さが向上する。使用後、レセプタクル部分を除去することが必要であるのみであり、着用可能部分を繰り返し身に付けるまたは外す必要がない。加えて、おむつパッドの部分的防水表面層の構造設計を用いるので、患者は、着用可能部分を長時間着用しているとき、不快さを経験することが防止される。
【0014】
加えて、本願における着用可能部分の構造により、追加の小さな使い捨ておむつを着用可能部分とさらに結合することが可能になり、介護者が患者から離れているとき、小さな使い捨ておむつが一時的に排泄物を吸収することが可能なようになっている。着用可能部分と結合された追加の小さな使い捨ておむつにより、患者が介護者の助けを借りて他の活動を行う(たとえば、リハビリテーションを行う、または車椅子で日光浴に出かける)ことも可能になる。
【0015】
次の詳細な説明は、本願およびそのさまざまな利点に容易に到達するように添付の図面を参照して行っており、したがって本願およびその利点をよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願の一実施形態による着用可能水洗装置の部分間の関係を示す概略図である。
図2A】本願の一実施形態による着用可能部分の構造的正面図である、
図2B】本願の一実施形態による着用可能部分の構造的背面図である。
図3】本願の別の一実施形態による人体と直接接触する着用可能パンツの構造図である。
図4A】本願の一実施形態によるおむつパッドの構造的正面図である。
図4B】本願の一実施形態によるおむつパッドの構造的背面図である。
図5A】本願による着用可能部分が追加の小さな使い捨ておむつと結合されている結合状態を示す概略図である。
図5B】本願による着用可能部分が追加の小さな使い捨ておむつと結合されている結合状態を示す概略図である。
図6】本願の一実施形態による着用可能水洗装置の着用可能部分とレセプタクル部分の結合のやり方を示す。
図7】本願の一実施形態による着用可能水洗装置の着用可能部分とレセプタクル部分の結合のやり方を示す。
図8】着用可能パンツが省略されている、本願の一実施形態による着用可能水洗装置の分解図である。
図9】本願によるおむつパッドの例示的な製造方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面を参照して、本願の技術的内容、構造的特徴、および効果を、以下で詳細に説明する。
【0018】
本願における着用可能水洗装置は特に大人の患者が着用するのに適している。図1は本願の一実施形態による着用可能水洗装置10の部分間の関係の概略図である。着用可能水洗装置10は、着用可能部分11と、着用可能部分11と取り外し可能に係合されるレセプタクル部分12と、レセプタクル部分12および処理ホストの両方に接続された制御アセンブリ13と、を含む。作業中、着用可能部分11はまず患者に着用され、次いでレセプタクル部分12と係合させる。患者およびレセプタクル部分12はどのような手作業もなく制御アセンブリ13によって自動的にすすがれる。水洗後は、レセプタクル部分12を除去することのみが必要であり、着用可能部分11を繰り返し身に付けるまたは外す必要がなく、介護者の作業および看護がさらに便利になるようになっている。
【0019】
図2Aは着用可能部分11の構造的正面図である。図2Bは着用可能部分11の構造的背面図である。図2Aおよび図2Bを参照すると、着用可能部分11は着用可能パンツ112および摺動受容器114を含むことが分かる。具体的には、着用可能部分11はおむつのように人体を覆うように着用することができる。
【0020】
着用可能パンツ112は、おむつパッド1121、ウエストベルト1122、および腹部シート1123を含む。具体的には、おむつパッド1121は、臀部パッド領域Aと、臀部パッド領域から延在してこれと一体化している股パッド領域Bと、を含む。図2Aに示すように、おむつパッド1121の表側は、直接皮膚に接触するように構成され、したがって表側が作製される材料は、柔らかく、弾性があり、快適で、通気性があり、抗菌性があるなどの必要があり、皮膚にぴったりとフィットするように容易に曲がるべきである。したがって、おむつパッド1121は好ましくは、たとえば、布、スポンジ、および多孔性の可塑的な通気性がある材料を含む柔らかい弾性材料で作製されている。このように、おむつパッド1121の臀部パッド領域Aおよび股パッド領域Bは、人体の臀部および股をぴったりと覆うように曲げることができる。
【0021】
