(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080243
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】収納用具
(51)【国際特許分類】
B65D 85/07 20170101AFI20240606BHJP
【FI】
B65D85/07
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193275
(22)【出願日】2022-12-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】516116699
【氏名又は名称】東 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】東 由紀子
【テーマコード(参考)】
3E068
【Fターム(参考)】
3E068AA40
3E068AB02
3E068BB01
3E068CC01
3E068CC07
3E068CD02
3E068CE05
3E068DD07
3E068DD08
3E068DE12
3E068DE13
3E068EE16
3E068EE21
3E068EE31
3E068EE32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】日常の出し入れが簡単にできる収納用具を提供する。
【解決手段】簡単に出し入れできる収納用具であって、開放部13を備えた形状である本体が、対象物を支持するA本体3とB本体4を有し、対象物をA本体3とB本体4の間に内包する構造により、A本体3、B本体4、結束材5で対象物を支持し収容空間を保持する、A本体3、B本体4、結束材5に囲まれた内側の体積を変化させ、圧縮したり開放したり自在に調節することができる、A本体3とB本体4の間に隙間が有り離れた状態でも内包し、収容空間を保持することができる構造で、簡便性、開放性、機能性を備えたもので、日常の収納の悩みを解決する手段となり得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納時に布類の対象物の少なくとも一部を支持する収納用具であって、
前記対象物を支持する側面を有するA本体と、
前記対象物を支持する側面を有するB本体と、
前記A本体又は前記B本体の少なくとも一つは非開放部側の端部に位置する底面部を有し、
前記A本体と前記B本体を結束する結束材を備えた、
前記A本体と前記B本体の間に収容空間を形成することを特徴とする収納用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵩張る布類の対象物を収納する用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の収納用具は、袋状で、密閉又は全体を覆う物であり、頻繁な収納に手間を要した。円柱状となるように平面に展開することができる寝具類収納用具は公開済みのものもある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の収納用具は袋状のもので、日常の出し入れに簡便性、開放性、機能性を備えた収納用具が市場に流通していなかった(特許文献1参照)。
【0005】
本発明は、布類の日常の収納を簡単にし、その衛生面の改善を促すことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するための手段として、収納時に対象物の少なくとも一部を支持する収納用具であって、前記対象物を支持する側面を有するA本体と、前記対象物を支持する側面を有するB本体と、前記A本体又は前記B本体の少なくとも一つは非開放部側の端部に位置する底面部を有し、前記A本体と前記B本体を結束する結束材を備えた、前記A本体と前記B本体の間に収容空間を形成することを特徴とする収納用具である。
