(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080467
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】ソーサーカバー
(51)【国際特許分類】
A47G 19/22 20060101AFI20240606BHJP
A47G 21/00 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
A47G19/22 V
A47G21/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193685
(22)【出願日】2022-12-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年11月22日にウェブサイトhttps://nagasakihatsumei.sakura.ne.jp/ippansyadan/70%20setumei.pdfにて発表
(71)【出願人】
【識別番号】522471043
【氏名又は名称】田中 博
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】田中 文子
【テーマコード(参考)】
3B001
3B115
【Fターム(参考)】
3B001AA29
3B001CC04
3B001CC19
3B001DA01
3B115AA16
3B115BB05
3B115DA01
3B115DA09
3B115DA17
(57)【要約】
【課題】 ソーサーからカップを持ち上げても、ソーサーに置かれている添え物(フレッシュ、スプーンなど)を移動しにくくするソーサーカバーを提案する。
【解決手段】 ソーサーカバー1は、ソーサーに載せられ、ソーサーの内側を水平に覆う。ソーサーカバー1は、中央にカップをソーサーに載せるためのカップ用穴2を備える。カップ用穴2の外側には、カップの中身の飲料に混ぜた後の添え物を置くための添え物用穴(第1穴3、第2穴4、スプーン用穴5)及び添え物が移動しにくくする添え物用突起(スプーン用突起6及び7)を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーサーに載せられるソーサーカバーであって、
カップを前記ソーサーに載せるためのカップ用穴を中央に備えるソーサーカバー。
【請求項2】
前記カップ用穴の外側に、前記カップの中身の飲料に混ぜた後の添え物を置くための添え物用穴及び/又は添え物が移動しにくくする添え物用突起を備える請求項1記載のソーサーカバー。
【請求項3】
前記ソーサーの内側を水平に覆う請求項1記載のソーサーカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ソーサーカバーに関し、特に、ソーサーに載せられるソーサーカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、従来のカップ及びソーサーの状態を説明するための図である。カップ53には、コーヒー、紅茶などの飲料が入っている。カップ53は、ソーサー51の上に載せられる(特許文献1参照)。このとき、飲料に混ぜた後の添え物(フレッシュ(ミルク)55、スプーン57、砂糖など)も、ソーサー51の上に載せられていることが多い。ただし、砂糖は、角砂糖のように袋に入れられていなければ、飲料を飲む段階ではソーサー51に載せられていない状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カップ53の中身をソーサー51に移して飲むという習慣があったという歴史から、ソーサー51は液体を溜めやすい構造となっている。現在ではこのような習慣は一般に見られないが、ソーサー51は同様の構造を有している。具体的には、ソーサー51は内側下方に傾斜している構造が多い。
【0005】
図7(b)にあるように中身の飲料を飲むためにカップ53を持ち上げると、フレッシュ55及びスプーン57は、ソーサー51の傾斜に従って内側に移動して、カップ53が置かれていた場所に集まってしまう。そのため、カップ53をソーサー51に置くときに、フレッシュ55及びスプーン57が邪魔になってしまう。通常は、カップ53を下げて外側の傾斜によってフレッシュ55及びスプーン57を外側に移動させている。
【0006】
そこで、本願発明は、ソーサーからカップを持ち上げても、ソーサーに置かれている添え物(フレッシュ、スプーンなど)を移動しにくくするソーサーカバーを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の側面は、ソーサーに載せられるソーサーカバーであって、カップを前記ソーサーに載せるためのカップ用穴を中央に備える。
【0008】
本願発明の第2の側面は、第1の側面のソーサーカバーであって、前記カップ用穴の外側に、前記カップの中身の飲料に混ぜた後の添え物を置くための添え物用穴及び/又は添え物が移動しにくくする添え物用突起を備える。
【0009】
本願発明の第3の側面は、第1又は第2の側面のソーサーカバーであって、前記ソーサーの内側を水平に覆う。
【発明の効果】
【0010】