加えて、図2Bに示すように、ウエストベルト1122は、臀部パッド領域Aに対応して股パッド領域Bから離れているおむつパッド1121の裏面の端部領域に接合され、腹部シート1123は、股パッド領域Bに対応して臀部パッド領域Aから離れているおむつパッド1121の裏面の他方の端部領域に接合されている。ウエストベルト1122、おむつパッド1121、および腹部シート1123は一緒に、人体が着用することができる着用可能パンツ112を形成する。摺動受容器114はおむつパッド1121の裏面と結合されている。このように、着用可能パンツ112および摺動受容器114は、患者が着用して着用可能水洗装置10に用いることができる着用可能部分11を形成する。患者が着用可能部分11を着用しているとき、おむつパッド1121は臀部および股を覆い、腹部シート1123は腹部を覆い、そしてウエストベルト1122は覆うやり方で腹部シート1123に固定され、患者が着用可能パンツ112を着用しているとき、おむつパッド1121が臀部および股にぴったりとフィットしてこれらを覆うようになっている。上記のシートのための覆うおよび接合する固定のやり方には通常、面ファスナーによって、または面ファスナーの特性を備えた特別な生地による直接接触および接合を通して達成することができる。
【0022】
図2Aおよび図2Bに示す着用可能パンツ112は本願の単なる一実施形態に過ぎないことが理解されるべきである。着用可能パンツ112は異なる覆うやり方の同様の設計を有することもできる。図3は人体と直接接触する着用可能パンツの別の一実施形態を示す。着用可能パンツ112'も、図2Bに示す同じおむつパッド1121を有することが図3から分かる。おむつパッド1121の周辺は、弾性シート1124を通しておむつパッド1121の裏面の周辺に接続、接着、またはプレスされて、おむつパッド1121を弾性シート1124と結合するようになっている。弾性シート1124の上端および下端はそれぞれ上部臀部シート1126および腹部シート1127にさらに接続されている。上部臀部シート1126の2つの側縁および腹部シート1127の2つの側縁は、図3に示すおむつパッド1121の別のタイプの着用可能パンツ112'の構造を形成するように、複数の弾性接続シート1125にそれぞれ接続されている。着用可能パンツの表面層全体の生地は好ましくは、非常に皮膚にやさしい、抗菌性の、抗アレルギー性の、オゾン抵抗性および通気性の材料である。着用可能パンツの外縁全体には、異なる体形の患者に対する調整のために弾性ストラップが設けられている。着用可能パンツが患者に着用されるとき、おむつパッド1121の前面も曲げられて調整され、おむつパッド1121の臀部パッド領域Aおよび股パッド領域Bが、患者の臀部および股を覆うように曲がり得るようになっている。この場合、上部臀部シート1126が患者の上部臀部に配置される。次いで、腹部シート1127が患者の腹部を覆うように折り返される。次いで、ウエストに配置されている接続シート1125が、腹部に配置されている弾性接続シート1125または腹部シート1127に、覆うやり方で、接合されるように伸張される。このように、着用可能パンツ112'は患者の体に固定されるように調整される。上記のシートおよび接続シートのための覆うおよび接合する固定のやり方は通常、面ファスナーによって実施する、または面ファスナーの特性を備えた特別な生地による直接接触および接合を通して実施することができる。
【0023】
図2Aおよび図3に示す着用可能パンツの実施形態によれば、本願は、患者の臀部および股におむつパッドを固定する固定部材のタイプを具体的に限定しないことが分かる。固定部材は、おむつパッド1121に接続され、おむつパッド1121が人体の臀部および股を覆うとき、臀部および股にぴったりとフィットしてこれらを覆うようにおむつパッド1121を固定するように構成される必要があるのみである。図2Aおよび図2Bに示す実施形態において開示された構造によれば、固定部材は、おむつパッド1121の臀部パッド領域と結合されたウエストベルト1122と、おむつパッド1121の股パッド領域と結合された腹部シート1123と、を含むことができる。図3に示す実施形態において、固定部材は、おむつパッド1121の裏面の周辺と結合された弾性シート1124と、弾性シート1124の上端および下端とそれぞれ結合されている上部臀部シート1126および腹部シート1127と、上部臀部シート1126の2つの側縁および腹部シート1127の2つの側縁にそれぞれ接続された複数の弾性接続シート1125と、を含むことができる。
【0024】
図4Aは本願によるおむつパッド1121の構造的正面図である。図4Bはおむつパッド1121の構造的背面図である。図4Aに示すように、おむつパッド1121の正面は、防水表面層をその上に有する窪み領域Cと、窪み領域Cを包囲する隆起部分Dと、を含むことができる。窪み領域Cは人体の孔に対応する。窪み領域Cは、窪み領域Cに形成された開口C'を有する。したがって、開口C'は体の孔に対応する。
