(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080231
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】オーブン
(51)【国際特許分類】
F24C 15/00 20060101AFI20240606BHJP
F24C 15/08 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
F24C15/00 D
F24C15/08 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193254
(22)【出願日】2022-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100174344
【弁理士】
【氏名又は名称】安井 雅俊
(72)【発明者】
【氏名】谷 秀樹
(57)【要約】
【課題】操作部の取付性を向上できるオーブンを提供する。
【解決手段】操作部10を取付金具7に取り付ける作業において、前ケース20、後ケース30、電装基板を相互に組み付けて予めユニット化する。ユニット化した操作部10の後ケース30の後面に設けられた取付爪35,36を、取付板部7の係止穴78,79に係止させることで、操作部10を取付板部7に対して位置決めする。その状態で、取付板部7の右延設部72及び左延設部73を、前ケース20の右壁部22と左壁部23の内側に配置し、互いに重合する右延設部72の固定穴721,722と右壁部22の固定穴221,222とに対して右方からネジ14を締結する。他方、互いに重合する左延設部73の2つの固定穴と左壁部23の固定穴231,232とに対して左方からネジ15を締結する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前側に開口部を有する焼成庫と、前記焼成庫の前側に設けられ、前記開口部を開閉するオーブン扉と、前記オーブン扉の上側に設けられ、ハーネスを介してコントローラと電気的に接続される操作部とを備えるオーブンにおいて、
前記焼成庫の前記開口部の上側には、面方向が前方に向く金属製の取付板部が設けられ、
前記操作部は、
前記取付板部に固定されると共に、操作ボタンを備える前壁部と、ケース側固定穴を有する左右の側壁部とを備える樹脂製の前ケースと、
前記前ケースの後ろ側に固定される樹脂製の後ケースと、
前記前ケースと前記後ケースの間に収納される一又は複数の電装基板と
を備え、
前記ハーネスの一端部は前記操作部の外側から前記後ケースに設けられた接続用開口部を介して前記電装基板に接続され、他端部は前記コントローラに直接又は間接的に接続可能であって、
前記後ケースには、一又は複数の取付爪が設けられ、
前記取付板部は、面方向が前方に向くと共に左右方向に延びる本体部と、前記本体部の左右両端部から前方に延びる一対の延設部とを備え、
前記本体部には、前記ハーネスを挿通させる為のハーネス用開口と、前記取付爪を係止させる為の係止穴とが設けられ、
前記一対の延設部の夫々には、取付板側固定穴が設けられ、
前記係止穴に前記取付爪が係止し、前記一対の延設部が前記左右の側壁部の内側に配置された状態で、互いに重合する前記ケース側固定穴と前記取付板側固定穴に対して側方からねじ止めされていること
を特徴とするオーブン。
【請求項2】
前記取付板部と前記後ケースとの間には、所定の隙間が設けられたこと
を特徴とする請求項1に記載のオーブン。
【請求項3】
前記オーブンは、キッチンカウンタに埋め込まれて設置されるビルトイン式であること
を特徴とする請求項1又は2に記載のオーブン。
【請求項4】
前記取付爪は、
後方に突出する後方突出部と、
前記後方突出部の後端部から下方に突出する下方突出部と
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のオーブン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーブンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キッチンカウンタにおいて、ガスコンロの下側に組み込まれるガスオーブンが知られている(例えば特許文献1参照)。ガスオーブンは焼成庫とオーブン扉を備える。オーブン扉は焼成庫の前側の開口部を開閉する。このようなビルトイン式のガスオーブンは低い高さに設置されるので、使用者の操作性を考慮すると、オーブン扉の上側に操作部を設けるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作部には電装基板を配設し、その電装基板に対してコントローラから延びるハーネスを接続する必要がある。作業者はこれらの作業を行いつつ焼成庫の開口部の上部の取付位置に操作部を位置決めしてから固定しなければならず、取付性の点で問題があった。
【0005】