上述したように本発明の収納用具は、開放部を備えた形状であり、対象物を支持するA本体とB本体を有し、対象物をA本体とB本体の間に内包する構造により、A本体、B本体、結束材で対象物を支持し収容空間を保持する、A本体、B本体、結束材に囲まれた内側の体積を増減、変化させ、圧縮したり開放したり自在に調節することができる、A本体とB本体の間に隙間が有り離れた状態でも内包し、収容空間を保持することができる構造であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述したように本発明の収納用具は、大きな嵩張る対象物でも、A本体を対象物に被せ、B本体をA本体に向き合うように被せて結束材で止めれば、対象物の挟み込まれた形状が保持され、圧縮し立てて使うことで小スペース保管でき、結束材を掴んで持ち運びできる、結束材の収縮性や結束加減によって、対になった本体同士の位置により開放度合いの調節をして湿気の蒸発を促すものである。袋状で、密閉又は全体を覆う物ではなく、日常の出し入れに簡便性、開放性、機能性を備えた、以下に記載の様々な構造により、本体もより小さく収納できるような構造も考えられる。また、上面が開放されているため、対象物をゆったりと結束すれば湿気の蒸発がより有効に行われ、A本体とB本体の間に隙間ができて離れている状態でも、結束材により結束され収容空間を保持する構造である。手間のかかる大きな対象物をより簡単な手順で出し入れが行えるうえ、湿気を大量に含んだ対象物を手軽に部屋干しして住環境の改善の一助になり、結束材を掴んで運ぶことができ、抱えて視線を遮り不安定な体勢で運ぶリスクを低減できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の収納用具の実施例形態を示す正面図。
【
図2】本発明の収納用具の実施例形態を示す側面図。
【
図3】本発明の収納用具の実施例形態を示す平面図。
【
図4】本発明の収納用具のA本体3とB本体4を重ねて使用した際の実施例形態を示す平面図。
【
図5】収納用具に対象物を収納し圧縮して結束した実施例を示す正面斜視図。
【
図6】収納用具に対象物を収納し垂直方向の結束材で保持した実施例を示す側面斜視図。
【
図7】収納用具に対象物を収納し水平、垂直方向の結束材で保持した実施例を示す側面斜視図。
【
図8】収納用具のB本体を水平方向に浅くした形状の実施例形態を示す正面図。
【
図9】本発明の収納用具本体の底面部に畳めるよう折り目を付けた実施例形態を示す平面図。
【
図10】本発明の収納用具の底面部と同時に折り畳まれるA’側面の実施例形態を示す内面図。
【
図11】本発明の収納用具の底面部がA’側面に重なり密着している実施例形態を示す内面図。
【
図12】本発明の収納用具の底面部がA’側面に密着している実施例形態を示す断面図。
【
図13】本発明の収納用具の底面部がA’側面から開動している実施例形態を示す断面図。
【
図14】本発明の収納用具の脱着可能な底面部が底面を形成している実施例形態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を
図1~
図14に基づいて説明する。
図1は、A本体3とB本体4が向かい合った状態の実施例形態を示す正面図である。背面図は左右対称のため省略する。A本体3の図中に記載の側面をA側面9、背面側の側面も同様にA側面9、B本体4の図中に記載の側面をB側面10、背面側の側面も同様にB側面10とする。A本体3の開放されている側を開放部13、開放されていない側を非開放部14と記載する。開放部13とは、
図1の矢印で示したように、A本体3とB本体4に挟まれた間の部分を除く、対象物6を出し入れする、内部と外部を遮るものが無い部分であり、非開放部14とは、矢印で示したように、内部と外部の間に備えられている物があり対象物6を出し入れしない部分である。
A本体3に結束材5を通す穴2が有り、水平方向に結束材5で止める。A本体3に通してあるベルト状の結束材5を、B本体4の外側から掛けるだけで簡単に束ねられる。対象物6が大きい場合は、まず、A本体3を対象物6の上に被せて、A本体3が下にくる位置に回転させ、A本体3と向き合うようにB本体4を上から被せる。次に、A本体3に通してある結束材5を掴みB本体4に掛け、最後に、結束材5をハンドルとして持って移動、又は横に接地させて回転させながら移動する手順が、大きな対象物6を運ぶ際の視界を遮らず不安定な姿勢での移動の危険性を回避する方法として有効である。
A本体3とB本体4の素材は、柔軟性のある例えばPE、EVAのような素材で、A本体3とB本体4は同じ素材又はそれぞれ違う素材と変化させることもできる。A本体3、B本体4共に底面部8にリブを付けると安定性、強度が向上する。リブの形状は、例えば、本体1の形状に沿う形状に限定せず種々変形させることが可能である。また、結束材5を通す穴2は、通気性改善などの目的で、形、数、位置の変更、A本体3、B本体4に同様の穴2を有する、又は、少なくともA本体3又はB本体4の一つに穴2を有していれば足り、また、穴2は、本体1に穴2を後加工する、例えば、穴2となるべき部分に所定の力を加えた際取り外される穴形成部分を有するもの、更に穴2を設けず本体1に結束材5の移動制限手段を設けて結束、移動制限手段を設けて取り付けられた結束材5を他方に係合するものなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0010】
