(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080137
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】配信装置、配信方法および配信プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20240606BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240606BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193063
(22)【出願日】2022-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高本 励自
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】新たな広告ビジネスを提供すること。
【解決手段】本願に係る配信装置は、広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定部と、特定部により特定された利用者に対して、配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信部と、配信部により配信された配信情報に対して少なくとも所定のコンバージョンを行った利用者に対して報酬を提供する提供部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記利用者に対して、前記配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信部と、
前記配信部により配信された前記配信情報に対して少なくとも所定のコンバージョンを行った前記利用者に対して報酬を提供する提供部と、
を備えることを特徴とする配信装置。
【請求項2】
前記配信部は、
前記利用者に対してプッシュ通知で前記配信情報を配信すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記配信情報を開封した前記利用者へ前記報酬を提供すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記配信条件を満たすすべての前記利用者に対して前記報酬を提供すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項5】
前記特定部は、
前記利用者が許可した許可情報に基づいて、前記配信条件を満たす前記利用者を特定すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記報酬として、電子マネーを提供すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項7】
前記特定部は、
有料会員に登録した前記利用者の中から、前記配信条件を満たす前記利用者を特定すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項8】
前記配信元から広告の配信対象となる前記利用者の前記配信条件に関する指定を受け付ける受付部
を備え、
前記特定部は、
前記受付部によって受け付けられた前記配信条件を満たす前記利用者を特定すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項9】
前記特定部は、
前記配信元から指定された前記配信条件を満たす利用者数を前記配信元へ通知すること
を特徴とする請求項8に記載の配信装置。
【請求項10】
前記受付部は、
前記利用者の属性、行動履歴、閲覧履歴、検索履歴、購買履歴の少なくとも一つを含む前記配信条件に関する指定を受け付けること
を特徴とする請求項8に記載の配信装置。
【請求項11】
前記配信部は、
前記配信元の指定により、過去の前記配信情報を開封していない前記利用者へ前記配信情報を配信すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項12】
前記配信部は、
前記配信元が指定した配信タイミングで、前記利用者へ前記配信情報を配信すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項13】
前記提供部は、
前記コンバージョンの種別に応じて前記報酬を段階的に提供すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する配信方法であって、
広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された前記利用者に対して、前記配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信工程と、
前記配信工程により配信された前記配信情報に対する少なくとも所定のコンバージョンを行った前記利用者に対して報酬を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする配信方法。
【請求項15】
広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定手順と、
前記特定手順により特定された前記利用者に対して、前記配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信手順と、
