(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080202
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】接続端子の円筒状の接続部の形成方法及び接続端子の形成方法
(51)【国際特許分類】
H01R 43/16 20060101AFI20240606BHJP
H01R 43/048 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
H01R43/16
H01R43/048 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193194
(22)【出願日】2022-12-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】594063072
【氏名又は名称】株式会社共栄製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼ 林 俊 康
(72)【発明者】
【氏名】伊 藤 弘
【テーマコード(参考)】
5E063
【Fターム(参考)】
5E063CB01
5E063CC10
5E063GA02
5E063GA06
5E063XA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の形成方法を提供する。
【解決手段】平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体と第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、第2の長方形状体と第3の長方形状体3を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、第1の長方形状体が第1の接続部を介して第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成されると共に、囲まれた第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部7に形成され、この内側円筒部7の外周壁と外側円筒部6の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるされるものである。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、
前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項2】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、
前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項3】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、
この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、
この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有する
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項4】
平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、
前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項5】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、
前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項6】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、
この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成される内側円筒部工程と、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、
この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有する
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項7】
折曲工程の前に、第2の長方形状体の横方向の両端部が近づくように曲げられる 接続部形成工程の予備工程がある
ことを特徴とする請求項3又は請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項8】
接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆する
ことを特徴とする請求項1~6何れか記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項9】
請求項1~6何れか記載の第3の長方形状体に貫通する穴を開けるか又は、第3の長方形状体の横方向の端部が近づくように曲げられている
ことを特徴とする接続端子の形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続端子の円筒状の接続部の形成方法及び接続端子の形成方法に係り、特に、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部の形成方法及び接続端子の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
端部に内部導線を圧着することにより電気自動車の充電用結合端子として使用される丸端子と称される「接続端子」がある(特許文献参照)。
この接続端子は、例えば、円筒状の接続部と、この接続部と一体に設けられたリード線が圧着される圧着部とを有し、前記円筒状の接続部(例えば、中空のパイプ)は、プレス等により製造されている。
前記円筒状の接続部は、中空で導体断面積が小さいため、導電性を確保するために、前記円筒状の接続部の円筒形状の径を大きくしなければならず、小型化の要求に対応できないという問題点があった。
これを改善するものとして、前記円筒状の接続部を中身がつまった円柱状の中実として、無垢材から削り出し加工により製造することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記円柱状の中実にあっては、無垢材から削り出すため、材料にロスが生じ、製造コストがかかるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記した従来の技術の問題点を考慮してなされたもので、その目的は、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部の形成方法及び接続端子の形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【0007】
また、請求項2記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【0008】
また、請求項3記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有するものである。
【0009】
また、請求項4記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【0010】
また、請求項5記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【0011】
