(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080469
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】チェーンポールスタンド
(51)【国際特許分類】
E01F 13/02 20060101AFI20240606BHJP
【FI】
E01F13/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193687
(22)【出願日】2022-12-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年11月22日にウェブサイトhttps://nagasakihatsumei.sakura.ne.jp/ippansyadan/70%20setumei.pdfにて発表
(71)【出願人】
【識別番号】522471043
【氏名又は名称】田中 博
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】木村 茂
【テーマコード(参考)】
2D101
【Fターム(参考)】
2D101CA13
2D101EA05
2D101FA11
2D101FA26
(57)【要約】
【課題】 地面に凹凸があるような場所であっても、安定してポールを支持できるチェーンポールスタンドを提案する。
【解決手段】 チェーンポールスタンド1は、ポール5と、スタンド3を備える。ポール5は、他のチェーンポールスタンドとの間に架けられるチェーンが掛かる第1チェーン保持部7及び第2チェーン保持部9を備える。スタンド3は、ポール5を保持する保持部と、3つの脚部を備える。各脚部は、スタンド3の外縁となる部分の両端が低く、保持部に近づくにつれて高くなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持するポールと、前記ポールを垂直に保持するスタンドを備えるチェーンポールスタンドであって、
前記スタンドは、前記ポールを保持する保持部と、3つの脚部を備え、
前記脚部は、前記スタンドの外縁となる部分の両端が低く、前記保持部に近づくにつれて高くなる、チェーンポールスタンド。
【請求項2】
前記脚部においてスタンドの外縁となる部分の少なくとも中央部分は水平である、請求項1記載のチェーンポールスタンド。
【請求項3】
前記ポールは、前記チェーンを保持するチェーン保持部を備え、
前記チェーン保持部は、留止部を備え、
前記留止部は、
留めない状態では当該チェーン保持部を前記ポールに従って移動できる状態にし、
留める状態では当該チェーン保持部を前記ポールに固定する、請求項1記載のチェーンポールスタンド。
【請求項4】
前記ポールは、表示部を備え、
前記表示部は、表示留止部を備え、
前記表示留止部は、
留めない状態では当該表示部を前記ポールの上端に着脱できる状態にし、
留める状態では当該表示部を前記ポールの上端に固定する、請求項1記載のチェーンポールスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、チェーンポールスタンドに関し、特に、他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持するポールと、前記ポールを垂直に保持するスタンドを備えるチェーンポールスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
図7及び
図8は、従来のチェーンポールスタンドの構成の一例を説明するための図である。チェーンポールスタンドは、他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持する。
【0003】
図7を参照して、チェーンポールスタンドは、ポール63と、ポール63を垂直に保持するスタンド61と、ポール63に固定されてチェーン71及び73が掛けられる複数の掛部65及び67を備える。スタンド61は、地面69に置かれる。
【0004】
図8は、
図7のチェーンポールスタンドのBの部分の構成の一例を説明するための図である。スタンド61は、例えば(a)円形、(b)正方形などで、中心でポール63を支持する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、
図7及び
図8にあるように、従来のチェーンポールスタンドでは、安定性を重視して、スタンドを重くし、また、接地面積が大きくなるように全体を接地させていた。そのため、設置箇所の地面69は、スタンド全体を安定して設置できるように十分広い範囲で水平な場所であることが必要であった。
【0006】
そこで、本願発明は、地面に凹凸があるような場所であっても、安定してポールを支持できるチェーンポールスタンドを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の側面は、他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持するポールと、前記ポールを垂直に保持するスタンドを備えるチェーンポールスタンドであって、前記スタンドは、前記ポールを保持する保持部と、3つの脚部を備え、前記脚部は、前記スタンドの外縁となる部分の両端が低く、前記保持部に近づくにつれて高くなる。
【0008】
本願発明の第2の側面は、第1の側面のチェーンポールスタンドであって、前記脚部においてスタンドの外縁となる部分の少なくとも中央部分は水平である。
【0009】
本願発明の第3の側面は、第1又は第2の側面のチェーンポールスタンドであって、前記ポールは、前記チェーンを保持するチェーン保持部を備え、前記チェーン保持部は、留止部を備え、前記留止部は、留めない状態では当該チェーン保持部を前記ポールに従って移動できる状態にし、留める状態では当該チェーン保持部を前記ポールに固定する。
【0010】