【0025】
より詳細には、図4Aに示すおむつパッド1121の窪み領域Cは、臀部パッド領域Aに実質的に配置された第1の窪み領域C1と、股パッド領域Bに実質的に配置された第2の窪み領域C2と、を含むことができる。第2の窪み領域C2は、股パッド領域Bに隣接する第1の窪み領域C1の位置から股パッド領域Bの長さ方向に向かって延在する。図4Bを参照すると、おむつパッド1121の背面が平面として成形されているため、窪み領域Cは、おむつパッド1121の隆起部分Dの内部周辺側から下向きに沈んで形成されていることが分かる。換言すれば、おむつパッド1121の臀部パッド領域Aおよび股パッド領域Bの両方が、窪み領域Cに隣接またはこれを包囲するそれぞれの部分で隆起部分Dを有する。おむつパッド1121の臀部パッド領域Aおよび股パッド領域Bが、臀部および股を覆うように調整されて曲げられるとき、体の臀部および股にぴったりとフィットするように隆起部分Dを変形させることができるように、隆起部分Dは弾性である。
【0026】
再び図4Aを参照すると、窪み領域Cは、窪み領域Cに形成された開口C'を有する。開口C'は排出開口C11および水洗開口C21を含む。排出開口C11は窪み領域Cの第1の窪み領域C1に形成されている。水洗開口C21は窪み領域Cの第2の窪み領域C2に形成されている。図4Aにおいて、排出開口C11が人体の臀部/肛門にある孔(または第1の孔として定義される)に対応するように、第1の窪み領域C1は臀部パッド領域Aの位置に対応する。加えて、第2の窪み領域C2は股パッド領域Bの位置に対応し、水洗開口C21の位置が、人体の股/排尿部にある孔(または第2の孔として定義される)に対応するように設計されるようになっている。
【0027】
図4Aに示すおむつパッド1121の構造において、隆起部分Dから窪み領域Cの底面まで斜め下向きに窪み領域Cの周辺内壁が延在することが留意されるべきである。窪み領域Cの表面(すなわち、図4Aにおいて二点鎖線によって包囲されている領域)は、開口C'を除き、防水表面層を有する。換言すれば、隆起部分Dに隣接する窪み領域Cの第1の窪み領域C1の周辺内壁および第2の窪み領域C2の周辺内壁の両方が傾斜角を提示し、第1の窪み領域C1および第2の窪み領域C2の両方の表面は、排出開口C11および水洗開口C21を除き、防水表面層を有する。
【0028】
別の一実施形態において、防水表面層によって覆われたおむつパッド1121の領域は、防水表面層によって覆われたおむつパッド1121の領域を拡大するように、図4Aにおいて二点鎖線によって包囲されている窪み領域Cから外向きに隆起部分Dに向かってわずかに拡張し得る(たとえば、図4Aにおいて一点鎖線によって包囲されている領域)。換言すれば、窪み領域Cに隣接してこれを包囲しているおむつパッド1121の隆起部分Dの部分的領域の表面も防水表面層を有する。防水表面層は、たとえば、ホットプレスを通しておむつパッド1121の所定の領域に押し付けることができる。防水表面層は、たとえば、シリカゲル、熱可塑性エラストマ(TPE)、または熱可塑性ウレタン(TPU)で作製することができる。
【0029】
図2Bに示す着用可能部分11の裏面構造を参照すると、人体を覆うための着用可能パンツ112のおむつパッド1121の前面とは反対側のその裏面は、着用可能部分11を形成するように、摺動受容器114と結合されている。この実施形態において、おむつパッド1121の裏面は平面形状とすることができ、たとえば、接着剤での接着またはホットプレスを通して摺動受容器114と結合されている。おむつパッド1121は、体の臀部および股を覆うように曲げて調整することができ、したがって摺動受容器114も可撓性材料で作製されていることが理解されるべきである。このように、おむつパッド1121が体の形状に合わせて曲げられて調整されるとき、これとともに摺動受容器114を変形させることができる。摺動受容器114は、たとえば、シリカゲルまたは熱可塑性材料の可撓性の変形可能な材料で作製することができ、または、変形可能材料を用いることによって、三次元(3D)プリンティングを通して得ることができる。
【0030】
