(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080010
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240606BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240606BHJP
G06F 3/04886 20220101ALI20240606BHJP
G06F 3/044 20060101ALN20240606BHJP
【FI】
G06F3/041 560
G06F3/041 530
G06F3/0482
G06F3/04886
G06F3/044
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192816
(22)【出願日】2022-12-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 浩一
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC08
5E555CA13
5E555CA14
5E555CB12
5E555CB22
5E555CC05
5E555DB04
5E555DB11
5E555DB13
5E555DC13
5E555DC53
5E555DC54
5E555DC63
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】タッチ入力機能及びペン入力機能を併用する場合のユーザの入力操作に係る利便性を向上すること。
【解決手段】実施形態に係る表示装置は、ディスプレイと、タッチパネルと、タッチ検出部と、表示制御部と、領域設定部とを備える。前記タッチ検出部は、前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出する。前記表示制御部は、前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する。前記領域設定部は、前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
タッチパネルと、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出するタッチ検出部と、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する表示制御部と、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する領域設定部と
を備える表示装置。
【請求項2】
前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示態様の変更は、前記コンテンツとともにメニューバーを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域に設定する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示態様の変更は、前記コンテンツ及び前記メニューバーとともにサブメニューを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
前記ペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
前記タッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域及び前記サブメニューの表示領域に設定する、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記メニューバーの表示領域に対する前記位置指示体によるタッチ操作に応じて、前記サブメニューを表示する表示態様の変更を行う、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
ディスプレイと、タッチパネルと、を備える表示装置に、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出し、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する
こと実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、電子ペーパー、パーソナルコンピュータ等の表示装置においては、タッチパネルの表面に指で触れるタッチ操作を検出し、入力操作を実現するタッチ入力機能が搭載される場合がある。また、これらの表示装置は、タッチ機能に加えて、ペン型の入力デバイス(以下、電子ペンと記載する。)を用いて手書き文字の入力操作を実現するペン入力機能が搭載される場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば筆記用途で電子ペンを使用している途中でタッチ操作による誤動作を抑制するために、表示装置が電子ペンを認識しているときに指タッチを受け付けないように処理する場合がある。このため、電子ペンを画面上に待機した状態ではタッチ操作ができず、タッチ操作をするために電子ペンを画面から離すといった手間を要していた。
【0005】
本発明の課題の一つは、上記に鑑みてなされたものであって、タッチ入力機能及びペン入力機能を併用する場合のユーザの入力操作に係る利便性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る表示装置は、ディスプレイと、タッチパネルと、タッチ検出部と、表示制御部と、領域設定部とを備える。前記タッチ検出部は、前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出する。前記表示制御部は、前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する。前記領域設定部は、前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する。
【0007】
