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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080182
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/16 20060101AFI20240606BHJP
   B65D 43/04 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
B65D51/16 100
B65D43/04 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193148
(22)【出願日】2022-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】390041058
【氏名又は名称】シーピー化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】平山 学
(72)【発明者】
【氏名】山下 倫永
(72)【発明者】
【氏名】大石 修嗣
(72)【発明者】
【氏名】松戸 晶子
(72)【発明者】
【氏名】青木 美希
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084FA09
3E084FC04
3E084GA08
3E084GB12
3E084KA06
3E084LA17
(57)【要約】
【課題】外力に起因した種々の不具合が発生する可能性を低減しつつ、内圧が上昇する可能性を低減できる。
【解決手段】包装用容器(1)は、容器本体(20)と、容器本体を閉蓋する蓋体(10)と、を備える。閉蓋状態において、蓋体外縁部(13)の少なくとも一部は、蓋係止部(27)と内周段部(28)との間に位置するとともに、少なくとも内周段部と離間している。また、凸状部(134)が内周段部と離間している状態において、凸状部と摘み片収容部(29)の傾斜面とよって通気路(50)が形成されている。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、前記容器本体を閉蓋する蓋体と、を備える包装用容器であって、
前記蓋体は、
前記蓋体の外縁部である蓋体外縁部と、
前記蓋体外縁部の一部から突出する蓋体摘み片と、を有し、
前記容器本体は、
前記容器本体のフランジ部よりも内側に位置し、前記蓋体外縁部を上側から係止可能な蓋係止部と、
前記フランジ部よりも内側かつ前記蓋係止部よりも下側に位置し、前記蓋体外縁部を下側から支持可能な内周段部と、
前記蓋体摘み片を外側に向けて上り勾配で傾斜させつつ収容し、かつ底面が下側に窪む摘み片収容部と、を有し、
前記蓋体外縁部は、前記容器本体に前記蓋体を閉蓋した状態において前記摘み片収容部と対向する対向位置に、前記蓋体の天板部側に隆起する凸状部を有し、
前記容器本体に前記蓋体を閉蓋した状態において、前記蓋体外縁部の少なくとも一部は、前記蓋係止部と前記内周段部との間に位置するとともに、少なくとも前記内周段部と離間しており、
前記凸状部が前記内周段部と離間している状態において、前記凸状部と前記摘み片収容部の底面とよって通気路が形成されている、包装用容器。
【請求項2】
前記凸状部が、前記蓋係止部と前記内周段部との間に位置するとともに、少なくとも前記蓋係止部と離間している状態から前記蓋係止部側に移動することによって、前記通気路が形成される、請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記蓋体摘み片の基端部に連なる位置に、前記凸状部を有する、請求項1又は2に記載の包装用容器。
【請求項4】
前記容器本体は、前記摘み片収容部を複数有し、
前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記基端部に連なる位置以外の位置であり、かつ前記摘み片収容部の少なくとも何れかと対向する位置にも、前記凸状部を有する、請求項3に記載の包装用容器。
【請求項5】
前記容器本体は、前記摘み片収容部を複数有し、
前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記蓋体摘み片の基端部に連なる位置以外の位置であり、かつ前記摘み片収容部の少なくとも何れかと対向する位置に、前記凸状部を有する、請求項1又は2に記載の包装用容器。
【請求項6】
前記内周段部と離間している前記蓋体外縁部の少なくとも一部は、前記蓋体摘み片における前記摘み片収容部から突出した突出部分への外力の作用によって前記突出部分が前記摘み片収容部側へ移動したときに、下方に移動して前記内周段部に当接することにより前記内周段部に支持される、請求項1又は2に記載の包装用容器。
【請求項7】
前記蓋体は、前記蓋体摘み片を1つ有し、
前記容器本体は、円弧状フランジ部と直線状フランジ部とを有し、
前記摘み片収容部は、前記円弧状フランジ部と前記直線状フランジ部との複数の連結位置のうちの少なくとも2つの連結位置に形成されている、請求項1又は2に記載の包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、食品等を収容できる包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
デパート又はスーパーマーケット等において、食品類を収容するプラスチック製の包装用容器が使用されている。食品類は、当該包装用容器に収容された状態で陳列棚に陳列されて販売されている。このような包装用容器の一例が、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1の包装用容器は、容器本体及び蓋体を備える。容器本体におけるコーナー部の少なくとも1つに位置するフランジ部に、容器本体の外方向に向かい傾斜する傾斜面部が設けられている。蓋体には、蓋体が容器本体に嵌合した状態(閉蓋状態)で傾斜面部に一致する位置に、開蓋する際に摘まむことのできる摘み部が設けられている。そのため、傾斜面部により摘み部を容器本体の外方向に向けて跳ね上げることができるため、摘み部を摘まみやすくできる。また、摘み部は、閉蓋状態において、隣り合う包装用容器と干渉しない程度に容器本体から突出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-171657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
摘まみやすさを向上させるために、閉蓋状態において、摘み部を容器本体から突出させたり、外側に向けて上り勾配で傾斜させたりした場合、摘み部に人の手又は他の物品等が触れやすくなる。人の手等が摘み部に触れた場合に摘み部に作用する力(外力と称する)によって、包装用容器を包装する包装物(例えばラップ)の破れ、蓋体と容器本体とを固定する固定物(例えばテープ)の破れ、又は、包装用容器の損傷(例えば凹み)が発生する虞がある。さらに、外力によって容器本体から蓋体が外れる等、蓋体と容器本体との閉蓋状態が不用意に解除される虞がある。このように、閉蓋状態の包装用容器において、外力に起因した種々の不具合が発生する虞がある。
【0006】
