(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079969
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】重量選別機
(51)【国際特許分類】
G01G 11/00 20060101AFI20240606BHJP
B07C 5/18 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
G01G11/00 H
B07C5/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192723
(22)【出願日】2022-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】川野 良二
【テーマコード(参考)】
3F079
【Fターム(参考)】
3F079CA29
3F079CA41
3F079CB09
3F079CB12
3F079CC03
3F079CC10
3F079DA12
3F079EA01
3F079EA08
3F079EA15
3F079EA19
(57)【要約】
【課題】搬入される物品の高さ位置と、計量後に搬出する物品の高さ位置を容易に変更調節でき、重量チェックの済んだ物品を、傾斜コンベヤなどを用いることなく、容易に次段の装置の投入高さに送り込むことができる重量選別機を提供する。
【解決手段】計量コンベヤ3に物品を搬入する送込みコンベヤ2、及び、前記計量コンベヤ3を、物品の搬送方向に縦列に配備して共通の支持枠6に連結支持し、この支持枠6を、物品の搬送方向の上手側の水平支点pを中心にして上下回動可能、かつ、固定可能に台枠1に支持してある。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送する送込みコンベヤと、該送込みコンベヤから搬入される物品を計量する計量コンベヤとを備える重量選別機であって、
前記送込みコンベヤと前記計量コンベヤとが連結支持される支持枠と、
前記支持枠を、前記計量コンベヤよりも物品の搬送方向の上手側の水平支点を中心にして上下回動可能、かつ、固定可能に支持する台枠とを備える、
ことを特徴とする重量選別機。
【請求項2】
前記支持枠は、前記物品の搬送方向の下手側に連結枠を有し、該連結枠が、前記台枠に備えられた連結板に、締付け固定される、
請求項1に記載の重量選別機。
【請求項3】
前記連結板には、前記水平支点を中心とする円弧状の長孔が形成され、
前記連結枠が、前記長孔を挿通するボルトによって前記連結板に締め込み固定される、
請求項2に記載の重量選別機。
【請求項4】
前記計量コンベヤから搬出される前記物品を、良品と不良品とに振分ける振分けコンベヤを備え、
前記振分けコンベヤが、前記支持枠に連結支持されている、
請求項3に記載の重量選別機。
【請求項5】
前記物品に混入している金属を検出する金属検出器が、前記送込みコンベヤに設けられている、
請求項3に記載の重量選別機。
【請求項6】
前記台枠は、パイプ材によって構成され、
前記支持枠は、前記物品の搬送方向の上手側の端部が、前記台枠の水平なパイプ部に、上下回動可能に支持されている、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の重量選別機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を搬送しながらその重量を計測して、重量に基づく選別を行うための重量選別機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記重量選別機として、例えば特許文献1に示されているように、送込みコンベヤ、計量コンベヤ、及び、振分けコンベヤを縦列配備し、送込みコンベヤで搬入した物品の重量を計量コンベヤで計測し、その計量結果に基づいて、振分けコンベヤによって、物品を振分け選別するように構成したもの知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる重量選別機は、最終的な重量チェックに使用されることがある。例えば、組合せ秤で組合せ計量された所定重量範囲の物品を、組合せ秤の下方に配備された包装機で包装し、包装機から搬出される包装された物品を箱詰め梱包するような場合である。このような場合に、箱詰め梱包処理に先立って、重量選別機を用いて包装された物品の重量を最終的にチェックして良品と不良品とに選別する。
【0005】
このような場合、包装された物品は組合せ秤の下方に設置された包装機から搬出されるので、その搬出位置が低い位置にある。これに対して、箱詰め梱包装置は、深さのある箱に包装品を供給する関係で、その投入高さが比較的高い位置となる。
【0006】
そこで、包装機によって包装されて低位置で搬出される包装された物品を、箱詰め梱包装置の投入高さにまで送り込むのに、傾斜コンベヤを使用することが考えられる。しかし、傾斜コンベヤを使用すると、その導入のためのコストがかかると共に、その設置スペースを確保する必要が生じる。