図2は、本体1を側面からみた実施例形態を示す側面図である。左側面図、右側面図は同図として側面図に統一する。図中の本体1は、A本体3又はB本体4のいずれかを指し、見る方向によって適宜対応させる。
図2には、A本体3のA′側面11のみで記載したが、右側面から見る際はB本体4のB′側面12とする。本体1の開放されている側を開放部13、開放されていない側を非開放部14と記載する。
本体1の中央部には、垂直方向に掛けることができるよう、結束材5を通す穴2が有る。A本体3に予め通しておくと、ベルト状の結束材5を、B本体4と対象物6の外側から掛けるだけで簡単に束ねられる。結束材5の形状は、ベルト状に限定せず種々変形させることが可能であり、例えば、本体1の一部を結束できるように、切り込みを入れ開く又は展開し、伸長することにより本体1と一体とした形状とする、また本体1に溶接して一体にし結束材5を他方に係合するなど種々変更させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
A本体3とB本体4の素材は、柔軟性のある例えばPE、EVAのような素材で、A本体3とB本体4は同じ素材又はそれぞれ違う素材と変化させることもできる。A本体3、B本体4共に底面部8部にリブを付けると安定性、強度が向上する。リブの形状は、例えば、本体1の形状に沿う形状に限定せず種々変形させることが可能である。また、結束材5を通す穴2は、通気性改善などの目的で、形、数、位置、を変更させることが可能であり、A本体3、B本体4に同様の穴2を有する、又は、少なくともA本体3又はB本体4の一つに穴2を有していれば足り、また、穴2は、本体1に穴2を後加工する、例えば、穴2となるべき部分に所定の力を加えた際取り外される穴形成部分を有するもの、更に穴2を設けず本体1に結束材5の移動制限手段を設けて結束、移動制限手段を設けて取り付けられた結束材5を他方に係合するなど種々変更でき、結束材5の数を増やす、角度を変えてクロスに掛けるなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0011】
図3は、
図1を開放部13側から見た実施例形態を示す平面図である。A本体3とB本体4が対になっており、結束材5を穴2に通して一周結束させ、B本体4の大きさを小さくし、A本体3の中に入り込むようなサイズにしてより小さく収納させる構造である。底面部8を有し、A本体3の左側面をA’側面11、正面側面をA側面9、背面側の側面も同様にA側面9、B本体4の右側面をB’側面12、正面側面をB側面10、背面側の側面も同様にB側面10とする。
対象物6の開放時は、
図3のように、対になったA本体3とB本体4の位置を離して、本体1を一周した結束材5の収縮性や結束加減によって、ゆったりと結束することにより、結束材5内側の体積を調節し、対象物6を開放した状態で保持できるため、湿気の蒸発促進などの効果が期待できる。
A本体3とB本体4の素材は、柔軟性のある例えばPE、EVAのような素材で、A本体3とB本体4は同じ素材又はそれぞれ違う素材と変化させることもできる。A本体3、B本体4共に底面部8部にリブを付けると安定性、強度が向上する。この形状にした場合、例えば、底面部8下にリブを付ける際、重なるのりしろ部分のみリブを付けずに成形、又は、本体1の形状に沿うようなリブの位置や形に限定せず種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。また、リブを付けずにフラットな底面部8での成形に留める、底面部8に通気のための穴2を設けるなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能で、それらを本発明から排除するものではない。
【0012】
図4は、
図3のA本体3とB本体4を重ねて使用した際の実施例形態を示す平面図である。A本体3とB本体4が対になっており、結束材5を穴2に通して一周結束させ、B本体4の大きさを小さくし、A本体3の中に入り込むようなサイズにしてより小さく収納させる構造である。底面部8を有し、A本体3の左側面をA’側面11、正面側面をA側面9、背面側の側面も同様にA側面9、B本体4の右側面をB’側面12、正面側面をB側面10、背面側の側面も同様にB側面10とする。