また、閉蓋状態を強固な状態とすればするほど、電子レンジ等により、閉蓋状態の包装用容器に収容された食品等を温めた場合、包装用容器の内部の圧力(内圧)が上昇しやすい。そのため、食品等からの出汁が包装用容器から漏れ出て、出汁による火傷を被る虞もある。
【0007】
閉蓋状態が強固な状態とは、蓋体が容器本体に嵌合した状態において、蓋体が容器本体に対して移動しにくい又は移動できない等、蓋体と容器本体との相対的な位置関係が変更しにくい又は変更できない状態を指す。
【0008】
本発明の一態様は、外力に起因した種々の不具合が発生する可能性を低減しつつ、内圧が上昇する可能性を低減できる包装用容器を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様1に係る包装用容器は、容器本体と、前記容器本体を閉蓋する蓋体と、を備える包装用容器であって、前記蓋体は、前記蓋体の外縁部である蓋体外縁部と、前記蓋体外縁部の一部から突出する蓋体摘み片と、を有し、前記容器本体は、前記容器本体のフランジ部よりも内側に位置し、前記蓋体外縁部を上側から係止可能な蓋係止部と、前記フランジ部よりも内側かつ前記蓋係止部よりも下側に位置し、前記蓋体外縁部を下側から支持可能な内周段部と、前記蓋体摘み片を外側に向けて上り勾配で傾斜させつつ収容し、かつ底面が下側に窪む摘み片収容部と、を有し、前記蓋体外縁部は、前記容器本体に前記蓋体を閉蓋した状態において前記摘み片収容部と対向する対向位置に、前記蓋体の天板部側に隆起する凸状部を有し、前記容器本体に前記蓋体を閉蓋した状態において、前記蓋体外縁部の少なくとも一部は、前記蓋係止部と前記内周段部との間に位置するとともに、少なくとも前記内周段部と離間しており、前記凸状部が前記内周段部と離間している状態において、前記凸状部と前記摘み片収容部の底面とよって通気路が形成されている。
【0010】
上記構成によれば、閉蓋状態において、蓋体摘み片が外力の作用を受けたときに、内周段部と離間している蓋体外縁部の少なくとも一部を下方に(内周段部側に)移動させることができる。すなわち、閉蓋状態を維持したまま、蓋体を沈み込ませることができる。この移動(沈み込み)が上記外力を吸収するため、当該外力に起因した種々の不具合が発生する可能性を低減できる。
【0011】
また、凸状部が内周段部と離間している状態において、凸状部と摘み片収容部の底面とによって通気路が形成されているため、閉蓋状態の包装用容器の内部を、その外部と通気させることができる。そのため、温度上昇等に起因して内圧が上昇する可能性を低減できる。
【0012】
本発明の態様2に係る包装用容器では、態様1において、前記凸状部が、前記蓋係止部と前記内周段部との間に位置するとともに、少なくとも前記蓋係止部と離間している状態から前記蓋係止部側に移動することによって、前記通気路が形成される。
【0013】
上記構成によれば、内圧が上昇したときに、蓋体は、上昇した内圧の作用、すなわち容器本体から蓋体が外れる方向への力の作用を受ける。凸状部は、蓋係止部から離間しているため、その力を受けたときに蓋係止部側に移動して、通気路を形成できる。したがって、内圧が上昇する可能性を低減できる。
【0014】
本発明の態様3に係る包装用容器では、態様1又は2において、前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記蓋体摘み片の基端部に連なる位置に、前記凸状部を有する。
【0015】
上記構成によれば、蓋体摘み片が収容された摘み片収容部において、包装用容器の内部を通気させることができる。また、蓋体外縁部の、蓋体摘み片の基端部と連なる位置に凸状部が形成されているので、蓋体外縁部の当該位置の強度を高めることができる。
【0016】
本発明の態様4に係る包装用容器では、態様3において、前記容器本体は、前記摘み片収容部を複数有し、前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記基端部に連なる位置以外の位置であり、かつ前記摘み片収容部の少なくとも何れかと対向する位置にも、前記凸状部を有する。
【0017】
上記構成によれば、蓋体摘み片が収容された摘み片収容部だけでなく、蓋体摘み片が収容されていない摘み片収容部においても、包装用容器の内部を通気させることができる。したがって、内圧が上昇する可能性をより低減できる。
【0018】
本発明の態様5に係る包装用容器では、態様1又は2において、前記容器本体は、前記摘み片収容部を複数有し、前記蓋体外縁部は、前記対向位置としての、前記蓋体摘み片の基端部に連なる位置以外の位置であり、かつ前記摘み片収容部の少なくとも何れかと対向する位置に、前記凸状部を有する。
【0019】
上記構成によれば、蓋体摘み片が収容されていない摘み片収容部において、包装用容器の内部を通気させることができる。
【0020】
本発明の態様6に係る包装用容器では、態様1から5の何れかにおいて、前記内周段部と離間している前記蓋体外縁部の少なくとも一部は、前記蓋体摘み片における前記摘み片収容部から突出した突出部分への外力の作用によって前記突出部分が前記摘み片収容部側へ移動したときに、下方に移動して前記内周段部に当接することにより前記内周段部に支持される。
【0021】
上記構成によれば、蓋体摘み片の突出部分が上記外力の作用を受けることによって摘み片収容部側に移動したときに、内周段部と離間している蓋体外縁部の少なくとも一部を下方に移動させて、内周段部に支持させることができる。そのため、当該蓋体外縁部の全体が内周段部に支持されるまでの間に加えられる上記外力を、上記の移動によって吸収できる。
【0022】
本発明の態様7に係る包装用容器では、態様1から6の何れかにおいて、前記蓋体は、前記蓋体摘み片を1つ有し、前記容器本体は、円弧状フランジ部と直線状フランジ部とを有し、前記摘み片収容部は、前記円弧状フランジ部と前記直線状フランジ部との複数の連結位置のうちの少なくとも2つの連結位置に形成されている。
【0023】
上記構成によれば、閉蓋状態において、蓋体が、蓋体の中心を通る軸の周りに回転しても、蓋体を1回転させて、蓋体摘み片を収容していた摘み片収容部に収容させることなく、別の連結位置に形成された摘み片収容部に蓋体摘み片を収容できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一態様によれば、外力に起因した種々の不具合が発生する可能性を低減しつつ、内圧が上昇する可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る包装用容器の斜視図である。
図2】上記包装用容器の側面図である。
図3】上記包装用容器が備える容器本体の平面図である。
図4】上記容器本体の斜視図である。
図5】上記容器本体が備える摘み片収容部を拡大した斜視図である。
図6】上記包装用容器が備える蓋体の平面図である
図7】上記蓋体の側面図である。
図8】上記蓋体が上記容器本体に内嵌合した状態における、蓋体の位置の変化を説明するための図である。