前記配信手順により配信された前記配信情報に対する少なくとも所定のコンバージョンを行った前記利用者に対して報酬を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信装置、配信方法および配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを通じて副業を行う利用者が増加しつつある。例えば、利用者が投稿したブログ等を通じて、所定のコンバージョンが発生した場合、ブログを投稿した利用者に対して広告報酬を支払う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、広告を閲覧した利用者に対して広告報酬が支払われるといった新たな広告ビジネスを提供することについては何ら考慮されていなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、新たな広告ビジネスを提供することができる配信装置、配信方法および配信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る配信装置は、広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記利用者に対して、前記配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信部と、前記配信部により配信された前記配信情報に対して少なくとも所定のコンバージョンを行った前記利用者に対して報酬を提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、新たな広告ビジネスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る配信情報データベースの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る配信情報の登録画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る配信条件の入力画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、配信元へ提供される入力画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、配信元へ提供される検索画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る配信装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、配信方法および配信プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の概要〕
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、実施形態に係る配信方法は、
図1に示す情報処理装置1によって実行される。また、
図1に示す情報処理装置1は、実施形態に係る配信装置の一例である。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、インターネットを通じて各種ポータルサイトを運営する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0012】
例えば、情報処理装置1は、ニュースサイト、ショッピングサイト、フリマサイト、クラウドファンディングサイト、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスなど、その他のサービスを提供するサイトを運営する。また、情報処理装置1は、利用者端末10を利用した電子決済サービス(例えば、QRコード(登録商標)決済サービス)を運営する。例えば、これらポータルサイト上では、統一した利用者IDを利用して各利用者を管理することができる。
【0013】
利用者端末10は、情報処理装置1が提供する各種サービスを利用者Uに対して提供する端末装置である。例えば、利用者端末10は、Webブラウザや情報処理装置1が提供する各種アプリケーションを通じて、情報処理装置1が提供する各種サービスを利用者へ提供する。
【0014】
ところで、近年では、老後の資産問題や、定年退職制度の崩壊等の懸念を背景として、副業に対する需要が高まりつつある。また、従来の広告システムでは、広告を掲載したブログなどコンテンツを投稿した利用者に対して広告報酬が支払われるため、コンテンツ制作を副業とする利用者も増加している。
【0015】
一方で、ブログなどコンテンツを通じて広告等を閲覧した利用者と、広告主となる企業がターゲットとしている利用者との間にギャップが生まれるおそれがある。そのため、広告主となる企業がターゲットとしている利用者に対し直接リーチするいわゆるOne to Oneマーケティングに対する需要の増加が見込まれる。
【0016】
このような背景のもと、実施形態に係る配信方法では、広告を閲覧した利用者へ広告報酬が支払われるという新たな広告ビジネスを提供する。例えば、新たな広告ビジネスでは、利用者は、自身に配信された広告を視聴することができるので、不労所得を得ることができ、広告主は、ターゲット層となる利用者に対し直接的にアプローチすることができる。
【0017】
具体的には、