本発明の目的は、操作部の取付性を向上できるオーブンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のオーブンは、前側に開口部を有する焼成庫と、前記焼成庫の前側に設けられ、前記開口部を開閉するオーブン扉と、前記オーブン扉の上側に設けられ、ハーネスを介してコントローラと電気的に接続される操作部とを備えるオーブンにおいて、前記焼成庫の前記開口部の上側には、面方向が前方に向く金属製の取付板部が設けられ、前記操作部は、前記取付板部に固定されると共に、操作ボタンを備える前壁部と、ケース側固定穴を有する左右の側壁部とを備える樹脂製の前ケースと、前記前ケースの後ろ側に固定される樹脂製の後ケースと、前記前ケースと前記後ケースの間に収納される一又は複数の電装基板とを備え、前記ハーネスの一端部は前記操作部の外側から前記後ケースに設けられた接続用開口部を介して前記電装基板に接続され、他端部は前記コントローラに直接又は間接的に接続可能であって、前記後ケースには、一又は複数の取付爪が設けられ、前記取付板部は、面方向が前方に向くと共に左右方向に延びる本体部と、前記本体部の左右両端部から前方に延びる一対の延設部とを備え、前記本体部には、前記ハーネスを挿通させる為のハーネス用開口と、前記取付爪を係止させる為の係止穴とが設けられ、前記一対の延設部の夫々には、取付板側固定穴が設けられ、前記ハーネスの前記接続部が前記ハーネス用開口に挿通されて前記コントローラに直接又は間接的に接続され、前記係止穴に前記取付爪が係止し、前記一対の延設部が前記左右の側面部の内側に配置された状態で、互いに重合する前記ケース側固定穴と前記取付板側固定穴に対して側方からねじ止めされていること
を特徴とする。
【0007】
請求項2のオーブンの前記取付板と前記後ケースとの間には、所定の隙間が設けられてもよい。
【0008】
請求項3のオーブンは、前記オーブンは、キッチンカウンタに埋め込まれて設置されるビルトイン式であってもよい。
【0009】
請求項4のオーブンの前記取付爪は、後方に突出する後方突出部と、前記後方突出部の後端部から下方に突出する下方突出部とを備えてもよい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のオーブンによれば、前ケース、後ケース、電装基板を相互に組み付けて予めユニット化した操作部を、筐体の上縁部に設けられた取付板に対して容易且つ正確に位置決めできるので、操作部の取付性を向上できる。
【0011】
請求項2のオーブンによれば、焼成庫からの熱気が操作部に直接伝熱するのを防止できるので、操作部の熱損傷を低減できる。
【0012】
請求項3のオーブンによれば、操作部の左右の側面部がキャビネットで隠されるのでねじが外部に露出するのを防止でき、美感を保持できる。
【0013】
請求項4のオーブンによれば、後方突出部が係止穴に対して前方から後方に向けて挿入された状態で、下方突出部が係止穴の内縁部に係止するので、取付爪を係止穴に係止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】キッチンカウンタ100に組み込まれたガスオーブン1の正面図である。
【
図3】オーブン扉6を開いた状態のガスオーブン1の斜視図である。
【
図4】操作部10を取り外した状態のガスオーブン1の斜視図である。
【
図5】取付板部7に取り付けられる操作部10の分解斜視図である。
【
図7】ハーネス91~94を取り付ける前の操作部10の後方から見た斜視図である。
【
図8】ハーネス91~94が取り付けられた操作部10と取付板部7の後方から見た斜視図である。
【
図9】取付板部7に固定された操作部10の後方から見た斜視図である。
【
図10】
図9に示す取付板部7及び操作部10をI-I線で切断した取付板部7及び操作部10の断面斜視図である。
【
図11】
図9に示すI-I線矢視方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に記載される装置構成などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明する為に用いられるものである。本実施形態では、図中に示す前後、左右、上下の向きを使用して説明する。また、各図の縮尺は必ずしも相互には一致しておらず、図示する対象に応じて適宜拡大又は縮小している。
【0016】
図1に示すように、キッチンカウンタ100のカウンタトップ101の上面には開口(図示略)が設けられ、その開口にビルトインコンロ3が上方から落とし込まれて設置される。キッチンカウンタ100の正面のカウンタパネル102には縦長矩形状の開口部103が設けられる。その開口部103の内側上部にはビルトインコンロ3の正面が露出する。ビルトインコンロ3の下方にはガスオーブン1が設置され、その正面が開口部103の内側下部において露出する。
【0017】
図2~
図4を参照し、ガスオーブン1の構成について説明する。ガスオーブン1は、本体部2、焼成庫5(
図3参照)、オーブン扉6、排気筒9、操作部10、サイドフィラー12,13等を備える。本体部2は略直方体状の金属製の箱体である。
