(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024079975
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】販売データ処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20240606BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
G07G1/01 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192739
(22)【出願日】2022-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 裕人
(72)【発明者】
【氏名】長嶋 翔太郎
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142DA07
3E142DA08
3E142EA04
3E142FA42
(57)【要約】
【課題】状況に応じて好適に顧客への確認を行う。
【解決手段】商品を登録する登録処理を実行する登録手段と、登録処理において客による確認操作が必要であるかを判断する判断手段と、登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段と、確認操作を受け付ける客側表示手段とを備え、登録手段は、他の客に対する精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客に対する登録処理を行うことが可能であり、客側表示手段は、他の客に対する精算処理が行われていないときに、判断手段によって確認操作が必要であると判断される場合には、確認操作が必要であると判断されたときに確認操作を受け付ける画面を表示し、他の客に対する精算処理が行われているときに、判断手段によって確認操作が必要であると判断される場合であっても、確認操作を受け付ける画面を表示しない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店員の操作によって商品を登録し、客の操作によって精算する販売データ処理装置であって、
商品を登録する登録処理を実行する登録手段と、
前記登録処理において客による確認操作が必要であるかを判断する判断手段と、
前記登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段と、
前記確認操作を受け付ける客側表示手段と
を備え、
前記登録手段は、
前記精算手段によって他の客に対する前記精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客に対する前記登録処理を行うことが可能であり、
前記客側表示手段は、
前記他の客に対する前記精算処理が行われていないときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、前記確認操作が必要であると判断されたときに前記確認操作を受け付ける画面を表示し、
前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合であっても、前記確認操作を受け付ける画面を表示しない
ことを特徴とする販売データ処理装置。
【請求項2】
前記客側表示手段は、
前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、当該他の客に対する前記精算処理が完了した後に前記確認操作を受け付ける画面を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項3】
前記客側表示手段は、
前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、当該他の客に対する前記精算処理も当該新たな客に対する前記登録処理も完了した後に前記確認操作を受け付ける画面を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項4】
前記確認操作が必要である旨を店員に報知する店員側表示手段
を備え、
前記店員側表示手段は、
前記客側表示手段が前記確認操作を受け付ける画面を表示するときに前記確認操作が必要である旨の報知を開始し、前記画面において前記確認操作を受け付けると前記報知を終了する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の販売データ処理装置。
【請求項5】
客用の表示部を備え、店員の操作によって商品を登録し、客の操作によって精算する販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録処理を実行する登録手段、
前記登録処理において客による確認操作が必要であるかを判断する判断手段、
前記登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段、
前記表示部の表示を制御するに表示制御手段
として機能させ、
前記登録手段は、
前記精算手段によって他の客に対する前記精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客に対する前記登録処理を行うことが可能であり、
前記表示制御手段は、
前記他の客に対する前記精算処理が行われていないときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、前記確認操作が必要であると判断されたときに前記確認操作を受け付ける画面を前記表示部に表示させ、
前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合であっても、前記確認操作を受け付ける画面を前記表示部に表示させない
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる対面セルフレジであって、20歳以上であるかを確認するボタンを客側の表示部に表示して顧客に20歳以上であるかを確認させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、状況によっては顧客への確認が難しい場合がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、店員の操作によって商品を登録し、客の操作によって精算する販売データ処理装置であって、商品を登録する登録処理を実行する登録手段と、前記登録処理において客による確認操作が必要であるかを判断する判断手段と、前記登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段と、前記確認操作を受け付ける客側表示手段とを備え、前記登録手段は、前記精算手段によって他の客に対する前記精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客に対する前記登録処理を行うことが可能であり、前記客側表示手段は、前記他の客に対する前記精算処理が行われていないときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、前記確認操作が必要であると判断されたときに前記確認操作を受け付ける画面を表示し、前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合であっても、前記確認操作を受け付ける画面を表示しない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図8】登録精算装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】登録精算装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、登録精算装置10の外観の一例である。
図1(A)は、登録精算装置10を客側から見た斜視図である。
図1(B)は、登録精算装置10を店員側から見た斜視図である。
図2は、登録精算装置10の構成例である。
【0009】