本発明の第2態様に係るプログラムは、ディスプレイと、タッチパネルと、を備える表示装置に、前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出し、前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定すること実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記態様によれば、タッチ入力機能及びペン入力機能を併用する場合のユーザの入力操作に係る利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るシステムの外観の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、
図1の表示装置における位置指示体の検出と操作制限との関係について説明するための図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る表示態様と操作制限との関係について説明するための図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る表示態様と操作制限との関係について説明するための図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る表示態様と操作制限との関係について説明するための図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る表示態様に応じた操作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、
図7の領域設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、並びに、当該構成によってもたらされる作用、結果及び効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される他の構成によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
【0011】
図1は、実施形態に係るシステム5の外観の一例を示す図である。システム5は、
図1に示すように、表示装置1及び電子ペン3を含む。
【0012】
表示装置1は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、電子ペーパー、PC(Personal Computer)等の電子機器である。
図1は、表示装置1は、ペン入力機能を搭載する電子機器の一例として、携帯型のタブレット端末を例示する。
【0013】
表示装置1の筐体1aの側面等には、図示を省略した電源スイッチや音量調整等の各種機能を実現するスイッチ類や音声データを出力するスピーカ等が配置されている。また、筐体1aの表示面12a側の一部や表示面12aの裏面側(筐体1aの裏面側、
図1ではZ-側)の一部等には、カメラが配置されていてもよい。カメラは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(CMOS Image Sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。
【0014】
表示装置1は、ディスプレイ12、タッチパネル14及び操作ボタン17を有する。表示装置1は、電子ペン3のペン先3aのディスプレイ12の表示面12a上での移動をタッチパネル14の操作面14aにより検出することにより、コンテンツに対する手書きでの情報の入力等が可能に構成されている。
【0015】
ディスプレイ12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や、OLED(Organic Light Emitting Diode)等である。ディスプレイ12の表示面12aは、例えば、表示装置1の薄い矩形形状の筐体1aの一面側(
図1ではZ+側)の略全面に亘って設けられる。
【0016】
タッチパネル14は、静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル14は、当該タッチパネル14と、電子ペン3や指との間の静電容量の大きさの変化や分布の変化を検出することにより、指や電子ペン3で指示している位置を検出することができる。また、タッチパネル14は、少なくとも可視光に対して透明な入力装置である。操作面14aは、例えば表示面12aの表面側(
図1ではZ+側)に設けられる。したがって、表示装置1のユーザは、タッチパネル14を介して、表示装置1の表示面12aに表示されるアイコンやテキスト、映像コンテンツ等の各種画像を視認することができる。また、ユーザは、表示面12aに表示される画像に対応したタッチパネル14の操作面14aの位置を指や専用の電子ペン3で触れたり、操作面14a上を動かしたりして操作することで、タッチパネル14における静電容量を変化させ、入力操作を認識させることができる。これにより、ユーザは、表示面12aに表示された画像の選択を行ったり、表示面12a上で文字や図形等の描画を行ったりすることができる。ここで、タッチパネル14は、ユーザ操作を受け付ける入力部の一例である。
【0017】
操作ボタン17は、ユーザ操作を受け付ける物理ボタンである。操作ボタン17は、筐体1aの表面側(
図1ではZ+側)に設けられる。操作ボタン17は、例えばディスプレイ12の表示面12aの上方(
図1ではY+側)に設けられる。なお、操作ボタン17は、筐体1aの他の位置に設けられていてもよい。また、操作ボタン17は、表示面12aに表示されるアイコンにより実現されても構わない。ここで、操作ボタン17は、ユーザ操作を受け付ける入力部の一例である。
【0018】
電子ペン3は、静電容量方式のペン型入力デバイスである。電子ペン3は、静電気の発生器31を有する。静電気の発生器31は、ペン軸に内蔵され、電子ペン3のペン先3aまで導電体等により電気的に接続される。電子ペン3は、静電気の発生器31により所定強度の静電気を常時又は電子ペン3の利用時に発生させる。
【0019】
なお、表示装置1は、EMR方式の電子ペン3のペン先のディスプレイ12の表示面12a上での移動をEMR(電磁誘導授受)(登録商標)センサにより検出することにより、コンテンツに対する手書きでの情報の入力等が可能に構成されていてもよい。
【0020】