図3に示すように、本体部2の前面には、大きな矩形状の開口部2Aが設けられる。開口部2Aの内側には矩形枠部17が固定される。矩形枠部17の中央には矩形状の開口部17Aが設けられる。焼成庫5は本体部2の内側で且つ矩形枠部17の後方に設けられる。焼成庫5の内側には被調理物が収容される。焼成庫5の前面には矩形状の開口部5Aが設けられる。開口部5Aは、開口部2A,17Aの後方に設けられる。開口部2A,17A,5Aは前後方向に相互に連通する。
【0018】
オーブン扉6は正面視略矩形状に形成され、矩形枠部17の下部前側にて下端側を軸として縦開きに開閉可能に設けられる(
図3参照)。オーブン扉6の前面上部には、左右方向に延びる取手6Aが設けられる。オーブン扉6は閉状態で矩形枠部17の開口部17Aを介して、焼成庫5の開口部5Aを閉塞する。本体部2の内側において、焼成庫5の下方には燃焼装置(図示略)が設けられる。燃焼装置はガスバーナを備える。燃焼装置によって加熱された高温空気はファン(図示略)により焼成庫5内に流入する。これにより、焼成庫5の庫内温度が上昇して被調理物の加熱調理が行われる。
【0019】
排気筒9は焼成庫5の後部から本体部2の上面後部に設けられた開口部(図示略)を介して上方に延び、ビルトインコンロの排気部(図示略)と連結する。排気筒9は焼成庫5内と連通し、焼成庫5内から流出する高温空気をビルトインコンロの排気部内に流入させる。これにより、焼成庫5内から流出する高温空気は、排気筒9及びビルトインコンロの排気部を介して外部に排出される。
【0020】
操作部10は左右方向に延びる略角柱状に形成され、本体部2の前面上部に固定された取付板部7(
図4参照)にネジ止めされる。ガスオーブン1を正面から見たとき、操作部10はオーブン扉6の上側に配置され、操作部10の左右両端部はオーブン扉6よりも左右両側に張り出す。操作部10の前面には後述の各種ボタンと表示部等が設けられる。操作部10の下面部の右側には係止突起26が下方に突出して設けられる。操作部10の下面部の左側には係止突起27が下方に突出して設けられる。
【0021】
サイドフィラー12,13は、操作部10の左右両側に張り出した左右両端部の夫々の下方で且つオーブン扉6の左右両側に夫々配置される。サイドフィラー12,13は正面視上下方向に細長い略矩形状に形成される。右側のサイドフィラー12の上端部は係止突起26に係止し、左側のサイドフィラー13の上端部は係止突起27に係止する。係止突起26,27の夫々に係止した状態で、サイドフィラー12,13は矩形枠部17の右側部と左側部とに夫々ネジ止めされる。
【0022】
図5,
図8を参照し、取付板部7の形状について説明する。
図5に示すように、取付板部7は、正面視左右方向に延びる略矩形状の金属板であり、本体部71、右延設部72、左延設部73、上側突出部74、下側突出部75を備える。本体部71は正面視左右方向に延びる略矩形状に形成される。本体部71の右端部には、略矩形状の右側ハーネス用開口76が設けられる。右側ハーネス用開口76の左側内縁部には折返し片76Aが設けられる。折返し片76Aは略矩形状に形成され、左側内縁部から本体部71の後方且つ左方に折り返される。本体部71の左端部には、略矩形状の左側ハーネス用開口77が設けられる。左側ハーネス用開口77の右側内縁部にも折返し片77Aが設けられる。折返し片77Aも略矩形状に形成され、右側内縁部から本体部71の後方且つ右方に折り返される。
【0023】
本体部71の左右方向中央部からやや右側で且つ下端部寄りには、やや横長の略矩形状の係止穴78が設けられる。本体部71の左右方向中央部からやや左側で且つ下端部寄りにも、やや横長の略矩形状の係止穴79が設けられる。本体部71には6つの固定穴701~706が右から順に間隔を空けて設けられる。固定穴701,703,704,706は本体部71の下端寄り、固定穴702,705は本体部71の上下方向の中央寄りに配置される。
【0024】
右延設部72は本体部71の右端部から前方に突出し、右側面視上下方向に長い略矩形状に形成される。右延設部72には上下一対の固定穴721,722が設けられる。固定穴721,722は右延設部72を左右方向に貫通する。左延設部73は本体部71の左端部から前方に突出し、左側面視上下方向に長い略矩形状に形成される。左延設部73には上下一対の固定穴731,732が設けられる。固定穴731,732は左延設部73を左右方向に貫通する。上側突出部74は本体部71の上端部から後方に突出し、平面視左右方向に長い略帯状に形成される。下側突出部75は本体部71の下端部から前方に突出し、底面視左右方向に長い略帯状に形成される。
【0025】
図4に示すように、上記形状の取付板部7は、本体部2の前面上部に位置決めされ、6本のネジ8で、本体部71に設けられた6つの固定穴701~706を介して、本体部2の前面上部に設けられた本体側の6つの固定穴(図示略)に締結する。これにより、取付板部7が本体部2の前面上部に固定される。
【0026】
図5~
図7を参照し、操作部10の構成について説明する。
図5に示すように、操作部10は前ケース20と後ケース30を備え、前後方向に組み合わせて互いに固定されることによって、左右方向に長い略直方体状の箱体が形成される。操作部10の内側には、後述の3枚の電装基板51~53、ファン55等が収容される。