また、請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成される内側円筒部工程と、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有するものである。
【0012】
また、請求項7記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、請求項3又は請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法において、折曲工程の前に、第2の長方形状体の横方向の両端部が近づくように曲げられるものである。
【0013】
また、請求項8記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、請求項1~6何れか記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法において、接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆するものである。
【0014】
また、請求項9記載の接続端子の形成方法は、請求項1~6何れか記載の第3の長方形状体に貫通する穴を開けるか又は、第3の長方形状体の横方向の端部が近づくように曲げられているものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、第2の長方形状体が折り曲げられた第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができる。
【0016】
また、請求項2記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体、第1、第2の接続部を形成し、第2の長方形状体が折り曲げられた第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができる。
【0017】
また、請求項3記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、外形抜き工程により板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体、第1、第2の接続部を形成し、接続部形成工程により第2の長方形状体が折り曲げられた第1の長方形状体を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができる。
【0018】
また、請求項4記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、第2の長方形状体が折り曲げられた内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができ、
なお、特に、円筒状の接続部の外径が大きい場合、第2の長方形状体の側へ折り曲げる前に、第1の長方形状体を内側円筒部に形成したため、外側円筒部の内周壁と内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように容易に形成することができる。
【0019】
また、請求項5記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体、第1、第2の接続部を形成し、第2の長方形状体が折り曲げられた内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができ、
なお、特に、円筒状の接続部の外径が大きい場合、第2の長方形状体の側へ折り曲げる前に、第1の長方形状体を内側円筒部に形成したため、外側円筒部の内周壁と内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように容易に形成することができる。
【0020】
また、請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、外形抜き工程により、板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体、第1、第2の接続部を形成し、接続部形成工程により、第2の長方形状体が折り曲げられた内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子の円筒状の接続部を製造することができ、
なお、特に、円筒状の接続部の外径が大きい場合、内側円筒部工程により、第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成するため、外側円筒部の内周壁と内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように容易に形成することができる。
【0021】
また、請求項8記載の接続端子の形成方法によれば、上述した請求項1~6何れか記載の発明の効果に加え、接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆するため、安全性を高めることができる。
【0022】
また、請求項9記載の接続端子の形成方法によれば、上述した請求項1~6何れか記載の発明の効果を有した接続端子の形成方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1(a)は、本願発明の一実施例の接続端子の形成方法の一過程を示すもので、プレス抜き型により板材から抜かれた外形の概略的平面図であり、
図1(b)は、
図1(a)の概略的正面図である。
【
図2】
図2(a)は、
図1(a)の第2の長方形状体の横方向の両端部を曲げた状態の概略的平面図であり、
図2(b)は、
図2(a)の概略的正面図であり、
図2(c)は、
図2(a)の製造工程の概略的図である。
【
図3】
図3(a)は、
図2(a)の第2の長方形状体の横方向の両端部を更に曲げた状態の概略的平面図であり、
図3(b)は、
図3(a)の概略的正面図であり、
図3(c)は、
図3(a)の製造工程の概略的図である。
【
図4】
図4(a)は、
図3(a)の第1の長方形状体を90°曲げた状態の概略的平面図であり、
図4(b)は、
図4(a)の概略的正面図であり、
図4(c)は、
図4(a)の製造工程の概略的図である。
【
図5】
図5(a)は、
図4(a)の第1の長方形状体を更に45°曲げた状態の概略的平面図であり、
図5(b)は、
図5(a)の概略的正面図であり、
図5(c)は、
図5(a)の製造工程の概略的図である。
【
図6】
図6(a)は、
図5(a)の第1の長方形状体を更に45°曲げ、折り返した状態の概略的平面図であり、
図6(b)は、
図6(a)の概略的正面図であり、
図6(c)は、
図6(a)の製造工程の概略的図である。
【
図7】
図7(a)は、
図6(a)の第2の長方形状体を丸める一過程の概略的平面図であり、
図7(b)は、
図7(a)の概略的正面図であり、
図7(c)は、
図7(a)の製造工程の概略的図である。
【
図8】
図8(a)は、
図7(a)の第1の長方形状体を丸めた状態の概略的平面図であり、
図8(b)は、
図8(a)の概略的正面図であり、
図8(c)は、
図8(a)の製造工程の概略的図である。
【
図9】
図9(a)は、
図8(a)の円筒先端部を樹脂で被覆した状態の概略的平面図であり、
図9(b)は、
図9(a)の概略的正面図であり、
図9(c)は、
図8(a)の概略的左側面図である。
【
図10】
図10(a)は、
図9(a)の第3の長方形状体を略V字状に曲げた状態の概略的平面図であり、
図10(b)は、
図10(a)の概略的正面図であり、
図10(c)は、
図10(a)の概略的左側面図である。
【
図13】
図13(a)は、
図1~
図8記載の実施例と異なる他の実施例の接続端子の形成方法の一過程を示すもので、プレス抜き型により板材から抜かれた外形の概略的平面図であり、
図13(b)は、