つまり、電子ペン3は、EMR方式のペン型入力デバイスであってもよい。この場合、EMR方式の電子ペン3は、静電気の発生器31に代えて、共振回路を有する。共振回路は、例えば電子ペン3のペン先3a側に設けられる。共振回路は、コイル及びコンデンサを有する。電子ペン3は、EMRセンサにより発生された磁界を受けて共振回路が共振することにより磁界を発生する。また、EMR方式の電子ペン3は、ユーザ操作を受け付けるサイドスイッチを有していてもよい。例えば電子ペン3は、ユーザによりサイドスイッチが押下されたことに応じて共振回路により磁界を発生する周波数を変更可能に構成されていてもよい。
【0021】
また、タッチパネル14は、静電容量方式のタッチパネルに加えて、EMRセンサを有していてもよい。この場合、EMRセンサは、例えば、垂直/水平(
図1ではX方向/Y方向)交互の格子状に配置された複数のループコイルを有する。複数のループコイルは、例えばディスプレイ12の裏面側(
図1ではZ-側)に表示面12aに沿って配置される。EMRセンサは、複数のループコイルのそれぞれから微弱な電磁信号を発することにより、ディスプレイ12を介して、ディスプレイ12の表示面12a上の空間に磁界を発生する。一例として、EMRセンサは、表示面12a又は表示面12a上のガラス板からZ+側に5mm程度の範囲に磁界を発生する。また、EMRセンサは、複数のループコイルのそれぞれにより磁束密度(電磁波強度)又はその変化を検出し、検出した磁束密度(電磁波強度)又はその変化に応じた検出信号を出力する。なお、静電容量方式のタッチパネルとEMRセンサとは、一体に構成されていてもよいし、それぞれ異なるセンサとして独立に構成されていてもよい。ここで、EMRセンサは、位置指示体としてのEMR方式の電子ペン3のタッチ操作を受け付けるタッチパネルであると表現することができる。
【0022】
図2は、
図1の表示装置1の構成の一例を示す図である。表示装置1は、一般的なPCと同様のハードウェア構成を有している。表示装置1は、
図2に示すように、処理回路11及びメモリ15をさらに有する。また、表示装置1は、図示を省略した通信インタフェースや入出力インタフェース等をさらに有する。
【0023】
処理回路11は、表示装置1の全体を制御するように構成された回路である。一例として、処理回路11は、内部メモリやメモリ15に格納されている情報処理プログラムをロードして実行することにより、表示制御部111、タッチ検出部112及び領域設定部113を含む表示装置1の各機能を実現する。一例として、処理回路11は、表示制御部111、タッチ検出部112及び領域設定部113を含む表示装置1の各機能を実現可能に構成された少なくとも1の専用回路であってもよい。
【0024】
表示制御部111は、ディスプレイ12による表示を制御する。表示制御部111は、ディスプレイ12によるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する。
【0025】
タッチ検出部112は、タッチパネル14の操作面14a又はその近傍における、電子ペン3や指等の生体の位置又は位置の変化を検出する。なお、本実施形態においては、タッチパネル14に対して静電容量を変化させることにより入力操作を認識させる電子ペン3や指等の生体を位置指示体と記載する。
【0026】
一例として、タッチ検出部112は、位置指示体がタッチパネル14の操作面14aに接近した場合の接近状況や位置指示体としての電子ペン3が後述する検出領域35(
図3参照)内まで接近したか否かを検出する。タッチ検出部112は、例えば、タッチパネル14に対する位置指示体の接近状況を静電容量の変化として捉え、静電容量分布を座標情報に変換して位置指示体の位置を検出する。
【0027】
また、タッチ検出部112は、位置指示体がタッチパネル14に接近した場合の静電容量の分布態様に基づき、接近した位置指示体が指等の生体であるか、発生器16aによって静電気を発生している入力機器としての電子ペン3であるかを識別することができる。例えば、発生器16aによって静電気を発生している電子ペン3の場合、操作面14aで検出される静電容量の変化(強度)が大きく、また、静電容量の分布が急峻な高い山状になる傾向がある。一方、例えば、指等の生体の場合、静電容量の変化(強度)が電子ペン3に比べて小さく、静電容量の分布が、電子ペン3に比べてなだらかな低い山状になる傾向がある。静電容量の強度はタッチパネル14の操作面14aに近づくほど大きくなるが、静電容量の分布により、タッチ検出部112は、静電容量の変化が検出できる検出領域(
図3参照)に位置指示体が進入してきた時点で、進入した位置指示体が電子ペン3であるか、指等の生体であるかを識別することができる。
【0028】
また、タッチ検出部30は、タッチパネル14に接近してくる位置指示体が電子ペン3であるか生体であるかの識別結果に基づき、検出領域35を規定する閾値を電子ペン3用の閾値と指等の生体用の閾値との間で切り替える。なお、タッチ検出部30は、電子ペン3が検出領域35内で検出されている場合、領域設定部113によりタッチ操作が制限されているペン書き込みエリアR2については、検出領域35を規定する閾値を生体用の閾値へ切り替えず、タッチ操作を無効化する。
【0029】
領域設定部113は、ディスプレイ12による表示態様の変化に追従して、位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する。領域設定部113による領域設定については後述する。
【0030】
なお、処理回路11としては、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、Mux(Multiplex)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの各種のプロセッサが適宜利用可能である。また、処理回路11は、2種類以上の回路要素の組み合わせであってもよい。
【0031】
なお、上記の各種プログラムは、必ずしもメモリ15に記録されている必要はない。例えば、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを、表示装置1が読み出して実行するようにしてもよい。表示装置1が読み取り可能な記録媒体は、例えば、CD-ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリやSSD(Solid State Drive)などのフラッシュメモリ(半導体メモリ)、HDD(Hard Disc Drive)等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置に各種のプログラムを記憶させておき、表示装置1がこれらから各種のプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0032】