登録精算装置10は、いわゆる対面セルフレジであり、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する。登録精算装置10は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。
【0010】
以下、
図1を参照しつつ、
図2に示した登録精算装置10の構成例を説明する。
図1及び
図2において、同一部分には同一符号を付している。登録精算装置10は、CPU101と、記憶部102と、客側表示部103と、非現金決済部104と、現金決済部105と、印刷部106と、店員側表示部108と、操作部109と、スキャナ部110と、音声出力部111と、通信部112とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0011】
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置10の動作を制御する。記憶部102は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部102は、CPU101によって実行されるプログラム、CPU101によって参照される情報(商品マスタ、クーポンマスタ、品券マスタ、各種の設定情報等)、CPU101によって生成される情報(例えば、商品登録情報等)を記憶する。記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。なお、商品マスタは、例えば、商品を識別する商品識別情報(例えば、バーコードが付された商品ではJANコード)に対応付けて、商品名、単価、年齢確認の要否等を記憶する。クーポンマスタは、例えば、クーポンを識別するクーポン識別情報に対応付けて、対象商品(又は対象商品群)、対象商品との交換(対象商品を無料提供)ではなく対象商品を値引きするものであれば値引き金額(若しくは値引き後価格)、有効期限があるものであれば有効期限を記憶する。品券マスタは、例えば、品券を識別する品券識別情報に対応付けて、額面金額、額面金額未満の場合における差額の返金の有無等を記憶する。
【0012】
客側表示部103は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
【0013】
非現金決済部(カード決済部、コード決済部)104は、非現金(例えば、クレジットカード、電子マネー等)による決済機構である。非現金決済部104は、例えば、挿入される(又は翳される)ことによって情報を読み取る読取部を備える。非現金決済部104は、読取部の他に書込部や記憶部や通信部や操作部や表示部を備えてもよい。非現金決済部104は、登録精算装置10とは別体であり、登録精算装置10に接続されるものであってもよい。非現金決済部104は、カードや機器に記憶されている情報に代えて又は加えて、スキャナ部110によって読み取られた情報を用いて非現金決済を実行してもよい。例えば、非現金決済部104は、スキャナ部110によって読み取られたコード決済用の情報を用いて非現金決済を実行してもよい。
【0014】
現金決済部105は、現金による決済機構(釣銭機)であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨の投入、釣り銭の取り去りはセンサによって検出される。
【0015】
印刷部106は、各種媒体(レシート、クーポン等)を印刷、発行する。媒体の取り去りはセンサによって検出される。
【0016】
店員側表示部108は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。操作部109は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。スキャナ部110は、種々のコードを光学的に読み取る。例えば、スキャナ部110は、商品に付されているバーコード、品券に印刷されたバーコード、店員の名札に付された店員コード、顧客の機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)に表示されているコード決済用の情報等を光学的に読み取る。音声出力部111は、音声を出力する。例えば、音声出力部111は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。通信部112は、他の装置との間において情報を送受信する。なお、登録精算装置10は、更に、人感センサ、撮像部(カメラ)を備えてもよい。
【0017】
(次客の商品登録)
登録精算装置10は、例えば客捌きの向上の観点から、次客の商品登録が可能である。つまり、登録精算装置10は、ある顧客(本説明において顧客A)の商品の登録(スキャナ部110によるスキャン、商品プリセットボタンの操作)の完了後(例えば、小計操作後)、顧客Aの精算が完了(例えば、レシートの取り去りが完了)していなくても、他の顧客(本説明において顧客B)の商品を登録することができる。換言すれば、登録精算装置10は、客側で精算画面(支払方法を選択する画面、選択した支払方法に応じた画面、レシートの受け取りを指示する画面等)を表示して顧客Aの処理(精算)を進行させているときに、店員側で登録画面を表示して顧客Bの処理(商品登録)を進行させることができる。選択した支払方法に応じた画面は、選択した支払方法に応じて1以上の画面(例えば、現金が選択された場合には現金投入画面、釣銭確認画面等、クレジットカードが選択された場合にはカード名義、利用金額等を確認する確認画面、支払回数等を指定する指定画面等)の総称である。以下、支払方法を選択する画面を、支払方法選択画面又は決済種別選択画面又は精算方法選択画面と称する場合がある。レシートの受け取りを指示する画面を、レシート受取指示画面と称する場合がある。
【0018】
なお、顧客Bから見た顧客Aを「前客」又は「先客」又は「第1客」と称し、顧客Aから見た顧客Bを「次客」又は「後客」又は「第2客」と称する場合がある。顧客Bの次の顧客が顧客Cであれば、顧客Bは、顧客Aから見た場合には上述した通り「次客(後客、第2客)」であるが、顧客Cから見た場合には「前客(先客、第1客)」である。
【0019】
図3~
図5は、登録精算装置10の表示例である。
図3→
図4→
図5と遷移する。登録精算装置10は、店員による登録も顧客による精算も行われていない場合、
図3(A)に示すように、店員側表示部108に登録画面を表示し、
図3(B)に示すように、客側表示部103に登録確認画面を表示する。
【0020】
図3(A)の登録画面(他の登録画面も同様)には、直前(最後)に登録した商品の情報を表示する領域(符号a)、登録した商品の一覧(リスト)を表示する領域(符号b)、合計情報(合計点数、合計金額)を表示する領域(符号c)が設けられている。また、
図3(A)の登録画面には、野菜等の商品プリセットボタンが操作可能に表示されている。夫々の商品プリセットボタンには商品識別情報が割り当てられているため、商品プリセットボタンの操作により商品を特定することができる。なお、
図3(A)の登録画面は、1品目の商品を登録する前の初期状態の登録画面(初期登録画面)であるため、小計ボタン(符号d)が操作不可能な態様で表示(
図3(A)では破線にて表示)されている。
図3(B)の登録確認画面には、直前に登録した商品の情報を表示する領域(符号e)、合計情報を表示する領域(符号f)が設けられている。
【0021】
登録精算装置10は、
図3(A)及び
図3(B)の場面から顧客(
図3~
図7において顧客a)の1品目の商品(アスパラ)を登録した場合、
図3(C)に示すような登録画面を店員側表示部108に表示し、
図3(D)に示すような登録確認画面を客側表示部103に表示する。
【0022】
登録精算装置10は、
図3(C)及び
図3(D)の場面から顧客aの2品目の商品(缶ビール)を登録した場合、
図3(E)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面に小画面(年齢確認報知小画面。符号g)を表示し、
図3(F)に示すように、客側表示部103には年齢確認画面を表示する。
【0023】