図2Bにおいて、摺動受容器114の広い前端部からその他方の狭い端部まで延在する受容スロット1141が、摺動受容器114の底側に形成されている。第1の開口1142および第2の開口1143が受容スロット1141に形成されている。第1の開口1142の形状は着用可能パンツ112のおむつパッド1121の排出開口C11に合致している。第2の開口1143の位置はおむつパッド1121の水洗開口C21の位置に対応する。したがって、摺動受容器114がおむつパッド1121の裏面と結合されているとき、摺動受容器114の第1の開口1142はおむつパッド1121の排出開口C11と整列および一致し、第2の開口1143の位置はおむつパッド1121の水洗開口C21内に配置されている。加えて、摺動受容器114の受容スロット1141は埋め込み部材1144を有する。埋め込み部材1144は、レセプタクル部分12を着用可能部分11と結合するように、着用可能部分の受容スロット1141内へレセプタクル部分を挿入するまたは埋め込むように構成されている。加えて、埋め込み部材1144は、受容スロット1141に追加の小さな使い捨ておむつ100を埋め込んで配置して、小さなおむつ100が摺動受容器114の第1の開口1142およびおむつパッド1121の排出開口C11を覆うこと、または好ましくは摺動受容器114の第1の開口1142、第1の開口1142に対応するおむつパッドの排出開口C11、第2の開口1143、および第2の開口1143に対応するおむつパッドの水洗開口C21を同時に覆うことが可能になるようにも構成されている。
【0031】
具体的には、図2Bに示す摺動受容器114の埋め込み部材1144は、受容スロット1141の前側に形成された第1の埋め込み開口E1と、受容スロット1141の末端に形成された第2の埋め込み開口E2と、を含み、2つの埋め込み開口を通して受容スロット1141に追加の小さなおむつ100を配置することができるようになっている。図5Aおよび図5Bは、着用可能部分11が人体に着用され、追加の小さな使い捨ておむつ100が摺動受容器114の受容スロット1141に配置されている状態を示す。追加の小さな使い捨ておむつ100は、受容スロット1141に位置決めおよび配置され、折られていない部分が受容スロット1141に置かれるように広げられるように、第1の埋め込み開口E1および第2の埋め込み開口E2を通して挿入されていることが、図5Aおよび図5Bから分かる。追加の小さな使い捨ておむつ100の折られていない部分は、摺動受容器114の第1の開口1142、第1の開口1142に対応するおむつパッドの排出開口C11、第2の開口1143、および第2の開口1143に対応するおむつパッドの水洗開口C21を覆う。このように、介護者がしばらく離れるとき、患者の排泄物を一時的に追加の小さなおむつによって吸収またはこれに保持することができる。また、患者が短時間の活動(たとえば、リハビリテーションまたは車椅子での活動に出かけること)を行う必要があれば、着用可能部分11を追加の小さな使い捨ておむつ100と組み合わせて用いることによって、患者がその活動を行うのを介護者が手伝うことができる。
【0032】
図6および図7は、本願による着用可能水洗装置の着用可能部分11とレセプタクル部分12の結合のやり方を示す。図8は、本願による着用可能水洗装置の摺動受容器114およびレセプタクル部分12の分解図である。理解を簡潔および容易にするため、おむつパッドを有し、摺動受容器114と結合された着用可能パンツは、図8において省略されている。図6から図8を参照すると、着用可能部分11は、摺動受容器114と結合されて体に直接着用される着用可能パンツ112を含み、摺動受容器114は着用可能パンツ112のおむつパッド1121と結合されていることが分かる。摺動受容器114は、着用可能水洗装置10のレセプタクル部分12に接続されるように構成されている。レセプタクル部分12を容易に除去するため、レセプタクル部分12が着用可能部分11の摺動受容器114の受容スロット1141内へ取り外し可能に挿入/埋め込みされるように、受容スロット1141(図2B参照)は着用可能部分11の摺動受容器114の底側に形成されている。図6から図8をさらに参照すると、摺動受容器114は、レセプタクル部分12の構成に合致するように成形およびサイズ決定され、したがってレセプタクル部分12のレセプタクル本体1211の開口が摺動受容器114の第1の開口1142と並んでレセプタクル部分12を着用可能部分11と取り外し可能に結合するまで、レセプタクル部分12の前端12'から摺動受容器114の底側の受容スロット1141内へレセプタクル部分12を挿入/埋め込みすることができるということが明らかに見られる。
【0033】
再び図8を参照すると、本願におけるレセプタクル部分12は、レセプタクル本体1211を有する上部ハウジング121、底部ハウジング122および後部ハウジング123を含む。底部ハウジング122および後部ハウジング123の両方が上部ハウジング121に接続されている。上部ハウジング121および底部ハウジング122は、ねじを通して互いに組み立ておよび固定されている。重力センサ132および他の部品を収容および搭載するためにこれらの間に受容スペースが形成されている。後部ハウジング123は上部ハウジング121の後ろに搭載されている。外部処理ホストと接続するための装置およびパイプラインが後部ハウジングの内側に収容および搭載されている。