図9】上記摘み片収容部、及び、上記蓋体が備える凸状部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について、図1図9を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、本発明の一態様に係る包装用容器として、食品(食料品)を被収容物として収容する包装用容器であって、容器本体及び蓋体を備えている包装用容器を例に挙げて説明する。上記食品としては、ピザ、お好み焼き、惣菜の盛り合わせ(例:唐揚げ、ポテト等のパーティー用の盛り合わせ)等が挙げられる。ただし、本発明の一態様に係る包装用容器が収容する被収容物は、食品に限定されない。
【0027】
本明細書において、「水平」及び「垂直(鉛直)」は、容器本体の底部が水平面に当接するように、包装用容器を水平面に載置した場合を基準として規定される。また、本明細書において、「上方」及び「上側」は、蓋体が容器本体に嵌合した状態において、容器本体から蓋体に向かう方向(+Z軸方向)を指し、「下方」及び「下側」はその逆の方向(-Z軸方向)を指す。
【0028】
〔包装用容器〕
図1の符号1001及び符号1002は、包装用容器1の斜視図である。図2は、包装用容器1の側面図である。図1及び図2に示すように、包装用容器1は、食品類等の被収容物を収容可能な容器であって、蓋体10と容器本体20とを備えている。蓋体10及び容器本体20は、蓋体10が容器本体20を閉蓋するように構成されている。
【0029】
本実施形態では、蓋体10が容器本体20と内嵌合するように構成されている。したがって、本実施形態では、蓋体10が容器本体20を閉蓋することを、蓋体10が容器本体20に内嵌合するものとして説明する。すなわち、本実施形態では、蓋体10が容器本体20を内嵌合した状態が、蓋体10を容器本体20に閉蓋した閉蓋状態である。
【0030】
本実施形態では、蓋体10及び容器本体20はそれぞれ、シート厚が0.1mm~4mm、好ましくは0.15mm~2.5mmの樹脂シートを熱成形することによって形成されている。蓋体10と容器本体20とは、それぞれ異なるシート厚を有していてもよい。本実施形態に係る容器本体20は、蓋体10との嵌合時に撓みにくい形状であるため、シート厚を0.5mm以下等のように薄くしても、必要な強度を確保できる。
【0031】
樹脂シートとしては、例えばポリオレフィン系樹脂シート、ポリスチレン系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シート等の熱可塑性樹脂シートを用いることができる。これらの樹脂シートは、発泡シートであってもよいし、非発泡シートであってもよい。また、樹脂シートとして積層シートを用いることもできる。積層シートとしては、例えば、発泡シートにフィルムをラミネートしたフィルムラミネート発泡シート、共押出ラミネートシート、押出ラミネートシートを用いることができる。熱成形の方法としては、例えば真空成形、厚空成形、真空圧空成形、熱板成形が挙げられる。
【0032】
蓋体10及び容器本体20の色は、特に限定されない。蓋体10は、透明部材により構成されていることが好ましく、無色透明であることがより好ましい。これによれば、蓋体10を通して容器本体20が載置する被収容物を容易に視認できる。容器本体20の色は単色であってもよく、複数の色を含んでいてもよい。
【0033】
また、容器本体20には模様が付されてもよい。例えば容器本体20は、ベースカラーが黒色であり、少なくとも一部に金色又は赤色等の模様が付されていてもよい。本実施形態において、蓋体10は無色透明であり、容器本体20は黒色単色である。
【0034】
〔容器本体〕
図3は、容器本体20の平面図(上面図)である。図4は、容器本体20の斜視図である。図5は、摘み片収容部29を拡大した斜視図である。図5の符号1011は、蓋体10が容器本体20に内嵌合していない状態を示す図であり、符号1012は、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態を示す図である。図5では、摘み片収容部29の構造を明瞭に示すため、フランジ部25の一部、及び、本体外縁部26の一部を取り除いた状態で、容器本体20を図示している。
【0035】
図3及び図4に示すように、容器本体20は、収容載置部21と、収容周壁部23と、上方周壁部24と、フランジ部25と、本体外縁部26と、蓋係止部27と、内周段部28と、摘み片収容部29と、を備えている。
【0036】
本実施形態では、容器本体20は、平面視で八角形状の外形を成す。ここで、「八角形状」とは、容器本体20を全体として見たときに八角形状と見做すことができる形状、つまり略八角形状を意味する。したがって、例えば、容器本体20の周縁の一部に、突出部分が形成されていてもよいし、少なくとも1つの角部が直角状ではなく多角状に形成されていてもよく、曲線状に形成されていてもよい。また、容器本体20の周縁の一部が曲線状に形成されていてもよい。このことは、包装用容器1を構成する各部位(後述)を、あらゆる方向から見た場合の形状についても当てはまる。
【0037】
平面視における容器本体20の外形は、八角形状に限られず、正方形状、長方形状、三角形状、五角形状等の多角形状であってもよく、円形状等の、明確な角部が存在しない形状であってもよい。
【0038】
収容載置部21は、包装用容器1が収容する被収容物を載置する面を構成する。収容載置部21は、平面視での外形が円形状である。平面視における収容載置部21の外形は、円形状に限らず、多角形状であってもよい。
【0039】
収容載置部21には、第1目印211が形成されている。第1目印211は、被収容物を盛り付けるときの参考となる指標である。本実施形態では、収容載置部21において、対向する2つの第2目印255のそれぞれと対向する位置に、2つの第1目印211が形成されている。
【0040】
第2目印255は、蓋体10を容器本体20に内嵌合するときに、容器本体20に対して蓋体10を位置決めするための指標である。さらには、蓋体10が容器本体20に内嵌合したときに、蓋体10のラベル貼付部17(図6参照)は、第2目印255と対向する位置に位置する。そのため、第1目印211の位置を考慮して被収容物を盛り付けることにより、蓋体10を容器本体20に内嵌合したときのラベル貼付部17の位置を考慮して被収容物を盛り付けることができる。
【0041】
収容周壁部23は、収容載置部21の周縁部に形成され、容器本体20の側壁の下方部分を形成する。本実施形態では、収容周壁部23は、収容載置部21の周縁部から外側に向けて、上方に傾斜している。収容周壁部23は、上方に傾斜しておらず、収容載置部21の周縁部から、収容載置部21に対して略垂直に形成されていてもよい。「略垂直」は、垂直、及び垂直と見做せる角度を含む概念である。
【0042】
本実施形態では、収容載置部21及び収容周壁部23によって、非収容物を収容する1つの空間が形成されているが、これに限らず、少なくとも1つの壁部によって、収容載置部21が複数形成されていてもよい。
【0043】
上方周壁部24は、図4に示すように、収容周壁部23の上方に形成され、容器本体20の側壁の上方部分を形成する。上方周壁部24は、収容周壁部23の上端部に連なる内周段部28の外側端部から上方に突出した部分である。すなわち、上方周壁部24は、水平方向における内周段部28の幅の分、収容周壁部23の上端部よりも外側に位置している。本実施形態では、上方周壁部24は、内周段部28の外側端部から、内周段部28に対して略垂直に形成されている。
【0044】