今回登録した商品(缶ビール)は、販売に際し顧客の年齢を確認する必要がある商品(年齢確認商品)であるため、登録精算装置10は、客側には顧客自身に年齢を確認させる年齢確認画面を表示し、店員側には年齢確認中である旨を報知する年齢確認報知小画面を表示する。なお、ビール等のアルコール類の他、例えばタバコも年齢確認商品に該当する。
【0024】
図3(E)に示すように年齢確認報知小画面には、年齢確認中である旨(「年齢確認中」)や年齢確認の対象商品(缶ビール)が表示されている。
図3(F)に示すように年齢確認画面には、年齢確認ボタン(符号h)が操作可能に表示されている。また、年齢確認画面の下側には、年齢確認の対象商品の情報(符号i)や、合計情報(符号j)が表示されている。
【0025】
登録精算装置10は、
図3(E)及び
図3(F)の場面から年齢確認ボタンが操作された場合、
図3(G)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面の年齢確認報知小画面を消去し、
図3(H)に示すように、客側表示部103には登録確認画面を表示する。
【0026】
登録精算装置10は、
図3(G)及び
図3(H)の場面から小計ボタンが操作された場合、
図4(A)に示すように、店員側表示部108には初期登録画面を表示し、
図4(B)に示すように、客側表示部103には精算画面(支払方法選択画面)を表示する。
【0027】
小計ボタンが操作されたため、登録精算装置10は、客側には商品の登録を終えた顧客aの精算のために精算画面を表示し、店員側には顧客aの次の顧客(
図3~
図7において顧客b)の商品の登録のために初期登録画面を表示する。
【0028】
図4(A)の登録画面の上部右側には、タブ「1」とタブ「2」とが存在するが、タブ「1」は第1客(顧客a)、タブ「2」は第2客(顧客b)に対応する。店員は、タブを選択(タッチ)し、店員側表示部108の表示を選択したタブに対応する内容に切り替えることができる。登録精算装置10は、小計ボタンの操作があった場合、
図4(A)に示すように、小計ボタンの操作後の初期状態として、第2客に関する情報(初期登録画面)を表示しているが(タブ「2」が選択されている状態としているが)、登録精算装置10は、
図4(A)の場面から、タブ「1」を選択する操作があった場合、第1客に関する情報(例えば客側表示部103のミラー画面等)を表示する。
【0029】
続いて、店員側において、
図4(A)の場面から、店員が顧客bの1品目の商品(缶ビール)を登録したものとする、また、客側において、
図4(B)の場面から、顧客aが支払方法を選択したものとする。また、店員側において店員が顧客bの1品目の商品を登録したときには、客側では顧客aが
図4(B)の場面から選択した支払方法に応じた操作(又は動作)を行っているものとする。つまり、店員側において顧客bの1品目の商品を登録したときには、客側における顧客aの精算は完了していないものとする。
【0030】
図4(C)は、顧客bの1品目の商品を登録したときの店員側表示部108における登録画面である。
図4(D)は、
図4(C)の登録画面を店員側表示部108に表示しているときの客側表示部103における精算画面(支払方法に応じた画面。表示内容は図示を省略)である。
【0031】
登録精算装置10は、第1客の精算完了前に第2客の商品を登録した場合、客側では、第1客への精算画面の表示を維持し、第2客への登録確認画面や年齢確認画面を表示しない。つまり、登録精算装置10は、第2客の年齢確認商品を登録しても、第1客の精算が完了していなければ、客側表示部103に年齢確認商品を表示しない(また、店員側表示部108に年齢確認報知小画面を表示しない)。
【0032】
続いて、店員側において、
図4(C)の場面から、店員が顧客bの2品目の商品(季節の弁当)を登録したものとする。また、店員側において店員が顧客bの2品目の商品を登録したときにも、客側では顧客aが
図4(B)の場面から選択した支払方法に応じた操作(又は動作)を依然として行っているものとする。つまり、店員側において顧客bの2品目の商品を登録したときには、客側における顧客aの精算は完了していないものとする。
【0033】
図4(E)は、顧客bの2品目の商品を登録したときの店員側表示部108における登録画面である。
図4(F)は、
図4(E)の登録画面を店員側表示部108に表示しているときの客側表示部103における精算画面(支払方法に応じた画面)である。
【0034】
続いて、客側において、
図4(F)の場面から、レシートが印刷、発行されたものとする。また、客側においてレシートが印刷、発行されたときには、店員側では店員が、次の操作(例えば、顧客bの商品が3品以上ある場合には3品目の商品の登録、顧客bの商品が2品である場合には小計ボタンの操作)を行っていないのとする。つまり、店員側における顧客bの2品目の商品登録後であって次の操作前に、客側においてレシートが印刷、発行されたものとする。
【0035】
図4(H)は、レシートを印刷、発行したときの客側表示部103における精算画面(レシート受取指示画面)である。
図4(G)は、
図4(H)の精算画面(レシート受取指示画面)を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108における登録画面(
図4(E)の登録画面と同様)である。
【0036】
続いて、客側において、
図4(H)の場面から、顧客aがレシートを取り去ったものとする。また、客側においてレシートが取り去られたときには、店員側では店員が、次の操作を行っていないのとする。つまり、店員側における顧客bの2品目の商品登録後であって次の操作前に、客側において顧客aがレシートを取り去ったものとする。
【0037】
登録精算装置10は、
図4(G)及び
図4(H)の場面からレシートの取り去りを検出した場合、
図5(A)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面に年齢確認報知小画面を表示し、
図5(B)に示すように、客側表示部103には年齢確認商品を表示する。
【0038】
登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では年齢確認を行わなかったので(
図4(C)、
図4(D))、顧客aの精算が完了(レシートの取り去りを検出)した時点で年齢確認を行なっている(
図5(A)、
図5(B))。つまり、登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では顧客aの精算が完了していなかったため、顧客aの邪魔にならないように(若しくは顧客a、顧客bを混乱させないように)、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では年齢確認を保留し、保留した年齢確認を顧客aの精算が完了した時点で行っている。
【0039】
なお、登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点において顧客aの精算が完了していなかった場合には、当該年齢確認商品を登録した時点では客側への年齢確認画面の表示も店員側への年齢確認報知小画面の表示も行わないが(
図4(C)、
図4(D))、当該年齢確認商品を登録した時点では当該年齢確認商品について年齢確認を保留した旨の情報(年齢確認保留情報)を記憶しておき、顧客aの精算が完了した時点において年齢確認保留情報を参照することによって、顧客aの精算が完了した時点で年齢確認画面や年齢確認報知小画面を表示してもよい。
【0040】
登録精算装置10は、
図5(A)及び
図5(B)の場面から年齢確認ボタンが操作された場合、
図5(C)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面の年齢確認報知小画面を消去し、
図5(D)に示すように、客側表示部103には登録確認画面を表示する。
【0041】
登録精算装置10は、
図5(C)及び
図5(D)の場面から小計ボタンが操作された場合、
図5(E)に示すように、店員側表示部108には初期登録画面を表示し、
図5(F)に示すように、客側表示部103には精算画面(支払方法選択画面)を表示する。
【0042】