図13(a)の概略的正面図である。
【
図14】
図14(a)は、
図13(a)の第2の長方形状体の横方向の両端部を曲げた状態の概略的平面図であり、
図14(b)は、
図14(a)の概略的正面図であり、
図14(c)は、
図14(a)の製造工程の概略的図である。
【
図15】
図15(a)は、
図14(a)の第2の長方形状体の横方向の両端部を更に曲げた状態の概略的平面図であり、
図15(b)は、
図15(a)の概略的正面図であり、
図15(c)は、
図15(a)の製造工程の概略的図である。
【
図21】
図21(a)は、
図20(a)の第1の長方形状体を更に45°曲げ、折り返した状態の概略的平面図であり、
図21(b)は、
図21(a)の概略的正面図であり、
図21(c)は、
図21(a)の製造工程の概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施例の接続端子の円筒状の接続部の形成方法及び接続端子の形成方法を
図1乃至
図12を参照して説明する。
図1(a)は、プレス抜き型(図示せず)により板材(板材は、図示しないが、例えば、帯状の板材である。)を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体1と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体2と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体1と第2の長方形状体2を縦寸法W1の第1の接続部4と、第2の長方形状体2と第3の長方形状体3を縦寸法W2(W2>W1)の第2の接続部5とに形成されるように打ち抜かれる(外形抜き工程)ことに得られた板状の基材10である。
板材の材質は、例えば、導電性部材であり、より具体的には、銅である。
【0025】
この外形抜き工程後、第1の長方形状体1が第1の接続部4を介して第2の長方形状体2に密着するように折り曲げられ(
図4~
図6)、第2の長方形状体2が折り曲げられた第1の長方形状体1を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成されると共に、囲まれた第1の長方形状体1も円筒形状に丸められて内側円筒部7に形成され、この内側円筒部7の外周壁と外側円筒部6の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成(接続部形成工程)して(
図7~
図8)、接続端子の円筒状の接続部が形成される。
【0026】
なお、第1の長方形状体1の曲げは、具体的には、治具A、Bにより、第1の長方形状体を90°曲げ[
図4(a)]、治具C、Dにより、第1の長方形状体を更に45°曲げ[
図5(a)]、治具E、Fにより、第1の長方形状体を更に45°曲げ、折り返した状態[
図6(a)]とする。
接続部形成工程は、具体的には、治具G、Hにより、
図7(a)(b)に示すように曲げ、治具I、Jにより、
図8(a)(b)に示すように曲げて、第1の長方形状体1及び第2の長方形状体2を丸めた状態として、内側円筒部6の外周壁と外側円筒部7の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成して、接続端子として使用される際の電気抵抗の損失を極力少なくしている。
【0027】
従って、上述した接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体1、2、3、第1、第2の接続部4、5を形成し、第2の長方形状体2が折り曲げられた第1の長方形状体1を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成されると共に、囲まれた第1の長方形状体1も円筒形状に丸められて内側円筒部7に形成され、この内側円筒部7の外周壁と外側円筒部6の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子100の円筒状の接続部を製造することができる。
【0028】
なお、本願発明は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体1と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体2と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体1と第2の長方形状体2を縦寸法W1の第1の接続部4と、第2の長方形状体2と第3の長方形状体3を縦寸法W2(W2>W1)の第2の接続部5とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、この外形抜き工程後、第1の長方形状体1が第1の接続部4を介して第2の長方形状体2に密着するように折り曲げられる折曲工程と、この折曲工程後、第2の長方形状体2が折り曲げられた第1の長方形状体1を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成されると共に、囲まれた第1の長方形状体1も円筒形状に丸められて内側円筒部7に形成され、この内側円筒部7の外周壁と外側円筒部6の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有するようにしても良いが、折曲工程の前に、第2の長方形状体の横方向の両端部が近づくように曲げる(接続部形成予備工程)としても良い。
接続部形成予備工程は、具体的には、治具K、Lにより、
図2(a)(b)に示すように、第2の長方形状体2の横方向の両端部が近づくように曲げ、治具M、Nにより、
図3(a)(b)に示すように、第2の長方形状体2の横方向の両端部が近づくように曲げるようにする。
【0029】
接続部形成工程後は、接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆する(樹脂被覆層9
図9)。樹脂被覆層9は、例えば、インジェクション成形により形成される。
なお、第3の長方形状体3は、接続端子100の使用用途により、第3の長方形状体3を略V字状に曲げ[
図10(a)(b)(c)]ても良いし、また、第3の長方形状体3に穴10を開け[
図11(a)(b)(c)]ても良いし、また、第3の長方形状体3の両端部を曲げ[
図12(a)(b)(c)]ても良い。
【0030】
上述した実施例は、平板を長手方向に沿って折らずそのまま、90度、45度、密着と折り曲げた(例えば、外側円筒部6の外径が6mm、内側円筒部7の外径が2mmの場合)が、
板厚が薄く大きく丸める必要がある場合(例えば、板厚が2mm、外側円筒部6の外径が8mm、内側円筒部7の外径が4mmの場合)には、
図13~
図24に示すように平板を長手方向に沿って折って重ねるようにするのが良い。
即ち、
図13(a)は、
図1(a)と同様、プレス抜き型(図示せず)により板材(板材は、図示しないが、例えば、帯状の板材である。)を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体1と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体2と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体1と第2の長方形状体2を縦寸法W1の第1の接続部4と、第2の長方形状体2と第3の長方形状体3を縦寸法W2(W2>W1)の第2の接続部5とに形成されるように打ち抜かれる(外形抜き工程)ことに得られた板状の基材10である。
板材の材質は、例えば、導電性部材であり、より具体的には、銅である。
【0031】
この外形抜き工程後、第1の長方形状体1が円筒形状に丸められて内側円筒部7’に形成され(内側円筒部工程
図16~
図18)、内側円筒部7’が第1の接続部4を介して第2の長方形状体2に密着するように折り曲げられ(折曲工程