【0034】
具体的には、摺動受容器114に、上部ハウジング121のレセプタクル本体1211を取り付けおよび取り外しするために埋め込み部材1144が設けられている。本願の一実施形態において、レセプタクル本体1211を有する上部ハウジング121を底部ハウジング122と結合した後に形成される、構造の前端は、レセプタクル本体1211の前端から摺動受容器114の底側に形成された埋め込み部材1144の第1の埋め込み開口E1内へ挿入または埋め込みされ、したがって受容スロット1144に入る。上部ハウジング121と後部ハウジング123の結合後に形成される上端を、摺動受容器114の末端に形成された埋め込み部材1144の第2の埋め込み開口E2内へ埋め込んで、摺動受容器114の受容スロット1144内にレセプタクル部分を固定することができる。摺動受容器114の第1の埋め込み開口E1および第2の埋め込み開口E2のそれぞれは、両端が摺動受容器114の周縁に固定されている可撓性ストリップ本体と摺動受容器114との間のスペースによって形成することができる。可撓性ストリップ本体は、着用可能部分11の摺動受容器114(図6および図7参照)内へレセプタクル部分12を容易に挿入/埋め込みすることができるように伸張可能である。このような構造には、介護者が、着用可能部分11を着用している患者に近くなるように、軽量のレセプタクル部分12を移動させ、続いてこれが患者に着用されている着用可能部分11の摺動受容器114と正確に結合されるようにレセプタクル部分12を移動させる必要があるのみであるという利点がある。介護者は、市場で現在利用可能な製品のように、患者に着用されている着用可能部分をレセプタクル部分または吸込み部材に正確に接続するように患者の体を一生懸命移動させる必要がない。
【0035】
加えて、着用可能部分11の摺動受容器114には第1の接続部分114aをさらに設けることができ、レセプタクル部分12の上部ハウジング121には、第1の接続部分114aに対応する第2の接続部分121aがさらに設けられている。一実施形態において、第1の接続部分114aと第2の接続部分121aの結合は、取り外し可能な接合のやり方または取り外し可能な留め方で、たとえば、面ファスナーまたはバックル部材を通して実行することができる。たとえば、第1の接続部分114aは穴付きのタブ構造とすることができ、第2の接続部分121aは、第1の接続部分および第2の接続部分が互いに取り外し可能に留められるように突出構造とすることができる。別の一例では、第1の接続部分114aおよび第2の接続部分121aは、第1の接続部分および第2の接続部分が互いに取り外し可能に接合するように面ファスナー構造とすることができる。上記の挿入/埋め込み部材の使用および摺動受容器114の第1の接続部分114aと上部ハウジング121の第2の接続部分121aの結合のやり方で、摺動受容器114およびレセプタクル本体1211を容易に安定して組み立て、そして容易に迅速に分解することができる。
【0036】
本願において、制御アセンブリ13は、レセプタクル部分12および処理ホストに接続されるように構成された接続要素と、いくつかの特定の機能を実行するための検出要素と、を含み、すべての要素を制御するための制御要素(図示せず)をさらに含むことができる。好ましくは、接続要素は空気路および水路を含む。空気路は外部処理ホストに接続され、正圧下でレセプタクル本体1211に空気を供給するかまたは負圧下でレセプタクル本体1211上の排泄物を吸い込むように構成されている。水路は空気路と協力して患者の孔をすすいでレセプタクル本体1211を洗浄することができる。本願のこの実施形態において、空気路は給気路132aおよび吸込み路132bに分割され(図は空気路のジョイントまたはパイプラインの一部のみを示す)、吸込み路132bを通して外部処理ホスト内へ廃水が吸い込まれる。本願において、水路は、肛門(すなわち、上記の第1の孔)をすすぐように構成された第1の水洗水路134aと、尿道(すなわち、人体の上記の第2の孔)をすすぐように構成された第2の水洗水路134bと、レセプタクル本体1211を洗浄するように構成された第3の水洗水路134cと、を含む(図は水路のジョイントまたはパイプラインの一部のみを示す)。第1の水洗水路134aおよび第2の水洗水路134bは上部ハウジング121と後部ハウジング123との間の受容スペースに配置され、その出口はそれぞれ、体の孔の位置に対応するために上部ハウジング121上で垂直方向に沿って順に配置および位置決めされている。具体的には、図8に示すように、第1の水洗水路134aの出口は、上部ハウジング121の窪みに形成された第1の貫通穴121bに配置されている。第2の水洗水路134bは、上部ハウジング121に形成された別の窪みの第2の貫通穴121cに配置されている。第3の水洗水路134cは、空間的レイアウトを最適化するように上部ハウジング121と底部ハウジング122との間の受容スペースに配置することができる。それぞれの第1の水洗水路134a、第2の水洗水路134b、および第3の水洗水路134cの出口は、上部ハウジング121の構造体による障害なく水洗噴射が円滑に噴出するように、レセプタクル本体1121から突出することができる。