【0027】
図5,
図6を参照し、前ケース20の構造について説明する。前ケース20は、正面視左右方向に延び且つ後方に向けて開口する略直方体の箱状に形成される。前ケース20の材質は樹脂である。前ケース20は、前壁部21、右壁部22、左壁部23、上壁部24、下壁部25(
図10,
図11参照)を備える。
【0028】
前壁部21は正面視左右方向に延びる略矩形状に形成される。前壁部21の前面には左側から順に、電源ボタン211、5つのボタン212、表示部213、2つのボタン214、表示部215、5つのボタン216、ファン用スリット28が設けられる。電源ボタン211、5つのボタン212、2つのボタン214、5つのボタン216は、前壁部21に対して前後方向に移動可能に支持される。表示部213と表示部215は後述の表示器63,65の夫々の位置に対応して設けられ、7セグ状のスリットで形成される。ファン用スリット28は後述のファン55に相対する位置に設けられ、ファン55の駆動により操作部10内に外部空気を流入させる。前壁部21の前面には樹脂膜29が貼り付けられる。樹脂膜29は各種ボタン211,212,214,216を前壁部21に保持すると共に前壁部21の前面を保護する。樹脂膜29には文字、記号、模様等の印刷が施される。
【0029】
右壁部22は前壁部21の右端部から後方に突出し、右側面視上下方向に長い略矩形状に形成される。右壁部22には上下一対の固定穴221,222が設けられる。固定穴221,222は右壁部22を左右方向に貫通する。
図8に示すように、左壁部23は前壁部21の左端部から後方に突出し、左側面視上下方向に長い略矩形状に形成される。左壁部23にも上下一対の固定穴231,232が設けられる。固定穴231,232は左壁部23を左右方向に貫通する。
【0030】
上壁部24は前壁部21の上端部から後方に突出し、平面視左右方向に長い略矩形状に形成される。上壁部24の上面右側の後端寄りにはシート状の弾性部材241が固定され、上壁部24の上面左側の後端寄りにもシート状の弾性部材242が固定される。弾性部材241,242の材質はゴムであるが、弾性を有する材質であれば他のものでもよい。弾性部材241,242には、例えばビルトインコンロの底部が接触する。下壁部25は前壁部21の下端部から後方に突出し、底面視左右方向に長い略矩形状に形成される。下壁部25の下面右側には上述の係止突起26が下方に突出して設けられ、下面左側には上述の係止突起27が下方に突出して設けられる。
【0031】
図5,
図6を参照し、後ケース30の構造について説明する。
図5に示すように、後ケース30は、前ケース20と同様に正面視左右方向に長い略矩形状に形成され、前ケース20の後方に向けて開口する内側の領域と同等の大きさを有する。後ケース30の材質も樹脂である。後ケース30の前面には、左側から順に、電装基板51~53、ファン55が取り付けられる。電装基板51~53のうち、中央の電装基板52の左右方向の幅が最も長く、左側の電装基板51の左右方向の幅が最も短い。
【0032】
電装基板51の前面中央には電源スイッチ61が設けられる。電源スイッチ61は、前ケース20の電源ボタン211の位置に対応する。電装基板51の前面の左端部には接続端子511が設けられる。電源スイッチ61の前面の上端部には接続端子512が設けられる。電装基板52の前面には左から順に、5つのスイッチ62、表示器63、2つのスイッチ64が設けられる。5つのスイッチ62は、前ケース20の5つのボタン212の夫々の位置に対応する。表示器63は7セグメントLEDであり、前ケース20の表示部213の位置に対応する。2つのスイッチ64は、前ケース20の2つのボタン214の夫々の位置に対応する。電装基板52の前面の上端部の右側には接続端子521が設けられる。電装基板53の前面には左から順に、表示器65、5つのスイッチ66が設けられる。表示器65も7セグメントLEDであり、前ケース20の表示部215の位置に対応する。5つのスイッチ66は、前ケース20の5つのボタン216の夫々の位置に対応する。電装基板53の前面の右上角部には接続端子531が設けられる。
【0033】
図6に示すように、後ケース30の後面において、上端部と右端部を除く部分には、膨出部32が設けられる。膨出部32は背面視左右方向に長い略矩形状に形成され、後ケース30の後面から後方に向かって箱状に膨出する。膨出部32は、後壁321、上壁322、右壁323、左壁324(
図5参照)、下壁325(
図10,
図11参照)を備える。後壁321は背面視左右方向に長い略矩形状に形成される。後壁321は、換気用スリット37、4つのボス部34、2つの取付爪35,36を備える。換気用スリット37は後壁321の左端側、即ちファン55(
図5参照)とは反対側に設けられる。4つのボス部34は短軸円柱状に形成され、後壁321の後面の上端部において左右方向に間隔を空けて後方に突出して設けられる。
【0034】