A本体3とB本体4を一周した結束材5の結束加減によって対象物6をより小さく収めることができ、対象物6の体積を圧縮した状態でコンパクトに収納できる。底面部8部にリブを付ける際は、例えば、重なるのりしろ部分のみリブを付けずに成形するなど工夫することで対応できる。また、A本体3とB本体4を共に向かい合う水平方向により浅い形状にすることで、B本体4を小さくすることなく、A本体3とB本体4が同じサイズでもより小さく収納できるような構造も考えられる。このように趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
A本体3とB本体4の素材は柔軟性のある例えばPE、EVAのような素材で、A本体3とB本体4は同じ素材又はそれぞれ違う素材と変化させることもできる。A本体3、B本体4共に底面部8部にリブを付けると安定性、強度が向上する。
図4では角型の形状であるが、丸型、多角形型など種々変形させることが可能であり、高さにおいても自在に変更でき、それらを本発明から排除するものではない。また、例えば、リブを付けずにフラットな底面部8での成形に留める、底面部8に通気の為の穴を設けるなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でそれらを本発明から排除するものではない。
【0013】
図5は、対象物6を挟み込み、A本体3とB本体4を重ねて結束材5で圧縮して結束した実施例を示す正面斜視図である。
図4に示したA本体3とB本体4を重ねて使用し対象物6を収納した際に、水平方向に掛けた結束材5で対象物6を圧縮して結束し、接地し自立した状態にさせる例を示した。重ね合わせの部分を大きくすれば、更に小さくすることができる。
結束材5を掴み、持ち手として運ぶことができ、抱えて不安定な体勢で運ぶリスクを低減できるものである。A本体3に通してある結束材5を、B本体4の外側から掛けるだけで簡単に束ねられる。対象物6が大きい場合は、まず、A本体3を対象物6の上に被せて、A本体3が下にくる位置に回転させ、A本体3と向き合うようにB本体4を上から被せる。次に、A本体3に通してある結束材5を掴みB本体4に掛け、最後に、結束材5をハンドルとして持って移動、又は横に接地させて回転させながら移動する手順が、大きな対象物6を運ぶ際の不安定な姿勢での移動を回避する方法として有効である。
結束材5を通す穴2は、通気性改善などの目的で、形状、数、位置、角度を本発明の趣旨に基づいて種々変えることが可能である。また、A本体3、B本体4は角型の形状で例を示したが、丸型、多角形型など種々変形させることが可能であり、高さも自在に変更でき、例えば、A本体3、B本体4それぞれ違う形状の物の組み合わせで一対にすることも可能で、それらを本発明から排除するものではない。
【0014】
図6は、対象物6を挟み込み、垂直方向の結束材5のみで保持した、実施例を示す側面斜視図である。このように垂直方向のみでも、結束材5の掛け方によって対象物6を固定することができる。本体1に結束材5を予め通しておくと、収納する時は対象物6の外周に掛けるだけで簡単に束ねられる。A本体3、B本体4を経由して垂直方向に並んだ穴2に通しておいた結束材5を、対象物6に掛けて対象物6を一周するように固定し、立てて接地させることを特徴とする一例である。移動させる時は、対象物6を横向きに接地させ、結束材5を掴んで運ぶ、又は回転させながら移動する手順が、大きな対象物6を運ぶ際の視界を遮らない方法として有効であり、抱えて不安定な体勢で運ぶリスクを低減できる。
結束材5を通す穴2は、通気性改善などの目的で、形状、数、位置、角度の変更、また、結束材5を2本にしてクロス掛け、斜め掛など本発明の趣旨に基づいて種々変かえることが可能である。本体1は角型の形状で例を示したが、丸型、多角形型など種々変形させることが可能であり、高さにおいても自在に変更でき、それらを本発明から排除するものではない。
【0015】
図7は、対象物6を挟み込み、水平、垂直方向の結束材5で保持した実施例形態を示す斜視図である。2方向に掛けた結束材5により、対象物6全体が更にコンパクトになり、狭い場所に立てて保管する際に有効である。結束材5を予め通しておくと、収納する時は外周に掛けるだけで簡単に束ねられ、垂直方向への結束方法として、対象物6の全体を1周、又はA本体3から対象物6、B本体4へ半周するなどが挙げられる。ベルト状の結束材5を掴み、持ち手として運ぶことができるので、抱えて不安定な体勢で運ぶリスクを低減できる。更に、持たずに転がして運び、立てて収納するという使い方もある。