図19~
図21)、第2の長方形状体2が折り曲げられた内側円筒部7’を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成され、この外側円筒部6の内周壁と内側円筒部7’の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される(接続部形成工程
図22~
図23)。
【0032】
なお、内側円筒部工程は、治具O、Pにより、第1の長方形状体1を丸め[
図16(a)(b)(c)]、治具Q、Rにより、第1の長方形状体1を更に丸め[
図17(a)(b)(c)]、治具S、Tにより、第1の長方形状体1を丸めて、内側円筒部7’を形成する[
図18(a)(b)(c)]。
また、第1の長方形状体1の曲げは、具体的には、治具A’、B’により、第1の長方形状体を90°曲げ[
図19(a)(b)(c)]、治具C’、D’により、第1の長方形状体を更に45°曲げ[
図20(a)(b)(c)]、治具E’、F’により、第1の長方形状体を更に45°曲げ、折り返した状態[
図21(a)(b)(c)]とする。
また、接続部形成工程は、具体的には、治具G’、H’により、
図22(a)(b)に示すように曲げ、治具I’、J’により、
図23(a)(b)に示すように曲げて、第2の長方形状体2が折り曲げられた内側円筒部7’を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成され、この外側円筒部6の内周壁と内側円筒部7’の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成して、接続端子100として使用される際の電気抵抗の損失を極力少なくしている。
【0033】
従って、上述した接続端子の円筒状の接続部の形成方法によれば、板材を打ち抜いて、第1、第2、第3の長方形状体1、2、3、第1、第2の接続部4、5を形成し、第2の長方形状体2が折り曲げられた内側円筒部7’を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成され、この外側円筒部6の内周壁と内側円筒部7’の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるため、材料のロスを少なくして製造コストの軽減化を図った接続端子100の円筒状の接続部を製造することができ、
なお、特に、円筒状の接続部の外径が大きい場合、第2の長方形状体2の側へ折り曲げる前に、第1の長方形状体1を内側円筒部7’に形成したため、外側円筒部6の内周壁と内側円筒部7’の外周壁とが略全体に亘って接触するように容易に形成することができる。
【0034】
なお、本願発明は、板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’(a’>a)の第1の長方形状体1と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体2と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体1と第2の長方形状体2を縦寸法W1の第1の接続部4と、第2の長方形状体2と第3の長方形状体3を縦寸法W2(W2>W1)の第2の接続部5とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、この外形抜き工程後、第1の長方形状体1が円筒形状に丸められて内側円筒部7’に形成される内側円筒部工程と、内側円筒部7’が第1の接続部4を介して第2の長方形状体2に密着するように折り曲げられる折曲工程と、この折曲工程後、第2の長方形状体2が折り曲げられた内側円筒部7’を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部6に形成され、この外側円筒部6の内周壁と内側円筒部7’の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有するようにしても良いが、折曲工程の前に、第2の長方形状体2の横方向の両端部が近づくように曲げる(接続部形成予備工程)としても良い。
接続部形成予備工程は、具体的には、治具K’、L’により、
図14(a)(b)に示すように、第2の長方形状体2の横方向の両端部が近づくように曲げ、治具M’、N’により、
図15(a)(b)に示すように、第2の長方形状体2の横方向の両端部が近づくように曲げるようにする。
【0035】
接続部形成工程後は、接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆する(樹脂被覆層9
図24)。樹脂被覆層9は、例えば、インジェクション成形により形成される。
また、本実施例の第3の長方形状体3は、上述の実施例と同様に、接続端子100の使用用途により、第3の長方形状体3を略V字状に曲げ[
図10(a)(b)(c)]ても良いし、また、第3の長方形状体3に穴を開け[
図11(a)(b)(c)]ても良いし、また、第3の長方形状体3の両端部を曲げ[
図12(a)(b)(c)]ても良い。
【0036】
なお、上述した実施例においては、プレス抜き型(図示せず)により板材(板材は、図示しないが、例えば、帯状の板材である。)を打ち抜いたが、本願発明は、これに限らず、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体1と、略長方形状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体2と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体3と、第1の長方形状体1と第2の長方形状体2を縦寸法W1の第1の接続部4と、第2の長方形状体2と第3の長方形状体3を縦寸法W2(W2>W1)の第2の接続部5とに形成された板状の基材10を入手して、打ち抜き工程を省略して加工しても良い。
【符号の説明】
【0037】
1 第1の長方形状体
2 第2の長方形状体
3 第3の長方形状体
4 第1の接続部
5 第2の接続部
6 外側円筒部
7 内側円筒部
7’ 内側円筒部
10 板状の基材
100 接続端子
【手続補正書】
【提出日】2023-03-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法aより大
きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と
、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の
長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を
有し、
前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着する
ように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状
に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状
に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁
とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項2】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形
状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの
第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接
続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成