小計ボタンが操作されたため、登録精算装置10は、客側には商品の登録を終えた顧客bの精算のために精算画面を表示し、店員側には顧客bの次の顧客の商品の登録のために初期登録画面を表示する。
【0043】
以上、
図3~
図5に示すように、登録精算装置10は、ある顧客(顧客b)の年齢確認商品を登録した場合に、客側にて他の顧客(顧客a)が精算を行っているときには、直ぐに当該顧客(顧客b)に対して年齢確認を行わずに(
図4(C)、
図4(D))、客側の他の顧客(顧客a)の精算が完了した後に当該顧客(顧客b)に対して年齢確認を行っている(
図5(A)、
図5(B))。つまり、登録精算装置10は、ある顧客(顧客b)の年齢確認商品を登録した時点において他の顧客(顧客a)の精算が完了していなかった場合には、当該年齢確認商品を登録した時点における年齢確認を保留し、保留した年齢確認を他の顧客(顧客a)の精算が完了した時点で行っている。
【0044】
図3~
図5に示した例では、登録精算装置10は、ある顧客(顧客b)の年齢確認商品を登録した時点における年齢確認を保留した場合、当該顧客(顧客b)の登録が完了していなくても(小計ボタンの操作がなされてなくても)、他の顧客(顧客a)の精算が完了すれば他の顧客(顧客a)の精算が完了した時点において年齢確認を行っているが(
図5(A)~
図5(F))、
図6に示すように、当該顧客(顧客b)の登録が完了した後に(小計ボタンの操作がなされた後に)年齢確認を行ってもよい。
【0045】
図6は、登録精算装置10の表示例である。具体的には、
図6の表示例は、
図3~
図5の遷移における
図4(G)及び
図4(H)以降が異なる他の遷移を示している。
図6(A)は
図4(G)と同一、
図6(B)は
図4(H)と同一である。
【0046】
続いて、客側において、
図6(B)の場面から、顧客aがレシートを取り去ったものとする。また、客側においてレシートが取り去られたときには、店員側では店員が、次の操作を行っていないのとする。つまり、店員側における顧客bの2品目の商品登録後であって次の操作前に、客側において顧客aがレシートを取り去ったものとする。
【0047】
登録精算装置10は、
図6(A)及び
図6(B)の場面からレシートの取り去りを検出した場合、
図6(D)に示すように、客側表示部103において登録確認画面を表示する。
図6(C)は、
図6(D)の登録確認画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108における登録画面(
図6(A)の登録画面と同様)である。
【0048】
登録精算装置10は、
図6(C)及び
図6(D)の場面から小計ボタンが操作された場合、
図6(E)に示すように、店員側表示部108において初期登録画面の前面に年齢確認報知小画面を表示し、
図6(F)に示すように、客側表示部103には年齢確認商品を表示する。
【0049】
登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では年齢確認を行わなかったので(
図4(C)、
図4(D))、顧客bの登録が完了した時点で年齢確認を行なっている(
図6(E)、
図6(F))。つまり、登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では顧客aの精算が完了していなかったため、顧客aの邪魔にならないように(若しくは顧客a、顧客bを混乱させないように)、顧客bの年齢確認商品を登録した時点では年齢確認を保留し、保留した年齢確認を顧客bの登録が完了した時点で行っている。
【0050】
なお、登録精算装置10は、顧客bの年齢確認商品を登録した時点において顧客aの精算が完了していなかった場合には、当該年齢確認商品を登録した時点では客側への年齢確認画面の表示も店員側への年齢確認報知小画面の表示も行わないが(
図4(C)、
図4(D))、当該年齢確認商品を登録した時点では当該年齢確認商品について年齢確認を保留した旨の年齢確認保留情報を記憶しておき、顧客bの登録が完了した時点において年齢確認保留情報を参照することによって、顧客bの登録が完了した時点で年齢確認画面や年齢確認報知小画面を表示してもよい。
【0051】
登録精算装置10は、
図6(E)及び
図6(F)の場面から年齢確認ボタンが操作された場合、
図6(G)に示すように、店員側表示部108において初期登録画面の前面の年齢確認報知小画面を消去し、
図6(H)に示すように、客側表示部103には精算画面(支払方法選択画面)を表示する。
【0052】
以上、
図6に示したように、登録精算装置10は、ある顧客(顧客b)の年齢確認を保留した場合、当該顧客(顧客b)の登録が完了した後に年齢確認を行ってもよい。
【0053】
図3~
図5に示した例では、顧客aの精算完了後の年齢確認画面(
図5(B))では、年齢確認の対象商品(缶ビール)を表示するものの直前に登録した商品(季節の商品)は表示しないが、
図7に示すように、年齢確認画面において直前に登録した商品を表示してもよい。
【0054】
図7は、登録精算装置10の表示例である。具体的には、
図7の表示例は、
図3~
図5の遷移における
図4(G)及び
図4(H)以降が異なる他の遷移(
図6とも異なる遷移)を示している。
図7(A)は
図4(G)と同一、
図7(B)は
図4(H)と同一である。
【0055】
続いて、客側において、
図7(B)の場面から、顧客aがレシートを取り去ったものとする。また、客側においてレシートが取り去られたときには、店員側では店員が、次の操作を行っていないのとする。つまり、店員側における顧客bの2品目の商品登録後であって次の操作前に、客側において顧客aがレシートを取り去ったものとする。
【0056】
登録精算装置10は、
図7(A)及び
図7(B)の場面からレシートの取り去りを検出した場合、
図7(C)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面に年齢確認報知小画面を表示し(
図5(A)と同様)、
図7(D)に示すように、客側表示部103には年齢確認商品を表示する。
【0057】
図7(D)に示した年齢確認画面には、直前に登録した商品の情報(符号k)、合計情報(符号l)、年齢確認ボタン(符号m)、年齢確認の対象商品の情報(符号n)が表示されている。
【0058】
登録精算装置10は、
図7(C)及び
図7(D)の場面から年齢確認ボタンが操作された場合、
図7(E)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面の年齢確認報知小画面を消去し(
図5(C)と同様)、
図7(F)に示すように、客側表示部103には登録確認画面(
図5(D)の登録確認画面と同様)を表示する。
【0059】
登録精算装置10は、
図7(E)及び
図7(F)の場面から小計ボタンが操作された場合、
図7(G)に示すように、店員側表示部108には初期登録画面を表示し、
図7(H)に示すように、客側表示部103には精算画面(支払方法選択画面)を表示する。
【0060】
なお、
図3~
図7の表示例では年齢確認を保留した年齢確認商品は1つ(缶ビール)であったが、年齢確認を保留した年齢確認商品が2つ以上あった場合には、後に客側に表示する年齢確認画面において、保留した全部の年齢確認商品について年齢確認画面に表示してもよいし、代表して1つの年齢確認商品(例えば、最初に保留した年齢確認商品、又は、最後に保留した年齢確認商品)について年齢確認画面に表示してもよい。店員側に表示する年齢確認報知小画面においても同様である。
【0061】
図8及び
図9は、登録精算装置10の処理の一例を示すフローチャートである。
図8及び
図9は、ある顧客の登録開始から精算開始(精算画面の表示)迄の処理の流れを示している。
図8(A)のフローチャートの開始時において、店員側(店員側表示部108)には初期登録画面が表示されているものとする。
図8(B)、
図9のフローチャートは、
図8(A)のフローチャートの続きである。
図8(B)のフローチャートは、ある顧客の1品目の商品をスキャン等したときに客側で他の顧客が精算を行っていない場合の処理の流れを示している。
図9のフローチャートは、ある顧客の1品目の商品をスキャン等したときに客側で他の顧客が精算を行っている場合の処理の流れを示している。