2つの取付爪35,36は、後壁321の後面の下端部において左右方向に間隔を空けて設けられる。取付爪35は後壁321の左右方向中央部よりも右側、取付爪36は後壁321の左右方向中央部よりも左側に設けられる。取付爪35は、後方突出部351、下方突出部352、傾斜部353を備え、側面視上下逆L字状に形成される。後方突出部351は後壁321の下端部から後方に突出する。下方突出部352は後方突出部351の後端部の左右両側を除く中央部から下方に突出する。下方突出部352の横幅は、取付板部7の係止穴78の横幅と略同一である。傾斜部353は下方突出部352の下端部から後方に対して斜め下方に傾斜して先細り状に突出する。後方突出部351の前端部における左右両側には、端面355,356が形成される。なお、詳述しないが、取付爪36も取付爪35と同一形状であって、後方突出部361、下方突出部362、傾斜部363を備える。
【0035】
上壁322は後壁321の上端部から前方に突出し、平面視左右方向に長い略帯状に形成される。右壁323は後壁321の右端部から前方に突出し、右側面視上下方向に延びる略帯状に形成される。上壁322の右端部と右壁323の上端部とが相互に接続する角部は円弧状に形成される。左壁324は後壁321の左端部から前方に突出し、左側面視上下方向に延びる略帯状に形成される。下壁325は後壁321の後端部から前方に突出し、底面視左右方向に長い略帯状に形成される。
【0036】
後ケース30の後面において、膨出部32の上側には上側部301が設けられ、右側には右側部302が設けられる。上側部301は、膨出部32の上壁322の前端部から上方に突出し、背面視左右方向に延びる略矩形状に形成される。右側部302は、膨出部32の右壁323の前端部から右方に突出し、背面視上下方向に延びる略矩形状に形成される。上側部301の右端部と右側部302の上端部は相互に直交して接続する。上側部301及び右側部302の夫々の後面は、膨出部32の後壁321の後面よりも前側に窪んで形成される。これにより、操作部10の後面において、前ケース20の上壁部24の下面と、上側部301の後面と、上壁322の上面とに挟まれる内側には、配設溝41が形成される。さらに、前ケース20の右壁部22の左面(内面)と、右側部302の後面と、右壁323の右面とに挟まれる内側にも、配設溝42が形成される。上側部301の後面の左側には段部33が設けられる。段部33は後方に向けて箱状に突出する。段部33の前後方向の長さは、膨出部32の上壁322の前後方向の長さよりも短い。
【0037】
上側部301の上端部には、開口溝311,312が設けられる。
図5に示すように、開口溝311は、電装基板53の接続端子531の位置に対応する。開口溝312は、電装基板52の接続端子521の位置に対応する。段部33(
図6参照)の上端部には、開口溝313が設けられる。開口溝313は、電装基板51の接続端子512の位置に対応する。膨出部32の左壁324の前端部には、開口溝314が設けられる。開口溝314は、電装基板51の接続端子511の位置に対応する。開口溝311~313は背面視横長のスリット状に形成される。開口溝314は背面視縦長のスリット状に形成される。
【0038】
図6に示すように、上側部301には、6個の固定穴31B~31Gが左右方向に間隔を空けて設けられる。固定穴31B~31Gは上側部301を前後方向に貫通する。上側部301と右側部302が交差する角部には、固定穴31Aが設けられる。固定穴31Aは上側部301と右側部302が交差する角部を前後方向に貫通する。
【0039】
図6~
図8を参照し、後ケース30へのハーネス91~94の取付方法の一例について説明する。なお、
図7,
図8中に示すハーネス91~94は複数の配線を1本の束にしたものであるが、束ねる配線の数は自由である。
図7に示すように、ハーネス91の一端部には端子91Aが設けられる。ハーネス92の一端部には端子92Aが設けられ、他端部には端子92Bが設けられる。ハーネス93の一端部には端子93Aが設けられ、他端部には端子93Bが設けられる。ハーネス94の一端部には端子94Aが設けられる。ハーネス91にはクリップ81が予め固定され、ハーネス92には3個のクリップ82~84が予め固定され、ハーネス93には3個のクリップ85~87が予め固定される。
【0040】
作業者は、ハーネス91を略L字状に曲げて配設溝42,41の夫々の内側に沿わせて配置し、ハーネス91に固定されたクリップ81を固定穴31Aに挿入固定する。これにより、ハーネス91が配設溝42,41の夫々の内側に沿って固定される。この状態で、作業者は、ハーネス91の一端部を開口溝311に挿入して電装基板53の前側に引き出し、端子91Aを接続端子531に接続する。ハーネス91の他端部は後方に引き出す。これでハーネス91の取り付けが完了する。
【0041】
次いで、作業者は、ハーネス92を配設溝41の内側に沿わせて横方向に配置し、ハーネス92に固定された3個のクリップ82~84を固定穴31B~31Dに挿入固定する。これにより、ハーネス92が配設溝41の内側に沿って固定される。この状態で、作業者は、ハーネス92の一端部を開口溝311に挿入して電装基板53の前側に引き出し、端子92Aを接続端子531に接続する。さらにハーネス92の他端部を開口溝312に挿入して電装基板52の前側に引き出し、端子92Bを接続端子521に接続する。これでハーネス92の取り付けが完了する。