図1に示すように、情報処理装置1は、まず、利用者端末10を通じて、利用者Uから許可情報の設定を受け付ける(ステップS1)。例えば、許可情報は、情報処理装置1が有する利用者Uに関する利用者情報のうち、広告主への提供を許可した情報である。また、利用者情報は、年齢、性別、年収などのデモグラフィック属性に関する情報、趣味、嗜好などのサイコグラフィック属性に関する情報、情報処理装置1が提供する各種サービスにおける行動履歴に関する情報を含む。各種サービスにおける行動履歴に関する情報は、購買履歴、検索履歴、閲覧履歴、決済履歴をはじめとして、利用者Uの位置情報等を含む。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、広告主から配信条件の入力を受け付ける(ステップS2)。配信条件は、広告のいわゆるターゲティング条件であり、広告主は、例えば、所定の入力画面を通じて、配信条件を入力することができる。
【0019】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS1にて設定された許可情報と、ステップS2にて入力された配信条件とに基づいて、マッチングを行う(ステップS3)。つまり、情報処理装置1は、許可情報が配信条件を満たす利用者Uを特定する。なお、情報処理装置1によるS1~S3までの一連の処理は、オプトインの権利を広告主へ販売する処理とも言える。
【0020】
その後、情報処理装置1は、広告主から配信条件を満たす利用者Uへ配信する配信情報の登録を受け付けると(ステップS4)、対応する利用者Uの利用者端末10へ配信情報を配信する(ステップS5)。
【0021】
例えば、情報処理装置1は、利用者端末10にインストールされたメッセージアプリ、メールアプリ等を通じて、いわゆるDMとして配信情報を配信する。なお、配信情報は、これに限定されるものではない。例えば、バナー広告などを通じて配信するようにしてもよい。
【0022】
つづいて、情報処理装置1は、配信情報に対するコンバージョン情報を利用者端末10から取得する(ステップS6)。コンバージョン情報は、例えば、配信情報に対するコンバージョンの有無に関する情報である。例えば、コンバージョンは、配信情報となるDMに対する開封の有無であるが、配信情報に掲載された商品ページへのアクセスなど、任意に設定することにしてもよい。
【0023】
そして、情報処理装置1は、配信情報に対してコンバージョンを行った利用者Uに対し報酬を提供する(ステップS7)。例えば、報酬は、情報処理装置1が提供する電子決済サービスで利用可能な電子マネーで支払われる。
【0024】
例えば、電子マネーで報酬を支払うことで、利用者Uに対し情報処理装置1が提供する電子マネーの経済圏の利用を促進することができる。なお、この際、利用者Uへ支払われる報酬の一部が手数料として広告主から情報処理装置1へ支払われる。
【0025】
つまり、情報処理装置1が提供する新たな広告ビジネスでは、広告(配信情報)を見た利用者Uは、報酬を受け取ることができ、広告主は、ターゲティング条件を満たす利用者Uに対し直接的に広告を配信することができる。また、情報処理装置1は、利用者Uに対し報酬を電子マネーで支払うことで、電子マネー決済を促進することができるので、利用者U、広告主、および、情報処理装置1のそれぞれにとって価値のある広告ビジネスを提供することができる。
【0026】
なお、例えば、このような広告ビジネスにおいては、報酬を目的として、不正に取得したアカウントを用いるなど、不正に利用する利用者の発生が懸念される。そのため、報酬を受け取る利用者については、サブスクリプションなどの定額課金サービスへの参加を義務付けるようにしてもよく、例えば、マイナンバーカードなどを用いて本人確認を義務付けるようにしてもよい。また、例えば、未成年者が登録しないように、生年月日、報酬を振り込む銀行口座を必須事項にするようにしてもよい。
【0027】
このように、実施形態に係る配信方法では、利用者Uと広告主とのマッチングを行い、広告を受け取った利用者Uに対して報酬を提供するという新たな広告ビジネスを提供することができる。
【0028】
なお、例えば、情報処理装置1は、ステップS3のマッチングの結果、許可情報が配信条件を利用者Uに対して報酬を支払うようにしてもよい。つまり、情報処理装置1は、配信情報に対するコンバージョンの有無に限らず、オプトインの権利を広告主へ販売するようにしてもよい。
【0029】
〔2.情報処理装置の構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置1は、通信部2、記憶部3および制御部4を備える。
【0030】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部2は、4G(Generation)、5G、LTE(Long Term Evolution)、WiFi(登録商標)若しくは無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信網若しくは各種の有線通信網といったネットワークを介して、外部装置との間で情報の送受信を行う。
【0031】
記憶部3は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部3は、利用者情報データベース31、許可情報データベース32および配信情報データベース33を有する。
【0032】
利用者情報データベース31は、情報処理装置1が提供する各種サービスの利用者に関する利用者情報を記憶するデータベースである。
図3は、実施形態に係る利用者情報データベース31の一例を示す図である。
【0033】