フランジ部25は、上方周壁部24の上端部に連なる、容器本体20の上面部である。平面視における容器本体20の外形は、フランジ部25によって規定されている。本実施形態では、図3に示すように、フランジ部25は、平面視において円弧状の形状を有する円弧状フランジ部251と、平面視において直線状の形状を有する直線状フランジ部252と、を有している。
【0045】
円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252とが交互に連なることにより、フランジ部25の全体が形成されている。本実施形態では、4つの円弧状フランジ部251と4つの直線状フランジ部252とが交互に連なることにより、平面視におけるフランジ部25の形状(すなわち、容器本体20の外形)は八角形状を成す。円弧状フランジ部251及び直線状フランジ部252の数及び配置は任意に決定でき、その数及び配置によって、平面視における容器本体20の外形が決定される。
【0046】
本実施形態では、円弧状フランジ部251の第1長さ(円弧状フランジ部251の両端部を結ぶ線分の長さ)L1は、直線状フランジ部252の第2長さL2よりも長い(L1>L2)。第1長さL1は、第2長さL2の2倍以上の長さであってもよい(L1≧L2×2)。ただし、第1長さL1及び第2長さL2の関係はこれに限らず、第2長さL2が第1長さL1より長くてもよいし(L2>L1)、第1長さL1と第2長さL2との長さが等しくてもよい(L1=L2)。
【0047】
フランジ部25には、第2目印255が形成されている。後述するように、蓋体10には、蓋体側目印16が形成されている(図6参照)。蓋体側目印16は、蓋体10を容器本体20に内嵌合するときに、容器本体20に対して蓋体10を位置決めするための指標である。蓋体側目印16が第2目印255と対向するように、蓋体10を容器本体20に対して位置決めすることにより、蓋体摘み片14(図5の符号1012参照)が摘み片収容部29に収容されるように、蓋体10を容器本体20に内嵌合させることができる。
【0048】
第2目印255は、蓋体10を容器本体20に内嵌合した状態において蓋体摘み片14が摘み片収容部29に収容されるように、フランジ部25に形成されていればよい。本実施形態では、蓋体10を容器本体20に内嵌合した状態において、蓋体摘み片14が4つの摘み片収容部29の何れかに収容されるように、第2目印255がフランジ部25に形成されている。
【0049】
図4に示すように、収容載置部21、収容周壁部23及びフランジ部25は、凹凸形状を有している。これにより、シート厚を比較的薄くしても(例えば、上述したように0.5mm以下としても)、必要な強度を確保できる。ただし、必要な強度を確保できるのであれば、収容載置部21、収容周壁部23及びフランジ部25が凹凸形状を有する必要はなく、平面形状を有していてもよい。「平面」は、平面と見做せる面であればよく、面に多少の凹凸が含まれていてもよい。例えばフランジ部25が平面形状を有する場合、フランジ部25は、略水平面に沿って延在する平面であってよい。「略水平面」は、水平面、及び水平面と見做せる面を含む概念である。ただし、フランジ部25は、略水平面から傾斜した傾斜面であってもよい。
【0050】
本体外縁部26は、フランジ部25の外周端部に連なる、容器本体20の外縁部(外周壁)である。
【0051】
蓋係止部27は、フランジ部25よりも内側に位置し、蓋体外縁部13(図6参照)を上側から係止可能な部分である。蓋係止部27は、上方周壁部24から内側に突出した部分である。また、蓋係止部27は、図4及び図5の符号1011に示すように、上方周壁部24において、上方周壁部24の下端部に連なる内周段部28から離間した位置に形成されている。
【0052】
本実施形態では、図3に示すように、蓋係止部27は、上方周壁部24の8つの角部を挟んで2つずつ形成されている。すなわち、蓋係止部27は、円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252との8つの連結位置のそれぞれにおいて、2つずつ形成されている。蓋係止部27は、内周段部28から離間した位置に形成されていればよく、例えば、蓋係止部27の数、及び、容器本体20を平面視したときの蓋係止部27の位置は、任意に決定できる。蓋係止部27の当該位置及び数は、蓋体10の、容器本体20への内嵌合のしやすさ等を考慮して決定されてよい。
【0053】
内周段部28は、図3及び図4に示すように、フランジ部25よりも内側に位置している。また、内周段部28は、図4及び図5の符号1011に示すように、蓋係止部27よりも下側に位置している。そして、内周段部28は、蓋体外縁部13を下側から支持可能な部分である。図5の符号1012では、内周段部28が蓋体外縁部13(具体的には、蓋体底部131)を支持している状態を示している。
【0054】
内周段部28は、内側端部が収容周壁部23の上端部と連なり、外側端部が上方周壁部24の下端部と連なる平面部分である。内周段部28は、略水平面に沿って延在する平面である。この場合、内周段部28は、蓋体外縁部13を安定して支持できる。ただし、内周段部28は、略水平面から傾斜した傾斜面であってもよい。内周段部28は、上述の通り、蓋係止部27の下側であって、かつ蓋係止部27から離間した位置に形成されている(図4及び図5の符号1011参照)。
【0055】
摘み片収容部29は、図5の符号1012に示すように、蓋体摘み片14を外側に向けて上り勾配で傾斜させつつ収容する部分である。また、摘み片収容部29は、図5の符号1012に示すように、底面が下側に窪んだ形状を有している。摘み片収容部29は、蓋体10が容器本体20に内嵌合して収容されたときに、蓋体摘み片14に対向する位置に形成されている。すなわち、摘み片収容部29と蓋体摘み片14とは、蓋体10が容器本体20に内嵌合したときに、互いに対向するように、容器本体20及び蓋体10にそれぞれ形成されている。
【0056】
容器本体20は、摘み片収容部29を複数有していてもよい。本実施形態では、摘み片収容部29は、円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252との複数の連結位置において、1つおきに形成されている。ただし、摘み片収容部29がこのように形成されている必要は必ずしもなく、摘み片収容部29は、蓋体10を容器本体20に内嵌合した状態で、蓋体摘み片14を収容可能な位置に形成されていればよい。例えば、摘み片収容部29は、円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252との複数の連結位置のうちの少なくとも2つの連結位置に形成されていてもよい。また、摘み片収容部29は、円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252との連結位置に形成されていなくてもよい。例えば、円弧状フランジ部251の一部、又は、直線状フランジ部252の一部に形成されていてもよい。
【0057】
摘み片収容部29は、上方周壁部24及びフランジ部25の一部に形成された切り欠き部分である。摘み片収容部29は、外側に向けて上り勾配で傾斜し、かつ下側に窪んだ傾斜面291(上記底面に相当)と、傾斜面291における傾斜方向に沿った両端部に形成された収容側壁292と、を備えている。傾斜面291の傾斜角度及び大きさは、蓋体摘み片14の大きさを考慮して決定されればよい。傾斜面291により、蓋体摘み片14を上り勾配で傾斜させることができる。