され、
前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着する
ように折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲むように円筒形状
に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方形状体も円筒形状
に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外側円筒部の内周壁
とが略全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項3】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法aの第1の長方形状体と、略長方形
状の縦寸法aより大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの
第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接
続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成
されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、
この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が前記第1の接続部を介して前記第2の
長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、
この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記第1の長方形状体を囲
むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成されると共に、囲まれた前記第1の長方
形状体も円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、この内側円筒部の外周壁と前記外
側円筒部の内周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有す
る
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項4】
平面視、略長方形状の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、
前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように
折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸め
られて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略
全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項5】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、
前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように
折り曲げられ、
前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸め
られて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略
全体に亘って接触するように形成される
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項6】
板材を打ち抜いて、平面視、略長方形状の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、
この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形
成される内側円筒部工程と、
前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように
折り曲げられる折曲工程と、
この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むよう
に円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒
部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有する
ことを特徴とする接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項7】
折曲工程の前に、第2の長方形状体の横方向の両端部が近づくように曲げられる
接続部形成工程の予備工程がある
ことを特徴とする請求項3又は請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法
。
【請求項8】
接続部の第1の接続部側の端部を含む前記接続部の端部側を樹脂で被覆する
ことを特徴とする請求項1~6何れか記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法。
【請求項9】
請求項1~6何れか記載の第3の長方形状体に貫通する穴を開けるか又は、第3の長
方形状体の横方向の端部が近づくように曲げられている
ことを特徴とする接続端子の形成方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項4記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、平面視、略長方形状
の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成された板状の基材を有し、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、請求項5記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、
平面視、略長方形状の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成され、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成され、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられ、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成されるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、請求項6記載の接続端子の円筒状の接続部の形成方法は、板材を打ち抜いて、
平面視、略長方形状の縦寸法a’の第1の長方形状体と、略長方形状の縦寸法a’より大きい縦寸法bの第2の長方形状体と、縦寸法bより大きい縦寸法cの第3の長方形状体と、前記第1の長方形状体と前記第2の長方形状体を接続する第1の接続部と、前記第2の長方形状体と前記第3の長方形状体を接続する第2の接続部とに形成されるように打ち抜かれる外形抜き工程と、この外形抜き工程後、前記第1の長方形状体が円筒形状に丸められて内側円筒部に形成される内側円筒部工程と、前記内側円筒部が前記第1の接続部を介して前記第2の長方形状体に密着するように折り曲げられる折曲工程と、この折曲工程後、前記第2の長方形状体が折り曲げられた前記内側円筒部を囲むように円筒形状に丸められて外側円筒部に形成され、この外側円筒部の内周壁と前記内側円筒部の外周壁とが略全体に亘って接触するように形成される接続部形成工程とを有するものである
。