図3に示すように、実施形態に係る利用者情報データベース31は、「利用者ID」、「アカウント情報」、「購入履歴」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「口座情報」などといった項目の情報を互いに対応付けて記憶する。
【0034】
「利用者ID」は、各利用者Uを識別するための識別子である。「アカウント情報」は、対応する利用者IDによって識別される利用者Uのアカウント情報である。例えば、アカウント情報は、配信情報の配信先となるアドレス、利用者Uの氏名、年齢、職業、住所などのデモグラフィック属性や、趣味、嗜好などのサイコグラフィック属性などを含む。
【0035】
「購入履歴」は、対応する利用者IDによって識別される利用者Uが各種サービスを通じて購入した商品、あるいは、サービスの購入履歴である。「位置履歴」は、利用者Uの位置情報の履歴である。例えば、位置情報は、利用者端末10に搭載された測位システム(例えば、GPS)の測位結果である。なお、位置情報は、例えば、利用者端末10が電子マネー決済を行った店舗の位置情報を含むようにしてもよい。
【0036】
「検索履歴」は、対応する利用者IDによって識別される利用者Uが各種サービスで行った検索の履歴であり、「閲覧履歴」は、対応する利用者IDによって識別される利用者Uが各種サービスで閲覧したページの履歴である。
【0037】
「口座情報」は、対応する利用者IDによって識別される利用者Uの口座に関する情報であり、例えば、電子マネー決済の口座に関する情報であるが、電子マネー決済の口座との間で入出金を行う利用者Uの銀行口座に関する情報を含むようにしてもよい。
【0038】
図2の説明に戻り、許可情報データベース32について説明する。許可情報データベース32は、利用者毎に許可情報を記憶するデータベースである。例えば、許可情報は、利用者が利用者情報のうち、広告主へ情報提供を許可した情報である。
【0039】
配信情報データベース33は、配信情報を記憶するデータベースである。
図4は、実施形態に係る配信情報データベース33の一例を示す図である。
図4に示すように、配信情報データベース33は、例えば、「配信元ID」、「配信条件」、「配信タイミング」、「配信情報」、「コンバージョン」、「報酬」などといった項目の情報を互いに対応付けて記憶する。
【0040】
「配信元ID」は、配信情報の配信元、すなわち、広告主を識別するための識別子である。「配信条件」は、対応する配信元IDによって識別される配信元が指定した配信条件(例えば、ターゲティング条件)である。
【0041】
「配信タイミング」は、対応する配信元IDによって識別される配信元が指定した配信情報の配信タイミングである。例えば、特定の利用者が特定の行動を取った場合に、配信情報を配信するなどといった設定を行うことができる。「配信情報」は、対応する配信元IDによって識別される配信元が指定した配信情報の内容である。
【0042】
「コンバージョン」は、対応する配信元IDによって識別される配信元が指定したコンバージョンの定義であり、「報酬」は、対応するコンバージョンが発生した場合に、利用者Uへ提供される報酬である。配信元が指定したコンバージョンに至った場合に、配信元が指定した報酬が利用者Uへ支払われることになる。
【0043】
図2の説明に戻り、制御部4について説明する。制御部4は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0044】
図2に示すように、制御部4は、取得部41と、受付部42と、特定部43と、配信部44と、提供部45とを有する。取得部41は、情報処理装置1が提供する各種サービスにおける利用者Uの行動情報を利用者情報として取得する。例えば、取得部41は、購入履歴、位置履歴、検索履歴、閲覧履歴等を利用者情報として取得し、利用者情報データベース31に登録する。
【0045】
受付部42は、利用者Uから許可情報の設定を受け付ける。例えば、受付部42は、許可情報の設定を受け付ける設定画面を通じて、利用者Uから許可情報の設定を受け付ける。受付部42は、例えば、購入履歴、位置履歴、検索履歴、閲覧履歴等を含む利用者情報のうち、どの情報を許可情報として設定するかを利用者Uから受け付ける。
【0046】
なお、許可情報については、例えば、許可情報の提供先となる配信元(企業)の設定をあわせて受け付けるようにしてもよい。例えば、許可情報の提供先となる配信元の設定は、例えば、商品カテゴリ単位や、業種単位で受け付けるようにしてもよい。また、受付部42は、利用者Uから受け付けた許可情報に関する設定を許可情報データベース32に登録する。
【0047】
また、受付部42は、配信元から各種設定を受け付ける。例えば、受付部42は、配信条件の入力や配信情報の登録を配信元から受け付ける。例えば、受付部42は、配信条件および配信情報を配信情報データベース33へ登録する。
【0048】
例えば、配信元は、利用者の属性、行動履歴、閲覧履歴、購買履歴等をそれぞれ指定した配信条件の入力を行うことができ、例えば、各利用者へ配信するメッセージの内容、配信タイミング、コンバージョン、報酬等を指定した配信情報の登録を行うことができる。
【0049】
特定部43は、広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する。例えば、特定部43は、利用者情報データベース31および許可情報データベース32を参照し、配信元が指定した配信条件を満たす利用者および許可情報を特定する。
【0050】