【0062】
(
図8(A)のフローチャート)
ステップS1:登録精算装置10は、商品(1品目の商品)のスキャン等(バーコードのスキャン、商品プリセットボタンの操作)があったか否かを判断する。つまり、登録精算装置10は、商品識別情報を取得したか否かを判断する。スキャン等があった場合(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。スキャン等がなかった場合(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。
ステップS2:登録精算装置10は、前客が精算中であるか否かを判断する。例えば、登録精算装置10は、客側表示部103に精算画面を表示している場合には、前客が精算中であると判断する。前客が精算中である場合(ステップS2:YES)、
図9のステップS60に進む。前客が精算中でない場合(ステップS2:NO)、
図8(B)のステップS10に進む。
【0063】
(
図8(B)のフローチャート)
ステップS10:登録精算装置10は、スキャン等した商品(ステップS1にてスキャン等した1品目の商品、又は、ステップS41にてスキャン等した2品目以降の商品)を登録する。続いてステップS11に進む。
ステップS11:登録精算装置10は、店員側の登録画面を更新する。つまり、登録精算装置10は、ステップS10の登録内容を登録画面に反映させる。続いてステップS23に進む。
【0064】
ステップS23:登録精算装置10は、ステップS10にて登録した商品が年齢確認商品であるか否かを判断する。年齢確認商品である場合(ステップS23:YES)、ステップS24に進む。年齢確認商品でない場合(ステップS23:NO)、ステップS31に進む。
ステップS24:登録精算装置10は、年齢確認済であるか否かを判断する。例えば、登録精算装置10は、記憶部102(当該登録精算装置10がアクセス可能な他の装置の記憶部でもよい)に記憶した年齢確認有無情報(例えば、
図8(A)のフローチャートの開始時に値「0(未確認)」に初期化し、年齢確認操作があった場合に値「1(確認済)」に更新する年齢確認有無フラグ)を参照し、年齢確認済であるか否かを判断する。年齢確認済である場合(ステップS24:YES)、ステップS31に進む。年齢確認済でない場合(ステップS24:NO)、ステップS25に進む。
【0065】
ステップS25:登録精算装置10は、客側(客側表示部103)に年齢確認画面を表示する。続いてステップS26に進む。
ステップS26:登録精算装置10は、年齢確認操作(年齢確認ボタンの操作)があったか否かを判断する。年齢確認操作があった場合(ステップS26:YES)、ステップS30に進む。年齢確認操作がなかった場合(ステップS26:NO)、ステップS26に戻る。なお、録精算装置10は、年齢確認操作があった場合(ステップS26:YES)、年齢確認有無情報を更新(値「0」→値「1」)し、ステップS30に進むようにしてもよい。
【0066】
ステップS30:登録精算装置10は、客側に登録確認画面を表示する。続いてステップS41に進む。
ステップS31:登録精算装置10は、客側の登録確認画面を更新する。続いてステップS41に進む。
【0067】
ステップS41:登録精算装置10は、商品(2品目以降の商品)のスキャン等があったか否かを判断する。スキャン等があった場合(ステップS41:YES)、ステップS10に戻る。スキャン等がなかった場合(ステップS41:NO)、ステップS42に進む。
ステップS42:登録精算装置10は、小計ボタンの操作があったか否かを判断する。小計ボタンの操作があった場合(ステップS42:YES)、ステップS52に進む。小計ボタンの操作がなかった場合(ステップS42:NO)、ステップS41に戻る。
【0068】
ステップS52:登録精算装置10は、店員側に初期登録画面を表示する。続いてステップS57に進む。
ステップS57:登録精算装置10は、客側に精算画面(支払方法選択画面)を表示する。そして本フローチャートは終了する。
【0069】
(
図9のフローチャート)
ステップS60:登録精算装置10は、スキャン等した商品(ステップS1にてスキャン等した1品目の商品、又は、ステップS81にてスキャン等した2品目以降の商品)を登録する。続いてステップS61に進む。
ステップS61:登録精算装置10は、店員側の登録画面を更新する。つまり、登録精算装置10は、ステップS60の登録内容を登録画面に反映させる。続いてステップS70に進む。
【0070】
ステップS70:登録精算装置10は、前客が精算中であるか否かを判断する。前客が精算中である場合(ステップS70:YES)、ステップS81に進む。前客が精算中でない場合(ステップS70:NO)、ステップS83に進む。つまり、登録精算装置10は、前客の精算が完了していなければ(ステップS70:YES)、ステップS81に進む。前客の精算が完了していれば(ステップS70:NO)、ステップS83に進む。
ステップS81:登録精算装置10は、商品(2品目以降の商品)のスキャン等があったか否かを判断する。スキャン等があった場合(ステップS81:YES)、ステップS60に戻る。スキャン等がなかった場合(ステップS81:NO)、ステップS82に進む。
ステップS82:登録精算装置10は、小計ボタンの操作があったか否かを判断する。小計ボタンの操作があった場合(ステップS82:YES)、ステップS90に進む。小計ボタンの操作がなかった場合(ステップS82:NO)、ステップS70に戻る。
【0071】
ステップS83:登録精算装置10は、ステップS60にて登録した1以上の商品の中に年齢確認商品が含まれているか否かを判断する。年齢確認商品が含まれている場合(ステップS83:YES)、
図8(B)のステップS25に進む。年齢確認商品が含まれていない場合(ステップS83:NO)、
図8(B)のステップS30に進む。
【0072】
ステップS90:登録精算装置10は、前客が精算中であるか否かを判断する。前客が精算中である場合(ステップS90:YES)、ステップS90に戻る。前客が精算中でない場合(ステップS90:NO)、ステップS92に進む。つまり、登録精算装置10は、小計ボタンの操作後に前客が精算中である場合には前客の精算が完了する迄待機し(ステップS90)、前客の精算が完了したらステップS92に進む。
【0073】
ステップS92:登録精算装置10は、店員側に初期登録画面を表示する。続いてステップS93に進む。
【0074】
ステップS93:登録精算装置10は、ステップS60にて登録した1以上の商品の中に年齢確認商品が含まれているか否かを判断する。年齢確認商品が含まれている場合(ステップS93:YES)、ステップS95に進む。年齢確認商品が含まれていない場合(ステップS93:NO)、ステップS97に進む。
【0075】
ステップS95:登録精算装置10は、客側に年齢確認画面を表示する。続いてステップS96に進む。
ステップS96:登録精算装置10は、年齢確認操作(年齢確認ボタンの操作)があったか否かを判断する。年齢確認操作があった場合(ステップS96:YES)、ステップS97に進む。年齢確認操作がなかった場合(ステップS96:NO)、ステップS96に戻る。
【0076】
ステップS97:登録精算装置10は、客側に精算画面(支払方法選択画面)を表示する。そして本フローチャートは終了する。
【0077】
なお、
図8及び
図9のフローチャートでは省略したが、登録精算装置10は、客側に年齢確認画面を表示しているときには(
図8(B)のステップS25、S26(NO)、又は、
図9のステップS95、S96(NO))、店員側に年齢確認報知小画面を表示する。
【0078】
図8及び
図9のフローチャートに示すように、登録精算装置10は、ある顧客の年齢確認商品を登録したときに客側で他の顧客が精算を行っていない場合(当該年齢確認商品を登録した顧客について当該年齢確認商品の登録前に登録した他の年齢確認商品において当該顧客に対して年齢確認を既に行っている場合を除く)には、当該年齢確認商品を登録したときに年齢確認画面を表示する(