【0058】
本実施形態では、摘み片収容部29の頂部293(傾斜面291の外端部)は、フランジ部25の一部である。具体的には、摘み片収容部29の頂部293は、フランジ部25の内端部である。
【0059】
〔蓋体〕
図6は、蓋体10の平面図である。図7の符号1021及び符号1022は、蓋体10の側面図である。図7の符号1023は、蓋体摘み片14を拡大した側面図である。
【0060】
図6及び図7に示すように、蓋体10は、天板部11と、蓋体側壁部12と、蓋体外縁部13と、蓋体摘み片14と、を備えている。蓋体10は、平面視で八角形状の外形を成す。このように、蓋体10は、容器本体20の平面視における外形と同様の外形を成す形状であることが好ましい。
【0061】
天板部11は、1つの面により構成され、平面視で蓋体10の外形に沿った形状を成す板状の部材である。このように、天板部11の形状が、蓋体10及び容器本体20の平面視における外形に沿った外形を成す形状であることにより、天板部11が透明部材により構成されている場合に、包装用容器1の上方から、天板部11を通して被収容物を明確に視認しやすい。本実施形態では、図6に示すように、平面視における天板部11の外形は円形状であるが、これに限らず、例えば八角形状であってもよい。
【0062】
天板部11を構成する面の数は特に限られないが、1つであることが好ましい。これによれば、被収容物の視認性を良好に確保できると共に、包装用容器1同士を積み重ねる場合に、天板部11の上に容器本体20を載置しやすい。なお、天板部11は複数の面により構成されていてもよい。
【0063】
蓋体側壁部12は、天板部11の周囲に連なる、天板部11の外側端部の下方に位置する蓋体外縁部13に向かって延在する部材である。蓋体側壁部12は、天板部11から蓋体外縁部13に向かって外側に傾斜している。したがって、蓋体外縁部13の内部に形成される、蓋体10の開口部の面積は、天板部11の面積よりも大きい。ただし、蓋体側壁部12が傾斜しておらず、蓋体側壁部12が天板部11から略垂直に延在していてもよい。
【0064】
蓋体外縁部13は、蓋体側壁部12の下端部に連なる、蓋体10の外縁部である。蓋体外縁部13は、蓋体10において、容器本体20における内周段部28及び上方周壁部24の形成位置と対になる位置に形成されている。そのため本実施形態では、蓋体外縁部13は、平面視において円弧状の形状を有する円弧状外縁部136と、平面視において直線状の形状を有する直線状外縁部137と、を有している。円弧状外縁部136は、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において容器本体20の円弧状フランジ部251に対応する。直線状外縁部137は、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、容器本体20の直線状フランジ部252に対応する。
【0065】
蓋体外縁部13は、蓋体底部131と、蓋体周壁部132と、蓋体庇部133と、凸状部134と、を備えている。
【0066】
蓋体底部131は、蓋体10の底部を構成する枠状の部分である。蓋体底部131は、蓋体10が容器本体20に内嵌合したときに、内周段部28に当接し得る面である。蓋体底部131は、略水平面に沿って延在する平面である。この場合、内周段部28が蓋体外縁部13を安定して支持できる。ただし、蓋体底部131は、略水平面から傾斜した傾斜面であってもよい。
【0067】
蓋体周壁部132は、蓋体底部131の外側端部から上方に延在する部分である。図7の符号1021及び符号1022に示すように、蓋体周壁部132は、蓋体底部131の外側端部から外側に向けて延在している。ただし、蓋体周壁部132は、蓋体底部131に対して略垂直に延在していてもよい。
【0068】
蓋体庇部133は、蓋体周壁部132の外側端部から略水平面に沿って延在する平面である。蓋体庇部133の外側端部は、蓋体10が容器本体20に内嵌合したときに、上方周壁部24に当接し得る部分である。蓋体10が容器本体20に内嵌合したときに、蓋体庇部133の外側端部の全てが上方周壁部24に当接してもよいし、当該外側端部の一部が当接してもよい。
【0069】
平面視における蓋体外縁部13の大きさが、平面視における上方周壁部24の大きさと略同一となるように、蓋体10及び容器本体20は設計される。「略同一」は、同一、及び同一と見做せる差異を含む概念である。すなわち、包装用容器1の略垂直な面に平行な切断面において、蓋体庇部133の外側端部と上方周壁部24とが点接触するように、蓋体10及び容器本体20は設計される。また、蓋体周壁部132の上下方向の長さは、容器本体20の蓋係止部27と内周段部28との間の長さよりも短い。
【0070】
さらには、蓋体10が上方向に移動した場合には、蓋体庇部133の上面が蓋係止部27に当接する。そのため、蓋体10に、蓋係止部27の下側から上側に移動できる程度の力が作用しない限り、蓋体10の上方向への移動は、蓋係止部27により規制される。蓋体10が下方向に移動した場合には、蓋体底部131が内周段部28に当接する。そのため、蓋体10の下方向への移動は、内周段部28により規制される。
【0071】
したがって、蓋体10は、蓋体10に外力が作用したときに、又は、包装用容器1の内圧が上昇したときに、蓋係止部27と内周段部28との間で上下方向への移動が許容された状態で、容器本体20に内嵌合する。すなわち、蓋体10は、内周段部28から浮揚可能な状態で、容器本体20に内嵌合する。
【0072】
凸状部134は、図7に示すように、蓋体外縁部13の一部において、天板部11側に隆起する部分である。凸状部134は、蓋体底部131側から見たときに、蓋体外縁部13の一部において、蓋体底部131から窪んだ部分であるともいえる。凸状部134の形状は、図7に示すように、凸状部134の延在方向(蓋体10の内側から外側に向く方向)と垂直な断面において、円弧状(アーチ状)であってもよいし、矩形状等の多角形状であってもよい。
【0073】
凸状部134は、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、平面視で、蓋体外縁部13の一部であり、かつ、容器本体20の摘み片収容部29と対向する対向位置に形成されている。本実施形態では、図6に示すように、4つの摘み片収容部29の全てに対向するように、4つの凸状部134が形成されている。具体的には、蓋体外縁部13において、蓋体摘み片14の基端部141に連なる位置と、基端部141に連なる位置以外の位置であり、かつ摘み片収容部29と対向する全ての位置に、凸状部134が形成されている。換言すれば、凸状部134は、円弧状外縁部136と直線状外縁部137との複数の連結位置において、1つおきに形成されている。
【0074】
後述するように、上記対向位置に凸状部134が形成されていることにより、凸状部134が内周段部28と離間している状態において、蓋体10が容器本体20と内嵌合した状態の包装用容器1の内部を、その外部と通気させることができる。つまり、凸状部134は、蓋体10が容器本体20と内嵌合した状態の包装用容器1において、通気口として機能し得る。