【0007】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、搬入される物品の高さ位置と、計量後に搬出する物品の高さ位置を容易に変更調節できる重量選別機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
【0009】
(1)本発明の重量選別機は、物品を搬送する送込みコンベヤと、該送込みコンベヤから搬入される物品を計量する計量コンベヤとを備える重量選別機であって、
前記送込みコンベヤと前記計量コンベヤとが連結支持される支持枠と、前記支持枠を、前記計量コンベヤよりも物品の搬送方向の上手側の水平支点を中心にして上下回動可能、かつ、固定可能に支持する台枠とを備える。
【0010】
本発明の重量選別機によると、支持枠を上下回動することで、送込みコンベヤと計量コンベヤとを一体にその傾斜角度を変更し、コンベヤ搬送経路の終端高さを容易に次段の装置の投入高さに合わせることができる。
【0011】
これによって、当該重量選別機で重量チェックの済んだ物品を、傾斜コンベヤなどを設けることなく、次段の装置の投入高さに送り込むことができる。
【0012】
(2)本発明の一実施態様では、前記支持枠は、前記物品の搬送方向の下手側に連結枠を有し、該連結枠が、前記台枠に備えられた連結板に、締付け固定される。
【0013】
この実施態様によると、物品の搬送方向に沿って延びる支持枠を、物品の搬送方向の上手側の回動支点部位と、物品の搬送方向の下手側の締付け固定部位とにおいて、強固に台枠に連結固定することができる。
【0014】
(3)本発明の他の実施態様では、前記連結板には、前記水平支点を中心とする円弧状の長孔が形成され、前記連結枠が、前記長孔を挿通するボルトによって前記連結板に締め込み固定される。
【0015】
この実施態様によると、支持枠の傾斜角度を、円弧状の長孔に沿って無段階に変更することができ、次段の装置の各種高さに好適に対応することができる。
【0016】
(4)本発明の更に他の実施態様では、前記計量コンベヤから搬出される前記物品を、良品と不良品とに振分ける振分けコンベヤを備え、前記振分けコンベヤが、前記支持枠に連結支持されている。
【0017】
この実施態様によると、計量が済んだ物品を直ちに振分けコンベヤ上で振分けることができ、箱詰め梱包処理などの次段の装置での処理を能率よく行うことができる。
【0018】
(5)本発明の好ましい実施態様では、前記物品に混入している金属を検出する金属検出器が、前記送込みコンベヤに設けられている。
【0019】
この実施態様によると、送込みコンベヤに金属検出器が設けられているので、コンベヤを備えた専用の金属検出器を物品の搬送ラインの途中に組み込む必要がなく、搬送ラインの短縮化を図ることができる。
【0020】
(6)本発明の他の実施態様では、前記台枠は、パイプ材によって構成され、前記支持枠は、前記物品の搬送方向の上手側の端部が、前記台枠の水平なパイプ部に、上下回動可能に支持されている。
【0021】
この実施態様によると、台枠を構成する部材であるパイプ材の一部を利用して、支持枠の回動支点を構成することができるので、低コストで製造することができる。
【発明の効果】
【0022】
このように、本発明の重量選別機によれば、搬入される物品の高さ位置と、計量後に搬出する物品の高さ位置を容易に変更調節できるようになり、重量チェックが済んだ物品を、傾斜コンベヤなどを使用することなく、容易に次段の装置の投入高さに送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る重量選別機の水平仕様を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の重量選別機の傾斜仕様を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1の重量選別機の水平仕様を示す正面図である。
【
図4】
図4は、
図1の重量選別機の傾斜仕様を示す正面図である。
【
図5】
図5は、
図1の重量選別機の水平仕様を示す平面図である。
【
図6】
図6は、本発明の他の実施形態の重量選別機の水平仕様を示す正面図である。
【
図7】
図7は、
図6の重量選別機の傾斜仕様を示す正面図である。
【
図8】
図8は、本発明の更に他の実施形態の重量選別機の水平仕様を示す正面図である。
【
図9】
図9は、
図8の重量選別機の傾斜仕様を示す正面図である。
【
図10】
図10は、本発明の他の実施形態の重量選別機の傾斜仕様を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
[実施形態1]
図1は、本発明の一実施形態に係る重量選別機の水平仕様を示す斜視図であり、
図2は、その傾斜仕様を示す斜視図である。また、
図3は、その水平仕様を示す正面図であり、
図4は、その傾斜仕様を示す正面図であり、
図5は、その水平仕様を示す平面図である。
【0026】