【0042】
次いで、作業者は、ハーネス93を配設溝41の内側に沿わせて横方向に配置し、ハーネス93に固定された3個のクリップ85~87を固定穴31E~31Gに挿入固定する。これにより、ハーネス93が配設溝41の内側に沿って固定される。この状態で、作業者は、ハーネス93の一端部を開口溝312に挿入して電装基板52の前側に引き出し、端子93Aを接続端子521に接続する。さらにハーネス93の他端部を開口溝313に挿入して電装基板51の前側に引き出し、端子93Bを接続端子512に接続する。これでハーネス93の取り付けが完了する。次いで、作業者は、ハーネス94の一端部を開口溝314に通して電装基板51の前側に引き出し、端子94Aを接続端子511に接続する。ハーネス94の他端部は後方に引き出す。これで、ハーネス94の取り付けが完了する。
【0043】
図8~
図11を参照し、取付板部7への操作部10の取付方法の一例を説明する。作業者は、ハーネス91~94が取り付けられた後ケース30を前ケース20の内側に後方から挿入して取り付け、操作部10を仮組みしてユニット化する(
図8参照)。次いで、
図8に示すように、ユニット化した操作部10を取付板部7に対して前方から取り付ける。このとき、
図8に示すように、操作部10の後ケース30の右端側から後方に引き出されたハーネス91の他端部を、取付板部7の右側ハーネス用開口76に前側から挿入し、本体部2の内側に引き出す。他方、後ケース30の左端側から後方に引き出されたハーネス94の他端部を、取付板部7の左側ハーネス用開口77に前側から挿入し、本体部2の内側に引き出す。
【0044】
ここで、右側ハーネス用開口76から後方に引き出されたハーネス91は、左方に向けて配策されるが、右側ハーネス用開口76の左側内縁部に設けられた折返し片76Aによって、本体部2の内側に向けて良好にガイドされる。これにより、ハーネス91の表面が右側ハーネス用開口76の内縁部や他部材等に引っ掛かって損傷するのを防止できる。他方、左側ハーネス用開口77から後方に引き出されたハーネス92は、右方に向けて配策されるが、左側ハーネス用開口77の右側内縁部に設けられた折返し片77Aによって、本体部2の内側に向けて良好にガイドされる。これにより、ハーネス92の表面が左側ハーネス用開口77の内縁部や他部材等に引っ掛かって損傷するのを防止できる。
【0045】
次いで、後ケース30の後面に設けられた取付爪35,36を、取付板部7の本体部71に設けられた係止穴78,79に対して前側から係止させる。このとき、操作部10の上側を手前に倒して傾けることで、取付爪35,36の夫々の先端部に設けられた傾斜部353,363を係止穴78,79に対して容易に差し込むことができる。そして、取付爪35,36の下方突出部352,362を係止穴78,79に引掛けて差し込むだけで、後方突出部351,361が係止穴78,79の夫々の下縁部に当接し且つ下方突出部352,362が本体部71の後面に係止する。
【0046】
この状態では、後方突出部351,361の夫々の前端部における左右両側の端面355,356(取付爪35のみ図示)が、取付板部7の本体部71の後面と接触する。これにより、後壁321の後面と本体部71の間に隙間P(
図10参照)が形成された状態で、本体部71に対して後ケース30が正確に位置決めされて仮固定される。これにより、取付板部7に対して、後ケース30の前後方向の位置が決まる。また、係止穴78,79には、取付爪35,36の下方突出部352,362が幅方向において隙間なく係止するので(
図9参照)、取付板部7に対して、後ケース30の左右方向の位置も決まる。
【0047】
取付板部7に対して後ケース30が仮固定された状態では、操作部10の前ケース20の右壁部22と左壁部23の夫々は、取付板部7の右延設部72と左延設部73の夫々の外側に配置される。このとき、取付板部7の右延設部72に設けられた固定穴721,722に対して、前ケース20の右壁部22に設けられた固定穴221,222が右方から重ねて配置される。他方、取付板部7の左延設部73に設けられた固定穴731,732(
図5参照)に対して、前ケース20の左壁部23に設けられた固定穴231,232が左方から重ねて配置される。
【0048】
この状態で、作業者は、操作部10の右方から2本のネジ14を、前ケース20の右壁部22の固定穴221,222を介して、取付板部7の右延設部72の固定穴721,722に締結する。他方、操作部10の左方から2本のネジ15を、前ケース20の左壁部23の固定穴231,232を介して、取付板部7の右延設部72の固定穴731,732に締結する。これにより、操作部10が取付板部7に固定される(
図9参照)。
【0049】