【0075】
凸状部134が蓋体摘み片14の基端部141に連なる位置に形成されていることにより、蓋体摘み片14が収容された摘み片収容部29において、包装用容器1の内部を通気させることができる。また、凸状部134が上記基端部141に連なる位置以外の位置にも形成されていることにより、蓋体摘み片14が収容されていない摘み片収容部29においても、包装用容器1の内部を通気させることができる。このように、蓋体外縁部13の複数の位置に凸状部134が形成されることにより、通気性能を高めることができる。
【0076】
さらには、凸状部134が蓋体摘み片14の基端部141に連なる位置に形成されていることにより、蓋体外縁部13における基端部141と連なる位置の強度を高めることができる。蓋体摘み片14への作用が生じた場合、包装用容器1は、作用に起因した力を、蓋体外縁部13における基端部141と連なる位置において受けやすい。したがって、蓋体外縁部13における基端部141と連なる位置の強度を高めることにより、蓋体摘み片14への作用に対する蓋体10の耐久性を向上させることができる。上記蓋体摘み片14への作用とは、例えば、蓋体摘み片14に対する手又は物品の衝突、及び、蓋体10を容器本体20から取り外すときのユーザが蓋体摘み片14を摘まみ上げる操作により生じるものである。
【0077】
ただし、包装用容器1の内部を通気させる観点からは、上記対向位置に凸状部134が形成されていればよい。したがって、本実施形態のように、全ての摘み片収容部29に対向する対向位置に凸状部134が形成されている必要はなく、少なくとも何れかの対向位置に凸状部134が形成されていればよい。
【0078】
例えば、凸状部134は、蓋体外縁部13における蓋体摘み片14の基端部141に連なる位置にのみ形成されていてもよい。また、凸状部134は、蓋体外縁部13において、基端部141に連なる位置と、基端部141に連なる位置とは別の、摘み片収容部29の何れかと対向する位置と、に形成されていてもよい。さらには、凸状部134は、蓋体外縁部13において、基端部141に連なる位置に形成されず、摘み片収容部29の少なくとも何れかと対向する位置にのみ形成されていてもよい。
【0079】
蓋体摘み片14は、蓋体外縁部13の一部から突出する部分である。蓋体摘み片14は、蓋体10を容器本体20から取り外す操作を行うユーザが摘まむ部分である。蓋体摘み片14は、例えば、蓋体摘み片14の摘まみやすさと、蓋体摘み片14に対する手又は物品の衝突の生じにくさと、を考慮して設計される。
【0080】
蓋体摘み片14は、蓋体10において、摘み片収容部29の形成位置と対になる位置に形成されている。本実施形態では、蓋体10が容器本体20と内嵌合した状態において複数の摘み片収容部29のうちの何れかに収容される位置に、1つの蓋体摘み片14が形成されている。
【0081】
ここで、摘み片収容部29が容器本体20に1つしか形成されていない場合において、蓋体10が、蓋体10の中心を通る軸の周りに回転して、容器本体20から取り外された場合を考える。この場合、蓋体10を再度、容器本体20に内嵌合させるために、1つの蓋体摘み片14を1つの摘み片収容部29に収容させることになるが、蓋体摘み片14を摘み片収容部29に収容するために、場合によっては蓋体10を1回転させる必要がある。
【0082】
本実施形態では、上述したように、容器本体20において、摘み片収容部29は、本体外縁部26の複数の位置に形成されている。本実施形態では、円弧状フランジ部251と直線状フランジ部252との複数の連結位置に形成されている。したがって、上記の回転によって蓋体摘み片14が摘み片収容部29から外れた場合であっても、そのまま蓋体10を回転させて、蓋体摘み片14が収容されていた摘み片収容部29とは異なる摘み片収容部29に、蓋体摘み片14を収容できる。蓋体摘み片14が収容されていた摘み片収容部29とは異なる摘み片収容部29は、例えば、蓋体摘み片14が収容されていた摘み片収容部29と隣接する摘み片収容部29であってよい。そのため、蓋体摘み片14が1つしか形成されていない場合であっても、蓋体10を1回転させることなく、容易に摘み片収容部29に蓋体摘み片14を収容して、蓋体10を容器本体20に内嵌合させることができる。
【0083】
また、摘み片収容部29が複数の連結位置に形成されていることにより、蓋体摘み片14と摘み片収容部29とがどの程度位置ずれしていても、蓋体10の位置の、回転方向への微調整によって、摘み片収容部29に蓋体摘み片14が収容させることができる。そのため、容易に蓋体10を容器本体20に内嵌合させることができる。
【0084】
ただし、上記のような蓋体摘み片14の摘み片収容部29への容易な収容を考慮しなければ、容器本体20において、摘み片収容部29は1つだけ形成されていてもよい。また、本実施形態では、蓋体10において、蓋体摘み片14は1つしか形成されていないが、複数形成されていてもよい。
【0085】
蓋体10は、蓋体側目印16と、ラベル貼付部17と、を備えている。蓋体側目印16は、上述したように、容器本体20に対して蓋体10を位置決めするための指標である。本実施形態では、蓋体側目印16は、蓋体10において、ラベル貼付部17が形成された位置に形成されているが、これに限らず、容器本体20の第2目印255と対向させたときに蓋体摘み片14が摘み片収容部29に収容される位置に形成されていればよい。ラベル貼付部17は、被収容物の名称又は商品名等が付されたラベルが貼付される部分である。
【0086】
〔容器本体における蓋体の位置の変化〕
図8は、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態における、蓋体10の位置の変化を説明するための図である。図8の符号1031は、蓋体外縁部13の一部が内周段部28に当接していない状態(蓋体外縁部13の一部が内周段部28から浮揚している状態)を示す断面図である。図8の符号1032は、蓋体外縁部13の一部が内周段部28に当接した状態(蓋体外縁部13が内周段部28から浮揚していない状態)を示す断面図である。具体的には、図8の符号1031は、蓋体外縁部13において蓋体摘み片14が形成された部分が内周段部28に当接していない状態を示す。図8の符号1032は、蓋体外縁部13において蓋体摘み片14が形成された部分が内周段部28に当接した状態を示している。
【0087】
図9の符号1041は、図8の符号1031に示す状態における摘み片収容部29及び凸状部134を拡大した斜視図である。図9の符号1042は、図8の符号1032に示す状態における摘み片収容部29及び凸状部134を拡大した斜視図である。具体的には、図9は、摘み片収容部29の傾斜面291が容器本体20の内側から外側に亘って延伸する方向に沿って、摘み片収容部29及び凸状部134を上方から見たときの、摘み片収容部29及び凸状部134の斜視図である。図9の符号1041は、通気路50が形成されていることを明示するために、通気路50を強調して図示していることに留意されたい。
【0088】
<蓋体の下方向への移動について>