この重量選別機は、図示しない包装機から搬出される包装された物品を最終的に重量チェックして箱詰めする搬送ラインなどに好適に使用される。
【0027】
この実施形態の重量選別機は、例えば、数グラムから数百グラム程度の小袋に包装された物品等の重量選別に使用される。この重量選別機は、台枠1に、送込みコンベヤ2と計量コンベヤ3とを、矢符Fで示される物品の搬送方向に沿って縦列状に装備している。コンベヤ2,3よる搬送経路の側方に立設した制御ボックス4の上には、各種パラメータの設定や計測結果等を液晶表示するタッチパネル型の設定表示装置5が搭載されている。
【0028】
なお、以降の説明において、コンベヤ搬送経路の矢符Fで示される物品の搬送方向の上手側を前方、搬送方向の下手側を後方、コンベヤ搬送経路の幅方向を左右(横)方向と呼称する場合がある。
【0029】
台枠1は、丸パイプ材を組み上げて、高さ調節可能な四脚型に構成されている。この台枠1には、パイプ材を用いた前後に長い支持枠6が装備されており、この支持枠6に送込みコンベヤ2と計量コンベヤ3とがそれぞれ連結支持されている。
【0030】
計量コンベヤ3は、送込みコンベヤ2によって搬入された物品を搬送しながら、その重量をロードセルからなる重量センサで計測する。
【0031】
支持枠6の前端部には、左右一対の連結ブラケット6aが備えられている。この連結ブラケット6aが、台枠1における前方上部に配備された水平な丸パイプ部1aに、横向きの水平支点pを中心として上下回動可能に支持されている。
【0032】
このように台枠1を構成する丸パイプ材の一部を利用して、支持枠6の回動支点を構成するので、専用の支点軸などを用いて回動支点を構成する場合に比べて低コストとなる。
【0033】
また、支持枠6の後部下面には、断面形状がコの字形の連結枠6bが横向きに連結されている。この連結枠6bの左右両端部が、台枠1の後部に縦壁状に固設した左右の連結板7にそれぞれボルト締め連結されている。
【0034】
連結板7には、前記水平支点pを中心とする円弧状の長孔8が形成されている。この長孔8に外側から挿通した締付け部材であるボルト9を連結枠6bの横端面に締め込むことで、支持枠6を長孔8の形成範囲において上下移動させて、任意の高さで固定することができるようになっている。
【0035】
従って、ボルト9を弛めた状態で、支持枠6を物品の搬送方向の上手側の水平支点pを中心にして上下に回動させ、支持枠6の前後水平線に対する傾斜角度を変更することができる。また、ボルト9を締め込むことで任意の傾斜角度において、支持枠6を固定することができる。
【0036】
つまり、支持枠6の傾斜角度の変更によって、支持枠6に連結支持された送込みコンベヤ2と計量コンベヤ3とを一体にその傾斜角度を変更することがでる。これによって、コンベヤ搬送経路の終端位置を、次段の装置の高さに応じた位置に任意に変更することができる。
【0037】
このように、本実施形態では、送込みコンベヤ2と計量コンベヤ3とを一体にその傾斜角度を変更できるので、送込みコンベヤの傾斜角度と計量コンベヤの傾斜角度とを、コンベヤ毎にそれぞれ個別に調整する構成に比べて、傾斜角度の変更調整に要する時間を大幅に削減することができる。
【0038】
すなわち、送込みコンベヤの傾斜角度と計量コンベヤの傾斜角度とを、個別に調整する構成では、送込みコンベヤから計量コンベヤへの物品の乗り込み箇所の調整が難しい。具体的には、一方のコンベヤの傾斜角度を調整したときの、他方のコンベヤの傾斜角度の合わせ込みが難しく、その調整に時間を要する。
【0039】
したがって、コンベヤ毎に個別に傾斜角度を調整する構成では、傾斜角度を変更する度に、調整作業に時間を要することになるのに対して、本実施形態では、コンベヤ毎の傾斜角度の調整作業が不要となる。これによって、傾斜角度の変更調整に要する時間を大幅に削減することができる。
【0040】
この実施形態の重量選別機では、コンベヤ搬送経路の最大の傾斜角度は、例えば、30度程度である。
【0041】
なお、コンベヤ搬送経路の傾斜角度が変更されると、計量コンベヤ3における重量センサに作用する荷重方向が変化するので、従来と同様にスパン調整が行われる。
【0042】
送込みコンベヤ2の終端部の幅方向の両側と、計量コンベヤ3の終端部の幅方向の両側には、投光器10aと受光器10bとがそれぞれ対向配備されて、コンベヤ搬送経路を横断する光路がそれぞれ形成されている。この光路が遮断されることで、物品を検知する。
【0043】
以上のように本実施形態によれば、支持枠6を上下回動することで、送込みコンベヤ2と計量コンベヤ3とを一体にその傾斜角度を変更し、コンベヤ搬送経路の終端高さを容易に次段の装置の投入高さに合わせることができる。
【0044】
これによって、重量チェックが済んだ物品を、傾斜コンベヤを設けることなく、次段の装置の投入高さに送り込むことができるので、傾斜コンベヤを設置する場合に比べて、コストを低減することができると共に、設置スペースを削減することができる。
【0045】
[実施形態2]
図6は、本発明の他の実施形態の重量選別機の水平仕様を示す正面図であり、