結束材5を通す穴2は、通気性改善などの目的で、形状、数、位置、角度も本発明の趣旨に基づいて種々変かえることが可能である。本体1は角型の形状で例を示したが、丸型、多角形型など種々変形させることが可能であり、高さにおいても自在に変更でき、それらを本発明から排除するものではない。
【0016】
図8は、収納用具のB本体4を水平方向に浅くした形状の実施例形態を示す正面図である。A本体3とB本体4の端面が同じ小口サイズで向かい合わせてもより小さく収納することできるように、B本体4の深さを水平方向に浅くした例である。この深さを極小値0にして、
図3、
図4で記載した平面状のB’側面12のみの形状まで変化させた場合、B本体4が平面状のB’側面12側面のみでも結束材5で形状を保持できることから、B本体4の底面部8が無い場合でも機能を失はない構造である。これは、B本体4の平面状の左又は右側面が、対象物6に沿って曲面状になり、結束材5で固定すると安定することによる。よって、A本体又はB本体4の少なくとも一つが、
図3、
図4で記載した平面状のA’側面11又はB’側面12のみで底面部8が無い形状でも、本発明の収納用具の機能を有し、それを本発明から排除するものではない。また、A本体3、B本体4がそれぞれ違う形、サイズの組み合わせなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
【0017】
図9は、本発明の収納用具本体1の底面部8に畳めるよう折り目7を付けた実施例形態を示す平面図である。A本体3とB本体4の底面部8に折り目7を付けると、底面部8と同時にA側面9とB側面10が折り畳まれて収納でき、使わない時、配送時にコンパクトなサイズにできることを特徴とする例である。底面部8の2入り角から底面部8中央端面に斜めに向かう2線が交わるような2か所の折り目7が有り、折り目7に沿って左又は右側面方向に畳むことができるものである。また、少なくとも側面と側面の境目又は底面部8に切り込みを入れ底面部8を折る、差し込むなど様々な組み合わせにより畳まれる構造にする、A本体又はB本体4の少なくとも一つが畳める底面部8を有するなど、趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
畳み込む形状は種々変形が可能であり、
図9の底面部8の代わりにA’側面11又はB’側面12を畳む方法も可能で、その他、例えば、A’側面11又はB’側面12の端部を内側に折り返し一体化させた状態で一部接着させる、又はA’側面11又はB’側面12と底面部8を一部接着させ、接着箇所を軸に側面に密着した状態から角度を付けて開動させ、使用時に対象物6と外部の間を覆うように底面部8の役割を持たせる構造にするなどに変更でき、また、A本体3、B本体4、底面部8がそれぞれ違う形、サイズの組み合わせなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0018】
図10は、本発明の収納用具の底面部8と同時に折り畳まれたA側面9を前面にした実施例形態を示した内面図である。折り畳んだA側面9を正面としている図であり、底面部8は折り目7に沿って折り畳まれ、A側面9によって隠れている。底面部8、折り目7、A’側面11の穴2は、折り畳み隠れた部分は破線にて示してある。底面部8の2入り角から底面部8中央端面に斜めに向かう2線が交わるような2か所の折り目7が有り、折り目7に沿ってA’側面11方向に畳むことができる。B本体の底面部8、B’側面12も上述同様の構造にでき、B本体側の内面図は省略する。
また、少なくとも側面と側面の境目又は底面部8の一つに切り込みを入れ底面部8を折る、差し込むなど様々な組み合わせにより畳まれる構造にする、A本体又はB本体4の少なくとも一つが畳める底面部8を有するなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
畳み込む形状は種々変形が可能であり、
図9の底面部8の代わりにA’側面11を畳む方法、B本体の場合はB’側面12を畳む方法も上述の底面部8を畳む同様の構造にできる。その他、例えば、A’側面11の端部を内側に折り返し一体化させた状態で一部接着させる、又はA’側面11と底面部8を一部接着させ、接着箇所を軸に側面に密着した状態から角度を付けて開動させ、使用時に対象物6と外部の間を覆うように底面部8の役割を持たせる構造にするなどに変更でき、また、A本体3、B本体4、底面部8がそれぞれ違う形、サイズ、畳み方、畳み構造の有り又は無しの組み合わせなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0019】