本願発明の各側面によれば、ソーサーをソーサーカバーで覆い、ソーサーカバーに添え物(例えば、飲料に混ぜた後のフレッシュ、スプーン、砂糖の袋など)を載せることにより、カップをソーサーから持ち上げても、ソーサーに載せられた添え物を移動しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願発明の実施の形態に係るソーサーカバー1の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図1のスプーン用突起6及び7の形状の他の例を示す図である。
【
図3】
図1のソーサーカバー1を複数枚重ねた状態を示す図である。
【
図4】
図1のソーサーカバー1をソーサー9に載せた状態を示す。
【
図5】ソーサー9にカップ15を載せ、第1穴3及びスプーン用穴5にそれぞれフレッシュ13及びスプーン11を載せた状態を示す。
【
図6】ソーサー9からカップ15を持ち上げた状態を説明するための図である。
【
図7】従来のカップ及びソーサーの状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、図面を参照して、本願発明の実施例について説明する。なお、本願発明は、この実施例に限定されるものではない。
【実施例0013】
図1は、本願発明の実施の形態に係るソーサーカバー1の構成の一例を示す図である。
【0014】
ソーサーは、カップの下に置かれる受け皿である。ソーサーカバー1は、ソーサーの縁に載せて、ソーサーを覆うように使用するカバーである。ソーサーカバー1の材質は、例えば、紙、樹脂、ナイロン、ビニル、金属(鉄、アルミ、ステンレスなど)などのシート状のものである。また、透明なものでも、不透明なものでも、半透明なものでもよい。ソーサーカバー1は、着色されていてもよい。また、環境に配慮して焼却可能な材質であったり、食べることができるものを利用したりしてもよい。
【0015】
図1(a)を参照して、ソーサーカバー1の中央には、カップをソーサーに置くためのカップ用穴2が形成されている。ソーサーカバー1は、中央にカップ用穴2があるため、ドーナツのような形状である。
【0016】
また、カップ用穴2の外側に、添え物を置くための第1穴3及び第2穴4、スプーンを置くためのスプーン用穴5が形成されている。カップの中身の飲料に混ぜた後の添え物(飲料に混ぜる前の添え物を含めてもよい。)を置くための穴(例えば、第1穴3、第2穴4、スプーン用穴5)を「添え物用穴」という。第1穴3と第2穴4は、例えば、対称に設けられたもので、一方にフレッシュなどを入れ、他方に砂糖用袋、つまようじなどを入れることができる。対称に設けることにより、右利きの人も左利きの人も使用しやすいものとすることができる。また、カップ用穴2の外側に、スプーンを移動しにくくするためのスプーン用突起6及び7が形成されている。スプーン用突起6及び7は、裏面(ソーサー側に位置する面)から押して形成されている。添え物が移動しにくくする突起(例えば、スプーン用突起6及び7など)を「添え物用突起」という。なお、第1穴3、第2穴4、スプーン用穴5、スプーン用突起6及び7は、少なくとも一つが形成されたものであってもよい。また、混ぜた後の砂糖の袋、使用後のつまようじなどを置くための添え物用突起が形成されたものであってもよい。また、添え物用突起は、例えば
図2にあるように、切り上げて作ったものなどであってもよい。
【0017】
図1(b)、(c)及び(d)は、それぞれ、
図1(a)のA-A’端面、B-B’端面及びC-C’端面を示す。
【0018】
図3は、
図1のソーサーカバー1を複数枚重ねた状態を示す図である。下に位置するソーサーカバーに形成されたスプーン用突起が、上に位置するソーサーカバーのスプーン用突起の裏側に位置して、両者がずれることを防止している。
【0019】
図4は、
図1のソーサーカバー1をソーサー9に載せた状態を示す。
【0020】
図4(a)は、ソーサーカバー1をソーサー9に載せた状態を上から見た図である。
図4(b)及び(c)は、それぞれ、
図4(a)のD-D’端面及びE-E’端面を示す。
【0021】
図5は、ソーサー9にカップ15を載せ、第1穴3及びスプーン用穴5にそれぞれフレッシュ13及びスプーン11を載せた状態を示す。
図5(a)及び(b)は、それぞれ、横及び上から見た図である。スプーン11は、スプーン用突起6及び7により移動しにくくされている。
【0022】
図6は、ソーサー9からカップ15を持ち上げた状態を説明するための図である。
【0023】
図6(a)は、
図5と同様に、ソーサー9にカップ15を載せた状態を説明するための図である。カップ用穴2によって、カップ15は、ソーサー9に載せることができる。
【0024】
図6(b)は、
図6(a)の状態から、カップ15を持ち上げた状態を説明するための図である。フレッシュ13は、ソーサーカバー1の第1穴3によって保持されている。スプーン11は、ソーサーカバー1のスプーン用穴5とスプーン11を移動しにくくするためのスプーン用突起6及び7によって保持されている。そのため、カップ15を持ち上げても、フレッシュ13及びスプーン11は動かない。特に、ソーサーカバー1は、水平状態でソーサー9の内側を覆うことによって、フレッシュ13及びスプーン11が移動しにくいようにすることができる。