図8(B)のステップS23(YES)→ステップS24(NO)→ステップS25)。一方、登録精算装置10は、ある顧客の年齢確認商品を登録したときに他の顧客が精算を行っている場合には、当該年齢確認商品を登録したときに年齢確認画面を表示せずに(つまり当該年齢確認商品を登録したタイミングでの年齢確認画面の表示を保留し)、他の顧客の精算が完了した後に年齢確認画面を表示する(
図9のステップS70(NO)→ステップS83(YES)→
図8(B)のステップS25、又は、
図9のステップS90(NO)→ステップS92→ステップS93(YES)→ステップS95)。
【0079】
図8及び
図9のフローチャートでは、ある顧客(次客)の年齢確認商品を登録したときに他の顧客(前客)が精算を行っている場合には当該年齢確認商品を登録したタイミングでの次客への年齢確認画面の表示を保留し、前客の精算が完了すれば、次客の商品登録が完了する前(小計ボタンの操作前)であっても次客の商品登録が完了した後(小計ボタンの操作後)であっても、次客に年齢確認画面を表示するが、前客の精算が完了しても次客の商品登録が完了していなければ次客への年齢確認画面の表示を保留し、次客の商品登録の完了後に次客に年齢確認画面を表示してもよい。すなわち、登録精算装置10は、前客の精算が完了しかつ次客の商品登録が完了した後に、次客に年齢確認画面を表示してもよい。例えば、
図8及び
図9のフローチャートにおいて、破線にて示した部分(ステップS70、ステップS83、ステップS83からステップS25又はステップS30)は、なくてもよい。
【0080】
つまり、登録精算装置10は、他の顧客(前客)の精算が行われているときに当該顧客(次客)の年齢確認商品を登録した場合には、前客の精算が完了(次客の登録の完了前に前客の精算が完了、又は、次客の登録の完了後に前客の精算が完了)したことを以って年齢確認画面を表示してもよいし、前客の精算が完了しかつ次客の登録が完了したことを以って年齢確認画面を表示してもよい。
【0081】
以上、本実施形態の登録精算装置10について説明したが、登録精算装置10によれば、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる。つまり、登録精算装置10によれば、他の顧客(前客)が精算を行っているか否かの状況に応じて好適に年齢確認商品を登録した顧客(次客)への年齢確認を行うことができる。
【0082】
仮に、前客が精算を行っている最中に次客の年齢確認を行った場合、前客にとっては自身の操作(精算の操作)が他人(次客)の操作(年齢確認の操作)によって割り込まれることとなり、次客にとっては自身の操作(年齢確認の操作)のために他人(前客)の操作(精算の操作)に割り込むこととなるが、相手の邪魔になる虞や混乱が生じる虞があり、また、前客、次客の双方にとって心理的な負担を与える虞や、煩雑であるためミス(例えば、他の顧客が操作すべきものを操作してしまうといったミス)が生じる虞もある。一方、本実施形態の登録精算装置10では、前客が精算を行っている最中には次客の年齢確認を行わないため、好適に(例えば、上述の、邪魔になる虞も混乱が生じる虞も顧客に心理的な負担を与える虞もミスが生じる虞もなく)、年齢確認を行うことができる。
【0083】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(17)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(17)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0084】
(1)上記実施形態では、登録精算装置10は、決済部として非現金決済部104と現金決済部105とを備える例を説明したが、非現金決済部104か現金決済部105の一方を備え、他方を備えていなくてもよい。
【0085】
登録精算装置10は、非現金決済部104を備えずに現金決済部105を備える場合(つまり支払方法が現金のみの1種類である場合)、支払方法選択画面を表示せずに支払方法に応じた画面(例えば、現金の投入を指示する現金投入指示画面(非図示)))を表示する。登録精算装置10は、現金決済部105を備えずに非現金決済部104を備える場合であって非現金決済部104において処理可能な支払方法が1種類である場合(つまり支払方法が1種類の非現金である場合)も同様に支払方法選択画面を表示せずに当該支払方法に応じた画面を表示する。
【0086】
図6に示した例では、客側にて年齢確認画面の年齢確認ボタンの操作があった場合、登録精算装置10は、年齢確認画面に代えて支払方法選択画面を表示するが(
図6(F)→
図6(H))、上述したように支払方法が1種類である場合には、年齢確認ボタンの操作があった場合には、年齢確認画面に代えて支払方法に応じた画面を表示する。
【0087】
(2)上記実施形態では、登録精算装置10は、
図3(E)及び
図3(F)の場面から年齢確認ボタンが操作された場合、
図3(G)に示すように、店員側表示部108において登録画面の前面の年齢確認報知小画面を消去し、
図3(H)に示すように、客側表示部103には登録確認画面を表示すると説明したが、年齢確認報知小画面の表示中(顧客が年齢確認ボタンを操作する前)であっても、次の商品の登録が可能であってもよい。
図5(A)及び
図5(B)の場面(つまり、次客の精算が完了した後の場面)も同様である。
【0088】
(3)上記実施形態では、客側に年齢確認画面を表示しているときには、店員側に年齢確認報知小画面を表示する例を説明したが(例えば、
図3(E)、
図5(A)、
図6(E)、
図7(C))、年齢確認報知小画面の表示に代えて又は加えて年齢確認中である旨のメッセージを表示してもよい。
【0089】
(4)上記実施形態では、客側に年齢確認画面を表示しているときに店員側に表示する年齢確認報知小画面には、年齢確認中である旨や年齢確認の対象商品を表示する例を説明したが、年齢確認報知小画面にも、年齢確認画面と同様、年齢確認ボタンを操作可能に表示してもよい。登録精算装置10は、年齢確認報知小画面の年齢確認ボタンが店員によって操作された場合には、年齢確認画面の年齢確認ボタンが顧客によって操作された場合と同じように動作してもよい。
【0090】
(5)上記実施形態では、登録精算装置10は、年齢確認商品の登録時に客側に年齢確認画面を表示する場合には店員側に年齢確認報知小画面を表示し、年齢確認商品の登録時に客側に年齢確認画面を表示しない場合には店員側に年齢確認報知小画面を表示しない例を説明したが、登録精算装置10は、年齢確認商品の登録時に客側に年齢確認画面を表示しない場合には店員側に年齢確認を保留した旨の小画面(年齢確認保留小画面)や年齢確認を保留した旨のメッセージを表示してもよい。
【0091】
登録精算装置10は、店員側に年齢確認保留小画面(又はメッセージ)を表示する態様では、店員側に表示した年齢確認保留小画面(又はメッセージ)を、次の商品を登録したときに消去する(次の商品も年齢確認商品である場合には最初の非年齢確認商品を登録したときに消去する)。なお、登録精算装置10は、店員側に表示した年齢確認保留小画面(又はメッセージ)を、客側に年齢確認画面を表示したときに消去してもよい。つまり、登録精算装置10は、客側に年齢確認画面を表示する迄、店員側に表示した年齢確認保留小画面(又はメッセージ)を表示し続けてもよい(年齢確認保留小画面を表示し続ける場合には登録を妨げないように小さいもの用いる)。また、客側に年齢確認画面を表示する迄、年齢確認を保留した旨のアイコン(例えば、「年保」と表示したアイコン)を表示してもよいし、当該顧客に対応するタブに年齢確認を保留した旨のマーク(例えば、「年保」)を表示してもよい。
【0092】
(6)上記実施形態では、小計ボタンの操作後の初期登録画面ではタブ「2」が自動的に生成されている例を説明したが(
図4(A)、
図5(E)、
図6(E)、
図7(G))、所定の操作(例えば、タブ「1」の周辺にプラスボタンを設け、該プラスボタンの操作)があった場合にタブ「2」が生成されるようにしてもよい。
【0093】
(7)上記実施形態では、小計ボタンが操作された場合に初期登録画面を表示する例を説明したが(例えば、
図3(G)→
図4(A)、
図5(C)→
図5(E)、
図6(C)→
図6(E)、
図7(E)→