図7は、その傾斜仕様を示す正面図である。
【0046】
この実施形態の重量選別機では、支持枠6の後端部に補助支持枠6cが連結延長されている。この補助支持枠6cには、計量コンベヤ3に引き続く振分けコンベヤ11が連結支持されている。
【0047】
振分けコンベヤ11は、計量コンベヤ3から搬出された計量済み物品を、所定重量範囲内の重量に過不足のない良品と、それ以外の不良品とに振分け処理するためのものである。良品はそのまま通過させてコンベヤ搬送経路の終端から搬出し、不良品が搬入されると、搬送経路の脇に備えた噴気装置12からエアージェットを噴出して搬送経路外へ排除する。
【0048】
なお、延長された補助支持枠6cの下面にも補助連結枠6dが支持連結されると共に、台枠1の後部には、左右一対の補助連結板7aが立設固定されている。この補助連結枠6dの左右両端部を、補助連結板7aに、前記水平支点pを中心とする円弧状の長孔8aを介してボルト9aで締め込み固定するようになっている。このようにして、重量の大きいコンベヤ系全体が、前後の連結板7、及び、補助連結板7aに強固に支持されている。
【0049】
この実施態様によると、計量が済んだ物品を直ちに振分けコンベヤ11上で振分け処理することができ、箱詰め梱包処理などの次段の装置での処理を能率よく行うことができる。
【0050】
[実施形態3]
図8は、本発明の更に他の実施形態の重量選別機の水平仕様を示す正面図であり、
図9は、その傾斜仕様を示す正面図である。
【0051】
この実施形態の重量選別機では、上記
図6、
図7の実施形態と同様に、計量コンベヤ3の後方に振分けベヤ11が縦列配備されると共に、送込みコンベヤ2に金属検出器13が組み付けられている。
【0052】
金属検出器13自体は、トンネル状の検知空間を貫通するコンベヤ搬送経路に沿って物品が搬送される間に、金属異物を電磁誘導によって検出する周知構造のものが採用されている。
【0053】
この実施形態は、振分けコンベヤ11において、計量コンベヤ3から搬出された計量済み物品を、所定重量範囲内の重量に過不足がなく、かつ、金属異物の混入が無い良品と、それ以外の不良品とに振分ける。
【0054】
この実施態様によると、送込みコンベヤ2に金属検出器13が装備されているので、コンベヤを備えた専用の金属検知器を物品の搬送ラインの途中に組み込む必要がなくなり、搬送ラインの短縮化を図ることができる。
【0055】
[他の実施形態]
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0056】
(1)
図10に示すように、伸長付勢したガススプリング(ガスダンパー)14を、台枠1の下部と支持枠6の適所とに亘って架設して、支持枠6を適度の荷重で持ち上げ付勢してもよい。これによって、ボルト9、9aを弛めた際に、重いコンベヤ系全体が自重で急速に回動落下することを抑制することができると共に、コンベヤ系全体を上方に持ち上げ回動する際の操作力を軽減することができる。
【0057】
(2)上記ガススプリングに代えて、ハンドルの回動操作で伸縮作動させるネジジャッキを介在しておくと、コンベヤ搬送経路の傾斜角度の変更作業を一人で容易に行うことが可能となる。
【0058】
(3)処理する物品が、エアージェットで吹き飛ばすのが困難な場合には、振分けコンベヤ11に備える不良品排除手段として、コンベヤ搬送経路の側方に配備したプッシャーを搬送経路上に進出移動させて、不良品を強制的に押出し排除する構造のものを利用してもよい。
【0059】
(4)連結板7、7aに備える長孔8、8aに代えて、多数のボルト挿通孔を小ピッチで円弧状に配列形成して、段階的にコンベヤ搬送経路の傾斜角度の変更を行うようにしてもよい。
【0060】
(5)支持枠6に、その傾斜角度を検出する傾斜センサを配備すると共に、予め、支持枠6の複数の傾斜角度について、スパン調整をそれぞれ行って、各傾斜角度についてのスパン係数を、制御ボックス4内の制御装置の記憶部に格納しておく。
【0061】
支持枠6の傾斜角度を変更したときには、傾斜センサで検出される傾斜角度に応じたスパン係数を、予め前記記憶部に格納している複数の傾斜角度の各スパン係数に基づいて、補間計算等を行って、検出された傾斜角度に対応するスパン係数を自動的に算出するようにしてもよい。
【0062】
すなわち、スパン調整を自動的に行えるようにしてもよい。
【0063】
また、傾斜センサで検出した傾斜角度を設定表示装置5で表示するようにしておくと、コンベヤ搬送経路の角度設定を正確に行うことができる。
【0064】
(6)台枠1は、必ずしも全てをパイプ材で構成する必要はなく、例えば、大部分を角パイプ材、丸パイプ材やアングル材、等で組み上げ、支持枠6の回動支点部位においてのみ丸パイプ材や丸支軸を用いる構造としてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 台枠
1a 丸パイプ部
2 送込みコンベヤ
3 計量コンベヤ
6 支持枠
6a 連結枠
7 連結板
8 長孔
9 ボルト
11 振分けコンベヤ
13 金属検出器