メモリ15は、処理回路11が実行する各プログラムや各プログラムのパラメータを記憶する。また、メモリ15は、処理回路11が演算処理を実行する際に処理中のデータを一時的に記憶する。メモリ15は、例えば、検出領域35を規定する閾値を保持する。また、メモリ15は、例えば、表示態様と領域設定との対応を示す情報を保持する。
【0033】
なお、メモリ15としては、ROM(Read Only Memory)やHDD、SSDなどの各種のメモリが適宜利用可能である。また、メモリ15としては、不揮発性メモリに加えて、ワーキングメモリとして利用されるRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリがさらに利用され得る。また、メモリ15は、2種類以上の回路要素の組み合わせであってもよい。
【0034】
ここで、本実施形態に係る表示装置1における位置指示体の検出と操作制限との関係について説明する。
図3は、
図1の表示装置1における位置指示体の検出と操作制限との関係について説明するための図である。
図3は、検出領域35及び/又は操作面14aに対する位置が互いに異なる電子ペン3として、電子ペン301,302,303を例示する。なお、ここでは電子ペン3の検出及び検出結果に応じた操作制限について説明し、指等の生体の検出については同様であるため説明を省略する。
【0035】
電子ペン301は、検出領域35外に位置する位置指示体の一例である。このとき、タッチ検出部30は、タッチパネル14に接近してくる位置指示体が電子ペン3であるか生体であるかの識別結果に基づき、検出領域35を規定する閾値を電子ペン3用の閾値と指等の生体用の閾値との間で切り替える。
【0036】
電子ペン302,303は、検出領域35内に位置する位置指示体の一例である。電子ペン302は、タッチパネル14の操作面14aに接近した位置指示体を例示する。電子ペン303は、電子ペン3による書き込み中など、タッチパネル14の操作面14aに接触した位置指示体を例示する。これらの場合、タッチ検出部30は、領域設定部113によりタッチ操作が制限されているペン書き込みエリアR2については、生体が接近しても検出領域35を規定する閾値を生体用の閾値へ切り替えず、タッチ操作を無効化する。一方、タッチ検出部30は、領域設定部113によりタッチ操作が許可されているタッチ操作エリアR3については、生体の接近に応じて検出領域35を規定する閾値を生体用の閾値へ切り替え、タッチ操作を有効化する。
【0037】
ここで、本実施形態に係る表示装置1における表示態様と操作制限との関係について説明する。
図4、
図5及び
図6は、それぞれ実施形態に係る表示態様と操作制限との関係について説明するための図である。
【0038】
図4は、表示画面401が表示される表示態様を例示する。表示画面401は、例えば表示面12aにおいてコンテンツが全画面表示されている場合である。この場合、領域設定部113は、表示面12aの全体を無効エリアR1及びペン書き込みエリアR2に分割して設定する。
【0039】
無効エリアR1は、表示のみ行う領域であり、位置指示体が電子ペン3であっても生体Uであってもタッチ操作を受け付けない領域である。
【0040】
ペン書き込みエリアR2は、検出領域35内で電子ペン3が検出されている場合、生体Uが接近しても検出領域35を規定する閾値を生体用の閾値へ切り替えず、タッチ操作を無効化する領域である。一例として、コンテンツ表示403は、ペン書き込みエリアR2に設定される。
【0041】
図4の表示態様において操作ボタン17を介してユーザ操作を受け付けたとき、表示制御部111は、メニューバー表示405を含む
図5の表示画面401に画面遷移する。メニューバー表示405は、サブメニュー表示を指示するアイコン表示407を含む。
【0042】
図5の表示態様は、メニューバー表示405を含む表示画面401を例示する。この場合、領域設定部113は、表示面12aの全体を無効エリアR1、ペン書き込みエリアR2及びタッチ操作エリアR3に分割して設定する。
【0043】
タッチ操作エリアR3は、検出領域35内で電子ペン3が検出されている場合であっても、生体Uが接近した場合には検出領域35を規定する閾値を生体用の閾値へ切り替え、タッチ操作を有効化する領域である。一例として、コンテンツ表示403は、ペン書き込みエリアR2に設定される。一例として、操作ボタン17の操作に応じて展開されるメニューバー表示405は、タッチ操作エリアR3に設定される。
【0044】
図5の表示態様においてアイコン表示407を選択する電子ペン3又は生体によるタッチ操作を受け付けたとき、表示制御部111は、サブメニュー表示409を含む
図6の表示画面401に画面遷移する。
【0045】
図6の表示態様は、メニューバー表示405及びサブメニュー表示409を含む表示画面401を例示する。この場合、領域設定部113は、表示面12aの全体を無効エリアR1、ペン書き込みエリアR2及びタッチ操作エリアR3に分割して設定する。一例として、コンテンツ表示403は、ペン書き込みエリアR2に設定される。一例として、操作ボタン17の操作に応じて展開されるメニューバー表示405と、アイコン表示407の操作に応じて展開されるサブメニュー表示409とは、それぞれタッチ操作エリアR3に設定される。
【0046】
ここで、図面を参照しつつ、実施形態に係る表示装置1の動作の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る表示態様に応じた操作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0047】
表示制御部111は、例えばユーザ操作に応じてコンテンツをディスプレイ12により表示するか否かを判定する(S101)。コンテンツを表示すると判定されなかった場合(S101:No)、
図7の流れはコンテンツを表示すると判定されるまで待機する。
【0048】
一方で、コンテンツを表示すると判定された場合(S101:Yes)、表示制御部111は、コンテンツ表示403を含む表示態様で表示画面401をディスプレイ12により表示する。また、領域設定部113は、領域設定処理を行う(S102)。領域設定処理については後述する。
【0049】
領域設定処理の後、領域設定部113は、表示態様が変更されたか否かを判定する(S103)。表示態様が変更されたと判定された場合(S103:Yes)、領域設定部113は、変更された表示態様に応じた領域設定処理を行う(S102)。