本願発明の第4の側面は、第1から第3のいずれかの側面のチェーンポールスタンドであって、前記ポールは、表示部を備え、前記表示部は、表示留止部を備え、前記表示留止部は、留めない状態では当該表示部を前記ポールの上端に着脱できる状態にし、留める状態では当該表示部を前記ポールの上端に固定する。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の各側面によれば、スタンドの脚部の両端によって鼎状に支えることにより、スタンドがポールを支持することができるとともに、地面に凹凸があっても安定して設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願発明の実施の形態に係るチェーンポールスタンド1の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図1のスタンド3の構成を説明するための図である。
【
図3】
図1のチェーンポールスタンド1のAの部分の(a)左側面図、(b)正面図及び(c)背面図である。
【
図4】
図1のスタンド3を、円形スタンド37及び正方形スタンド39と比較するための図である。
【
図5】第1チェーン保持部7の構成を説明するための図である。
【
図7】従来のチェーンポールスタンドの構成の一例を説明するための図である。
【
図8】
図8のスタンド61が(a)円形及び(b)正方形である場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、図面を参照して、本願発明の実施例について説明する。なお、本願発明は、この実施例に限定されるものではない。
【実施例0014】
図1は、本願発明の実施の形態に係るチェーンポールスタンド1の構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
チェーンポールスタンド1は、地面11に置かれる。チェーンポールスタンド1は、スタンド3と、ポール5を備える。
【0016】
スタンド3は、ポール5を垂直に保持する。
【0017】
ポール5は、第1チェーン保持部7と、第2チェーン保持部9を備える。第1チェーン保持部7及び第2チェーン保持部9は、他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持する。
【0018】
図2は、
図1のスタンド3の構成を説明するための図である。
【0019】
【0020】
スタンド3は、板状の金属を
図2の形状に加工し、折れ箇所25、27及び29をなだらかな山折りに曲げることにより作成される。
【0021】
スタンド3において、保持部12は、折れ箇所25、27及び29の内側である。脚部13、15及び17は、それぞれ、折れ箇所25、27及び29の外側に位置する。
【0022】
保持部12は、ポール5を保持する。
【0023】
脚部13は、折れ箇所25において山折りに曲げるため、保持部12に近づくにつれて高くなる。そのため、スタンド3において外縁となる部分の一部又は全部が接地する。そして、脚部13は、スタンド3において外縁となる部分について、その端部19及び21が低く、中央部分23が水平である。そのため、地面11に凹凸があっても、端部19及び21が接地すれば安定して置くことができる。また、地面11が水平でもやわらかで安定しにくい場合には、端部19及び21を押し下げて、中央部分23によって安定させて設置することができる。このように、スタンド3は、設置場所の自由度が高い。他の脚部15及び17も同様である。
【0024】
図3は、
図1のチェーンポールスタンド1のAの部分(スタンド3及びポール5の下の部分)の(a)左側面図、(b)正面図及び(c)背面図である。右側面図は、左側面図と対称となる。
【0025】
図4にあるように、スタンド3は、円形スタンド37及び正方形スタンド39(
図8参照)と比較して、突出した部分を減らすことができる。そのため、
図8のスタンドを利用する場合に比較して、スタンド3を利用して一つの辺を通行側などに向けることにより、人々の通行などを阻害する範囲を減らすことができる。
【0026】
図5は、第1チェーン保持部7の構成を説明するための図である。第2チェーン保持部9も、同様の構成である。
【0027】
第1チェーン保持部7は、筒状部材41と、留止部43と、第1掛部45と、第2掛部47を備える。
【0028】
筒状部材41は、中空の筒状のものであり、ポール5を中空の部分に挿入することにより、ポール5に従って上下に移動することができる。
【0029】
留止部43は、例えばネジなどであり、締めてポール5の表面を押して留めることにより、第1チェーン保持部7が上下に移動しない状態にすることができる。緩めてポール5の表面を押さずに留めない状態にすることにより、第1チェーン保持部7が上下に移動できる状態にすることができる。
【0030】
第1掛部45及び第2掛部47は、他のチェーンポールスタンドとの間でチェーンを保持するものである。第1掛部45及び第2掛部47は、筒状部材41に固定される。そのため、筒状部材41の上下動に伴って、上下に移動させることができる。
【0031】
図6は、表示部を説明するための図である。表示部は、告知部55と、表示筒状部材51と、表示留止部53を備える。
【0032】
告知部55は、例えば「凍結注意」のように、告知、通知、宣伝、広告などのための表示を行う部材である。
【0033】
表示筒状部材51及び表示留止部53は、それぞれ、
図5の筒状部材41及び留止部43と同様のものである。ただし、表示筒状部材51は、中空の筒状のものであり、上部に告知部55があるため、ポール5を中空の部分に挿入したり外したりすることにより、ポール5の上端に着脱することができる。表示留止部53は、ポール5の表面を押して留めることにより、表示部が外れない状態にすることができる。ポール5の表面を押さずに留めない状態にすることにより、表示部を外すことができる状態にすることができる。