特定部43は、利用者の属性および許可情報の双方が配信条件を満たす場合に利用者を特定する。また、特定部43は、配信元が配信条件を入力する際に、これらの処理を並列して行う。
【0051】
ここで、
図5および
図6を用いて、受付部42および特定部43による一連の処理について説明する。
図5は、実施形態に係る配信情報の登録画面の一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る配信条件の入力画面の一例を示す図である。
【0052】
例えば、
図5に示すように、受付部42は、登録画面を介して配信元から配信情報の登録を受け付ける。例えば、登録画面では、題目や文章を任意に登録することができる。例えば、配信元が登録画面により配信情報の登録を終えると、受付部42は、配信条件の入力を受け付ける。
【0053】
図6に示すように、配信条件の入力画面において、配信元は、条件名、条件1~3等を設定することができる。条件名は、配信条件の条件名を示し、配信元が任意に設定可能である。条件1~3は、配信条件の詳細な条件である。
図6の例では、生年月日に関する条件(7月生まれ)、購買履歴(3カ月以内にゴルフボールを購入)に関する条件が指定されている場合を示す。
【0054】
例えば、配信元は、配信条件の入力画面の入力を終えた後に、入力画面に表示された抽出ボタンB1を選択すると、配信条件に関する情報が受付部42を介して特定部43へ通知される。
【0055】
特定部43は、利用者情報データベース31および許可情報データベース32を参照し、配信条件を満たす利用者を特定する。そして、特定部43は、特定した利用者数を入力画面の「該当者数」に表示する。
【0056】
これにより、配信元は、入力した配信条件を満たす利用者数を事前に把握することができる。また、例えば、配信元は、入力画面に表示された保存ボタンB2を選択すると、入力した配信条件が情報処理装置1へ登録される。
【0057】
なお、この際、受付部42は、ステップメールの設定をあわせて受け付けるようにしてもよい。例えば、過去の配信情報を開封した利用者に対しては、新たな配信情報を配信し、過去の配信情報を開封していない利用者に対しては、過去に配信した配信情報を再送するなどといった設定が可能である。
【0058】
また、特定部43は、配信元に対して配信条件の提案を行うようにしてもよい。例えば、特定部43は、配信条件を緩和した場合の該当者数を提案するようにしてもよい。例えば、
図6に示す条件2を「3カ月以内」から「5カ月内」へ変更すると、該当者数が何人まで増えるなどといった提案を行うようにしてもよい。この際、特定部43は、配信元が指定した該当者数にあわせて配信条件の提案を行うようにしてもよい。なお、配信条件の提案は、該当者数を少なくする提案であってもよい。
【0059】
また、受付部42は、競合他社の配信情報に対するコンバージョンに関する配信条件の設定を受け付けるようにしてもよい。例えば、配信元が指定した競合他社の配信情報を開封した、あるいは、受け取った利用者を配信条件に含める、あるいは、配信対象から除外するなどといった設定を行うようにしてもよい。
【0060】
図2の説明に戻り、配信部44について説明する。配信部44は、特定部43により特定された利用者に対して、配信元が配信を所望する配信情報を配信する。例えば、配信部44は、配信元が登録した配信情報を配信元が指定した配信タイミングで、特定部43が特定した利用者の利用者端末10に対して配信する。
【0061】
配信部44は、利用者に対してプッシュ通知で配信情報を配信する。例えば、配信部44は、各SNSやメッセージアプリ等の利用者に紐づいた各種メッセージツールを介してDMとして配信情報として配信する。
【0062】
このように、配信部44は、配信元に代わって各利用者に対して配信情報を配信する。これにより、配信元へ利用者情報を渡すことなく、配信元が希望する利用者に対して配信情報を配信することができる。
【0063】
これにより、利用者の個人情報を保護しつつ、配信元が希望する利用者に対して配信情報を配信することができる。なお、配信部44は、いわゆるプル型で各利用者に対して配信情報を配信するようにしてもよい。
【0064】
提供部45は、配信部44により配信された配信情報に対して少なくとも所定のコンバージョンを行った利用者に対して報酬を提供する。まず、提供部45は、通信部2を介して、配信部44が配信情報を配信した利用者端末10からコンバージョン情報を取得する。
【0065】
例えば、コンバージョン情報は、配信情報に対する利用者のコンバージョンに関する情報であり、例えば、配信情報に対する開封の有無であり、利用者がDMを開封したか否か示す情報である。なお、コンバージョン情報は、例えば、商品の購入、店舗への訪問、DMに形成されたウェブサイトへのアクセスなどに関する情報であってもよい。
【0066】
そして、提供部45は、配信元が指定したコンバージョンを取った利用者に対して配信元が指定した報酬を提供する。例えば、提供部45は、対応する利用者の口座(例えば、電子マネー口座)に対して、報酬を振り込む。
【0067】
なお、報酬の提供は、コンバージョン毎に行うようにしてもよく、所定期間の報酬をまとめて提供するようにしてもよい。また、例えば、提供部45は、報酬に関する状況を利用者に対して通知する。
【0068】
これにより、利用者は、受け取ったあるいは受け取り予定の報酬を確認することができる。特に、利用者が報酬を確認することで、更なるモチベーション向上に寄与することが期待される。
【0069】