【0050】
一方で、表示態様が変更されたと判定されなかった場合(S103:No)、表示制御部111は、コンテンツの表示を終了するか否かを判定する(S104)。コンテンツの表示を終了すると判定されなかった場合(S104:No)、
図7の流れはS103の処理へ戻る。
【0051】
一方で、コンテンツの表示を終了すると判定された場合(S104:Yes)、
図7の流れは終了する。
【0052】
図8は、
図7の領域設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0053】
領域設定部113は、メニューバー表示405を含む表示態様で表示画面401を表示する表示装置1の動作状態であるか否かを判定する(S201)。メニューバー表示405を含む表示態様の動作状態であると判定された場合(S201:Yes)、領域設定部113は、メニューバー表示405をタッチ操作エリアR3に設定してペン書き込みエリアR2を制限する(S202)。
【0054】
一方で、メニューバー表示405を含む表示態様の動作状態であると判定されなかった場合(S201:No)、領域設定部113は、サブメニュー表示409を含む表示態様で表示画面401を表示する表示装置1の動作状態であるか否かを判定する(S203)。サブメニュー表示409を含む表示態様の動作状態であると判定された場合(S203:Yes)、領域設定部113は、メニューバー表示405及びサブメニュー表示409をタッチ操作エリアR3に設定してペン書き込みエリアR2を制限する(S204)。
【0055】
一方で、サブメニュー表示409を含む表示態様の動作状態であると判定されなかった場合(S203:No)、すなわちメニューバー表示405及びサブメニュー表示409のいずれも含まない表示態様の動作状態である場合、領域設定部113は、コンテンツ表示403をペン書き込みエリアR2に設定する(S205)。
【0056】
S202,S204,S205のいずれかの処理において領域設定が行われた後、
図8の流れは終了する。
【0057】
なお、上述の実施形態において、タッチ操作エリアR3は、電子ペン3によるタッチ操作が有効であってもよいし、無効であってもよい。
【0058】
なお、上述の実施形態では、電子ペン3によるタッチ操作と生体によるタッチ操作とを切り分ける場合を例示したが、これに限らない。異なる電子ペン3による切り分けに対して、上述の実施形態を適用することもできる。
【0059】
以上説明したように、実施形態に係る表示装置1は、処理回路11と、ディスプレイ12と、タッチパネル14とを備える。処理回路11(タッチ検出部112)は、タッチパネル14への位置指示体によるタッチ操作を検出する。処理回路11(表示制御部111)は、ディスプレイ12によるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する。処理回路11(領域設定部113)は、ディスプレイ12による表示態様の変化に追従して位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する。
【0060】
また、実施形態に係るプログラムは、ディスプレイ12と、タッチパネル14と、を備える表示装置1(コンピュータ)に、タッチパネル14への位置指示体によるタッチ操作を検出し、ディスプレイ12によるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、ディスプレイ12による表示態様の変化に追従して位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定すること実行させる。
【0061】
この構成によれば、タッチ操作メニューなどの動作表示状態に応じて、タッチ操作エリアとペン操作エリアとを分割することができる。このため、電子ペン3の書き込みエリアをタッチ操作不可とするキャンセル処理が働き電子ペン3の書き込みエリアを限定して電子ペン3を検出した状態でもタッチ操作エリアに対するタッチ操作を可能とすることができる。したがって、上記構成によれば、タッチ入力機能及びペン入力機能を併用する場合のユーザの入力操作に係る利便性を向上することができる。
【0062】
また、実施形態に係る表示装置1において、位置指示体は、電子ペン3及び生体を含む。この構成によれば、例えば筆記用途で電子ペン3を使用している途中でタッチ操作による誤動作を抑制しつつ、タッチ操作の対象のメニュー表示に対しては生体のタッチ操作を有効化することができる。
【0063】
また、実施形態に係る表示装置1において、表示態様の変更は、コンテンツ表示403とともにメニューバー表示405を表示する変更である。このとき、領域設定部113は、予め定められた検出領域35内で電子ペン3が検出されている状態では生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアR2をコンテンツ表示403の領域に設定する。また、領域設定部113は、予め定められた検出領域35内で電子ペン3が検出されている状態であっても生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアR3をメニューバー表示405の領域に設定する。この構成によれば、タッチ操作の対象のメニュー表示に対しては生体のタッチ操作を有効化することができる。
【0064】
また、実施形態に係る表示装置1において、表示態様の変更は、コンテンツ表示403及びメニューバー表示405とともにサブメニュー表示409を表示する変更である。このとき、領域設定部113は、ペン書き込みエリアR2をコンテンツ表示403の領域に設定し、タッチ操作エリアR3をメニューバー表示405の領域及びサブメニュー表示409の領域に設定する。この構成によれば、タッチ操作の対象のメニュー表示に対しては生体のタッチ操作を有効化することができる。
【0065】
また、実施形態に係る表示装置1において、表示制御部111は、メニューバー表示405の領域に対する位置指示体によるタッチ操作に応じて、サブメニュー表示409を表示する表示態様の変更を行う。この構成によれば、生体等のタッチ操作に応じてタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアR3を展開することができる。
【0066】