図7(G))、小計ボタンが操作された場合に小計画面(合計点数、小計情報(合計情報)を表示する画面。非図示)を表示し、その後、初期登録画面を表示してもよい。従って、例えば、
図6では、小計ボタンが操作された場合に初期登録画面の前面に年齢確認報知小画面を表示しているが(
図6(E))、小計ボタンが操作された場合に小計画面の前面に年齢確認報知小画面を表示してもよい。
【0094】
小計画面は、例えば、小計情報(小計点数、小計金額)に加え、次客の登録を開始する場合に操作する次客ボタンを操作可能に表示するものであってもよい。登録精算装置10は、例えば、客側の精算が完了した場合、又は、客側の精算が完了する前に次客ボタンの操作があった場合に、小計画面に代えて初期登録画面を表示してもよい。なお、登録精算装置10は、客側の精算が完了した場合であっても次客ボタンの操作がある迄は小計画面を表示し続けてもよい(つまり、常に店員の操作に基づいて初期登録画面を表示してもよい)。
【0095】
(8)上記実施形態では、登録精算装置10は、レシートの取り去りを検出する機能を有するものとして説明したが、登録精算装置10は、レシートの取り去りを検出する機能を有しなくてもよい。
【0096】
(9)上記実施形態では、登録精算装置10は、保留していた年齢確認を実行するタイミングとしてレシートの取り去りを検出したときに年齢確認画面を表示する例を説明したが、保留した年齢確認を実行するタイミングはレシートの取り去りを検出したタイミングに限定されない。
【0097】
(a)登録精算装置10は、レシートの取り去りを検出してから所定時間(例えば、2秒間)が経過したときに年齢確認を実行(年齢確認画面を表示)してもよい。また、上記(8)にも関連するが、登録精算装置10は、レシートの発行から所定時間(例えば、5秒間)が経過したときに年齢確認を実行してもよい。
【0098】
(b)登録精算装置10は、レシートを印刷、発行しない場合があってもよい。例えば、登録精算装置10は、レシート発行の有無(要否)を顧客に確認するレシート発行有無画面(非図示)を表示し、レシート発行有無画面においてレシート発行無(不要)である旨の顧客の操作があった場合にはレシートを印刷、発行しない。登録精算装置10は、レシート発行無である旨の顧客の操作から所定時間(例えば、3秒間)が経過したときに年齢確認を実行(レシート発行有無画面に代えて年齢確認画面を表示)してもよい。
【0099】
(c)登録精算装置10は、他の装置(例えば、クラウドサーバ9(非図示))へ電子レシート情報を送信してもよい。登録精算装置10は、他の装置への電子レシート情報の送信から所定時間(例えば、3秒間)が経過したときに年齢確認を実行(年齢確認画面を表示)してもよい。
【0100】
(d)登録精算装置10は、取引の完了を報知する完了画面(例えば、「ありがとうございました」等と表示した画面。非図示)を表示してもよい。登録精算装置10は、完了画面の表示から所定時間(例えば、3秒間)が経過したときに年齢確認を実行(完了画面に代えて年齢確認画面を表示)してもよい。
【0101】
(e)登録精算装置10は、現金決済において釣り銭を放出する場合には、釣り銭の取り去りを検出したときに年齢確認を実行してもよいし、釣り銭の取り去りを検出してから所定時間が経過したときに年齢確認を実行してもよいし、釣り銭の放出から所定時間が経過したときに年齢確認を実行してもよい。
【0102】
登録精算装置10は、現金決済において釣り銭があり、かつレシートを印刷、発行する場面において、釣り銭の放出後(例えば釣り銭の取り去りを検出した後)にレシートを印刷、発行するように制御してもよい。当該制御とする場合、登録精算装置10は、レシートに関連して(レシートの取り去りを検出したとき、または、レシートの取り去りを検出してから所定時間が経過したとき、または、レシートの発行から所定時間が経過したときに)年齢確認を実行する。一方、登録精算装置10は、上述の場面において、レシートの印刷、発行前(若しくはレシートの取り去りを検出する前)に釣り銭を放出するように制御してもよい。当該制御とする場合、登録精算装置10は、釣り銭に関連して(釣り銭の取り去りを検出したとき、または、釣り銭の取り去りを検出してから所定時間が経過したとき、または、釣り銭を放出から所定時間が経過したときに)年齢確認を実行してもよい。
【0103】
登録精算装置10は、現金決済において釣り銭があり、かつレシートを印刷、発行しない場面(例えば、顧客の操作に基づいてレシートを印刷、発行しない場面、電子レシートを発行する場面)では、釣り銭に関連して年齢確認を実行してもよい。
【0104】
上記(a)~(e)に関連し、レシートの発行、レシートの発行から所定時間経過、レシートの取り去りの検出、レシートの取り去りの検出から所定時間経過、レシート発行無である旨の操作から所定時間経過、電子レシート情報の送信、電子レシート情報の送信から所定時間経過、完了画面の表示、完了画面の表示から所定時間経過、釣り銭の放出、釣り銭の取り去りの検出、釣り銭の取り去りの検出から所定時間経過、の何れかを精算完了と称してもよい。
【0105】
(10)上記実施形態では、登録精算装置10は、前客の精算が完了した場合に年齢確認画面を表示する例を説明したが、前客の精算完了に代えて又は加えて前客が客側から離れた場合に年齢確認画面を表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、前客の精算が完了しかつ当該前客が客側から離れた場合に年齢確認画面を表示してもよい。なお、登録精算装置10は、人感センサ、カメラによって前客が客側から離れたことを判断してもよい。
【0106】
(11)上記実施形態では、登録精算装置10は、年齢確認商品を登録し、登録した年齢確認商品について年齢を確認する例を説明したが、年齢確認商品について年齢を確認した後に登録してもよい。例えば、登録精算装置10は、スキャン等によって取得した商品識別情報によって特定される商品が年齢確認商品である場合、年齢が確認される迄の間、要年齢確認商品(若しくは仮登録商品)として当該商品識別情報を記憶し、年齢が確認された後に登録してもよい。
【0107】
(12)上記実施形態では、年齢確認画面を表示した場合には年齢確認ボタンの操作がある迄、進行を止める例を説明したが(
図8(B)のステップS26(NO)、
図9のステップS96(NO))、進行させてもよい。例えば、小計ボタンの操作前に年齢確認画面を表示した場合(
図8(B)のステップS25)、該年齢確認画面の年齢確認ボタンの操作がなくても、次の商品のスキャン等を受け付けて次の商品を登録してもよい。なお、上記の場合、登録精算装置10は、直前に登録した商品を随時更新して表示する年齢確認画面(例えば、
図7(D)に示したような年齢確認画面)を表示したまま、次の商品を登録してもよい。
【0108】
(13)上記実施形態では、登録精算装置10は、自身の年齢が20歳以上であるかについて肯定的に応答するボタン(「はい」「YES」「是」)を設けた年齢確認画面を表示する例を説明したが、肯定的に応答するボタンに加えて否定的に応答するボタン(「いいえ」「NO」「不是」)を設けた年齢確認画面を表示してもよい。登録精算装置10は、否定的に応答するボタンの操作があった場合には、年齢確認商品の登録を取り消せばよい(上記(11)の仮登録商品については登録しなければよい)。
【0109】
(14)上記実施形態では、顧客から受け付ける操作として年齢確認商品について年齢を確認する操作(20歳以上であるかの操作)を説明したが、顧客から受け付ける操作は年齢確認操作に限定されない。例えば、チケットについて日時やイベント名等を確認する操作や、公共料金等の収納代行について金額等を確認する操作や、宅配便について送り先や金額等を確認する操作や、クーポンについて対象商品を選択する操作においても、年齢を確認する場合と同様、客側で顧客(前客)が精算をしているか否かに応じて確認のタイミングを異ならせてもよい。
【0110】
(15)上記実施形態では、説明を省略したが、登録精算装置10が表示する種々の画面(例えば、
図3~
図7に示した画面)は、当該登録精算装置10が生成してもよいし、他の装置(例えば、クラウドサーバ9)が生成してもよい。例えば、他の装置は、登録精算装置10から情報(例えば、商品識別情報、ボタンの操作情報、判断結果を示した情報等)を受信し、受信情報に基づいて、登録精算装置10(客側表示部103、店員側表示部108)に表示させる画面情報を生成し、生成した画面情報を登録精算装置10に送信してもよい。