なお、例えば、提供部45は、コンバージョンの種別に応じて、利用者に対して段階的に報酬を提供するようにしてもよい。例えば、DMの開封→Webページへのアクセス→資料請求→購入など、利用者の行動が購入に近くなるにつれて段階的に報酬を提供するようにしてもよい。
【0070】
〔3.処理フロー〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0071】
図7に示すように、まず、情報処理装置1は、利用者から許可情報の設定を受け付ける(ステップS101)。つづいて、情報処理装置1は、配信元から配信条件の設定を受け付ける(ステップS102)。
【0072】
つづいて、情報処理装置1は、配信条件を満たす利用者を特定する(ステップS103)。つづいて、情報処理装置1は、特定した利用者へ配信情報を配信する(ステップS104)。
【0073】
つづいて、情報処理装置1は、コンバージョンの有無を判定し(ステップS105)、判定結果に応じて、利用者へ報酬を提供する(ステップS106)。そして、処理を終了する。
【0074】
〔4.変形例〕
上述した実施形態では、情報処理装置1側で、利用者と、配信元とのマッチングを行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、情報処理装置1は、利用者や配信元に対してマッチングに関するプラットフォームを提供するようにしてもよい。
【0075】
例えば、この場合、情報処理装置1は、配信元が欲しい利用者情報や、利用者側が配信元へ提供可能な情報を掲載したプラットフォームを提供する。ここで、
図8~
図10を用いて、かかる変形例について説明する。
【0076】
図8は、配信元が入力する募集フォームの一例を示す図である。
図8に示すように、配信元は、募集フォームを通じて、配信元が利用者情報を希望する募集フォームを設定することができる。
【0077】
例えば、
図8に示すように、募集フォームは、題名、データ種別、期間、報酬、募集人数などといった項目をそれぞれ設定可能である。
【0078】
題名は、配信元が企画する募集フォームの題目であり、配信元が任意に設定することできる。データ種別は、配信元が指定する利用者情報であり、行動情報や購買情報に関する各種情報を指定することができる。
【0079】
行動情報は、例えば、地図アプリを利用した利用者の位置情報の履歴、検索サービスを利用した検索履歴、各サイトの閲覧履歴等を含み、購買情報は、例えば、各種ECサイトや電子マネー決済アプリを利用した購入履歴を含む。
【0080】
期間は、オプトイン権利の有効期間であり、当該期間において配信元が情報処理装置1を通じて各利用者に対して配信情報を配信することができる。報酬は、取引成立時に利用者へ支払われる報酬である。例えば、報酬は、電子マネーであるが、試供品や、チケット等であってもよい。また、募集人数は、配信元により指定された行動情報の募集人数である。例えば、募集フォームの入力結果は、後述するプラットフォームを通じて、各利用者へ公開される。
【0081】
また、例えば、配信元は、
図9に示す検索画面を通じて、配信元が提供を希望する情報を検索することも可能である。
図9は、配信元へ提供される検索画面の一例を示す図である。
【0082】
図9に示すように、検索画面では、配信元が提供を希望する利用者情報を提供可能な利用者等を検索することができる。例えば、検索画面では、属性情報(年齢、性別)、データ種別、期間、興味のあるカテゴリ、フリーワードなどといった項目を入力することができる。
【0083】
なお、属性情報は、利用者を抽象化した情報、例えば、性別、生年月日、郵便番号程度の粒度であることが好ましい。すなわち、属性情報によって、利用者個人が特定可能な粒度(氏名や住所)の情報の提供を避けることが好ましい。これにより、利用者の個人情報を保護することができる。
【0084】
例えば、検索画面の各項目に対して入力を終えると、図示しない検索結果画面を通じて、検索結果に関する情報が配信元へ提供される。そして、この場合、情報処理装置1は、配信元が検索条件に基づいて、オプトイン権利の販売を許可している利用者に関する情報を検索結果画面に表示させる。
【0085】
つまり、この場合に、利用者が予めオプトインの権利の販売を許可しておくと、配信元が指定した条件に合致した場合に、配信元から配信情報および報酬を受け取ることになる。なお、この際、例えば、利用者が業界別、あるいは、業種別など任意の単位毎にオプトイン権利の販売先に関する許可を行うようにしてもよい。例えば、A社(あるいはA業界)に対してはオプトイン権利の販売を許可し、B社(あるいはB業界)に対してはオプトイン権利の販売を許可しない等の設定を行うようにしてもよい。また、利用者は、期間についても同様に指定するようにしてもよい。すなわち、今月はオプトインの権利の販売を許可し、来月はオプトインの権利の販売を許可しない等の設定をするようにしてもよい。
【0086】
また、
図10に示すように、利用者は掲示板を通じて、各配信元が設定した応募フォームを掲示板を通じて閲覧することができる。
図10は、実施形態に係る掲示板の一例を示す図である。
【0087】
例えば、
図10に示すように、掲示板には、題名、データ種別(行動情報、購買情報)、期間、報酬、募集人数などといった項目に関する情報、および、情報提供先の企業(配信元)に関する情報がキャンペーン毎に表示される。
【0088】
例えば、各利用者には、既にオプトイン権利を販売した企業(配信元)の募集情報が表示される。