なお、本実施形態の表示装置1のプロセッサで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0067】
さらに、本実施形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0068】
以上説明した少なくとも1の実施形態によれば、タッチ入力機能及びペン入力機能を併用する場合のユーザの入力操作に係る利便性を向上することができる。
【0069】
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、この実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0070】
(付記)
(1)
ディスプレイと、
タッチパネルと、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出するタッチ検出部と、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する表示制御部と、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する領域設定部と
を備える表示装置。
(2)
前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含む、上記(1)に記載の表示装置。
(3)
前記表示態様の変更は、前記コンテンツとともにメニューバーを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域に設定する、
上記(2)に記載の表示装置。
(4)
前記表示態様の変更は、前記コンテンツ及び前記メニューバーとともにサブメニューを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
前記ペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
前記タッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域及び前記サブメニューの表示領域に設定する、
上記(3)に記載の表示装置。
(5)
前記表示制御部は、前記メニューバーの表示領域に対する前記位置指示体によるタッチ操作に応じて、前記サブメニューを表示する表示態様の変更を行う、上記(4)に記載の表示装置。
(6)
ディスプレイと、タッチパネルと、を備える表示装置(コンピュータ)に、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出し、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する
こと実行させるプログラム。
(7)
前記表示装置(コンピュータ)により実行されるプログラムであって、上記(6)に記載の前記プログラムが記録された記録媒体。
【符号の説明】
【0071】
1 表示装置
1a 筐体
11 処理回路
111 表示制御部
112 タッチ検出部
113 領域設定部
12 ディスプレイ
12a 表示面
14 タッチパネル(入力部)
14a 操作面
15 メモリ
17 操作ボタン(入力部)
【手続補正書】
【提出日】2024-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
タッチパネルと、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出するタッチ検出部と、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する表示制御部と、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する領域設定部と、を備え、
前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含み、
前記領域設定部は、予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアと、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアと、を前記表示態様の変化に追従して設定し、
前記タッチ検出部は、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では、前記タッチ操作エリアにおいて、前記ディスプレイに接近してくる前記位置指示体が前記電子ペンであるか前記生体であるかの識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を前記電子ペン用の閾値と前記生体用の閾値との間で切り替え、前記ペン書き込みエリアにおいて、前記ディスプレイに前記生体が接近しても前記検出領域を規定する閾値を前記生体用の閾値に切り替えず、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されていない状態では、前記タッチ操作エリア及び前記ペン書き込みエリアのそれぞれにおいて、前記識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を切り替える、
表示装置。
【請求項2】
表示態様と領域設定との対応を示す情報を保持するメモリをさらに備え、
前記表示態様の変更は、前記コンテンツとともにメニューバーを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記ペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記タッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域に設定する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示態様の変更は、前記コンテンツ及び前記メニューバーとともにサブメニューを表示する変更であり、