図11は、本発明の収納用具の開動自在な底面部8がA’側面11に重なり密着している、底面部8を前面、A’側面11を背面にして畳んだ実施例形態を示す内面図である。開動自在な底面部8は、対象物6を内包する時に、密着しているA’側面11から底面を形成する位置まで開動させることができるものである。B本体の底面部8、B’側面12も上述同様の構造にでき、B本体側の内面図は省略する。開動の軸に当たる部分は、A’側面11と固定されており、底面部8はA’側面11と一体の折り返したものや別部材の物など、開動させることができる構造であれば足り、底面部8は対象物6と外部の間を覆うように開動して、底面を形成していく役割がある。A側面9に底面部8を固定し上述同様に開動させ底面を形成するなど、
図12ではA本体3の底面部8の断面図を記載したが、B本体4も上述同様の構造又は別々の構造にさせることもでき、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0020】
図12は、本発明の収納用具の開動自在な底面部8が左側面に密着している実施例形態を示す
図11のA―A’線断面図である。図中に矢印で示した開放部13には内部と外部を遮るものが無く、矢印で示した非開放部14には底面部8を備えている。非開放部14側の端部に位置する開動自在な底面部8は、開放部13側から対象物6を内包する時に、密着しているA’側面11から底面を形成する位置まで開動させることができるものである。B本体の底面部8、B’側面12も上述同様の構造にでき、B本体側の断面図は省略する。
開動の軸に当たる部分は、A’側面11と固定されており、底面部8はA’側面11と一体の折り返したものや別部材の物など、開動させることができる構造であれば足り、底面部8は対象物6と外部の間を覆うように開動して、非開放部14として底面を形成していく役割がある。A側面9に底面部8を固定し上述同様に開動させ底面を形成するなど、
図12ではA本体3の底面部8の断面図を記載したが、B本体4も上述同様の構造又は別々の構造にさせることもでき、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0021】
図13は、本発明の収納用具の開動自在な底面部8がA’側面11から開動している実施例形態を示す
図11のA―A’線断面図である。矢印で示した開放部13には内部と外部を遮るものが無く、矢印で示した非開放部14には底面部8を備えている。対象物6を収納する際に、非開放部14側の端部に位置する底面部8をA’側面11から開動させ、対象物6と外部の間を覆うように開動した状態の、底面を形成する位置での断面図である。開動自在な底面部8は、開放部13側から対象物6を内包する時に、密着しているA’側面11から、図のように底面を形成する位置まで開動させることができるものである。B本体の底面部8、B’側面12も上述同様の構造にでき、B本体側の断面図は省略する。
開動の軸に当たる部分は、A’側面11と固定されており、底面部8は、A’側面11と一体の端部が折り畳まれ、A’側面11の内側面に返し折りされた形状のもの、別部材の物をA’側面11の内側面に合わせたものなど、開動させることができる構造で、底面を形成できるものであれば足り、
図13ではA本体3の断面図を記載したが、B本体4も上述同様の構造又は組み合わせの構造させる、また、A側面9に底面部8を固定し前述の記載の様々な構造により開動させ底面を形成することもでき、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明から排除するものではない。
【0022】
図14は、本発明の収納用具の脱着可能で開動自在な底面部8が対象物6収納の際に底面部を形成している実施例形態を示す断面図である。A’側面11とB’側面12に、底面部8の底面部挿入先15を差し入れて底面とする構造である。差し入れ部の形状は、例えばスリットにするなど、底面部挿入先15が簡単に抜けないような形状であればよい。図中に矢印で示した非開放部14側の端部に位置する底面部8が、矢印で示した開放部13側から対象物6を内包する際に、A’側面11とB’側面12より開動させ、対象物6と外部の間を覆うように開動した状態の、底面を形成した位置での断面図である。