ユーザが蓋体10を容器本体20に内嵌合させようとする場合、蓋体底部131の下面が蓋係止部27に当接する。蓋体底部131が蓋係止部27に当接した状態において、蓋体10が容器本体20側に押し込まれることにより、蓋体10の形状が一時的に変形する。そのため、蓋体外縁部13は、蓋係止部27に当接しながら、蓋係止部27の上側から下側へと移動できる。したがって、蓋体10を容器本体20に内嵌合できる。
【0089】
このとき、蓋体摘み片14の一部は摘み片収容部29に収容されており、蓋体摘み片14の他の部分は、その摘まみやすさを考慮して摘み片収容部29から突出している。図8の符号1031では、後述する通気路50が形成されていることを明示するために、蓋体摘み片14の全体が摘み片収容部29から離間するように図示されている。しかし実際には、図8の符号1031の状態において、蓋体摘み片14の一部が摘み片収容部29に収容され、その他の部分が摘み片収容部29から突出し、かつ通気路50が形成されていることに留意されたい。本実施形態では、上記蓋体摘み片14の一部は蓋体摘み片14の舌片(先端部分以外の基端部141側の部分)であり、上記蓋体摘み片14のその他の部分は蓋体摘み片14の先端部分である。
【0090】
また、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、平面視における蓋体外縁部13の一部は、蓋係止部27と内周段部28との間に位置するとともに、内周段部28と離間している。図8の符号1031では、平面視における蓋体底部131の一部は、内周段部28から距離DS1を隔てて位置している。
【0091】
包装用容器が、蓋体が容器本体に内嵌合する形態の場合、蓋体の蓋体外縁部に容器本体の本体外縁部が嵌合する形態(蓋体が容器本体に外嵌合する形態)の場合よりも、蓋体外縁部の形状を簡素化できる。そのため、内嵌合形態の包装用容器の場合、外嵌合形態の包装用容器よりも単位時間あたりの製造数を多くできるため、包装用容器1を安価に製造できる。
【0092】
ただし、内嵌合の形態の場合、蓋体を取り外しやすくするために、包装用容器には蓋体摘み片が形成される。そして、蓋体摘み片の、包装用容器からの突出部分(包装用容器1では、蓋体摘み片14の、摘み片収容部29からの突出部分)に、ユーザが蓋体を容器本体から取り外すことを意図していないにもかかわらず、ユーザの手が触れてしまう虞がある。また、当該突出部分には物品等が触れやすい。このように手又は物品等が当該突出部分に触れた場合、当該突出部分は下方向への外力を受ける。
【0093】
蓋体が容器本体に対して上下方向に移動しないように容器本体に内嵌合している場合(蓋体が容器本体に内嵌合した状態で容器本体に固定されている場合)、蓋体は、当該突出部分が受けた外力により変形し得る。そして、この蓋体の変形により、蓋体自体が損傷してしまう虞がある。
【0094】
さらには、包装用容器は、食品等の被収容物が収容された後、蓋体と容器本体との隙間から被収容物が漏れ出ないよう、ラップ等の包装物により包装される。包装物は、包装用容器の形状に沿って包装用容器を包装する。あるいは、蓋体と容器本体とがテープ等の固定物により固定される。蓋体が容器本体に内嵌合した状態で容器本体に固定されている場合、上記蓋体の変形により、包装物又は固定物を損傷させてしまう虞がある。
【0095】
さらに、ユーザが蓋体を容器本体から取り外すことを意図していないにもかかわらず、ユーザの手又は物品等が上記突出部分に触れることによって、蓋体が容器本体から外れてしまう虞もある。
【0096】
また、蓋体が容器本体に対して上下方向に移動しないように強固な閉蓋状態とすればするほど、蓋体を容器本体から外しにくくなる。すなわち、ユーザは、蓋体摘み片を摘まみ上げる操作をしにくくなる。
【0097】
包装用容器1では、蓋体10が容器本体20に対して上下方向に移動可能(蓋体10が内周段部28に対して浮揚可能)であるため、過度に強固な閉蓋状態とならない。そのため、包装用容器1では、図8の符号1032に示すように、蓋体摘み片14の突出部分が外力の作用を受けたときに、内周段部28から距離DS1離間している蓋体外縁部13の一部を、内周段部28側へと移動させることができる。すなわち、蓋体10が容器本体20と内嵌合した状態を維持したまま、蓋体10を沈み込ませることができる。この移動(沈み込み)が、上記突出部分に作用した外力を吸収するため、当該外力による蓋体10の変形度合いを小さくすることができる。
【0098】
したがって、安価に製造できる内嵌合形態の包装用容器1において、蓋体摘み片14の一部を突出させることにより、蓋体摘み片14の摘まみやすさを維持しつつ、包装物、固定物又は包装用容器1の損傷が発生する可能性を低減できる。すなわち、内嵌合形態の包装用容器1において、蓋体10の取り外しやすさを維持しつつ、包装物、固定物又は包装用容器1の損傷が発生する可能性を低減できる。また、上記突出部分が外力の作用を受けたときに、上記蓋体外縁部13の一部を内周段部28側に移動させることができるため、蓋体10が不用意に容器本体20から取り外されてしまう可能性を低減できる。
【0099】
このように、包装用容器1では上記損傷が発生する可能性を低減できるため、上記損傷による包装用容器1の廃棄量を低減できる。また、包装用容器1に被収容物が収容されている場合には、上記損傷による被収容物の廃棄量、又は、蓋体10が不用意に取り外されたことによる被収容物の廃棄量を低減できる。そのため、持続可能な開発目標(SDGs)の、目標12「つくる責任つかう責任」及び目標14「海の豊かさを守ろう」等の達成に貢献できる。
【0100】
さらには、蓋係止部27と内周段部28とを離間して形成することにより、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、平面視における蓋体外縁部13の一部を蓋係止部27と内周段部28との間で上下方向に移動させることができる。したがって、包装用容器1の容量を大きくすることができるとともに、包装用容器1に収容された被収容物が蓋体10に付着し、包装用容器1の美観を損ねる可能性を低減できる。
【0101】
また、蓋体摘み片14の突出部分は、図8の符号1031の状態において外力の作用を受けたときに、摘み片収容部29側へと移動する。このとき、内周段部28と離間している蓋体外縁部13の一部は、図8の符号1032に示すように、下方に移動して内周段部28に当接することにより、内周段部28に支持される。
【0102】
そのため、上記蓋体外縁部13の一部は、内周段部28に支持されるまで内周段部28側(下方)へと移動できる。したがって、蓋体外縁部13の全体が内周段部28に支持されるまでの間に上記突出部分に加えられる外力を、蓋体外縁部13における内周段部28と離間している部分の、内周段部28に当接するまでの移動(蓋体10の沈み込み)によって吸収できる。また、上記蓋体外縁部13の一部は、内周段部28により、内周段部28より下方への移動が規制される。したがって、上記蓋体外縁部13の一部の下方への移動により、包装用容器1に収容された被収容物が蓋体10に付着する可能性を低減できる。
【0103】
平面視における蓋体外縁部13の一部が、内周段部28と離間している場合、蓋体外縁部13の別の部分が内周段部28と当接していてもよい。一方で、平面視における蓋体外縁部13の全体が、内周段部28と離間していてもよい。蓋体外縁部13において内周段部28と離間している部分は、平面視において、蓋体外縁部13の少なくとも一部であればよい。