前記領域設定部は、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記ペン書き込みエリアを前記コンテンツの表示領域に設定し、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても、前記表示領域に対する前記位置指示体によるタッチ操作に応じて、前記タッチ操作エリアを前記メニューバーの表示領域及び前記サブメニューの表示領域に設定し、前記タッチ操作エリアを拡大する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記メニューバーの表示領域に対する前記位置指示体によるタッチ操作に応じて、前記サブメニューを表示する表示態様の変更を行う、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
ディスプレイと、タッチパネルと、を備える表示装置に、
前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出し、
前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、
前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定することを実行させ、
前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含み、
前記タッチ操作を受け付ける領域の設定は、予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアと、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアと、を前記表示態様の変化に追従して設定することを含み、
前記タッチ操作の検出は、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では、前記タッチ操作エリアにおいて、前記ディスプレイに接近してくる前記位置指示体が前記電子ペンであるか前記生体であるかの識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を前記電子ペン用の閾値と前記生体用の閾値との間で切り替え、前記ペン書き込みエリアにおいて、前記ディスプレイに前記生体が接近しても前記検出領域を規定する閾値を前記生体用の閾値に切り替えず、
前記検出領域内で前記電子ペンが検出されていない状態では、前記タッチ操作エリア及び前記ペン書き込みエリアのそれぞれにおいて、前記識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を切り替える、ことを含む、
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の第1態様に係る表示装置は、ディスプレイと、タッチパネルと、タッチ検出部と、表示制御部と、領域設定部とを備える。前記タッチ検出部は、前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出する。前記表示制御部は、前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更する。前記領域設定部は、前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定する。前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含む。前記領域設定部は、予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアと、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアと、を前記表示態様の変化に追従して設定する。前記タッチ検出部は、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では、前記タッチ操作エリアにおいて、前記ディスプレイに接近してくる前記位置指示体が前記電子ペンであるか前記生体であるかの識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を前記電子ペン用の閾値と前記生体用の閾値との間で切り替え、前記ペン書き込みエリアにおいて、前記ディスプレイに前記生体が接近しても前記検出領域を規定する閾値を前記生体用の閾値に切り替えない。前記タッチ検出部は、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されていない状態では、前記タッチ操作エリア及び前記ペン書き込みエリアのそれぞれにおいて、前記識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を切り替える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の第2態様に係るプログラムは、ディスプレイと、タッチパネルと、を備える表示装置に、前記タッチパネルへの位置指示体によるタッチ操作を検出し、前記ディスプレイによるコンテンツの表示態様をユーザ操作に応じて変更し、前記ディスプレイによる表示態様の変化に追従して前記位置指示体の種別ごとにタッチ操作を受け付ける領域を設定することを実行させる。前記位置指示体は、電子ペン及び生体を含む。前記タッチ操作を受け付ける領域の設定は、予め定められた検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では前記生体によるタッチ操作を無効化するペン書き込みエリアと、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態であっても前記生体によるタッチ操作を有効化するタッチ操作エリアと、を前記表示態様の変化に追従して設定することを含む。前記タッチ操作の検出は、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されている状態では、前記タッチ操作エリアにおいて、前記ディスプレイに接近してくる前記位置指示体が前記電子ペンであるか前記生体であるかの識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を前記電子ペン用の閾値と前記生体用の閾値との間で切り替え、前記ペン書き込みエリアにおいて、前記ディスプレイに前記生体が接近しても前記検出領域を規定する閾値を前記生体用の閾値に切り替えないことを含む。前記タッチ操作の検出は、前記検出領域内で前記電子ペンが検出されていない状態では、前記タッチ操作エリア及び前記ペン書き込みエリアのそれぞれにおいて、前記識別結果に基づき、前記検出領域を規定する閾値を切り替える、ことを含む。