そして、作業者は、取付板部7の右側ハーネス用開口76を介して本体部2の内側に引き出されたハーネス91の他端部を、本体部2内に設けられたコントローラ(図示略)に直接又は他の配線を介して接続する。また、取付板部7の左側ハーネス用開口77を介して本体部2の内側に引き出されたハーネス94の他端部も、本体部2内に設けられたコントローラ(図示略)に直接又は他の配線を介して接続する。このようにして、取付板部7への操作部10の取り付けが完了する。
【0050】
そして、
図1に示すように、ガスオーブン1が埋め込まれたキッチンカウンタ100を前側から見た場合に、操作部10の前ケース20の右壁部22と左壁部23とが開口部103の内側に隠れる。このことから、右壁部22及び左壁部23の夫々に固定されたネジ14,15が外部に露出するのを防止できるので、ガスオーブン1の前面側の美観を保持できる。
【0051】
次に、配設溝41,42によるハーネス91~93の熱損傷の防止効果について説明する。
図9,
図10に示すように、取付板部7に操作部10が固定された状態では、操作部10の後面に設けられた配設溝41,42の内側に3本のハーネス91~93が配設されている(
図8参照)。そのため、ハーネス91~93は、取付板部7に近接する後ケース30の後面よりも前側に配置される。これにより、焼成庫5において被調理物の調理中において、焼成庫5の熱により取付板部7が熱せられたとしても、その熱が直接ハーネス91~93に伝わるのを効果的に防止できる。よって、ガスオーブン1は、操作部10の内側から外側に延びるハーネス91~93が熱損傷するのを防止できる。
【0052】
さらに、これら3本のハーネス91~93は、7個のクリップ81~87により配設溝41,42内に固定されている。これにより、これらハーネス91~93が配設溝41,42の外側にはみ出るのを防止できる。よって、ガスオーブン1は、これらハーネス91~93が熱損傷するのをより確実に防止できる。
【0053】
また、後ケース30の膨出部32の後壁321の後面には4本のボス部34が設けられる(
図6,
図8参照)。これら4本のボス部34の後方に突出する各先端部は、取付板部7の本体部71の前面に当接する(
図11参照)。これにより、後壁321の後面と本体部71との間の隙間Pを保持できるので、後壁321の後面が本体部71の前面に直接的に接触するのを確実に防止できる。よって、配設溝41,42内に配設された3本のハーネス91~93に対して、焼成庫5からの熱がより伝わり難くすることができる。よって、ガスオーブン1は、これらハーネス91~93が熱損傷するのをより確実に防止できる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態のガスオーブン1は、焼成庫5、オーブン扉6、操作部10を備える。焼成庫5は前側に開口部5Aを有する。オーブン扉6は焼成庫5の前側に下端側を軸として縦開きに開閉可能に設けられ、閉状態で開口部5Aを閉塞する。操作部10は、オーブン扉6の上側で且つ焼成庫5の開口部5Aの上側に固定され、ハーネス91~94を介してガスオーブン1のコントローラ(図示略)と電気的に接続される。焼成庫5の開口部5Aの上側には、面方向が前方に向く金属製の取付板部7が設けられる。操作部10は、前ケース20、後ケース30、電装基板51~53を備える。樹脂製の前ケース20は取付板部7に固定され、前壁部21、右壁部22、左壁部23を備える。前壁部21は前面に各種ボタン211等を備える。右壁部22には固定穴221,222が設けられ、左壁部23には固定穴231,232が設けられる。樹脂製の後ケース30は、前ケース20の後ろ側に固定される。電装基板51~53は、前ケース20と後ケース30の間に収納される。
【0055】
ハーネス91~94のうち、ハーネス91の一端部に固定された端子91Aは、操作部10の外側から後ケース30に設けられた開口溝311を介して電装基板53に接続され、他端部はコントローラ(図示略)に直接又は間接的に接続される。ハーネス94の一端部に固定された端子94Aは、操作部10の外側から後ケース30に設けられた開口溝313を介して電装基板51に接続され、他端部はコントローラに直接又は間接的に接続される。後ケース30の本体部71の後面には取付爪35,36が設けられる。取付板部7は、本体部71、右延設部72、左延設部73を備える。本体部71は面方向が前方に向くと共に左右方向に延びる。右延設部72と左延設部73は、本体部71の右端部と左端部から前方に延びる。本体部71には、右側ハーネス用開口76、左側ハーネス用開口77、係止穴78,79が設けられる。右側ハーネス用開口76及び左側ハーネス用開口77には、ハーネス91,94の夫々が挿通する。係止穴78,79には、取付爪35,36が係止する。取付板部7の右延設部72には固定穴721,722が設けられ、左延設部73には固定穴731,732が設けられる。
【0056】
そして、取付板部7の係止穴78,79に対して、操作部10の取付爪35,36が係止し、取付板部7の右延設部72及び左延設部73が、前ケース20の右壁部22と左壁部23の内側に配置された状態で、互いに重合する右延設部72の固定穴721,722と右壁部22の固定穴221,222とに対して右方からネジ14が締結され、互いに重合する左延設部73の固定穴731,722と左壁部23の固定穴231,232とに対して、左方からネジ15が締結されている。