図10に示す例では、題名「20代男性の行動データ」のキャンペーンでは、データ種別として行動情報について「2021年1月」分の情報をXX牛乳へ提供すると、500ポイントの報酬が5000人に提供されることを示している。なお、報酬については、従量課金制や、定額制(例えば、月額性)のいずれかを採用するようにしてもよい。例えば、従量課金制である場合、利用者情報の種類や量に応じて報酬がアップするようにしてもよい。
【0089】
つまり、この場合において、利用者は、掲示板を通じて各キャンペーンを閲覧し、希望するキャンペーンに応募することができる。そして、利用者Uが掲示板を通じてキャンペーンに応募すると、掲示板に掲載された企業とのマッチングが成立し、利用者情報(属性、行動情報あるいは購買情報)が許可情報として情報提供先の企業へ情報処理装置1を通じて提供される。また、例えば、マッチングの成立時において報酬が発生することになる。この際、マッチングの成立時および配信情報の配信時の双方で報酬が発生するようにしてもよい。
【0090】
例えば、これらの場合には、情報処理装置1から配信元へ利用者情報が提供され、配信元で情報を解析することになる。これにより、配信元は、情報処理装置1に蓄積された利用者情報を活用した各種市場分析が可能となる。
【0091】
なお、この場合、情報処理装置1から配信元へ利用者情報が提供する時点で報酬が発生するにしてもよく、配信情報に対するコンバージョン等に応じて報酬が発生するようにしてもよい。
【0092】
また、例えば、情報処理装置1は、予めオプトインの権利の販売を許可している利用者が例えば所定の行動を行ったことを契機として、マッチング成立と判定するようにしてもよい。
【0093】
例えば、情報処理装置1は、配信元が指定したマッチングの成立条件となる行動を利用者が行った場合に、配信元と利用者との間でマッチング成立と判定するようにしてもよい。例えば、利用者が自家用車の買換えを検討している場合を想定する。この場合、配信元が利用者による中古車を検索する行動をマッチングの成立条件として設定する。
【0094】
そして、情報処理装置1は、利用者が「中古車を検索する」という行動を行ったサイン、中古車を扱う企業(配信元)と利用者との間でマッチング成立と判定する。その後、情報処理装置1は、配信元により指定された配信情報を利用者へ配信することになる。なお、マッチングの成立条件はこれに限定されるものではない。
【0095】
つまり、この場合においては、マッチングの成立条件に利用者の行動を紐づけることによって、利用者の興味等に応じた企業の配信情報を配信することができる。なお、この際、例えば、配信元は、成立条件毎に予め配信情報を指定しておくようにしてもよい。
【0096】
〔5.効果〕
上述した実施形態に係る情報処理装置1(配信装置の一例)は、広告の配信元が希望する配信条件を満たす利用者を特定する特定部43と、特定部43により特定された利用者に対して、配信元が配信を所望する配信情報を配信する配信部44と、配信部44により配信された配信情報に対して少なくとも所定のコンバージョンを行った利用者に対して報酬を提供する提供部45と、を備える。
【0097】
また、配信部44は、利用者に対してプッシュ通知で配信情報を配信する。また、提供部45は、配信情報を開封した利用者へ報酬を提供する。また、提供部45は、配信情報の配信を許可した利用者に対して報酬を提供する。
【0098】
また、特定部43は、利用者が許可した許可情報が配信条件を満たす利用者を特定する。また、提供部45は、報酬として、電子マネーを提供する。また、特定部43は、有料会員に登録した利用者の中から、配信条件を満たす利用者を特定する。
【0099】
また、情報処理装置1は、配信元から広告の配信対象となる前記利用者の前記配信条件に関する指定を受け付ける受付部42を備え、特定部43は、受付部42によって受け付けられた配信条件を満たす利用者を特定する。
【0100】
また、特定部43は、配信元から指定された配信条件を満たす利用者数を配信元へ通知する。また、受付部42は、利用者の属性、行動履歴、閲覧履歴、検索履歴、購買履歴の少なくとも一つを含む配信条件に関する指定を受け付ける。
【0101】
また、配信部44は、配信元の指定により、過去の配信情報を開封していない前記利用者へ配信情報を配信する。また、配信部44は、配信元が指定したタイミングで、利用者へ配信情報を配信する。また、提供部45は、コンバージョンの種別に応じて報酬を段階的に提供する。
【0102】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る配信装置は、新たな広告ビジネスを提供することができる。
【0103】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワーク(通信ネットワーク)Nを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置(
図11では、出力装置および入力装置を総称して「入出力装置」と記載する)を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部4の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0112】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理装置
2 通信部
3 記憶部
4 制御部
10 利用者端末
31 利用者情報データベース
32 許可情報データベース
33 配信情報データベース
41 取得部
42 受付部
43 特定部
44 配信部
45 提供部
U 利用者