【0104】
さらには、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、平面視における蓋体庇部133の少なくとも一部が蓋係止部27に係止されていてもよい。蓋係止部27による蓋体庇部133の係止により、蓋体10を取り外すことが可能な力が蓋体10に加えられるまで、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態を維持できる。
【0105】
本実施形態では、蓋体摘み片14の突出部分は、蓋体摘み片14の先端部分である。当該突出部分が小さいほど、蓋体摘み片14において、外力が作用する部分を小さくできる。当該突出部分が先端部分である場合、先端部分に加え、蓋体摘み片14の舌片が摘み片収容部29から突出している場合に比べ、包装物、固定物又は包装用容器1の損傷の発生、及び、不用意な蓋体10の取り外しの発生をより低減できる。
【0106】
また、蓋体底部131が内周段部28に当接した状態において、蓋体摘み片14の全体が摘み片収容部29に収容されてもよい。すなわち、蓋体外縁部13の上下方向における移動距離は、蓋体摘み片14の全体が摘み片収容部29に収容可能なように規定されてもよい。この場合、蓋体摘み片14の全体が摘み片収容部29に収容されるまでの間に蓋体摘み片14に作用する外力を、蓋体外縁部13の下方向への移動により吸収できる。ただし、蓋体摘み片14の全体が摘み片収容部29に収容されなくてもよい。蓋体摘み片14が外力の作用を受けたときに、蓋体摘み片14の一部が摘み片収容部29側に移動できればよい。
【0107】
蓋体10が容器本体20から取り外されるときは、蓋体庇部133の上面が蓋係止部27に係止(当接)した状態から蓋体10が上方に持ち上げられることにより、蓋体10の形状が一時的に変形する。そのため、蓋体外縁部13は、蓋係止部27に当接しながら、蓋係止部27の下側から上側へと移動できる。したがって、蓋体10を容器本体20から取り外すことができる。
【0108】
<蓋体の上方向への移動について>
上述のように、蓋体10は、容器本体20に内嵌合した状態において、上下方向に移動可能である。すなわち、蓋体10は、容器本体20に対して過度に強固に内嵌合されているわけではなく、蓋体10の上下方向への移動を許容する程度に(蓋体10が浮揚可能な程度に)容器本体20と当接している。したがって、蓋体10と容器本体20との間には若干の隙間が生じている部分があり得る。例えば被収容物を電子レンジ等で温めたとき、被収容物の温めにより発生した蒸気によって、包装用容器1の内圧は上昇する。内圧の上昇に伴って気体が膨張したとしても、気体(例えば蒸気)を上記隙間から放出できる。
【0109】
また、蓋体外縁部13の一部が蓋係止部27から離間している場合(例えば、図8の符号1032に示すように、蓋体外縁部13の一部が内周段部28に当接している場合)を考える。この場合、包装用容器1の内圧の上昇に伴って膨張した気体の力によって、蓋体10は蓋係止部27側に押し上げられる。これにより、蓋体10と容器本体20との間に若干の隙間が生じ得る。そのため、この隙間からも、内圧の上昇に伴って膨張した気体を放出できる。
【0110】
さらに、図8の符号1032の状態のように、蓋体外縁部13における凸状部134が形成された位置(上述の対向位置)が内周段部28と当接している状態において、包装用容器1の内圧が上昇した場合を考える。この場合も、内圧の上昇に伴って膨張した気体の力によって、凸状部134は蓋係止部27側に押し上げられる。これにより、図8の符号1031及び図9の符号1041に示すように、凸状部134と摘み片収容部29の傾斜面291とによって通気路50が形成される。
【0111】
上記対向位置が内周段部28と当接している状態では、図9の符号1042に示すように通気路50は形成されていないか、通気路50が形成されていたとしても僅かな通気路50が形成されているのみである。したがって、上述したような若干の隙間から、内圧の上昇に伴って膨張した気体が放出されたとしても、内圧はさらに上昇し得る。内圧がさらに上昇したとしても、上記のように、凸状部134が蓋係止部27側に移動することにより、図8の符号1031及び図9の符号1041に示すように通気路50が形成される。そのため、包装用容器1の内部を、その外部と通気させることができる。したがって、内圧の上昇に伴って膨張した気体を、通気路50を通じて放出できる。そのため、内圧が上昇する可能性を低減できる。
【0112】
上記対向位置が内周段部28と当接していなくても、凸状部134が蓋係止部27と離間している状態であれば、内圧が上昇した場合に、凸状部134が蓋係止部27側に移動することにより、通気路50が形成される。通気路50は、上記対向位置が蓋係止部27に当接したときに初めて形成されるものでなくてもよく、凸状部134が蓋係止部27側に移動する過程において形成されてもよい。つまり、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態で、かつ、凸状部134が内周段部28と離間している状態において、通気路50が形成されていればよい。
【0113】
上述したように、平面視において、蓋体外縁部13の少なくとも一部が内周段部28と離間していれば、蓋体摘み片14が受けた作用を吸収できる。蓋体外縁部13の少なくとも一部が上記対向位置であれば、凸状部134と摘み片収容部29の傾斜面291とによって通気路50が形成され、内圧が上昇する可能性を低減し得る。
【0114】
<小括>
このように、包装用容器1では、蓋体10が容器本体20に内嵌合した状態において、蓋体外縁部13の少なくとも一部が蓋係止部27と内周段部28との間に位置し、かつ内周段部28と離間している。これにより、蓋体摘み片14への外力の作用を吸収して、外力に起因した種々の不具合が発生する可能性を低減できる。
【0115】
また、包装用容器1では、摘み片収容部29の傾斜面291が下側に窪んでおり、かつ、平面視で蓋体外縁部13における摘み片収容部29との対向位置に、凸状部134が形成されている。そして、この対向位置が内周段部28と離間している状態において、凸状部134と傾斜面291とによって通気路50が形成されている。これにより、包装用容器1の内圧が上昇する可能性を低減できる。
【0116】
つまり、包装用容器1は、互いに離間した蓋係止部27及び内周段部28を有し、蓋体外縁部13を、その間において上下方向に移動可能に位置させるとともに、上述の傾斜面291及び凸状部134を有している。これにより、包装用容器1は、上記外力に起因した種々の不具合の発生、及び、内圧の上昇、という2つの課題を解決できる。
【0117】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0118】
1 包装用容器
10 蓋体
11 天板部
13 蓋体外縁部
134 凸状部
14 蓋体摘み片
141 基端部
20 容器本体
25 フランジ部
251 円弧状フランジ部
252 直線状フランジ部
27 蓋係止部
28 内周段部
29 摘み片収容部
291 傾斜面(底面)
50 通気路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9