開動自在な底面部8は、開放部13側から対象物6を内包する時に、密着しているA’側面11とB’側面12から、図の様に底面を形成する位置まで開動させることができるものである。開動の軸に当たる部分は、A’側面11、B’側面12に底面部挿入先15を差し込み脱着可能にして、固定するする必要が無い簡易な構造の底面部8も考えられる。更に、A側面9とB側面10の少なくとも1つに、上述同様の構造で底面部8の底面部挿入先15を差し込み脱着可能にさせることも可能で、A本体とB本体4の少なくとも1つに底面部8を備えるなど、前述の記載の様々な構造と同様に開動させ底面を形成することもでき、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【0023】
このように、本発明の収納用具は開放的な形状のため収納時の通気性が格段に良くなり、湿気の多い気候においてその効果は顕著である。日常使いの対象物6を立てるスタンド又は保管時にコンパクトに収納する用具として簡単な手順で行える利便性を特徴とするものである。また、対象物6を抱え込む構造により、対象物6を安定させることができ、本体1を対になった状態で保持できるよう支持する結束材5により、固定するとともに、持ち運びのハンドルとして利用できるものである。収納時は、結束材5のサイズ調整により、より小さくコンパクトにできることが効果的であるが、開放時は、結束材5の収縮性や結束加減によって、対になったA本体3とB本体4をゆったりと結束し、本体1の内側の体積を変え、対象物6を開放した状態で保持できるため、湿気の蒸発促進などの効果が期待できる。総じて、簡便性、開放性、機能性を備えたもので、日常の収納の悩みを解決する手段となり得る。大きな対象物6を抱えて視線を遮るような体勢で運ぶリスクを低減でき、高齢化社会においても有効活用されるものと期待する。本発明は前記実施例形態に限定されるものではなく、本体1、結束材5、穴2の形状、大きさ、厚み、位置、数、畳み方の変更、また、結束材5のクロス掛け、斜め掛、側面から角度をつけて開いた面に底面部8の役割を持たせる構造、少なくとも側面又は底面部8の一つに切り込みを入れ底面部8を折り込む形状、A本体とB本体4の少なくとも1つに底面部8を備え、底面部8が側面と一体、別部材にするなど、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。
【符号の説明】
【0024】
1 本体
2 穴
3 A本体
4 B本体
5 結束材
6 対象物
7 折り目
8 底面部
9 A側面
10 B側面
11 A′側面
12 B′側面
13 開放部
14 非開放部
15 底面部挿入先
【手続補正書】
【提出日】2023-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納時に布類の対象物の少なくとも一部を支持する収納用具であって、
前記対象物を支持する側面を有するA本体と、
前記対象物を支持する側面を有するB本体と、
前記A本体又は前記B本体の少なくとも一つは非開放部側の端部に位置する底面部を有し、
前記底面部と相対する側は開放されており、
前記A本体と前記B本体を結束する結束材を備えた、
前記A本体と前記B本体の間に収容空間を形成することを特徴とする収納用具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図11は、本発明の収納用具の開動自在な底面部8がA’側面11に重なり密着している、底面部8を前面、A’側面11を背面にして畳んだ実施例形態を示す内面図である。開動自在な底面部8は、対象物6を内包する時に、密着しているA’側面11から底面を形成する位置まで開動させることができるものである。B本体の底面部8、B’側面12も上述同様の構造にでき、B本体側の内面図は省略する。開動の軸に当たる部分は、A’側面11と固定されており、底面部8はA’側面11と一体の折り返したものや別部材の物など、開動させることができる構造であれば足り、底面部8は対象物6と外部の間を覆うように開動して、底面を形成していく役割がある。A側面9に底面部8を固定し上述同様に開動させ底面を形成するなど、図
11ではA本体3の底面部8の
内面図を記載したが、B本体4も上述同様の構造又は別々の構造にさせることもでき、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能でありそれらを本発明から排除するものではない。