【0037】
好ましくは、本願において、検出要素がさらに配置され、製品の知的機能性を向上させる。図8に示すように、検出要素は、上部ハウジング121の開口121dに搭載されてレセプタクル本体1211から突出してレセプタクル本体1211内の排泄物を狙って識別を行うカメラアセンブリ131を含む。識別された排泄物の異なるタイプに基づいて、水路および空気路を制御するための異なるモードを採用することができる。加えて、検出要素は、上部ハウジング121と底部ハウジング122との間に形成された受容スペースに搭載されて、着用者の体が回転行動または起き上がり行動をしているかどうかを検出する重力センサ132をさらに含む。検出要素の搭載位置は単に好ましい一実施形態であり、これは限定を構成しないことが留意されるべきである。
【0038】
本願のこの実施形態において、着用可能部分11のおむつパッド1121の排出開口C11は摺動受容器114の第1の開口1142と一致し、レセプタクル部分12は摺動受容器114を通して着用可能部分11と結合される。したがって、排泄物を収容するためのレセプタクル本体1211の開口は摺動受容器114の第1の開口1142と一致する。したがって、レセプタクル部分12の上部ハウジング121の第1の貫通穴121bに配置された第1の水洗水路134aの出口から摺動受容器114の第1の開口1142およびおむつパッド1121の排出開口C11を通して水噴射が噴出し、これによって患者の第1の孔をすすぐことができる。おむつパッド1121の排出開口C11の輪郭から股パッド領域Bに向かって小さな開口C111が延在し、摺動受容器114の第1の開口1142の輪郭から延在する小さな開口1142'の位置と一致する(図2Bおよび図4A参照)ことが留意されるべきである。したがって、おむつパッド1121の排出開口C11の小さな開口C111および摺動受容器114の第1の開口1142の小さな開口1142'の位置は、レセプタクル部分12の上部ハウジング121の第1の貫通穴121bに配置された第1の水洗水路134aの出口に対応する(図2B図4A、および図8参照)。第1の水洗水路134aは人体の第1の孔をすすぐことができ、水洗後に生成される廃水はおむつパッド1121の窪み領域Cの排出開口C11および摺動受容器114の第1の開口1142を通ってレセプタクル本体1211へ流入することができる。
【0039】
加えて、着用可能部分11のおむつパッド1121の水洗開口C21は摺動受容器114の第2の開口1143の領域に配置され、レセプタクル部分12は、レセプタクル部分12の上部ハウジング121の第2の貫通穴121cに配置された第2の水洗水路134bの出口から摺動受容器114の第2の開口1143およびおむつパッド1121の水洗開口C21を通して水噴射を噴出させ、これによって患者の第2の孔をすすぐことができるように、摺動受容器114を通して着用可能部分11と結合される。摺動受容器114の水洗開口1143を摺動受容器114の溝に配置することができ、溝の輪郭は、おむつパッド1121の水洗開口C21の輪郭およびレセプタクル部分12の上部ハウジング121の窪み内の貫通穴121Cの輪郭の両方に対応することが留意されるべきである(図2B図4A、および図8参照)。したがって、第2の水洗水路134bは人体の第2の孔をすすぐことができ、水洗後に生成される廃水はおむつパッド1121の窪み領域Cの排出開口C11および摺動受容器114の第1の開口1142を通ってレセプタクル本体1211へ流入することができる。
【0040】
また、おむつパッド1121の窪み領域C(第1の窪み領域C1および第2の窪み領域C2を含む)の周辺内壁は隆起部分Dから窪み領域Cの底面まで斜め下向きに延在することができる。したがって、人体の第1の孔および/または第2の孔をすすいだ後に生成される水洗廃水は、窪み領域Cの斜めの周辺内壁に沿っておむつパッド1121の排出開口C11を通って円滑に流れ、続いておむつパッド1121の排出開口C11および摺動受容器114の第1の開口1142を通ってレセプタクル本体1211へ流入することができる。水洗後おむつパッド1121に廃水が残る好ましくない状態をしたがって回避することができる。
【0041】