【0057】
ガスオーブン1が上記構成を備えることで、操作部10を取付板部7に取り付ける作業において、作業者は、前ケース20、後ケース30、電装基板51~53を相互に組み付けて予めユニット化する。そしてユニット化した操作部10の後ケース30の後面に設けられた取付爪35,36を、取付板部7の係止穴78,79に係止させることで、操作部10を取付板部7に対して正確且つ容易に位置決めできる。そして、取付板部7に対して操作部10を位置決めした状態で、取付板部7の右延設部72及び左延設部73を、前ケース20の右壁部22と左壁部23の内側に配置し、互いに重合する右延設部72の固定穴721,722と右壁部22の固定穴221,222とに対して右方からネジ14を締結すればよい。他方、互いに重合する左延設部73の固定穴731,732と左壁部23の固定穴231,232とに対して左方からネジ15を締結すればよい。これにより、ガスオーブン1は取付板部7に対する操作部10の取付性を向上できる。
【0058】
上記説明において、後ケース30の上側部301の上端部に設けられた開口溝311~313は本発明の「接続用開口部」の一例である。取付板部7の右延設部72の固定穴721,722、及び左延設部73の固定穴731,732は、本発明の「取付板部側固定穴」の一例である。前ケース20の右壁部22の固定穴221,222、及び左壁部23の固定穴231,232は、本発明の「ケース側固定穴」の一例である。
【0059】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。前ケース20の右壁部22には2つの固定穴221,222が設けられ、左壁部23には2つの固定穴231,232が設けられるが、固定穴の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。取付板部7の右延設部72及び左延設部73の夫々に設けられる数も同様であり、前ケース20の右壁部22及び左壁部23に設けられる固定穴の数に合わせればよい。
【0060】
後ケース30の後面には、2つの取付爪35,36が設けられるが、取付爪は1つでもよく、3つ以上であってもよい。また取付爪35,36の形状は上記実施形態に限定されない。例えば取付爪35,36の夫々の傾斜部353,363は省略してもよい。取付板部7に設けられる係止穴の数は、取付爪の数に応じて変更すればよい。
【0061】
後ケース30の上側部301に設けられた開口溝311~313は3つであるが、開口溝は1つでも4つ以上であってもよい。また、上記実施形態では上方に開口する正面視略U字状の溝であるが、前後方向に貫通する穴であってもよい。後ケース30の膨出部32の後壁321には4本のボス部34が設けられるが、ボス部は1本でも5本以上であってもよい。
【0062】
上記実施形態では、操作部10の後面の上端部と右端部に配設溝41,42を夫々設ける為に、後ケース30の上側部301と右側部302の夫々の後面を膨出部32の後壁321の後面よりも前側に窪ませているが、配設溝41,42を設ける場所はこれ以外であってもよい。例えば、後ケース30の左側部や下側部を膨出部32の後壁321の後面よりも前側に窪ませてもよい。
【0063】
上記実施形態では、前ケース20の上壁部24の下面と、上側部301の後面と、上壁322の上面とによって配設溝41を形成しているが、前ケース20の上壁部24を省略してもよい。配設溝42も同様に前ケース20の右壁部22を省略してもよい。つまり、上側部301と右側部302の夫々に位置に形成される「窪み部」にハーネスを配設すればよい。
【0064】
上記実施形態では、配設溝41,42の内側に3本のハーネス91~93を配設するが、配設するハーネスの数は何本でもよい。
【0065】
上記実施形態のオーブン扉6は、焼成庫5の前側に下端側を軸として縦開きに開閉可能に設けられるものであるが、オーブン扉の開閉方向についても限定しない。例えば上端側を軸として縦開きに開閉可能であってもよく、横開きであってもよい。
【0066】
上記実施形態はガスオーブン1であるが、ガス式以外のオーブンでもよく、例えば電磁式のオーブンでもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 ガスオーブン
5 焼成庫
5A 開口部
6 オーブン扉
7 取付板部
10 操作部
14,15 ネジ
20 前ケース
21 前壁部
22 右壁部
23 左壁部
30 後ケース
35,36 取付爪
51~53 電装基板
61 電源スイッチ
71 本体部
72 右延設部
73 左延設部
76 右側ハーネス用開口
77 左側ハーネス用開口
78,79 係止穴
91~94 ハーネス
100 キッチンカウンタ
221,222 固定穴
231,232 固定穴
311~314 開口溝
351 後方突出部
352 下方突出部
353 傾斜部
361 後方突出部
362 下方突出部
363 傾斜部
721,722 固定穴
731,732 固定穴
P 隙間