【0111】
(16)上記実施形態において登録精算装置10が実行するものとして説明した種々の判断(例えば、
図8及び
図9に示した判断)のうち、少なくとも一部の判断について他の装置(例えば、クラウドサーバ9)が実行してもよい。例えば、登録精算装置10は、操作者の操作等に関する判断(スキャン等の有無の判断、ボタン等の操作の有無の判断、前客が操作中であるかの判断)を実行し、他の装置は、他の判断(例えば、年齢確認商品に該当するかの判断、年齢確認商品を含むかの判断)を実行してもよい。
【0112】
(17)上記(15)(16)にも関連するが、登録精算装置10における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、登録精算装置10は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントであって、例えば、ブラウジング機能によって他の装置(例えば、クラウドサーバ9)が生成した画面を表示してもよい。
【0113】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、販売データ処理装置及びプログラムに関する。
[背景技術]
いわゆる対面セルフレジであって、20歳以上であるかを確認するボタンを客側の表示部に表示して顧客に20歳以上であるかを確認させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-177413号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、状況によっては顧客への確認が難しい場合がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0114】
(1)店員の操作によって商品を登録し、客の操作によって精算する販売データ処理装置(登録精算装置10等)であって、商品を登録する登録処理を実行する登録手段と、前記登録処理において客による確認操作(例えば、年齢確認商品について年齢を確認する操作、チケットについて日時等を確認する操作や、収納代行について金額等を確認する操作、宅配便について金額等を確認する操作、クーポンについて対象商品を選択する操作)が必要であるかを判断する判断手段と、前記登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段と、前記確認操作を受け付ける客側表示手段(例えば、客側表示部103)とを備え、前記登録手段は、前記精算手段によって他の客(前客)に対する前記精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客(次客)に対する前記登録処理を行うことが可能であり、前記客側表示手段は、前記他の客に対する前記精算処理が行われていないときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、前記確認操作が必要であると判断されたときに前記確認操作を受け付ける画面(例えば、年齢確認画面)を表示し(例えば、
図3(F))、前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合であっても、前記確認操作を受け付ける画面を表示しない(例えば、
図4(C))ことを特徴とする販売データ処理装置である。
(1)の販売データ処理装置によれば、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる。例えば、他の顧客(前客)が精算を行っているか否かの状況に応じて、好適に、当該顧客(次客)への確認(年齢の確認、チケットの日時等の確認、収納代行の金額等の確認、宅配便の金額等の確認、クーポンの対象商品の確認)を行うことができる。
【0115】
(2)前記客側表示手段は、前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、当該他の客に対する前記精算処理が完了した後に前記確認操作を受け付ける画面を表示する(例えば、
図9のステップS70→ステップS83→
図8(B)のステップS25、又は、
図9のステップS90→ステップS92→ステップS93→ステップS95)ことを特徴とする(1)に記載の販売データ処理装置である。
(2)の販売データ処理装置によれば、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる。例えば、他の顧客(前客)が精算を終えているため、他の顧客を考慮せずに、当該顧客(次客)への確認を行うことができる。
【0116】
(3)前記客側表示手段は、前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、当該他の客に対する前記精算処理も当該新たな客に対する前記登録処理も完了した後に前記確認操作を受け付ける画面を表示する(例えば、
図9のステップS90→ステップS92→ステップS93→ステップS95)ことを特徴とする(1)に記載の販売データ処理装置である。
(3)の販売データ処理装置によれば、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる。例えば、登録を妨げることなく最後に確認を行うことができる。
【0117】
(4)前記確認操作が必要である旨を店員に報知する店員側表示手段(例えば、店員側表示部108)を備え、前記店員側表示手段は、前記客側表示手段が前記確認操作を受け付ける画面を表示するときに前記確認操作が必要である旨の報知(例えば、年齢確認報知小画面の表示)を開始し、前記画面において前記確認操作を受け付けると前記報知を終了する(例えば、
図3(E)~
図3(H)、
図5(A)~
図5(D)、
図6(E)~
図6(H)、
図7(C)~
図7(F))ことを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載の販売データ処理装置である。
(4)の販売データ処理装置によれば、店員に確認操作の状況を把握させることができる。
【0118】
(5)本実施形態の一態様は、客用の表示部を備え、店員の操作によって商品を登録し、客の操作によって精算する販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、商品を登録する登録処理を実行する登録手段、前記登録処理において客による確認操作が必要であるかを判断する判断手段、前記登録手段によって登録された商品を精算する精算処理を実行する精算手段、前記表示部の表示を制御するに表示制御手段として機能させ、前記登録手段は、前記精算手段によって他の客に対する前記精算処理が行われているか否かにかかわらず、新たな客に対する前記登録処理を行うことが可能であり、前記表示制御手段は、前記他の客に対する前記精算処理が行われていないときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合には、前記確認操作が必要であると判断されたときに前記確認操作を受け付ける画面を前記表示部に表示させ、前記他の客に対する前記精算処理が行われているときに、前記判断手段によって前記登録処理において前記確認操作が必要であると判断される場合であっても、前記確認操作を受け付ける画面を前記表示部に表示させないことを特徴とするプログラムである。
(5)のプログラムによれば、(1)の販売データ処理装置と同様、状況に応じて好適に顧客への確認を行うことができる。
【0119】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置10、クラウドサーバ9)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0120】
10…登録精算装置、101…CPU、102…記憶部、103…客側表示部、104…非現金決済部、105…現金決済部、106…印刷部、108…店員側表示部、109…操作部、110…スキャナ部、111…音声出力部、112…通信部