加えて、本願において、着用可能部分11が患者の体に着用されているとき、おむつパッド1121の隆起部分Dのため、おむつパッド1121の臀部パッド領域Aおよび股パッド領域Bはおむつパッド1121の柔らかい弾性材料で患者の臀部および股を完全に覆ってこれらにフィットすることができる。したがって、おむつパッド1121の窪み領域Cの防水表面層の境界(すなわち、図4Aにおいて二点鎖線によって包囲されている領域または一点鎖線によって包囲されている領域)も患者の皮膚にフィットする。このような構成で、患者の排泄物または生成された廃水は、水が第1の水洗水路134aから噴出して患者の第1の孔をすすぎ、および/または第2の水洗水路134bから噴出して患者の第2の孔をすすいだ後、おむつパッド1121の防水表面層によって阻止されて排泄物/廃水がおむつパッド1121に漏れ出るのを防止することができる。加えて、窪み領域Cの第1の窪み領域C1の構成で、患者による排出後、着用可能水洗装置10の着用可能部分11は洗浄され、患者の皮膚と接触しているおむつパッド1121の表面が水または湿気の存在なく乾燥したままになるように乾燥させる。おむつパッド1121の本体が柔らかい、弾性および通気性がある材料で作製され、窪み領域Cのみが防水層を有するため、着用可能部分11が体に着用されているとき、患者は、おむつパッドによって覆われた臀部および股領域に湿度および風通しの悪さを経験しない。患者は不快さなく長時間着用可能部分を着用することが可能である。
【0042】
図9は、本願によるおむつパッドの例示的な製造方法を示す。図9に示すように、本願において次のステップによっておむつパッドを製造することができる。
【0043】
ステップF1:第1の発泡体が提供され、第1の発泡体の第1の表面に第1の表面生地が取り付けられる。第1の発泡体は、たとえば、高密度の発泡体で作製することができる。第1の表面生地は、たとえば、弾性繊維生地とすることができる。
【0044】
ステップF2:第2の発泡体が提供され、第2の発泡体の第2の表面に第2の表面生地が取り付けられる。第2の発泡体は、たとえば、高密度の発泡体で作製することができる。第2の表面生地は、たとえば、弾性繊維生地とすることができる。
【0045】
ステップF3:第1の表面生地が取り付けられた第1の発泡体および第2の表面生地が取り付けられた第2の発泡体は、それぞれ、おむつパッドの形状として成形することができる第1の成形発泡体および第2の成形発泡体へと切断される。
【0046】
ステップF4:第1の成形発泡体の第1の表面生地の所定の領域に防水表面層の材料をコーティングする。
【0047】
ステップF5:第1の表面生地を備えた第1の表面とは反対側の第1の成形発泡体の第3の表面、および/または第2の表面生地を備えた第2の表面とは反対側の第2の成形発泡体の第4の表面に接合接着剤を塗布する。
【0048】
ステップF6:第1の成形発泡体の第3の表面および第2の成形発泡体の第4の表面は位置合わせされて互いに取り付けられ、おむつパッドの本体を形成するように、ダイにおいて、取り付けられた第1の成形発泡体と第2の成形発泡体に、ホットプレスが行われる。防水表面層で覆われた第1の表面生地の所定の領域が、防水表面層を有して人体の孔に対応する窪み領域を形成する。
【0049】
ステップF7:おむつパッドの本体の外周上の余分な材料を切断するやり方で除去し、おむつパッドの本体上の窪み領域の所定の排出開口の形状の材料を貫通のやり方で除去して、おむつパッドを得る。
【0050】
上述した図9におけるおむつパッドを製造するためのステップは単に例示的な一実施形態である。上記のステップはいかなる限定も構成しない。代わりに、おむつパッドの形成および製造に影響を及ぼすことなく、上のステップは、異なる製造ステップになるように調整することができる。
【0051】
要するに、本願における着用可能水洗装置10は次の優れた技術的効果を有する。
【0052】
1.本願における着用可能水洗装置10の着用可能部分11の摺動受容器114には、レセプタクル部分12が着用可能部分11と取り外し可能に結合され得るように、埋め込み部材が設けられている。作業中、介護者は着用可能部分11を患者に置き、次いでレセプタクル部分12を着用可能部分11と結合する。患者の体およびレセプタクル部分12は手動操作なしで制御アセンブリ13を通して自動的に洗浄することができる。したがって、より大きな清浄度および衛生が保証され、自動水洗の知的な自動制御と組み合わせて患者の快適さがさらに向上する。加えて、洗浄および乾燥後、レセプタクル部分12のみを除去する必要がある一方、着用可能部分11を繰り返し身に付けるまたは外す必要がない。このように、患者を看病する際の仕事の負荷および労力が減少し、介護者または長期介護者の精神的な疲労がさらに軽減され、または介護者から患者への看護比率を高めることができる。
【0053】
2.本願において、着用可能部分11のおむつパッド1121は、柔らかく、弾性があり、快適で、通気性があり、抗菌性がある、そして人体の皮膚にぴったりとフィットするように容易に変形/屈曲する特性を有する。加えて、おむつパッド1121と結合するための着用可能部分11の摺動受容器114も可撓性の変形可能な材料で作製されている。したがって、着用可能部分11が患者に着用されるべきとき、介護者は、患者の体をわずかに移動させることによって着用可能部分を容易に患者の体に置くことができ、したがって介護者による肉体的活動は大きく減少する。加えて、おむつパッドを体の皮膚にぴったりとフィットさせるおむつパッド1121の弾性材料を用いると、そしておむつパッド1121の窪み領域C上の防水表面層を用いると、おむつパッド1121上の浸潤または汚染を効果的に防止することができる。寝たきりの患者はしたがって着用可能部分を長時間着用することをあまりいとわなくなる。排泄が必要とされるとき、介護者は、単にレセプタクル部分12を移動させることによってこのような看護および洗浄の仕事を行うことができ、容易にこれを着用可能部分11と結合することができる。介護者は、レセプタクル部分12の着用可能パンツとの結合ステップに順応するために患者の体を移動させる必要がなく、これによって長期の寝たきりの患者の世話をする負担のいくらかが軽減される。
【0054】
3.本願における着用可能部分11の構成によれば、小さな使い捨ておむつを、着用可能部分11の第1の開口1142および第2の開口1143ならびにおむつパッド1121の対応する排出開口C11および水洗開口C21を覆うように摺動受容器114の受容スロット1141内に埋め込むことができる。したがって、介護者がしばらく離れるとき、または患者が短時間の活動(たとえば、リハビリテーションまたは車椅子で活動に出かけること)を行う必要があるとき、患者の排泄物を一時的に小さな使い捨ておむつによって吸収またはこれに保持することができる。着用可能部分11を小さな使い捨ておむつと組み合わせて用いることによって、患者がこのような活動を行うのを介護者が手伝うことができる。
【0055】
4.本願におけるおむつパッド1121の構成によれば、おむつパッドは防水表面層を備えた窪み領域Cを有する。防水表面層の周辺縁部も、排泄物/廃水がおむつパッド1121の別の部分に漏れ出るのを防止しながら排泄物または水洗廃水を阻止することができるように、患者の皮膚にフィットする。加えて、窪み領域Cの第1の窪み領域C1の構成では、患者の体に着用された着用可能水洗装置10の着用可能部分11が洗浄および乾燥されるとき、患者の皮膚と接触しているおむつパッド1121に水または湿気が残らない。おむつパッド1121の本体が柔らかい、弾性の通気性がある材料で作製され、窪み領域Cのみが防水層を有するため、患者は、おむつパッドによって覆われた臀部および股領域に湿度および風通しの悪さを経験せず、したがって着用可能部分を長時間着用または使用することをいとわない。
【0056】
上の説明は単に本願の好ましい実施形態を開示しているに過ぎず、もちろん本願の範囲を限定するように意図されていない。したがって、本願に対して行われる均等な変形は依然としてその範囲内に入る。
【符号の説明】
【0057】
10 着用可能水洗装置
11 着用可能部分
112 着用可能パンツ
1121 おむつパッド
A 臀部パッド領域
B 股パッド領域
1122 ウエストベルト
1123 腹部シート
112' 着用可能パンツ
1124 弾性シート
1125 弾性接続シート
1126 上部臀部シート
1127 腹部シート
C 窪み領域
C1 第1の窪み領域
C2 第2の窪み領域
C' 開口
C11 排出開口
C111 小さな開口
C21 水洗開口
D 隆起部分
114 摺動受容器
114a 第1の接続部分
1141 受容スロット
1142 第1の開口
1142' 小さな開口
1143 第2の開口
1144 埋め込み部材
E1 第1の埋め込み開口
E2 第2の埋め込み開口
12 レセプタクル部分
12' 前端
121 上部ハウジング
121a 第2の接続部分
121b 第1の貫通穴
121c 第2の貫通穴
121d 開口
1211 レセプタクル本体
122 底部ハウジング
123 後部ハウジング
13 制御アセンブリ
131 カメラアセンブリ
132 重力センサ
132a 給気路
132b 吸込み路
134a 第1の水洗水路
134b 第2の水洗水路
134c 第3の水洗水路
100 おむつ
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】